JPH0577681B2 - - Google Patents
Info
- Publication number
- JPH0577681B2 JPH0577681B2 JP20135586A JP20135586A JPH0577681B2 JP H0577681 B2 JPH0577681 B2 JP H0577681B2 JP 20135586 A JP20135586 A JP 20135586A JP 20135586 A JP20135586 A JP 20135586A JP H0577681 B2 JPH0577681 B2 JP H0577681B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- hyaluronic acid
- treatment
- molecular weight
- acid
- alkali
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
Links
Landscapes
- Polysaccharides And Polysaccharide Derivatives (AREA)
Description
〔産業上の利用分野〕
本発明は低分子ヒアルロン酸の製造方法に関す
るものである。 〔従来の技術〕 ヒアルロン酸は、鶏冠、ヘソの緒、軟骨、皮
膚、硝子体、関節液などの生体組織中に広く分布
しており、これらから抽出されたヒアルロン酸は
人の肌をなめらかにしたり肌のシワを延ばしたり
する効果があるところから従来より化粧品の原料
として用いられている。また、このような効果は
高分子で粘度が高いヒアルロン酸であるほど顕著
であるところから、従来のこの分野では主に高分
子ヒアルロン酸に関しての研究が盛んであつた。 ところで低分子ヒアルロン酸は高分子のものと
異なり水に対して溶けやすく、かつ粘度が低く、
これを配合した化粧品は肌にべとつき感やつつぱ
り感などの違和感を与えないなどの効果があるこ
とがわかり、低分子ヒアルロン酸の化粧品原料と
しての利用も期待され始めた。 〔発明が解決しようとする問題点〕 従来より、ヒアルロン酸含有原料、例えば鶏冠
を室温で長時間放置しておくと鶏冠に含まれてい
るヒアルロニダーゼがヒアルロン酸を分解してこ
のものを低分子化することが知られている。とこ
ろがこのような原料から抽出されたヒアルロン酸
は細菌増殖により産生された細菌性ヒアルロニダ
ーゼによつて低分子化されたものであるため微生
物学上の問題点を有するだけでなく、このような
ヒアルロニダーゼを用いた低分子ヒアルロン酸の
製造方法は分解程度の制御が困難であり、しかも
収率も低いなどの問題点があることが認められて
いる。 一方、ヒアルロン酸は安定性に乏しく、上記し
たようなヒアルロニダーゼによる処理の他、熱、
強酸、強アルカリ等の処理によつても低分子化さ
れることを知られている。 しかし工業的規模での低分子ヒアルロン酸の製
造、その品質あるいは収率等の観点から低分子ヒ
アルロン酸を如何に効率的に生産するかの研究報
告は本発明者らの知る限りにおいては未だなされ
ていない。 本発明は正にこのような課題を解決することを
目的とするものである。 〔問題点を解決するための手段〕 本発明者らは上記の目的に即して鋭意研究を重
ねた結果、ヒアルロン酸含有原料をペースト化し
たものに一定の条件下でアルカリ分解処理を施す
るならば平均分子量が20万〜80万程度の低分子ヒ
アルロン酸が高い収率で得られることを見出し
た。 また、本発明者らは、アルカリ分解処理を平均
分子量が20万未満になるまで施すと最終製品の収
率が下がるだけでなく製品が褐変するようになる
ことを知見し、更に研究を重ねたところ、一旦ア
ルカリ分解処理して平均分子量を20万〜80万程度
としたものに一定の条件下で酸分解処理を施すな
らば平均分子量が1万〜20万の低分子ヒアルロン
酸を品質を損うことなく高い収率で製造しうるこ
とを見出した。本発明者らは更に又、アルカリ分
解処理してないヒアルロン酸含有原料に直接酸分
解処理を施すと、主にヒアルロン酸の末端部での
分解が生じるためか低分子化の程度は低く、その
後アルカリ分解処理を施しても低分子化の程度は
このアルカリ処理単独の場合とほとんど変わらな
いことも知見し、本発明を完成するに至つた。 本発明は、ペースト化したヒアルロン酸含有原
料にアルカリを加えて該原料中のヒアルロン酸を
アルカリ分解処理し、この際該処理を最終アルカ
リ添加濃度0.05〜0.1M、処理温度50〜70℃およ
び処理時間60〜180分間の条件下で行ない、次い
で該原料からヒアルロン酸を抽出することを特徴
とする低分子ヒアルロン酸の製法を提供するもの
である。 本発明の方法で用いるヒアルロン酸含有原料は
ペースト化してあるものである。ここにおいてヒ
アルロン酸含有原料としてはヒアルロン酸が含ま
れている動物の諸組織であれば特に制限的でな
く、例えば鶏冠、ヘソの緒、関節液、硝子体、皮
膚等を挙げることができる。尚、組織に依り異な
るが鶏冠には約1〜2%程度のヒアルロン酸が含
まれている。また、そのヒアルロン酸の平均分子
量は大体200万〜800万程度である。ペースト化に
先立つて原料中に含まれている蛋白質を熱変性さ
せるために加熱処理するのは任意である。またこ
の加熱処理前あるいは後に原料を細断機、チヨツ
パー等で細かく砕いておくとペースト化がしやす
くなるという利点がある。ペースト化は原料を破
砕、微粒子化しペースト状とさせうる限りその方
法は任意で、例えば清水を加えてホモゲナイザ
ー、高速攪拌機、擂潰機等を用いてホモゲナイズ
すればよい。ヒアルロン酸含有原料をこのように
ペースト化するのは、該原料中のヒアルロン酸の
アルカリ分解処理を効率よく行なうためである。 本発明の方法によれば、ペースト化したヒアル
ロン酸含有原料を次いで一定の条件下でアルカリ
分解処理に付す。ここにおいて一定の条件とは、
最終アルカリ添加濃度0.05〜0.1M、処理温度50
〜70℃、および処理時間60〜180分間である。こ
のような条件下でのアルカリ分解処理により平均
分子量が20万〜80万程度の低分子ヒアルロン酸が
高い収率、一般的には原料組織の0.9〜1.20%程
度、で得られる。例えば、水酸化ナトリウム
0.05M、50℃および120分の処理条件下では平均
分子量が80万程度のヒアルロン酸が得られ、また
水酸化ナトリウム0.1M、60℃および120〜150分
の処理条件下では平均分子量が20万〜30万程度の
ヒアルロン酸が得られる。処理条件が上記の各範
囲の上限を越すようになると平均分子量が20万未
満の低分子ヒアルロン酸を生産し得ても最終製品
の収率が下がるだけでなくこのものを褐変化して
しまう。また処理条件が上記の各範囲の下限に満
たないとヒアルロン酸を充分に低分子化し難いだ
けでなく収率もよくない。 尚、用いるアルカリは特に限定的でないが、典
型的には水酸化ナトリウムの他水酸化カリウムあ
るいは水酸化カルシウム等が用いられる。 本発明の方法によればアルカリ分解処理に付し
た原料から次いでヒアルロン酸を抽出する。この
際抽出に先立つてヒアルロン酸の抽出効率を高め
る目的で存在する蛋白質を分解処理して除いてお
いてもよい。尚、この蛋白質分解処理は常法に従
つて行なえばよい。ヒアルロン酸の抽出は常法に
準ずればよく、例えば蛋白質分解処理したペース
トを過して固形物を除去した後得られた液に
塩化セチルピリジニウム(CPC)溶液を添加し
てヒアルロン酸をCPCに吸着させて沈澱させれ
ばよい。別した沈澱物は食塩水中に溶解させた
後所望に応じてヒアルロン酸を更に低分子化する
目的で下記において説明する酸分解処理に付して
も、あるいは上記食塩水にエタノールを添加して
低分子ヒアルロン酸を沈澱させてもよい。更にこ
うして得られた粗製ヒアルロン酸を常法に準じて
精製し、低分子ヒアルロン酸の製品としてもよ
い。 本発明の方法によれば、更に低分子化されたヒ
アルロン酸を得るには、抽出したヒアルロン酸を
PH2.8〜4.0、0.70〜90℃および30〜180分間の条件
の下で酸分解処理する。このような条件下での酸
分解処理により平均分子量が1万〜20万程度の低
分子ヒアルロン酸が高い収率、一般的には原料組
織の0.75〜0.95%程度で得られる。処理条件がPH
について上記の下限より低く、また他のフアクタ
ーについて上記の各範囲の上限を越すようになる
と平均分子量が1万未満の低分子ヒアルロン酸を
生産し得るが、最終製品の収率が下がるだけでな
くこのものを褐変化するようになる。また処理条
件がPHについて上記の上限より高く、また他のフ
アクターについて上記の各範囲の下限に満たない
とヒアルロン酸の一層の低分子化が計り難い。 尚、用いる酸は特に限定的でないが典型的には
塩酸、硫酸、酢酸等が用いられる。酸分解を強酸
性下、高温、長時間の条件の下で実施する際には
特に設備の材質に注意が払われるべきである。 このように本発明の方法によれば所望する低分
子量のヒアルロン酸を、アルカリ分解処理単独、
あるいは酸分解処理との組合わせにおいてそれら
の処理条件を前記した特定の範囲内で選択するこ
とにより高い収率で製造することができる。 〔発明の効果〕 以下の試験例1〜3において本発明の方法によ
れば低分子ヒアルロン酸を如何に効果的に生産し
うるかを示す。 試験例 1 この試験例は、一定の条件下でのアルカリ分解
処理により平均分子量が20万〜80万の低分子ヒア
ルロン酸が高い収率で得られることを示す。尚、
本発明において%は重量%である。 鶏冠各1Kgを80℃の熱水中に20分間浸漬して加
熱処理した後細断機で細かく砕き、これにほぼ3
倍量の清水を加えてホモゲナイザーでペースト状
としたものに、水酸化ナトリウムを加えて下記の
表1に示した条件の下でそれぞれアルカリ分解処
理をした。次いで各々蛋白質分解処理に付し、不
溶解固形物を過して除去し、得られた液に塩
化セチルピリジニウム溶液を添加してヒアルロン
酸を吸着沈澱させた。別した各沈澱物をエタノ
ールで洗浄して精製した後乾燥させた。乾燥後得
られた各製品の収率と平均分子量(極限粘度から
算出)とを求め、その結果を表1にまとめた。
るものである。 〔従来の技術〕 ヒアルロン酸は、鶏冠、ヘソの緒、軟骨、皮
膚、硝子体、関節液などの生体組織中に広く分布
しており、これらから抽出されたヒアルロン酸は
人の肌をなめらかにしたり肌のシワを延ばしたり
する効果があるところから従来より化粧品の原料
として用いられている。また、このような効果は
高分子で粘度が高いヒアルロン酸であるほど顕著
であるところから、従来のこの分野では主に高分
子ヒアルロン酸に関しての研究が盛んであつた。 ところで低分子ヒアルロン酸は高分子のものと
異なり水に対して溶けやすく、かつ粘度が低く、
これを配合した化粧品は肌にべとつき感やつつぱ
り感などの違和感を与えないなどの効果があるこ
とがわかり、低分子ヒアルロン酸の化粧品原料と
しての利用も期待され始めた。 〔発明が解決しようとする問題点〕 従来より、ヒアルロン酸含有原料、例えば鶏冠
を室温で長時間放置しておくと鶏冠に含まれてい
るヒアルロニダーゼがヒアルロン酸を分解してこ
のものを低分子化することが知られている。とこ
ろがこのような原料から抽出されたヒアルロン酸
は細菌増殖により産生された細菌性ヒアルロニダ
ーゼによつて低分子化されたものであるため微生
物学上の問題点を有するだけでなく、このような
ヒアルロニダーゼを用いた低分子ヒアルロン酸の
製造方法は分解程度の制御が困難であり、しかも
収率も低いなどの問題点があることが認められて
いる。 一方、ヒアルロン酸は安定性に乏しく、上記し
たようなヒアルロニダーゼによる処理の他、熱、
強酸、強アルカリ等の処理によつても低分子化さ
れることを知られている。 しかし工業的規模での低分子ヒアルロン酸の製
造、その品質あるいは収率等の観点から低分子ヒ
アルロン酸を如何に効率的に生産するかの研究報
告は本発明者らの知る限りにおいては未だなされ
ていない。 本発明は正にこのような課題を解決することを
目的とするものである。 〔問題点を解決するための手段〕 本発明者らは上記の目的に即して鋭意研究を重
ねた結果、ヒアルロン酸含有原料をペースト化し
たものに一定の条件下でアルカリ分解処理を施す
るならば平均分子量が20万〜80万程度の低分子ヒ
アルロン酸が高い収率で得られることを見出し
た。 また、本発明者らは、アルカリ分解処理を平均
分子量が20万未満になるまで施すと最終製品の収
率が下がるだけでなく製品が褐変するようになる
ことを知見し、更に研究を重ねたところ、一旦ア
ルカリ分解処理して平均分子量を20万〜80万程度
としたものに一定の条件下で酸分解処理を施すな
らば平均分子量が1万〜20万の低分子ヒアルロン
酸を品質を損うことなく高い収率で製造しうるこ
とを見出した。本発明者らは更に又、アルカリ分
解処理してないヒアルロン酸含有原料に直接酸分
解処理を施すと、主にヒアルロン酸の末端部での
分解が生じるためか低分子化の程度は低く、その
後アルカリ分解処理を施しても低分子化の程度は
このアルカリ処理単独の場合とほとんど変わらな
いことも知見し、本発明を完成するに至つた。 本発明は、ペースト化したヒアルロン酸含有原
料にアルカリを加えて該原料中のヒアルロン酸を
アルカリ分解処理し、この際該処理を最終アルカ
リ添加濃度0.05〜0.1M、処理温度50〜70℃およ
び処理時間60〜180分間の条件下で行ない、次い
で該原料からヒアルロン酸を抽出することを特徴
とする低分子ヒアルロン酸の製法を提供するもの
である。 本発明の方法で用いるヒアルロン酸含有原料は
ペースト化してあるものである。ここにおいてヒ
アルロン酸含有原料としてはヒアルロン酸が含ま
れている動物の諸組織であれば特に制限的でな
く、例えば鶏冠、ヘソの緒、関節液、硝子体、皮
膚等を挙げることができる。尚、組織に依り異な
るが鶏冠には約1〜2%程度のヒアルロン酸が含
まれている。また、そのヒアルロン酸の平均分子
量は大体200万〜800万程度である。ペースト化に
先立つて原料中に含まれている蛋白質を熱変性さ
せるために加熱処理するのは任意である。またこ
の加熱処理前あるいは後に原料を細断機、チヨツ
パー等で細かく砕いておくとペースト化がしやす
くなるという利点がある。ペースト化は原料を破
砕、微粒子化しペースト状とさせうる限りその方
法は任意で、例えば清水を加えてホモゲナイザ
ー、高速攪拌機、擂潰機等を用いてホモゲナイズ
すればよい。ヒアルロン酸含有原料をこのように
ペースト化するのは、該原料中のヒアルロン酸の
アルカリ分解処理を効率よく行なうためである。 本発明の方法によれば、ペースト化したヒアル
ロン酸含有原料を次いで一定の条件下でアルカリ
分解処理に付す。ここにおいて一定の条件とは、
最終アルカリ添加濃度0.05〜0.1M、処理温度50
〜70℃、および処理時間60〜180分間である。こ
のような条件下でのアルカリ分解処理により平均
分子量が20万〜80万程度の低分子ヒアルロン酸が
高い収率、一般的には原料組織の0.9〜1.20%程
度、で得られる。例えば、水酸化ナトリウム
0.05M、50℃および120分の処理条件下では平均
分子量が80万程度のヒアルロン酸が得られ、また
水酸化ナトリウム0.1M、60℃および120〜150分
の処理条件下では平均分子量が20万〜30万程度の
ヒアルロン酸が得られる。処理条件が上記の各範
囲の上限を越すようになると平均分子量が20万未
満の低分子ヒアルロン酸を生産し得ても最終製品
の収率が下がるだけでなくこのものを褐変化して
しまう。また処理条件が上記の各範囲の下限に満
たないとヒアルロン酸を充分に低分子化し難いだ
けでなく収率もよくない。 尚、用いるアルカリは特に限定的でないが、典
型的には水酸化ナトリウムの他水酸化カリウムあ
るいは水酸化カルシウム等が用いられる。 本発明の方法によればアルカリ分解処理に付し
た原料から次いでヒアルロン酸を抽出する。この
際抽出に先立つてヒアルロン酸の抽出効率を高め
る目的で存在する蛋白質を分解処理して除いてお
いてもよい。尚、この蛋白質分解処理は常法に従
つて行なえばよい。ヒアルロン酸の抽出は常法に
準ずればよく、例えば蛋白質分解処理したペース
トを過して固形物を除去した後得られた液に
塩化セチルピリジニウム(CPC)溶液を添加し
てヒアルロン酸をCPCに吸着させて沈澱させれ
ばよい。別した沈澱物は食塩水中に溶解させた
後所望に応じてヒアルロン酸を更に低分子化する
目的で下記において説明する酸分解処理に付して
も、あるいは上記食塩水にエタノールを添加して
低分子ヒアルロン酸を沈澱させてもよい。更にこ
うして得られた粗製ヒアルロン酸を常法に準じて
精製し、低分子ヒアルロン酸の製品としてもよ
い。 本発明の方法によれば、更に低分子化されたヒ
アルロン酸を得るには、抽出したヒアルロン酸を
PH2.8〜4.0、0.70〜90℃および30〜180分間の条件
の下で酸分解処理する。このような条件下での酸
分解処理により平均分子量が1万〜20万程度の低
分子ヒアルロン酸が高い収率、一般的には原料組
織の0.75〜0.95%程度で得られる。処理条件がPH
について上記の下限より低く、また他のフアクタ
ーについて上記の各範囲の上限を越すようになる
と平均分子量が1万未満の低分子ヒアルロン酸を
生産し得るが、最終製品の収率が下がるだけでな
くこのものを褐変化するようになる。また処理条
件がPHについて上記の上限より高く、また他のフ
アクターについて上記の各範囲の下限に満たない
とヒアルロン酸の一層の低分子化が計り難い。 尚、用いる酸は特に限定的でないが典型的には
塩酸、硫酸、酢酸等が用いられる。酸分解を強酸
性下、高温、長時間の条件の下で実施する際には
特に設備の材質に注意が払われるべきである。 このように本発明の方法によれば所望する低分
子量のヒアルロン酸を、アルカリ分解処理単独、
あるいは酸分解処理との組合わせにおいてそれら
の処理条件を前記した特定の範囲内で選択するこ
とにより高い収率で製造することができる。 〔発明の効果〕 以下の試験例1〜3において本発明の方法によ
れば低分子ヒアルロン酸を如何に効果的に生産し
うるかを示す。 試験例 1 この試験例は、一定の条件下でのアルカリ分解
処理により平均分子量が20万〜80万の低分子ヒア
ルロン酸が高い収率で得られることを示す。尚、
本発明において%は重量%である。 鶏冠各1Kgを80℃の熱水中に20分間浸漬して加
熱処理した後細断機で細かく砕き、これにほぼ3
倍量の清水を加えてホモゲナイザーでペースト状
としたものに、水酸化ナトリウムを加えて下記の
表1に示した条件の下でそれぞれアルカリ分解処
理をした。次いで各々蛋白質分解処理に付し、不
溶解固形物を過して除去し、得られた液に塩
化セチルピリジニウム溶液を添加してヒアルロン
酸を吸着沈澱させた。別した各沈澱物をエタノ
ールで洗浄して精製した後乾燥させた。乾燥後得
られた各製品の収率と平均分子量(極限粘度から
算出)とを求め、その結果を表1にまとめた。
【表】
備考:4と5の条件下では製品は褐変化して
いた。
試験例 2 この試験例は、一旦一定の条件下でアルカリ分
解処理をしたものに更に一定の条件下で酸分解処
理することにより平均分子量が20万以下の低分子
ヒアルロン酸が得られることを示す。 鶏冠各1Kgから上記試験例1の方法に従い、尚
この際アルカリ分解処理を最終アルカリ添加濃度
0.1MNaOH、処理温度60℃、処理時間120分の条
件の下で行なつた他はすべて同様に処理していず
れも2%食塩水に溶かしたヒアルロン酸溶液を得
た。これら溶液に4N塩酸を加えて下表2に示し
た条件の下でそれぞれ酸分解処理をした。冷却後
エタノールを加えてヒアルロン酸を沈澱させ、次
いで過した各沈澱物をエタノールで洗浄して精
製した後乾燥させた。乾燥後得られた各製品の収
率と平均分子量(極限粘度より算出)とを求め、
その結果を表2にまとめた。
いた。
試験例 2 この試験例は、一旦一定の条件下でアルカリ分
解処理をしたものに更に一定の条件下で酸分解処
理することにより平均分子量が20万以下の低分子
ヒアルロン酸が得られることを示す。 鶏冠各1Kgから上記試験例1の方法に従い、尚
この際アルカリ分解処理を最終アルカリ添加濃度
0.1MNaOH、処理温度60℃、処理時間120分の条
件の下で行なつた他はすべて同様に処理していず
れも2%食塩水に溶かしたヒアルロン酸溶液を得
た。これら溶液に4N塩酸を加えて下表2に示し
た条件の下でそれぞれ酸分解処理をした。冷却後
エタノールを加えてヒアルロン酸を沈澱させ、次
いで過した各沈澱物をエタノールで洗浄して精
製した後乾燥させた。乾燥後得られた各製品の収
率と平均分子量(極限粘度より算出)とを求め、
その結果を表2にまとめた。
【表】
試験例 3
この試験例は、酸分解の処理条件を適宜選択す
ることにより平均分子量が10万以下の低分子ヒア
ルロン酸が高い収率で得られることを示す。 鶏冠各1Kgから上記試験例1の方法に従い、尚
この際アルカリ分解処理を最終アルカリ添加濃度
0.1MNaOH、処理温度60℃、処理時間150分の条
件の下で行なつた他はすべて同様に処理していず
れも2%食塩水に溶かしたヒアルロン酸溶液を得
た。これら溶液に4N塩酸を加えて下表3に示し
た条件の下でそれぞれ酸分解処理をした。冷却後
エタノールを加えてヒアルロン酸を沈澱させ、次
いで別した各沈澱物をエタノールで洗浄して精
製した後乾燥させた。乾燥後得られた各製品の収
率と平均分子量(極限粘度より算出)とを求め、
その結果を表3にまとめた。
ることにより平均分子量が10万以下の低分子ヒア
ルロン酸が高い収率で得られることを示す。 鶏冠各1Kgから上記試験例1の方法に従い、尚
この際アルカリ分解処理を最終アルカリ添加濃度
0.1MNaOH、処理温度60℃、処理時間150分の条
件の下で行なつた他はすべて同様に処理していず
れも2%食塩水に溶かしたヒアルロン酸溶液を得
た。これら溶液に4N塩酸を加えて下表3に示し
た条件の下でそれぞれ酸分解処理をした。冷却後
エタノールを加えてヒアルロン酸を沈澱させ、次
いで別した各沈澱物をエタノールで洗浄して精
製した後乾燥させた。乾燥後得られた各製品の収
率と平均分子量(極限粘度より算出)とを求め、
その結果を表3にまとめた。
以下、本発明を実施例でもつて更に詳しく説明
する。 実施例 1 鶏冠1Kgを80℃の熱水中に20分間浸漬して加熱
処理した後細断機で細かく砕き、これにほぼ3倍
量の清水を加えてホモゲナイザーでペースト状と
したものに、水酸化ナトリウム(最終アルカリ添
加濃度0.1M)を加えて60℃で120分間の条件下攪
拌しながらアルカリ分解処理をした。次いで蛋白
質分解処理に付し、不溶解固形物を過して除去
し、得られた液に塩化セチルピリジニウム溶液
を添加してヒアルロン酸を吸着沈澱させた。別
した沈澱物を2%食塩水に溶解させた後この溶液
に4N塩酸を加えてPHを3.0に調整して90℃で40分
間の条件下で酸分解処理をした。冷却後エタノー
ルを加えてヒアルロン酸を沈澱させ、次いで別
した沈澱物をエタノールで洗浄して精製した後乾
燥させ、白色粉末8.4gを得た。このものの平均
分子量は7万で、収率は0.84%であつた。 実施例 2 上記実施例1の方法において酸分解処理をPH
3.8、80℃および100分間の条件の下で実施した他
はすべて同様にして鶏冠1Kgから白色粉末9.6g
を得た。このものの平均分子量は16万で、収率は
0.96%であつた。 実施例 3 上記実施例1の方法においてアルカリ分解処理
を最終アルカリ添加濃度0.1M、処理温度60℃、
処理時間150分で実施し、更に酸分解処理をPH
2.8、90℃および150分間の条件の下で実施した他
はすべて同様にして鶏冠1Kgから白色粉末7.9g
を得た。このものの平均分子量は1万で、収率
0.79%であつた。
する。 実施例 1 鶏冠1Kgを80℃の熱水中に20分間浸漬して加熱
処理した後細断機で細かく砕き、これにほぼ3倍
量の清水を加えてホモゲナイザーでペースト状と
したものに、水酸化ナトリウム(最終アルカリ添
加濃度0.1M)を加えて60℃で120分間の条件下攪
拌しながらアルカリ分解処理をした。次いで蛋白
質分解処理に付し、不溶解固形物を過して除去
し、得られた液に塩化セチルピリジニウム溶液
を添加してヒアルロン酸を吸着沈澱させた。別
した沈澱物を2%食塩水に溶解させた後この溶液
に4N塩酸を加えてPHを3.0に調整して90℃で40分
間の条件下で酸分解処理をした。冷却後エタノー
ルを加えてヒアルロン酸を沈澱させ、次いで別
した沈澱物をエタノールで洗浄して精製した後乾
燥させ、白色粉末8.4gを得た。このものの平均
分子量は7万で、収率は0.84%であつた。 実施例 2 上記実施例1の方法において酸分解処理をPH
3.8、80℃および100分間の条件の下で実施した他
はすべて同様にして鶏冠1Kgから白色粉末9.6g
を得た。このものの平均分子量は16万で、収率は
0.96%であつた。 実施例 3 上記実施例1の方法においてアルカリ分解処理
を最終アルカリ添加濃度0.1M、処理温度60℃、
処理時間150分で実施し、更に酸分解処理をPH
2.8、90℃および150分間の条件の下で実施した他
はすべて同様にして鶏冠1Kgから白色粉末7.9g
を得た。このものの平均分子量は1万で、収率
0.79%であつた。
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1 ペースト化したヒアルロン酸含有原料にアル
カリを加えて該原料中のヒアルロン酸をアルカリ
分解処理し、この際該処理を最終アルカリ添加濃
度0.05〜0.1M、処理温度50〜70℃および処理時
間60〜180分間の条件下で行ない、次いで該原料
からヒアルロン酸を抽出することを特徴とする低
分子ヒアルロン酸の製法。 2 アルカリとして水酸化ナトリウムを用いる、
特許請求の範囲第1項記載の低分子ヒアルロン酸
の製法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP20135586A JPS6357602A (ja) | 1986-08-29 | 1986-08-29 | 低分子ヒアルロン酸の製法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP20135586A JPS6357602A (ja) | 1986-08-29 | 1986-08-29 | 低分子ヒアルロン酸の製法 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS6357602A JPS6357602A (ja) | 1988-03-12 |
| JPH0577681B2 true JPH0577681B2 (ja) | 1993-10-27 |
Family
ID=16439665
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP20135586A Granted JPS6357602A (ja) | 1986-08-29 | 1986-08-29 | 低分子ヒアルロン酸の製法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPS6357602A (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO2011070948A1 (ja) | 2009-12-08 | 2011-06-16 | キユーピー株式会社 | 精製ヒアルロン酸類の製造方法 |
Families Citing this family (12)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2587268B2 (ja) * | 1988-04-18 | 1997-03-05 | チッソ株式会社 | 低粘度ヒアルロン酸又はその塩の製造方法 |
| JP4576583B2 (ja) * | 2005-03-22 | 2010-11-10 | キユーピー株式会社 | ヒアルロン酸またはその塩、およびその製造方法、ならびにこれを含有する化粧料および食品組成物 |
| KR100665916B1 (ko) * | 2005-06-27 | 2007-01-10 | 주식회사 바이오랜드 | 저분자량 다당류 및 그 염의 제조방법 |
| JP2007186689A (ja) * | 2005-12-13 | 2007-07-26 | Shiseido Co Ltd | 低分子量ヒアルロン酸の製造方法 |
| JP2007186688A (ja) * | 2005-12-13 | 2007-07-26 | Shiseido Co Ltd | 低分子量ヒアルロン酸の製造方法 |
| JP5289936B2 (ja) | 2006-02-24 | 2013-09-11 | キユーピー株式会社 | 新規な低分子ヒアルロン酸および/またはその塩、ならびにこれを用いた化粧料、医薬組成物および食品組成物 |
| CA2560138A1 (en) * | 2006-09-19 | 2008-03-19 | Professional Artists International Inc. | Methods for disinfectant and sanitizing cosmetics |
| JP2009155486A (ja) * | 2007-12-27 | 2009-07-16 | Kikkoman Corp | 低分子化ヒアルロン酸とその製造法 |
| KR101132114B1 (ko) | 2009-09-15 | 2012-04-05 | 일동제약주식회사 | 히알루론산의 분자량을 조절하는 방법 |
| CN102516410A (zh) * | 2011-11-30 | 2012-06-27 | 上海景峰制药有限公司 | 一种制备不同分子量玻璃酸钠的方法 |
| WO2015053280A1 (ja) | 2013-10-08 | 2015-04-16 | キユーピー株式会社 | カルボキシメチル基含有修飾ヒアルロン酸および/またはその塩および/またはその製造方法 |
| EP3608343B1 (en) * | 2017-04-07 | 2024-08-07 | Youreh Co., Ltd. | Method for preparing low molecular weight hyaluronic acid |
-
1986
- 1986-08-29 JP JP20135586A patent/JPS6357602A/ja active Granted
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO2011070948A1 (ja) | 2009-12-08 | 2011-06-16 | キユーピー株式会社 | 精製ヒアルロン酸類の製造方法 |
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPS6357602A (ja) | 1988-03-12 |
Similar Documents
| Publication | Publication Date | Title |
|---|---|---|
| US6660280B1 (en) | Collagen product containing collagen of marine origin with a low odor and preferably with improved mechanical properties, and its use in the form of cosmetic or pharmaceutical compositions or products | |
| CN102690370B (zh) | 一种海洋鱼类鱼骨的综合利用工艺 | |
| JPH0577681B2 (ja) | ||
| JPS58103322A (ja) | コラ−ゲン組成物の製造法 | |
| CN105969830A (zh) | 一种从猪皮中提取活性胶原蛋白肽的方法 | |
| CN103554304B (zh) | 用鲟鱼脊骨制备低分子量鲟鱼硫酸软骨素的方法 | |
| CN107188990A (zh) | 鲟鱼骨中提取硫酸软骨素的方法 | |
| CN104126807A (zh) | 一种利用餐饮废弃虾壳连续生产复合氨基酸短肽螯合钙及几丁质的方法 | |
| CN103467621B (zh) | 一种高纯度鲟鱼硫酸软骨素的制备方法 | |
| CN101570772A (zh) | 一种天然骨胶原的制备方法 | |
| CN110101034A (zh) | 一种纳米高钙鱼骨粉强化鱼糜凝胶特性的方法 | |
| CN113563458A (zh) | 一种非变性ii型胶原蛋白的制备方法 | |
| CN102363715B (zh) | 一种制备明胶的方法 | |
| CN108203567A (zh) | 一种酸法制备药用明胶的工艺 | |
| CN112079913A (zh) | 从鲟鱼软骨中提取非变性ii型胶原蛋白的工艺 | |
| JP2004149736A (ja) | コンドロイチン硫酸Na,コンドロイチン硫酸含有物及びそれらの製造方法 | |
| CN108785751A (zh) | 鱼鳞胶原蛋白/海藻酸钠复合多孔骨组织工程支架及其制备方法与应用 | |
| CN113603768B (zh) | 一种鱼源胶原蛋白的制备方法 | |
| CN103601814A (zh) | 从猪皮中提取透明质酸的方法 | |
| CN103923963B (zh) | 一种制备鱼皮胶原蛋白及ace抑制肽的方法 | |
| JP4351461B2 (ja) | コラーゲンタンパク質からのエンドトキシン除去方法 | |
| CN118165100A (zh) | 一种鱼鳞胶原蛋白的提取方法和应用 | |
| CN118620066A (zh) | 一种耐高温抗肌体酶解的胶原蛋白肽及其制备方法与应用 | |
| CN105884931A (zh) | 一种生产硫酸软骨素的方法 | |
| CN116640356A (zh) | 一种增强型牛胶原蛋白海绵的制备方法 |
Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
| EXPY | Cancellation because of completion of term |