JPH0579224B2 - - Google Patents

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JPH0579224B2
JPH0579224B2 JP1017072A JP1707289A JPH0579224B2 JP H0579224 B2 JPH0579224 B2 JP H0579224B2 JP 1017072 A JP1017072 A JP 1017072A JP 1707289 A JP1707289 A JP 1707289A JP H0579224 B2 JPH0579224 B2 JP H0579224B2
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JP
Japan
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binder layer
resin
film
binder
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JP1017072A
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Sadao Kobayashi
Nobuyoshi Myata
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Nippon Carbide Industries Co Inc
Original Assignee
Nippon Carbide Industries Co Inc
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Publication date
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Publication of JPH02196653A publication Critical patent/JPH02196653A/ja
Publication of JPH0579224B2 publication Critical patent/JPH0579224B2/ja
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Description

【発明の詳細な説明】
〔産業上の利用分野〕 本発明は、表面にセル状に密封区画された独立
小空〓室が隣接している再帰反射シートの改良に
関する。 〔従来の技術〕 シート表面への入射光を入射方向に再帰反射さ
せる反射シートは、道路標識や自動車のナンバー
プレート等に広く用いられている。 反射シートには再帰反射性能の良好性が望まれ
るが、その一つに角度特性がある。すなわち、反
射シートは光のシート表面への入射角度が大きく
なると、入射光に対する再帰反射光の量が減ずる
傾向があるが、この減衰率が小さいことを換言す
れば角度特性の良好性が要求されるのである。 このような角度特性に優れた反射シートとし
て、従来たとえば特公昭40−7870号公報(米国特
許第3190178号明細書)および特公昭61−13561号
公報(米国特許第4025159号明細書)に示される
ようなカプセル型と呼ばれる反射シートが使用さ
れている。 カプセル型反射シートの構造は、透明な保護フ
イルムから各独立の密封小区画室を隔てて配置し
たガラスビーズの下半球面上に直接に金属蒸着膜
を設け、その下部にあつて上面にガラスビーズ下
半球部を埋設したバインダー層とガラスビーズの
上部の保護フイルムとを平面網目状に連続する連
結壁で上下に連結し、反射シートの表面を小面積
の独立の密封小区画空室に分断区画してなるもの
である。 しかし、このような従来のカプセル型反射シー
トは、バインダー層と保護フイルムとを連絡する
連結壁部分の強度が必ずしも充分でなく、この反
射シートに剥離力を加えると、シートはバインダ
ー層と保護フイルムとの界面よりはむしろ連結壁
部分において凝集破壊を生じ破断を生じるという
欠点がある。 そこで、本出願人は、先に、特願昭59−48201
号(特開昭60−194405号、米国特許第4653854号
明細書)をもつて、上記従来のカプセル型反射シ
ートの欠点を除去することを目的とした反射シー
ト(以下「改良カプセル型反射シート」という)
を提案した。この反射シートは、合成樹脂からな
る支持フイルム上に一層に並ぶガラスビーズの金
属蒸着膜で被覆されたほぼ下半球面を埋設して支
持し、露呈したガラスビーズ表面側に設けた透明
な合成樹脂からなる保護フイルムと上記支持フイ
ルムとの間には支持フイルムの部分的加熱成形に
より形成した連続線状の連結壁によつて隔離され
た多数の密封小区画空室を構成してなる再帰反射
シートにおいて、上記支持フイルムは少くともガ
ラスビーズに接する上層側と反対側の下層側とを
含み、下層側は上層側よりも凝集力およびゴム状
弾性が大きい組成からなり、保護フイルムは末延
伸フイルムであることを特徴とするものである。 〔発明が解決しようとする課題〕 上記改良カプセル型反射シートは、支持フイル
ムを相互に組成および物性の異る上層と下層から
なる2層構造とし、下層側を上層側よりも凝集力
およびゴム状弾性が大きい組成として、かつ保護
フイルムは末延伸フイルムを使用することによ
り、人為的な力または経時変化による劣化に由来
する連続壁部分の凝集破壊に対する抵抗力を増大
し、加熱による収縮変形を防止することができる
点で優れた効果を奏するものであるが、その製造
工程において次のような問題点を有する。 すなわち、上記改良カプセル型反射シートにお
いて支持フイルムを上層と下層という2層構造に
する理由は、支持フイルムが単一層からなる従来
のカプセル型反射シートにおいては、保護フイル
ムとの接着性を良くするために支持フイルムの溶
融成形時に支持フイルムの溶融粘度を充分に低下
させると、エンボス加工により連結壁を形成する
際に、特願昭59−48201号添付図面第2図にC−
C′線で示す連結壁の脚部が伸びすぎて薄くなり、
製品として使用中にこの部分において凝集破壊を
生じ易くなる一方、このような連結壁の脚部の伸
びすぎを防ぐために支持フイルムの溶融粘度を高
くすると、保護フイルムとの接着性が悪化し充分
な接着力が得られないという矛盾があるので、こ
の矛盾を克服するために、溶融成形時において、
上層は十分な接着性を確保しうるように溶融粘度
の低い組成とし、下層は連結壁脚部が伸びすぎて
薄くならないように溶融粘度が比較的に高い組成
とする点にある。 上記改良カプセル型反射シートの好ましい実施
態様においては、上記目的を達成するために、上
層と下層のいずれもポリイソシアネートによつて
架橋される常温硬化性樹脂で形成し、上層と下層
とで硬化速度を異らしめるようにしている。すな
わち、イソシアネートと反応する活性基を上層で
は少くし、下層では多くするように各層の組成を
選ぶことにより、上層における硬化の進行を下層
よりも遅くするようにしている。そしてこのよう
な硬化性樹脂の硬化の段階を「末架橋」、「半架
橋」、「架橋」の3段階に分けて説明すると、上層
は末架橋状態において、また下層は半架橋状態に
おいて支持フイルムの溶融成形、保護フイルムと
の接着を行う。したがつて上記改良カプセル型反
射シートの目的を達成するためには、上層が末架
橋状態でかつ下層がすでに半架橋状態に入つてい
るタイミングを見計らつて支持フイルムのエンボ
ス加工を行わねばならず、このような両者の状態
が共存する期間は各層の硬化開始から完成までの
全期間の中で極めて短い期間にしかすぎないの
で、硬化進行のコントロールおよびエンボス加工
時の設定に細心の注意が必要となり、上記目的を
達成する製品を失敗なく製造するには工程管理上
高度の熟練を必要とする。 また、支持フイルムの溶融成形時に連結壁の脚
部が伸びすぎて薄くなることを防止するために
は、溶融成形時において、下層は上記半架橋状態
の中でも後期すなわち架橋状態に近い半架橋状態
にあることがもつとも好ましい。この状態でエン
ボス加工を行えば下層は連結壁形成のために必要
な変形性を有しながら伸びすぎることはなく、し
かも成形後に復原力に帰因する内部応力のために
連結壁内部に破壊が生じることもないからであ
る。しかるに上記改良カプセル型反射シートにお
いては、下層が半架橋状態の後期に入る時点では
上層の末架橋状態がすでに終了していることが多
く、2つの状態が共存する期間が存在しないこと
が多い。したがつて下層にとつて最適のエンボス
加工タイミングである半架橋状態後期においてエ
ンボス加工を行えないことが多い。 本発明は、上記改良カプセル型反射シートにお
ける問題点を解決することを目的としてなされた
ものであつて、上記改良カプセル型反射シートの
長所すなわち連結壁部における凝集破壊に対する
充分な抵抗力を有しながら、製造方法がより簡単
で工程管理に高度の熟練を必要とせず、かつ最適
のエンボス加工条件下で連結壁を形成することが
できるカプセル型反射シートを提供しようとする
ものである。 〔課題を解決するための手段およびその作用〕 上記目的を達成するため、本発明者らは鋭意研
究と実験を重ねた結果、ガラスビーズの下半球面
が埋設されるバインダー層(上記改良カプセル型
反射シートの支持フイルムの上層に相当する)を
ガラス転移点が35℃以下で保護フイルムとの接着
力が大きい樹脂と常温において伸び50%以上で70
℃における抗張力が120Kg/cm2以上のエラストマ
ーを含有する熱可塑性樹脂で形成し、このバイン
ダー層に接するサポート層(上記改良カプセル型
反射シートの支持フイルムの下層に相当する)を
硬化性樹脂で形成することにより、上記問題点を
一挙に解決し、しかも製品としての諸性能におい
ても従来のカプセル型各反射シートに優るとも劣
ることがないカプセル型反射シートを実現するこ
とに成功した。 また、このバインダー層を形成する熱可塑性樹
脂にさらに繊維系樹脂を含有させることによりバ
インダー層の耐熱性を一層向上させることに成功
した。 すなわち、上記本発明の目的を達成する再帰反
射シートは、一層に並ぶガラスビーズの金属蒸着
膜で被覆されたほぼ下半球面が埋設されたバイン
ダー層と、このバインダー層に接してガラスビー
ズの反対側に設けられたサポート層とを含み、露
呈したガラスビーズ表面側に設けた透明な合成樹
脂からなる保護フイルムと該バインダー層との間
には支持フイルムの部分的加熱成形により形成し
た連続線状の連結壁によつて隔離された多数の密
封小区画空室を構成してなる再帰反射シートにお
いて、該バインダー層はガラス転移点が35℃以下
で保護フイルムとの接着力が大きい樹脂と常温に
おいて伸び50%以上で70℃における抗張力が120
Kg/cm2以上のエラストマーを含有する熱可塑性樹
脂を主成分として形成され、該サポート層は硬化
性樹脂を主成分として形成されることを特徴とす
るものである。 また上記本発明の目的を達成する再帰反射シー
トは、上記熱可塑性樹脂がさらに繊維系樹脂を含
有することを特徴とするものである。 上記改良カプセル型反射シートと対比すると、
本発明の反射シートはバインダー層とサポート層
の2層構造である点で前者と共通であるが、前者
がその好ましい実施態様において上層、下層とも
硬化性樹脂を用いるのに対し、後者はバインダー
層には熱可塑性樹脂を用い、サポート層には硬化
性樹脂を用いる点で相違する。本発明において
は、熱可塑性樹脂からなるバインダー層と硬化性
樹脂からなるサポート層というユニークな組合せ
による2層構造により、2層構造に由来する連結
壁部の凝集破壊に対する充分な抵抗力という効果
を維持しながら、上記改良カプセル型反射シート
の問題点であつた上層と下層の架橋状態が所定の
条件を充す短い期間内にエンボス加工を行わねば
ならないという必要性をなくすことができる。す
なわち、バインダー層として架橋をしない熱可塑
性樹脂を用いることにより、バインダー層の架橋
状態を問題とする必要はなくなり、エンボス加工
のタイミングとしては単にサポート層の架橋状態
のみを見ればよいことになる。換言すれば、サポ
ート層を形成する硬化性樹脂が半架橋状態にある
間にいつでもエンボス加工を行えばよいのであ
る。また、これによつて、サポート層のエンボス
加工タイミングとして、前記のとおり、最適のタ
イミングである半架橋状態の後期を自由に選択す
ることが可能となる。 しかしながら、バインダー層として単に熱可塑
性樹脂を選ぶだけでは、エンボス加工のタイミン
グに関する上記問題点は解決できたとしても実用
に充分に供しうる諸性能を備えた反射シートを実
現することはできない。 反射シートが酷暑地や酷寒地において使用され
る場合でもバインダー層の破壊やひび割れを生じ
ないためには、バインダー層を熱可塑性樹脂で形
成する場合には、この熱可塑性樹脂は耐熱性すな
わち充分に高いガラス転移温度(Tg)を有する
一方耐寒性すなわち反射シートが使用される最低
温度でもひび割れ等を生じない充分な強度を有す
ることが必要である。しかしながら従来の熱可塑
性樹脂は、ガラス転移温度の高いものは低温にお
いてもろくひび割れを生じ易く、一方低温におい
て充分な強度を有するものはガラス転移温度が低
く酷暑地において軟化して保護フイルムの破壊を
生じ易いという矛盾する性質があり、両方の条件
を同時に充足する熱可塑性樹脂は従来公知のもの
では見当らない。 本発明者らは、研究の結果、ガラス転移点が35
℃以下で保護フイルムとの接着力が大きいアクリ
ル系樹脂等の樹脂と常温において伸び50%以上で
70℃における抗張力が120Kg/cm2以上のエラスト
マーを主成分として熱可塑性樹脂を構成すること
により、従来の熱可塑性樹脂において得られなか
つた充分に高いガラス転移温度と低温における充
分な強度を併せ持つ新規な熱可塑性樹脂が得られ
ることを見出し、この新規な熱可塑性樹脂を使用
することにより、酷暑地においても充分な耐熱性
を有し、酷寒地においても充分な耐寒性を有する
バインダー層を達成することに成功した。すなわ
ち、本発明の重要な一つの特徴は2層構造中のバ
インダー層として耐熱性、耐寒性とも優れた新規
な組成の熱可塑性樹脂を採用した点にある。 本発明においては、ガラス転移点が35℃以下と
いう比較的に低い溶融温度を有し、保護フイルム
との接着力が大きい樹脂と常温における伸びが50
%以上で70℃における抗張力が120Kg/cm2以上と
いう比較的に温度依存性の少い物性値を有するエ
ラストマーをブレンドして熱可塑性樹脂の主成分
とするものであつて、このようにまつたく物性の
異る上記2種類の物質をブレンドすることによ
り、成形加工上充分な溶融性および保護フイルム
への接着性を有し、しかも反射シートとしての使
用目的上充分な耐熱性、耐寒性を有する熱可塑性
樹脂が得られる。 ガラス転移点が35℃以下で保護フイルムとの接
着力が大きい樹脂としてはアクリル系樹脂または
ポリエステル系樹脂が好適であり、たとえばメチ
ルメタクリレート、エチルアクリレート、2−ヒ
ドロキシエチルメタクリレートの混合物等を使用
することができる。 これらの樹脂はガラス転移点が35℃以下である
ことが必要である。ガラス転移点が35℃を超える
と熱可塑性樹脂は成形加工上充分な溶融性を得る
ためには、高い温度が必要となり好ましくなく、
また耐寒性が極度に低下する。 バインダー層を形成する熱可塑性樹脂に使用す
るエラストマーは常温における伸びが50%以上で
なければならない。伸びが50%未満だと熱可塑性
樹脂は充分な耐寒性が得られず、酷寒地において
バインダー層にひび割れを生じるおそれがある。
またこのエラストマーは70℃において120Kg/cm2
以上の抗張力を有しなければならない。抗張力が
120Kg/cm2未満だと熱可塑性樹脂は充分な耐熱性
が得られず、酷暑地においてバインダー層の破壊
を生じるおそれがある。 このような特性を有するエラストマーとして
は、たとえば、特公昭59−36645号(対応米国特
許第4052525号)記載の多層構造重合体アクリル
樹脂が好適であり、その他ウレタン樹脂、塩化ビ
ニル・ウレタン共重合体等も使用することができ
る。 これらのエラストマーのうち、アクリル系樹脂
やポリエステル系樹脂との相溶性が比較的に低い
ものを使用する場合は、両者間の相溶性を高める
ために、重合可能な官能基を末端に有する高分子
量のモノマーであるマクロモノマーをアクリル系
樹脂やポリエステル系樹脂に導入して共重合体と
して使用してもよい。 上記構成の熱可塑性樹脂にさらに適当量の繊維
系樹脂を添加すると、熱可塑性樹脂の耐熱性を一
層向上させることができる一方耐寒性を悪化させ
ることはないことが判つた。ただし繊維系樹脂の
添加量は熱可塑性樹脂の20%以下が適当であり、
これを超えると樹脂の溶融性が悪化し好ましくな
い。このような繊維系樹脂としてはCAB(セルロ
ースアセテートブチレート)またはCAP(セルロ
ースアセテートプロピオネート)が好ましく、そ
の他ニトロセルロース、アセチルセルロース等も
使用することができる。 第1図は、出荷のため剥離紙を貼付する以前の
本発明の反射シートの完成品の一例の構造を示
す。すなわち、保護フイルム1と支持フイルム3
が当該支持フイルム3の溶融成形によつて作られ
た連結壁8で部分的に連結しており、壁8に囲ま
れた内部は密封された独立の小区画空室7を形成
し、その内部表面にはバインダー層5に半ば埋設
されたガラスビーズ2の上半球面が空室7内に露
出し、ビーズ2の下半球面は金属蒸着膜に覆われ
た反射面となつている。 バインダー層5は保護フイルム1への接着性が
良好でなければならない。この接着力はバインダ
ー層5の主要成分の組成だけから一方的に決まる
のではなく、保護フイルム1の組成如何との対応
関係によつて定まる。 最も良好な組合わせの一つは、アクリル共重合
体を主成分とする保護フイルムと主要成分が多層
構造重合体アクリル樹脂を含有するアクリル系の
熱可塑性樹脂であるバインダー層の組合わせであ
る。 しかし、本発明は上記の組合わせに限定される
ものではなく、要するに適宜のポリマからなる保
護フイルムと特許請求の範囲に記載の熱可塑性樹
脂からなるバインダー層との組合わせであればよ
い。 サポート層6は、硬化性樹脂で形成される。硬
化性樹脂としては、熱硬化性樹脂のほか、常温硬
化性樹脂たとえば常温固体で熱可塑性であり加熱
によつて連結壁の成形が可能な流動状態となるが
成形後に常温で架橋されて硬化する性質の材料を
使用することができる。 とくに、本発明では常温で架橋反応が進行する
ポリイソシアネートを含有させ、これと結合して
架橋を可能とするOH基等の活性基を有する熱可
塑性の共重合体をサポート層6の主成分とするの
が好適である。 常温硬化型のホツトメルト接着材料を用いるこ
とによつて硬化のための長時間の加熱手段、電子
線招射手段等の一切を省略し得るならば本発明の
反射シートを作る上で極めて有利である。 サポート層6はバインダー層5よりも凝集力お
よびゴム状弾性が大きい組成からなることが望ま
しい。 本発明ではバインダー層5およびサポート層6
からなる支持フイルム3と保護フイルム1を連結
する細線状の連結壁の内部強度を十分なものと
し、内部の凝集破壊による破断を防ぐため、バイ
ンダー層5とサポート層6を相互に物性の異なる
2層の組合わせ構造としている。 バインダー層5の組成は保護フイルム1との接
着性が良好であるとともにサポート層6との親和
性も良好で両者一体化し得るものであることを要
する。またバインダー層5は保護フイルム1との
密着性をよくし第1図B−B′の強度を維持する
ために、溶融成形時保護フイルム1とガラスビー
ズとを十分に濡らす必要がある。一方サポート層
6は伸びすぎて第1図C−C′部が薄くなり、この
部分から破壊することがないように、低すぎない
適度の溶融粘度を持たねばならない。サポート層
6として常温で硬化するポリイソシアネート等を
含有させることによつて、このような適度の溶融
粘度を得ることができる上に、凝集破壊に対する
抵抗およびゴム状弾性を大きくすることにより、
外力に対して応力が大となり急速に弾性復帰しや
すくでき、そのゴム状弾性によりバインダー層5
の伸縮を最小のものに押える役割を果して連結壁
の破壊を防止でき、またサポート層6の硬化によ
り大きな強度を得ることができる。 保護フイルム1は、末延伸アクリル系共重合体
を主成分とするフイルム、たとえばアクリル共重
合体にたとえば合成ゴム質、セロソルブアセテー
トブチレート及びスチレン等を共重合したもの又
はそれらの全部又は一部等の混合物を主成分とす
るフイルムが使用できる。また、ポリカーボネー
トフイルム、塩化ビニルフイルム等を主成分とす
るフイルムも使用することができる。 バインダー層5とサポート層6を上述のとおり
構成するための方法としては、まずバインダー層
5となるべき材料フイルムを金属蒸着されたガラ
スビーズ2の下半球表表面に押し当ててビース2
のほぼ下半球面を完全に埋設させてからサポート
層6を積層してもよい。 また、バインダー層5とサポート層6とを予め
積層しておいて、これをガラスビーズ2に押し当
てることが許される。 上記いずれの場合においても、バインダー層5
はガラスビーズ2のほぼ下半球面を完全に埋設す
る十分な厚さとすることが必要である。 また、いずれの場合も、両層5,6は、これと
強く接着しない基体ポリマフイルム上に適宜剥離
剤層を介し又は介さずに塗布して形成したものを
用いるのが便利である。 ガラスビーズ下半球面とビーズ間の間〓に露呈
しているバインダー層5の表面を〓間なく金属蒸
着膜で被覆している反射シートにおいて、バイン
ダー層5の溶融により支持フイルム3と保護フイ
ルム1との間を連ねる細線状の連結壁を設けると
きは、この細線状の連結壁内に相当数の金属蒸着
されたガラスビーズのほかバインダー層5表面か
ら遊離した金属膜が混在することになる。 このような異物が連結壁中に存すると、反射シ
ートに加わる温度変化と吸湿に伴う内部歪みが細
線状壁の内部の弱化をもたらしやすい。 したがつて、隣接するガラスビーズ間〓間のバ
インダー層5表面に金属膜が全く残つていないこ
とが望ましい。 ガラスビーズ間〓間のバインダー層5の表面に
金属蒸着膜を残さないようにするため、公知の方
法により最初ビーズを仮支持体に支持させて金属
蒸着工程を経た後に仮支持体及び蒸着膜に対する
接着力が比較的良好で支持フイルムに対する接着
力が比較的弱いポリマを薄層に被着させてからバ
インダー層5を被着させ、次いで仮支持体及びこ
れに被着した上記ポリマー層を一体的に剥離する
などの方法を用いることができる。要するに仮支
持体及びその上の金属蒸着物とバインダー層5と
を直接に接触させない方法を用いればよい。 〔実施例〕 実施例 1 ガラスビーズは屈折率1.92で直径50〜60μのも
のをキヤリアペーパーのうえに積層された約30μ
のポリエチレンの膜にガラスビーズの直径の約30
%を埋設する。その後、ガラスビーズの下半球を
アルミニウムで真空蒸着する。 所定のバインダー層形成用配合物をシリコーン
処理した剥離紙のうえに塗布し、オーブンで大部
分の溶剤を乾燥し、約80μのバインダー層を形成
した後このバインダー層を上記アルミニウム蒸着
されたガラスビーズのうえにラミネートする。 次に20μのポリエチレンテレフタレートのフイ
ルム上にサポート層形成用配合物を塗布し、オー
ブンで溶剤を乾燥して約40μのサポート層を形成
し、上記バインダー層にラミネートする。 適宜の養生期間をおいて上記積層物からキヤリ
アペーパーを剥離し、公知の方法により、170℃
の温度の下で保護フイルムに対しエンボス加工
し、連結壁を形成する。保護フイルムとしては厚
さ約80μの未延伸アクリル系共重合体を主成分と
するフイルムを使用する。 さらに、ポリエチレンテレフタレートフイルム
を剥離した後、通常の方法でサポート層に接着剤
を塗布し、剥離フイルムで保護することにより目
的の反射シートが得られる。 実施例のバインダー層形成用配合物としては、
下記のとおり、固形分40%のアクリル組成物100
部に対し酸化チタンを40部分散させ、さらに、固
形分20%の多層構造重合体アクリル樹脂のメチル
エチルケトン溶液を50部加えて調合した。バインダー層形成用配合物の組成 メチルメタクリレート40%、エチルアクリレー
ト55%、及び2−ヒドロキシエチルメタクリレ
ート5%のアクリルモノマーをトルエン及びメ
チルイソブチルケトンの混合溶剤中で重合し、
40%固型物溶液となるように 調整したアクリル組成物 100部 多層構造重合体アクリル樹脂溶液 50部 酸化チタン 40部 尚、サポート層としては、下記の配配合物が使
用された。 メチルメタアクリレート21%、エチルアクリレ
ート65%及び2−ヒドロキシエチルメタアクリ
レート14%のアクリルモノマーをトルエン及び
メチルイソブチルケトンの混合溶剤中で重合
し、40%固型物溶液となるように 調整したアクリル組成物 100部 ヘキサメチレンジイソシアネート(住友バイエ
ル社製スミジユールN−75) 14部 上記のバインダー材を使用して作成された反射
層は、バインダー材塗布後、常温で2週間放置し
てもまだエンボスが可能であり保護フイルムへの
バインダー層の接着は充分であつた。 これに反し、特願昭59−48201号の実施例1の
バインダー材で作成された積層物は、バインダー
材を塗布後、常温で放置したとき2日後にはバイ
ンダー層のエンボス時の流動性は悪くなり、保護
フイルムへのバインダー層の接着性は低下した。
さらに3日以上経過すると保護フイルムに対する
接着不良を生じた。 実施例 2 バインダー層形成用配合物として下記のものを
使用する以外は実施例1と同様な方法で反射シー
トを作成した。バインダー層形成用配合物の組成 実施例1と同じアクリル組成物 100部 多層構造重合体アクリル樹脂溶液 40部 酸化チタン 40部 セルローズアセテートブチレート溶液※ 8部 ※(メチルエチルケトンに固形分20%になるよ
うに溶解した溶液) なお、サポート層としては実施例1と同一の組
成の配合物を使用した。エンボステストによれ
ば、常温で1日放置後でも14日放置後でもバイン
ダー層のエンボスは可能であり、保護フイルムへ
の接着力も充分であつた。 〔発明の効果〕 以上述べたように、本発明によれば、ガラスビ
ーズを支持する支持フイルムをバインダー層とサ
ポート層の2層構造としたカプセル型再帰反射シ
ートにおいて、バインダー層はガラス転移点が35
℃以下で保護フイルムとの接着力が大きい樹脂と
常温において伸び50%以上で70℃における抗張力
が120Kg/cm2以上のエラストマーを含有する熱可
塑性樹脂で形成し、サポート層は硬化性樹脂で形
成したので、2層構造による長所すなわち連結壁
部における凝集破壊に対する抵抗力を充分に維持
しながら製造方法が簡単で工程管理に高度の熟練
を必要とせず、かつ最適のエンボンス加工条件下
で連結壁を形成することができ、しかも耐熱性、
耐寒性を充分に有する反射シートが得られる。 本発明のバインダー組成物が耐熱性および耐寒
性においてともに優れていることを示すため、各
温度での物性を調べた。シリコーン処理した剥離
紙のうえにバインダー材をドクターブレードで塗
布しオーブンで溶剤を完全に蒸発させ約60〜65μ
の塗膜を作成した。このときのバインダー材の塗
膜は残留溶剤が1%以下になるように調整した。
バインダー材の塗膜は幅2.5cm×長さ20cmの寸法
にカツトされ引張り試験機により抵張力及び伸び
率が測定された。測定時の温度は0℃、25℃、70
℃の3温度であつた。測定結果を次表1に示す。 バインダー材は次の5点のものが測定された A 特願昭59−48201号の実施例1のバインダー
材(支持フイルム)上層 B 本発明の実施例1のバインダー材 C 本発明の実施例2のバインダー材 D メチルメタクリレート40%、エチルアクリレ
ート55%及び2−ヒドロキシエチルメタクリレ
ート5%から成るTg19.4℃のアクリル組成物 E メチルメタクリレート50%、エチルアクリレ
ート45%及び2−ヒドロキシエチルメタクリレ
ート5%から成るTg31.6℃のアクリル組成物 F 特開昭40−7870号公報に開示されているバイ
ンダー組成物
【表】 単なるアクリル組成物D及びFは熱硬化性型の
バインダーであるAと比べ耐寒性はほぼ同等であ
るが70℃の抗張力が弱い。すなわち耐熱性が悪
い。アクリル組成物Eは、同様に70℃の抗張力は
Aとほぼ同等であるが、耐寒性が悪い。 これに対し、本発明のバインダー材は高温及び
低温での性能はAとほぼ同等であり、耐熱性、耐
寒性においてともに優れている。 またバインダー層と保護フイルムとの間の接着
力を上記各バインダー材についてピール力を測定
することにより比較した結果を次表2に示す。ピ
ール力の測定は、実施例1で使用した保護フイル
ム2枚中に各バインダー材をはさんでラミネート
温度130℃で相互にラミネートし(バインダー材
の厚みは80〜85μ)、こうして形成した積層体を
温度25℃において100mm/分の速度で剥離した時
の力を測定することにより行われた。なお、ピー
ル力は、すべての積層物をラミネート後30℃で10
日間養生した後測定された。 表2 バインダー材A 3950g/インチ B 5150 〃 C 5200 〃 D 4250 〃 E 5050 〃 F 3250 〃 この結果から、本発明にかかる再帰反射シート
は、バインダー層の保護フイルムに対する接着力
は、従来の熱可塑性樹脂を用いる再帰反射シート
に比較して著るしく大きく、上記2層構造の改良
カプセル型反射シートに比べても優るとも劣らな
いことが判る。
【図面の簡単な説明】
添付図面において、第1図は本発明の反射シー
トの1例の一部拡大断面図、第2図は本発明の反
射シートの連結壁による表面模様の一例を示す図
である。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 一層に並ぶガラスビーズの金属蒸着膜で被覆
    されたほぼ下半球面が埋設されたバインダー層
    と、このバインダー層に接してガラスビーズの反
    対側に設けられたサポート層とを含み、露呈した
    ガラスビーズ表面側に設けた透明な合成樹脂から
    なる保護フイルムと該バインダー層との間には支
    持フイルムの部分的加熱成形により形成した連続
    線状の連結壁によつて隔離された多数の密封小区
    画空室を構成してなる再帰反射シートにおいて、 該バインダー層はガラス転移点が35℃以下で保
    護フイルムとの接着力が大きい樹脂と常温におい
    て伸び50%以上で70℃における抗張力が120Kg/
    cm2以上のエラストマーを含有する熱可塑性樹脂を
    主成分として形成され、該サポート層は硬化性樹
    脂を主成分として形成されることを特徴とする再
    帰反射シート。 2 該熱可塑性樹脂はさらに繊維系樹脂を含有す
    ることを特徴とする請求項1記載の再帰反射シー
    ト。
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