JPH0578109A - ヒドロキシアパタイトの製造方法 - Google Patents
ヒドロキシアパタイトの製造方法Info
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- JPH0578109A JPH0578109A JP3239178A JP23917891A JPH0578109A JP H0578109 A JPH0578109 A JP H0578109A JP 3239178 A JP3239178 A JP 3239178A JP 23917891 A JP23917891 A JP 23917891A JP H0578109 A JPH0578109 A JP H0578109A
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Abstract
(57)【要約】
【構成】CaO及び/またはCa(OH)2の水性スラリーに燐酸
水溶液を滴下し、微粒ヒドロキシアパタイトスラリーで
ある種晶スラリーを生成させる。次いで種晶スラリー
に、pHを一定に保ちながら、CaO及び/またはCa(OH)2
の水性スラリーと燐酸水溶液を、同時に滴下してヒドロ
キシアパタイトを生成させる。 【効果】所望のCa/P原子比、所望の二次粒子径のヒ
ドロキシアパタイトを再現性よく得る。
水溶液を滴下し、微粒ヒドロキシアパタイトスラリーで
ある種晶スラリーを生成させる。次いで種晶スラリー
に、pHを一定に保ちながら、CaO及び/またはCa(OH)2
の水性スラリーと燐酸水溶液を、同時に滴下してヒドロ
キシアパタイトを生成させる。 【効果】所望のCa/P原子比、所望の二次粒子径のヒ
ドロキシアパタイトを再現性よく得る。
Description
【0001】
【産業上利用分野】本発明は、ヒドロキシアパタイトの
製造方法に関する。
製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】ヒドロキシアパタイト(以下、ヒドロキ
シアパタイトをHAPと略記する)は、骨や歯の無機質
と組成が近似していることから、近年バイオセラミック
ス用の原材料、またタンパク質、核酸等の高分子物質の
分離を目的としたクロマトグラフィー用の充填剤として
用いられている。HAPについては、古くから多くの文
献や特許などにその製造方法が知られている。
シアパタイトをHAPと略記する)は、骨や歯の無機質
と組成が近似していることから、近年バイオセラミック
ス用の原材料、またタンパク質、核酸等の高分子物質の
分離を目的としたクロマトグラフィー用の充填剤として
用いられている。HAPについては、古くから多くの文
献や特許などにその製造方法が知られている。
【0003】主要なものとして次のようなものがある。 (1)湿式法 一般的には、水酸化カルシウムまたは酸化カルシウムの
水性スラリーとリン酸水溶液とを反応させ、ヒドロキシ
アパタイトを析出させる方法。 (2)水熱合成法 オートクレーブ中で無水リン酸水素カルシウムとリン酸
を 100〜 500℃、1〜500気圧の条件下で約48時間反応
させる方法。 (3)乾式合成法 特開昭53−111000号公報に開示されている Ca8H2(PO4)6
・5H2Oの固体とカルシウム化合物群のうち、1種以上を
混合し1000〜1300℃固相反応させて結晶質アパタイトを
製造する方法等がある。
水性スラリーとリン酸水溶液とを反応させ、ヒドロキシ
アパタイトを析出させる方法。 (2)水熱合成法 オートクレーブ中で無水リン酸水素カルシウムとリン酸
を 100〜 500℃、1〜500気圧の条件下で約48時間反応
させる方法。 (3)乾式合成法 特開昭53−111000号公報に開示されている Ca8H2(PO4)6
・5H2Oの固体とカルシウム化合物群のうち、1種以上を
混合し1000〜1300℃固相反応させて結晶質アパタイトを
製造する方法等がある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記(2)の方法も
(3)の方法も共に高温や高圧で反応を行うため装置が
高価なものとなり、さらに装置の操作も複雑かつ消費す
るエネルギーも莫大なものとなる欠点がある。
(3)の方法も共に高温や高圧で反応を行うため装置が
高価なものとなり、さらに装置の操作も複雑かつ消費す
るエネルギーも莫大なものとなる欠点がある。
【0005】上記の(1)の方法は、バッチ式反応法で
行うのが一般的であるが、上記の装置上の問題点は発生
しない。しかし該湿式法のバッチ式反応法、すなわち、
たとえば水酸化カルシウムまたは酸化カルシウムの水性
スラリーにリン酸水溶液を滴下して、HAPを生成させ
る反応方法では、コロイド状のHAPが生成するため
に、所望するCa/P原子比のHAPを再現性よく得られ
ない欠点があった。又、反応が進行するにつれ、粘度が
大きくなり撹拌が困難となる。そのため、強力な撹拌装
置が必要となる。そこで、実際は一度に少量しか製造で
きなかった。
行うのが一般的であるが、上記の装置上の問題点は発生
しない。しかし該湿式法のバッチ式反応法、すなわち、
たとえば水酸化カルシウムまたは酸化カルシウムの水性
スラリーにリン酸水溶液を滴下して、HAPを生成させ
る反応方法では、コロイド状のHAPが生成するため
に、所望するCa/P原子比のHAPを再現性よく得られ
ない欠点があった。又、反応が進行するにつれ、粘度が
大きくなり撹拌が困難となる。そのため、強力な撹拌装
置が必要となる。そこで、実際は一度に少量しか製造で
きなかった。
【0006】また、この湿式法で得られたHAPは、例
えばクロマトグラフィーの充填材として使用する場合に
は二次粒子径が小さ過ぎる。そこで、使用に際しては造
粒法等により二次粒子径を大きくしなければならず、造
粒工程等が必要となり、工程が煩雑となる問題点があっ
た。
えばクロマトグラフィーの充填材として使用する場合に
は二次粒子径が小さ過ぎる。そこで、使用に際しては造
粒法等により二次粒子径を大きくしなければならず、造
粒工程等が必要となり、工程が煩雑となる問題点があっ
た。
【0007】バッチ式反応方法は、少量多品種のものを
製造するのに好都合な手段であり、また水酸化カルシウ
ムとリン酸とから得られるHAPは、副生物からの不純
物の混入が全くないことからすぐれた製造方法である。
製造するのに好都合な手段であり、また水酸化カルシウ
ムとリン酸とから得られるHAPは、副生物からの不純
物の混入が全くないことからすぐれた製造方法である。
【0008】しかし、上記のように所望するCa/P原子
比のHAPを再現性よく得られず、又、反応段階で粒径
をコントロールできないという欠点があるため、実用上
障害となっていた。
比のHAPを再現性よく得られず、又、反応段階で粒径
をコントロールできないという欠点があるため、実用上
障害となっていた。
【0009】本発明の目的は、上記欠点を解決し、所望
するCa/P原子比のHAPを再現性よく、また所望する
粒径を有するHAPのバッチ式製造方法を提供すること
にある。
するCa/P原子比のHAPを再現性よく、また所望する
粒径を有するHAPのバッチ式製造方法を提供すること
にある。
【0010】
【問題を解決するための手段】本発明者らは上記状況に
鑑み、種々検討を行った結果、一旦種晶を生成させた後
pHを一定に保ち反応させることにより、コロイド状H
APの生成を防ぎ、再現性よく、所望のCa/P原子比お
よび二次粒子径のHAPを製造できることを見出し、本
発明を完成するに至った。
鑑み、種々検討を行った結果、一旦種晶を生成させた後
pHを一定に保ち反応させることにより、コロイド状H
APの生成を防ぎ、再現性よく、所望のCa/P原子比お
よび二次粒子径のHAPを製造できることを見出し、本
発明を完成するに至った。
【0011】すなわち本発明は、CaO 及び/または Ca
(OH)2の水性スラリーとリン酸水溶液とから、バッチ式
反応方法でヒドロキシアパタイトを製造する方法におい
て、該水性スラリーにリン酸水溶液を滴下し、微粒ヒド
ロキシアパタイトスラリーを生成させ、引き続き該微粒
ヒドロキシアパタイトスラリー中に、該水性スラリーと
リン酸水溶液とを反応スラリーのpHを一定に保ちながら
同時に滴下して反応させ、最後に必要に応じて、リン酸
水溶液を所望するCa/P原子比になるまで滴下して反応
完結させるヒドロキシアパタイトの製造方法である。
(OH)2の水性スラリーとリン酸水溶液とから、バッチ式
反応方法でヒドロキシアパタイトを製造する方法におい
て、該水性スラリーにリン酸水溶液を滴下し、微粒ヒド
ロキシアパタイトスラリーを生成させ、引き続き該微粒
ヒドロキシアパタイトスラリー中に、該水性スラリーと
リン酸水溶液とを反応スラリーのpHを一定に保ちながら
同時に滴下して反応させ、最後に必要に応じて、リン酸
水溶液を所望するCa/P原子比になるまで滴下して反応
完結させるヒドロキシアパタイトの製造方法である。
【0012】以下発明を更に詳しく説明する。本発明に
使用される原料である CaO、 Ca(OH)2は市販のものをそ
のまま使用することができる。又、CaCO3 を 800℃以上
の温度で燃焼して得たものでもよい。もう一方の原料で
あるリン酸も市販のものをそのまま使用出来る。
使用される原料である CaO、 Ca(OH)2は市販のものをそ
のまま使用することができる。又、CaCO3 を 800℃以上
の温度で燃焼して得たものでもよい。もう一方の原料で
あるリン酸も市販のものをそのまま使用出来る。
【0013】本発明の反応方法は、まず CaO及び/また
は Ca(OH)2の水性スラリーにリン酸水溶液を滴下し、微
粒ヒドロキシアパタイトスラリー(以下、ここで生成し
たスラリーを種晶スラリーと称する)を生成させる。こ
の時の CaO及び/または Ca(OH)2の水性スラリーの濃度
は、30重量%以下が好ましい。30重量%以上の場合、ス
ラリー粘度が高くなり、撹拌困難となり好ましくない。
一方、リン酸水溶液の濃度は75重量%以下が好ましい。
75重量%以上では、反応スラリー中に高酸濃度部が発生
しやすくなり、第二リン酸カルシウム等のHAP以外の
ものが生成するために好ましくない。リン酸水溶液の滴
下は、設定pH値になるまで行う。
は Ca(OH)2の水性スラリーにリン酸水溶液を滴下し、微
粒ヒドロキシアパタイトスラリー(以下、ここで生成し
たスラリーを種晶スラリーと称する)を生成させる。こ
の時の CaO及び/または Ca(OH)2の水性スラリーの濃度
は、30重量%以下が好ましい。30重量%以上の場合、ス
ラリー粘度が高くなり、撹拌困難となり好ましくない。
一方、リン酸水溶液の濃度は75重量%以下が好ましい。
75重量%以上では、反応スラリー中に高酸濃度部が発生
しやすくなり、第二リン酸カルシウム等のHAP以外の
ものが生成するために好ましくない。リン酸水溶液の滴
下は、設定pH値になるまで行う。
【0014】次に該種晶スラリーに、CaO 及び/または
Ca(OH)2の水性スラリーとリン酸水溶液とをpHを一定に
保ちながら同時に滴下し、微粒のHAPを結晶成長させ
て、二次粒子径をアップさせる。
Ca(OH)2の水性スラリーとリン酸水溶液とをpHを一定に
保ちながら同時に滴下し、微粒のHAPを結晶成長させ
て、二次粒子径をアップさせる。
【0015】本発明の設定pHは 7.0〜12.0が好ましい。
特に好ましくは9.0 〜12.0である。スラリーのpHが 7.0
〜12.0をはずれると、所望するCa/P原子比を有するH
APが再現性よく得られない。これはpHが 7.0以下の場
合、反応スラリー中に高酸濃度部が発生しやすくなり、
HAP以外のたとえば第二リン酸カルシウムが生成する
からである。またpHが12.0以上では、結晶成長が遅くな
り、従来法の湿式法と同様のコロイド状HAPが生成す
るからである。
特に好ましくは9.0 〜12.0である。スラリーのpHが 7.0
〜12.0をはずれると、所望するCa/P原子比を有するH
APが再現性よく得られない。これはpHが 7.0以下の場
合、反応スラリー中に高酸濃度部が発生しやすくなり、
HAP以外のたとえば第二リン酸カルシウムが生成する
からである。またpHが12.0以上では、結晶成長が遅くな
り、従来法の湿式法と同様のコロイド状HAPが生成す
るからである。
【0016】このpHの設定値により、二次粒子径の大き
さを制御することができる。すなわち、pHを強塩基性に
設定する程二次粒子径の小さいものを生成させることが
できる。また、pHを強塩基性に設定する程、Ca/P原子
比の高いものが生成する。具体的には上記pH範囲では、
平均二次粒径で1〜10μm、Ca/P原子比で 1.4〜1.75
のものが生成する。したがって所望する物性のHAPが
得られるpH値を選定すればよい。
さを制御することができる。すなわち、pHを強塩基性に
設定する程二次粒子径の小さいものを生成させることが
できる。また、pHを強塩基性に設定する程、Ca/P原子
比の高いものが生成する。具体的には上記pH範囲では、
平均二次粒径で1〜10μm、Ca/P原子比で 1.4〜1.75
のものが生成する。したがって所望する物性のHAPが
得られるpH値を選定すればよい。
【0017】仕込みCa/P原子比が、所望のCa/P原子
比より大きい場合は、最後に、該得られた反応スラリー
にリン酸水溶液を所望するCa/P原子比になるまで滴下
して、反応を完結させる。本発明の反応温度は、特に限
定するものではないが室温〜 100℃程度の範囲が好まし
い。また、本発明は特に強力な撹拌を行わなくても、通
常の撹拌程度で十分実施される。
比より大きい場合は、最後に、該得られた反応スラリー
にリン酸水溶液を所望するCa/P原子比になるまで滴下
して、反応を完結させる。本発明の反応温度は、特に限
定するものではないが室温〜 100℃程度の範囲が好まし
い。また、本発明は特に強力な撹拌を行わなくても、通
常の撹拌程度で十分実施される。
【0018】本発明の反応は、上記に述べたとおりであ
るが、種晶スラリーの割合を変えることによってもま
た、二次粒径を制御することが出来る。すなわち、種晶
スラリーの割合を少なくすれば二次粒径の大きなHAP
を生成させ、反対に多くすれば二次粒径の小さなHAP
を生成させることができる。種晶HAPの割合は全生成
HAP量の60重量%以下が好ましい。60重量%以上の場
合、結晶が充分に成長しないので、コロイド状HAPが
生成し、従来技術の湿式法と同様に再現性に乏しいHA
Pしか得られないので好ましくない。
るが、種晶スラリーの割合を変えることによってもま
た、二次粒径を制御することが出来る。すなわち、種晶
スラリーの割合を少なくすれば二次粒径の大きなHAP
を生成させ、反対に多くすれば二次粒径の小さなHAP
を生成させることができる。種晶HAPの割合は全生成
HAP量の60重量%以下が好ましい。60重量%以上の場
合、結晶が充分に成長しないので、コロイド状HAPが
生成し、従来技術の湿式法と同様に再現性に乏しいHA
Pしか得られないので好ましくない。
【0019】具体的な二次粒子径は、前述のとおり反応
のpHにもよるが、たとえばpH 9.5、種晶量30%の場合平
均粒子径で約5μmのHAPが得られる。本発明の反応
方法で得られた反応スラリーから粉末のHAPを得るに
は、反応終了後、通常の方法の濾過、洗浄、乾燥を行え
ばよい。
のpHにもよるが、たとえばpH 9.5、種晶量30%の場合平
均粒子径で約5μmのHAPが得られる。本発明の反応
方法で得られた反応スラリーから粉末のHAPを得るに
は、反応終了後、通常の方法の濾過、洗浄、乾燥を行え
ばよい。
【0020】以上のように、本発明は予めpH及び種晶
量等の条件とCa/P原子比及び二次粒径等の物性との関
係を求めることにより、所望の物性のHAPを製造する
ことが可能となる。
量等の条件とCa/P原子比及び二次粒径等の物性との関
係を求めることにより、所望の物性のHAPを製造する
ことが可能となる。
【0021】以下、本発明の具体的な実施例によりさら
に詳細に説明する。以下、%は特に指定しない限り重量
%を示す。
に詳細に説明する。以下、%は特に指定しない限り重量
%を示す。
【0022】
実施例1 撹拌機付ステンレス綱製の内容量15lの反応器に、10%
Ca(OH)2水性スラリー3000gを仕込み、50%リン酸水溶
液を 4.7g/min のスピードで、反応スラリーのpHが
9.5になるまで滴下した。この時の50%リン酸水溶液の
滴下量は 467gであった。
Ca(OH)2水性スラリー3000gを仕込み、50%リン酸水溶
液を 4.7g/min のスピードで、反応スラリーのpHが
9.5になるまで滴下した。この時の50%リン酸水溶液の
滴下量は 467gであった。
【0023】引き続きこの反応スラリー中へ10%Ca(OH)
2 水性スラリー7000gを35g/minのスピードで、また5
0%リン酸水溶液を反応スラリーのpHが 9.5を保つよう
に、滴下スピードを調節しながら、両原料を同時に滴下
した。滴下時間は 200分で50%リン酸水溶液の滴下量
は、1100gであった。最後に仕込原子比Ca/Pが1.67と
なるように50%リン酸水溶液を18g滴下し、熟成を1時
間行い反応を終了した。反応は50℃で行った。得られた
反応スラリーを常法の濾過、水洗、乾燥を行い、白色の
粉末を得た。
2 水性スラリー7000gを35g/minのスピードで、また5
0%リン酸水溶液を反応スラリーのpHが 9.5を保つよう
に、滴下スピードを調節しながら、両原料を同時に滴下
した。滴下時間は 200分で50%リン酸水溶液の滴下量
は、1100gであった。最後に仕込原子比Ca/Pが1.67と
なるように50%リン酸水溶液を18g滴下し、熟成を1時
間行い反応を終了した。反応は50℃で行った。得られた
反応スラリーを常法の濾過、水洗、乾燥を行い、白色の
粉末を得た。
【0024】この粉末の化学分析、粒径測定(沈降法:
堀場製作所製CAPA−700 を使用)、X線回折分析を行っ
た結果、Ca/P原子比が1.67の平均粒径が 5.0μmのヒ
ドロキシアパタイト単一相であることが判った。
堀場製作所製CAPA−700 を使用)、X線回折分析を行っ
た結果、Ca/P原子比が1.67の平均粒径が 5.0μmのヒ
ドロキシアパタイト単一相であることが判った。
【0025】実施例2 実施例1の反応pH 9.5を11.5へ変えた以外は実施例1と
同条件で、同様の操作をした。なお、50%リン酸水溶液
の滴下量は、種晶スラリー反応時で 454g、原料同時滴
下反応時で1084g、Ca/P原子比調整時で47gとなっ
た。得られた白色粉末は、Ca/P原子比が1.67の平均粒
径が 1.2μmのヒドロキシアパタイト単一相であった。
同条件で、同様の操作をした。なお、50%リン酸水溶液
の滴下量は、種晶スラリー反応時で 454g、原料同時滴
下反応時で1084g、Ca/P原子比調整時で47gとなっ
た。得られた白色粉末は、Ca/P原子比が1.67の平均粒
径が 1.2μmのヒドロキシアパタイト単一相であった。
【0026】実施例3 実施例2の種晶の割合を30%から10%に変えた以外は、
実施例2と同条件で同様の操作をした。なお、50%リン
酸水溶液の滴下量は、種晶スラリー反応時で 151g、原
料同時滴下反応時で1384g、Ca/P原子比調整時で50g
となった。得られた白色粉末は、表1に示す様に実施例
2と比較して、平均粒径のみが1.2μmから 2.0μmと
大きくなったHAPであった。
実施例2と同条件で同様の操作をした。なお、50%リン
酸水溶液の滴下量は、種晶スラリー反応時で 151g、原
料同時滴下反応時で1384g、Ca/P原子比調整時で50g
となった。得られた白色粉末は、表1に示す様に実施例
2と比較して、平均粒径のみが1.2μmから 2.0μmと
大きくなったHAPであった。
【0027】実施例4 実施例1の反応pH 9.5を 8.0へ変えた以外は実施例1と
同条件で、同様の操作をした。なお、50%リン酸水溶液
の滴下量は、種晶スラリー反応時で 476g、原料同時滴
下反応時で1290g、Ca/P原子比を調整するための50%
リン酸水溶液の滴下は、実施しなかった。得られた白色
粉末は、Ca/P原子比が1.50の平均粒径が7.0μmのCa
欠損ヒドロキシアパタイトの単一相であった。
同条件で、同様の操作をした。なお、50%リン酸水溶液
の滴下量は、種晶スラリー反応時で 476g、原料同時滴
下反応時で1290g、Ca/P原子比を調整するための50%
リン酸水溶液の滴下は、実施しなかった。得られた白色
粉末は、Ca/P原子比が1.50の平均粒径が7.0μmのCa
欠損ヒドロキシアパタイトの単一相であった。
【0028】実施例5〜6 表1に示す反応温度、Ca(OH)2 スラリー濃度、リン酸水
溶液濃度で実施例1と同様の操作をした。得られた白色
粉末は、表1に示すとおり実施例1のものと同一であっ
た。リン酸水溶液の滴下量は、実施例5では種晶スラリ
ー反応時に 467g、同時滴下反応時に1100g、Ca/P原
子比調整時に18gであった。また、実施例6では種晶ス
ラリー反応時に389g、同時滴下反応時に 917g、Ca/
P原子比調整時に15gであった。
溶液濃度で実施例1と同様の操作をした。得られた白色
粉末は、表1に示すとおり実施例1のものと同一であっ
た。リン酸水溶液の滴下量は、実施例5では種晶スラリ
ー反応時に 467g、同時滴下反応時に1100g、Ca/P原
子比調整時に18gであった。また、実施例6では種晶ス
ラリー反応時に389g、同時滴下反応時に 917g、Ca/
P原子比調整時に15gであった。
【0029】
【表1】
【0030】比較例1 実施例1と同一の反応器に10%Ca(OH)2 スラリー10kg
を仕込み、Ca/P原子比が1.67に相当する量の50%リン
酸水溶液1585gを5時間で滴下し、熟成を1時間行い反
応を終了した。得られた反応スラリーを、常法の濾過、
水洗、乾燥を行い、白色粉末を得た。反応条件及び生成
物の分析結果を表2に示す。表2に示す様に仕込Ca/P
原子比を1.67としても得られたものは1.67以外でX線解
析では CaHPO4 が混入していた。
を仕込み、Ca/P原子比が1.67に相当する量の50%リン
酸水溶液1585gを5時間で滴下し、熟成を1時間行い反
応を終了した。得られた反応スラリーを、常法の濾過、
水洗、乾燥を行い、白色粉末を得た。反応条件及び生成
物の分析結果を表2に示す。表2に示す様に仕込Ca/P
原子比を1.67としても得られたものは1.67以外でX線解
析では CaHPO4 が混入していた。
【0031】比較例2〜3 Ca(OH)2 スラリー濃度及びリン酸水溶液濃度を表2に示
すようにかえた以外は比較例1と同様の操作を行った。
リン酸水溶液は比較例2では1321g、比較例3では2642
g滴下した。表2に示す様に仕込Ca/P原子比を1.67と
しても得られたものは1.67以外で、比較例2の生成物に
は CaHPO4 が混入していた。
すようにかえた以外は比較例1と同様の操作を行った。
リン酸水溶液は比較例2では1321g、比較例3では2642
g滴下した。表2に示す様に仕込Ca/P原子比を1.67と
しても得られたものは1.67以外で、比較例2の生成物に
は CaHPO4 が混入していた。
【0032】
【表2】
【0033】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば所
望するCa/P原子比のHAPを再現性よく出来る。ま
た、反応条件である種晶の割合、反応pHをかえることに
より所望するCa/P原子比、平均粒径を有するHAPを
得ることが出来る。また、撹拌が特に強力である必要は
ない等、操作上も有利な方法である。本発明は、特別な
装置や工程を用いずに、再現性よく所望の物性のHAP
を提供するものであり、その意義は極めて大きい。
望するCa/P原子比のHAPを再現性よく出来る。ま
た、反応条件である種晶の割合、反応pHをかえることに
より所望するCa/P原子比、平均粒径を有するHAPを
得ることが出来る。また、撹拌が特に強力である必要は
ない等、操作上も有利な方法である。本発明は、特別な
装置や工程を用いずに、再現性よく所望の物性のHAP
を提供するものであり、その意義は極めて大きい。
Claims (3)
- 【請求項1】 CaO 及び/または Ca(OH)2の水性スラリ
ーとリン酸水溶液とから、バッチ式反応方法でヒドロキ
シアパタイトを製造する方法において、 (A)該水性スラリーにリン酸水溶液を滴下し、微粒ヒ
ドロキシアパタイトスラリーを得、 (B)引き続き、該微粒ヒドロキシアパタイトスラリー
中に該水性スラリーとリン酸水溶液とを、反応スラリー
のpHを一定に保ちながら、同時に滴下し反応させること
を特徴とするヒドロキシアパタイトの製造方法。 - 【請求項2】 CaO 及び/または Ca(OH)2の水性スラリ
ーとリン酸水溶液とから、バッチ式反応方法でヒドロキ
シアパタイトを製造する方法において、 (A)該水性スラリーにリン酸水溶液を滴下し、微粒ヒ
ドロキシアパタイトスラリーを得、 (B)引き続き、該微粒ヒドロキシアパタイトスラリー
中に該水性スラリーとリン酸水溶液とを、反応スラリー
のpHを一定に保ちながら、同時に滴下し反応させ、 (C)最後に、該反応スラリーにリン酸水溶液を所望す
るCa/P原子比になるまで滴下して、反応完結させるこ
とを特徴とするヒドロキシアパタイトの製造方法。 - 【請求項3】 反応スラリーのpHが 7.0〜12.0の範囲内
である請求項1、2何れかの方法。
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| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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| US5975451A (en) * | 1995-11-30 | 1999-11-02 | Toyoto Jidosha Kabushiki Kaisha | Webbing take-up device |
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-
1991
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