JPH085809A - カプセル型再帰反射性シート - Google Patents

カプセル型再帰反射性シート

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JPH085809A
JPH085809A JP16480794A JP16480794A JPH085809A JP H085809 A JPH085809 A JP H085809A JP 16480794 A JP16480794 A JP 16480794A JP 16480794 A JP16480794 A JP 16480794A JP H085809 A JPH085809 A JP H085809A
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JP
Japan
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capsule
retroreflective sheet
film
support film
type retroreflective
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JP16480794A
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Inventor
Katsura Ochi
桂 越智
Osamu Tanaka
修 田中
Kunihiro Takao
邦浩 高尾
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Nippon Carbide Industries Co Inc
Original Assignee
Nippon Carbide Industries Co Inc
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Abstract

(57)【要約】 【目的】優れた熱溶融変形性、保護フィルムとの接着強
度、優れた耐歪み性・引張強度・耐繰り返し伸縮性のカ
プセル壁面形成性及び優れた屋外長期耐候性を有する支
持体フィルムの採用により、卓越した特性を持つカプセ
ル型再帰反射性シートを提供すること。 【構成】少なくとも光透過性保護フィルム、支持体フィ
ルム、及び、該支持体フィルムを加熱溶融変形して成形
した連結壁よりなり、該連結壁によって該保護フィルム
と支持体フィルムとが両フィルム間に間隙を残したまま
部分的に連結され、該保護フィルム及び/又は支持体フ
ィルムには再帰反射性要素が全面にわたって密に配置さ
れているカプセル型再帰反射性シートにおいて、該支持
体フィルムがマトリックス樹脂及び繊維状物質を含有し
てなることを特徴とするカプセル型再帰反射性シート。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、道路標識、工事標識等
の標識類、自動車、オートバイ等の車輌のナンバープレ
ート類、衣料、救命具等の安全資材類、あるいは看板等
のマーキング等において有用なカプセル型再帰反射性シ
ートに関する。
【0002】
【従来の技術】従来より光を光源に向けて再帰反射させ
る再帰反射性シートはよく知られており、その再帰反射
性を利用して、該シートは、上記のごとき利用分野で広
く利用されている。中でも所謂カプセル型再帰反射性シ
ート−少なくとも光透過性保護フィルム、支持体フィル
ム、及び、該支持体フィルムを加熱溶融変形して成形さ
れた連結壁よりなり、該連結壁によって該保護フィルム
と支持体フィルムとが間隙を残したまま部分的に連結さ
れて両フィルム間に気体を封入したカプセルが形成され
ており、該カプセル中の保護フィルム及び/又は支持体
フィルム上には、レンズ型再帰反射性要素、キューブコ
ーナー型再帰反射性要素のごとき再帰反射性要素を密に
配置した再帰反射性シート−は、その優れた光反射性能
により用途が年々拡大しつつある。
【0003】このようなカプセル型再帰反射性シートに
対しては、その再帰反射性能の高さが最も重要な機能と
して要望されるが、加えて、屋外使用等苛酷な条件で使
用した場合でも、その優れた再帰反射性能を長時間維持
することのできる耐候性のよさも重要な機能の1つとし
て要求される。
【0004】カプセル型再帰反射性シートを長時間屋外
使用した場合の再帰反射性能の低下は、殆どの場合、カ
プセルが破壊され、その中に雨水等が侵入することによ
り引き起こされる。例えば、外気温度変化に伴って生ず
るカプセル中の気体の膨張・収縮の繰り返しや、再帰反
射性シートを貼着した金属板等の被着体の伸縮の繰り返
し等に起因する保護フィルムのクラック;保護フィルム
と連結壁間界面での接着破壊;連結壁自体の破壊や支持
体フィルム自体の破壊;等により、カプセルの気密性が
失われ、カプセル中に雨水等が侵入し、再帰反射性能の
重要な要因である該カプセル中の屈折率条件が変動した
り、内包する再帰反射性要素が劣化して光反射性能を失
ったりする等により再帰反射性能が低下する。
【0005】中でも、保護フィルムと支持体フィルムと
を連結する連結壁は、その構造上歪み等の影響を最も受
けやすく破壊されやすい傾向にあり、実際、連結壁破壊
に起因する再帰反射性シートの劣化、再帰反射性能の低
下が数多く発生している。従って、カプセル型再帰反射
性シートの耐候性を向上させるためには、優れた強度を
有する連結壁を形成することが最も重要である。
【0006】従来より、カプセル型再帰反射性シートの
耐候性を改善する目的で、連結壁の強度を向上させよう
とする試みはいくつかなされており、例えば、特開昭62
−121043号公報では、連結壁を形成する支持体フィルム
として高分子量の熱可塑性樹脂フィルムを用いることに
より支持体フィルムに靱性、可撓性を付与し、再帰反射
性シートに一層よい構造的一体性を付与することが提案
されている。
【0007】しかしながら、この提案においては、支持
体フィルムの靱性、可撓性の向上を支持体フィルム形成
用樹脂の分子量の増大に頼っているため、支持体フィル
ム形成用樹脂の分子量を増大させて連結壁や支持体フィ
ルム自体に望まれる強靱性を得ようとすると、概して支
持体フィルムの熱溶融変形性が損なわれ、連結壁と保護
フィルム間の接着強度が低下する傾向がある。一方、十
分な熱溶融変形性や柔軟性を得るために支持体フィルム
形成用樹脂の分子量を低く押さえると、靱性が損なわれ
初期の目的を達成することができない。さらに、上記提
案において用いられる脂肪族ウレタン重合体やエチレン
もしくはプロピレンの共重合体等の樹脂では十分な耐候
性が得られがたく、長期耐候性が要求される用途には不
適当である。
【0008】また、例えば特公昭61−13561号公報に
は、結合剤物質を加熱溶融変形して連結壁(結合部組
織)を成形した後、この連結壁に放射線を照射すること
により連結壁を架橋させて連結壁の強度向上を図ること
が提案されている。しかしながらこの提案においては、
連結壁は架橋されて硬く、また脆いものとなってしまう
ため、繰り返し伸縮に耐えうる柔軟性が得られにくく、
また、再帰反射性シート自体も硬くなってしまう等の問
題もある。さらに、放射線による連結壁の架橋は、連結
壁を体積収縮させ大きな歪みを発生させるという欠点も
ある。
【0009】さらに、放射線架橋反応に用いられる、例
えば不飽和結合を有する架橋成分は、架橋反応時に完全
に反応してしまうことは稀であり、多くの場合その未反
応成分が、そのまま製品の再帰反射性シートの支持体フ
ィルムや連結壁などに残留するため、該再帰反射性シー
トの使用中に熱や日光等の外的要因により望ましくない
架橋が進行し、保護フィルムと連結壁との接着力が低下
したり、支持体フィルムや連結壁が脆化したりしてカプ
セルが破壊され易くなるなどの問題があることも判明し
た。
【0010】その他、特開昭60−194405号公報及び特開
平2−196653号公報には、支持体フィルムを表面層(バ
インダー層、上層側)と補強層(サポート層、下層側)
の2層構造とし、補強層をイソシアネートなどの架橋剤
を用いた架橋樹脂層として支持体フィルムに引張強度を
付与し、補強層同様架橋剤を用いた架橋樹脂又は非架橋
樹脂によって成形される表面層と組み合わせて、前述の
ごとき問題点を解決しようとする試みが提案されてい
る。
【0011】しかしながらこれらの提案においては、補
強層により支持体フィルムの引張強度の向上を図ること
ができ、ある程度は耐候性も向上するものの、表面層を
上記のような架橋樹脂により形成すると、架橋剤含有表
面層を加熱溶融変形して連結壁を形成するタイミングの
選定が難しく、また特公昭61−13561号公報について前
述したと同様の問題も生ずることがある。一方、表面層
を非架橋樹脂により形成すれば、特開昭62−121043号公
報に関して前述したと同様の問題が生じることがあるな
どまだ必ずしも十分なものとはいい難い。
【0012】
【発明が解決すべき課題】本発明の目的は、容易に熱変
形成形することができる優れた熱溶融変形性を有し、連
結壁として熱溶融変形成形したときに、保護フィルムと
連結壁との間の優れた接着強度を達成することが可能で
あり、さらに、カプセルを形成する壁面としての支持体
フィルム及び連結壁の歪みが少なく、優れた引張強度及
び繰り返し伸縮に耐え得る優れた柔軟性を有し、しか
も、優れた屋外長期耐候性を有する支持体フィルムを開
発することにより、前述した如き従来技術の欠点を解消
し、卓越した特性を持つカプセル型再帰反射性シートを
提供することにある。
【0013】本発明者等は、カプセル型再帰反射性シー
トの支持体フィルムについて種々検討を重ねた結果、支
持体フィルムを、マトリックス樹脂中に、例えばホイス
カー(繊維状の金属化合物単結晶)などの繊維状物質を
含有させたもので形成することにより、前記従来技術の
欠点が解消された優れた再帰反射性シートが得られるこ
とを見いだし、本発明を完成するに至った。
【0014】
【課題を解決するための手段】かくして本発明によれ
ば、少なくとも光透過性保護フィルム、支持体フィル
ム、及び、該支持体フィルムを加熱溶融変形して成形し
た連結壁よりなり、該連結壁によって該保護フィルムと
支持体フィルムとが両フィルム間に間隙を残したまま部
分的に連結され、該保護フィルム及び/又は支持体フィ
ルムには再帰反射性要素が全面にわたって密に配置され
ているカプセル型再帰反射性シートにおいて、該支持体
フィルムがマトリックス樹脂及び繊維状物質を含有して
なることを特徴とするカプセル型再帰反射性シートが提
供される。
【0015】以下、本発明のカプセル型再帰反射性シー
トについてさらに詳細に説明する。
【0016】本発明のカプセル型再帰反射性シートは、
支持体フィルムをマトリックス樹脂及び繊維状物質を含
有してなるもので構成する点に大きな特徴を有する。
【0017】上記の繊維状物質は、支持体フィルムの改
質剤として機能し、該支持体フィルムの加熱溶融変形特
性を損なうことがなく、該支持体フィルムに優れた耐伸
縮強度、耐熱特性、耐衝撃強度、高弾性、高破壊靱性、
寸法安定性等の機能を付与すると考えられ、その結果、
本発明のカプセル型再帰反射性シートに優れた耐候性等
の特性が付与されるものと推定される。
【0018】本発明における支持体フィルム中に含有さ
れる繊維状物質の量は、該支持体フィルムを構成するマ
トリックス樹脂100重量部に対して、好ましくは0.1〜30
重量部、より好ましくは0.5〜20重量部、特に好ましく
は1〜15重量部であるのがよい。繊維状物質の含有量が
該下限値以上であれば、十分な耐衝撃強度、耐熱特性等
が得られるので好ましい。また、該含有量が該上限値以
下であれば、加熱溶融変形特性が悪くなったり、保護フ
ィルムと連結壁との間の十分な接着強度が得られなくな
るなどのトラブルが生じにくいので好ましい。
【0019】用いられる繊維状物質の形状は特に限定さ
れるものではなく、針状、あるいはテトラポット状等の
形状を有する繊維状物質が使用されるが、繊維長が著し
く大きいものや繊維径が著しく大きいものを用いると、
加熱溶融変形性が損なわれる傾向にあり、また、繊維長
が著しく小さいものや繊維径が著しく小さいものを用い
ると支持フィルムに対する改質効果が得られにくい傾向
にあるため、平均繊維長1〜100μm、より好ましくは1
〜70μm、さらに好ましくは2〜50μmのものが、また、
平均繊維径0.01〜10μm、より好ましくは0.05〜5μm、
さらに好ましくは0.1〜3μmのものが好適に使用され
る。また該繊維状物質の平均アスペクト比は、好ましく
は2〜5000、より好ましくは3〜1000、さらに好ましく
は5〜800、特に好ましくは10〜500であるのがよい。
【0020】また用いられる繊維状物質の種類も特に限
定されるものではなく、例えば、パルプや綿、麻等の天
然セルロース繊維;絹、羊毛等の天然蛋白質繊維;例え
ば、ビスコースレイヨン、アセテートレイヨン、ベンベ
ルグレイヨン、ポリエステル繊維、ポリアミド繊維、ア
クリル繊維、ポリプロピレン繊維等の合成もしくは半合
成繊維;例えば、ガラス繊維、炭素繊維、アスベスト繊
維、ホイスカー等の無機質繊維;などを挙げることがで
きる。これらの繊維状物質は、必要に応じて切断、粉砕
もしくは解砕して、好ましくは上記の平均繊維長、平均
繊維径及びアスペクト比の範囲とするのがよい。またこ
れらの繊維状物質は、それぞれ単独で、または2種以上
組み合わせて使用される。これら繊維状物質のうち、改
善効果の顕著さの点からホイスカーの使用が好ましい。
【0021】上記ホイスカーとは、金属化合物の繊維状
単結晶をいい、例えば、サファイヤ系、ベリリヤ系、炭
化硼素系、炭化珪素系、窒化珪素系、酸化亜鉛系、チタ
ン酸アルカリ金属系等が挙げられ、中でも比較的安価で
かつ形状の均一性に優れる炭化珪素系、酸化亜鉛系、チ
タン酸アルカリ金属系の使用が特に好適である。
【0022】本発明のカプセル型再帰反射性シートにお
いて、支持体フィルムを構成するマトリックス樹脂は、
該支持体フィルムの加熱溶融変形による連結壁成形時に
熱溶融流動性を示すものである限り、非架橋樹脂及び低
架橋樹脂のいずれのものも使用することができ、具体的
には、例えば、アクリル系樹脂、ウレタン系樹脂、ポリ
エステル系樹脂、塩化ビニル系樹脂、酢酸ビニル系樹
脂、ポリオレフィン系樹脂、フッ素系樹脂、ポリアミド
系樹脂等を挙げることができ、これらはそれぞれ単独
で、またはそれぞれ他の樹脂成分と共重合された形で、
またはブレンドした形で用いられるが、中でも耐候性に
優れ、加熱溶融特性の調整が容易なアクリル系樹脂が特
に好適に用いられ、中でも−50〜30℃の範囲内のガラス
転移温度を有するアクリル系樹脂が最も好適に用いられ
る。
【0023】支持体フィルムを形成する樹脂組成物中に
は、マトリックス樹脂及び繊維状物質の他に、必要に応
じて、着色剤、充填剤、紫外線吸収剤、光安定剤、蛍光
増白剤、改質剤等の各種添加剤を配合してもよい。
【0024】また、必要に応じて架橋剤を添加し、支持
体フィルムを加熱溶融変形して連結壁を成形し、光透過
性保護フィルムと支持体フィルムとを部分的に連結した
後マトリックス樹脂を架橋させ、支持体フィルムの引張
強度、耐衝撃強度等を向上させることもできるが、過剰
な架橋剤の添加は、架橋反応による支持体フィルムの収
縮に基づく歪みを発生させ、また、支持体フィルムの耐
伸縮強度を低下させるためできるだけ避けた方がよく、
架橋剤の添加量は最大でも、得られる支持体フィルムの
熱可塑性が損なわれない程度の範囲とすることが好適で
ある。
【0025】本発明のカプセル型再帰反射性シートに用
いられる支持体フィルムの厚さは、特に限定されるもの
ではないが、通常、20〜150μm程度の範囲とすることが
適当である。
【0026】支持体フィルムには、より優れた引張強
度、より優れた耐伸縮性等を付与するために、支持体フ
ィルムの背面に架橋樹脂等で形成される補強層を設ける
こともでき、また、該支持体フィルムと補強層との間に
両者の接合強度の向上等を目的に中間層を設けてもよ
い。
【0027】本発明のカプセル型再帰反射性シートによ
り好ましい耐候性を付与するためには、支持体フィルム
の23℃における引張強度を50kg/cm2以上、破断伸びを5
0%以上程度とするのが好適である。
【0028】本発明のカプセル型再帰反射性シートは、
支持体フィルムがマトリックス樹脂及び繊維状物質を含
有してなるもので構成されることを除けば、従来より既
知の材料及び方法を用いて製造することができる。その
一例を示せば次のとおりである。
【0029】カプセルレンズ型再帰反射性シートの製造
においては、先ず、ポリエチレンテレフタレート(PE
T)フィルムのごとき工程基材の上に、マトリックス樹
脂溶液中に繊維状物質を均一に分散させた液状樹脂組成
物を塗布し、乾燥させて支持体フィルムを形成する。一
方、ポリエチレン(PE)ラミネート紙のごとき仮支持体
上に、ガラスビーズのごとき微小球レンズを散布し、加
熱によって該微小球レンズの直径の約1/5から1/3を埋込
むように単層で密にPE層中に埋設し、次いで露出してい
る微小球レンズの表面に、該微小球レンズのほぼ半球部
分を覆うようにアルミニウムなどの金属を蒸着させて光
反射層を形成することにより多数の微小球レンズからな
るレンズ型再帰反射性要素を形成する。次にこの仮支持
体上に形成されたレンズ型再帰反射性要素の上に支持体
フィルムの表面が接するように載置し、加熱により微小
球レンズの直径の約1/5から1/2が支持体フィルム中に埋
設されるようにして貼り合わせた後、仮支持体を剥離し
て支持体フィルム上に該レンズ型再帰反射性要素を転写
する。その後、突出したレンズ型再帰反射性要素の上
に、厚さ20〜200μm程度の、アクリルフィルムのごとき
光透過性保護フィルムを重ねて置き、エンボスロール等
を用いて支持体フィルムを加熱しながら部分的に熱溶融
変形させて、支持体フィルムと保護フィルムとを連結す
る連結壁を形成する。しかして、多数のレンズ型再帰反
射性要素を包含する多数のカプセルを有するカプセルレ
ンズ型再帰反射性シートが製造される。
【0030】また、カプセルキューブコーナー型再帰反
射性シートの製造においては、上記と同様にして支持体
フィルムを形成し、支持体フィルムの上に、片方の面に
多数のキューブコーナー型再帰反射性要素を有する光透
過性保護フィルムを、キューブコーナー型再帰反射性要
素が支持体フィルムと相対するようにして重ねて置き、
エンボスロール等を用いて支持体フィルムを加熱しなが
ら部分的に熱溶融変形成形して、支持体フィルムと保護
フィルムを連結する連結壁を形成する。しかして、多数
のキューブコーナー型再帰反射性要素を包含する多数の
カプセルを有するカプセルキューブコーナー型再帰反射
性シートが製造される。
【0031】本発明のカプセル型再帰反射性シートに
は、所望に応じて、該再帰反射性シートを所定の被着体
に貼り付けるための接着剤層、接着剤層にゴミ等が付着
することを防止するための剥離基材等を、順次支持体フ
ィルム背面上に形成して用いてもよい。
【0032】
【実施例】以下、実施例及び比較例を挙げて本発明をさ
らに具体的に説明する。
【0033】実施例1 軟化温度約105℃のPEを紙にラミネートした工程紙を約1
05℃に加熱し、この上に平均粒子径約65μm、屈折率約
1.91のガラスビーズを均一に且つ密に単層で分散させた
後、ニップロールにより加圧してガラスビーズをその直
径の約1/5までPE中に埋め込んだ。次いでガラスビーズ
が露呈している面にアルミニウムを真空蒸着し、ガラス
ビーズのほぼ半球面に厚さ約0.1μmの蒸着膜を形成し
た。
【0034】次に、剥離処理を施した厚さ20μmのPETフ
ィルム上に、マトリックス樹脂として固形分30重量%の
アクリル系樹脂溶液〔エチルアクリレート(EA)53重量
%、メチルアクリレート(MA)46重量%、2-ヒドロキシ
エチルメタクリレート(HEMA)1重量%、アクリル酸
(AA)0.1重量%を共重合させた重量平均分子量約30万
のアクリル系共重合体のメチルイソブチルケトン(MIB
K)/トルエン溶液;日本カーバイド工業(株)製「ニッ
セツ KP-1684A」〕167重量部、同じくマトリックス樹脂
として固形分40重量%のアクリル系樹脂溶液〔EA 66重
量%、メチルメタクリレート(MMA)33重量%、AA 1重
量%を共重合させた重量平均分子量約25万のアクリル系
重合体のMIBK/トルエン溶液;日本カーバイド工業(株)
製「ニッセツKP-1703A」〕125重量部、繊維状物質とし
てチタン酸カリウム系ホイスカー〔大塚化学(株)製「テ
ィスモー D」〕10重量部、さらにルチル型酸化チタン50
重量部及びMIBK 30重量部を攪拌混合した分散液を塗布
し、大部分の溶剤を除去して厚さ約80μmの支持体フィ
ルムを作った。
【0035】この支持体フィルムを、先に作った蒸着を
施したガラスビーズ埋め込み工程紙に、支持体フィルム
とガラスビーズが接するように重ね合わせ、70℃に加熱
しながら、900kg/mの線圧で加圧してガラスビーズの直
径の約1/3を支持体フィルム中に埋め込み、PEラミネー
ト紙を剥離してガラスビーズを支持体フィルムに転写し
た。
【0036】次に、ガラスビーズが転写された支持体フ
ィルム上に、厚さ約75μmで全光線透過率約93%の無延
伸アクリルフィルム〔メチルメタクリレート樹脂マトリ
ックス相中に、平均粒子径約0.1μmのMMA及びブチルア
クリレート(BA)を主成分としてなる多層重合体架橋粒
子の分散相を有する多層樹脂組成物フィルム〕を、ガラ
スビーズとアクリルフィルムが接するようにして重ね合
わせ、線幅約0.3mmの網目状凸彫刻を施した表面温度約1
90℃の金属ロールと表面温度約60℃のゴムロールとの間
を、アクリルフィルム側がゴムロールと接触するように
通過させながら、金属ロールを剥離処理PETフィルム側
から加圧押し当て、部分的熱溶融変形成形を行った。
【0037】得られた熱溶融変形成形物より、剥離処理
PETフィルムを除去し、その支持体フィルム側背面に、
別途厚さ約75μmのシリコーン処理PET剥離フィルム上に
形成した厚さ約40μmのアクリル系感圧型接着剤〔日本
カーバイド工業(株)製「ニッセツ KP-997」により作
成〕を積層貼り合わせて再帰反射性シートを作った。
【0038】得られた再帰反射性シートの性能は表1に
示すとおりであり、本発明のカプセル型再帰反射性シー
トは、苛酷な耐候性テストにおいても、反射性能低下率
が少なく、収縮も少なく、さらに保護フィルムの剥がれ
もほとんどなく、優れた耐候性を有するものであった。
【0039】実施例2 マトリックス樹脂組成物に添加する繊維状物質を、酸化
亜鉛系繊維状物質〔松下アムテック(株)製「パナテト
ラ」〕10重量部に変更する以外は実施例1と同様にして
再帰反射性シートを作った。得られた再帰反射性シート
の性能は表1に示すとおりであり、本発明のカプセル型
再帰反射性シートは、苛酷な耐候性テストにおいても、
反射性能低下率が少なく、収縮も少なく、さらに保護フ
ィルムの剥がれもほとんどなく、優れた耐候性を有する
ものであった。
【0040】比較例1 繊維状物質を添加することを省く以外は、実施例1と同
様にして再帰反射性シートを作った。得られた再帰反射
性シートの性能は表1に示すとおりであり、苛酷な耐候
性テストにおいては、反射性能低下率が大きく、また収
縮も大きく、十分な耐候性を得ることができなかった。
【0041】
【表1】
【0042】なお本実施例及び比較例で用いたテストの
測定方法は以下のとおりである。
【0043】(1) 支持体フィルムの引張試験 測定試料を幅10mm、長さ50mmにカットし、23℃の条件下
で30分放置した後、オリエンテック(株)製「テンシロ
ン」を用い、つかみ間隔10mm、引張速度200mm/minで引
張試験を行い、そのときの最大応力をもって引張強度と
し、破断点までの伸びをもって破断伸びとした。
【0044】(2) 耐候性試験 再帰反射性シートを50mm×50mmにカットし、シリコーン
処理PET剥離フィルムを剥がし、再帰反射性シートをア
ルミニウムパネルに貼り付け、貼付け試料を促進耐候性
試験器〔スガ試験器(株)製「光コントロールウエザオメ
ーター」〕に入れ、500時間促進耐候性試験を実施し
た。
【0045】その後、貼付け試料を取り出し、冷熱サイ
クル試験器〔タバイエステック(株)製「ヒートショック
チャンバー TSR-63」〕を用い、冷熱サイクルテストを
実施した。なお冷熱サイクルは下記条件を1サイクルと
して300サイクル実施した。
【0046】(冷熱サイクル条件) −40℃×30分→室温×15分→145℃×30分→室温×15分
【0047】(測定方法)(2-1) 反射性能低下率(%) アドバンス・レトロ・テクノロジー社製再帰反射性能測
定器「MODEL 920」を用い耐候性テスト後の試験片の再
帰反射性能を測定し、試験前の試験片の再帰反射性能と
比較し、下記の計算式により反射性能低下率を算出し
た。なお角度条件は観測角0.2゜、入射角5゜とした。
【0048】
【数1】
【0049】(2-2) 収縮長さ(mm) 耐候性試験後の試験片の保護フィルムの収縮長さを、端
部より最大収縮した部分で測定し、その長さをもって収
縮長さとした。
【0050】(2-3) 保護フィルム剥がれ長さ(mm) 耐候性試験後の試験片の保護フィルムを支持体フィルム
の結合部分の破壊された部分を、端部より最大長さの破
壊された部分で測定し、その長さをもって保護フィルム
剥がれ長さとした。
【0051】
【発明の効果】本発明は、少なくとも光透過性保護フィ
ルム、支持体フィルム、及び、該支持体フィルムを加熱
溶融変形して成形した連結壁よりなり、該連結壁によっ
て該保護フィルムと支持体フィルムとが両フィルム間に
間隙を残したまま部分的に連結され、該保護フィルム及
び/又は支持体フィルムには再帰反射性要素が全面にわ
たって密に配置されているカプセル型再帰反射性シート
において、該支持体フィルムがマトリックス樹脂及び繊
維状物質を含有してなることを特徴とするカプセル型再
帰反射性シートに関するものである。
【0052】これにより本発明に係る支持体フィルム
は、容易に熱変形成形することができる優れた熱溶融変
形性を有し、連結壁として熱溶融変形成形したときに、
保護フィルムと連結壁との間の優れた接着強度を達成す
ることが可能であり、さらに、カプセルを形成する壁面
として歪みが少なく、優れた引張強度及び繰り返し伸縮
に耐え得る優れた柔軟性を有し、しかも、優れた屋外長
期耐候性を有するものであり、これにより従来技術の欠
点を解消して、卓越した特性を持つカプセル型再帰反射
性シートを提供することができる。

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】少なくとも光透過性保護フィルム、支持体
    フィルム、及び、該支持体フィルムを加熱溶融変形して
    成形した連結壁よりなり、該連結壁によって該保護フィ
    ルムと支持体フィルムとが両フィルム間に間隙を残した
    まま部分的に連結され、該保護フィルム及び/又は支持
    体フィルムには再帰反射性要素が全面にわたって密に配
    置されているカプセル型再帰反射性シートにおいて、該
    支持体フィルムがマトリックス樹脂及び繊維状物質を含
    有してなることを特徴とするカプセル型再帰反射性シー
    ト。
  2. 【請求項2】繊維状物質がマトリックス樹脂100重量部
    に対して、0.1〜30重量部含有される請求項1記載のカ
    プセル型再帰反射性シート。
  3. 【請求項3】繊維状物質の平均繊維長が1〜100μmであ
    る請求項1又は2に記載のカプセル型再帰反射性シー
    ト。
  4. 【請求項4】繊維状物質の平均繊維径が0.01〜10μmで
    ある請求項1〜3の何れか1項に記載のカプセル型再帰
    反射性シート。
  5. 【請求項5】繊維状物質の平均アスペクト比が2〜5000
    である請求項1〜4の何れか1項に記載のカプセル型再
    帰反射性シート。
  6. 【請求項6】繊維状物質がホイスカーである請求項1〜
    5の何れか1項に記載のカプセル型再帰反射性シート。
  7. 【請求項7】ホイスカーがチタン酸アルカリ金属系ホイ
    スカー、酸化亜鉛系ホイスカー及び炭化珪素系ホイスカ
    ーよりなる群から選ばれる少なくとも1種類のホイスカ
    ーである請求項6記載のカプセル型再帰反射性シート。
  8. 【請求項8】マトリックス樹脂が、−50〜30℃の範囲内
    のガラス転移温度を有するアクリル系樹脂である請求項
    1又は2に記載のカプセル型再帰反射性シート。
  9. 【請求項9】支持体フィルムの23℃における引張強度が
    50kg/cm2以上で、且つ破断伸びが50%以上である請求
    項1記載のカプセル型再帰反射性シート。
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