JPH0583880B2 - - Google Patents
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- JPH0583880B2 JPH0583880B2 JP9832886A JP9832886A JPH0583880B2 JP H0583880 B2 JPH0583880 B2 JP H0583880B2 JP 9832886 A JP9832886 A JP 9832886A JP 9832886 A JP9832886 A JP 9832886A JP H0583880 B2 JPH0583880 B2 JP H0583880B2
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Description
【発明の詳細な説明】
本発明はX線で励起されて発生する光電子のエ
ネルギ分析を行うことによつて、光電子を発生し
た試料の物性を解析するX線光電子分光装置にお
ける試料励起用X線源の構成に関するものであ
る。
ネルギ分析を行うことによつて、光電子を発生し
た試料の物性を解析するX線光電子分光装置にお
ける試料励起用X線源の構成に関するものであ
る。
X線光電子分光は試料表面20Å程度の範囲にお
ける化合結合状態の観測あるいは元素組成の分析
等に有用であるが、このためにはエネルギ分解能
の高い単色化されたX線を試料に照射しなければ
ならない。そのX線として一般にMg−Ka線
(1253、6eV)、Al−Ka線(1486、6eV)などが
多く用いられ、また後者の分光結晶としては水晶
の1010面(格子定数2d=8.51Å)が用いられてい
る。すなわちこのようなモノクロメータを用いて
試料に照射するX線を単色化することにより、エ
ネルギ分解能を向上することができると共に制動
ふく射によるバツクグラウンドおよびKa3,4など
のサテライト光を除去してS−N比の改善を計る
ことができる。またマグネシウムターゲツトのX
線管とアルミニウムターゲツトのX線管とをもち
いて、これらで得られる光電子スペクトルを比較
することにより、光電子スペクトルとオージエ
(Auger)電子スペクトルとの弁所を行うことも
できる。しかしターゲツトの交換と同時に発生X
線の分光系をも変更しなければならないから、従
来はこれらの交換に極めて煩雑な操作を必要とし
た。従つて本発明はX線光電子分光装置におい
て、複数種の対陰極から発生したX線をそれぞれ
対応する分光系で単色化してX線光電子分光装置
の試料に照射し得ると共にその切換操作を極めて
容易迅速に行うことのできる試料励起用X線源を
提供するものである。
ける化合結合状態の観測あるいは元素組成の分析
等に有用であるが、このためにはエネルギ分解能
の高い単色化されたX線を試料に照射しなければ
ならない。そのX線として一般にMg−Ka線
(1253、6eV)、Al−Ka線(1486、6eV)などが
多く用いられ、また後者の分光結晶としては水晶
の1010面(格子定数2d=8.51Å)が用いられてい
る。すなわちこのようなモノクロメータを用いて
試料に照射するX線を単色化することにより、エ
ネルギ分解能を向上することができると共に制動
ふく射によるバツクグラウンドおよびKa3,4など
のサテライト光を除去してS−N比の改善を計る
ことができる。またマグネシウムターゲツトのX
線管とアルミニウムターゲツトのX線管とをもち
いて、これらで得られる光電子スペクトルを比較
することにより、光電子スペクトルとオージエ
(Auger)電子スペクトルとの弁所を行うことも
できる。しかしターゲツトの交換と同時に発生X
線の分光系をも変更しなければならないから、従
来はこれらの交換に極めて煩雑な操作を必要とし
た。従つて本発明はX線光電子分光装置におい
て、複数種の対陰極から発生したX線をそれぞれ
対応する分光系で単色化してX線光電子分光装置
の試料に照射し得ると共にその切換操作を極めて
容易迅速に行うことのできる試料励起用X線源を
提供するものである。
すなわち本発明はX線を発生させる励起用電子
線の入射部に複数種の対陰極を交換して任意のも
のを設置し得るようにすると共にその各対陰極に
よつて発生した特性X線をそれぞれ単色化して試
料に入射させるための複数種の湾曲分光結晶を設
けたものである。なおこの複数種の分光結晶は、
それぞれを一定位置に固設することも、また移動
して交換することもできるが、何れにしても上記
交換はこれを真空容器の外部から容易迅速に行い
うるようにする。従つて本発明のX線源を具備し
たX線光電子分光装置は任意の試料について極め
て容易迅速に単色化されたエネルギ分解能の高い
X線を試料に照射すると共に制動ふく射によるバ
ツクグラウンドまたはサテライト光等を除去し、
あるいはオージエ電子スペクトルを弁別し得る等
の作用効果がある。
線の入射部に複数種の対陰極を交換して任意のも
のを設置し得るようにすると共にその各対陰極に
よつて発生した特性X線をそれぞれ単色化して試
料に入射させるための複数種の湾曲分光結晶を設
けたものである。なおこの複数種の分光結晶は、
それぞれを一定位置に固設することも、また移動
して交換することもできるが、何れにしても上記
交換はこれを真空容器の外部から容易迅速に行い
うるようにする。従つて本発明のX線源を具備し
たX線光電子分光装置は任意の試料について極め
て容易迅速に単色化されたエネルギ分解能の高い
X線を試料に照射すると共に制動ふく射によるバ
ツクグラウンドまたはサテライト光等を除去し、
あるいはオージエ電子スペクトルを弁別し得る等
の作用効果がある。
第1図は本発明実施例の断面図で、図示してな
いが高真空排気ポンプに連結された真空気密筺体
1の内部に熱電子放射フイラメント2とこれを囲
むウエーネルト電極3を設けて、それらを上記筺
体に固定した碍子4により外部へ導くと共に上記
フイラメントから放出された電子線eを挟んでそ
の両側に紙面と直角な直流磁束を発生する磁極5
を設けてある。従つて電子線eは図のように円弧
状に走行するが、この電子線が入射するように短
い円筒状の回転対陰極6を配置し、その軸7を軸
受8で支持して筺体1の外部に引出してある。対
陰極6は、その本体を例えば銅で作つて、上半分
にアルミニウムの蒸着、スパツタリングあるいは
溶着等を施すことにより銅の対陰極6aとアルミ
ニウムの対陰極6bとを形成してある。また筺体
の外部に引出された軸には伸縮自在なベローズ9
を嵌合して、その両端を筺体1と電動機10の支
持板11とに結着し、筺体1に植設した複数本の
ねじ12を上記支持板に嵌合してその筺体側にナ
ツト13を螺合すると共に上記支持板11には軸
7の貫通部に真空シール14を設けてある。従つ
て図の状態では電子線eが対陰極6aに入射する
が、複数個のナツト13を適宜の連動機構で同時
に回転すると対陰極6が鎖線の位置に移動して、
上記電子線eが対陰極6bに入射するようにな
る。
いが高真空排気ポンプに連結された真空気密筺体
1の内部に熱電子放射フイラメント2とこれを囲
むウエーネルト電極3を設けて、それらを上記筺
体に固定した碍子4により外部へ導くと共に上記
フイラメントから放出された電子線eを挟んでそ
の両側に紙面と直角な直流磁束を発生する磁極5
を設けてある。従つて電子線eは図のように円弧
状に走行するが、この電子線が入射するように短
い円筒状の回転対陰極6を配置し、その軸7を軸
受8で支持して筺体1の外部に引出してある。対
陰極6は、その本体を例えば銅で作つて、上半分
にアルミニウムの蒸着、スパツタリングあるいは
溶着等を施すことにより銅の対陰極6aとアルミ
ニウムの対陰極6bとを形成してある。また筺体
の外部に引出された軸には伸縮自在なベローズ9
を嵌合して、その両端を筺体1と電動機10の支
持板11とに結着し、筺体1に植設した複数本の
ねじ12を上記支持板に嵌合してその筺体側にナ
ツト13を螺合すると共に上記支持板11には軸
7の貫通部に真空シール14を設けてある。従つ
て図の状態では電子線eが対陰極6aに入射する
が、複数個のナツト13を適宜の連動機構で同時
に回転すると対陰極6が鎖線の位置に移動して、
上記電子線eが対陰極6bに入射するようにな
る。
また電子線eが対陰極6aまたは6bに入射し
て発生するX線が入射するように2つの湾曲分光
結晶15aと15bとを設けてある。これらは例
えば弗化リチウムおよびTAP(重フタル酸タリウ
ム)をもつてX線の入射面が凹球面状をなすよう
に形成されている。かつ分光結晶15aは真空シ
ール16によつて筺体1に摺動自在に嵌合した支
柱17の先端に取付けられ、また湾曲分光結晶1
5bは分光結晶15aの縁に取付けた支持板18
の先端に取付けられている。更に筺体1の外側に
は支柱17の駆動機構19を設けてあるから、支
柱17を駆動して上記分光結晶15aおよび15
bを実線または鎖線の位置に移動させることがで
きる。すなはち実線で示した状態では分光結晶1
5aの中心が点pに配置されて対陰極6aから発
生した特性X線が、図に細線で示したように一点
sに集束し、かつこの場合分光結晶15bはその
X線の通路外に配置される。また対陰極および分
光結晶をそれぞれ鎖線の位置に移動させると対陰
極6bから発生した特性X線が点qを中心とする
分光結晶15bによつて同一の点sに集束する。
て発生するX線が入射するように2つの湾曲分光
結晶15aと15bとを設けてある。これらは例
えば弗化リチウムおよびTAP(重フタル酸タリウ
ム)をもつてX線の入射面が凹球面状をなすよう
に形成されている。かつ分光結晶15aは真空シ
ール16によつて筺体1に摺動自在に嵌合した支
柱17の先端に取付けられ、また湾曲分光結晶1
5bは分光結晶15aの縁に取付けた支持板18
の先端に取付けられている。更に筺体1の外側に
は支柱17の駆動機構19を設けてあるから、支
柱17を駆動して上記分光結晶15aおよび15
bを実線または鎖線の位置に移動させることがで
きる。すなはち実線で示した状態では分光結晶1
5aの中心が点pに配置されて対陰極6aから発
生した特性X線が、図に細線で示したように一点
sに集束し、かつこの場合分光結晶15bはその
X線の通路外に配置される。また対陰極および分
光結晶をそれぞれ鎖線の位置に移動させると対陰
極6bから発生した特性X線が点qを中心とする
分光結晶15bによつて同一の点sに集束する。
上述のような点sにX線光電子分光装置の試料
20を配置するようにしてある。すなはちこの試
料20の側部に試料の交換口21を設けると共に
前述のX線で励起されて試料から放出される電子
線の集束レンズ22をこの試料に対設し、かつ集
束された電子線が入射するように電子線のエネル
ギ分析装置23を配置してある。従つて対陰極6
aから発生した銅の特性X線は弗化リチウムの分
光結晶15aで集束されて試料20の上の点sに
焦点を結ぶ。また対陰極および分光結晶を鎖線の
ように移動させると対陰極6bから発生したマグ
ネシウムの特性X線が前記TAPで形成された分
光結晶15bで集束されて上記点sに焦点を結
ぶ。このように本発明の装置は試料を励起して光
電子を発生させるX線の波長を変化し、かつその
波長に応じて適切な材質のわん曲分光結晶によつ
て試料上にX線の焦点を結ばせることができるも
ので、この切換操作も容易迅速に行いうる。なお
上記実施例はX線の回折角が比較的近い値の結晶
を用いて分光結晶を形成した場合で、上述のよう
にCuおよびMgの各Kα線のほか例えばRhのLα線
とTiのKα線、AgのLα線とTiのKα線、AlのKα
線とCuのKα、RhのLα線またはAgのLα線とTi
のKα線等に適用される。また上記実施例は対陰
極および分光結晶を2段階に切替えているが、こ
れを3段階に切替えることもできる。
20を配置するようにしてある。すなはちこの試
料20の側部に試料の交換口21を設けると共に
前述のX線で励起されて試料から放出される電子
線の集束レンズ22をこの試料に対設し、かつ集
束された電子線が入射するように電子線のエネル
ギ分析装置23を配置してある。従つて対陰極6
aから発生した銅の特性X線は弗化リチウムの分
光結晶15aで集束されて試料20の上の点sに
焦点を結ぶ。また対陰極および分光結晶を鎖線の
ように移動させると対陰極6bから発生したマグ
ネシウムの特性X線が前記TAPで形成された分
光結晶15bで集束されて上記点sに焦点を結
ぶ。このように本発明の装置は試料を励起して光
電子を発生させるX線の波長を変化し、かつその
波長に応じて適切な材質のわん曲分光結晶によつ
て試料上にX線の焦点を結ばせることができるも
ので、この切換操作も容易迅速に行いうる。なお
上記実施例はX線の回折角が比較的近い値の結晶
を用いて分光結晶を形成した場合で、上述のよう
にCuおよびMgの各Kα線のほか例えばRhのLα線
とTiのKα線、AgのLα線とTiのKα線、AlのKα
線とCuのKα、RhのLα線またはAgのLα線とTi
のKα線等に適用される。また上記実施例は対陰
極および分光結晶を2段階に切替えているが、こ
れを3段階に切替えることもできる。
第2図はX線回折角の差が大きい物質をもつて
各分光結晶を形成した場合の実施例である。すな
わち分光結晶15aと15bとのX線回折角の差
が大きい場合は、このように支柱17を筺体1に
固定することによつても、対陰極6aから発生し
て分光結晶15aで試料20上に焦点を結ぶX線
が分光結晶15bで遮蔽されないから、装置並び
に取扱を簡易化することができる。またこの特性
X線および分光結晶の材質としては、例えばAl
のKα線に対するα−SiO2とMgのKα線に対する
人工格子またはTAP、AlのKα線に対するα−
SiO2とAgのLα線に対するGe、RhのLα線に対す
るGe(反射面111)とCuのKα線に対するLiFまた
はGe(反射面220)等の組み合わせがある。なお
上記AlおよびMgのKα線に対する組み合わせは、
特に高分解能を必要とする場合合に前者が用いら
れ、高感度を必要とする場合に後者が用いられ
る。また人工格子はTAPに比較して結晶性が悪
いために分解能は向上しないが、高感度を得るこ
とができると共に真空中でも極めて安定である。
各分光結晶を形成した場合の実施例である。すな
わち分光結晶15aと15bとのX線回折角の差
が大きい場合は、このように支柱17を筺体1に
固定することによつても、対陰極6aから発生し
て分光結晶15aで試料20上に焦点を結ぶX線
が分光結晶15bで遮蔽されないから、装置並び
に取扱を簡易化することができる。またこの特性
X線および分光結晶の材質としては、例えばAl
のKα線に対するα−SiO2とMgのKα線に対する
人工格子またはTAP、AlのKα線に対するα−
SiO2とAgのLα線に対するGe、RhのLα線に対す
るGe(反射面111)とCuのKα線に対するLiFまた
はGe(反射面220)等の組み合わせがある。なお
上記AlおよびMgのKα線に対する組み合わせは、
特に高分解能を必要とする場合合に前者が用いら
れ、高感度を必要とする場合に後者が用いられ
る。また人工格子はTAPに比較して結晶性が悪
いために分解能は向上しないが、高感度を得るこ
とができると共に真空中でも極めて安定である。
第1図は本発明実施例の縦断面図、第2図は本
発明の他の実施例における一部の縦断面図であ
る。なお図において、1は真空気密筺体、6はX
線を発生させる対陰極、15a,15bは湾曲分
光結晶、20は試料、22は集束レンズ、23は
エネルギ分析装置である。
発明の他の実施例における一部の縦断面図であ
る。なお図において、1は真空気密筺体、6はX
線を発生させる対陰極、15a,15bは湾曲分
光結晶、20は試料、22は集束レンズ、23は
エネルギ分析装置である。
Claims (1)
- 1 材質の異なる複数種のX線発生対陰極を励起
電子線の入射部に交換可能なように設置すると共
に上記複数種の対陰極の何れから発生した特性X
線も試料上に集束してその試料から光電子を発生
させるようにそれぞれ材質の異なる複数個の湾曲
分光結晶を前記X線発生対陰極と上記試料との間
に配置したことを特徴とするX線光電子分光装置
の試料励起用X線源。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP9832886A JPS62255900A (ja) | 1986-04-30 | 1986-04-30 | X線光電子分光装置の試料励起用x線源 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP9832886A JPS62255900A (ja) | 1986-04-30 | 1986-04-30 | X線光電子分光装置の試料励起用x線源 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS62255900A JPS62255900A (ja) | 1987-11-07 |
| JPH0583880B2 true JPH0583880B2 (ja) | 1993-11-29 |
Family
ID=14216837
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP9832886A Granted JPS62255900A (ja) | 1986-04-30 | 1986-04-30 | X線光電子分光装置の試料励起用x線源 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPS62255900A (ja) |
Families Citing this family (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2500685Y2 (ja) * | 1989-01-27 | 1996-06-12 | 株式会社島津製作所 | X線照射型分析装置 |
| JPH0750594B2 (ja) * | 1989-02-20 | 1995-05-31 | 浜松ホトニクス株式会社 | X線発生管用ターゲットおよびx線発生管 |
| JPH0589809A (ja) * | 1992-03-04 | 1993-04-09 | Rigaku Corp | 回転対陰極x線発生装置 |
-
1986
- 1986-04-30 JP JP9832886A patent/JPS62255900A/ja active Granted
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPS62255900A (ja) | 1987-11-07 |
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