JPH0589266A - ニユーロン素子及びニユーラルネツトワーク回路 - Google Patents

ニユーロン素子及びニユーラルネツトワーク回路

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JPH0589266A
JPH0589266A JP24934791A JP24934791A JPH0589266A JP H0589266 A JPH0589266 A JP H0589266A JP 24934791 A JP24934791 A JP 24934791A JP 24934791 A JP24934791 A JP 24934791A JP H0589266 A JPH0589266 A JP H0589266A
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JP
Japan
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neuron
output
circuit
signal
coupling coefficient
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JP24934791A
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Daisaku Ikegami
大作 池上
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Olympus Corp
Original Assignee
Olympus Optical Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 配線量の大幅な削減を図りながら、汎用性が
高く柔軟性を持ったニュ−ロン素子及びニュ−ラルネッ
トワ−ク回路を提供する。 【構成】 少なくとも1つ以上の入力端子x1 ,x2
3 と少なくとも1つ以上の出力端子f(u)と、入力
端子と同数の結合係数を受信する結合係数入力端子
11,w12,w13とを有したニュ−ロン素子において、
入力端子x1 ,x2、x3 への入力デ−タがパルス密度
変調信号であり、結合係数入力端子w11,w12,w13
の入力デ−タがパルス幅変調信号である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はニューロン素子及びニュ
ーラルネットワーク回路網に関するものである。
【0002】
【従来技術】ニューロン素子並びにニューラルネットワ
ーク回路の実現に関しては、ニューロ・チップ開発を前
提として近年多くの研究開発がなされている。大別すれ
ば、それをアナログ回路で構成するものとディジタル回
路で構成するものであり、最近になって、アナログ回路
とディジタル回路を混合した回路方式もいくつか発表さ
れつつある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
アナログ回路方式においては、ハードウェア量が少なく
てすむという長所を有するが、精度や再現性を高めるの
が困難であるという欠点を有し、また雑音にも弱いとい
う問題点がある。
【0004】一方ディジタル回路方式においては、制御
が容易で精度も高いことから汎用性が高く柔軟性を持つ
こと、ディジタル装置とのインターフェースがとりやす
い等の長所を持つが、ハードウェア量が非常に大きくな
ってしまうという問題点を有している。
【0005】ところで、例えば文献、VLSIニューロ
プロセッサ(「情報処理」,Vol.31,No.4,
(1990.4),pp.492−499)で指摘され
ているように、いずれの方式でも、特にニューロ・チッ
プ開発を念頭においた場合の最大の問題点が多数のニュ
ーロン間の接続技術であることは異論の余地のないとこ
ろである。
【0006】以下、図を用いてこのことを説明する。図
30は、j番めの1個のニューロン素子であり、図示し
ない他のn個のニューロン素子からの出力x1 ,x2
3,x4 ,…、xn を入力端子への入力とする。ニュ
ーロン素子100は予め結合係数Wj1,Wj2,Wj3,W
j4,…,Wjnを有し、その内部エネルギuを個々のシナ
プス結合の和として以下の(1)式のように算出する。
【0007】
【数1】 この内部エネルギuを用いて、ニューロン素子100の
出力端子の出力yは、飽和型単調増加関数f(u)によ
り算出するが、一般にはシグモイド関数、 y=f(u)=1/{1+exp(−u)} …(2) で求められる。その特性を図31に示す。
【0008】このようなニューロン素子100を階層型
に接続したニューラルネットワーク回路を図32に示
す。該ニューラルネットワーク回路は入力(I)層、中
間(J)層、出力(K)層の3層よりなり、中間層ニュ
ーロン素子と出力層ニューロン素子ではシナプス部10
3a,103b,103cあるいは105a,105
b,105cで上記(1)式の各シナプス入力の積演算
を行い、ニューロン部102a,102b,102cあ
るいは104a,104b,104cで上記(1)、
(2)式に基づき和演算とシグモイド演算を行いその結
果を出力端子から出力する。入力層ニューロン素子は入
力信号xn を出力端子からそのまま出力する。
【0009】図33はこのようなニューラルネットワー
ク回路の中間層または出力層の1個のニューロン素子を
実現するディジタル回路であり、図34にその要所の信
号状態をあらわすタイムチャートを示す。図34に付し
た記号A〜Jは、図33中のa〜jの入出力に各々対応
するものである。いま、図32のニューロン部102a
とシナプス部103aからなる1個の中間層ニューロン
素子のディジタル回路モデルの動作を考える。
【0010】図33において、入力データはそれぞれ8
bitのデータ列、x1 ,x2 ,x3 ,x4 ,…、xn
であり、該入力データに対応するそれぞれ8bitの結
合係数、Wj1,Wj2,Wj3,Wj4,…,Wjnは、xのデ
ータ転送クロックに同期して動作するアドレスカウンタ
113によりアドレスされるメモリ106より得て、x
i とxjiの乗算を乗算器107で行う。
【0011】ここまでの処理は上記ニューロン素子のシ
ナプス部103aの働きに相当するものである。ラッチ
108,110と加算器109は乗算器107で計算し
たxi jiの総和をとるための回路で、これによりニュ
ーロン素子の内部エネルギuを算出する。すなわち、ラ
ッチ110は最初0にクリアされており、乗算器107
の最初の出力xi jiはラッチ108にラッチされた
後、ラッチ110の出力0と加算器109によって加算
され、加算結果x1 j1はラッチ110にラッチされ
る。
【0012】次にx2 j2がラッチ108にラッチされ
ると、ラッチ110の出力x1 j1と加算され、加算結
果x1 j1+x2 j2がラッチ110にラッチされる。
以下同様にラッチ108にxn jnがラッチされたとき
には加算器109の出力はΣxi ji(但し、i=1〜
n)となる。
【0013】その結果をROMなどで構成したシグモイ
ド変換回路111に転送して上記(2)式のような変換
を行いニューロン素子の出力とする。この出力はラッチ
112にラッチされる。これは上記ニューロン素子のニ
ューロン部102aの働きに相当する。
【0014】ここで、入力データxi と結合係数wji
一般的にどちらも8ビット程度で量子化されることが多
いため、乗算器107の出力は16ビット、加算器10
9の出力は20ビットをそれぞれ要する。従って、図3
3のような回路を全ての中間層ニューロン素子と出力層
ニューロン素子に独立して準備しようとすれば、入力デ
ータxi と結合係数データwjiの部分の配線本数のみを
とっても(8+8)本/1ニューロンであり、ニューロ
ン素子数をNとすれば16Nだけの配線数が(入力デー
タxi と結合係数データwjiの部分のみで)必要となる
ように、その配線量は前記ニューロン素子N(実用上は
数100個以上のニューロン素子数を必要とする場合が
多い)に比例して大きくなる。
【0015】このような配線量の爆発を防止するため
に、ニューロン素子の入力信号または出力信号をあるい
はこれら両者をパルス密度変調信号とする方式が考慮さ
れている(例えば、平井、PDMディジタルニューラル
ネットワークシステム、「電子情報通信学会論文誌」´
91.5 Vol.J74−C−II,No.5,pp.2
67−280)が、ニューロン素子間の結合係数は依然
として量子化したディジタル信号(前述の例の場合には
6ビット)でニューロン素子へ供給されており、配線量
の大幅な削減を実現するには至っていない。
【0016】尚、図33に示したディジタル回路の入力
部にA/Dコンバータ、出力部にD/Aコンバータを接
続し、各ニューロン素子間の伝送をアナログ信号で行う
ようにすれば配線数は少なくてすむが、先に述べたよう
にアナログ信号の授受は特に雑音の影響を極めて受け易
く、汎用性を著しく低下させることになり、しかも精度
の良いA/DコンバータやD/Aコンバータは高価であ
り、チップ化に際しても広面積を要するなどの問題点を
有している。
【0017】本発明のニュ−ロン素子及びニュ−ラルネ
ットワ−ク回路はこのような課題に着目してなされたも
のであり、その目的とするところは、配線量の大幅な削
減を図りながら、汎用性が高く柔軟性を持ったニューロ
ン素子及びニューラルネットワーク回路を提供すること
にある。
【0018】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、本発明においては、ニューロン素子の入力信号を
あるいは入力信号と出力信号を共にパルス密度変調信号
とし、また各ニューロン素子間の結合係数wji,wkj
各々のニューロン素子には保有せずに結合係数供給回路
からパルス幅変調信号としてニューロン素子に伝送・供
給することによって、あるいはまた、ニューロン素子の
入力信号あるいは入力信号と出力信号を共にパルス幅変
調信号とし、また各ニューロン素子間の結合係数wji
kjは各々のニューロン素子には保有せずに結合係数供
給回路からパルス密度変調信号としてニューロン素子に
伝送・供給する。また、これらのニューロン素子をニュ
ーラルネットワーク回路の一部または全部のニューロン
素子とするものである。
【0019】
【作用】すなわち、本発明においては、入力信号が、最
小1ビットのパルス密度変調信号で表される入力データ
と最小1ビットのパルス幅変調信号で表される結合係数
データであるようなニューロン素子とし、あるいはま
た、入力信号が、最小1ビットのパルス幅変調信号で表
される入力データと最小1ビットのパルス密度変調信号
で表される結合係数データであるようなニューロン素子
とし、これらのニューロン素子をニューラルネットワー
ク回路の一部または全部のニューロン素子とし、さら
に、前記結合係数データを保有し適宜ニューロン素子へ
供給する結合係数供給手段を具備する。
【0020】
【実施例】以下に図面を参照して本発明の第1の実施例
を説明する。
【0021】図1は、本発明の基本的要素となるニュー
ロン素子のモデルであって説明の便宜上ニューロン部1
とシナプス部2a,2b,2cに分ける。該シナプス部
2a,2b,2cは各々前段の図示しないニューロン素
子の出力x1,x2 ,x3 と結合係数w11,w12,w13
を受け、先に(1)式で示した積和演算 u=x1 11+x2 12+x3 13 …(3)
【0022】によりニューロン部1の内部エネルギuを
求め、ついで先に(2)式で示したシグモイド関数f
(u)に変換した値をニューロン素子の出力端子から出
力する。ここで、結合係数、w11,w12,w13…はニュ
ーロン部1またはシナプス部2のいずれにも保持せず、
外部よりパルス幅変調信号で供給される。
【0023】図2は、上述したようなニューロン素子を
中間(J)層及び出力(K)層のニューロン素子として
用いた場合の3層構造ニューラルネットワーク回路であ
り、ニューロン数はいずれの層でも3個、従ってニュー
ロン数の合計は9個である。このような回路は一般的に
多層パーセプトロン回路と呼ばれているものであり、入
力(I)層のニューロン3a,3b,3cは中間のニュ
ーロン4a,4b,4cと、また中間層のニューロン4
a,4b,4cは出力層のニューロン6a,6b,6c
と各々全結合されている。
【0024】これらの結合は、結合係数供給手段として
の結合係数供給回路8及び結合係数供給回路9から各々
中間層の個々のニューロンに供給される結合係数wji
び出力層の個々のニューロンに供給される結合係数wkj
により重みづけされる。ここで、wji,wkj(wji≠w
kj)はいずれも、(4)式のマトリックスで表される各
々合計9つの信号であり、いずれも1ビットのパルス幅
変調信号である。
【0025】
【数2】
【0026】尚、入力層のニューロン3a,3b,3c
は上述した(3)式と(2)式のような変換は行わず、
いずれも単に入力された電圧値V1 ,V2 ,V3 に基づ
きパルス密度変調信号に変換するニューロンであって、
例えば簡単なV/Fコンバータからなる。以下の説明で
は、入力される電圧値V1 ,V2 ,V3 は図示しない前
段の回路によって正規化されそのとり得る電圧値の範囲
は0〜1[V]とする。
【0027】図3は各層のニューロン出力xn ,yn
n (図3中x)としてのパルス密度変調信号と結合係
数w11,…(図3中w)としてのパルス幅変調信号の例
である。入力層ニューロンの入力電圧値の範囲は上述し
たように0〜1[V]であり、CLKは入力データxが
入力される毎に発生する信号であり、Clockはパル
ス密度変調された入力xおよびパルス幅変調された結合
係数wの同期をとるための信号である。中間層、出力層
のニューロンの出力信号の取り得る範囲は(2)式より
0<f(u)<1であるから、例えば、 ・入力層ニューロンの入力電圧値Vn =1のとき入力層
ニューロンの出力Xn のパルス数255 ・入力層ニューロンの入力電圧値Vn =0のとき入力層
ニューロンの出力xn のパルス数0 ・中間層/出力層ニューロン内部の演算値f(u)がほ
ぼ1のとき出力yn,zn のパルス数255 ・中間層/出力層ニューロン内部の演算値f(u)がほ
ぼ0のとき出力yn,zn のパルス数0 となるように出力されるものとし、パルス数はいずれも
ニューロン内部の演算値に比例して変化するものとす
る。
【0028】また結合係数wjiを表すパルス幅変調信号
は図3中のwに示すようにclock 信号の最初の数クロッ
ク分(ts )のところにデータの正負を表すサイン信号
を、ついでwji,wkjの値に比例した幅tw だけのハイ
レベルパルスを出力するものとする。このときwji,w
kjの値に対するパルス幅twはそれを一義的に関係づけ
るよりもニューラルネットワークを適応するアプリケー
ションに依存させることが望ましい。
【0029】すなわち、実際上用いられるアプリケーシ
ョン上でニューラルネットワーク回路と入力データ及び
出力として望ましいデータによって、又は、これと同一
の条件の手段により例えばバックプロパゲーション法な
どの学習アルゴリズムにより予め学習を行い決定し、結
合係数wji,wkjの絶対値の最大値を概ね図3中のCL
Kパルス周期Tに近いtw (max)だけの幅とし、またw
jiあるいはwkj=0の時はtw =0とするのが適当であ
る。
【0030】図4は図1に示したニューロン素子を実現
するニューロンモデルである。以下図4に沿って最初に
図1に示した本発明のニューロン素子の動作について詳
述する。尚、以下の説明では、中間層における演算すな
わち入力信号xi と結合係数wjiの演算についてのみ記
述し出力層での演算すなわちyj とwkjについては記述
しないが、その演算方法は中間層の場合と何ら変わると
ころがない。
【0031】図4においては、10はAND回路であ
り、入力信号xi であるパルス密度変調信号と結合係数
jiであるパルス幅変調信号のAND信号をパルス−電
圧変換回路11に伝送する。該パルス−電圧変換回路1
1の出力電圧v[V]の値は後述する回路構成のため常
に非負である。12はアンプ回路でありその出力は、上
記したパルス幅変調信号のts 部から極性判断回路13
により検出された結合係数wjiの正または負の符号に基
づき、 wji>0ならば、v1 =v …(5a) wji<0ならば、v1 =−v …(5b) と制御されるものである。
【0032】以上のAND回路10〜極性判断回路13
までが図1で示したシナプス部2に相当し、ニューロン
部1に必要なシナプス部2の数、即ち前段のニューロン
数分だけ必要となる。加算器14はオペアンプや抵抗な
どで構成される一般的な加算回路とアナログ電圧ホール
ド回路からなり、各シナプス部2a,2b,2cで算出
されたxi jiに基づく出力電圧v1 ,v2 ,v3 を加
算しその結果をオペアンプ等で構成されるシグモイド関
数変換器15に送り、最終的にV/Fコンバータ16で
再びパルス密度変調出力される。
【0033】図5は前記パルス−電圧変換回路11の最
も簡単な具体例であり抵抗17とコンデンサ18からな
る積分回路で構成される。トランジスタ19は、CLK
パルスに同期してオンしコンデンサ18にチャージされ
た電荷を短時間で放電するものであり、これによりCL
Kパルスが入力される毎に新しい入力パルス数−電圧変
換が可能となるようになされているものである。
【0034】図6は該パルス−電圧変換回路11の動作
を示すタイムチャートであり、t=0でトランジスタが
瞬間的にオンしてコンデンサ18の両端の電荷が放電さ
れ、該コンデンサ18の両端の電圧v=0[V]となっ
たものとする。次いで、図6(a)(c)に示すような
パルスを入力すれば最初のパルスによりその出力電圧v
は、 v=e{1−exp(−th /CR)}[V] …(6) e:パルス波高値 th :パルスのハイレベル幅 C:コンデンサ18の容量 R :抵抗17の抵抗値
【0035】となる。ここでAND回路10の出力イン
ピーダンスとアンプ回路12の入力インピーダンスがき
わめて高く、しかもコンデンサ18とトランジスタ19
のリーク電流が小さければ放電はほとんどないから、パ
ルスが連続的に入力すると電圧vはパルス数Nに比例し
て上昇する。
【0036】すなわち、図6(a)のようなパルス入力
があれば電圧vは同図(b)のように、また同図(c)
のようなパルス入力があれば電圧vは同図(d)のよう
にそれぞれパルス密度に比例して変化する。なお必要に
よっては、パルス−電圧変換回路11の出力に、CLK
信号で常にリセットされるアナログ電圧ホールド回路を
設けてもよい。図10は図4のニューロン回路の動作を
示すタイムチャートであり、符号A〜Jは図4のa〜j
の入出力信号に各々対応するものである。
【0037】いま例えば、図10に示すような入力デー
タx1 (同図の信号A)と結合係数w11(同図の信号
B)(結合係数wjiの作り方については後述する)が与
えられるとすると、AND回路10の出力は入力データ
1 と結合係数w11の論理積信号(同図の信号C)とな
る。この信号Cに基づきパルス−電圧変換回路11には
電圧v1[V](同図の信号D)が発生する。
【0038】ここで、極性判定回路13はパルス幅変調
信号の結合係数w11のts 部から正の値であることを検
出してその出力をロウレベル(負の時はハイレベルとな
る)とするため、(5a)式よりアンプ回路12の出力
電圧v1 =v[V](同図の信号F)となる。他の入力
データx2 ,x3 と結合係数w12,w13が同様に与えら
れたとき、図示しないシナプス部の回路により加算器1
4の入力電圧がそれぞれv2 ,v3 [V]と得られる。
【0039】加算器14はこれらの電圧値の全加算値v
1 +v2+v3 [V]を出力(図10の信号G)し後段
のシグモイド関数変換回路15に送る。該シグモイド関
数変換回路15では、上記した(2)式に従いアナログ
電圧のままシグモイド関数への変換を行い、その出力電
圧値(図10の信号H)に基づいて最終的にパルス密度
変調信号がV/Fコンバータ16から出力される。次段
すなわち出力層のニューロンはこの出力信号(図10の
信号J)を受けて同様の演算処理を行う。
【0040】尚、図10ではt=T,T+1,T+2,
T+3…と連続する演算処理例を示しているが、これは
ニューラルネットワーク回路を適用するアプリケーショ
ンに依存し、例えばt=Tのみで終了する場合ももちろ
んありうる。
【0041】図7は、前述した結合係数供給回路8,9
の一構成例である。20はCLK信号によりリセットさ
れclock信号が加えられるごとにその出力が1づつ
インクリメントされるようなアドレスカウンタであり、
その出力はROM21をアドレスする。該ROM21に
は予め図8に示すような9ビットデータがストアされて
おり、そのデータ出力はラッチ22に接続されている。
【0042】前記9ビットデータは、実際上用いられる
アプリケーション上でニューラルネットワーク回路と入
力データ及び出力として望ましいデータによってバック
プロパゲーション法などの学習アルゴリズムにより予め
学習を行い決定した結合係数wjiである。
【0043】図9は図7の動作を説明するためのタイム
チャートであり、信号A,Bは各々図7中の出力信号
a,bに対応するものであり、しかもBについては各ビ
ットD8 〜D0 について細かく示している。ここでD8
〜D0 は例えば結合係数wjiに相当しているものであり
各々、 D8 …w337 …w326 …w315 …w234 …w223 …w212 …w131 …w120 …w11
【0044】と対応している。アドレス0のときのデー
タのD8 〜D0 の値(0または1)は前述した結合係数
jiの正負を表すサインビットであり、パルス幅変調で
表される結合係数wji信号のts 部となり、極性判定回
路13によりこのts 部から図10中の信号Eが得られ
る。例えばD4 は、アドレス0の時の値が0であるから
結合係数w22は正であり、そのパルス幅tw=5clo
ckであるためw22は小さな値であることを、同様にし
てD3 はw21が負でありその絶対値はかなり大きいこと
を示している。
【0045】以上説明したようなニューロン並びにニュ
ーラルネットワークの構成法により、特にニューロンの
入力信号である入力データxi と結合係数wjiは各々1
ビットのパルス密度変調信号とパルス幅変調信号で表さ
れるため、配線量の大幅な低減を図ることができる。
【0046】尚、図4で示したニューロンモデルのう
ち、特に出力層ニューロンをなすものにおいてはその出
力に接続される制御対象や装置等のインターフェイスに
適合させるべく、例えばアナログ電圧値出力や、量子化
された適当な数ビットのディジタル信号であってもよ
い。例えばアナログ出力をするならばV/Fコンバータ
16を削除しシグモイド関数変換回路15の出力信号を
そのまま伝送するか、あるいはV/Fコンバータ16を
増幅回路で置換し、また、ディジタル出力をするのであ
ればV/Fコンバータ16を適当なA/Dコンバータで
置換すればよい。
【0047】以上の説明では、ニュートラルネットワー
クの構成を図2に従って入力層、中間層、出力層のニュ
ーロン数を各々3個づつとしたがこれらのニューロン数
は何等限定を受けるものではない。すなわち、入力層、
中間層、出力層のニューロン数を各々p,q,rとすれ
ば、結合係数wji,wkjをそれぞれ、(7)式として同
様の演算処理を行えばよい。
【0048】
【数3】
【0049】このときは、各ニューロンのシナプス部2
に相当するアンプ回路12の出力電圧が中間層ではv1
2 ,v3 ,…vp [V]であり、出力層ではv
1 2 ,v3 ,…vq [V]である。さらに、ニューラ
ルネットワークの層数についても3層に限定されるもの
でないことは言うまでもない。
【0050】つぎに上記第1実施例の変形例について説
明する。図11は、図1に示したニューロン素子を実現
するもう1つのニューロンモデルであり、図12は図1
1の動作を説明するためのタイムチャートである。図1
2中に付された記号A〜Kは、各々図11中のa〜kの
入出力信号の状態に対応している。
【0051】図11においては、AND回路24による
入力データx1 (図12信号A)と結合係数w11(同図
の信号B)の論理積信号(図12には図示せず)と該結
合係数w11をカウンタ28に送出する。該カウンタ28
は、結合係数w11の正負を判断するサイン信号検出回路
を内蔵しており、計数動作によりx1 11に相当する値
を出力する。同様にしてx2 12に相当する値はAND
回路25とカウンタ29により、x3 13に相当する値
はAND回路26とカウンタ30によりそれぞれ出力さ
れる。これらの値は加算器32,33,34によって全
加算され、ラッチ35とROMなどで構成されたシグモ
イド関数変換回路36(図12の信号H)を経てD/A
コンバータ37(図12の信号J)へ送られ、V/Fコ
ンバータ38により再び入力データx1 ,x2 …と同様
なパルス密度変調信号に変換される(図12の信号
K)。
【0052】ラッチ35のクロック信号gは、図12の
信号Gに示すようにCLK信号の位相を若干進めたよう
な信号であり、これによりロスのない連続した演算が可
能となっている。尚、図11の加算回路の構成法におい
ては、入力データXn のベクトル数nに対して(n−
1)個の加算器を要することから、nが大きいときには
そのハードウェア規模も大きくなる。この不具合を防止
するためには図33で示したような積和演算回路の構成
とすればよい。
【0053】最終的な出力信号が必ずしも図12中の信
号Kに示したようなパルス密度変調信号にとらわれる必
要がないことは第1実施例の場合と全く同様で、適宜V
/Fコンバータ38を削除したりこれを増幅回路で置換
しても本発明の本質的なところはなんら変わるものでは
ない。次に、本発明の第2実施例について図面を参照し
ながら説明する。
【0054】図13は、本発明の基本的要素となるニュ
ーロン素子のモデルであって、説明の便宜上ニューロン
部41とシナプス部42a,42b,42cに分ける。
該シナプス部42a,42b,42cは各々前段のニュ
ーロン素子の出力x1 ,x2,x3 と結合係数w11,w
12,w13を受け、先に(1)式で示した積和演算 u=x1 11+x2 12+x3 13 …(8)
【0055】によりニューロン部41の内部エネルギu
を求め、ついで先に(2)式で示したシグモイド関数f
(u)に変換した値をニューロン素子の出力端子から出
力する。ここで、結合係数w11,w12,w13…はニュー
ロン部41またはシナプス部42のいずれにも保持せ
ず、外部よりパルス密度変調信号で供給される。
【0056】図14は、上述したようなニューロン素子
を中間(J)層及び出力(K)層のニューロン素子とし
て用いた場合の3層構造のニューラルネットワーク回路
であり、ニューロン数はいずれの層でも3個、従ってニ
ューロン数の合計は9個であって、入力(I)層のニュ
ーロン43a,43b,43cは中間のニューロン44
a,44b,44cと、また中間層のニューロン44
a,44b,44cは出力層のニューロン46a,46
b,46cと各々全結合されている。これらの結合は、
結合係数供給手段としての結合係数供給回路48及び結
合係数供給回路49から各々中間層の個々のニューロン
に供給される結合係数wji及び出力層の個々のニューロ
ンに供給される結合係数wkjにより重みづけされる。こ
こで、wji,wkj(wji≠wkj)はいずれも、(9)式
のマトリックスで表される各々合計9つの信号であり、
上述したようにいずれも1ビットのパルス密度変調信号
である。
【0057】
【数4】
【0058】尚、入力層のニューロン43a,43b,
43cは上述した(8)式と(2)式のような変換は行
わず、いずれも単に入力された電圧値V1 ,V2 ,V3
に基づきパルス幅変調信号に変化するニューロンである
(例は後述する)。以下の説明では、入力される電圧値
1,V2 ,V3 は図示しない前段の回路によって正規
化されそのとり得る電圧値の範囲は0〜1[V]とす
る。
【0059】図15は各層のニューロン出力xn
n ,zn (図15中のx)としてのパルス幅変調信号
と結合係数w11,…(図15中のw)としてのパルス密
度変調信号の例である。入力層ニューロンの入力電圧値
の範囲は上述したように0〜1[V]であり、中間層、
出力層のニューロンの出力信号のとり得る範囲(2)式
より0<f(u)<1であるから、例えば、 ・入力層ニューロンの入力電圧値Vn =1のとき入力層
ニューロンの出力Xn のパルス幅〜T ・入力層ニューロンの入力電圧値Vn =0のとき入力値
ニューロンの出力xn のパルス幅〜0 ・中間層/出力層ニューロン内部の演算値f(u)〜1
のとき出力yn ,zn のパルス幅〜T ・中間層/出力層ニューロン内部の演算値f(u)〜0
のとき出力yn ,zn のパルス幅〜0
【0060】となるように出力されるものとし、パルス
幅はいずれもニューロン内部の演算値f(u)に比例し
て変化するものとする。また結合係数wjiを表すパルス
密度変調信号は図15中のwに示すように信号の最初の
2クロック目(ts )のところにデータの正負を表すサ
イン信号を、ついでwji,wkjの値に相当するパルス密
度出力を行うものとする。ts 部のサイン信号は、図1
5中のw(例1)ではts 部=ハイレベルでありこれは
ji<0であることを、w(例2)ではts 部=ロウレ
ベルでありこれはwji>0であることを表すものとす
る。wji,wkjの絶対値に対するパルス密度はそれを一
義的に関係づけるよりも、ニューラルネットワークを適
応するアプリケーションに依存させることが望ましい。
【0061】すなわち、実際上用いられるアプリケーシ
ョン上でニューラルネットワーク回路と入力データ及び
出力として望ましいデータによってまたこれと同一の条
件の手段により例えばバックプロパゲーション法などの
学習アリゴリズムにより予め学習を行い決定し、結合係
数wji,wkjの絶対値の最大値を概ね図15中のCLK
パルス周期Tに該当するクロック数512の約1/2弱
(例えば250)のパルス数/1CLKとし、またwji
あるいはwkj=0の時はパルス数/1CLK=0とする
のが適当である。
【0062】図16は図13に示したニューロン素子を
実現するニューロンモデルである。以下図16に沿って
最初に図13に示した本発明のニューロン素子の動作に
ついて詳述する。尚、以下の説明では、中間層における
演算すなわち入力信号xi と結合係数wjiの演算につい
てのみ記述し出力層での演算即ちyj とwkjについては
記述しないが、その演算方法は中間層の場合と何ら変わ
るところがない。
【0063】図16においては、50はAND回路であ
り、入力信号xi であるパルス幅変調信号と結合係数w
jiであるパルス密度変調信号のAND信号をパルス−電
圧変換回路51に伝送する。該パルス−電圧変換回路5
1は先に示した第6図と同一の構成とする。このため出
力電圧v[V]の値は常に非負である。52はアンプ回
路でありその出力は、上記したパルス密度変調信号のt
s 部から極性判断回路53により検出された結合係数w
jiの正または負の符号に基づき、 ・wji>0ならば、v1 =v …(10a) ・wji<0ならば、v1 =−v …(10b)
【0064】と制御されるものである。以上のAND回
路50〜極性判断回路53までが図13で示したシナプ
ス部42に相当し、ニューロン部41に必要なシナプス
部42の数、即ち前段のニューロン数分だけ必要とな
る。加算器54はオペアンプや抵抗などで構成される一
般的な加算回路とアナログ電圧ホールド回路からなり、
各シナプス部42a,42b,42cで算出されたxi
jiに基づく出力電圧v1,v2 ,v3 を加算しその結
果をオペアンプ等で構成したシグモイド関数変換器55
に送り、最終的に電圧−パルス幅変換回路56で再びパ
ルス幅変調出力される。
【0065】図17は、図16中のAND回路50及び
極性判定回路53の一具体例で、D−フリップフロップ
60,61とANDゲート62,63,64とインバー
タ回路65とJ−Kフリップフロップ66から構成され
ている。この回路の機能は、結合係数wjiを表すパルス
密度変調信号のts 部から該結合係数wjiの正負を表す
ステータス信号と、このパルス密度変調信号のts 部を
除去した信号と入力データxの論理積信号を求めるもの
である。
【0066】図18はこの回路の動作を示すタイムチャ
ートであり、図中に付された記号A,Bは各々図17中
の出力信号a,bに対応するものである。図16中のパ
ルス数−電圧変換回路51に入力されるパルス列信号は
図17中のANDゲート63の出力(図18中信号B)
であり、ts 部の影響は受けない。またJ−Kフリップ
フロップ66の出力aは結合係数wjiの正負を表すステ
ータス信号であり、図16中のe信号に該当するもので
ある。
【0067】図19は、図16中の電圧−パルス幅変換
回路56の一構成例であり、シグモイド関数変換回路5
5の出力電圧v0 を受ける増幅回路67と抵抗値Rj
抵抗68、出力抵抗値Rc (可変)なるCdSフォトセ
ル69、抵抗値Rt の抵抗70、タイマー回路71、容
量Ct のコンデンサ72よりなる。なお、タイマー回路
71はクロック信号CLKでトリガされ、そのワンショ
ット出力パルス幅Tyを Ty =K2 c t t /(Rc +Rt )[Sec ] …(11) K2 :比例定数とする。CdSフォトセル69のダイオ
ードに流れる順電流Id は、 Id =(Vcc−K1 0 )/Rj [A] …(12) K1 0 :増幅回路67の出力電圧(K1 0 ≦Vcc
である。よってシグモイド関数変換回路55の出力電圧
0 により、 (1)v0 =大 → Id =小 → Rc =大 → Ty =大 (2)v0 =小 → Id =大 → Rc =小 → Ty =小
【0068】となる。このことを図20に示す。ここ
で、出力電圧v0 と出力パルス幅Ty は回路構成法によ
り必ずしも線形の関係になるとは限らないが、その関係
を明確に規定しておけば何ら支障となるものではない。
先に述べた入力層ニューロンは、このような電圧−パル
ス幅変換回路であればよい。図24は図16のニューロ
ン回路の動作を示す全体のタイムチャートであり、符号
A〜Jは図16のa〜jの入出力信号に各々対応するも
のである。
【0069】いま例えば、図24に示すような入力デー
タx1 (同図の信号A)と結合係数w11(同図の信号
B)(結合係数wjiの作り方について後述する)が与え
られるとすると、AND回路50の出力は入力データx
1 と結合係数w11の論理積信号(図24の信号C)とな
る。この信号Cに基づきパルス−電圧変換回路51には
電圧v1[V]が発生する。ここで、極性判定回路53
はパルス幅変調信号の結合係数w11を表すパルス密度変
調信号のts 部から正の値であることを検出してその出
力をロウレベル(負の時はハイレベル)とするため、
(10a)式よりアンプ回路52の出力電圧v1 =v
[V]となる。
【0070】他の入力データx2 ,x3 と結合係数
12,w13が同様に与えられたとき、図示しないシナプ
ス部の回路により加算器54の入力電圧がそれぞれ
2 ,v3 [V]と得られる。加算器54はこれらの電
圧値の全加算値v1 +v2 +v3 [V]を出力(図24
信号G)し後段のシグモイド関数変換回路55に送る。
該シグモイド関数変換回路55では、上記した(2)式
に従いアナログ電圧のままシグモイド関数への変換を行
い、その出力電圧値(図24の信号H)に基づいて最終
的にパルス幅変調信号が電圧−パルス幅変換回路56か
ら出力される。次段すなわち出力層のニューロンはこの
出力信号(図24の信号J)を受けて同様の演算処理を
行う。尚、図24ではt=T,T+1,…と連続する演
算処理例を示しているが、これはニューラルネットワー
ク回路を適用するアプリケーションに依存し、例えばt
=Tのみで終了する場合ももちろんありうる。
【0071】図21は、前述した結合係数供給回路4
8,49の一構成例である。73はCLK信号によりリ
セットされclock信号によりその出力が1つずつイ
ンクリメントされるアドレスカウンタであり、その出力
はROM74をアドレスする。該ROM74には予め図
22に示すような9ビットデータがストアされており、
そのデータ出力はラッチ75に接続されている。前記9
ビットデータは、実際上用いられるアプリケーション上
でニューラルネットワーク回路と入力データ及び出力と
して望ましいデータによってバックプロパゲーション法
などの学習アルゴリズムにより予め学習を行い決定した
結合係数wjiである。
【0072】図23は図21の動作を説明するためのタ
イムチャートであり、信号A,Bは各々図21中の出力
信号a,bに対応するものであり、しかもBについては
各ビットD8 〜D0 について細かく示している。ここで
8 〜D0 は例えば結合係数wjiに相当しているもので
あり各々、 D8 …w337 …w326 …w315 …w234 …w223 …w212 …w131 …w120 …w11
【0073】と対応している。アドレス0のときのデー
タのD8 〜D0 の値(0または1)は前述した結合係数
jiの正負を表すサインビットであり、パルス密度変調
で表される結合係数wji信号のts 部となり、極性判定
回路53によりこのts 部から図24中の信号Eが得ら
れる。例えばD0 のアドレス0の時の値が1であること
とパルス密度が最大であるため、w11は結合係数wji
とりうる負の最大値であることを、同様にしてD1 はw
12が正でありその値はwjiの最大値のほぼ1/3程度あ
ることを示している。
【0074】以上説明したようなニューロン並びにニュ
ーラルネットワークの構成法により、特にニューロンの
入力信号である入力データxi と結合係数wjiは各々1
ビットのパルス幅変調信号とパルス密度変調信号で表さ
れるため配線量の大幅な低減を図ることができ、しかも
これらはアナログ信号ではないため雑音の影響を受けに
くく再現性も高まる。また、簡単な回路構成でニューラ
ルネットワークを実現できることになる。尚、図16で
示したニューロンモデルのうち、特に出力層ニューロン
をなすものにおいてはその出力に接続される制御対象や
装置等のインターフェイスに適合させるべく、例えばア
ナログ電圧値出力や、量子化された適当な数ビットのデ
ィジタル信号であってもよい。例えばアナログ出力をす
るならば電圧−パルス幅変換回路56を削除しシグモイ
ド関数変換回路55の出力信号をそのまま伝送するか、
あるいは電圧−パルス幅変換回路56を増幅回路で置換
し、また、ディジタル出力するのであれば電圧−パルス
幅変換回路56を適当なA/Dコンバータで置換すれば
よい。
【0075】以上の説明では、ニュートラルネットワー
クの構成を図14に従って3層の多層パーセプトロン型
とし、入力層、中間層、出力層のニューロン数を各々3
個づつとしたがこれらの層数とニューロン数は何等限定
を受けるものではない。
【0076】つぎに上記第2実施例の変形例について説
明する。図25は、図13に示したニューロン素子を実
現するもう一つのニューロンモデルであり、図26は図
25の動作を説明するためのタイムチャートである。図
26中に付された記号A〜Jは、各々図25中のa〜j
の入出力信号の状態に対応している。
【0077】図25においては、AND回路77による
入力データx1 (図26の信号A)と結合係数w11(同
図の信号B)の論理積信号(図26には図示せず)と該
結合係数w11をカウンタ81に送出する。該カウンタ8
1は、結合係数w11の正負を判断するサイン信号検出回
路を内蔵しており、計数動作によりx1 11に相当する
値を出力する。
【0078】同様にしてx2 12に相当する値はAND
回路78とカウンタ82により、x3 13に相当する値
はAND回路79とカウンタ83によりそれぞれ同時に
出力される。これらの値は加算器85,86,87によ
って全加算され、ラッチ88とROMなどで構成された
シグモイド関数変換回路89(図26の信号G)を経て
D/Aコンバータ90(図26信号H)へ送られ、電圧
−パルス幅変換回路91により再び入力データx1 ,x
2 …と同様なパルス幅変調信号に変換される(図26の
信号J)。
【0079】ラッチ88のクロック信号gは、図27の
信号CLK2に示すようにCLK信号の位相を若干進め
たような信号であり、これによりロスのない連続した演
算結果を1CLKだけの遅延で後段のニューロンへ伝送
することができるので時間的にロスのない連続した演算
が可能となっている。
【0080】尚、図25の加算回路の構成法において
は、入力データXn のベクトル数nに対して(n−1)
個の加算器を要することから、nが大きいときにはその
ハードウェア規模も大きくなる。この不具合を防止する
ためには第33図で示したような積和演算回路の構成と
すればよい。
【0081】最終的な出力信号が必ずしも図26中の信
号Jに示したようなパルス幅変調信号にとらわれる必要
がないことは前記の実施例の場合と全く同様で、適宜電
圧−パルス幅変換回路91を削除したりこれを増幅回路
で置換しても本発明の本質的なところはなんら変わるも
のではない。
【0082】さらに上記第2実施例の変形例について説
明する。図27は、図13に示したニューロン素子を実
現する前記実施例とは異なるもう一つのニューロンモデ
ルであり、図28、図29は図27の動作を説明するた
めのタイムチャートである。図28、図29中に付され
た記号A〜Gは、各々図27中のa〜gの入出力信号の
状態に対応している。これまでは、入力データx1 と結
合係数wjiが同時に入力される場合を説明したが、この
実施例ではCLKパルスを3等分した図28、図29中
のCLK3信号により、t=Tでx1 ,w11が、t=T
+1でx2 ,w12が、t=T+2でx3 ,w13が順次入
力されるものとする。よって、CLK3信号で動作する
マルチプレクサ切換信号発生器93により出力が選択さ
れるマルチプレクサ92が順次切り換えられ、AND回
路94を経てカウンタ回路95にはt=Tでx1
11が、t=T+1でx2 12が、t=T+2でx3 13
に相当する値がそれぞれ出力される。
【0083】後段の加算器96とラッチ97によりこれ
らの値の全加算値がt=T+3の直前で得られ、シグモ
イド関数変換回路98によりf(x1 11+x2 12
313)の値がディジタル出力される。この出力デー
タに基づきディジタルデータ−パルス幅変換回路99で
は、図29中G信号のような出力が得られる。このディ
ジタルデータ−パルス幅変換回路99は、図19に示し
たタイマー回路71に接続される抵抗を並列にいくつか
並べ、それをシグモイド関数変換回路98のディジタル
出力で駆動するトランジスタにより適当に選択してその
合成抵抗値によりワンショット出力パルス幅Ty を可変
にするように構成すればよい。
【0084】以上、本発明についての実施例を階層型ニ
ューラルネットワークを例にとって説明してきたが、こ
の適用範囲は階層型ニューラルネットワークに限定され
るものではなく、例えばホップフィールド型のような相
互結合型などあらゆるニューラルネットワークに適用可
能である。
【0085】
【発明の効果】以上詳述したように、本発明によれば、
配線量の大幅な削減を図りながら、汎用性が高く柔軟性
を持ったニュ−ロン素子及びニュ−ラルネットワ−ク回
路を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例に係る基本的要素となる
ニュ−ロン素子のモデルを示す図である。
【図2】図1のニュ−ロン素子を中間層及び出力層のニ
ュ−ロン素子として用いた場合の3層構造ニュ−ラルネ
ットワ−ク回路を示す図である。
【図3】各層のニュ−ロン出力としてのパルス密度変調
信号と結合係数としてのパルス幅変調信号の例を示す図
である。
【図4】図1に示したニュ−ロン素子を実現するための
ニュ−ロンモデルを示す図である。
【図5】パルス−電圧変換回路の具体例を示す図であ
る。
【図6】図6(a)〜(d)はパルス−電圧変換回路の
動作を示すタイムチャ−トである。
【図7】結合係数供給回路の一構成例を示す図である。
【図8】ROMにストアされた9ビットデ−タの一例を
示す図である。
【図9】図7の動作を説明するためのタイムチャ−トで
ある。
【図10】図4のニュ−ロン回路の動作を示すタイムチ
ャ−トである。
【図11】図1に示すニュ−ロン素子を実現する他の構
成のニュ−ロンモデルを示す図である。
【図12】図11の動作を説明するためのタイムチャ−
トである。
【図13】本発明の第2の実施例に係る基本的要素とな
るニュ−ロン素子のモデルを示す図である。
【図14】図13のニュ−ロン素子を中間層及び出力層
のニュ−ロン素子として用いた場合の3層構造ニュ−ラ
ルネットワ−ク回路を示す図である。
【図15】ニュ−ロン出力としてのパルス幅変調信号と
結合係数としてのパルス密度変調信号の例を示す図であ
る。
【図16】図13に示したニュ−ロン素子を実現するた
めのニュ−ロンモデルを示す図である。
【図17】図16中のAND回路及び極性判定回路の一
具体例を示す図である。
【図18】図17の回路の動作を示すタイムチャ−トで
ある。
【図19】電圧−パルス幅変換回路の一構成例を示す図
である。
【図20】シグモイド関数変換回路の出力電圧に応じて
タイマ−回路のワンショット出力パルス幅が変化するよ
うすを示す図である。
【図21】結合係数供給回路の一構成例を示す図であ
る。
【図22】ROMにストアされる9ビットデ−タの一例
を示す図である。
【図23】図21の動作を説明するためのタイムチャ−
トである。
【図24】図16のニュ−ロン回路の動作を示す全体の
タイムチャ−トである。
【図25】図13に示すニュ−ロン素子を実現するため
の他の構成のニュ−ロンモデルを示す図である。
【図26】図25の動作を説明するためのタイムチャ−
トである。
【図27】図13に示したニュ−ロン素子を実現するた
めの他の構成のニュ−ロンモデルを示す図である。
【図28】図27の動作を説明するためのタイムチャ−
トである。
【図29】図27の動作を説明するためのタイムチャ−
トである。
【図30】従来のニュ−ロン素子の一例を示す図であ
る。
【図31】シグモイド関数の特性を示す図である。
【図32】ニュ−ロン素子を階層型に接続したニュ−ラ
ルネットワ−クを示す図である。
【図33】図32のニュ−ラルネットワ−ク回路の中間
層または出力層の1個のニュ−ロン素子を実現するため
のディジタル回路を示す図である。
【図34】図33の要所の信号状態を表わすタイムチャ
−トである。
【符号の説明】
1…ニュ−ロン部、2a,2b,2c…シナプス部、1
0…AND回路、11…パルス−電圧変換回路、12…
アンプ回路、13…極性判断回路、14…加算器、15
…シグモイド関数変換器、16…V/Fコンバ−タ。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくとも1つ以上の入力端子と、少な
    くとも1つ以上の出力端子と、前記入力端子と同数の結
    合係数を受信する結合係数入力端子とを有したニューロ
    ン素子において、前記入力端子への入力データがパルス
    密度変調信号であり、前記結合係数入力端子への結合係
    数入力データがパルス幅変調信号であることを特徴とす
    るニューロン素子。
  2. 【請求項2】 上記ニューロン素子がニューラルネット
    ワーク回路を構成するニューロン素子のいずれか1つ以
    上のニューロン素子として用いられ、前記結合係数入力
    デ−タとしてのパルス幅変調信号が結合係数供給手段か
    ら供給されることを特徴とする請求項1記載のニュ−ロ
    ン素子を含むニュ−ラルネットワ−ク回路。
  3. 【請求項3】 少なくとも1つ以上の入力端子と、少な
    くとも1つ以上の出力端子と、前記入力端子と同数の結
    合係数を受信する結合係数入力端子とを有したニューロ
    ン素子において、前記入力端子への入力データがパルス
    幅変調信号であり、前記結合係数入力端子への結合係数
    入力データがパルス密度変調信号であることを特徴とす
    るニューロン素子。
  4. 【請求項4】 前記ニューロン素子がニューラルネット
    ワーク回路を構成するニューロン素子のいずれか1つ以
    上のニューロン素子として用いられ、前記結合係数入力
    デ−タとしてのパルス密度変調信号が結合係数供給手段
    から供給されることを特徴とする請求項3記載のニュ−
    ロン素子を含むニュ−ラルネットワ−ク回路。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO1998020302A1 (en) * 1996-11-06 1998-05-14 Komatsu Ltd. Device for detecting obstacle on surface of traveling road of traveling object
RU2604331C2 (ru) * 2014-11-05 2016-12-10 Айыысхан Иванович Алексеев Искусственный нейрон (варианты)
JP2022094567A (ja) * 2020-12-15 2022-06-27 株式会社日立製作所 リザーバー計算機

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