JPH0585255A - 車両用前照灯のレベリング装置 - Google Patents

車両用前照灯のレベリング装置

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Publication number
JPH0585255A
JPH0585255A JP25116591A JP25116591A JPH0585255A JP H0585255 A JPH0585255 A JP H0585255A JP 25116591 A JP25116591 A JP 25116591A JP 25116591 A JP25116591 A JP 25116591A JP H0585255 A JPH0585255 A JP H0585255A
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JP
Japan
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optical axis
axis level
changing
pulse motor
rod member
Prior art date
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Pending
Application number
JP25116591A
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English (en)
Inventor
Shinji Tsuruta
伸二 鶴田
Hidenori Yamanaka
英徳 山中
Masahiko Yasuda
正彦 安田
Takuo Motomori
卓夫 本森
Takashi Suzuki
隆 鈴木
Susumu Nakagawa
進 中川
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Mazda Motor Corp
Original Assignee
Mazda Motor Corp
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Publication date
Application filed by Mazda Motor Corp filed Critical Mazda Motor Corp
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】 車両の前照灯の光軸レベルを変化させるパル
スモータの脱調に伴う誤差をキャンセルするとともに、
前照灯の光軸レベルの初期エイミング値の調節を容易に
した、簡単な構成の車両用前照灯のレベリング装置を提
供する。 【構成】 光軸レベル設定装置11の設定信号を受けて
パルスモータ15を駆動し光軸変更用のロッド部材21
を変位させ、車体28に支持された車両用前照灯2の車
両の前後方向への傾きを、光軸変更用のロッド部材21
により変化させて車両用前照灯2の光軸レベルを光軸レ
ベル設定装置11で設定された光軸レベルに設定する。
パルスモータ15の脱調による前照灯2の光軸レベルの
積算誤差は、光軸変更用のロッド部材21の移動範囲を
規定する基準光軸レベル規定部材33のストッパ部33
a,33bに光軸変更用ロッド部材21の係合突起21
bが係合することにより、キャンセルされる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、車両の乗員および荷物
の積載変化に伴って車両用前照灯の光軸レベルが変化す
るのを補正する車両用前照灯のレベリング装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】一般に、車両の前照灯の光軸レベルは、
前照灯がランプハウジング等の支持部材に組み付けられ
た後の使用前の段階や検査等にて予め定められた初期エ
イミング値に調節され、ユーザはこの初期エイミング値
に前照灯の光軸レベルが固定された状態で車両を使用し
ている。
【0003】ところで、前照灯の光軸レベルが上記のよ
うに一定のレベルに固定されていると、図11に示すよ
うに、自動車1に乗車する乗員の数が多くなったり自動
車1に積載する荷物の重量が大きくなると、自動車1の
後部が矢印A1rで示すように沈んで低くなり、自動車
1の前照灯2の光軸レベルは、矢印A1fで示すよう
に、初期エイミング値L1から光軸L2へ向かって移動
し、光軸レベルが上向きになる。このように、前照灯2
の光軸レベルが上向きになると、自動車1の前方の適切
な位置が照明されなくなったり対向車の運転者を眩惑し
たりし、自動車1の走行上、安全性に問題が生じる。
【0004】このため、近年、車両の乗員および荷物の
積載変化に伴って車両用前照灯の光軸レベルが上向きに
なるのを補正して車両の走行上の安全性を確保するため
に、車両用前照灯のレベリング装置を車両に装備するこ
とが法的に義務付けられる方向にある。
【0005】従来、この種の車両用前照灯のレベリング
装置としては、路面に対する車体の傾き角度に対応して
出力が変化する傾き検出センサと、前照灯の光軸を駆動
するパルスモータ並びに駆動回路と、上記傾き検出セン
サの出力信号を入力とし、前照灯の光軸を適正にすべく
パルスモータを回転させるパルス数を演算するための演
算回路と、上記パルスモータの駆動により前照灯の光軸
方向を変化させる光軸駆動装置とからなる前照灯の光軸
調整装置が提案されている(たとえば実開昭61−68
938号公報参照)。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記従来の
前照灯の光軸調整装置は、路面に対する車体の傾き角度
を傾き検出センサで検出し、この検出センサの出力に基
づいて演算回路で前照灯の光軸を適性にするのに必要な
パルス数を演算し、この演算したパルス数でパルスモー
タを駆動して前照灯の光軸レベルを補正するものであ
り、上記従来の前照灯の光軸調整装置では、前照灯の光
軸レベルの制御は、オープンループ制御されている。
【0007】このため、たとえばパルスモータの出力を
前照灯に伝達するためのギヤトレイン等の機構に付与さ
てれているグリスが低温により固化し、ギヤトレインが
円滑に作動できないといった場合のように、なんらかの
原因でパルスモータの負荷が一時的に重くなると、パル
スモータは、その出力回転角度が入力されるパルス数に
正確に比例しない、いわゆる脱調が生じる。このよう
に、パルスモータに脱調が生じると、傾き検出センサ出
力に対する前照灯の光軸の調整に伴う誤差が生じる。こ
の光軸の調整に伴う誤差は、パルスモータの脱調の回数
が少ない場合は、比較的小さく無視できる程度のもので
ある。しかしながら、光軸の調整に伴う上記誤差は、パ
ルスモータの脱調の回数に対して積算され、パルスモー
タの脱調の回数が多くなればなる程大きくなり、最終的
には無視できない大きさとなるという問題があった。
【0008】本願の請求項1に係る発明の目的は、車両
用前照灯の光軸レベルを基準光軸レベルへ復帰させるた
めのイニシャル信号を発生して、光軸変更用のロッド部
材を基準光軸レベル規定部材との係合位置に向かって駆
動し、前照灯の光軸レベルを基準光軸レベルに復帰させ
て、光軸レベルの調整に伴う積算誤差をキャンセルする
とともに、基準光軸レベル規定部材の位置を調節するこ
とにより、車両の前照灯の光軸レベルの初期エイミング
値への設定を容易にした車両用前照灯のレベリング装置
を提供することである。
【0009】本願の請求項2に係る発明の目的は、車両
の使用に伴って操作されるスイッチの操作によりイニシ
ャル信号を発生させて、前照灯の光軸レベルを基準光軸
レベルに復帰させて、車両の使用の際に前回の車両の使
用により生じている光軸レベルの調整に伴う積算誤差を
キャンセルするようにした車両用前照灯のレベリング装
置を提供することである。
【0010】本願の請求項3に係る発明の目的は、イニ
シャルスイッチを設けてイニシャル信号を発生させるこ
とにより、光軸の調整に伴う積算誤差をキャンセルする
ようにした車両用前照灯のレベリング装置を提供するこ
とである。
【0011】本願の請求項4に係る発明の目的は、光軸
レベル設定手段を基準の光軸レベル設定位置に設定する
ことにより、光軸変更用のロッド部材を基準光軸レベル
規定手段と係合して停止するまでパルスモータを駆動
し、前照灯を基準光軸レベルに復帰させて、光軸レベル
の調整に伴う積算誤差をキャンセルするとともに、基準
光軸レベル規定手段の位置を調節することにより、車両
の前照灯の光軸レベルの初期エイミング値への設定を容
易にした車両用前照灯のレベリング装置を提供すること
である。
【0012】本願の請求項5に係る発明の目的は、光軸
レベル設定手段が基準の光軸レベル設定位置に設定され
ると、光軸変更用のロッド部材が基準レベル規定部材と
係合するのに必要な標準のパルス数よりも多い数のパル
ス数で上記パルスモータを駆動することにより、前照灯
の光軸レベルを基準光軸レベルに復帰させて、光軸レベ
ルの調整に伴う積算誤差をキャンセルするようにした車
両用前照灯のレベリング装置を提供することである。
【0013】本願の請求項6に係る発明の目的は、光軸
変更用のロッド部材が基準光軸レベル規定手段と係合し
て係合検出接点から停止信号を受けるまでパルスモータ
を駆動することにより、前照灯の光軸レベルを基準光軸
レベルに復帰させて、前照灯の光軸レベルの調整に伴う
積算誤差をキャンセルするようにした車両用前照灯のレ
ベリング装置を提供することである。
【0014】本願の請求項7に係る発明の目的は、イニ
シャル信号を光軸レベル設定手段の切換操作毎に光軸レ
ベル設定手段から出力させることにより、車両の前照灯
の光軸レベルの調整に伴う積算誤差をキャンセルするよ
うにした車両用前照灯のレベリング装置を提供すること
である。
【0015】本願の請求項8に係る発明の目的は、光軸
変更用のロッド部材の可動範囲を規制する規制手段を設
けて、この規制手段に光軸変更用のロッド部材を係当さ
せることにより、前照灯の光軸レベルを基準光軸レベル
に復帰させて、前照灯の光軸レベルの調整に伴う積算誤
差をキャンセルするようにした車両用前照灯のレベリン
グ装置を提供することである。
【0016】本願の請求項9に係る発明の目的は、光軸
変更用のロッド部材がその可動範囲を規制する規制手段
に係合すると、係合検出接点から停止信号を受けてパル
スモータの駆動を停止することにより、前照灯の光軸レ
ベルを基準光軸レベルに復帰させて、前照灯の光軸レベ
ル調整に伴う積算誤差をキャンセルするようにした車両
用前照灯のレベリング装置を提供することである。
【0017】
【課題を解決するための手段】このため、本願の請求項
1に係る発明は、車両用前照灯の光軸レベルを複数段階
に設定する光軸レベル設定手段を備え、この光軸レベル
設定手段からの設定信号を受けてパルスモータを駆動
し、このパルスモータにより光軸変更用のロッド部材を
変位させてこの光軸変更用のロッド部材に結合されると
ともに、前後方向に傾動可能に車体に支持されてなる車
両用前照灯の車両の前後方向への傾き角度を変化させて
車両用前照灯の光軸レベルを上記設定手段で設定された
光軸レベルに設定する車両用前照灯のレベリング装置で
あって、車体に対して位置調節可能に取り付けられ、上
記光軸変更用のロッド部材と係合して車両用前照灯の基
準の光軸レベルを規定する基準光軸レベル規定部材と、
上記光軸変更用のロッド部材が基準光軸レベル調節部材
に係合すると上記光軸レベルの基準位置信号を出力する
スイッチ手段と、車両用前照灯の光軸レベルを基準光軸
レベルへ復帰させるためのイニシャル信号を発生するイ
ニシャル信号発生手段と、上記光軸レベル設定手段から
の設定信号を受けて上記パルスモータを駆動する一方、
上記イニシャル信号を受けて上記光軸変更用のロッド部
材を基準光軸レベル規定部材との係合位置に向かって駆
動するパルスモータの駆動制御手段と、上記スイッチ手
段からの光軸レベルの基準位置信号が入力すると、上記
駆動制御手段にパルスモータの駆動を停止させるリセッ
ト信号を出力するリセット手段とを備えたことを特徴と
している。
【0018】また、本願の請求項2に係る発明は、請求
項1に係る発明において、上記イニシャル信号発生手段
が車両の使用に伴って操作されるスイッチの操作により
パルスモータの駆動制御手段へイニシャル信号を出力す
ることを特徴としている。
【0019】さらに、本願の請求項3に係る発明は、請
求項1に係る発明において、上記イニシャル信号発生手
段が車両の運転席に設けたイニシャルスイッチであるこ
とを特徴としている。
【0020】さらにまた、本願の請求項4に係る発明
は、車両用前照灯の光軸レベルを複数段階に設定する光
軸レベル設定手段を備え、この光軸レベル設定手段から
の設定信号を受けてパルスモータを駆動し、このパルス
モータにより光軸変更用のロッド部材を変位させてこの
光軸変更用のロッド部材に結合されるとともに、前後方
向に傾動可能に車体に支持されてなる車両用前照灯の車
両の前後方向への傾き角度を変化させて車両用前照灯の
光軸レベルを上記設定手段で設定された光軸レベルに設
定する車両用前照灯のレベリング装置であって、車体に
対して位置調節可能に取り付けられ、上記光軸変更用の
ロッド部材と係合して車両用前照灯の基準の光軸レベル
を規定する基準光軸レベル規定部材と、上記光軸レベル
設定手段からの設定信号を受けて上記パルスモータを駆
動するとともに、上記光軸レベル設定手段が操作される
と、上記光軸変更用のロッド部材を基準光軸レベル規定
部材と係合して停止するまで上記パルスモータを駆動す
るパルスモータの駆動制御手段とを備えたことを特徴と
している。
【0021】さらにまた、本願の請求項5に係る発明
は、請求項4に係る発明において、上記パルスモータの
駆動制御手段は光軸レベル設定手段が基準の光軸レベル
設定位置へ操作されると、上記光軸変更用のロッド部材
が基準光軸レベル規定部材と係合するのに必要な標準の
パルス数よりも多い数のパルス数で上記パルスモータを
駆動することを特徴としている。
【0022】さらにまた、本願の請求項6に係る発明
は、請求項4に係る発明において、上記パルスモータ駆
動制御手段は光軸レベル設定手段が基準の光軸レベル設
定位置へ操作されると、上記光軸変更用のロッド部材が
基準光軸レベル規定部材と係合する方向に上記パルスモ
ータを駆動し、上記光軸変更用のロッド部材が基準光軸
レベル規定部材と係合すると停止信号を発する係合検出
接点からの停止信号を受けてパルスモータの駆動を停止
することを特徴としている。
【0023】さらにまた、本願の請求項7に係る発明
は、請求項4に記載の発明において、上記パルスモータ
の駆動制御手段は光軸レベル設定手段の操作を検出する
毎に上記光軸変更用のロッド部材を基準レベル規定部材
に係合するまで駆動することを特徴としている。
【0024】さらにまた、本願の請求項8に係る発明
は、車両用前照灯の光軸レベルを複数段階に設定する光
軸レベル設定手段を備え、この光軸レベル設定手段から
の設定信号を受けてパルスモータを駆動し、このパルス
モータにより光軸変更用のロッド部材を変位させてこの
光軸変更用のロッド部材に結合されるとともに、前後方
向に傾動可能に車体に支持されてなる車両用前照灯の車
両の前後方向への傾き角度を変化させて車両用前照灯の
光軸レベルを上記設定手段で設定された光軸レベルに設
定する車両用前照灯のレベリング装置であって、車体に
対して位置調節可能に取り付けられ、上記光軸変更用の
ロッド部材と係合して車両用前照灯の基準の光軸レベル
を規定するとともに、上記光軸変更用のロッド部材の可
動範囲を規制する規制手段と、上記光軸レベル設定手段
からの設定信号を受けて上記パルスモータを駆動するパ
ルスモータの駆動制御手段とを備えたことを特徴として
いる。
【0025】さらにまた、本願の請求項9に係る発明
は、請求項8に係る発明において、上記パルスモータの
駆動制御手段は光軸変更用のロッド部材を駆動し、上記
光軸変更用のロッド部材がその可動範囲を規制する上記
規制手段と係合すると、係合検出接点からの停止信号を
受けてパルスモータの駆動を停止することを特徴として
いる。
【0026】
【発明の作用および効果】本願の請求項1に係る発明に
よれば、イニシャル信号が発生すると、光軸変更用のロ
ッド部材が基準光軸レベル規定部材との係合位置に向か
って駆動され、前照灯の光軸レベルが基準光軸レベルに
復帰するので、前照灯の光軸レベルの調整に伴う積算誤
差がキャンセルされるとともに、基準光軸レベル規定手
段の位置を調節することにより、車両の前照灯の光軸レ
ベルの初期エイミング値への設定が容易になり、また、
基準光軸レベル規定手段により車両の前照灯の光軸レベ
ルの調整に伴う積算誤差のキャンセルと光軸レベルの初
期エイミング値への設定を行うことができるので、車両
用前照灯のレベリング装置の構造も簡単化される。
【0027】本願の請求項2に係る発明によれば、車両
の使用に伴って操作されるスイッチを操作することによ
り、自動的に、車両の使用の際に前回の車両の使用によ
り生じている前照灯の光軸レベルの調整に伴う積算誤差
をキャンセルすることができる。
【0028】本願の請求項3に係る発明によれば、イニ
シャルスイッチを操作することにより、前照灯の光軸レ
ベルの調整に伴う積算誤差をキャンセルすることができ
る。
【0029】本願の請求項4に係る発明によれば、光軸
レベル設定手段を基準の光軸レベル設定位置に設定する
と、光軸変更用のロッド部材が基準光軸レベル規定手段
と係合して停止するまでパルスモータが駆動され、前照
灯の光軸レベルが基準光軸レベルに復帰し、前照灯の光
軸の調整に伴う積算誤差をキャンセルすることができる
ばかりでなく、基準光軸レベル規定規定手段の位置を調
節することにより、前照灯の光軸レベルの初期エイミン
グ値への設定を容易に行うことができる。
【0030】本願の請求項5に係る発明によれば、光軸
レベル設定手段が基準の光軸レベル設定位置に設定され
ると、パルスモータは、光軸変更用のロッド部材が基準
光軸レベル規定手段と係合するのに必要な標準のパルス
数よりも多い数のパルス数で駆動されるので、前照灯は
必ず基準光軸レベルに復帰し、前照灯の光軸レベルの調
整に伴う積算誤差をキャンセルすることができる。
【0031】本願の請求項6に係る発明によれば、光軸
レベル設定手段が基準の光軸レベル設定位置に設定され
ると、パルスモータは光軸変更用のロッド部材が基準光
軸レベル規定手段と係合して係合検知接点から停止信号
を受けるまで光軸変更用のロッド部材を駆動し、前照灯
の光軸レベルを基準光軸レベルに復帰させるので、前照
灯の光軸レベルは必ず基準光軸レベルに復帰し、光軸レ
ベルの調整に伴う積算誤差をキャンセルすることができ
る。
【0032】本願の請求項7に係る発明によれば、光軸
レベル設定手段の切換操作毎にイニシャル信号が発生
し、光軸の調節ないしは変更に伴う誤差をキャンセルす
ることができる。
【0033】本願の請求項8に係る発明によれば、光軸
変更用のロッド部材の可動範囲を規制する規制手段に光
軸変更用のロッド部材が係当すると、前照灯の光軸レベ
ルが基準光軸レベルに復帰したことになり、単一の規制
部材により、前照灯の光軸レベルの調整に伴う積算誤差
のキャンセルと初期基準光軸レベルの調節を行うことが
でき、車両用前照灯のレベリング装置の構造が簡単化さ
れる。
【0034】本願の請求項9に係る発明によれば、光軸
変更用のロッド部材がその可動範囲を規制する規制手段
に係合すると、係合検出接点から停止信号を受けてパル
スモータは前照灯の光軸レベルを基準光軸レベルに復帰
させた状態で停止するので、光軸変更用のロッド部材や
規制手段にむりな力を作用させることなく、前照灯の光
軸レベルの調整に伴う積算誤差をキャンセルすることが
できる。
【0035】
【実施例】以下に、添付の図面を参照して本発明に係る
車両用前照灯のレベリング装置を図11の自動車1に適
用した実施例について説明する。
【0036】実施例1 図1および図2に示す自動車用前照灯のレベリング装置
は、自動車1の前照灯2(図11参照)の光軸レベル
を、0ポジション、1ポジション、2ポジションおよび
3ポジションの4つの設定位置に切り換えるための光軸
レベル設定装置11を備える。この光軸レベル設定装置
11は、図示しない車載のバッテリに接続される直流電
源ラインVccとアースとの間に直列に接続された抵抗
R1,R2,R3およびR4と光軸レベル切換スイッチ
12とからなる。この光軸レベル切換スイッチ12は、
抵抗R1とR2との接続点に接続される0ポジション接
点P1、抵抗R2とR3との接続点に接続される1ポジ
ション接点P1、抵抗R3とR4との接続点に接続され
る2ポジション接点P2および上記直流電源ラインVc
cに接続される3ポジション接点P3を有する。これら
0ポジション接点P0、1ポジション接点P1、2ポジ
ション接点P2および3ポジション接点P3からは、上
記抵抗R1ないしR4により上記直流電源ラインVcc
の電圧を抵抗分割した値の直流電位を有しており、上記
光軸レベル切換スイッチ12の可動接点PCから、上記
0ポジション、1ポジション、2ポジションおよび3ポ
ジションにそれぞれ対応する直流電圧が光軸レベルの設
定信号として取り出される。
【0037】上記0ポジション、1ポジション、2ポジ
ションおよび3ポジションは、たとえば次のように選択
される。上記0ポジションは、自動車1の運転シートに
運転者が着座している場合、運転シートおよび前部シー
トに運転者および乗員がそれぞれ乗車している場合に選
択される。なお、この0ポジションが選択されると、自
動車1の前照灯の光軸レベルは、後述する初期エイミン
グ値LA1(図11参照)に合致する。また、上記1ポ
ジションは、自動車1の運転シート、前部シートに加え
て後部シートの一部に乗員が乗車している場合に選択さ
れる。さらに、上記2ポジションは、自動車1のすべて
のシートに乗員およびドライバが乗車している場合に選
択される。さらにまた、上記3ポジションは、自動車1
のすべてのシートに乗員および運転者が乗車しているこ
とに加えて、上記自動車1のトランクに荷物が積載され
ている場合に選択される。
【0038】上記光軸レベル切換スイッチ12の可動接
点PCから出力する光軸レベルの設定信号は、A/D変
換回路13に入力する。このA/D変換回路13は、入
力する上記設定信号をディジタル信号に変換する。A/
D変換回路13の出力は、判定回路16に出力する。
【0039】この判定回路16は、上記A/D変換回路
13でディジタル信号に変換された上記設定信号の大き
さに対応する数の回転角パルスと、光軸レベル切換スイ
ッチ12の切換に伴う上記設定信号の大きさの変化の方
向から、前照灯2を動かして光軸レベルを調整するため
のアクチュエータ14のパルスモータ15を正転させる
か逆転させるかを規定する回転方向パルスとからなるパ
ルスモータ15の回転角信号を出力する。
【0040】上記回転角信号は、パルスモータ15を駆
動するモータドライブ回路17に入力する。このモータ
ドライブ回路15は、上記判定回路16により判定され
たパルスモータ15の回転方向に、上記回転角度信号の
回転方向パルスにより規定される角度だけ、上記パルス
モータ15を回転させる。
【0041】上記パルスモータ15により、自動車1の
前照灯2の光軸レベルを変化させる上記アクチュエータ
14は、図2に示すような構成を有する。すなわち、上
記アクチュエータ14は、パルスモータ15と、このパ
ルスモータ15の出力により、ハウジング18に形成さ
れたスライド軸受部19a,19bに、矢印A2,A3
で示すように、軸方向にスライド自在に支持された光軸
変更用のロッド部材21と、上記パルスモータ15の出
力軸15aに固定されたピニオン歯車22、このピニオ
ン歯車22に噛合する歯車23、この歯車23に同軸に
固定されたいま一つのピニオン歯車24およびこのピニ
オン歯車24に噛合する上記光軸変更用のロッド部材2
1に形成されたラック歯25とにより構成される。
【0042】上記光軸変更用のロッド部材21は、その
先端部が球体21aとなっている。この球体21aに前
照灯2のリフレクタ26の背後の上部に固定された結合
部材27の先端のキャップ部27aが外嵌し、上記光軸
変更部材21は、前照灯2のリフレクタ26に結合され
る。この前照灯2は、そのリフレクタ26の背後の下部
にて、車体28に固定された先端部が球体29aとなっ
た車体側支持部材29と先端部がこの車体側支持部材2
9の上記球体29aに外嵌するキャップ部31aとなっ
た前照灯側支持部材31とからなる2組の傾動支持部材
32(図2では、1組の傾動支持部材32のみがあらわ
れている。)により、矢印A4で示すように、車体28
の前後方向に傾動可能に車体に支持されている。
【0043】上記光軸変更用のロッド部材21は、光軸
レベル切換スイッチ12(図1参照)により選択された
各ポジションに応じて、上記アクチュエータ14のハウ
ジング18からの繰り出し量が変化する。これにより、
前照灯2は、矢印A4で示す車体28の前後方向への傾
き角度が変化して前照灯2の光軸レベルが上記光軸レベ
ル切換スイッチ12により選択された光軸レベルに設定
される。
【0044】一方、上記アクチュエータ14のハウジン
グ18には、上記光軸変更用のロッド部材21の基準光
軸レベルを規定する、基準光軸レベル規定部材33が収
容されている。この基準光軸レベル規定部材33には、
光軸変更用のロッド部材21から突出させた係合突起2
1bに係合して、上記光軸変更用のロッド部材21のス
ライド範囲を規定する2つのストッパ33a,33b
を、上記光軸変更用のロッド部材21のスライド範囲に
対応する間隔をおいて、上記光軸変更用のロッド部材2
1に向かって突出させている。
【0045】上記基準光軸レベル規定部材33は、アク
チュエータ14のハウジング18に設けられた2つの軸
受部34a,43bにより両端部分35a,35bにて
回転自在に支持された調整ねじ35に螺合する。この調
整ねじ35の上記ハウジング14からの突出側の端部1
5bの端面に形成されたドライバ溝35cに図示しない
調整ドライバのブレードを嵌合させて回転させると、上
記基準光軸レベル規定部材33は光軸変更用のロッド部
材21に沿って矢印A5,A6で示すように移動する。
【0046】上記2つのストッパ33a,33bのう
ち、一方のストッパ33aと光軸変更用のロッド部材2
1の係合突起21bには、図3に示すように、両者の係
合によりオンとなり、前照灯2の光軸レベルが基準位置
にイニシャルされたことを示す光軸レベルの基準位置信
号を出力するスイッチ36のスイッチ接点37,38が
それぞれ形成されている。
【0047】上記スイッチ36のスイッチ接点37,3
8から出力する基準位置信号は、図1に示すように、リ
セット信号としてラッチ回路41に入力し、このラッチ
回路41をリセットする。
【0048】自動車のイグニッションスイッチ(図示せ
ず。)のオンにより付勢されるリレー42のリレー接点
43から、前照灯2の光軸レベルを基準光軸レベルへ復
帰させるためのイニシャル信号が上記ラッチ回路41に
出力する。上記ラッチ回路41は、このイニシャル信号
が入力したことを記憶する。そして、上記イニシャル信
号の記憶状態における上記ラッチ回路41の出力を受け
て、A/D変換回路13は、光軸変更用のロッド部材2
1を基準光軸レベル規定部材33との係合位置に向かっ
て駆動させる信号を判定回路16からモータドライブ回
路17に出力する。
【0049】以上に構成を説明した図1および図2の自
動車用前照灯のレベリング装置は、図4において矢印A
7で示すように、前照灯2の光軸レベルが水平方向(路
面に平行な方向)よりも上向きとなるように、光軸変更
用のロッド部材21がアクチュエータ14のハウジング
18から繰り出された状態で、部品メーカから供給され
る。すなわち、本装置を自動車の車体に組み込む前に
は、基準光軸レベル規定部材33が図4において実線で
示す(I)の位置にあり、2つのストッパ部33a,3
3bのうち、車体28の前方側のストッパ33bに光軸
変更用のロッド部材21の係合突起21bが係合してい
る。
【0050】本装置を自動車の車体28に組み込むとき
には、パルスモータ15のリード線とモータドライブ回
路の出力リード線とを接続するコネクタ44(図1参
照)を外し、図4において矢印A8で示す方向に、上記
調整ねじ35を回して基準光軸レベル規定部材33を、
車体28の前方に移動させる。そして、図4において点
線で示す(II)の位置にて、基準光軸レベル規定部材3
3の2つのストッパ部33a,33bのうち、車体28
の後方側のストッパ部33aに光軸変更用のロッド部材
21の係合突起21bを係合させる。この状態で、上記
調整ねじ35をさらに矢印A8の向きに回転させると、
基準光軸レベル規定部材33の上記ストッパ33aに光
軸変更用のロッド部材21の係合突起2bが押されて、
図5に示すように、光軸変更用のロッド部材21がハウ
ジング18から繰り出される。これにより、前照灯2の
光軸レベルを、図5において、矢印A7で示すレベルか
ら矢印A9で示す初期エイミング値に設定される。この
初期エイミング値は、水平方向に対して、たとえば(−
0.58)度ないし(−0.85)度の範囲LA1(図
11参照)に設定される。
【0051】上記したようにして前照灯2の光軸レベル
を初期エイミング値に設定したのち、パルスモータ15
のリード線とモータドライブ回路17の出力リード線と
を接続するコネクタ44を接続する。
【0052】上記状態で、図1の光軸レベル設定装置1
1の光軸レベル切換スイッチ12を、0ポジション、1
ポジション、2ポジションおよび3ポジションの4つの
設定位置のいずれかに切り換えると、既に説明したよう
に、上記光軸レベル切換スイッチ12の可動接点PCか
ら出力する光軸レベルの設定信号を受けて、A/D変換
回路13は、回転角パルスと、パルスモータ15を正転
させるか逆転させるかを規定する回転方向パルスとから
なるパルスモータ15の回転角信号を出力する。
【0053】この回転角信号は、パルスモータ15の回
転方向の判定回路16に入力してパルスモータ15の回
転方向が判定され、この判定結果により、モータドライ
ブ回路17は、上記判定回路16により判定されたの回
転方向に、回転度信号の回転方向パルスにより規定され
る角度だけ、パルスモータ15を回転させる。
【0054】このときのパルスモータ15の出力は、図
2のピニオン歯22、歯車23、ピニオン歯24および
ラック歯25からなるギヤトレインを介して、光軸変更
用のロッド部材21に伝達され、ハウジング18からの
光軸変更用のロッド部材21の繰り出し量が変化して前
照灯2のリフレクタ26の傾きが変化する。これによ
り、前照灯2の光軸レベルは、上記光軸レベル切換スイ
ッチ12で選択された設定位置に移動することになる。
上記光軸レベル切換スイッチ12の0ポジション接点P
0ないし3ポジション接点P3の間の切換により、前照
灯2の光軸レベルが、車体28の水平方向に対して、た
とえば(−0.28)度から(−1.43)度の範囲L
A2(図11参照)で調節される。
【0055】ところで、前照灯2の光軸レベルの上記調
節の過程で、低温等により上記ギヤトレインの潤滑用の
グリースが固化してギヤトレインの上記構成要素に付着
する等により、パルスモータ15の負荷が一時的に重く
なってパルスモータ15に脱調が生じると、前照灯2の
光軸レベルは、上記光軸レベル切換スイッチ12で選択
された設定位置からずれ、光軸レベルの設定誤差が生じ
る。この光軸レベルの設定誤差は、パルスモータ15の
脱調回数が少ないときはほとんど無視できる。しかし、
パルスモータ15の脱調回数が増加すると、光軸レベル
の上記設定誤差は積算されて大きくなる。本実施例で
は、この設定誤差は、イグニッションスイッチのオン操
作により、次のようにして、キャンセルされる。
【0056】すなわち、図1のラッチ回路41は、既に
述べたように、自動車1のイグニッションスイッチのオ
ンにより付勢されるリレー42のリレー接点43から、
前照灯2の光軸レベルを基準光軸レベルへ復帰させるた
めのイニシャル信号が入力すると、このイニシャル信号
が入力したことを記憶する。そして、上記イニシャル信
号の記憶状態における上記ラッチ回路41の出力を受け
て、A/D変換回路13は、光軸変更用のロッド部材2
1を基準光軸レベル規定部材33との係合位置に向かっ
て駆動させる信号を判定回路16からモータドライブ回
路17に出力する。
【0057】これにより、光軸変更用のロッド部材21
は、その係合突起21bが基準光軸レベル規定部材33
の一方のストッパ33aに係合するまで駆動され、図3
に示すスイッチ36のスイッチ接点37,38からは、
両者の係合により光軸レベルが基準位置となってイニシ
ャルされたことを示す光軸レベルの基準位置信号(イニ
シャル信号)がラッチ回路41にリセット信号として出
力し、ラッチ回路41はリセットされる。ラッチ回路4
1のこのリセットにより、上記光軸レベル切換スイッチ
12の可動接点PCから出力する光軸レベルの設定信号
を受けて、A/D変換回路13、判定回路16およびモ
ータドライブ回路17は、上記光軸レベル切換スイッチ
12でそのときに選択されている設定位置へ前照灯2の
光軸レベルを移動させる。
【0058】以上のようにして、イグニッションスイッ
チの操作により、一旦、前照灯2の光軸レベルが基準の
光軸レベルにイニシャルされ、自動車1を使用するため
に、エンジンを始動させると、自動的にパルスモータ1
5の脱調に伴う前照灯2の積算誤差がキャンセルされる
ことになる。
【0059】上記実施例において、イグニッションスイ
ッチの操作にかえて、自動車の使用に伴って使用され
る、たとえばアクセサリスイッチあるいはディマスイッ
チ等の操作により、イニシャル信号が図1のリレー42
のリレー接点43から出力するようにしてもよい。
【0060】実施例2 本発明のいま一つの実施例の構成を図7に示す。図7に
構成を示す自動車用前照灯のレベリング装置は、既に説
明した図1の構成を有する実施例1の自動車用前照灯の
レベリング装置のリレーに42代えて、自動車1の運転
者が運転席で操作することにより、イニシャル信号をラ
ッチ回路41に出力するイニシャルスイッチ45を設け
たものである。このようにすれば、前照灯2の光軸レベ
ルがイニシャルされ、パルスモータ15の脱調が積算さ
れて前照灯2の光軸レベルの積算誤差が発生していて
も、自動車1の運転者がイニシャルスイッチ45を操作
することにより、前照灯2の光軸レベルの積算誤差をキ
ャンセルすることができる。なお、図7において、図1
に対応する部分には対応する符号を付して示し、重複し
た説明は省略する。
【0061】実施例3 本発明のさらにいま一つの実施例の構成を図8に示す。
図8に構成を示す自動車用前照灯のレベリング装置は、
既に説明した図1の構成を有する実施例1の自動車用前
照灯のレベリング装置のリレー42に代えて、光軸レベ
ル切換スイッチ12が切り換えられたときに、その可動
接点PCから出力する光軸レベルの設定信号電圧の変動
を検出して光軸レベルのイニシャル信号をラッチ回路4
1に出力する切換判定回路46を設けたものである。こ
のようにすれば、自動車1の運転者が上記光軸レベル切
換スイッチ12を切り換える度に前照灯2の光軸レベル
がイニシャルされ、パルスモータ15の脱調が積算され
て前照灯の光軸レベルに積算誤差が発生していても、こ
の積算誤差をキャンセルすることができる。なお、図8
において、図1に対応する部分には対応する符号を付し
て示し、重複した説明は省略する。
【0062】実施例4 本発明のさらにいま一つの実施例の構成を図9に示す。
図9に構成を示す自動車用前照灯のレベリング装置は、
前照灯2の光軸レベルを、0ポジション、1ポジショ
ン、2ポジションおよび3ポジションの4つの設定位置
に切り換えるための図1において説明したものと同様の
光軸レベル設定装置11を備える。この光軸レベル設定
装置11の光軸レベル切換スイッチ12は、その可動接
点PCから、上記0ポジション接点0、1ポジション接
点1、2ポジション接点2および3ポジション接点3に
それぞれ対応する直流電圧を設定信号として出力する。
【0063】上記光軸レベル切換スイッチ12の可動接
点PCから出力する光軸レベルの設定信号は、A/D変
換回路13に入力する。このA/D変換回路13は、入
力する上記設定信号をディジタル信号に変換するA/D
変換回路13の出力は、判定回路51に入力する。
【0064】この判定回路51は、上記設定信号の変化
する方向を判定してパルスモータ15を正転させるか反
転させるかを判定し、その判定結果により、上記回転角
信号の回転角パルスを、モータドライブ回路17に出力
し、パルスモータ15を正転もしくは逆転させる。上記
判定回路51はまた、光軸レベル切換スイッチ12の可
動接点PCが1ポジション接点P1から0ポジション接
点P0に切り換えられたときおよび1ポジション接点1
を通って0ポジション接点P0に切り換えられたときに
は、光軸レベル切換スイッチ12の可動接点PCが0ポ
ジション接点P0から1ポジション接点P1に切り換え
られたときに出力する回転角パルス数の、たとえば約2
倍の回転角パルスを出力する。
【0065】上記モータドライブ回路17は、上記判定
回路51により判定されたパルスモータ15の回転方向
に、回転角信号により規定される角度だけ、パルスモー
タ15を回転させ、図2に示す機構により、光軸変更用
のロッド部材21のハウジング18からの繰り出し量を
変化させ、前照灯2の光軸レベルを上記光軸レベル切換
スイッチ12の設定位置に設定する。
【0066】このような構成であれば、上記したよう
に、光軸レベル切換スイッチ12の可動接点PCが1ポ
ジション接点P1から0ポジション接点P0に切り換え
られたとき、および1ポジション接点P1を通って0ポ
ジション接点P0に切り換えられたときには、光軸レベ
ル切換スイッチ12の可動接点PCが0ポジション接点
P0から1ポジション接点P1に切り換えられたときに
出力する回転角パルス数の約2倍の回転角パルスが出力
するので、図2に示す光軸変更用のロッド部材21は、
必ずその係合突起21bが基準光軸レベル規定部材33
の一方のストッパ33aに係合するまで駆動されてイニ
シャルされ、パルスモータ15の脱調によりそれまで生
じていた光軸レベルの設定誤差がキャンセルされる。
【0067】上記実施例4のように、光軸レベル切換ス
イッチ12の可動接点PCが1ポジション接点P1から
0ポジション接点P0に切り換えられたときに、光軸レ
ベル切換スイッチ12の可動接点PCが0ポジション接
点P0から1ポジション接点P1に切り換えられたとき
に出力する回転角パルス数よりも多い回転角パルスを判
定回路51から出力させる代わりに、光軸レベル切換ス
イッチ12の可動接点PCが1ポジション接点P1から
0ポジション接点P0に切り換えられたときに、図2に
示す光軸変更用のロッド部材21の係合突起21bが基
準光軸レベル規定部材33の一方のストッパ33aに係
合するまで、上記判定回路51から連続して回転角パル
スを出力させ、両者が係合したときに、図3に示すスイ
ッチ36のスイッチ接点37,38のオンにより、パル
スモータ15の駆動を停止させるようにしてもよい。
【0068】実施例5 実施例5の回路を構成する要素は、図9において説明し
た実施例4の構成と同じであるが、実施例5の自動車用
前照灯のレベリング装置は、光軸レベル切換スイッチ1
2の可動接点PCが1ポジション接点P1から0ポジシ
ョン接点P0に切り換えられたときも、また、光軸レベ
ル切換スイッチ12の可動接点PCが0ポジション接点
P0から1ポジション接点P1に切り換えられたとき
も、判定回路51が同じ数の回転角パルスを出力する点
で、実施例4のものと異なる。
【0069】一般に、パルスモータ15の脱調は、光軸
レベル切換スイッチ12の可動接点が0ポジション接点
P0から3ポジション接点P3に向かってプラス方向に
切り換えられるときにも、逆に、3ポジションP3から
0ポジション接点P0に向かってマイナス方向に切り換
えられるときにも発生する。そして、光軸レベル切換ス
イッチ12の可動接点PCのプラス方向への切換の際に
発生したパルスモータ15の脱調による光軸レベルの設
定誤差の積算値が、光軸レベル切換スイッチ12の可動
接点PCのマイナス方向への切換の際に発生したパルス
モータ15の脱調による光軸レベルの設定誤差の積算値
よりも大きい場合は、光軸レベル切換スイッチ12の可
動接点PCの各ポジションに対応する光軸変更用のロッ
ド部材21のハウジング18からの繰り出し量よりも小
さくなる。
【0070】したがって、この状態で、光軸レベル切換
スイッチ12の可動接点PCが1ポジション接点P1か
ら0ポジション接点P0に切り換えられたときには、図
2に示す光軸変更用のロッド部材21は、必ずその係合
突起21bが基準光軸レベル規定部材33の一方のスト
ッパ33aに係合するまで駆動されてイニシャルされ、
パルスモータ15の脱調によりそれまで生じていた光軸
レベルの設定誤差の積算値がキャンセルされることにな
る。
【0071】上記とは逆に、光軸レベル切換スイッチ1
2の可動接点PCのマイナス方向への切換の際に発生し
たパルスモータ15の脱調による光軸レベルの設定誤差
の積算値が、光軸レベル切換スイッチ12の可動接点P
Cのプラス方向への切換の際に発生したパルスモータ1
5の脱調による光軸レベルの設定誤差の積算値よりも大
きい場合は、光軸レベル切換スイッチ12の可動接点P
Cの各ポジションに対応する光軸変更用のロッド部材2
1のハウジング18からの繰り出し量よりも大きくな
る。
【0072】したがって、この状態で、光軸レベル切換
スイッチ12の可動接点PCが2ポジション接点P2か
ら3ポジションP3に切り換えられたときには、図2に
示す光軸変更用のロッド部材21は、その係合突起21
bが基準光軸レベル規定部材33の他方のストッパ33
bに係合するまで駆動されてイニシャルされ、パルスモ
ータ15の脱調によりそれまで生じていた光軸レベルの
設定誤差の積算値がキャンセルされることになる。
【0073】上記からわかるように、実施例5では、実
施例1、実施例2および実施例3等で用いたラッチ回路
等が不要になり、構成が簡単になる。
【0074】実施例5では、図2に示す光軸変更用のロ
ッド部材21の係合突起21bが基準光軸レベル規定部
材33の2つのストッパ33a,33bのいずれかに係
当したときにパルスモータ15はロックされるが、この
ロックを避けるために、たとえば図10に示すような構
成を採用することもできる。すなわち、図2に示す光軸
変更用のロッド部材21の係合突起21aが基準光軸レ
ベル規定部材33の2つのストッパ33a,33bに係
当したときにそれぞれオンするスイッチ36,61(図
10参照)を設け、これらスイッチ36の接点37,3
8とスイッチ61の接点62,63のオン信号を判定回
路52に入力して、パルスモータ15の駆動を停止させ
るようにしてもよい。なお、上記スイッチ36,61
は、図2に示す光軸変更用のロッド部材21の係合突起
21bが基準光軸レベル規定部材33の2つのストッパ
33a,33bのいずれかに係当したときにオンするマ
イクロスイッチの接点であってもよい。
【0075】以上の実施例において、光軸変更用のロッ
ド部材21を駆動する機構はピニオン歯車と歯車からな
るギヤトレインを用いるものに限らず、たとえば図6に
示すように、ウオーム71,ウオームホイール72,歯
車73および光軸変更部材21のラック部25を組合せ
たものであってもよい。このものでは、前照灯2の光軸
レベルの初期エイミング値への調整は、具体的には図示
しないが、パルスモータ15にパルス発生器からパルス
を供給し、前照灯2の光軸レベルが初期光軸レベルにな
るまでパルスモータ15を駆動するようにすればよい。
【0076】以上の実施例では、自動車1の前照灯2を
そのリフレクタ26の下部にて、傾動可能に支持し、リ
フレクタ26の上部に光軸変更用のロッド部材21を結
合して前照灯2の光軸レベルを調整するようにしたが、
上記前照灯2をそのリフレクタ26の上部で傾動可能に
支持し、リフレクタ26の下部に光軸変更用のロッド部
材21を結合して前照灯2の光軸レベルを調整するよう
にすることもできる。前照灯2のランプ部を固定して、
リフレクタ26のみを上記のように傾動させるようにし
てもよい。
【0077】本発明は、図11に示す自動車1に限ら
ず、トラック等の荷物を積載する車両にも適用すること
ができることはいうまでもない。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係る車両用前照灯のレベリング装置
の一実施例の構成を示すブロック図である。
【図2】 図1の車両用前照灯のレベリング装置の機構
部分の構成を示す説明図である。
【図3】 図2の機構部分の光軸変更用のロッド部材の
係合突起と基準光軸レベル規定部材のストッパとに形成
されたスイッチ接点の説明図である。
【図4】 図2の車両用前照灯のレベリング装置の機構
部分の動作説明図である。
【図5】 図2の車両用前照灯のレベリング装置の機構
部分の動作説明図である。
【図6】 本発明に係る車両用前照灯のレベリング装置
の機構部分の変形例の構成を示す説明図である。
【図7】 本発明に係る車両用前照灯のレベリング装置
のいま一つの実施例の構成を示すブロック図である。
【図8】 本発明に係る車両用前照灯のレベリング装置
のさらにいま一つの実施例の構成を示すブロック図であ
る。
【図9】 本発明に係る車両用前照灯のレベリング装置
のさらにいま一つの実施例の構成を示すブロック図であ
る。
【図10】 本発明に係る車両用前照灯のレベリング装
置のさらにいま一つの実施例の構成を示すブロック図で
ある。
【図11】 自動車の前照灯の光軸レベルの初期エイミ
ングと前照灯のレベリング装置により設定される自動車
の前照灯の光軸レベル値の説明図である。
【符号の説明】
1 自動車 2 前照灯 11 光軸レベル設定装置 12 光軸レベル切換スイッチ 13 A/D変換回路 14 アクチュエータ 15 パルスモータ 16 判定回路 17 モータドライブ回路 18 ハウジング 19a スライド軸受け部 19b スライド軸受け部 21 光軸変更用のロッド部材 23 歯車 24 ピニオン歯車 25 ラック部 26 リフレクタ 28 車体 29 車体側支持部材 31 前照灯側支持部材 32 傾動支持部材 33 基準光軸レベル規定部材 33a ストッパ部 33b ストッパ部 35 調整ねじ 36 スイッチ 37 スイッチ接点 38 スイッチ接点 41 ラッチ回路 42 リレー 45 イニシャルスイッチ 46 切換判定回路 51 判定回路 52 判定回路 61 スイッチ 62 スイッチ 63 スイッチ 71 ウオーム 72 ウオームホイール 73 歯車
フロントページの続き (72)発明者 本森 卓夫 広島県安芸郡府中町新地3番1号 マツダ 株式会社内 (72)発明者 鈴木 隆 広島県安芸郡府中町新地3番1号 マツダ 株式会社内 (72)発明者 中川 進 広島県安芸郡府中町新地3番1号 マツダ 株式会社内

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車両用前照灯の光軸レベルを複数段階に
    設定する光軸レベル設定手段を備え、この光軸レベル設
    定手段からの設定信号を受けてパルスモータを駆動し、
    このパルスモータにより光軸変更用のロッド部材を変位
    させてこの光軸変更用のロッド部材に結合されるととも
    に、前後方向に傾動可能に車体に支持されてなる車両用
    前照灯の車両の前後方向への傾き角度を変化させて車両
    用前照灯の光軸レベルを上記設定手段で設定された光軸
    レベルに設定する車両用前照灯のレベリング装置であっ
    て、車体に対して位置調節可能に取り付けられ、上記光
    軸変更用のロッド部材と係合して車両用前照灯の基準の
    光軸レベルを規定する基準光軸レベル規定部材と、上記
    光軸変更用のロッド部材が基準光軸レベル調節部材に係
    合すると上記光軸レベルの基準位置信号を出力するスイ
    ッチ手段と、車両用前照灯の光軸レベルを基準光軸レベ
    ルへ復帰させるためのイニシャル信号を発生するイニシ
    ャル信号発生手段と、上記光軸レベル設定手段からの設
    定信号を受けて上記パルスモータを駆動する一方、上記
    イニシャル信号を受けて上記光軸変更用のロッド部材を
    基準光軸レベル規定部材との係合位置に向かって駆動す
    るパルスモータの駆動制御手段と、上記スイッチ手段か
    らの光軸レベルの基準位置信号が入力すると、上記駆動
    制御手段にパルスモータの駆動を停止させるリセット信
    号を出力するリセット手段とを備えたことを特徴とする
    車両用前照灯のレベリング装置。
  2. 【請求項2】 上記イニシャル信号発生手段が車両の使
    用に伴って操作されるスイッチの操作によりパルスモー
    タの駆動制御手段へイニシャル信号を出力することを特
    徴とする請求項1記載の車両用前照灯のレベリング装
    置。
  3. 【請求項3】 上記イニシャル信号発生手段が車両の運
    転席に設けたイニシャルスイッチであることを特徴とす
    る請求項1記載の車両用前照灯のレベリング装置。
  4. 【請求項4】 車両用前照灯の光軸レベルを複数段階に
    設定する光軸レベル設定手段を備え、この光軸レベル設
    定手段からの設定信号を受けてパルスモータを駆動し、
    このパルスモータにより光軸変更用のロッド部材を変位
    させてこの光軸変更用のロッド部材に結合されるととも
    に、前後方向に傾動可能に車体に支持されてなる車両用
    前照灯の車両の前後方向への傾き角度を変化させて車両
    用前照灯の光軸レベルを上記設定手段で設定された光軸
    レベルに設定する車両用前照灯のレベリング装置であっ
    て、車体に対して位置調節可能に取り付けられ、上記光
    軸変更用のロッド部材と係合して車両用前照灯の基準の
    光軸レベルを規定する基準光軸レベル規定部材と、上記
    光軸レベル設定手段からの設定信号を受けて上記パルス
    モータを駆動するとともに、上記光軸レベル設定手段が
    操作されると、上記光軸変更用のロッド部材を基準光軸
    レベル規定部材と係合して停止するまで上記パルスモー
    タを駆動するパルスモータの駆動制御手段とを備えたこ
    とを特徴とする車両用前照灯のレベリング装置。
  5. 【請求項5】 上記パルスモータの駆動制御手段は光軸
    レベル設定手段が基準の光軸レベル設定位置へ操作され
    ると、上記光軸変更用のロッド部材が基準光軸レベル規
    定部材と係合するのに必要な標準のパルス数よりも多い
    数のパルス数で上記パルスモータを駆動することを特徴
    とする請求項4記載の車両用前照灯のレベリング装置。
  6. 【請求項6】 上記パルスモータの駆動制御手段は光軸
    レベル設定手段が基準の光軸レベル設定位置へ操作され
    ると、上記光軸変更用のロッド部材が基準光軸レベル規
    定部材と係合する方向に上記パルスモータを駆動し、上
    記光軸変更用のロッド部材が基準光軸レベル規定部材と
    係合すると停止信号を発する係合検出接点からの停止信
    号を受けてパルスモータの駆動を停止することを特徴と
    する請求項4記載の車両用前照灯のレベリング装置。
  7. 【請求項7】 上記パルスモータの駆動制御手段は光軸
    レベル設定手段の操作を検出する毎に上記光軸変更用の
    ロッド部材を基準レベル規定部材に係合するまで駆動す
    ることを特徴とする請求項4に記載の車両用前照灯のレ
    ベリング装置。
  8. 【請求項8】 車両用前照灯の光軸レベルを複数段階に
    設定する光軸レベル設定手段を備え、この光軸レベル設
    定手段からの設定信号を受けてパルスモータを駆動し、
    このパルスモータにより光軸変更用のロッド部材を変位
    させてこの光軸変更用のロッド部材に結合されるととも
    に、前後方向に傾動可能に車体に支持されてなる車両用
    前照灯の車両の前後方向への傾き角度を変化させて車両
    用前照灯の光軸レベルを上記設定手段で設定された光軸
    レベルに設定する車両用前照灯のレベリング装置であっ
    て、車体に対して位置調節可能に取り付けられ、上記光
    軸変更用のロッド部材と係合して車両用前照灯の基準の
    光軸レベルを規定するとともに、上記光軸変更用のロッ
    ド部材の可動範囲を規制する規制手段と、上記光軸レベ
    ル設定手段からの設定信号を受けて上記パルスモータを
    駆動するパルスモータの駆動制御手段とを備えたことを
    特徴とする車両用前照灯のレベリング装置。
  9. 【請求項9】 上記パルスモータの駆動制御手段は光軸
    変更用のロッド部材を駆動し、上記光軸変更用のロッド
    部材がその可動範囲を規制する上記規制手段と係合する
    と、係合検出接点からの停止信号を受けてパルスモータ
    の駆動を停止することを特徴とする請求項8記載の車両
    用前照灯のレベリング装置。
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