JPH0582402B2 - - Google Patents
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- JPH0582402B2 JPH0582402B2 JP59219301A JP21930184A JPH0582402B2 JP H0582402 B2 JPH0582402 B2 JP H0582402B2 JP 59219301 A JP59219301 A JP 59219301A JP 21930184 A JP21930184 A JP 21930184A JP H0582402 B2 JPH0582402 B2 JP H0582402B2
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Description
〔産業上の利用分野〕
本発明は下記反応式に従つてN−ビニルホルム
アミド重合物を製造する方法に関するものであ
る。
アミド重合物を製造する方法に関するものであ
る。
従来、原料モノマーであるN−ビニルホルムア
ミドの製造方法としては (1) アセトアルデヒドとシアン化水素との反応に
よつて得られたアセトアルデヒドシアンヒドリ
ンを原料とし、これにホルムアミドを反応させ
てN−(α−シアノエチル)ホルムアミドとな
し、これによりシアン化水素を分裂させN−ビ
ニル化合物を得る方法 (2) N−ホルミル−α−アラニンまたはN−エチ
ルホルムアミドとメタノールを電極反応させて
N−(α−メトキシエチル)ホルムアミドとな
し、これによりメタノールを分裂させてN−ビ
ニル化合物を得る方法 等が知られているが(1)の方法は原料物質及び副生
物の安全性から製造が難しい上にラジカル重合を
阻害する副生物が生じるのでこの方法で得られる
モノマーを重合することはN−ビニルホルムアミ
ド重合物の工業的製造法として満足し得る方法で
はない。(2)の方法は電極反応を用いる点で工業的
に実施するのは困難であり、N−ビニルホルムア
ミド重合物を製造するための前工程となり得な
い。 〔発明の目的〕 本発明の目的は前記従来法に比し、工業的有利
なN−ビニルホルムアミド重合物の製造方法を提
供することにある。しかして本発明の目的は、第
1工程として、ホルムアミドとアセトアルデヒド
とを塩基性触媒の存在下反応させてN−(α−ヒ
ドロキシエチル)ホルムアミドを得る工程、 第2工程として、前記第1工程で得られたN−
(α−ヒドロキシエチル)ホルムアミドを酸性触
媒の存在下第1級または第2級アルコールと反応
させてN−(α−アルコキシエチル)ホルムアミ
ドを得る工程、 第3工程として、前記第2工程で得られたN−
(α−アルコキシエチル)ホルムアミドを気相で
250〜600℃に加熱して脱アルコール反応させてN
−ビニルホルムアミドを得る工程、 第4工程として、前記第3工程で得られたN−
ビニルホルムアミドをラジカル開始剤の存在下重
合させてN−ビニルホルムアミド重合得る工程を
包含することを特徴とするN−ビニルホルムアミ
ド重合物の製造方法によつて達成される。 〔発明の構成〕 (第1工程) 本発明でホルムアミドとアセトアルデヒドの反
応に用いられる触媒としては、一般的な塩基性化
合物のいずれをも使用することができる。アルカ
リ金属、アルカリ土類金属、第4級アンモニウム
などの水酸化物、第3級アミン、強塩基性、及び
弱塩基性に使用するイオン交換樹脂及び強塩基と
弱酸からなる弱塩基性塩などであるが、好ましい
塩基触媒は強塩基と弱酸からなる弱塩基性塩であ
り特に強塩基とPKa値が4〜15の弱酸からなる
弱塩基性塩が好ましい。ここでPKa値は
0.01mol/水溶液濃度の25℃における値を意味
する。このような弱塩基性塩としては各種の物質
が挙げられるが、例えばリチウム、ナトリウム又
はカリウム等の水酸化物の強塩基と有機酸、フエ
ノール類、亜硫酸、亜リン酸、次亜リン酸、ピロ
リン酸、リン酸、炭酸、ホウ酸、メタケイ酸等の
弱酸との塩が例示される。特に好ましい弱塩基性
塩は炭酸カリウム、炭酸ナトリウム、リン酸カリ
ウム、リン酸ナトリウムピロリン酸カリウム、ピ
ロリン酸ナトリウムである。 ホルムアミドとアセトアルデヒドとの反応の触
媒となる弱塩基性塩の使用割合は、ホルムアミド
に対し通常は、0.01〜10モル%、好ましくは0.1
〜5モル%の範囲から適宜選択される。 ホルムアミドとアセトアルデヒドとの反応温度
は、−10〜100℃の広い範囲から選択し得るが、ア
セトアルデヒドの選択率の観点から0〜40℃の範
囲とするのが好ましい。 反応原料であるホルムアミドとアセトアルデヒ
ドとの使用割合は、通常、1:1.0〜5.0(モル比)
の範囲から選択されるが、好ましい使用割合は、
アセトアルデヒドの反応系への供給態様によつて
異なり、例えば、アセトアルデヒドをガス状で供
給する場合は、1:1.0〜1.5(モル比)、液状で供
給する場合は1:1.5〜4.0(モル比)の範囲であ
る。 ホルムアミドとアセトアルデヒドとの反応方法
は、従来公知の各種の形式に従い任意の反応装置
を用いて行なうことができるが、アセトアルデヒ
ドの供給態様は、これをガス状とするならば、前
述したように、当モル量に近いアセトアルデヒド
の使用割合において高収率を達成し得るので経済
的に有利である。好ましい反応方法は、撹拌槽内
に触媒およびホルムアミドを仕込み、これに、ガ
ス状のアセトアルデヒドを連続的に少量ずつ液中
フイードする方法である。 反応は、溶媒の不存在下に実施することも可能
であるが、生成物のN−(α−ヒドロキシエチル)
ホルムアミドは融点が52.5〜53.8℃の結晶性物質
であつて0〜40℃の好ましい温度で無溶媒で反応
を実施した場合は、反応終了時に生成物が析出固
化するので結晶を分散する溶媒を用いることが好
ましい。具体的にはヘキサン、ヘプタン等の脂肪
族炭化水素、ベンゼン、トルエン、キシレン等の
芳香族炭化水素が挙げられる。溶媒の使用量は、
通常、ホルムアミドに対して0.2〜2重量倍の範
囲から適宜選択される。なお、溶媒は、次に述べ
る結晶析出の直前に反応系に添加してもよい。 ホルムアミドとアセトアルデヒドの反応生成物
のN−(α−ヒドロキシエチル)ホルムアミドは、
常態では結晶析出の起こらない反応途中、具体的
には、ホルムアミドの転換率が50〜80モル%、好
ましくは、60〜80モル%の範囲内において、冷却
あるいは結晶核の添加によつて結晶を析出させる
と生成物の収率が高められるので好ましい。 従つて予め決定されたアセトアルデヒドの使用
量の残存量をガスとして液中フイードして溶解せ
しめた後、前記した方法に従つてN−(α−ヒド
ロキシエチル)ホルムアミドの結晶を析出させ、
次いで、反応を続行させるか、あるいは、予め結
晶を析出させ、次いで、残存量のアセトアルデヒ
ドのガスを液中フイードして反応を続行させるこ
とによりN−(α−ヒドロキシエチル)ホルムア
ミドをほぼ定量的に得ることができる。冷却は、
反応温度を−20〜25℃、好ましくは−5〜10℃の
範囲に温度を低下させることによつて行なわれ、
結晶核の添加は、晶析の技術分野の公知の方法に
従つて、N−(α−ヒドロキシエチル)ホルムア
ミドの少量を結晶核として反応系に添加すること
によつて行なわれる。 (第2工程) 反応終了後結晶として得られたN−(α−ヒド
ロキシエチル)ホルムアミドは吸湿性で熱に不安
定で容易に原料のホルムアミドとアセトアルデヒ
ドに分解するのでこれを単離することなく、アル
コールを反応せしめることにより分解反応を全く
回避し、極めて高い収率でN−(α−アルコキシ
エチル)ホルムアミドを得ることができる。結晶
化していない状態で得られたN−(α−ヒドロキ
シエチル)ホルムアミドもアルコールを反応せし
めることにより、高い選択率でこれをN−(α−
アルコキシエチル)ホルムアミドとなし、蒸留な
ど公知の手段で取り出すことができる。 本発明方法においてN−(α−ヒドロキシエチ
ル)ホルムアミドとの反応に用いられるアルコー
ルとしては、第1級又は第2級のアルコールが用
いられるが、反応性と、N−(α−ヒドロキシエ
チル)ホルムアミドとの溶解性の面から炭素原子
数1〜8のアルコールが好ましい。多価アルコー
ルは2種類以上の反応物を与え生成物が複雑とな
り好ましくないが、アルコキシ基を開裂させてN
−ビニルホルムアミドを得るためには障害となら
ない。 反応性の面で特に好ましいアルコールとしては
炭素原子数1〜4の1価の1級アルコールであ
り、例えばメタノール、エタノール、n−プロパ
ノール、n−ブタノール、イソブチルアルコー
ル、2−メトキシエタノール、2−エトキシエタ
ノールである。 N−(α−ヒドロキシエチル)ホルムアミドに
対するアルコールの使用量は任意に定めることが
できるが、N−(α−ヒドロキシエチル)ホルム
アミドが熱的に不安定な化合物であり反応後の回
収が困難なためアルコールを等モル又は過剰に用
いることが好ましく、通常1.0〜30倍モルのアル
コールが使用される。N−(α−ヒドロキシエチ
ル)ホルムアミドは結晶性の化合物であるので反
応に供するアルコールを溶媒として用いるのが良
く、この場合のアルコールの使用量は2.0〜20倍
モルが好ましい。アルコールの種類によつては、
未反応のアセトアルデヒドと容易にアセタールを
生ずるので、前述のアルコールの使用量に加え、
未反応のアセトアルデヒドに対し、2倍モルのア
ルコールを増量することが好ましい。 アルコールの使用量を最小限にするためには適
宜反応に不活性な溶媒を使用することもできる。 N−(α−ヒドロキシエチル)ホルムアミドと
アルコールとの反応に用いられる触媒としては、
一般的な酸触媒のいずれもが使用することができ
る。鉱酸、有機酸、弱酸及び強酸性を示すイオン
交換樹脂、固体酸触媒などであるが、好ましくは
これらの内、強酸性の物質が用いられる。好まし
い酸触媒の例としては硫酸、塩酸、硝酸、臭化水
素酸、スルフアミン酸、メタンスルホン酸、エタ
ンスルホン酸、パラトルエンスルホン酸、架橋ポ
リスチレンスルホン酸などが挙げられる。酸触媒
の使用量はN−(α−ヒドロキシエチル)ホルム
アミドに対し0.001〜10モル%、好ましくは0.1〜
5モル%の範囲である。またイオン交換樹脂の如
き不均一系の触媒を用いる場合には、触媒を充填
したカラムに原料混合物を通液して反応させるこ
ともできる。 N−(α−ヒドロキシエチル)ホルムアミドと
アルコールとの反応は両者の混合物に酸触媒を添
加するか、接触させることにより容易に達成され
る。反応温度は反応性とN−(α−ヒドロキシエ
チル)ホルムアミドの安定性の面から−10〜60℃
の範囲が好ましい。特に好ましくは0〜40℃の範
囲である。反応生成物は酸触媒を中和または分離
したのち、濃縮、蒸留など通常公知の方法で単離
することもできる。 (第3工程) 前記第2工程で得られたN−(α−アルコキシ
エチル)ホルムアミドを気相で加熱し、脱アルコ
ール反応させることによりN−ビニルホルムアミ
ドが得られる。 N−(α−アルコキシエチル)ホルムアミドを
気化する方法としては不活性ガス気流下加熱する
方法、減圧下加熱する方法、不活性ガス存在下に
減圧下で加熱する方法などを用いることができ
る。気化せしめる温度は通常100℃〜500℃で実施
される。 脱アルコール反応は通常250℃〜600℃好ましく
は350〜500℃である。N−(α−アルコキシエチ
ル)ホルムアミドを気相で加熱する方法としては
例えばガラス、石英、金属などを充填した加熱炉
に気体を通じ接触させる方法、加熱した不活性ガ
スと接触させる方法などが挙げられる。気体の滞
留時間は0.01〜20秒で行うことが好ましい。 (第4工程) 第3工程で得られたN−ビニルホルムアミドを
ラジカル重合開始剤の存在下重合させることによ
りN−ビニルホルムアミド重合物が得られる。N
−ビニルホルムアミドはそのまま溶媒を使用せず
に塊状重合することもできるし、N−ビニルホル
ムアミドを溶解する種々の有機溶媒を用いた溶液
重合によりN−ビニルホルムアミド重合物を得る
ことができるがこれを水溶液で重合することは容
易に高収率で極めて高分子量の重合体を得ること
ができるので好ましい。N−ビニルホルムアミド
は種々のラジカル重合性ビニルモノマーと共重合
することができるが水溶液状で共重合する場合は
アクリル酸またはメタクリル酸およびそれらの誘
導体、アクリルアミドまたはアクリルアミドおよ
びそれらの誘導体と共重合することにより高分子
量の重合体を得ることができる。 水溶液状で重合する場合N−ビニルホルムアミ
ドまたはN−ビニルホルムアミドと共重合するモ
ノマーとの混合物の濃度は5〜80重量%好ましく
は10〜60重量%の範囲で行うのが好ましく、また
必要により親水性の有機溶剤を混合することもで
きる。水溶液のPHは5〜10好ましくは6〜8に調
節するのが良い。 ラジカル重合開始剤としては、油溶性のアゾ化
合物水溶性のアゾ化合物、過酸化水素、過硫酸
塩、過塩素酸塩、ハイドロパーオキサイド、ジア
ルキルパーオキサイド、ジアシルパーオキサイ
ド、ケトンパーオキサイド、アルキルパーエステ
ル、パーオキシジカーボネートなどが用いられる
が高分子量のポリマーを得るためにはアゾ化合物
が好ましい。特に好ましくは水溶性のアゾ化合物
である。好ましい水溶性アゾ化合物の例としては
2,2′−アゾビス−(2−アミジノプロパン)2
塩酸塩、アゾビス−(N,N−ジメチレンイソブ
チルアミジン)・2塩酸塩、4,4′−アゾビス−
(4−ジアノ吉草酸)−2−ナトリウムなどが例示
される。ラジカル重合開始剤の使用量はN−ビニ
ルホルムアミドまたはN−ビニルホルムアミドと
他の共重合可能なモノマーの混合物の重量に対し
て0.005〜5重量%好ましくは0.05〜0.5重量%範
囲で選択される。 重合温度は10℃〜150℃の範囲で目的の重合物
の分子量に応じて選択できる。水溶液状で重合す
る場合は20℃〜100℃であり好ましくは40℃〜80
℃である。 本発明はその重合方法、添加順序に制約されな
いが水溶液重合を例示するならば撹拌下重合する
方法、静置容器中で断熱的に重合する方法、シー
ト状で除熱しつつ重合する方法、水中油型エマル
シヨン状で重合する方法、油中水型のエマルシヨ
ンまたは分散状態で重合する方法が例示される。 撹拌下重合する方法としてはN−ビニルホルム
アミドの水溶液に窒素ガスを通じて酸素を除いた
のち所定温度となし、ラジカル重合開始剤を添加
し窒素ガス気流下所定温度に保持する方法が例示
される。 〔実施例〕 以下本発明を実施例によりさらに具体的に説明
するが本発明はその要旨を超えない限り、以下の
実施例に限定されるものではない。 実施例 1 (1) N−(α−メトキシエチル)ホルムアミドの
合成 ステンレス製撹拌器、ガス導入管、温度計及
び排気管を付した氷冷冷却管を備えた5の4
ツ口フラスコの排気管に少量の流動パラフイン
を入れたトラツプを接続した。 電磁撹拌器、保温装置及びニードルバルブを
備えた1の耐圧ガラス反応器に約750mlのア
セトアルデヒドを入れニードルバルブと4ツ口
フラスコのガス導入管をフツ素樹脂チユーブで
接続した。4ツ口フラスコにホルムアミド450
g(10モル)、炭酸カリウム6.9g、n−ヘキサ
ン450gを入れ25℃に保ちつつ激しく撹拌した。 耐圧ガラス反応器を40℃に保ち、アセトアル
デヒドを撹拌しつつニードルバルブを徐々に開
き、アセトアルデヒドをガス状で反応液中に導
入した。流動パラフインを入れたトラツプを観
察しアセトアルデヒドがトラツプからガス状で
漏れない範囲で最大限に供給される様にニード
ルバルブを調節し浴温25℃で反応したところ
3.5時間で530g(12モル)のアセトアルデヒド
が吸収された。アセトアルデヒドの供給を止め
更に30分撹拌したのち5℃にまで冷却すると反
応物は結晶化しスラリー状となつた。結晶化に
より発熱するのでふたたび5℃に冷却したのち
900gのメタノールを入れ撹拌下20℃に昇温し、
9.8gの硫酸と61gのメタノールの混合物を添
加し、透明な溶液を得た。25℃で4時間反応し
たのちアンモニア水12.5gを入れて中和し生じ
た無機物をヌツチエで過した。液の上層の
n−ヘキサン層を分離しエバポレーターで濃縮
後減圧蒸留したところ、ホルムアミドを2.5重
量%含有するN−(α−メトキシエチル)ホル
ムアミド(沸点70〜73℃/0.2mmHg)961gを
得た。ホルムアミドに対する収率は95.5%であ
つた。 (2) N−ビニルホルムアミドの合成例 内径27mm長さ300mmのステンレス製の電気炉
を垂直に設置し直径1.5mmのガラスビーズを充
填した。カラム温度を400℃に保持し、145mm
Hgの減圧下上部より前記反応生成物を毎分80
mlの窒素ガスとともに毎分1.0gの速度で定量
ポンプにより導入した。留出物をジムロートで
冷却後、ドライアイスで冷却したトラツプ中に
採取した。エバポレーターでメタノールを除い
たのち減圧下10cmのビクローカラムを用いて蒸
留した。ホルムアミドを4%含有するN−ビニ
ルホルムアミド(沸点41〜40℃/0.1mmHg)
651gを得た。この収率は原料ホルムアミドに
対し89%に相当する。 (3) N−ビニルホルムアミド重合物の合成例 撹拌器、冷却管、窒素ガス導入管、開始剤投
入口を備えた100mlの4ツ口フラスコに前記生
成物10.4gを39.3gの脱塩水に溶解して導入し
た。窒素ガスを通じつつ50℃に昇温したのち10
重量%のN,N′−アゾビス−(2−アミジノプ
ロパン)・2塩酸塩の水溶液0.3gを入れ窒素ガ
ス気流下撹拌しつつ50℃にて8時間保持した。
生成物の還元粘度はηsp/C=6.3、重合率は
99.1%であつた。原料ホルムアミドからの一貫
収率は84%に相当する。原料アセトアルデヒド
からの一貫収率は70%に相当する。 実施例 2 実施例1のメタノールの代わりに2280gの2−
メトキシエタノールを用いた以外は実施例1と同
様の条件でN−〔α−(2−メチルオキシ)エチル
オキシ〕ホルムアミドを合成した。ホルムアミド
を含有しない生成物1250g(沸点94〜95℃/0.65
mmHg)を得た。ホルムアミドに対する収率は85
%であつた。 実施例1と同様の条件で熱分解し、実質的にホ
ルムアミドを含有しないN−ビニルホルムアミド
を収率87%で合成した。 実施例1と同様の条件で重合し、N−ビニルホ
ルムアミド重合物を得た。生成物の還元粘度は
ηsp/C=6.1、重合率は99.5%であつた。原料ホ
ルムアミドからの一貫収率は73%に相当する。原
料アセトアルデヒドからの一貫収率は60%に相当
する。 比較例 1 ラクトニトリルとホルムアミドを特公昭47−
37406実施例1に従つてラクトニトリルからの収
率80%(文献値82%)、ホルムアミドからの収率
36%でN−ホルミルアラニンニトリルをなし、特
公昭43−928実施例1に従つてこれを5mmHg、
600℃の条件で脱シアン化水素化し、収率38%
(文献値により求めたN−ホルミルアラニンから
の収率46%)でN−ビニルホルムアミドを得た。 実施例1と同様の条件で蒸留後実施例1、(1)N
−ビニルホルムアミド重合物の合成例と同様の条
件で重合を行つた。生成物の還元粘度はηsp/C
=3.2、重合率は87.2%であつた。原料ホルムア
ミドからの一貫収率は12%に相当する。原料ラク
トニトリルからの一貫収率は26.5%に相当する。 (還元粘度の測定) 重合物を1規定の食塩水に0.1g/dlの濃度に
溶解し、オストワルドの粘度計(tp=30.2秒)を
25℃で測定した値(t秒)より求めた。 還元粘度ηsp/C=(t−tp/tp)/0.1(dl/g) (重合率の測定) 500mlの三角フラスコに重合物の水溶液約2g
を精秤後脱塩水200mlに溶解した。酢酸ソーダ5
gを投入し溶解したのち1/10規定ヨウ素水溶液25
mlを入れ30分保存した。この溶液を1/10規定のチ
オ硫酸ナトリウム水溶液により殿粉を指示薬とし
て滴定した。同様の条件で空試験を行いその滴定
量の差から重合率を算出した。 〔発明の効果〕 本発明のN−ビニルホルムアミド重合物の製造
法によれば出発物質として毒性の高いニトリル化
合物を使用することなく、アセトアルデヒドとホ
ルムアミドとアルコールを原料として極めて収率
良くしかも容易に高品質のN−ビニルホルムアミ
ド重合物を製造することができるので水溶性及び
親水性高分子の応用分野に寄与するところが大で
ある。
ミドの製造方法としては (1) アセトアルデヒドとシアン化水素との反応に
よつて得られたアセトアルデヒドシアンヒドリ
ンを原料とし、これにホルムアミドを反応させ
てN−(α−シアノエチル)ホルムアミドとな
し、これによりシアン化水素を分裂させN−ビ
ニル化合物を得る方法 (2) N−ホルミル−α−アラニンまたはN−エチ
ルホルムアミドとメタノールを電極反応させて
N−(α−メトキシエチル)ホルムアミドとな
し、これによりメタノールを分裂させてN−ビ
ニル化合物を得る方法 等が知られているが(1)の方法は原料物質及び副生
物の安全性から製造が難しい上にラジカル重合を
阻害する副生物が生じるのでこの方法で得られる
モノマーを重合することはN−ビニルホルムアミ
ド重合物の工業的製造法として満足し得る方法で
はない。(2)の方法は電極反応を用いる点で工業的
に実施するのは困難であり、N−ビニルホルムア
ミド重合物を製造するための前工程となり得な
い。 〔発明の目的〕 本発明の目的は前記従来法に比し、工業的有利
なN−ビニルホルムアミド重合物の製造方法を提
供することにある。しかして本発明の目的は、第
1工程として、ホルムアミドとアセトアルデヒド
とを塩基性触媒の存在下反応させてN−(α−ヒ
ドロキシエチル)ホルムアミドを得る工程、 第2工程として、前記第1工程で得られたN−
(α−ヒドロキシエチル)ホルムアミドを酸性触
媒の存在下第1級または第2級アルコールと反応
させてN−(α−アルコキシエチル)ホルムアミ
ドを得る工程、 第3工程として、前記第2工程で得られたN−
(α−アルコキシエチル)ホルムアミドを気相で
250〜600℃に加熱して脱アルコール反応させてN
−ビニルホルムアミドを得る工程、 第4工程として、前記第3工程で得られたN−
ビニルホルムアミドをラジカル開始剤の存在下重
合させてN−ビニルホルムアミド重合得る工程を
包含することを特徴とするN−ビニルホルムアミ
ド重合物の製造方法によつて達成される。 〔発明の構成〕 (第1工程) 本発明でホルムアミドとアセトアルデヒドの反
応に用いられる触媒としては、一般的な塩基性化
合物のいずれをも使用することができる。アルカ
リ金属、アルカリ土類金属、第4級アンモニウム
などの水酸化物、第3級アミン、強塩基性、及び
弱塩基性に使用するイオン交換樹脂及び強塩基と
弱酸からなる弱塩基性塩などであるが、好ましい
塩基触媒は強塩基と弱酸からなる弱塩基性塩であ
り特に強塩基とPKa値が4〜15の弱酸からなる
弱塩基性塩が好ましい。ここでPKa値は
0.01mol/水溶液濃度の25℃における値を意味
する。このような弱塩基性塩としては各種の物質
が挙げられるが、例えばリチウム、ナトリウム又
はカリウム等の水酸化物の強塩基と有機酸、フエ
ノール類、亜硫酸、亜リン酸、次亜リン酸、ピロ
リン酸、リン酸、炭酸、ホウ酸、メタケイ酸等の
弱酸との塩が例示される。特に好ましい弱塩基性
塩は炭酸カリウム、炭酸ナトリウム、リン酸カリ
ウム、リン酸ナトリウムピロリン酸カリウム、ピ
ロリン酸ナトリウムである。 ホルムアミドとアセトアルデヒドとの反応の触
媒となる弱塩基性塩の使用割合は、ホルムアミド
に対し通常は、0.01〜10モル%、好ましくは0.1
〜5モル%の範囲から適宜選択される。 ホルムアミドとアセトアルデヒドとの反応温度
は、−10〜100℃の広い範囲から選択し得るが、ア
セトアルデヒドの選択率の観点から0〜40℃の範
囲とするのが好ましい。 反応原料であるホルムアミドとアセトアルデヒ
ドとの使用割合は、通常、1:1.0〜5.0(モル比)
の範囲から選択されるが、好ましい使用割合は、
アセトアルデヒドの反応系への供給態様によつて
異なり、例えば、アセトアルデヒドをガス状で供
給する場合は、1:1.0〜1.5(モル比)、液状で供
給する場合は1:1.5〜4.0(モル比)の範囲であ
る。 ホルムアミドとアセトアルデヒドとの反応方法
は、従来公知の各種の形式に従い任意の反応装置
を用いて行なうことができるが、アセトアルデヒ
ドの供給態様は、これをガス状とするならば、前
述したように、当モル量に近いアセトアルデヒド
の使用割合において高収率を達成し得るので経済
的に有利である。好ましい反応方法は、撹拌槽内
に触媒およびホルムアミドを仕込み、これに、ガ
ス状のアセトアルデヒドを連続的に少量ずつ液中
フイードする方法である。 反応は、溶媒の不存在下に実施することも可能
であるが、生成物のN−(α−ヒドロキシエチル)
ホルムアミドは融点が52.5〜53.8℃の結晶性物質
であつて0〜40℃の好ましい温度で無溶媒で反応
を実施した場合は、反応終了時に生成物が析出固
化するので結晶を分散する溶媒を用いることが好
ましい。具体的にはヘキサン、ヘプタン等の脂肪
族炭化水素、ベンゼン、トルエン、キシレン等の
芳香族炭化水素が挙げられる。溶媒の使用量は、
通常、ホルムアミドに対して0.2〜2重量倍の範
囲から適宜選択される。なお、溶媒は、次に述べ
る結晶析出の直前に反応系に添加してもよい。 ホルムアミドとアセトアルデヒドの反応生成物
のN−(α−ヒドロキシエチル)ホルムアミドは、
常態では結晶析出の起こらない反応途中、具体的
には、ホルムアミドの転換率が50〜80モル%、好
ましくは、60〜80モル%の範囲内において、冷却
あるいは結晶核の添加によつて結晶を析出させる
と生成物の収率が高められるので好ましい。 従つて予め決定されたアセトアルデヒドの使用
量の残存量をガスとして液中フイードして溶解せ
しめた後、前記した方法に従つてN−(α−ヒド
ロキシエチル)ホルムアミドの結晶を析出させ、
次いで、反応を続行させるか、あるいは、予め結
晶を析出させ、次いで、残存量のアセトアルデヒ
ドのガスを液中フイードして反応を続行させるこ
とによりN−(α−ヒドロキシエチル)ホルムア
ミドをほぼ定量的に得ることができる。冷却は、
反応温度を−20〜25℃、好ましくは−5〜10℃の
範囲に温度を低下させることによつて行なわれ、
結晶核の添加は、晶析の技術分野の公知の方法に
従つて、N−(α−ヒドロキシエチル)ホルムア
ミドの少量を結晶核として反応系に添加すること
によつて行なわれる。 (第2工程) 反応終了後結晶として得られたN−(α−ヒド
ロキシエチル)ホルムアミドは吸湿性で熱に不安
定で容易に原料のホルムアミドとアセトアルデヒ
ドに分解するのでこれを単離することなく、アル
コールを反応せしめることにより分解反応を全く
回避し、極めて高い収率でN−(α−アルコキシ
エチル)ホルムアミドを得ることができる。結晶
化していない状態で得られたN−(α−ヒドロキ
シエチル)ホルムアミドもアルコールを反応せし
めることにより、高い選択率でこれをN−(α−
アルコキシエチル)ホルムアミドとなし、蒸留な
ど公知の手段で取り出すことができる。 本発明方法においてN−(α−ヒドロキシエチ
ル)ホルムアミドとの反応に用いられるアルコー
ルとしては、第1級又は第2級のアルコールが用
いられるが、反応性と、N−(α−ヒドロキシエ
チル)ホルムアミドとの溶解性の面から炭素原子
数1〜8のアルコールが好ましい。多価アルコー
ルは2種類以上の反応物を与え生成物が複雑とな
り好ましくないが、アルコキシ基を開裂させてN
−ビニルホルムアミドを得るためには障害となら
ない。 反応性の面で特に好ましいアルコールとしては
炭素原子数1〜4の1価の1級アルコールであ
り、例えばメタノール、エタノール、n−プロパ
ノール、n−ブタノール、イソブチルアルコー
ル、2−メトキシエタノール、2−エトキシエタ
ノールである。 N−(α−ヒドロキシエチル)ホルムアミドに
対するアルコールの使用量は任意に定めることが
できるが、N−(α−ヒドロキシエチル)ホルム
アミドが熱的に不安定な化合物であり反応後の回
収が困難なためアルコールを等モル又は過剰に用
いることが好ましく、通常1.0〜30倍モルのアル
コールが使用される。N−(α−ヒドロキシエチ
ル)ホルムアミドは結晶性の化合物であるので反
応に供するアルコールを溶媒として用いるのが良
く、この場合のアルコールの使用量は2.0〜20倍
モルが好ましい。アルコールの種類によつては、
未反応のアセトアルデヒドと容易にアセタールを
生ずるので、前述のアルコールの使用量に加え、
未反応のアセトアルデヒドに対し、2倍モルのア
ルコールを増量することが好ましい。 アルコールの使用量を最小限にするためには適
宜反応に不活性な溶媒を使用することもできる。 N−(α−ヒドロキシエチル)ホルムアミドと
アルコールとの反応に用いられる触媒としては、
一般的な酸触媒のいずれもが使用することができ
る。鉱酸、有機酸、弱酸及び強酸性を示すイオン
交換樹脂、固体酸触媒などであるが、好ましくは
これらの内、強酸性の物質が用いられる。好まし
い酸触媒の例としては硫酸、塩酸、硝酸、臭化水
素酸、スルフアミン酸、メタンスルホン酸、エタ
ンスルホン酸、パラトルエンスルホン酸、架橋ポ
リスチレンスルホン酸などが挙げられる。酸触媒
の使用量はN−(α−ヒドロキシエチル)ホルム
アミドに対し0.001〜10モル%、好ましくは0.1〜
5モル%の範囲である。またイオン交換樹脂の如
き不均一系の触媒を用いる場合には、触媒を充填
したカラムに原料混合物を通液して反応させるこ
ともできる。 N−(α−ヒドロキシエチル)ホルムアミドと
アルコールとの反応は両者の混合物に酸触媒を添
加するか、接触させることにより容易に達成され
る。反応温度は反応性とN−(α−ヒドロキシエ
チル)ホルムアミドの安定性の面から−10〜60℃
の範囲が好ましい。特に好ましくは0〜40℃の範
囲である。反応生成物は酸触媒を中和または分離
したのち、濃縮、蒸留など通常公知の方法で単離
することもできる。 (第3工程) 前記第2工程で得られたN−(α−アルコキシ
エチル)ホルムアミドを気相で加熱し、脱アルコ
ール反応させることによりN−ビニルホルムアミ
ドが得られる。 N−(α−アルコキシエチル)ホルムアミドを
気化する方法としては不活性ガス気流下加熱する
方法、減圧下加熱する方法、不活性ガス存在下に
減圧下で加熱する方法などを用いることができ
る。気化せしめる温度は通常100℃〜500℃で実施
される。 脱アルコール反応は通常250℃〜600℃好ましく
は350〜500℃である。N−(α−アルコキシエチ
ル)ホルムアミドを気相で加熱する方法としては
例えばガラス、石英、金属などを充填した加熱炉
に気体を通じ接触させる方法、加熱した不活性ガ
スと接触させる方法などが挙げられる。気体の滞
留時間は0.01〜20秒で行うことが好ましい。 (第4工程) 第3工程で得られたN−ビニルホルムアミドを
ラジカル重合開始剤の存在下重合させることによ
りN−ビニルホルムアミド重合物が得られる。N
−ビニルホルムアミドはそのまま溶媒を使用せず
に塊状重合することもできるし、N−ビニルホル
ムアミドを溶解する種々の有機溶媒を用いた溶液
重合によりN−ビニルホルムアミド重合物を得る
ことができるがこれを水溶液で重合することは容
易に高収率で極めて高分子量の重合体を得ること
ができるので好ましい。N−ビニルホルムアミド
は種々のラジカル重合性ビニルモノマーと共重合
することができるが水溶液状で共重合する場合は
アクリル酸またはメタクリル酸およびそれらの誘
導体、アクリルアミドまたはアクリルアミドおよ
びそれらの誘導体と共重合することにより高分子
量の重合体を得ることができる。 水溶液状で重合する場合N−ビニルホルムアミ
ドまたはN−ビニルホルムアミドと共重合するモ
ノマーとの混合物の濃度は5〜80重量%好ましく
は10〜60重量%の範囲で行うのが好ましく、また
必要により親水性の有機溶剤を混合することもで
きる。水溶液のPHは5〜10好ましくは6〜8に調
節するのが良い。 ラジカル重合開始剤としては、油溶性のアゾ化
合物水溶性のアゾ化合物、過酸化水素、過硫酸
塩、過塩素酸塩、ハイドロパーオキサイド、ジア
ルキルパーオキサイド、ジアシルパーオキサイ
ド、ケトンパーオキサイド、アルキルパーエステ
ル、パーオキシジカーボネートなどが用いられる
が高分子量のポリマーを得るためにはアゾ化合物
が好ましい。特に好ましくは水溶性のアゾ化合物
である。好ましい水溶性アゾ化合物の例としては
2,2′−アゾビス−(2−アミジノプロパン)2
塩酸塩、アゾビス−(N,N−ジメチレンイソブ
チルアミジン)・2塩酸塩、4,4′−アゾビス−
(4−ジアノ吉草酸)−2−ナトリウムなどが例示
される。ラジカル重合開始剤の使用量はN−ビニ
ルホルムアミドまたはN−ビニルホルムアミドと
他の共重合可能なモノマーの混合物の重量に対し
て0.005〜5重量%好ましくは0.05〜0.5重量%範
囲で選択される。 重合温度は10℃〜150℃の範囲で目的の重合物
の分子量に応じて選択できる。水溶液状で重合す
る場合は20℃〜100℃であり好ましくは40℃〜80
℃である。 本発明はその重合方法、添加順序に制約されな
いが水溶液重合を例示するならば撹拌下重合する
方法、静置容器中で断熱的に重合する方法、シー
ト状で除熱しつつ重合する方法、水中油型エマル
シヨン状で重合する方法、油中水型のエマルシヨ
ンまたは分散状態で重合する方法が例示される。 撹拌下重合する方法としてはN−ビニルホルム
アミドの水溶液に窒素ガスを通じて酸素を除いた
のち所定温度となし、ラジカル重合開始剤を添加
し窒素ガス気流下所定温度に保持する方法が例示
される。 〔実施例〕 以下本発明を実施例によりさらに具体的に説明
するが本発明はその要旨を超えない限り、以下の
実施例に限定されるものではない。 実施例 1 (1) N−(α−メトキシエチル)ホルムアミドの
合成 ステンレス製撹拌器、ガス導入管、温度計及
び排気管を付した氷冷冷却管を備えた5の4
ツ口フラスコの排気管に少量の流動パラフイン
を入れたトラツプを接続した。 電磁撹拌器、保温装置及びニードルバルブを
備えた1の耐圧ガラス反応器に約750mlのア
セトアルデヒドを入れニードルバルブと4ツ口
フラスコのガス導入管をフツ素樹脂チユーブで
接続した。4ツ口フラスコにホルムアミド450
g(10モル)、炭酸カリウム6.9g、n−ヘキサ
ン450gを入れ25℃に保ちつつ激しく撹拌した。 耐圧ガラス反応器を40℃に保ち、アセトアル
デヒドを撹拌しつつニードルバルブを徐々に開
き、アセトアルデヒドをガス状で反応液中に導
入した。流動パラフインを入れたトラツプを観
察しアセトアルデヒドがトラツプからガス状で
漏れない範囲で最大限に供給される様にニード
ルバルブを調節し浴温25℃で反応したところ
3.5時間で530g(12モル)のアセトアルデヒド
が吸収された。アセトアルデヒドの供給を止め
更に30分撹拌したのち5℃にまで冷却すると反
応物は結晶化しスラリー状となつた。結晶化に
より発熱するのでふたたび5℃に冷却したのち
900gのメタノールを入れ撹拌下20℃に昇温し、
9.8gの硫酸と61gのメタノールの混合物を添
加し、透明な溶液を得た。25℃で4時間反応し
たのちアンモニア水12.5gを入れて中和し生じ
た無機物をヌツチエで過した。液の上層の
n−ヘキサン層を分離しエバポレーターで濃縮
後減圧蒸留したところ、ホルムアミドを2.5重
量%含有するN−(α−メトキシエチル)ホル
ムアミド(沸点70〜73℃/0.2mmHg)961gを
得た。ホルムアミドに対する収率は95.5%であ
つた。 (2) N−ビニルホルムアミドの合成例 内径27mm長さ300mmのステンレス製の電気炉
を垂直に設置し直径1.5mmのガラスビーズを充
填した。カラム温度を400℃に保持し、145mm
Hgの減圧下上部より前記反応生成物を毎分80
mlの窒素ガスとともに毎分1.0gの速度で定量
ポンプにより導入した。留出物をジムロートで
冷却後、ドライアイスで冷却したトラツプ中に
採取した。エバポレーターでメタノールを除い
たのち減圧下10cmのビクローカラムを用いて蒸
留した。ホルムアミドを4%含有するN−ビニ
ルホルムアミド(沸点41〜40℃/0.1mmHg)
651gを得た。この収率は原料ホルムアミドに
対し89%に相当する。 (3) N−ビニルホルムアミド重合物の合成例 撹拌器、冷却管、窒素ガス導入管、開始剤投
入口を備えた100mlの4ツ口フラスコに前記生
成物10.4gを39.3gの脱塩水に溶解して導入し
た。窒素ガスを通じつつ50℃に昇温したのち10
重量%のN,N′−アゾビス−(2−アミジノプ
ロパン)・2塩酸塩の水溶液0.3gを入れ窒素ガ
ス気流下撹拌しつつ50℃にて8時間保持した。
生成物の還元粘度はηsp/C=6.3、重合率は
99.1%であつた。原料ホルムアミドからの一貫
収率は84%に相当する。原料アセトアルデヒド
からの一貫収率は70%に相当する。 実施例 2 実施例1のメタノールの代わりに2280gの2−
メトキシエタノールを用いた以外は実施例1と同
様の条件でN−〔α−(2−メチルオキシ)エチル
オキシ〕ホルムアミドを合成した。ホルムアミド
を含有しない生成物1250g(沸点94〜95℃/0.65
mmHg)を得た。ホルムアミドに対する収率は85
%であつた。 実施例1と同様の条件で熱分解し、実質的にホ
ルムアミドを含有しないN−ビニルホルムアミド
を収率87%で合成した。 実施例1と同様の条件で重合し、N−ビニルホ
ルムアミド重合物を得た。生成物の還元粘度は
ηsp/C=6.1、重合率は99.5%であつた。原料ホ
ルムアミドからの一貫収率は73%に相当する。原
料アセトアルデヒドからの一貫収率は60%に相当
する。 比較例 1 ラクトニトリルとホルムアミドを特公昭47−
37406実施例1に従つてラクトニトリルからの収
率80%(文献値82%)、ホルムアミドからの収率
36%でN−ホルミルアラニンニトリルをなし、特
公昭43−928実施例1に従つてこれを5mmHg、
600℃の条件で脱シアン化水素化し、収率38%
(文献値により求めたN−ホルミルアラニンから
の収率46%)でN−ビニルホルムアミドを得た。 実施例1と同様の条件で蒸留後実施例1、(1)N
−ビニルホルムアミド重合物の合成例と同様の条
件で重合を行つた。生成物の還元粘度はηsp/C
=3.2、重合率は87.2%であつた。原料ホルムア
ミドからの一貫収率は12%に相当する。原料ラク
トニトリルからの一貫収率は26.5%に相当する。 (還元粘度の測定) 重合物を1規定の食塩水に0.1g/dlの濃度に
溶解し、オストワルドの粘度計(tp=30.2秒)を
25℃で測定した値(t秒)より求めた。 還元粘度ηsp/C=(t−tp/tp)/0.1(dl/g) (重合率の測定) 500mlの三角フラスコに重合物の水溶液約2g
を精秤後脱塩水200mlに溶解した。酢酸ソーダ5
gを投入し溶解したのち1/10規定ヨウ素水溶液25
mlを入れ30分保存した。この溶液を1/10規定のチ
オ硫酸ナトリウム水溶液により殿粉を指示薬とし
て滴定した。同様の条件で空試験を行いその滴定
量の差から重合率を算出した。 〔発明の効果〕 本発明のN−ビニルホルムアミド重合物の製造
法によれば出発物質として毒性の高いニトリル化
合物を使用することなく、アセトアルデヒドとホ
ルムアミドとアルコールを原料として極めて収率
良くしかも容易に高品質のN−ビニルホルムアミ
ド重合物を製造することができるので水溶性及び
親水性高分子の応用分野に寄与するところが大で
ある。
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1 第1工程として、ホルムアミドとアセトアル
デヒドとを塩基性触媒の存在下反応させてN−
(α−ヒドロキシエチル)ホルムアミドを得る工
程、 第2工程として、前記第1工程で得られたN−
(α−ヒドロキシエチル)ホルムアミドを酸性触
媒の存在下第1級または第2級アルコールと反応
させてN−(α−アルコキシエチル)ホルムアミ
ドを得る工程、 第3工程として、前記第2工程で得られたN−
(α−アルコキシエチル)ホルムアミドを気相で
250〜600℃に加熱して脱アルコール反応させてN
−ビニルホルムアミドを得る工程、 第4工程として、前記第3工程で得られたN−
ビニルホルムアミドをラジカル開始剤の存在下重
合させてN−ビニルホルムアミド重合物を得る工
程を 包含することを特徴とするN−ビニルホルムアミ
ド重合物の製造方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP21930184A JPS6197309A (ja) | 1984-10-18 | 1984-10-18 | N−ビニルホルムアミド重合物の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP21930184A JPS6197309A (ja) | 1984-10-18 | 1984-10-18 | N−ビニルホルムアミド重合物の製造方法 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS6197309A JPS6197309A (ja) | 1986-05-15 |
| JPH0582402B2 true JPH0582402B2 (ja) | 1993-11-18 |
Family
ID=16733348
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP21930184A Granted JPS6197309A (ja) | 1984-10-18 | 1984-10-18 | N−ビニルホルムアミド重合物の製造方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPS6197309A (ja) |
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|---|---|---|---|---|
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| JP2005537318A (ja) | 2002-08-30 | 2005-12-08 | ユニヴァーシティ オブ ピッツバーグ | N−ビニルホルムアミドの合成 |
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| US11572355B2 (en) * | 2020-07-16 | 2023-02-07 | The Board Of Trustees Of The University Of Alabama | Methods for synthesizing vinylidenes and alkenes |
| CN112047854B (zh) * | 2020-10-20 | 2021-07-02 | 中国科学院长春应用化学研究所 | 一种n-乙烯基烷基酰胺的制备方法 |
Family Cites Families (2)
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|---|---|---|---|---|
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-
1984
- 1984-10-18 JP JP21930184A patent/JPS6197309A/ja active Granted
Also Published As
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|---|---|
| JPS6197309A (ja) | 1986-05-15 |
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Legal Events
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