JPH0587256B2 - - Google Patents

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JPH0587256B2
JPH0587256B2 JP59198667A JP19866784A JPH0587256B2 JP H0587256 B2 JPH0587256 B2 JP H0587256B2 JP 59198667 A JP59198667 A JP 59198667A JP 19866784 A JP19866784 A JP 19866784A JP H0587256 B2 JPH0587256 B2 JP H0587256B2
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tube
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general formula
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Kazunori Kataoka
Toshiro Wada
Toshinari Itaoka
Junichi Kei
Masahiko Taniguchi
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Description

【発明の詳細な説明】 発明の背景 (技術分野) 本発明は、医療用チユーブに関するものであ
る。詳しく述べると本発明は、冠状動脈−大動脈
バイパス用代用血管として好適な医療用チユーブ
に関するものである。 先行技術 近年、閉塞性動脈硬化症等の血管疾患が増加す
る一方、血管外科手技も近年著しく進展してお
り、血管の修復手術が盛んに行なわれている。こ
の場合、病変血管に代つて新たに血管を維持する
ために代用血管が用いれている。代用血管として
は、生体の血管組織およびその他の生体組織に由
来する生体組成血管と、全ての人工材料に由来す
る人工血管に大別される。 このような代用血管に必要な条件としては、(a)
生体内で変性せず、毒性、異物反応がないこと、
(b)耐久性があること、(c)発癌性、抗原性がないこ
と、(d)弾性、伸展性に富み、可及的に生体血管に
近似すること、(e)優れた抗血栓性をもつこと、(f)
縫合しやすく断端がほつれないこと、(g)消毒が容
容易で、感染に抵抗があること等である。 さて、このような代用血管は、病変血管を切除
した場合に補填物として用いる置換移植と、病変
血管を迂回して血行を補助するために行なわれる
バイパス移植がある。それらは、血管の拡張性病
変(動脈瘤等)および血管の広範囲な閉塞性病変
(動脈硬化、ビユルガー病等)によく応用されて
いる。 さて、バイパス移植で現在もつとも脚光を浴び
ているのは、狭心症、心筋梗塞等に対する冠状動
脈へのバイパス移植である。冠状動脈は心臓の筋
肉へ分布する動脈で網のように心臓を取り巻いて
いる。その一部が動脈硬化になり狭窄又は梗塞を
おこしてつまるといわゆる狭心症、心筋梗塞が起
こる。そして、現在、このような狭窄又は閉塞し
た部分を放置したまま、直接大動脈からその先の
冠状動脈へあるいは内胸動脈から冠状動脈へバイ
パスを作る方法がとられている。 このような冠状動脈バイパス手術において用い
られる代用血管としては、現在のところ患者自身
の大伏在静脈等が用いられている。しかしなが
ら、患者の冠状動脈への移植に適した径を有する
ものが存在しない場合や血管が既に移植に耐えな
い場合は手術不能となる。よつて、現在では、狭
心症、心筋梗塞の手術においては、その手術前に
大伏在静脈取り出し手術の必要があつた。 従つて、冠状動脈へのバイパス移植における人
工血管の使用が検討されているが、現在市販され
ている人工血管はその内径が3mm以上のものがほ
とんどであつた。 すなわち、従来、人工血管としてはポリエステ
ル[例えばダクロン(商品名)]、ポリテトラフル
オロエチレン[例えばテフロン(商品名)]等の
織布(waven)または編布(knitted)の人工血
管あるいはポリテトラフルオロエチレンを特殊な
延伸加工した多孔質ポリマー管が提案されている
が、これらの人工血管の材料自体は抗血栓性では
なく、血液の流通により血液中のフイブリノーゲ
ンが異物である人工血管と接解し凝縮してフイブ
リンとなり人工血管の内面にフイブリン被膜を形
成することで抗血栓性を得るものであるため、そ
の内径を3mm以下とすることは、該フイブリン被
膜による人工血管の狭窄の問題から実質的に不可
能であり、管径の細い冠状動脈等へ吻合可能な人
工血管が存在しなかつたものである。 さらに、もし仮に高い抗血栓性を有しその内径
が3mm以下であつても、血栓による閉塞を起こさ
ないような材質の人工血管が開発されたとして
も、このように内径の細い人工血管を内胸動脈あ
るいは大動脈へ直接吻合すると、内胸動脈あるい
は大動脈吻合部位における血流抵抗が非常に高
く、該バイパスを通つて冠状動脈へ供給される血
液流量が十分なものとはならないという問題がな
お残るものであつた。 発明の目的 従つて本発明は、新規な医療チユーブを提供す
ることを目的とする。本発明の他の目的は、冠状
動脈へのバイパス用代用血管として好適な医療用
チユーブを提供することにある。 これらの諸目的は、引張弾性率1〜10Kg/mm2
よび100%モジユラス50〜200Kg/cm2を有する可撓
性重合体製チユーブの内面に、下記一般式()
で表されるブロツク共重合体を被覆してなる医療
用チユーブであつて、その一端部の内径が0.5〜
4mm、他端部の内径が3〜20mmでかつ後者の前者
に対する内径比が1を越えかつ10以下であり、ま
たその長さが20〜150mmであることを特徴とする
医療用チユーブによつて達成される。 HX1−SR1NR2CONHR3NHCO−X2 −CONHR3NHCOR2NR1S−X1H () [ただし、式中、X1は一般式
【化】 (式中、R4は水素原子またはメチル基、R5
mが1のときは炭素原子数2〜10個またmが2〜
10のときは炭素原子数2〜3個を有するアルキレ
ン基、好ましくはmが1で炭素原子数が2〜3の
アルキレン基、nは10〜500の整数である。X2
一般式
【化】 (式中、R6は水素原子またはメチル基、lは
10〜1100の整数である。)または一般式
【化】 (式中、pは10〜1000の整数である。)、R1
アミノ基を有するメルカプタン類の残基の炭化水
素、R2は該メルカプタン類の残基の水素原子ま
たはメチル基、またR3はジイソシアナート類の
残基の炭化水素である。] 本発明は、前記一端部と他端部との間は、該一
端部から該他端部に向かうに従つて内径が除々に
拡径するテーパー状となつている医療用チユーブ
である。 本発明はまた、一定の曲率で湾曲してなる医療
用チユーブを示すものである。本発明は、その一
端部の肉厚が0.05〜1mm、他端部の肉厚が0.05〜
2mmである医療用チユーブを示すものである。さ
らに本発明は、前記一端部および他端部付近の外
径が均一である医療用チユーブを示すものであ
る。 発明の具体的説明 本発明者らは、上記一般式()で表わされる
ような疎水性線状重合体と親水性線状重合体との
ブロツク共重合体で、血液と接触するチユーブ内
面を被覆すると、該チユーブは非常に抗血栓性の
高いものとなり、例えば冠状動脈等の比較的細い
動脈と吻合可能であるような内径としても血栓に
よりチユーブが閉塞してしまうというような現象
がほとんど見られず、冠状動脈へのバイパス用人
工血管として用いられ得る医療用チユーブを見い
出したが、このような医療用チユーブを用いて、
大動脈から冠状動脈へあるいは内胸動脈から冠状
動脈へのバイパスを形成した場合、該バイパスを
通り冠状動脈へと流れる血液流量は十分なものと
ならない場合があつた。本発明者らは、さらに鋭
意工夫の結果、大動脈への吻合端部の内径を冠状
動脈へ吻合端部の内径よりも大きくしたテーパー
状のチユーブとすると、該チユーブを用いて形成
される大動脈−冠状動脈バイパスを流れる血液流
量が十分なものとなり、心電図等における変化も
見られず、しかも開存も良好であること見出し本
発明に達したものでる。 以下、本発明をさらに詳細に説明する。 本発明の医療用チユーブに用いられる可撓性重
合体製チユーブはJIS K 7113記載のダンベル2
号を用いた引張り試験で引張り弾性率1〜10Kg/
mm2および100%モジユラス50〜200Kg/cm2を満足す
るものである。このようなチユーブとしては例え
ば、ポリウレタン、ポリ塩化ビニル、ナイロン‐
6、ナイロン‐6,6、ナイロン‐12等のポリア
ミド、ポリエステル、ポリエチレン等のポリオレ
フイン、ポリテトラフルオロエチレン、シリコー
ンゴム、クロロプレンゴム、ニトリルゴム等の合
成ゴムおよび天然ゴムなどのフイルムないしシー
トの無孔性チユーブがあり、またナイロン、ポリ
エステル、スパンデツクスなどの合成繊維の織
布、編布等をらせん状に捲回して形成したチユー
ブ、前記合成繊維系を同一方向またはこれとさら
に反対方向にらせん状に捲回して形成したチユー
ブおよびポリテトラフルオロエチレンを特殊な延
伸加工して形成したチユーブなどの多孔質チユー
ブがある。 これらのチユーブのうち、好ましくは、ポリウ
レタン製の無孔性チユーブであるが、特に好まし
くは本発明の医療用チユーブが、大動脈−冠状動
脈バイパス用人工血管として使用される場合に、
大動脈に吻合される端部位が、縫合されやすいよ
うに、上記多孔質チユーブで形成されるようポリ
ウレタン製の無孔性チユーブと該多孔質チユーブ
が一体成形されているものが望ましい。 前記可撓性重合体製チユーブの少なくとも内
面、必要により両面、また、該チユーブが合成繊
維製の場合には、該チユーブを構成する合成繊維
層に含浸されてその内面または両面にわたつて後
述する抗血栓性のブロツク共重合体が被覆され
る。 内面被覆に使用されるブロツク共重合体として
は、分子量1000〜20000の疎水性線状重合体の両
端に分子量1000〜20000の親水性線状重合体を重
合して得られるブロツク共重合体か前記疎水性線
状重合体と前記親水性線状重合体とのブロツク共
重合により得られるマルチブロツク共重合体でも
よい。このようなブロツク共重合体の分子量は
10000〜100000であり、好ましくは20000〜50000
である。 このようなブロツク共重合体としては、例え
ば、一般式 HX1−SR1NR2CONHR3NHCO−X2 −CONHR3NHCOR2NR1S−X1H () [ただし、式中、X1は一般式
【化】 (式中、R4は水素原子またはメチル基、R5
mが1のときは炭素原子数2〜10個またmが2〜
10のときは炭素原子数2〜3個を有するアルキレ
ン基、好ましくはmが1で炭素原子数が2〜3の
アルキレン基、nは10〜500の整数である。X2
一般式
【化】 (式中、R6は水素原子またはメチル基、lは
10〜1100の整数である。)または一般式
【化】 (式中、pは10〜1000の整数である。)、R1
アミノ基を有するメルカプタン類の残基の炭化水
素、R2は該メルカプタン類の残基の水素原子ま
たはメチル基、またR3はジイソシアナート類の
残基の炭化水素である。]で示されるブロツク共
重合体がある。 このようなブロツク共重合体は、一般式
【化】 (式中、R6およびlは前記のとおりである。)
で示されるポリアルキレングリコールまたは一般
【化】 (式中、pは前記のとおりである。)で示され
るポリスチレンとジイソシアナート類とを溶媒中
で反応させて得られる両末端にイソシアナート基
を有する重合体に、一般式
【化】 (式中、R1、R2、R4、R5、mおよびnは前記
のとおりである。)で示される片末端にアミノ基
を有する重合体を加えて不活性水素基を有しない
良溶媒中で反応させることにより得られる。 また、前記ブロツク共重合体は前記各成分のマ
ルチブロツク共重合体でもよい。この場合には、
一般式を有する重合体において両末端に同様な
アミノ基を有する重合体で前記片末端にアミノ基
を有する重合体の一部を置換することにより得ら
れる。 いずれにしても、親水性線状重合体と疎水性線
状重合体との割合は、親水性線状重合体が45〜65
モル%、好ましくは55〜63モル%である。 本発明におけるアクリル酸またはメタクリル酸
誘導体連鎖として用いられ水酸基を有するアクリ
ル酸またはメタクリル酸誘導体重合体は、連鎖移
動剤としては分子中に1個のアミノ基を有するメ
ルカプタン類の存在下に、水酸基を有するアクリ
ルまたはメタクリル酸誘導体を溶媒中において所
定の官能基濃度、モル比、温度で反応させること
によつて合成される。 本発明に使用する水酸基を有するアクリル酸ま
たはメタクリル酸誘導体としては、一般式
【化】 (式中、R4は水素原子またはメチル基、R5
mが1のとき炭素原子数2〜10個またはmが2〜
10のとき炭素原子数2〜3個を有するアルキレン
基を表わす)で示される。その代表例をあげる
と、2‐ヒドロキシエチルアクリレート、2‐ヒ
ドロキシプロピルアクリレート、3‐ヒドロキシ
プロピルアクリレート、2‐ヒドロキシブチルア
クリレート、3‐ヒドロキシブチルアクリレー
ト、4‐ヒドロキシブチルアクリレート、5‐ヒ
ドロキシペンチルアクリレート、6‐ヒドロキシ
ヘキシルアクリレート、2‐ヒドロキシエチルメ
タクリレート、2‐ヒドロキシプロピルメタクリ
レート、3‐ヒドロキシプロピルメタクリレー
ト、2‐ヒドロキシブチルメタクリレート、3‐
ヒドロキシブチルメタクリレート、4‐ヒドロキ
シブチルメタクリレート、5‐ヒドロキシペンチ
ルタメクリレート、6‐ヒドロキシヘキシルメタ
クリレートなどがある。 分子中に少くなとも1個のアミノ基を有するメ
ルカプタン類の連鎖移動剤としては、1‐アミノ
メタンチオール、1‐アミノエタンチオール、、
2‐アミノエタンチオール、1‐アミノプロパン
チオール、2‐アミノプロパンチオール、3‐ア
ミノプロパンチオール、1‐アミノブタンチオー
ル、2‐アミノブタンチオール、3‐アミノブタ
ンチオール、4‐アミノブタンチオール、1‐メ
チル‐2‐アミノエタンチオール、1‐メチル‐
1‐アミノエタンチオール、3‐アミノシクロペ
ンタジエン‐1‐チオール、1‐アミノベンゼン
チオール、2‐アミノベンゼンチオール、3‐ア
ミノベンゼンチオール、1‐アミノメチルベンゼ
ンチオール、2‐アミノメチルベンゼンチオー
ル、3‐アミノメチルベンゼンチオール、1‐ア
ミノエチルベンゼンチオール、2‐アミノエチル
ベンゼンチオール、3‐アミノエチルベンゼンチ
オールなどがある。これらの連鎖移動剤の使用量
は、前記水酸基を有するアクリル酸またはメタク
リル酸誘導体の単量体100重量部に対して1〜100
重量部、好ましくは1.5〜80重量部である。重合
体の分子量は連鎖移動剤の使用量、すなわち単量
体とのモル比によつて調節することができる。 有機溶媒としては、メタノール、エタノール、
n‐プロパノール、イソプロパノール、n‐ブタ
ノール、イソブタノール、sec‐ブタノール、エ
チレングリコールモノメチルエーテル、エチレン
グリコールモノエチルエーテル、エチレングリコ
ールモノブチルエーテル、ジメチルホルムアミ
ド、ジメチルスルオキサイド、ヘキサアルキルホ
スホルアミド、アセトニトリル、プロピオニトリ
ル、ベンゾニトリルなどがある。これらの有機溶
媒は、前記水酸基を有するアクリル酸またはメタ
クリル酸誘導体の単量体100重量部に対して100〜
1000重量部、好ましくは150〜500重量部使用され
る。 重合開始剤としては、tert‐ブチルパーオクト
エート、ベンゾイルパーオキサイド、イソプロピ
ルパーカーボネート、2,4‐ジクロロベンゾイ
ルパーオキサイド、メチルエチルケトンパーオキ
サイド、クメンハイドロパーオキサイド、ジクミ
ルパーオキサイド、アゾビスイソブチロニトリル
などがある。これらの重合開始剤は、前記水酸基
を有するアクリル酸またはメタクリル酸誘導体の
単量体100重量部に対して0.01〜30重量部、好ま
しくは0.05〜20重量部使用される。 水酸基を有するアクリル酸またはメタクリル酸
誘導体の重合体反応は、前述の有機溶媒に単量
体、連鎖移動剤および重合開始剤を加え、50〜
200℃、好ましくは55〜150℃の温度で10分〜30時
間、好ましくは0.5〜25時間行なわれる。 このようにして重合体化された反応混合液から
重合体を回収するには、反応混合液を濃縮する
か、あるいはそのままもしくは有機溶媒で希釈し
て反応器から取り出し、10〜50倍容のエチルエー
テルなどのような貧溶媒中に滴下して重合体を沈
澱させ、別したのち、乾燥するなどの任意の方
法をとることができる。 得られる片末端にアミノ基を有する重合体は、
蒸気圧浸透法(Vapor Pressure Osmometry
Method)で測定した数平均分子量が約1000〜約
20000である(以下の数平均分子量は同一の測定
法によるものである)。 また、マルチブロツク共重合体の製造に使用さ
れる両末端にアミノ基を有するアクリル酸または
メタクリル酸誘導体重合体は、連鎖移動剤として
分子中に2個のアミノ基を有するジスルフイド類
の存在化に、水酸基を有するアクリル酸またはメ
タクリル酸誘導体を、前記片末端にアミノ基を有
するアクリル酸またはメタクリル酸誘導体重合体
の製造の場合と同様な条件下で反応させることに
よつて合成される。 このようなジスルフイド類としては、ビス‐
(アミノエチル)ジスルフイド、ビス‐(アミノ
プロピル)ジスルフイド、ビス‐(2‐アミノフ
エニル)ジスルフイド、ビス‐(3‐アミノフエ
ニル)ジスルフイド、ビス‐(4‐アミノフエニ
ル)ジスルフイド、ビス‐(2‐アミノエチルフ
エニル)ジスルフイド、ビス‐(3‐アミノエチ
ルフエニル)ジスルフイド、ビス‐(4‐アミノ
エチルフエニル)ジスルフイド等がある。 このようにして得られる両末端にアミノ基を有
する重合体は、数平均分子量約1000〜約20000で
ある。 本発明の方法によりポリアルキレンオキサイド
連鎖として用いられる両末端にイサシアナート基
を有するポリアルキレンオキサイドは、ジイソシ
アナート類の1個の官能基を保持したままもう1
個の官能基を選択的に、ポリアルキレングリコー
ルに有機溶媒中、所定の官能基濃度、官能基比、
温度で反応させることによつて合成される。 本発明に使用する両末端に水酸基を有するポリ
アルキレングリコールとしては、次の一般式
【化】 (式中、R6は水素原子またはメチル基、R7
炭素原子数1〜3個を有するアルキレン基、lは
10〜1100の整数を表わす)で示される。その代表
例としては、ポリエチレングリコール、ポリプロ
ピレングリコールなどがある。 これらの重合体は、再沈澱または分別沈澱法な
どを用いることによつて分子量1000〜20000好ま
しくは5000〜10000の範囲に渡つて任意の単分散
性の高い分画成分を得ることができる。 ジイソシアナート類としては、脂肪族または芳
香族ジイソシアナート、例えばm‐フエニレンジ
イソシアナート、p‐フエニレンジアソシアナー
ト、1‐クロロ‐2,4‐フエニレンジイソシア
ナート、2,4‐トリレンジイソシアナート、
2,6‐トリレンジイソシアナート、3,3′‐ジ
メチル‐4,4′‐ビフエニレンジイソシアナー
ト、3,3′‐ジメトキシ‐4,4′‐ビフエニレン
ジイソシアナート、2,2′,5,5′‐テトラメチ
ル‐4,4′‐ビフエニレンジイソシアナート、
4,4′‐メチレンビス(フエニルイソシアナー
ト)、4,4′‐メチレンビス(2‐メチルフエニ
ルイソシアナート、4,4′‐スルフオニルビス
(フエニルイソシアナート)などがある。前記重
合体へのジイソシアナート類の付加反応は有機溶
媒中でイソシアナート基対水酸基の官能基比が約
2対1の割合で官能基濃度0.002〜0.20M/に
調整し、60〜120℃、望ましくは80〜90℃の温度
で20〜75時間、望ましくは30〜50時間行なわれ
る。 有機溶媒としては、クロルベンゼン、トルエ
ン、キシレン、ベンゼンなどがある。 このようにして得られた反応混合液は所定時間
経過後未反応ジイソシアナート類がほぼ消失する
ので、再沈澱精製の際に生起するイソシアナート
基の失活を避けるために、さらに精製することな
く、そのままつぎの反応に用いることができる。 また、ポリスチレン連鎖として用いられる両末
端にイソシアナート基を有するポリスチレンは、
ジイソシアナート類の1個の官能基を保持したま
まもう1個の官能基を選択的にポリスチレンに、
ポリアルキレンオキサイド連鎖の製造の場合と同
様な条件下に反応させることによつて合成され
る。 得られた片末端および/または両末端にアミノ
基を有するアクリル酸またはメタクリル酸誘導体
重合体と両末端にイソシアナート基を有するポリ
アルキレンオキサイドまたはポリスチレンとの高
分子反応は、前記アクリル酸またはメタクリル酸
誘導体重合体をN,N‐ジメチルホルムアミド、
ベンゼン、アセトン、THF等の活性水素をもた
ない溶媒中で、前記ポリアルキレンオキサイドま
たはポリスチレンの反応混合液と、イソシアナー
ト基対アミノ基の官能基比が約1対1の割合で混
合し、官能濃度0.002〜0.2に調整し、−10〜15℃
望ましくは0〜10℃の温度で20〜75時間、望まし
くは30〜50時間行なわれる。 このようにして高分子反応させた反応混合液か
ら反応混合物を回収するには、反応混合液を有機
溶媒で希釈しては反応器から取り出し、10〜50倍
容のエチルエーテルなどの貧溶媒中に滴下して、
反応混合物を沈澱させ、別したのち、乾燥する
など任意の方法をとることができる。得られたブ
ロツク共重合体は分別沈澱法あるいは再沈澱法を
用いて、精製することができる。この場合、分別
沈澱法とは、プレポリマーである2種の重合体と
ブロツク共重合体の溶解性の温度依存性の相違を
利用したものであり、再沈澱法とは、各プレポリ
マーが可溶でブロツク共重合体が不容であるよう
な溶媒中に再沈澱操作を繰返す方法である。 このようにして得られるブロツク共重合体は、
前記一般式で示されるA−B−A型ブロツク共
重合体またはA−B−A−B−A型のごときマル
チブロツク共重合体である。このようなブロツク
共重合体は、親水性と疎水性を有するミクロ相分
離構造を有するだけでなく、親水性部分の割合が
45〜65モル%、好ましくは55〜63モル%である場
合には、200〜5000Å程度の親水性と疎水性のラ
メラ構造、親水性を海とする海島構造となるので
抗血栓性が極めて優れたものとなる。 このようなブロツク共重合体は、前記可撓性重
合体製チユーブの少なくとも内面に被覆される。
被覆方法としては、該チユーブが重合体フイルム
ないしシート管状体である場合には、該ブロツク
共重合体の溶液をその内面または両面に塗布した
のち乾燥することにより行なわれ、その被膜の乾
燥膜厚0.1μm以上、好ましくは1〜500μmであ
る。なお、前記チユーブと該ブロツク共重合体被
膜との接着性が低い場合には、前記チユーブの当
該表面をプラズマ処理等により処理して接着性を
上げることが望ましい。また、前記チユーブが合
成繊維製の場合には、管状ないし棒状体に前記ブ
ロツク共重合体溶液を塗布したのち、該塗布面に
合成繊維の帯状織布または編布をスパイラル状に
捲回し、さらにその表面に前記ブロツク共重合体
溶液を塗布することにより該繊維層内に含浸さ
せ、ついで乾燥することにより得られる。また、
合成繊維系を使用する場合には、前記塗布面に該
系を一方向にスパイラル状にあるいはさらにクロ
スするように反対方向からスパイラル状にさらに
必要によりこれを交互に繰返して繊維層を形成さ
せ、該管状繊維層の表面に該ブロツク共重合体溶
液を塗布することにより該繊維層に含浸させ、つ
いで乾燥することにより得られる。 しかして、このようにして得られる医療用チユ
ーブは、その一端部の内径が0.5〜4mm、好まし
くは1〜3mmであり、他端部の内径が3〜20mm、
好ましくは5〜9mmである。すなわち、本発明の
医療用チユーブが冠状動脈バイパス用人工血管と
して用いられる際、一端部は冠状動脈と吻合また
は接合され得るように、吻合される冠状動脈の部
位の径に応じて規定され、0.5mm未満であると血
栓を生じる恐れがある。また4mmを越える医療用
チユーブを接合できるように冠状動脈が狭窄また
は閉塞することはほとんどないことから上記範囲
とされている。一方、他端部は、大動脈と吻合さ
れるように接合される大動脈の径に応じて規定さ
れ、3mm未満であると充分な血液流量をとれない
恐れがあり、また20mmを越えるものが冠状動脈用
再建術に使用されることがないことから上記範囲
とされる。 さらに、大動脈へ吻合され得る側の端部の内径
の冠状動脈へ吻合され得る側の端部の内径に対す
る内径比は1を越えかつ10以下、好ましくは1.5
〜7である。すなわち内径比が1以下であると充
分な血液流量が得られず、一方内径比が10を越え
るようなものが冠状動脈再建術に使用されること
がないためである。 また本発明の医療チユーブは、冠状動脈へ接合
され得る側の端部の肉厚が0.05〜1mm、好ましく
は0.1〜0.3mmであり、一方大動脈へ吻合され得る
側の端部の肉厚が0.05〜2mm好ましくは0.2〜1.0
mmである。冠状動脈へ吻合され得る側の肉厚が薄
すぎると冠状動脈への挿入が困難でありさらに吻
合部位を糸で巻いてしばる時につぶれが生じ、一
方肉厚が厚すぎると、その分内径が小さくなり充
分な流量が得られなくなる。また大動脈へ吻合さ
れる側の肉厚が薄すぎると吻合部位が大動脈圧に
耐えられなくなり、一方肉厚が厚くなると内径減
少により流量が低下する、堅すぎて取扱いが困難
となるなどの問題が生じる。 また、本発明の医療用チユーブは、その長さが
20〜150mm、好ましくは50〜100mmのものである。
この長さは、使用する部位、心臓の大きさ等によ
り決められる。さらに本発明の医療用チユーブ
は、大動脈−冠状動脈バイパス用人工血管として
生体内に移植された場合、屈曲(kink)を起こ
してしまうほど軟らかすぎたり、反対に硬すぎた
りしないよう適度なしなやかさを有すべきであ
る。例えば、該チユーブの内径の大きい方の端部
を固定し、内径の小さな方の端部に分銅をつるす
ことで20gの荷重をかけた際に、前屈距離が10〜
35mmであることが望ましい。 本発明の医療用チユーブは、大動脈−冠状動脈
バイパス用人工血管として用いる際の移植部位付
近の形状に合わせて、より手術を容易とするため
一定の曲率で湾曲されてなることも可能である。
この場合の曲率は吻合される冠状動脈の部位によ
り異なるが、約15mm以上であり、例えば大動脈−
左回旋枝の場合35mmとされる。また場合によつて
は複数の曲率を持たせることも可能である。 第1図は、本発明の医療用チユーブの一実施例
の縦断面を示す図である。第1図に示すように医
療用チユーブ1はテーパー部2を有するものであ
るがその一端あるいは両端部付近に同一管径の部
位3,4を有することが好ましい。細径側におい
ては、血管内に挿入したとき血管内壁とチユーブ
先端部外壁間に隙間が生じることがなく血栓等の
発生を防止でき、また、大径部側では、吻合部へ
の挿入が容易であるからである。この場合の同一
管径の部位3,4の長さは、0.3〜10mm程度のも
のである。またテーパー部2はかならずしも直線
的に細くする必要はなく、一定の曲率を有する若
干のふくらみまたはへこみがあつてもよい。 このような医療用チユーブを用いての大動脈−
冠状動脈バイパス手術に行なう際、冠状動脈側の
吻合手枝は、冠状動脈に医療用チユーブの冠状動
脈吻合端部を挿入し、糸で巻いて固定することに
より行なわれ、一方、大動脈側の吻合手枝は、大
動脈にパンチを用いて円形の穴をあけ、この穴に
医療用チユーブの大動脈吻合端部を挿入し、大動
脈とチユーブとを糸で縫合することで行なわれ
る。 以下、本発明を実施例によりさらに詳細に説明
する。 実施例 1 テトラメチレングリコールおよび4,4′‐ジフ
エニルメタンジイソシアネートより、鎖延長剤と
してエチレンジアミンを使用して反応させて得た
セグメント化ポリエーテルウレタンウレアの4重
量%ジメチルアセトアミド溶液を、一端の内径
2.15mm、他端の内径6.15mm、長さ90mmのテーパー
型金型の外面に塗布、乾燥を数回くり返すことに
より、肉厚0.15mmの第1図に示すようなチユーブ
を得た。このようにして得られたポリウレタン製
チユーブ(引張弾性率3Kg/mm2、100%モジユラ
ス85Kg/cm2)の内面に、両末端にイソシアネート
基を有するポリスチレンと片末端にアミノ基を有
するアクリル酸誘導体重合体とを用いて得られた
ブロツク共重合体の1%ジメチルホルムアミド溶
液を塗布しついで乾燥させて医療用チユーブを得
た。 この医療用チユーブを雑犬(16Kg)の大動脈と
冠状動脈との間バイパスしたところ瞬間最大流量
は、後述する比較例に比べ1.4倍以上であつた。
また手術後7日間経過しても血栓の生成、流量の
減少はみられず、また心電図の異常常も認められ
なかつた。 比較例 1 内径1.65mm、長さ60mmのストレート型金型を用
いる以外は実施例1と同様にして内径1.5mm、肉
厚0.15mm、長さ60mmのポリウレタン製チユーブ
(引張弾性率3Kg/mm2、100%モジユラス85Kg/
cm2)を得た。このチユーブの内面に実施例1と同
様の被覆を行ない、得られたチユーブを雑犬(16
Kg)の大動脈と冠状動脈との間にバイパスしたと
ころ瞬間最大流量は32ml/minであつた。 発明の具体的効果 以上述べたように、本発明は、引張弾性率1〜
1Kg/mm2および100%モジユラス50〜200Kg/cm2
有する可撓性重合体製チユーブの内面に、前記一
般式()で表わされるブロツク共重合体を被覆
してなる医療用チユーブであつて、その一端部の
内径0.5〜4mm、他端部の内径が4〜20mmでかつ
後者の前者に対する内径比が1を越えかつ10以下
であり、またその長さが20〜150mmであることを
特徴とする医療用チユーブであるから、大動脈−
冠状動脈バイパス用人工血管として用いることが
でき、しかもその場合該バイパスにより供給され
る大動脈から冠状動脈への血管流量は、大動脈に
吻合される端部の内径が、冠状動脈の管径を基準
とすることなく、大動脈の管径に応じて規定され
るものであり、少なくとも冠状動脈に吻合される
端部の内径よりも大きなものであるので、冠状動
脈の吻合部位の管径を基準とするストレートチユ
ーブを用いるより多くとることができ、心電図等
の変化もなく極めて好適なものである。さらに本
発明の医療用チユーブは前記ブロツク共重合体で
被覆されているものであるから、その一端部の内
径を冠状動脈と吻合できるほど細くしても、血栓
が生成し難く開存性が良好であり、しかも耐久性
がありかつ弾性および伸展性に富み、縫合しやす
いものである。また、従来このような冠状動脈へ
のバイパス手枝においては、患者の大腿部から適
当な管径の大腿静脈を取り出して移植を行なつて
いたが、本発明の医療用チユーブを用いる場合、
このような手術工程を省略することができ、手術
に費やされる時間が短縮化されその成功率も高く
なる。 またさらに本発明の医療用チユーブが、移植さ
れる部位付近の形状に合せて、一定の曲率で湾曲
してなるものであると、移植手術がより容易に行
ない得る。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の医療チユーブの一実施例の縦
断面図である。 1…医療用チユーブ、2…テーパー部。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 引張弾性率1〜10Kg/mm2および100%モジユ
    ラス50〜200Kg/cm2を有する可撓性重合体製チユ
    ーブの内面に、下記一般式()で表されるブロ
    ツク共重合体を被覆してなる医療用チユーブであ
    つて、その一端部の内径が0.5〜4mm、他端部の
    内径が3〜20mmでかつ後者の前者に対する内径比
    が1を越えかつ10以下であり、またその長さが20
    〜150mmであることを特徴とする医療用チユーブ。 HX1−SR1NR2CONHR3NHCO−X2 −CONHR3NHCOR2NR1S−X1H () [ただし、式中、X1は一般式 【化】 (式中、R4は水素原子またはメチル基、R5
    mが1のときは炭素原子数2〜10個またmが2〜
    10のときは炭素原子数2〜3個を有するアルキレ
    ン基、好ましくはmが1で炭素原子数が2〜3の
    アルキレン基、nは10〜500の整数である。X2
    一般式 【化】 (式中、R6は水素原子またはメチル基、lは
    10〜1100の整数である。)または一般式 【化】 (式中、pは10〜1000の整数である。)、R1
    アミノ基を有するメルカプタン類の残基の炭化水
    素、R2は該メルカプタン類の残基の水素原子ま
    たはメチル基、またR3はジイソシアナート類の
    残基の炭化水素である。] 2 前記一端部と他端部との間は、該一端部から
    該他端部に向うに従つて内径が除々に拡径するテ
    ーパー状となつている特許請求の範囲第1項に記
    載の医療用チユーブ。 3 医療用チユーブは、一定の曲率で湾曲してな
    るものである特許請求の範囲第1項または第2項
    に記載の医療用チユーブ。 4 一端部の肉厚が0.05〜1mm、他端部の肉厚が
    0.05〜2mmである特許請求の範囲第1項ないし第
    3項のいずれかに記載の医療用チユーブ。 5 前記一端部及び他端部付近の外径は均一であ
    る特許請求の範囲第1項ないし第4項のいずれか
    に記載の医療用チユーブ。
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