JPH0580429B2 - - Google Patents
Info
- Publication number
- JPH0580429B2 JPH0580429B2 JP61224084A JP22408486A JPH0580429B2 JP H0580429 B2 JPH0580429 B2 JP H0580429B2 JP 61224084 A JP61224084 A JP 61224084A JP 22408486 A JP22408486 A JP 22408486A JP H0580429 B2 JPH0580429 B2 JP H0580429B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- formula
- mol
- olefin
- units
- ethylene
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
Links
Landscapes
- Compositions Of Oxide Ceramics (AREA)
- Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)
- Addition Polymer Or Copolymer, Post-Treatments, Or Chemical Modifications (AREA)
Description
A 産業上の利用分野
本発明は柔軟性、強度に優れたセラミツクバイ
ンダーに関するものである。 B 従来技術 一般にセラミツク成形体はセラミツク粉末とバ
インダーとから生型成形体を作成し、これを焼結
することによつて製造されている。ここで用いら
れるバインダーに要求される特性は、(1)少量のバ
インダーで、できるだけ高密度で適度な柔軟性と
強度をもつた生型成形体を形成しうること、(2)生
型成形体を焼結する際、熱分解しやすく灰分を残
さないこと等である。 従来このような性質を有するバインダーとして
はポリビニルブチラール(以下PVBと略記す
る)、特に重合度400−800、ブチラール化度80モ
ル%以下の溶剤に溶解するものが好んで使用され
ている。 しかしながら、電子機器の性能向上にともな
い、セラミツク成形体の性能向上、例えば従来よ
り更に微粉のセラミツク粉末を用いて高強度の生
型成形体を成形する等の種々の改良が求められて
いるが、従来のPVBバインダーでは高強度の生
型成形体が得られにくいという欠点があつた。 また、従来のPVBの欠点を改良する目的でエ
チレンと酢酸ビニルとの共重合体を有機溶剤中
で、酸によりけん化とともにブチラール化するこ
とによつて得られる未けん化酢酸ビニル単位を23
〜65モル%含有するエチレン変性PVBを用いる
方法も提案されている。(特開昭60−54967号) しかしこの変性PVBを用いても、未けん化酢
酸ビニル単位が多すぎるためか、高強度の生型成
形体が得られにくいという欠点があつた。 また、上記エチレンと酢酸ビニルとの共重合体
をけん化した後、アセタール化して得られる変性
PVBについても開示されているが、エチレン単
位5モル%以上でかつ未けん化酢酸ビニル単位23
〜65モル%を含有する変性PVAは水への溶解性
が十分でなく、そのためか得られる変性PVBを
用いた生型成形体の強度も不十分であるという欠
点がある。 C 発明が解決しようとする問題点 本発明者はかかる現状に鑑み、上記欠点を改良
すべく鋭意検討した結果、α−オレフインとビニ
ルエステルとの共重合体のけん化物であり、α−
オレフイン単位を1〜10モル%含有し、未けん化
ビニルエステル単位が15モル%以下である水溶性
のα−オレフイン変性ポリビニルアルコール(以
下ポリビニルアルコールをPVAと略記する)を
水に溶解し、これを水溶液中でアセタール化する
ことによつて得られる
ンダーに関するものである。 B 従来技術 一般にセラミツク成形体はセラミツク粉末とバ
インダーとから生型成形体を作成し、これを焼結
することによつて製造されている。ここで用いら
れるバインダーに要求される特性は、(1)少量のバ
インダーで、できるだけ高密度で適度な柔軟性と
強度をもつた生型成形体を形成しうること、(2)生
型成形体を焼結する際、熱分解しやすく灰分を残
さないこと等である。 従来このような性質を有するバインダーとして
はポリビニルブチラール(以下PVBと略記す
る)、特に重合度400−800、ブチラール化度80モ
ル%以下の溶剤に溶解するものが好んで使用され
ている。 しかしながら、電子機器の性能向上にともな
い、セラミツク成形体の性能向上、例えば従来よ
り更に微粉のセラミツク粉末を用いて高強度の生
型成形体を成形する等の種々の改良が求められて
いるが、従来のPVBバインダーでは高強度の生
型成形体が得られにくいという欠点があつた。 また、従来のPVBの欠点を改良する目的でエ
チレンと酢酸ビニルとの共重合体を有機溶剤中
で、酸によりけん化とともにブチラール化するこ
とによつて得られる未けん化酢酸ビニル単位を23
〜65モル%含有するエチレン変性PVBを用いる
方法も提案されている。(特開昭60−54967号) しかしこの変性PVBを用いても、未けん化酢
酸ビニル単位が多すぎるためか、高強度の生型成
形体が得られにくいという欠点があつた。 また、上記エチレンと酢酸ビニルとの共重合体
をけん化した後、アセタール化して得られる変性
PVBについても開示されているが、エチレン単
位5モル%以上でかつ未けん化酢酸ビニル単位23
〜65モル%を含有する変性PVAは水への溶解性
が十分でなく、そのためか得られる変性PVBを
用いた生型成形体の強度も不十分であるという欠
点がある。 C 発明が解決しようとする問題点 本発明者はかかる現状に鑑み、上記欠点を改良
すべく鋭意検討した結果、α−オレフインとビニ
ルエステルとの共重合体のけん化物であり、α−
オレフイン単位を1〜10モル%含有し、未けん化
ビニルエステル単位が15モル%以下である水溶性
のα−オレフイン変性ポリビニルアルコール(以
下ポリビニルアルコールをPVAと略記する)を
水に溶解し、これを水溶液中でアセタール化する
ことによつて得られる
【化】
【化】
【化】
【化】
(但し、R1はHまたはCH3を表わし、R2、R3、
R4はそれぞれHまたは炭素数1〜3のアルキル
基を表わす。) の繰り返しからなり、かつk、l、m、nが0.01
≦k/k+l+m+2n≦0.1でかつ、0≦ l/k+l+m+2n≦0.15なる組成式を満足するα −オレフイン変性ポリビニルアセタール樹脂をバ
インダーとして用いる場合には、おどろくべきこ
とに微粉末のセラミツク粉末を用いても、少量の
バインダー量で適度に柔軟で高強度の生型成形体
が得られることを見出し本発明を完成するに到つ
た。 D 問題点を解決するための手段 以下さらに本発明を詳しく説明する。以下にお
いては主にアルミナを用いるシートについて説明
するが、本発明はもちろんこれに限定されるもの
ではなく、すべてのセラミツク生型成形体の製造
用に適用できるものである。 本発明においてセラミツクとはアルミナ、ジル
コニア、チタン酸バリウム、窒化硅素、窒化炭
素、窒化硼素、炭化硼素、ベリリア等公知のもの
を意味する。 本発明において用いられる、
R4はそれぞれHまたは炭素数1〜3のアルキル
基を表わす。) の繰り返しからなり、かつk、l、m、nが0.01
≦k/k+l+m+2n≦0.1でかつ、0≦ l/k+l+m+2n≦0.15なる組成式を満足するα −オレフイン変性ポリビニルアセタール樹脂をバ
インダーとして用いる場合には、おどろくべきこ
とに微粉末のセラミツク粉末を用いても、少量の
バインダー量で適度に柔軟で高強度の生型成形体
が得られることを見出し本発明を完成するに到つ
た。 D 問題点を解決するための手段 以下さらに本発明を詳しく説明する。以下にお
いては主にアルミナを用いるシートについて説明
するが、本発明はもちろんこれに限定されるもの
ではなく、すべてのセラミツク生型成形体の製造
用に適用できるものである。 本発明においてセラミツクとはアルミナ、ジル
コニア、チタン酸バリウム、窒化硅素、窒化炭
素、窒化硼素、炭化硼素、ベリリア等公知のもの
を意味する。 本発明において用いられる、
【化】
【化】
【化】
【化】
(但し、R1はHまたはCH3を表わし、R2、R3、
R4はそれぞれHまたは炭素数1〜3のアルキル
基を表わす。) の繰り返しからなり、かつk、l、m、nが0.01
≦k/k+l+m+2n≦0.1でかつ、0≦ l/k+l+m+2n≦0.15なる組成式を満足するα −オレフイン変性ポリビニルアセタール樹脂の原
料として用いられる、α−オレフイン単位を1〜
10モル%含有し、未けん化ビニルエステル単位が
15モル%以下である、水溶性のα−オレフイン変
性PVAは、α−オレフインとビニルエステルと
を共重合し、その共重合体をけん化することによ
つて得ることができる。 上述のビニルエステルとしては蟻酸ビニル、酢
酸ビニル、プロピオン酸ビニル等が挙げられる
が、酢酸ビニルが経済的に見て好ましい。またα
−オレフインとしてはエチレン、プロピレン、n
−ブテン、イソブテン等が挙げられるが、共重合
組成の均一なものが得られやすい点でエチレンが
最も好ましい。 α−オレフインの含有量としては1〜10モル%
であることが必要である。より好ましい範囲は2
〜8モル%である。α−オレフインの含有量が1
モル%未満の場合には、セラミツク生型成形体の
強度が不足し、10モル%を超える場合には変性
PVAが水に溶解しにくくなり、また生型成形体
が柔らかくなりすぎるため好ましくない。 未けん化ビニルエステル単位の含有量としては
全重合単位当り、15モル%以下であることが必要
であり、好ましくは5モル%以下である。15モル
%を超える場合には水溶性が低下し、またセラミ
ツク生型成形体の強度が低下するので好ましくな
い。 また重合度は通常100〜3000、より好ましくは
500〜2000の範囲から選ばれる。 こうして得られたα−オレフイン変性PVAは
次に水溶液中でアセタール化され、
R4はそれぞれHまたは炭素数1〜3のアルキル
基を表わす。) の繰り返しからなり、かつk、l、m、nが0.01
≦k/k+l+m+2n≦0.1でかつ、0≦ l/k+l+m+2n≦0.15なる組成式を満足するα −オレフイン変性ポリビニルアセタール樹脂の原
料として用いられる、α−オレフイン単位を1〜
10モル%含有し、未けん化ビニルエステル単位が
15モル%以下である、水溶性のα−オレフイン変
性PVAは、α−オレフインとビニルエステルと
を共重合し、その共重合体をけん化することによ
つて得ることができる。 上述のビニルエステルとしては蟻酸ビニル、酢
酸ビニル、プロピオン酸ビニル等が挙げられる
が、酢酸ビニルが経済的に見て好ましい。またα
−オレフインとしてはエチレン、プロピレン、n
−ブテン、イソブテン等が挙げられるが、共重合
組成の均一なものが得られやすい点でエチレンが
最も好ましい。 α−オレフインの含有量としては1〜10モル%
であることが必要である。より好ましい範囲は2
〜8モル%である。α−オレフインの含有量が1
モル%未満の場合には、セラミツク生型成形体の
強度が不足し、10モル%を超える場合には変性
PVAが水に溶解しにくくなり、また生型成形体
が柔らかくなりすぎるため好ましくない。 未けん化ビニルエステル単位の含有量としては
全重合単位当り、15モル%以下であることが必要
であり、好ましくは5モル%以下である。15モル
%を超える場合には水溶性が低下し、またセラミ
ツク生型成形体の強度が低下するので好ましくな
い。 また重合度は通常100〜3000、より好ましくは
500〜2000の範囲から選ばれる。 こうして得られたα−オレフイン変性PVAは
次に水溶液中でアセタール化され、
【化】
【化】
【化】
【化】
(但し、R1はHまたはCH3を表わし、R2、R3、
R4はそれぞれHまたは炭素数1〜3のアルキル
基を表わす。) の繰り返しからなり、かつk、l、m、nが0.01
≦k/k+l+m+2n≦0.1でかつ、0≦ l/k+l+m+2n≦0.15なる組成式を満足するα −オレフイン変性ポリビニルアセタール樹脂とさ
れる。 アセタール基のうちでは特にブチラール基が本
発明の目的には好適である。また
(2n/l+m+2n)で定義されるアセタール化度は、 通常0.5〜0.8(50〜80モル%)、好ましくは0.55〜
0.70(55〜70モル%)の範囲から選ばれる。 本発明の変性ポリビニルアセタールはメタノー
ル、エタノール、イソプロパノール、ブタノール
等のアルコール類、メチルセロソルブ、ブチルセ
ロソルブ等のセロソルブ類、アセトン、メチルエ
チルケトン等のケトン類、およびトルエン、キシ
レン等の芳香族炭化水素系の溶媒に可溶であり、
これらの一つあるいは二つ以上の混合溶媒に溶解
して使用することができる。 本発明のα−オレフイン変性ポリビニルアセタ
ール樹脂は通常セラミツク粉末に対して5〜10重
量%で使用することが好ましい。 また本発明の変性ポリビニルアセタールは、ト
リエチレングリコール−ジ−2−エチルブチレー
ト、トリエチレングリコール−ジ−2−エチルヘ
キソエート、ジオクチルフタレート(DOPと略
記する)、ジブチルフタレート(DBPと略記す
る)等の可塑剤を併用して使用することができ
る。 E 作用および発明の効果 本発明のα−オレフイン変性ポリビニルアセタ
ール樹脂は従来のPVBでは困難であつた粒径が
1μ以下の細かいセラミツク粉末を用いても、少
量の添加で、適度に柔軟で高強度、高密度の生型
成形体を得ることができることが特徴である。 かかる性能が発揮される理由には十分解明され
ているわけではないが、本発明の変性ポリビニル
アセタール中のα−オレフインの作用により、セ
ラミツク粉末との接着力が向上しているととも
に、未けん化ビニルエステル単位が少ないため、
柔軟すぎることなく高強度となるものと推定され
る。 以下に実施例を挙げて本発明を更に具体的に説
明する。なお、以下において部及び%とあるのは
特にことわりのないかぎり重量基準を意味する。 実施例 1 <変性ポリビニルアセタールの製造> エチレン単位6モル%と酢酸ビニル単位94モル
%とからなる共重合体をけん化することにより、
エチレン単位を6モル%含有し、未けん化酢酸ビ
ニル単位を全重合単位あたり0.5モル%含有する
重合度1000の水溶性のエチレン変性PVAを得た。 次にこの変性PVA10部を水90部に入れ、撹拌
下で加熱溶解した後、40℃まで冷却した。40℃で
撹拌しながら35%濃度の濃塩酸6.5部を添加し、
更にブチルアルデヒド5.2部を加えると変性ポリ
ビニルブチラールの白色沈殿が発生した。40℃で
更に4時間熱成を行なつた後、反応を終了し、樹
脂を中和、水洗し、第1表に示すごとき、ブチラ
ール化度(2n×100/l+m+2n)63モル%、エチレン
単 位(k×100/k+l+m+2n)を6モル%、酢酸ビニ
ル 単位(l×100/k+l+m+2n)を0.5モル%含有する
変 性ポリビニルブチラールを得た。 <セラミツク生型シートの製造> 平均粒子径0.6μのアルミナ粉末(昭和軽金属
(株)、AL−160SG−タイプ4)300部と酸化マグネ
シウム(結晶成長阻止剤)0.75部、オレイン酸モ
ノオレート(分散剤)5.5部をメチルセロソル
ブ/イソプロパノールの1/1の混合溶媒150部
に加え、これをボールミル中で24時間撹拌した。 次いでこれに上記変性ポリビニルブチラール20
部とDOP16部とを添加して16時間撹拌し、スラ
リーを作成した。このスラリーを真空脱泡後、ポ
リエステルシード上にキヤストし、風乾燥80℃〜
150℃で8時間乾燥して厚さ1000μの生型シート
を得た。 この生型シートを打抜き装置に入れ10cm角に打
抜いたが、シートに割れは生じなかつた。同様に
厚さ150μの生型シートを作成し打抜いたが割れ
は生じなかつた。 実施例 2〜5 実施例1のエチレン単位含有変性PVAにかえ
て次のα−オレフインPVAを使用した以外は実
施例1と同様にして第1表に示す如き変性ポリビ
ニルブチラール樹脂を得た。実施例1と同様生型
シートを作成し打抜き性を測定した。結果を合せ
て第1表に示す。 実施例2において使用したα−オレフイン変性
PVA: エチレン単位を2モル%含有し、未けん化酢酸
ビニル単位が3.0モル%、重合度1500の水溶性エ
チレン変性PVA。 実施例3において使用したα−オレフイン変性
PVA: エチレン単位を9モル%含有し、未けん化酢酸
ビニル単位が0.5モル%、重合度300の水溶性エチ
レン変性PVA。 実施例4において使用したα−オレフイン変性
PVA: イソブテン単位を4モル%含有し、未けん化酢
酸ビニル単位が0.5モル%、重合度800の水溶性イ
ソブテン変性PVA。 実施例5において使用したα−オレフイン変性
PVA: プロピレン単位を4モル%含有し、未けん化酢
酸ビニル単位が1.0モル%、重合度500の水溶性プ
ロピレン変性PVA。 比較例 1〜5 実施例1のエチレン単位含有変性PVAに代え
て次のPVAを用いる以外は実施例1と同様にし
てポリビニルブチラールを得、厚さ1000μ、150μ
の生型シートを作成し打ち抜いた。結果を合せて
第1表に示す。 比較例1で使用したPVA: 未けん化酢酸ビニル単位0.9モル%含有し、重
合度1000のPVA。 比較例2で使用したPVA: エチレン単位を0.5モル%含有し、未けん化酢
酸ビニル単位1.0モル%、重合度800の水溶性エチ
レン変性PVA。 比較例3で使用したPVA: イソブテン単位を12モル%含有し、未けん化酢
酸ビニル単位0.7モル%、重合度300の水不溶性イ
ソブテン変性PVA。 比較例4で使用したPVA: エチレン単位を10モル%含有し、未けん化酢酸
ビニル単位23モル%、重合度500の水不溶性エチ
レン変性PVA。 比較例5で使用したPVA: エチレン単位を38モル%含有するエチレンと酢
酸ビニルとの共重合体をメタノール中で硫酸を触
媒としてブチルアルデヒドと反応させ、けん化と
ともに生成する水酸基をブチラール化して、エチ
レン単位を38モル%、未けん化酢酸ビニル単位を
23モル%、ブチラール化度19モル%、重合度500
のエチレン変性PVBを得た。 これを用いて実施例1と同様にして生型シート
を作成し、打ち抜き性を測定した。結果を合せて
第1表に示す。
R4はそれぞれHまたは炭素数1〜3のアルキル
基を表わす。) の繰り返しからなり、かつk、l、m、nが0.01
≦k/k+l+m+2n≦0.1でかつ、0≦ l/k+l+m+2n≦0.15なる組成式を満足するα −オレフイン変性ポリビニルアセタール樹脂とさ
れる。 アセタール基のうちでは特にブチラール基が本
発明の目的には好適である。また
(2n/l+m+2n)で定義されるアセタール化度は、 通常0.5〜0.8(50〜80モル%)、好ましくは0.55〜
0.70(55〜70モル%)の範囲から選ばれる。 本発明の変性ポリビニルアセタールはメタノー
ル、エタノール、イソプロパノール、ブタノール
等のアルコール類、メチルセロソルブ、ブチルセ
ロソルブ等のセロソルブ類、アセトン、メチルエ
チルケトン等のケトン類、およびトルエン、キシ
レン等の芳香族炭化水素系の溶媒に可溶であり、
これらの一つあるいは二つ以上の混合溶媒に溶解
して使用することができる。 本発明のα−オレフイン変性ポリビニルアセタ
ール樹脂は通常セラミツク粉末に対して5〜10重
量%で使用することが好ましい。 また本発明の変性ポリビニルアセタールは、ト
リエチレングリコール−ジ−2−エチルブチレー
ト、トリエチレングリコール−ジ−2−エチルヘ
キソエート、ジオクチルフタレート(DOPと略
記する)、ジブチルフタレート(DBPと略記す
る)等の可塑剤を併用して使用することができ
る。 E 作用および発明の効果 本発明のα−オレフイン変性ポリビニルアセタ
ール樹脂は従来のPVBでは困難であつた粒径が
1μ以下の細かいセラミツク粉末を用いても、少
量の添加で、適度に柔軟で高強度、高密度の生型
成形体を得ることができることが特徴である。 かかる性能が発揮される理由には十分解明され
ているわけではないが、本発明の変性ポリビニル
アセタール中のα−オレフインの作用により、セ
ラミツク粉末との接着力が向上しているととも
に、未けん化ビニルエステル単位が少ないため、
柔軟すぎることなく高強度となるものと推定され
る。 以下に実施例を挙げて本発明を更に具体的に説
明する。なお、以下において部及び%とあるのは
特にことわりのないかぎり重量基準を意味する。 実施例 1 <変性ポリビニルアセタールの製造> エチレン単位6モル%と酢酸ビニル単位94モル
%とからなる共重合体をけん化することにより、
エチレン単位を6モル%含有し、未けん化酢酸ビ
ニル単位を全重合単位あたり0.5モル%含有する
重合度1000の水溶性のエチレン変性PVAを得た。 次にこの変性PVA10部を水90部に入れ、撹拌
下で加熱溶解した後、40℃まで冷却した。40℃で
撹拌しながら35%濃度の濃塩酸6.5部を添加し、
更にブチルアルデヒド5.2部を加えると変性ポリ
ビニルブチラールの白色沈殿が発生した。40℃で
更に4時間熱成を行なつた後、反応を終了し、樹
脂を中和、水洗し、第1表に示すごとき、ブチラ
ール化度(2n×100/l+m+2n)63モル%、エチレン
単 位(k×100/k+l+m+2n)を6モル%、酢酸ビニ
ル 単位(l×100/k+l+m+2n)を0.5モル%含有する
変 性ポリビニルブチラールを得た。 <セラミツク生型シートの製造> 平均粒子径0.6μのアルミナ粉末(昭和軽金属
(株)、AL−160SG−タイプ4)300部と酸化マグネ
シウム(結晶成長阻止剤)0.75部、オレイン酸モ
ノオレート(分散剤)5.5部をメチルセロソル
ブ/イソプロパノールの1/1の混合溶媒150部
に加え、これをボールミル中で24時間撹拌した。 次いでこれに上記変性ポリビニルブチラール20
部とDOP16部とを添加して16時間撹拌し、スラ
リーを作成した。このスラリーを真空脱泡後、ポ
リエステルシード上にキヤストし、風乾燥80℃〜
150℃で8時間乾燥して厚さ1000μの生型シート
を得た。 この生型シートを打抜き装置に入れ10cm角に打
抜いたが、シートに割れは生じなかつた。同様に
厚さ150μの生型シートを作成し打抜いたが割れ
は生じなかつた。 実施例 2〜5 実施例1のエチレン単位含有変性PVAにかえ
て次のα−オレフインPVAを使用した以外は実
施例1と同様にして第1表に示す如き変性ポリビ
ニルブチラール樹脂を得た。実施例1と同様生型
シートを作成し打抜き性を測定した。結果を合せ
て第1表に示す。 実施例2において使用したα−オレフイン変性
PVA: エチレン単位を2モル%含有し、未けん化酢酸
ビニル単位が3.0モル%、重合度1500の水溶性エ
チレン変性PVA。 実施例3において使用したα−オレフイン変性
PVA: エチレン単位を9モル%含有し、未けん化酢酸
ビニル単位が0.5モル%、重合度300の水溶性エチ
レン変性PVA。 実施例4において使用したα−オレフイン変性
PVA: イソブテン単位を4モル%含有し、未けん化酢
酸ビニル単位が0.5モル%、重合度800の水溶性イ
ソブテン変性PVA。 実施例5において使用したα−オレフイン変性
PVA: プロピレン単位を4モル%含有し、未けん化酢
酸ビニル単位が1.0モル%、重合度500の水溶性プ
ロピレン変性PVA。 比較例 1〜5 実施例1のエチレン単位含有変性PVAに代え
て次のPVAを用いる以外は実施例1と同様にし
てポリビニルブチラールを得、厚さ1000μ、150μ
の生型シートを作成し打ち抜いた。結果を合せて
第1表に示す。 比較例1で使用したPVA: 未けん化酢酸ビニル単位0.9モル%含有し、重
合度1000のPVA。 比較例2で使用したPVA: エチレン単位を0.5モル%含有し、未けん化酢
酸ビニル単位1.0モル%、重合度800の水溶性エチ
レン変性PVA。 比較例3で使用したPVA: イソブテン単位を12モル%含有し、未けん化酢
酸ビニル単位0.7モル%、重合度300の水不溶性イ
ソブテン変性PVA。 比較例4で使用したPVA: エチレン単位を10モル%含有し、未けん化酢酸
ビニル単位23モル%、重合度500の水不溶性エチ
レン変性PVA。 比較例5で使用したPVA: エチレン単位を38モル%含有するエチレンと酢
酸ビニルとの共重合体をメタノール中で硫酸を触
媒としてブチルアルデヒドと反応させ、けん化と
ともに生成する水酸基をブチラール化して、エチ
レン単位を38モル%、未けん化酢酸ビニル単位を
23モル%、ブチラール化度19モル%、重合度500
のエチレン変性PVBを得た。 これを用いて実施例1と同様にして生型シート
を作成し、打ち抜き性を測定した。結果を合せて
第1表に示す。
【表】
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1 α−オレフインとビニルエステルとの共重合
体のけん化物であり、α−オレフイン単位を1〜
10モル%含有し、未けん化ビニルエステル単位が
15モル%以下である水溶性のα−オレフイン変性
ポリビニルアルコールを水に溶解し、これを水溶
液中でアセタール化することによつて得られる 【化】 【化】 【化】 【化】 (但し、R1はHまたはCH3を表わし、R2、R3、
R4はそれぞれHまたは炭素数1〜3のアルキル
基を表わす。) の繰り返しからなり、かつk、l、m、nが0.01
≦k/k+l+m+2n≦0.1でかつ、0≦ l/k+l+m+2n≦0.15なる組成式を満足するα −オレフイン変性ポリビニルアセタール樹脂を主
剤とすることを特徴とするセラミツクバインダ
ー。 2 変性ポリビニルアセタール樹脂が変性ポリビ
ニルブチラール樹脂である特許請求の範囲第1項
に記載のセラミツクバインダー。 3 α−オレフインがエチレンである特許請求の
範囲第1項または第2項に記載のセラミツクバイ
ンダー。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP61224084A JPS6379752A (ja) | 1986-09-22 | 1986-09-22 | セラミツクバインダ− |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP61224084A JPS6379752A (ja) | 1986-09-22 | 1986-09-22 | セラミツクバインダ− |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS6379752A JPS6379752A (ja) | 1988-04-09 |
| JPH0580429B2 true JPH0580429B2 (ja) | 1993-11-09 |
Family
ID=16808305
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP61224084A Granted JPS6379752A (ja) | 1986-09-22 | 1986-09-22 | セラミツクバインダ− |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPS6379752A (ja) |
Families Citing this family (12)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPH03170361A (ja) * | 1989-11-30 | 1991-07-23 | Taiyo Yuden Co Ltd | セラミックグリーンシート用組成物 |
| US20040260020A1 (en) * | 2001-09-21 | 2004-12-23 | Yoshitaka Miyake | Modified polyvinyl acetal resin |
| JP4794121B2 (ja) * | 2002-07-23 | 2011-10-19 | 株式会社クラレ | インキまたは塗料用バインダー |
| US6992130B2 (en) | 2002-07-23 | 2006-01-31 | Kuraray Co., Ltd. | Polyvinyl acetal and its use |
| EP1447416B1 (en) | 2003-01-23 | 2010-03-03 | Kuraray Co., Ltd. | Polyvinyl acetal and its use |
| EP1637546B1 (en) | 2003-06-26 | 2010-01-06 | Sekisui Chemical Co., Ltd. | Binder resin for coating paste |
| JP2006057070A (ja) * | 2004-07-21 | 2006-03-02 | Sekisui Chem Co Ltd | ポリビニルアセタール系樹脂用可塑剤及びそれを用いたペースト |
| JP2006299030A (ja) * | 2005-04-19 | 2006-11-02 | Sekisui Chem Co Ltd | 塗工ペースト用ビヒクル及び塗工ペースト |
| JP4886350B2 (ja) * | 2005-04-26 | 2012-02-29 | 積水化学工業株式会社 | ポリビニルアセタール樹脂組成物 |
| JP5162124B2 (ja) * | 2006-12-05 | 2013-03-13 | 積水化学工業株式会社 | 変性ポリビニルアセタール樹脂、塗工ペースト、導電ペースト及びセラミックペースト |
| TWI557096B (zh) * | 2011-09-28 | 2016-11-11 | 可樂麗股份有限公司 | 漿料組成物、陶瓷坯片及積層陶瓷電容器 |
| CN108164621B (zh) * | 2017-12-27 | 2020-07-07 | 吉晟光电(深圳)有限公司 | 一种基于聚乙烯醇缩丁醛的改性聚合物及其制备工艺与应用 |
-
1986
- 1986-09-22 JP JP61224084A patent/JPS6379752A/ja active Granted
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPS6379752A (ja) | 1988-04-09 |
Similar Documents
| Publication | Publication Date | Title |
|---|---|---|
| JP5325704B2 (ja) | ビニルアセタール系重合体からなるインキ用、塗料用またはセラミック成形用バインダー | |
| EP0116300B1 (en) | Binder for the production of ceramic molded green bodies | |
| TWI515250B (zh) | 聚氧化烯改性乙烯縮醛系聚合物及含有其之組成物 | |
| TWI554525B (zh) | 經烷基改性之乙烯縮醛系聚合物及組成物 | |
| JPS6379752A (ja) | セラミツクバインダ− | |
| KR100714138B1 (ko) | 세라믹스 성형용 바인더 | |
| TW201144254A (en) | Slurry composition for ceramic green sheet, ceramic green sheet, and multilayer ceramic capacitor | |
| JP3279392B2 (ja) | グリーンシート成形用セラミック泥漿物及びグリーンシート | |
| JP4700689B2 (ja) | 軟質変性されたポリビニルアセタール樹脂 | |
| JP2014189681A (ja) | 変性ポリビニルアセタール樹脂 | |
| JP3110146B2 (ja) | 水溶性ポリビニルアセタール樹脂、グリーンシート成形用セラミック泥漿物及びグリーンシート | |
| JP3154895B2 (ja) | グリーンシート成形用セラミック泥漿物及びグリーンシート | |
| JP3276261B2 (ja) | グリーンシート成形用セラミック泥漿物及びグリーンシート | |
| JPS5895641A (ja) | セラミツク用バインダ− | |
| JP6200231B2 (ja) | セラミックグリーンシート形成用水性分散液 | |
| JP2000302526A (ja) | セラミックス用バインダー | |
| JP2008504414A (ja) | ポリビニルアセタールの製造方法 | |
| JPH0971619A (ja) | セラミックス用バインダー | |
| JP2001146484A (ja) | セラミックス成形用バインダー | |
| JPH0572344B2 (ja) | ||
| KR20240168291A (ko) | 세라믹 그린 시트용 수지 조성물 | |
| JPH066504B2 (ja) | セラミツクス成形用水溶性バインダ− | |
| JPH0127019B2 (ja) | ||
| JPH0769740A (ja) | セラミックス成形体の製造方法 | |
| JPS627663A (ja) | セラミツク形成用結合剤 |
Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
| EXPY | Cancellation because of completion of term |