JPH0592349U - 建物の外壁補修用アンカーピン - Google Patents

建物の外壁補修用アンカーピン

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JPH0592349U
JPH0592349U JP039781U JP3978193U JPH0592349U JP H0592349 U JPH0592349 U JP H0592349U JP 039781 U JP039781 U JP 039781U JP 3978193 U JP3978193 U JP 3978193U JP H0592349 U JPH0592349 U JP H0592349U
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樹 谷崎
良一 波多野
芳朗 服部
和男 山田
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Nippon Telegraph and Telephone Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】モルタル外壁の補修工事に用いる中空アンカー
ピンとして、そのアンカーピンへ接着剤を注入した時の
内圧による接着剤の逆流と、モルタル外壁の浮き上がり
とを防止する。 【構成】中空アンカー本体(11)の胴面に接着剤
(B)の流通と、プラグ(12)による先端部からの拡
開促進とに役立つ割溝(18)を開口列設し、同じくア
ンカー本体(11)の基端部から上記胴面よりも径大な
ノズル受け入れ口筒(13)を張り出すことにより、そ
の胴面との境界段差部を接着剤(B)の逆流防止用並び
にモルタル外壁(M)の浮き上がり防止用制止肩面(1
4)として設定すると共に、そのノズル受け入れ口筒
(13)の内周面に接着剤注入用ノズル(15)と着脱
自在に螺合締結されるネジ(17)を刻設した。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は建物のコンクリート躯体に対するモルタル外壁の浮き上がりや剥げ落 ちなどを防止すべく、その外壁補修工事に用いるアンカーピンの改良に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、タイル張りやレンガ張りなどの湿式工事されたモルタル外壁が、その建 物のコンクリート躯体から浮き上がったり、或いは剥げ落ちたりすることを防ぐ 外壁補修工法では、例えば実開昭60−123415号に見られるような中空円 筒型のアンカーピンが使用されている。
【0003】 そして、その使用上モルタル外壁(20)からコンクリート躯体(21)に向 かい穿孔した下穴(22)内へ、アンカーピンのスリーブ本体(1)を打込み固 定した後、そのスリーブ本体(1)の中空内部(2)へ接着剤注入ノズル(24 )によって接着剤を注入し、その接着剤を注入圧力によりスリーブ本体(1)の 胴部スリツト(5)から、モルタル外壁(20)とコンクリート躯体(21)と の相互間隙(23)に至るまで波及させるようになっている。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】
ところが、上記アンカーピンの場合、スリーブ本体(1)の基端部にはスプリ ング作用させるための内側テーパー(4a)が形成されており、ここに接着剤注 入ノズル(24)の先端部が唯単なる接触状態に挿入されるだけであって、その ノズル(24)をスリーブ本体(1)と安定・確固に接続できるように構成され ていないため、その基端部にスリツト(6)が開口形成されていることとも相俟 って、注入時の内圧を受けた接着剤が、スリーブ本体(1)の中空内部(2)か ら外部へ逃げ出す如く、容易に逆流することとなる。
【0005】 そのため、接着剤の注入圧力を低圧に定める必要があり、そうすると下穴(2 2)に切屑が残留している場合、接着剤が隅々まで円滑に流動しないこととなり 、その波及領域も小さくなる結果、コンクリート躯体(21)に対するモルタル 外壁(20)の耐久強度に富む結着力を得られない。
【0006】 又、上記内側テーパー(4a)の切削による薄肉化のスプリング作用で以って 、スリーブ本体(1)が下穴(22)に支持固定されると雖も、その下穴(22 )は一定な開口径のストレート形態であり、段付き形態に穿孔されていないばか りでなく、スリーブ本体(1)の基端部に付与されたテーパー部(4)の角度と しても僅か15度であるに過ぎないため、やはり注入時の内圧を受けた接着剤は 、そのスリーブ本体(1)の外周面に沿っても外部へ溢出する如く容易に逆流す るほか、その注入時の内圧によるモルタル外壁(20)の浮き上がる如き撓み変 形(はらみ現象)を防止することも不可能である。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本考案はこのような課題の改良を企図しており、そのために建物の外壁補修用 アンカーピンとして、モルタル外壁にマーキングされた単位グリツドの浮き部へ 接着剤を注入案内すべく、そのモルタル外壁からコンクリート躯体へ打込み使用 されるステンレス鋼やその他の発錆しない金属製の中空アンカー本体と、そのア ンカー本体を先端部から強制的に拡開変形させて打込み孔へ喰い付け固定すべく 、上記アンカー本体の中空内部に挿入セツトされる鋼塊のプラグとを備え、上記 アンカー本体の基端部から接着剤注入用ノズルの受け入れ口筒を、そのアンカー 本体の基準胴面よりも径大に張り出すことにより、その基準胴面との境界段差部 を接着剤の逆流防止用並びにモルタル外壁の浮き上がり防止用制止肩面として機 能させるように定めると共に、そのノズル受け入れ口筒の内周面に、上記ノズル と着脱自在に螺合締結されるネジを刻成する一方、上記アンカー本体のノズル受 け入れ口筒を除く基準胴面のほぼ全体に、先端部からの拡開用並びに接着剤の流 通用割溝を、上記コンクリート躯体へ打込み固定された時に、その開口一部がモ ルタル外壁とコンクリート躯体との相互間隙に向かって必らずや臨むこととなる 一定長さとして開口列設したことを特徴とするものである。
【0008】
【作用】
本考案の上記構成によれば、接着剤注入用ノズルの受け入れ口筒がアンカー本 体の基端部から、そのアンカー本体の基準胴面よりも径大に張り出されることに より、その基準胴面とノズル受け入れ口筒との境界段差部が、接着剤の逆流防止 用並びにモルタル外壁の浮き上がり防止用制止肩面として機能するように設定さ れているため、注入時の内圧を受けるも、接着剤がアンカー本体の胴面と打込み 孔との相互間隙に沿って外部へ逃げ出す如く逆流せず、そのモルタル外壁の不慮 にはらみ現象を起す心配もない。その結果、接着剤の注入圧力を低下させる必要 がなく、その接着剤の波及領域を極力拡大でき、コンクリート躯体に対するモル タル外壁の高強度な結着力を得られるのである。
【0009】 しかも、上記ノズル受け入れ口筒の内周面には、接着剤注入用ノズルと着脱自 在に螺合締結されるネジが設けられているため、これに接着剤注入用ノズルを安 定良く接続固定でき、従って接着剤はやはり注入時の内圧を受けるも、そのアン カー本体の中空内部から外部へ溢出する如く逆流せず、その悉く基準胴面に開口 する割溝を通じて、モルタル外壁とコンクリート躯体との相互間隙へロスなく、 効果的に波及させることができ、その意味からもモルタル外壁の耐久強度を昂め 得ることとなる。
【0010】 更に、アンカー本体はステンレス鋼やその他の発錆しない金属材料から成り、 その中空内部に挿入セツトされた鋼塊のプラグにより、上記接着剤の流通用を兼 ねた割溝から拡開するようになっているため、その割溝以外の接着剤流通孔を追 加する必要がなく、又発錆によりモルタル外壁の表面を見苦しく汚損するおそれ もない。上記接着剤が外部へ溢出しないこととも相俟って、モルタル外壁の表面 を美麗に仕上げることができるのである。
【0011】
【実施例】
以下、図面に基いて本考案の詳細を具体的に説明すると、図1〜5はそのアン カーピン(P)の基本実施例を示しており、これはステンレス鋼(SUS304 )やその他の発錆しない金属製の中空アンカー本体(11)と、その中空内部に 挿入セツトされる特殊鋼塊の截頭円錐型又は弾丸型プラグ(12)とから成り、 後述するように所要厚さ(W)のモルタル外壁(M)を貫通して、その建物のコ ンクリート躯体(C)へ打込み使用されることになる。
【0012】 そのアンカー本体(11)は上記発錆しない金属材料の塑性加工、好ましくは 冷間鍛造によって、一定太さ(例えば約6mm)と、モルタル外壁(M)の表面 からコンクリート躯体(C)の所要深さまで到達し得る一定長さ(L1)(例え ば約57mm)とを備えた中空円筒型に作成されている。
【0013】 (13)はその塑性加工と一挙同時に、上記アンカー本体(11)の基端部か ら例えば約9mmの太さとして、外方へ連続一体に張り出されたノズル受け入れ 口筒であり、その上記約6mmの太さを有するアンカー本体(11)の基準胴面 から約3mmだけ張り出す境界段差部が、そのアンカー本体(11)の長手中心 線(Y−Y)と小さくとも約45度の交叉角度(θ)を保つ制止肩面(14)と して機能するように定められている。
【0014】 つまり、後述の接着剤注入用ノズル(15)によって、アンカー本体(11) の中空内部へ接着剤(B)が注入された時、その内圧を受けた接着剤(B)がア ンカー本体(11)の胴面と打込み孔(16)との相互間隙(G)に沿って逆流 することを、上記制止肩面(14)によって遮断すると共に、同じく注入された 接着剤(B)の内圧を受けて、モルタル外壁(M)がその浮き部(a)から浮き 上がり状に撓み変形すること(はらみ現象)をも、上記制止肩面(14)によっ て予防するようになっているわけである。
【0015】 その結果、接着剤(B)の注入圧を低く設定すべく、その調整に気遣いが不要 となり、その注入圧力を昂めることができるので、延いては後述するように接着 剤(B)の波及領域(Z)を極力拡大し得ることにもなる。
【0016】 (17)は上記ノズル受け入れ口筒(13)の内周面に刻設されたネジであっ て、接着剤注入用ノズル(15)と直接、又は接手管などのアダプターを介して 間接的に螺合締結されることにより、そのノズル(15)を受け入れ口筒(13 )へ安定・確固な連通接続状態に受け入れ保持し、やはり注入時の内圧を受けた 接着剤(B)が、アンカー本体(11)の中空内部からノズル受け入れ口筒(1 3)を通じて、外部へ溢れ出ることを防止する。その締結を解くことにより、上 記ノズル(15)をその受け入れ口筒(13)から抜き出せることは、言うまで もない。
【0017】 又、(18)は上記アンカー本体(11)のノズル受け入れ口筒(13)を除 く基準胴面のほぼ全長に亘って開口列設された複数の割溝であり、アンカー本体 (11)における先端部からの拡開作用を促がすと共に、そのアンカー本体(1 1)内から周囲に向かう接着剤(B)の流通作用を営なむ。
【0018】 つまり、アンカー本体(11)がモルタル外壁(M)を貫通して、そのコンク リート躯体(C)へ打込まれた時、モルタル外壁(M)の所要厚さ(W)に厚薄 変化があったとしても、そのモルタル外壁(M)とコンクリート躯体(C)との 相互間隙(モルタル外壁の浮き代部)(S)に向かって、必らずや割溝(18) の開口一部が露呈することとなるように、その割溝(18)の開口長さ(L2) が極力長く寸法化されており、アンカー本体(11)の先端部に至るまで切り割 られているのである。
【0019】 その場合、上記割溝(18)の複数はその全体的な放射対称分布型に開口列設 される限り、その個数を増して、所謂プラス型又は十文字型に配列させてもさし つかえないが、アンカー本体(11)の太さやその割溝(18)の開口長さ(L 2)との相関々係上、強度低下を防ぐ意味から、図示のような向かい合う一対と して、そのマイナス型又は一文字型に配列させることが望ましい。
【0020】 更に、(19)はアンカー本体(11)の先端部から内方へ連続一体に張り出 されたプラグ受け止め用段面であって、アンカー本体(11)の肉厚寸法を先端 部へ行く程徐々に厚くなる段付き形態又はテーパー形態として不均一化し、その アンカー本体(11)の口径を狭く定めることにより、プラグ(12)をアンカ ー本体(11)の先端方向から抜け落ちないように受け止めている。
【0021】 そして、そのアンカー本体(11)の中空内部へ受け止め状態に挿入セツトさ れたプラグ(12)を叩打した時には、アンカー本体(11)が上記割溝(18 )とも相俟って、その先端部から円滑に拡開変形し、コンクリート躯体(C)へ 離脱不能に喰い付き固定するようになっているのである。
【0022】 次に、図6〜11はアンカーピン(P)の変形実施例を示しており、これでは そのアンカー本体(11)をステンレス鋼管のプレス加工によって、その基端部 にノズル受け入れ口筒(13)を張り出し形成する一方、同じく先端部にコンク リート躯体(C)へ喰い付き作用する外向きの爪環(20)と、プラグ(12) を受け止める内向きの先細り傾斜段面(19)とを造形している。
【0023】 尚、この変形実施例におけるその他の構成は、図1〜5の上記基本実施例と実 質的に同一であるため、その図6〜11に図1〜5との対応符号を記入するにと どめて、その詳細な説明を省略する。
【0024】 上記のように構成された本考案のアンカーピン(P)を用いて、モルタル外壁 (M)の補修工事を行なうに当っては、次の工程順序に従って作業する。
【0025】 即ち、図12は建物のモルタル外壁(M)に予じめマーキングされた標準的な 単位グリツドを示しているが、その浮き部(a)の各個に対して、先ず図13の ような振動ドリルなどの穿孔工具(21)を用いて、モルタル外壁(M)からコ ンクリート躯体(C)に到達する一定深さのアンカーピン打込み孔(16)を開 口させる。その打込み孔(16)はアンカーピン(P)のアンカー本体(11) を受け入れるものであるため、図14に示唆する如く、そのアンカー本体(11 )と対応する段付き開口形態をなすこと言うまでもない。
【0026】 そして、その打込み孔(16)内へ図15のように、アンカーピン(P)のア ンカー本体(11)を打込むと共に、アンカー本体(11)内に挿入セツトされ ているプラグ(12)を、打込み棒やハンマーなどの叩打工具(22)によって 叩打する。
【0027】 そうすれば、アンカー本体(11)がその先端部から拡開変形して、コンクリ ート躯体(C)の打込み孔(16)へ離脱不能に喰い付き固定することになる一 方、同じくアンカー本体(11)における基端部のノズル受け入れ口筒(13) が、モルタル外壁(M)の表面から開口露呈することになると共に、そのモルタ ル外壁(M)とコンクリート躯体(C)との相互間隙(S)に向かって、アンカ ー本体(11)の割溝(18)が開口位置することにもなる。
【0028】 そこで、次に図16から明白な通り、上記アンカー本体(11)のノズル受け 入れ口筒(13)内へ接着剤注入用ノズル(15)を直接、又はアダプターを介 して間接的に螺合締結させて、湿潤硬化タイプのエポキシ樹脂やポリマーセメン トスラリーなどの接着剤(B)を、アンカー本体(11)の中空内部へ加圧状態 にもとに注入充填するのである。
【0029】 そうすれば、その接着剤(B)は図16、17のように、アンカー本体(11 )の基準胴面に開口する割溝(18)を通じて、その胴面と上記打込み孔(16 )との相互間隙(G)へ流出すると共に、更にモルタル外壁(M)とコンクリー ト躯体(C)との相互間隙(S)にも波及・浸透することとなる。
【0030】 その結果、コンクリート躯体(C)へ先付け固定されたアンカーピン(P)が 、その接着剤(B)によってますます強力に固定されることとなり、このような アンカーピン(P)と接着剤(B)との相乗作用によって、モルタル外壁(M) がコンクリート躯体(C)から浮き上がったり、剥げ落ちたりするおそれなく、 そのコンクリート躯体(C)と著しく強固に結着一体化されるのである。
【0031】 その場合、上記接着剤(B)は手動式のポンプなどにより、そのノズル(15 )からアンカー本体(11)の中空内部へ加圧状態のもとに注入されるため、そ の内圧を受けた接着剤(B)がアンカー本体(11)の胴面と上記打込み孔(1 6)との相互間隙(G)に沿い、モルタル外壁(M)の表面へ逆流しようとし、 又そのモルタル外壁(M)を浮き上がり状に撓み変形させようとする作用力が働 く。
【0032】 しかし、本考案のアンカーピン(P)ではそのアンカー本体(11)の基端部 にノズル受け入れ口筒(13)が張り出されており、そのノズル受け入れ口筒( 13)と基準胴面との境界段差部が、接着剤(B)の逆流防止用並びにモルタル 外壁(M)の浮き上がり防止用制止肩面(14)として設定されているため、そ の制止肩面(14)によって上記作用力に対抗でき、アンカーピン(P)自身が 発錆しない金属材料から成ることとも相俟って、溢れ出る接着剤(B)によりモ ルタル外壁(M)の表面を見苦しく汚損する心配がなく、しかもそのモルタル外 壁(M)の耐久強度を著しく向上できるのである。
【0033】 又、そのモルタル外壁(M)の浮き上がり状に撓み変形すること(はらみ現象 )が起らないので、比較的高い注入圧力を要するポリマーセメントスラリーなど の接着剤(B)も制約なく使用でき、その注入圧力を低く調整する気遣いも不要 であるほか、常時高い注入圧力のもとに接着剤(B)の波及領域(Z)を拡大で きることとなる。その意味からも、モルタル外壁(M)の高強度な耐久性を得ら れるのである。
【0034】 尚、上記接着剤(B)の注入後には、そのノズル(15)をアンカー本体(1 1)のノズル受け入れ口筒(13)から抜き出して、そのノズル受け入れ口筒( 13)を上記接着剤(B)と親和性のあるエポキシモルタルなどのパテや施栓( 23)によって、美麗な閉塞状態に仕上げることは勿論である。
【0035】
【考案の効果】
以上のように、本考案に係る建物の外壁補修用アンカーピン(P)では、モル タル外壁(M)にマーキングされた単位グリツドの浮き部(a)へ接着剤(B) を注入案内すべく、そのモルタル外壁(M)からコンクリート躯体(C)へ打込 み使用されるステンレス鋼やその他の発錆しない金属製の中空アンカー本体(1 1)と、そのアンカー本体(11)を先端部から強制的に拡開変形させて打込み 孔(16)へ喰い付け固定すべく、上記アンカー本体(11)の中空内部に挿入 セツトされる鋼塊のプラグ(12)とを備え、上記アンカー本体(11)の基端 部から接着剤注入用ノズル(15)の受け入れ口筒(13)を、そのアンカー本 体(11)の基準胴面よりも径大に張り出すことにより、その基準胴面との境界 段差部を接着剤(B)の逆流防止用並びにモルタル外壁(M)の浮き上がり防止 用制止肩面(14)として機能させるように定めると共に、そのノズル受け入れ 口筒(13)の内周面に、上記ノズル(15)と着脱自在に螺合締結されるネジ (17)を刻成する一方、上記アンカー本体(11)のノズル受け入れ口筒(1 3)を除く基準胴面のほぼ全体に、先端部からの拡開用並びに接着剤(B)の流 通用割溝(18)を、上記コンクリート躯体(C)へ打込み固定された時に、そ の開口一部がモルタル外壁(M)とコンクリート躯体(C)との相互間隙(S) に向かって必らずや臨むこととなる一定長さ(L2)として開口列設してあるた め、冒頭に述べた従来技術の課題を確実に改良できる効果がある。
【0036】 即ち、本考案の構成によれば、アンカー本体(11)の基端部に接着剤注入用 ノズル(15)の受け入れ口筒(13)が張り出し形成されることにより、これ とアンカー本体(11)の基準胴面との境界段差部が、接着剤(B)の逆流防止 とモルタル外壁(M)の浮き上がり防止に役立つ制止肩面(14)として設定さ れているため、上記ノズル(15)によりアンカー本体(11)の中空内部へ注 入された接着剤(B)が、その内圧を受けてアンカー本体(11)の外周面に沿 い、モルタル外壁(M)の表面へ溢出状に逆流しようとしても、又そのモルタル 外壁(M)をやはり内圧によって、コンクリート躯体(C)から浮き上がり状に 撓み変形させようとしても、上記制止肩面(14)がこのような作用力に対抗し て、上記逆流や撓み変形を起すおそれがない。
【0037】 その結果、冒頭に述べた公知考案のように、接着剤(B)の注入圧力を低く定 めるべく、その調整に気苦労する必要がなく、比較的高い注入圧力を要するポリ マーセメントスラリーなどの接着剤(B)でも制約なく使用でき、その高い注入 圧力のもとに接着剤(B)の波及領域(Z)を拡大し得ることとなる。
【0038】 その接着剤(B)の注入単位量に対する波及領域(Z)を拡大できることは、 上記単位グリツドを荒く、その浮き部(a)に打込み使用するアンカーピン(P )の必要個数も全体として少数で足りることを意味する。それにも拘らず、コン クリート躯体(C)に対するモルタル外壁(M)の結着力を著しく昂め得る効果 があり、そのモルタル外壁(M)の耐久強度に著しく優れる。
【0039】 又、上記ノズル受け入れ口筒(13)の内周面にはネジ(17)が刻成されて おり、その内部に接着剤注入用ノズル(15)が安定・確固な連通接続状態とし て受け入れ保持されるようになっているため、上記高圧力のもとに接着剤(B) を注入するも、その内圧を受けた接着剤(B)は上記のようにアンカー本体(1 1)の外周面に沿って逆流しないだけでなく、そのアンカー本体(11)の中空 内部からノズル受け入れ口筒(13)を経て、外部へ溢出するおそれもない。
【0040】 そのため、アンカー本体(11)がステンレス鋼やその他の発錆しない金属材 料から作成されていることとも相俟って、モルタル外壁(M)の表面を見苦しく 汚損することがなく、その長期に亘る美麗な仕上がり状態も維持できるのである 。
【0041】 更に、アンカー本体(11)における基準胴面のほぼ全長に亘って、そのアン カー本体(11)の先端拡開用と、接着剤(B)の流通用とを兼ねた割溝(18 )が開口列設されているため、その余の接着剤流通孔を追加的に加工分布させる 必要がなく、この種多量に使うアンカーピン(P)として、その量産効果を最大 限に期待できるのであり、又仮令モルタル外壁(M)の所要厚さ(W)に厚薄変 化があったとしても、その割溝(18)の開口一部は必らずやモルタル外壁(M )とコンクリート躯体(C)との相互間隙(S)に臨むこととなる結果、その相 互間隙(S)へ接着剤(B)を常時円滑に波及させることができ、その意味から も上記波及領域(Z)を拡大し得るのであり、頗る実用向きの考案であると言え る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案に係るアンカーピンの基本実施例を示す
側面図である。
【図2】図1の左方向から見た正面図である。
【図3】図2の3−3線断面図である。
【図4】図3の4−4線に沿う拡大断面図である。
【図5】図3の5−5線に沿う拡大断面図である。
【図6】アンカーピンの変形実施例を示す平面図であ
る。
【図7】同じく側面図である。
【図8】図6の拡大正面図である。
【図9】図6の拡大背面図である。
【図10】図6の10−10線断面図である。
【図11】図6の11−11線に沿う拡大断面図であ
る。
【図12】アンカーピンの打込み配置状態を単位グリツ
ドとして模式化した説明図である。
【図13】アンカーピン打込み孔の穿孔作用工程を示す
断面図である。
【図14】その打込み孔の穿孔完了状態を示す断面図で
ある。
【図15】アンカーピン打込み孔に対するアンカーピン
の打込み作用工程を示す断面図である。
【図16】そのアンカーピンに対する接着剤の注入作用
工程を示す断面図である。
【図17】その接着剤の注入完了状態を示す断面図であ
る。
【符号の説明】
(11)・アンカー本体 (12)・プラグ (13)・ノズル受け入れ口筒 (14)・制止肩面 (15)・接着剤注入用ノズル (16)・打込み孔 (17)・ネジ (18)・割溝 (B)・・接着剤 (C)・・コンクリート躯体 (M)・・モルタル外壁 (P)・・アンカーピン (G)(S)・相互間隙 (Z)・・波及領域 (a)・・浮き部 (L1)・アンカーピンの長さ (L2)・割溝の開口長さ (θ)・・交叉角度
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)考案者 谷崎 樹 大阪府大阪市北区西天満三丁目2番17号 株式会社ケー・エフ・シー内 (72)考案者 波多野 良一 東京都千代田区内幸町一丁目1番6号 日 本電信電話株式会社内 (72)考案者 服部 芳朗 愛知県名古屋市千種区新西二丁目3番6号 株式会社リノテツク内 (72)考案者 山田 和男 愛知県名古屋市千種区天満通一丁目33番地 良和エンジニアリング株式会社内

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】モルタル外壁(M)にマーキングされた単
    位グリツドの浮き部(a)へ接着剤(B)を注入案内す
    べく、そのモルタル外壁(M)からコンクリート躯体
    (C)へ打込み使用されるステンレス鋼やその他の発錆
    しない金属製の中空アンカー本体(11)と、 そのアンカー本体(11)を先端部から強制的に拡開変
    形させて打込み孔(16)へ喰い付け固定すべく、上記
    アンカー本体(11)の中空内部に挿入セツトされる鋼
    塊のプラグ(12)とを備え、 上記アンカー本体(11)の基端部から接着剤注入用ノ
    ズル(15)の受け入れ口筒(13)を、そのアンカー
    本体(11)の基準胴面よりも径大に張り出すことによ
    り、その基準胴面との境界段差部を接着剤(B)の逆流
    防止用並びにモルタル外壁(M)の浮き上がり防止用制
    止肩面(14)として機能させるように定めると共に、 そのノズル受け入れ口筒(13)の内周面に、上記ノズ
    ル(15)と着脱自在に螺合締結されるネジ(17)を
    刻成する一方、 上記アンカー本体(11)のノズル受け入れ口筒(1
    3)を除く基準胴面のほぼ全体に、先端部からの拡開用
    並びに接着剤(B)の流通用割溝(18)を、上記コン
    クリート躯体(C)へ打込み固定された時に、その開口
    一部がモルタル外壁(M)とコンクリート躯体(C)と
    の相互間隙(S)に向かって必らずや臨むこととなる一
    定長さ(L2)として開口列設したことを特徴とする建
    物の外壁補修用アンカーピン。
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