JPH0576745B2 - - Google Patents
Info
- Publication number
- JPH0576745B2 JPH0576745B2 JP58211433A JP21143383A JPH0576745B2 JP H0576745 B2 JPH0576745 B2 JP H0576745B2 JP 58211433 A JP58211433 A JP 58211433A JP 21143383 A JP21143383 A JP 21143383A JP H0576745 B2 JPH0576745 B2 JP H0576745B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- silver oxide
- battery
- atoms
- conductive silver
- conductive
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
Links
Classifications
-
- H—ELECTRICITY
- H01—ELECTRIC ELEMENTS
- H01M—PROCESSES OR MEANS, e.g. BATTERIES, FOR THE DIRECT CONVERSION OF CHEMICAL ENERGY INTO ELECTRICAL ENERGY
- H01M4/00—Electrodes
- H01M4/02—Electrodes composed of, or comprising, active material
- H01M4/36—Selection of substances as active materials, active masses, active liquids
- H01M4/48—Selection of substances as active materials, active masses, active liquids of inorganic oxides or hydroxides
- H01M4/54—Selection of substances as active materials, active masses, active liquids of inorganic oxides or hydroxides of silver
-
- Y—GENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
- Y02—TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
- Y02E—REDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
- Y02E60/00—Enabling technologies; Technologies with a potential or indirect contribution to GHG emissions mitigation
- Y02E60/10—Energy storage using batteries
Landscapes
- Chemical & Material Sciences (AREA)
- Inorganic Chemistry (AREA)
- Chemical Kinetics & Catalysis (AREA)
- Electrochemistry (AREA)
- General Chemical & Material Sciences (AREA)
- Battery Electrode And Active Subsutance (AREA)
Description
本発明は電気抵抗が極めて低い電導性酸化銀に
関するものであり、さらに上記電導性酸化銀を陽
極材とする酸化銀電池に関するものである。 従来、時計等に装着する小型の電池としては、
平坦な電圧特性を有しかつ放電容量の大きな酸化
銀電池が多用されている。 ところで、この酸化銀電池の陽極活物質として
は酸化銀Ag2Oが用いられているが、このAg2O
は絶縁物に近いものであるので、上記電池の陽極
材として用いる場合には、例えばカーボンやグラ
フアイト等の電導補助物を混ぜて導電性を付与し
て用いるのが一般的である。この場合、例えばグ
ラフアイトの混入量と電池内部抵抗の関係は第1
図に示すようなものであつて、上記Ag2Oに対す
るグラフアイトの混入量を3重量%以上とする必
要があり、これ以下であると内部抵抗が大きくな
りすぎて上記電池を実用に供することができなく
なつてしまう。 このようにグラフアイト等の電導補助剤の割合
が増えると、これら電導補助剤の比重が小さいの
で陽極材中にかなりの体積を占めることになる。
したがつて、上述の内部抵抗の問題は解消される
が、必然的に上記陽極材中に酸化銀Ag2Oが占め
る量が少なくなつてしまい、電池の放電容量は小
さなものとなつてしまう。 一方、時計等の電子機器においては、小型化や
薄型化、多機能化等が進められ、これら機器に組
み込まれる駆動電源である酸化銀電池に対しても
小型化・薄型化が要求されており、しかも容量が
大きなことが要求されている。したがつて、上述
の電導補助物による放電容量の低下は上記酸化銀
電池の小型化に大きな障害となつている。 本発明者等は、上述の従来のものの欠点を解消
すべく鋭意検討の結果、銀塩から酸化銀を調製す
る際にニツケル塩を所定の割合で添加しさらに酸
化銀を作用させることにより電導性の良好な酸化
銀が得られることを見出し本発明を完成したもの
であつて、Ag原子に対するNi原子のモル比が
0.01から0.20となるような混合比で銀塩とニツケ
ル塩とをアルカリ水溶液に添加し、得られる共沈
物に酸化剤を作用させることにより調製されるこ
とを特徴とするものであり、さらにそれを電池の
陽極材として用いることを特徴とするものであ
る。 一般に酸化銀は、硝酸銀AgNO3をアルカリ溶
液中に添加することによつて簡単に得られるが、
本発明においては、上記硝酸銀をアルカリ溶液中
に添加する際に上記硝酸銀に対し所定の割合でニ
ツケル塩、例えば硝酸ニツケルNi(NO3)2を混合
しておき、このような混合物をアルカリ溶液に添
加した際に生ずる共沈物に対してペルオキソ硫酸
カリウムの如き酸化剤を作用させるだけで極めて
良電導性を有する酸化銀、すなわち電導性酸化銀
が調製される。 したがつて、上記電導性酸化銀は極めて簡便な
方法で調製され、また、そのまま電池の陽極材と
して用いることができ、電池の製造にあたつては
電導補助材等の混合工程等を省略することができ
るので、電池の生産性の向上に極めて有用であ
る。 ところで、上記調製方法により得られる電導性
酸化銀がいかなる物質から成つているか、その詳
細については不明であるが、例えばAg2Oを主体
としてAgNiO2と考えられる良電導性物質との混
合物であることが考えられる。 すなわち、硝酸銀と硝酸ニツケルとをアルカリ
溶液、例えば水酸化カリウム溶液中に添加する
と、 Ni(NO3)2+2KOH→Ni(OH)2+2KNO3 2AgNO3+2KOH→Ag2O+2KNO3+H2O で示される反応により、水酸化ニツケルNi
(OH)2と酸化銀AgOが生成し、これらの共沈物
が沈澱する。そして、この共沈物に酸化剤ペルオ
キソ硫酸カリウムを作用させ酸化してやると、上
記水酸化ニツケルはオキシ水酸化ニツケル
(NiOOH)となり、これがアルカリ溶液中での
Ag2Oの解離によつて生ずるAgO-と反応して、 NiOOH+AgO-→AgNiO2+OH- に示す如く陽極活物質として働き良電導性を有す
るAgNiO2を生成して上記Ag2O中に混入する。 しかしながら、得られる電導性酸化銀をX線回
折で解析したところ、酸化銀Ag2Oのピークしか
確認されなかつた。ただ、上記電導性酸化銀の組
成を分析したところ、Ag原子とNi原子の比率は
混合した割合とよく一致したので、上記Ni原子
が電導性を付与するうえで何らかの形で関与して
いるものと考えられる。 一方、上記電導性酸化銀を調製する際に、銀塩
とニツケル塩の混合比が問題となる。本発明者等
の実験によれば、Ag原子に対するNi原子のモル
比Ni/Agが0.01〜0.20の範囲である必要があり、
0.025〜0.15の範囲であることがより好ましいこ
とが分かつた。すなわち、上記Ni/Agが0.01以
下であると得られる電導性酸化銀の抵抗値が急激
に増加し電池の陽極材として供することは困難で
ある。一方、上記Ni/Agが0.20を越すと、得ら
れる電導性酸化銀のエネルギー密度が小さくなつ
て、例えば電池の陽極材として用いた場合に、従
来のグラフアイトを混入した酸化銀を用いた電池
とその放電容量において大差なくなつてしまう。 以上述べたように、これまでは酸化銀に電導性
を付与する方法としてカーボンやグラフアイト等
の電導補助物を混入する方法が用いられていた
が、本発明によれば酸化銀自体に電導性を付与す
ることができその分多くの陽極活物質を充填する
ことができるため、大容量の酸化銀電池を作成す
ることが可能となる等、工業的価値は極めて大き
い。 以下、本発明の具体的な実施例について説明す
るが、本発明はこれら実施例に限定されるもので
ないことは言うまでもない。 実施例 1 硝酸ニツケルNi(NO3)2の1モル/濃度の溶
液60mlと硝酸銀AgNO3の1モル/濃度の溶液
1000mlとを混合し、これを10モル/濃度の水酸
化カリウムKOH水溶液中へ注いだ。これをよく
撹拌しながら、酸化剤であるペルオキソ硫酸カリ
ウムK2S2O8を16g加えた。このペルオキソ硫酸
カリウム添加後、温度を80℃に保ちながらさらに
約6時間撹拌を続けた。 生成した沈澱物をろ過し、純水を用いて十分に
洗浄した後、80℃で真空乾燥し粉砕して粉末状の
電導性酸化銀を得た。 得られた電導性酸化銀をX線回折により解析し
たが、その回折X線スペクトルは酸化銀Ag2Oの
回折X線スペクトルと同じであつた。 また、得られた電導性酸化銀の粉末を硝酸に溶
解し、チオシアン酸アンモニウム滴定により銀の
含有量を、EDTA滴定により、ニツケルの含有
量をそれぞれ求めた。この結果、粉末中の銀の含
有量は88.60重量%、ニツケルの含有量は2.81重
量%であることが判明した。したがつて、上記粉
末中の原子比Ni/Agは0.058となり、最初に添加
した硝酸ニツケルと硝酸銀の量から計算される理
論値0.06に極めて近いものであつた。 このようにして得られた電導性酸化銀の粉末を
成形圧力を変えながら直径11.0mm、厚さ0.9mmの
ペレツトに成形し、その電気抵抗を測定した。結
果を従来のものと比較して第2図に示す。なお、
第2図中、aはこの実施例1で得られた電導性酸
化銀、bはAg2Oにグラフアイトを3.5重量%混入
したもの、cはAg2Oにグラフアイトを5重量混
入したもの、dはAg2Oにグラフアイトを8重量
%混入したもの、をそれぞれ示す。 この第2図より、本実施例で得られた電導性酸
化銀は、従来の酸化銀Ag2Oに5重量%のグラフ
アイトを混入したものより低い抵抗値を示すこと
が分かる。 さらに、得られた電導性酸化銀のエネルギー密
度をその成形圧力を変えながら測定した。結果を
従来のものと比較して第3図に示す。なお、この
第3図においてa〜dは先の第2図におけるa〜
dと同様のものを示し、eはAg2O単独で用いた
場合を示す。 この第3図より、本実施例により得られる電導
性酸化銀は、Ag2Oにグラフアイトを3.5重量%混
入したものよりもエネルギー密度が高く、通常の
成形圧範囲(4〜65ton/cm2)ではAg2O単独で
用いた場合に近いエネルギー密度を有することが
分かる。したがつて、得られる電導性酸化銀を酸
化銀電池に用いれば放電容量を大きくすることが
できることは明白である。 実施例 2 硝酸ニツケルNi(NO3)2の1モル/濃度の溶
液94mlと硝酸銀AgNO3の1モル/濃度の溶液
1000mlとを混合し、先の実施例1と同様な方法で
電導性酸化銀を得た。 得られた電導性酸化銀のエネルギー密度を第3
図中fで示す。この第3図において、実施例1で
得られたものに比べて本実施例で得られたものは
20mH/cm2程度のエネルギー密度の低下が見られ
るが実用上は問題はない。 このように、ニツケル原子の比率を上昇すると
電導性酸化銀のエネルギー密度が減少してしま
い、実用に供するためにはAg原子に対するNi原
子のモル比Ag/Niを0.20以下、好ましくは0.15
以下とする必要があると考えられる。 実施例 3 先の実施例1で得られた電導性酸化銀を6ton/
cm2の成形圧力で直径11.0mm、厚さ0.9mmのペレツ
ト1に成形した。これを、第4図に示すように、
電池陽極缶2に入れ、陽極材となした。 次に、上記ペレツト1上にセロハンシート及び
コツトン不織布からなるセパレータ3を置き、28
%NaOH溶液を電解液として加えた。 さらに、ナイロンガスケツト4を介して、亜鉛
アマルガムを主体とする陰極ジエル5を充填した
陰極缶6を重ね、開口部を密封して直径11.6mm、
厚さ3.0mmの電池を作成した。 得られた電池の特性を、酸化銀Ag2Oに5重量
%のグラフアイトを混入したものを陽極材として
用いた同サイズの従来の酸化銀電池と比較して第
1表に示す。
関するものであり、さらに上記電導性酸化銀を陽
極材とする酸化銀電池に関するものである。 従来、時計等に装着する小型の電池としては、
平坦な電圧特性を有しかつ放電容量の大きな酸化
銀電池が多用されている。 ところで、この酸化銀電池の陽極活物質として
は酸化銀Ag2Oが用いられているが、このAg2O
は絶縁物に近いものであるので、上記電池の陽極
材として用いる場合には、例えばカーボンやグラ
フアイト等の電導補助物を混ぜて導電性を付与し
て用いるのが一般的である。この場合、例えばグ
ラフアイトの混入量と電池内部抵抗の関係は第1
図に示すようなものであつて、上記Ag2Oに対す
るグラフアイトの混入量を3重量%以上とする必
要があり、これ以下であると内部抵抗が大きくな
りすぎて上記電池を実用に供することができなく
なつてしまう。 このようにグラフアイト等の電導補助剤の割合
が増えると、これら電導補助剤の比重が小さいの
で陽極材中にかなりの体積を占めることになる。
したがつて、上述の内部抵抗の問題は解消される
が、必然的に上記陽極材中に酸化銀Ag2Oが占め
る量が少なくなつてしまい、電池の放電容量は小
さなものとなつてしまう。 一方、時計等の電子機器においては、小型化や
薄型化、多機能化等が進められ、これら機器に組
み込まれる駆動電源である酸化銀電池に対しても
小型化・薄型化が要求されており、しかも容量が
大きなことが要求されている。したがつて、上述
の電導補助物による放電容量の低下は上記酸化銀
電池の小型化に大きな障害となつている。 本発明者等は、上述の従来のものの欠点を解消
すべく鋭意検討の結果、銀塩から酸化銀を調製す
る際にニツケル塩を所定の割合で添加しさらに酸
化銀を作用させることにより電導性の良好な酸化
銀が得られることを見出し本発明を完成したもの
であつて、Ag原子に対するNi原子のモル比が
0.01から0.20となるような混合比で銀塩とニツケ
ル塩とをアルカリ水溶液に添加し、得られる共沈
物に酸化剤を作用させることにより調製されるこ
とを特徴とするものであり、さらにそれを電池の
陽極材として用いることを特徴とするものであ
る。 一般に酸化銀は、硝酸銀AgNO3をアルカリ溶
液中に添加することによつて簡単に得られるが、
本発明においては、上記硝酸銀をアルカリ溶液中
に添加する際に上記硝酸銀に対し所定の割合でニ
ツケル塩、例えば硝酸ニツケルNi(NO3)2を混合
しておき、このような混合物をアルカリ溶液に添
加した際に生ずる共沈物に対してペルオキソ硫酸
カリウムの如き酸化剤を作用させるだけで極めて
良電導性を有する酸化銀、すなわち電導性酸化銀
が調製される。 したがつて、上記電導性酸化銀は極めて簡便な
方法で調製され、また、そのまま電池の陽極材と
して用いることができ、電池の製造にあたつては
電導補助材等の混合工程等を省略することができ
るので、電池の生産性の向上に極めて有用であ
る。 ところで、上記調製方法により得られる電導性
酸化銀がいかなる物質から成つているか、その詳
細については不明であるが、例えばAg2Oを主体
としてAgNiO2と考えられる良電導性物質との混
合物であることが考えられる。 すなわち、硝酸銀と硝酸ニツケルとをアルカリ
溶液、例えば水酸化カリウム溶液中に添加する
と、 Ni(NO3)2+2KOH→Ni(OH)2+2KNO3 2AgNO3+2KOH→Ag2O+2KNO3+H2O で示される反応により、水酸化ニツケルNi
(OH)2と酸化銀AgOが生成し、これらの共沈物
が沈澱する。そして、この共沈物に酸化剤ペルオ
キソ硫酸カリウムを作用させ酸化してやると、上
記水酸化ニツケルはオキシ水酸化ニツケル
(NiOOH)となり、これがアルカリ溶液中での
Ag2Oの解離によつて生ずるAgO-と反応して、 NiOOH+AgO-→AgNiO2+OH- に示す如く陽極活物質として働き良電導性を有す
るAgNiO2を生成して上記Ag2O中に混入する。 しかしながら、得られる電導性酸化銀をX線回
折で解析したところ、酸化銀Ag2Oのピークしか
確認されなかつた。ただ、上記電導性酸化銀の組
成を分析したところ、Ag原子とNi原子の比率は
混合した割合とよく一致したので、上記Ni原子
が電導性を付与するうえで何らかの形で関与して
いるものと考えられる。 一方、上記電導性酸化銀を調製する際に、銀塩
とニツケル塩の混合比が問題となる。本発明者等
の実験によれば、Ag原子に対するNi原子のモル
比Ni/Agが0.01〜0.20の範囲である必要があり、
0.025〜0.15の範囲であることがより好ましいこ
とが分かつた。すなわち、上記Ni/Agが0.01以
下であると得られる電導性酸化銀の抵抗値が急激
に増加し電池の陽極材として供することは困難で
ある。一方、上記Ni/Agが0.20を越すと、得ら
れる電導性酸化銀のエネルギー密度が小さくなつ
て、例えば電池の陽極材として用いた場合に、従
来のグラフアイトを混入した酸化銀を用いた電池
とその放電容量において大差なくなつてしまう。 以上述べたように、これまでは酸化銀に電導性
を付与する方法としてカーボンやグラフアイト等
の電導補助物を混入する方法が用いられていた
が、本発明によれば酸化銀自体に電導性を付与す
ることができその分多くの陽極活物質を充填する
ことができるため、大容量の酸化銀電池を作成す
ることが可能となる等、工業的価値は極めて大き
い。 以下、本発明の具体的な実施例について説明す
るが、本発明はこれら実施例に限定されるもので
ないことは言うまでもない。 実施例 1 硝酸ニツケルNi(NO3)2の1モル/濃度の溶
液60mlと硝酸銀AgNO3の1モル/濃度の溶液
1000mlとを混合し、これを10モル/濃度の水酸
化カリウムKOH水溶液中へ注いだ。これをよく
撹拌しながら、酸化剤であるペルオキソ硫酸カリ
ウムK2S2O8を16g加えた。このペルオキソ硫酸
カリウム添加後、温度を80℃に保ちながらさらに
約6時間撹拌を続けた。 生成した沈澱物をろ過し、純水を用いて十分に
洗浄した後、80℃で真空乾燥し粉砕して粉末状の
電導性酸化銀を得た。 得られた電導性酸化銀をX線回折により解析し
たが、その回折X線スペクトルは酸化銀Ag2Oの
回折X線スペクトルと同じであつた。 また、得られた電導性酸化銀の粉末を硝酸に溶
解し、チオシアン酸アンモニウム滴定により銀の
含有量を、EDTA滴定により、ニツケルの含有
量をそれぞれ求めた。この結果、粉末中の銀の含
有量は88.60重量%、ニツケルの含有量は2.81重
量%であることが判明した。したがつて、上記粉
末中の原子比Ni/Agは0.058となり、最初に添加
した硝酸ニツケルと硝酸銀の量から計算される理
論値0.06に極めて近いものであつた。 このようにして得られた電導性酸化銀の粉末を
成形圧力を変えながら直径11.0mm、厚さ0.9mmの
ペレツトに成形し、その電気抵抗を測定した。結
果を従来のものと比較して第2図に示す。なお、
第2図中、aはこの実施例1で得られた電導性酸
化銀、bはAg2Oにグラフアイトを3.5重量%混入
したもの、cはAg2Oにグラフアイトを5重量混
入したもの、dはAg2Oにグラフアイトを8重量
%混入したもの、をそれぞれ示す。 この第2図より、本実施例で得られた電導性酸
化銀は、従来の酸化銀Ag2Oに5重量%のグラフ
アイトを混入したものより低い抵抗値を示すこと
が分かる。 さらに、得られた電導性酸化銀のエネルギー密
度をその成形圧力を変えながら測定した。結果を
従来のものと比較して第3図に示す。なお、この
第3図においてa〜dは先の第2図におけるa〜
dと同様のものを示し、eはAg2O単独で用いた
場合を示す。 この第3図より、本実施例により得られる電導
性酸化銀は、Ag2Oにグラフアイトを3.5重量%混
入したものよりもエネルギー密度が高く、通常の
成形圧範囲(4〜65ton/cm2)ではAg2O単独で
用いた場合に近いエネルギー密度を有することが
分かる。したがつて、得られる電導性酸化銀を酸
化銀電池に用いれば放電容量を大きくすることが
できることは明白である。 実施例 2 硝酸ニツケルNi(NO3)2の1モル/濃度の溶
液94mlと硝酸銀AgNO3の1モル/濃度の溶液
1000mlとを混合し、先の実施例1と同様な方法で
電導性酸化銀を得た。 得られた電導性酸化銀のエネルギー密度を第3
図中fで示す。この第3図において、実施例1で
得られたものに比べて本実施例で得られたものは
20mH/cm2程度のエネルギー密度の低下が見られ
るが実用上は問題はない。 このように、ニツケル原子の比率を上昇すると
電導性酸化銀のエネルギー密度が減少してしま
い、実用に供するためにはAg原子に対するNi原
子のモル比Ag/Niを0.20以下、好ましくは0.15
以下とする必要があると考えられる。 実施例 3 先の実施例1で得られた電導性酸化銀を6ton/
cm2の成形圧力で直径11.0mm、厚さ0.9mmのペレツ
ト1に成形した。これを、第4図に示すように、
電池陽極缶2に入れ、陽極材となした。 次に、上記ペレツト1上にセロハンシート及び
コツトン不織布からなるセパレータ3を置き、28
%NaOH溶液を電解液として加えた。 さらに、ナイロンガスケツト4を介して、亜鉛
アマルガムを主体とする陰極ジエル5を充填した
陰極缶6を重ね、開口部を密封して直径11.6mm、
厚さ3.0mmの電池を作成した。 得られた電池の特性を、酸化銀Ag2Oに5重量
%のグラフアイトを混入したものを陽極材として
用いた同サイズの従来の酸化銀電池と比較して第
1表に示す。
【表】
このように、先の実施例1で調製した電導性酸
化銀を電池の陽極材として使用することにより、
内部抵抗が小さくなり、さらに10%以上も容量が
増加する。これは、上記電導性酸化銀が電導性に
優れているため、グラフアイト等の電導補助物質
が不要となり、陽極活物質である電導性酸化銀の
充填密度を高めることができるのでそれだけエネ
ルギー密度が増すことによるものと考えられる。 実施例 4 硝酸ニツケルNi(NO3)2の1モル/濃度の溶
液12mlと硝酸銀AgNO3の1モル/濃度の溶液
1000mlとを混合し、先の実施例1と同様の方法で
電導性酸化銀を調製した。 得られた電導性酸化銀を用いて先の実施例3と
同様の方法で電池を作成した。 本実施例において作成された電池は、内部抵抗
が15.1Ωと若干高かつたが、容量が先の実施例3
で得られたものより大きかつた。 実施例 5 硝酸ニツケルNi(NO3)2の1モル/濃度の溶
液30mlと硝酸銀AgNO3の1モル/濃度の溶液
1000mlとを混合し、先の実施例1と同様の方法で
電導性酸化銀を調製した。 得られた電導性酸化銀を用いて先の実施例3と
同様の方法で電池を作成した。 本実施例で作成した電池は、先の実施例3で得
られたものと同等の性能を示した。 実施例 6 先の実施例2で得られた電導性酸化銀を用い
て、先の実施例3と同様の方法で電池を作成し
た。 本実施例で作成した電池は、先の実施例3で得
られたものに比べると、容量が若干小さかつた。 上述の実施例3ないし実施例6により作成され
る電池の内部抵抗を測定し、Ag原子に対するNi
原子のモル比Ni/Agの内部抵抗の関係を第5図
に示した。なお、第5図において、Aは実施例
3、Bは実施例4、Cは実施例5、Dは実施例6
の内部抵抗の値を示すものである。 この第5図より、実用的な電池の内部抵抗から
考えて、上記Ag原子に対するNi原子のモル比
Ni/Agは少なくとも0.01以上であることが必要
であり、0.025以上であることが好ましい。
化銀を電池の陽極材として使用することにより、
内部抵抗が小さくなり、さらに10%以上も容量が
増加する。これは、上記電導性酸化銀が電導性に
優れているため、グラフアイト等の電導補助物質
が不要となり、陽極活物質である電導性酸化銀の
充填密度を高めることができるのでそれだけエネ
ルギー密度が増すことによるものと考えられる。 実施例 4 硝酸ニツケルNi(NO3)2の1モル/濃度の溶
液12mlと硝酸銀AgNO3の1モル/濃度の溶液
1000mlとを混合し、先の実施例1と同様の方法で
電導性酸化銀を調製した。 得られた電導性酸化銀を用いて先の実施例3と
同様の方法で電池を作成した。 本実施例において作成された電池は、内部抵抗
が15.1Ωと若干高かつたが、容量が先の実施例3
で得られたものより大きかつた。 実施例 5 硝酸ニツケルNi(NO3)2の1モル/濃度の溶
液30mlと硝酸銀AgNO3の1モル/濃度の溶液
1000mlとを混合し、先の実施例1と同様の方法で
電導性酸化銀を調製した。 得られた電導性酸化銀を用いて先の実施例3と
同様の方法で電池を作成した。 本実施例で作成した電池は、先の実施例3で得
られたものと同等の性能を示した。 実施例 6 先の実施例2で得られた電導性酸化銀を用い
て、先の実施例3と同様の方法で電池を作成し
た。 本実施例で作成した電池は、先の実施例3で得
られたものに比べると、容量が若干小さかつた。 上述の実施例3ないし実施例6により作成され
る電池の内部抵抗を測定し、Ag原子に対するNi
原子のモル比Ni/Agの内部抵抗の関係を第5図
に示した。なお、第5図において、Aは実施例
3、Bは実施例4、Cは実施例5、Dは実施例6
の内部抵抗の値を示すものである。 この第5図より、実用的な電池の内部抵抗から
考えて、上記Ag原子に対するNi原子のモル比
Ni/Agは少なくとも0.01以上であることが必要
であり、0.025以上であることが好ましい。
第1図は酸化銀に対するグラフアイトの混入量
とそれを直径11.6mm、厚さ3.0mmの電池に用いた
ときの電池内部抵抗との関係を示すグラフであ
る。第2図は本発明を適用した実施例により得ら
れる電導性酸化銀の抵抗値を従来のものと比較し
て示すグラフであり、第3図はそのエネルギー密
度を従来のものと比較して示すグラフである。第
4図は本発明を適用した酸化銀電池の構造を示す
断面図である。第5図は電導性酸化銀に含まれる
Ag原子とNi原子のモル比Ni/Agと作成される
電池の内部抵抗の関係を示すグラフである。 1……ペレツト(陽極材)。
とそれを直径11.6mm、厚さ3.0mmの電池に用いた
ときの電池内部抵抗との関係を示すグラフであ
る。第2図は本発明を適用した実施例により得ら
れる電導性酸化銀の抵抗値を従来のものと比較し
て示すグラフであり、第3図はそのエネルギー密
度を従来のものと比較して示すグラフである。第
4図は本発明を適用した酸化銀電池の構造を示す
断面図である。第5図は電導性酸化銀に含まれる
Ag原子とNi原子のモル比Ni/Agと作成される
電池の内部抵抗の関係を示すグラフである。 1……ペレツト(陽極材)。
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1 Ag原子に対するNi原子のモル比が0.01から
0.20となるような混合比で銀塩とニツケル塩とを
アルカリ水溶液に添加し、得られる共沈物に酸化
剤を作用させることにより調製される電導性酸化
銀。 2 Ag原子に対するNi原子のモル比が0.01から
0.20となるような混合比で銀塩とニツケル塩とを
アルカリ水溶液に添加し、得られる共沈物に酸化
剤を作用させることにより調製される電導性酸化
銀を陽極材としてなる酸化銀電池。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP58211433A JPS60105170A (ja) | 1983-11-10 | 1983-11-10 | 電導性酸化銀及び酸化銀電池 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP58211433A JPS60105170A (ja) | 1983-11-10 | 1983-11-10 | 電導性酸化銀及び酸化銀電池 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS60105170A JPS60105170A (ja) | 1985-06-10 |
| JPH0576745B2 true JPH0576745B2 (ja) | 1993-10-25 |
Family
ID=16605865
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP58211433A Granted JPS60105170A (ja) | 1983-11-10 | 1983-11-10 | 電導性酸化銀及び酸化銀電池 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPS60105170A (ja) |
Families Citing this family (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO2002023647A1 (fr) * | 2000-09-11 | 2002-03-21 | Dowa Mining Co., Ltd. | Materiau actif d'electrode positive de pile alcaline |
| JP4904456B2 (ja) * | 2004-12-27 | 2012-03-28 | Dowaエレクトロニクス株式会社 | 電池正極用材料 |
| JP4904457B2 (ja) * | 2005-03-31 | 2012-03-28 | Dowaエレクトロニクス株式会社 | アルカリ電池正極用材料及びその製造法並びにアルカリ電池正極材 |
| JP2007213829A (ja) * | 2006-02-07 | 2007-08-23 | Sony Corp | アルカリ電池 |
Family Cites Families (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS5654761A (en) * | 1979-10-09 | 1981-05-14 | Toshiba Battery Co Ltd | Manufacture of alkaline battery |
| JPS56143665A (en) * | 1980-04-10 | 1981-11-09 | Sony Ebaredei Kk | Silver oxide battery |
| JPS587766A (ja) * | 1981-07-08 | 1983-01-17 | Toshiba Battery Co Ltd | 二価酸化銀電池 |
-
1983
- 1983-11-10 JP JP58211433A patent/JPS60105170A/ja active Granted
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPS60105170A (ja) | 1985-06-10 |
Similar Documents
| Publication | Publication Date | Title |
|---|---|---|
| EP0353837A1 (en) | A nickel electrode for an alkaline battery | |
| US6358648B2 (en) | Nickel electrode active material for alkaline storage batteries and nickel electrode using the same | |
| EP0881698B1 (en) | Alkaline storage battery | |
| KR100454542B1 (ko) | 알칼리축전지용비소결식니켈전극 | |
| US6066416A (en) | Nickel hydroxide positive electrode active material having a surface layer containing a solid solution nickel hydroxide with manganese incorporated therein | |
| JP4412936B2 (ja) | オキシ水酸化コバルトおよびその製造方法ならびにそれを用いたアルカリ蓄電池 | |
| US3297433A (en) | Process for preparing a cadmium electrode material for use in electric storage devices | |
| CN1841819B (zh) | 电池正极材料 | |
| JPH0576745B2 (ja) | ||
| JP2001325954A (ja) | ベータ型オキシ水酸化ニッケルおよびその製造方法、正極活物質、並びにニッケル亜鉛電池 | |
| JP3324781B2 (ja) | アルカリ二次電池 | |
| JPH10284075A (ja) | アルカリ電池用正極活物質の製造方法 | |
| JPH06260166A (ja) | アルカリ蓄電池用ニッケル電極 | |
| US6573006B2 (en) | Non-sintered type positive electrode for alkaline storage battery and alkaline storage battery | |
| JP2003168473A (ja) | 円筒型蓄電池 | |
| JP4374430B2 (ja) | アルカリ電解液電池用正極活物質およびそれを用いたアルカリ電解液電池 | |
| JP3530309B2 (ja) | 水素吸蔵合金電極の製造方法 | |
| JPS6211461B2 (ja) | ||
| CA1248324A (en) | Process for producing ago cathode material | |
| JPH02234356A (ja) | 密閉形アルカリ電池 | |
| JPH1012233A (ja) | アルカリ蓄電池用水素吸蔵合金の製造方法 | |
| JP2003142087A (ja) | アルカリ蓄電池用正極およびそれを用いたアルカリ蓄電池 | |
| JP3587213B2 (ja) | 空気−Ga1次電池用負極活物質およびそれを用いた空気−Ga1次電池 | |
| JP3229801B2 (ja) | アルカリ蓄電池用導電剤及びそれを用いたアルカリ蓄電池用非焼結式ニッケル極 | |
| JP2553624B2 (ja) | ペースト式カドミウム負極 |
Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| EXPY | Cancellation because of completion of term |