JPH0576427B2 - - Google Patents

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JPH0576427B2
JPH0576427B2 JP61110416A JP11041686A JPH0576427B2 JP H0576427 B2 JPH0576427 B2 JP H0576427B2 JP 61110416 A JP61110416 A JP 61110416A JP 11041686 A JP11041686 A JP 11041686A JP H0576427 B2 JPH0576427 B2 JP H0576427B2
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Noboru Fujita
Tooru Orisaka
Akira Haneda
Jukichi Myokawa
Jun Arikawa
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Description

【発明の詳細な説明】
〔産業上の利用分野〕 本発明は、例えばクレジツトカードや定期券な
どの各種カード類、ラベル類として使用可能な記
録用不透明フイルムに関するものである。 〔従来の技術〕 各種カード類、ラベル類等は、プラスチツクフ
イルムや紙の表面に文字やバーコード等の光学情
報を印刷したり、磁気箔が転写されて磁気情報が
記録されたものである。光学情報と磁気情報の両
方が記録される場合もあるし、意匠的な効果を狙
つた模様が印刷されたりする場合もある。 ところが一般にプラスチツクフイルムは、光学
情報や模様の印刷がやりにくいという欠点があつ
た。印刷のなかでもグラビア印刷、フレキソグラ
ビア印刷、スクリーン印刷などは比較的印刷しや
すいが、これらの印刷は製版代が高価で作業性が
悪かつたり、印刷画の階調性が乏しかつたり、画
像が不鮮明になりやすい等の何らかの欠点があつ
た。それに対しオフセツト印刷は、製版代が安く
手軽にでき、画像の階調性も良く鮮明である。そ
のためオフセツト印刷でプラスチツクフイルムに
印刷できることが好ましいが、通常のインキを用
いたオフセツト印刷ではインキの乾燥硬化が著し
く遅いため、プラスチツクフイルムへの印刷はや
りにくい。 プラスチツクフイルムへ印刷を容易にできるよ
うにするため、フイルム表面に改質層を形成した
ものがある。 〔発明が解決しようとする問題点〕 しかしながら最近では、印字等の記録手段が多
岐に渡るようになり、従来からある表面に改質層
を形成したプラスチツクフイルムで、多くの記録
手段に対応できるものはない。記録手段として、
例えばオフセツト印刷をはじめとする前記の各種
印刷、ワイアドツトプリンタによる印字、熱転写
プリンタによる印字、電子写真による記録、水性
ペンによる筆記、磁気箔転写、粘着剤層付き磁気
テープの貼り付け、磁気塗料印刷などがある。 本発明はこれら多種類の記録手段に対応可能な
フイルムであり、同時に記録用フイルムとして一
般的に要求される耐傷性、耐汚性、耐熱反ブロツ
キング性、滑り性に優れたフイルムを提供しよう
とするものである。 〔問題点を解決するための手段〕 本発明者らは、上記各種の記録手段に整合する
フイルムについて研究を続けた結果、以下のよう
な手法によるのが最適であるという知見を得た。 オフセツト印刷に適したフイルム;フイルムの
表面に、微粉粒体を樹脂バインダに混合分散させ
た塗膜層で、ミクロボイド(表面多孔)構造を形
成してインキの吸収性を図る。 ワイアドツトプリンタによる印字に適したフイ
ルム;同じくミクロボイド構造を形成してインキ
の吸収性を図る。 熱転写プリンタによる印字に適したフイルム;
フイルム表面とインキとの密着性を図る。塗膜層
の微粉粒体(ピグメント)と樹脂バインダの比
(P/B)は、バインダ分が多くなると密着性が
向上し、微粉粒体分が多くなると密着性が悪くな
る。表面の粗さが10μmRmax(JIS B0601に規定
された表面粗さ測定方法)を越えると、熱転写リ
ボンインキが転移不良となる。表面粗さを10μm
程度以下にする必要がある。好ましくは
6μmRmax以下にする。同時にミクロボイド構造
を形成してインキの吸収性を図る。 水性ペンによる筆記に適したフイルム;塗膜層
によるミクロボイド構造を形成してインキの吸収
性を図る際に、塗膜層の微粉粒体としてシリカを
加えて水性インキの吸収性を向上させる。 磁気箔の転写に適したフイルム;フイルム表面
と磁気箔の裏面にあるヒートシール性接着剤との
密着性を良くする。塗膜層の微粉粒体(ピグメン
ト)と樹脂バインダの比(P/B)は、バインダ
分が多くなると密着性が向上し、微粉粒体分が多
くなると密着性が悪くなる。しかしバインダ分が
多くなりすぎると、磁気箔を押し付けた時に気泡
が発生して部分的に磁気箔が浮き上がり、転写不
良を生じるので、適正なP/Bが必要となる。
P/Bが同一であれば、微粉粒体は沈降性炭酸カ
ルシウムより合成シリカの方が良好である。 また同時に記録用フイルムとして一般的に要求
される耐傷性など性能について研究をした結果、
以下の知見を得た。 耐傷性;塗膜層のP/Bは低い程良い。高いと塗
膜が脆くなる。微粉粒体中にシリカ割合が多い
と傷が付きやすい。 耐汚性;塗膜層のP/Bは低い程良い。微粉粒体
中にシリカの割合が多いと粉落ちがしやすくな
り、オフセツト印刷の場合にはブランケツトが
汚れる。 耐熱ブロツキング性;P/Bが高い程ブロツキン
グが起こらない。 滑り性;P/Bが高い程滑りは良い。 以上の知見の下になされた本発明は、平均粒径
0.5〜10μmのシリカ4〜15重量%と沈降性炭酸カ
ルシウム10〜50重量%と顔料を含む微粉粒体1.5
〜3.5重量比と、溶剤可溶性の合成樹脂1重量比
とを混合してある塗膜層を、プラスチツクフイル
ムの少なくとも片面に設け、その塗膜層の厚さが
5〜25μmで表面の粗さが、10μmRmax以下の記
録用不透明フイルムである。 プラスチツクフイルムはベースフイルムになる
もので、例えばポリエステルフイルム、ポリエチ
レンフイルムやポリプロピレンフイルムなどのポ
リオレフインフイルム、ポリカーボネイトフイル
ム、トリアセテートフイルム、ポリエーテルサル
フオン(PES)フイルム、ポリエーテルエーテル
ケトン(PEEK)フイルム、塩化ビニルフイル
ム、メチルメタアクリレートをはじめとする各種
のアクリルフイルムまたはセロフアンフイルムな
どがある。なかでもポリエステルフイルム、硬質
塩化ビニルフイルム、ポリプロピレンフイルムま
たはトリアセテートフイルムが好ましい。プラス
チツクフイルムは下びき処理により接着性を向上
させたものを使用してもよい。なおプラスチツク
フイルムには、顔料またはその他のものが練込ま
れ、不透明になつていてもよい。 塗膜層中の微粉粒体のなかで合成シリカは、比
較的粒径が揃つており、粒子自体の表面が多孔質
となつているから、水やインキの吸収性を向上さ
せるために好ましい。しかし割合が多すぎると、
耐傷性、密着性不良になる。そのため微粉粒体中
の15重量%程度が上限である。同じく微粉粒体の
なかでも、沈降性炭酸カルシウムはシリカほどで
はないが、水、インキの吸収性を付与する。耐傷
性等の理由によりシリカの混入量が上記の程度に
抑えられるため、耐傷性を損ねることなく吸収性
不足を補うために沈降性炭酸カルシウムが混入さ
れる。微粉粒体のなかで、顔料は例えば酸化チタ
ン(白色)、フタロシアニンブルー(青色)、べん
がら(赤色)、ジスアゾイエロー(黄色)、カーボ
ンブラツク(黒色)などがある。酸化チタンの場
合には全粉粒体中の40〜85重量%程度混入すると
充分な白色度が得られる。なお酸化チタンをはじ
めとする各種顔料は、シリカや沈降性炭酸カルシ
ウムに比べて水、インキの吸収性は乏しい。 溶剤可溶性の合成樹脂とは、塗膜層のバインダ
樹脂成分である。例えば基材フイルムがポリエス
テルフイルムの場合には、バインダ樹脂成分はポ
リエステル樹脂、ポリウレタン樹脂またはポリア
ミド樹脂が基材フイルムとバインダ樹脂成分との
密着性の面から適当である。また基材フイルムが
ポリプロピレンフイルムの場合は塩素化オレフイ
ン樹脂、基材フイルムが塩化ビニルフイルムの場
合は塩化ビニル樹脂、基材フイルムがトリアセテ
ートフイルムの場合はアセテート系樹脂が夫々基
材フイルムとバインダ樹脂成分との密着性の面か
ら適当である。なお基材フイルムに下びき処理
(易接着加工)してある場合にはバインダ樹脂の
選択巾は広がる。耐傷性の改良を図るため、これ
らのバインダ樹脂に塩化ビニル−酢酸ビニル共重
合樹脂、アクリル樹脂、ニトロセルロースをはじ
めとする各種セルロース系樹脂を混入してもよ
い。 溶剤可溶性の合成樹脂と微粉粒体を含む塗膜層
の厚さは、5μm以下ではインキ等の吸収性が不足
し、逆に25μm以上は不要である。 〔作用〕 本発明の記録用不透明フイルムは、表面に上記
のような塗膜層が設けてあり、ミクロボイド構造
を形成しているため、印刷インキの密着性(濡
れ)、吸収性および乾燥硬化性が良い。例えばオ
フセツト印刷のインキは、ビヒクル中の溶剤成分
が吸収乃至は蒸発されつゝ乾性油が酸化重合して
ゆくものと考えられ、酸化重合が完了して乾燥硬
化するには時間がかゝる。フイルム表面の塗膜層
にインキが強く保持され、溶剤成分が塗膜層に吸
収されてインキの粘度が充分に上がつているた
め、インキのセツトが速く、乾性油が酸化重合に
よる乾燥硬化が不完全なまゝフイルムが積み重ね
られても汚れることがない。 同じようにワイアドツトプリンタによる印字、
水性ペンによる筆記に対してもインキ吸収性を充
分示す。 熱転写プリンタによる印字、磁気箔転写、粘着
剤層付き磁気テープの貼り付け、磁気塗料印刷に
対してはフイルムの表面が密着性を示す。 その一方において塗膜層中の粉粒体の材質、量
を上記のように制限してあるため、耐傷性、耐汚
性、耐熱ブロツキング性、滑り性にも好ましい作
用をする。 〔実施例〕 以下、本発明の代表的な実施例を説明する。な
お比較例は本発明を適用外の例である。 実施例 1 厚さ175μmの透明なプラスチツクフイルムの片
面に、リバースロールコータを用いて下記の配合
の溶液を塗布する。 合成シリカ(平均粒径2.5μm) サイロイド244富士デヴイソン化学(株)製(14重量
%) 3.1重量部 沈降性炭酸カルシウム(18重量%) 4.0重量部 ルチル型酸化チタン(68重量%) 14.9重量部 飽和ポリエステル樹脂 12重量部 メチルエチルケトン 15重量部 トルエン 50重量部 分散剤 1重量部 (ただし括弧内の重量%は全粉粒体中の割合) これを120℃の乾燥炉で1分間乾燥し、片面に
塗膜層が形成された厚さは188μm記録用不透明フ
イルムを得る。したがつて塗膜層の厚さは13μm
である。塗膜層の表面の粗さはJIS B0601による
方法で測定する。またこの記録用不透明フイルム
でオフセツト印刷、ワイアドツトプリンタによる
印字、熱転写プリンタによる印字、電子写真によ
る記録、水性ペンによる筆記、磁気箔転写を夫々
行なつて良否を判定する。 実施例 2 二軸延伸ポリプロピレンフイルム(厚さ60μm)
にコロナ処理を施こした後、以下の配合の塗料を
塗布する。 合成シリカ(平均粒径4.0μm) ニツプシールE150J、日本シリカ工業(株)(8重量
%) 2重量部 沈降性炭酸カルシウム(35重量%) 9重量部 ルチル型酸化チタン(57重量%) 15重量部 塩素化オレフイン樹脂(塩素含有量32%)
13重量部 トルエン 50重量部 キシレン 10重量部 分散剤 1重量部 これを120℃の乾燥炉で1分間乾燥し、片面に
厚さ11μmの塗膜層が形成された。 実施例 3 ポリカーボネイトフイルム(厚さ100μm)に以
下の配合の塗料を塗布する。 合成シリカ(サイロイド244)(12重量%)
2.8重量部 沈降性炭酸カルシウム(40重量%) 9.2重量部 ルチル型酸化チタン(28重量%) 6.4重量部 フタロシアニンブルー(20重量%) 4.6重量部 ポリエステル−メラミン系樹脂(SF−134、固形
分35%)、大日本インキ化学工業(株)製) 23重量部 ニトロセルロース樹脂 4重量部 硬化剤(ハードナーβ、大日本インキ化学工業(株)
製) 1重量部 メチルエチルケトン 40重量部 トルエン 10重量部 これを145℃の乾燥炉で2分間乾燥し、片面に
厚さ20μmの塗膜層が形成された青色の記録用フ
イルムが得られた。 比較例 1 二軸延伸ポリエステルフイルム(厚さ175μm)
に以下の配合の塗料を塗布する。 合成シリカ(サイロイド244)(20重量%)
4.4重量部 沈降性炭酸カルシウム(15重量%) 3.3重量部 ルチル型酸化チタン(65重量%) 14.3重量部 飽和ポリエステル樹脂 12重量部 メチルエチルケトン 15重量部 トルエン 50重量部 分散剤 1重量部 これを120℃の乾燥炉で1分間乾燥し、片面に
厚さ13μmの塗膜層が形成された。 比較例 2 二軸延伸ポリエステルフイルム(厚さ175μm)
に以下の配合の塗料を塗布する。 合成シリカ(サイロイド244)(14重量%)
2.4重量部 沈降性炭酸カルシウム(18重量%) 3.1重量部 ルチル型酸化チタン(68重量%) 11.5重量部 飽和ポリエステル樹脂 17重量部 メチルエチルケトン 15重量部 トルエン 50重量部 分散剤 1重量部 これを120℃の乾燥炉で1分間乾燥し、片面に
厚さ13μmの塗膜層が形成された。 下記表には実施例1〜4および比較例1・2の
性能試験の結果が示してある。同表で解るように
実施例の記録用不透明フイルムは、比較例の記録
用不透明フイルムより総合的に優れている。なお
表中の「印刷適性」は、乾性油タイプのオフセツ
ト印刷により試みた。
【表】
【表】 生。
〔発明の効果〕 以上説明したように、本発明を適用した記録用
不透明フイルムは、各種印刷、ワイアドツトプリ
ンタによる印字、熱転写プリンタによる印字、電
子写真による記録、水性ペンによる筆記、磁気箔
転写、粘着剤層付き磁気テープの貼り付け、磁気
塗料印刷に対して吸収性を示し定着性が良い。さ
らに耐傷性、耐汚性、耐熱ブロツキング性、滑り
性など記録用フイルムとしての一般的性質も優れ
たものである。そして本発明のフイルムを使用し
た印刷物は美麗に仕上り、また印刷後の印刷強度
が強いという優れた性質を有している。 したがつて本発明の記録用不透明フイルムは、
例えばキヤツシユカードや定期券などの各種カー
ド類、カレンダ、ラベル類、ランプシエード、電
飾用フイルムなど各種用途に使用が可能であり、
夫々の特性が充分に発揮されるものとなる。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 平均粒径0.5〜10μmの合成シリカ4〜15重量
    %と沈降性炭酸カルシウム10〜50重量%と顔料を
    含む微粉粒体1.5〜3.5重量比と、溶剤可溶性の合
    成樹脂1重量比とを混合してある塗膜層を、プラ
    スチツクフイルムの少なくとも片面に設け、その
    塗膜層の厚さが5〜25μmで表面の粗さの最大高
    さが10μmRmax以下であることを特徴とする記
    録用不透明フイルム。
JP11041686A 1986-05-13 1986-05-13 記録用不透明フイルム Granted JPS62264947A (ja)

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JPS62264947A JPS62264947A (ja) 1987-11-17
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