JPH0580340A - 液晶配向膜の製造方法 - Google Patents

液晶配向膜の製造方法

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JPH0580340A
JPH0580340A JP24295291A JP24295291A JPH0580340A JP H0580340 A JPH0580340 A JP H0580340A JP 24295291 A JP24295291 A JP 24295291A JP 24295291 A JP24295291 A JP 24295291A JP H0580340 A JPH0580340 A JP H0580340A
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JP
Japan
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film
liquid crystal
glass substrate
alignment
electric field
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Application number
JP24295291A
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English (en)
Inventor
Takaki Takato
孝毅 高頭
Masanori Sakamoto
正典 坂本
Yasushi Kawada
靖 川田
Hiroko Kitsu
裕子 岐津
Makoto Hasegawa
誠 長谷川
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Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】液晶分子を均一配向させ、かつ一定のプレチル
ト角を与えることができ、表示品位を向上できる液晶配
向膜を製造でき、量産性にも優れた方法を提供する。 【構成】電極が形成されたガラス基板5上に接触法によ
りLB膜4を形成した後、このガラス基板5を1対の電
極11間を通過させ、LB膜4に対して所定方向に電場
を印加することによりLB膜4を配向させて配向膜8を
形成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は液晶表示素子に用いられ
る液晶配向膜の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、液晶表示素子の液晶配向膜の製造
方法としては、ラビング法、斜方蒸着法、レプリカ法、
フォトリソグラフィー法、LB法など種々の方法が知ら
れている。
【0003】ラビング法は、基板上にポリイミドに代表
される有機高分子の薄膜を印刷などにより形成した後、
布などにより軽く摩擦して液晶配向能を付与する方法で
ある。斜方蒸着法は、基板上に酸化ケイ素などを斜方蒸
着することにより配向膜を形成する方法である。
【0004】レプリカ法は、基板上に高分子薄膜を形成
し、この高分子薄膜に微細加工が施された型を押し当て
て型の微細パターンを転写して液晶配向能を付与する方
法である。
【0005】フォトリソグラフィー法は、基板上に感光
性樹脂を形成し、この感光性樹脂をマスクを通して露光
し、現像して樹脂表面に微細な凹凸を形成することによ
り液晶配向能を付与する方法である。
【0006】LB法は、水面上にラングミュア・ブロジ
ェット膜(LB膜)を展開し、基板を水中から水面上に
引き上げて基板上に転写し、LB膜を構成する分子を引
き上げ方向に沿って配向させて配向膜とする方法であ
る。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ラビング法は簡単な装
置で実施できる。しかし、有機高分子薄膜を印刷する前
の基板の洗浄工程、有機高分子の印刷工程、ラビング工
程、ラビング後の基板の洗浄工程が必要であり、工程数
が多い。また、ピンホールの発生、ラビングによる有機
高分子薄膜の損傷や剥離、ラビング布からの発塵、均一
な配向性を再現することが困難である、などの欠点があ
る。また、例えば薄層トランジスタ(TFT)をスイッ
チング素子として用いた液晶表示素子の場合には、ラビ
ング中に発生する静電気により基板上のトランジスタの
静電破壊が生じ、表示欠陥が生じるという問題がある。
斜方蒸着法は、装置が大がかりになるうえ、処理時間が
長く、1回の処理当たりの基板の処理枚数に制約がある
ため、量産には不向きである。
【0008】レプリカ法は、均一配向性が劣るという問
題がある。一方、フォトリソグラフィー法は、配向膜表
面に均一に凹凸を形成することができ、均一配向性を付
与することができる。しかし、フォトリソグラフィー法
およびレプリカ法のいずれでも、液晶分子に均一なプレ
チルト角を付与することが非常に困難である。このた
め、電圧印加による液晶分子の再配列時の立ち上がり方
向または電圧遮断時の液晶分子の立ち下がり方向を決定
することができず、チルトリバースにより表示品位の劣
化が生じる。
【0009】LB法を用いた場合、基板の洗浄、ぬれ性
の均一化、基板表面および成膜雰囲気の清浄度を考慮す
ると、大型基板の処理は非常に困難である。また、引上
げ速度が遅いため成膜時間が長く、しかも成膜処理を繰
り返して累積膜を形成することを考慮すると、大量生産
には不向きである。なお、特開平1−243023号公
報には、自然展開速度以上の速度でLB膜を引き上げる
方法が提案されているが、このような方法では均一なL
B膜を形成することは困難である。
【0010】本発明の目的は、液晶分子を均一配向さ
せ、かつ一定のプレチルト角を与えることができ、表示
品位を向上できる液晶配向膜を製造でき、量産性にも優
れた方法を提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段と作用】本願第1の発明の
液晶配向膜の製造方法は、基板上に接触法によりLB膜
を形成した後、前記LB膜に対して所定方向に電場また
は磁場を印加することにより前記LB膜を配向させるこ
とを特徴とするものである。
【0012】本願第2の発明の液晶配向膜の製造方法
は、高分子フィルム上に接触法によりLB膜を形成した
後、前記高分子フィルムを延伸し、さらに延伸されたL
B膜を基板上に転写することを特徴とするものである。
【0013】本願第3の発明の液晶配向膜の製造方法
は、基板上に高分子フィルムを形成し、前記高分子フィ
ルムにフォトリソグラフィー法またはレプリカ法により
凹凸を形成した後、該高分子フィルム上に浸漬法により
LB膜を形成することを特徴とするものである。
【0014】本願第1の発明では、LB膜を形成した
後、電場または磁場を印加することにより、LB膜を構
成する分子に一定の配列方向および傾斜方位を持たせて
配向させる。この方法ではLB膜の構成分子として、水
面上に成膜でき、かつ液晶性基または電場もしくは磁場
に影響される基を有する化合物が用いることが好まし
い。例えば、一般式(1)〜(3)で表される材料が挙
げられる。
【0015】
【化1】 また、水面上に成膜できる化合物と電場もしくは磁場に
影響される基を有する化合物との混合物を用いてもよ
い。
【0016】本願第2の発明では、高分子フィルム上に
接触法によりLB膜を形成した後、高分子フィルムを延
伸することにより、LB膜を構成する分子に一定の配列
方向および傾斜方位を持たせて配向させる。このよう
に、高分子フィルム上に形成されたLB膜を延伸する場
合、分子内での分極が大きい化合物を用いることが好ま
しい。このような分子を用いた場合、高分子フィルムの
延伸によって分子間距離が変化したときに、隣接する分
子間で極性が互いに異なる極性基どうしが互いに電気的
に引き合うため、空間的に安定な分子配置が得られる。
さらに、LB膜の構成分子としては分子鎖中にかさ高い
基を有する化合物を用いることが好ましい。分子鎖中に
かさ高い基が存在すれば、延伸により分子鎖が交差する
ことが少なくなるので、所定方向に配向しやすくなる。
【0017】本願第1および第2の発明では、接触法に
よりLB膜を転写して配向膜を形成するので、従来より
も転写時間を大幅に短縮することができ、製造コストの
大幅削減が期待できる。しかも、これらの方法で得られ
た液晶配向膜を構成する分子の配列方向および傾斜方位
は良好に制御されているので、液晶分子を均一配向さ
せ、かつ一定のプレチルト角を与えることができ、表示
品位を向上できる。
【0018】本願第3の発明では、基板上に形成された
高分子フィルムに凹凸を形成し、この高分子フィルム上
に浸漬法によりLB膜を形成することにより、LB膜を
構成する分子の配列方向だけでなく、傾斜方位も決定で
きる。このため、従来のフォトリソグラフィー法および
レプリカ法で問題となっていた、チルトリバースにより
表示品位の劣化を避けることができる。また、従来より
も粗い凹凸形状を用いても十分に形状効果を発揮させる
ことができる。さらに、従来のLB法と比較して、膜の
累積回数を減らしても十分な効果を得ることができ、製
造コストを下げることができる。
【0019】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面を参照して説明
する。 実施例1 ストライプ状の透明電極が形成された2枚のガラス基板
を用意した。
【0020】図1(a)に示すように、LB成膜装置の
水槽1中には水2が収容され、水面にはバリア3が設け
られている。分子内に液晶性基を有する化合物として、
化2に示す4´−オクタデシルビフェニル−4−カルボ
ン酸の溶液を水面上に展開し、バリア3で圧縮してLB
膜4を形成した。図1(b)に示すように、接触法によ
り基板5上にLB膜4を転写した。接触法によりガラス
基板5上にLB膜4を転写するのに要する時間は約1分
であった。図1(c)に示すように、1対の電極11に
よって形成される電場を横切るようにガラス基板5を所
定速度で水平に移動させ、ガラス基板5の表面に形成さ
れたLB膜4を電場にさらし、図1(d)に示すように
LB膜4を構成する分子を配向させて配向膜10を形成
した。分子の配列方向および傾斜方位は、電場の強さお
よび電場を横切るガラス基板5の移動速度により制御す
ることができる。
【0021】以上のようにして作製された2枚のガラス
基板5を配向膜10を内側にしてスペーサを介して配置
し、シール剤によりシールして液晶セルを作製した。こ
のとき、配向膜10を構成する分子の配列方向および傾
斜方向を互いに直交させた。この液晶セル内に、フェニ
ルシクロヘキサン系混合液晶ZLI−1132(メルク
ジャパン社製)を注入し、液晶注入口を封じてツイスト
ネマチック液晶表示素子を作製した。
【0022】この液晶表示素子について液晶の配向状態
を調べたところ、均一な配向が得られた。また、駆動時
にチルトリバースなどによる表示品位の劣化、または配
向膜面損傷による表示欠陥はなく、良好な表示状態が得
られた。
【0023】
【化2】 実施例2
【0024】透明共通電極が形成されたガラス基板と画
素電極およびTTF駆動素子が形成されたガラス基板の
2枚のガラス基板を用いた以外は実施例1と同様にし
て、液晶表示素子を作製した。
【0025】この液晶表示素子について液晶の配向状態
を調べたところ、均一な配向が得られた。また、駆動時
においても、チルトリバースなどによる表示品位の劣
化、配向膜面損傷による表示欠陥、TFT駆動素子の劣
化による欠陥は観察されず、良好な表示状態が得られ
た。 実施例3 液晶配向膜の構成分子として、化3で示される化合物
(1−ナノデカンカルボン酸)を用いた以外は実施例1
と同様にして、液晶表示素子を作製した。
【0026】この液晶表示素子について液晶の配向状態
を調べたところ、均一な配向が得られた。また、駆動時
においても、チルトリバースなどによる表示品位の劣
化、配向膜面損傷による表示欠陥は観察されず、良好な
表示状態が得られた。
【0027】
【化3】 実施例4 ストライプ状の透明電極が形成された2枚のガラス基板
を用意した。
【0028】図2(a)に示すように、分子内に極性基
を有する化合物として、化4に示すミリスチン酸誘導体
の溶液を水面上に展開し、バリア3で圧縮してLB膜4
を形成した。図2(b)に示すように、接触法によりポ
リエチレンテレフタレート(PET)フィルム12上に
LB膜4を転写した。接触法によりPETフィルム12
上にLB膜4を転写するのに要する時間は約1分であっ
た。図2(c)に示すように、形成されたLB膜4をP
ETフィルム12ごと延伸し、LB膜4を構成する分子
を一定の配列方向および傾斜方位に配向させた。図2
(d)に示すように、PETフィルム12上の配向され
たLB膜4をガラス基板5上に転写し、図2(e)に示
すように配向膜10とした。
【0029】以上のようにして作製された2枚のガラス
基板5を配向膜10を内側にしてスペーサを介して配置
し、シール剤によりシールして液晶セルを作製した。こ
のとき、配向膜10を構成する分子の配列方向および傾
斜方向(すなわち延伸方向)を互いに直交させた。この
液晶セル内に、フェニルシクロヘキサン系混合液晶ZL
I−1132を注入し、液晶注入口を封じてツイストネ
マチック液晶表示素子を作製した。
【0030】この液晶表示素子について液晶の配向状態
を調べたところ、均一な配向が得られた。また、駆動時
にチルトリバースなどによる表示品位の劣化、または配
向膜面損傷による表示欠陥はなく、良好な表示状態が得
られた。
【0031】
【化4】 実施例5
【0032】透明共通電極が形成されたガラス基板と画
素電極およびTTF駆動素子が形成されたガラス基板の
2枚のガラス基板を用いた以外は実施例4と同様にし
て、液晶表示素子を作製した。
【0033】この液晶表示素子について液晶の配向状態
を調べたところ、均一な配向が得られた。また、駆動時
においても、チルトリバースなどによる表示品位の劣
化、配向膜面損傷による表示欠陥、TFT駆動素子の劣
化による欠陥は観察されず、良好な表示状態が得られ
た。 実施例6 液晶配向膜の構成分子として、化5で示される化合物を
用いた以外は実施例4と同様にして、液晶表示素子を作
製した。
【0034】この液晶表示素子について液晶の配向状態
を調べたところ、均一な配向が得られた。また、駆動時
においても、チルトリバースなどによる表示品位の劣
化、配向膜面損傷による表示欠陥は観察されず、良好な
表示状態が得られた。
【0035】
【化5】 実施例7 透明共通電極が形成されたガラス基板と画素電極および
TTF駆動素子が形成されたガラス基板の2枚のガラス
基板を用意した。
【0036】図3(a)に示すように、ガラス基板5上
の電極6側に塗布法により膜厚100nmのネガ型感光
性ポリイミド膜7を形成した。この感光性ポリイミド膜
7をブラック4μm−ホワイト1μmのストライプ状パ
ターンが形成されたマスク21を介して露光した。図3
(b)に示すように、現像・定着して平行溝パターンを
有するポリイミド膜7´を形成した。図3(c)に示す
ように、ガラス基板5をLB成膜装置の水槽1中に沈め
ておき、水面にポリイミドLB膜を展開した後、ガラス
基板5を平行溝に沿うように1回引き上げてガラス基板
5上にLB膜を転写し、これを配向膜とした。
【0037】2枚のガラス基板を配向膜を内側にしてス
ペーサを介して配置し、シール剤によりシールして液晶
セルを作製した。このとき、配向膜の平行溝の方向(L
B膜転写時の引上げ方向)を互いに直交させた。この液
晶セル内に、フェニルシクロヘキサン系混合液晶ZLI
−1132を注入して液晶注入口を封じ、90°ツイス
トネマチック液晶表示素子を作製した。
【0038】この液晶表示素子について液晶の配向状態
を調べたところ、上下の基板面で液晶分子の長軸方向が
平行溝の方向と一致したTN形の液晶配列になっている
ことが確認された。配向膜の膜はじきまたは膜落ちによ
る配向欠陥は観察されなかった。また、駆動時にチルト
リバースなどによる表示品位の劣化、または配向膜面損
傷による表示欠陥、TFT駆動素子の劣化による欠陥は
なく、コントラスト比の良好な表示状態が得られた。 実施例8 透明共通電極が形成されたガラス基板と画素電極および
TTF駆動素子が形成されたガラス基板の2枚のガラス
基板を用意した。
【0039】図4(a)に示すように、ガラス基板5上
の電極6側に塗布法によりポリスチレン系樹脂8を形成
した。このポリスチレン系樹脂8に凸部4μm−凹部1
μmのストライプ状パターンが形成されたレプリカマス
ク22を押し付け、図4(b)に示すように、平行溝パ
ターンを有するポリスチレン系樹脂8´を形成した。図
4(c)に示すように、ガラス基板5をLB成膜装置の
水槽1中に沈めておき、水面にポリイミドLB膜を展開
した後、ガラス基板5を平行溝に沿うように1回引き上
げてガラス基板5上にLB膜を転写し、これを配向膜と
した。
【0040】2枚のガラス基板を配向膜を内側にしてス
ペーサを介して配置し、シール剤によりシールして液晶
セルを作製した。このとき、配向膜の平行溝の方向(L
B膜成膜時の引上げ方向)を互いに直交させた。この液
晶セル内に、フェニルシクロヘキサン系混合液晶ZLI
−1132を注入して液晶注入口を封じ、90°ツイス
トネマチック液晶表示素子を作製した。
【0041】この液晶表示素子について液晶の配向状態
を調べたところ、上下の基板面で液晶分子の長軸方向が
平行溝の方向と一致したTN形の液晶配列になっている
ことが確認された。配向膜の膜はじきまたは膜落ちによ
る配向欠陥は観察されなかった。また、駆動時にチルト
リバースなどによる表示品位の劣化、または配向膜面損
傷による表示欠陥、TFT駆動素子の劣化による欠陥は
なく、コントラスト比の良好な表示状態が得られた。 比較例1 ストライプ状の透明電極が形成された2枚のガラス基板
を用意した。ミリスチン酸(CH3 (CH2 12COO
H)の溶液を水面上に展開して展開膜を形成した後、接
触法によりガラス基板上にLB膜を形成した。
【0042】2枚のガラス基板を配向膜を内側にしてス
ペーサを介して配置し、シール剤によりシールして液晶
セルを作製した。このとき、配向膜となるLB膜の転写
時の引上げ方向を互いに直交させた。この液晶セル内
に、フェニルシクロヘキサン系混合液晶ZLI−113
2を注入して液晶注入口を封じてツイストネマチック液
晶表示素子を作製した。
【0043】この液晶表示素子について液晶の配向状態
を調べたところ、均一な配向が得られ、駆動時にもチル
トリバースなどによる表示品位の劣化、または配向膜面
損傷による表示欠陥はなく、良好な表示状態が得られ
た。
【0044】しかし、対角15インチ級のガラス基板を
用いた場合、比較例1のように浸漬法によりLB膜をガ
ラス基板に転写するのに要する時間は1回当たり約30
分であり、実施例1〜6のように接触法によりLB膜を
ガラス基板に転写するのに要する時間が約1分であるの
と比較すると、非常に長時間を要する。さらに、液晶配
向膜として十分な性能を得るために累積膜を形成する場
合には、両者の方法で数時間の差が生じる。 比較例2
【0045】ミリスチン酸(CH3 (CH2 12COO
H)を用いた以外は実施例4〜6と同様にPETフィル
ム上にLB膜を形成した後、PETフィルムごと延伸し
た。しかし、この方法では、LB膜を構成する分子に均
一な配列方向および傾斜方位を付与できなかった。さら
に、PETフィルム上の配向されたLB膜をガラス基板
上に転写した後、実施例4〜6と同様に液晶表示素子を
作製した。
【0046】この液晶表示素子について液晶の配向状態
を調べたところ、均一な配向は得られなかった。また、
駆動時において、チルトリバースなどによる表示品位の
劣化が観察され、良好な表示状態が得られなかった。
【0047】これらの結果から、延伸により配向処理を
施す場合には、LB膜材料として化3または化4の化合
物のように、分子内での分極が大きく、分子鎖中にかさ
高い基を有する化合物を用いることが好ましいことがわ
かる。 比較例3
【0048】透明共通電極が形成されたガラス基板と画
素電極およびTTF駆動素子が形成されたガラス基板の
2枚のガラス基板の電極側に塗布法により膜厚100n
mのネガ型感光性ポリイミド膜を形成した。この感光性
ポリイミド膜をブラック4μm−ホワイト1μmのスト
ライプ状パターンが形成されたマスクを介して露光し、
現像・定着して平行溝パターンを形成して、これを配向
膜とした。
【0049】2枚のガラス基板を配向膜を内側にしてス
ペーサを介して配置し、シール剤によりシールして液晶
セルを作製した。このとき、配向膜の平行溝の方向を互
いに直交させた。この液晶セル内に、フェニルシクロヘ
キサン系混合液晶ZLI−1132を注入して液晶注入
口を封じ、90°ツイストネマチック液晶表示素子を作
製した。
【0050】この液晶表示素子について液晶の配向状態
を調べたところ、上下の基板面で液晶分子の長軸方向が
平行溝の方向と一致したTN形の液晶配列になってお
り、配向欠陥は観察されなかった。しかし、駆動時にチ
ルトリバースなどによる表示品位の劣化が観察され、コ
ントラスト比も低く、良好な表示状態が得られなかっ
た。 比較例4
【0051】透明共通電極が形成されたガラス基板と画
素電極およびTTF駆動素子が形成されたガラス基板の
2枚のガラス基板の電極側に、浸漬法によりポリイミド
LB膜を5回累積して配向膜とした。
【0052】2枚のガラス基板を配向膜を内側にしてス
ペーサを介して配置し、シール剤によりシールして液晶
セルを作製した。このとき、配向膜となるLB膜の累積
時の引き上げ方向を互いに直交させた。この液晶セル内
に、フェニルシクロヘキサン系混合液晶ZLI−113
2を注入して液晶注入口を封じ、90°ツイストネマチ
ック液晶表示素子を作製した。
【0053】この液晶表示素子について液晶の配向状態
を調べたところ、上下の基板面で液晶分子の長軸方向が
引き上げ方向と一致したTN形の液晶配列になってい
た。しかし、膜はじきまたは膜落ちに起因する配向膜の
配向欠陥が観察された。ただし、駆動時には、コントラ
スト比の良好な表示状態が得られた。 比較例5 ポリイミドLB膜を1回だけ成膜して配向膜とした以外
は、比較例4と同様にして液晶表示素子を作製した。
【0054】この液晶表示素子について液晶の配向状態
を調べたところ、上下の基板面で液晶分子の長軸方向が
引き上げ方向と一致したTN形の液晶配列になってい
た。しかし、膜はじきまたは膜落ちに起因する配向膜の
配向欠陥が観察された。また、駆動時には、コントラス
ト比が低く、良好な表示状態が得られなかった。 比較例6
【0055】透明共通電極が形成されたガラス基板と画
素電極およびTTF駆動素子が形成されたガラス基板の
2枚のガラス基板の電極側に、塗布法によりポリイミド
膜を形成した後、ラビングにより配向処理を施した。
【0056】2枚のガラス基板を配向膜を内側にしてス
ペーサを介して配置し、シール剤によりシールして液晶
セルを作製した。このとき、配向膜のラビング方向を互
いに直交させた。この液晶セル内に、フェニルシクロヘ
キサン系混合液晶ZLI−1132を注入して液晶注入
口を封じ、90°ツイストネマチック液晶表示素子を作
製した。
【0057】この液晶表示素子について液晶の配向状態
を調べたところ、上下の基板面で液晶分子の長軸方向が
ラビング方向と一致したTN形の液晶配列になってい
た。また、駆動時には、チルトリバースなどによる表示
品位の劣化は観察されなかったが、配向膜面の損傷によ
る表示欠陥、および静電気によるTFT駆動素子の劣化
による欠陥が観察され、コントラスト比は高かったもの
の、良好な表示状態が得られなかった。
【0058】
【発明の効果】以上詳述したように本発明の方法を用い
れば、液晶分子を均一配向させ、かつ一定のプレチルト
角を与えることができ、表示品位を向上できる液晶配向
膜を製造でき、量産性にも優れている。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)〜(d)は本発明の実施例1における液
晶配向膜の製造方法を工程順に示す図。
【図2】(a)〜(e)は本発明の実施例4における液
晶配向膜の製造方法を工程順に示す図。
【図3】(a)〜(c)は本発明の実施例7における液
晶配向膜の製造方法を工程順に示す図。
【図4】(a)〜(c)は本発明の実施例8における液
晶配向膜の製造方法を工程順に示す図。
【符号の説明】
1…水槽、2…水、3…バリア、4…LB膜、5…ガラ
ス基板、6…電極、7…感光性ポリイミド膜、8…ポリ
スチレン系樹脂、10…配向膜、11…電極、12…P
ETフィルム、21…マスク、22…レプリカマスク。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 岐津 裕子 神奈川県川崎市幸区小向東芝町1番地 株 式会社東芝総合研究所内 (72)発明者 長谷川 誠 神奈川県横浜市磯子区新杉田町8番地 株 式会社東芝横浜事業所内

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電極が形成された基板上に接触法により
    LB膜を形成した後、前記LB膜に対して所定方向に電
    場または磁場を印加することにより前記LB膜を配向さ
    せることを特徴とする液晶配向膜の製造方法。
  2. 【請求項2】 高分子フィルム上に接触法によりLB膜
    を形成した後、前記高分子フィルムを延伸することによ
    り前記LB膜を配向させ、さらに配向されたLB膜を電
    極が形成された基板上に転写することを特徴とする液晶
    配向膜の製造方法。
  3. 【請求項3】 電極が形成された基板上に高分子薄膜を
    形成し、前記高分子薄膜にフォトリソグラフィー法また
    はレプリカ法により凹凸を形成した後、該高分子フィル
    ム上に浸漬法によりLB膜を形成することを特徴とする
    液晶配向膜の製造方法。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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US5742370A (en) * 1996-09-12 1998-04-21 Korea Institute Of Science And Technology Fabrication method for liquid crystal alignment layer by magnetic field treatment
US7728933B2 (en) 2005-02-07 2010-06-01 Lg Display Co., Ltd. Method and apparatus of forming alignment layer for liquid crystal display device

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