JPH0581668B2 - - Google Patents
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- JPH0581668B2 JPH0581668B2 JP27017986A JP27017986A JPH0581668B2 JP H0581668 B2 JPH0581668 B2 JP H0581668B2 JP 27017986 A JP27017986 A JP 27017986A JP 27017986 A JP27017986 A JP 27017986A JP H0581668 B2 JPH0581668 B2 JP H0581668B2
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Landscapes
- Physical Vapour Deposition (AREA)
Description
(産業上の利用分野)
本発明は高い結晶化温度を有するTa−W系非
晶質合金の製造方法に関するものである。 (従来の技術) 近年、各種の非晶質材料が開発され、金属材料
の分野において、多くの注目を集めている。これ
らの合金は、従来の結晶合金とは異なり、結晶構
造を持たない合金であり、その性質も従来の金属
材料にはみられないものが多く、機械的性質、耐
摩耗性、耐食性、軟磁性、電気的性質などに優れ
ているため、結晶質金属に代わりうる材料とし
て、各種の用途開発が行われ、さらに、その用途
に適した材料開発も行われている。これらの合金
は、従来、一般に、単ロール法等の液体急冷法に
よつて作製されている。 (発明が解決しようとする問題点) 非晶質合金の最大の問題点は、熱的に不安定な
点にある。これは非晶質状態が熱力学的に非平衡
な準安定状態であるということに由来するもの
で、非晶質合金の宿命ともいえることである。即
ち、非晶質合金は、一般に、それぞれ特有の結晶
化温度を有し、その温度を越えるとより熱的に安
定な結晶合金に変化してしまい、非晶質状態のと
きにみられた優れた諸特性が全て失われてしまう
のである。この結晶化温度は、材料によつて異な
るが、一般に、絶対温度で測定した融点の0.4〜
0.6倍程度の値をとることが知られている。従つ
て、結晶化温度の高い合金を得るためには、融点
の高い合金を非晶質化しなければならない。 Ta−Si−B合金は、融点が約2300℃以上とき
わめて高い。このため液体急冷法によつて作製さ
れたTa−Si−B系非晶質合金は、その結晶化温
度が800℃〜1000℃と非常に高く、非晶質合金の
問題点を大幅に改善することが可能となつた(特
願昭61−012385号)。さらに、このTa−Si−B系
非晶質合金は、一般の非晶質合金に特有の高強
度、高硬度などの優れた機械的性質を有している
ために、例えば、耐摩耗性材料、および、温度上
昇を伴う電極用材料などへの応用が考えられる。 しかしながら、実際に前記Ta−Si−B系非晶
質合金を高温環境下で使用する場合には、経時変
化が問題となつてくるために、使用温度範囲は最
高600℃程度に限定されてしまう。 さらに、液体急冷法によつて作製されるTa−
Si−B系非晶質合金は、その形状が幅数mm〜数cm
のリボン状であるために、広い面積を有する非晶
質合金を得ることができないという問題点があつ
た。さらに、ある物質の上に、前記非晶質合金を
薄膜状で形成することも、従来の液体急冷法では
できなかつた。 本発明は、このような従来技術の問題点を解決
して、結晶化温度が高く、前記Ta系非晶質合金
よりもさらに高温環境に耐えることができ、か
つ、機械的特性、耐食性等にすぐれたTa−W系
非晶質合金薄膜の製造方法を提供することを目的
とする。 (問題点を解決するための手段) 本発明は、(Tal−xWx)1−ySiyなる式で表
され、x=0.01〜1、y=0.1〜0.4である合金を、
ターゲツト物質にイオンを衝突させ、前記ターゲ
ツト物質をガス状態で飛び出させることにより、
基板上に薄膜を形成することによつて、非晶質化
することを特徴とするTa−W系非晶質合金薄膜
の製造方法である。 (作用) Ta−W−Si系合金薄膜では、後に実施例で示
すように、TaとW、または、Wが60at%〜90at
%の組成範囲で、非晶質合金ができることを本発
明者は初めて見いだした。この組成範囲をはずれ
ると非晶質構造がほとんどみられなくなり、非晶
質合金に特徴的な優れた特性がすべて消失してし
まう。また、xの範囲を0.01以上と限定したの
は、この範囲において、Taのみの場合、および、
Wを微量添加した場合よりも結晶化温度が高くな
るからである。 これらの非晶質合金の結晶化温度は、その融点
の高さに対応して、いずれも1000℃以上という高
い値である。また、これらの非晶質合金の機械的
特性は、非晶質合金に一般にみられるように、高
硬度である。また、耐食性においても、Taおよ
びWのすぐれた耐食性に匹敵するほどの耐食性を
有している。 本発明による製造方法は、アルゴンガス等の気
体原子または分子を高電界または高周波電界中で
イオン化し、さらに電界によつて加速することに
より、ターゲツト表面に衝突させて、ターゲツト
物質をターゲツト表面からたたき出して、基板上
に薄膜を形成するため、大面積で、かつ、均質な
合金薄膜を形成することが出来る。 また、ターゲツト物質としては、目的組成の
Ta−W−Si三元系合金、あるいは、Ta,Wおよ
びSiを適当な面積比で組み合わせた複合物質を利
用する。このため、得られる合金薄膜の組成は、
ターゲツト合金の組成を変化させることにより、
また、複合物質の面積比を適当に変化させること
により、容易に変化させることが出来るため、目
的とする組成の非晶質合金薄膜を容易に得ること
ができる。 (実施例) 以下、本発明の一実施例を図により詳細に説明
する。第1図に、本発明のTa−W系非晶質合金
薄膜を作製する装置の一例を示す。第1図に示す
装置は高周波二極マグネトロンスパツタ装置であ
り、図において、1はターゲツト、2は基板であ
る。ターゲツト1は本実施例において、複合ター
ゲツトを用いた。即ち、直径100mm、厚さ5mmの
Taターゲツトのうえに、一辺10mmの正方形で厚
さ1mmのW、およびSiの板を適当な枚数だけおい
た。この際、Taターゲツトの上に、W、および
Siの板がなるべく均一に分布するように設定し
た。W、およびSiの枚数を変化させることによ
り、得られる合金薄膜の組成を変化させた。基板
2には、長さ50mm、幅25mmで厚さ0.2mmのガラス
を用いた。 薄膜作成に際しては、最初にバルブ5を開い
て、真空チヤンバー3を真空ポンプ4によつて、
10-7Torr台の真空まで排気する。この後、バリ
アブルリークバルブ6を開いて、アルゴンガス導
入管7よりアルゴンガスを10-3Torr台になるま
で導入する。この状態で高周波電源8の電源を入
れることにより、スパツタを開始させる。投入電
力は500Wとした。このとき、ターゲツト1は、
冷却水導入管10によつて水冷されている。ま
た、基板2は、液体窒素導入管11によつて導入
された液体窒素12によつて、室温以下に冷却さ
れている。これは、Ta−W系合金薄膜を非晶質
化するためには、水、液体窒素等の冷媒で基板を
冷却する必要があるためである。基板温度を熱電
対14を通して、温度計15によつて測定する
と、−180℃まで冷却されていることがわかつた。
スパツタの最初の1時間は、シヤツター9を閉じ
て、プレスパツタを行つた、本スパツタ装置は、
ターゲツトの裏側に、永久磁石13が取り付けら
れており、これがターゲツト表面に作る磁場によ
つて、高速スパツタが行えるようになつている。
プレスパツタ終了後、シヤツター9を開いて、基
板上に薄膜を作製した。薄膜作製は、1時間行つ
た。得られた薄膜の厚さは、5μm程度であつた。 得られたTa−W−Si合金薄膜の構造をX線回
折法によつて評価した。その結果、薄膜の組成で
TaとW、および、Wが60at%〜90at%の組成範
囲では、いずれの薄膜も結晶による鋭い回折ピー
クはみられず、ブロードなハローパターンが得ら
れたことから、非晶質合金薄膜が得られたことが
確認された。第1表に、示差熱分析で測定したこ
れらの試料の結晶化温度を示す。いずれの試料も
1000℃以上の高い結晶化温度を示しており、Ta
−Si−B系非晶質合金の場合よりもさらに100℃
〜200℃高い結晶化温度を有していることがわか
る。また、これらの試料は、800℃で1000時間焼
鈍した後も非晶質構造を維持しており、非常に耐
熱性の高い非晶質合金であることが判明した。さ
らに、これらの試料の機械的特性は、ビツカース
硬度が900〜1600の範囲であるという優れた性質
を示した。さらに、これらの試料は濃塩酸、濃硝
酸、濃硫酸、濃王水の中に一日放置しても何ら腐
食された様子も見られず、重量変化も認められな
かつた。
晶質合金の製造方法に関するものである。 (従来の技術) 近年、各種の非晶質材料が開発され、金属材料
の分野において、多くの注目を集めている。これ
らの合金は、従来の結晶合金とは異なり、結晶構
造を持たない合金であり、その性質も従来の金属
材料にはみられないものが多く、機械的性質、耐
摩耗性、耐食性、軟磁性、電気的性質などに優れ
ているため、結晶質金属に代わりうる材料とし
て、各種の用途開発が行われ、さらに、その用途
に適した材料開発も行われている。これらの合金
は、従来、一般に、単ロール法等の液体急冷法に
よつて作製されている。 (発明が解決しようとする問題点) 非晶質合金の最大の問題点は、熱的に不安定な
点にある。これは非晶質状態が熱力学的に非平衡
な準安定状態であるということに由来するもの
で、非晶質合金の宿命ともいえることである。即
ち、非晶質合金は、一般に、それぞれ特有の結晶
化温度を有し、その温度を越えるとより熱的に安
定な結晶合金に変化してしまい、非晶質状態のと
きにみられた優れた諸特性が全て失われてしまう
のである。この結晶化温度は、材料によつて異な
るが、一般に、絶対温度で測定した融点の0.4〜
0.6倍程度の値をとることが知られている。従つ
て、結晶化温度の高い合金を得るためには、融点
の高い合金を非晶質化しなければならない。 Ta−Si−B合金は、融点が約2300℃以上とき
わめて高い。このため液体急冷法によつて作製さ
れたTa−Si−B系非晶質合金は、その結晶化温
度が800℃〜1000℃と非常に高く、非晶質合金の
問題点を大幅に改善することが可能となつた(特
願昭61−012385号)。さらに、このTa−Si−B系
非晶質合金は、一般の非晶質合金に特有の高強
度、高硬度などの優れた機械的性質を有している
ために、例えば、耐摩耗性材料、および、温度上
昇を伴う電極用材料などへの応用が考えられる。 しかしながら、実際に前記Ta−Si−B系非晶
質合金を高温環境下で使用する場合には、経時変
化が問題となつてくるために、使用温度範囲は最
高600℃程度に限定されてしまう。 さらに、液体急冷法によつて作製されるTa−
Si−B系非晶質合金は、その形状が幅数mm〜数cm
のリボン状であるために、広い面積を有する非晶
質合金を得ることができないという問題点があつ
た。さらに、ある物質の上に、前記非晶質合金を
薄膜状で形成することも、従来の液体急冷法では
できなかつた。 本発明は、このような従来技術の問題点を解決
して、結晶化温度が高く、前記Ta系非晶質合金
よりもさらに高温環境に耐えることができ、か
つ、機械的特性、耐食性等にすぐれたTa−W系
非晶質合金薄膜の製造方法を提供することを目的
とする。 (問題点を解決するための手段) 本発明は、(Tal−xWx)1−ySiyなる式で表
され、x=0.01〜1、y=0.1〜0.4である合金を、
ターゲツト物質にイオンを衝突させ、前記ターゲ
ツト物質をガス状態で飛び出させることにより、
基板上に薄膜を形成することによつて、非晶質化
することを特徴とするTa−W系非晶質合金薄膜
の製造方法である。 (作用) Ta−W−Si系合金薄膜では、後に実施例で示
すように、TaとW、または、Wが60at%〜90at
%の組成範囲で、非晶質合金ができることを本発
明者は初めて見いだした。この組成範囲をはずれ
ると非晶質構造がほとんどみられなくなり、非晶
質合金に特徴的な優れた特性がすべて消失してし
まう。また、xの範囲を0.01以上と限定したの
は、この範囲において、Taのみの場合、および、
Wを微量添加した場合よりも結晶化温度が高くな
るからである。 これらの非晶質合金の結晶化温度は、その融点
の高さに対応して、いずれも1000℃以上という高
い値である。また、これらの非晶質合金の機械的
特性は、非晶質合金に一般にみられるように、高
硬度である。また、耐食性においても、Taおよ
びWのすぐれた耐食性に匹敵するほどの耐食性を
有している。 本発明による製造方法は、アルゴンガス等の気
体原子または分子を高電界または高周波電界中で
イオン化し、さらに電界によつて加速することに
より、ターゲツト表面に衝突させて、ターゲツト
物質をターゲツト表面からたたき出して、基板上
に薄膜を形成するため、大面積で、かつ、均質な
合金薄膜を形成することが出来る。 また、ターゲツト物質としては、目的組成の
Ta−W−Si三元系合金、あるいは、Ta,Wおよ
びSiを適当な面積比で組み合わせた複合物質を利
用する。このため、得られる合金薄膜の組成は、
ターゲツト合金の組成を変化させることにより、
また、複合物質の面積比を適当に変化させること
により、容易に変化させることが出来るため、目
的とする組成の非晶質合金薄膜を容易に得ること
ができる。 (実施例) 以下、本発明の一実施例を図により詳細に説明
する。第1図に、本発明のTa−W系非晶質合金
薄膜を作製する装置の一例を示す。第1図に示す
装置は高周波二極マグネトロンスパツタ装置であ
り、図において、1はターゲツト、2は基板であ
る。ターゲツト1は本実施例において、複合ター
ゲツトを用いた。即ち、直径100mm、厚さ5mmの
Taターゲツトのうえに、一辺10mmの正方形で厚
さ1mmのW、およびSiの板を適当な枚数だけおい
た。この際、Taターゲツトの上に、W、および
Siの板がなるべく均一に分布するように設定し
た。W、およびSiの枚数を変化させることによ
り、得られる合金薄膜の組成を変化させた。基板
2には、長さ50mm、幅25mmで厚さ0.2mmのガラス
を用いた。 薄膜作成に際しては、最初にバルブ5を開い
て、真空チヤンバー3を真空ポンプ4によつて、
10-7Torr台の真空まで排気する。この後、バリ
アブルリークバルブ6を開いて、アルゴンガス導
入管7よりアルゴンガスを10-3Torr台になるま
で導入する。この状態で高周波電源8の電源を入
れることにより、スパツタを開始させる。投入電
力は500Wとした。このとき、ターゲツト1は、
冷却水導入管10によつて水冷されている。ま
た、基板2は、液体窒素導入管11によつて導入
された液体窒素12によつて、室温以下に冷却さ
れている。これは、Ta−W系合金薄膜を非晶質
化するためには、水、液体窒素等の冷媒で基板を
冷却する必要があるためである。基板温度を熱電
対14を通して、温度計15によつて測定する
と、−180℃まで冷却されていることがわかつた。
スパツタの最初の1時間は、シヤツター9を閉じ
て、プレスパツタを行つた、本スパツタ装置は、
ターゲツトの裏側に、永久磁石13が取り付けら
れており、これがターゲツト表面に作る磁場によ
つて、高速スパツタが行えるようになつている。
プレスパツタ終了後、シヤツター9を開いて、基
板上に薄膜を作製した。薄膜作製は、1時間行つ
た。得られた薄膜の厚さは、5μm程度であつた。 得られたTa−W−Si合金薄膜の構造をX線回
折法によつて評価した。その結果、薄膜の組成で
TaとW、および、Wが60at%〜90at%の組成範
囲では、いずれの薄膜も結晶による鋭い回折ピー
クはみられず、ブロードなハローパターンが得ら
れたことから、非晶質合金薄膜が得られたことが
確認された。第1表に、示差熱分析で測定したこ
れらの試料の結晶化温度を示す。いずれの試料も
1000℃以上の高い結晶化温度を示しており、Ta
−Si−B系非晶質合金の場合よりもさらに100℃
〜200℃高い結晶化温度を有していることがわか
る。また、これらの試料は、800℃で1000時間焼
鈍した後も非晶質構造を維持しており、非常に耐
熱性の高い非晶質合金であることが判明した。さ
らに、これらの試料の機械的特性は、ビツカース
硬度が900〜1600の範囲であるという優れた性質
を示した。さらに、これらの試料は濃塩酸、濃硝
酸、濃硫酸、濃王水の中に一日放置しても何ら腐
食された様子も見られず、重量変化も認められな
かつた。
【表】
【表】
なお、本実施例では、高周波二極マグネトロン
スパツタ装置によるTa−W系非晶質合金薄膜の
製造方法を紹介したが、非晶質薄膜を作製する際
に、他のスパツタ方法、即ち、通常の直流二極ス
パツタ法、高周波二極スパツタ法、三極あるいは
四極スパツタ法、バイアススパツタ法、イオンビ
ームスパツタ法、反応性スパツタ法等を利用して
もさしつかえない。 (発明の効果) 以上詳細に説明したように、本発明によるTa
−W系非晶質合金薄膜の製造方法は高い結晶化温
度を有し、かつ、機械的特性、耐食性等にすぐれ
た非晶質合金薄膜が容易に得られ、その効果は大
きい。
スパツタ装置によるTa−W系非晶質合金薄膜の
製造方法を紹介したが、非晶質薄膜を作製する際
に、他のスパツタ方法、即ち、通常の直流二極ス
パツタ法、高周波二極スパツタ法、三極あるいは
四極スパツタ法、バイアススパツタ法、イオンビ
ームスパツタ法、反応性スパツタ法等を利用して
もさしつかえない。 (発明の効果) 以上詳細に説明したように、本発明によるTa
−W系非晶質合金薄膜の製造方法は高い結晶化温
度を有し、かつ、機械的特性、耐食性等にすぐれ
た非晶質合金薄膜が容易に得られ、その効果は大
きい。
第1図は、本発明のTa−W系非晶質合金薄膜
を作製する装置の一例を示す図である。 図において、1はターゲツト、2は基板、3は
チヤンバー、4は真空ポンプ、5は真空バルブ、
6はバリアブルリークバルブ、7はアルゴンガス
導入管、8は高周波電源、9はシヤツター、10
はターゲツト用冷却水導入管、11は基板冷却用
液体窒素導入管、12は液体窒素、13は永久磁
石、14は熱電対、15は温度計である。
を作製する装置の一例を示す図である。 図において、1はターゲツト、2は基板、3は
チヤンバー、4は真空ポンプ、5は真空バルブ、
6はバリアブルリークバルブ、7はアルゴンガス
導入管、8は高周波電源、9はシヤツター、10
はターゲツト用冷却水導入管、11は基板冷却用
液体窒素導入管、12は液体窒素、13は永久磁
石、14は熱電対、15は温度計である。
Claims (1)
- 1 (Tal−xWx)1−ySiyなる式で表され、x
=0.01〜1、y=0.1〜0.4である組成の合金を、
ターゲツト物質にイオンを衝突させ、前記ターゲ
ツト物質をガス状態で飛び出させることにより、
基板上に薄膜を形成するスパツタ装置を用いて、
非晶質化させることを特徴とするTa−W系非晶
質合金薄膜の製造方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP27017986A JPS63125663A (ja) | 1986-11-12 | 1986-11-12 | Ta−W系非晶質合金薄膜の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP27017986A JPS63125663A (ja) | 1986-11-12 | 1986-11-12 | Ta−W系非晶質合金薄膜の製造方法 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS63125663A JPS63125663A (ja) | 1988-05-28 |
| JPH0581668B2 true JPH0581668B2 (ja) | 1993-11-15 |
Family
ID=17482623
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP27017986A Granted JPS63125663A (ja) | 1986-11-12 | 1986-11-12 | Ta−W系非晶質合金薄膜の製造方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPS63125663A (ja) |
Families Citing this family (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPH01165761A (ja) * | 1987-12-22 | 1989-06-29 | Mitsui Eng & Shipbuild Co Ltd | 雰囲気中における低摩擦性、耐焼付性並びに低摩耗性部材 |
| JPH084495B2 (ja) * | 1988-08-19 | 1996-01-24 | 帝人株式会社 | 接着性動物細胞の培養方法 |
| WO2016018312A1 (en) * | 2014-07-30 | 2016-02-04 | Hewlett-Packard Development Company, L.P. | Wear resistant coating |
| JP2023117618A (ja) * | 2022-02-14 | 2023-08-24 | 東京エレクトロン株式会社 | 成膜方法及び成膜システム |
-
1986
- 1986-11-12 JP JP27017986A patent/JPS63125663A/ja active Granted
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPS63125663A (ja) | 1988-05-28 |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| EXPY | Cancellation because of completion of term |