JPH0577481U - 便器等の調速装置 - Google Patents
便器等の調速装置Info
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- JPH0577481U JPH0577481U JP1494792U JP1494792U JPH0577481U JP H0577481 U JPH0577481 U JP H0577481U JP 1494792 U JP1494792 U JP 1494792U JP 1494792 U JP1494792 U JP 1494792U JP H0577481 U JPH0577481 U JP H0577481U
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 小型のメカニカルダンパであっても所望の制
動効果が得られる 【構成】 回転体12の回転速度を調速する便器等の調
速装置において、回転体12と一体回転する入力軸9
と、入力軸9と一体回転する入力歯車6と、入力歯車6
の回転を増速する増速輪列28と、増速輪列28の終段
32に噛み合うウォーム軸26と、ウォーム軸26の回
転に制動を掛ける第1制動手段27と、入力軸の回転に
制動を掛ける第2制動手段17とを備えたことを特徴と
する。
動効果が得られる 【構成】 回転体12の回転速度を調速する便器等の調
速装置において、回転体12と一体回転する入力軸9
と、入力軸9と一体回転する入力歯車6と、入力歯車6
の回転を増速する増速輪列28と、増速輪列28の終段
32に噛み合うウォーム軸26と、ウォーム軸26の回
転に制動を掛ける第1制動手段27と、入力軸の回転に
制動を掛ける第2制動手段17とを備えたことを特徴と
する。
Description
【0001】
この考案は、便器における便蓋や便座のような回転体の回転を調速する便器等 の調速装置に関する。
【0002】
便器の便座や便蓋の回動を調速する手段としては、実開昭64−3901号や 実開平1−86891号に記載されているように、回転体の回転軸線に沿ってね じりコイルばねを配設し、閉じる向きに回転する回転体によって、閉方向と逆向 きのトルクを発生させて回転体の回動に制動を掛けるもの、或いは、実願平3− 62982号に記載されているように、摩擦板と制動用周壁からなるメカニカル ダンパを用いて回転体の回動に制動を掛けるものが提案されている。
【0003】
上記ねじりコイルばねを用いる方式は、構成が比較的簡単であるという特徴を 有しているが、便座や便蓋の重量変動に対する追従性が低いという問題がある。 例えば、便座に便座カバーを付けると、便座の回転トルクが変動して、所望の制 動効果が得られなくなる。また、上記メカニカルダンパを用いる方式は、温度変 化や回転体の質量が変動しても一定した制動効果が得られる、という利点を有し ているが、回転体の大きいトルクに対処するには大型化せざるを得ない、という 問題を残している。
【0004】 そこで、本考案の目的は、小型のメカニカルダンパであっても所望の制動効果 が得られる便器等の調速装置の提供にある。
【0005】
本考案の便器等の調速装置は、回転体と一体回転する入力軸と、この入力軸と 一体回転する入力歯車と、この入力歯車の回転を増速する増速輪列と、この増速 輪列の終段に噛み合うウォーム軸と、このウォーム軸の回転に制動を掛ける第1 制動手段と、上記入力軸の回転に制動を掛ける第2制動手段とを備えたことを特 徴とする。
【0006】
回転体が回転すると入力軸が回転する。入力軸の回転には、第2制動手段によ って制動が掛けられて、回転体の回転に制動が掛けられる。また、入力軸の回転 は、入力歯車を一体回転させ、この歯車の回転は増速輪列で増速されてウォーム 軸を回転させる。ウォーム軸の回転には、第1制動手段による制動が掛けられて 入力軸すなわちこれと一体の回転体の回転に制動が掛けられる。
【0007】
以下、図示の実施例に基づいて本考案を詳細に説明する。
【0008】 図1乃至図5において、調速装置1は、第1ケース2と第2ケース3に格納さ れた輪列や制動手段からなっている。第1ケース2と第2ケース3は、互いに重 合されたのち固定ねじ4で固定される。固定ねじ4は、第2ケース3を貫通され て第1ケース2のねじ孔2a(図8,図10,図11参照)にねじ込まれる。
【0009】 第2ケース3には、入力軸が挿通される窓孔3aが形成されている。窓孔3a に対向して第1ケース2には、第1入力歯車5の軸部5aを回転自在に支持する 軸部受け2bが形成されている。第1入力歯車5は、有底の筒状に形成されてい て、その外周には約半周にわたって歯部5bが形成されている。
【0010】 第1入力歯車5の筒部5cには、第2入力歯車6の筒部6aの一端がシールリ ング7を介して相対回転自在に嵌合されている。第2入力歯車6の他端は、第2 ケース3に形成された軸受部3bにシールリング8を介して回転自在に支持され ている。第2入力歯車6の外周には、約半周にわたって歯部6bが形成されてい る。
【0011】 図4及び図6に示すように、第1入力歯車5には、第1入力軸9の一端9aが 挿通されている。第1入力軸9の一端9aは、外周面の対称位置を殺ぎ落されて いて、これに補形的な断面形状の第1入力歯車5の筒孔5dに嵌合される。従っ て、第1入力軸9と第1入力歯車5は互いに一体になって回転する。
【0012】 図4及び図7に示すように、第1入力軸9には、筒状の第2入力軸11が嵌挿 されている。この第2入力軸11は、その一端11aの外周面の対称位置で殺ぎ 落されていて、これに補形的な断面形状の第2入力歯車6の筒孔6cに嵌合され ている。すなわち、第2入力軸11と第2入力歯車6は一体回転する。第2ケー ス3から突出している第2入力軸11の他端には、回転伝達部としての殺ぎ落し 部11bが形成されている。この殺ぎ落し部12aには、第2回転体としての便 蓋12のヒンジ部12aが嵌合されている。従って、便蓋12と第2入力軸6と は一体的に回転する。図1において、符号C2は、便蓋12が図示しない便器本 体の開口部を覆っている位置、すなわち閉じられた位置を示し、符号O2は便蓋 12が開かれた位置(起立位置)を示している。
【0013】 図4に示すように、第1入力軸9の他端9bは、第2入力軸11から突出させ られていて、第1回転体としての便座13のヒンジ部13aが嵌合されている。 第1入力軸の他端9bの外周面は回転伝達部として殺ぎ落されていて、これに補 形的な断面形状のヒンジ部13aに嵌合されることで便座13と該軸9は一体回 転する。図5において、符号C1は、便座13が便器本体に当接している位置す なわち閉じられた位置を示し、符号O1は便座13が開かれた位置(起立位置) を示している。
【0014】 図2に示すように、第1入力歯車5の外周から第2入力歯車6の外周にかけて 第1ねじりコイルばね14が巻装されている。このばね14は、便座13の第2 制動手段を構成していて、一端14aを第1入力軸9と一体回転する第1入力歯 車5の係止部5e(図5参照)に係止され、他端14bを不動部材としての第2 ケース3のばね係止部3c(図4参照)に係止されている。第1ねじりコイルば ね14は、便座13が開き位置O1から閉じ位置C1に向かって回転するときに トルクを発生させるように作用する。
【0015】 図2において、第1ケース2と第2ケース3の対向位置には、軸部2cと軸部 3dが形成されていて、第2伝達歯車15がその筒状部の両端15a,15bで 回転自在に支持されている。第2伝達歯車15の歯部15cは、図1にも示すよ うに、第2入力歯車6の歯部6bに常時噛み合っている。第2伝達歯車15の筒 状部15dには、これを回転中心とする第1伝達歯車16が回転自在に支持され ている。第2伝達歯車16の歯部16aは、図5にも示すように、第1入力歯車 5の歯部5bに常時噛み合っている。
【0016】 図1及び図2において、第2伝達歯車15の筒状部15dには、便蓋12の第 2制動手段を構成する第2ねじりコイルばね17が収納されている。第2ねじり コイルばね17の一端17aは、第2伝達歯車15の一端に形成された係止部1 5eに係止され、その他端17bは不動部材としての第2ケース3に形成された 係止部3eに係止されている。第2ねじりコイルばね17は、便蓋12が開き位 置O2から閉じ位置C2に向かって回転するとき、これと一体回転する第2入力 軸11に制動を掛ける向きにトルクを発生させる。
【0017】 図1〜図3及び図5において、第1伝達歯車16には第2駆動歯車18の歯部 18aが、第2伝達歯車15には第2駆動歯車19の歯部19aがそれぞれ噛み 合っている。両駆動歯車18,19は、第1ケース2,第2ケース3に支持され た支持軸21に回転自在に支持されている。支持軸21には、両駆動歯車に挾ま れる態様で大径の従動歯車22が回転自在に支持されている。駆動歯車18,1 9の歯部18a,19aは、それぞれ略半周にのみ形成されている。
【0018】 合成樹脂からなる第1駆動歯車18の筒状部18bには、金属製のカップ18 cが一体的に嵌合させられていて、コイルスプリング18dの一端を係止されて いる。コイルスプリング18dは、従動歯車22のスリーブ22aの外周面に比 較的きつく巻装されている。このスプリング18dは、便座13が閉じる向きに 回転させられるときの第1駆動歯車18の回転によってスリーブ22aに巻き締 まって従動歯車22を回転させる向きに、便座13が開かれるときにはスリーブ 22aから緩む向きに巻かれている。すなわち、第1駆動歯車18,コイルスプ リング18d及び従動歯車22で第1ワンウェイクラッチ23を構成している。
【0019】 合成樹脂からなる第2駆動歯車19の筒状部19bには、金属製のカップ19 cが一体的に嵌合させられていて、コイルスプリング19dの一端を係止されて いる。コイルスプリング19dは、従動歯車22のスリーブ22bの外周面に比 較的きつく巻装されている。このスプリング19dは、便蓋12が閉じる向きに 回転させられるときの第2駆動歯車19の回転によってスリーブ22bに巻き締 まって従動歯車22を回転させる向きに、便蓋12が開かれるときにはスリーブ 22bから緩む向きに巻かれている。すなわち、第2駆動歯車19,コイルスプ リング19d及び従動歯車22で第2ワンウェイクラッチ24を構成している。
【0020】 図5において、第1駆動歯車18の非歯部18eには、突起18fが形成され ている。一方、第1ケース2には、便座13を開き位置(起立位置)に保持する 保持機構25が配設されている。この機構25は、伸張性のばね25aによって 突起18fの移動領域に突出付勢された摺動子25bと、これらを収納したケー ス25cとからなっている。ケース25cは、第1ケース2に形成された保持部 2dに嵌合させたのちねじ止めされる。
【0021】 図1及び図3において、符号26はウォーム軸を示している。ウォーム軸26 は、その一端26aを第1ケース2の係合部2eに係合された軸受26bに回転 自在に支持され、他端26cを軸受孔27aに回転自在に支持されている。軸受 孔27aは、第1ケース2の係合部2f(図8参照)に係合された制動用カップ 27bの底部に形成されている。ウォーム軸26の他端寄りには、ゴム等の弾性 体からなっていて、遠心力で弾性変形する部分を有する制動用回転体27cが圧 入されている。ウォーム軸26が回転して回転体27cが遠心方向に弾性変形す ると、制動用カップ27bの内周壁を摺擦してウォーム軸の回転に制動が掛る。 ウォーム軸26と,制動用カップ27b及び制動用回転体27cで周知の接触型 メカニカルダンパからなる第1制動手段27を構成している。
【0022】 第1制動手段27としては、接触型に限られるものではなく、磁石と銅板等の 組み合わせからなる周知の渦電流式非接触型ダンパであっても良い。
【0023】 図1および図3に示すように、ウォーム軸26と伝達歯車15,16との間に は、増速輪列28が配設されている。この輪列28は、第1伝達歯車16に噛み 合う第1駆動歯車18と、従動歯車22と、この歯車22の歯部22cに噛み合 う小径歯部29aと大径の歯部29bからなる二段歯車29と、大径歯部29b に噛み合う小径歯車31と、平生はこの歯車31と実質一体的となって回転しウ ォーム軸26の常時噛み合うウォームホイール32とからなっている。
【0024】 二段歯車29は、図3に示すように、両ケース2,3に支架された支持軸33 に回転自在に支持されている。支持軸33の一端は第1ケース2の軸受部2hに 嵌合されている。
【0025】 小径歯車31は、図3に示すように、歯部31aと、フランジ31bと、筒状 のボス部31cと、フランジに形成されたばね係止部31dからなっていて、両 ケースに支架された支持軸35に回転自在に支持されている。
【0026】 ウォームホイール32は、小径歯車31のボス部31cに回転自在に挿通され て支持されている。ウォームホイール32の歯部32aは、大きいリード角をも って形成されたウォーム軸26の歯部26dに噛み合って、該軸を回転駆動する ようになっている。
【0027】 ウォームホイール32のボス部32bの外周には、トルクリミッタとして作用 するコイルスプリング34が比較的きつく巻き付けられている。このスプリング の一端34aは、小径歯車31のばね係止部31dに係止されていて、便座13 や便蓋12が回動する時、輪列に過大なトルクが生じるとボス部32bとの間を 滑らせることによってウォームホイール32との間の回転伝達を断つように作用 する。
【0028】 以上のように構成された実施例の作用を説明する。 はじめに、便蓋12の開閉について説明する。図1において、便蓋が閉じ位置 C2に置かれているとき、第2入力歯車6は、図示の位置にあって、その歯部6 bの始端6baを第2伝達歯車15に噛み合わせている。また、第2駆動歯車1 9は、その歯部の始端19aaを第2伝達歯車15に噛み合わせている。
【0029】 閉じ位置C2に置かれた便蓋12を開き位置O2に向けて回動させると、第2 入力軸9を介して第2入力歯車6が時計方向に回転させられる。第2入力歯車6 の回転は、第2伝達歯車15を介して第2駆動歯車19に伝達され、該歯車19 を時計方向に回転させる。第2伝達歯車15が回転するとき第2ねじりコイルば ね17は、巻き解される向きに回転する。
【0030】 第2駆動歯車19が時計方向に回転すると、第2ワンウェイクラッチ24のコ イルばね19dが巻き弛み、該ばねとスリーブ22bとの間でスリップする。そ のために、第2駆動歯車19の回転は従動歯車22に伝達されず、便蓋12の回 転伝達はこの第2ワンウェイクラッチ24で断たれることになる。従って、便蓋 12を開くとき、第1制動手段27と第2制動手段(第2ねじりコイルばね)1 7による制動力は作用しない。
【0031】 さて、開き位置O2に置かれていた便蓋12を閉じ位置C2に向けて回転させ ると、すなわち、起立位置にあった便蓋12を自重で回動する位置まで回転させ てやると、第2入力軸9がこれと一体回転して第2入力歯車6を反時計方向に回 転させる。回転する第2入力歯車6は、第2伝達歯車15を時計方向に回転させ 更に第2駆動歯車19を反時計方向に回転させる。第2伝達歯車15が回転する と、これにその一端17aを係止された第2ねじりコイルばね17が巻き締まっ て回転方向と逆向きのトルクを発生させる。従って、便蓋12には、第2ねじり コイルばね17によるトルクが作用して、その降下回転に第1段目の制動力が作 用する。
【0032】 第2駆動歯車19が回転すると、第2コイルスプリング19dが巻き締められ て従動歯車22のスリーブ22bに巻き付き、すなわちワンウェイクラッチを接 にして該歯車22を同方向に回転駆動する。従動歯車22の回転は、二段歯車2 9を介して小径歯車31に増速して伝達される。小径歯車31の回転は、トルク リミッタ(34)を介してウォームホイール32に伝達される。ウォームホイー ル32は、ウォーム軸26を高速度で回転させる。
【0033】 高速で回転するウォーム軸26は、これに固定されている制動用回転体27c を回転させる。便蓋12の回転を増速して伝達されて高速度で回転するウォーム 軸26は、制動用回転体27cを遠心方向に拡開させ、制動用カップ27bの内 周面を摺擦させることで該軸26の回転に制動を掛ける。ウォーム軸26に掛る 制動力は、これを回転駆動している便蓋12への第2段目の制動力として作用し て、該蓋12の閉じ方向への回転を緩徐に調速することになる。
【0034】 次に、便座13を回転させるときの作用について説明する。このとき、便蓋1 2は図1に符号O2で示す開き位置(起立位置)に置かれているものとする。 図5において、便座が閉じ位置C1に置かれているとき、第1入力歯車5は、 図示の位置にあって、その歯部5bの始端5bbを第1伝達歯車16に噛み合わ せている。また、第1駆動歯車18は、その歯部の始端18abを第1伝達歯車 16に噛み合わせている。
【0035】 閉じ位置C1に置かれた便座13を開き位置O1に向けて回動させると、第1 入力軸11を介して第1入力歯車5が時計方向に回転させられる。第1入力歯車 5の回転は、第1伝達歯車16を介して第1駆動歯車18に伝達され、該歯車1 8を時計方向に回転させる。第1入力歯車5が回転するとき第1ねじりコイルば ね14は、巻き解される向きに回転する。このばね14の蓄勢については後述す る。
【0036】 第1駆動歯車18が時計方向に回転すると、第1ワンウェイクラッチ23のコ イルばね18dが巻き弛み、該ばねとスリーブ22aとの間でスリップする。そ のために、第1駆動歯車18の回転は従動歯車22に伝達されず、便座13の回 転はこの第1ワンウェイクラッチ23で断たれることになる。従って、便座13 を開くとき、第1制動手段27と第2制動手段(第1ねじりコイルばね)14に よる制動力は作用しない。
【0037】 便座13を開く向きに回転するとき、第1駆動歯車18は時計方向に回転する のであるが、これに形成された突起18fも共に回動する。便座13が略90度 の位置まで回転挙上されたとき、突起18fは摺動子25bの手前位置にある。 そして、便座13が90度を超えて回動すると、突起18fは摺動子25bをば ね25aの弾力に抗して摺動退避させる。便座が略120度の起立位置(O1) まで回動すると、摺動子25bが復帰して突起18fが反時計方向に回動するの を阻止する。従って、第1駆動歯車18と歯車列で回転連結されている便座13 は、開き位置O1に起立して保持されることになる。突起18fが摺動子25b を乗り越えるときの抵抗力は、便座を開き位置に置いたときの節度感として認識 される。
【0038】 さて、開き位置O2に置かれていた便座13を閉じ位置C1に向けて回転させ ると、すなわち、起立位置にあった便座13の規制を解いてこれが自重で回動す る位置まで回転させてやると、第1入力軸11が一体回転して第1入力歯車5を 反時計方向に回転させる。第1入力歯車5が回転すると、これにその一端14a を係止された第1ねじりコイルばね14が巻き締まり、便座13の降下回転に第 1段目の制動力を作用させる。
【0039】 回転する第1入力歯車5は、第1伝達歯車16を時計方向に回転させ、更に第 1駆動歯車18を反時計方向に回転させる。第1駆動歯車18が回転すると、第 1コイルスプリング18dが巻き締められて従動歯車22のスリーブ22aに巻 き付き、すなわちワンウェイクラッチを接にして該歯車22を同方向に回転駆動 する。従動歯車22の回転は、図1に示すように、二段歯車29を介して小径歯 車31に増速して伝達される。小径歯車31の回転は、トルクリミッタ(34) を介してウォームホイール32に伝達される。ウォームホイール32は、ウォー ム軸26を高速度で回転させる。
【0040】 高速で回転するウォーム軸26は、これに固定されている制動用回転体27c を回転させる。便座13の回転を増速して伝達されて高速度で回転するウォーム 軸26は、制動用回転体27cを遠心方向に拡開させ、制動用カップ27bの内 周面を摺擦させることで該軸26の回転に制動を掛ける。ウォーム軸26に掛る 制動力は、これを回転駆動している便座13への二段目の制動力として作用し、 便座の閉じ方向への回転をゆっくりとしたものに調速する。
【0041】 便座13を降ろすときのトルクは、便座の重量に関係している。例えば、便座 にカバーを付けるとその回転トルクが大きくなり、第1制動手段27に対する負 担が大きくなる。しかし、便座13が閉じるときの第1制動手段27による制動 作用に加えて第2制動手段(ねじりコイルばね)14による制動作用も作動する ので、メカニカルダンパである第1制動手段27の負担が軽減される。よって、 制動手段27は、小型のもので足りることになる。
【0042】 次に、便蓋或いは便座は通常自重で降下回動させられるのであるが、これらを 強制的に降下させようとする場合がある。例えば、第1制動手段27と第2制動 手段14による制動力が作動していて、ゆっくりと降下する便座13を手で押さ え付けて降下させると、便座本体,歯車列,第1制動手段27等に過大な負荷が かかる。便座が強制的に回転させられて制動手段27が最大限に作動するように なって、増速輪列28にかかる負荷が過大になると、図3に示すトルクリミッタ 34が作動する。小径歯車31が過大な速度で回転させられると、制そうよう回 転体27cが周壁27b内面に圧接してしまい、ウォーム軸26の回転が停止し たり停止寸前まで低下する。すると、小径歯車31にその一端34aを係止され ているコイルスプリング34がウォームホイール32のスリーブ32b周面でス リップして増速輪列の回転伝達を断つ。従って、便座を強引に降下させようとす ると、トルクリミッタが作動してこれを許すので、便座やこれのヒンジ,歯車列 や制動手段等が損傷するのを回避できる。
【0043】 第2制動手段としてねじりコイルばねを用いると、歯車列中の一つの歯車内部 や軸部周りに収納できるから、第1制動手段27に加えて第2制動手段を併設し ても構造上新たなスペースを必要としない。
【0044】 なお、図8乃至図10において、符号2kは当該調速装置1を便器本体(図示 せず)に取付ける取付片の一つを示し、符号2mは支持軸21の一端を嵌合させ る孔を示し、符号2nは支持軸35の一端を嵌合させる孔を示している。
【0045】
以上のように、本考案によれば、ウォーム軸に制動を掛ける第1制動手段を採 用しているので温度変化による制動特性が変動せず安定した制動力が得られる。 また、第1制動手段に加えて、入力軸に制動を掛ける第2制動手段を併用したこ とにより、第1制動手段にかかる負荷を軽減するので、第1制動手段は省スペー スで済む小型のもので足りる。
【0046】 また、複数の回転体の回転を、二重構造の入力軸で取り込むので、単一の調速 装置でヒンジの片側端部で便座,便蓋の双方の調速に対応できる。
【提出日】平成5年3月9日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0018
【補正方法】変更
【0018】 合成樹脂からなる第1駆動歯車18の筒状部18bには、金属製のカップ18 cが一体的に嵌合させられている。コイルスプリング18dは従動歯車22のス リーブ22aに 一端を係止されていて、かつ、比較的きつく巻装されている。こ のスプリング18dは、便座13が閉じる向きに回転させられるときの第1駆動 歯車18の回転によってスリーブ22aに巻き締まって従動歯車22を回転させ る向きに、便座13が開かれるときにはスリーブ22aから緩む向きに巻かれて いる。すなわち、第1駆動歯車18,コイルスプリング18d、金属製カップ1 8c 及び従動歯車22で第1ワンウェイクラッチ23を構成している。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0019
【補正方法】変更
【0019】 合成樹脂からなる第2駆動歯車19の筒状部19bには、金属製のカップ19 cが一体的に嵌合させられている。コイルスプリング19dは従動歯車22のス リーブ22bに の一端を係止されていて、かつ、比較的きつく巻装されている。 このスプリング19dは、便蓋12が閉じる向きに回転させられるときの第2駆 動歯車19の回転によってスリーブ22bに巻き締まって従動歯車22を回転さ せる向きに、便蓋12が開かれるときにはスリーブ22bから緩む向きに巻かれ ている。すなわち、第2駆動歯車19,コイルスプリング19d、金属製カップ 19c 及び従動歯車22で第2ワンウェイクラッチ24を構成している。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0030
【補正方法】変更
【0030】 第2駆動歯車19が時計方向に回転すると、第2ワンウェイクラッチ24のコ イルばね19dが巻き弛み、該ばねと金属製カップ19cとの間でスリップする 。そのために、第2駆動歯車19の回転は従動歯車22に伝達されず、便蓋12 の回転伝達はこの第2ワンウェイクラッチ24で断たれることになる。従って、 便蓋12を開くとき、第1制動手段27と第2制動手段(第2ねじりコイルばね )17による制動力は作用しない。
【図1】本考案の一実施例を示す便器等の調速装置の正
断面図である。
断面図である。
【図2】同上の側断面図である。
【図3】同上の断面底面図である。
【図4】回転体,入力軸,入力歯車の相対関係を示す正
断面図である。
断面図である。
【図5】第1入力歯車とこれに連なる輪列を示す正断面
図である。
図である。
【図6】第1入力軸と第1入力歯車を示す分解断面図で
ある。
ある。
【図7】第2入力軸と第2入力歯車を示す分解断面図で
ある。
ある。
【図8】第1ケースを示す正面図である。
【図9】図8中のA−A線断面図である。
【図10】図8中のB−B線断面図である。
【図11】図8中のD−D線断面図である。
【図12】(a)は図9中の矢印E方向から見た平面
図、(b)は図9中の矢印E方向から見た正面図であ
る。
図、(b)は図9中の矢印E方向から見た正面図であ
る。
1・・・調速装置 2・・・第1ケース 3・・・第2ケース 5・・・第1入力歯車 6・・・第2入力歯車 9・・・第1入力軸 11・・・第2入力軸 12・・・便蓋 13・・・便座 14・・・第2制動手段としての第1ねじりコイルばね 15・・・第2伝達歯車 16・・・第1伝達歯車 17・・・第2制動手段としての第2ねじりコイルばね 18・・・第1駆動歯車 19・・・第2駆動歯車 22・・・従動歯車 26・・・ウォーム軸 27・・・第1制動手段としてもメカニカルダンパ 28・・・増速輪列
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成5年3月9日
【手続補正4】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図3
【補正方法】変更
【補正内容】
【図3】
Claims (3)
- 【請求項1】回転体の回転速度を調速する便器等の調速
装置において、 上記回転体と一体回転する入力軸と、 この入力軸と一体回転する入力歯車と、 この入力歯車の回転を増速する増速輪列と、 この増速輪列の終段に噛み合うウォーム軸と、 このウォーム軸の回転に制動を掛ける第1制動手段と、 上記入力軸の回転に制動を掛ける第2制動手段とを備え
たことを特徴とする便器等の調速装置。 - 【請求項2】同軸上に設けられていて回転体との回転伝
達部をそれぞれ有する複数の入力軸と、各入力軸と増速
輪列との間に設けられていて上記各入力軸の回転を上記
増速輪列に伝達する伝達歯車と、上記入力軸及び上記伝
達歯車のそれぞれに第2制動手段を設けたことを特徴と
する請求項1記載の便器等の調速装置。 - 【請求項3】上記第2制動手段は、回転体の一方向の回
転によりトルクを発生させるねじりコイルばねであっ
て、その一端を入力軸に、その他端を不動部材に係止し
た第1ねじりコイルばねと、その一端を上記伝達歯車
に、その他端を不動部材に係止した第2ねじりコイルば
ねからなることを特徴とする請求項2記載の便器等の調
速装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP1494792U JPH0577481U (ja) | 1992-03-19 | 1992-03-19 | 便器等の調速装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP1494792U JPH0577481U (ja) | 1992-03-19 | 1992-03-19 | 便器等の調速装置 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0577481U true JPH0577481U (ja) | 1993-10-22 |
Family
ID=11875171
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP1494792U Pending JPH0577481U (ja) | 1992-03-19 | 1992-03-19 | 便器等の調速装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0577481U (ja) |
Cited By (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPH10159432A (ja) * | 1996-12-03 | 1998-06-16 | Miwa Lock Co Ltd | ドアクローザ |
| JP2010142340A (ja) * | 2008-12-17 | 2010-07-01 | Aisin Seiki Co Ltd | 電動便座装置 |
| JP2010246880A (ja) * | 2008-09-30 | 2010-11-04 | Aisin Seiki Co Ltd | 電動便座装置 |
| WO2018056253A1 (ja) * | 2016-09-26 | 2018-03-29 | ミネベアミツミ株式会社 | 駆動装置 |
-
1992
- 1992-03-19 JP JP1494792U patent/JPH0577481U/ja active Pending
Cited By (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPH10159432A (ja) * | 1996-12-03 | 1998-06-16 | Miwa Lock Co Ltd | ドアクローザ |
| JP2010246880A (ja) * | 2008-09-30 | 2010-11-04 | Aisin Seiki Co Ltd | 電動便座装置 |
| JP2010142340A (ja) * | 2008-12-17 | 2010-07-01 | Aisin Seiki Co Ltd | 電動便座装置 |
| WO2018056253A1 (ja) * | 2016-09-26 | 2018-03-29 | ミネベアミツミ株式会社 | 駆動装置 |
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