JPH057532U - シートトラツク - Google Patents

シートトラツク

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JPH057532U
JPH057532U JP6309091U JP6309091U JPH057532U JP H057532 U JPH057532 U JP H057532U JP 6309091 U JP6309091 U JP 6309091U JP 6309091 U JP6309091 U JP 6309091U JP H057532 U JPH057532 U JP H057532U
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 シートトラックにおいて,その生産性を向上
し,部品精度のバラツキの影響を効果的に吸収するこ
と。 【構成】 ロアレール1は,下向きフランジ13を有す
る。アッパレール2は,垂直部21と水平部22とを有
する。スペーサ4は,下向きフランジ13に嵌合する溝
部44と,アッパレール2の横方向のガタを防止する第
1摺接部41と,アッパレール2の上下方向のガタを防
止する第2摺接部42とを有する。上記溝部44と下向
きフランジ13との間のクリアランスSには,液状樹脂
を充填,硬化させた弾性体5を介設している。このよう
に,1種類のスペーサ4により,横方向及び上下方向の
ガタ防止を行うと共に上記弾性体5により,クリアラン
ス零状態を得る。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は,車両においてシートをスライドさせるために,該シートとフロア面 との間に介設されるシートトラックに関する。
【0002】
【従来技術】
一般に,車両においては,図10及び図11に示すごとく,フロア面91とシ ート92との間にシートトラック93を介設している。そして,該シートトラッ ク93によりシート92を車両前後方向にスライドさせるようにしている。 上記シートトラック93は,車両のフロア面91に車両前後方向に沿って敷設 したロアレール931と,該ロアレール931に摺動可能に嵌合すると共にシー ト92に固定したアッパレール932と,両レール931,932間に介設した ローラ9330及びボール97とよりなる。尚,これらローラ9330及びボー ル97は,リテーナ933により相互に分離しないように保持されている。
【0003】 しかしながら,上記シートトラック93においては,シート92のスライドに 伴ってローラ9330及びボール97が一定範囲内を自由に移動するようにして おり,このためロアレール931はその長さが比較的長い。ロアレール931が 長いとシート92をスライド端にスライドさせた時,ロアレール931がシート 92からはみ出し見栄えが悪い。 また,上記シートトラック93は,特に2人席回転シートの場合のベルトアン カ試験荷重による剥離に耐えることができない。このため,上記シートトラック 装置93は,フック等により補強する必要があり,この補強により装置自体が重 量増となっていた。
【0004】 そこで,耐荷重及びロアレール短縮のため,図12に示す構造のシートトラッ ク8が考え出された。該シートトラック8は,断面形状を凹状に形成したロアレ ール1と,該ロアレール1に摺動可能に嵌合したアッパレール2と,両者間に介 設されたローラ30とよりなる。ローラ30は,ローラケース3を介してロアレ ール1の底面に固定支持している。 このようにローラ30がロアレール1側に固定支持されているため,ロアレー ル1はその長さを短くできる。また,耐荷重性能を高めることができる。
【0005】 そして,上記シートトラック8においては,ロアレール1とアッパレール2と の間にスペーサ4を設けて,両レール1,2間のガタを防止するようにしている 。該スペーサ4は,アッパレール2の横方向のガタを防止するための第1摺接部 41と,アッパレール2の上下方向のガタを防止するための第2摺接部42とを 有する。
【0006】
【解決しようとする課題】
しかしながら,上記シートトラックにおいては,部品精度のバラツキの影響を 受けて,アッパレールのスライド荷重が大きくなったり,アッパレールの上下方 向のガタが発生する場合がある。 この点について,図12を用いて詳しく説明する。上下方向に着目すると,ス ペーサ4は,ロアレール1の下向きフランジ13とアッパレール2の水平部22 との間に介装されている。したがって,該スペーサ4が影響を受ける上下方向の バラツキは,ロアレール1の下向きフランジ13の高さH1のバラツキと,ロー ラ30の高さH2のバラツキである。
【0007】 これらのバラツキの影響を受けて,上記下向きフランジ13の下端面と上記水 平部22の上面との間の隙間が小さくなったときには,アッパレール2のスライ ド荷重が大きくなる。そのため,アッパレール2をスムーズにスライドさせるこ とが困難となる。 また,これらのバラツキの影響を受けて,上記下向きフランジ13の下端面と 上記水平部22の上面との間の隙間が大きくなり,この隙間がスペーサ4により 吸収できる範囲を越えた時には,アッパレール2の上下方向のガタが発生する。
【0008】 なお,上記不具合を解決する手段の一つとして,上記スペーサを多種類化して 選択使用する方法がある。ここでいう多種類化とは,例えばアッパレールの横方 向のガタを防止する第1スペーサと,アッパレールの上下方向のガタを防止する 第2スペーサとを別個に設ける場合などをいう。 しかし,この方法によれば,部品点数が多くなった分だけ,組付けにおいて工 数が増加してしまう。そのため,生産性が悪くなる。 本考案は,かかる従来の問題点に鑑み,生産性に優れており,かつ横方向及び 上下方向,特に上下方向の部品精度のバラツキの影響を効果的に吸収できる,シ ートトラックを提供しようとするものである。
【0009】
【課題の解決手段】
本考案は,車両のフロア面に敷設する凹状のロアレールと,シートに固定され 上記ロアレールと嵌合してスライドする略T字状のアッパレールと,両レール間 に介設するローラと,両レール間のガタを防止するスペーサとよりなり,上記ロ アレールは,その上端部に下向きフランジを有し,また上記アッパレールは,上 記ローラによって支承される水平部と,該水平部に垂設した垂直部とを有し,ま た上記スペーサは,上記ロアレールの下向きフランジに嵌合する溝部と,上記ア ッパレールの垂直部に摺接してアッパレールの横方向のガタを防止する第1摺接 部と,上記アッパレールの水平部に摺接してアッパレールの上下方向のガタを防 止する第2摺接部とを有し,上記スペーサの溝部の底面とロアレールの下向きフ ランジの下端面との間のクリアランスには,弾性体を介設してなり,かつ該弾性 体は液状樹脂をクリアランスに充填し,その後硬化させて形成したものであるこ とを特徴とするシートトラックにある。
【0010】 本考案において最も注目すべきことは,バラツキの影響が少ないロアレールの 下向きフランジに装着した1種類のスペーサにより,両レール間のガタを防止す ると共に該スペーサの溝部とロアレールの下向きフランジとの間のクリアランス に対して,液状樹脂を充填,硬化させた弾性体を介装したことにある。 本考案のシートトラックは,断面凹状のロアレールと,断面略T字状のアッパ レールとの嵌合構造を有する。該ロアレールは,底部と側壁部と下向きフランジ とを有する。またアッパレールは,垂直部と水平部と上記下向きフランジに係合 する起立フランジ部とを有する。
【0011】 上記スペーサは,ロアレールの下向きフランジに装着する。これにより,スペ ーサが影響を受ける横方向のバラツキは,ロアレールの下向きフランジ間の幅の バラツキのみとなる。したがって,部品精度のバラツキの影響が少なくなる。 ロアレールには係合穴を設け,一方スペーサには,ロアレールの係合穴に係合 する爪部を少なくとも1つ以上設けることが望ましい。該爪部は,組付け時にお けるスペーサの下向きフランジからの抜け落ちを防止するためのものである。
【0012】 また,該スペーサには,ロアレールの下向きフランジに嵌合する溝部を設ける 。該溝部は,下向きフランジの長さと対応する溝長さを有する。該溝部の前方及 び後方の計2箇所には,リッド部をそれぞれ設けることが望ましい。該リッド部 は,スペーサの前後両方向のズレを防止するためのものである。 また,スペーサは,合成樹脂などにより屈撓変形可能に作製してあり,ロアレ ールのスプリングバックを効果的に吸収する。また,該スペーサは,第1摺接部 と第2摺接部とを一体的に形成している。該第1摺接部は,ロアレールの下向き フランジとアッパレールの垂直部との間の隙間を埋めるだけの大きさを有してお り,第1摺接部の側面が該垂直部に摺接するようにしている。これにより,アッ パレールの横方向のガタを防止するようにしている。
【0013】 上記第2摺接部は,ロアレールの下向きフランジとアッパレールの水平部との 間の隙間を埋めるだけの大きさを有しており,第2摺接部の下面が該水平部に摺 接するようにしている。これにより,アッパレールの上下方向のガタを防止する ようにしている。 本考案において,上記液状樹脂とは,常温硬化,加熱硬化又は湿気硬化などに より硬化する合成樹脂,或いは未反応流動状態の合成樹脂をいう。この合成樹脂 の材質としては,ウレタン,シリコン,エポキシ,合成ゴムなどがある。
【0014】 上記液状樹脂は,部品精度のバラツキにより発生するクリアランスを埋めて, クリアランスが零の状態を作り出すためのものである。上記スペーサの長手方向 両端部には,組付け時の上下方向位置決めのためのアーチ形状部を設けることが 望ましい(図2参照)。該アーチ形状部は,横方向及び上下方向に屈撓変形可能 に設け,組付け時における部品精度のバラツキの吸収を行うようにする。 なお,本考案において,ガタとは,部材間に隙間がある場合における両部材間 のいわゆるガタツキ挙動のことをいい,シートトラックにおいては両レール間の 上下方向及び横方向のガタツキ挙動をいう。
【0015】
【作用及び効果】
本考案においては,ロアレールの下向きフランジにスペーサの溝部を嵌合させ ると共に,該スペーサの溝部の底面とロアレールの下向きフランジの下端面との 間に形成されるクリアランスには,上記弾性体を介設している。 そして,上記弾性体は,部品精度の上下方向のバラツキにより発生する上記ク リアランスに対して,液状樹脂を充填し,その後これを硬化させて形成したもの である。そのため,液状樹脂硬化後においては,弾性体が上記クリアランスを埋 め,クリアランス零の状態となる。 これにより,アッパレールの上下方向のガタ防止を確実に行うことが可能とな る。また,アッパレールの適正なスライド荷重を得ることができる。 したがって,シートをスライドさせたときには,ロアレール側に設けたローラ の遊転を介して,ロアレールに対してアッパレールが滑らかにスライドする。
【0016】 また,このとき,スペーサの第1摺接部が,アッパレールの垂直部に摺接する 。これにより,該アッパレールの横方向のガタを防止する。また,該スペーサの 第2摺接部が,アッパレールの水平部に摺接する。これにより,該アッパレール の上下方向のガタを防止する。 ここで,上記スペーサは,横方向においては,ロアレールの下向きフランジ間 の幅のバラツキのみの影響を受ける。また上下方向においては,ローラの高さの バラツキと,ロアレールの下向きフランジの高さのバラツキの影響を受ける。し かしながら,このバラツキは,上記スペーサの屈撓変形により吸収される。
【0017】 このように,本考案においては,液状樹脂を充填,硬化させた弾性体により, クリアランス零状態を作り出している。また,1種類のスペーサにより,横方向 及び上下方向のガタ防止を行う。 それ故,本考案によれば,生産性に優れており,かつ横方向及び上下方向,特 に上下方向の部品精度のバラツキの影響を効果的に吸収できる,シートトラック を提供することが可能となる。
【0018】
【実施例】
本考案の実施例にかかるシートトラックにつき,図1〜図8を用いて説明する 。 本例のシートトラックは,図1及び図2に示すごとく,車両のフロア面に敷設 する凹状のロアレール1と,シートに固定されロアレール1と嵌合してスライド する略T字状のアッパレール2と,両レール1,2間に介設するローラ30と, 両レール1,2間のガタを防止するスペーサ4とよりなる。該ロアレール1は, その上端部に下向きフランジ13を有する。
【0019】 また,アッパレール2は,ローラ30によって支承される水平部22と,該水 平部22に垂設した垂直部21とを有する。また,スペーサ4は,ロアレール1 の下向きフランジ13に嵌合する溝部44と,アッパレール2の垂直部21に摺 接してアッパレール2の横方向のガタを防止する第1摺接部41と,アッパレー ル2の水平部22に摺接してアッパレール2の上下方向のガタを防止する第2摺 接部42とを有する。 そして,スペーサ4の溝部44の底面とロアレール1の下向きフランジ13の 下端面との間のクリアランスSには,弾性体5を介設してある。該弾性体5は, 液状樹脂50をクリアランスSに充填し,その後硬化させて形成したものである 。
【0020】 上記ロアレール1は,ローラ30が配設される底部11と,該底部11の両側 に起立させた側壁部12と,該側壁部12の上端を内側に断面略U字状に折曲し てなる下向きフランジ13とを有する。 一方,アッパレール2は,垂直部21と,該垂直部21の下端から左右に延び ローラ30が相対的に転動可能な水平部22と,該水平部22の両側に起立させ た起立フランジ部23とを有する。両レール1,2は,互いにそのフランジ部1 3,23を係合させてスライド可能に嵌合している。
【0021】 上記アッパレール2は,図1に示すごとく,互いに溶接されたアッパレール部 材201,202,203よりなる。本例においては,アッパレール部材201 ,202間は,スポット溶接してある。また,アッパレール部材201,203 間及びアッパレール部材202,203間は,アーク溶接してある。 そして,上記垂直部21及び起立フランジ部23は,アッパレール部材201 ,202により形成してある。また,上記水平部22は,アッパレール部材20 1,202及び203により形成してある。 上記ローラ30は,ローラケース 3を介して上記ロアレール1の底部11に固定支持してある。
【0022】 上記スペーサ4は,図4〜図9に示すごとく,合成樹脂により長尺状に作製し てあり,本体部40に対して上記第1摺接部41と第2摺接部42とを一体的に 形成している。該第1摺接部41は,断面L字状に形成してあり,その外側面と アッパレール2の垂直部21の側面とが摺接するようにしている。 また,第2摺接部42も同様に断面L字状に形成してあり,その下面とアッパ レール2の水平部22の上面とが摺接するようにしている。そして,該第2摺接 部42と本体部40とによって形成される上記溝部44内には,上記下向きフラ ンジ13の下端を嵌合させている。該溝部44は,下向きフランジ13の長さと 対応する溝長さを有する。そして,該溝部44の前方及び後方には,リッド部4 6をそれぞれ配設し,両リッド部46により前後方向のスライド荷重を受承する ようにしている。
【0023】 また,スペーサ4の長手方向中間部には,取り付け部43を設けている。そし て,該取り付け部43の下面には,爪部45を突設している。 一方,上記ロアレール1の下向きフランジ13の頂部には,図1に示すごとく ,爪部45を係合させるための係合穴15を設けている。 また,図2及び図4に示すごとく,スペーサ4の長手方向両端部には,アーチ 形状部47を設けている。アーチ形状部47は,組付け時におけるスペーサ4の 上下方向の位置決めを行うためのものであり,該アーチ形状部46によりスペー サ4の溝部44の底面とロアレール1の下向きフランジ13の下端面との間のク リアランスSを設定するようにしている。そして,これにより,クリアランスS 内に充填する液状樹脂50の量の安定化を図るようにしている。
【0024】 そのため,アーチ形状部46は,図2,図3及び図6に示すごとく,屈撓変形 可能に形成してあり,アッパレール組付け前の無負荷時の高さは,部品精度のバ ラツキを十分に吸収できるだけの高さとなっている(図3参照)。 上記弾性体5は,液状樹脂50を硬化させたものである。本例においては,液 状樹脂50として,ウレタンを用い,これを上記クリアランス内に注入充填した 。そして,常温での自然硬化,加熱あるいは加湿による速硬化の方法により硬化 させた。
【0025】 本例のシートトラックは,上記のように構成されているので,次の作用効果を 呈する。 即ち,シートトラックの組付けに当たっては,図3に示すごとく,予めスペー サ4の溝部44内に,適容量の液状樹脂50を注入しておく。この状態で,ロア レール1の下向きフランジ13にスペーサ4の溝部44を嵌合させる。このとき ,スペーサ4のアーチ形状部46の頂面とロアレール1の下向きフランジ13の 下端面とが当接して,スペーサ4と下向きフランジ13との間には一定の隙間h 2が確保されている。
【0026】 次に,図1及び図5に示すごとく,下向きフランジ13の係合穴15に対して ,スペーサ4の爪部45を係合させる。これにより,スペーサ4はロアレール1 に固定される。そのため,該スペーサ4が下向きフランジ13から抜け落ちるこ とはない。 その後,ロアレール1の底部11にローラケース3を介してローラ30を固定 支持する。そして,該アッパレール2を上記ロアレール1内に差し込む。これに より,組付けが完了する。
【0027】 このとき,図2に示すごとく,スペーサ4のアーチ形状部47が若干押し潰さ れて,該スペーサ4の溝部44の底面からアーチ形状部47の頂面までの高さは ,h4となる。そのため,該スペーサ4の溝部44の底面とロアレール1の下向 きフランジ13の下端面との間には,高さh4のクリアランスSが形成される。 その結果,図2及び図3に示すごとく,液状樹脂50の高さも,アッパレール組 付け前のh2からアッパレール組付け後のh4へと低くなる。この状態で,上記 液状樹脂50が硬化して,弾性体5となる。 なお,図2において,符号hは,ロアレール1の下向きフランジ13の下端面 とローラ30の頂面との距離を示す。また,符号h1は,アッパレール2の水平 部22の厚さであって,アッパレール部材201又はアッパレール部材202の 厚さと,アッパレール部材203の厚さとを加えたものである。
【0028】 ここで,液状樹脂50によって得られる効果について説明する。 図2及び図3より, h2−h4=α(但し,α>0) h=h1+h3+h4 ∴h<h1+h3+h2 本例においては,上記αは,ロアレール1の下向きフランジ13の高さH1の バラツキと,ローラ30の高さH2のバラツキと,アッパレール2の水平部22 の厚さh1のバラツキとを加えた数値よりも大きく設定している。
【0029】 したがって,これらのH1,H2,h1のバラツキを吸収した隙間詰めが可能 となる。そのため,液状樹脂50を硬化させた弾性体5により,効果的に上下方 向のガタを抑えることが可能となる。また,適正なスライド荷重を得ることが可 能となる。 更に,アッパレール2にソリが生じている場合であっても,弾性体5の弾性作 用により,上下方向の撓み吸収を行い,適正なスライド荷重を確保することが可 能となる。
【0030】 次に,シートトラックの作動について説明する。シートをスライドさせたとき ,ロアレール1側に設けたローラ30の遊転を介して,ロアレール1に対してア ッパレール2が滑らかにスライドする。 このとき,ロアレール1の下向きフランジ13には,スペーサ4を装着してお り,該スペーサ4の第1摺接部41の外側面が,アッパレール2の垂直部21の 側面に摺接する。これにより,該アッパレール2の横方向のガタを防止する。 また,スペーサ4の第2摺接部42の下面が,アッパレール2の水平部22の 上面に摺接する。これにより,該アッパレール2の上下方向のガタを防止する。 また,スペーサ4のリッド部46がロアレール1の下向きフランジ13の端面 に当接して,スライド荷重を受承する。これにより,該スペーサ4の前後方向の ズレを防止する。
【0031】 ここで,上記スペーサ4は,図1に示すごとく,横方向においては,ロアレー ル1の下向きフランジ13間の幅Wのバラツキのみの影響を受ける。また,上下 方向においては,ローラ30の高さH2のバラツキと,ロアレール1の下向きフ ランジ13の高さH1のバラツキの影響を受ける。スペーサ4は,バラツキが一 定限度内のときには,屈撓変形してこれらのバラツキを吸収する。 この上下方向のバラツキが一定限度を越えたときには,アッパレール2のスラ イド荷重が大きくなったり,上下方向のガタが発生するおそれがある。
【0032】 しかしながら,本例においては,上下方向のバラツキにより発生するクリアラ ンスSに対して,液状樹脂50を充填,硬化させて弾性体5を形成している。そ のため,液状樹脂硬化後においては,弾性体5がクリアランスSを埋め,クリア ランス零の状態となる。即ち,常時ガタ零の状態となっている。 ここで,アッパレール2のソリが生じてる場合には,スライド荷重が若干大き くなるおそれがある。しかし,弾性体5の弾性作用により,アッパレール2のソ リによるスペーサ4の変位量を吸収することができる。
【0033】 したがって,アッパレールスライド時における上下方向のガタ防止を確実に行 うことができる。また,適正なスライド荷重を得ることができる。 なお,ローラ30がロアレール1に固定支持されているため,従来の転がりロ ーラタイプ(図11参照)のロアレール931と比較して,本例のロアレール1 は短くて済む。また,本例のシートトラックにおいては,上記転がりローラタイ プのような,いわゆるゴロゴロ音が発生することなく,滑らかなスライドが可能 である。また本例のシートトラックは,耐荷重性能も高い。
【0034】 このように本例のシートトラックは,1種類のスペーサ4により,横方向及び 上下方向のガタ防止を行っている。また該スペーサ4は,バラツキの影響が少な い部位に装着している。更には,液状樹脂50を充填,硬化させた弾性体5によ り,クリアランス零状態を作り出している。 それ故,本例のシートトラックは,生産性に優れている。また,本例のシート トラックによれば,横方向及び上下方向,特に上下方向の部品精度のバラツキの 影響を効果的に吸収することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例にかかるシートトラックの正面断面図。
【図2】実施例のシートトラックの要部側面断面図。
【図3】実施例のシートトラックにおけるアッパレール
組付け前の要部側面断面図。
【図4】実施例のシートトラックのスペーサの要部斜視
図。
【図5】実施例のスペーサをロアレールに装着した状態
を示す斜視図。
【図6】図5におけるA−A線矢視断面図。
【図7】図5におけるB−B線矢視断面図。
【図8】図5におけるC−C線矢視断面図。
【図9】図5におけるD−D線矢視断面図。
【図10】従来のシートトラックを装着した車両のシー
ト部分の側面図。
【図11】従来のシートトラックの正面断面図。
【図12】従来の他のシートトラックの正面断面図。
【符号の説明】
1...ロアレール, 13...下向きフランジ, 15...係合穴, 2...アッパレール, 21...垂直部, 22...水平部, 30...ローラ, 4...スペーサ, 41...第1摺接部, 42...第2摺接部, 44...溝部, 45...爪部, 46...リッド部, 5...弾性体, 50...液状樹脂, S...クリアランス,

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 【請求項1】 車両のフロア面に敷設する凹状のロアレ
    ールと,シートに固定され上記ロアレールと嵌合してス
    ライドする略T字状のアッパレールと,両レール間に介
    設するローラと,両レール間のガタを防止するスペーサ
    とよりなり, 上記ロアレールは,その上端部に下向きフランジを有
    し,また上記アッパレールは,上記ローラによって支承
    される水平部と,該水平部に垂設した垂直部とを有し, また上記スペーサは,上記ロアレールの下向きフランジ
    に嵌合する溝部と,上記アッパレールの垂直部に摺接し
    てアッパレールの横方向のガタを防止する第1摺接部
    と,上記アッパレールの水平部に摺接してアッパレール
    の上下方向のガタを防止する第2摺接部とを有し, 上記スペーサの溝部の底面とロアレールの下向きフラン
    ジの下端面との間のクリアランスには,弾性体を介設し
    てなり,かつ該弾性体は液状樹脂をクリアランスに充填
    し,その後硬化させて形成したものであることを特徴と
    するシートトラック。
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