JPH0574503A - 電気的接続方法 - Google Patents
電気的接続方法Info
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- JPH0574503A JPH0574503A JP22926991A JP22926991A JPH0574503A JP H0574503 A JPH0574503 A JP H0574503A JP 22926991 A JP22926991 A JP 22926991A JP 22926991 A JP22926991 A JP 22926991A JP H0574503 A JPH0574503 A JP H0574503A
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- Connections Effected By Soldering, Adhesion, Or Permanent Deformation (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 電気的接続方法に関し、コンタクトの接続手
段として用いるGa系の液体金属を腐食に耐えさせるこ
とを目的とする。 【構成】 対向するコンタクト1a、1bの少なくとも一方
の端部に塗着したGa系の液体金属2を介して該コンタ
クト1a、1b同士を衝合して導通させる電気的接続方法に
おいて、前記Ga系の液体金属2に 0.5〜 1.0重量%の
Biを含有させるか、または、前記Ga系の液体金属2
の表面に、ポリフェニルエーテルなどの液状の高分子材
料を塗着し、次いで、前記コンタクト1a、1b同士を衝合
して導通させるように構成する。
段として用いるGa系の液体金属を腐食に耐えさせるこ
とを目的とする。 【構成】 対向するコンタクト1a、1bの少なくとも一方
の端部に塗着したGa系の液体金属2を介して該コンタ
クト1a、1b同士を衝合して導通させる電気的接続方法に
おいて、前記Ga系の液体金属2に 0.5〜 1.0重量%の
Biを含有させるか、または、前記Ga系の液体金属2
の表面に、ポリフェニルエーテルなどの液状の高分子材
料を塗着し、次いで、前記コンタクト1a、1b同士を衝合
して導通させるように構成する。
Description
【産業上の利用分野】本発明は電気的接続方法に係わ
り、Ga系の液体金属をコンタクトの接続手段として腐
食に耐えるようになした電気的接続方法に関する。近
年、電子機器の小型、高密度実装に伴って、端子の数が
増大する一方で、端子ピッチが狭くなってきている。そ
のため、例えば、大規模な半導体装置やプリント板など
から多数の端子を、如何にして嵌脱可能に接続するかが
重要な課題となっている。端子を着脱可能に接続するに
は、従来からコネクタが用いられている。コネクタに
は、目的と用途に応じていろいろな形態が実用になって
いるが、コネクタの基本的な構成は、プラグとも呼ばれ
る雄コネクタの雄コンタクトを、レセプタクルとも呼ば
れる雌コネクタの雌コンタクトで挟持して弾接し、導通
を取る形態になっている。ところで、通常のコネクタに
おいては、接続する端子の数が 100芯程度までならば手
操作によって嵌合したり離脱したりすることができる。
因みに1芯当たりの挿拔力を 100gfとして、 100芯な
らば10kgfの挿拔力となる。ところが、大規模な半導
体装置が多数搭載されるプリント板などにおいては、取
り出す端子が数百〜数千端子にもなり、そこで用いられ
るコネクタは、とても手作業によって嵌脱することがで
きない。そこで、LIF(低挿入力) とかZIF(零挿
入力)とか呼ばれる仕掛け、例えば雄コンタクトを挿脱
する際に雌コンタクトを開かせるといった機構をコネク
タに組み込んで、コネクタ同士の挿脱を容易に行えるよ
うにしている。しかし、こうした機構はかなり大掛かり
となり、機器の小型化に馴染まない。それに対して、雌
コンタクトに常温で液体の金属を用い、雄コンタクトを
その液体金属に挿入して導通を取ったり、少なくとも一
方のコンタクトに液体金属を被着し、両コンタクトを衝
合して導通を取ったりする手段が提案されている。しか
し、この手段を実現するためには、解決を要する課題が
ある。
り、Ga系の液体金属をコンタクトの接続手段として腐
食に耐えるようになした電気的接続方法に関する。近
年、電子機器の小型、高密度実装に伴って、端子の数が
増大する一方で、端子ピッチが狭くなってきている。そ
のため、例えば、大規模な半導体装置やプリント板など
から多数の端子を、如何にして嵌脱可能に接続するかが
重要な課題となっている。端子を着脱可能に接続するに
は、従来からコネクタが用いられている。コネクタに
は、目的と用途に応じていろいろな形態が実用になって
いるが、コネクタの基本的な構成は、プラグとも呼ばれ
る雄コネクタの雄コンタクトを、レセプタクルとも呼ば
れる雌コネクタの雌コンタクトで挟持して弾接し、導通
を取る形態になっている。ところで、通常のコネクタに
おいては、接続する端子の数が 100芯程度までならば手
操作によって嵌合したり離脱したりすることができる。
因みに1芯当たりの挿拔力を 100gfとして、 100芯な
らば10kgfの挿拔力となる。ところが、大規模な半導
体装置が多数搭載されるプリント板などにおいては、取
り出す端子が数百〜数千端子にもなり、そこで用いられ
るコネクタは、とても手作業によって嵌脱することがで
きない。そこで、LIF(低挿入力) とかZIF(零挿
入力)とか呼ばれる仕掛け、例えば雄コンタクトを挿脱
する際に雌コンタクトを開かせるといった機構をコネク
タに組み込んで、コネクタ同士の挿脱を容易に行えるよ
うにしている。しかし、こうした機構はかなり大掛かり
となり、機器の小型化に馴染まない。それに対して、雌
コンタクトに常温で液体の金属を用い、雄コンタクトを
その液体金属に挿入して導通を取ったり、少なくとも一
方のコンタクトに液体金属を被着し、両コンタクトを衝
合して導通を取ったりする手段が提案されている。しか
し、この手段を実現するためには、解決を要する課題が
ある。
【従来の技術】常温で液体の金属で最も馴染みのあるも
のはHgであり、特開昭59−185902号などでHgを接触
部に介在させたコネクタの提案がある。Hgは古くから
コネクタとまではいかなくても、いろいろな実験装置の
数の少ない端子取り出しなどには用いられていた。しか
し、Hgは毒性が強いにもかかわらず完全に封じ込めて
用いることが困難なので、端子数の多いコネクタでは実
用になり難い。それに対して、融点が非常に低く常温で
液体のGa−In、Ga−SnといったGaの共晶合金
を用いる接続手段が有望である。Ga−Inについて
は、例えば特開昭58−130540号で開示されている。こう
したGa系の合金を用いた場合には、組成によって融点
を可変できるので具合がよく、例えば装置が稼働中には
温度が上がって溶けた状態になり、装置が休止中には固
化しているので装置を移動させる際に具合がよいといっ
た使い方などもできるとされている。
のはHgであり、特開昭59−185902号などでHgを接触
部に介在させたコネクタの提案がある。Hgは古くから
コネクタとまではいかなくても、いろいろな実験装置の
数の少ない端子取り出しなどには用いられていた。しか
し、Hgは毒性が強いにもかかわらず完全に封じ込めて
用いることが困難なので、端子数の多いコネクタでは実
用になり難い。それに対して、融点が非常に低く常温で
液体のGa−In、Ga−SnといったGaの共晶合金
を用いる接続手段が有望である。Ga−Inについて
は、例えば特開昭58−130540号で開示されている。こう
したGa系の合金を用いた場合には、組成によって融点
を可変できるので具合がよく、例えば装置が稼働中には
温度が上がって溶けた状態になり、装置が休止中には固
化しているので装置を移動させる際に具合がよいといっ
た使い方などもできるとされている。
【発明が解決しようとする課題】このように、Ga系の
常温で液体の合金は、挿入力を必要としない状態で嵌脱
できるコネクタとして有用である。ところが、腐食性が
大きいために開放された系で用いることが困難な問題が
あった。そこで、本発明はGa系の液体金属にBiを含
有させるか、液状の高分子材料を塗着するかして、耐蝕
性をもたせてなる電気的接続方法を提供することを目的
としている。
常温で液体の合金は、挿入力を必要としない状態で嵌脱
できるコネクタとして有用である。ところが、腐食性が
大きいために開放された系で用いることが困難な問題が
あった。そこで、本発明はGa系の液体金属にBiを含
有させるか、液状の高分子材料を塗着するかして、耐蝕
性をもたせてなる電気的接続方法を提供することを目的
としている。
【課題を解決するための手段】上で述べた課題は、対向
する一対のコンタクトの少なくとも一方の端部に塗着し
たGa系の液体金属を介して該コンタクト同士を衝合し
て導通させる電気的接続方法において、前記Ga系の液
体金属に 0.5〜 1.0重量%のBiを含有させ、または、
対向する一対のコンタクトの少なくとも一方の端部に塗
着した前記Ga系の液体金属の表面に液状の高分子材料
を塗着し、次いで、前記コンタクト同士を衝合して導通
させるように構成された電気的接続方法によって解決さ
れる。
する一対のコンタクトの少なくとも一方の端部に塗着し
たGa系の液体金属を介して該コンタクト同士を衝合し
て導通させる電気的接続方法において、前記Ga系の液
体金属に 0.5〜 1.0重量%のBiを含有させ、または、
対向する一対のコンタクトの少なくとも一方の端部に塗
着した前記Ga系の液体金属の表面に液状の高分子材料
を塗着し、次いで、前記コンタクト同士を衝合して導通
させるように構成された電気的接続方法によって解決さ
れる。
【作用】既に知られているGa系の液体金属を用いた電
気的接続方法においては、腐食が起こるために開放した
系で用いることが困難であったが、本発明になる方法に
よれば、Ga系の液体金属を腐食に耐えさせることがで
きる。すなわち、Ga系の液体金属の耐食性を向上させ
るために、Ga系の液体金属に少量のBiを含有させた
り、コンタクトに塗着したGa系の液体金属の表面に液
状の高分子材料を塗着したりするようにしている。こう
すると、Biの添加によってGa系の液体金属自体の耐
食性を増大させたり、液状の高分子材料でGa系の液体
金属を被覆することによって雰囲気を遮断して腐食を防
止したりすることができ、Ga系の液体金属をコンタク
ト材料として安定に用いることができる。
気的接続方法においては、腐食が起こるために開放した
系で用いることが困難であったが、本発明になる方法に
よれば、Ga系の液体金属を腐食に耐えさせることがで
きる。すなわち、Ga系の液体金属の耐食性を向上させ
るために、Ga系の液体金属に少量のBiを含有させた
り、コンタクトに塗着したGa系の液体金属の表面に液
状の高分子材料を塗着したりするようにしている。こう
すると、Biの添加によってGa系の液体金属自体の耐
食性を増大させたり、液状の高分子材料でGa系の液体
金属を被覆することによって雰囲気を遮断して腐食を防
止したりすることができ、Ga系の液体金属をコンタク
ト材料として安定に用いることができる。
【実施例】図1は本発明の第一の実施例の斜視図、図2
は本発明の第二の実施例を斜視図、図3は本発明の第三
の実施例の断面図である。図において、1a、1bはコンタ
クト、2はGa系の液体金属、2aはGa、2bはIn、2c
はSn、3は液状の高分子材料、4は絶縁体である。コ
ンタクト1a、1bには、例えば 0.5mmφのFe−Ni−
Co系合金のコバールの線材を用い、予め、例えば厚さ
が3μmのRhめっきとかAuめっきなどを施してい
る。そして、絶縁体4にはPBT(ポリブチレンテレフ
タレート)を用い、1mm間隔で 360本埋め込んで評価
用の試料としている。 実施例:1 図1において、Ga−InまたはGa−SnからなるG
a系の液体金属2には、 0.5〜 1.0重量%のBiを含有
させる。Ga系の液体金属2にBiを添加するには、例
えば、Ga系の液体金属2を 200°Cに加熱しながら、
少量のBiを溶解させる。そして、常温に冷却すると過
剰のBiが析出し、含有量が 0.5〜 1.0重量%となる。
コンタクト1a、1bのそれぞれの先端を、こうして得たB
i含有のGa系の液体金属2に浸漬して雫状に塗着す
る。Ga系の液体金属2の付着重量は、約5mg程度で
ある。コンタクト1a、1bを衝合するように接近させる
と、コンタクト1a、1bに塗着したGa系の液体金属2が
融合して一体となる。その際、通常のコネクタの挿入力
に相当する荷重を、安定な導通を得るためにコンタクト
1本当たり約5gfとすると、通常のコネクタの接触抵
抗に相当するコンタクト1a、1b間の電気抵抗は、約10m
Ωであった。従って、それぞれ 360本のコンタクト1a、
1bを衝合させても、2kgf程度の荷重でよい。因みに
通常のコネクタの場合ならば50kgf程度の挿入力が必
要なので、数十分の1の荷重で導通を取ることができ
る。また、通常のコネクタの抜去力に対応するコンタク
ト1a、1bを引き離す荷重は不要である。Biを含有させ
たGa系の液体金属2の耐腐食性の効果は、コンタクト
1a、1bを衝合させた状態で、60°C、85%RHの高温加
湿の雰囲気の中に放置し、コンタクト1a、1b間の電気抵
抗の変化を調べたところ、1000h経過後も約10mΩの電
気抵抗に変化が見られなかった。因みに、耐蝕性の考慮
してないGa系の液体金属は、 100h経過すると約10m
Ωの電気抵抗が1Ω程度まで大きくなる。 実施例:2 図2において、コンタクト1aの端部には、重量XのGa
2aを塗着し、コンタクト1bの端部には、重量YのIn2b
またはSn2cを塗着する。そして、Ga2aと、In2bま
たはSn2cの少なくとも一つに、Z/(X+Y+Z)=
0.005〜0.01となるように重量ZのBiを含有させる。
コンタクト1a、1bを接近させて、Ga2aと、In2bまた
はSn2cを接触させると共晶反応が起こり、コンタクト
1a、1b間にGa系の液体金属2が生成されて導通が取れ
る。こうして、生成されたGa系の液体金属2の中に
は、Biが 0.5〜 1.0%含有されるので、実施例1と同
様の高温加湿の雰囲気の中に放置して評価した結果、よ
い耐蝕性を示すことが確認できた。 実施例:3 図3において、対向するコンタクト1a、1bの少なくとも
一方の端部、こゝではコンタクト1aの端部にGa系の液
体金属2を塗着したあと、液状の高分子材料3の中に浸
漬して、図3(A)に示したようにGa系の液体金属2
の表面に液状の高分子材料3を塗着する。この液状の高
分子材料3は、例えば、ポリフェニルエーテルとかポリ
パーフルオロアルキルエーテルといった液状の有機高分
子材料で、Ga系の液体金属2の表面を覆ういわゆる防
錆油の役目をしている。Ga系の液体金属2を液状の高
分子材料3で被覆したコンタクト1a、と、裸のコンタク
ト1bを接近させて衝合すると、図3(B)に示したよう
に液状の高分子材料3の被膜が押し退けられてGa系の
液体金属2が接触してコンタクト1a、1b同士が電気的に
接続されて導通が取れるようになる。そして、液状の高
分子材料3がGa系の液体金属2を被覆した状態にな
る。なお、こゝで用いた高分子材料3は、 100°C、10
00hの加熱に対して、重量の減少率が高々10%程度であ
り、常温での蒸発は無視できる材料である。 実施例:4 ところで、Ga系の液体金属2は融点以下では液体であ
り、粘度が高々数cP(センチpoise)である。それに対
して、液状の高分子材料3の粘度は、室温で数十〜数百
cPであり、Ga系の液体金属2の方が液状の高分子材
料3よりも粘度が低い。そのため、コンタクト1a、1bの
端部に塗着したGa系の液体金属2を液状の高分子材料
3に浸漬して被覆することが厄介な場合がある。その場
合には、Ga系の液体金属2をコンタクト1a、1bに塗着
する前に大気中で攪拌する。そうすると、Ga系の液体
金属2の中に、Gaの酸化物が生成して次第に粘度が上
がってくる。こゝでは、Ga系の液体金属2を室温で1
h程度攪拌したところ約 500cPまで粘度が上昇した。
この粘度は、例えばポリパーフルオロアルキルエーテル
の粘度の 550cPにほゞ等しい。つまり、Ga系の液体
金属2を適宜攪拌することによって、液状の高分子材料
3の粘度とほゞ等しい粘度にすることができる。このよ
うに、Ga系の液体金属2と液状の高分子材料3の粘度
をほゞ等しくした状態でGa系の液体金属2をコンタク
ト1a、1bに塗着し、液状の高分子材料3の中に浸漬して
引き上げれば、液状の高分子材料3が膜状に塗着され
る。こうして液状の高分子材料3によってGa系の液体
金属2を被覆すれば、雰囲気を遮蔽することができるの
で、Ga系の液体金属2の耐蝕性を向上させることがで
きる。Ga系の液体金属は、コンタクト1a、1bの一方の
みでも、両方に塗着しても同様の効果が得られる。ま
た、Biを含有させたGa系の液体金属の場合には、液
状の高分子材料で被覆しなくても十分な耐蝕性が得られ
るが、液状の高分子材料を塗着すればさらに相乗的に防
錆効果が得られる。こゝでは、評価用の試料として 0.5
mmφのコバールの線材をコンタクトとして用いたが、
衝合する先端部が電気的な接続に寄与する。従って、半
導体素子が形成されたチップの導出端子として設けられ
る例えばAuバンプを一方のコンタクトとしてパッケー
ジに接続する場合などにも適用できる。
は本発明の第二の実施例を斜視図、図3は本発明の第三
の実施例の断面図である。図において、1a、1bはコンタ
クト、2はGa系の液体金属、2aはGa、2bはIn、2c
はSn、3は液状の高分子材料、4は絶縁体である。コ
ンタクト1a、1bには、例えば 0.5mmφのFe−Ni−
Co系合金のコバールの線材を用い、予め、例えば厚さ
が3μmのRhめっきとかAuめっきなどを施してい
る。そして、絶縁体4にはPBT(ポリブチレンテレフ
タレート)を用い、1mm間隔で 360本埋め込んで評価
用の試料としている。 実施例:1 図1において、Ga−InまたはGa−SnからなるG
a系の液体金属2には、 0.5〜 1.0重量%のBiを含有
させる。Ga系の液体金属2にBiを添加するには、例
えば、Ga系の液体金属2を 200°Cに加熱しながら、
少量のBiを溶解させる。そして、常温に冷却すると過
剰のBiが析出し、含有量が 0.5〜 1.0重量%となる。
コンタクト1a、1bのそれぞれの先端を、こうして得たB
i含有のGa系の液体金属2に浸漬して雫状に塗着す
る。Ga系の液体金属2の付着重量は、約5mg程度で
ある。コンタクト1a、1bを衝合するように接近させる
と、コンタクト1a、1bに塗着したGa系の液体金属2が
融合して一体となる。その際、通常のコネクタの挿入力
に相当する荷重を、安定な導通を得るためにコンタクト
1本当たり約5gfとすると、通常のコネクタの接触抵
抗に相当するコンタクト1a、1b間の電気抵抗は、約10m
Ωであった。従って、それぞれ 360本のコンタクト1a、
1bを衝合させても、2kgf程度の荷重でよい。因みに
通常のコネクタの場合ならば50kgf程度の挿入力が必
要なので、数十分の1の荷重で導通を取ることができ
る。また、通常のコネクタの抜去力に対応するコンタク
ト1a、1bを引き離す荷重は不要である。Biを含有させ
たGa系の液体金属2の耐腐食性の効果は、コンタクト
1a、1bを衝合させた状態で、60°C、85%RHの高温加
湿の雰囲気の中に放置し、コンタクト1a、1b間の電気抵
抗の変化を調べたところ、1000h経過後も約10mΩの電
気抵抗に変化が見られなかった。因みに、耐蝕性の考慮
してないGa系の液体金属は、 100h経過すると約10m
Ωの電気抵抗が1Ω程度まで大きくなる。 実施例:2 図2において、コンタクト1aの端部には、重量XのGa
2aを塗着し、コンタクト1bの端部には、重量YのIn2b
またはSn2cを塗着する。そして、Ga2aと、In2bま
たはSn2cの少なくとも一つに、Z/(X+Y+Z)=
0.005〜0.01となるように重量ZのBiを含有させる。
コンタクト1a、1bを接近させて、Ga2aと、In2bまた
はSn2cを接触させると共晶反応が起こり、コンタクト
1a、1b間にGa系の液体金属2が生成されて導通が取れ
る。こうして、生成されたGa系の液体金属2の中に
は、Biが 0.5〜 1.0%含有されるので、実施例1と同
様の高温加湿の雰囲気の中に放置して評価した結果、よ
い耐蝕性を示すことが確認できた。 実施例:3 図3において、対向するコンタクト1a、1bの少なくとも
一方の端部、こゝではコンタクト1aの端部にGa系の液
体金属2を塗着したあと、液状の高分子材料3の中に浸
漬して、図3(A)に示したようにGa系の液体金属2
の表面に液状の高分子材料3を塗着する。この液状の高
分子材料3は、例えば、ポリフェニルエーテルとかポリ
パーフルオロアルキルエーテルといった液状の有機高分
子材料で、Ga系の液体金属2の表面を覆ういわゆる防
錆油の役目をしている。Ga系の液体金属2を液状の高
分子材料3で被覆したコンタクト1a、と、裸のコンタク
ト1bを接近させて衝合すると、図3(B)に示したよう
に液状の高分子材料3の被膜が押し退けられてGa系の
液体金属2が接触してコンタクト1a、1b同士が電気的に
接続されて導通が取れるようになる。そして、液状の高
分子材料3がGa系の液体金属2を被覆した状態にな
る。なお、こゝで用いた高分子材料3は、 100°C、10
00hの加熱に対して、重量の減少率が高々10%程度であ
り、常温での蒸発は無視できる材料である。 実施例:4 ところで、Ga系の液体金属2は融点以下では液体であ
り、粘度が高々数cP(センチpoise)である。それに対
して、液状の高分子材料3の粘度は、室温で数十〜数百
cPであり、Ga系の液体金属2の方が液状の高分子材
料3よりも粘度が低い。そのため、コンタクト1a、1bの
端部に塗着したGa系の液体金属2を液状の高分子材料
3に浸漬して被覆することが厄介な場合がある。その場
合には、Ga系の液体金属2をコンタクト1a、1bに塗着
する前に大気中で攪拌する。そうすると、Ga系の液体
金属2の中に、Gaの酸化物が生成して次第に粘度が上
がってくる。こゝでは、Ga系の液体金属2を室温で1
h程度攪拌したところ約 500cPまで粘度が上昇した。
この粘度は、例えばポリパーフルオロアルキルエーテル
の粘度の 550cPにほゞ等しい。つまり、Ga系の液体
金属2を適宜攪拌することによって、液状の高分子材料
3の粘度とほゞ等しい粘度にすることができる。このよ
うに、Ga系の液体金属2と液状の高分子材料3の粘度
をほゞ等しくした状態でGa系の液体金属2をコンタク
ト1a、1bに塗着し、液状の高分子材料3の中に浸漬して
引き上げれば、液状の高分子材料3が膜状に塗着され
る。こうして液状の高分子材料3によってGa系の液体
金属2を被覆すれば、雰囲気を遮蔽することができるの
で、Ga系の液体金属2の耐蝕性を向上させることがで
きる。Ga系の液体金属は、コンタクト1a、1bの一方の
みでも、両方に塗着しても同様の効果が得られる。ま
た、Biを含有させたGa系の液体金属の場合には、液
状の高分子材料で被覆しなくても十分な耐蝕性が得られ
るが、液状の高分子材料を塗着すればさらに相乗的に防
錆効果が得られる。こゝでは、評価用の試料として 0.5
mmφのコバールの線材をコンタクトとして用いたが、
衝合する先端部が電気的な接続に寄与する。従って、半
導体素子が形成されたチップの導出端子として設けられ
る例えばAuバンプを一方のコンタクトとしてパッケー
ジに接続する場合などにも適用できる。
【発明の効果】Ga系の液体金属をコネクタのコンタク
トの接続手段として用いる際、従来は腐食が問題となっ
て実用に供することが困難であったのに対して、本発明
になる接続方法によれば、Ga系の液体金属を腐食に耐
えさせることができる。従って、今後、小型、高密度実
装に伴って端子の数がますます増大する一方の半導体装
置とかプリント板といった電子デバイスの実装に対し
て、本発明は寄与するところが大である。
トの接続手段として用いる際、従来は腐食が問題となっ
て実用に供することが困難であったのに対して、本発明
になる接続方法によれば、Ga系の液体金属を腐食に耐
えさせることができる。従って、今後、小型、高密度実
装に伴って端子の数がますます増大する一方の半導体装
置とかプリント板といった電子デバイスの実装に対し
て、本発明は寄与するところが大である。
【図1】 本発明の第一の実施例の斜視図である。
【図2】 本発明の第二の実施例を斜視図である。
【図3】 本発明の第三の実施例の断面図である。
1a、1b コンタクト 2 Ga系の液体金属 2a Ga 2b In 2c
Sn 3 液状の高分子材料 4 絶縁体
Sn 3 液状の高分子材料 4 絶縁体
Claims (7)
- 【請求項1】 対向するコンタクト (1a、1b) の少なく
とも一方の端部に塗着したGa系の液体金属(2) を介し
て該コンタクト (1a、1b) 同士を衝合して導通させる電
気的接続方法において、 前記Ga系の液体金属(2) に 0.5〜 1.0重量%のBiを
含有させたことを特徴とする電気的接続方法。 - 【請求項2】 前記Ga系の液体金属(2) が、GaとI
nの合金からなる請求項1記載の電気的接続方法。 - 【請求項3】 前記Ga系の液体金属(2) が、GaとS
nの合金からなる請求項1記載の電気的接続方法。 - 【請求項4】 前記コンタクト(1a)の端部に重量XのG
a(2a)と、前記コンタクト(1b)の端部に重量YのIn(2
b)またはSn(2c)を塗着し、かつ該Ga(2a)と、In(2
b)またはSn(2c)の少なくとも一つに、 Z/(X+Y+Z)= 0.005〜0.01となるように重量Z
のBiを含有させた請求項1記載の電気的接続方法。 - 【請求項5】 対向するコンタクト (1a、1b) の少なく
とも一方の端部に塗着した前記Ga系の液体金属(2) の
表面に液状の高分子材料(3) を塗着し、 次いで、前記コンタクト (1a、1b) 同士を衝合して導通
させることを特徴とする電気的接続方法。 - 【請求項6】 前記Ga系の液体金属(2) を空気中で攪
拌し、前記液状の高分子材料(3) の粘度と同一にする請
求項5記載の電気的接続方法。 - 【請求項7】 前記液状の高分子材料(3) がポリフェニ
ルエーテル、またはポリパーフルオロアルキルエーテル
である請求項5記載の電気的接続方法。
Priority Applications (5)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
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