JPH0579986B2 - - Google Patents
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- JPH0579986B2 JPH0579986B2 JP63250774A JP25077488A JPH0579986B2 JP H0579986 B2 JPH0579986 B2 JP H0579986B2 JP 63250774 A JP63250774 A JP 63250774A JP 25077488 A JP25077488 A JP 25077488A JP H0579986 B2 JPH0579986 B2 JP H0579986B2
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- Crystallography & Structural Chemistry (AREA)
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Description
《産業上の利用分野》
この発明は電子写真現像用キヤリアに関し、更
に詳しくは、二成分系の現像剤であつて、非接触
磁気ブラシ現像法にも用いることができるキヤリ
アに関するものである。 《従来の技術》 電子写真用の現像法として現在最も広く利用さ
れているのは磁気ブラシ現像法である。この磁気
ブラシ現像法では、磁性キヤリアと非磁性トナー
とを攪拌混合した二成分系現像剤が用いられてい
る。そして、この方法は静電潜像の保持体である
感光体と磁気ブラシを接触掃引させて、潜像にト
ナーのみを静電吸着させて可視像化することを特
徴としている。この種の現像剤における磁性キヤ
リアとして例えば特開昭58−123549号公報に見ら
れるようにマグネシウム−亜鉛系フエライト材が
一般に用いられてきた。 《発明が解決しようとする課題》 従来の磁気ブラシ現像法は上記のように磁気ブ
ラシと感光体を接触させて潜像面にトナーを吸着
させるために磁性ロールを回転させたときに発生
する磁気ブラシのみだれが潜像を忠実に可視像化
するときの妨げになり、文字のかき取りやかす
れ、ブラシマーク等の原因となつていた。 これを防止するために磁気ブラシと静電潜像保
持体の接触量を極めて小さくするか、あるいは接
触させないといつた非接触磁気ブラシ現像法も考
えられる。 しかし、従来のキヤリアでは磁化力が大きいた
めに磁気ブラシが長くつらなりやすく、穂切り規
制ブレードでブラシの長さを小さく規制しても均
一に短くすることは困難であつた。また磁気ブラ
シを短くするために磁性ロールの磁力を弱める方
法もあるが、ロール自体の設計変更を伴つたり、
現像剤の搬送性が低下する等の問題があり実用的
ではなかつた。 また、同様に磁気ブラシを非接触で行う現像法
においても従来のキヤリアを使用した場合、磁気
ブラシの一部が潜像保持体と接触して画像欠陥を
生じさせ、潜像を忠実に可視像することは極めて
困難であつた。 この発明は上記した問題点に鑑みてなされたも
ので、その目的とするところは、非接触磁気ブラ
シ現像法にも利用することが可能であり、潜像保
持体に書き込まれた潜像を極めて忠実に現像を行
うことができ、しかも長期にわたつて高品位な画
像を再現することのできる電子写真現像用キヤリ
アを提供するにある。 《課題を解決するための手段》 上記した目的を達成するため、本発明に係る電
子写真現像用キヤリアでは、モル比でFe2O3が40
%〜50%、MgOが15〜35%、ZnOが10〜25%、
CuOが1.0〜5.0%、MnO2が1.0〜7.0%の組成から
なる磁性粒子を核とし、該核の周囲を帯電制御剤
を含有した合成樹脂層で被覆してなり、かつ、該
帯電制御剤の重量が該合成樹脂層中の樹脂成分の
0.1〜5wt%とすることである。 ここで上記のようにモル比を決定したのは数多
くの実験から求めたものであり、以下の理由から
なる。 〈Fe2O3が40〜50mol%〉 本発明はまず、Fe2O3含有率を50mol%未満と
し、比較的多量のMgO成分を含む点に特徴を有
する。このようにFe2O3成分を40mol%以上とす
るのは40mol%より少ないと磁性ロール・スリー
ブ上におけるキヤリア粒子の連結力が弱くなり、
磁性ロールを高速で回転させたとき遠心力により
キヤリアの連結が切れてスリーブからの飛散が生
じるためである。また50mol%未満とするのは
50mol%以上ではキヤリア粒子の固有抵抗が小さ
くなり、スリーブからの電荷注入によつて静電潜
像保持体へキヤリアが誘導されやすくなり、印刷
紙面へのキヤリア付着を誘発するためである。 〈MgOが15〜35mol%〉 MgO成分を15mol%以上とするのは15mol%よ
り少ないとキヤリア粒子の固有抵抗が小さくな
り、キヤリア付着を誘発するためである。また
35mol%以下とするのは35mol%より多いとキヤ
リア粒子の密度が小さくなり、流動層コーテイン
グ法で被膜を形成する際キヤリア粒子が軽すぎる
ために、コーテイングに適した流動状態を得るこ
とが困難になるためである。 〈ZnOが10〜25mol%〉 ZnO成分を10mol%以上とするのは、10mol%
より少ないとキヤリアの残留磁化が大きくなり、
現像剤の流動性が低下するため現像剤の攪拌トル
クが増大するとともにトナー濃度を均一に保持す
ることが困難になるためである。また25mol%以
下とするのは25mol%より多いとキヤリア粒子の
磁化力が弱くなり、磁性ロール・スリーブからの
飛散が生じるためである。 〈CuOが1.0〜5.0mol%〉 CuO成分を1.0mol%以上5.0mol%以下とする
のは、それ以外であれば原料の焼結反応が不均一
になり、粒子表面の平滑性が保持できなくなり、
コーテイング時にムラやピンホールのない被覆層
を得ることが困難になるためである。 〈MnO2が1.0〜7.0mol%〉 MnO2成分を1.0mol%以上とするのは、1.0mol
%より少ないと焼結反応時キヤリア粒子の固有抵
抗が変化しやすくなるためである。7.0mol%以
下とするのは7.0mol%より多いとキヤリア粒子
に必要な強度が得られにくくなり、現像剤の攪拌
時にキヤリア粒子の破壊現像が発生し、長期にわ
たつて安定した画像を維持することが困難になる
ためである。 〈所定の組成からなる磁性粒子の周囲に被覆形成
する合成樹脂層中に含有される帯電制御剤が樹脂
成分の0.1〜5wt%〉 上記フエライトキヤリア材に帯電制御剤を特定
比率で含む合成樹脂で被覆することによつて長期
にわたつて画像安定性の優れた現像剤を得ること
が可能となる。 そして、帯電制御剤の重量を被覆層樹脂重量の
0.1〜5wt%とするのは0.1wt%より少ないとトナ
ー粒子との摩擦帯電力が弱く、磁性ロールを高速
で回転させて現像剤を静電潜像保持体表面へ搬送
する際にトナーがキヤリア表面から遊離して現像
器回りを汚染したり、現像時に非印刷部分に付着
して紙面地肌のよごれや印字の解像力低下となる
ためである。また5wt%以下とするのは5wt%よ
り多いと現像剤攪拌時間の長さとともに摩擦帯電
量が増加して画像濃度の低下が生じるためであ
る。 この帯電制御剤を含有させる被覆樹脂として
は、アクリル樹脂、スチレン・アクリル共重合樹
脂、エポキシ樹脂、ポリエステル樹脂、ブタジエ
ン系樹脂、メラミン樹脂、フツ素樹脂、ブチラー
ル樹脂、セルロース樹脂が用いられ、これらは単
体でもあるいは数種を混合しても使用することが
できる。 《作用》 上述したように、Fe2O3、MgO、ZnO、CuO、
MnO2を所定のモル比で組成したものをキヤリア
とすれば容易に穂立状態の均一な短い磁気ブラシ
を得ることが可能となる。そして、これを非接触
現像法に用いた場合、必要以上に穂立ちの長いブ
ラシを形成されないので磁気ブラシが静電潜像保
持体へ接触することがない。またたとえ接触した
場合でもブラシがやわらかいために潜像(潜像保
持体上に形成された像)を破壊することがないの
で、潜像に極めて忠実に現像することが可能とな
る。 さらに上記のキヤリアの周囲に所定の合成樹脂
層を被覆し、非接触現像法の現像剤に用いると、
長期にわたつて、高品質な画像を維持することが
できる。 また、上記に示す樹脂被覆フエライト粒子を非
接触現像法にキヤリアとして用いた場合、高品質
な画像を長期にわたつて維持することが可能であ
り、特に2色現像法の第二現像用キヤリアとして
優れた効果を発揮する。すなわち、2色現像法は
1回の記録過程で第一現像部と第二現像部で同時
に2度の現像を行う方法であり、第二現像用キヤ
リアに要求される特性は第一現像で可視化された
像を第二現像部で破壊することなしに重ねて現像
できることである。そして本キヤリアはこの特性
を十分に満たしており、第一現像で遊離したトナ
ーが第二現像部に混入して起こる混色に対して
も、第一現像用トナーを負に、第二現像用トナー
を正にそれぞれ帯電させる効果により、第一現像
トナー混入時にはそのトナーの電荷を中和させて
現像に寄与することを阻止してしまうので、混色
のない二色記録画像が容易に得ることができる。 《実施例》 以下、本発明の好適な実施例について説明す
る。 *実施例 1 Fe2O345mol%、MgO29mol%、ZnO20mol%、
CuO3mol%、MnO23mol%の組成からなる混合
原料を900℃で仮焼成した。これをボールミルに
て粉砕し、結着剤及び分散剤を含む水溶液に分散
してスラリーとして熱風中で噴霧乾燥して約
50μmのペレツトを得た。さらにこのペレツトを
1250℃で焼結後分級したところ平均粒径が40μm
の球状フエライトを得た。次にスチレン・アクリ
ル樹脂100gを有機溶剤2000c.c.に完全に溶解させ
た後、帯電制御剤1gをこの溶液に均一に分散さ
せてコーテイング剤溶液とした。これをワースタ
ー型流動層コーテイング装置を用いて上記球状フ
エライト材10Kgに均一に噴霧乾燥して樹脂被覆キ
ヤリアを得た。このキヤリアに7wt%のポリエス
テル系トナーを加えて10分間ボールミルで混合
し、この現像剤のトナー比電荷量を測定したとこ
ろ14μC/gであつた。 次にこの現像剤を市販のレーザープリンターに
実装して初期印字したところ、得られた画像は細
線再現性・階調性に優れ、画像欠陥は認められな
かつた。 また、黒ベタ部を光学反射濃度計で測定したと
ころ、1.4の画像濃度を得ていた。さらにこの現
像剤で連続5万枚の耐刷試験を行つたところ、得
られた画像は初期に得られた画像と何ら変るとこ
とろがなかつた。 *実施例 2 Fe2O347mol%、MgO30mol%、ZnO19mol%、
CuO1.5mol%、MnO22.5mol%の組成からなる混
合原料を実施例−1と同様な方法で作成して平均
粒径が40μmの球状フエライト材を得た。次にエ
ポキシ樹脂100gを有機溶剤2000c.c.に完全に溶解
させたのち、帯電制御剤1.5gをこの溶液に均一
に分散してコーテイング剤溶液とした。これをワ
ースター型流動層コーテイング装置を用いて上記
球状フエライト材10Kgに均一に噴霧乾燥して樹脂
被覆キヤリアを得た。 このキヤリアに10wt%のポリエステル系トナ
ーを加えて10分間ボールミルで混合して、この現
像剤のトナー比電荷量を測定したところ15μC/
gであつた。 次にこの現像剤を市販のレーザープリンターに
実装して初期印字したところ、得られた画像は細
線再現性・階調性に優れ、画像欠陥は認められな
かつた。 また、黒ベタ部を光学反射濃度計で測定したと
ころ、1.4の画像濃度を得ていた。さらにこの現
像剤で連続5万枚の耐刷試験を行つたところ、得
られた画像は初期に得られたものと何ら変るとこ
ろがなかつた。 *実施例 3 Fe2O349mol%、MgO33mol%、ZnO15mol%、
CuO1.5mol%、MnO21.5mol%の組成からなる混
合原料を実施例−1と同様な方法で作成して平均
粒径が40μmの球状フエライト材を得た。次にス
チレン・アクリル樹脂50gを有機溶剤1500c.c.に完
全に溶解させたのち、帯電制御剤0.3gをこの溶
液に均一に分散させてコーテイング剤溶液とし
た。これを上記フエライト材とともに攪拌器に入
れ、攪拌乾燥して樹脂被覆キヤリアを得た。 このキヤリアに8wt%のポリエステル系トナー
を加えて10分間ボールミルで混合して、この現像
剤のトナー比電荷量を測定したところ15μC/g
であつた。 次にこの現像剤を市販のレーザープリンターに
実装して初期印字したところ、得られた画像は細
線再現性・階調性に優れ、画像欠陥は認められな
かつた。 また、黒ベタ部を光学反射濃度計で測定したと
ころ、1.4の画像濃度を得ていた。さらにこの現
像剤で連続5万枚の耐刷試験を行つたところ、得
られた画像は初期に得られたものと何ら変るとこ
ろがなかつた。 *比較例 1 Fe2O330mol%、MgO40mol%、ZnO10mol%、
CuO17mol%、MnO23mol%の組成からなる混合
原料を実施例−1と同様な方法で作成して平均粒
径が40μmの球状フエライト材を得た。次にスチ
レン・アクリル樹脂100gを有機溶剤2000c.c.に完
全に溶解させたのち、帯電制御剤1gをこの溶液
に均一に分散してコーテイング剤溶液とした。こ
れをワースター型流動層コーテイング装置を用い
て上記フエライト材10Kgに均一に噴霧乾燥して樹
脂被覆キヤリアを得た。このキヤリアに7wt%の
ポリエステル系トナーを加えて10分間ボールミル
で混合して、この現像剤のトナー比電荷量を測定
したところ14μC/gであつた。 次にこの現像剤を市販のレーザープリンターに
実装して初期印字したところ、紙面上にキヤリア
が付着して得られた画像は不具合なものであつ
た。 *比較例 2 Fe2O345mol%、MgO29mol%、ZnO20mol%、
CuO3mol%、MnO23mol%の組成からなる混合
原料を実施例−1と同様な方法で作成して平均粒
径が40μmの球状フエライト材を得た。次にスチ
レン・アクリル樹脂100gを有機溶剤2000c.c.に完
全に溶解させたのち、帯電制御剤0.05gをこの溶
液に均一に分散させてコーテイング剤溶液とし
た。これをワースター型流動層コーテイング装置
を用いて上記フエライト材10Kgに均一に攪拌乾燥
して樹脂被覆キヤリアを得た。このキヤリアに
5wt%のポリエステル系トナーを加えて10分間ボ
ールミルで混合して、この現像剤のトナー比電荷
量を測定したところ11μC/gであつた。 次にこの現像剤を市販のレーザープリンターに
実装して初期印字したところ、非印字部にカブリ
が発生して得られた画像は不具合なものであつ
た。 *比較例 3 Fe2O365mol%、MgO15mol%、ZnO15mol%、
CuO5mol%の組成からなる混合原料を実施例−
1と同様な方法で作成して平均粒径が40μmの球
状フエライト材を得た。次にエポキシ樹脂50gを
有機溶剤2000c.c.に完全に溶解させたのち、帯電制
御剤0.5gをこの溶液に均一に分散させてコーテ
イング剤溶液とした。これを上記球状フエライト
材とともに攪拌器に入れ、攪拌乾燥して樹脂被覆
キヤリアを得た。このキヤリアに12wt%のポリ
エステル系トナーを加えて10分間ボールミルで混
合して、この現像剤のトナー比電荷量を測定した
ところ18μC/gであつた。 次にこの現像剤を市販のレーザープリンターに
実装して初期印字したところ、得られた画像は文
字にカスレ、にじみが発生しているとともに、紙
面上に多数のキヤリアが付着していた。その後は
装置保護のため印刷を中止した。 〈本件発明のキヤリアを2色現像法に用いる場合
の検討〉 2色現像法の第二現像用キヤリアとして、上記
各実施例、比較例におけるキヤリアを用いた場合
の結果を下記表等に示す。 同表に示すように実施例1〜3では2色現像法
として十分良好な画質を得られたが、比較例のも
のは使用不能となつた。
に詳しくは、二成分系の現像剤であつて、非接触
磁気ブラシ現像法にも用いることができるキヤリ
アに関するものである。 《従来の技術》 電子写真用の現像法として現在最も広く利用さ
れているのは磁気ブラシ現像法である。この磁気
ブラシ現像法では、磁性キヤリアと非磁性トナー
とを攪拌混合した二成分系現像剤が用いられてい
る。そして、この方法は静電潜像の保持体である
感光体と磁気ブラシを接触掃引させて、潜像にト
ナーのみを静電吸着させて可視像化することを特
徴としている。この種の現像剤における磁性キヤ
リアとして例えば特開昭58−123549号公報に見ら
れるようにマグネシウム−亜鉛系フエライト材が
一般に用いられてきた。 《発明が解決しようとする課題》 従来の磁気ブラシ現像法は上記のように磁気ブ
ラシと感光体を接触させて潜像面にトナーを吸着
させるために磁性ロールを回転させたときに発生
する磁気ブラシのみだれが潜像を忠実に可視像化
するときの妨げになり、文字のかき取りやかす
れ、ブラシマーク等の原因となつていた。 これを防止するために磁気ブラシと静電潜像保
持体の接触量を極めて小さくするか、あるいは接
触させないといつた非接触磁気ブラシ現像法も考
えられる。 しかし、従来のキヤリアでは磁化力が大きいた
めに磁気ブラシが長くつらなりやすく、穂切り規
制ブレードでブラシの長さを小さく規制しても均
一に短くすることは困難であつた。また磁気ブラ
シを短くするために磁性ロールの磁力を弱める方
法もあるが、ロール自体の設計変更を伴つたり、
現像剤の搬送性が低下する等の問題があり実用的
ではなかつた。 また、同様に磁気ブラシを非接触で行う現像法
においても従来のキヤリアを使用した場合、磁気
ブラシの一部が潜像保持体と接触して画像欠陥を
生じさせ、潜像を忠実に可視像することは極めて
困難であつた。 この発明は上記した問題点に鑑みてなされたも
ので、その目的とするところは、非接触磁気ブラ
シ現像法にも利用することが可能であり、潜像保
持体に書き込まれた潜像を極めて忠実に現像を行
うことができ、しかも長期にわたつて高品位な画
像を再現することのできる電子写真現像用キヤリ
アを提供するにある。 《課題を解決するための手段》 上記した目的を達成するため、本発明に係る電
子写真現像用キヤリアでは、モル比でFe2O3が40
%〜50%、MgOが15〜35%、ZnOが10〜25%、
CuOが1.0〜5.0%、MnO2が1.0〜7.0%の組成から
なる磁性粒子を核とし、該核の周囲を帯電制御剤
を含有した合成樹脂層で被覆してなり、かつ、該
帯電制御剤の重量が該合成樹脂層中の樹脂成分の
0.1〜5wt%とすることである。 ここで上記のようにモル比を決定したのは数多
くの実験から求めたものであり、以下の理由から
なる。 〈Fe2O3が40〜50mol%〉 本発明はまず、Fe2O3含有率を50mol%未満と
し、比較的多量のMgO成分を含む点に特徴を有
する。このようにFe2O3成分を40mol%以上とす
るのは40mol%より少ないと磁性ロール・スリー
ブ上におけるキヤリア粒子の連結力が弱くなり、
磁性ロールを高速で回転させたとき遠心力により
キヤリアの連結が切れてスリーブからの飛散が生
じるためである。また50mol%未満とするのは
50mol%以上ではキヤリア粒子の固有抵抗が小さ
くなり、スリーブからの電荷注入によつて静電潜
像保持体へキヤリアが誘導されやすくなり、印刷
紙面へのキヤリア付着を誘発するためである。 〈MgOが15〜35mol%〉 MgO成分を15mol%以上とするのは15mol%よ
り少ないとキヤリア粒子の固有抵抗が小さくな
り、キヤリア付着を誘発するためである。また
35mol%以下とするのは35mol%より多いとキヤ
リア粒子の密度が小さくなり、流動層コーテイン
グ法で被膜を形成する際キヤリア粒子が軽すぎる
ために、コーテイングに適した流動状態を得るこ
とが困難になるためである。 〈ZnOが10〜25mol%〉 ZnO成分を10mol%以上とするのは、10mol%
より少ないとキヤリアの残留磁化が大きくなり、
現像剤の流動性が低下するため現像剤の攪拌トル
クが増大するとともにトナー濃度を均一に保持す
ることが困難になるためである。また25mol%以
下とするのは25mol%より多いとキヤリア粒子の
磁化力が弱くなり、磁性ロール・スリーブからの
飛散が生じるためである。 〈CuOが1.0〜5.0mol%〉 CuO成分を1.0mol%以上5.0mol%以下とする
のは、それ以外であれば原料の焼結反応が不均一
になり、粒子表面の平滑性が保持できなくなり、
コーテイング時にムラやピンホールのない被覆層
を得ることが困難になるためである。 〈MnO2が1.0〜7.0mol%〉 MnO2成分を1.0mol%以上とするのは、1.0mol
%より少ないと焼結反応時キヤリア粒子の固有抵
抗が変化しやすくなるためである。7.0mol%以
下とするのは7.0mol%より多いとキヤリア粒子
に必要な強度が得られにくくなり、現像剤の攪拌
時にキヤリア粒子の破壊現像が発生し、長期にわ
たつて安定した画像を維持することが困難になる
ためである。 〈所定の組成からなる磁性粒子の周囲に被覆形成
する合成樹脂層中に含有される帯電制御剤が樹脂
成分の0.1〜5wt%〉 上記フエライトキヤリア材に帯電制御剤を特定
比率で含む合成樹脂で被覆することによつて長期
にわたつて画像安定性の優れた現像剤を得ること
が可能となる。 そして、帯電制御剤の重量を被覆層樹脂重量の
0.1〜5wt%とするのは0.1wt%より少ないとトナ
ー粒子との摩擦帯電力が弱く、磁性ロールを高速
で回転させて現像剤を静電潜像保持体表面へ搬送
する際にトナーがキヤリア表面から遊離して現像
器回りを汚染したり、現像時に非印刷部分に付着
して紙面地肌のよごれや印字の解像力低下となる
ためである。また5wt%以下とするのは5wt%よ
り多いと現像剤攪拌時間の長さとともに摩擦帯電
量が増加して画像濃度の低下が生じるためであ
る。 この帯電制御剤を含有させる被覆樹脂として
は、アクリル樹脂、スチレン・アクリル共重合樹
脂、エポキシ樹脂、ポリエステル樹脂、ブタジエ
ン系樹脂、メラミン樹脂、フツ素樹脂、ブチラー
ル樹脂、セルロース樹脂が用いられ、これらは単
体でもあるいは数種を混合しても使用することが
できる。 《作用》 上述したように、Fe2O3、MgO、ZnO、CuO、
MnO2を所定のモル比で組成したものをキヤリア
とすれば容易に穂立状態の均一な短い磁気ブラシ
を得ることが可能となる。そして、これを非接触
現像法に用いた場合、必要以上に穂立ちの長いブ
ラシを形成されないので磁気ブラシが静電潜像保
持体へ接触することがない。またたとえ接触した
場合でもブラシがやわらかいために潜像(潜像保
持体上に形成された像)を破壊することがないの
で、潜像に極めて忠実に現像することが可能とな
る。 さらに上記のキヤリアの周囲に所定の合成樹脂
層を被覆し、非接触現像法の現像剤に用いると、
長期にわたつて、高品質な画像を維持することが
できる。 また、上記に示す樹脂被覆フエライト粒子を非
接触現像法にキヤリアとして用いた場合、高品質
な画像を長期にわたつて維持することが可能であ
り、特に2色現像法の第二現像用キヤリアとして
優れた効果を発揮する。すなわち、2色現像法は
1回の記録過程で第一現像部と第二現像部で同時
に2度の現像を行う方法であり、第二現像用キヤ
リアに要求される特性は第一現像で可視化された
像を第二現像部で破壊することなしに重ねて現像
できることである。そして本キヤリアはこの特性
を十分に満たしており、第一現像で遊離したトナ
ーが第二現像部に混入して起こる混色に対して
も、第一現像用トナーを負に、第二現像用トナー
を正にそれぞれ帯電させる効果により、第一現像
トナー混入時にはそのトナーの電荷を中和させて
現像に寄与することを阻止してしまうので、混色
のない二色記録画像が容易に得ることができる。 《実施例》 以下、本発明の好適な実施例について説明す
る。 *実施例 1 Fe2O345mol%、MgO29mol%、ZnO20mol%、
CuO3mol%、MnO23mol%の組成からなる混合
原料を900℃で仮焼成した。これをボールミルに
て粉砕し、結着剤及び分散剤を含む水溶液に分散
してスラリーとして熱風中で噴霧乾燥して約
50μmのペレツトを得た。さらにこのペレツトを
1250℃で焼結後分級したところ平均粒径が40μm
の球状フエライトを得た。次にスチレン・アクリ
ル樹脂100gを有機溶剤2000c.c.に完全に溶解させ
た後、帯電制御剤1gをこの溶液に均一に分散さ
せてコーテイング剤溶液とした。これをワースタ
ー型流動層コーテイング装置を用いて上記球状フ
エライト材10Kgに均一に噴霧乾燥して樹脂被覆キ
ヤリアを得た。このキヤリアに7wt%のポリエス
テル系トナーを加えて10分間ボールミルで混合
し、この現像剤のトナー比電荷量を測定したとこ
ろ14μC/gであつた。 次にこの現像剤を市販のレーザープリンターに
実装して初期印字したところ、得られた画像は細
線再現性・階調性に優れ、画像欠陥は認められな
かつた。 また、黒ベタ部を光学反射濃度計で測定したと
ころ、1.4の画像濃度を得ていた。さらにこの現
像剤で連続5万枚の耐刷試験を行つたところ、得
られた画像は初期に得られた画像と何ら変るとこ
とろがなかつた。 *実施例 2 Fe2O347mol%、MgO30mol%、ZnO19mol%、
CuO1.5mol%、MnO22.5mol%の組成からなる混
合原料を実施例−1と同様な方法で作成して平均
粒径が40μmの球状フエライト材を得た。次にエ
ポキシ樹脂100gを有機溶剤2000c.c.に完全に溶解
させたのち、帯電制御剤1.5gをこの溶液に均一
に分散してコーテイング剤溶液とした。これをワ
ースター型流動層コーテイング装置を用いて上記
球状フエライト材10Kgに均一に噴霧乾燥して樹脂
被覆キヤリアを得た。 このキヤリアに10wt%のポリエステル系トナ
ーを加えて10分間ボールミルで混合して、この現
像剤のトナー比電荷量を測定したところ15μC/
gであつた。 次にこの現像剤を市販のレーザープリンターに
実装して初期印字したところ、得られた画像は細
線再現性・階調性に優れ、画像欠陥は認められな
かつた。 また、黒ベタ部を光学反射濃度計で測定したと
ころ、1.4の画像濃度を得ていた。さらにこの現
像剤で連続5万枚の耐刷試験を行つたところ、得
られた画像は初期に得られたものと何ら変るとこ
ろがなかつた。 *実施例 3 Fe2O349mol%、MgO33mol%、ZnO15mol%、
CuO1.5mol%、MnO21.5mol%の組成からなる混
合原料を実施例−1と同様な方法で作成して平均
粒径が40μmの球状フエライト材を得た。次にス
チレン・アクリル樹脂50gを有機溶剤1500c.c.に完
全に溶解させたのち、帯電制御剤0.3gをこの溶
液に均一に分散させてコーテイング剤溶液とし
た。これを上記フエライト材とともに攪拌器に入
れ、攪拌乾燥して樹脂被覆キヤリアを得た。 このキヤリアに8wt%のポリエステル系トナー
を加えて10分間ボールミルで混合して、この現像
剤のトナー比電荷量を測定したところ15μC/g
であつた。 次にこの現像剤を市販のレーザープリンターに
実装して初期印字したところ、得られた画像は細
線再現性・階調性に優れ、画像欠陥は認められな
かつた。 また、黒ベタ部を光学反射濃度計で測定したと
ころ、1.4の画像濃度を得ていた。さらにこの現
像剤で連続5万枚の耐刷試験を行つたところ、得
られた画像は初期に得られたものと何ら変るとこ
ろがなかつた。 *比較例 1 Fe2O330mol%、MgO40mol%、ZnO10mol%、
CuO17mol%、MnO23mol%の組成からなる混合
原料を実施例−1と同様な方法で作成して平均粒
径が40μmの球状フエライト材を得た。次にスチ
レン・アクリル樹脂100gを有機溶剤2000c.c.に完
全に溶解させたのち、帯電制御剤1gをこの溶液
に均一に分散してコーテイング剤溶液とした。こ
れをワースター型流動層コーテイング装置を用い
て上記フエライト材10Kgに均一に噴霧乾燥して樹
脂被覆キヤリアを得た。このキヤリアに7wt%の
ポリエステル系トナーを加えて10分間ボールミル
で混合して、この現像剤のトナー比電荷量を測定
したところ14μC/gであつた。 次にこの現像剤を市販のレーザープリンターに
実装して初期印字したところ、紙面上にキヤリア
が付着して得られた画像は不具合なものであつ
た。 *比較例 2 Fe2O345mol%、MgO29mol%、ZnO20mol%、
CuO3mol%、MnO23mol%の組成からなる混合
原料を実施例−1と同様な方法で作成して平均粒
径が40μmの球状フエライト材を得た。次にスチ
レン・アクリル樹脂100gを有機溶剤2000c.c.に完
全に溶解させたのち、帯電制御剤0.05gをこの溶
液に均一に分散させてコーテイング剤溶液とし
た。これをワースター型流動層コーテイング装置
を用いて上記フエライト材10Kgに均一に攪拌乾燥
して樹脂被覆キヤリアを得た。このキヤリアに
5wt%のポリエステル系トナーを加えて10分間ボ
ールミルで混合して、この現像剤のトナー比電荷
量を測定したところ11μC/gであつた。 次にこの現像剤を市販のレーザープリンターに
実装して初期印字したところ、非印字部にカブリ
が発生して得られた画像は不具合なものであつ
た。 *比較例 3 Fe2O365mol%、MgO15mol%、ZnO15mol%、
CuO5mol%の組成からなる混合原料を実施例−
1と同様な方法で作成して平均粒径が40μmの球
状フエライト材を得た。次にエポキシ樹脂50gを
有機溶剤2000c.c.に完全に溶解させたのち、帯電制
御剤0.5gをこの溶液に均一に分散させてコーテ
イング剤溶液とした。これを上記球状フエライト
材とともに攪拌器に入れ、攪拌乾燥して樹脂被覆
キヤリアを得た。このキヤリアに12wt%のポリ
エステル系トナーを加えて10分間ボールミルで混
合して、この現像剤のトナー比電荷量を測定した
ところ18μC/gであつた。 次にこの現像剤を市販のレーザープリンターに
実装して初期印字したところ、得られた画像は文
字にカスレ、にじみが発生しているとともに、紙
面上に多数のキヤリアが付着していた。その後は
装置保護のため印刷を中止した。 〈本件発明のキヤリアを2色現像法に用いる場合
の検討〉 2色現像法の第二現像用キヤリアとして、上記
各実施例、比較例におけるキヤリアを用いた場合
の結果を下記表等に示す。 同表に示すように実施例1〜3では2色現像法
として十分良好な画質を得られたが、比較例のも
のは使用不能となつた。
【表】
*2…非印字部へのカブリ
*3…キヤリア付着大
《発明の効果》 以上のように、本発明に係る電子写真現像用キ
ヤリアによれば、潜像保持体に書き込まれた潜像
を極めて忠実に現像する効果を発揮する。 またその表面に所定の成分による被覆層を形成
した場合には、長期にわたつてその高品位な画像
を再現しうる。 すなわち本発明の磁性キヤリア材を電子写真二
成分現像剤に用いた場合、容易に高品質な画像を
得ることが可能となる。 特に、このキヤリアを2色現像法に用いた場合
には、上記効果が優れたものとなる。
*3…キヤリア付着大
《発明の効果》 以上のように、本発明に係る電子写真現像用キ
ヤリアによれば、潜像保持体に書き込まれた潜像
を極めて忠実に現像する効果を発揮する。 またその表面に所定の成分による被覆層を形成
した場合には、長期にわたつてその高品位な画像
を再現しうる。 すなわち本発明の磁性キヤリア材を電子写真二
成分現像剤に用いた場合、容易に高品質な画像を
得ることが可能となる。 特に、このキヤリアを2色現像法に用いた場合
には、上記効果が優れたものとなる。
Claims (1)
- 1 モル比でFe2O3が40%〜50%、MgOが15〜
35%、ZnOが10〜25%、CuOが1.0〜5.0%、
MnO2が1.0〜7.0%の組成からなる磁性粒子を核
とし、該核の周囲を帯電制御剤を含有した合成樹
脂層で被覆してなり、かつ、該帯電制御剤の重量
が該合成樹脂層中の樹脂成分の0.1〜5wt%である
ことを特徴とする電子写真現像用キヤリア。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP63250774A JPH0299973A (ja) | 1988-10-06 | 1988-10-06 | 電子写真現像用キャリア |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP63250774A JPH0299973A (ja) | 1988-10-06 | 1988-10-06 | 電子写真現像用キャリア |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0299973A JPH0299973A (ja) | 1990-04-11 |
| JPH0579986B2 true JPH0579986B2 (ja) | 1993-11-05 |
Family
ID=17212843
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP63250774A Granted JPH0299973A (ja) | 1988-10-06 | 1988-10-06 | 電子写真現像用キャリア |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0299973A (ja) |
Families Citing this family (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP5240901B2 (ja) * | 2008-01-31 | 2013-07-17 | パウダーテック株式会社 | 電子写真現像剤用キャリア芯材、キャリア及び該キャリアを用いた電子写真現像剤 |
Family Cites Families (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS599670A (ja) * | 1982-07-09 | 1984-01-19 | Toshiba Corp | 電子写真用キヤリア |
| JPS60134249A (ja) * | 1983-12-22 | 1985-07-17 | Fuji Elelctrochem Co Ltd | 静電複写用フエライトキヤリア材 |
-
1988
- 1988-10-06 JP JP63250774A patent/JPH0299973A/ja active Granted
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH0299973A (ja) | 1990-04-11 |
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Legal Events
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|---|---|---|---|
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