JPH0576943B2 - - Google Patents
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- JPH0576943B2 JPH0576943B2 JP63083632A JP8363288A JPH0576943B2 JP H0576943 B2 JPH0576943 B2 JP H0576943B2 JP 63083632 A JP63083632 A JP 63083632A JP 8363288 A JP8363288 A JP 8363288A JP H0576943 B2 JPH0576943 B2 JP H0576943B2
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Description
ロピル)−L−リジン誘導体()、及びこれを用
いたN2−(1−(S)−カルボキシ−3−フエニルプ
ロピル)−L−リジル−L−プロリン(リジノプ
リル)()の効率的な製造法と、その中間体に
関するもので、()は、その優れたアンジオテ
ンシン変換酵素阻害活性のため、抗高血圧剤とし
ての利用が期待されている化合物である。 (従来の技術) リジノプリル()の製造法として、既にβ−
フエニルプロピオンアルデヒドとN6−tert−ブト
キシカルボニル−L−リジル−L−プロリン
()を青酸カリウムと反応させ(ストレツカー
反応)、()とし、しかる後に塩化水素/メタノ
ール、引き続き酸性イオン交換樹脂で処理してジ
エステル誘導体(XI)とし、更にアルカリ加水分
解する方法(下式、特開昭58−113158)、
のN−カルボキシ無水物とL−プロリンを反応さ
せる事によつて得られるN6−トリフルオロアセ
チル−L−リジル−L−プロリン(XII)をα−オ
キソ−γ−フエニル酪酸エチル()で還元的
にアルキル化して、N2−(1−エトキシカルボニ
ル−3−フエニルプロピル)−L−リジル−L−
プロリン()とした後、アルカリ加水分解す
る方法(下式、特開昭61−36297)、
プロピオンアルデヒドとL−プロリン、青酸カリ
ウム及びN6−トリフルオロアセチル−L−リジ
ン()以外は、原料自体複雑な構造であり、
必ずしも容易に入手可能とはいい難く、高価でそ
の合成にも相当多くの工程を必要としたり、リジ
ノプリルがアンジオテンシン変換酵素阻害剤
(ACEI)として活性を示すために不可欠な(S、
S、S)の絶対配置を有する異性体を得るため
に、加工度の高い中間体で分離する必要がある
等、リジノプリルの実用的な製造法としては経済
性及び操作性に於て難点を有している。 (課題を解決するための手段及び作用) 本発明者らは、先に多くのACEIに共通の製造
中間体として極めて有用なα−(1−カルボキシ
エチル)アミノ−γ−フエニル酪酸エチルエステ
ル類を安価な原料から出発してストレツカー反応
を利用する事により効率的に製造する方法を特願
昭62−204860号として出願している。 本発明者らは、この技術を背景にリジノプリル
()及びその製造中間体を効率的に製造する方
法を開発すべく検討を重ねた結果、安価な市販の
原料であるβ−フエニルプロピオンアルデヒド
と、L−リジン誘導体()をシアノ化剤の存在
下で、いわゆるストレツカー反応させる事により
容易に調製できるα−(1−シアノ−3−フエニ
ルプロピル)−L−リジン誘導体()を中間に
用いる効率的な新規製造法を見い出した。この誘
導体()から、次の反応式に従つて得られる化
合物()、(XII)、および()は、一
般式()
を、Yはシアノ基(CN)、アミノカルボニル基
(CONH2)またはアルコキシカルボニル基
(COOW、WはC1〜C4のアルキル基を示す。*印
は不斉炭素に対し(S)配位を示す〕であるN2−(1
−置換−3−フエニルプロピル)−L−リジン−
N−カルボキシ無水物で表わされる。 本発明は、式()のN−カルボキシ無水物、
およびこの式()のN−カルボキシ無水物を、
式()
応させ、式()′
プロピル)−L−リジル−L−プロリン誘導体を
生成せしめ、次いで式()′の誘導体を加水分
解することを特徴とする、式()
リジン誘導体()と青酸化合物から容易に調製
可能な新規化合物であるN2−(1−シアノ−3−
フエニルプロピル)−L−リジン誘導体()を
中間体として用い、この化合物をそのままか、も
しくは酸加水分解によりアミド誘導体()
に変換した後、ホスゲン等で処理する事によりN
−カルボキシ無水物(XII)もしくは()
に変換し、L−プロリンを塩基の存在下で反応さ
せる事によりN2−(1−置換−3−フエニルプロ
ピル)−L−リジル−L−プロリン類()
もしくは()が製造でき、これらの化合物
が容易にリジノプリル()に変換可能なこと、
及び()をHCl/エタノールで処理した後、生
成したイミデートを水解する事によりN2−(1−
エトキシカルボニル−3−フエニルプロピル)−
L−リジン誘導体()が製造でき、このもの
はホスゲン等で処理してN−カルボキシ無水物
()とした後、塩基性条件下でプロリンと反
応させる事により、容易にN2−(1−エトキシカ
ルボニル−3−フエニルプロピル)−L−リジル
−L−プロリン誘導体(XI)に変換可能な事が
明らかとなつた。またその際、()の合成条件
をコントロールする事により、不斉誘起的に、目
的とする1−S体が1−R体に比較して優勢に合
成できる事、及び1−S体と1−R体の()が
容易に分離できる事を見い出し、リジノプリル
()が有利に製造できること等を明らかにして
本発明を完成した。以下に、本発明を詳細に説明
する。 N2−(1−シアノ−3−フエニルプロピル)−
L−リジン誘導体()の製造に於けるリジン成
分()としては、ε−アミノ基を通常ペプチド
合成に利用される保護基により保護したL−リジ
ン誘導体、又はそのエステルや塩等を用いる事が
でき、この目的に利用される保護基としては、第
3ブチルオキシカルボニル基、ベンジルオキシカ
ルボニル基、p−ニトロベンジルオキシカルボニ
ル基といつた置換ベンジルオキシカルボニル基、
イソボルニルオキシカルボニル基等のウレタン型
保護基、およびトリフルオロアセチル基、ホルミ
ル基、フタロイル基といつたアシル型保護基など
がある。また保護されたS−リジン誘導体の塩基
との塩としては、リチウム、ナトリウム、或いは
カリウム等のアルカリ金属塩や4級アンモニウム
塩が、またエステルとしては、メチル、エチル、
n−プロピル、iso−プロピル、n−ブチル、
tert−ブチル、シクロヘキシル、トリクロロエチ
ルなどのアルキルエステル或いはフエニルなどの
アリールエステルといつた通常ペプチド合成に利
用されるエステル基があげられる。 一方、シアノ化合物としては、青酸、青酸ナト
リウム、青酸カリウム、アセトンシアンヒドリ
ン、トリメチルシリルシアニド等、通常アミノニ
トリル合成に使用されるシアノ化合物があげられ
る。 これらリジン誘導体とシアノ化合物の使用に際
しては自ずから有利な組み合せがあり、保護され
たS−リジン或いはそのエステルの酸との塩を使
用する場合には、青酸アルカリ金属塩が、また保
護されたL−リジンの塩基との塩、或いは保護さ
れたL−リジンのエステルを使用する場合は青
酸、アセトンシアンヒドリン又はトリメチルシリ
ルシアニドといつた組み合せが有効であるが、反
応系への酸或いは塩基の添加によつて酸−塩基の
バランスを調整する場合は多様な組み合せが可能
であるので、この限りではない。 N2−(1−シアノ−3−フエニルプロピル)−
L−リジン誘導体()の製造法としては、 (i) フエニルプロピオンアルデヒドとL−リジン
成分とシアン化合物の三者を同時に反応させる
方法、 (ii) フエニルプロピオンアルデヒドとシアン化合
物から、常法により、まずシアンヒドリンを合
成し、これにリジン成分を反応させる方法、 (iii) フエニルプロピオンアルデヒドとリジン成分
から、いわゆるシツフ塩基(Shiff base)を得
て、これにシアン化合物を付加する方法など各
種方法が採用できる。 またそれらの反応条件も通常のアミノニトリル
合成に於る一般的な条件が適用でき。即ち、(i)の
場合は反応温度を0〜50℃に冷却して行なう。(ii)
の場合はフエニルプロピオンアルデヒドと青酸を
触媒量の塩基の存在下、0〜60℃で反応させる
か、或いはフエニルプロピオンアルデヒド−重亜
硫酸ナトリウム付加物に青酸アルカリ金属塩を室
温付近で反応させる等してシアンヒドリンを得、
更に0〜50℃の温度でリジン成分と反応させる。
(iii)の場合、フエニルプロピオンアルデヒドとリジ
ン成分の混合物を無水溶媒中でモレキユラーシー
ブスあるいは無水硫酸マグネシウムなど通常用い
られる脱水剤の存在下で0〜100℃、好ましくは
10〜30℃に保つて反応を行ない、シツフ塩基を形
成し、これに青酸もしくは青酸塩、トリメチルシ
リルシアニド等を冷却下反応させてアミノニトリ
ル体を合成する。 本反応は、(iii)のシツフ塩基形成時以外、通常、
水溶液あるいは有機溶媒またはそれらの混合物を
用いて行なう事ができる。有機溶媒としては、メ
タノール、エタノール、イソプロパノールなどの
アルコール類;アセトニトリル、プロピオニトリ
ル等のニトリル類;ジエチルエーテル、ジオキサ
ン、テトラヒドロフラン等のエーテル類;ジメチ
ルホルムアミド、ヘキサメチルホスホルアミドと
いつたアミド類;メチレンクロリド、クロロホル
ムなどのハロゲン化炭化水素類などが使用でき
る。 本反応に於て、(S、S)体を(R、S)体に
比較して優勢に合成するための条件は、(i)、(ii)、
(iii)のいずれの方法を用いるかによつて異なるが、
例えば(i)の方法を用いた場合、水、メタノール、
エタノール、イソプロパノール等のプロトン性溶
媒を単独、又は他の溶媒との混合物として用い
て、フエニルプロピオンアルデヒドと青酸ソーダ
とL−リジン成分を順次混合し、−40℃から80℃、
好ましくは0℃から50℃で5分乃至50時間攪拌す
る事により、N2−〔1(S)−シアノ−3−フエニル
プロピル〕−L−リジン誘導体を1−R体に比較
して優勢に得る事ができる。得られたN2−〔1−
シアノ−3−フエニルプロピル)−L−リジンの
異性体混合物から、1−S体のみを得るには、通
常のジアステレオマーの分割に用いられる種々の
方法が適用できるが、例えば水−メタノールから
再結晶する事によつても容易に1−S体の結晶を
得る事ができる。 N2−(1(S)−シアノ−3−フエニルプロピル)
−L−リジン誘導体()のアミド誘導体(
)への変換は、常法通り、塩酸や硫酸等の鉱酸
を用いる事により容易に行う事ができ、−10℃か
ら80℃、好ましくは0℃から50℃で5分乃至40時
間反応させる事により達成される。この際、ペプ
チド結合切断等の副反応を抑えるために、鉱酸と
して硫酸を用い、硫酸の0.1%から100%、好まし
くは1%から50%の水の存在下、0℃から30℃の
低温で反応を行う事が好ましい。 N2−(1(S)−シアノ−3−フエニルプロピル)
−L−リジン誘導体()のエチルエステル誘導
体()への変換は、通常、シアノ基をエステ
ルに変換する方法が使用でき、例えば乾燥HClガ
スのエタノール飽和溶液中、−30℃から30℃、好
ましくは0℃から10℃で1〜40時間反応させた
後、生成したイミデートを水で加水分解する事に
よりN2−(1(S)−エトキシカルボニル−3−フエ
ニルプロピル)−L−リジン誘導体()を得
る事ができる。他の1−(S)−アルコキシカルボニ
ル化合物についても対応するアルコールとHClガ
スで処理して得ることができる。 N2−(1(S)−置換−3−フエニルプロピル)−
L−リジン誘導体()、()及び()
のN−カルボキシ無水物への変換は、L−リジン
成分がエステル基を有する場合は、酸、塩基もし
くは水素化分解等を用いた常法によりエステルを
分解した後、又そうでない場合は、そのままで既
に特開昭57−175152や特開昭62−48696に記載さ
れている如く、一般のα−アミノ酸のN−カルボ
キシ無水物の合成と同様の操作で行う事ができ
る。すなわち、ホスゲンを含むメチレンクロライ
ド中、()、()もしくは()を加熱
還流するか、あるいは少量の活性炭の存在下にト
リクロロメチルクロルフオルメートと共に不活性
溶媒中で加熱する事によつても容易に可能であ
る。 この様にして得られたN−カルボキシ無水物と
L−プロリンのペプチド結合形成反応は、既に特
開昭62−48696に記載されているのと同様にして
塩基の存在下でL−プロリンとN−カルボキシ無
水物を混合する事によつて容易に達成できる。 塩基としては、リチウム、ナトリウム、および
カリウムの水酸化物、炭酸塩、重炭酸塩;カルシ
ウム、マグネシウムの水酸化物などの無機塩基の
他、ジメチルアミン、ジエチルアミン、ジエタノ
ールアミン、ジシクロヘキシルアミンの如き2級
アミン;トリメチルアミン、トリエチルアミン、
トリプロピルアミン、トリブチルアミン、トリア
ミルアミン、トリエタノールアミン、ピリジン、
N−アルキルモルホリンの如き3級アミン;およ
びテトラメチル、テトラエチル、テトラプロピ
ル、テトラブチル、テトラアミル、テトラヘキシ
ル、ベンジルトリメチル、ベンジルトリエチル等
それぞれの4級アンモニウムヒドロキサイドとい
つた31級アミンを除くアミン類が使用できる。 本ペプチド結合形成反応は水性媒体中で行なう
事ができ、特に水−有機溶媒の混合系が好まし
い。アセトン、ジオキサン、テトラヒドロフラ
ン、アセトニトリルおよび低級アルコール類など
のような水に高い相溶性を有する溶媒と水との混
合系が有利に利用できる。酢酸エチル、メチレン
クロリド、クロロホルム、ヘキサン、エーテルな
ど水との相溶性が低い溶媒は、一般に反応速度が
遅く、収率も劣るが、混合系を強く攪拌したり、
PHを一定にコントロールする事によつて、反応速
度を上げ、収率を向上する事も可能である。反応
は、L−プロリンとそれに等モルないしは若干過
剰量の塩基を加え、予めプロリンの塩を形成させ
た溶液に、有機溶媒に溶解したN−カルボキシ無
水物を加え、冷却攪拌下で行なうことができる
が、必ずしもこれにこだわる必要はなく、種々の
形式で行なう事ができる。 反応液組成としては、N−カルボキシ無水物に
対して等モル量以上(通常1〜1.5倍モル量)の
L−プロリンを使用するのが収率向上及び目的物
単離操作の簡略化の為には好都合である。反応温
度については特に制限はなく、室温から−20℃位
の範囲で良好に進行するが、比較的低温での反応
が好ましい。反応時間は温度等によつて異るが、
0℃前後の反応では10〜20分間の反応で充分であ
る。 反応の停止は、反応系に鉱酸を加えるなどして
反応系を酸性化し、中間に生成しているカルバミ
ン酸を分解(脱炭酸)することにより行なうこと
ができる。生成したN2−〔1−置換−3−フエニ
ルプロピル〕−L−リジル−L−プロリン誘導体
()は、上記反応停止液を減圧下濃縮するなど
して有機溶媒を留去し、PHを4.5付近に調整後、
メチレンクロライド等の有機溶媒で抽出した後、
抽出液を減圧濃縮するなど通常の抽出分離操作に
よつて容易に単離することができる。 以上の様にして得られたN2−〔1−置換−3−
フエニルプロピル)−L−リジル−L−プロリン
誘導体(XI)、()及び()は、酸
もしくはアルカリ水解によつて容易にリジノプリ
ルゥ()に変換できる。 (実施例) 以下に実施例をあげて本発明を説明するが、も
とより本発明はこれに限定されるものではない。 定量分析は高速液体クロマトグラフイー
(HPLC)によつて実施した。 なお、分析には下記条件を使用した。 カラム:Finepak SIL C18-5(日本分光(株)製) 4.6mmID×250mm 移動相:60mMリン酸緩衝液(PH2.5)/アセト
ニトリル=55/45(v/v)〜80/20(v/v) 流速:1.5ml/min、1ml/min 検出:210nm 参考例 1 N2−(1(S)−シアノ−3−フエニルプロピル)
−N6−トリフルオロアセチル−L−リジンの
合成 青酸ソーダ6.2gをメタノール420mlに溶解し、
ついでN6−トリフルオロアセチル−L−リジン
29.4g、更にβ−フエニルプロピオンアルデヒド
16.1gを滴下し、室温で16時間攪拌した。反応
後、反応液に濃塩酸10mlをゆつくり加えた後、水
420mlを加えて10分間室温で攪拌した。析出した
結晶を過し、100mlの水で洗浄した後、30℃で
真空乾燥する事によつて22.6gのN2−(1−シア
ノ−3−フエニルプロピル)−N6−トリフルオロ
アセチル−L−リジンが得られ、この結晶の
HPLCを用いた内標分析(内標:ベンジルヒダン
トイン)は純度92.4%で、1−(S)体と1−(R)体の
異性体比が91:9であることを示した。得られた
結晶のうち20gをメタノール(250ml)−水(250
ml)から再結晶する事によつて13.1gのN2−(1
(S)−シアノ−3−フエニルプロピル)−N6−トリ
フルオロアセチル−L−リジン(純度99%、SS
比99.7%)を得た。1 H−NMR(CDCl3):δ 1.33−2.3(m、8H)、
2.67−3.06(m、2H)、3.17−3.83(m、4H)、
5.42−6.4(m、1H)、7.08−7.49(m、5H)、8.0
−8.37(m、1H) IR(cm-1、KBr disk):3300、2940、1700、1560、
1180、1160、700 実施例 1 N2−(1(S)−シアノ−3−フエニルプロピル)
−N6−トリフルオロアセチル−L−リジン−
N−カルボキシ無水物の合成 還流冷却器をセツトした100ml丸底フラスコに
N2−(1(S)−シアノ−3−フエニルプロピル)−
N6−トリフルオロアセチル−L−リジン3.7gの
ホスゲンのメチレンクロライド溶液(0.6M)100
mlを加え、15時間加熱還流した。反応後、メチレ
ンクロライド(ホスゲンを含む)の大部分を蒸留
除去した後、更に減圧下メチレンクロライドを完
全に除去することによつて3.9gのN2−(1(S)−
シアノ−3−フエニルプロピル)−N6−トリフル
オロアセチル−L−リジン−N−カルボキシ無水
物が得られた。1 H−NMR(CDCl3):δ 1.1−2.17(m、6H)、
2.17−2.6(m、2H)、2.6−3.03(m、2H)、3.12
−3.53(m、2H)、4.14−5.0(m、2H)、6.71−
7.6(m、6H) IR(cm-1、neat) 3350、2930、2250、1860、
1780、1720、1560、760 実施例 2 N2−〔1(S)−シアノ−3−フエニルプロピル〕
−N6−トリフルオロアセチル−L−リジル−
L−プロリンの合成 L−プロリン1.15g、NaOH317mgと炭酸ナト
リウム840mgを水30mlに溶した溶液に、0℃で、
N2−〔1(S)−シアノ−3−フエニルプロピル〕−
L−リジン−N−カルボキシ無水物4gをアセト
ン30mlに溶した溶液を加え、0℃で1時間攪拌し
た。6N塩酸を加えてPHを1付近に調整した後、
1N−NaOHを加えてPHを4.2に調節し、アセトン
を溜去して残つた水層をエーテルで抽出した。抽
出エーテル層を無水硫酸ナトリウム上で乾燥後、
溶媒を減圧溜去して、4.3gのN2−〔1(S)−シア
ノ−3−フエニルプロピル〕−N6−トリフルオロ
アセチル−L−リジル−L−プロリンを得た。1 H−NMR(CDCl3):δ 1.27−2.4(m、12H)、
2.53−3.0(m、2H)、3.08−3.93(m、6H)、
4.33−4.67(m、1H)、5.83−6.34(m、2H)、
6.98−7.52(m、6H) IR(cm-1、neat) 3300、2950、1720、1640、
1455、1190、710 参考例 2 N2−(1(S)−カルバミル−3−フエニルプロピ
ル)−N6−トリフルオロアセチル−L−リジン
の合成 N2−(1(S)−シアノ−3−フエニルプロピル)
−N6−トリフルオロアセチル−L−リジン12g
と濃塩酸40mlの混合物を室温にて5時間攪拌後、
氷水200mlを加え、冷却しながらNaOH水溶液で
PHを4.5付近に調整し、0℃で30分攪拌した。析
出してきた結晶を水で洗浄、過し、45℃で真空
乾燥する事によつて8.3gのN2−(1(S)−カルバ
ミル−3−フエニルプロピル)−N6−トリフルオ
ロアセチル−L−リジンが得られた。1 H−NMR(CDCl3、DMSOd6):δ 1.3−2.13
(m、8H)、2.53−2.87(m、3H)、3.10−3.45
(m、5H)、4.15(br s、2H)、7.0−7.42(m、
6H) IR(cm-1、KBr disk) 3400、3200、1700、
1680、1620、1550、1190 実施例 3 N2−(1(S)−カルバミル−3−フエニルプロピ
ル)−N6−トリフルオロアセチル−L−リジン
−N−カルボキシ無水物の合成 還流冷却器をセツトした100ml丸底フラスコに
N2−(1(S)−カルバミル−3−フエニルプロピ
ル)−N6−トリフルオロアセチル−L−リジン4
gとホスゲンのメチレンクロライド溶液(0.6M)
100mlを加え、15時間加熱還流した。反応後、メ
チレンクロライド(ホスゲンを含む)の大部分を
蒸留除去した後、更に減圧下メチレンクロライド
を完全に除去する事によつて3.7gのN2−(1(S)
−カルバミル−3−フエニルプロピル)−N6−ト
リフルオロアセチル−L−リジン−N−カルボキ
シ無水物が得られた。1 H−NMR(CDCl3):δ 1.0−3.62(m、16H)、
3.8−4.73(m、2H)、6.67−7.53(m、6H) IR(cm-1、KBr disk):3300、2930、1845、1780、
1610、760、700 実施例 4 N2−(1(S)−カルバミル−3−フエニルプロピ
ル)−N6−トリフルオロアセチル−L−リジル
−L−プロリンの合成 L−プロリン1.18g、NaOH412mgと炭酸ナト
リウム862mgを水30mlに溶した溶液に0℃でN2−
(1(S)−カルバミル−3−フエニルプロピル)−
N6−トリフルオロアセチル−L−リジン−N−
カルボキシ無水物3.7gをアセトン30mlに溶した
溶液を加え、0℃で1時間攪拌した。6N−HCl
を加えてPHを1付近に調整した後、1N−NaOH
を加えてPHを4.5付近に調整し、アセトンを留去
して残つた水層をエーテルで洗浄した。硫酸ナト
リウムを加えて水層を飽和後、メチレンクロライ
ドで抽出し、硫酸ナトリウムで乾燥後、溶媒を減
圧溜去して、3.9gのN2−(1(S)−カルバミル−
3−フエニルプロピル)−N6−トリフルオロアセ
チル−L−リジル−L−プロリンを得た。1 H−NMR(CDCl3、CD3OD):δ 1.27−2.33
(m、12H)、2.5−2.93(m、4H)、3.07−3.67
(m、6H)、4.33−4.52(m、1H)、7.1−7.33
(m、6H) IR(cm-1、KBr disk):3300、2960、1650、1465、
1230、1200、1175、720 参考例 3 N2−(1(S)−カルバミル−3−フエニルプロピ
ル)−N6−トリフルオロアセチル−L−リジル
−L−プロリンの合成 N2−(1(S)−シアノ−3−フエニルプロピル)
−N6−トリフルオロアセチル−L−リジル−L
−プロリン1gに0℃で25N硫酸35mlとエタノー
ル5mlを加え、0℃で10時間攪拌後、よく冷却し
ながら水100mlを加え、6N−NaOHでPHを4.5付
近に調節した。エーテルで洗浄後(100ml)、メチ
レンクロライドで抽出し(100ml×3)、硫酸ナト
リウムで乾燥後、溶媒を溜去する事によつて、
720mgのN2−(1(S)−カルバミル−3−フエニル
プロピル)−N6−トリフルオロアセチル−L−リ
ジル−L−プロリンを得た。 参考例 4 N2−〔1(S)−エトキシカルボニル−3−フエニ
ルプロピル〕−N6−トリフルオロアセチル−L
−リジンの合成 N2−〔1(S)−シアノ−3−フエニルプロピル〕
−N6−トリフルオロアセチル−L−リジン2g
に、0℃で6N乾燥HCl/エタノール40mlを加え、
0℃で20時間攪拌後、氷水100mlに加えて30分攪
拌した。NaOH水溶液でPH4.5付近に調整した後、
メチレンクロライドで抽出し、硫酸ナトリウムで
乾燥後、溶媒を減圧溜去する事によつて得られた
オイルをシリカゲルカラム(ブタノール:醋酸:
水=30:3:1)で分離する事により、162mgの
N2−〔1(S)−エトキシカルボニル−3−フエニル
プロピル〕−N6−トリフルオロアセチル−L−リ
ジンの結晶として得た。1 H−NMR(CDCl3):δ 1.3(t、3H、J=7
Hz)、1.42−2.25(m、8H)、2.5−2.85(m、
2H)、3.0−3.55(m、4H)、4.17(q、2H、J=
7Hz)、5.4−5.83(br s、2H)、6.9−7.4(m、
6H) IR(cm-1、KBr disk):3320、1740、1700、1615、
1205、1170、750、700 mp 137.0〜138.0℃ 〔α〕25 D=7.0°(c=2、エタノール) 実施例 5 N2−〔1(S)−エトキシカルボニル−3−フエニ
ルプロピル〕−L−リジン−N−カルボキシ無
水物の合成 還流冷却器をセツトした100ml丸底フラスコに
N2−〔1(S)−エトキシカルボニル−3−フエニル
プロピル〕−L−リジン1gとホスゲンのメチレ
ンクロライド溶液(0.6M soln.)20mlを加え、15
時間加熱還流した。反応後、メチレンクロライド
(ホスゲンを含む)の大部分を蒸留除去した後、
更に減圧下メチレンクロライドを完全に除去する
事によつて、0.92gのN2−〔1(S)−エトキカルボ
ニル−3−フエニルプロピル〕−L−リジン−N
−カルボキシ無水物を得た。1 H−NMR(CDCl3):δ 1.3(t、3H、J=7
Hz)、1.16−2.13(m、8H)、2.24−2.6(m、
2H)、2.62−2.98(m、2H)、3.14−3.57(m、
2H)、4.0−4.43(m、4H)、6.6−7.0(m、1H)、
7.12−7.54(m、5H) IR(cm-1、KBr disk):3350、2870、1855、1780、
1740、1710、1560、1190、950 実施例 6 N2−〔1(S)−エトキシカルボニル−3−フエニ
ルプロピル〕−N6−トリフルオロアセチル−L
−リジル−L−プロリンの合成 L−プロリン393mg、NaOH137mgと炭酸ナト
リウム287mgを水10mlに溶した溶液に、0℃でN2
−(1(S)−エトキシカルボニル−3−フエニルプ
ロピル)−N6−トリフルオロアセチル−L−リジ
ン−N−カルボキシ無水物782mgをアセトン10ml
に溶した溶液を加え、0℃で1時間攪拌した。
6N−HClを加えPHを1付近に調整した後、1N−
NaOHを加えてPHを4.5付近に調整し、アセトン
を溜去して残つた水層をメチレンクロライドで抽
出した。硫酸ナトリウムで乾燥後、溶媒を減圧溜
去して、832mgのN2−(1(S)−エトキシカルボニ
ル−3−フエニルプロピル)−N6−トリフルオロ
アセチル−L−リジル−L−プロリンをオイル状
物質として得た。得られたオイルに、t−ブチル
メチルエーテル5.5mlを加え、40℃に加熱して溶
解し、5℃で20時間冷却した後、析出した結晶を
シクロヘキサン2mlで希釈して1時間攪拌した。
結晶を過し、少量のシクロヘキサンで洗浄後、
室温で真空乾燥する事により、N2−(1(S)−エト
キシカルボニル−3−フエニルプロピル)−N6−
トリフルオロアセチル−L−リジル−L−プロリ
ンの結晶647mgを得た。 mp:74.5−76.5℃ 〔α〕25 D=−25.4°(c=1.0、メタノール/0.1N−
HCl(1/1)1 H−NMR(CDCl3):δ 1.28(t、3H、J=7
Hz)、1.4−2.33(m、12H)、2.57−2.67(m、
2H)、3.1−3.73(m、6H)、4.13(q、2H、J=
7Hz)、4.35−4.63(m、1H)、6.37(br s、
1H)、7.0−7.68(m、6H) 実施例 7 N2−〔1(S)−カルボキシ−3−フエニルプロピ
ル〕−L−リジル−L−プロリンの合成 N2−〔1(S)−カルバミル−3−フエニルプロピ
ル)−N6−トリフルオロアセチル−L−リジル−
L−プロリン1gを6N硫酸10mlに加え、80℃で
15時間加熱攪拌後、0℃に冷却して50mlの水を加
え、2N−NaOH水溶液でPHを5.5に調整し、次に
1N−NH4OHでPHを7.5とした後、揮発物を溜去
した。残渣にエタノール10mlを加え不溶の無機塩
を過した後、液を減圧下濃縮し、残つた固体
をLH−20クロマトグラフイー(メタノール)に
て精製する事により、632mgのN2−〔1(S)−カル
ボキシ−3−フエニルプロピル〕−L−リジル−
L−プロリンが固体として得られ、この生成物の
物性値は文献ジヤーナル・オブ・フアマシユテイ
カル・サイエンス(Journal of Pharmaceutical
Sciences74、352(1985))と一致した。 実施例 8 N2−〔1(S)−カルボキシ−3−フエニルプロピ
ル〕−L−リジル−L−プロリンの合成 N2−〔1(S)−シアノ−3−フエニルプロピル〕
−N6−トリフルオロアセチル−L−リジル−L
−プロリン1gを0℃でエタノール5ml、水10ml
及び濃硫酸25mlの混合物に加え、室温で45分攪拌
した後、反応液に水115mlを加え、80℃で24時間
加熱攪拌した。反応終了後、5N−NH4OHでPH
を7.5とした後、揮発物を溜去し、残渣を実施例
7と同様にして精製し、320mgのN2−〔1(S)−カ
ルボキシ−3−フエニルプロピル〕−L−リジル
−L−プロリンを得た。
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1 一般式() 【化】 〔式中、R1はアシル型またはウレタン型保護基
を、Yはシアノ基(CN)、アミノカルボニル基
(CONH2)またはアルコキシカルボニル基
(COOW、WはC1〜C4のアルキル基)を示す。*
印は不斉炭素に対し(S)配位を示す。〕 で表されるN2−(1−置換−3−フエニルプロピ
ル)−L−リジン−N−カルボキシ無水物。 2 一般式() 【化】 〔式中、R1はアシル型またはウレタン型保護基
を、Yはシアノ基(CN)、アミノカルボニル基
(CONH2)またはアルコキシカルボニル基
(COOW、WはC1〜C4のアルキル基)を示す。*
印は不斉炭素に対し(S)配位を示す。〕 で表わされるN2−(1−置換−3−フエニルプロ
ピル)−L−リジン−N−カルボキシ無水物を、
式() 【化】 〔式中、R3は水素、アルキル基またはアラルキ
ル基を示す。*印は前記に同じ〕 で表わされるL−プロリン或いはその誘導体と反
応させ、式()′ 【化】 〔式中、R1、R3、Y、*印は前記に同じ〕 で表わされるN2−(1−(S)−置換−3−フエニル
プロピル)−L−リジル−L−プロリン誘導体を
生成せしめ、次いで式()′の誘導体を加水分
解することを特徴とする、式() 【化】 〔式中、*印は前記に同じ〕 の製造法。
Priority Applications (9)
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| Publication Number | Publication Date |
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