JPH0592269A - 消耗電極式交流パルスアーク溶接方法 - Google Patents
消耗電極式交流パルスアーク溶接方法Info
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- JPH0592269A JPH0592269A JP28051991A JP28051991A JPH0592269A JP H0592269 A JPH0592269 A JP H0592269A JP 28051991 A JP28051991 A JP 28051991A JP 28051991 A JP28051991 A JP 28051991A JP H0592269 A JPH0592269 A JP H0592269A
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Landscapes
- Arc Welding In General (AREA)
- Arc Welding Control (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 正極性アークと逆極性アークとの通電比率
を任意に設定することができて、安定した細粒移行の交
流溶接を行なうことができる消耗電極式交流パルスアー
ク溶接方法を提供することを目的とする。 【構成】 比率設定器19、正極性期間設定回路18
及び正極性電流設定回路15により正極性期間TEN及び
正極性電流IENを設定すると共に、パルス電流設定回路
13、パルス電流期間設定回路16、ベース電流設定回
路14及びベース電流期間設定回路17により、逆極性
期間としてベース電流期間TB 及びパルス電流期間TP
を設定する。また、ワイヤ送給速度設定器32及び比率
設定器19の出力に基づいて、交流パルスの周波数を決
定する。
を任意に設定することができて、安定した細粒移行の交
流溶接を行なうことができる消耗電極式交流パルスアー
ク溶接方法を提供することを目的とする。 【構成】 比率設定器19、正極性期間設定回路18
及び正極性電流設定回路15により正極性期間TEN及び
正極性電流IENを設定すると共に、パルス電流設定回路
13、パルス電流期間設定回路16、ベース電流設定回
路14及びベース電流期間設定回路17により、逆極性
期間としてベース電流期間TB 及びパルス電流期間TP
を設定する。また、ワイヤ送給速度設定器32及び比率
設定器19の出力に基づいて、交流パルスの周波数を決
定する。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、消耗電極(以下、ワイ
ヤという)を母材に向かって定速度で送給し、ワイヤと
母材との間に、ワイヤがプラスの逆極性期間に臨界溶接
電流値以上のパルス電流を含む逆極性パルス溶接電流を
供給し、ワイヤがマイナスの正極性期間に正極性溶接電
流を供給し、この逆極性期間と正極性期間とを交互に繰
り返して溶接を行なう消耗電極式交流パルスアーク溶接
方法に関する。
ヤという)を母材に向かって定速度で送給し、ワイヤと
母材との間に、ワイヤがプラスの逆極性期間に臨界溶接
電流値以上のパルス電流を含む逆極性パルス溶接電流を
供給し、ワイヤがマイナスの正極性期間に正極性溶接電
流を供給し、この逆極性期間と正極性期間とを交互に繰
り返して溶接を行なう消耗電極式交流パルスアーク溶接
方法に関する。
【0002】
【従来の技術】ワイヤを予め設定した所定の速度で母材
に向けて供給しつつ、このワイヤと母材との間にワイヤ
がマイナスの通電期間(以下、正極性期間という)にワ
イヤ先端に溶滴を形成させる正極性溶接電流と、ワイヤ
がプラスの通電期間(以下、逆極性期間という)にパル
ス電流を供給して溶滴を母材に移行させる逆極性パルス
溶接電流とを交互に供給する消耗電極式パルス溶接方法
として、アークを安定させるためにワイヤ及びシールド
ガス等の条件に応じた逆極性期間のパルス電流通電期間
TP 及びパルス電流IP を設定し、ワイヤ送給速度に対
して周波数と正極性電流IENとを一元的に設定する方法
がある(特開平1-186279号)。
に向けて供給しつつ、このワイヤと母材との間にワイヤ
がマイナスの通電期間(以下、正極性期間という)にワ
イヤ先端に溶滴を形成させる正極性溶接電流と、ワイヤ
がプラスの通電期間(以下、逆極性期間という)にパル
ス電流を供給して溶滴を母材に移行させる逆極性パルス
溶接電流とを交互に供給する消耗電極式パルス溶接方法
として、アークを安定させるためにワイヤ及びシールド
ガス等の条件に応じた逆極性期間のパルス電流通電期間
TP 及びパルス電流IP を設定し、ワイヤ送給速度に対
して周波数と正極性電流IENとを一元的に設定する方法
がある(特開平1-186279号)。
【0003】この従来の技術においては、図11に示す
ように、設定されたワイヤ送給速度に応じて、正極性電
流IENと正極性期間TENに依存する周波数とを調節する
ことにより、平均溶接電流を調整することが行なわれ
る。
ように、設定されたワイヤ送給速度に応じて、正極性電
流IENと正極性期間TENに依存する周波数とを調節する
ことにより、平均溶接電流を調整することが行なわれ
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た従来の技術においては、正極性電流IENと正極性期間
TENとがワイヤ送給速度に応じて一元的に定められてし
まうため、逆極性アークと正極性アークとの通電比率を
任意に変更できず、溶け込み深さ及び溶接ビード幅を制
御するとの消耗電極式交流パルス溶接の最大の特長を活
かすことができないという欠点がある。
た従来の技術においては、正極性電流IENと正極性期間
TENとがワイヤ送給速度に応じて一元的に定められてし
まうため、逆極性アークと正極性アークとの通電比率を
任意に変更できず、溶け込み深さ及び溶接ビード幅を制
御するとの消耗電極式交流パルス溶接の最大の特長を活
かすことができないという欠点がある。
【0005】本発明はかかる問題点に鑑みてなされたも
のであって、1パルス1溶滴移行を確実なものとするこ
とで、スパッタの発生を抑制すると共に、逆極性アーク
と正極性アークとの通電比率を任意に変更させて溶け込
み深さを制御する消耗電極式交流パルス溶接の本来の特
長を最大限に発揮することができる消耗電極式交流パル
スアーク溶接方法を提供することを目的とする。
のであって、1パルス1溶滴移行を確実なものとするこ
とで、スパッタの発生を抑制すると共に、逆極性アーク
と正極性アークとの通電比率を任意に変更させて溶け込
み深さを制御する消耗電極式交流パルス溶接の本来の特
長を最大限に発揮することができる消耗電極式交流パル
スアーク溶接方法を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明に係る消耗電極式
交流パルスアーク溶接方法は、ワイヤに、アークを維持
するベース電流と溶滴を母材に移行させるパルス電流と
からなる逆極性アークと、ワイヤ送給速度に基づいて電
流量が設定された正極性アークとを交互に供給しつつ溶
接を行なう消耗電極式交流パルスアーク溶接方法におい
て、前記逆極性アークと前記正極性アークとの通電比率
に対応してパルス周波数を変化させることを特徴とす
る。
交流パルスアーク溶接方法は、ワイヤに、アークを維持
するベース電流と溶滴を母材に移行させるパルス電流と
からなる逆極性アークと、ワイヤ送給速度に基づいて電
流量が設定された正極性アークとを交互に供給しつつ溶
接を行なう消耗電極式交流パルスアーク溶接方法におい
て、前記逆極性アークと前記正極性アークとの通電比率
に対応してパルス周波数を変化させることを特徴とす
る。
【0007】
【作用】本発明においては、定速度で母材に向かって送
給するワイヤに供給する逆極性アークと正極性アークと
の通電比率の増減により、その正極性アークの印加期間
でのワイヤの溶融速度が増減してしまうことを回避する
ために周波数を変化させて、ワイヤ溶融速度とワイヤ送
給速度とをバランスさせる。これにより、通電比率を増
減しても母材の溶け込みを任意に制御して良好な溶接を
行なうことができる。
給するワイヤに供給する逆極性アークと正極性アークと
の通電比率の増減により、その正極性アークの印加期間
でのワイヤの溶融速度が増減してしまうことを回避する
ために周波数を変化させて、ワイヤ溶融速度とワイヤ送
給速度とをバランスさせる。これにより、通電比率を増
減しても母材の溶け込みを任意に制御して良好な溶接を
行なうことができる。
【0008】
【実施例】次に、本発明の実施例について添付の図面を
参照して説明する。
参照して説明する。
【0009】図1は、本発明の第1の実施例方法を実現
する溶接装置を示すブロック図である。
する溶接装置を示すブロック図である。
【0010】先ず、溶接電力を供給するパワー部につい
て説明する。三相交流電源供給部1から供給される交流
電流は第1の整流部2で直流に整流され、平滑用コンデ
ンサ3にて平滑される。1次インバータ4はこの電流を
高周波交流電流に変換する。ダウントランス5は、1次
インバータ4の出力を溶接用電圧に降圧変換する。第2
の整流部6は、ダウントランス5から出力された高周波
交流電流を溶接用直流電流に整流する。この直流電流は
リアクトル7で平滑され2次インバータ8で極性変換さ
れて低周波の交流電流としてワイヤ9と母材10との間
に供給され、溶接が実行される。
て説明する。三相交流電源供給部1から供給される交流
電流は第1の整流部2で直流に整流され、平滑用コンデ
ンサ3にて平滑される。1次インバータ4はこの電流を
高周波交流電流に変換する。ダウントランス5は、1次
インバータ4の出力を溶接用電圧に降圧変換する。第2
の整流部6は、ダウントランス5から出力された高周波
交流電流を溶接用直流電流に整流する。この直流電流は
リアクトル7で平滑され2次インバータ8で極性変換さ
れて低周波の交流電流としてワイヤ9と母材10との間
に供給され、溶接が実行される。
【0011】なお、2次インバータ8の出力端子間には
電圧検出器11が接続されており、溶接時のワイヤ9と
母材10との間の溶接電圧を検出する。また、リアクト
ル7と2次インバータ8との間には電流検出器12が介
装されており、溶接電流値を検出する。この電圧検出器
11及び電流検出器12の出力は、いずれも後述する制
御回路に与えられる。
電圧検出器11が接続されており、溶接時のワイヤ9と
母材10との間の溶接電圧を検出する。また、リアクト
ル7と2次インバータ8との間には電流検出器12が介
装されており、溶接電流値を検出する。この電圧検出器
11及び電流検出器12の出力は、いずれも後述する制
御回路に与えられる。
【0012】ワイヤ9は、ワイヤ送給モータ30で駆動
されるワイヤ送給ローラ29によって母材10に向かっ
て所定の速度で送給され、ワイヤ9と母材10との間に
アークを発生させて溶接が行なわれる。この場合に、ワ
イヤ送給モータ制御回路31は、ワイヤ送給速度設定器
32からの設定信号に基づきワイヤ送給モータ30の回
転速度を制御する。
されるワイヤ送給ローラ29によって母材10に向かっ
て所定の速度で送給され、ワイヤ9と母材10との間に
アークを発生させて溶接が行なわれる。この場合に、ワ
イヤ送給モータ制御回路31は、ワイヤ送給速度設定器
32からの設定信号に基づきワイヤ送給モータ30の回
転速度を制御する。
【0013】制御回路は、電圧検出器11及び電流検出
器12の出力に基づいて、1次インバータ4及び2次イ
ンバータ8を制御し、例えば図2(a)乃至(c)に示
すように、ベース電流IB を供給するベース電流期間T
B 、パルス電流IP を供給するパルス電流期間TP 及び
正極性電流IENを供給する正極性期間TENからなる交流
パルスを形成するものである。この場合に、前記交流パ
ルスの周波数fは、f=1/T=1/(TP +TB +T
EN)で表される。
器12の出力に基づいて、1次インバータ4及び2次イ
ンバータ8を制御し、例えば図2(a)乃至(c)に示
すように、ベース電流IB を供給するベース電流期間T
B 、パルス電流IP を供給するパルス電流期間TP 及び
正極性電流IENを供給する正極性期間TENからなる交流
パルスを形成するものである。この場合に、前記交流パ
ルスの周波数fは、f=1/T=1/(TP +TB +T
EN)で表される。
【0014】次に、制御回路の構成について説明する。
パルス電流設定回路13及びパルス電流期間設定回路1
6には、図3に斜線範囲で示すように、ワイヤの材質、
直径及びシールドガス等によって決まる1パルス1溶滴
移行に適したエネルギを満足するパルス電流IP 及びパ
ルス電流期間TP が設定されており、パルス電流設定回
路13及びパルス電流期間設定回路16はこれらの設定
値をパルス波形選択回路24に出力する。また、ベース
電流設定回路14には、アークを維持するために必要な
電流値IB が設定されており、ベース電流設定回路14
はこの設定値をパルス波形選択回路24に出力する。
パルス電流設定回路13及びパルス電流期間設定回路1
6には、図3に斜線範囲で示すように、ワイヤの材質、
直径及びシールドガス等によって決まる1パルス1溶滴
移行に適したエネルギを満足するパルス電流IP 及びパ
ルス電流期間TP が設定されており、パルス電流設定回
路13及びパルス電流期間設定回路16はこれらの設定
値をパルス波形選択回路24に出力する。また、ベース
電流設定回路14には、アークを維持するために必要な
電流値IB が設定されており、ベース電流設定回路14
はこの設定値をパルス波形選択回路24に出力する。
【0015】正極性電流設定回路15には、例えば図4
に示すように、ワイヤ送給速度(Wfs)に対して正極性
電流(IEN)が一元的に設定されている。そして、ワイ
ヤ送給速度設定器32からの信号に基づいて、所定の値
を出力する。これにより、ワイヤ送給速度の増加に基づ
いて正極性電流IENを増やすことにより、中高電流域に
おいても、溶け込みコントロールの効果を十分に発揮す
ることができる。即ち、低電流域においては、正極性電
流IENが高いと溶滴が異常成長したり、燃え上りが激し
く作業性が劣化するので、正極性電流IENを低めに設定
しておくことが望ましい。一方、中高電流域において
は、正極性電流IENが低いと、大きな極性比率を設定で
きず、溶け込みを大きくコントロールすることができな
いので、正極性電流IENを比較的高目に設定しておくこ
とが望ましい。この正極性電流IENは、使用ワイヤの材
質、直径及びシールドガス等に応じて最適値を選べば良
く、また、その増加のしかたは、図4に示すワイヤ送給
速度の一次関数に限らず、例えば指数関数的に増加させ
てもよい。
に示すように、ワイヤ送給速度(Wfs)に対して正極性
電流(IEN)が一元的に設定されている。そして、ワイ
ヤ送給速度設定器32からの信号に基づいて、所定の値
を出力する。これにより、ワイヤ送給速度の増加に基づ
いて正極性電流IENを増やすことにより、中高電流域に
おいても、溶け込みコントロールの効果を十分に発揮す
ることができる。即ち、低電流域においては、正極性電
流IENが高いと溶滴が異常成長したり、燃え上りが激し
く作業性が劣化するので、正極性電流IENを低めに設定
しておくことが望ましい。一方、中高電流域において
は、正極性電流IENが低いと、大きな極性比率を設定で
きず、溶け込みを大きくコントロールすることができな
いので、正極性電流IENを比較的高目に設定しておくこ
とが望ましい。この正極性電流IENは、使用ワイヤの材
質、直径及びシールドガス等に応じて最適値を選べば良
く、また、その増加のしかたは、図4に示すワイヤ送給
速度の一次関数に限らず、例えば指数関数的に増加させ
てもよい。
【0016】極性比率設定器19は正極性アークの通電
比率を設定するもので、この極性比率設定器19から極
性比率設定信号が正極性期間設定回路18と周波数設定
器20に出力される。正極性期間設定回路18は前記極
性比率設定信号に基づいて正極性期間TENを設定して、
パルス波形選択回路24に設定値を出力する。ここで、
正極性アークの通電比率=極性比率γを、ワイヤの溶融
や溶け込みに殆ど影響を与えないベース電流IB 及びベ
ース電流期間TB を無視できるものとして、γ=(IEN
×TEN)/(IP ×TP +IEN×TEN)とすれば、パル
ス電流IP 、パルス電流期間TP 、正極性電流IEN及び
極性比率γは夫々設定されているので、正極性期間TEN
の値は一義的に決定される。
比率を設定するもので、この極性比率設定器19から極
性比率設定信号が正極性期間設定回路18と周波数設定
器20に出力される。正極性期間設定回路18は前記極
性比率設定信号に基づいて正極性期間TENを設定して、
パルス波形選択回路24に設定値を出力する。ここで、
正極性アークの通電比率=極性比率γを、ワイヤの溶融
や溶け込みに殆ど影響を与えないベース電流IB 及びベ
ース電流期間TB を無視できるものとして、γ=(IEN
×TEN)/(IP ×TP +IEN×TEN)とすれば、パル
ス電流IP 、パルス電流期間TP 、正極性電流IEN及び
極性比率γは夫々設定されているので、正極性期間TEN
の値は一義的に決定される。
【0017】周波数設定器20は、ワイヤ送給速度設定
器32からの信号を入力し、ワイヤ送給速度に比例した
周波数を設定し、更に極性比率設定器19からの信号に
応じて周波数fとワイヤ送給速度Wfsとの比(f/
Wfs)を調整する。即ち、図5に示すように、極性比率
に対応して、ワイヤ送給速度と周波数との関係を変化さ
せる。
器32からの信号を入力し、ワイヤ送給速度に比例した
周波数を設定し、更に極性比率設定器19からの信号に
応じて周波数fとワイヤ送給速度Wfsとの比(f/
Wfs)を調整する。即ち、図5に示すように、極性比率
に対応して、ワイヤ送給速度と周波数との関係を変化さ
せる。
【0018】誤差増幅器22は電圧設定器21に設定さ
れた値と電圧検出器11から出力された電圧検出値とを
入力し、この2つの値が一致するように周波数設定器2
0で設定された周波数を微調整すべく、加算器23に信
号を出力する。加算器23は、誤差増幅器22の出力を
周波数設定器20から出力された周波数設定信号に加算
して、周波数設定信号を微調整する。これにより、アー
ク長を一定に維持することができる。
れた値と電圧検出器11から出力された電圧検出値とを
入力し、この2つの値が一致するように周波数設定器2
0で設定された周波数を微調整すべく、加算器23に信
号を出力する。加算器23は、誤差増幅器22の出力を
周波数設定器20から出力された周波数設定信号に加算
して、周波数設定信号を微調整する。これにより、アー
ク長を一定に維持することができる。
【0019】ベース電流期間設定回路17は、加算器2
3からの周波数設定信号と、パルス電流期間設定回路1
6からのパルス電流期間TP 設定信号と、正極性期間設
定回路18からの正極性期間TEN設定信号とを入力し、
周波数f=1/T及びT=TP +TEN+TB の関係よ
り、ベース電流期間TB を決定し、この値をパルス波形
選択回路24に出力する。
3からの周波数設定信号と、パルス電流期間設定回路1
6からのパルス電流期間TP 設定信号と、正極性期間設
定回路18からの正極性期間TEN設定信号とを入力し、
周波数f=1/T及びT=TP +TEN+TB の関係よ
り、ベース電流期間TB を決定し、この値をパルス波形
選択回路24に出力する。
【0020】パルス波形選択回路24は、各電流設定回
路13〜15の出力及び各期間設定回路16〜18の出
力に基づいて、パルス電流IP 、ベース電流IB 又は正
極性電流IENの設定信号のいずれかを選択して、誤差増
幅器25に対して電流設定値として出力する。また、こ
のパルス波形選択回路24からは、極性変換制御回路2
7に対してどの電流設定信号が出力されているかを示す
電流選択信号が出力される。
路13〜15の出力及び各期間設定回路16〜18の出
力に基づいて、パルス電流IP 、ベース電流IB 又は正
極性電流IENの設定信号のいずれかを選択して、誤差増
幅器25に対して電流設定値として出力する。また、こ
のパルス波形選択回路24からは、極性変換制御回路2
7に対してどの電流設定信号が出力されているかを示す
電流選択信号が出力される。
【0021】誤差増幅器25は、電流検出器12により
検出した電流値と前記電流設定値とを比較する。出力制
御回路26は、この誤差増幅器25の出力に基づいて、
電流検出器12を流れる電流値がパルス電流IP 、ベー
ス電流IB 又は正極性電流IENに対応する電流値になる
ように1次インバータ4を駆動制御する。
検出した電流値と前記電流設定値とを比較する。出力制
御回路26は、この誤差増幅器25の出力に基づいて、
電流検出器12を流れる電流値がパルス電流IP 、ベー
ス電流IB 又は正極性電流IENに対応する電流値になる
ように1次インバータ4を駆動制御する。
【0022】極性変換制御回路27は、パルス波形選択
回路24から前記電流選択信号を入力し、パルス電流I
P 又はベース電流IB が選択されているときには逆特性
となるように、即ち、ワイヤ側がプラス、母材側がマイ
ナスとなるように2次インバータ8を駆動する信号を出
力する。
回路24から前記電流選択信号を入力し、パルス電流I
P 又はベース電流IB が選択されているときには逆特性
となるように、即ち、ワイヤ側がプラス、母材側がマイ
ナスとなるように2次インバータ8を駆動する信号を出
力する。
【0023】なお、交流出力を得るためのパワー回路部
分は、交流出力値及び各極性時の通電時間を制御できる
構成であれば、上述の構成に限定されるものではない。
分は、交流出力値及び各極性時の通電時間を制御できる
構成であれば、上述の構成に限定されるものではない。
【0024】以下、上述の装置を利用した溶接方法につ
いて説明する。
いて説明する。
【0025】先ず、溶接に先立ち、ワイヤ送給速度設定
器32により、ワイヤ9の送り量を設定する。また、電
圧設定器21により電圧値を設定すると共に、極性比率
設定器19により正極性比率を設定する。
器32により、ワイヤ9の送り量を設定する。また、電
圧設定器21により電圧値を設定すると共に、極性比率
設定器19により正極性比率を設定する。
【0026】溶接を開始すると、ワイヤ9が母材10に
向けて所定の速度で供給されると共に、ワイヤ9と母材
10との間に、例えば図2(a)乃至(c)で示す交流
パルスが供給される。この交流パルスの正極性期間TEN
ではワイヤ先端に溶滴が成長する。そして、パルス電流
期間TP 又はそれに続くベース電流期間TB において溶
滴が母材10側の溶融池に移行する。また、ベース電流
期間TB 期間においては、アークの維持及び若干の溶滴
形成が行なわれる。そして、次の正極性期間TENでは、
溶滴は移行せず、再びワイヤ先端に溶滴が成長する。こ
のように、交流パルスの1周期に同期して、確実に1パ
ルスで1溶滴が母材10側に移行する。
向けて所定の速度で供給されると共に、ワイヤ9と母材
10との間に、例えば図2(a)乃至(c)で示す交流
パルスが供給される。この交流パルスの正極性期間TEN
ではワイヤ先端に溶滴が成長する。そして、パルス電流
期間TP 又はそれに続くベース電流期間TB において溶
滴が母材10側の溶融池に移行する。また、ベース電流
期間TB 期間においては、アークの維持及び若干の溶滴
形成が行なわれる。そして、次の正極性期間TENでは、
溶滴は移行せず、再びワイヤ先端に溶滴が成長する。こ
のように、交流パルスの1周期に同期して、確実に1パ
ルスで1溶滴が母材10側に移行する。
【0027】ここで、極性比率を0%として逆極性パル
スアーク溶接を行なう場合には、平均電流Iav=f・T
P (IP −IB )+IB であり、ベース電流IB は非常
に小さい電流であるから、平均電流に比例して周波数f
を連続的に変えられるようにする。つまり、送給速度に
合致した溶融速度になるような平均電流とすべく、周波
数をプリセットしておくことにより、全電流範囲に亘っ
て安定した溶滴移行が行なわれる。
スアーク溶接を行なう場合には、平均電流Iav=f・T
P (IP −IB )+IB であり、ベース電流IB は非常
に小さい電流であるから、平均電流に比例して周波数f
を連続的に変えられるようにする。つまり、送給速度に
合致した溶融速度になるような平均電流とすべく、周波
数をプリセットしておくことにより、全電流範囲に亘っ
て安定した溶滴移行が行なわれる。
【0028】ところが、極性比率を増加させると、正極
性溶接期間での溶融速度が速いために、同一のワイヤ送
給速度に対してワイヤを溶融させるのに必要な平均電流
が低くなる。従って、ワイヤの溶融速度とワイヤの送給
速度とをバランスさせるために、周波数を下げることに
より平均電流を下げる必要がある。このため、周波数設
定器20は、極性比率設定器19からの信号に応じて、
送給速度に対して設定された周波数を減少させるべく、
極性比率の増加に応じて周波数fとワイヤ送給速度Wfs
との比f/Wfsを下げる。この比を下げる割合いは、使
用するワイヤの種類及び直径、シールドガスの材質等並
びに予め設定されたパルス電流期間TP、パルス電流IP
及び正極性電流IEN等のパルスパラメータによって最
適値が存在する。即ち、周波数とワイヤ送給速度との比
は、前述のワイヤの種類等やパルスパラメータ等によっ
て決まる最適値になるならば、比例的に下げてもよい
し、指数関数的に下げる等の方法によってもよい。ま
た、本実施例においては、平均電流の増減の方法として
周波数を可変しているが、正極性電流IEN及び正極性期
間TEN以外の他のパルスパラメータ、即ちパルス電流I
P 、パルス電流期間TP、ベース電流IB 及びベース電
流期間TB のいずれか1つ又は2つ以上の組合せにより
行なうことも可能である。しかしながら、パルス電流I
P 及びパルス電流期間TPは、1パルスで1溶滴移行の
ためのピンチエネルギを確保する必要上、その値の可変
範囲は極めて狭い。また、パルス電流IP 及びパルス電
流期間TPは、正極性電流IEN及び正極性期間TENと同
様に、母材への入熱コントロールの点で最重要なパラメ
ータであり、極性比率の変動を防止するために調整は困
難である。更に、ベース電流IB は過剰に変化させる
と、下げた場合はアーク切れ等のトラブルが生じやす
く、上げた場合は溶け込みに影響しやすい。よって、ベ
ース電流期間TB を可変として、これにより周波数を可
変とすることにより、平均電流を調整することが好まし
い。
性溶接期間での溶融速度が速いために、同一のワイヤ送
給速度に対してワイヤを溶融させるのに必要な平均電流
が低くなる。従って、ワイヤの溶融速度とワイヤの送給
速度とをバランスさせるために、周波数を下げることに
より平均電流を下げる必要がある。このため、周波数設
定器20は、極性比率設定器19からの信号に応じて、
送給速度に対して設定された周波数を減少させるべく、
極性比率の増加に応じて周波数fとワイヤ送給速度Wfs
との比f/Wfsを下げる。この比を下げる割合いは、使
用するワイヤの種類及び直径、シールドガスの材質等並
びに予め設定されたパルス電流期間TP、パルス電流IP
及び正極性電流IEN等のパルスパラメータによって最
適値が存在する。即ち、周波数とワイヤ送給速度との比
は、前述のワイヤの種類等やパルスパラメータ等によっ
て決まる最適値になるならば、比例的に下げてもよい
し、指数関数的に下げる等の方法によってもよい。ま
た、本実施例においては、平均電流の増減の方法として
周波数を可変しているが、正極性電流IEN及び正極性期
間TEN以外の他のパルスパラメータ、即ちパルス電流I
P 、パルス電流期間TP、ベース電流IB 及びベース電
流期間TB のいずれか1つ又は2つ以上の組合せにより
行なうことも可能である。しかしながら、パルス電流I
P 及びパルス電流期間TPは、1パルスで1溶滴移行の
ためのピンチエネルギを確保する必要上、その値の可変
範囲は極めて狭い。また、パルス電流IP 及びパルス電
流期間TPは、正極性電流IEN及び正極性期間TENと同
様に、母材への入熱コントロールの点で最重要なパラメ
ータであり、極性比率の変動を防止するために調整は困
難である。更に、ベース電流IB は過剰に変化させる
と、下げた場合はアーク切れ等のトラブルが生じやす
く、上げた場合は溶け込みに影響しやすい。よって、ベ
ース電流期間TB を可変として、これにより周波数を可
変とすることにより、平均電流を調整することが好まし
い。
【0029】以上のように、極性比率に応じて周波数を
変更することにより、ワイヤ溶融速度とワイヤ送給速度
とがバランスし、良好な状態で溶接を行なうことができ
る。つまり、溶融量を一定にして母材の溶け込みを自在
にコントロールすることができる。
変更することにより、ワイヤ溶融速度とワイヤ送給速度
とがバランスし、良好な状態で溶接を行なうことができ
る。つまり、溶融量を一定にして母材の溶け込みを自在
にコントロールすることができる。
【0030】なお、ここでは、極性比率γのパラメータ
として、γ=(IEN×TEN)/(IP ×TP +IEN×T
EN)を用いたが、正極性アークと逆極性アークとの通電
比率を示すものであればこれに限定されるものではな
い。また、本実施例においては、正極性電流IENを固定
として正極性期間TENを可変としたが、正極性期間TEN
を固定にして、設定された送給速度において決められた
電流IONを基準にして正極性電流IENを更に可変とする
か、又は、正極性電流IEN及び正極性期間TENの両方を
可変としてもよい。
として、γ=(IEN×TEN)/(IP ×TP +IEN×T
EN)を用いたが、正極性アークと逆極性アークとの通電
比率を示すものであればこれに限定されるものではな
い。また、本実施例においては、正極性電流IENを固定
として正極性期間TENを可変としたが、正極性期間TEN
を固定にして、設定された送給速度において決められた
電流IONを基準にして正極性電流IENを更に可変とする
か、又は、正極性電流IEN及び正極性期間TENの両方を
可変としてもよい。
【0031】更に、この第1の実施例では、パルス電流
期間TP 、ベース電流期間TB 及び正極性期間TENにお
ける出力は全て定電流特性としているが、上記3つの期
間のうち、1つ以上の期間における出力を定電圧特性と
しても同様の効果を得ることができる。
期間TP 、ベース電流期間TB 及び正極性期間TENにお
ける出力は全て定電流特性としているが、上記3つの期
間のうち、1つ以上の期間における出力を定電圧特性と
しても同様の効果を得ることができる。
【0032】図6は、本発明の第2の実施例方法を実現
する溶接装置を示すブロック図である。
する溶接装置を示すブロック図である。
【0033】この溶接装置が図1に示す溶接装置と異な
る点はパルス電流設定回路13aがワイヤ送給速度設定
器32の出力に基づいてパルス電流IP を設定すること
にあり、その他の構成は基本的には図1に示す装置と同
様であるので、図6において図1と同一物には同一符号
を付してその詳しい説明は省略する。
る点はパルス電流設定回路13aがワイヤ送給速度設定
器32の出力に基づいてパルス電流IP を設定すること
にあり、その他の構成は基本的には図1に示す装置と同
様であるので、図6において図1と同一物には同一符号
を付してその詳しい説明は省略する。
【0034】本実施例は、第1の実施例に比して更に薄
板の溶接において溶け込みを浅くして溶け落ち等を防止
しやすくしたものである。つまり、パルス電流設定回路
13aはワイヤ送給速度設定器32からの信号を入力
し、ワイヤ送給速度の増加に比例してパルス電流IP を
大きく設定する。即ち、パルス電流IP が中高電流域の
ときと同一では、パルスによるアーク力で溶け込みが過
大となり、溶け落ちが発生しやすくなったり、プールの
安定性が損なわれて作業性が悪くなる。このため、薄板
に使用される低電流域ではパルス電流IP を低く設定
し、アーク力を緩和することが好ましい。この場合に、
1パルス1溶滴移行に必要なエネルギとなるように、必
要に応じてパルス電流IP を下げた分に対応させてパル
ス電流期間TP を増加するといった微調整を行なう。こ
れにより、薄板でより浅い溶け込みが得られ、許容最小
板厚やギャップに対応することができると共に、アーク
力によるプールの振動及びビード端のひれによる不均一
ビード等の発生が抑制される。
板の溶接において溶け込みを浅くして溶け落ち等を防止
しやすくしたものである。つまり、パルス電流設定回路
13aはワイヤ送給速度設定器32からの信号を入力
し、ワイヤ送給速度の増加に比例してパルス電流IP を
大きく設定する。即ち、パルス電流IP が中高電流域の
ときと同一では、パルスによるアーク力で溶け込みが過
大となり、溶け落ちが発生しやすくなったり、プールの
安定性が損なわれて作業性が悪くなる。このため、薄板
に使用される低電流域ではパルス電流IP を低く設定
し、アーク力を緩和することが好ましい。この場合に、
1パルス1溶滴移行に必要なエネルギとなるように、必
要に応じてパルス電流IP を下げた分に対応させてパル
ス電流期間TP を増加するといった微調整を行なう。こ
れにより、薄板でより浅い溶け込みが得られ、許容最小
板厚やギャップに対応することができると共に、アーク
力によるプールの振動及びビード端のひれによる不均一
ビード等の発生が抑制される。
【0035】なお、あまりパルス電流IP が大きくなる
と、アーク力が大きくなり、プールが乱れたり、アルミ
ニウム溶接ではパッカリング等のトラブルが生じやす
い。このため、図7に示すように、ワイヤ送給速度Wfs
が特定の速度以上の場合は、パルス電流IP を一定にす
ることが好ましい。
と、アーク力が大きくなり、プールが乱れたり、アルミ
ニウム溶接ではパッカリング等のトラブルが生じやす
い。このため、図7に示すように、ワイヤ送給速度Wfs
が特定の速度以上の場合は、パルス電流IP を一定にす
ることが好ましい。
【0036】図8は本発明の第3の実施例を実現する溶
接装置を示すブロック図である。この装置が図1に示す
装置と異なる点はパルス電流期間設定回路16aが比率
設定器19の出力に基づいてパルス電流期間TP を設定
することにあり、その他の構成は基本的には図1に示す
装置と同様であるので、図8において図1と同一物には
同一符号を付してその詳しい説明は省略する。
接装置を示すブロック図である。この装置が図1に示す
装置と異なる点はパルス電流期間設定回路16aが比率
設定器19の出力に基づいてパルス電流期間TP を設定
することにあり、その他の構成は基本的には図1に示す
装置と同様であるので、図8において図1と同一物には
同一符号を付してその詳しい説明は省略する。
【0037】本実施例においては、パルス電流期間設定
回路16aは、図9に示すように、極性比率設定器19
から出力された極性比率の増加に比例して、パルス電流
期間TP を長く設定する。
回路16aは、図9に示すように、極性比率設定器19
から出力された極性比率の増加に比例して、パルス電流
期間TP を長く設定する。
【0038】極性比率が増加すると、正極性期間で溶滴
が成長して大粒になり、溶滴を移行させるために必要な
エネルギが増大してくる。この傾向はワイヤ径が大きい
ほど顕著になる。この場合に、予めパルス電流期間TP
を長めに設定しておいてもよく、これでも一応溶接は可
能である。しかしながら、極性比率が少ないときや、逆
極性で溶接するときは、パルス電流期間中に溶滴が必要
以上のエネルギを受け、溶滴がふらついてアークが不安
定となったり、パルス電流期間TP が長い分周波数が低
いため、単位時間当たりの溶滴移行回数が減少し、ビー
ド外観や作業性が劣化する。また、ワイヤやガスの種類
によっては、最悪の場合、1パルス多溶滴移行となって
しまうこともある。このように、1パルス1溶滴のピン
チエネルギIP K・TP は、直流逆極性の場合と、正極性
が混合された交流溶接時とでは異なり、同じ交流溶接で
もその極性比率によって異なることが判明した。
が成長して大粒になり、溶滴を移行させるために必要な
エネルギが増大してくる。この傾向はワイヤ径が大きい
ほど顕著になる。この場合に、予めパルス電流期間TP
を長めに設定しておいてもよく、これでも一応溶接は可
能である。しかしながら、極性比率が少ないときや、逆
極性で溶接するときは、パルス電流期間中に溶滴が必要
以上のエネルギを受け、溶滴がふらついてアークが不安
定となったり、パルス電流期間TP が長い分周波数が低
いため、単位時間当たりの溶滴移行回数が減少し、ビー
ド外観や作業性が劣化する。また、ワイヤやガスの種類
によっては、最悪の場合、1パルス多溶滴移行となって
しまうこともある。このように、1パルス1溶滴のピン
チエネルギIP K・TP は、直流逆極性の場合と、正極性
が混合された交流溶接時とでは異なり、同じ交流溶接で
もその極性比率によって異なることが判明した。
【0039】同一のワイヤ送給速度においては、溶け込
みの観点よりパルス中のアーク力、つまり、パルス電流
IP は一定とすることが望ましいので、本実施例におい
ては、パルス電流期間TP を増加することによって、1
パルスで1溶滴移行に必要なエネルギを確保している。
これにより、極性比率を変更しても常に安定したアーク
とビード外観を得ることができる。
みの観点よりパルス中のアーク力、つまり、パルス電流
IP は一定とすることが望ましいので、本実施例におい
ては、パルス電流期間TP を増加することによって、1
パルスで1溶滴移行に必要なエネルギを確保している。
これにより、極性比率を変更しても常に安定したアーク
とビード外観を得ることができる。
【0040】なお、上述の例では、極性比率の増加に比
例してパルス電流期間TP を長く設定したが、1パルス
1溶滴移行を満たすのであれば、極性比率に対してパル
ス期間TP を、例えば指数関数的又は段階的に増加させ
てもよい。
例してパルス電流期間TP を長く設定したが、1パルス
1溶滴移行を満たすのであれば、極性比率に対してパル
ス期間TP を、例えば指数関数的又は段階的に増加させ
てもよい。
【0041】図10は本発明の第4の実施例を実現する
溶接装置を示すブロック図である。
溶接装置を示すブロック図である。
【0042】この装置が図1に示す装置と異なる点はパ
ルス電流設定方法及びベース電流期間設定方法が異なる
ことにあり、その他の構成は図1に示す装置と同様であ
るので、異なる部分についてのみ説明する。
ルス電流設定方法及びベース電流期間設定方法が異なる
ことにあり、その他の構成は図1に示す装置と同様であ
るので、異なる部分についてのみ説明する。
【0043】パルス電圧検出器33は、電圧検出器11
から電圧値を入力してパルス電流期間の電圧を検出し、
パルス電圧検出値VPfを出力する。また、パルス電圧設
定器34には溶接に適したアーク長となるような値が設
定される。パルス電流制御回路35は、パルス電圧検出
器33から与えられたパルス電圧検出値とパルス電圧設
定器34から与えられた設定値とが一致するようなパル
ス電流の指令値をパルス波形選択回路24に出力する。
から電圧値を入力してパルス電流期間の電圧を検出し、
パルス電圧検出値VPfを出力する。また、パルス電圧設
定器34には溶接に適したアーク長となるような値が設
定される。パルス電流制御回路35は、パルス電圧検出
器33から与えられたパルス電圧検出値とパルス電圧設
定器34から与えられた設定値とが一致するようなパル
ス電流の指令値をパルス波形選択回路24に出力する。
【0044】また、パルス電流検出器36は、電流検出
器12から電流検出値を入力し、パルス電流期間の平均
パルス電流値を検出して、パルス電流検出値iPfを出力
する。パルス電流設定回路37では、1パルス1溶滴移
行に必要なパルス電流の基準値IP ’を設定し、この基
準値IP’を誤差増幅器38に出力する。誤差増幅器3
8はこの値IP ’と前記パルス電流検出器36から与え
られたパルス電流検出値iPfとを比較し、両者が一致す
るように周波数を微調整すべく、加算器23に調整信号
を出力する。加算器23は、前記誤差増幅器38からの
周波数設定信号を周波数設定器20からの周波数設定信
号に加え、ベース電流期間設定回路17に出力する。
器12から電流検出値を入力し、パルス電流期間の平均
パルス電流値を検出して、パルス電流検出値iPfを出力
する。パルス電流設定回路37では、1パルス1溶滴移
行に必要なパルス電流の基準値IP ’を設定し、この基
準値IP’を誤差増幅器38に出力する。誤差増幅器3
8はこの値IP ’と前記パルス電流検出器36から与え
られたパルス電流検出値iPfとを比較し、両者が一致す
るように周波数を微調整すべく、加算器23に調整信号
を出力する。加算器23は、前記誤差増幅器38からの
周波数設定信号を周波数設定器20からの周波数設定信
号に加え、ベース電流期間設定回路17に出力する。
【0045】ベース電流期間設定回路17は、加算器2
3から与えられた周波数設定信号と、パルス電流期間設
定回路16から与えられたTP 設定信号と、正極性期間
設定回路18から与えられたTEN設定信号とからベース
電流期間TB を決定し、その信号をパルス波形選択回路
24に出力する。
3から与えられた周波数設定信号と、パルス電流期間設
定回路16から与えられたTP 設定信号と、正極性期間
設定回路18から与えられたTEN設定信号とからベース
電流期間TB を決定し、その信号をパルス波形選択回路
24に出力する。
【0046】本実施例においては、パルス電流期間は定
電圧特性であり、その他の期間は定電流特性である外部
特性を持つ出力が得られる。
電圧特性であり、その他の期間は定電流特性である外部
特性を持つ出力が得られる。
【0047】以下、本実施例におけるアーク長制御につ
いて説明する。溶接時に手ブレ等の何らかの外乱により
アーク長が長くなったとする。このとき、パルス電圧は
定電圧特性であるため、アーク長が長くなって抵抗が増
えることで、パルス電流値が大きくなる。このパルス電
流値の増加はパルス電流検出器36で検出され、パルス
電流の基準値と比較されて、周波数を下げるべく、ベー
ス電流期間TB を長くする。これによって、平均電流が
減少すると共に、ワイヤの溶融速度が減少して、アーク
長が短かくなる。
いて説明する。溶接時に手ブレ等の何らかの外乱により
アーク長が長くなったとする。このとき、パルス電圧は
定電圧特性であるため、アーク長が長くなって抵抗が増
えることで、パルス電流値が大きくなる。このパルス電
流値の増加はパルス電流検出器36で検出され、パルス
電流の基準値と比較されて、周波数を下げるべく、ベー
ス電流期間TB を長くする。これによって、平均電流が
減少すると共に、ワイヤの溶融速度が減少して、アーク
長が短かくなる。
【0048】逆に、アーク長が短くなった場合には、ア
ークの抵抗が減少し、パルス電流値は増加するので、パ
ルス電流検出値がパルス電流設定回路37で決められた
基準値になるまで周波数を上げるべくベース電流期間T
B を短く調整してアーク長を略一定値に保つ。
ークの抵抗が減少し、パルス電流値は増加するので、パ
ルス電流検出値がパルス電流設定回路37で決められた
基準値になるまで周波数を上げるべくベース電流期間T
B を短く調整してアーク長を略一定値に保つ。
【0049】このように、パルス電流期間の電圧を所定
値になるように定電圧制御しておき、この期間の電流値
の検出値が基準値に一致するように周波数を変更して平
均電流を微調整することによってアーク長を制御するこ
とができて、アーク長補償が行なわれる。
値になるように定電圧制御しておき、この期間の電流値
の検出値が基準値に一致するように周波数を変更して平
均電流を微調整することによってアーク長を制御するこ
とができて、アーク長補償が行なわれる。
【0050】ここで、極性比率設定器19で極性比率の
設定値を大きくすると、正極性期間TENが増加すると共
にベース電流期間TB が調整されて、周波数/ワイヤ送
給速度の比が下がる。逆に、極性比率設定器19で極性
比率の設定値を小さくすると、正極性期間TENが減少す
ると共にベース電流期間TB が調整されて、周波数/ワ
イヤ送給速度の比が上がる。
設定値を大きくすると、正極性期間TENが増加すると共
にベース電流期間TB が調整されて、周波数/ワイヤ送
給速度の比が下がる。逆に、極性比率設定器19で極性
比率の設定値を小さくすると、正極性期間TENが減少す
ると共にベース電流期間TB が調整されて、周波数/ワ
イヤ送給速度の比が上がる。
【0051】このように、第1の実施例と同様に、極性
比率の増減に応じて、ベース電流期間TB を調節し(即
ち、周波数を増減し)、ワイヤ送給速度とワイヤ溶融速
度とのバランスをとることにより、極性比率を変更して
も安定したアーク溶接を行うことができる。なお、この
第4の実施例に、第2及び第3の実施例と同様にして、
ワイヤ送給速度設定器の出力に基づいて正極性電流IEN
を設定したり、比率設定器の出力に基づいてパルス電流
期間TP を設定してもよい。
比率の増減に応じて、ベース電流期間TB を調節し(即
ち、周波数を増減し)、ワイヤ送給速度とワイヤ溶融速
度とのバランスをとることにより、極性比率を変更して
も安定したアーク溶接を行うことができる。なお、この
第4の実施例に、第2及び第3の実施例と同様にして、
ワイヤ送給速度設定器の出力に基づいて正極性電流IEN
を設定したり、比率設定器の出力に基づいてパルス電流
期間TP を設定してもよい。
【0052】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、正
極性アークと逆特性アークとの通電比率に応じてパルス
周波数を変化させるから、1パルスで1溶滴移行を実現
でき、且つ略一定のアーク長で溶接が行なうことができ
る。このため、スパッタが少なく、極めて安定したアー
クを得ることができる。また、溶接可能な板厚及びギャ
ップ等の薄板溶接の適用範囲が拡がるため、本発明は極
めて有用である。
極性アークと逆特性アークとの通電比率に応じてパルス
周波数を変化させるから、1パルスで1溶滴移行を実現
でき、且つ略一定のアーク長で溶接が行なうことができ
る。このため、スパッタが少なく、極めて安定したアー
クを得ることができる。また、溶接可能な板厚及びギャ
ップ等の薄板溶接の適用範囲が拡がるため、本発明は極
めて有用である。
【図1】本発明の第1の実施例方法を実現する溶接装置
を示すブロック図である。
を示すブロック図である。
【図2】(a)乃至(c)はいずれも本発明方法におけ
る溶接電流の交流パルスの例を示す波形図である。
る溶接電流の交流パルスの例を示す波形図である。
【図3】1パルス1溶滴移行に必要なパルス条件を示す
グラフ図である。
グラフ図である。
【図4】ワイヤ送給速度と正極性電流との関係を示すグ
ラフ図である。
ラフ図である。
【図5】極性比率と周波数との関係を示すグラフ図であ
る。
る。
【図6】本発明の第2の実施例方法を実現する溶接装置
を示すブロック図である。
を示すブロック図である。
【図7】ワイヤ送給速度とパルス電流との関係を示すグ
ラフ図である。
ラフ図である。
【図8】本発明の第3の実施例方法を実現する溶接装置
を示すブロック図である。
を示すブロック図である。
【図9】極性比率とパルス周期との関係を示すグラフ図
である。
である。
【図10】本発明の第4の実施例方法を実現する溶接装
置を示すブロック図である。
置を示すブロック図である。
【図11】従来の交流パルス溶接方法の一例を示す電流
波形図である。
波形図である。
1;三相交流電源供給部 2,6;整流器 3;平滑用コンデンサ 4,8;インバータ 5;ダウントランス 7;リアクトル 9;ワイヤ 10;母材 11;電圧検出器 12;電流検出器 13,13a;パルス電流設定回路 14;ベース電流設定回路 15;正極性電流設定回路 16,16a;パルス電流期間設定回路 17;ベース電流期間設定回路 18;正極性期間設定回路 19;比率設定器 20;周波数設定器 21;電圧設定器 22,25;誤差増幅器 24;パルス波形選択回路 26;出力制御回路 27;極性変換制御回路
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成4年9月28日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】発明の詳細な説明
【補正方法】変更
【補正内容】
【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、消耗電極(以下、ワイ
ヤという)を母材に向かって定速度で送給し、ワイヤと
母材との間に、ワイヤがプラスの逆極性期間に臨界電流
値以上のパルス電流を含む逆極性溶接電流を供給し、ワ
イヤがマイナスの正極性期間に正極性溶接電流を供給
し、この逆極性期間と正極性期間とを交互に繰り返して
溶接を行なう消耗電極式交流パルスアーク溶接方法に関
する。
ヤという)を母材に向かって定速度で送給し、ワイヤと
母材との間に、ワイヤがプラスの逆極性期間に臨界電流
値以上のパルス電流を含む逆極性溶接電流を供給し、ワ
イヤがマイナスの正極性期間に正極性溶接電流を供給
し、この逆極性期間と正極性期間とを交互に繰り返して
溶接を行なう消耗電極式交流パルスアーク溶接方法に関
する。
【0002】
【従来の技術】ワイヤを予め設定した所定の速度で母材
に向けて供給しつつ、このワイヤと母材との間にワイヤ
がマイナスの通電期間(以下、正極性期間という)にワ
イヤ先端に溶滴を形成させる正極性溶接電流と、ワイヤ
がプラスの通電期間(以下、逆極性期間という)にパル
ス電流を供給して溶滴を母材に移行させる逆極性パルス
溶接電流とを交互に供給する消耗電極式パルス溶接方法
として、アークを安定させるためにワイヤ及びシールド
ガス等の条件に応じた逆極性期間の一定のパルス電流通
電期間TP 及び一定のパルス電流IP を設定し、ワイヤ
送給速度に対して周波数と正極性電流IENとを一元的に
設定する方法がある(特開平1-186279号)。
に向けて供給しつつ、このワイヤと母材との間にワイヤ
がマイナスの通電期間(以下、正極性期間という)にワ
イヤ先端に溶滴を形成させる正極性溶接電流と、ワイヤ
がプラスの通電期間(以下、逆極性期間という)にパル
ス電流を供給して溶滴を母材に移行させる逆極性パルス
溶接電流とを交互に供給する消耗電極式パルス溶接方法
として、アークを安定させるためにワイヤ及びシールド
ガス等の条件に応じた逆極性期間の一定のパルス電流通
電期間TP 及び一定のパルス電流IP を設定し、ワイヤ
送給速度に対して周波数と正極性電流IENとを一元的に
設定する方法がある(特開平1-186279号)。
【0003】この従来の技術においては、図11に示す
ように、正極性電流IENと、正極性期間TENに依存する
周波数とを調節することにより、平均溶接電流を調整す
ることが行なわれる。
ように、正極性電流IENと、正極性期間TENに依存する
周波数とを調節することにより、平均溶接電流を調整す
ることが行なわれる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た従来の技術においては、正極性電流IENと正極性期間
TENとがワイヤ送給速度に応じて一元的に定められてし
まうため、逆極性アークと正極性アークとの通電比率を
任意に変更できず、溶け込み深さ及び溶接ビード幅を制
御するとの消耗電極式交流パルス溶接の最大の特長を活
かすことができないという欠点がある。
た従来の技術においては、正極性電流IENと正極性期間
TENとがワイヤ送給速度に応じて一元的に定められてし
まうため、逆極性アークと正極性アークとの通電比率を
任意に変更できず、溶け込み深さ及び溶接ビード幅を制
御するとの消耗電極式交流パルス溶接の最大の特長を活
かすことができないという欠点がある。
【0005】本発明はかかる問題点に鑑みてなされたも
のであって、逆極性アークと正極性アークとの通電比率
を任意に変更させて溶け込み深さを制御する消耗電極式
交流パルス溶接の本来の特長を最大限に発揮することが
できる消耗電極式交流パルスアーク溶接方法を提供する
ことを目的とする。
のであって、逆極性アークと正極性アークとの通電比率
を任意に変更させて溶け込み深さを制御する消耗電極式
交流パルス溶接の本来の特長を最大限に発揮することが
できる消耗電極式交流パルスアーク溶接方法を提供する
ことを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明に係る消耗電極式
交流パルスアーク溶接方法は、ワイヤに、アークを維持
するベース電流と溶滴を母材に移行させるパルス電流と
からなる逆極性アークと、ワイヤ送給速度に基づいて電
流量が設定された正極性アークとを交互に供給しつつ溶
接を行なう消耗電極式交流パルスアーク溶接方法におい
て、前記逆極性アークと前記正極性アークとの通電比率
に対応してパルス周波数を変化させることを特徴とす
る。
交流パルスアーク溶接方法は、ワイヤに、アークを維持
するベース電流と溶滴を母材に移行させるパルス電流と
からなる逆極性アークと、ワイヤ送給速度に基づいて電
流量が設定された正極性アークとを交互に供給しつつ溶
接を行なう消耗電極式交流パルスアーク溶接方法におい
て、前記逆極性アークと前記正極性アークとの通電比率
に対応してパルス周波数を変化させることを特徴とす
る。
【0007】
【作用】本発明においては、定速度で母材に向かって送
給するワイヤに供給する逆極性アークと正極性アークと
の通電比率を増減すると、ワイヤの溶融速度が増減して
しまうので、周波数を変化させて平均電流を調節し、ワ
イヤ溶融速度とワイヤ送給速度とをバランスさせる。こ
れにより、通電比率を増減してもアーク長が一定に保た
れるので、母材の溶け込みを任意に制御して良好な溶接
を行なうことができる。
給するワイヤに供給する逆極性アークと正極性アークと
の通電比率を増減すると、ワイヤの溶融速度が増減して
しまうので、周波数を変化させて平均電流を調節し、ワ
イヤ溶融速度とワイヤ送給速度とをバランスさせる。こ
れにより、通電比率を増減してもアーク長が一定に保た
れるので、母材の溶け込みを任意に制御して良好な溶接
を行なうことができる。
【0008】
【実施例】次に、本発明の実施例について添付の図面を
参照して説明する。
参照して説明する。
【0009】図1は、本発明の第1の実施例方法を実現
する溶接装置を示すブロック図である。
する溶接装置を示すブロック図である。
【0010】先ず、溶接電力を供給するパワー部につい
て説明する。三相交流電源供給部1から供給される交流
電流は第1の整流部2で直流に整流され、平滑用コンデ
ンサ3にて平滑される。1次インバータ4はこの電流を
高周波交流電流に変換する。ダウントランス5は、1次
インバータ4の出力を溶接用電圧に降圧変換する。第2
の整流部6は、ダウントランス5から出力された高周波
交流電流を溶接用直流電流に整流する。この直流電流は
リアクトル7で平滑され2次インバータ8で極性変換さ
れて低周波の交流電流としてワイヤ9と母材10との間
に供給され、溶接が実行される。
て説明する。三相交流電源供給部1から供給される交流
電流は第1の整流部2で直流に整流され、平滑用コンデ
ンサ3にて平滑される。1次インバータ4はこの電流を
高周波交流電流に変換する。ダウントランス5は、1次
インバータ4の出力を溶接用電圧に降圧変換する。第2
の整流部6は、ダウントランス5から出力された高周波
交流電流を溶接用直流電流に整流する。この直流電流は
リアクトル7で平滑され2次インバータ8で極性変換さ
れて低周波の交流電流としてワイヤ9と母材10との間
に供給され、溶接が実行される。
【0011】なお、2次インバータ8の出力端子間には
電圧検出器11が接続されており、溶接時のワイヤ9と
母材10との間の溶接電圧を検出する。また、リアクト
ル7と2次インバータ8との間には電流検出器12が介
装されており、溶接電流値を検出する。この電圧検出器
11及び電流検出器12の出力は、いずれも後述する制
御回路に与えられる。
電圧検出器11が接続されており、溶接時のワイヤ9と
母材10との間の溶接電圧を検出する。また、リアクト
ル7と2次インバータ8との間には電流検出器12が介
装されており、溶接電流値を検出する。この電圧検出器
11及び電流検出器12の出力は、いずれも後述する制
御回路に与えられる。
【0012】ワイヤ9は、ワイヤ送給モータ30で駆動
されるワイヤ送給ローラ29によって母材10に向かっ
て所定の速度で送給され、ワイヤ9と母材10との間に
アークを発生させて溶接が行なわれる。この場合に、ワ
イヤ送給モータ制御回路31は、ワイヤ送給速度設定器
32からの設定信号に基づきワイヤ送給モータ30の回
転速度を制御する。
されるワイヤ送給ローラ29によって母材10に向かっ
て所定の速度で送給され、ワイヤ9と母材10との間に
アークを発生させて溶接が行なわれる。この場合に、ワ
イヤ送給モータ制御回路31は、ワイヤ送給速度設定器
32からの設定信号に基づきワイヤ送給モータ30の回
転速度を制御する。
【0013】制御回路は、電圧検出器11及び電流検出
器12の出力に基づいて、1次インバータ4及び2次イ
ンバータ8を制御し、例えば図2(a)乃至(c)に示
すように、ベース電流IB を供給するベース電流期間T
B 、パルス電流IP を供給するパルス電流期間TP 及び
正極性電流IENを供給する正極性期間TENからなる交流
パルスを形成するものである。この場合に、前記交流パ
ルスの周波数fは、f=1/T=1/(TP +TB +T
EN)で表される。
器12の出力に基づいて、1次インバータ4及び2次イ
ンバータ8を制御し、例えば図2(a)乃至(c)に示
すように、ベース電流IB を供給するベース電流期間T
B 、パルス電流IP を供給するパルス電流期間TP 及び
正極性電流IENを供給する正極性期間TENからなる交流
パルスを形成するものである。この場合に、前記交流パ
ルスの周波数fは、f=1/T=1/(TP +TB +T
EN)で表される。
【0014】次に、制御回路の構成について説明する。
パルス電流設定回路13及びパルス電流期間設定回路1
6には、図3に斜線範囲で示すように、ワイヤの材質、
直径及びシールドガス等によって決まる1パルス1溶滴
移行に適したエネルギIP K・TP を満足するパルス電流
IP 及びパルス電流期間TP が設定されており、パルス
電流設定回路13及びパルス電流期間設定回路16はこ
れらの設定値をパルス波形選択回路24に出力する。ま
た、ベース電流設定回路14には、アークを維持するた
めに必要な電流値IB が設定されており、ベース電流設
定回路14はこの設定値をパルス波形選択回路24に出
力する。
パルス電流設定回路13及びパルス電流期間設定回路1
6には、図3に斜線範囲で示すように、ワイヤの材質、
直径及びシールドガス等によって決まる1パルス1溶滴
移行に適したエネルギIP K・TP を満足するパルス電流
IP 及びパルス電流期間TP が設定されており、パルス
電流設定回路13及びパルス電流期間設定回路16はこ
れらの設定値をパルス波形選択回路24に出力する。ま
た、ベース電流設定回路14には、アークを維持するた
めに必要な電流値IB が設定されており、ベース電流設
定回路14はこの設定値をパルス波形選択回路24に出
力する。
【0015】正極性電流設定回路15には、例えば図4
に示すように、ワイヤ送給速度(Wfs)に対して正極性
電流(IEN)が一元的に設定されている。そして、ワイ
ヤ送給速度設定器32からの信号に基づいて、所定の値
を出力する。これにより、ワイヤ送給速度の増加に基づ
いて正極性電流IENを増やすことにより、中高電流域に
おいても、溶け込みコントロールの効果を十分に発揮す
ることができる。即ち、低電流域においては、正極性電
流IENが高いと溶滴が異常成長したり、燃え上りが激し
く作業性が劣化するので、正極性電流IENを低めに設定
しておくことが望ましい。一方、中高電流域において
は、正極性電流IENが低いと、大きな極性比率を設定で
きず、溶け込みを広範囲にコントロールすることができ
ないので、正極性電流IENを比較的高目に設定しておく
ことが望ましい。この正極性電流IENは、使用ワイヤの
材質、直径及びシールドガス等に応じて最適値を選べば
良く、また、その増加のしかたは、図4に示すワイヤ送
給速度の一次関数に限らず、例えば指数関数的に増加さ
せてもよい。
に示すように、ワイヤ送給速度(Wfs)に対して正極性
電流(IEN)が一元的に設定されている。そして、ワイ
ヤ送給速度設定器32からの信号に基づいて、所定の値
を出力する。これにより、ワイヤ送給速度の増加に基づ
いて正極性電流IENを増やすことにより、中高電流域に
おいても、溶け込みコントロールの効果を十分に発揮す
ることができる。即ち、低電流域においては、正極性電
流IENが高いと溶滴が異常成長したり、燃え上りが激し
く作業性が劣化するので、正極性電流IENを低めに設定
しておくことが望ましい。一方、中高電流域において
は、正極性電流IENが低いと、大きな極性比率を設定で
きず、溶け込みを広範囲にコントロールすることができ
ないので、正極性電流IENを比較的高目に設定しておく
ことが望ましい。この正極性電流IENは、使用ワイヤの
材質、直径及びシールドガス等に応じて最適値を選べば
良く、また、その増加のしかたは、図4に示すワイヤ送
給速度の一次関数に限らず、例えば指数関数的に増加さ
せてもよい。
【0016】極性比率設定器19は正極性アークの通電
比率を設定するもので、この極性比率設定器19から極
性比率設定信号が正極性期間設定回路18と周波数設定
器20に出力される。正極性期間設定回路18は前記極
性比率設定信号に基づいて正極性期間TENを設定して、
パルス波形選択回路24に設定値を出力する。ここで、
正極性アークの通電比率=極性比率γを、ワイヤの溶融
や溶け込みに殆ど影響を与えないベース電流IB 及びベ
ース電流期間TB を無視できるものとして、γ=(IEN
×TEN)/(IP ×TP +IEN×TEN)とすれば、パル
ス電流IP 、パルス電流期間TP 、正極性電流IEN及び
極性比率γは夫々設定されているので、正極性期間TEN
の値は一義的に決定される。
比率を設定するもので、この極性比率設定器19から極
性比率設定信号が正極性期間設定回路18と周波数設定
器20に出力される。正極性期間設定回路18は前記極
性比率設定信号に基づいて正極性期間TENを設定して、
パルス波形選択回路24に設定値を出力する。ここで、
正極性アークの通電比率=極性比率γを、ワイヤの溶融
や溶け込みに殆ど影響を与えないベース電流IB 及びベ
ース電流期間TB を無視できるものとして、γ=(IEN
×TEN)/(IP ×TP +IEN×TEN)とすれば、パル
ス電流IP 、パルス電流期間TP 、正極性電流IEN及び
極性比率γは夫々設定されているので、正極性期間TEN
の値は一義的に決定される。
【0017】周波数設定器20は、ワイヤ送給速度設定
器32からの信号を入力し、ワイヤ送給速度に比例した
周波数を設定し、更に極性比率設定器19からの信号に
応じて周波数fとワイヤ送給速度Wfsとの比(f/
Wfs)を調整する。即ち、図5に示すように、極性比率
に対応して、ワイヤ送給速度と周波数との関係を変化さ
せる。
器32からの信号を入力し、ワイヤ送給速度に比例した
周波数を設定し、更に極性比率設定器19からの信号に
応じて周波数fとワイヤ送給速度Wfsとの比(f/
Wfs)を調整する。即ち、図5に示すように、極性比率
に対応して、ワイヤ送給速度と周波数との関係を変化さ
せる。
【0018】誤差増幅器22は電圧設定器21に設定さ
れた値と電圧検出器11から出力された電圧検出値とを
入力し、この2つの値が一致するように周波数設定器2
0で設定された周波数を微調整すべく、加算器23に信
号を出力する。加算器23は、誤差増幅器22の出力を
周波数設定器20から出力された周波数設定信号に加算
して、周波数設定信号を微調整する。これにより、手振
れなど外乱があってもアーク長を一定に維持することが
できる。
れた値と電圧検出器11から出力された電圧検出値とを
入力し、この2つの値が一致するように周波数設定器2
0で設定された周波数を微調整すべく、加算器23に信
号を出力する。加算器23は、誤差増幅器22の出力を
周波数設定器20から出力された周波数設定信号に加算
して、周波数設定信号を微調整する。これにより、手振
れなど外乱があってもアーク長を一定に維持することが
できる。
【0019】ベース電流期間設定回路17は、加算器2
3からの周波数設定信号と、パルス電流期間設定回路1
6からのパルス電流期間TP 設定信号と、正極性期間設
定回路18からの正極性期間TEN設定信号とを入力し、
周波数f=1/T及びT=TP +TEN+TB の関係よ
り、ベース電流期間TB を決定し、この値をパルス波形
選択回路24に出力する。
3からの周波数設定信号と、パルス電流期間設定回路1
6からのパルス電流期間TP 設定信号と、正極性期間設
定回路18からの正極性期間TEN設定信号とを入力し、
周波数f=1/T及びT=TP +TEN+TB の関係よ
り、ベース電流期間TB を決定し、この値をパルス波形
選択回路24に出力する。
【0020】パルス波形選択回路24は、各電流設定回
路13〜15の出力及び各期間設定回路16〜18の出
力に基づいて、パルス電流IP 、ベース電流IB 又は正
極性電流IENの設定信号のいずれかを選択して、誤差増
幅器25に対して電流設定値として出力する。また、こ
のパルス波形選択回路24からは、極性変換制御回路2
7に対してどの電流設定信号が出力されているかを示す
電流選択信号が出力される。
路13〜15の出力及び各期間設定回路16〜18の出
力に基づいて、パルス電流IP 、ベース電流IB 又は正
極性電流IENの設定信号のいずれかを選択して、誤差増
幅器25に対して電流設定値として出力する。また、こ
のパルス波形選択回路24からは、極性変換制御回路2
7に対してどの電流設定信号が出力されているかを示す
電流選択信号が出力される。
【0021】誤差増幅器25は、電流検出器12により
検出した電流値と前記電流設定値とを比較する。出力制
御回路26は、この誤差増幅器25の出力に基づいて、
電流検出器12を流れる電流値がパルス電流IP 、ベー
ス電流IB 又は正極性電流IENに対応する電流値になる
ように1次インバータ4を駆動制御する。
検出した電流値と前記電流設定値とを比較する。出力制
御回路26は、この誤差増幅器25の出力に基づいて、
電流検出器12を流れる電流値がパルス電流IP 、ベー
ス電流IB 又は正極性電流IENに対応する電流値になる
ように1次インバータ4を駆動制御する。
【0022】極性変換制御回路27は、パルス波形選択
回路24から前記電流選択信号を入力し、パルス電流I
P 又はベース電流IB が選択されているときには逆特性
となるように、即ち、ワイヤ側がプラス、母材側がマイ
ナスとなるように2次インバータ8を駆動する信号を出
力する。
回路24から前記電流選択信号を入力し、パルス電流I
P 又はベース電流IB が選択されているときには逆特性
となるように、即ち、ワイヤ側がプラス、母材側がマイ
ナスとなるように2次インバータ8を駆動する信号を出
力する。
【0023】なお、交流出力を得るためのパワー回路部
分は、交流出力値及び各極性時の通電時間を制御できる
構成であれば、上述の構成に限定されるものではない。
分は、交流出力値及び各極性時の通電時間を制御できる
構成であれば、上述の構成に限定されるものではない。
【0024】以下、上述の装置を利用した溶接方法につ
いて説明する。
いて説明する。
【0025】先ず、溶接に先立ち、ワイヤ送給速度設定
器32により、ワイヤ9の送り量を設定する。また、電
圧設定器21により電圧値を設定すると共に、極性比率
設定器19により正極性比率を設定する。
器32により、ワイヤ9の送り量を設定する。また、電
圧設定器21により電圧値を設定すると共に、極性比率
設定器19により正極性比率を設定する。
【0026】溶接を開始すると、ワイヤ9が母材10に
向けて所定の速度で供給されると共に、ワイヤ9と母材
10との間に、例えば図2(a)乃至(c)で示す交流
パルスが供給される。この交流パルスの正極性期間TEN
ではワイヤ先端に溶滴が成長する。そして、パルス電流
期間TP 又はそれに続くベース電流期間TB において溶
滴が母材10側の溶融池に移行する。また、ベース電流
期間TB 期間においては、アークの維持及び若干の溶滴
形成が行なわれる。そして、次の正極性期間TENでは、
溶滴は移行せず、再びワイヤ先端に溶滴が成長する。こ
のように、交流パルスの1周期に同期して、確実に1パ
ルスで1溶滴が母材10側に移行する。
向けて所定の速度で供給されると共に、ワイヤ9と母材
10との間に、例えば図2(a)乃至(c)で示す交流
パルスが供給される。この交流パルスの正極性期間TEN
ではワイヤ先端に溶滴が成長する。そして、パルス電流
期間TP 又はそれに続くベース電流期間TB において溶
滴が母材10側の溶融池に移行する。また、ベース電流
期間TB 期間においては、アークの維持及び若干の溶滴
形成が行なわれる。そして、次の正極性期間TENでは、
溶滴は移行せず、再びワイヤ先端に溶滴が成長する。こ
のように、交流パルスの1周期に同期して、確実に1パ
ルスで1溶滴が母材10側に移行する。
【0027】ここで、極性比率を0%として逆極性パル
スアーク溶接を行なう場合には、平均電流Iav=f・T
P (IP −IB )+IB であり、ベース電流IB は非常
に小さい電流であるから、平均電流に比例して周波数f
を連続的に変えられるようにする。つまり、送給速度に
合致した溶融速度になるような平均電流とすべく、周波
数をプリセットしておくことにより、全電流範囲に亘っ
て安定した溶滴移行が行なわれる。
スアーク溶接を行なう場合には、平均電流Iav=f・T
P (IP −IB )+IB であり、ベース電流IB は非常
に小さい電流であるから、平均電流に比例して周波数f
を連続的に変えられるようにする。つまり、送給速度に
合致した溶融速度になるような平均電流とすべく、周波
数をプリセットしておくことにより、全電流範囲に亘っ
て安定した溶滴移行が行なわれる。
【0028】ところが、極性比率を増加させると、正極
性溶接期間での溶融速度が速いために、同一のワイヤ送
給速度に対してワイヤを溶融させるのに必要な平均電流
が低くなる。従って、ワイヤの溶融速度とワイヤの送給
速度とをバランスさせるために、周波数を下げることに
より平均電流を下げる必要がある。このため、周波数設
定器20は、極性比率設定器19からの信号に応じて、
送給速度に対して設定された周波数を減少させるべく、
極性比率の増加に応じて周波数fとワイヤ送給速度Wfs
との比f/Wfsを下げる。この比を下げる割合いは、使
用するワイヤの種類及び直径、シールドガスの材質等並
びに予め設定されたパルス電流期間TP、パルス電流IP
及び正極性電流IEN等のパルスパラメータによって最
適値が存在する。即ち、周波数とワイヤ送給速度との比
は、前述のワイヤの種類等やパルスパラメータ等によっ
て決まる最適値になるならば、比例的に下げてもよい
し、指数関数的に下げる等の方法によってもよい。ま
た、本実施例においては、平均電流の増減の方法として
周波数を可変しているが、正極性電流IEN及び正極性期
間TEN以外の他のパルスパラメータ、即ちパルス電流I
P 、パルス電流期間TP、ベース電流IB 及びベース電
流期間TB のいずれか1つ又は2つ以上の組合せにより
行なうことも可能である。しかしながら、パルス電流I
P 及びパルス電流期間TPは、1パルスで1溶滴移行の
ためのピンチエネルギを確保する必要上、その値の可変
範囲は極めて狭い。また、パルス電流IP 及びパルス電
流期間TPは、正極性電流IEN及び正極性期間TENと同
様に、母材への入熱コントロールの点で最重要なパラメ
ータであり、極性比率の変動を防止するために調整は困
難である。更に、ベース電流IB は過剰に変化させる
と、下げた場合はアーク切れ等のトラブルが生じやす
く、上げた場合は溶け込みに影響しやすい。よって、ベ
ース電流期間TB を可変として、これにより周波数を可
変とすることにより、平均電流を調整することが好まし
い。
性溶接期間での溶融速度が速いために、同一のワイヤ送
給速度に対してワイヤを溶融させるのに必要な平均電流
が低くなる。従って、ワイヤの溶融速度とワイヤの送給
速度とをバランスさせるために、周波数を下げることに
より平均電流を下げる必要がある。このため、周波数設
定器20は、極性比率設定器19からの信号に応じて、
送給速度に対して設定された周波数を減少させるべく、
極性比率の増加に応じて周波数fとワイヤ送給速度Wfs
との比f/Wfsを下げる。この比を下げる割合いは、使
用するワイヤの種類及び直径、シールドガスの材質等並
びに予め設定されたパルス電流期間TP、パルス電流IP
及び正極性電流IEN等のパルスパラメータによって最
適値が存在する。即ち、周波数とワイヤ送給速度との比
は、前述のワイヤの種類等やパルスパラメータ等によっ
て決まる最適値になるならば、比例的に下げてもよい
し、指数関数的に下げる等の方法によってもよい。ま
た、本実施例においては、平均電流の増減の方法として
周波数を可変しているが、正極性電流IEN及び正極性期
間TEN以外の他のパルスパラメータ、即ちパルス電流I
P 、パルス電流期間TP、ベース電流IB 及びベース電
流期間TB のいずれか1つ又は2つ以上の組合せにより
行なうことも可能である。しかしながら、パルス電流I
P 及びパルス電流期間TPは、1パルスで1溶滴移行の
ためのピンチエネルギを確保する必要上、その値の可変
範囲は極めて狭い。また、パルス電流IP 及びパルス電
流期間TPは、正極性電流IEN及び正極性期間TENと同
様に、母材への入熱コントロールの点で最重要なパラメ
ータであり、極性比率の変動を防止するために調整は困
難である。更に、ベース電流IB は過剰に変化させる
と、下げた場合はアーク切れ等のトラブルが生じやす
く、上げた場合は溶け込みに影響しやすい。よって、ベ
ース電流期間TB を可変として、これにより周波数を可
変とすることにより、平均電流を調整することが好まし
い。
【0029】以上のように、極性比率に応じて周波数を
変更することにより、ワイヤ溶融速度とワイヤ送給速度
とがバランスし、良好な状態で溶接を行なうことができ
る。つまり、溶融量を一定にして母材の溶け込みを自在
にコントロールすることができる。
変更することにより、ワイヤ溶融速度とワイヤ送給速度
とがバランスし、良好な状態で溶接を行なうことができ
る。つまり、溶融量を一定にして母材の溶け込みを自在
にコントロールすることができる。
【0030】なお、ここでは、極性比率γのパラメータ
として、γ=(IEN×TEN)/(IP ×TP +IEN×T
EN)を用いたが、正極性アークと逆極性アークとの通電
比率を示すものであればこれに限定されるものではな
い。また、本実施例においては、正極性電流IENを固定
として正極性期間TENを可変としたが、正極性期間TEN
を固定にして、設定された送給速度において決められた
電流IONを基準にして正極性電流IENを更に可変とする
か、又は、正極性電流IEN及び正極性期間TENの両方を
可変としてもよい。
として、γ=(IEN×TEN)/(IP ×TP +IEN×T
EN)を用いたが、正極性アークと逆極性アークとの通電
比率を示すものであればこれに限定されるものではな
い。また、本実施例においては、正極性電流IENを固定
として正極性期間TENを可変としたが、正極性期間TEN
を固定にして、設定された送給速度において決められた
電流IONを基準にして正極性電流IENを更に可変とする
か、又は、正極性電流IEN及び正極性期間TENの両方を
可変としてもよい。
【0031】更に、この第1の実施例では、パルス電流
期間TP 、ベース電流期間TB 及び正極性期間TENにお
ける出力は全て定電流特性としているが、上記3つの期
間のうち、1つ以上の期間における出力を定電圧特性と
しても同様の効果を得ることができる。
期間TP 、ベース電流期間TB 及び正極性期間TENにお
ける出力は全て定電流特性としているが、上記3つの期
間のうち、1つ以上の期間における出力を定電圧特性と
しても同様の効果を得ることができる。
【0032】図6は、本発明の第2の実施例方法を実現
する溶接装置を示すブロック図である。
する溶接装置を示すブロック図である。
【0033】この溶接装置が図1に示す溶接装置と異な
る点はパルス電流設定回路13aがワイヤ送給速度設定
器32の出力に基づいてパルス電流IP を設定すること
にあり、その他の構成は基本的には図1に示す装置と同
様であるので、図6において図1と同一物には同一符号
を付してその詳しい説明は省略する。
る点はパルス電流設定回路13aがワイヤ送給速度設定
器32の出力に基づいてパルス電流IP を設定すること
にあり、その他の構成は基本的には図1に示す装置と同
様であるので、図6において図1と同一物には同一符号
を付してその詳しい説明は省略する。
【0034】本実施例は、第1の実施例に比して更に薄
板の溶接において溶け込みを浅くして溶け落ち等を防止
しやすくしたものである。つまり、パルス電流設定回路
13aはワイヤ送給速度設定器32からの信号を入力
し、ワイヤ送給速度の増加に比例してパルス電流IP を
大きく設定する。即ち、パルス電流IP が中高電流域の
ときと同一では、パルスによるアーク力で溶け込みが過
大となり、溶け落ちが発生しやすくなったり、プールの
安定性が損なわれて作業性が悪くなる。このため、薄板
に使用される低電流域ではパルス電流IP を低く設定
し、アーク力を緩和することが好ましい。この場合に、
1パルス1溶滴移行に必要なエネルギとなるように、必
要に応じてパルス電流IP を下げた分に対応させてパル
ス電流期間TP を増加するといった微調整を行なう。こ
れにより、薄板でより浅い溶け込みが得られ、許容最小
板厚やギャップに対応することができると共に、アーク
力によるプールの振動及びビード端のひれによる不均一
ビード等の発生が抑制される。
板の溶接において溶け込みを浅くして溶け落ち等を防止
しやすくしたものである。つまり、パルス電流設定回路
13aはワイヤ送給速度設定器32からの信号を入力
し、ワイヤ送給速度の増加に比例してパルス電流IP を
大きく設定する。即ち、パルス電流IP が中高電流域の
ときと同一では、パルスによるアーク力で溶け込みが過
大となり、溶け落ちが発生しやすくなったり、プールの
安定性が損なわれて作業性が悪くなる。このため、薄板
に使用される低電流域ではパルス電流IP を低く設定
し、アーク力を緩和することが好ましい。この場合に、
1パルス1溶滴移行に必要なエネルギとなるように、必
要に応じてパルス電流IP を下げた分に対応させてパル
ス電流期間TP を増加するといった微調整を行なう。こ
れにより、薄板でより浅い溶け込みが得られ、許容最小
板厚やギャップに対応することができると共に、アーク
力によるプールの振動及びビード端のひれによる不均一
ビード等の発生が抑制される。
【0035】なお、あまりパルス電流IP が大きくなる
と、アーク力が大きくなり、プールが乱れたり、アルミ
ニウム溶接ではパッカリング等のトラブルが生じやす
い。このため、図7に示すように、ワイヤ送給速度Wfs
が特定の速度以上の場合は、パルス電流IP を一定にす
ることが好ましい。
と、アーク力が大きくなり、プールが乱れたり、アルミ
ニウム溶接ではパッカリング等のトラブルが生じやす
い。このため、図7に示すように、ワイヤ送給速度Wfs
が特定の速度以上の場合は、パルス電流IP を一定にす
ることが好ましい。
【0036】図8は本発明の第3の実施例を実現する溶
接装置を示すブロック図である。この装置が図1に示す
装置と異なる点はパルス電流期間設定回路16aが比率
設定器19の出力に基づいてパルス電流期間TP を設定
することにあり、その他の構成は基本的には図1に示す
装置と同様であるので、図8において図1と同一物には
同一符号を付してその詳しい説明は省略する。
接装置を示すブロック図である。この装置が図1に示す
装置と異なる点はパルス電流期間設定回路16aが比率
設定器19の出力に基づいてパルス電流期間TP を設定
することにあり、その他の構成は基本的には図1に示す
装置と同様であるので、図8において図1と同一物には
同一符号を付してその詳しい説明は省略する。
【0037】本実施例においては、パルス電流期間設定
回路16aは、図9に示すように、極性比率設定器19
から出力された極性比率の増加に比例して、パルス電流
期間TP を長く設定する。
回路16aは、図9に示すように、極性比率設定器19
から出力された極性比率の増加に比例して、パルス電流
期間TP を長く設定する。
【0038】極性比率が増加すると、正極性期間で溶滴
が成長して大粒になり、溶滴を移行させるために必要な
エネルギが増大してくる。この傾向はワイヤ径が大きい
ほど顕著になる。この場合に、予めパルス電流期間TP
を長めに設定しておいてもよく、これでも一応溶接は可
能である。しかしながら、極性比率が少ないときや、逆
極性で溶接するときは、パルス電流期間中に溶滴が必要
以上のエネルギを受け、溶滴がふらついてアークが不安
定となったり、パルス電流期間TP が長い分周波数が低
いため、単位時間当たりの溶滴移行回数が減少し、ビー
ド外観や作業性が劣化する。また、ワイヤやガスの種類
によっては、最悪の場合、1パルス多溶滴移行となって
しまうこともある。このように、1パルス1溶滴の移行
に必要なピンチエネルギIP K・TP は、直流逆極性の場
合と、正極性が混合された交流溶接時とでは異なり、同
じ交流溶接でもその極性比率によって異なることが判明
した。
が成長して大粒になり、溶滴を移行させるために必要な
エネルギが増大してくる。この傾向はワイヤ径が大きい
ほど顕著になる。この場合に、予めパルス電流期間TP
を長めに設定しておいてもよく、これでも一応溶接は可
能である。しかしながら、極性比率が少ないときや、逆
極性で溶接するときは、パルス電流期間中に溶滴が必要
以上のエネルギを受け、溶滴がふらついてアークが不安
定となったり、パルス電流期間TP が長い分周波数が低
いため、単位時間当たりの溶滴移行回数が減少し、ビー
ド外観や作業性が劣化する。また、ワイヤやガスの種類
によっては、最悪の場合、1パルス多溶滴移行となって
しまうこともある。このように、1パルス1溶滴の移行
に必要なピンチエネルギIP K・TP は、直流逆極性の場
合と、正極性が混合された交流溶接時とでは異なり、同
じ交流溶接でもその極性比率によって異なることが判明
した。
【0039】同一のワイヤ送給速度においては、溶け込
みの観点よりパルス中のアーク力、つまり、パルス電流
IP は一定とすることが望ましいので、本実施例におい
ては、パルス電流期間TP を増加することによって、1
パルスで1溶滴移行に必要なエネルギを確保している。
これにより、極性比率を変更しても常に安定したアーク
とビード外観を得ることができる。
みの観点よりパルス中のアーク力、つまり、パルス電流
IP は一定とすることが望ましいので、本実施例におい
ては、パルス電流期間TP を増加することによって、1
パルスで1溶滴移行に必要なエネルギを確保している。
これにより、極性比率を変更しても常に安定したアーク
とビード外観を得ることができる。
【0040】なお、上述の例では、極性比率の増加に比
例してパルス電流期間TP を長く設定したが、1パルス
1溶滴移行を満たすのであれば、極性比率に対してパル
ス期間TP を、例えば指数関数的又は段階的に増加させ
てもよい。
例してパルス電流期間TP を長く設定したが、1パルス
1溶滴移行を満たすのであれば、極性比率に対してパル
ス期間TP を、例えば指数関数的又は段階的に増加させ
てもよい。
【0041】図10は本発明の第4の実施例を実現する
溶接装置を示すブロック図である。
溶接装置を示すブロック図である。
【0042】この装置が図1に示す装置と異なる点はパ
ルス電流設定方法及びベース電流期間設定方法が異なる
ことにあり、その他の構成は図1に示す装置と同様であ
るので、異なる部分についてのみ説明する。
ルス電流設定方法及びベース電流期間設定方法が異なる
ことにあり、その他の構成は図1に示す装置と同様であ
るので、異なる部分についてのみ説明する。
【0043】パルス電圧検出器33は、電圧検出器11
から電圧値を入力してパルス電流期間の電圧を検出し、
パルス電圧検出値VPfを出力する。また、パルス電圧設
定器34には溶接に適したアーク長となるような値が設
定される。パルス電流制御回路35は、パルス電圧検出
器33から与えられたパルス電圧検出値とパルス電圧設
定器34から与えられた設定値とが一致するようなパル
ス電流の指令値をパルス波形選択回路24に出力する。
から電圧値を入力してパルス電流期間の電圧を検出し、
パルス電圧検出値VPfを出力する。また、パルス電圧設
定器34には溶接に適したアーク長となるような値が設
定される。パルス電流制御回路35は、パルス電圧検出
器33から与えられたパルス電圧検出値とパルス電圧設
定器34から与えられた設定値とが一致するようなパル
ス電流の指令値をパルス波形選択回路24に出力する。
【0044】また、パルス電流検出器36は、電流検出
器12から電流検出値を入力し、パルス電流期間の平均
パルス電流値を検出して、パルス電流検出値iPfを出力
する。パルス電流設定回路37では、1パルス1溶滴移
行に必要なパルス電流の基準値IP ’を設定し、この基
準値IP’を誤差増幅器38に出力する。誤差増幅器3
8はこの値IP ’と前記パルス電流検出器36から与え
られたパルス電流検出値iPfとを比較し、両者が一致す
るように周波数を微調整すべく、加算器23に調整信号
を出力する。加算器23は、前記誤差増幅器38からの
周波数設定信号を周波数設定器20からの周波数設定信
号に加え、ベース電流期間設定回路17に出力する。
器12から電流検出値を入力し、パルス電流期間の平均
パルス電流値を検出して、パルス電流検出値iPfを出力
する。パルス電流設定回路37では、1パルス1溶滴移
行に必要なパルス電流の基準値IP ’を設定し、この基
準値IP’を誤差増幅器38に出力する。誤差増幅器3
8はこの値IP ’と前記パルス電流検出器36から与え
られたパルス電流検出値iPfとを比較し、両者が一致す
るように周波数を微調整すべく、加算器23に調整信号
を出力する。加算器23は、前記誤差増幅器38からの
周波数設定信号を周波数設定器20からの周波数設定信
号に加え、ベース電流期間設定回路17に出力する。
【0045】ベース電流期間設定回路17は、加算器2
3から与えられた周波数設定信号と、パルス電流期間設
定回路16から与えられたTP 設定信号と、正極性期間
設定回路18から与えられたTEN設定信号とからベース
電流期間TB を決定し、その信号をパルス波形選択回路
24に出力する。
3から与えられた周波数設定信号と、パルス電流期間設
定回路16から与えられたTP 設定信号と、正極性期間
設定回路18から与えられたTEN設定信号とからベース
電流期間TB を決定し、その信号をパルス波形選択回路
24に出力する。
【0046】本実施例においては、パルス電流期間は定
電圧特性であり、その他の期間は定電流特性である外部
特性を持つ出力が得られる。
電圧特性であり、その他の期間は定電流特性である外部
特性を持つ出力が得られる。
【0047】以下、本実施例におけるアーク長制御につ
いて説明する。溶接時に手ブレ等の何らかの外乱により
アーク長が長くなったとする。このとき、パルス電圧は
定電圧特性であるため、アーク長が長くなって抵抗が増
えることで、パルス電流値が小さくなる。このパルス電
流値の減少はパルス電流検出器36で検出され、パルス
電流の基準値と比較されて、周波数を下げるべく、ベー
ス電流期間TB を長くする。これによって、平均電流が
減少すると共に、ワイヤの溶融速度が減少して、アーク
長が短かくなる。
いて説明する。溶接時に手ブレ等の何らかの外乱により
アーク長が長くなったとする。このとき、パルス電圧は
定電圧特性であるため、アーク長が長くなって抵抗が増
えることで、パルス電流値が小さくなる。このパルス電
流値の減少はパルス電流検出器36で検出され、パルス
電流の基準値と比較されて、周波数を下げるべく、ベー
ス電流期間TB を長くする。これによって、平均電流が
減少すると共に、ワイヤの溶融速度が減少して、アーク
長が短かくなる。
【0048】逆に、アーク長が短くなった場合には、ア
ークの抵抗が減少し、パルス電流値は増加するので、パ
ルス電流検出値がパルス電流設定回路37で決められた
基準値になるまで周波数を上げるべくベース電流期間T
B を短く調整してアーク長を略一定値に保つ。
ークの抵抗が減少し、パルス電流値は増加するので、パ
ルス電流検出値がパルス電流設定回路37で決められた
基準値になるまで周波数を上げるべくベース電流期間T
B を短く調整してアーク長を略一定値に保つ。
【0049】このように、パルス電流期間の電圧を所定
値になるように定電圧制御しておき、この期間の電流値
の検出値が基準値に一致するように周波数を変更して平
均電流を微調整することによってアーク長を制御するこ
とができて、アーク長補償が行なわれる。
値になるように定電圧制御しておき、この期間の電流値
の検出値が基準値に一致するように周波数を変更して平
均電流を微調整することによってアーク長を制御するこ
とができて、アーク長補償が行なわれる。
【0050】ここで、極性比率設定器19で極性比率の
設定値を大きくすると、正極性期間TENが増加すると共
にベース電流期間TB が調整されて、周波数/ワイヤ送
給速度の比が下がる。逆に、極性比率設定器19で極性
比率の設定値を小さくすると、正極性期間TENが減少す
ると共にベース電流期間TB が調整されて、周波数/ワ
イヤ送給速度の比が上がる。
設定値を大きくすると、正極性期間TENが増加すると共
にベース電流期間TB が調整されて、周波数/ワイヤ送
給速度の比が下がる。逆に、極性比率設定器19で極性
比率の設定値を小さくすると、正極性期間TENが減少す
ると共にベース電流期間TB が調整されて、周波数/ワ
イヤ送給速度の比が上がる。
【0051】このように、第1の実施例と同様に、極性
比率の増減に応じて、ベース電流期間TB を調節し(即
ち、周波数を増減し)、ワイヤ送給速度とワイヤ溶融速
度とのバランスをとることにより、極性比率を変更して
も安定したアーク溶接を行うことができる。なお、この
第4の実施例に、第2及び第3の実施例と同様にして、
ワイヤ送給速度設定器の出力に基づいて正極性電流IEN
を設定したり、比率設定器の出力に基づいてパルス電流
期間TP を設定してもよい。
比率の増減に応じて、ベース電流期間TB を調節し(即
ち、周波数を増減し)、ワイヤ送給速度とワイヤ溶融速
度とのバランスをとることにより、極性比率を変更して
も安定したアーク溶接を行うことができる。なお、この
第4の実施例に、第2及び第3の実施例と同様にして、
ワイヤ送給速度設定器の出力に基づいて正極性電流IEN
を設定したり、比率設定器の出力に基づいてパルス電流
期間TP を設定してもよい。
【0052】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、正
極性アークと逆極性アークとの通電比率に応じてパルス
周波数を変化させるから、略一定のアーク長で溶接を行
うことができる。更に、極性比率を変えても1パルス1
溶滴移行が実現でき、スパッタが極めて少ない安定した
アークを得られる。このため、従来不可能であった極性
比率の任意可変ができるようになり、溶け込み深さを自
在にコントロールできるようになるので、溶接可能な板
厚及びギャップ等の薄板溶接の適用範囲が拡がるため、
本発明は極めて有用である。
極性アークと逆極性アークとの通電比率に応じてパルス
周波数を変化させるから、略一定のアーク長で溶接を行
うことができる。更に、極性比率を変えても1パルス1
溶滴移行が実現でき、スパッタが極めて少ない安定した
アークを得られる。このため、従来不可能であった極性
比率の任意可変ができるようになり、溶け込み深さを自
在にコントロールできるようになるので、溶接可能な板
厚及びギャップ等の薄板溶接の適用範囲が拡がるため、
本発明は極めて有用である。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】図9
【補正方法】変更
【補正内容】
【図9】極性比率とパルス電流期間との関係を示すグラ
フ図である。
フ図である。
【手続補正3】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】全図
【補正方法】変更
【補正内容】
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図7】
【図5】
【図6】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
Claims (3)
- 【請求項1】 ワイヤに、アークを維持するベース電流
と溶滴を母材に移行させるパルス電流とからなる逆極性
アークと、ワイヤ送給速度に基づいて電流量が設定され
た正極性アークとを交互に供給しつつ溶接を行なう消耗
電極式交流パルスアーク溶接方法において、前記逆極性
アークと前記正極性アークとの通電比率に対応してパル
ス周波数を変化させることを特徴とする消耗電極式交流
パルスアーク溶接方法。 - 【請求項2】 ワイヤ送給速度に基づいて前記パルス電
流の電流値を変化させることを特徴とする請求項1に記
載の消耗電極式交流パルスアーク溶接方法。 - 【請求項3】 前記通電比率に応じて前記パルス電流の
通電期間を設定することを特徴とする請求項1又は2に
記載の消耗電極式交流パルスアーク溶接方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP28051991A JP2892198B2 (ja) | 1991-09-30 | 1991-09-30 | 消耗電極式交流パルスアーク溶接方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP28051991A JP2892198B2 (ja) | 1991-09-30 | 1991-09-30 | 消耗電極式交流パルスアーク溶接方法 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0592269A true JPH0592269A (ja) | 1993-04-16 |
| JP2892198B2 JP2892198B2 (ja) | 1999-05-17 |
Family
ID=17626237
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP28051991A Expired - Fee Related JP2892198B2 (ja) | 1991-09-30 | 1991-09-30 | 消耗電極式交流パルスアーク溶接方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2892198B2 (ja) |
Cited By (10)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2002086271A (ja) * | 2000-09-12 | 2002-03-26 | Daihen Corp | 交流パルスアーク溶接制御方法及び溶接電源装置 |
| JP2003062668A (ja) * | 2001-08-23 | 2003-03-05 | Daihen Corp | 交流ガスシールドアーク溶接の送給制御方法 |
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| US7335852B2 (en) | 2002-03-29 | 2008-02-26 | Illinois Tool Works Inc. | Method and apparatus for welding |
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| JP2018051587A (ja) * | 2016-09-28 | 2018-04-05 | 株式会社ダイヘン | 交流アーク溶接制御方法 |
| CN114450118A (zh) * | 2019-08-06 | 2022-05-06 | 弗罗纽斯国际有限公司 | 用于稳定焊接过程的不同类型的焊接过程阶段之间的过渡的方法和装置 |
-
1991
- 1991-09-30 JP JP28051991A patent/JP2892198B2/ja not_active Expired - Fee Related
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