JPH0587480B2 - - Google Patents
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- JPH0587480B2 JPH0587480B2 JP63263058A JP26305888A JPH0587480B2 JP H0587480 B2 JPH0587480 B2 JP H0587480B2 JP 63263058 A JP63263058 A JP 63263058A JP 26305888 A JP26305888 A JP 26305888A JP H0587480 B2 JPH0587480 B2 JP H0587480B2
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- Japan
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- resin
- coating
- filler
- talc
- granular fertilizer
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-
- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C05—FERTILISERS; MANUFACTURE THEREOF
- C05G—MIXTURES OF FERTILISERS COVERED INDIVIDUALLY BY DIFFERENT SUBCLASSES OF CLASS C05; MIXTURES OF ONE OR MORE FERTILISERS WITH MATERIALS NOT HAVING A SPECIFIC FERTILISING ACTIVITY, e.g. PESTICIDES, SOIL-CONDITIONERS, WETTING AGENTS; FERTILISERS CHARACTERISED BY THEIR FORM
- C05G5/00—Fertilisers characterised by their form
- C05G5/30—Layered or coated, e.g. dust-preventing coatings
- C05G5/37—Layered or coated, e.g. dust-preventing coatings layered or coated with a polymer
Landscapes
- Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
- Pest Control & Pesticides (AREA)
- Chemical & Material Sciences (AREA)
- Organic Chemistry (AREA)
- Fertilizers (AREA)
Description
[産業上の利用分野]
本発明は、粒状肥料の表面を被覆材により被覆
することにより、肥料の溶出速度を調節した緩効
性被覆粒状肥料およびその製造方法に関する。 [従来技術とその解決しようとする課題] 化学肥料は一般に水溶性であり、そのため速効
性である。しかし水溶性であるがため、流亡,脱
窒等による成分損失(利用率の低下)が大きく、
長期にわたつて肥効を持続させることが困難であ
る。また、施肥のとき、局部的な片寄りにより農
作物に濃度障害を及ぼす恐れもある。 このようなことを防ぐため、各種の緩効性肥料
が提案され、一部実用化もされてきている。緩効
性肥料は以下の2つに大別される。 IB(イソブチルアルデヒド加工尿素肥料),
CDU(アセトアルデヒド加工尿素肥料)のよう
な加水分解型あるいは微生物分解型による緩効
性窒素肥料。 粒状肥料を有機あるいは無機系の被覆資材に
より被覆した被覆型緩効性肥料(コーテイング
肥料)。 このうち成分溶出調節機能の点では、後者、特
に有機系の被覆資材による被覆が有効といわれて
いる。また、従来から種々の目的で、被覆粒状肥
料の製造に様々なフイラー,無機粉体を用いるこ
とが種々検討されている。例えば、以下に示す通
りである。 (1) カプセル崩壊性付与のためにタルク等の難溶
性無機粉体を用いる。(特開昭54−97260) (2) 被覆資材のコスト低減下のため、タルク,珪
そう土,金属酸化物等の粉体を用いる。(特公
昭60−102) しかし、いずれにおいても膜性能や価格等にま
だまだ問題を残している。すなわち、(1)の方法に
おいては、熱可塑性樹脂であるポリオレフイン等
の材料にタルクを50〜80重量%の範囲で含むよう
にしており、被膜の崩壊性には優れるが、タルク
の添加による肥料成分の溶出抑制効果は全く認め
られない。また、(2)の方法においても、熱可塑性
樹脂であるポリオレフイン等の材料を用いるもの
であり、タルク等の添加により増量効果は認めら
れるものの、さらに肥料成分溶出抑制効果を向上
させることはできないものである。さらに熱可塑
性樹脂中へ均一に分散させるためフイラーを噴流
動装置における乾燥空気へ分散させるという特殊
な方法をとるという問題点がある。 被覆粒状肥料は、単なる粒状肥料に比べて被覆
工程の分だけ高くなる。被覆工程分すなわち増分
加工費の大半を占めるのが被覆資材費であり、安
価な被覆粒状肥料を製造するためには被覆資材費
を低減することが必要となる。 すなわち、容易な被覆方法でかつ被覆資材費を
低減させた安価な被覆粒状肥料を得ることが必要
となる。 [課題を解決するための手段] 本発明者らは、かかる問題を解決すべく鋭意検
討した結果、安価なフイラーと樹脂との選ばれた
組合せによる複合被覆により、被覆資材費の大巾
な低減を達成した。 すなわち、本発明は、粒状肥料の表面を末端に
カルボキシル基を有する熱硬化性樹脂を主体とす
る樹脂および、タルク,セリタイトおよび白雲母
より選ばれた一種以上の板状フイラーからなり、
そのフイラー体積濃度が5〜25%の範囲にある被
覆材で被覆した被覆粒状肥料であり、流動もしく
は転動状態にあり、かつ加熱状態にある粒状肥料
に、末端にカルボキシル基を有する熱硬化性樹脂
を主体とする樹脂を含む溶剤中にタルク,セリタ
イトおよび白雲母より選ばれた一種以上の板状フ
イラーを分散させた溶液を滴下もしくは噴霧する
ことにより、粒状肥料表面を被覆する方法により
得ることができる。 末端にカルボキシル基を有する熱硬化性樹脂と
しては、アルキツド樹脂,アミノアルキツド樹
脂,ポリエステル樹脂,熱硬化性アクリル樹脂、
脂肪油ビニル芳香族共重合体、脂肪油ジシクロペ
ンタジエン共重合体等が挙げられるが、中でもア
ルキツド樹脂(変性アルキツド樹脂を含む)が価
格,汎用性およびその変性の幅の大きさ等の点で
最も好ましい。この他に、この樹脂と相溶する樹
脂を添加することも、勿論可能であり、アクリル
樹脂、塩化ゴム,塩化ビニール,ニトロセルロー
ス等が挙げられる。このことにより、物性の向
上・改良およびトータル樹脂としてのコスト低減
化を計ることもできる。 このような添加樹脂の添加量としては、特に制
限はないが、主たる樹脂である末端にカルボキシ
ル基を有する熱硬化性樹脂の効果を十分に発揮さ
せるためには、主樹脂に対して50重量%までの範
囲が好ましい。 本発明では、これら樹脂成分の他にフイラーを
用いるものであり、このフイラー使用により、一
般的なフイラーによる増量効果すなわち安価なフ
イラーを使用することで高価な樹脂の使用量をそ
の体積分だけ低減できるが、特に本発明ではフイ
ラーに板状フイラーを使用することを特徴とする
もので、板状フイラー使用により、被膜中に均一
に分散した板状フイラーが肥料成分および水の拡
散通路を迂回させて被膜の膜厚を増したのと同じ
効果、いわゆる迂回効果が生じるものである。 この迂回効果により同一膜厚の樹脂単独の被覆
肥料と比較して、大幅な溶出抑制効果を奏するも
のである。この効果について、第2図より説明す
る。図中、横軸は被覆量を示しており、縦軸は80
%溶出日数を示す。曲線A,Bは本発明の被覆粒
状肥料を示し、Aは被膜の樹脂体積換算値を横軸
にとつた場合、Bは樹脂とタルクとの合計重量を
横軸にとつたものである。Cはタルクを含まない
樹脂単独被覆肥料を示し、横軸は樹脂重量をとつ
たものである。この図から明らかなように、同一
効果(溶出抑制効果)を奏するために必要な被覆
量は樹脂単独に比べて大幅に減少し得るものであ
る。 板状フイラーの形状としては、板状ないし六角
板状のものが用いられ、特に薄片状のものが好ま
しく、具体的にはその板状比(粒径/厚み)は2
以上、特に10以上の範囲のものが好ましい。また
板状フイラーの粒径は、上記形状のものであれば
特に制限はないが、通常は0.5〜50μmのものを用
いる。この様な板状フイラーとしては、タルク,
セリタイト,白雲母,カオリン,金雲母,雲母状
酸化鉄等が挙げられる。これらの板状フイラーの
内にも、主樹脂である末端にカルボキシル基を有
する熱硬化性樹脂との親和性によりその溶出抑制
効果は全く異なつており、複合被膜の溶出性能に
及ぼす板状フイラーの種類およびフイラー体積濃
度の関係を第1図に示した。この図から明らかな
ように、より親和性に優れたタルク,セリタイ
ト,白雲母は、界面での両者の密着性が良好で、
肥料成分の溶出を抑制する効果が著しく優れてい
る。かかる観点からはこれら3種類の板状フイラ
ー以外の場合には、シランカツプリング剤,界面
活性剤等の表面処理剤等により表面を改質し、樹
脂との親和性を向上させたものとして用いること
ができる。 次に、末端にカルボキシル基を有する熱硬化性
樹脂を主体とする樹脂と板状フイラーとの複合割
合をフイラー体積濃度(複合被覆材の全体積に対
するフイラーの体積%)で示す。最適なフイラー
体積濃度は、樹脂および板状フイラーの種類およ
びその組合せ、また被覆させる粒状肥料の種類に
より変わるものであるが、通常5〜25%である。 また、この樹脂および板状フイラーからなる被
覆材は、一般に溶剤により希釈して被覆すること
が好ましい。希釈すればするほど均一に被覆し易
いが、溶剤の乾燥コストの増大および生産性の低
下を招くので、これらを考え合えせた総合的見地
より決定される濃度で被覆することが好ましい。
通常は3wt〜20wt%である。 粒状肥料としては、粒状であれば特に制限はな
い。通常の肥料、例えば塩安,硫安,硝安,尿
素,塩化カリ等の単肥や、NK化成、塩化燐酸,
燐硝安カリ等の複合肥料を用いることができる。 本発明における粒状肥料を流動もしくは転動状
態にする方法としては、公知の方法により行うこ
とができる。例えば、流動装置や噴流動装置によ
り流動状態に、回転パン,回転ドラム等により転
動状態にすることができる。 被覆温度としては通常30〜120℃の温度範囲に
て適宜被覆することができる。熱により分解ない
し変質しやすい成分を含む粒状肥料の場合には、
比較的低温にて被覆しなければならない。例えば
尿素の場合は、90℃以下が好ましい。 [実施例] 以下、実施例により本発明を詳しく説明する。 実施例 1 塔径が10cmの流動被覆装置に平均粒径が3.1mm
の窒素加里化成C20号(N:20%,K2O:10%)
900gを仕込み、熱風により流動させ100℃に保持
した。一方、固形分濃度が40wt%である大豆油
変性アルキツド樹脂(油長60)を溶剤パークロロ
エチレンにより固形分濃度7.5wt%まで希釈し、
これにタルク(平均粒径3μm,板状比12)を添
加し攪拌によりタルクを均一に分散させた溶液を
用意した。 この溶液を上述の一定温度で流動状態にある肥
料粒上に、ポンプにより5m/min.の一定速度
にて滴下した。滴下終了後、乾燥のためさらに15
分間流動させ、アルキツド樹脂とタルクとの複合
被覆からなる被覆粒状肥料を得た。 得られた被覆粒状肥料のアルキツド樹脂および
タルクの各被覆量ならびに溶出性能等を評価した
結果を第一表に示す。 ここで第1表の各項目について説明する。 被覆量:樹脂およびフイラーの全重量(樹脂
+フイラー+粒状肥料)に対する重量%を示し
ている。 被膜の樹脂体積換算値(C):次式より計算され
る。 C=A/da+B/df A:樹脂の被覆量、B:フイラーの被覆量 da:樹脂の密度,df:フイラーの密度 80%溶出日数(at25℃):被覆粒状肥料2.5g
を湛水状態(最大容水率の150%)としたプラ
スチツク容器内に仕込み、25℃の一定温度に保
持する。経時的にプラスチツク容器下部よりの
水抜きおよび上部よりの水の補給を行う。一定
期間ごとに被覆粒状肥料のみを取り出し、被覆
肥料粒内に残つた窒素および加里を分析するこ
とにより、窒素および加里の溶出率を求める。
被覆粒状肥料内窒素の80%が溶出する経過日数
を80%溶出日数とした。 実施例 2,3 実施例1におけるフイラー体積濃度を変えた他
は総て実施例1と同様に行い、評価を第1表に示
す。 実施例 4,5 実施例2におけるタルクをセリタイトおよび白
雲母に変えた他は総て実施例2と同様に行い、評
価を第1表に示す。 実施例 6 樹脂を大豆油−ジシクロペンタジエン共重合体
とする他は、実施例2と同様に行い、評価を第1
表に示す。 比較例 1 アルキツド樹脂とタルクとの複合被覆をアルキ
ツド樹脂単独被覆に変えた他は総て実施例1と同
様に行い、評価を第1表に示す。 比較例 2,3 実施例2におけるタルクをカオリン、金雲母に
変えた他は総て実施例2と同様に行い、評価を第
1表に示す。 比較例 4 樹脂をエチレンとエチレン酢酸ビニル共重合体
樹脂に、さらにその被覆時の固形分濃度を5wt%
に変えた他は実施例2と同様に行い、評価を第1
表に示す。(比較例4−1) タルクとの複合被覆をエチレンとエチレン酢酸
ビニル共重合体単独被覆に変えた他は比較例4−
1と同様に行い、評価を第1表に示す。(比較例
4−2) 比較例 5 実施例2にいおける板状タルクをボールミルに
より粉砕して得た形状がほぼ等方性(平均粒径
0.4μ、板状比1.6)のタルクに変えた他はすべて
実施例2と同様に行い、評価を第1表に示す。
することにより、肥料の溶出速度を調節した緩効
性被覆粒状肥料およびその製造方法に関する。 [従来技術とその解決しようとする課題] 化学肥料は一般に水溶性であり、そのため速効
性である。しかし水溶性であるがため、流亡,脱
窒等による成分損失(利用率の低下)が大きく、
長期にわたつて肥効を持続させることが困難であ
る。また、施肥のとき、局部的な片寄りにより農
作物に濃度障害を及ぼす恐れもある。 このようなことを防ぐため、各種の緩効性肥料
が提案され、一部実用化もされてきている。緩効
性肥料は以下の2つに大別される。 IB(イソブチルアルデヒド加工尿素肥料),
CDU(アセトアルデヒド加工尿素肥料)のよう
な加水分解型あるいは微生物分解型による緩効
性窒素肥料。 粒状肥料を有機あるいは無機系の被覆資材に
より被覆した被覆型緩効性肥料(コーテイング
肥料)。 このうち成分溶出調節機能の点では、後者、特
に有機系の被覆資材による被覆が有効といわれて
いる。また、従来から種々の目的で、被覆粒状肥
料の製造に様々なフイラー,無機粉体を用いるこ
とが種々検討されている。例えば、以下に示す通
りである。 (1) カプセル崩壊性付与のためにタルク等の難溶
性無機粉体を用いる。(特開昭54−97260) (2) 被覆資材のコスト低減下のため、タルク,珪
そう土,金属酸化物等の粉体を用いる。(特公
昭60−102) しかし、いずれにおいても膜性能や価格等にま
だまだ問題を残している。すなわち、(1)の方法に
おいては、熱可塑性樹脂であるポリオレフイン等
の材料にタルクを50〜80重量%の範囲で含むよう
にしており、被膜の崩壊性には優れるが、タルク
の添加による肥料成分の溶出抑制効果は全く認め
られない。また、(2)の方法においても、熱可塑性
樹脂であるポリオレフイン等の材料を用いるもの
であり、タルク等の添加により増量効果は認めら
れるものの、さらに肥料成分溶出抑制効果を向上
させることはできないものである。さらに熱可塑
性樹脂中へ均一に分散させるためフイラーを噴流
動装置における乾燥空気へ分散させるという特殊
な方法をとるという問題点がある。 被覆粒状肥料は、単なる粒状肥料に比べて被覆
工程の分だけ高くなる。被覆工程分すなわち増分
加工費の大半を占めるのが被覆資材費であり、安
価な被覆粒状肥料を製造するためには被覆資材費
を低減することが必要となる。 すなわち、容易な被覆方法でかつ被覆資材費を
低減させた安価な被覆粒状肥料を得ることが必要
となる。 [課題を解決するための手段] 本発明者らは、かかる問題を解決すべく鋭意検
討した結果、安価なフイラーと樹脂との選ばれた
組合せによる複合被覆により、被覆資材費の大巾
な低減を達成した。 すなわち、本発明は、粒状肥料の表面を末端に
カルボキシル基を有する熱硬化性樹脂を主体とす
る樹脂および、タルク,セリタイトおよび白雲母
より選ばれた一種以上の板状フイラーからなり、
そのフイラー体積濃度が5〜25%の範囲にある被
覆材で被覆した被覆粒状肥料であり、流動もしく
は転動状態にあり、かつ加熱状態にある粒状肥料
に、末端にカルボキシル基を有する熱硬化性樹脂
を主体とする樹脂を含む溶剤中にタルク,セリタ
イトおよび白雲母より選ばれた一種以上の板状フ
イラーを分散させた溶液を滴下もしくは噴霧する
ことにより、粒状肥料表面を被覆する方法により
得ることができる。 末端にカルボキシル基を有する熱硬化性樹脂と
しては、アルキツド樹脂,アミノアルキツド樹
脂,ポリエステル樹脂,熱硬化性アクリル樹脂、
脂肪油ビニル芳香族共重合体、脂肪油ジシクロペ
ンタジエン共重合体等が挙げられるが、中でもア
ルキツド樹脂(変性アルキツド樹脂を含む)が価
格,汎用性およびその変性の幅の大きさ等の点で
最も好ましい。この他に、この樹脂と相溶する樹
脂を添加することも、勿論可能であり、アクリル
樹脂、塩化ゴム,塩化ビニール,ニトロセルロー
ス等が挙げられる。このことにより、物性の向
上・改良およびトータル樹脂としてのコスト低減
化を計ることもできる。 このような添加樹脂の添加量としては、特に制
限はないが、主たる樹脂である末端にカルボキシ
ル基を有する熱硬化性樹脂の効果を十分に発揮さ
せるためには、主樹脂に対して50重量%までの範
囲が好ましい。 本発明では、これら樹脂成分の他にフイラーを
用いるものであり、このフイラー使用により、一
般的なフイラーによる増量効果すなわち安価なフ
イラーを使用することで高価な樹脂の使用量をそ
の体積分だけ低減できるが、特に本発明ではフイ
ラーに板状フイラーを使用することを特徴とする
もので、板状フイラー使用により、被膜中に均一
に分散した板状フイラーが肥料成分および水の拡
散通路を迂回させて被膜の膜厚を増したのと同じ
効果、いわゆる迂回効果が生じるものである。 この迂回効果により同一膜厚の樹脂単独の被覆
肥料と比較して、大幅な溶出抑制効果を奏するも
のである。この効果について、第2図より説明す
る。図中、横軸は被覆量を示しており、縦軸は80
%溶出日数を示す。曲線A,Bは本発明の被覆粒
状肥料を示し、Aは被膜の樹脂体積換算値を横軸
にとつた場合、Bは樹脂とタルクとの合計重量を
横軸にとつたものである。Cはタルクを含まない
樹脂単独被覆肥料を示し、横軸は樹脂重量をとつ
たものである。この図から明らかなように、同一
効果(溶出抑制効果)を奏するために必要な被覆
量は樹脂単独に比べて大幅に減少し得るものであ
る。 板状フイラーの形状としては、板状ないし六角
板状のものが用いられ、特に薄片状のものが好ま
しく、具体的にはその板状比(粒径/厚み)は2
以上、特に10以上の範囲のものが好ましい。また
板状フイラーの粒径は、上記形状のものであれば
特に制限はないが、通常は0.5〜50μmのものを用
いる。この様な板状フイラーとしては、タルク,
セリタイト,白雲母,カオリン,金雲母,雲母状
酸化鉄等が挙げられる。これらの板状フイラーの
内にも、主樹脂である末端にカルボキシル基を有
する熱硬化性樹脂との親和性によりその溶出抑制
効果は全く異なつており、複合被膜の溶出性能に
及ぼす板状フイラーの種類およびフイラー体積濃
度の関係を第1図に示した。この図から明らかな
ように、より親和性に優れたタルク,セリタイ
ト,白雲母は、界面での両者の密着性が良好で、
肥料成分の溶出を抑制する効果が著しく優れてい
る。かかる観点からはこれら3種類の板状フイラ
ー以外の場合には、シランカツプリング剤,界面
活性剤等の表面処理剤等により表面を改質し、樹
脂との親和性を向上させたものとして用いること
ができる。 次に、末端にカルボキシル基を有する熱硬化性
樹脂を主体とする樹脂と板状フイラーとの複合割
合をフイラー体積濃度(複合被覆材の全体積に対
するフイラーの体積%)で示す。最適なフイラー
体積濃度は、樹脂および板状フイラーの種類およ
びその組合せ、また被覆させる粒状肥料の種類に
より変わるものであるが、通常5〜25%である。 また、この樹脂および板状フイラーからなる被
覆材は、一般に溶剤により希釈して被覆すること
が好ましい。希釈すればするほど均一に被覆し易
いが、溶剤の乾燥コストの増大および生産性の低
下を招くので、これらを考え合えせた総合的見地
より決定される濃度で被覆することが好ましい。
通常は3wt〜20wt%である。 粒状肥料としては、粒状であれば特に制限はな
い。通常の肥料、例えば塩安,硫安,硝安,尿
素,塩化カリ等の単肥や、NK化成、塩化燐酸,
燐硝安カリ等の複合肥料を用いることができる。 本発明における粒状肥料を流動もしくは転動状
態にする方法としては、公知の方法により行うこ
とができる。例えば、流動装置や噴流動装置によ
り流動状態に、回転パン,回転ドラム等により転
動状態にすることができる。 被覆温度としては通常30〜120℃の温度範囲に
て適宜被覆することができる。熱により分解ない
し変質しやすい成分を含む粒状肥料の場合には、
比較的低温にて被覆しなければならない。例えば
尿素の場合は、90℃以下が好ましい。 [実施例] 以下、実施例により本発明を詳しく説明する。 実施例 1 塔径が10cmの流動被覆装置に平均粒径が3.1mm
の窒素加里化成C20号(N:20%,K2O:10%)
900gを仕込み、熱風により流動させ100℃に保持
した。一方、固形分濃度が40wt%である大豆油
変性アルキツド樹脂(油長60)を溶剤パークロロ
エチレンにより固形分濃度7.5wt%まで希釈し、
これにタルク(平均粒径3μm,板状比12)を添
加し攪拌によりタルクを均一に分散させた溶液を
用意した。 この溶液を上述の一定温度で流動状態にある肥
料粒上に、ポンプにより5m/min.の一定速度
にて滴下した。滴下終了後、乾燥のためさらに15
分間流動させ、アルキツド樹脂とタルクとの複合
被覆からなる被覆粒状肥料を得た。 得られた被覆粒状肥料のアルキツド樹脂および
タルクの各被覆量ならびに溶出性能等を評価した
結果を第一表に示す。 ここで第1表の各項目について説明する。 被覆量:樹脂およびフイラーの全重量(樹脂
+フイラー+粒状肥料)に対する重量%を示し
ている。 被膜の樹脂体積換算値(C):次式より計算され
る。 C=A/da+B/df A:樹脂の被覆量、B:フイラーの被覆量 da:樹脂の密度,df:フイラーの密度 80%溶出日数(at25℃):被覆粒状肥料2.5g
を湛水状態(最大容水率の150%)としたプラ
スチツク容器内に仕込み、25℃の一定温度に保
持する。経時的にプラスチツク容器下部よりの
水抜きおよび上部よりの水の補給を行う。一定
期間ごとに被覆粒状肥料のみを取り出し、被覆
肥料粒内に残つた窒素および加里を分析するこ
とにより、窒素および加里の溶出率を求める。
被覆粒状肥料内窒素の80%が溶出する経過日数
を80%溶出日数とした。 実施例 2,3 実施例1におけるフイラー体積濃度を変えた他
は総て実施例1と同様に行い、評価を第1表に示
す。 実施例 4,5 実施例2におけるタルクをセリタイトおよび白
雲母に変えた他は総て実施例2と同様に行い、評
価を第1表に示す。 実施例 6 樹脂を大豆油−ジシクロペンタジエン共重合体
とする他は、実施例2と同様に行い、評価を第1
表に示す。 比較例 1 アルキツド樹脂とタルクとの複合被覆をアルキ
ツド樹脂単独被覆に変えた他は総て実施例1と同
様に行い、評価を第1表に示す。 比較例 2,3 実施例2におけるタルクをカオリン、金雲母に
変えた他は総て実施例2と同様に行い、評価を第
1表に示す。 比較例 4 樹脂をエチレンとエチレン酢酸ビニル共重合体
樹脂に、さらにその被覆時の固形分濃度を5wt%
に変えた他は実施例2と同様に行い、評価を第1
表に示す。(比較例4−1) タルクとの複合被覆をエチレンとエチレン酢酸
ビニル共重合体単独被覆に変えた他は比較例4−
1と同様に行い、評価を第1表に示す。(比較例
4−2) 比較例 5 実施例2にいおける板状タルクをボールミルに
より粉砕して得た形状がほぼ等方性(平均粒径
0.4μ、板状比1.6)のタルクに変えた他はすべて
実施例2と同様に行い、評価を第1表に示す。
【表】
[発明の効果]
第1表および第1図に示した実施例および比較
例との比較から本発明の被覆粒状肥料は、被覆材
として特定の樹脂と板状フイラーとの特定した割
合にて被覆することにより、複合被覆効果が現
れ、従来の場合に比べて著しく溶出日数を長くす
ることができる。このため同一溶出日数の被覆粒
状肥料を製造するのに必要な被覆材使用量および
その被覆材コストを従来の被覆粒状肥料の場合に
比べると、大幅に低減することが可能である。 また、本発明の被覆肥料は、被覆する樹脂中に
タルク等比重の高い無機物を含有するため、施肥
後浮上しにくいという効果も合わせ持つ。
例との比較から本発明の被覆粒状肥料は、被覆材
として特定の樹脂と板状フイラーとの特定した割
合にて被覆することにより、複合被覆効果が現
れ、従来の場合に比べて著しく溶出日数を長くす
ることができる。このため同一溶出日数の被覆粒
状肥料を製造するのに必要な被覆材使用量および
その被覆材コストを従来の被覆粒状肥料の場合に
比べると、大幅に低減することが可能である。 また、本発明の被覆肥料は、被覆する樹脂中に
タルク等比重の高い無機物を含有するため、施肥
後浮上しにくいという効果も合わせ持つ。
第1図は、実施例1〜5および比較例2,3に
おける、複合被覆の溶出性能に及ぼす板状フイラ
ーの種類およびフイラー体積濃度による効果の大
小を示したもので、横軸にフイラー体積濃度を、
縦軸に80%溶出日数をプロツトしたものである。
第2図は、被覆量と溶出日数の関係を示したもの
で、横軸に被覆量を、縦軸に80%溶出日数をプロ
ツトしたものである。
おける、複合被覆の溶出性能に及ぼす板状フイラ
ーの種類およびフイラー体積濃度による効果の大
小を示したもので、横軸にフイラー体積濃度を、
縦軸に80%溶出日数をプロツトしたものである。
第2図は、被覆量と溶出日数の関係を示したもの
で、横軸に被覆量を、縦軸に80%溶出日数をプロ
ツトしたものである。
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1 粒状肥料の表面を末端にカルボキシル基を有
する熱硬化性樹脂を主体とする樹脂および、タル
ク,セリタイトおよび白雲母より選ばれた一種以
上の板状フイラーからなり、そのフイラー体積濃
度が5〜25%の範囲にある被覆材で被覆した被覆
粒状肥料。 2 流動もしくは転動状態にあり、かつ加熱状態
にある粒状肥料に、末端にカルボキシル基を有す
る熱硬化性樹脂を主体とする樹脂を含む溶剤中に
タルク,セリタイトおよび白雲母より選ばれた一
種以上の板状フイラーを分散させた溶液を滴下も
しくは噴霧することにより、粒状肥料表面を被覆
することを特徴とする被覆粒状肥料の製造方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP63263058A JPH02111686A (ja) | 1988-10-19 | 1988-10-19 | 被覆粒状肥料およびその製造法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP63263058A JPH02111686A (ja) | 1988-10-19 | 1988-10-19 | 被覆粒状肥料およびその製造法 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH02111686A JPH02111686A (ja) | 1990-04-24 |
| JPH0587480B2 true JPH0587480B2 (ja) | 1993-12-16 |
Family
ID=17384273
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP63263058A Granted JPH02111686A (ja) | 1988-10-19 | 1988-10-19 | 被覆粒状肥料およびその製造法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH02111686A (ja) |
Families Citing this family (8)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US5628813A (en) * | 1992-12-21 | 1997-05-13 | Exxon Chemical Patents Inc. | Abrasion resistant topcoats for control release coatings |
| WO1999057082A1 (en) * | 1998-05-05 | 1999-11-11 | Oms Investments, Inc. | Controlled release fertilizer compositions and processes for the preparation thereof |
| US5993505A (en) * | 1998-05-22 | 1999-11-30 | Oms Investments, Inc. | Controlled release fertilizer compositions and processes for the preparation thereof |
| US6039781A (en) * | 1998-06-09 | 2000-03-21 | Oms Investments, Inc. | Precoated controlled release fertilizers and processes for their preparation |
| FI107024B (fi) * | 1999-06-14 | 2001-05-31 | Kemira Agro Oy | Menetelmä partikkelien pinnoittamiseksi, pinnoitesuspension käyttö sekä pinnoitettu tuote |
| SK288066B6 (sk) | 2010-05-18 | 2013-04-03 | Duslo, A. S. | Granulated fertilizer with controlled release of nutrients |
| SK288190B6 (sk) | 2010-05-18 | 2014-06-03 | Duslo, A. S. | Granulované hnojivo s riadeným uvoľňovaním živín |
| JP6466616B1 (ja) * | 2018-07-03 | 2019-02-06 | ジェイカムアグリ株式会社 | 被覆粒状尿素および配合肥料 |
Family Cites Families (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS603040B2 (ja) * | 1978-01-09 | 1985-01-25 | チツソ旭肥料株式会社 | 被覆肥料とその製造法 |
| JPS5692188A (en) * | 1979-12-26 | 1981-07-25 | Chisso Corp | Hydrohilized coated granular furtilizer and its hydrophilization |
| JPS5794061A (en) * | 1980-12-02 | 1982-06-11 | Sansho Kk | Coating composition |
-
1988
- 1988-10-19 JP JP63263058A patent/JPH02111686A/ja active Granted
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH02111686A (ja) | 1990-04-24 |
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