JPH0574284A - 真空バルブ用接点材料 - Google Patents
真空バルブ用接点材料Info
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- JPH0574284A JPH0574284A JP3233613A JP23361391A JPH0574284A JP H0574284 A JPH0574284 A JP H0574284A JP 3233613 A JP3233613 A JP 3233613A JP 23361391 A JP23361391 A JP 23361391A JP H0574284 A JPH0574284 A JP H0574284A
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 電流裁断特性に優れた真空バルブ用接点材料
を得る。 【構成】 AgまたはCuの少なくとも1つからなり、
含有量が20〜65vol%でこのうちAgの割合が3
0wt%以上の高導電成分と、WC、Mo2C、Ta
C、Cr2 C3 、TiCのうちの少なくとも1つ以上よ
りなる耐弧材と、Fe、Co、Niのうちの少なくとも
1つ以上よりなり、含有量が1wt%以下の焼結助材と
からなり、この材料組識は粒径が3μm以下の耐弧材が
高導電成分中に微細かつ均一に分散している第1の領域
と、幅あるいは粒径が10μm以上の高導電成分が主体
の第2の領域とで構成され、第1の領域の全組識中に占
める割合が80vol%以上にする。
を得る。 【構成】 AgまたはCuの少なくとも1つからなり、
含有量が20〜65vol%でこのうちAgの割合が3
0wt%以上の高導電成分と、WC、Mo2C、Ta
C、Cr2 C3 、TiCのうちの少なくとも1つ以上よ
りなる耐弧材と、Fe、Co、Niのうちの少なくとも
1つ以上よりなり、含有量が1wt%以下の焼結助材と
からなり、この材料組識は粒径が3μm以下の耐弧材が
高導電成分中に微細かつ均一に分散している第1の領域
と、幅あるいは粒径が10μm以上の高導電成分が主体
の第2の領域とで構成され、第1の領域の全組識中に占
める割合が80vol%以上にする。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、電流裁断特性に優れた
真空バルブ用接点材料に関する。
真空バルブ用接点材料に関する。
【0002】
【従来の技術】真空中でのアーク拡散性を利用して、高
真空中で電流遮断を行わせる真空バルブの接点は、対向
する固定、可動の2つの接点から構成されている。この
真空バルブを用いて電動機負荷などの誘導性回路の電流
を遮断する時、過度の異常サージ電圧が発生して負荷機
器を破壊させる恐れがある。この異常サージ電圧の発生
原因は、例えば、真空中における小電流遮断時に発生す
る裁断現象(交流電流波形の自然ゼロ点を待たずに強制
的に電流遮断が行われる事)、あるいは高周波消弧現象
などによるものである。裁断現象による異常サージ電圧
の値Vs は、回路のサージインピースダンスZo・Ic
で表される。従って、異常サージ電圧Vsを低くするた
めには電流裁断値Icを小さくしなくてはならない。
真空中で電流遮断を行わせる真空バルブの接点は、対向
する固定、可動の2つの接点から構成されている。この
真空バルブを用いて電動機負荷などの誘導性回路の電流
を遮断する時、過度の異常サージ電圧が発生して負荷機
器を破壊させる恐れがある。この異常サージ電圧の発生
原因は、例えば、真空中における小電流遮断時に発生す
る裁断現象(交流電流波形の自然ゼロ点を待たずに強制
的に電流遮断が行われる事)、あるいは高周波消弧現象
などによるものである。裁断現象による異常サージ電圧
の値Vs は、回路のサージインピースダンスZo・Ic
で表される。従って、異常サージ電圧Vsを低くするた
めには電流裁断値Icを小さくしなくてはならない。
【0003】上記の要求に対して、炭化タングステン
(WC)と銀(Ag)とを複合化した合金の接点を用い
た真空開閉器が開発され(米国特許第3683138
号)実用化されている。このAg−WC系合金の接点に
は、次のような特徴がある。 (1)WCの介在が電子放射を容易にさせる。 (2)電界放射電子の衝突による電極面の加熱に基づく
接点材料の蒸発を促進させる。 (3)接点材料の炭化物がアークにより分解し、荷電体
を生成してアークを接続する。
(WC)と銀(Ag)とを複合化した合金の接点を用い
た真空開閉器が開発され(米国特許第3683138
号)実用化されている。このAg−WC系合金の接点に
は、次のような特徴がある。 (1)WCの介在が電子放射を容易にさせる。 (2)電界放射電子の衝突による電極面の加熱に基づく
接点材料の蒸発を促進させる。 (3)接点材料の炭化物がアークにより分解し、荷電体
を生成してアークを接続する。
【0004】また、低裁断電流特性を発揮する他の接点
材料として、ビスマス(Bi)と銅(Cu)とを複合化
した合金が製造され、この材料が真空バルブに実用化さ
れている(特公昭35−14974号、米国特許第29
75256号、特公昭41−12131号、米国特許第
3246979号)。この合金のうちBiを10重量%
(以下wt%)としたもの(特公昭35−14974
号)はその適度な蒸気圧特性を有するので、低い裁断電
流特性を発揮し、またBiを0.5wt%とした(特公
昭41−12131号)ものは、結晶粒界に偏析して存
在する結果、合金自体を脆化し低い溶着引き外し力を実
現し大電流遮断性に優れている。
材料として、ビスマス(Bi)と銅(Cu)とを複合化
した合金が製造され、この材料が真空バルブに実用化さ
れている(特公昭35−14974号、米国特許第29
75256号、特公昭41−12131号、米国特許第
3246979号)。この合金のうちBiを10重量%
(以下wt%)としたもの(特公昭35−14974
号)はその適度な蒸気圧特性を有するので、低い裁断電
流特性を発揮し、またBiを0.5wt%とした(特公
昭41−12131号)ものは、結晶粒界に偏析して存
在する結果、合金自体を脆化し低い溶着引き外し力を実
現し大電流遮断性に優れている。
【0005】低裁断電流特性を得る他の接点材料とし
て、AgとCuとの比率をほぼ7:3とした、Ag−C
u−WC合金がある。この合金において従来にない限定
をしたAgとCuとの比率を選択するので、安定した裁
断電流特性を発揮する。また、耐弧性材料の粒界(例え
ば、WCの粒界)を0.2〜1μmとすることにより、
低裁断電流特性の改善に有効であることもわかってい
る。
て、AgとCuとの比率をほぼ7:3とした、Ag−C
u−WC合金がある。この合金において従来にない限定
をしたAgとCuとの比率を選択するので、安定した裁
断電流特性を発揮する。また、耐弧性材料の粒界(例え
ば、WCの粒界)を0.2〜1μmとすることにより、
低裁断電流特性の改善に有効であることもわかってい
る。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】真空遮断器には低サー
ジ性が要求され、そのためには、低裁断電流特性が要求
されていた。
ジ性が要求され、そのためには、低裁断電流特性が要求
されていた。
【0007】しかしながら、真空バルブは、近年、大容
量電動機等の誘導性回路に適用されることが一層増える
と共に、高サージ・インピーダンス負荷も出現したた
め、真空バルブは、一層安定した低裁断特性を持つこと
が望まれるようになってきた。WCとAgを複合化した
合金の接点(米国特許第3683138号)では、裁断
電流が十分に低いとはいえない。
量電動機等の誘導性回路に適用されることが一層増える
と共に、高サージ・インピーダンス負荷も出現したた
め、真空バルブは、一層安定した低裁断特性を持つこと
が望まれるようになってきた。WCとAgを複合化した
合金の接点(米国特許第3683138号)では、裁断
電流が十分に低いとはいえない。
【0008】10wt%のBiとCuとを複合化した合
金(特公昭35−14974号、米国特許第29752
56号)では、開閉回路の増大と共に電極空間への金属
蒸気の供給量が減少し低裁断電流特性の劣化が現れ、高
蒸気圧元素量に依存して耐電圧特性の劣化も指摘されて
いる。0.5wt%のBiとCuとを複合化した合金
(特公昭41−12131号、米国特許第324697
9号)も、低裁断電流特性が不十分である。
金(特公昭35−14974号、米国特許第29752
56号)では、開閉回路の増大と共に電極空間への金属
蒸気の供給量が減少し低裁断電流特性の劣化が現れ、高
蒸気圧元素量に依存して耐電圧特性の劣化も指摘されて
いる。0.5wt%のBiとCuとを複合化した合金
(特公昭41−12131号、米国特許第324697
9号)も、低裁断電流特性が不十分である。
【0009】また、AgとCuとの重量比率はほぼ7:
3としたAg−Cu−WC合金および耐弧性材料の粒径
が0.2〜1μmとする合金では、その平均的な電流裁
断特性については、ある程度改善されているものの、多
数回開閉した場合の裁断電流値の最大値についての配慮
は不十分である。
3としたAg−Cu−WC合金および耐弧性材料の粒径
が0.2〜1μmとする合金では、その平均的な電流裁
断特性については、ある程度改善されているものの、多
数回開閉した場合の裁断電流値の最大値についての配慮
は不十分である。
【0010】本発明は、上述の背景に基づきなされたも
のであり、その目的とするところは、極めて低い電流裁
断特性を有する真空遮断器用接点材料を提供し、苛酷化
する真空遮断器への要求に応えることである。
のであり、その目的とするところは、極めて低い電流裁
断特性を有する真空遮断器用接点材料を提供し、苛酷化
する真空遮断器への要求に応えることである。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明は、Agまたは/およびCuよりなる高導電成
分と、WC、Mo2 C、TaC、Cr2 C3 、TiCの
うちの少なくとも1つ以上よりなる耐弧材と、Fe、C
o、Niのうち少なくとも1つ以上よりなる焼結助材に
より構成され、その組成は、高導電成分が20〜65v
ol%であり、高導電成分のうちのAgの割合が30w
t%以上であり、かつ、焼結助材が1wt%以下であ
り、その組識は、粒径が3μm以下の耐弧材が高導電成
分中に微細かつ均一に分散している第1の領域と、幅あ
るいは粒径が10μm以上の導電成分が主体の第2の領
域よりなり、第1の領域が全組識中に占める割合が80
vol%以上であるようにした真空バルブ用接点材料で
ある。
に本発明は、Agまたは/およびCuよりなる高導電成
分と、WC、Mo2 C、TaC、Cr2 C3 、TiCの
うちの少なくとも1つ以上よりなる耐弧材と、Fe、C
o、Niのうち少なくとも1つ以上よりなる焼結助材に
より構成され、その組成は、高導電成分が20〜65v
ol%であり、高導電成分のうちのAgの割合が30w
t%以上であり、かつ、焼結助材が1wt%以下であ
り、その組識は、粒径が3μm以下の耐弧材が高導電成
分中に微細かつ均一に分散している第1の領域と、幅あ
るいは粒径が10μm以上の導電成分が主体の第2の領
域よりなり、第1の領域が全組識中に占める割合が80
vol%以上であるようにした真空バルブ用接点材料で
ある。
【0012】
【作用】焼結系接点材料のような複合材料接点では、そ
の電流裁断特性が材料組成のみならず、その組識に大き
く影響される。それは、電流裁断現象が陰極点と呼ばれ
る極めて小さな領域のエネルギーおよび物質のバランス
の崩壊によって発生する現象であるためと考えられる。
この陰極点の大きさは、例えば、Ag−WC−Coとい
った接点材料に代表される本発明に示されるような接点
材料の場合、電流裁断瞬時には、その直径が10μm程
度まで小さくなる。このため、材料組識がこのオーダー
まで完全に均質でない場合には、電流裁断時に陰極点が
存在していた場所の組成により裁断特性が異なってしま
い、その裁断電流値の統計的分布形態は、図3に示すご
とく、いくつかの分布の複合分布となってしまう。従っ
て十分に低くかつ安定した裁断電流値を発生させるため
には、接点材料の組識も少なくともこのオーダーまで微
細化することが必要である。すなわち、接点材料表面の
ほとんどの部分において、直径10μmの内部の組成が
特許請求の範囲で示されている組成範囲となるように、
その組識をコントロールする必要がある。
の電流裁断特性が材料組成のみならず、その組識に大き
く影響される。それは、電流裁断現象が陰極点と呼ばれ
る極めて小さな領域のエネルギーおよび物質のバランス
の崩壊によって発生する現象であるためと考えられる。
この陰極点の大きさは、例えば、Ag−WC−Coとい
った接点材料に代表される本発明に示されるような接点
材料の場合、電流裁断瞬時には、その直径が10μm程
度まで小さくなる。このため、材料組識がこのオーダー
まで完全に均質でない場合には、電流裁断時に陰極点が
存在していた場所の組成により裁断特性が異なってしま
い、その裁断電流値の統計的分布形態は、図3に示すご
とく、いくつかの分布の複合分布となってしまう。従っ
て十分に低くかつ安定した裁断電流値を発生させるため
には、接点材料の組識も少なくともこのオーダーまで微
細化することが必要である。すなわち、接点材料表面の
ほとんどの部分において、直径10μmの内部の組成が
特許請求の範囲で示されている組成範囲となるように、
その組識をコントロールする必要がある。
【0013】本発明に示されている組成の接点材料は、
高融点の耐弧材を導電成分中に適量添加することにより
裁断電流値を平均的に低減している。したがって導電成
分が偏在し、耐弧材料が相対的に低くなっている部分
は、裁断特性において不利である。すなわち、本発明に
示すごとく、このような導電成分の偏在領域が低減され
るように組識をコントロールすることが重要である。
高融点の耐弧材を導電成分中に適量添加することにより
裁断電流値を平均的に低減している。したがって導電成
分が偏在し、耐弧材料が相対的に低くなっている部分
は、裁断特性において不利である。すなわち、本発明に
示すごとく、このような導電成分の偏在領域が低減され
るように組識をコントロールすることが重要である。
【0014】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面を参照して説明
する。図1は、真空バルブの断面図、図2は、真空バル
ブの電極部の拡大断面図である。
する。図1は、真空バルブの断面図、図2は、真空バル
ブの電極部の拡大断面図である。
【0015】図1において、遮断室1は、絶縁材料によ
りほぼ円筒状に形成された絶縁容器2と、この両端に封
止金具3a、3bを介して設けた金属製の蓋体4a、4
bとで真空気密に構成されている。前記遮断室1内に
は、導電棒5、6の対向する端部に取付けられた一対の
電極7、8が配設され、上部の電極7を固定電極、下部
の電極8を可動電極としている。またこの電極8の電極
棒6には、ベローズ9が取付けられ遮断室1内を真空密
に保持しながら電極8の軸方向の移動を可能にしてい
る。またこのベローズ9上部には金属製のアークシール
ド10が設けられ、ベローズ9がアーク蒸気で覆われるこ
とを防止している。また、前記電極7、8を覆うよう
に、遮断室1内に金属製のアークシールド11が設けら
れ、これにより絶縁容器2がアーク蒸気で覆われること
を防止している。さらに電極8は、図2に拡大して示す
如く、導電棒6にろう付け部12によって固定されるか
又は、かしめによって圧着接続されている。接点13aは
電極8にろう付け14によってろう付けで取付けられる。
なお、接点13bは、電極7にろう付けにより取付けられ
る。
りほぼ円筒状に形成された絶縁容器2と、この両端に封
止金具3a、3bを介して設けた金属製の蓋体4a、4
bとで真空気密に構成されている。前記遮断室1内に
は、導電棒5、6の対向する端部に取付けられた一対の
電極7、8が配設され、上部の電極7を固定電極、下部
の電極8を可動電極としている。またこの電極8の電極
棒6には、ベローズ9が取付けられ遮断室1内を真空密
に保持しながら電極8の軸方向の移動を可能にしてい
る。またこのベローズ9上部には金属製のアークシール
ド10が設けられ、ベローズ9がアーク蒸気で覆われるこ
とを防止している。また、前記電極7、8を覆うよう
に、遮断室1内に金属製のアークシールド11が設けら
れ、これにより絶縁容器2がアーク蒸気で覆われること
を防止している。さらに電極8は、図2に拡大して示す
如く、導電棒6にろう付け部12によって固定されるか
又は、かしめによって圧着接続されている。接点13aは
電極8にろう付け14によってろう付けで取付けられる。
なお、接点13bは、電極7にろう付けにより取付けられ
る。
【0016】次にこの接点材料の製造方法の1例につき
説明する。製造に先立って必要粒径別に耐弧性成分およ
び補助成分を分類する。分類作業は、例えば、ふるい分
けと沈降法とを併用して行うことで容易に所定粒径の粉
末を得る。まず所定粒径のWCとCoおよび/またはC
を所定量および、所定粒径のAgを所定量の一部用意
し、これらを混合し、その後加圧成形して粉末成形体を
得る。ついで、この粉末成形体を露点が、−50℃以下
の水素雰囲気あるいは、1.3×10-1Pa以下で、所
定温度、例えば1150℃、1時間の条件にて仮焼結
し、仮焼結体を得る。
説明する。製造に先立って必要粒径別に耐弧性成分およ
び補助成分を分類する。分類作業は、例えば、ふるい分
けと沈降法とを併用して行うことで容易に所定粒径の粉
末を得る。まず所定粒径のWCとCoおよび/またはC
を所定量および、所定粒径のAgを所定量の一部用意
し、これらを混合し、その後加圧成形して粉末成形体を
得る。ついで、この粉末成形体を露点が、−50℃以下
の水素雰囲気あるいは、1.3×10-1Pa以下で、所
定温度、例えば1150℃、1時間の条件にて仮焼結
し、仮焼結体を得る。
【0017】ついで、この仮焼結体の残存空孔中に所定
量および所定比率のAg−Cuを1150℃、1時間で
溶浸しAg−Cu−Co−WC合金を得る。溶浸は主と
して真空中で行うが、水素中でも可能である。
量および所定比率のAg−Cuを1150℃、1時間で
溶浸しAg−Cu−Co−WC合金を得る。溶浸は主と
して真空中で行うが、水素中でも可能である。
【0018】尚、合金中の導電成分量の比率Ag/(A
g+Cu)の制御は、次の様にして行った。例えばあら
かじめ所定比率のAg/(Ag+Cu)を有するインゴ
ットを、温度1200℃、真空度1.3×10-2Paで
真空溶解を行い、切断し溶浸用素材として用いた。導電
成分の比率Ag/(Ag+Cu)の制御の他の方法は、
仮焼結体を作る際、あらかじめ、所定量の一部をWC中
に混合させることでも、所望組成の接点合金を得ること
ができる。
g+Cu)の制御は、次の様にして行った。例えばあら
かじめ所定比率のAg/(Ag+Cu)を有するインゴ
ットを、温度1200℃、真空度1.3×10-2Paで
真空溶解を行い、切断し溶浸用素材として用いた。導電
成分の比率Ag/(Ag+Cu)の制御の他の方法は、
仮焼結体を作る際、あらかじめ、所定量の一部をWC中
に混合させることでも、所望組成の接点合金を得ること
ができる。
【0019】また、WCの平均粒子間距離は、導電成分
の全体量、仮焼結時にWCに予備配合される導電成分量
(以下、予備配合量とする)、WC粒径、およびCo含
有量を調整することにより制御される。
の全体量、仮焼結時にWCに予備配合される導電成分量
(以下、予備配合量とする)、WC粒径、およびCo含
有量を調整することにより制御される。
【0020】次に、本発明実施例データを得た電流裁断
特性の評価方法、および評価条件につき述べる。各接点
を取付けて10-3Pa以下に排気した組立て式バルブを
製作し、この装置を0.8m/秒の開極速度で開極させ
遅れ小電流を遮断した時の裁断電流を測定した。遮断電
流は、20A(実効値)、50Hzとした。開極位相は
ランダムに行い、500回遮断されたときの裁断電流を
接点数3個につき測定し、その平均値および最大値を表
1乃至表4に示した。尚、数値は、実施例3の裁断電流
値の平均値を1.0とした場合の相対値で示し、裁断電
流値の最大値が3.5以下の場合、良好であると判断し
た。まず、組成条件を一定とし、組識条件をパラメータ
として検討する。 実施例1〜3、比較例1〜2
特性の評価方法、および評価条件につき述べる。各接点
を取付けて10-3Pa以下に排気した組立て式バルブを
製作し、この装置を0.8m/秒の開極速度で開極させ
遅れ小電流を遮断した時の裁断電流を測定した。遮断電
流は、20A(実効値)、50Hzとした。開極位相は
ランダムに行い、500回遮断されたときの裁断電流を
接点数3個につき測定し、その平均値および最大値を表
1乃至表4に示した。尚、数値は、実施例3の裁断電流
値の平均値を1.0とした場合の相対値で示し、裁断電
流値の最大値が3.5以下の場合、良好であると判断し
た。まず、組成条件を一定とし、組識条件をパラメータ
として検討する。 実施例1〜3、比較例1〜2
【0021】導電成分の全量を約50vol%、導電成
分中のAgの占める割合を約72wt%、焼結助材はC
oで約0.7wt%、耐弧材はWCとして、これらの組
成条件を一定とした上で、粒径が0.8μmの耐弧材が
高導電成分中に微細かつ均一に分散している第1の領域
が組識全体に占める割合を変化させ、裁断特性を調べ
た。
分中のAgの占める割合を約72wt%、焼結助材はC
oで約0.7wt%、耐弧材はWCとして、これらの組
成条件を一定とした上で、粒径が0.8μmの耐弧材が
高導電成分中に微細かつ均一に分散している第1の領域
が組識全体に占める割合を変化させ、裁断特性を調べ
た。
【0022】その結果、表1乃至表2のごとく第1の領
域の割合が80vol%以上である実施例1〜3では、
裁断電流値の最大値がいずれも2.5以下で良好である
のに対して、これが80vol%以下の比較例1〜2で
は、平均値は比較的低いにもかかわず、最大値が著しく
高くなっている。これは、粗大でかつ導電成分主体であ
るため局所的な裁断特性の悪い第2の領域において電流
裁断が発生する確率が高いためと推定される。 実施例4〜6、比較例3
域の割合が80vol%以上である実施例1〜3では、
裁断電流値の最大値がいずれも2.5以下で良好である
のに対して、これが80vol%以下の比較例1〜2で
は、平均値は比較的低いにもかかわず、最大値が著しく
高くなっている。これは、粗大でかつ導電成分主体であ
るため局所的な裁断特性の悪い第2の領域において電流
裁断が発生する確率が高いためと推定される。 実施例4〜6、比較例3
【0023】導電成分の全量を約50vol%、導電成
分中のAgの占める割合を約72wt%、焼結助材はC
oで約0.7wt%とし、耐弧材はWCとし、耐弧材が
高導電成分中に微細かつ均一に分散している第1の領域
が組識全体に占める割合を82〜87面積%の範囲と
し、耐弧材の粒径をパラメータとして裁断特性を評価し
た。
分中のAgの占める割合を約72wt%、焼結助材はC
oで約0.7wt%とし、耐弧材はWCとし、耐弧材が
高導電成分中に微細かつ均一に分散している第1の領域
が組識全体に占める割合を82〜87面積%の範囲と
し、耐弧材の粒径をパラメータとして裁断特性を評価し
た。
【0024】その結果、表1乃至表2のごとくWC粒径
が3μm以下である実施例3〜6では、裁断電流値の最
大値がいずれも3.0以下で良好であるのに対して、こ
れが9μmの比較例3では、平均値1.2と比較的低い
にもかかわず、最大値6.0と著しく高くなっている。
このような極めて高い裁断電流値は、裁断特性の悪い粗
大な耐弧材上において発生するものと推定される。
が3μm以下である実施例3〜6では、裁断電流値の最
大値がいずれも3.0以下で良好であるのに対して、こ
れが9μmの比較例3では、平均値1.2と比較的低い
にもかかわず、最大値6.0と著しく高くなっている。
このような極めて高い裁断電流値は、裁断特性の悪い粗
大な耐弧材上において発生するものと推定される。
【0025】次に、組識条件を一定とし、組成を変えた
場合の、裁断特性について検討した。まず焼結助材をC
o、耐弧材をWCとした、Ag/Cu−WC−Co接点
材料系について検討した。一定とする組成条件は、WC
粒径については0.8μmとし、また、耐弧材が微細か
つ均一に導電成分中に分散している第1の領域が80面
積%となるようにした。 実施例7〜9、比較例4〜5
場合の、裁断特性について検討した。まず焼結助材をC
o、耐弧材をWCとした、Ag/Cu−WC−Co接点
材料系について検討した。一定とする組成条件は、WC
粒径については0.8μmとし、また、耐弧材が微細か
つ均一に導電成分中に分散している第1の領域が80面
積%となるようにした。 実施例7〜9、比較例4〜5
【0026】導電成分中のAgの占める割合を72wt
%とし、Co含有量を0.7wt%として、導電成分の
全量のみを変化させた場合の、裁断特性について示す。
表1乃至表2のごとく、導電成分量が20〜65vol
%の範囲にある実施例7〜9は、裁断電流値が2.9以
下で良好であるが、導電成分量が約71vol%の比較
例4では、裁断電流値は平均値、最大値ともに高い値と
なっている。これは、耐弧材の量が少ないためその添加
による効果が十分に得られないためである。一方、導電
成分量が約17vol%の比較例5では、裁断電流値の
平均値はそれほど高くないにもかかわらず、その最大値
は極めて高い値となっている。これは、耐弧材同士の間
隔が非常に接近してしまったため、繰り返し放電により
導電成分が蒸発消耗してしまった部分が、粗大がWC粒
子と同様な特性となってしまったためである。 実施例10〜12、比較例6〜7
%とし、Co含有量を0.7wt%として、導電成分の
全量のみを変化させた場合の、裁断特性について示す。
表1乃至表2のごとく、導電成分量が20〜65vol
%の範囲にある実施例7〜9は、裁断電流値が2.9以
下で良好であるが、導電成分量が約71vol%の比較
例4では、裁断電流値は平均値、最大値ともに高い値と
なっている。これは、耐弧材の量が少ないためその添加
による効果が十分に得られないためである。一方、導電
成分量が約17vol%の比較例5では、裁断電流値の
平均値はそれほど高くないにもかかわらず、その最大値
は極めて高い値となっている。これは、耐弧材同士の間
隔が非常に接近してしまったため、繰り返し放電により
導電成分が蒸発消耗してしまった部分が、粗大がWC粒
子と同様な特性となってしまったためである。 実施例10〜12、比較例6〜7
【0027】導電成分量を約50vol%とし、Co含
有量を0.7wt%として、導電成分中にAgの占める
割合のみを変化させた場合の、裁断特性について示す。
表1乃至表2のごとく、Agの割合が30wt%以上で
ある実施例10〜12は、裁断電流値の最大値が3.4
以下で良好であるが、これが30wt%以下の比較例6
〜7では、裁断電流値は平均値、最大値ともに高い値と
なっている。 実施例13〜15、比較例8
有量を0.7wt%として、導電成分中にAgの占める
割合のみを変化させた場合の、裁断特性について示す。
表1乃至表2のごとく、Agの割合が30wt%以上で
ある実施例10〜12は、裁断電流値の最大値が3.4
以下で良好であるが、これが30wt%以下の比較例6
〜7では、裁断電流値は平均値、最大値ともに高い値と
なっている。 実施例13〜15、比較例8
【0028】導電成分量を約50vol%とし、導電成
分中にAgの占める割合を約72wt%として、Co含
有量のみを変化させた場合の、裁断特性について示す。
表1乃至表2のごとく、Co含有量が1wt%以下であ
る実施例13〜15は、裁断電流値の最大値が3.4以
下で良好であるが、これが1.9wt%の比較例8で
は、裁断電流値は平均値、最大値ともに高い値となって
いる。次に、耐弧材としてMo2 C、TaCを用いた場
合および焼結助材としてNi、Feを用いた時の裁断特
性について表3乃至表4に示す。 実施例16〜17
分中にAgの占める割合を約72wt%として、Co含
有量のみを変化させた場合の、裁断特性について示す。
表1乃至表2のごとく、Co含有量が1wt%以下であ
る実施例13〜15は、裁断電流値の最大値が3.4以
下で良好であるが、これが1.9wt%の比較例8で
は、裁断電流値は平均値、最大値ともに高い値となって
いる。次に、耐弧材としてMo2 C、TaCを用いた場
合および焼結助材としてNi、Feを用いた時の裁断特
性について表3乃至表4に示す。 実施例16〜17
【0029】実施例3とほぼ等しい、導電成分量、導電
成分中のAgの割合、Co含有量、および耐弧材粒径
で、耐弧材成分がMo2 C、TaC、Cr2 C3 および
TiCの実施例16、17、18および19は、裁断電
流値の最大値がそれぞれ2.6、2.3、2.5および
2.8で、いずれも良好な電流裁断特性を示した。 実施例18〜19
成分中のAgの割合、Co含有量、および耐弧材粒径
で、耐弧材成分がMo2 C、TaC、Cr2 C3 および
TiCの実施例16、17、18および19は、裁断電
流値の最大値がそれぞれ2.6、2.3、2.5および
2.8で、いずれも良好な電流裁断特性を示した。 実施例18〜19
【0030】実施例3とほぼ等しい、導電成分量、導電
成分中のAgの割合、焼結補助成分含有量、およびWC
粒径で、焼結補助成分がNiおよびFeの実施例18お
よび19は、裁断電流値の最大値がそれぞれ2.5およ
び2.6で、ともに良好な電流裁断特性を示した。
成分中のAgの割合、焼結補助成分含有量、およびWC
粒径で、焼結補助成分がNiおよびFeの実施例18お
よび19は、裁断電流値の最大値がそれぞれ2.5およ
び2.6で、ともに良好な電流裁断特性を示した。
【0031】
【表1】
【0032】
【表2】
【0033】
【表3】
【0034】
【表4】
【0035】
【発明の効果】以上のように本発明は、AgまたはCu
の少なくとも1つからなる高導電成分と、WC、Mo2
C、TaC、Cr2 C3 、TiCのうちの少なくとも1
つ以上よりなる耐弧材と、Fe、Co、Niのうちの少
なくとも1つ以上よりなる焼結助材とからなる真空バル
ブ用接点材料において、高導電成分が20〜65vol
%でこのうちAgの割合が30wt%以上であり、焼結
助材が1wt%以下であるとともに、その組識は、粒径
が3μm以下の耐弧材が高導電成分中に微細かつ均一に
分散している第1の領域と、幅あるいは粒径が10μm
以上の高導電成分が主体の第2の領域よりなり、第1の
領域の全組識中に占める割合が80vol%以上であるよ
うにしたので、安定して低い優れた電流裁断特性を有す
る真空バルブ用接点材料を得ることができる。
の少なくとも1つからなる高導電成分と、WC、Mo2
C、TaC、Cr2 C3 、TiCのうちの少なくとも1
つ以上よりなる耐弧材と、Fe、Co、Niのうちの少
なくとも1つ以上よりなる焼結助材とからなる真空バル
ブ用接点材料において、高導電成分が20〜65vol
%でこのうちAgの割合が30wt%以上であり、焼結
助材が1wt%以下であるとともに、その組識は、粒径
が3μm以下の耐弧材が高導電成分中に微細かつ均一に
分散している第1の領域と、幅あるいは粒径が10μm
以上の高導電成分が主体の第2の領域よりなり、第1の
領域の全組識中に占める割合が80vol%以上であるよ
うにしたので、安定して低い優れた電流裁断特性を有す
る真空バルブ用接点材料を得ることができる。
【図1】本発明の一実施例を示す真空バルブの断面図。
【図2】〔図1〕の電極成分の拡大断面図。
【図3】代表的な真空バルブ用接点材料の電流裁断値−
頻度特性図。
頻度特性図。
7,8…電極、 13a,13b…接点。
Claims (1)
- 【請求項1】 AgまたはCuの少なくとも1つからな
る高導電成分と、WC、Mo2 C、TaC、Cr
2 C3 、TiCのうちの少なくとも1つ以上よりなる耐
弧材と、Fe、Co、Niのうちの少なくとも1つ以上
よりなる焼結助材とから成る真空バルブ用接点材料にお
いて、前記高導電成分が20〜65vol%で、このう
ちAgの割合が30wt%以上であり、前記焼結助材が
1wt%以下であるとともに、その組識は、粒径が3μ
m以下の前記耐弧材が前記高導電成分中に微細かつ均一
に分散している第1の領域と、幅あるいは粒径が10μ
m以上の前記高導電成分が主体の第2の領域によりな
り、前記第1の領域の全組識中に占める割合が80vol
%以上であることを特徴とする真空バルブ用接点材料。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP23361391A JP2904452B2 (ja) | 1991-09-13 | 1991-09-13 | 真空バルブ用接点材料 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP23361391A JP2904452B2 (ja) | 1991-09-13 | 1991-09-13 | 真空バルブ用接点材料 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0574284A true JPH0574284A (ja) | 1993-03-26 |
| JP2904452B2 JP2904452B2 (ja) | 1999-06-14 |
Family
ID=16957794
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP23361391A Expired - Fee Related JP2904452B2 (ja) | 1991-09-13 | 1991-09-13 | 真空バルブ用接点材料 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2904452B2 (ja) |
-
1991
- 1991-09-13 JP JP23361391A patent/JP2904452B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JP2904452B2 (ja) | 1999-06-14 |
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