JPH0578372B2 - - Google Patents

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JPH0578372B2
JPH0578372B2 JP22509388A JP22509388A JPH0578372B2 JP H0578372 B2 JPH0578372 B2 JP H0578372B2 JP 22509388 A JP22509388 A JP 22509388A JP 22509388 A JP22509388 A JP 22509388A JP H0578372 B2 JPH0578372 B2 JP H0578372B2
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JP
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water
temperature
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organic solvent
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Atsushi Shioda
Tadashi Myahara
Michihiro Ono
Yoshinobu Jinno
Hiroyuki Akasu
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Kuraray Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】
[産業上の利用分野] 本発明は選択透過性膜、とくに血液浄化用血漿
成分分離膜として有用なエチレンビニルアルコー
ル系共重合体中空糸膜の製造法に関する。 [従来の技術] 従来、エチレンビニルアルコール系中空糸膜の
製造方法として、例えば特公昭56−1122、特公昭
63−25806においてエチレンビニルアルコール系
(以下、エチレンビニルアルコールをEVAと略称
する)共重合体をジメチルスルホキシド等の溶媒
中に溶解し、得られた紡糸原液を溶液のポリマー
濃度により規定される特定温度の水を一成分とす
る凝固浴中で凝固させて中空糸膜を製造する方法
が知られている。 また、湿潤したEVA系共重合体膜より乾燥中
空糸膜を製造する方法として特公昭56−25163に
おいて水と有機溶媒を置換し、有機溶媒雰囲気中
で放置し有機溶媒を乾燥する方法が、さらに、特
公昭57−365において有機溶媒置換後乾燥し温度
10〜50℃、相対湿度50〜100%で調湿処理する方
法が開示されている。 [発明が解決しようとする課題] しかしながら、近年、透析医療の高度化に伴な
つて膜に対する要求性能が高くなつており、最近
では分画性、とくにアルブミン(分子量約6万7
千)、高密度リポタンパク(分子量約19万5千〜
43万5千)及び低密度リポタンパク(分子量約
130万〜320万)の分離性に優れた血漿成分分離膜
が要望されている。 個々の膜性能を満たす点では、上述した製造方
法で可能であるが、上記のような広い範囲にわた
る要求性能を満足する製造方法はこれまで知られ
ていない。 従つて、本発明の目的は、アルブミン、高密度
リポタンパク及び低密度リポタンパクの透過係数
が各々0.55以上(好ましくは0.60以上)、0.2以下
(好ましくは0.15以下)及び0.1以上(好ましくは
0.15以上)を有する血漿成分分離用膜を提供する
ことにある。 [課題を解決するための手段] 本発明者らは、上記目的を達成すべく鋭意検討
し、本発明に至つた。すなわち本発明は、重合度
800以上、ケン化度95モル%以上及びエチレン含
量10〜60モル%のEVA系共重合体を溶媒に溶解
し、円環状ノズルより凝固浴中に押し出し凝固さ
せる中空糸膜の製造方法において、凝固浴温度を
CT℃、飽和含水EVA系共重合体のガラス転移点
をTg1℃、ノズルドラフトをND、湿潤状態での
湿熱処理温度をWT℃、湿熱処理時間をt1分、飽
和含水EVA系共重合体の融点をTm1℃、水混和
揮発性有機溶媒による置換工程の最終段における
有機溶媒の温度をST℃、乾燥EVA系共重合体の
ガラス転移点をTg2℃、水混和揮発性有機溶媒の
乾燥工程における乾燥温度をDT℃及び乾熱処理
温度をHT℃とするとき、 Tg1+50>CT>Tg1+8 () 3.0≧ND≧1.0 () Tg1+20<WT<Tm1−2 () 3.0<loge(WT×t1)<8.0 () 0≦ST≦Tg2かつ有機溶媒の含水率が2%以下
() DT≦Tg2かつ水蒸気圧が20mmHg以下 () Tg2−40≦HT≦Tg2+20かつ水蒸気圧が60mmHg
以下 () が満足されることを特徴とするEVA系共重合体
中空糸膜の製造法である。 本発明において用いられるEVA系共重合体は
ランダム、ブロツク、グラフトいずれの共重合体
でもよいが、重合度が800未満のものでは製膜時
の機械的強度が不十分となるため800以上が必要
である。さらに好ましくは1000以上のものを用い
るのが望ましい。エチレン含有量が10モル%以下
のものでは湿潤時の機械的性質が不十分となり、
また溶出物の増大があり、また60モル%以上では
透過性が低下するので、10〜60モル%、なかでも
20〜45モル%のものが好ましく使用される。
EVA系共重合体のケン化度としては、湿潤時の
機械的強度の点から95モル%以上が必要であり、
通常はケン化度99モル%以上の実質的に完全ケン
化のものが用いられる。本発明に使用される
EVA系共重合体には例えば、メタクリル酸、ビ
ニルクロライド、メチルメタクリレート、アクリ
ロニトリル、ビニルピロリドンなどの共重合可能
な重合性単量体が15モル%以下の範囲で共重合さ
れていてもよくまた、紡糸前もしくは紡糸後にお
いてEVA系共重合体を硼素化合物等の無機架橋
剤あるいはジイソシアナート、ジアルデヒドなど
の有機架橋剤などにより処理することにより、架
橋が導入されたもの、あるいはビニルアルコール
単位の官能性水酸基が30モル%以内の範囲で、ホ
ルムアルデヒド、アセトアルデヒド、ブチルアル
デヒド、ベンズアルデヒド等のアルデヒドでアセ
タール化されているものも含まれる。多価アルデ
ヒド化合物により架橋処理を行うと膜の耐熱性と
強度が大きく改善されるので、好ましい。 EVA系共重合体を溶解する溶媒としては、メ
タノール、エタノールなどの1価アルコール、エ
チレングリコール、プロピレングリコール、グリ
セリンなどの多価アルコール、フエノール、メタ
クレゾール、N−メチルピロリドン、ギ酸および
これらの含水物などが知られているが、本発明が
目的とする望ましい分画性を有する血漿成分分離
膜を得るためにはジメチルスルホキシド、ジメチ
ルアセトアミド、ピロリドン、N−メチルピロリ
ドンまたはこれらの混合物を溶媒として用いるの
が好ましい。なかでもEVA系共重合体に対し高
い溶解性を示すジメチルスルキシドが好ましい。
EVA系共重合体を前述の溶媒とくにジメチルス
ルホキシドに溶解する際に水またはメタノール、
イソプロパノールまたはジメチルホルムアミドな
どの他の溶媒または溶媒と混和性のよい他の液体
および無機塩を沈澱温度(EVA系共重合体を溶
媒に完全に溶解させた後、徐々に冷却し該共重合
体が沈澱をはじめる温度)80℃以下の範囲におい
て含んでいてもよい。 EVA系共重合体を前述の溶媒に溶解するにあ
たり、その濃度は任意に選択できるが、好ましく
は3〜30重量%さらに好ましくは5〜20重量%の
範囲で実施するのが望ましい。また、ポリマー溶
液の温度は0℃〜120℃好ましくは5〜80℃がよ
い。これより高温では重合体が変質するおそれが
あり、これより低温では原液粘度が高くなりすぎ
て、紡糸が難かしくなる傾向がある。 本発明方法において中空糸膜を製造するには、
二重円環ノズルを用いて中心部より空気、窒素等
の気体又はn−ヘキサン等のポリマー溶液に対し
非凝固性の液体を吐出しながら、ポリマー溶液を
水を一成分とする凝固浴中に押し出し凝固させ
る。用いる二重円環ノズルの原液吐出部分の開孔
面積は2.1×10-3cm2/ホール以下であることが好
ましく、これ以上では中空成形が難かしくなり中
空糸の均一性が失なわれる傾向がある。 凝固浴に用いる凝固剤としては水性媒体が用い
られる。好ましくは、水とジメチルスルホキシ
ド、ジメチルアセトアミド、ピロリドン、N−メ
チルピロリドン、アルコール等の水に可溶性の有
機溶剤との混合溶媒、さらには、水に可溶性の
NaCl、Na2SO4、NaOH、等の無機塩等を含有
する水等があげられる。さらに好ましくはジメチ
ルスルホキシドと水の混合溶媒を凝固剤に溶いる
のがよい。 本発明の製造法としては、溶媒に溶解した
EVA系共重合体の溶液を円環状ノズルより直接
凝固浴中に押し出し凝固させる湿式法、または
EVA系共重合体の溶液を円環状ノズルから押し
出し、気体雰囲気中を通過させて凝固浴中で凝固
させる乾湿方法が用いられるが、湿式法の方が本
発明の目的とする膜を製造しやすく、好ましい。 凝固浴の温度(CT℃)は、飽和含水状態にお
けるEVA系共重合体のガラス転移点(Tg1℃)
に対し、 Tg1+50>CT>Tg1+8 好ましくは Tg+40>CT>Tg1+10 を満たすことが重要である。 該条件でポリマー溶液を凝固せしめると血漿成
分分離膜として必要な均質徴細孔構造が形成され
る。上述した先願方法においては凝固温度は、原
液のポリマー濃度により規定されることが示され
ているが、本発明者らは、アルブミン、低密度リ
ポタンパク及び高密度リポタンパクの分画性に優
れたEVA系共重合体中空糸膜を得るための凝固
温度は、EVA系共重合体固有の熱物理定数であ
るガラス転移点により規定される上記の範囲内に
あることを見い出した。 ノズルドラフト(ND)は、3.0≧ND≧1.0、好
ましくは2.0≧ND≧1.0の範囲にあることが重要
である。NDが3.0より大きいとドラフトと中空形
成媒体の吐出線速度とのバランスが崩れ均一な中
空糸膜の成形が困難となる。また、たとえ均一な
中空糸成形が可能であつた場合でも、本発明の目
的とする高い分画性を有する膜は得られない。ま
たNDが1.0より小さいと紡糸が困難になる。 凝固は一段又は多段で行うことができるが、少
なくとも凝固浴の第一槽が上述の条件を満足する
必要がある。凝固の後、さらに必要とあれば30%
以内の延伸を行うことができる。 凝固完了後、延伸を行う場合延伸後、湿熱処理
を行うが、本発明において該湿熱処理温度WT
(℃)は、飽和含水状態におけるEVA系共重合体
の融点(Tm1℃)及びガラス転移点(Tg1℃)に
対し Tg1+20<WT<Tm1−2 好ましくは Tg1+30<WT<Tm1−4 を満たすことが重要であり、また湿熱処理時間
(t1分)はWTとの間に、 3.0<loge(wt×t1)<8.0 好ましくは 3.5<loge(wt×t1)<7.0 の関係を満たすことが重要である。 湿熱処理が不十分な場合、後工程における工程
通過性が損なわれたり、乾燥後の寸法及び性能の
保存安定性が低下する。また、湿熱処理が過剰で
あつた場合、膜構造に変化が生じ本発明の目的と
する十分な性能が得られない。湿熱処理は、通
常、水洗を兼ねてWT(℃)に保たれた水中に中
空糸膜を通過させるという方法により行われる
が、湿熱処理と水洗は必ずしも同時に行なわれる
必要はなく、例えば、WT℃の飽和水蒸気雰囲気
に中空糸膜を通過させ、湿熱処理を行つた後、必
要な水洗を行うといつたことも可能であるし、逆
に、水洗後湿熱処理を行うことも可能である。し
かしながら、連続工程においては、工程簡略化と
いう点から、湿熱処理と水洗は同時に行うことが
好ましい。 湿潤状態の膜は水混和揮発性有機溶媒に浸漬
し、膜の表面あるいは内部に有する水を置換後、
常圧ないし減圧にて乾燥させる。この場合の有機
溶媒としては炭素数1〜5の低級脂肪族アルコー
ルまたはケトンが好ましく、例えばメタノール、
エタノール、アミルアルコール、アセトン、メチ
ルエチルケトン、ジエチルケトンなどが用いられ
る。なかでもアセトンがとくに好ましい。置換は
一段もしは多段で行うことができるが、少なくと
も置換工程の最終段において該有機溶媒の温度
(ST℃)及び含水率が下記の条件を満たす必要が
ある。 0≦ST≦Tg2 含水率2%以下 Tg2は乾燥EVA系共重合体のガラス転移点で
ある。乾燥は、常圧ないし減圧下で行なわれる
が、その温度(DT℃)及び水蒸気圧は、 DT≦Tg2 水蒸気圧≦200mmHg である必要がある。水蒸気圧はさらに好ましくは
10mmHg以下である。このような条件下で溶媒置
換および乾燥を行うことにより、湿潤時の性能を
維持したまま乾燥を行うことができる。先願方法
においては、乾燥温度Tg2℃以下で乾燥を行う方
法が述べられているが、本発明者らはさらに検討
を進めた結果、連続工程において湿潤時の性能を
維持しつつ短時間に乾燥を行うためには、溶媒置
換温度、水分率、乾燥条件における水蒸気圧にお
いても上記の適性範囲内で行う必要のあることを
見い出した。上記の条件を外れた場合乾燥と同時
に膜構造の変化が生じ性能の低下を伴う。 乾燥された中空糸膜は、主に寸法および性能の
保存安定性の向上を目的として、乾熱処理を行
う。乾熱処理温度(HT℃)は、EVA系共重合
体のガラス転移点(Tg2℃)に対し、Tg2+20℃
以上では定長処理時において中空糸膜が偏平化す
る恐れがある。また、膜構造にも変化が生じ性能
が低下する。乾熱処理温度がTg−40℃以下では
十分な熱固定ができず、経時的に収縮が進行し、
モジユール化工程、モジユール化後の収率の低下
をまねく。従つて、本発明において、乾熱処理温
度は(HT℃)は、 Tg2−40≦HT≦Tg2+20 の範囲にあることが重要であるが、好ましくは、 Tg2−20≦HT≦Tg2 の範囲にあるのが望ましい。乾熱処理雰囲気下の
水蒸気圧は60mmHgである必要があり、これ以上
ではEVA系共重合体への水分子の吸着が起こり、
乾熱処理後室温雰囲気下へ放出した際に、この水
分子の脱離に伴なつてと供に膜構造に変化が生じ
性能が低下する。乾熱処理時間は連続工程を対象
としているため20分以内で行なうのが望ましく、
通常5〜10分程度行われる。 乾熱処理後、EVA系共重合体中空糸膜は、ボ
ビン、枠または綛等に巻き取るか、一定長に切断
後一定本数を束ねて中空糸束を成形する。 かくして得られた中空糸膜は乾燥状態における
寸法安定性に優れ、ボビン、枠、または綛等に巻
いたまま保存が可能であるし、中空糸束の状態に
おいても経時変化は起こらないため、保存に有利
である。また、乾燥させているため輸送等にも便
利である。乾燥中空糸膜は使用前に水又は生理食
塩水で再湿潤させることにより乾燥前の性能を再
現することができる。 本発明の方法により得られる中空糸膜は乾燥状
態において平均内径100〜400μmであるが、血液
透析性の点から膜厚60μm以下のものが好まし
い。 実施例1〜3、比較例1〜5 エチレン含有33モル%、ケン化度99.9モル%、
乾燥時のガラス転移点(Tg2)が68℃、飽和含水
時のガラス転移点(Tg1)が−5℃、飽和含水時
の融点(Tm1)が73℃のEVA系共重合体をジメ
チルスルホキシドを溶媒として17重量%濃度に溶
解し、凝固液としてジメチルスルホキシド30重量
%水溶液を、内部注入剤として窒素を用いて、第
1表に示す件にて乾燥中空糸膜を製造した(実施
例1〜3)。 また、本発明の必須条件である()〜()
のいずれかを満足しない条件で同様にして中空糸
膜を製造した(比較例1〜5)。これらの中空糸
を中空糸束とし、有効面積1m2のモジユールに組
み立て、人血漿を用いて低密度リポタンパク、高
密度リポタンパク及びアルブミンの透過係数を測
定した。結果を第2表に示したが、実施例1〜3
においては良好な性能が得られたが、比較例1〜
5においては満足な結果が得られなかつた。
【表】
【表】 [発明の効果] 本発明により、アルブミン、低密度リポタンパ
ク及び高密度リポタンパクの分画性に優れた
EVA膜を提供することができる。このような膜
は血漿成分分離用の膜として有用であり、本発明
の意義は大きい。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 重合度800以上、ケン化度95モル%以上及び
    エチレン含量10〜60モル%のエチレンビニルアル
    コール系共重合体を溶媒に溶解し、円環状ノズル
    より凝固浴中に押し出し凝固させる中空糸膜の製
    造方法において、凝固浴温度をCT℃、飽和含水
    エチレンビニルアルコール系共重合体のガラス転
    移点をTg1℃、ノズルドラフトをND、湿潤状態
    での湿熱処理温度をWT℃、湿熱処理時間をt1
    分、飽和含水エチレンビニルアルコール系共重合
    体の融点をTm1℃、水混和揮発性有機溶媒によ
    る置換工程の最終段における有機溶媒の温度を
    ST℃、乾燥エチレンビニルアルコール系共重合
    体のガラス転移点をTg2℃、水混和揮発性有機溶
    媒の乾燥工程における乾燥温度をDT℃及び乾熱
    処理温度をHT℃とするとき、 Tg1+50>CT>Tg1+8 () 3.0≧ND≧1.0 () Tg1+20<WT<Tm1−2 () 3.0<loge(WT×t1)<8.0 () 0≦ST≦Tg2かつ有機溶媒の含水率が2%以下
    () DT≦Tg2かつ水蒸気圧が20mmHg以下 () Tg2−40≦HT≦Tg2+20かつ水蒸気圧が60mmHg
    以下 () が満足されることを特徴とするエチレンビニルア
    ルコール系共重合体中空糸膜の製造法。
JP22509388A 1988-09-07 1988-09-07 エチレンビニルアルコール系共重合体中空糸膜の製造法 Granted JPH0271827A (ja)

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