JPH0586164A - 熱硬化性組成物 - Google Patents

熱硬化性組成物

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JPH0586164A
JPH0586164A JP4070444A JP7044492A JPH0586164A JP H0586164 A JPH0586164 A JP H0586164A JP 4070444 A JP4070444 A JP 4070444A JP 7044492 A JP7044492 A JP 7044492A JP H0586164 A JPH0586164 A JP H0586164A
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JP4070444A
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Andreas Muehlebach
ムユーレバツハ アンドレアス
Erich Gruber
グルーバー エーリヒ
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Original Assignee
Ciba Geigy AG
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    • C09J175/00Adhesives based on polyureas or polyurethanes; Adhesives based on derivatives of such polymers
    • C09J175/02Polyureas
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C08ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
    • C08GMACROMOLECULAR COMPOUNDS OBTAINED OTHERWISE THAN BY REACTIONS ONLY INVOLVING UNSATURATED CARBON-TO-CARBON BONDS
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    • C08G18/30Low-molecular-weight compounds
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    • C08GMACROMOLECULAR COMPOUNDS OBTAINED OTHERWISE THAN BY REACTIONS ONLY INVOLVING UNSATURATED CARBON-TO-CARBON BONDS
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    • C08G18/80Masked polyisocyanates
    • C08G18/8061Masked polyisocyanates masked with compounds having only one group containing active hydrogen
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Abstract

(57)【要約】 【構成】室温で液体で架橋に適当である第一または第二
ポリアミンと、式IまたはIIの室温または適度の高め
られた温度で前記ポリアミンに実質的に不溶性であるブ
ロックトポリイソシアネートとからなる熱硬化性組成
物。 (n=2以上の整数、Q=n価の有機基、R1 〜R8
H,アルキル基,アリール基,アリールアルキル基,ア
ルコキシ基,アルキルチオ基,ヒドロキシル基) 【効果】本組成物は非常に高い反応性および良好な保存
安定性を有し、特にプラスチック材料や金属を結合する
のに適している。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、そのイソシアネート基
がピラゾールまたはインダゾール誘導体でブロックされ
ているポリイソシアネート少なくとも1種、および室温
で液体であるポリアミン硬化剤からなる熱硬化性組成物
に関する。本発明はさらに、ピラゾール−およびインダ
ゾール−ブロックトポリイソシアネートのための熱硬化
剤として上記ポリアミンを使用する方法、および上記組
成物を結合のために使用する方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】ポリイソシアネートを種々のブロック化
剤、例えばフェノールおよびピラゾールでブロックする
ことは当業界で公知である。ポリイソシアネートとブロ
ック化剤との反応は、イソシアネート基が活性(移動
性)水素原子を含有する化合物〔硬化剤(hardener, cur
ing agent)と高められた温度でだけ反応することを可能
にさせ、その化合物と純粋なイソシアネートは非常に低
い温度で反応して架橋を起こす。それ故に、ブロックト
イソシアネートを硬化剤と室温で混合すること、ならび
にある長さの期間その混合物を取扱うこと、および貯蔵
することが可能である。完全硬化を起こすために、ブロ
ックトポリイソシアネートが硬化剤と反応する温度まで
混合物を加熱する。ポリアルコール、ポリアミン、ポリ
チオール、ポリカルボン酸、トリ−もしくはジアミド、
ウレタンまたは水等の多くのタイプの化合物が適当な硬
化剤として既に開示されている。
【0003】ピラゾール誘導体をブロックするためのポ
リイソシアネートの使用はUS−A−4976837号
に開示されている。そのように得られたブロックトポリ
イソシアネートの主張されている利点は、それらが硬化
剤として使用される活性水素含有化合物に対して室温で
安定であるが、しかし極めて低い温度で反応性ポリイソ
シアネートを形成するということである。このような組
成物の電着塗料の成分としての使用もまた、この特許明
細書に開示されている。ポリアミド−ポリアミン樹脂、
例えば二量化脂肪酸と脂肪族ポリアミンとの反応生成物
が適当な硬化剤として開示されている。
【0004】ポリアルコールと3−メチルピラゾールで
ブロックされた特定のポリイソシアネートとからなる組
成物を結合のために使用することはUS−A−4797
494号に開示されている。これらの組成物は120℃
の範囲内の温度で硬化し、そしてこれらのかなり低い温
度で接着結合を得ることを可能にする。ある期間室温で
安定である組成物もまた特許請求されている。これらの
ポリオール含有組成物の欠点は、特に100−120℃
の温度範囲内でのゲル化時間が非常に長いことである。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明の課題は、ブロ
ックトポリイソシアネートをベースとし、そして高めら
れた安定性/反応性比、すなわち室温での長期の保存安
定性ならびに160℃より低い温度、特に100−12
0℃の温度範囲内での短いゲル化時間および硬化時間の
両方を有する熱硬化性組成物を提供することである。
【0006】
【課題を解決するための手段】すなわち、本発明は、次
式IまたはII: (式中、nは2以上の整数を表し、Qはn価の有機基を
表し、そしてR1 、R2 、R3 、R4 、R5 、R6 、R
7 およびR8 は互いに独立して、水素原子、アルキル
基、アリール基、アリールアルキル基、アルコキシ基、
アルキルチオ基またはヒドロキシル基を表す)で表され
るブロックトポリイソシアネートを少なくとも1種と、
室温で液体であり、そして架橋に適当である第一または
第二ポリアミンとからなり、前記ブロックトポリイソシ
アネートは室温または適度に高められた温度で前記ポリ
アミンに実質的に不溶性である、熱硬化性組成物に関す
る。
【0007】用語「室温」は約10℃ないし約30℃の
範囲内の温度を意味するものと本発明の範囲では理解さ
れるであろう。
【0008】ブロックトポリイソシアネートは分子あた
り少なくとも2個のピラゾール−またはインダゾールブ
ロックトイソシアネート基を含まなければならないが、
それらは該イソシアネート基を3個またはそれ以上含ん
でいてもよい。従って、式IおよびII中の基Qは少な
くとも2価の有機基である。より大きいn価は原則的に
はあらゆる大きさであってよいが、nは2ないし5の範
囲が好ましい。基Qは典型的には脂肪族、環状脂肪族ま
たは混合された脂肪−芳香族基であってよい。
【0009】式IおよびIIで表される化合物は通常少
なくとも室温で固体である。いくつかのものは、特にそ
れらがかなり高い比率で不純物を依然として含有するな
らば、非常に粘性であるか、または糊状であってよい。
式IおよびIIで表される好ましい化合物は少なくとも
室温で固体であるもの、特に約80℃より高い融点を有
するものである。
【0010】本発明の組成物におけるブロックトポリイ
ソシアネートは、ヘキサメチレンジイソシアネート(H
DI)、トリメチルヘキサメチレンジイソシアネート
(TMDI)、シクロヘキサンジイソシアネート(CH
DI)、イソホロンジイソシアネート(3,5,5−ト
リメチル−1−イソシアナト−3−イソシアナトメチル
シクロヘキサン;IPDI)、メチレンジシクロヘキシ
ルイソシアネート(HMDI)、p−フェニレンジイソ
シアナト(PPDI)、ジイソシアナトトルエン(TD
I)、例えば2,4−ジイソシアナトトルエン、2,6
−ジイソシアナトトルエンおよび両異性体の工業的混合
物、ナフチレンジイソシアネート(NDI)、特に1,
5−ナフチレンジイソシアネート、ジアニジンジイソシ
アネート(DADI)、メチレンジフェニルジイソシア
ネート(MDI)、特に4,4’−異性体、および異な
る異性体の工業的混合物、例えば4,4’−と2,4’
−異性体との混合物、またはポリメチレンポリフェニル
イソシアネート(PAPI)を包含する架橋性である全
てのポリイソシアネートである。非常に適したポリイソ
シアネートは、2つのイソシアネート基の反応により形
成されるウレトジオンまたはカルボジイミドまたは3つ
のイソシアネート基の反応により形成されるイソシアヌ
レートまたはビウレト化合物を包含する、ポリイソシア
ネートのそれ自体とのイソシアネート基を介する反応に
より得られるものである。1分子あたり平均1個以上の
イソシアネート基を含有し、そして上記のポリイソシア
ネートの1種を1モル過剰と1分子あたり少なくとも2
個の活性水素を例えばポリアルキレングリコールのよう
にヒドロキシル基の形態で含有する有機物質と予め反応
させることにより得られるポリイソシアネートプレポリ
マーもまた本発明の使用に適している。そのようなイソ
シアネートは通常利用可能であり、そして市販されてい
て多量に入手できる。
【0011】好ましいポリイソシアネートはメチレンジ
フェニルジイソシアネート(MDI)、特にイソホロン
ジイソシアネート(IPDI)、とりわけヘキサメチレ
ンジイソシアネート(HDI)であり、ヘキサメチレン
ジイソシアネートのイソシアヌレートおよびヘキサメチ
レンジイソシアネートのビウレトである。
【0012】塩基性ポリイソシアネートの遊離イソシア
ネート基はピラゾール誘導体またはインダゾール誘導体
のいずれかと反応させ得る。前者の場合、式Iで表され
るブロックトポリイソシアネートが得られ、そして後者
の場合、式IIで表されるブロックトポリイソシアネー
トが得られる。
【0013】しかしながら、ピラゾールがより容易に得
られ、そして通常より低温で組成物を硬化させ得、すな
わち該組成物がより低温でゲル化を始めるので、本発明
の組成物は好ましくは式Iで表されるピラゾール−ブロ
ックトポリイソシアネートを含むであろう。
【0014】ピラゾリル保護基ならびにインダゾリル保
護基は置換されていなくてもよい。式IおよびII中の
1 ないしR8 はこの場合には全て水素原子であろう。
【0015】しかしながら、両方の保護基はまた、置換
基(ピラゾリル基が通常3個までの置換基およびインダ
ゾリル基が5個までの置換基)を有していてもよい。し
かしながら、実際的な理由から、各々の基は1もしくは
2または3より多くない置換基を有することが好ましい
であろう。
【0016】置換基R1 、R2 、R3 、R4 、R5 、R
6 、R7 およびR8 の好ましい意味は炭素原子数1ない
し5のアルキル基、アルコキシ基またはアルキルチオ基
であり、中でもメチル基およびメトキシ基が好ましい。
【0017】10個までの環炭素原子を含むアリール基
は好ましくはフェニル基であり、アリール基は各々置換
基、典型的にはアルキル基またはアルコキシ基を有して
いてもよい。
【0018】アリールアルキル基は好ましくはアリール
(炭素原子数1ないし4の)アルキル基、特にアリール
メチル基であり、その中でアリール部分はフェニル基、
4−メトキシフェニル基、4−トルイル基ならびに複素
環式基例えば2−フリル基または4−ピリル基である。
最も好ましくは、アリールアルキル基はベンジル基であ
る。
【0019】置換基R1 ないしR8 の1またはそれ以上
はヒドロキシル基であってよい。これは、ヒドロキシル
基がシランカップラーと容易に反応し、それ故に特に問
題のある基材に対しても硬化組成物の非常に良好な結合
性を得ることが可能であるから、有利である。
【0020】置換基R1 ないしR8 のいずれか、または
全てが電子供与体として作用する置換基であるならば、
ポリアミンに対するブロックトポリイソシアネートの反
応性が特に高められる。そのような置換基が多数存在す
る場合に上記のことが特に当てはまる。そのようにして
高められたブロックトポリイソシアネートの反応性は、
本発明の新規組成物のより低いゲル化および硬化温度な
らびにより短いゲル化時間に寄与し得るので有利であり
得る。反応性を高めるのに適当な基はアルキル基、例え
ばメチル基を含む。従って、非置換ピラゾールでブロッ
クされたポリイソシアネートの反応性は3−メチルピラ
ゾールでブロックされたものの反応性に比べより低く、
そしてその反応性は3,5−ジメチルピラゾールでブロ
ックされたものの反応性に比べさらに低い。さらに3,
5−ジメチルピラゾールは非常に簡単に得ることができ
るので、3,5−ジメチルピラゾールでブロックされた
ポリイソシアネートからなる組成物は本発明の特に有用
な実施態様を構成する。
【0021】ポリイソシアネートをブロックするための
ピラゾールおよびインダゾール誘導体の製造は当業者に
公知である。多くのものが市販されて利用可能である。
【0022】ピラゾール誘導体は適当に選択されたi,
i+2−ジケトン、典型的には1,3−ジケトンをヒド
ラジンと、溶媒(例えばトルエン)中または溶媒なし
で、以下の反応スキームに従って得ることができる:
【0023】多くのピラゾール誘導体の製造はBeilstei
n, Volume 23, Main Volume p. 39,Supplementary Volu
me EI, p. 15, EIII/IV, p. 23に記載されている。アル
コキシ置換基を含むピラゾール誘導体の製造はH.J. Bac
ker and W. Meijer, Rec.d. Traveaux Chim. des Pays-
Bas 45 (1926),p. 428 に従ってピラゾロンのアルキル
化により特に行われ得る。ピラゾール環にアリールアル
キル置換基の誘導は多くの場合において、T. Sakai, K.
Miyata, S. Tsuboi and M. Utaka, Bull.Chem. Soc. J
pn. 62 (1989), p. 4072 に従うi,i+2−ジケトン
(例えばアセチルアセトン)の直接アリールメチル化お
よびヒドラジンとの引き続く反応に対する特別安定なワ
ンポット反応により可能である。
【0024】インダゾール誘導体を製造するために、注
意は同様にBeilstein, Volume 23,Main Volume p. 122,
p. Z32, EII, p. 117 および EIII/IV, p. 1055 に払
われる。
【0025】ピラゾール−およびインダゾール−ブロッ
クトポリイソシアネートのその他の製造はピラゾールお
よびインダゾールとポリイソシアネートとの不活性ガス
下での定量的反応により行われ得る。高められた温度お
よび適当な不活性溶媒(例えばトルエン)中、触媒(例
えばジブチルスズラウレート)の存在下または不在下で
操作を行うことが好ましい。両化合物の発熱反応は冷却
を必要とするかもしれない。そのような反応を行う別の
態様はまたUS−A−4797494号またはUS−A
−4976837号に開示されている。
【0026】5−ヒドロキシピラゾールでブロックされ
たポリイソシアネートはまた、遊離イソシアネートを5
−ピラゾロンと反応させることにより慣用的に得られる
が、これはこれらがある5−ヒドロキシピラゾールを常
に平衡状態で含有するからである(Mitsuhashi, Takana
gi, Matsuno, Tanaka, J. Heterocyclic Chem. 19 (19
82), p. 1389)。
【0027】新規組成物の第2の必須成分は、室温で液
体であり、そして架橋に適当である第一または第二ポリ
アミン硬化剤である。このポリアミン硬化剤は組成物を
加熱することによりポリイソシアネートの脱ブロックを
導き、ポリイソシアネートを架橋させる。「架橋に適当
である」という表現は本発明において、2より大きい例
えば2.1の官能価を有するポリイソシアネートが組成
物中に使用されるならばポリアミンは少なくとも2官能
価でなければならないが、わずかに2官能価のポリイソ
シアネートが使用されるならば2官能価以上であること
を意味する。
【0028】適当なポリアミンの典型的な例は脂肪族ポ
リアミン、例えばジエチレントリアミンまたはトリエチ
レンテトラミン、環状脂肪族ジアミン、例えばシクロヘ
キサンジアミン、芳香族ジアミン、典型的にはメチレン
ジアニリンである。
【0029】ポリオキシエチレン−アミン、特にポリオ
キシプロピレン−ポリアミン等のポリオキシアルキレン
ポリアミンは、1分子あたり2個以上のイソシアネート
基を含むポリイソシアネートに対して特に有用なポリア
ミンであり、例えば以下の2官能価のタイプのものであ
る: 上記式中、mは2または3の値を有する。しかしなが
ら、上記ポリアミン中のポリオキシアルキレン鎖は分岐
していてもよく、また1分子中に2個以上のアミノ基を
含んでいてもよい。1分子あたり平均して2個のイソシ
アネート基を含むポリイソシアネートに対して非常に適
したポリアミンは以下の(3官能価の)タイプのポリオ
キシプロピレン−ポリアミンである: 上記式中、xは0または1であってよく、そしてyは2
または3であってよく、そしてある鎖と別の鎖で異なっ
ていてもよい。ポリオキシアルキレン−ポリアミンの分
子量は好ましくは500より小さい。
【0030】前の段落に記載したポリオキシアルキレン
−ポリアミンはまた登録商標ジェフアミン(Jeffamine
)の下で市販されて利用可能である。ポリオキシアル
キレン−ポリアミンを含む組成物は本発明の特に有用な
実施態様を構成する。
【0031】新規組成物はブロックトポリイソシアネー
トとポリアミンとを、アミノ水素原子が組成物を利用可
能にし得るイソシアネート基の0.5ないし2倍量に化
学量論的に当量である量で供給され得ることを確保する
比率で含有することが有利である。該組成物はブロック
トイソシアネート基とアミノ基とが等モル比を有するこ
とが好ましい。組成物中の上記基の化学量論比は、硬化
中の重合の度合いおよび生成末端基のタイプを特に決定
づける。この比率を変えることにより、組成物の反応性
およびその硬化後の機械的特性を調節することが可能で
ある。
【0032】上記組成物の他に、新規組成物は慣用の付
加的成分、典型的には粘度調節剤、増量剤、充填剤、補
強剤、金属粒子、顔料、染料、可塑剤、接着促進剤、殺
菌剤、酸化防止剤、均展剤、反応性希釈剤例えばエポキ
シ樹脂を含む希釈剤等を慣用的量で含有し得る。
【0033】新規組成物は、ブロックトポリイソシアネ
ートをベースとする熱硬化性組成物が通常使用される全
ての目的に、典型的には塗料または塗料ベースとして、
封止化合物または接着剤として使用され得る。硬化はあ
らゆる形態で熱を適用することにより行われ得る。それ
はマイクロ波を用いて、または誘導加熱により行われ
得、後者の場合、組成物はもちろん電子誘導粒子、例え
ば金属粒子を含有しなければならない。
【0034】本発明の組成物は非常に反応性である。本
組成物のゲル化および硬化時間は通常100−120℃
の温度範囲でさえも20分より短いが、しかししばしば
数秒ないし5分間である。これらの温度で硬化剤として
ポリオールを含む相当する組成物は1時間またはそれ以
上のゲル化時間を通常必要とする。
【0035】さらに、新規組成物は優れた安定性/反応
性比を有するが、これらの2つの特性は通常互いに相反
する。長い保存寿命を得るために、ブロックトイソシア
ネートに好ましくは低反応性硬化剤を添加することが有
用である。ポリオールを包含する低反応性硬化剤は上記
したように非常に長いゲル化時間を生じる。しかしなが
ら、新規組成物は室温または適度に高められた温度で数
ヵ月間、粘度のあらゆる認識し得る増加なしに容易に保
存され得る。数倍高められた反応性の他に、それらはブ
ロックトイソシアネートをベースとする通常の組成物の
安定性に少なくとも匹敵する、または多くの場合より優
れている安定性を有する。
【0036】新規組成物はブロックトイソシアネートが
ポリアミンに実質的に未だ可溶性でない温度でそれらの
可使時間の間(硬化前)貯蔵および取扱いが意図される
ので、それより低い温度で溶解が生じない温度はできる
だけ高いことが好ましい。組成物はまた、この温度が2
0ないし40℃の範囲にある場合にしばしば十分であろ
う安定性を有するけれども、これらの組成物は、ポリア
ミン中のブロックトイソシアネートが50℃まで、より
よくは80℃までの温度範囲で実質的に不溶性であり、
それ故に、相当してより高い貯蔵および保存温度に耐え
るものが特に好ましい。これらの組成物はポリメチレン
ジイソシアネート、特に1,6−ヘキサメチレンジイソ
シアネートをベースとするピラゾール−ブロックトポリ
イソシアネートとポリオキシプロピレンポリアミンを含
む組成物を包含する。
【0037】上記のものと同様に溶解度は簡単な観察に
より決定され得る。従って、例えばピラゾール−ブロッ
クト1,6−ヘキサメチレンジイソシアネートはポリオ
キシプロピレンポリアミンとで室温またはわずかに高め
れた温度で不透明な懸濁液を形成し、一方、100−1
05℃までの加熱により両成分の透明溶液を形成した
後、引続き組成物はゲル化する。
【0038】特に好ましい新規組成物はブロックトポリ
イソシアネートがポリアミン中に吸熱的に溶解するもの
である。それらは簡単な方法で、例えば示差熱分析によ
り決定され得る。当該試料を室温から始めて加熱するこ
とにより得られるダイヤグラムはポリアミン中へのブロ
ックトポリイソシアネートの吸熱的溶解に起因する吸熱
的ピークを最初に示し、次にブロックトポリイソシアネ
ートとポリアミンとの発熱的硬化反応に起因する別のピ
ークが続く。図1には示差走査熱量測定器を用いて得る
ことができるそのようなダイヤグラムの実例を示す。温
度T1 でブロックトポリイソシアネートは溶解し始め、
温度T2 でその溶解は完了し、そして硬化が始まる。温
度T1 以下でポリアミン中のブロックトポリイソシアネ
ートは実質的に不溶性である。
【0039】ブロックトイソシアネートの溶解度を下げ
る付加的薬剤を組成物に添加することも可能である。こ
の方法では、新規組成物の安定性/反応性比のさらなる
増大が達成され得る。ブロックトポリイソシアネートが
ポリアミン中に通常可溶性であろう場合でさえも、本発
明の目的およびそれ故に硬化前の十分な安定性を満たす
であろうポリアミン中のポリイソシアネートの実質的な
不溶性を得ることは可能である。それ故に、そのような
薬剤を含有する新規組成物はまた本発明の範囲内に含ま
れる。
【0040】ポリアミン中のピラゾール−またはインダ
ゾール−ブロックトポリイソシアネートの溶解度を低下
させるための適当な薬剤は典型的には未硬化組成物中の
ブロックトイソシアネートを包囲する媒体の極性(親水
性)を高める物質である。比較的疎水性のブロックトポ
リイソシアネートの溶解度はより極性の強い媒体中でよ
り低く、その結果これらの組成物は長い可使時間を有す
る。
【0041】極性を高めるために、1またはそれ以上の
ヒドロキシル基を有する化合物が使用され得る。ポリオ
キシアルキレンポリアミン等の多くのポリアミンはその
ような化合物と広範囲で混合され得る。適当なヒドロキ
シル基含有化合物の例はグリコール例えばグリセロール
である。水もまた原理的には使用され得る。このこと
は、なぜ新規組成物が開放容器中に延長された期間貯蔵
され得るか、それらの保存寿命が水分吸収によりさらに
延長されるかの理由の1つである。このことはポリオキ
シアルキレンポリアミン含有組成物に特に当てはまる。
【0042】本組成物はポリアミンに基づいて50重量
%までの量でヒドロキシ化合物を含有し得る。アミンは
ヒドロキシ化合物に比べイソシアネートと著しく迅速に
反応するので、大量のこれらヒドロキシ化合物は硬化反
応を通常妨害しない。これらヒドロキシ化合物の添加は
可塑化作用をさらに付与し得る。
【0043】硬化に適用された温度で依然として過剰に
揮発しないヒドロキシ化合物は、硬化の間にそれらが組
成物の均一性を妨害し得る気泡形成をほとんど導かない
という利点を有する。このために特に、新規組成物中で
ブロックトイソシアネートの溶解度を低下させるための
薬剤としてグリセロールを用いることはとりわけ好まし
い。それはポリアミンに基づいて10ないし20重量%
の量で添加されるのが好ましい。その他の利点はグリセ
ロールは硬化組成物に可塑化作用を有することであり得
る。
【0044】新規組成物はそれらの長期間の保存寿命の
点で単一成分として使用するのに適しているけれども、
最初に組成物の両方の必須成分を別々に保存し、次にそ
れらを(最初の)使用の直前に混合すること、すなわち
2成分組成物を得ることを可能である。そのような2成
分組成物は長い、事実上無限の可使時間を有する。
【0045】本発明はまた、室温で液体であり、そして
架橋に適当である第一または第二ポリアミンを、次式I
またはII: (式中、nは2以上の整数を表し、Qはn価の有機基を
表し、そしてR1 、R2 、R3 、R4 、R5 、R6 、R
7 およびR8 は互いに独立して、水素原子、アルキル
基、アリール基、アリールアルキル基、アルコキシ基、
アルキルチオ基またはヒドロキシル基を表す)で表さ
れ、ただし少なくとも室温で前記ポリアミンに実質的に
溶解しないブロックトポリイソシアネートの熱硬化剤と
して使用する方法に関する。
【0046】本発明はさらに、室温で液体であり、そし
てポリイソシアネートを架橋させ得る第一または第二ポ
リアミン少なくとも1種とともに、上記式IまたはII
で表され、前記ポリアミンに少なくとも室温で実質的に
不溶性であるブロックトポリイソシアネート少なくとも
1種を接着系として使用する方法に関する。そのような
接着系は特に良好な結合強さおよび剪断強さを有する。
【0047】それらの良好な保存寿命の点で、新規組成
物は熱硬化性単一成分接着剤として特に使用され得る。
【0048】上記式IまたはII中のQが次式IIIな
いしVII: (式III中のR9 置換基は互いに独立して水素原子ま
たは炭素原子数1ないし4のアルキル基、好ましくは水
素原子またはメチル基を表す)で表される有機基から選
択されるブロックトポリイソシアネートを含有する上記
新規組成物が特に良好な結合強さを有する。これらの組
成物は特に顕著な剪断強さ特性を有する。
【0049】本発明の接着組成物は、木材、金属、ガラ
スおよび全種類のプラスチック材料等の広範囲の基材を
結合することを可能にする。使用されるポリアミンは液
体であるので、新規組成物は通常簡単および迅速に適用
し得る。結合部は優れた結合強さおよび機械的強さを有
する。従って、本発明はさらに、上記熱硬化性組成物を
使用することからなる耐力部分を結合する方法に関す
る。
【0050】新規組成物は、かなり結合しにくいプラス
チック例えばポリ塩化ビニル、ポリカーボネート(P
C)、アクリロニトリル/ブタジエン/スチレンコポリ
マー(ABS)、ポリアミド(PA)、プレプレグまた
はシート成形性化合物(SMC)を相互にまたは金属と
結合することができ、プラスチック材料を結合するため
の当該新規組成物の使用は特に好ましい。プラスチック
材料のための非常に適当な貯蔵安定熱硬化性接着剤は典
型的には3,5−ジメチルピラゾール−ブロックト1,
6−ヘキサメチレンジイソシアネート、ポリオキシプロ
ピレントリアミン(特に登録商標ジェフアミンT40
3)を所望により接着促進剤および充填剤と共に含有す
る組成物である。
【0051】ピラゾール−ブロックトポリイソシアネー
トをベースとする接着系のもう一つの特別の利点は、硬
化の間に分離したピラゾール誘導体が特に未処理表面、
中でも金属表面、例えば油の付着した鋼上で(「その場
で」)プライマーとして作用することである。例えば脱
脂しなかった鋼への接着組成物の結合強さは、その他の
ポリイソシアネート接着剤の場合に比べ本発明の新規組
成物を用いた場合に約2倍であるから、結合されるべき
表面の洗浄または脱脂がそれ故に全く不要である。
【0052】
【実施例】
実施例1:ピラゾール−ブロックトヘキサメチレンジイ
ソシアネートの合成 温度計、還流冷却器、機械的攪拌機および不活性ガス送
入口を備えた750mlのスルホン化フラスコにトルエ
ン300mlを入れる。次いでピラゾール56.7g
(0.833モル)およびジブチルスズジラウレート
(DBTL触媒)0.057gを添加し、そして懸濁液
を25℃で5分間攪拌する。次にトルエン200mlに
溶解させたヘキサメチレンジイソシアネート70g
(0.4165モル)を窒素雰囲気下で滴下して徐々に
添加する。白色懸濁液が結果として起こる発熱反応の間
に形成される。この懸濁液を還流下(約110℃)で4
時間加熱し、遊離イソシアネートがもはや検出できない
均一溶液を得る。この溶液を10℃まで冷却すると、ピ
ラゾール−ブロックトヘキサメチレンジイソシアネート
が晶出し、濾過により単離され、そして高真空下50℃
で一晩乾燥させると、生成物124.30g(収率9
8.1%)が得られる。 融点:135℃(DSC) 元素分析:計算値 C68.26% H9.00%
N22.74% 実測値 C68.48% H8.86% N22.
32% IR(KBr):v(C=O) 1710cm-1
【0053】実施例2:ピラゾール−ブロックトメチレ
ンジフェニルジイソシアネートの合成 メチレンジフェニルジイソシアネート(登録商標イソネ
ート(Isonate)M125〔ダウ〕)73.5g(0.2
94モル)、ピラゾール40g(0.588モル)、ジ
ブチルスズジラウレート0.040gおよび全体で40
0mlのトルエンを用いて実施例1に記載したように反
応を行う。乾燥後の収量:生成物110g(97%)。 融点:201.5℃(DSC) 元素分析:計算値 C65.27% H4.70%
N21.75% 実測値 C65.48% H4.66% N21.
55% IR(KBr):v(C=O) 1712cm-1
【0054】実施例3:ピラゾール−ブロックトイソホ
ロンジイソシアネートの合成 温度計、還流冷却器、機械的攪拌機および不活性ガス送
入口を備えた350mlのスルホン化フラスコにトルエ
ン150mlを入れる。次いでピラゾール20.0g
(0.294モル)およびジブチルスズジラウレート
(DBTL触媒)0.200gを添加し、そして懸濁液
を25℃で5分間攪拌する。次にトルエン200mlに
溶解させたイソホロンジイソシアネート32.7g
(0.147モル)を窒素雰囲気下で滴下して徐々に添
加し、その間温度を30℃より低く維持する。反応混合
物を還流下(約110℃)で2時間加熱すると、その後
は遊離イソシアネートがもはや検出できない。この反応
混合物を冷却し、そしてロータリーエバポレータで溶媒
を除去する。残渣を高真空下40℃で一晩乾燥させる
と、黄色油状物の形態で生成物が53.7g(収率約1
00%)が得られる。 元素分析:計算値 C59.98% H7.83%
N23.32% 実測値 C62.73% H7.50% N21.
21% IR(KBr):v(C=O) 1732cm-1
【0055】実施例4:ピラゾール−ブロックトトリス
(1−イソシアナトヘキシル)イソシアヌレートの合成 工業用トリス(1−イソシアナトヘキシル)イソシアヌ
レート(登録商標トロネート(Tolonate) HDT〔ロー
ヌ・プーラン・ヘミー〕)50.0g(NCO0.27
3モル)、ピラゾール18.6g(0.273モル)、
ジブチルスズジラウレート0.050gおよび全体で1
50mlのトルエンを用いて実施例3に記載したように
反応を行う。乾燥後(24時間,60℃,高真空下)、
橙色油状物の形態で生成物が68.6g(収率約100
%)得られる。 元素分析:計算値 C55.92% H6.83%
N23.71% 実測値 C58.57% H7.14% N21.
33% 偏差は使用されたイソシアヌレートの工業的品質に起因
する。 IR(KBr):v(C=O) 1725cm-1,v
(C=O,イソシアヌレート) 1684cm-1
【0056】実施例5:ピラゾール−ブロックトトリス
(1−イソシアナトヘキシル)ビウレトの合成 工業用トリス(1−イソシアナトヘキシル)ビウレト
(登録商標トロネートHDT〔ローヌ・プーラン・ヘミ
ー〕)50.0g(NCO0.253モル)、ピラゾー
ル17.02(0.25モル)、ジブチルスズジラウレ
ート0.050gおよび全体で150mlのトルエンを
用いて実施例3に記載したように反応を行う。乾燥後、
生成物が63.2g(収率94%)得られる。 元素分析:計算値 C56.89% H7.38%
N24.62% 実測値 C59.89% H7.66% N21.
05% 偏差は使用されたトリス(1−イソシアナトヘキシル)
ビウレトの工業的品質に起因し得る。 IR(KBr):v(C=O) 1722cm-1,v
(C=O,ビウレト) 1690cm-1
【0057】実施例6 下記の物質を下記の量用いて実施例1に記載した反応を
行う: ヘキサメチレンジイソシアネート 20.7g 3−メチルピラゾール 20.0g DBTL 0.02g。 収率:約100% 融点:86℃ 元素分析:計算値 C57.81% H7.28%
N25.28% 実測値 C57.82% H7.28% N25.
13% IR(KBr):v(C=O) 1718cm-1
【0058】実施例7 下記の物質を下記の量用いて実施例1に記載した反応を
行う: メチレンジフェニルジイソシアネート 28.9g 3−メチルピラゾール 20.0g DBTL 0.02g。 収率:86% 融点:171℃ 元素分析:計算値 C66.65% H5.35%
N20.28% 実測値 C66.71% H5.38% N20.
17% IR(KBr):v(C=O) 1728cm-1
【0059】実施例8 下記の物質を下記の量用いて実施例3に記載した反応を
行う: イソホロンジイソシアネート 27.6g 3−メチルピラゾール 20.0g DBTL 0.02g。 収率:約100% 元素分析:計算値 C62.15% H7.82%
N21.74% 実測値 C65.62% H7.99% N18.
71% IR(KBr):v(C=O) 1728cm-1
【0060】実施例9 下記の物質を下記の量用いて実施例1に記載した反応を
行う: ヘキサメチレンジイソシアネート 17.5g 3−メチルピラゾール 20.0g DBTL 0.02g。 収率:97% 融点:95℃ 元素分析:計算値 C59.98% H7.83%
N23.32% 実測値 C59.98% H7.93% N23.
30% IR(KBr):v(C=O) 1718cm-1
【0061】実施例10 下記の物質を下記の量用いて実施例1に記載した反応を
行う: メチレンジフェニルジイソシアネート 26.0g 3−メチルピラゾール 20.0g DBTL 0.02g。 収率:90% 融点:185℃ 元素分析:計算値 C67.86% H5.92%
N18.99% 実測値 C68.06% H5.95% N18.
86% IR(KBr):v(C=O) 1722cm-1
【0062】実施例11 下記の物質を下記の量用いて実施例3に記載した反応を
行う: イソホロンジイソシアネート 23.1g 3−メチルピラゾール 20.0g DBTL 0.02g。 収率:約100% 元素分析:計算値 C63.46% H8.71%
N20.17% 実測値 C66.30% H8.53% N19.
35% IR(KBr):v(C=O) 1724cm-1
【0063】実施例12 1分子中に平均3個のアミノ基を含有するポリオキシプ
ロピレンポリアミン4.1gと実施例1の生成物4.0
g(13.4ミリモル)とを混合し、そして混合物を3
本ロールミルに2回通す。そのようにして得られた白色
混合物は40℃で6ヵ月間の貯蔵後(開放容器および閉
鎖容器の両方)でさえも粘度の認識し得る増加を示さな
い。ゲル化時間は100℃で42分、120℃で7分3
0秒、140℃で2分50秒そして160℃で40秒で
ある。初期の白色懸濁液は100℃より高い温度で均一
溶液を形成する。示差熱分析は、組成物が100℃より
低い温度で吸熱し(80℃で最大)、そして100℃よ
り高い温度で発熱する(121℃で最大)。120℃で
の硬化3分後、剪断強さ(ISO4587に準拠して測
定)は4MPa(Al/Al)である。
【0064】実施例13 実施例2の生成物4.0g(10.3ミリモル)をポリ
オキシプロピレンポリアミン(登録商標ジェフアミンT
403)3.2gと混合し、そして混合物を3本ロール
ミルで2回粉砕する。そのようにして得られた白色混合
物は25℃で3ヵ月間の貯蔵後(開放容器および閉鎖容
器の両方)でさえも粘度の認識し得る増加を示さない。
ゲル化時間は100℃で6分20秒、120℃で3分5
0秒、140℃で2分そして160℃で1分である。示
差熱分析は1つの発熱ピーク(120℃で)だけを示
す。剪断強さ(ISO4587に準拠して測定)は12
MPa(Al/Al)である。
【0065】実施例14−21:表1に示すようなブロ
ックトポリイソシアネートと2官能性および3官能性ポ
リオキシプロピレンポリアミンの混合物を調製し、そし
て3本ロールミルで2回粉砕する。登録商標ジェフアミ
ンD230は分子量約230を有するポリオキシプロピ
レンジアミンであり、登録商標ジェフアミンT403は
1分子あたり平均3個のアミノ基を含み、分子量約43
0を有するポリオキシプロピレンアミンである。表1に
示されている安定性および剪断強さ(120℃での硬化
30分後)ならびにゲル化時間が測定される。
【表1】
【0066】硬化剤としてポリアミンの代わりにポリオ
ールが使用されている上記実施例の組成物は実質的によ
り長いゲル化時間を示し、そして同様の条件下で極めて
低い剪断強さだけを有する。
【0067】実施例22 4−ベンジル−3−ジメチルピラゾールでブロックした
メチレンジフェニルジイソシアネートを等モル量の登録
商標ジェフアミンT403と混合し、そして混合物を3
本ロールミルで2回粉砕する。得られた混合物は2.5
ヵ月以上の貯蔵後でさえも粘度の認識し得る増加を実質
的に示さない。ゲル化時間は100℃で17分27秒、
120℃で4分41秒、140℃で1分16秒そして1
60℃で37秒である。120℃での硬化1時間後、剪
断強さ(ISO4587に準拠して測定)は10.7M
Pa(Al/Al)である。上で使用された成分に基づ
く混合物は金属を結合するのに特に適している。
【0068】実施例23 3,5−ジメチルピラゾールでブロックしたメチレンジ
フェニルジイソシアネートを等モル量の登録商標ジェフ
アミンT403および全体の組成物に基づいてグリセロ
ール約15重量%と混合し、そして混合物を3本ロール
ミルで2回粉砕する。得られた混合物は2ヵ月以上の貯
蔵後でさえも粘度の認識し得る増加を実質的に示さな
い。ゲル化時間は100℃で3分39秒、120℃で1
分14秒、140℃で37秒そして160℃で12秒で
ある。120℃での硬化1分後、剪断強さ(ISO45
87に準拠して測定)は8MPa(Al/Al)であ
る。
【0069】実施例24 熱硬化性組成物を以下の成分から調製し、そして3本ロ
ールミルで2回粉砕する: 実施例9のブロックトポリイソシアネート 23.8重量% 登録商標ジェフアミンT403 20.4重量% 登録商標アクトレル(Actrel)400(ジアリールアルカンをベースとする可塑剤 ) 6.7重量% 登録商標シェルフレックス(Schellflex)(鉱油をベースとする希釈剤) 6.7重量% ワロストナイト 39.6重量% グラファイト 1重量% 登録商標アエロシル(Aerosil) 380 1.4重量% 登録商標シラン(Silan) −A−1100 0.5重量%。 下の表は、異なる材料を用いて100℃と120℃で硬
化1時間後に測定される剪断強さ(ISO4587に準
拠して測定)の値を示す。 材料 以下の温度で硬化したときの剪断強さ(MPa) 100℃ 120℃ ABS 7.55 8.1 PVC 3.30 5.2 PA 1.76 2.6 SMC 6.16 7.55 油付着鋼 3.06 3.05 Al 2.9 3.3 Al,サンドブラスト 7.13 −
【0070】実施例25 熱硬化性組成物を以下の成分から調製し、そして3本ロ
ールミルで2回粉砕する: 実施例10のブロックトポリイソシアネート 24.7重量% 登録商標ジェフアミンT403 17.3重量% 登録商標アクトレル400(ジアリールアルカンをベースとする可塑剤) 6.9重量% 登録商標シェルフレックス(鉱油をベースとする希釈剤) 6.9重量% ワロストナイト 41.2重量% グラファイト 1重量% 登録商標アエロシル380 1.5重量% 登録商標シラン−A−1100 0.5重量%。 下の表は、異なる材料を用いて100℃と120℃で硬
化1時間後に測定される剪断強さ(ISO4587に準
拠して測定)の値を示す。 材料 以下の温度で硬化したときの剪断強さ(MPa) 100℃ 120℃ ABS 6.05 5.9 PVC 1.46 1.73 PA 1.70 1.46 SMC 11.73 10.6 油付着鋼 14.40 14.96 Al 12.6 14.6 Al,サンドブラスト 15.76 − 実施例24および実施例25で示された剪断強さの値は
ポリアミンの代わりにポリオールを含む組成物に比べ優
れている。
【0071】実施例26:インダゾール−ブロックトヘ
キサメチレンジイソシアネートの合成 インダゾール4.0g、ヘキサメチレンジイソシアネー
ト2.85g、トルエン100mlを用い、DBTL触
媒を用いずに、実質的に実施例3に記載されたように合
成を行う。収量:5.95g(理論値の87%);融点
152−154℃。 元素分析:計算値 C65.33% H5.98%
N20.78% 実測値 C65.54% H5.99% N20.
62% IR(KBr):v(C=O) 1710cm-1
【0072】実施例27 実施例26の生成物5g(ブロックトNCO基24.7
2ミリモルに相当)を登録商標ジェフアミンT403
3.82g(NH2 基24.72ミリモルに相当)と混
合し、そして混合物を3本ロールミルで2回粉砕する。
得られた混合物は室温で1年以上の間悪い変化なしに貯
蔵可能である。DSCダイヤグラムは、硬化に相当する
発熱ピーク(191℃で最大)の前に、吸熱ピーク(1
34℃で最大)を示す。140℃でのゲル化時間は43
分であり、160℃では14分10秒である。
【0073】実施例28:インダゾール−ブロックトメ
チレンジフェニルジイソシアネートの合成 インダゾール4.0g、登録商標イソネートM125
〔ダウ〕4.23g、トルエン100mlを用い、DB
TL触媒を用いずに、実質的に実施例1に記載されたよ
うに合成を行う。収量:6.9g(理論値の83.9
%);融点183−185℃。 元素分析:計算値 C71.59% H4.56%
N17.27% 実測値 C71.70% H4.55% N17.
27% IR(KBr):v(C=O) 1720cm-1
【0074】実施例29 実施例28の生成物5g(ブロックトNCO基20.6
ミリモルに相当)を登録商標ジェフアミンT403
3.2g(NH2 基20.6ミリモルに相当)と混合
し、そして混合物を3本ロールミルで2回粉砕する。得
られた混合物は室温で半年以上の間悪い変化なしに貯蔵
可能である。DSCダイヤグラムは、硬化に相当する発
熱ピーク(147℃で最大)の前に、吸熱ピーク(10
7℃で最大)を示す。120℃でのゲル化時間は19分
であり、140℃では7.7分であり、そして160℃
では2.2分である。160℃で硬化1時間後の剪断強
さ(ISO4587に準拠して測定)は7.1MPa
(Al/Al)である。
【0075】実施例30 4−(4−メトキシベンジル)−3,5−ジメチルピラ
ゾールでブロックしたヘキサメチレンジイソシアネート
(黄色の非常に粘性の油状物,元素分析:68.3%C
〔計算値67.98%〕,7.6%H〔計算値7.38
%〕,12.8%N〔計算値13.99%〕)0.6g
(ブロックトNCO基2ミリモルに相当)を登録商標ジ
ェフアミンT403 0.3g(NH2 基2ミリモルに
相当)と混合し、そして混合物を3本ロールミルで2回
粉砕する。得られた混合物は室温で数カ月間悪い変化な
しに貯蔵可能である。DSCダイヤグラムは、硬化に相
当する発熱ピーク(115℃で最大)の前に、吸熱ピー
ク(55℃で最大)を示す。100℃でのゲル化時間は
24分53秒であり、120℃では5分44秒であり、
140℃では3分14秒であり、そして160℃では1
分49秒である。
【0076】実施例31 4−(4−メトキシベンジル)−3,5−ジメチルピラ
ゾールでブロックしたメチレンジフェニルジイソシアネ
ート(無色固体,元素分析:72.12%C〔計算値6
7.98%〕,6.19%H〔計算値6.2%〕,1
2.11%N〔計算値12.31%〕)0.5g(ブロ
ックトNCO基1.46ミリモルに相当)を登録商標ジ
ェフアミンT403 0.26g(NH2 基1.46ミ
リモルに相当)と混合し、そして混合物を3本ロールミ
ルで2回粉砕する。得られた混合物は室温で数カ月間悪
い変化なしに貯蔵可能である。DSCダイヤグラムは、
硬化に相当する発熱ピーク(108℃で最大)の前に、
吸熱ピーク(68℃で最大)を示す。100℃でのゲル
化時間は2分20秒であり、120℃では18秒であ
り、140℃では6秒であり、そして160℃では約1
秒である。
【0077】実施例32 5−エチル−3−メチルピラゾールでブロックしたヘキ
サメチレンジイソシアネート(融点76℃,元素分析:
60.78%C〔計算値61.83%〕,8.29%H
〔計算値8.30%〕,21.54%N〔計算値21.
63%〕)2.5g(ブロックトNCO基12.87ミ
リモルに相当)を登録商標ジェフアミンT403 2g
(NH2 基12.87ミリモルに相当)と混合し、そし
て混合物を3本ロールミルで2回粉砕する。得られた混
合物は室温で6ヵ月以上の間悪い変化なしに貯蔵可能で
ある。DSCダイヤグラムは、硬化に相当する発熱ピー
ク(121℃で最大)の前に、吸熱ピーク(60℃で最
大)を示す。100℃でのゲル化時間は13分であり、
120℃では1分25秒であり、140℃では40秒で
あり、そして160℃では16秒である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る熱硬化性組成物の一例の示差熱分
析により得られるダイヤグラムを示す図面である。

Claims (15)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 次式IまたはII: (式中、 nは2以上の整数を表し、 Qはn価の有機基を表し、そしてR1 、R2 、R3 、R
    4 、R5 、R6 、R7 およびR8 は互いに独立して、水
    素原子、アルキル基、アリール基、アリールアルキル
    基、アルコキシ基、アルキルチオ基またはヒドロキシル
    基を表す)で表されるブロックトポリイソシアネートを
    少なくとも1種と、 室温で液体であり、そして架橋に適当である第一または
    第二ポリアミンとからなり、 前記ブロックトポリイソシアネートは室温または適度に
    高められた温度で前記ポリアミンに実質的に不溶性であ
    る、熱硬化性組成物。
  2. 【請求項2】 ポリアミンがポリオキシアルキレンポリ
    アミンである請求項1記載の組成物。
  3. 【請求項3】 ブロックトイソシアネートが50℃まで
    の温度でポリアミンに実質的に不溶性である請求項1記
    載の組成物。
  4. 【請求項4】 ブロックトイソシアネートの溶解度を低
    下させる薬剤をさらに含む請求項1記載の組成物。
  5. 【請求項5】 ブロックトイソシアネートを包囲する媒
    体の極性を増大させる薬剤をさらに含む請求項4記載の
    組成物。
  6. 【請求項6】 薬剤がヒドロキシル基含有化合物である
    請求項5記載の組成物。
  7. 【請求項7】 ヒドロキシル基含有化合物がグリセロー
    ルである請求項6記載の組成物。
  8. 【請求項8】 上記式IまたはII中のQが次式III
    ないしVII: (式III中のR9 置換基は互いに独立して水素原子ま
    たは炭素原子数1ないし4のアルキル基を表す)で表さ
    れる有機基から選択されるブロックトポリイソシアネー
    トを含有する請求項1記載の組成物。
  9. 【請求項9】 室温で液体であり、そして架橋に適当で
    ある第一または第二ポリアミンを、次式IまたはII: (式中、 nは2以上の整数を表し、 Qはn価の有機基を表し、そしてR1 、R2 、R3 、R
    4 、R5 、R6 、R7 およびR8 は互いに独立して、水
    素原子、アルキル基、アリール基、アリールアルキル
    基、アルコキシ基、アルキルチオ基またはヒドロキシル
    基を表す)で表され、ただし少なくとも室温で前記ポリ
    アミンに実質的に不溶性であるブロックトポリイソシア
    ネートの熱硬化剤として使用する方法。
  10. 【請求項10】 室温で液体であり、そしてポリイソシ
    アネートを架橋させ得る第一または第二ポリアミン少な
    くとも1種とともに、次式IまたはII: (式中、 nは2以上の整数を表し、 Qはn価の有機基を表し、そしてR1 、R2 、R3 、R
    4 、R5 、R6 、R7 およびR8 は互いに独立して、水
    素原子、アルキル基、アリール基、アリールアルキル
    基、アルコキシ基、アルキルチオ基またはヒドロキシル
    基を表す)で表され、前記ポリアミンに少なくとも室温
    で実質的に不溶性であるブロックトポリイソシアネート
    少なくとも1種を接着系として使用する方法。
  11. 【請求項11】 単一成分接着剤としての請求項10記
    載の使用方法。
  12. 【請求項12】 耐力部分を結合するための請求項10
    記載の使用方法。
  13. 【請求項13】 プラスチック材料を結合するための請
    求項10記載の使用方法。
  14. 【請求項14】 式Iで表されるブロックトポリイソシ
    アネートを用いて、洗浄していない金属を結合するため
    の請求項10記載の使用方法。
  15. 【請求項15】 洗浄していない金属が油の付着した鋼
    または脱脂していない鋼である請求項14記載の使用方
    法。
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