JPH0586376B2 - - Google Patents
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- JPH0586376B2 JPH0586376B2 JP59504070A JP50407084A JPH0586376B2 JP H0586376 B2 JPH0586376 B2 JP H0586376B2 JP 59504070 A JP59504070 A JP 59504070A JP 50407084 A JP50407084 A JP 50407084A JP H0586376 B2 JPH0586376 B2 JP H0586376B2
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- C07—ORGANIC CHEMISTRY
- C07H—SUGARS; DERIVATIVES THEREOF; NUCLEOSIDES; NUCLEOTIDES; NUCLEIC ACIDS
- C07H19/00—Compounds containing a hetero ring sharing one ring hetero atom with a saccharide radical; Nucleosides; Mononucleotides; Anhydro-derivatives thereof
- C07H19/02—Compounds containing a hetero ring sharing one ring hetero atom with a saccharide radical; Nucleosides; Mononucleotides; Anhydro-derivatives thereof sharing nitrogen
- C07H19/04—Heterocyclic radicals containing only nitrogen atoms as ring hetero atom
- C07H19/06—Pyrimidine radicals
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- A—HUMAN NECESSITIES
- A61—MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
- A61K—PREPARATIONS FOR MEDICAL, DENTAL OR TOILETRY PURPOSES
- A61K41/00—Medicinal preparations obtained by treating materials with wave energy or particle radiation ; Therapies using these preparations
- A61K41/0038—Radiosensitizing, i.e. administration of pharmaceutical agents that enhance the effect of radiotherapy
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- A—HUMAN NECESSITIES
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- A61P—SPECIFIC THERAPEUTIC ACTIVITY OF CHEMICAL COMPOUNDS OR MEDICINAL PREPARATIONS
- A61P35/00—Antineoplastic agents
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- A—HUMAN NECESSITIES
- A61—MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
- A61P—SPECIFIC THERAPEUTIC ACTIVITY OF CHEMICAL COMPOUNDS OR MEDICINAL PREPARATIONS
- A61P43/00—Drugs for specific purposes, not provided for in groups A61P1/00-A61P41/00
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- A—HUMAN NECESSITIES
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- A61N—ELECTROTHERAPY; MAGNETOTHERAPY; RADIATION THERAPY; ULTRASOUND THERAPY
- A61N5/00—Radiation therapy
- A61N5/10—X-ray therapy; Gamma-ray therapy; Particle-irradiation therapy
- A61N2005/1092—Details
- A61N2005/1098—Enhancing the effect of the particle by an injected agent or implanted device
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- Pharmaceuticals Containing Other Organic And Inorganic Compounds (AREA)
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- Preparation Of Compounds By Using Micro-Organisms (AREA)
Description
背景技術
本発明は腫瘍の放射線療法に関し、更に詳しく
は動物、特に人間の腫瘍を増感(sensitize)する
のに適した治療用医薬組成物及び治療方法に関す
る。上記組成物は腫瘍を放射線に対してより敏感
にし、腫瘍性細胞を殺すのに必要な放射線量を顕
著に減らし、同時に腫瘍部位のはるかに多くの組
織に対して放射線照射を可能とする。 従来の放射線増感剤は例えば抗フイラリア剤、
ミソニダゾールのような低酸素細胞の増感剤であ
つたが、これらは人体に用いた場合に神経毒性を
有するという複雑性を示す。5−ハロゲン化ピリ
ミジン類は低酸素細胞増感剤とは相異し、その作
用機構は全く相異する。我々は培養された哺乳動
物の細胞を、ブロモ−2′−デオキシウリジン
(BrdU)又は他のハロゲン化されたチミジン誘
導体に曝露すると、これらの細胞をX線照射して
増感して得られるDNA中に、その化合物を取り
込むことを見い出した。BrdUは急速に異化、分
解し、急速に成長する新形成を感作するには、そ
の臨床効果は限定されたものであつた。 我々は5−クロロ−2′−デオキシシチジン
(CldC)は、ヌクレオシドホスホリラーゼによる
分解を防止する4−アミノ基の存在により容易に
は分解せず、相当するdU類とは異なる酵素によ
つて同化(anabolize)されることを見い出した。
更にCldCはCldUよりも細胞毒性が少ない。 本発明の目的は急速にしろ徐々にしろ成長する
悪性の腫瘍に対して容易に分解、異化されない安
定な選択的な細胞増感剤の1種であつて、X線ビ
ーム(又は他の放射線源)を腫瘍組織部位に、例
えば1/4程度の顕著に少ない放射線量を照射して
も同程度の腫瘍殺りく効果を有し、何らその下部
組織に損傷を与えない細胞増感剤を提供すること
にある。換言すれば、従来の照射方法に比べて、
本発明の増感物質及び方法を用いる場合には、正
常組織にはこれまで以上の損傷を与えることな
く、より攻撃的に腫瘍性組織を殺すことが可能と
なる。 本発明の目的は皮膚病巣に対しては例えば紫外
線、近可視光線(313nm)を用いて、固形腫瘍に
対してはX線、γ線、β線、中性子線、その他の
放射線を用いて、治療する医薬組成物を提供する
ことにある。 本発明の他の目的は開示された医薬組成物を用
いて、悪性腫瘍が転移侵入する可能性のある部位
を放射線、特にX線に対して増感することにあ
る。 緩やかに攻撃的な治療により、特に増感剤組成
物の前に或いは共に5−フルオロ−2′−デオキシ
ウリジン(FdU)及びN−(ホスホンアセチル)
−L−アスパルテート(PALA)により治療する
ことにより毒性が現われる場合には、放射線治療
の終りにチミジン又はデオキシシチジンの2つの
非毒性代謝産物を患者に与えるのが良い。これに
より化学療法剤の毒性効果が中和もしくは消され
ることにより、薬物治療の不利な効果がもしあれ
ば軽減される。 本発明の方法は、まず第1にX線又はγ線(例
えばCoからの)照射と共に用いられる。また皮
膚病巣に対しては紫外線、近可視光線(313nm)
を用いることが有効で、更にβ線、中性子線、そ
の他の放射線も有効である。増感作用の分子基底
(molecular basis)は紫外線(260nm)、近可視
光線(313nm)、(共に非透過性)、及びX線、γ
線照射において明確に確立されている。 発明の要約 放射線療法が必要な腫瘍を有する患者は、一態
様において、好ましくは徐放ベースで、5−クロ
ロ−2−デオキシシチジン及び/又は5−クロロ
−2′−ハロ−2′−デオキシシチジン(ハロ=フル
オロ、クロロ、ブロモ又はヨウ素であり、好まし
くはクロロである)を投与される。デオキシシチ
ジン化合物は好ましくはテトラハイドロウリジン
(H4U)及び/又は2′−デオキシテトラハイドロ
ウリジン(dH4U)のような脱アミノ防止剤と共
に、腫瘍組織中に腫瘍組織を放射線に対して十分
増感する量存在するまでの期間、投与される。最
も好適には、CldCと競合する代謝産物を低下さ
せる前処理システムを適用するか、或いは同じ目
的のために特別の治療食を用いる。薬物治療を中
断し、放射線療法が照射された腫瘍組織を殺すに
必要で、一方、その下部組織には顕著な損傷を与
えないか減少する範囲の投与量で開始される。も
し増感過程で毒性が発現したら、放射線治療に続
いて直ちに患者にチミジン又はデオキシシチジン
を投与し、選択的な腫瘍殺りくに悪影響を及ぼす
ことなく毒性を消すのが好ましい。 5−CldC及びH4U又はdH4Uの必要量を医薬
的に調製した組成物のみならず、5−Cl−2′−ハ
ロ−2′−dC又は5−ハロ−2′−ハロ−2′−dUの必
要量を含有する医薬組成物についても述べる。 他の態様において、患者に5−クロロ、5−ブ
ロモ若しくは5−ヨード−2′−ハロ−2′−デオキ
シウリジン化合物、好ましくはハロ=フルオロ、
クロロ又はヨードで、特にハロ=クロロである5
−ブロモ又は5−ヨード化合物が投与される。こ
の場合はデオキシウリジン基はアミノ基を含んで
いないので、脱アミノ基を防止する必要はない
(これについては後で詳しく述べる)。従つてデオ
キシウリジン化合物と共にH4U及び/又はdH4
Uを投与する必要はない。 デオキシウリジンの5−ハロゲン化類はその急
速な異化及び全般的な毒性のために腫瘍の増感剤
としての用途は限定されていた。この問題に対す
る一つのアプローチとして、デオキシシチジン
(dC)又は2′−ハロ−2′−デオキシシチジンの5
−ハロゲン化類が用いられ、これらは脱アミノ化
されなければ異化されない。人体の血清中で非常
に活性なシチジンデアミナーゼ(CD)による脱
アミノ化を防止するために、本発明においてはこ
の酵素の有効なインヒビターであるテトラハイド
ロウリジン(H4U)を、デオキシシチジン化合
物と共に又はほぼ同時に投与することが好まし
い。 我々の以前の酵素動力学の研究によれば、5−
ブロモ−2′−デオキシシチジン(BrdC)及び5
−ヨード−2′−デオキシシチジン(IdC)は異化
を避けるアプローチにおいて適当でなかつた。そ
の理由はこれらの化合物はデオキシシチジンキナ
ーゼに対して不活性な基質であるから。BrdCと
は異なり、クロロデオキシシチジン(CldC)は
その同化にヌクレオシドレベルで脱アミノ化を必
要としない。この化合物は哺乳動物のデオキシシ
チジンキナーゼに関して適当なKm値(56μM)、
BrdCは400μM、dCは2μM、を有しているからで
ある。HEp−2細胞を用いた研究によれば、
CldC(+H4U)は次のように代謝する。 CldC 1→ CldCMP 2→ CldUMP 3→→
CldUTP 4→ DNA (1=デオキシシチジン
キナーゼ、2=デオキシシチジレートデアミナー
ゼ(dCMPD)、3=チミジレートキナーゼ、4
=DNAポリメラーゼ) これらの4種の酵素は多くの人間の腫瘍中にお
いて付活される。例えば人間の悪性腫瘍中の
dCMPDの活性は正常組織中の活性に比べて20〜
80倍も高い。 HEp−2細胞を用いたX線照射研究において
は3.4〜3.7倍の線量増大効果が見られた。細胞は
新規なピリミジン合成のインヒビター、N−(ホ
スホンアセチル)−L−アスパルテート(PALA)
及び5−フルオロデオキシウリジン(FdU)と
共にそれぞれ20時間及び5時間、前培養され、次
いで0.1又は0.2mMのCldC及びH4U(100μM)の
存在下で64時間培養された。この条件ではDNA
中のチミジンに代ってCldUの置換が40〜50%発
生した。薬物を投与した未照射の細胞に対して10
±4〜12±5%の生存率が得られた。FdUより
DNA及び腫瘍選択性の大きいチミジレートシン
セターゼのインヒビターも本発明の範囲に含まれ
る。CldC及びその代謝産物は脱アミノ化が起こ
らない限り毒性ではない。CldCはハイレベルの
dCMPDを有する腫瘍中で優先的にCldUMPに変
換され、次いで更にCldUTPに同化され、放射線
増感化のみならず選択的腫瘍毒性化される。これ
は恐らくCldUTPによりリボヌクレオシドジホス
フエートレダクターゼが抑制されたからと考えら
れる。 CD及びdCMPDを抑制するdH4Uの添加によ
り、DNA中にCldCだけを加えることによる放射
線増感作用の研究が可能となつた。しかし上記し
たように、5−ヨードもしくは5−ブロモ−2′−
ハロ−dU誘導体の場合には、これらは脱アミノ
化の問題を有しないので、dH4U(又はH4U)を
使用する必要はない。 本発明を実施するにおいて好適に使用される化
合物は、その略号及び構造式と共に第1表に示し
た。5−クロロデオキシシチジン(CldC)は
Calbiochem−Behringから得られ、文献中に抗
ウイルス剤(抗ヘルペス剤)として記載されてい
る。Fox,Mekras,Bagwell及びGreerら、「抗
ヘルペス活性の失活を伴うことなくデオキシシチ
ジンの5−ハロゲン化類の細胞毒性を選択的に拮
抗するデオキシシチジンの能力」、抗菌剤化学療
法、22巻、No.3、431〜441頁(1982年9月)を参
照。De Clercqらは細胞培養研究においてCldCを
用いた(ガンの治療における使用は示されていな
い)。CldCを示すデータは用いられた系では顕著
ではなかつた。「5−置換−2′−デオキシシチジ
ン及びシトシンアラビノシドの腫瘍細胞成長の抑
制活性におけるデオキシシチジンキナーゼの役
割」、J.Balzarini及びDe Clercq,Erik,
Molecular Pharmacology、第23巻、175〜181頁
(1982年)を参照。 5−クロロ、5−ブロモ若しくは5−ヨード−
2′−ハロ−2′−デオキシウリジン誘導体のみなら
ず、5−クロロ−2′−ハロ−2′−デオキシシチジ
ン類は、Codington,Doerr及びFoxによる、J.
Org.Chem.,29,558(1964)の「ヌクレオシド、
XV,2′−フルオロチミジン、2′−フルオロデ
オキシウリジン及び他の2′−ハロゲノ−2′−デオ
キシヌクレオシド類の合成」に記載された方法に
より製造できる。 テトラハイドロウリジン(H4U)はメリーラ
ンド州、ベセスダにある国立ガン研究所の医薬開
発部から入手でき、その合成法はHanzeによる、
J.Amer.Chem.Soc.89 6720〜6725(1967)の「ピ
リミジンヌクレオシド類の接触的還元」に記載さ
れている。2′−デオキシテトラハイドロウリジン
(dH4U)はシチジンデアミナーゼを抑制し、加
リン酸反応を受けた場合にはデオキシシチジレー
トデアミナーゼをも抑制する。H4U及びdH4U
の合成は米国特許第4017606(Hanzeら)に開示さ
れている。我々の知る限りでは、dH4Uは腫瘍の
治療において、デオキシシチジン類と共に使用さ
れたことはない。 5−フルオロデオキシウリジン(FdU)はシ
グマケミカル社から入手できる公知の抗腫瘍剤で
あり、5−フルオロデオキシシチジン(FdC)も
有用であり、腫瘍に対してより大きな選択性を有
している。FdCはこれ迄腫瘍の放射線増感には使
用されたことがなく、Fox,J.J.,Wempen,I.
及びDuschinsky,R.による、第4回生化学国際
会議の講事録15,6頁(1958)の「5−フルオロ
シトシンのヌクレオシド類」に従つて合成でき
る。本発明の実施においては、それはテトラハイ
ドロウリジンと共に投与される。 N−(ホスホンアセチル)−L−アスパルテート
は単独で又は5−フルオロウラシル(5−FUra)
と共に、抗腫瘍剤として使用されているが、放射
線と共に腫瘍細胞を予め処理するために用いられ
たことはない。PALAはメリーランド州、ベセス
ダの国立ガン研究所の医薬開発部から入手でき
る。 前処理の目的はピリミジンの生合成の新たな方
法を抑制することにある。 ヘルペス又はヘルペス様のウイルスの治療にお
ける5−トリフルオロメチル−2′−デオキシシチ
ジン(F3methyl dC)とテトラハイドロウリジン
(H4U)の使用は米国特許第4210638(Sheldon
Greer)に記載されている。
は動物、特に人間の腫瘍を増感(sensitize)する
のに適した治療用医薬組成物及び治療方法に関す
る。上記組成物は腫瘍を放射線に対してより敏感
にし、腫瘍性細胞を殺すのに必要な放射線量を顕
著に減らし、同時に腫瘍部位のはるかに多くの組
織に対して放射線照射を可能とする。 従来の放射線増感剤は例えば抗フイラリア剤、
ミソニダゾールのような低酸素細胞の増感剤であ
つたが、これらは人体に用いた場合に神経毒性を
有するという複雑性を示す。5−ハロゲン化ピリ
ミジン類は低酸素細胞増感剤とは相異し、その作
用機構は全く相異する。我々は培養された哺乳動
物の細胞を、ブロモ−2′−デオキシウリジン
(BrdU)又は他のハロゲン化されたチミジン誘
導体に曝露すると、これらの細胞をX線照射して
増感して得られるDNA中に、その化合物を取り
込むことを見い出した。BrdUは急速に異化、分
解し、急速に成長する新形成を感作するには、そ
の臨床効果は限定されたものであつた。 我々は5−クロロ−2′−デオキシシチジン
(CldC)は、ヌクレオシドホスホリラーゼによる
分解を防止する4−アミノ基の存在により容易に
は分解せず、相当するdU類とは異なる酵素によ
つて同化(anabolize)されることを見い出した。
更にCldCはCldUよりも細胞毒性が少ない。 本発明の目的は急速にしろ徐々にしろ成長する
悪性の腫瘍に対して容易に分解、異化されない安
定な選択的な細胞増感剤の1種であつて、X線ビ
ーム(又は他の放射線源)を腫瘍組織部位に、例
えば1/4程度の顕著に少ない放射線量を照射して
も同程度の腫瘍殺りく効果を有し、何らその下部
組織に損傷を与えない細胞増感剤を提供すること
にある。換言すれば、従来の照射方法に比べて、
本発明の増感物質及び方法を用いる場合には、正
常組織にはこれまで以上の損傷を与えることな
く、より攻撃的に腫瘍性組織を殺すことが可能と
なる。 本発明の目的は皮膚病巣に対しては例えば紫外
線、近可視光線(313nm)を用いて、固形腫瘍に
対してはX線、γ線、β線、中性子線、その他の
放射線を用いて、治療する医薬組成物を提供する
ことにある。 本発明の他の目的は開示された医薬組成物を用
いて、悪性腫瘍が転移侵入する可能性のある部位
を放射線、特にX線に対して増感することにあ
る。 緩やかに攻撃的な治療により、特に増感剤組成
物の前に或いは共に5−フルオロ−2′−デオキシ
ウリジン(FdU)及びN−(ホスホンアセチル)
−L−アスパルテート(PALA)により治療する
ことにより毒性が現われる場合には、放射線治療
の終りにチミジン又はデオキシシチジンの2つの
非毒性代謝産物を患者に与えるのが良い。これに
より化学療法剤の毒性効果が中和もしくは消され
ることにより、薬物治療の不利な効果がもしあれ
ば軽減される。 本発明の方法は、まず第1にX線又はγ線(例
えばCoからの)照射と共に用いられる。また皮
膚病巣に対しては紫外線、近可視光線(313nm)
を用いることが有効で、更にβ線、中性子線、そ
の他の放射線も有効である。増感作用の分子基底
(molecular basis)は紫外線(260nm)、近可視
光線(313nm)、(共に非透過性)、及びX線、γ
線照射において明確に確立されている。 発明の要約 放射線療法が必要な腫瘍を有する患者は、一態
様において、好ましくは徐放ベースで、5−クロ
ロ−2−デオキシシチジン及び/又は5−クロロ
−2′−ハロ−2′−デオキシシチジン(ハロ=フル
オロ、クロロ、ブロモ又はヨウ素であり、好まし
くはクロロである)を投与される。デオキシシチ
ジン化合物は好ましくはテトラハイドロウリジン
(H4U)及び/又は2′−デオキシテトラハイドロ
ウリジン(dH4U)のような脱アミノ防止剤と共
に、腫瘍組織中に腫瘍組織を放射線に対して十分
増感する量存在するまでの期間、投与される。最
も好適には、CldCと競合する代謝産物を低下さ
せる前処理システムを適用するか、或いは同じ目
的のために特別の治療食を用いる。薬物治療を中
断し、放射線療法が照射された腫瘍組織を殺すに
必要で、一方、その下部組織には顕著な損傷を与
えないか減少する範囲の投与量で開始される。も
し増感過程で毒性が発現したら、放射線治療に続
いて直ちに患者にチミジン又はデオキシシチジン
を投与し、選択的な腫瘍殺りくに悪影響を及ぼす
ことなく毒性を消すのが好ましい。 5−CldC及びH4U又はdH4Uの必要量を医薬
的に調製した組成物のみならず、5−Cl−2′−ハ
ロ−2′−dC又は5−ハロ−2′−ハロ−2′−dUの必
要量を含有する医薬組成物についても述べる。 他の態様において、患者に5−クロロ、5−ブ
ロモ若しくは5−ヨード−2′−ハロ−2′−デオキ
シウリジン化合物、好ましくはハロ=フルオロ、
クロロ又はヨードで、特にハロ=クロロである5
−ブロモ又は5−ヨード化合物が投与される。こ
の場合はデオキシウリジン基はアミノ基を含んで
いないので、脱アミノ基を防止する必要はない
(これについては後で詳しく述べる)。従つてデオ
キシウリジン化合物と共にH4U及び/又はdH4
Uを投与する必要はない。 デオキシウリジンの5−ハロゲン化類はその急
速な異化及び全般的な毒性のために腫瘍の増感剤
としての用途は限定されていた。この問題に対す
る一つのアプローチとして、デオキシシチジン
(dC)又は2′−ハロ−2′−デオキシシチジンの5
−ハロゲン化類が用いられ、これらは脱アミノ化
されなければ異化されない。人体の血清中で非常
に活性なシチジンデアミナーゼ(CD)による脱
アミノ化を防止するために、本発明においてはこ
の酵素の有効なインヒビターであるテトラハイド
ロウリジン(H4U)を、デオキシシチジン化合
物と共に又はほぼ同時に投与することが好まし
い。 我々の以前の酵素動力学の研究によれば、5−
ブロモ−2′−デオキシシチジン(BrdC)及び5
−ヨード−2′−デオキシシチジン(IdC)は異化
を避けるアプローチにおいて適当でなかつた。そ
の理由はこれらの化合物はデオキシシチジンキナ
ーゼに対して不活性な基質であるから。BrdCと
は異なり、クロロデオキシシチジン(CldC)は
その同化にヌクレオシドレベルで脱アミノ化を必
要としない。この化合物は哺乳動物のデオキシシ
チジンキナーゼに関して適当なKm値(56μM)、
BrdCは400μM、dCは2μM、を有しているからで
ある。HEp−2細胞を用いた研究によれば、
CldC(+H4U)は次のように代謝する。 CldC 1→ CldCMP 2→ CldUMP 3→→
CldUTP 4→ DNA (1=デオキシシチジン
キナーゼ、2=デオキシシチジレートデアミナー
ゼ(dCMPD)、3=チミジレートキナーゼ、4
=DNAポリメラーゼ) これらの4種の酵素は多くの人間の腫瘍中にお
いて付活される。例えば人間の悪性腫瘍中の
dCMPDの活性は正常組織中の活性に比べて20〜
80倍も高い。 HEp−2細胞を用いたX線照射研究において
は3.4〜3.7倍の線量増大効果が見られた。細胞は
新規なピリミジン合成のインヒビター、N−(ホ
スホンアセチル)−L−アスパルテート(PALA)
及び5−フルオロデオキシウリジン(FdU)と
共にそれぞれ20時間及び5時間、前培養され、次
いで0.1又は0.2mMのCldC及びH4U(100μM)の
存在下で64時間培養された。この条件ではDNA
中のチミジンに代ってCldUの置換が40〜50%発
生した。薬物を投与した未照射の細胞に対して10
±4〜12±5%の生存率が得られた。FdUより
DNA及び腫瘍選択性の大きいチミジレートシン
セターゼのインヒビターも本発明の範囲に含まれ
る。CldC及びその代謝産物は脱アミノ化が起こ
らない限り毒性ではない。CldCはハイレベルの
dCMPDを有する腫瘍中で優先的にCldUMPに変
換され、次いで更にCldUTPに同化され、放射線
増感化のみならず選択的腫瘍毒性化される。これ
は恐らくCldUTPによりリボヌクレオシドジホス
フエートレダクターゼが抑制されたからと考えら
れる。 CD及びdCMPDを抑制するdH4Uの添加によ
り、DNA中にCldCだけを加えることによる放射
線増感作用の研究が可能となつた。しかし上記し
たように、5−ヨードもしくは5−ブロモ−2′−
ハロ−dU誘導体の場合には、これらは脱アミノ
化の問題を有しないので、dH4U(又はH4U)を
使用する必要はない。 本発明を実施するにおいて好適に使用される化
合物は、その略号及び構造式と共に第1表に示し
た。5−クロロデオキシシチジン(CldC)は
Calbiochem−Behringから得られ、文献中に抗
ウイルス剤(抗ヘルペス剤)として記載されてい
る。Fox,Mekras,Bagwell及びGreerら、「抗
ヘルペス活性の失活を伴うことなくデオキシシチ
ジンの5−ハロゲン化類の細胞毒性を選択的に拮
抗するデオキシシチジンの能力」、抗菌剤化学療
法、22巻、No.3、431〜441頁(1982年9月)を参
照。De Clercqらは細胞培養研究においてCldCを
用いた(ガンの治療における使用は示されていな
い)。CldCを示すデータは用いられた系では顕著
ではなかつた。「5−置換−2′−デオキシシチジ
ン及びシトシンアラビノシドの腫瘍細胞成長の抑
制活性におけるデオキシシチジンキナーゼの役
割」、J.Balzarini及びDe Clercq,Erik,
Molecular Pharmacology、第23巻、175〜181頁
(1982年)を参照。 5−クロロ、5−ブロモ若しくは5−ヨード−
2′−ハロ−2′−デオキシウリジン誘導体のみなら
ず、5−クロロ−2′−ハロ−2′−デオキシシチジ
ン類は、Codington,Doerr及びFoxによる、J.
Org.Chem.,29,558(1964)の「ヌクレオシド、
XV,2′−フルオロチミジン、2′−フルオロデ
オキシウリジン及び他の2′−ハロゲノ−2′−デオ
キシヌクレオシド類の合成」に記載された方法に
より製造できる。 テトラハイドロウリジン(H4U)はメリーラ
ンド州、ベセスダにある国立ガン研究所の医薬開
発部から入手でき、その合成法はHanzeによる、
J.Amer.Chem.Soc.89 6720〜6725(1967)の「ピ
リミジンヌクレオシド類の接触的還元」に記載さ
れている。2′−デオキシテトラハイドロウリジン
(dH4U)はシチジンデアミナーゼを抑制し、加
リン酸反応を受けた場合にはデオキシシチジレー
トデアミナーゼをも抑制する。H4U及びdH4U
の合成は米国特許第4017606(Hanzeら)に開示さ
れている。我々の知る限りでは、dH4Uは腫瘍の
治療において、デオキシシチジン類と共に使用さ
れたことはない。 5−フルオロデオキシウリジン(FdU)はシ
グマケミカル社から入手できる公知の抗腫瘍剤で
あり、5−フルオロデオキシシチジン(FdC)も
有用であり、腫瘍に対してより大きな選択性を有
している。FdCはこれ迄腫瘍の放射線増感には使
用されたことがなく、Fox,J.J.,Wempen,I.
及びDuschinsky,R.による、第4回生化学国際
会議の講事録15,6頁(1958)の「5−フルオロ
シトシンのヌクレオシド類」に従つて合成でき
る。本発明の実施においては、それはテトラハイ
ドロウリジンと共に投与される。 N−(ホスホンアセチル)−L−アスパルテート
は単独で又は5−フルオロウラシル(5−FUra)
と共に、抗腫瘍剤として使用されているが、放射
線と共に腫瘍細胞を予め処理するために用いられ
たことはない。PALAはメリーランド州、ベセス
ダの国立ガン研究所の医薬開発部から入手でき
る。 前処理の目的はピリミジンの生合成の新たな方
法を抑制することにある。 ヘルペス又はヘルペス様のウイルスの治療にお
ける5−トリフルオロメチル−2′−デオキシシチ
ジン(F3methyl dC)とテトラハイドロウリジン
(H4U)の使用は米国特許第4210638(Sheldon
Greer)に記載されている。
【化】
【化】
使用された略号を以下に示す。
CD, シチジン−デオキシシチジンデアミナ
ーゼ; CHO ,チヤイニーズハムスター卵巣細胞; CldC,5−クロロ−2′−デオキシシチジン; CldCMP,5−クロロ−2′−デオキシシチジン−
5′−モノホスフエート; CldUMP,5−クロロ−2′−デオキシウリジン−
5′−モノホスフエート; dC, デオキシシチジン; dCK, デオキシシチジンキナーゼ; dCMPD,デオキシシチジレートデアミナーゼ; dH4U,2′−デオキシテトラハイドロウリジン; dT, チミジン; dU, 2′−デオキシウリジン; dUMP,2′−デオキシウリジン−5′−モノホスフ
エート; FdC ,5−フルオロ−2′−デオキシシチジン; FdU ,5−フルオロ−2′−デオキシウリジン; FdUMP,5−フルオロ−2′−デオキシウリジン
−5′−モノホスフエート; F3methyl dC,5−トリフルオロメチル−2′−デ
オキシシチジン; FUra, 5−フルオロウラシル; HEp−2,人間の類表皮腫の喉頭カルシノーマ
細胞; H4U,テトラハイドロウリジン; TK, チミジンキナーゼ; TS, チミジレートシンセターゼ; TTP, チミジン−5′−トリホスフエート。 特に何らかの理論に拘束されたくないが、dH4
U,H4Uと共に投与した場合のCldCの放射線増
感剤としての考えられる作用機構について次の様
に考える。ヌクレオシド類の全身的異化作用から
防ぐため低濃度のテトラハイドロウリジンによ
り、CldCのみならずBrdC及びIdCも高レベルの
シチジンデアミナーゼを有する腫瘍に対して選択
的な放射線増感剤として作用すると推定される。
高濃度のH4Uでは、CldCは腫瘍部位において、
高レベルのデオキシシチジンキナーゼ及びdCMP
デアミナーゼを有するCldUMPに優先的に変換
される。CldUTPに同化される場合は、CldUTP
によるリボヌクレオシドレダクターゼの抑制作用
による選択的腫瘍毒性のみならず、更にDNA中
にCldUの合体により腫瘍の放射線増感作用が生
ずる。選択性の原因は加速されたDNA合成のみ
ならず、この方法に必須の腫瘍中のキー酵素の付
活にもある。更に腫瘍の上に重なつた放射線の集
束を用いた通例の選択性も発生する。このアプロ
ーチは照射の直後にデオキシシチジン及びチミジ
ンを与えることにより、救済を受けやすい。マウ
スを用いた代表的な照射実験は例えば8〜10時間
毎に、30〜36期間、CldC+H4Uを腹腔内に注射
することを含む。最終目的はDNAの両鎖にCldC
を実質的に合体させることにある。dH4Uを使用
することにより、細胞のDNA中にCldCを合体で
きる。しかしこの場合は、腫瘍中のdCキナーゼ
の付活を促進しようとのみしている腫瘍に対する
選択性はやや小さくなる。 実施例 5−クロロデオキシシチジン(CldC)及びテ
トラハイドロウリジン(H4U)の組合せが放射
線増感に有効か否かを調べる目的で、これらの試
薬をHEp−2細胞を用いて試験した。これらの
細胞は我々のモデルシステムから選ばれ、高レベ
ルのデオキシシチジンキナーゼ(dCK)、シチジ
ンデアミナーゼ(CD)及びデオキシシチジレー
トデアミナーゼ(dCMPD)活性並びにCldCの確
立された放射線増感剤であるCldUTPへの代謝変
換に必要な酵素的プロフイールを有している。
TMPキナーゼ及びDNAポリメラーゼも腫瘍中で
高められ、この高位は更に優先的にCldUを腫瘍
DNA中へ合体を確実にする。 以下に述べる実験の多くは一投与量の照射(通
常は500又は600rads)のみにより行われた。かか
る限定されたデータから正確に投与増加効果を計
算することはできないが、同一実験において代謝
産物と代謝拮抗物質の多くの異なる組合せをテス
トする目的でこのような実験を行つた。当然、低
投与量でのみ見られる重要な特徴は不明である。
しかし、このアプローチにより最適な範囲を見い
出すことができた。増感効果は500又は600radsで
より顕著であることを見い出した。以下に増感効
果の数例を示す予備的実験を示す。 メトトレキセートと共に投与されたCldC(及び
H4U)、保存品並びにDNA−及びターゲツト指
向フオームのCldUは2.0倍の増大(強化)比率を
示す。これは第1図より明らかである。この効果
は66%の生存能力で得られた。 次のシリーズの実験において、CldC+H4Uの
投与の前に、細胞を新規なピリミジン生合成のイ
ンヒビター、N−(ホスホンアセチル)−L−アス
パルテート(PALA)により予め処理する。
PALAはアスパルテートトランスカルバミラーゼ
の優れたインヒビターであり、細胞内ピリミジン
プールの減少を引き起こす。LiangらはPALAを
フルオロウラシル(FUra)の前に投与すると、
両者は相乗効果を発揮することを発見した。これ
らの研究者はこの相乗的な相互作用はPALAを培
養された細胞においてはdUMPプールが著しく
減少することに基づくものと推測した。dUMP
プールの減少により、TTPの低下したレベルを
導くチミジレートシンセターゼのFdUMPの抑制
作用が高められる。これによりCldUのDNAへの
合体への競争が少なくなり、dCMPDの活性がよ
り大きくなる。これが放射線療法においてPALA
及びFdUの組合せを使用する原理である。更に
細胞内ピリミジン生合成を減らすことにより、
PALAはCldCをCldUTPへ活性化する競合物質
を減らす。 最近の実験において、6時間に亘るFdUの前
処理に先立つて、PALAを12〜20時間投与した。
EvansらはFdUMPプールがFdU又はFUraの投
与した後も持続することを示した。FdUの6時
間の前処理に比較して、HEp−2細胞をCldC+
H4U及びFdUに48時間照射した場合、何らCldC
+H4Uによる放射線増感作用により大きな増大
効果は見られず、単に細胞毒性がより大きくなつ
たのみであつた。上述の前処理スケジユールに鑑
み、CldCの濃度を低下(0.6mMから0.2mMへ)
させ、より優れたX線増感効果を得ることができ
た。この結果を第2図に示す。CldCは0.2mMで、
12.4%±5.1%(±S.E.)の生存能力と、3.6の投
与増強効果を示したが、0.6mMの濃度では3.0倍
の投与増加しか見られなかつた。第3図に示す実
験において、更にCldCの濃度を低くする努力を
したが、0.05mMの濃度で増感効果は認められな
くなつた。操作工程数を最小にするため、細胞を
単一前処理としてPALA及びFdUに21時間照射
したが、生存能力が著しく失なわれ(生存能力
1.6%)、放射線増感効果にも好結果は得られなか
つた(1.9投与増大)。以前の9.8%±4.0%(±S.
E.)の生存能力の実験条件と同様の条件により、
3.8倍の投与増強効果が得られた。 PALA及びFdUの前処理を用いる原理は、
CldC+H4Uにより、大きな放射線増感効果を得
ることにある。しかし我々のアプローチはPALA
及びフッ素化ピリミジン類は化学療法との組合せ
において有効な物質であるという事実により強化
された。dCMPデアミナーゼの高レベルに基づく
腫瘍部位でのCldCMPのCldUMPへの変換は、
FdCの場合のような腫瘍指向毒性の一例である。
CldC療法におけるターゲツト酵素はCldUTPに
より抑制されると思われるヌクレオシドジフオス
フエートレダクターゼであると推測される。
FdUよりもFdCによる前処理は現在、CldC,H4
U及びPALAによる動物系の放射線増感作用を失
うことなく、腫瘍及びDNA指向の毒性のより大
きな達成手段と考えられている。 第4図に要約された実験はCldCを用いた我々
の第2のアプローチを示す。即ちDNAにおける
CldCだけの(CldUへ予め脱アミノ化することな
く)合体による照射効果を調べた。これはdH4U
により行われた。丁度dH4UMPがデオキシシチ
ジン及びデオキシシチジレートデアミナーゼの両
方を抑制するように。もし脱アミノ化の両部位が
ブロツクされたら、唯一のCldCMPへの同化ルー
トはCldCTPヘリン酸化されることである。この
最初の実験で、CldC及びdH4Uを用いて1.8倍の
投与増強効果が得られた。 引き続く実験において、3−デアザウリジンを
用いて競合するdCTPプールを低下させる方法を
調べた。デアザウリジンはCTPシンセターゼの
優れたインヒビターであり、本実験においては増
感作用を高めるものとは思われなかつた。第5図
の棒グラフより、CldC、dH4U及びデアザウリ
ジンにより、21%の生存能力と共に2.0倍の投与
増強効果が得られた。 注目すべきことに、最も顕著な効果はCldC+
dH4Uよりも、CldC及びH4Uを使用することに
より得られた。即ちCldC+H4Uの組合せは適当
な前処理(PALA及びF−ピリミジン類)によ
り、3.4〜3.8投与増大効果を示した。 第6図はCldC及びH4Uの投与の前の前処理に
おいてFdUの代りにFdC+H4Uを用いた場合に
3.4投与増大効果が得られた実験を示す。5−フ
ルオロデオキシシチジン+テトラハイドロウリジ
ンは腫瘍指向毒性を示し、FdUよりもより腫瘍
特異性である。従つてFdC+H4Uは放射線増感
効果を失うことなく、極めて効率良く使用され
る。 第7図はPALA及びCldCの両方の濃度を下げ
ると、実質的な毒性低下なしに、顕著に放射線増
感効果が低下する実験を示す。FdU及びFdC+
H4U前処理は、好ましい低毒性のFdC+H4Uに
比べて、有効CldC放射線増感作用に関して同効
果を示す。最高の3.4〜3.6投与増大効果はこの実
験において示された。 BrdUは最適の細胞培養条件下で、X線及び紫
外線を用いて、3.5〜4.0投与増大効果を示した。
我々はBrdUでは容易に達成されない二つの特徴
−異化の回避及び腫瘍選択性を導く物質の組合せ
を用いた比較結果を得た。最も重要なことには、
この方法により下部組織に損傷を与えることなく
1/4の投与量で腫瘍を照射することができ、また
正常組織に対する損傷を増大させることなく、よ
り強く腫瘍を照射することができる。 医薬の説明 本発明は有効成分として放射線増感に有効な量
の5−CldC及びH4U及び/又はdH4Uを、医薬
的に許容される賦形剤又は希釈剤と共に含有する
医薬組成物を提供し、この組成物は腹腔内、静脈
内、皮下、筋肉内、経口又は局所投与され得る。
組成物の成分は別々に投与可能であるが、混合物
として同時に投与するのが好ましい。有効成分の
各々の濃度は投与ルート、投与頻度、条件の厳格
性、患者の年令、体重及び一般的体調並びに照射
されるべき腫瘍の大きさ及び部位によつて変動す
るが、約0.01〜約25重量%の範囲である。またよ
り高濃度の溶液、例えば75g/100ml或いは0.1〜
25%(又はこれ以上)の濃度のゆつくりと注入す
る静脈注入剤も使用できる。組成物が例えばクリ
ームのような局所投与形態の場合、5−CldC及
びH4U又はdH4Uの合計濃度は一般に約5〜
50wt%、好ましくは約5〜20wt%、より好まし
くは約5〜10wt%の範囲である。組成物が例え
ばCldC及びH4U又はdH4Uの水溶液のような腹
腔内投与に適した形態である場合、その濃度は一
般に約0.5〜5w/v%、より好ましくは1w/v%
以上である。経口投与の場合、その濃度は一般に
0.05〜10wt%、好ましくは約0.5〜5wt%、より好
ましくは約1〜2wt%の範囲である。 静脈内注射用に使用するとき、有効成分の濃度
は約0.05〜約5w/v%、好ましくは約0.1〜約
0.5w/v%の範囲である。筋肉内注射の場合は、
上記腹腔内投与で述べたと同様の濃度が用いられ
る。 他の投与方法も使用可能である。持続的に投与
する目的では坐剤が用いられる。徐放性の外科移
植も行うことができる。 本発明の組成物に用いられる医薬的に許容され
るキヤリヤー又は希釈剤としては、有効成分と混
合可能な任意の無毒性の物質を使用できる。組成
物が例えば筋肉内又は静脈内投与される非経口用
剤に適した形態の場合は、好ましいキヤリヤーで
ある水性の賦形剤は他の通常の添加剤、例えばメ
チルセルロース又はポリビニルピロリドン
(PVP)のような懸濁剤、及び通常の界面活性剤
などを加えることができる。経口投与の場合には
組成物は、例えばラクトース、デンプン及び/又
はマグネシウムステアレートのような一般に用い
られる付香剤、シロツプ、甘味剤、着色剤のよう
な適当なキヤリヤー又は希釈剤を必要により含有
する水溶液、懸濁液、カプセル又は錠剤等に成形
することができる。 医薬組成物は好適には患者に、例えば静脈内投
与の場合、70Kgの体重に対して投与単位当り3〜
5ml(c.c.)投与するのが好ましい。 臨床調書(プロトコール) 患者に静脈内、筋肉内、経口又は坐剤の形態で
或いは徐放性の形態で薬剤が投与された。CldC
及びテトラハイドロウリジンの徐放性投与は特に
有利である。1つのプロトコールにおいて個々の
医薬に対して異なるルートを用いることができ
る。 PALA二ナトリウム(1.0g)、エデト酸二ナトリ
ウム(1mg)及びPHを6.5〜7.5に調節する量の
NaOHを含有する10mlのアンプルを、固型腫瘍
の癌患者に投与単位当り2〜300mg/Kg、好まし
くは5〜20mg/Kg、より好ましくは10mg/Kgの範
囲で投与した。12〜36時間後、好ましくは18〜26
時間、最適には24時間後に、FdUを10〜75mg/
Kg、好ましくは25〜60mg/Kg、より好ましくは50
mg/Kgの濃度で投与した。別にFdUと同様の濃
度範囲でFdCを投与し、この場合はテトラハイド
ロウリジンを10〜200mg/Kg、好ましくは15〜100
mg/Kg、より好ましくは25mg/Kgの濃度で同時に
投与した。FdCに対するH4Uの比率は4:1〜
0.2:1、好ましくは1.5:1〜0.75:1、より好
ましくは1:1である。 3〜12時間後、好ましくは4〜8時間、より好
ましくは6時間後に、一連の5−CldC及びH4U
の投与を始める。 5−CldCの投与量は投与単位当り200〜2500
mg/Kg、好ましくは500〜2000mg/Kg、より好ま
しくは1500mg/Kgである。 H4Uの投与量は上記FdCの場合におけると同
様の範囲である。しかしCldCに対するH4Uの比
率は相異し、1:30〜1:5、好ましくは1:30
〜1:10、より好ましくは1:15である。 これは6〜18時間、好ましくは8〜12時間、よ
り好ましくは10時間の間隔で繰り返される。
CldC+H4Uの繰り返し投与の期間は20〜60時間、
好ましくは30〜50時間、より好ましくは34〜48時
間である。通常はCldC+H4Uは3〜4回に分け
て、8〜12時間の間隔で投与される。 CldC+H4Uの最後の投与の後、照射までに4
〜18時間の間隔を置く。この間隔は好ましくは6
〜14時間であり、より好ましくは8〜10時間であ
る。 投与頻度のみならずPALA/FdU又はFdC抗腫
瘍治療及びCldC/H4U増感治療の間隔は、この
治療法を用いたこれまでの実験及び観察の専門的
評価により決められる。同様に医薬治療及び照射
治療の間隔も適宜決められる。 X線やγ線のような放射線の線量は、増感処置
を受けていない患者に対する線量と同等であつて
も或いは1/4〜3/4であつても良い。これにより、
(a)4/4の線量が用いられる場合は、下部組織に大
きな損傷を与えることなく、より攻撃的に腫瘍を
殺すことができるか、又は(b)1/4〜3/4の線量が用
いられるときは、下部組織に対しては遥かに少な
い損傷で、増感処置のない患者と同程度に腫瘍を
殺すことができる。 もし医薬治療スケジユールにより毒性が発現し
た場合は、放射線治療の直後にチミジンを50〜
750mg/Kg、好ましくは100〜500mg/Kg、より好
ましくは200mg/Kg投与するのが良い。これは8
〜12時間の間隔で2〜3回繰り返される。この治
療方法は選択的な腫瘍殺りくに悪影響を与えるこ
となく、毒性を中和する。チミジンと同様の濃度
で、デオキシシチジンをチミジンと共に又はその
代りに投与できる。デオキシシチジンを投与する
時、デオキシシチジンに対するテトラハイドロウ
リジンの比率が1:0.05〜1:5となるように投
与される。 上記治療法は1〜2週間後に繰り返すことがで
き、患者が合計で3000〜7000radsの線量を受ける
まで再度繰り返すことができる。この方法によ
り、患者は有効に腫瘍を治療するのに、より少な
い放射線の照射で良い。これはこの方法の有利な
点の1つである。従来、部分的な軽快(緩解)を
もたらす照射線量で長期間の治癒が可能である。
これがこの方法の第1の有利性である。 投与量及び範囲を下記の表にまとめて示す。
ーゼ; CHO ,チヤイニーズハムスター卵巣細胞; CldC,5−クロロ−2′−デオキシシチジン; CldCMP,5−クロロ−2′−デオキシシチジン−
5′−モノホスフエート; CldUMP,5−クロロ−2′−デオキシウリジン−
5′−モノホスフエート; dC, デオキシシチジン; dCK, デオキシシチジンキナーゼ; dCMPD,デオキシシチジレートデアミナーゼ; dH4U,2′−デオキシテトラハイドロウリジン; dT, チミジン; dU, 2′−デオキシウリジン; dUMP,2′−デオキシウリジン−5′−モノホスフ
エート; FdC ,5−フルオロ−2′−デオキシシチジン; FdU ,5−フルオロ−2′−デオキシウリジン; FdUMP,5−フルオロ−2′−デオキシウリジン
−5′−モノホスフエート; F3methyl dC,5−トリフルオロメチル−2′−デ
オキシシチジン; FUra, 5−フルオロウラシル; HEp−2,人間の類表皮腫の喉頭カルシノーマ
細胞; H4U,テトラハイドロウリジン; TK, チミジンキナーゼ; TS, チミジレートシンセターゼ; TTP, チミジン−5′−トリホスフエート。 特に何らかの理論に拘束されたくないが、dH4
U,H4Uと共に投与した場合のCldCの放射線増
感剤としての考えられる作用機構について次の様
に考える。ヌクレオシド類の全身的異化作用から
防ぐため低濃度のテトラハイドロウリジンによ
り、CldCのみならずBrdC及びIdCも高レベルの
シチジンデアミナーゼを有する腫瘍に対して選択
的な放射線増感剤として作用すると推定される。
高濃度のH4Uでは、CldCは腫瘍部位において、
高レベルのデオキシシチジンキナーゼ及びdCMP
デアミナーゼを有するCldUMPに優先的に変換
される。CldUTPに同化される場合は、CldUTP
によるリボヌクレオシドレダクターゼの抑制作用
による選択的腫瘍毒性のみならず、更にDNA中
にCldUの合体により腫瘍の放射線増感作用が生
ずる。選択性の原因は加速されたDNA合成のみ
ならず、この方法に必須の腫瘍中のキー酵素の付
活にもある。更に腫瘍の上に重なつた放射線の集
束を用いた通例の選択性も発生する。このアプロ
ーチは照射の直後にデオキシシチジン及びチミジ
ンを与えることにより、救済を受けやすい。マウ
スを用いた代表的な照射実験は例えば8〜10時間
毎に、30〜36期間、CldC+H4Uを腹腔内に注射
することを含む。最終目的はDNAの両鎖にCldC
を実質的に合体させることにある。dH4Uを使用
することにより、細胞のDNA中にCldCを合体で
きる。しかしこの場合は、腫瘍中のdCキナーゼ
の付活を促進しようとのみしている腫瘍に対する
選択性はやや小さくなる。 実施例 5−クロロデオキシシチジン(CldC)及びテ
トラハイドロウリジン(H4U)の組合せが放射
線増感に有効か否かを調べる目的で、これらの試
薬をHEp−2細胞を用いて試験した。これらの
細胞は我々のモデルシステムから選ばれ、高レベ
ルのデオキシシチジンキナーゼ(dCK)、シチジ
ンデアミナーゼ(CD)及びデオキシシチジレー
トデアミナーゼ(dCMPD)活性並びにCldCの確
立された放射線増感剤であるCldUTPへの代謝変
換に必要な酵素的プロフイールを有している。
TMPキナーゼ及びDNAポリメラーゼも腫瘍中で
高められ、この高位は更に優先的にCldUを腫瘍
DNA中へ合体を確実にする。 以下に述べる実験の多くは一投与量の照射(通
常は500又は600rads)のみにより行われた。かか
る限定されたデータから正確に投与増加効果を計
算することはできないが、同一実験において代謝
産物と代謝拮抗物質の多くの異なる組合せをテス
トする目的でこのような実験を行つた。当然、低
投与量でのみ見られる重要な特徴は不明である。
しかし、このアプローチにより最適な範囲を見い
出すことができた。増感効果は500又は600radsで
より顕著であることを見い出した。以下に増感効
果の数例を示す予備的実験を示す。 メトトレキセートと共に投与されたCldC(及び
H4U)、保存品並びにDNA−及びターゲツト指
向フオームのCldUは2.0倍の増大(強化)比率を
示す。これは第1図より明らかである。この効果
は66%の生存能力で得られた。 次のシリーズの実験において、CldC+H4Uの
投与の前に、細胞を新規なピリミジン生合成のイ
ンヒビター、N−(ホスホンアセチル)−L−アス
パルテート(PALA)により予め処理する。
PALAはアスパルテートトランスカルバミラーゼ
の優れたインヒビターであり、細胞内ピリミジン
プールの減少を引き起こす。LiangらはPALAを
フルオロウラシル(FUra)の前に投与すると、
両者は相乗効果を発揮することを発見した。これ
らの研究者はこの相乗的な相互作用はPALAを培
養された細胞においてはdUMPプールが著しく
減少することに基づくものと推測した。dUMP
プールの減少により、TTPの低下したレベルを
導くチミジレートシンセターゼのFdUMPの抑制
作用が高められる。これによりCldUのDNAへの
合体への競争が少なくなり、dCMPDの活性がよ
り大きくなる。これが放射線療法においてPALA
及びFdUの組合せを使用する原理である。更に
細胞内ピリミジン生合成を減らすことにより、
PALAはCldCをCldUTPへ活性化する競合物質
を減らす。 最近の実験において、6時間に亘るFdUの前
処理に先立つて、PALAを12〜20時間投与した。
EvansらはFdUMPプールがFdU又はFUraの投
与した後も持続することを示した。FdUの6時
間の前処理に比較して、HEp−2細胞をCldC+
H4U及びFdUに48時間照射した場合、何らCldC
+H4Uによる放射線増感作用により大きな増大
効果は見られず、単に細胞毒性がより大きくなつ
たのみであつた。上述の前処理スケジユールに鑑
み、CldCの濃度を低下(0.6mMから0.2mMへ)
させ、より優れたX線増感効果を得ることができ
た。この結果を第2図に示す。CldCは0.2mMで、
12.4%±5.1%(±S.E.)の生存能力と、3.6の投
与増強効果を示したが、0.6mMの濃度では3.0倍
の投与増加しか見られなかつた。第3図に示す実
験において、更にCldCの濃度を低くする努力を
したが、0.05mMの濃度で増感効果は認められな
くなつた。操作工程数を最小にするため、細胞を
単一前処理としてPALA及びFdUに21時間照射
したが、生存能力が著しく失なわれ(生存能力
1.6%)、放射線増感効果にも好結果は得られなか
つた(1.9投与増大)。以前の9.8%±4.0%(±S.
E.)の生存能力の実験条件と同様の条件により、
3.8倍の投与増強効果が得られた。 PALA及びFdUの前処理を用いる原理は、
CldC+H4Uにより、大きな放射線増感効果を得
ることにある。しかし我々のアプローチはPALA
及びフッ素化ピリミジン類は化学療法との組合せ
において有効な物質であるという事実により強化
された。dCMPデアミナーゼの高レベルに基づく
腫瘍部位でのCldCMPのCldUMPへの変換は、
FdCの場合のような腫瘍指向毒性の一例である。
CldC療法におけるターゲツト酵素はCldUTPに
より抑制されると思われるヌクレオシドジフオス
フエートレダクターゼであると推測される。
FdUよりもFdCによる前処理は現在、CldC,H4
U及びPALAによる動物系の放射線増感作用を失
うことなく、腫瘍及びDNA指向の毒性のより大
きな達成手段と考えられている。 第4図に要約された実験はCldCを用いた我々
の第2のアプローチを示す。即ちDNAにおける
CldCだけの(CldUへ予め脱アミノ化することな
く)合体による照射効果を調べた。これはdH4U
により行われた。丁度dH4UMPがデオキシシチ
ジン及びデオキシシチジレートデアミナーゼの両
方を抑制するように。もし脱アミノ化の両部位が
ブロツクされたら、唯一のCldCMPへの同化ルー
トはCldCTPヘリン酸化されることである。この
最初の実験で、CldC及びdH4Uを用いて1.8倍の
投与増強効果が得られた。 引き続く実験において、3−デアザウリジンを
用いて競合するdCTPプールを低下させる方法を
調べた。デアザウリジンはCTPシンセターゼの
優れたインヒビターであり、本実験においては増
感作用を高めるものとは思われなかつた。第5図
の棒グラフより、CldC、dH4U及びデアザウリ
ジンにより、21%の生存能力と共に2.0倍の投与
増強効果が得られた。 注目すべきことに、最も顕著な効果はCldC+
dH4Uよりも、CldC及びH4Uを使用することに
より得られた。即ちCldC+H4Uの組合せは適当
な前処理(PALA及びF−ピリミジン類)によ
り、3.4〜3.8投与増大効果を示した。 第6図はCldC及びH4Uの投与の前の前処理に
おいてFdUの代りにFdC+H4Uを用いた場合に
3.4投与増大効果が得られた実験を示す。5−フ
ルオロデオキシシチジン+テトラハイドロウリジ
ンは腫瘍指向毒性を示し、FdUよりもより腫瘍
特異性である。従つてFdC+H4Uは放射線増感
効果を失うことなく、極めて効率良く使用され
る。 第7図はPALA及びCldCの両方の濃度を下げ
ると、実質的な毒性低下なしに、顕著に放射線増
感効果が低下する実験を示す。FdU及びFdC+
H4U前処理は、好ましい低毒性のFdC+H4Uに
比べて、有効CldC放射線増感作用に関して同効
果を示す。最高の3.4〜3.6投与増大効果はこの実
験において示された。 BrdUは最適の細胞培養条件下で、X線及び紫
外線を用いて、3.5〜4.0投与増大効果を示した。
我々はBrdUでは容易に達成されない二つの特徴
−異化の回避及び腫瘍選択性を導く物質の組合せ
を用いた比較結果を得た。最も重要なことには、
この方法により下部組織に損傷を与えることなく
1/4の投与量で腫瘍を照射することができ、また
正常組織に対する損傷を増大させることなく、よ
り強く腫瘍を照射することができる。 医薬の説明 本発明は有効成分として放射線増感に有効な量
の5−CldC及びH4U及び/又はdH4Uを、医薬
的に許容される賦形剤又は希釈剤と共に含有する
医薬組成物を提供し、この組成物は腹腔内、静脈
内、皮下、筋肉内、経口又は局所投与され得る。
組成物の成分は別々に投与可能であるが、混合物
として同時に投与するのが好ましい。有効成分の
各々の濃度は投与ルート、投与頻度、条件の厳格
性、患者の年令、体重及び一般的体調並びに照射
されるべき腫瘍の大きさ及び部位によつて変動す
るが、約0.01〜約25重量%の範囲である。またよ
り高濃度の溶液、例えば75g/100ml或いは0.1〜
25%(又はこれ以上)の濃度のゆつくりと注入す
る静脈注入剤も使用できる。組成物が例えばクリ
ームのような局所投与形態の場合、5−CldC及
びH4U又はdH4Uの合計濃度は一般に約5〜
50wt%、好ましくは約5〜20wt%、より好まし
くは約5〜10wt%の範囲である。組成物が例え
ばCldC及びH4U又はdH4Uの水溶液のような腹
腔内投与に適した形態である場合、その濃度は一
般に約0.5〜5w/v%、より好ましくは1w/v%
以上である。経口投与の場合、その濃度は一般に
0.05〜10wt%、好ましくは約0.5〜5wt%、より好
ましくは約1〜2wt%の範囲である。 静脈内注射用に使用するとき、有効成分の濃度
は約0.05〜約5w/v%、好ましくは約0.1〜約
0.5w/v%の範囲である。筋肉内注射の場合は、
上記腹腔内投与で述べたと同様の濃度が用いられ
る。 他の投与方法も使用可能である。持続的に投与
する目的では坐剤が用いられる。徐放性の外科移
植も行うことができる。 本発明の組成物に用いられる医薬的に許容され
るキヤリヤー又は希釈剤としては、有効成分と混
合可能な任意の無毒性の物質を使用できる。組成
物が例えば筋肉内又は静脈内投与される非経口用
剤に適した形態の場合は、好ましいキヤリヤーで
ある水性の賦形剤は他の通常の添加剤、例えばメ
チルセルロース又はポリビニルピロリドン
(PVP)のような懸濁剤、及び通常の界面活性剤
などを加えることができる。経口投与の場合には
組成物は、例えばラクトース、デンプン及び/又
はマグネシウムステアレートのような一般に用い
られる付香剤、シロツプ、甘味剤、着色剤のよう
な適当なキヤリヤー又は希釈剤を必要により含有
する水溶液、懸濁液、カプセル又は錠剤等に成形
することができる。 医薬組成物は好適には患者に、例えば静脈内投
与の場合、70Kgの体重に対して投与単位当り3〜
5ml(c.c.)投与するのが好ましい。 臨床調書(プロトコール) 患者に静脈内、筋肉内、経口又は坐剤の形態で
或いは徐放性の形態で薬剤が投与された。CldC
及びテトラハイドロウリジンの徐放性投与は特に
有利である。1つのプロトコールにおいて個々の
医薬に対して異なるルートを用いることができ
る。 PALA二ナトリウム(1.0g)、エデト酸二ナトリ
ウム(1mg)及びPHを6.5〜7.5に調節する量の
NaOHを含有する10mlのアンプルを、固型腫瘍
の癌患者に投与単位当り2〜300mg/Kg、好まし
くは5〜20mg/Kg、より好ましくは10mg/Kgの範
囲で投与した。12〜36時間後、好ましくは18〜26
時間、最適には24時間後に、FdUを10〜75mg/
Kg、好ましくは25〜60mg/Kg、より好ましくは50
mg/Kgの濃度で投与した。別にFdUと同様の濃
度範囲でFdCを投与し、この場合はテトラハイド
ロウリジンを10〜200mg/Kg、好ましくは15〜100
mg/Kg、より好ましくは25mg/Kgの濃度で同時に
投与した。FdCに対するH4Uの比率は4:1〜
0.2:1、好ましくは1.5:1〜0.75:1、より好
ましくは1:1である。 3〜12時間後、好ましくは4〜8時間、より好
ましくは6時間後に、一連の5−CldC及びH4U
の投与を始める。 5−CldCの投与量は投与単位当り200〜2500
mg/Kg、好ましくは500〜2000mg/Kg、より好ま
しくは1500mg/Kgである。 H4Uの投与量は上記FdCの場合におけると同
様の範囲である。しかしCldCに対するH4Uの比
率は相異し、1:30〜1:5、好ましくは1:30
〜1:10、より好ましくは1:15である。 これは6〜18時間、好ましくは8〜12時間、よ
り好ましくは10時間の間隔で繰り返される。
CldC+H4Uの繰り返し投与の期間は20〜60時間、
好ましくは30〜50時間、より好ましくは34〜48時
間である。通常はCldC+H4Uは3〜4回に分け
て、8〜12時間の間隔で投与される。 CldC+H4Uの最後の投与の後、照射までに4
〜18時間の間隔を置く。この間隔は好ましくは6
〜14時間であり、より好ましくは8〜10時間であ
る。 投与頻度のみならずPALA/FdU又はFdC抗腫
瘍治療及びCldC/H4U増感治療の間隔は、この
治療法を用いたこれまでの実験及び観察の専門的
評価により決められる。同様に医薬治療及び照射
治療の間隔も適宜決められる。 X線やγ線のような放射線の線量は、増感処置
を受けていない患者に対する線量と同等であつて
も或いは1/4〜3/4であつても良い。これにより、
(a)4/4の線量が用いられる場合は、下部組織に大
きな損傷を与えることなく、より攻撃的に腫瘍を
殺すことができるか、又は(b)1/4〜3/4の線量が用
いられるときは、下部組織に対しては遥かに少な
い損傷で、増感処置のない患者と同程度に腫瘍を
殺すことができる。 もし医薬治療スケジユールにより毒性が発現し
た場合は、放射線治療の直後にチミジンを50〜
750mg/Kg、好ましくは100〜500mg/Kg、より好
ましくは200mg/Kg投与するのが良い。これは8
〜12時間の間隔で2〜3回繰り返される。この治
療方法は選択的な腫瘍殺りくに悪影響を与えるこ
となく、毒性を中和する。チミジンと同様の濃度
で、デオキシシチジンをチミジンと共に又はその
代りに投与できる。デオキシシチジンを投与する
時、デオキシシチジンに対するテトラハイドロウ
リジンの比率が1:0.05〜1:5となるように投
与される。 上記治療法は1〜2週間後に繰り返すことがで
き、患者が合計で3000〜7000radsの線量を受ける
まで再度繰り返すことができる。この方法によ
り、患者は有効に腫瘍を治療するのに、より少な
い放射線の照射で良い。これはこの方法の有利な
点の1つである。従来、部分的な軽快(緩解)を
もたらす照射線量で長期間の治癒が可能である。
これがこの方法の第1の有利性である。 投与量及び範囲を下記の表にまとめて示す。
【表】
上記の投与量及び範囲は5−クロロ,5−ブロ
モ及び5−ヨード−2′−ハロ−2′−デオキシウリ
ジン誘導体のみならず、5−クロロ−2′−ハロ−
2′−デオキシシチジン化合物に関しても適用され
る。 毒性試験 本方法を用いた場合の毒性について調べたとこ
ろ、毒性による死亡はなく、多くても5%の体重
減少が見られた。これは放射線療法における抗腫
瘍剤の投与による結果からみれば、小さな許容可
能な体重減少と見ることができる。 用いたプロトコールは次の通りである。 3匹の動物にPALAを200mg/Kgの投与量で腹
腔内注射した。次いで24時間後に5−フルオロデ
オキシウリジン(FdU)を50mg/Kgの投与量で
腹腔内注射した。4時間後、更にCldC(500mg/
Kg)とテトラハイドロウリジン100mg/Kgを同時
に腹腔内注射した。上記濃度のCldC+H4Uの投
与を10時間の間隔で2回繰り返した。4%体重減
少が見られた。このプロトコールでは死亡動物は
見られなかった。 このプロトコールは700〜1400mg/KgのCldC及
び60mg/KgのFdU濃度を用いて変形され、腫瘍
組織のDNA中に多量の5−クロロデオキシウリ
ジンの合体が見られた。 本発明の方法は腫瘍の速い成長を利用する。腫
瘍性及び正常組織の間における酵素レベルの重大
な定量的差異を利用するのである。H4Uの存在
下に投与したCldCの代謝産物であるCldUTPは
腫瘍中に優先的に形成され、腫瘍指向毒性及び放
射線増感作用を示す。ピリミジン類の放射線増感
作用の様式は高熱及び低酸素細胞増感剤のそれと
は相異するため、本方法は放射線治療における物
理療法と共に用いられる。
モ及び5−ヨード−2′−ハロ−2′−デオキシウリ
ジン誘導体のみならず、5−クロロ−2′−ハロ−
2′−デオキシシチジン化合物に関しても適用され
る。 毒性試験 本方法を用いた場合の毒性について調べたとこ
ろ、毒性による死亡はなく、多くても5%の体重
減少が見られた。これは放射線療法における抗腫
瘍剤の投与による結果からみれば、小さな許容可
能な体重減少と見ることができる。 用いたプロトコールは次の通りである。 3匹の動物にPALAを200mg/Kgの投与量で腹
腔内注射した。次いで24時間後に5−フルオロデ
オキシウリジン(FdU)を50mg/Kgの投与量で
腹腔内注射した。4時間後、更にCldC(500mg/
Kg)とテトラハイドロウリジン100mg/Kgを同時
に腹腔内注射した。上記濃度のCldC+H4Uの投
与を10時間の間隔で2回繰り返した。4%体重減
少が見られた。このプロトコールでは死亡動物は
見られなかった。 このプロトコールは700〜1400mg/KgのCldC及
び60mg/KgのFdU濃度を用いて変形され、腫瘍
組織のDNA中に多量の5−クロロデオキシウリ
ジンの合体が見られた。 本発明の方法は腫瘍の速い成長を利用する。腫
瘍性及び正常組織の間における酵素レベルの重大
な定量的差異を利用するのである。H4Uの存在
下に投与したCldCの代謝産物であるCldUTPは
腫瘍中に優先的に形成され、腫瘍指向毒性及び放
射線増感作用を示す。ピリミジン類の放射線増感
作用の様式は高熱及び低酸素細胞増感剤のそれと
は相異するため、本方法は放射線治療における物
理療法と共に用いられる。
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1 一般式【式】 (式中、Xはクロロ又はヨード、Yは水素又はク
ロロを示す)から選ばれるデオキシシチジン化合
物と、テトラハイドロウリジン及び/又は2′−デ
オキシテトラハイドロウリジンからなる脱アミノ
化抑制剤を含有する腫瘍性組織を放射線に対して
増感する医薬組成物。 2 デオキシシチジン化合物に対するテトラハイ
ドロウリジン及び2′−デオキシテトラハイドロウ
リジンの重量比が約1:30〜1:5である特許請
求の範囲第1項記載の組成物。
Applications Claiming Priority (2)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| US54569383A | 1983-10-26 | 1983-10-26 | |
| US545693 | 1983-10-26 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS61500224A JPS61500224A (ja) | 1986-02-06 |
| JPH0586376B2 true JPH0586376B2 (ja) | 1993-12-10 |
Family
ID=24177186
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP59504070A Granted JPS61500224A (ja) | 1983-10-26 | 1984-10-26 | 腫瘍性組織を放射線に対して増感する医薬組成物 |
Country Status (5)
| Country | Link |
|---|---|
| EP (1) | EP0160079B1 (ja) |
| JP (1) | JPS61500224A (ja) |
| AU (1) | AU583801B2 (ja) |
| DE (1) | DE3481172D1 (ja) |
| WO (1) | WO1985001871A1 (ja) |
Families Citing this family (13)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| ATE132350T1 (de) | 1985-03-19 | 1996-01-15 | Randell L Mills | Verfahren und system zur erzielung einer lokalen mössbauer-absorption in einem organischen medium |
| US4815447A (en) * | 1985-03-19 | 1989-03-28 | Mills Randell L | Mossbauer cancer therapy |
| US4815448A (en) * | 1985-03-19 | 1989-03-28 | Mills Randell L | Mossbauer cancer therapy |
| NZ330360A (en) * | 1997-06-02 | 1999-03-29 | Hoffmann La Roche | 5'-deoxy-cytidine derivatives, their manufacture and use as antitumoral agents |
| EP0882734B1 (en) * | 1997-06-02 | 2009-08-26 | F. Hoffmann-La Roche Ag | 5'-Deoxy-cytidine derivatives |
| US6417168B1 (en) * | 1998-03-04 | 2002-07-09 | The Trustees Of The University Of Pennsylvania | Compositions and methods of treating tumors |
| US6933287B1 (en) | 1999-03-01 | 2005-08-23 | Sheldon B. Greer | Dramatic simplification of a method to treat neoplastic disease by radiation |
| ATE339960T1 (de) * | 1999-03-01 | 2006-10-15 | Halogenetics Inc | Verwendung von zusammensetzungen enthaltend cldc als strahlungssensibilisatoren in der behandlung von neoplastischen erkrankungen |
| JO2778B1 (en) | 2007-10-16 | 2014-03-15 | ايساي انك | Certain Compounds, Compositions and Methods |
| AU2010234637B2 (en) | 2009-04-06 | 2016-05-12 | Taiho Pharmaceutical Co., Ltd. | (2 ' -deoxy-ribofuranosyl) -1,3,4, 7-tetrahydro- (1,3) iazepin-2-0ne derivatives for treating cancer |
| US8609631B2 (en) | 2009-04-06 | 2013-12-17 | Eisai Inc. | Compositions and methods for treating cancer |
| AR076263A1 (es) | 2009-04-06 | 2011-06-01 | Eisai Inc | Composiciones y metodos para tratar cancer. uso. |
| AU2010234562B2 (en) | 2009-04-06 | 2016-05-12 | Taiho Pharmaceutical Co., Ltd. | Combination of cytidine-based antineoplastic drugs with cytidine deaminase inhibitor and use thereof in the treatment of cancer |
Family Cites Families (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US3870700A (en) * | 1973-05-29 | 1975-03-11 | Miles Lab | 2-halogeno-2-deoxy-5-(substituted)uridines |
| US4017606A (en) * | 1973-10-04 | 1977-04-12 | The Upjohn Company | Organic compounds and process |
| CS184526B1 (en) * | 1976-02-19 | 1978-08-31 | Dieter Cech | 2'-halogen-2'-deoxy-5-fluoruridine,3',5-di-o-benzoyl-derivatives and process for preparing thereof |
| US4210638A (en) * | 1978-03-17 | 1980-07-01 | Pcr, Inc. | Antiviral composition and method of treating virus diseases |
-
1984
- 1984-10-26 EP EP84904049A patent/EP0160079B1/en not_active Expired - Lifetime
- 1984-10-26 AU AU36107/84A patent/AU583801B2/en not_active Ceased
- 1984-10-26 JP JP59504070A patent/JPS61500224A/ja active Granted
- 1984-10-26 WO PCT/US1984/001735 patent/WO1985001871A1/en not_active Ceased
- 1984-10-26 DE DE8484904049T patent/DE3481172D1/de not_active Expired - Lifetime
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| EP0160079A1 (en) | 1985-11-06 |
| AU583801B2 (en) | 1989-05-11 |
| EP0160079A4 (en) | 1986-05-14 |
| AU3610784A (en) | 1985-05-22 |
| EP0160079B1 (en) | 1990-01-31 |
| JPS61500224A (ja) | 1986-02-06 |
| WO1985001871A1 (en) | 1985-05-09 |
| DE3481172D1 (de) | 1990-03-08 |
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