JPH0589843A - 希ガス放電ランプ - Google Patents
希ガス放電ランプInfo
- Publication number
- JPH0589843A JPH0589843A JP24986191A JP24986191A JPH0589843A JP H0589843 A JPH0589843 A JP H0589843A JP 24986191 A JP24986191 A JP 24986191A JP 24986191 A JP24986191 A JP 24986191A JP H0589843 A JPH0589843 A JP H0589843A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- bulb
- discharge lamp
- gas discharge
- xenon
- phosphor
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Landscapes
- Vessels And Coating Films For Discharge Lamps (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】キセノンガスがバルブに吸収されて消失するの
を防止した希ガス放電ランプを提供する。 【構成】バルブ1の内面にけい光体被膜2を形成すると
ともに、このバルブ内に発光ガスとして少なくともキセ
ノンを封入した希ガス放電ランプにおいて、前記けい光
体被膜2は、粒子径44〜74μmの還元鉄粉との接触
時に1g当り0マイクロク−ロン以下の電荷を帯電した
ことを特徴とする。 【作用】けい光体が負の帯電傾向を有するので、キセノ
ンの正イオンが中和され、バルブ壁に吸引されるのを阻
止し、キセノンが消失するのを低減し、輝度維持率が高
くなり、寿命も長くなる。
を防止した希ガス放電ランプを提供する。 【構成】バルブ1の内面にけい光体被膜2を形成すると
ともに、このバルブ内に発光ガスとして少なくともキセ
ノンを封入した希ガス放電ランプにおいて、前記けい光
体被膜2は、粒子径44〜74μmの還元鉄粉との接触
時に1g当り0マイクロク−ロン以下の電荷を帯電した
ことを特徴とする。 【作用】けい光体が負の帯電傾向を有するので、キセノ
ンの正イオンが中和され、バルブ壁に吸引されるのを阻
止し、キセノンが消失するのを低減し、輝度維持率が高
くなり、寿命も長くなる。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、主としてキセノンの発
光を利用した希ガス放電ランプに関する。
光を利用した希ガス放電ランプに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、密封したガラスバルブの内面にけ
い光体層を形成するとともに、このバルブの内部にキセ
ノンXeやキセノン−ネオンNeなどのように、少なく
ともキセノンを主体とした希ガスを封入し、このバルブ
の内部または外部に1組の電極を設け、これら電極間に
高周波電力を印加して上記希ガスを電離させ、これによ
り希ガスを放電させるようにした希ガス放電ランプが知
られている。
い光体層を形成するとともに、このバルブの内部にキセ
ノンXeやキセノン−ネオンNeなどのように、少なく
ともキセノンを主体とした希ガスを封入し、このバルブ
の内部または外部に1組の電極を設け、これら電極間に
高周波電力を印加して上記希ガスを電離させ、これによ
り希ガスを放電させるようにした希ガス放電ランプが知
られている。
【0003】この種の希ガス放電ランプは、一般のけい
光ランプに比べて水銀を用いないことから周囲の温度変
化による光出力に変動が少なく、いわゆる非温度依存性
をもち、光束の立ち上がりが良くて瞬時光束安定形とな
り、高速応答性に優れた特性を備え、液晶表示装置のバ
ックライトなどに適用されている。
光ランプに比べて水銀を用いないことから周囲の温度変
化による光出力に変動が少なく、いわゆる非温度依存性
をもち、光束の立ち上がりが良くて瞬時光束安定形とな
り、高速応答性に優れた特性を備え、液晶表示装置のバ
ックライトなどに適用されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、この種
の希ガス放電ランプは、寿命中にキセノンが消失して、
光束が落ち、ランプ寿命が短くなる不具合がある。
の希ガス放電ランプは、寿命中にキセノンが消失して、
光束が落ち、ランプ寿命が短くなる不具合がある。
【0005】この原因は以下の通りである。すなわち、
陽光柱では電子が周囲へ飛び出す傾向があり、この電子
はバルブの管壁に付着してこのバルブ壁をマイナスに帯
電させる。このため陽光柱からキセノンの正イオンが管
壁に吸引され、よってキセノンが消失する。
陽光柱では電子が周囲へ飛び出す傾向があり、この電子
はバルブの管壁に付着してこのバルブ壁をマイナスに帯
電させる。このため陽光柱からキセノンの正イオンが管
壁に吸引され、よってキセノンが消失する。
【0006】本発明はこのような事情にもとづきなされ
たもので、その目的とするところは、キセノンの消失を
防止し、長寿命となる希ガス放電ランプを提供しようと
するものである。
たもので、その目的とするところは、キセノンの消失を
防止し、長寿命となる希ガス放電ランプを提供しようと
するものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明の1番目は、バル
ブの内面にけい光体被膜を形成するとともに、このバル
ブ内に発光ガスとして少なくともキセノンを封入した希
ガス放電ランプにおいて、前記けい光体被膜は、粒子径
44〜74μmの還元鉄粉との接触時に1g当り0マイ
クロク−ロン以下の電荷、つまり負の電荷に帯電したこ
とを特徴とする。
ブの内面にけい光体被膜を形成するとともに、このバル
ブ内に発光ガスとして少なくともキセノンを封入した希
ガス放電ランプにおいて、前記けい光体被膜は、粒子径
44〜74μmの還元鉄粉との接触時に1g当り0マイ
クロク−ロン以下の電荷、つまり負の電荷に帯電したこ
とを特徴とする。
【0008】また、本発明の2番目は、バルブの内面に
けい光体層を形成するとともに、このバルブ内に発光ガ
スとして少なくともキセノンを封入した希ガス放電ラン
プにおいて、上記バルブの内面に、粒子径44〜74μ
mの還元鉄粉との接触時に1g当り0マイクロク−ロン
以下の電荷を帯電した物質からなる被膜を形成し、この
帯電被膜の上にけい光体層を形成したことを特徴とす
る。
けい光体層を形成するとともに、このバルブ内に発光ガ
スとして少なくともキセノンを封入した希ガス放電ラン
プにおいて、上記バルブの内面に、粒子径44〜74μ
mの還元鉄粉との接触時に1g当り0マイクロク−ロン
以下の電荷を帯電した物質からなる被膜を形成し、この
帯電被膜の上にけい光体層を形成したことを特徴とす
る。
【0009】さらに、本発明の3番目は、バルブ内に発
光ガスとして少なくともキセノンを封入し、バルブの内
面にけい光体層を形成しない希ガス放電ランプにおい
て、上記バルブの内面に、粒子径44〜74μmの還元
鉄粉との接触時に1g当り0マイクロク−ロン以下の電
荷を帯電した物質からなる被膜を形成したことを特徴と
する。
光ガスとして少なくともキセノンを封入し、バルブの内
面にけい光体層を形成しない希ガス放電ランプにおい
て、上記バルブの内面に、粒子径44〜74μmの還元
鉄粉との接触時に1g当り0マイクロク−ロン以下の電
荷を帯電した物質からなる被膜を形成したことを特徴と
する。
【0010】
【作用】本発明によれば、けい光体被膜、またはけい光
体被膜とバルブとの間に形成した帯電被膜、あるいはけ
い光体被膜を設けないランプではバルブの内面に形成し
た帯電被膜がそれぞれ負の帯電傾向を有するので、陽光
柱から飛び出した電子が負に帯電した被膜により反発さ
れてこの被膜の内面(放電空間側)に電子のさや、つま
り負の電界を形成するようになる。この負の電界は、陽
光柱で電離されたキセノンの正イオンを加速させてこの
電子のさやに取り込み、ここでキセノンの正イオンが電
子と再結合されて中性となる。そして、電子のさやをす
り抜けてバルブ壁に吸引されようとするキセノンの正イ
オンは、負に帯電しているけい光体被膜や帯電被膜によ
り中和され、よってキセノンの正イオンがバルブ壁に吸
引されようとするのを防止し、寿命中にキセノンが消失
するのが防止される。
体被膜とバルブとの間に形成した帯電被膜、あるいはけ
い光体被膜を設けないランプではバルブの内面に形成し
た帯電被膜がそれぞれ負の帯電傾向を有するので、陽光
柱から飛び出した電子が負に帯電した被膜により反発さ
れてこの被膜の内面(放電空間側)に電子のさや、つま
り負の電界を形成するようになる。この負の電界は、陽
光柱で電離されたキセノンの正イオンを加速させてこの
電子のさやに取り込み、ここでキセノンの正イオンが電
子と再結合されて中性となる。そして、電子のさやをす
り抜けてバルブ壁に吸引されようとするキセノンの正イ
オンは、負に帯電しているけい光体被膜や帯電被膜によ
り中和され、よってキセノンの正イオンがバルブ壁に吸
引されようとするのを防止し、寿命中にキセノンが消失
するのが防止される。
【0011】
【実施例】以下本発明について、図1ないし図5に示す
一実施例にもとづき説明する。図1において、1は密封
されたガラスバルブであり、例えば管径10.0mm以下
の細長い直管形状をなしている。
一実施例にもとづき説明する。図1において、1は密封
されたガラスバルブであり、例えば管径10.0mm以下
の細長い直管形状をなしている。
【0012】このガラスバルブ1の内面には全面に亘
り、けい光体被膜2が形成されている。このけい光体被
膜2は3波長発光形希土類けい光体により形成されてお
り、3波長発光形希土類けい光体は、例えば、赤色系け
い光体としてY2 O3 :Eu(赤色)、青色系けい光体
としてBaMg2Al16O27:Eu、および緑色けい光
体として(La,Ce,Tb)・(P,Si)O4 が用
いられており、これら3種のけい光体粉末を混合して構
成されている。これらけい光体は、図2に示すように、
けい光体粉末10の表面にSiO2 粉末15を付着させ
ることにより帯電傾向をマイナスに変化させてある。つ
まり、上記3種のけい光体粉末10に、SiO2 粉末1
5を所定の割合で付着させるとけい光体の帯電電荷量は
0以下に帯電される。
り、けい光体被膜2が形成されている。このけい光体被
膜2は3波長発光形希土類けい光体により形成されてお
り、3波長発光形希土類けい光体は、例えば、赤色系け
い光体としてY2 O3 :Eu(赤色)、青色系けい光体
としてBaMg2Al16O27:Eu、および緑色けい光
体として(La,Ce,Tb)・(P,Si)O4 が用
いられており、これら3種のけい光体粉末を混合して構
成されている。これらけい光体は、図2に示すように、
けい光体粉末10の表面にSiO2 粉末15を付着させ
ることにより帯電傾向をマイナスに変化させてある。つ
まり、上記3種のけい光体粉末10に、SiO2 粉末1
5を所定の割合で付着させるとけい光体の帯電電荷量は
0以下に帯電される。
【0013】なお、金属酸化物としては、SiO2 に代
わって、TiO2 、SnO2 、GeO2 、Nb2 O5 、
Ta2 O5 、V2 O5 、MoO3 の中から選ばれた少な
くとも一種を使用すれば同様な効果が得られる。
わって、TiO2 、SnO2 、GeO2 、Nb2 O5 、
Ta2 O5 、V2 O5 、MoO3 の中から選ばれた少な
くとも一種を使用すれば同様な効果が得られる。
【0014】また、これら酸化物15は、けい光体10
に対して0.01〜3.0重量%の範囲で付着させれば
有効である。つまり、けい光体における帯電傾向の制御
は金属酸化物の量が非常に重要な因子となっており、付
着量が3.0重量%より多くなると、各けい光体の発光
出力が著しく低下する。一方、付着量が0.01重量%
よりすくなくなると、金属酸化物を付着させる効果、つ
まり帯電傾向を変える作用が顕著でなくなる。
に対して0.01〜3.0重量%の範囲で付着させれば
有効である。つまり、けい光体における帯電傾向の制御
は金属酸化物の量が非常に重要な因子となっており、付
着量が3.0重量%より多くなると、各けい光体の発光
出力が著しく低下する。一方、付着量が0.01重量%
よりすくなくなると、金属酸化物を付着させる効果、つ
まり帯電傾向を変える作用が顕著でなくなる。
【0015】このようなバルブ1の両端部には、それぞ
れ内部に臨んで電極3、4が封装されている。これら電
極3、4はともに冷陰極である。これら電極3、4は高
周波点灯回路5に接続されている。高周波点灯回路5は
公知であるので詳しく説明しないが、2次開放電圧が1
000V(実効値)とされている。
れ内部に臨んで電極3、4が封装されている。これら電
極3、4はともに冷陰極である。これら電極3、4は高
周波点灯回路5に接続されている。高周波点灯回路5は
公知であるので詳しく説明しないが、2次開放電圧が1
000V(実効値)とされている。
【0016】このバルブ1内には、例えばキセノンX
e、またはキセノンXeとネオンNeからなる混合希ガ
スが封入されており、本実施例ではキセノンXeを初期
封入圧5.3kPaに封入してある。このような構成の
希ガス放電ランプについて、作用を説明する。
e、またはキセノンXeとネオンNeからなる混合希ガ
スが封入されており、本実施例ではキセノンXeを初期
封入圧5.3kPaに封入してある。このような構成の
希ガス放電ランプについて、作用を説明する。
【0017】高周波点灯回路5から電極3、4に高周波
電力を供給すると、バルブ1内のキセノンガスが励起さ
れ、紫外線を放出する。この紫外線はけい光体層2で可
視光に変換され、バルブ1の外部に放出される。
電力を供給すると、バルブ1内のキセノンガスが励起さ
れ、紫外線を放出する。この紫外線はけい光体層2で可
視光に変換され、バルブ1の外部に放出される。
【0018】そして、バルブ1の内面に形成されたけい
光体被膜2のけい光体10は、金属酸化物15の付着に
より相対接触帯電が負になっているので、陽光柱からバ
ルブ壁に向かおうとするキセノンのイオンがバルブ壁へ
拡散するの阻止する。つまり、この現象を図3にもとづ
き説明する。
光体被膜2のけい光体10は、金属酸化物15の付着に
より相対接触帯電が負になっているので、陽光柱からバ
ルブ壁に向かおうとするキセノンのイオンがバルブ壁へ
拡散するの阻止する。つまり、この現象を図3にもとづ
き説明する。
【0019】この種の希ガス放電灯は、放電中に陽光柱
部分で電子が拡散する。電子の拡散速度は電離したキセ
ノンの正イオンの拡散速度よりも速いため、バルブ壁に
向かって速く拡散し、図3の(A)図に模式的に示すよ
うに、けい光体被膜2の内面側に電子のさや、つまり負
に帯電した電界を作る。陽光柱で電離したキセノンの正
イオンはこの負の電界に加速されて拡散するようにな
る。しかしその大部分は負の電界の電子と結合して電気
的に中性なガス分子となる。
部分で電子が拡散する。電子の拡散速度は電離したキセ
ノンの正イオンの拡散速度よりも速いため、バルブ壁に
向かって速く拡散し、図3の(A)図に模式的に示すよ
うに、けい光体被膜2の内面側に電子のさや、つまり負
に帯電した電界を作る。陽光柱で電離したキセノンの正
イオンはこの負の電界に加速されて拡散するようにな
る。しかしその大部分は負の電界の電子と結合して電気
的に中性なガス分子となる。
【0020】従来の場合、図3の(B)図で模式的に示
すように、一部の正イオンは電子のさやをすり抜け、さ
らにごく一部はけい光体被膜を通り抜けてバルブ壁に到
達し、ガラス中の物質と反応や置換するなどによりガラ
ス壁に取り込まれる。このため、キセノンの消失が進む
ものと考えられる。
すように、一部の正イオンは電子のさやをすり抜け、さ
らにごく一部はけい光体被膜を通り抜けてバルブ壁に到
達し、ガラス中の物質と反応や置換するなどによりガラ
ス壁に取り込まれる。このため、キセノンの消失が進む
ものと考えられる。
【0021】なお、このような現象は、管壁負荷の高い
ランプ(500W/m2 以上)ではバルブ温度が高くな
るので反応が促進され、また後述するが外部電極や近接
導体を用いたランプでは、外部電極や近接導体の吸引作
用によりキセノンの正イオンをガラス壁に取り込む割合
が一層顕著である。
ランプ(500W/m2 以上)ではバルブ温度が高くな
るので反応が促進され、また後述するが外部電極や近接
導体を用いたランプでは、外部電極や近接導体の吸引作
用によりキセノンの正イオンをガラス壁に取り込む割合
が一層顕著である。
【0022】これに対し、上記実施例のように、けい光
体被膜2をマイナスに帯電させた場合は、図3の(C)
図で模式的に示すように、電子のさやをすり抜けたキセ
ノンの正イオンは、負のけい光体被膜2で捕捉されて中
和されるようになり、バルブ壁に到達するのが阻止また
は低減されると予想される。このため、キセノンイオン
がガラス中の物質と反応したり置換するなどの現象が防
止され、ガラス壁に取り込まれるのが少なくなるので、
キセノンの消失が防止されると考えられる。上記実施例
の希ガス放電灯を実験した結果を説明する。図4は、ラ
ンプ電流を4mA一定として連続点灯した場合に、点灯
時間の経過に伴うキセノンガス圧の変化を測定したもの
である。また、図5は、同じく点灯時間の経過に伴う輝
度維持率を調べたものである。
体被膜2をマイナスに帯電させた場合は、図3の(C)
図で模式的に示すように、電子のさやをすり抜けたキセ
ノンの正イオンは、負のけい光体被膜2で捕捉されて中
和されるようになり、バルブ壁に到達するのが阻止また
は低減されると予想される。このため、キセノンイオン
がガラス中の物質と反応したり置換するなどの現象が防
止され、ガラス壁に取り込まれるのが少なくなるので、
キセノンの消失が防止されると考えられる。上記実施例
の希ガス放電灯を実験した結果を説明する。図4は、ラ
ンプ電流を4mA一定として連続点灯した場合に、点灯
時間の経過に伴うキセノンガス圧の変化を測定したもの
である。また、図5は、同じく点灯時間の経過に伴う輝
度維持率を調べたものである。
【0023】これら図4および図5においてそれぞれ、
特性(1)は従来の3波長発光形希土類けい光体を用い
たランプ、特性(2)は帯電傾向をマイナスに制御した
3波長発光形希土類けい光体を用いた上記図1の構成の
ランプの場合である。
特性(1)は従来の3波長発光形希土類けい光体を用い
たランプ、特性(2)は帯電傾向をマイナスに制御した
3波長発光形希土類けい光体を用いた上記図1の構成の
ランプの場合である。
【0024】図4の特性図から判るように、本実施例の
ランプの場合、点灯時間の経過に伴うガス圧の低下が少
なく、したがってキセノンの消失が軽減されていること
が確認される。また、図5の特性図より、本実施例のラ
ンプは点灯時間の経過に伴う輝度の低下が少なくなるこ
とが認められる。なお、本発明は上記第1の実施例の構
造に制約されるものではない。
ランプの場合、点灯時間の経過に伴うガス圧の低下が少
なく、したがってキセノンの消失が軽減されていること
が確認される。また、図5の特性図より、本実施例のラ
ンプは点灯時間の経過に伴う輝度の低下が少なくなるこ
とが認められる。なお、本発明は上記第1の実施例の構
造に制約されるものではない。
【0025】すなわち、上記第1の実施例では、けい光
体被膜2の電荷を負に帯電させるために、けい光体粉末
10にSiO2 などの金属酸化物粉末15を所定の割合
で付着させ、これを懸濁液に混ぜてバルブ1の内面に塗
布するようにしたが、けい光体粉末10を懸濁液に混ぜ
るとともに、SiO2 などの金属酸化物粉末15を上記
と同質の他の懸濁液に混ぜ、これら懸濁液同志を所定の
割合で混ぜ合わせてバルブ1の内面に塗布するようにし
てもよい。この場合はSiO2 などの金属酸化物粉末1
5が電荷を負に帯電させるようになり、上記第1の実施
例と同様の作用によりキセノンの消失を軽減する。ま
た、図6に示す第2の実施例のような構成であってもよ
い。
体被膜2の電荷を負に帯電させるために、けい光体粉末
10にSiO2 などの金属酸化物粉末15を所定の割合
で付着させ、これを懸濁液に混ぜてバルブ1の内面に塗
布するようにしたが、けい光体粉末10を懸濁液に混ぜ
るとともに、SiO2 などの金属酸化物粉末15を上記
と同質の他の懸濁液に混ぜ、これら懸濁液同志を所定の
割合で混ぜ合わせてバルブ1の内面に塗布するようにし
てもよい。この場合はSiO2 などの金属酸化物粉末1
5が電荷を負に帯電させるようになり、上記第1の実施
例と同様の作用によりキセノンの消失を軽減する。ま
た、図6に示す第2の実施例のような構成であってもよ
い。
【0026】すなわち、図6に示す第2の実施例の場合
は、バルブ1の内面にSiO2 などの金属酸化物からな
る被膜20を形成してある。この被膜20は膜厚1μm
程度であり、金属酸化物の粉末自身が負の電荷を有する
のでこの被膜20も負に帯電している。このような電荷
被膜20の内面に、従来と同様のけい光体被膜21を積
層して形成してある。
は、バルブ1の内面にSiO2 などの金属酸化物からな
る被膜20を形成してある。この被膜20は膜厚1μm
程度であり、金属酸化物の粉末自身が負の電荷を有する
のでこの被膜20も負に帯電している。このような電荷
被膜20の内面に、従来と同様のけい光体被膜21を積
層して形成してある。
【0027】このような構成の場合、電子のさやおよび
けい光体被膜21をすり抜けてバルブ壁に侵入しようと
するキセノンの正イオンを電荷被膜20が中和し、した
がってキセノンのイオンがバルブ壁に到達するのを阻止
する。このため、キセノンの消失が防止される。さら
に、本発明は図7に示す第3の実施例のような構成であ
ってもよい。図7に示す第3の実施例は、電極の一方は
内部電極31であり、他方はバルブ1の外面に帯状に形
成された銀ペーストなどからなる外部電極32である。
このように、外部電極32をもつランプの場合は、外部
電極32がキセノンイオンを吸引することがあるので、
本発明の適用が一層有効である。
けい光体被膜21をすり抜けてバルブ壁に侵入しようと
するキセノンの正イオンを電荷被膜20が中和し、した
がってキセノンのイオンがバルブ壁に到達するのを阻止
する。このため、キセノンの消失が防止される。さら
に、本発明は図7に示す第3の実施例のような構成であ
ってもよい。図7に示す第3の実施例は、電極の一方は
内部電極31であり、他方はバルブ1の外面に帯状に形
成された銀ペーストなどからなる外部電極32である。
このように、外部電極32をもつランプの場合は、外部
電極32がキセノンイオンを吸引することがあるので、
本発明の適用が一層有効である。
【0028】そしてまた、図8に示す第4の実施例の場
合は、一対の電極はそれぞれバルブ1の外面に帯状に形
成された銀ペーストなどからなる外部電極32、33と
されている。このようなランプであっても、本発明の実
施が可能である。
合は、一対の電極はそれぞれバルブ1の外面に帯状に形
成された銀ペーストなどからなる外部電極32、33と
されている。このようなランプであっても、本発明の実
施が可能である。
【0029】上記第2および第3の実施例の場合、外部
に設けた電極32、33がキセノンのイオンを吸引する
作用が強く、したがってキセノンの消失割合が図1の構
造のランプに比べて著しい。しかしながら、これらのラ
ンプも、けい光体被膜2の帯電傾向を負に制御すること
により、図4に示す特性(3)(=図7の第2実施例の
場合)、および特性(4)(=図8の第3実施例の場
合)の通り、キセノンガス圧の低下が軽減されることを
確認している。さらに、本発明はけい光体被膜を用いな
い希ガス放電灯であってもよい。
に設けた電極32、33がキセノンのイオンを吸引する
作用が強く、したがってキセノンの消失割合が図1の構
造のランプに比べて著しい。しかしながら、これらのラ
ンプも、けい光体被膜2の帯電傾向を負に制御すること
により、図4に示す特性(3)(=図7の第2実施例の
場合)、および特性(4)(=図8の第3実施例の場
合)の通り、キセノンガス圧の低下が軽減されることを
確認している。さらに、本発明はけい光体被膜を用いな
い希ガス放電灯であってもよい。
【0030】すなわち、図9に示す第5の実施例は、バ
ルブ1の内面にけい光体被膜を形成していないが、帯電
傾向を制御するため、バルブ1の内面にSiO2 などの
ような透明な金属酸化物粉末からなる電荷被膜40を形
成してある。この電荷被膜40は負に帯電されているこ
とはもちろんであり、キセノンの正イオンを中和するこ
とによりバルブ壁に侵入するのを防止する。また、内部
の電極は冷陰極に限らず熱陰極であってもよい。
ルブ1の内面にけい光体被膜を形成していないが、帯電
傾向を制御するため、バルブ1の内面にSiO2 などの
ような透明な金属酸化物粉末からなる電荷被膜40を形
成してある。この電荷被膜40は負に帯電されているこ
とはもちろんであり、キセノンの正イオンを中和するこ
とによりバルブ壁に侵入するのを防止する。また、内部
の電極は冷陰極に限らず熱陰極であってもよい。
【0031】さらに、けい光体としては、3波長発光形
希土類けい光体に制約されるものではなく、けい光体自
身がプラスの帯電傾向をもつけい光体であれば全て適用
可能である。そして、本発明は直管形けい光ランプに限
らず、環形、コンパクト屈曲形などのランプにも適用可
能である。
希土類けい光体に制約されるものではなく、けい光体自
身がプラスの帯電傾向をもつけい光体であれば全て適用
可能である。そして、本発明は直管形けい光ランプに限
らず、環形、コンパクト屈曲形などのランプにも適用可
能である。
【0032】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、け
い光体被膜、またはけい光体被膜とバルブとの間に形成
した帯電被膜、あるいはけい光体被膜を設けないランプ
ではバルブの内面に形成した帯電被膜がそれぞれ負の帯
電傾向を有するので、陽光柱で電離されたキセノンの正
イオンを中和し、よってキセノンの正イオンがバルブ壁
に吸引されようとするのを阻止するため、寿命中にキセ
ノンが消失するのが防止される。このため、輝度維持率
が高くなり、寿命も長くなる。
い光体被膜、またはけい光体被膜とバルブとの間に形成
した帯電被膜、あるいはけい光体被膜を設けないランプ
ではバルブの内面に形成した帯電被膜がそれぞれ負の帯
電傾向を有するので、陽光柱で電離されたキセノンの正
イオンを中和し、よってキセノンの正イオンがバルブ壁
に吸引されようとするのを阻止するため、寿命中にキセ
ノンが消失するのが防止される。このため、輝度維持率
が高くなり、寿命も長くなる。
【図1】本発明の第1の実施例を示す希ガス放電ランプ
の断面図。
の断面図。
【図2】けい光体粉末の表面にSiO2 粉末を付着した
状態を示す模式図。
状態を示す模式図。
【図3】本発明の作用を説明するもので、(A)図は一
般的な傾向を説明する模式図、(B)図は従来の場合を
説明する模式図、(C)図は本実施例の場合を説明する
模式図。
般的な傾向を説明する模式図、(B)図は従来の場合を
説明する模式図、(C)図は本実施例の場合を説明する
模式図。
【図4】点灯時間とキセノンのガス圧との関係を示す特
性図。
性図。
【図5】点灯時間と輝度維持率との関係を示す特性図。
【図6】本発明の第2の実施例を示す希ガス放電ランプ
の断面図。
の断面図。
【図7】本発明の第3の実施例を示す希ガス放電ランプ
の断面図。
の断面図。
【図8】本発明の第4の実施例を示す希ガス放電ランプ
の断面図。
の断面図。
【図9】本発明の第5の実施例を示す希ガス放電ランプ
の断面図。
の断面図。
1…バルブ、2、21…けい光体被膜、3、4、31、
32、33…電極、5…高周波点灯回路、10…けい光
体、15…金属酸化物粉末、20、40…電荷被膜。
32、33…電極、5…高周波点灯回路、10…けい光
体、15…金属酸化物粉末、20、40…電荷被膜。
Claims (6)
- 【請求項1】 バルブの内面にけい光体被膜を形成する
とともに、このバルブ内に発光ガスとして少なくともキ
セノンを封入した希ガス放電ランプにおいて、 上記けい光被膜は、粒子径44〜74μmの還元鉄粉と
の接触時に1g当り0マイクロク−ロン以下の電荷を帯
電したことを特徴とする希ガス放電ランプ。 - 【請求項2】 上記けい光被膜を構成するけい光体は、
金属酸化物の粒子を付着させることにより、けい光体1
g当り0マイクロク−ロン以下の電荷を帯電したことを
特徴とする請求項1に記載の希ガス放電ランプ。 - 【請求項3】 上記けい光被膜は、けい光体と金属酸化
物の粒子とを混合することにより1g当り0マイクロク
−ロン以下の電荷を帯電したことを特徴とする請求項1
に記載の希ガス放電ランプ。 - 【請求項4】 上記金属酸化物は、TiO2 、Sn
O2 、GeO2 、SiO2 、Nb2 O5 、Ta2 O5 、
V2 O5 、MoO3 の中から選ばれた少なくとも1種で
あることを特徴とする請求項2または請求項3に記載の
希ガス放電ランプ。 - 【請求項5】 バルブの内面にけい光体層を形成すると
ともに、このバルブ内に発光ガスとして少なくともキセ
ノンを封入した希ガス放電ランプにおいて、 上記バルブの内面に、粒子径44〜74μmの還元鉄粉
との接触時に1g当り0マイクロク−ロン以下の電荷を
帯電した物質からなる被膜を形成し、この帯電被膜の上
にけい光体層を形成したことを特徴とする希ガス放電ラ
ンプ。 - 【請求項6】 バルブ内に発光ガスとして少なくともキ
セノンを封入し、けい光体被膜を設けない希ガス放電ラ
ンプにおいて、 上記バルブの内面に、粒子径44〜74μmの還元鉄粉
との接触時に1g当り0マイクロク−ロン以下の電荷を
帯電した物質からなる被膜を形成したことを特徴とする
希ガス放電ランプ。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP24986191A JPH0589843A (ja) | 1991-09-27 | 1991-09-27 | 希ガス放電ランプ |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP24986191A JPH0589843A (ja) | 1991-09-27 | 1991-09-27 | 希ガス放電ランプ |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0589843A true JPH0589843A (ja) | 1993-04-09 |
Family
ID=17199282
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP24986191A Pending JPH0589843A (ja) | 1991-09-27 | 1991-09-27 | 希ガス放電ランプ |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0589843A (ja) |
-
1991
- 1991-09-27 JP JP24986191A patent/JPH0589843A/ja active Pending
Similar Documents
| Publication | Publication Date | Title |
|---|---|---|
| US5402036A (en) | Low pressure mercury vapor discharge lamp having double layers | |
| JP2000311660A (ja) | ガス放電ランプ | |
| EP0184215B1 (en) | Low pressure arc discharge tube | |
| CN101189704A (zh) | 荧光灯、背光照明单元以及液晶电视 | |
| JP3189285B2 (ja) | 無電極形低圧放電灯 | |
| JPH0589843A (ja) | 希ガス放電ランプ | |
| JP4199022B2 (ja) | 冷陰極蛍光ランプ | |
| EP0466138B1 (en) | Cold cathode discharge lamp | |
| JPH11354079A (ja) | 放電ランプ | |
| JPH11250861A (ja) | ラピッドスタート形蛍光ランプおよび照明装置 | |
| JPH07130329A (ja) | 放電ランプおよびバックライト装置 | |
| JP3486908B2 (ja) | 低圧水銀蒸気放電ランプ | |
| JPS6319750A (ja) | 低圧放電灯 | |
| JPH05144412A (ja) | 蛍光ランプ | |
| JP3376608B2 (ja) | 冷陰極放電ランプ | |
| JP2871069B2 (ja) | カラー映像表示装置用蛍光ランプ | |
| JP3697019B2 (ja) | 蛍光ランプ用電極、蛍光ランプおよび照明装置 | |
| JPH0785842A (ja) | ラピッドスタート形けい光ランプ | |
| JP3343362B2 (ja) | ラピッドスタ−ト形けい光ランプ | |
| JPH10228884A (ja) | 蛍光ランプおよび照明装置 | |
| JPH05314954A (ja) | 低圧放電灯 | |
| JP2002367561A (ja) | 冷陰極蛍光ランプ | |
| JP3673624B2 (ja) | エミッタ、電極、冷陰極蛍光ランプおよび照明装置 | |
| JPH0992218A (ja) | 蛍光ランプ及びその製造方法 | |
| JP3970418B2 (ja) | 放電管 |