JPH0586281A - 熱可塑性樹脂組成物 - Google Patents
熱可塑性樹脂組成物Info
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- JPH0586281A JPH0586281A JP24945991A JP24945991A JPH0586281A JP H0586281 A JPH0586281 A JP H0586281A JP 24945991 A JP24945991 A JP 24945991A JP 24945991 A JP24945991 A JP 24945991A JP H0586281 A JPH0586281 A JP H0586281A
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- JP
- Japan
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- carbon atoms
- component
- olefin resin
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Abstract
(57)【要約】
【構成】 一般式(X)で示される数平均重合度が25
〜400のポリヒドロキシフェニレンエーテル(A)
と、一般式(III)で示される置換シリル基含有オレフィ
ン樹脂(B)を含有する樹脂組成物。 【化1】 [但し、0.2≦100P/(p+q)≦100であ
る。] −SiRn Y(n-3) (III) [式中、Rは脂肪族炭化水素基、Yは加水分解可能な有
機基又は水酸基、nは0、1又は2を表す] 【効果】 (A)成分のポリヒドロキシフェニレンエー
テルはアルコール性水酸基を多数有するので、(B)成
分のオレフィン樹脂のシリル基と反応し、両者の相溶性
が著しく優れ、耐衝撃性、外観に優れた成形体を与え
る。
〜400のポリヒドロキシフェニレンエーテル(A)
と、一般式(III)で示される置換シリル基含有オレフィ
ン樹脂(B)を含有する樹脂組成物。 【化1】 [但し、0.2≦100P/(p+q)≦100であ
る。] −SiRn Y(n-3) (III) [式中、Rは脂肪族炭化水素基、Yは加水分解可能な有
機基又は水酸基、nは0、1又は2を表す] 【効果】 (A)成分のポリヒドロキシフェニレンエー
テルはアルコール性水酸基を多数有するので、(B)成
分のオレフィン樹脂のシリル基と反応し、両者の相溶性
が著しく優れ、耐衝撃性、外観に優れた成形体を与え
る。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ポリヒドロキシフェニ
レンエーテルと置換シリル基含有オレフィン樹脂を含有
する熱可塑性樹脂組成物である。このものは、コネクタ
ー、イグニッションマニフォールド、コイル封止材、歯
車、クランク等、耐溶剤性、耐熱剛性の優れた自動車部
材、電気部材等の工業材料を与えるエンジニアリングプ
ラスチックである。
レンエーテルと置換シリル基含有オレフィン樹脂を含有
する熱可塑性樹脂組成物である。このものは、コネクタ
ー、イグニッションマニフォールド、コイル封止材、歯
車、クランク等、耐溶剤性、耐熱剛性の優れた自動車部
材、電気部材等の工業材料を与えるエンジニアリングプ
ラスチックである。
【0002】
【従来の技術】ポリフェニレンエーテルは優れた耐熱
性、寸法安定性、非吸湿性、及び電気特性などを有する
エンジニアリングプラスチックとして知られているが、
射出成形時、又は押し出し成形時の溶融流動性が悪く成
形加工が困難であり、かつ、その成形体は、耐溶剤性、
耐衝撃性が劣るという欠点がある。
性、寸法安定性、非吸湿性、及び電気特性などを有する
エンジニアリングプラスチックとして知られているが、
射出成形時、又は押し出し成形時の溶融流動性が悪く成
形加工が困難であり、かつ、その成形体は、耐溶剤性、
耐衝撃性が劣るという欠点がある。
【0003】かかるポリフェニレンエーテルの成形加工
性、耐溶剤性を改良する目的で、特公昭42−7069
号公報には、オレフィン樹脂とポリフェニレンエーテル
から成る組成物が提案されているが、相溶性が不十分で
あるため機械的強度は工業材料分野で要求される水準を
満足していない。ポリフェニレンエーテルとオレフィン
樹脂とからなる樹脂組成物の相溶性を改良するために、
互いに反応が期待できる官能基によって各々が変性され
た両樹脂成分を配合することが試みられている。例え
ば、脂肪族アルコール性水酸基が末端に付加された変性
ポリフェニレンエーテルと、無水マレイン酸グラフト変
性オレフィン樹脂とを混合することによって、相溶性の
改良された樹脂組成物が特開昭63−128021号、
同63−130660号各公報に開示されている。
性、耐溶剤性を改良する目的で、特公昭42−7069
号公報には、オレフィン樹脂とポリフェニレンエーテル
から成る組成物が提案されているが、相溶性が不十分で
あるため機械的強度は工業材料分野で要求される水準を
満足していない。ポリフェニレンエーテルとオレフィン
樹脂とからなる樹脂組成物の相溶性を改良するために、
互いに反応が期待できる官能基によって各々が変性され
た両樹脂成分を配合することが試みられている。例え
ば、脂肪族アルコール性水酸基が末端に付加された変性
ポリフェニレンエーテルと、無水マレイン酸グラフト変
性オレフィン樹脂とを混合することによって、相溶性の
改良された樹脂組成物が特開昭63−128021号、
同63−130660号各公報に開示されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記の樹脂組成物は、
一応相溶性改良の効果は認められるものの、耐衝撃性等
の機械的強度や、成形品の外観等が実用上満足出来る水
準には到達していない。ポリフェニレンエーテルとオレ
フィン樹脂の良好な性質を併せ持ち、好ましくない性質
を補う樹脂が得られれば、エンジニアリングプラスチッ
クとして利用分野の広く、その工業的意義は非常に大き
い。両樹脂の長所を保持しながら、欠点を相補った成形
材料を提供するためには、本質的に相溶性に乏しい両成
分の成す二相構造界面の親和性を増大させ、接着性を改
良するとともに、この二相を均一かつ微細な形態となし
て、射出成形などの成形加工時の剪断応力を受けたとき
生じ易い層状剥離(デラミネーション)などを抑制する
優れた親和性改良技術が望まれる。
一応相溶性改良の効果は認められるものの、耐衝撃性等
の機械的強度や、成形品の外観等が実用上満足出来る水
準には到達していない。ポリフェニレンエーテルとオレ
フィン樹脂の良好な性質を併せ持ち、好ましくない性質
を補う樹脂が得られれば、エンジニアリングプラスチッ
クとして利用分野の広く、その工業的意義は非常に大き
い。両樹脂の長所を保持しながら、欠点を相補った成形
材料を提供するためには、本質的に相溶性に乏しい両成
分の成す二相構造界面の親和性を増大させ、接着性を改
良するとともに、この二相を均一かつ微細な形態となし
て、射出成形などの成形加工時の剪断応力を受けたとき
生じ易い層状剥離(デラミネーション)などを抑制する
優れた親和性改良技術が望まれる。
【0005】本発明は、ポリフェニレンエーテルとオレ
フィン樹脂とからなる親和性の改良された、剛性、衝撃
強度が優れた均一微細分散混合状態の熱可塑性樹脂組成
物を提供することを目的とする。
フィン樹脂とからなる親和性の改良された、剛性、衝撃
強度が優れた均一微細分散混合状態の熱可塑性樹脂組成
物を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明者等は、上記課題
を解決するために鋭意検討を重ねた結果、アルコール性
水素基を側鎖に任意の個数有するポリヒドロキシフェニ
レンエーテルと、置換シリル基含有オレフィン樹脂との
組成物が極めて良好な親和性を示すことを発見し、本発
明を完成した。
を解決するために鋭意検討を重ねた結果、アルコール性
水素基を側鎖に任意の個数有するポリヒドロキシフェニ
レンエーテルと、置換シリル基含有オレフィン樹脂との
組成物が極めて良好な親和性を示すことを発見し、本発
明を完成した。
【0007】即ち、本発明は、下記の(A)成分のポリ
ヒドロキシフェニレンエーテル10〜90重量%と、
(B)成分の置換シリル基含有オレフィン樹脂90〜1
0重量%を含有する樹脂組成物を提供するものである。 (A)成分:下記の一般式(I)に示される構造単位が
p個と、下記の一般式(II)で示される構造単位q個と
からなり、数平均重合度が25〜400であり、0.2
≦100P/(p+q)≦100を満たすポリヒドロキ
シフェニレンエーテル
ヒドロキシフェニレンエーテル10〜90重量%と、
(B)成分の置換シリル基含有オレフィン樹脂90〜1
0重量%を含有する樹脂組成物を提供するものである。 (A)成分:下記の一般式(I)に示される構造単位が
p個と、下記の一般式(II)で示される構造単位q個と
からなり、数平均重合度が25〜400であり、0.2
≦100P/(p+q)≦100を満たすポリヒドロキ
シフェニレンエーテル
【0008】
【化3】
【0009】[式中、mは1〜4及びnは0〜3の整数
を表し、かつ、m+n≦4である。 また、Jは(HO)a −R1 −S−R2 − (ここでaは1から6までの整数を表し、R1 はハロゲ
ン原子で置換されているか、または、非置換の酸素原子
で中断されていてもよい炭素数1から20までの脂肪族
多価炭化水素基、或いは芳香族多価炭化水素基を表し、
R2 は炭素数1から20のアルキレン基を表す)であ
り、mが2以上の場合置換基Jはそれぞれ異なっていて
もよい。
を表し、かつ、m+n≦4である。 また、Jは(HO)a −R1 −S−R2 − (ここでaは1から6までの整数を表し、R1 はハロゲ
ン原子で置換されているか、または、非置換の酸素原子
で中断されていてもよい炭素数1から20までの脂肪族
多価炭化水素基、或いは芳香族多価炭化水素基を表し、
R2 は炭素数1から20のアルキレン基を表す)であ
り、mが2以上の場合置換基Jはそれぞれ異なっていて
もよい。
【0010】Kは、それぞれ独立してハロゲン原子、炭
素数1〜20の第一級もしくは第二級アルキル基、炭素
数1〜20アルケニル基、フェニル基、炭素数1〜20
のアミノアルキル基、炭素数1〜20のハロアルキル
基、炭素数1〜20の炭化水素オキシ基又はハロ炭化水
素オキシ基、を表し、nが2以上のときは、Kは各々異
なっていてもよい。]
素数1〜20の第一級もしくは第二級アルキル基、炭素
数1〜20アルケニル基、フェニル基、炭素数1〜20
のアミノアルキル基、炭素数1〜20のハロアルキル
基、炭素数1〜20の炭化水素オキシ基又はハロ炭化水
素オキシ基、を表し、nが2以上のときは、Kは各々異
なっていてもよい。]
【0011】
【化4】
【0012】[式中、Q1 ,Q2 ,Q3 及びQ4 は各
々、独立して水素原子、ハロゲン原子、炭素数1〜20
の第一級もしくは第二級アルキル基、炭素数1〜20の
アルケニル基、フェニル基、炭素数1〜20のアミノア
ルキル基、炭素数1〜20のハロアルキル基、炭素数1
〜20の炭化水素オキシ基又はハロ炭化水素オキシを表
す。]
々、独立して水素原子、ハロゲン原子、炭素数1〜20
の第一級もしくは第二級アルキル基、炭素数1〜20の
アルケニル基、フェニル基、炭素数1〜20のアミノア
ルキル基、炭素数1〜20のハロアルキル基、炭素数1
〜20の炭化水素オキシ基又はハロ炭化水素オキシを表
す。]
【0013】(B)成分:一般式(III) −SiRn Y(3-n) (III)
【0014】[式中、Rは脂肪族炭化水素基、Yは加水
分解可能な有機基又は水酸基、nは0、1又は2を表
す]で示される置換シリル基含有オレフィン樹脂90〜
100重量%。
分解可能な有機基又は水酸基、nは0、1又は2を表
す]で示される置換シリル基含有オレフィン樹脂90〜
100重量%。
【0015】以下、本発明を詳細に説明する。(A)ポリヒドロキシフェニレンエーテル 本発明の(A)成分のポリヒドロキシフェニレンエーテ
ルは一般式(IV)に示す水酸基を有するフェノール誘導
体の一種ないし二種以上を0.2〜100モル%と一種
ないし二種以上の一般式(V)に示すフェノール置換体
の99.8〜0モル%とを重合または共重合させて得ら
れるポリフェニレンエーテルを骨格とする樹脂である。
ルは一般式(IV)に示す水酸基を有するフェノール誘導
体の一種ないし二種以上を0.2〜100モル%と一種
ないし二種以上の一般式(V)に示すフェノール置換体
の99.8〜0モル%とを重合または共重合させて得ら
れるポリフェニレンエーテルを骨格とする樹脂である。
【0016】
【化5】
【0017】[式中のK,J,mおよびnの定義は式
(I)と同じである。]
(I)と同じである。]
【0018】
【化6】
【0019】[式中のQ1 ,Q2 ,Q3 及びQ4 の定義
は式中(II)と同じである。]一般式(IV)で示される
水酸基を有するフェノール誘導体としては、2−[3−
(2−ヒドロキシエチルチオ)プロピル]−6−メチル
フェノール、2−[3、2,3−ジヒドロキシプロピル
チオ)プロピル]−6−メチルフェノール、2−[3−
(2−ヒドロキシプロピルチオ)プロピル]−6−メチ
ルフェノール、2−[3−(2−ヒドロキシ−1−メチ
ルプロピルチオ)プロピル]−6−メチルフェノール、
2,6−ビス[3−(2−ヒドロキシエチルチオ)プロ
ピル]フェノール、2−[3−(2−ヒドロキシエチル
チオ)プロピル]−6−エチルフェノール、2−[3−
(2−ヒドロキシチオ)プロピル]−6−フェニルフェ
ノールなどが挙げられる。
は式中(II)と同じである。]一般式(IV)で示される
水酸基を有するフェノール誘導体としては、2−[3−
(2−ヒドロキシエチルチオ)プロピル]−6−メチル
フェノール、2−[3、2,3−ジヒドロキシプロピル
チオ)プロピル]−6−メチルフェノール、2−[3−
(2−ヒドロキシプロピルチオ)プロピル]−6−メチ
ルフェノール、2−[3−(2−ヒドロキシ−1−メチ
ルプロピルチオ)プロピル]−6−メチルフェノール、
2,6−ビス[3−(2−ヒドロキシエチルチオ)プロ
ピル]フェノール、2−[3−(2−ヒドロキシエチル
チオ)プロピル]−6−エチルフェノール、2−[3−
(2−ヒドロキシチオ)プロピル]−6−フェニルフェ
ノールなどが挙げられる。
【0020】また、式(V)で示されるフェノール誘導
体の好ましい具体例としては、2,6−ジメチルフェノ
ール、2,3,6−トリメチルフェノール、2−メチル
−6−エチルフェノール、2,6−ジプロピルフェノー
ル、2−アリル−6−メチルフェノール、2,6−ベン
ジルフェノール、2−クロロフェノール等が利用でき、
それらは、単独、または2種以上併用して用いられる。
体の好ましい具体例としては、2,6−ジメチルフェノ
ール、2,3,6−トリメチルフェノール、2−メチル
−6−エチルフェノール、2,6−ジプロピルフェノー
ル、2−アリル−6−メチルフェノール、2,6−ベン
ジルフェノール、2−クロロフェノール等が利用でき、
それらは、単独、または2種以上併用して用いられる。
【0021】ポリヒドロキシフェニレンエーテルの製造
は、通常のPPEの酸化重合と同様に行なうことがで
き、例えば米国特許第3422062号、米国特許第3
306874号、同第3306875号、同第3257
257号及び同第3257358号各明細書に記載され
ている。酸化重合に用いられる触媒は、特に限定される
物ではなく、所望の重合度が得られる如何なる触媒でも
よい。当分野では第1銅塩−アミン、第2銅塩−アミン
−アルカリ金属水酸化物、マンガン塩−第1アミンなど
よりなる多くの触媒系が公知である。
は、通常のPPEの酸化重合と同様に行なうことがで
き、例えば米国特許第3422062号、米国特許第3
306874号、同第3306875号、同第3257
257号及び同第3257358号各明細書に記載され
ている。酸化重合に用いられる触媒は、特に限定される
物ではなく、所望の重合度が得られる如何なる触媒でも
よい。当分野では第1銅塩−アミン、第2銅塩−アミン
−アルカリ金属水酸化物、マンガン塩−第1アミンなど
よりなる多くの触媒系が公知である。
【0022】この(A)成分のポリヒドロキシフェニレ
ンエーテルは、単独重合体でも、ランダム重合体でも、
ブロック重合体であってもよい。数平均重合度は25〜
400である。25以下では組成物の機械的特性が良好
でなく、400を越えると、溶融粘度の増加による成形
加工性の低下など取扱いが容易でない。中でも好ましい
ものは2−[3−(2−ヒドロキシエチルチオ)プロピ
ル]−6−メチルフェノール0.5〜50モル%、好ま
しくは1〜40モル%と、2,6−ジメチルフェノール
99.5〜50モル%、好ましくは99〜60モル%と
のランダム共重合体である。分子量は数平均分子量で
3,000〜50,000が好ましく、さらには5,0
00〜30,000がより好ましい。このポリマーは、
式(VI)の構造単位数xと式(VII)の構造単位数yとか
らなりx及びyは次式を満たす。
ンエーテルは、単独重合体でも、ランダム重合体でも、
ブロック重合体であってもよい。数平均重合度は25〜
400である。25以下では組成物の機械的特性が良好
でなく、400を越えると、溶融粘度の増加による成形
加工性の低下など取扱いが容易でない。中でも好ましい
ものは2−[3−(2−ヒドロキシエチルチオ)プロピ
ル]−6−メチルフェノール0.5〜50モル%、好ま
しくは1〜40モル%と、2,6−ジメチルフェノール
99.5〜50モル%、好ましくは99〜60モル%と
のランダム共重合体である。分子量は数平均分子量で
3,000〜50,000が好ましく、さらには5,0
00〜30,000がより好ましい。このポリマーは、
式(VI)の構造単位数xと式(VII)の構造単位数yとか
らなりx及びyは次式を満たす。
【0023】0.5≦100x/(x+y)≦50
【0024】
【化7】
【0025】
【化8】
【0026】(B)置換シリル基含有オレフィン樹脂 本発明において用いる、加水分解可能な置換基を有する
シリル基により変性されたオレフィン樹脂(b)は、例
えば次のような方法で製造することができる。すなわ
ち、オレフィン樹脂に、ラジカル発生剤の存在下でエチ
レン性不飽和シランをグラフト共重合させる方法(例え
ば特公昭48−1711号又は特開昭59−36115
号各公報等参照)、あるいはエチレンとエチレン性不飽
和シラン又は場合により更に他にラジカル重合性モノマ
ーとの高圧ラジカル共重合による方法(例えば、特公昭
62−23777号公報等参照)等により製造されるの
が代表的である。
シリル基により変性されたオレフィン樹脂(b)は、例
えば次のような方法で製造することができる。すなわ
ち、オレフィン樹脂に、ラジカル発生剤の存在下でエチ
レン性不飽和シランをグラフト共重合させる方法(例え
ば特公昭48−1711号又は特開昭59−36115
号各公報等参照)、あるいはエチレンとエチレン性不飽
和シラン又は場合により更に他にラジカル重合性モノマ
ーとの高圧ラジカル共重合による方法(例えば、特公昭
62−23777号公報等参照)等により製造されるの
が代表的である。
【0027】しかし、本発明においては、(b)成分の
変性オレフィン樹脂の製造方法は上記の方法にのみ限定
されるものではなく、例えば、無水マレフィン酸変性オ
レフィン樹脂とγ−アミノプロピレントリメトキシシラ
ンを反応させて得る方法等の種々の方法を適用すること
ができる。変性用の珪素化合物としては、オレフィン樹
脂にグラフト重合し得る反応性基を有する珪素化合物、
オレフィン樹脂に導入された官能性基と反応し得る基を
有する珪素化合物又はオレフィンモノマーと共重合し得
る反応性基を有する珪素化合物等があり、一般に次式
(VIII)のような化合物があげられる:
変性オレフィン樹脂の製造方法は上記の方法にのみ限定
されるものではなく、例えば、無水マレフィン酸変性オ
レフィン樹脂とγ−アミノプロピレントリメトキシシラ
ンを反応させて得る方法等の種々の方法を適用すること
ができる。変性用の珪素化合物としては、オレフィン樹
脂にグラフト重合し得る反応性基を有する珪素化合物、
オレフィン樹脂に導入された官能性基と反応し得る基を
有する珪素化合物又はオレフィンモノマーと共重合し得
る反応性基を有する珪素化合物等があり、一般に次式
(VIII)のような化合物があげられる:
【0028】R′SiRn Y(3-n) (VIII)
【0029】[ここで、R′は例えばビニル、アリル、
イソプロペニル、ブテニル、シクロヘキセニル又はγ−
(メタ)アクリロイルオキシプロピル等の炭素−炭素二
重結合含有基である。Rは例えばメチル、エチル、、プ
ロピル又はデシル等のアルキル基のような炭化水素基で
ある。Yは加水分解可能な有機基又は水酸基を表し、n
は0、1又は2である。Yとしては、例えばメトキシ、
エトキシ、ホルミルオキシ、アセトキシ、プロピオニル
オキシ又はアルキル若しくはアリールアミノ基等が挙げ
られる。]変性用の珪素化合物として特に好ましいの
は、
イソプロペニル、ブテニル、シクロヘキセニル又はγ−
(メタ)アクリロイルオキシプロピル等の炭素−炭素二
重結合含有基である。Rは例えばメチル、エチル、、プ
ロピル又はデシル等のアルキル基のような炭化水素基で
ある。Yは加水分解可能な有機基又は水酸基を表し、n
は0、1又は2である。Yとしては、例えばメトキシ、
エトキシ、ホルミルオキシ、アセトキシ、プロピオニル
オキシ又はアルキル若しくはアリールアミノ基等が挙げ
られる。]変性用の珪素化合物として特に好ましいの
は、
【0030】一般式(IX) CH2 =CHSi(OA)3 (IX)
【0031】[式中、Aは炭素数1〜8のアルキル基を
表す]で示される化合物、具体的には、ビニルトリメト
キシシラン又はビニルトリエトキシシラン等が挙げられ
る。
表す]で示される化合物、具体的には、ビニルトリメト
キシシラン又はビニルトリエトキシシラン等が挙げられ
る。
【0032】上記のような加水分解可能な有機基を有す
る珪素化合物により変性されるオレフィン系樹脂は、炭
素数2ないし10のα−オレフィンの少なくとも一種と
からなり、X線回折による室温における結晶化度が10
%以上が好ましく、より好ましくは20%以上であり、
40℃以上の融点を有する。結晶化度の低下は最終組成
物の弾性率の低下をもたらす。また、このオレフィン系
樹脂は、常温において樹脂といいうるのに充分な分子量
をもつべきである。例えば、プロピレンが、主成分であ
る場合、JIS−K−6758に準拠して測定したメル
トフローレートが、0.01〜500g/10分、好ま
しくは0.05〜100g/10分に相当する分子量で
あり、JIS−K−7203による弾性率が500kg
/cm2 以上であるのが望ましい。
る珪素化合物により変性されるオレフィン系樹脂は、炭
素数2ないし10のα−オレフィンの少なくとも一種と
からなり、X線回折による室温における結晶化度が10
%以上が好ましく、より好ましくは20%以上であり、
40℃以上の融点を有する。結晶化度の低下は最終組成
物の弾性率の低下をもたらす。また、このオレフィン系
樹脂は、常温において樹脂といいうるのに充分な分子量
をもつべきである。例えば、プロピレンが、主成分であ
る場合、JIS−K−6758に準拠して測定したメル
トフローレートが、0.01〜500g/10分、好ま
しくは0.05〜100g/10分に相当する分子量で
あり、JIS−K−7203による弾性率が500kg
/cm2 以上であるのが望ましい。
【0033】オレフィン系樹脂の構成成分である上記α
−オレフィンの例としては、エチレン、プロピレン、ブ
テン−1、ペンテン−1、ヘキセン−1、3−メチルブ
テン−1、4−メチルペンテン−1、3,3−ジメチル
ペンテン−1、3−メチルヘキセン−1、4−メチルヘ
キセン−1、4,4−ジメチルヘキセン−1、5−メチ
ルヘキセン−1、アリルシクロペンタン、アリルシクロ
ヘキサン、アリルベンゼン、3−シクロヘキシルブテン
−1、ビニルシクロプロパン、ビニルシクロヘキサン、
2−ビニルビシクロ−(2,2,1)−ヘプタン、ヘプ
テン−1、またはオクテン−1などが挙げられる。
−オレフィンの例としては、エチレン、プロピレン、ブ
テン−1、ペンテン−1、ヘキセン−1、3−メチルブ
テン−1、4−メチルペンテン−1、3,3−ジメチル
ペンテン−1、3−メチルヘキセン−1、4−メチルヘ
キセン−1、4,4−ジメチルヘキセン−1、5−メチ
ルヘキセン−1、アリルシクロペンタン、アリルシクロ
ヘキサン、アリルベンゼン、3−シクロヘキシルブテン
−1、ビニルシクロプロパン、ビニルシクロヘキサン、
2−ビニルビシクロ−(2,2,1)−ヘプタン、ヘプ
テン−1、またはオクテン−1などが挙げられる。
【0034】これらのうち好ましい例として、エチレ
ン、プロピレン、ブテン−1、ペンテン−1、ヘキセン
−1、3−メチルブテン−1、4−メチルペンテン−
1、3−メチルヘキセン−1を挙げることができる。特
にエチレン、プロピレン、ブテン−1、3−メチルブテ
ン−1、4−メチルペンテン−1が好ましい。これらα
−オレフィンの一種、または二種以上を重合成分として
用いることができる。
ン、プロピレン、ブテン−1、ペンテン−1、ヘキセン
−1、3−メチルブテン−1、4−メチルペンテン−
1、3−メチルヘキセン−1を挙げることができる。特
にエチレン、プロピレン、ブテン−1、3−メチルブテ
ン−1、4−メチルペンテン−1が好ましい。これらα
−オレフィンの一種、または二種以上を重合成分として
用いることができる。
【0035】ラジカル反応条件としては、上記オレフィ
ン系樹脂と上記重合性モノマーの共存下、γ−線、電子
線などの放射線を照射るす方法、オレフィン系樹脂に放
射線を照射したのち、重合性モノマーを共存させる方
法、オレフィン重合体と重合性モノマーを共存させ、ラ
ジカル発生剤の存在下、または不存在下で加熱する方法
などいずれの方法を用いても良い。溶液状態、溶融状
態、懸濁状態のいずれの状態を採用しても良い。
ン系樹脂と上記重合性モノマーの共存下、γ−線、電子
線などの放射線を照射るす方法、オレフィン系樹脂に放
射線を照射したのち、重合性モノマーを共存させる方
法、オレフィン重合体と重合性モノマーを共存させ、ラ
ジカル発生剤の存在下、または不存在下で加熱する方法
などいずれの方法を用いても良い。溶液状態、溶融状
態、懸濁状態のいずれの状態を採用しても良い。
【0036】ラジカル発生剤として、ベンゾイルパーオ
キサイド、t−ブチルパーオキシベンゾエート、t−ブ
チルハイドルパーオキサイド、t−ブチルパーオキシア
セテート、ジイソプロピルパーオキシジカルボネート、
2,2−ビス(t−ブチルパーオキシ)オクタン、メチ
ルエチルケトンパーオキサイド、過酸化カリウム、過酸
化水素などの有機および無機過酸化物、α、α′−アゾ
ビスイソブチロニトリルなどのアゾ化合物などが用いら
れる。過酸化物は還元剤と組み合わせてレドックス系と
して使用することができる。たとえば、過酸化水素と第
一鉄塩との組合せがある。これらのラジカル発生剤は、
変性剤や反応形態との関連において適当に選択できる。
また二種以上を併用することができる。
キサイド、t−ブチルパーオキシベンゾエート、t−ブ
チルハイドルパーオキサイド、t−ブチルパーオキシア
セテート、ジイソプロピルパーオキシジカルボネート、
2,2−ビス(t−ブチルパーオキシ)オクタン、メチ
ルエチルケトンパーオキサイド、過酸化カリウム、過酸
化水素などの有機および無機過酸化物、α、α′−アゾ
ビスイソブチロニトリルなどのアゾ化合物などが用いら
れる。過酸化物は還元剤と組み合わせてレドックス系と
して使用することができる。たとえば、過酸化水素と第
一鉄塩との組合せがある。これらのラジカル発生剤は、
変性剤や反応形態との関連において適当に選択できる。
また二種以上を併用することができる。
【0037】ラジカル発生剤の使用量は、上記オレフィ
ン系樹脂100重量部に対して、0から100重量部、
好ましくは0から30重量部の範囲である。グラフト共
重合時の温度は、通常、30から350℃、好ましくは
50から300℃の範囲、変性反応時間は、50時間以
下、好ましくは1分から24時間の範囲で行なう。
ン系樹脂100重量部に対して、0から100重量部、
好ましくは0から30重量部の範囲である。グラフト共
重合時の温度は、通常、30から350℃、好ましくは
50から300℃の範囲、変性反応時間は、50時間以
下、好ましくは1分から24時間の範囲で行なう。
【0038】置換シリル基含有オレフィン樹脂(b)中
の置換シリル基の含量は、0.1〜5重量%の範囲であ
り、0.1〜3重量%の範囲が好ましい。5重量%超過
では、組成物の混練過程においてシラノール縮合反応に
よる架橋が進行して得られた組成物の成形加工性及び力
学的強度の低下をもたらすことがあり好ましくない。ま
た、0.1重量%未満では相溶性改良効果が低い。
の置換シリル基の含量は、0.1〜5重量%の範囲であ
り、0.1〜3重量%の範囲が好ましい。5重量%超過
では、組成物の混練過程においてシラノール縮合反応に
よる架橋が進行して得られた組成物の成形加工性及び力
学的強度の低下をもたらすことがあり好ましくない。ま
た、0.1重量%未満では相溶性改良効果が低い。
【0039】組成 本発明の樹脂組成物における(A)ポリヒドロキシフェ
ニレンエーテルと、(B)置換シリル基含有オレフィン
樹脂の組成比は、二成分系の場合、機械的強度、成形
性、耐溶剤性の調和の観点から、成分(A)と成分
(B)の和に対し(A)成分は10〜90重量%、好ま
しくは、20〜80重量%、さらに好ましくは、30〜
70重量%の割合で用いられる。成分(A)ポリヒドロ
キシフェニレンエーテルが10重量%未満では、オレフ
ィン樹脂にくらべて耐熱性、剛性の改良効果が小さく、
90重量%を越えるとポリフェニレンエーテル樹脂にく
らべて成形性、耐溶剤性の改良効果が小さい。
ニレンエーテルと、(B)置換シリル基含有オレフィン
樹脂の組成比は、二成分系の場合、機械的強度、成形
性、耐溶剤性の調和の観点から、成分(A)と成分
(B)の和に対し(A)成分は10〜90重量%、好ま
しくは、20〜80重量%、さらに好ましくは、30〜
70重量%の割合で用いられる。成分(A)ポリヒドロ
キシフェニレンエーテルが10重量%未満では、オレフ
ィン樹脂にくらべて耐熱性、剛性の改良効果が小さく、
90重量%を越えるとポリフェニレンエーテル樹脂にく
らべて成形性、耐溶剤性の改良効果が小さい。
【0040】<付加的成分>本発明の熱可塑性樹脂組成
物は、上記の成分(A)及び(B)以外の他の成分を含
んでいても良い。例えば、成分(A)のポリヒドロキシ
フェニレンエーテルの一部(80重量%まで)を未変性
のポリフェニレンエーテルに置代えてもよい。また、
(B)成分の置換シリル基含有オレフィン樹脂を未変性
のオレフィン系樹脂で一部(オレフィン樹脂中の置換シ
リル基含量が0.1重量%以上となる割合なら85重量
%まで)代えてもよい。
物は、上記の成分(A)及び(B)以外の他の成分を含
んでいても良い。例えば、成分(A)のポリヒドロキシ
フェニレンエーテルの一部(80重量%まで)を未変性
のポリフェニレンエーテルに置代えてもよい。また、
(B)成分の置換シリル基含有オレフィン樹脂を未変性
のオレフィン系樹脂で一部(オレフィン樹脂中の置換シ
リル基含量が0.1重量%以上となる割合なら85重量
%まで)代えてもよい。
【0041】更に、酸化防止剤、耐候性改良剤、造核
剤、難燃剤、可塑剤、流動性改良剤等を樹脂組成物中に
20重量%以下含有させてもよい。更に、有機および無
機充填剤例えばガラス繊維、マイカ、タルク、ワラスト
ナイト、チタン酸カリウム、炭酸カルシウム、シリカ等
を50重量%以下、及び着色剤の分散剤を5重量%以下
含有させることもできる。更に、耐衝撃強度向上剤の添
加、例えばスチレン−ブタジエン共重合体ゴム及びその
水素化物、エチレン−プロピレン−(ジエン)共重合体
ゴム、更にそれらのα,β−不飽和カルボン酸無水物変
性体及び不飽和グリシジルエステルもしくは不飽和グリ
シジルエーテルとの変性体あるいは不飽和エポキシ化合
物とエチレンからなる共重合体又は不飽和エポキシ化合
物、エチレン及びエチレン系不飽和化合物からなる共重
合体等を5〜30重量%含有させてもよい。
剤、難燃剤、可塑剤、流動性改良剤等を樹脂組成物中に
20重量%以下含有させてもよい。更に、有機および無
機充填剤例えばガラス繊維、マイカ、タルク、ワラスト
ナイト、チタン酸カリウム、炭酸カルシウム、シリカ等
を50重量%以下、及び着色剤の分散剤を5重量%以下
含有させることもできる。更に、耐衝撃強度向上剤の添
加、例えばスチレン−ブタジエン共重合体ゴム及びその
水素化物、エチレン−プロピレン−(ジエン)共重合体
ゴム、更にそれらのα,β−不飽和カルボン酸無水物変
性体及び不飽和グリシジルエステルもしくは不飽和グリ
シジルエーテルとの変性体あるいは不飽和エポキシ化合
物とエチレンからなる共重合体又は不飽和エポキシ化合
物、エチレン及びエチレン系不飽和化合物からなる共重
合体等を5〜30重量%含有させてもよい。
【0042】組成物の調製法および成形法 本発明の熱可塑性樹脂組成物を得るための溶融混練の方
法としては、熱可塑性樹脂について一般に実用されてい
る混練方法が適用できる。例えば、粉状または、粒状の
各成分を、必要であれば、付加的成分の項に記載の添加
物等と共に、ヘンシェルミキサー、リボンブレンダー、
V型ブレンダー等により均一に混合した後、一軸または
多軸混練押し出し機、ロール、バンバリーミキサー等で
混練することができる。
法としては、熱可塑性樹脂について一般に実用されてい
る混練方法が適用できる。例えば、粉状または、粒状の
各成分を、必要であれば、付加的成分の項に記載の添加
物等と共に、ヘンシェルミキサー、リボンブレンダー、
V型ブレンダー等により均一に混合した後、一軸または
多軸混練押し出し機、ロール、バンバリーミキサー等で
混練することができる。
【0043】本発明の熱可塑性樹脂組成物の成形加工法
は特に限定されているものではなく、熱可塑性樹脂につ
いて一般に用いられている成形法、すなわち射出成形、
中空成形、押し出し成形、シート成形、熱成形、回転成
形、積層成形、プレス成形等の成形法が適用できる。
は特に限定されているものではなく、熱可塑性樹脂につ
いて一般に用いられている成形法、すなわち射出成形、
中空成形、押し出し成形、シート成形、熱成形、回転成
形、積層成形、プレス成形等の成形法が適用できる。
【0044】
【作用】ポリヒドロキシフェニレンエーテルのアルコー
ル性水酸基と、置換シリル基変性オレフィン樹脂のシリ
ル基が反応し、相溶性に富んだ樹脂を与える。
ル性水酸基と、置換シリル基変性オレフィン樹脂のシリ
ル基が反応し、相溶性に富んだ樹脂を与える。
【0045】
【実施例】以下に、実施例をあげて本発明をさらに具体
的に説明するが、本発明はこれらの実施例に制約される
ものではない。なお、以下で部およびパーセントは重量
によるものとする。
的に説明するが、本発明はこれらの実施例に制約される
ものではない。なお、以下で部およびパーセントは重量
によるものとする。
【0046】置換シリル基含有オレフィン樹脂:三菱油
化(株)製置換シリル基含有ポリプロピレン[商品名:
リンクロンXPM800HM、230℃MFRは10g
/10分、(表中、変性PPと略記)]及び、三菱油化
(株)製置換シリル基含有高密度ポリエチレン[商品
名:リンクロンHF700N、190℃測定のMFRは
0.8g/10分(表中、変性PEと略記)]を用い
た。
化(株)製置換シリル基含有ポリプロピレン[商品名:
リンクロンXPM800HM、230℃MFRは10g
/10分、(表中、変性PPと略記)]及び、三菱油化
(株)製置換シリル基含有高密度ポリエチレン[商品
名:リンクロンHF700N、190℃測定のMFRは
0.8g/10分(表中、変性PEと略記)]を用い
た。
【0047】未変性オレフィン樹脂:三菱油化(株)
製、ポリプロピレン[商品名:三菱ポリプロMA3、2
30℃測定のMFRは10g/10分(表中、PPと略
記)]及び高密度ポリエチレン[商品名:三菱ポリエチ
EY40L、190℃測定のMFRは1g/10分(表
中、PEと略記)]を用いた。
製、ポリプロピレン[商品名:三菱ポリプロMA3、2
30℃測定のMFRは10g/10分(表中、PPと略
記)]及び高密度ポリエチレン[商品名:三菱ポリエチ
EY40L、190℃測定のMFRは1g/10分(表
中、PEと略記)]を用いた。
【0048】ポリフェニレンエーテル:日本ポリエーテ
ル(株)製、ポリ(2,6−ジメチル−1,4−フェニ
レンエーテル)で、30℃におけるクロロホルム中で測
定した固有粘度0.31dl/gを用いた。(表中、P
PEH−30と略記。)
ル(株)製、ポリ(2,6−ジメチル−1,4−フェニ
レンエーテル)で、30℃におけるクロロホルム中で測
定した固有粘度0.31dl/gを用いた。(表中、P
PEH−30と略記。)
【0049】ポリヒドロキシフェニレンエーテル:以下
の参考例に示す方法により合成したものを用いた。(参考例1):水酸基を有するフェノール誘導体の合成 フラスコ内を窒素ガス雰囲気下にし、この中で、エタノ
ール785部に2−アリル−6−メチルフェノール49
6部と2−メルカプトエタノール392部を溶かした。
還流温度下にて1.9%の2,2′−アゾビスイソブチ
ロニトリルのエタノール溶液1600部を滴下し10時
間反応した。
の参考例に示す方法により合成したものを用いた。(参考例1):水酸基を有するフェノール誘導体の合成 フラスコ内を窒素ガス雰囲気下にし、この中で、エタノ
ール785部に2−アリル−6−メチルフェノール49
6部と2−メルカプトエタノール392部を溶かした。
還流温度下にて1.9%の2,2′−アゾビスイソブチ
ロニトリルのエタノール溶液1600部を滴下し10時
間反応した。
【0050】エタノールをエバポレーターにて除去した
後、真空下で110℃に昇温し、未反応の2−メルカプ
トエタノールや副生成物の2−ヒドロキシエチルジスル
フィドを除き、目的の2−[(2−ヒドロキシエチルチ
オ)プロピル]−6−メチル−フェノールを得た。H−
NMR分析にもとずくアリル基の反応率は約100%、
反応の選択率は約100%であった。
後、真空下で110℃に昇温し、未反応の2−メルカプ
トエタノールや副生成物の2−ヒドロキシエチルジスル
フィドを除き、目的の2−[(2−ヒドロキシエチルチ
オ)プロピル]−6−メチル−フェノールを得た。H−
NMR分析にもとずくアリル基の反応率は約100%、
反応の選択率は約100%であった。
【0051】(参考例2):ポリヒドロキシフェニレン
エーテル(1)の合成 参考例1で得られた2−[(2−ヒドロキシエチルチ
オ)プロピル]−6−メチルフェノール111部、2,
6−キシレノール949部及び水酸化ナトリウム9.1
部をキシレン2890部、メタノール766部に溶かし
た。
エーテル(1)の合成 参考例1で得られた2−[(2−ヒドロキシエチルチ
オ)プロピル]−6−メチルフェノール111部、2,
6−キシレノール949部及び水酸化ナトリウム9.1
部をキシレン2890部、メタノール766部に溶かし
た。
【0052】次に、ジエタノールアミン20.5部、ジ
ブチルアミン12.6部および塩化マンガン4水和物
0.48部をメタノール316部に溶かしたものをこの
順に加えた。重合反応は2段で行い、前段は温度を40
℃に保ち酸素ガスを流量0.8リットル/分の割合で導
入して反応を行い固体が析出するまでとした。後段は温
度を30℃に保ち酸素ガスを流量0.8リットル/分お
よび窒素ガス8リットル/分の割合で導入しポリマーの
析出が止まるところ迄とした。
ブチルアミン12.6部および塩化マンガン4水和物
0.48部をメタノール316部に溶かしたものをこの
順に加えた。重合反応は2段で行い、前段は温度を40
℃に保ち酸素ガスを流量0.8リットル/分の割合で導
入して反応を行い固体が析出するまでとした。後段は温
度を30℃に保ち酸素ガスを流量0.8リットル/分お
よび窒素ガス8リットル/分の割合で導入しポリマーの
析出が止まるところ迄とした。
【0053】ポリマーを塩酸酸性のメタノールで洗浄し
触媒を失活させた後、目的のポリヒドロキシフェニレン
エーテル樹脂を得た。生成物の収率93%、水酸基含量
は4.6モル%、数平均分子量14,930、Q値;
2.79であった。ここで、樹脂中の水酸基の含量は主
鎖フェニレン環の繰り返し数に対しモル%で示し、1 H
−NMRにより、3.6ppm付近の水酸基の結合した
メチレン基に由来するシグナルの積分強度より算定し
た。また、数平均分子量および、Q値(分子量分布の指
標であり、重量平均分子量と数平均分子量の比であ
る。)はGPC法により測定したポリスチレン換算値で
ある。これにより得られた樹脂を変性PPE−1とす
る。
触媒を失活させた後、目的のポリヒドロキシフェニレン
エーテル樹脂を得た。生成物の収率93%、水酸基含量
は4.6モル%、数平均分子量14,930、Q値;
2.79であった。ここで、樹脂中の水酸基の含量は主
鎖フェニレン環の繰り返し数に対しモル%で示し、1 H
−NMRにより、3.6ppm付近の水酸基の結合した
メチレン基に由来するシグナルの積分強度より算定し
た。また、数平均分子量および、Q値(分子量分布の指
標であり、重量平均分子量と数平均分子量の比であ
る。)はGPC法により測定したポリスチレン換算値で
ある。これにより得られた樹脂を変性PPE−1とす
る。
【0054】(参考例3)ポリヒドロキシフェニレンエ
ーテル(2)の合成 参考例1で得られた2−[(2−ヒドロキシエチルチ
オ)プロピル]−6−メチルフェノールを55.5部、
2,6−キシレノールを970部、水酸化ナトリウムを
9.1部、ジエタノールアミンを20.5部および、塩
化マンガン4水和物を0.48部用いる他は参考例1と
同様の条件で実施した。収率91%、水酸基含量1.5
モル%、数平均分子量10,300、Q値1.81であ
った。これにより得られた樹脂を変性PPE−2とす
る。
ーテル(2)の合成 参考例1で得られた2−[(2−ヒドロキシエチルチ
オ)プロピル]−6−メチルフェノールを55.5部、
2,6−キシレノールを970部、水酸化ナトリウムを
9.1部、ジエタノールアミンを20.5部および、塩
化マンガン4水和物を0.48部用いる他は参考例1と
同様の条件で実施した。収率91%、水酸基含量1.5
モル%、数平均分子量10,300、Q値1.81であ
った。これにより得られた樹脂を変性PPE−2とす
る。
【0055】(参考例4)ポリヒドロキシフェニレンエ
ーテル(3)の合成 参考例1で得られたフェノール置換体を148.3部、
2,6−キシレノールを921部を用いた他は参考例2
と同様の条件で実施した。収率87%、水酸基含量4.
9モル%、数平均分子量5,620及びQ値1.84で
あった。これにより得られた樹脂を変性PPE−3とす
る。
ーテル(3)の合成 参考例1で得られたフェノール置換体を148.3部、
2,6−キシレノールを921部を用いた他は参考例2
と同様の条件で実施した。収率87%、水酸基含量4.
9モル%、数平均分子量5,620及びQ値1.84で
あった。これにより得られた樹脂を変性PPE−3とす
る。
【0056】実施例1〜7及び比較例1〜4 参考例2,3及び4で得たポリヒドロキシフェニレンエ
ーテル並びに置換シリル基含有オレフィン樹脂を用いて
表1に示す組成比に従って、各成分を、東洋精機製作所
製ラボプラストミル混練機を用い、280℃、180回
転にて5分間混練した後、粉砕して粒状の樹脂組成物を
得た。
ーテル並びに置換シリル基含有オレフィン樹脂を用いて
表1に示す組成比に従って、各成分を、東洋精機製作所
製ラボプラストミル混練機を用い、280℃、180回
転にて5分間混練した後、粉砕して粒状の樹脂組成物を
得た。
【0057】得られた樹脂組成物の特性は、以下の方法
によって測定評価した。測定結果を表1に示した。 (1)耐衝撃強度:カスタム・サイエンティフィック
(Custom Scientific )社製CS−183MMXミニマ
ックス射出成形機を用いて温度260℃で、長さ31.
5mm、幅6.2mm、厚さ3.2mmの試験片を射出
成形し、カスタム・サイエンティフィック社製ミニマッ
クスアイゾット衝撃試験機CS−138TI型を用い
て、23℃におけるノッチ無しのアイゾット衝撃強度を
測定した。 (2)成形品の外観:上記(1)で成形した試験片の層
状剥離(デラミネーション)、及び外観を評価した。実
用上問題の無いものを○、改良を要するものを△、極め
て不良のものを×で表示した。 (3)混合状態の評価:上記(1)の試験片の一部を切
り出し、イオンエッチングをした後、走査型電子顕微鏡
(日立製作所製、S−2400)にて分散粒径を観察し
た。
によって測定評価した。測定結果を表1に示した。 (1)耐衝撃強度:カスタム・サイエンティフィック
(Custom Scientific )社製CS−183MMXミニマ
ックス射出成形機を用いて温度260℃で、長さ31.
5mm、幅6.2mm、厚さ3.2mmの試験片を射出
成形し、カスタム・サイエンティフィック社製ミニマッ
クスアイゾット衝撃試験機CS−138TI型を用い
て、23℃におけるノッチ無しのアイゾット衝撃強度を
測定した。 (2)成形品の外観:上記(1)で成形した試験片の層
状剥離(デラミネーション)、及び外観を評価した。実
用上問題の無いものを○、改良を要するものを△、極め
て不良のものを×で表示した。 (3)混合状態の評価:上記(1)の試験片の一部を切
り出し、イオンエッチングをした後、走査型電子顕微鏡
(日立製作所製、S−2400)にて分散粒径を観察し
た。
【0058】
【表1】
【0059】
(A)ポリヒドロキシフェニレンエーテルおよび(B)
置換シリル基含有オレフィン樹脂とからなることを特徴
とする熱可塑性樹脂組成物は、両樹脂間の相溶性が著し
く改良され、成形品の外観が優れるとともに、耐衝撃強
度が優れた成形品を与える。
置換シリル基含有オレフィン樹脂とからなることを特徴
とする熱可塑性樹脂組成物は、両樹脂間の相溶性が著し
く改良され、成形品の外観が優れるとともに、耐衝撃強
度が優れた成形品を与える。
フロントページの続き (72)発明者 山内 伸一 三重県四日市市東邦町1番地 三菱油化株 式会社四日市総合研究所内
Claims (1)
- 【請求項1】 下記(A)成分のポリヒドロキシフェニ
レンエーテル10〜90重量%と、(B)成分の置換シ
リル基含有オレフィン樹脂90〜10重量%を含有する
樹脂組成物。 (A)成分:下記の一般式(I)に示される構造単位が
p個と、下記の一般式(II)で示される構造単位q個と
からなり、数平均重合度が25〜400であり、0.2
≦100P/(p+q)≦100を満たすポリヒドロキ
シフェニレンエーテル 【化1】 [式中、mは1〜4及びnは0〜3の整数を表し、か
つ、m+n≦4である。 また、Jは(HO)a −R1 −S−R2 − (ここでaは1から6までの整数を表し、R1 はハロゲ
ン原子で置換されているか、または、非置換の酸素原子
で中断されていてもよい炭素数1から20までの脂肪族
多価炭化水素基、或いは芳香族多価炭化水素基を表し、
R2 は炭素数1から20のアルキレン基を表す)であ
り、mが2以上の場合置換基Jはそれぞれ異なっていて
もよい。Kは、それぞれ独立してハロゲン原子、炭素数
1〜20の第一級もしくは第二級アルキル基、炭素数1
〜20アルケニル基、フェニル基、炭素数1〜20のア
ミノアルキル基、炭素数1〜20のハロアルキル基、炭
素数1〜20の炭化水素オキシ基又はハロ炭化水素オキ
シ基、を表し、nが2以上のときは、Kは各々異なって
いてもよい。] 【化2】 [式中、Q1 ,Q2 ,Q3 及びQ4 は各々、独立して水
素原子、ハロゲン原子、炭素数1〜20の第一級もしく
は第二級アルキル基、炭素数1〜20のアルケニル基、
フェニル基、炭素数1〜20のアミノアルキル基、炭素
数1〜20のハロアルキル基、炭素数1〜20の炭化水
素オキシ基又はハロ炭化水素オキシを表す。] (B)成分:一般式(III) −SiRn Y(3-n) (III) [式中、Rは脂肪族炭化水素基、Yは加水分解可能な有
機基又は水酸基、nは0、1又は2を表す]で示される
置換シリル基含有オレフィン樹脂90〜10重量%。
Priority Applications (2)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP24945991A JPH0586281A (ja) | 1991-09-27 | 1991-09-27 | 熱可塑性樹脂組成物 |
| EP19920108226 EP0517017A3 (en) | 1991-06-07 | 1992-05-15 | Thermoplastic resin composition |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP24945991A JPH0586281A (ja) | 1991-09-27 | 1991-09-27 | 熱可塑性樹脂組成物 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0586281A true JPH0586281A (ja) | 1993-04-06 |
Family
ID=17193277
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP24945991A Pending JPH0586281A (ja) | 1991-06-07 | 1991-09-27 | 熱可塑性樹脂組成物 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0586281A (ja) |
-
1991
- 1991-09-27 JP JP24945991A patent/JPH0586281A/ja active Pending
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