JPH0574615B2 - - Google Patents
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- JPH0574615B2 JPH0574615B2 JP7111685A JP7111685A JPH0574615B2 JP H0574615 B2 JPH0574615 B2 JP H0574615B2 JP 7111685 A JP7111685 A JP 7111685A JP 7111685 A JP7111685 A JP 7111685A JP H0574615 B2 JPH0574615 B2 JP H0574615B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- ethyl acrylate
- ethylene
- flame
- weight
- flame retardant
- Prior art date
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- Expired - Lifetime
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- Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)
- Addition Polymer Or Copolymer, Post-Treatments, Or Chemical Modifications (AREA)
Description
(産業上の利用分野)
本発明は耐熱性、すなわち熱変形温度が高く、
かつ機械的強度のすぐれた難燃性エチレン−アク
リル酸エチル共重合体組成物に関する。 (従来技術) ポリオレフインは機械的強度、耐水性、耐薬品
性およびその顕著な電気的性質を有することによ
り、電線の絶縁、ケーブルの外被、その他の用途
に適していることはよく知られるところである。 しかしながら、ポリオレフインは易燃性であ
り、上記用途において、難燃化が必要とされてい
る。 従来、ポリオレフインの難燃化においては、最
も一般的にはハロゲン系難燃剤または該ハロゲン
系難燃剤と酸化アンチモンとの混合物が用いられ
ているが加熱、燃焼時に毒性の強いハロゲンガス
や煙が多量に発生し、人体に有害であるばかりで
なく、その腐食性故に周辺の機器類等をも腐食す
るという問題点を有する。 一方、難燃時に有害ガスの発生がなく、低煙性
の難燃剤として、水酸化マグネシウム、水酸化ア
ルミニウム等の無機系難燃剤が有効であることが
よく知られている。 また、上記無機難燃剤を使用する場合において
は、ポリオレフインとして、エチレン−酢酸ビニ
ル共重合体(以下EVAと称す)やエチレン−ア
クリル酸エチル共重合体(以下EEAと称す)の
ような含酸素樹脂と併用することによつて相剰的
難燃効果を示すことも知られている。その中でも
EEAは耐熱性、低温特性および電気特性等の点
でEVAよりすぐれ、高度な難燃性を要望される
昨今においては、そのニーズに合致し、急速に需
要を高めつつある。(それらの技術として例えば
特開昭51−132254号、同56−136832号、同60−
13832号等がある。) しかるに、従来、市販されているこれまでの
EEAは難燃性能の向上および難燃剤である無機
金属化合物の受容性を良くするためにアクリル酸
エチル(以下EAと称す)の含量を多くすると結
晶化度が著しく低下し、機械的強度や熱変形温度
が低下し、実用的でなくなつてしまうという欠点
を有している。一方、EA含量を減らすと無機金
属化合物の受容性が悪くなり、無機金属化合物の
添加量が自ずと制限されて、低温特性の悪化や難
燃性の低下を招く結果となつている。以上の様
に、EEAは無機難燃剤を添加した無公害型の難
燃性樹脂として好ましいにもかかわらずこれまで
のEEAは高度な難燃性を要求される昨今におい
て、機械的強度および耐熱性等の点において、十
分満足しているとは云い難い。 (発明が解決しようという問題点) 本発明は上記の点に鑑み、耐熱性、機械的強
度、低温特性が特にすぐれ、低煙性でかつ無公害
型の難燃性組成物を提供するものであり、この難
燃性組成物は電線、ケーブル、パツキング、シー
ル材、ホール類、フイルム、射出成形品等の成形
用途向けや、マスターバツチ等として利用される
ものである。 (問題点を解決する手段) 本発明はエチレン−アクリル酸エチル共重合体
を主成分とする樹脂成分100重量部に無機難燃剤
40〜150重量部を含有してなる組成物において、 該エチレン−アクリル酸エチル共重合体が (a) メルトインデツクスが0.2〜5g/10分、 (b) アクリル酸エチルの含量が10〜20重量%の範
囲で、かつ (c) アクリル酸エチルの含量(E)と融点(T)の関
係が下記式 T≧−0.8×E+109 を満足するものである難燃性エチレン−アクリル
酸エチル共重合体組成物を提供するものである。 本発明のエチレン−アクリル酸エチル共重合体
は、アクリル酸エチル含量が10〜20重量%である
と共に、メルトインデツクス(以下MIと称す)
が0.2〜5g/10分の範囲にあり、かつアクリル
酸エチル含量(E)と樹脂の融点(T)との関係が次
式T≧−0.8×E+109を満足する、特定範囲のも
のであることが必要である。 上記MIが0.2g/10分未満では加工性が悪くな
り、5g/10分を超えると強度が低下する。特に
好ましいMIは0.5〜2g/10分の範囲である。 またEA含量が10重量%未満においては、後述
の無機金属化合物を難燃化するに充分な量を添加
した場合に、機械的強度が大幅に低下し、かつ低
温特性が悪くなる。 一方、20重量%を超える場合には、融点の低下
が著しく、熱変形温度が低くなり、耐熱性がない
ものとなる。上記の点から特に好ましいEA含量
は14〜17重量%の範囲である。 更に本発明においては、EEAのEA含量(E)と融
点(T)との関係すなわち、式T≧−0.8×E+
109を満足することによつて、従来のEEAと本質
的に区別され、かつ上記の特定範囲のEA含量に
限定することにより初めて昨今の難燃性に対する
厳しい要求に対応しうる組成物となるものであ
る。 正、<融点>は、示差走査熱量測定法(DSC)
による最大ピーク温度(Tm)で表わし、次のよ
うに測定される。 すなわち、約5mgの試料を精秤し、それを
DSCにセツトし、170℃に昇温して、その温度で
15分間保持した後、10℃/分の速度で常温まで冷
却する。次に、この状態から10℃/分の速度で
170℃まで昇温して測定を終了する。最大ピーク
温度(Tm)は0℃から170℃に昇温する間に現
われた最大ピークの頂点の位置の温度をもつて表
わす。 <EA含量>は、赤外吸収スペクトル(IR)に
よるEAに帰属する860cm-1の吸収度から求める。 ただし、検量線は核磁気共鳴スペクトル
(NMR)によりEA濃度を求め、IRの860cm-1の
吸光度との相関によつて求める。 上記のEA含量(E)と融点との関係式を満足する
本発明のEEAは、本発明者らが上記の厳しい要
求を満足させるために鋭意検討した結果、高圧ラ
ジカル重合法による特定の重合条件下で製造され
るもので、従来提案されているEEAと構造的に
も異なるものである。 すなわち、本発明のEEAは、第1図に示され
る様に、EA含量と融点との関係において、式T
≧−0.8×E+109線以上の範囲に存在し、かつ高
度の難燃的性質を保持するためにEA含量を10〜
20重量%の範囲に限定したものである。一方、従
来提案されているEEAは上記T≧−0.8×E+109
線以下に存在する。この理由はまだ明確ではない
が、エチレン重合体鎖中に導入されるEA基の分
布状態に帰因する構造が異なるためと推測してい
る。 本発明の無機難燃剤としては、水酸化アルミニ
ウム、水酸化マグネシウム、水酸化ジルコニウ
ム、塩基性炭酸マグネシウム、ドロマイト、ハイ
ドタルサイト、水酸化カルシウム、水酸化バリウ
ム、酸化スズの水和物、硼砂等の無機金属化合物
の水和物、ホウ酸亜鉛、メタホウ酸亜鉛、メタホ
ウ酸バリウム、炭酸亜鉛、炭酸マグネシウム−カ
ルシウム、炭酸カルシウム、炭酸バリウム、酸化
マグネシウム、酸化モリブデン、酸化ジルコニウ
ム、酸化スズ、酸化アンチモン、赤リン等が挙げ
られる。これらは1種でも2種以上を併用しても
良い。この中でも特に、水酸化マグネシウム、水
酸化アルミニウム、塩基性炭酸マグネシウム、ハ
イドロタルサイトからなる群から選ばれた少なく
とも1種が難燃効果が良く、経済的にも有利であ
る。またこれら難燃剤の粒径は種類によつて異な
るが、水酸化マグネシウム、水酸化アルミニウム
等においては平均粒径20μ以下が好ましい。 上記無機難燃剤の量はEEA100重量部に対して
40〜150重量部、好ましくは70〜120重量部の範囲
である。該難燃剤の量が40重量%未満においては
難燃効果が小さく、150重量部を超えると伸びが
低下し、脆くなり、かつ低温特性も悪化する。 また上記無機難燃剤の他に、クレー、シリカ、
タルク等の一般的な無機充填剤を併用しても何ら
さしつかえない。 更に、該無機難燃剤の表面をステアリン酸、オ
レイン酸、パルミチン酸等の脂肪酸またはそれら
の金属塩、ワツクス、有機シラン、有機ボラン、
有機チタネート等で被覆するなどの表面処理を施
すことが好ましい。 本発明の難燃性組成物に、本発明の特徴を損な
わない範囲において、他のオレフイン系重合体、
例えば、エチレン−酢酸ビニル共重合体、エチレ
ン−アクリル酸共重合体、エチレン−メタクリル
酸共重合体、本発明の範囲を除くエチレン−不飽
和カルボン酸エステル共重合体、高、中、低密度
のエチレン単独重合体またはエチレンとプロピレ
ン、ブテン−1、ペンテン−1、ヘキセン−1、
4−メチルペンテン−1、オクテン−1、デセン
−1等の炭素数3〜12のα−オレフインとの共重
合体、プロピレン単独重合体またはプロピレンと
他のα−オレフインとの共重合体、あるいはエチ
レンもしくはプロピレン単独重合体またはエチレ
ンもしくはプロピレンを主成分とする他のα−オ
レフインとの共重合体をアクリル酸、マレイン酸
等の不飽和カルボン酸またはその誘導体で変性し
た重合体およびそれらの混合物等を添加しても差
支えない。 更に、本発明においては、難燃効果を向上せし
めるために前記無機難燃剤と、少量のハロゲン系
難燃剤またはリン系難燃剤等の有機難燃剤あるい
は難燃助剤と併用しても良い。 また、酸化防止剤、紫外線吸収剤、銅害防止剤
等の各種安定剤、顔料、架橋剤、架橋助剤、発泡
剤、核剤等の通常の添加剤を添加しても良い。 (発明の作用効果) 上述の様に、本発明の難燃性組成物は、難燃時
に有害ガスの発生がなく、低煙性で、無公害型で
あり、従来の難燃性EEAより、耐熱性や機械的
強度に優れるもので、腐食性ガス量を規定してい
る原子力研究所を初めとした各種発電プラント用
ケーブル、化学、鉄鋼、石油等のプラント用ケー
ブル、耐火電線や一般屋内配線等の高度の難燃性
を要求される場所で好適に使用される。また、フ
イルム、シート、パイプあるいは射出成形品等の
成形用途向けや、マスターバツチ等としても利用
することができる。 実施例1〜7および比較例1〜7 <EEA樹脂の製造> チユーブラーリアクターを使用し、開始剤およ
び連鎖移動剤の存在下で、圧力2500〜3000Kg/
cm2、温度250℃前後の条件でエチレンとアクリル
酸エチルをラジカル共重合させ、第1表に示され
る様な各種のEEAを製造した。 上記、各種EEA100重量部に水酸化マグネシウ
ム(商品名:キスマ5B、協和化学(株)社製)を所
定量と酸化防止剤(商品名:サントノツクスR、
吉富製薬(株)製)0.2重量部を200℃にセツトしたプ
ラストグラフで均一に混練した。この組成物につ
いて引張強度、加熱変形率、脆化温度、酸素指数
を測定し、その結果を第1表に示した(実施例1
〜6、比較例1〜5)。また、実施例1の難燃剤
である水酸化マグネシウムの代わりに水酸化アル
ミニウムを用いて、実施例1と同様に評価した結
果を第1表に示した(実施例7)。またEEAとし
て市販品を用いて実施例1と同様に評価した結果
も第1表に示した(比較例6は日本ユニカーの商
品名DPDJ6182、比較例7は三井ポリケミカルの
商品名A702を用いた例を示す)。 <試験法> 1 引張強度および伸度 厚さ1m/mのシートから3号ダンベルを打ち
抜いた試験片で、テンシロンを用い、引張速度
200mm/分の速度で測定した。 2 加熱変形率 厚さ6m/m、直径10m/mの円柱を90℃のオ
イルバスに浸漬し、荷重1.02Kgで加圧し、30分後
の変形率を求めた。 3 脆化温度 ASTMD746に準拠 4 酸素指数 JISK7201に準拠
かつ機械的強度のすぐれた難燃性エチレン−アク
リル酸エチル共重合体組成物に関する。 (従来技術) ポリオレフインは機械的強度、耐水性、耐薬品
性およびその顕著な電気的性質を有することによ
り、電線の絶縁、ケーブルの外被、その他の用途
に適していることはよく知られるところである。 しかしながら、ポリオレフインは易燃性であ
り、上記用途において、難燃化が必要とされてい
る。 従来、ポリオレフインの難燃化においては、最
も一般的にはハロゲン系難燃剤または該ハロゲン
系難燃剤と酸化アンチモンとの混合物が用いられ
ているが加熱、燃焼時に毒性の強いハロゲンガス
や煙が多量に発生し、人体に有害であるばかりで
なく、その腐食性故に周辺の機器類等をも腐食す
るという問題点を有する。 一方、難燃時に有害ガスの発生がなく、低煙性
の難燃剤として、水酸化マグネシウム、水酸化ア
ルミニウム等の無機系難燃剤が有効であることが
よく知られている。 また、上記無機難燃剤を使用する場合において
は、ポリオレフインとして、エチレン−酢酸ビニ
ル共重合体(以下EVAと称す)やエチレン−ア
クリル酸エチル共重合体(以下EEAと称す)の
ような含酸素樹脂と併用することによつて相剰的
難燃効果を示すことも知られている。その中でも
EEAは耐熱性、低温特性および電気特性等の点
でEVAよりすぐれ、高度な難燃性を要望される
昨今においては、そのニーズに合致し、急速に需
要を高めつつある。(それらの技術として例えば
特開昭51−132254号、同56−136832号、同60−
13832号等がある。) しかるに、従来、市販されているこれまでの
EEAは難燃性能の向上および難燃剤である無機
金属化合物の受容性を良くするためにアクリル酸
エチル(以下EAと称す)の含量を多くすると結
晶化度が著しく低下し、機械的強度や熱変形温度
が低下し、実用的でなくなつてしまうという欠点
を有している。一方、EA含量を減らすと無機金
属化合物の受容性が悪くなり、無機金属化合物の
添加量が自ずと制限されて、低温特性の悪化や難
燃性の低下を招く結果となつている。以上の様
に、EEAは無機難燃剤を添加した無公害型の難
燃性樹脂として好ましいにもかかわらずこれまで
のEEAは高度な難燃性を要求される昨今におい
て、機械的強度および耐熱性等の点において、十
分満足しているとは云い難い。 (発明が解決しようという問題点) 本発明は上記の点に鑑み、耐熱性、機械的強
度、低温特性が特にすぐれ、低煙性でかつ無公害
型の難燃性組成物を提供するものであり、この難
燃性組成物は電線、ケーブル、パツキング、シー
ル材、ホール類、フイルム、射出成形品等の成形
用途向けや、マスターバツチ等として利用される
ものである。 (問題点を解決する手段) 本発明はエチレン−アクリル酸エチル共重合体
を主成分とする樹脂成分100重量部に無機難燃剤
40〜150重量部を含有してなる組成物において、 該エチレン−アクリル酸エチル共重合体が (a) メルトインデツクスが0.2〜5g/10分、 (b) アクリル酸エチルの含量が10〜20重量%の範
囲で、かつ (c) アクリル酸エチルの含量(E)と融点(T)の関
係が下記式 T≧−0.8×E+109 を満足するものである難燃性エチレン−アクリル
酸エチル共重合体組成物を提供するものである。 本発明のエチレン−アクリル酸エチル共重合体
は、アクリル酸エチル含量が10〜20重量%である
と共に、メルトインデツクス(以下MIと称す)
が0.2〜5g/10分の範囲にあり、かつアクリル
酸エチル含量(E)と樹脂の融点(T)との関係が次
式T≧−0.8×E+109を満足する、特定範囲のも
のであることが必要である。 上記MIが0.2g/10分未満では加工性が悪くな
り、5g/10分を超えると強度が低下する。特に
好ましいMIは0.5〜2g/10分の範囲である。 またEA含量が10重量%未満においては、後述
の無機金属化合物を難燃化するに充分な量を添加
した場合に、機械的強度が大幅に低下し、かつ低
温特性が悪くなる。 一方、20重量%を超える場合には、融点の低下
が著しく、熱変形温度が低くなり、耐熱性がない
ものとなる。上記の点から特に好ましいEA含量
は14〜17重量%の範囲である。 更に本発明においては、EEAのEA含量(E)と融
点(T)との関係すなわち、式T≧−0.8×E+
109を満足することによつて、従来のEEAと本質
的に区別され、かつ上記の特定範囲のEA含量に
限定することにより初めて昨今の難燃性に対する
厳しい要求に対応しうる組成物となるものであ
る。 正、<融点>は、示差走査熱量測定法(DSC)
による最大ピーク温度(Tm)で表わし、次のよ
うに測定される。 すなわち、約5mgの試料を精秤し、それを
DSCにセツトし、170℃に昇温して、その温度で
15分間保持した後、10℃/分の速度で常温まで冷
却する。次に、この状態から10℃/分の速度で
170℃まで昇温して測定を終了する。最大ピーク
温度(Tm)は0℃から170℃に昇温する間に現
われた最大ピークの頂点の位置の温度をもつて表
わす。 <EA含量>は、赤外吸収スペクトル(IR)に
よるEAに帰属する860cm-1の吸収度から求める。 ただし、検量線は核磁気共鳴スペクトル
(NMR)によりEA濃度を求め、IRの860cm-1の
吸光度との相関によつて求める。 上記のEA含量(E)と融点との関係式を満足する
本発明のEEAは、本発明者らが上記の厳しい要
求を満足させるために鋭意検討した結果、高圧ラ
ジカル重合法による特定の重合条件下で製造され
るもので、従来提案されているEEAと構造的に
も異なるものである。 すなわち、本発明のEEAは、第1図に示され
る様に、EA含量と融点との関係において、式T
≧−0.8×E+109線以上の範囲に存在し、かつ高
度の難燃的性質を保持するためにEA含量を10〜
20重量%の範囲に限定したものである。一方、従
来提案されているEEAは上記T≧−0.8×E+109
線以下に存在する。この理由はまだ明確ではない
が、エチレン重合体鎖中に導入されるEA基の分
布状態に帰因する構造が異なるためと推測してい
る。 本発明の無機難燃剤としては、水酸化アルミニ
ウム、水酸化マグネシウム、水酸化ジルコニウ
ム、塩基性炭酸マグネシウム、ドロマイト、ハイ
ドタルサイト、水酸化カルシウム、水酸化バリウ
ム、酸化スズの水和物、硼砂等の無機金属化合物
の水和物、ホウ酸亜鉛、メタホウ酸亜鉛、メタホ
ウ酸バリウム、炭酸亜鉛、炭酸マグネシウム−カ
ルシウム、炭酸カルシウム、炭酸バリウム、酸化
マグネシウム、酸化モリブデン、酸化ジルコニウ
ム、酸化スズ、酸化アンチモン、赤リン等が挙げ
られる。これらは1種でも2種以上を併用しても
良い。この中でも特に、水酸化マグネシウム、水
酸化アルミニウム、塩基性炭酸マグネシウム、ハ
イドロタルサイトからなる群から選ばれた少なく
とも1種が難燃効果が良く、経済的にも有利であ
る。またこれら難燃剤の粒径は種類によつて異な
るが、水酸化マグネシウム、水酸化アルミニウム
等においては平均粒径20μ以下が好ましい。 上記無機難燃剤の量はEEA100重量部に対して
40〜150重量部、好ましくは70〜120重量部の範囲
である。該難燃剤の量が40重量%未満においては
難燃効果が小さく、150重量部を超えると伸びが
低下し、脆くなり、かつ低温特性も悪化する。 また上記無機難燃剤の他に、クレー、シリカ、
タルク等の一般的な無機充填剤を併用しても何ら
さしつかえない。 更に、該無機難燃剤の表面をステアリン酸、オ
レイン酸、パルミチン酸等の脂肪酸またはそれら
の金属塩、ワツクス、有機シラン、有機ボラン、
有機チタネート等で被覆するなどの表面処理を施
すことが好ましい。 本発明の難燃性組成物に、本発明の特徴を損な
わない範囲において、他のオレフイン系重合体、
例えば、エチレン−酢酸ビニル共重合体、エチレ
ン−アクリル酸共重合体、エチレン−メタクリル
酸共重合体、本発明の範囲を除くエチレン−不飽
和カルボン酸エステル共重合体、高、中、低密度
のエチレン単独重合体またはエチレンとプロピレ
ン、ブテン−1、ペンテン−1、ヘキセン−1、
4−メチルペンテン−1、オクテン−1、デセン
−1等の炭素数3〜12のα−オレフインとの共重
合体、プロピレン単独重合体またはプロピレンと
他のα−オレフインとの共重合体、あるいはエチ
レンもしくはプロピレン単独重合体またはエチレ
ンもしくはプロピレンを主成分とする他のα−オ
レフインとの共重合体をアクリル酸、マレイン酸
等の不飽和カルボン酸またはその誘導体で変性し
た重合体およびそれらの混合物等を添加しても差
支えない。 更に、本発明においては、難燃効果を向上せし
めるために前記無機難燃剤と、少量のハロゲン系
難燃剤またはリン系難燃剤等の有機難燃剤あるい
は難燃助剤と併用しても良い。 また、酸化防止剤、紫外線吸収剤、銅害防止剤
等の各種安定剤、顔料、架橋剤、架橋助剤、発泡
剤、核剤等の通常の添加剤を添加しても良い。 (発明の作用効果) 上述の様に、本発明の難燃性組成物は、難燃時
に有害ガスの発生がなく、低煙性で、無公害型で
あり、従来の難燃性EEAより、耐熱性や機械的
強度に優れるもので、腐食性ガス量を規定してい
る原子力研究所を初めとした各種発電プラント用
ケーブル、化学、鉄鋼、石油等のプラント用ケー
ブル、耐火電線や一般屋内配線等の高度の難燃性
を要求される場所で好適に使用される。また、フ
イルム、シート、パイプあるいは射出成形品等の
成形用途向けや、マスターバツチ等としても利用
することができる。 実施例1〜7および比較例1〜7 <EEA樹脂の製造> チユーブラーリアクターを使用し、開始剤およ
び連鎖移動剤の存在下で、圧力2500〜3000Kg/
cm2、温度250℃前後の条件でエチレンとアクリル
酸エチルをラジカル共重合させ、第1表に示され
る様な各種のEEAを製造した。 上記、各種EEA100重量部に水酸化マグネシウ
ム(商品名:キスマ5B、協和化学(株)社製)を所
定量と酸化防止剤(商品名:サントノツクスR、
吉富製薬(株)製)0.2重量部を200℃にセツトしたプ
ラストグラフで均一に混練した。この組成物につ
いて引張強度、加熱変形率、脆化温度、酸素指数
を測定し、その結果を第1表に示した(実施例1
〜6、比較例1〜5)。また、実施例1の難燃剤
である水酸化マグネシウムの代わりに水酸化アル
ミニウムを用いて、実施例1と同様に評価した結
果を第1表に示した(実施例7)。またEEAとし
て市販品を用いて実施例1と同様に評価した結果
も第1表に示した(比較例6は日本ユニカーの商
品名DPDJ6182、比較例7は三井ポリケミカルの
商品名A702を用いた例を示す)。 <試験法> 1 引張強度および伸度 厚さ1m/mのシートから3号ダンベルを打ち
抜いた試験片で、テンシロンを用い、引張速度
200mm/分の速度で測定した。 2 加熱変形率 厚さ6m/m、直径10m/mの円柱を90℃のオ
イルバスに浸漬し、荷重1.02Kgで加圧し、30分後
の変形率を求めた。 3 脆化温度 ASTMD746に準拠 4 酸素指数 JISK7201に準拠
【表】
注:アンダーラインは本発明の範囲外であることを示
す。
す。
第1図はエチレン−アクリル酸エチル共重合体
におけるアクリル酸エチル(EA)含量と融点と
の関係を示す線図である。
におけるアクリル酸エチル(EA)含量と融点と
の関係を示す線図である。
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1 エチレン−アクリル酸エチル共重合体を主成
分とする樹脂成分100重量部に無機難燃剤40〜150
重量部を含有してなる組成物において、 該エチレン−アクリル酸エチル共重合体が (a) メルトインデツクスが0.2〜5g/10分、 (b) アクリル酸エチル含量が10〜20重量%の範囲
で、かつ (c) アクリル酸エチルの含量(E)と融点(T)の関
係が下記式 T≧−0.8×E+109 を満足するものである難燃性エチレン−アクリル
酸エチル共重合体組成物。 2 前記無機難燃剤が無機金属化合物の水和物で
ある特許請求の範囲第1項に記載の難燃性エチレ
ン−アクリル酸エチル共重合体組成物。 3 前記無機金属化合物の水和物が、水酸化アル
ミニウムまたは水酸化マグネシウムである特許請
求の範囲第2項に記載の難燃性エチレン−アクリ
ル酸エチル共重合体組成物。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP7111685A JPS61231040A (ja) | 1985-04-05 | 1985-04-05 | 難燃性エチレン−アクリル酸エチル共重合体組成物 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP7111685A JPS61231040A (ja) | 1985-04-05 | 1985-04-05 | 難燃性エチレン−アクリル酸エチル共重合体組成物 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS61231040A JPS61231040A (ja) | 1986-10-15 |
| JPH0574615B2 true JPH0574615B2 (ja) | 1993-10-18 |
Family
ID=13451268
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP7111685A Granted JPS61231040A (ja) | 1985-04-05 | 1985-04-05 | 難燃性エチレン−アクリル酸エチル共重合体組成物 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPS61231040A (ja) |
Families Citing this family (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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-
1985
- 1985-04-05 JP JP7111685A patent/JPS61231040A/ja active Granted
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPS61231040A (ja) | 1986-10-15 |
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