JPH0590271U - 冷媒注入弁用コネクタ - Google Patents

冷媒注入弁用コネクタ

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JPH0590271U
JPH0590271U JP2760892U JP2760892U JPH0590271U JP H0590271 U JPH0590271 U JP H0590271U JP 2760892 U JP2760892 U JP 2760892U JP 2760892 U JP2760892 U JP 2760892U JP H0590271 U JPH0590271 U JP H0590271U
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shaft
injection valve
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峰隆 溝添
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 冷媒注入弁に連結するのに必要な設置スペー
スが小さくて済み、冷媒注入弁に内蔵された虫式バルブ
を開閉作動する際の操作性が良好で、しかも、冷房サイ
クル内から放出される潤滑油の量を減少させること 【構成】 バルブ本体61と、連結機構62とを有し、
チャージホース42(43)が接続されたピストンシャ
フト67を、軸方向に沿う前進限位置と後進限位置とに
進退移動自在にバルブ本体61に設ける。また、冷媒注
入弁18に内蔵された虫式バルブ21をピストンシャフ
ト67の移動位置に応じて作動させるバルブシャフト7
7に、冷媒配管16、17内の冷媒圧力に応じて冷媒通
路87の断面積を変化させる圧力調整部材85を摺動自
在に挿通する。特に、この圧力調整部材85は、冷媒配
管16、17内の冷媒圧力が高いときには圧縮コイルば
ね86の弾発力に抗して冷媒通路87の断面積を小さく
するように作動する。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、冷媒配管に接合されると共に虫式バルブが内蔵された冷媒注入弁に 対して冷媒チャージ用ホースを接続するための冷媒注入弁用コネクタに関する。
【0002】
【従来の技術】
図6に示すように、例えば、自動車用冷房サイクル10は、冷媒を圧縮するコ ンプレッサ11と、コンプレッサ11で圧縮されたガス冷媒を凝縮するコンデン サ12と、コンデンサ12で液化した液冷媒を一時貯溜して冷媒中の水分や塵芥 を取り除くリキッドタンク13と、リキッドタンク13からの液冷媒を断熱膨張 して低温低圧の霧状冷媒とする膨張弁14と、この低圧霧状の冷媒を気化させて 車室内へ吹き出される空気を冷却するエバポレ―タ15とを有している。このよ うな冷房サイクル10内に冷媒を注入したり、冷媒を補充したり、サイクル10 内を真空引き(エアーパージ)したりするために、高圧側冷媒配管16及び低圧 側冷媒配管17のそれぞれには、冷媒注入弁18が接合されている(実開昭64 −25683号公報)。
【0003】 一般的な冷媒注入弁18は、図5に示すように、冷媒配管16(17)に接合 され配管内に連通するチャージポート19が形成されたハウジング20と、この ハウジング20内に取り付けられた虫式バルブ21とを有する。この虫式バルブ 21は、冷媒を注入・補充するときや、サイクル10内を真空引きするときに、 その弁機構を開状態にするようになっており、ハウジング20の内周面に螺合さ れた頭部22と、この頭部22に螺合された胴部23とを有している。頭部22 及び胴部23の中空部内には、上端に押圧冠24が形成され、下端にパッキン受 け25が形成されたシャフト26が進退移動自在に設けられている。パッキン受 け25にはパッキン27が取り付けられており、シャフト26と胴部23との間 には、前記パッキン27を胴部23の下端に圧接させる方向の弾発力をシャフト 26に付勢するスプリング28が設けられている。シャフト26がスプリング2 8の弾発力に抗して図中下側に移動すると、胴部23の下端とパッキン27との 間に、冷媒注入口29をなす隙間が形成されるようになっている。また、胴部2 3には、ハウジング20内周面との間の隙間を閉塞するシール部材30が取り付 けられている。
【0004】 このような虫式バルブ21が内蔵された冷媒注入弁18にあっては、冷媒を注 入・補充するときや、サイクル10内を真空引きするときには、押圧冠24が押 し下げられ、シャフト26がスプリング28の弾発力に抗して図中下側に移動さ れる。これにより、パッキン27が胴部23の下端から離間して冷媒注入口29 が開かれ、この冷媒注入口29を介してサイクル10内への冷媒注入やサイクル 10内の真空引き等が行われる。そして、冷媒の注入や真空引きが完了したとき には、押圧冠24の押し下げが解除され、シャフト26がスプリング28の弾発 力によって図中上側に移動される。これにより、パッキン27が胴部23の下端 に圧接して冷媒注入口29が閉じられ、冷媒注入口29からの冷媒洩れが防止さ れている。また、シ―ル部材30がハウジング20内周面と胴部23との間をシ ―ルすることによって、この胴部23の外方からの冷媒洩れが防止されている。
【0005】 冷媒注入弁18を介して冷房サイクル10内に冷媒を実際に注入する場合には 、図6に示す冷媒充填システム35が用いられる。この冷媒充填システム35は 、冷媒の注入や真空引きの作業に対応させて流路が切り替えられるマニホールド ゲージ36を有している。このマニホールドゲージ36には、前記流路の切り替 えを行うための低圧側、高圧側、真空引き用の各バルブ37、38、39、低圧 側流路の圧力ないし負圧を測定する低圧側圧力計40、高圧側流路の圧力ないし 負圧を測定する高圧側圧力計41が設けられている。前記バルブ37、38、3 9のそれぞれには、低圧側チャージホース42、高圧側チャージホース43、真 空引き用チャージホース44の一端が接続されている。低圧側及び高圧側チャー ジホース42、43のそれぞれの他端には、冷媒注入弁18に対して各ホース4 2、43を接続するためのコネクタ45が接続され、真空引き用チャージホース 44の他端には、真空ポンプ46が接続されている。また、マニホールドゲージ 36には、チャージホース47及びチャージバルブ48を介して冷媒注入缶49 が接続されている。
【0006】 冷媒注入弁18に対してチャージホース42(43)を接続するための従来の コネクタ45は、図7に示す通りである。図示するように、コネクタ45は、冷 媒注入弁18に内蔵された虫式バルブ21を作動させて冷媒注入口29の開閉を 行うバルブ本体46と、このバルブ本体46を冷媒注入弁18に対して着脱自在 に連結する連結機構47とを有している。バルブ本体46には、チャージホース 42(43)が接続されるホース接続部48が径方向外方に突出するように設け られており、このホース接続部48は、バルブ本体46の内部に形成された冷媒 通路49に連通している。また、バルブ本体46には、ハンドル50により回転 駆動されるシャフト51が設けられており、このシャフト51の先端には、スロ ート部52を開閉して冷媒通路49を開閉するテーパ形状を有する弁部53が形 成されている。前記ハンドル50は、バルブ本体45の軸方向上方位置に設けら れている。弁部53には虫式バルブ21の押圧冠24に当接するバルブシャフト 54が連結されている。
【0007】 そして、ハンドル50を回してシャフト51を下げると、弁部53も下がって 冷媒通路49が開かれると共に、バルブシャフト54が虫式バルブ21の押圧冠 24を押圧して虫式バルブ21の冷媒注入口29が開かれる。これにより、チャ ージホース42(43)と冷媒配管17(16)内とが連通される。この状態か らハンドル50を回してシャフト51を上げると、弁部53がスロート部52に 当接して冷媒通路49が閉じられると共に、押圧冠24の押圧が解除されて虫式 バルブ21の冷媒注入口29も閉じられる。これにより、チャージホース42( 43)と冷媒配管17(16)内との連通が遮断されるようになっている。
【0008】
【考案が解決しようとする課題】
上記従来のコネクタ45は、ホース接続部48がバルブ本体46の径方向外方 に突出するように設けられ、また、ハンドル50がバルブ本体46の軸方向上方 位置に設けらていることから、コネクタ45自身が比較的大きなものとなってい る。更に、従来のコネクタ45では、ハンドル50を回転操作するためのスペー スや、ホース接続部48にチャージホース42、43を接続したり、接続された ホース42、43が折れ曲がらないようにしておくためのスペース等の比較的大 きな作業スペースが必要である。このように、コネクタ45自身の大きさに加え て、大きな作業スペースが必要であることから、コネクタ45を冷媒注入弁18 に連結するためには、結果的に大きな設置スペースが必要となる。従って、冷媒 注入弁18を冷媒配管17、16に接合する位置は、前記設置スペースが大きく 取れる位置に限られることになり、設計上の自由度が狭められるという不具合が あった。
【0009】 更に、冷媒注入弁18に連結されたコネクタ45は比較的狭小なエンジンルー ム内に位置することから、ある程度の作業スペースが確保されているとしても、 ハンドル50を回転する操作は必ずしも容易なものではなく、虫式バルブ21を 作動するための操作性が良好でなかった。
【0010】 また、冷房サイクル10内から冷媒を抜く場合に、このサイクル10内が比較 的高圧状態になっているときがある。このようなときに、ハンドル50を回して 冷媒通路49及び虫式バルブ21の冷媒注入口29を開くと、冷媒配管17、1 6内の冷媒が冷媒注入口29から急激に噴出するのに伴い、冷房サイクル10内 に封入された潤滑油も冷媒と一緒に放出されていた。このため、冷媒を再充填し たときには、潤滑油も補給しなければならず、潤滑油の無駄や、作業工程の増加 を招くという欠点もあった。潤滑油の放出を減少させるためにハンドル50を微 小に開くことも考えられるが、作業者の熟練度等によって個人差が現われ、また 、上述のような狭小なスペースでハンドル50を回転しなければならないため、 作業も行い難いという問題がある。
【0011】 本考案は、このような従来技術に伴う課題を解決するためになされたものであ り、冷媒注入弁に連結するのに必要な設置スペースが小さくて済み、冷媒注入弁 に内蔵された虫式バルブを開閉作動する際の操作性が良好で、しかも、冷房サイ クル内から放出される潤滑油の量を減少し得る冷媒注入弁用コネクタを提供する ことを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するための本考案は、冷媒配管に接合されると共に虫式バルブ が内蔵された冷媒注入弁に対して冷媒チャージ用ホースを接続するためのコネク タであって、前記虫式バルブを作動させて冷媒注入口の開閉を行うバルブ本体と 、このバルブ本体を冷媒注入弁に対して着脱自在に連結する連結機構とを有して なる冷媒注入弁用コネクタにおいて、前記バルブ本体は、このバルブ本体内に形 成される冷媒通路に連通する中心孔が形成されると共に一端に前記ホースが接続 され、前進限位置と後進限位置とに軸方向に進退移動自在なピストンシャフトと 、このピストンシャフトの他端に接続され、ピストンシャフトが前記前進限位置 に移動したときには前記虫式バルブを押圧して前記冷媒注入口を開き、ピストン シャフトが前記後進限位置に移動したときには前記虫式バルブの押圧を解除して 前記虫式バルブにより前記冷媒注入口を閉じるバルブシャフトと、このバルブシ ャフトに摺動自在に挿通され、前記冷媒配管内の冷媒圧力が所定圧力よりも低い ときには前記冷媒通路の断面積を大きくする方向の弾発力が弾発手段により付勢 され、前記冷媒配管内の前記冷媒圧力が所定圧力よりも高いときには前記弾発力 に抗して前記冷媒通路の断面積を小さくする圧力調整部材とを有することを特徴 とする冷媒注入弁用コネクタである。
【0013】
【作用】
冷媒チャージ用ホースが接続されたピストンシャフトを押して前進限位置に移 動させると、冷媒注入弁の虫式バルブがバルブシャフトにより押圧され、冷媒注 入口が開かれる。一方、ピストンシャフトを引いて後進限位置に移動させると、 バルブシャフトによる虫式バルブの押圧が解除され、冷媒注入口が閉じられる。 また、バルブシャフトに挿通された圧力調整部材は、冷媒配管内の冷媒圧力が所 定圧力よりも低いときには、弾発手段の弾発力が付勢されて冷媒通路の断面積を 大きくし、前記冷媒圧力が所定圧力よりも高いときには、弾発手段の弾発力に抗 して冷媒通路の断面積を小さくする。
【0014】 例えば、冷媒配管内から冷媒を抜き取る作業を行う場合であって冷媒配管内の 冷媒圧力が高いときには、圧力調整部材により冷媒通路が狭められることによっ て、この冷媒通路を通る際の冷媒圧力が比較的低圧の一定圧力となるため、冷媒 配管内の冷媒が冷媒通路から急激に噴出され難くなり、冷房配管内から放出され る潤滑油の量が減少することになる。
【0015】 また、このように構成したコネクタは、虫式バルブを作動させて冷媒注入口を 開閉するためには、ホースが接続されたピストンシャフトを進退移動させるだけ で良いので、例えばハンドルを回転操作する場合と比較すると、操作が容易であ り、虫式バルブを開閉作動する際の操作性が良好となる。
【0016】 また、ホースを接続する部分がバルブ本体の径方向外方に突出しないため、コ ネクタ自身が比較的小さなものとなる。更に、ピストンシャフトを進退移動する だけで虫式バルブを作動させることができるため、例えばハンドルを回転操作す る場合と比較すると、操作に要する作業スペースも小さくなる。また、ピストン シャフトを進退移動させるのに要する作業スペースが、接続したホースが折れ曲 がらないようにしておくためのスペースと共用されることになる。このように、 コネクタ自身が小さいのに加えて、作業スペースも小さくて良いことから、コネ クタを冷媒注入弁に連結するのに必要な設置スペースが結果的に小さくなる。従 って、冷媒注入弁を冷媒配管に接合する位置の制限が少なくなり、設計上の自由 度が高められることになる。
【0017】
【実施例】
以下、本考案の一実施例について図面を参照して説明する。 図1は、本考案の一実施例に係る冷媒注入弁用コネクタを示し、特に、冷媒注 入弁に完全に連結させた状態を示す要部断面図、図2は、図1に示されるバルブ 本体が冷媒注入弁を開いたときの状態を示す要部断面図、図3は、図1に示され る連結機構を作動させる前の状態を示す要部断面図であり、図5〜図7に示した 部材と共通する部材には同一の符号を付してその説明は省略する。
【0018】 本実施例のコネクタ60は、冷媒配管16、17に接合されると共に虫式バル ブ21が内蔵された冷媒注入弁18に対して冷媒チャージ用ホース42、43を 接続するためのものであって、図1に示すように、虫式バルブ21を作動させて 冷媒注入口29の開閉を行うバルブ本体61と、このバルブ本体61を冷媒注入 弁18に対して着脱自在に連結する連結機構62とを有している。
【0019】 バルブ本体61は、第1ケーシング63と、この第1ケーシング63の軸方向 に螺合され略円筒形状を呈する第2ケーシング64とを有し、第2ケーシング6 4の内周面には、冷媒注入弁18のハウジング20上端に当接する内周リング部 65が形成されている。これら両ケーシング63、64内に形成される中空部に は、中心孔66が形成されたピストンシャフト67が前進限位置と後進限位置と に進退移動自在に設けられている。ピストンシャフト67の一端は、第1ケーシ ング63に形成した通孔68を貫通して軸方向外方に延伸しており、この部位に 、低圧側あるいは高圧側のチャージホース42、43が接続されている。ピスト ンシャフト67の前記一端寄りには大径に形成された第1係止部69が設けられ 、図2に示すように、この第1係止部69の軸方向下端面が第1ケーシング63 の軸方向外面に当接することによって、ピストンシャフト67の前進限位置が規 制される。また、ピストンシャフト67の略中央部分にも大径に形成された第2 係止部70が設けられ、図1に示すように、この第2係止部70の軸方向上端面 が第1ケーシング63の軸方向内面に当接することによって、ピストンシャフト 67の後進限位置が規制される。更に、ピストンシャフト67が前進限位置及び 後進限位置に移動した状態を保持するために、第2係止部70には第1凹部71 と第2凹部72とが形成され、これらに係合する凸部73が第1ケーシング63 の内周面に形成されている。図2に示すように、第1凹部71が凸部73に係合 することによりピストンシャフト67が前進限位置に移動した状態が保持され、 図1に示すように、第2凹部72が凸部73に係合することによりピストンシャ フト67が後進限位置に移動した状態が保持される。また、ピストンシャフト6 7が進退移動する際のシールを行うため、ピストンシャフト67には略円盤形状 を有するゴムブーツ74が取り付けられ、このゴムブーツ74の外周縁部は両ケ ーシング63、64により挟持されている。尚、凸部73は、ボール部材を第1 ケーシング63の内周面に取り付けることにより構成しても良い。
【0020】 ピストンシャフト67の他端には、中心孔66に連通する小孔75が形成され たプレート76を介して、軸方向に延伸するバルブシャフト77の一端が接続さ れている。このバルブシャフト77の他端には、虫式バルブ21の押圧冠24に 当接し得る押圧部78が形成されており、ピストンシャフト67が前進限位置に 移動したときには、押圧部78が虫式バルブ21の押圧冠24を押圧し、弁機構 を作動させて冷媒注入口29が開かれる。一方、ピストンシャフト67が後進限 位置に移動したときには、押圧部78が押圧冠24から離間して冷媒注入口29 が閉じられる。
【0021】 第2ケーシング64内には中空のピストン80が摺動自在に設けられ、このピ ストン80と前記プレート76との間には、これらを離間させる方向の弾発力を 付勢するスプリング81が設けられている。ピストン80の上端内周面にはスト ッパ82が取り付けられている。このストッパ82が、バルブシャフト77に設 けたボール部79に当接することによって、プレート76に対するピストン80 の離間位置が規制されている。ピストンシャフト67が後進限位置に移動したと きには、図1に示すように、ピストン80の下端面は第2ケーシング64の内周 リング部65に当接しておらず、スプリング81の弾発力によって、ストッパ8 2がバルブシャフト77のボール部79に当接して、ピストン80は前記離間位 置に移動している。一方、ピストンシャフト67が前進限位置に移動したときに は、図2に示すように、ピストン80が内周リング部65に当接した後もピスト ンシャフト67が前進移動するため、スプリング81が更に圧縮されて、バルブ シャフト77のボール部79はストッパ82から離れている。
【0022】 特に、本実施例のコネクタ60にあっては、バルブシャフト77のボール部7 9と押圧部78との間には、バルブ本体61内に形成される冷媒通路の断面積を サイクル10内の冷媒圧力に応じて変化させる圧力調整部材85が摺動自在に挿 通されている。圧力調整部材85は、略円錘台の形状を有しており、この圧力調 整部材85とボール部79との間には、これらを離間させる方向の弾発力を付勢 する圧縮コイルばね(弾発手段に相当する)86が設けられている。そして、図 4(A)に示すように、冷媒配管16、17内の冷媒圧力が所定圧力(例えば、 20kg/cm2 )よりも低いときには、圧力調整部材85は、前記弾発力が付 勢されてバルブシャフト77の押圧部78に当接しており、冷媒通路のうちピス トン80に形成したテーパ面80aとの間の冷媒通路87を大きく開いている。 一方、冷媒配管16、17内の冷媒圧力が前記所定圧力よりも高いときには、同 図(B)に示すように、圧力調整部材85は、冷媒配管16、17内から噴出さ れる高圧冷媒により押圧されて、前記弾発力に抗してバルブシャフト77に沿っ て摺動しつつ上方に移動される。これにより、テーパ面80aと圧力調整部材8 5との間に形成される冷媒通路87の断面積が小さくなる。尚、本実施例では、 ピストン80と圧力調整部材85との間に形成される冷媒通路87の断面積を冷 媒配管16、17内の冷媒圧力に応じて変化させるようにしたが、断面積を変化 させる部位はこれに限定されるものではない。例えば、第2ケーシング64の内 周リング部65の形状や圧力調整部材85の形状を適宜変更して、内周リング部 65と圧力調整部材85との間に形成される冷媒通路の断面積を前記冷媒圧力に 応じて変化させるように構成しても良い。
【0023】 前記連結機構62は、従来公知のいわゆるクイックジョイントより構成されて おり、第2ケーシング64の外周に形成された外周リング部90に対して所定の 軸方向位置で係止する第1外筒91と、この第1外筒91に螺合された第2外筒 92と、外周リング部90と第2外筒92との間に設けられたスプリング93と 、冷媒注入弁18のハウジング20に形成されたテ―パ状のコマ部20aに係合 する係止球94とを有する。係止球94は、第2ケーシング64の下端部に形成 された収容溝95内に収容されており、この係止球94の径方向位置は、第2外 筒92の内周側に形成された大内径部92aと小内径部92bとによって規制さ れるようになっている。すなわち、図3に示すように、第1、第2外筒91、9 2を第2ケーシング64に対して軸方向上方に移動してスプリング93を圧縮さ せた状態では、係止球94は大内径部92a方向に移動可能となり、第2ケーシ ング64内に冷媒注入弁18を挿入可能となる。また、図1及び図2に示すよう に、第1、第2外筒91、92を第2ケーシング64に対して軸方向下方に移動 すれば、係止球94は小内径部92bに当接し、その径方向移動が制限されて前 記コマ部20aに係合する。これにより、バルブ本体61が冷媒注入弁18に対 して連結されることになる。そして、係止球94がコマ部20aに係合した状態 は、スプリング93の弾発力により維持される。また、冷媒注入弁18のハウジ ング20の外周と第2ケーシング64の内周との間には、Oリング96が装着さ れ、冷媒が漏れないようになっている。
【0024】 次ぎに、本実施例の作用を説明する。
【0025】 先ず、チャージホース42、43内の真空引きを行う場合には、図6に示す冷 媒充填システム35において、低圧側チャージホース42を接続したコネクタ6 0のバルブ本体61が、そのコネクタ60に設けた連結機構62を介して、低圧 側冷媒配管17に接合された冷媒注入弁18に対して連結される。同様に、高圧 側チャージホース43を接続したコネクタ60のバルブ本体61も、連結機構6 2を介して、高圧側の冷媒注入弁18に対して連結される。このとき、ピストン シャフト67は、図1に示すように、第2係止部70の第2凹部72が第1ケー シング63の凸部73に係合することにより、後進限位置に保持されている。従 って、虫式バルブ21の弁機構は作動されておらず、冷媒注入口29は閉じられ ている。次いで、マニホールドゲージ36の各バルブ37、38、39が開かれ 、真空ポンプ46が作動される。これにより、チャージホース42、43内及び バルブ本体61内の真空引きが開始され、圧力計40、41が所定の負圧を示す まで真空引きが継続される。真空引きが完了すると、真空ポンプ46が停止され 、各バルブ37、38、39も閉じられる。
【0026】 冷媒の注入・補充を行う場合には、通常、冷媒を注入し易くするためにコンプ レッサ11を駆動しながら行われることが多いが、このようなときには、コンプ レッサ11から吐出された冷媒が高圧側冷媒注入弁18を通って逆流しないよう にする必要があるため、低圧側冷媒配管17に設けた冷媒注入弁18のみから冷 媒が注入されるようになっている。この冷媒の注入・補充を行う場合には、予め 、チャージホース42、43内及びバルブ本体61内の真空引きが完了されてお り、マニホールドゲージ36の各バルブ37、38、39が閉じられている。こ の状態から、冷媒注入缶49に接続したチャージバルブ48が開かれると共に、 低圧側バルブ37が開かれる。これにより、冷媒注入缶49に充填されている冷 媒は、マニホールドゲージ36に形成される流路及び低圧側チャージホース42 を通って流れ、更にピストンシャフト67の中心孔66を通って、バルブ本体6 1内まで導かれる。このとき、ピストンシャフト67は後進限位置に保持された ままであり、虫式バルブ21の冷媒注入口29は閉じられている。次いで、作業 者によりピストンシャフト67が押し下げられると、このピストンシャフト67 は、図2に示すように、第2係止部70の第1凹部71が第1ケーシング63の 凸部73に係合することにより、前進限位置に保持される。このようにピストン シャフト67が前進限位置に移動しているときには、ピストン80が内周リング 部65に当接した後もピストンシャフト67が前進移動するため、スプリング8 1が圧縮されてピストン80が内周リング部65に圧接し、また、バルブシャフ ト77のボール部79がストッパ82から離れている。更に、バルブシャフト7 7の押圧部78が虫式バルブ21の押圧冠24を押圧するため、虫式バルブ21 の弁機構が作動されて冷媒注入口29が開かれている。これにより、冷媒注入缶 49と低圧配管17内部とが連通され、冷媒注入缶49の冷媒は、コンプレッサ 11で吸引されるようにして冷房サイクル10内に注入ないし補充されることに なる。冷媒の注入等が完了すると、作業者によりピストンシャフト67が引き上 げられて、図1に示すように、このピストンシャフト67が後進限位置に保持さ れると共に、虫式バルブ21の冷媒注入口29が閉じられる。
【0027】 冷房サイクル10を構成する機器の交換等を行う場合には、サイクル10内の 冷媒は、冷媒注入弁18より抜き取られて、図示しないタンク等に一時的に保存 されるようになっている。この作業を行う場合には、所定の真空引きが完了した 後、上述したように、作業者によりピストンシャフト67が押し下げられて、図 2に示すように、このピストンシャフト67が前進限位置に保持されると共に、 虫式バルブ21の冷媒注入口29が開かれる。抜き取り作業当初においてはサイ クル10内の冷媒圧力が比較的高圧の場合があり、サイクル10内冷媒圧力が所 定圧力よりも高いときには、図4(B)に示すように、圧力調整部材85は、冷 媒配管16、17内から噴出した高圧冷媒により押圧されて、圧縮コイルばね8 6の弾発力に抗してバルブシャフト77に沿って摺動しつつ上方に移動される。 これにより、ピストン80のテーパ面80aと圧力調整部材85との間に形成さ れる冷媒通路87の断面積が小さくなる。このように冷媒通路87が狭められる ことによって、この冷媒通路87を通る際の冷媒圧力が比較的低圧の一定圧力と なるため、冷媒配管16、17内の冷媒が冷媒通路87から急激に噴出され難く なり、冷房サイクル10内から放出される潤滑油の量が減少することになる。
【0028】 抜き取り作業が継続されてサイクル10内冷媒圧力が比較的低くなると、冷房 サイクル10内に封入された潤滑油が冷媒と一緒に放出される虞がなくなる。サ イクル10内冷媒圧力が所定圧力よりも低くなると、図4(A)に示すように、 圧力調整部材85は、圧縮コイルばね86の弾発力が付勢されてバルブシャフト 77の押圧部78に当接して、前記冷媒通路87を大きく開くことになる。そし て、サイクル10内の冷媒は、大きく開いた冷媒通路87を通って、図示しない 吸引ポンプ等で吸引されてタンク等に収容される。冷媒の抜き取りが完了すると 、作業者によりピストンシャフト67が引き上げられて、図1に示すように、こ のピストンシャフト67が後進限位置に保持されると共に、虫式バルブ21の冷 媒注入口29が閉じられる。
【0029】 冷媒を抜き取った後に冷房サイクル10を大気開放した場合には、冷媒を注入 する前に、冷房サイクル10内の真空引きを行う必要がある。この作業を行う場 合には、作業者によりピストンシャフト67が押し下げられて、図2に示すよう に、このピストンシャフト67が前進限位置に保持されると共に、虫式バルブ2 1の冷媒注入口29が開かれる。次いで、マニホールドゲージ36の各バルブ3 7、38、39が開かれ、真空ポンプ46が作動される。これにより、冷房サイ クル10内の真空引きが開始され、圧力計40、41が所定の負圧を示すまで真 空引きが継続され、真空引きが完了すると、真空ポンプ46が停止され、各バル ブ37、38、39も閉じられる。
【0030】 本実施例のコネクタ60にあっては、上述したような各作業を行う場合におい て、虫式バルブ21のバルブ機構を作動させて冷媒注入口29を開閉するために は、ホース42、43が接続されたピストンシャフト67を進退移動させるだけ で良いので、ハンドル50を回転操作する場合と比較すると、操作が容易であり 、虫式バルブを開閉作動する際の操作性が良好となる。
【0031】 また、チャージホース42、43を接続する部分が、従来のようにバルブ本体 61の径方向外方に突出しておらず、バルブ本体61の軸方向上方に延伸するこ とから、コネクタ60自身が比較的小さなものとなる。更に、上述したように、 ピストンシャフト67を進退移動するだけで虫式バルブ21のバルブ機構を作動 させることができるため、ハンドル50を回転操作する場合と比較すると、操作 に要する作業スペースが極めて小さくなる。また、ピストンシャフト67を進退 移動させるのに要する作業スペースが、接続したホース42、43が折れ曲がら ないようにしておくためのスペースと共用されることになる。このように、コネ クタ60自身が小さいのに加えて、作業スペースも小さくて良いことから、コネ クタ60を冷媒注入弁18に連結するのに必要な設置スペースが結果的に小さく なる。従って、冷媒注入弁18を冷媒配管16、17に接合する位置の制限が少 なくなり、設計上の自由度を高めることができる。
【0032】 しかも、バルブ本体61内に形成される冷媒通路87の断面積が、サイクル1 0内の冷媒圧力に応じて圧力調整部材85によって変化されるため、冷房サイク ル10内から放出される潤滑油の量を減少することも可能となった。
【0033】
【考案の効果】
以上説明したように、本考案の冷媒注入弁用コネクタによれば、設置スペース が小さくて済むために冷媒注入弁を冷媒配管に接合する位置の制限がなくなり、 冷媒注入弁に内蔵された虫式バルブを開閉作動する際の操作性が良好となり、し かも、冷房サイクル内から放出される潤滑油の量を減少することができるという 優れた効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本考案の一実施例に係る冷媒注入弁用コネク
タを示し、特に、冷媒注入弁に完全に連結させた状態を
示す要部断面図
【図2】 図1に示されるバルブ本体が冷媒注入弁を開
いたときの状態を示す要部断面図
【図3】 図1に示される連結機構を作動させる前の状
態を示す要部断面図
【図4】 図4(A)(B)は、図1に示される圧力調
整部材の作動状態を示す要部断面図
【図5】 冷媒注入弁の要部を示す断面図
【図6】 自動車用冷房サイクルを、冷媒充填システム
と共に示す概略図
【図7】 従来の冷媒注入弁用コネクタを示す要部断面
【符号の説明】
16、17…冷媒配管 18…冷媒注入弁 2
1…虫式バルブ 29…冷媒注入口 42、43…冷媒チャージ
用ホース 61…バルブ本体 62…連結機構 6
6…中心孔 67…ピストンシャフト 77…バルブシャフト 8
5…圧力調整部材 86…圧縮コイルばね(弾発手段) 8
7…冷媒通路
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成4年5月7日
【手続補正1】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】全図
【補正方法】変更
【補正内容】
【図3】
【図4】
【図1】
【図2】
【図5】
【図6】
【図7】

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】冷媒配管(16,17) に接合されると共に虫式
    バルブ(21)が内蔵された冷媒注入弁(18)に対して冷媒チ
    ャージ用ホース(42,43) を接続するためのコネクタであ
    って、前記虫式バルブ(21)を作動させて冷媒注入口(29)
    の開閉を行うバルブ本体(61)と、このバルブ本体(61)を
    冷媒注入弁(18)に対して着脱自在に連結する連結機構(6
    2)とを有してなる冷媒注入弁用コネクタにおいて、 前記バルブ本体(61)は、 このバルブ本体(61)内に形成される冷媒通路(87)に連通
    する中心孔(66)が形成されると共に一端に前記ホース(4
    2,43) が接続され、前進限位置と後進限位置とに軸方向
    に進退移動自在なピストンシャフト(67)と、 このピストンシャフト(67)の他端に接続され、ピストン
    シャフト(67)が前記前進限位置に移動したときには前記
    虫式バルブ(21)を押圧して前記冷媒注入口(29)を開き、
    ピストンシャフト(67)が前記後進限位置に移動したとき
    には前記虫式バルブ(21)の押圧を解除して前記虫式バル
    ブ(21)により前記冷媒注入口(29)を閉じるバルブシャフ
    ト(77)と、 このバルブシャフト(77)に摺動自在に挿通され、前記冷
    媒配管(16,17) 内の冷媒圧力が所定圧力よりも低いとき
    には前記冷媒通路(87)の断面積を大きくする方向の弾発
    力が弾発手段(86)により付勢され、前記冷媒配管(16,1
    7) 内の前記冷媒圧力が所定圧力よりも高いときには前
    記弾発力に抗して前記冷媒通路(87)の断面積を小さくす
    る圧力調整部材(85)とを有することを特徴とする冷媒注
    入弁用コネクタ。
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JP2003049999A (ja) * 2001-08-07 2003-02-21 Sony Corp 連結装置及び流体供給装置
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CN108351232A (zh) * 2015-11-03 2018-07-31 姜锡在 按压件调整装置以及具有该装置的歧管测量仪组

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