JPH0592794A - 自動2輪車の2輪駆動装置 - Google Patents

自動2輪車の2輪駆動装置

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JPH0592794A
JPH0592794A JP3061326A JP6132691A JPH0592794A JP H0592794 A JPH0592794 A JP H0592794A JP 3061326 A JP3061326 A JP 3061326A JP 6132691 A JP6132691 A JP 6132691A JP H0592794 A JPH0592794 A JP H0592794A
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wheel
hydraulic pump
wheel drive
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哲三 藤川
Izumi Takagi
泉 高木
Makoto Yamamoto
山本  誠
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Kawasaki Heavy Industries Ltd
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    • B62LAND VEHICLES FOR TRAVELLING OTHERWISE THAN ON RAILS
    • B62MRIDER PROPULSION OF WHEELED VEHICLES OR SLEDGES; POWERED PROPULSION OF SLEDGES OR SINGLE-TRACK CYCLES; TRANSMISSIONS SPECIALLY ADAPTED FOR SUCH VEHICLES
    • B62M19/00Transmissions characterised by use of non-mechanical gearing, e.g. fluid gearing
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B62LAND VEHICLES FOR TRAVELLING OTHERWISE THAN ON RAILS
    • B62MRIDER PROPULSION OF WHEELED VEHICLES OR SLEDGES; POWERED PROPULSION OF SLEDGES OR SINGLE-TRACK CYCLES; TRANSMISSIONS SPECIALLY ADAPTED FOR SUCH VEHICLES
    • B62M23/00Transmissions characterised by use of other elements; Other transmissions

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  • Chemical & Material Sciences (AREA)
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  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Motor Power Transmission Devices (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 自動2輪車の2輪駆動装置において、全体的
な駆動力の増加、広い前輪操舵角の確保、後輪スリップ
時における前輪駆動力の発生、ばね下荷重の増加の抑
制、軽量化及び前部重量増加抑制等を図ることである。 【構成】 前輪にこれを駆動可能な油圧モータを設け、
後輪にこれの回転速度と比例して回転するように油圧ポ
ンプを連動連結し、上記油圧モータと油圧ポンプとを配
管により接続して閉油圧回路を構成する。また閉油圧回
路内に切換弁を有するバイパス通路を設け、クラッチあ
るいはブレーキ等の各種作動部材の一つ以上に作動部材
の作動量を検知する検知機構を備え、該検知機構を上記
切換弁の駆動機構に接続し、2輪駆動が不必要な場合に
電磁切換弁を開くようにする。さらには油圧ポンプを可
変容量型とし、前,後輪の動力配分を変化させるように
する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は自動2輪車で特にモトク
ロス車のような不整地を走行するレーサーの2輪駆動装
置に関する。
【0002】
【従来の技術】2輪駆動装置は、前,後輪を等速ジョイ
ント及びチェンにより機械的に連結したリジット型のも
のと、前,後輪の若干の相対回転差を許容するようにビ
スカスカップリング等を介在させたノンリジット型のも
のとに大別される。
【0003】前者は図8に示しているように、後輪2と
前輪1との間をドライブチェン4,6,7,9及び等速
ジョイント8により機械的に連結したものである。即ち
後輪2は後輪駆動用ドライブチェン4を介してトランス
ミッション3の出力軸5に機械的に連動連結し、前輪1
はドライブチェン9,7,6,及び等速ジョイント8等
を介して出力軸5に機械的に連動連結しており、前,後
輪1,2には常時駆動力が発生している。この構造によ
ると、スリップし易い路面を直進走行する場合は良好で
あるが、逆にグリップの良い路面を旋回走行する場合に
は、後輪2は前輪1の軌跡よりも内側を通過しようとす
るため、前輪1の速度が微増し始め、前輪がスリップし
ない限り両輪の駆動力は低下する。従ってこの種の2輪
駆動装置は一般走行用としてはあまり適していない。
【0004】後者のノンリジット型は現存はしていない
が、一般的に考えられるものとして図9に示すようにビ
スカスカップリング10等を備えた受動型、図10に示
すように差動機15を備えた差動型、図11に示すよう
に作動油圧を変化させることにより伝達力を調整できる
湿式多板油圧クラッチ20を備えた能動型があるが、次
のような課題が生じる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】図9のビスカスカップ
リング10あるいはそれに類する流体カップリングを用
いた受動型のものは、前,後輪1,2間に相当量の回転
速度差が生じないと、前輪1に必要な駆動力を発生させ
ることは困難である。
【0006】次に図10のように遊星歯車又はベベルギ
ヤ等にて構成される差動機15を用いた差動型は、グリ
ップのよい走行路面に対して有効であるが、前,後車輪
のいずれか一方がスリップすると、両輪共に駆動力が低
下する恐れがある。
【0007】図11の能動型の2輪車駆動装置は、湿式
多板油圧クラッチ20、クラッチの作動油用油圧ポンプ
25,調圧弁21、作動油用のオイルリザーバタンク2
2及びコントロ−ラ23等を備え、作動油圧の調整次第
で前,後輪1,2の動力配分が調節され、積極的に前輪
駆動力を調節できる。このように油圧式のクラッチを用
い、必要な前輪駆動力を積極的に取り出す能動型は、電
子制御等を伴なって理想的な2輪駆動といえるが、構造
が複雑でコスト高になり、重量も相当増加する。いわゆ
るコストパーフォーマンスがよくないものと推定され
る。
【0008】以上述べたリジット、ノンリジット型を問
わず2輪駆動装置では、前輪1を駆動させるためには、
操舵による前輪1の傾き変化及び前輪サスペンションの
動きによる変位等を吸収できる動力伝達構造が必要とな
る。このため図8〜図11に示したように等速ジョイン
ト8とチェン駆動との組合わせによる従来駆動装置ある
いは一般的に考えられる駆動装置においては、前輪サス
ペンションの揺動中心に駆動スプロケットを設け、前輪
中心までの距離変化をなくすようにしているが、この手
法は等速ジョイント8の傾き角度の限界値のために操舵
角度が小さな値に制約されてしまう傾向にある。あるい
はサスペンションが従来のテレスコピック方式ではな
く、スイングアーム方式となり、ばね下重量が増大す
る。更には前輪駆動装置が車輌前方に集中するため車輌
の前半部が重くなり、その対策としての重心調節のため
すべてのコンポーネントの位置を見直す必要が生じる。
【0009】
【発明の目的】本願請求項1記載の発明の目的は、いわ
ゆる受動型の2輪駆動装置において、全体的な駆動力の
増加、広い前輪操舵角の確保、後輪スリップ時における
前輪駆動力の発生、ばね下荷重の増加の抑制、軽量化及
び前部重量増加抑制である。請求項2記載の発明の目的
は、受動型の2輪駆動装置において、上記目的に加え、
必要な時のみに2輪駆動とし、必要ない時に前輪の駆動
力を遮断できるようにして、実効ある2輪駆動形態とす
ることである。請求項3記載の発明の目的は、前,後輪
に対する動力配分を積極的に変化させうる能動型とし、
この能動型において上記同様の目的を達成しようとする
ことである。
【0010】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明は、
前輪にこれを駆動可能な油圧モータを設け、後輪にこれ
の回転速度と比例して回転するように油圧ポンプを連動
連結し、上記油圧モータと油圧ポンプとを可撓性のある
又は屈曲自在な配管により接続して閉油圧回路を構成し
たことを特徴としている。請求項2記載の発明は、請求
項1記載の発明において、閉油圧回路内の油圧ポンプと
油圧モータとの間にバイパス通路を設け、バイパス通路
にはこれを開閉する無負荷用の切換弁を設け、クラッチ
あるいはブレーキ等の各種作動部材の一つ以上に作動部
材の作動量を検知する検知機構を備え、該検知機構を上
記切換弁に接続し、2輪駆動が不必要な場合の作動量を
検知して上記切換弁を開弁するようにしている。請求項
3記載の発明は、請求項1又は2記載の発明において、
油圧ポンプ又は油圧モータの少くともいずれかを可変容
量型とし、前、後輪の回転速度検知機構と、アクセル開
度を検知するアクセル開度検知機構を設け、後輪回転速
度と前輪回転速度との差を、後輪回転速度,後輪の角加
速度及びスロットル開度から決定される基準値と比較し
て、前輪駆動力の増加、減少あるいは現状維持を決定
し、可変容量型油圧ポンプ又は油圧モータに指示する制
御回路を設けている。
【0011】
【作用】前輪と後輪が同一の回転速度で平地等を直進走
行している場合には、後輪回転速度に対応して作動する
油圧ポンプの吐出油量と前輪回転速度に対応して空転す
る油圧モータの吸入油量とが概略等しいので、吐出油量
原則として油圧ポンプと油圧モータとの間で動力伝達は
なく、前輪に駆動力は伝達されない。 旋回時等で後輪
にスリップが生じると、油圧ポンプの回転が増加して油
圧モータに圧油が供給され、前輪は油圧モータにより駆
動される。請求項2において、例えばクラッチが完全に
切れている状態の時あるいは前ブレーキがオンの時には
閉油圧回路内の切換弁が開いて、作動油をバイパスさせ
るようにセットしておけば、前,後輪に回転速度差が生
じた時でも2輪駆動が走行性能を阻害する場合に対し前
輪駆動力を発生しなくなり、実効のある2輪駆動形態と
なる。請求項3において、油圧ポンプ又は油圧モータの
容量が自動的に調節され、スリップ速度にのみ対応し受
動的に発生した前輪駆動力の範囲を上廻って能動的な変
化をさせることも可能となり、各種走行条件に適合した
2輪駆動走行を行なうことができる。
【0012】
【実施例1】図1は請求項1記載の発明に係る2輪駆動
装置の油圧回路略図あり、前輪1にこれを駆動可能な油
圧モータ38を設け、後輪2にはトランスミッション3
の出力軸5を介して油圧ポンプ35を連動連結し、油圧
ポンプ35は後輪2の回転速度と比例して回転するよう
になっている。油圧ポンプ35と油圧モータ38とは耐
圧ゴムホース等の可撓性の圧油供給用配管41と戻り油
用の配管42により接続され、閉油圧回路18を構成し
ている。通常スリップのない路面での直進走行時におい
て、後輪2で駆動される油圧ポンプ35の吐出量と前輪
1と連れ廻っている油圧モータ38の吸入量とは概略等
しくなっている。
【0013】従って平地での直進走行時のように前,後
輪1,2ともにスリップなしで走行している場合には、
油圧ポンプ35と油圧モータ38の間で相互の動力授受
はない。後輪2がスリップして前,後輪1,2に相対回
転速度差が生じた場合には、元の回転関係に復帰する方
向に油圧モータ38の駆動力(前輪駆動力)が発生す
る。即ち後輪2がスリップすると自動的にそれと対応し
た前輪駆動力が発生する。
【0014】
【実施例2】図2は請求項2記載の発明に係る2輪駆動
装置の油圧回路略図であり、前記図1と同じ閉油圧回路
18を有し、図1と同じ部品には同じ番号を付してあ
る。閉油圧回路18内には、両配管41,42を連通
(短絡)するバイパス通路50が設けられ、該バイパス
通路50内にはこれを開閉する電磁切換弁51が設けら
れている。電磁切換弁51はその駆動機構としてソレノ
イド51aを備えており、ソレノイド51aの非通電時
には図2のようにバイパス通路50を閉じ、閉油圧回路
18の油圧ポンプ35と油圧モータ38の間で正常に油
が流通する状態を維持する。一方ソレノイド51aの通
電時にはバイパス通路50を開き、配管41,42間を
短絡することにより油圧ポンプ35と油圧モータ38の
間の油の伝達を遮断し、これにより前輪駆動力を遮断す
る。通常スリップのない路面での直進走行時において、
後輪2で駆動される油圧ポンプ35の吐出量と前輪1と
連れ廻っている油圧モータ38の吸入量とは概略等しく
なっている。ソレノイド51aはクラッチあるいは前ブ
レーキ等の作動量を検知する各種検知機構47,48に
接続されており、検知機構47,48により所定の作動
量を検知すると、ソレノイド51aを通電し、電磁切換
弁51を開くようになっている。
【0015】図3は請求項2記載の発明の具体化例を示
しており、この図3において、後輪2はトランスミッシ
ョン3の出力軸5に出力スプロケット30及び後輪駆動
用のドライブチェン4等を介して機械的に連動連結され
ている。油圧ポンプ35はトランスミッション3の上方
に配置されており、油圧ポンプ35の入力用スプロケッ
ト32、ドライブチェン6及びポンプ駆動用スプロケッ
ト31を介してトランスミッション3の出力軸5に連動
連結されている。従って油圧ポンプ35は後輪2の回転
速度と比例して回転する。油圧ポンプ35の上部には作
動油用リザーバタンク36が設けられ、側部には前記バ
イパス通路50(図2)を有する電磁切換弁51が設け
られている。油圧モータ38はフロントホイールハブ4
0の内周側に配置されており、前述の圧油供給用の配管
41及び戻り油用の配管42により後方の油圧ポンプ3
5に接続され、閉油圧回路18を構成している。両配管
41,42は可撓性のある耐圧ゴムホース及びスイベル
ジョイントが用いられている。さらに油圧モータ38と
リザーバタンク36の間には漏油をリザーバタンク36
へ戻すためのドレン配管43が設けられており、該配管
43は特に高い耐圧性は必要ないので、耐圧ゴムホース
でなくとも可能である。
【0016】検知機構47,48はそれぞれクラッチ4
5と前ブレーキ46に配置されている。クラッチ用検知
機構47としては例えば図示しないリミットスイッチが
使用されており、握りストロークが0から半クラッチの
間では作動しないでソレノイド51aを通電させず、全
クラッチング状態を検知しているときは作動してソレノ
イド51aを通電させ、電磁切換弁51を開くようにな
っている。また上記リミットスイッチの調整により半ク
ラッチの状態においてもソレノイド51aを通電させる
ことができる。前ブレーキ用検知機構48としても例え
ば図示しないリミットスイッチが使用されており、ブレ
ーキオフの時は作動しないでソレノイド51aを通電さ
せず、ブレーキオンを検知しているときは作動してソレ
ノイド51aを通電させて電磁切換弁51を開くように
なっている。
【0017】なおこの実施例ではハンドル68の操舵
角、アクセル69の開度及び前後のサスペンションの作
動量に関しては、それらの作動量の変化に応じて前輪駆
動力を遮断する状況は発生しないと考えているので、ハ
ンドル操舵角、アクセル開度及びサスペンション作動量
に対しての検知機構は備えていない。即ち操舵角の全範
囲、アクセル開度の全範囲及びサスペンションの作動量
の全範囲において、それらの作動量変化によって前輪駆
動力を遮断することはない。しかし所望のハンドル操舵
角範囲、アクセル開度範囲あるいはサスペンション作動
量範囲で前輪駆動力を遮断したい場合には、適宜各箇所
に検知機構を設け、所定に作動量を検知した時に前輪駆
動力を遮断するように構成することもできる。
【0018】図4はアキシャルプランジャ形の油圧モー
タ38の具体的構造を示しており、この図4において、
左右のフロントフォーク52,53のうち、右側フロン
トフォーク53の下端部には、軸受55を介してモータ
軸56が回転自在に支持されており、該回転軸56には
有底筒状のフロントホイールハブ40が固定されてい
る。該フロントホイールハブ40の外周にはスポーク5
7を介してリムが59が固定されると共に、ブレーキデ
ィスク58が固定されている。左側フロントフォーク5
2の下端部には弁板60が一体に形成され、弁板60は
フロントホイールハブ40内に突入すると共にその先端
部に油圧モータ38のシリンダーブロック63が圧接状
態に置かれている。弁板60の外周側には上記シリンダ
ーブロック63を覆うように有底筒状のモータケース6
1が固定され、モータケース61の左端部外周は軸受6
2を介してフロントホールハブ40の内周を回動自在に
支持し、右端部の小径ボス部分61aはモータ軸56の
外周に嵌合している。
【0019】シリンダーブロック63はモータ軸56に
固定され、シリンダーブロック63の右端面には円周方
向に等間隔を隔てて奇数個(7個又は9個)のボアが形
成されている。各ボアは軸方向に延び、それぞれピスト
ン(プランジャー)65が挿入されている。弁板60に
は配管41,42,43が接続されると共に、キドニー
ポートが形成されており、各ピストン65に圧油を配分
し、ピストン65に軸方向力を発生させる。ピストン6
5の先端部はスワッシュプレート67と圧接し、このス
ワッシュプレート67がピストン65の軸方向力を回転
力に変換する。スワッシュプレート67は傾斜状のニー
ドル軸受66を介してモータケース61の右端壁に支持
されており、モータケース61に対してスワッシュプレ
ート67が自由にシリンダ−ブロック63と略同一回転
速度で回転できるようになっている。これはピストン6
5とスワッシュプレート67の圧接部に過度のすべりが
発生することを防止しているものである。シリンダーブ
ロック63に発生する回転力の反力はスワッシュプレー
ト67を保持するモータケース61で受け持たれる。シ
リンダーブロック63の回転力はモータ軸56に伝達さ
れ、さらに同モータ軸56に一体に止められたフロント
ホイールハブ40に伝達され、前輪1を駆動する。
【0020】平地での直進走行時のように前,後輪1,
2ともにスリップなしで走行している場合には、油圧ポ
ンプ35と油圧モータ38の間で相互の動力授受はな
い。旋回時において後輪2は前輪1の軌跡よりも内側を
通過するため、前輪速度が微増し、油圧モータ38の吸
入油量が油圧ポンプ35の吐出油量より大きくなり、そ
の結果として油圧ポンプ35と油圧モータ38とが突っ
撥ね合うような恐れはなく、実際的には油圧回路上での
各部の圧縮漏れのため、旋回程度の前,後輪速度変化で
は駆動力に与える影響は少ない。クラッチ用検知機構4
7に関し、クラッチ45を握りストローク0から半クラ
ッチの間で操作している場合、クラッチ用検知機構47
は作動しないので、該クラッチ検知機構47により電磁
切換弁51を開くことはない。即ちクラッチが「オン」
もしくは「半クラッチ状態」に置かれ、発進時あるいは
モトクロス等での空中ジャンプ時の姿勢制御の際に前輪
駆動力が遮断されることはなく、良好な出足の確保と空
中姿勢制御の確保ができる。一方クラッチが「オフ」の
時には全クラッチング時にはクラッチ用検知機構47が
作動して電磁切換弁51を開き、前輪駆動力を遮断状態
とするので、例えば押しかけ時等の抵抗力をなくし、押
しかけを容易にする。前ブレーキ用検知機構48に関
し、前ブレーキ46をオンとした時には検知機構48が
作動して電磁切換弁51を開き、前輪駆動力を遮断状態
とする。即ち前ブレーキ46をオンとしている時には、
前輪駆動力は必要としないので、この時は常に前輪駆動
力は遮断されているのである。
【0021】
【実施例3】図5は請求項3記載の発明を適用したいわ
ゆる能動型の2輪駆動装置の油圧配管図であり、前記図
2と同じ閉油圧回路18及び電磁切換弁51を有し、図
2と同じ部品には同じ番号を付してある。そして前,後
輪1,2の動力配分を積極的に変化させるべく、可変容
量型の油圧ポンプ35aが後輪2に連動連結されてい
る。また圧油供給用配管41と戻り油用配管42の間に
はチェック弁75,76及び油クーラ77を介してチャ
ージポンプ78が接続され、閉油圧回路18内に作動油
を補給するようになっている。79は油タンクである。
【0022】図6において、図2と同様に電磁切換弁5
1に接続するクラッチ用検知機構47と前ブレーキ用検
知機構48を備えると共に、前輪1には前輪回転速度N
f を検知する前輪回転速度検知機構73を備え、油圧ポ
ンプ35aの入力用スプロケット32には後輪回転速度
Nr に比例するスプロケット回転速度を検知する後輪回
転速度検知機構71を備え、アクセル69にはアクセル
開度を検知するアクセル開度検知機構74を備え、上記
各検知機構73,71,74は制御回路72に接続さ
れ、制御回路72の出力側は可変容量型ポンプ35aに
その吐出量増減のために接続されている。
【0023】制御回路72内には、後輪2の回転速度N
r,後輪の角加速度dNr /dt 及びスロットル開度Vか
ら決定されるある基準値f(Nr,dNr /dt,V)とス
リップ速度Nr −Nf を演算して比較し、それらの大小
関係を判別する比較判別手段と、判別した結果に基づい
て可変容量型油圧ポンプ35aに吐出量の増減信号を送
る発信手段を備えており、図7のフローチャートに示す
ように後輪がスリップした場合等でスリップ速度Nr −
Nf が基準値f(Nr,dNr /dt,V)より大の時に
は、基準値との差に応じて油圧ポンプ35aの吐出量を
増大させる信号を発し、前進駆動力を増大させる。反対
に前輪がその過度な駆動力のためにスリップ気味で走行
している時等のように前,後輪回転速度差Nr−Nf が
負の値でその絶対値が基準値より大の場合は、基準値と
の差に応じてポンプ吐出量を減少させる信号を発し、前
進駆動力を減少させる。また上記いずれでもない場合に
は現状吐出量を維持する出力信号を発生するようになっ
ている。
【0024】前述の図9の従来例では前,後輪1,2の
速度差がスリップ速度であるとして、そのスリップ速度
に応じた前輪駆動力が前輪に導かれる形態を示し、スリ
ップ速度と前輪駆動力は1対1で概略対応するものであ
り、その駆動力は必ず後輪の駆動力以下であった。何故
なら通常のビスカスカップリング10とか流体カップリ
ング等では出力トルクを入力トルク以上に変化させる機
能は無いからである。
【0025】これに対して図6の本願実施例構造では、
前輪駆動力を増加、減少あるいは現状維持のいずれかに
振り別けて制御し、そして可変容量型油圧ポンプを用い
て前輪駆動力を後輪駆動力より上廻る範囲まで積極的に
調整可能である。即ちこの実施例によると前,後輪の動
力配分を連続的に変化させることができ、動力授受が始
まるポイントを連続的に移動させることができる。例え
ば後輪がぬかるみ等に漬ってしまった場合等には、前輪
側への大きな動力配分がなされる。
【0026】
【別の実施例】配管41,42,43としては耐圧ゴム
ホースの代りに、複数箇所にスイベルジョイントを有す
る屈曲自在な金属製配管とすることもできる。また請求
項3記載の発明において、油圧ポンプを可変容量型とす
る代りに油圧モータを可変容量型とすることも、また両
方とも可変容量型とすることもできる。
【0027】
【発明の効果】以上説明したように本願請求項1記載の
発明は油圧ポンプと油圧モータの組み合わせにより、前
輪駆動力を発生させるようにしているので: (1)コーナリング等で生じる前,後輪間の僅かな回転
速度差に対しては、油圧ポンプあるいは油圧モータの圧
縮漏れのため、前,後輪がお互いに拘束され難く、駆動
力に影響を与えるようなことは少ない。 (2)後輪にスリップが発生した場合、従来のように流
体剪断力や粘性抵抗によるビスカスカップリングや流体
カップリング等に比べると、はるかに早く前輪に駆動力
が発生する。 (3)後輪側の油圧ポンプと前輪側の油圧モータとの間
は耐圧ゴムホース或はスイベルジョイント等を持つ自在
金属管等によりフレキシブル配管としているので、従来
の等速ジョイントとチェン駆動の組み合わせに比べ、操
舵角度の制約が殆んどなくなり、広い操舵角を確保でき
る。 (4)またフレキシブルな配管により、従来通りのテレ
スコピック方式のサスペンションが使用でき、ばね下荷
重の増加を抑制することができる。
【0028】請求項2記載の発明の発明は上記効果に加
え、前輪駆動力が必要ない時、例えばクラッチオフ時や
前ブレーキオン時には切換弁(例えば電磁切換弁)が開
いて前輪駆動力を遮断するようにしているので、無駄な
前輪駆動力の発生を防ぎ、実効ある2輪駆動形態とする
ことができる。
【0029】請求項3記載の発明によると、油圧ポンプ
と油圧モータの組み合わせにより、前輪駆動力を発生さ
せるようにすると共に、油圧ポンプ又は油圧モータを可
変容量型にし、前,後輪に対する動力配分を積極的に且
つ連続的に変化させうる能動型としているので、上記効
果に加え、走行状況に応じて効果的な大きさの前輪駆動
力を発生させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 請求項1記載の発明を適用した2輪駆動装置
の油圧回路略図である。
【図2】 請求項2記載の発明を適用した2輪駆動装置
の油圧回路略図である。
【図3】 請求項2記載の発明を適用した自動2輪車の
斜視略図である。
【図4】 油圧モータの一例を示す断面拡大図である。
【図5】 請求項3記載の発明を適用した2輪駆動装置
の油圧回路略図である。
【図6】 請求項3記載の発明を適用した自動2輪車の
斜視略図である。
【図7】 請求項3記載の発明の油圧ポンプの吐出量制
御を示すフローチャートである。
【図8】 従来例の斜視略図である。
【図9】 従来例の斜視略図である。
【図10】 従来例の斜視略図である。
【図11】 従来例の斜視略図である。
【符号の説明】
1 前輪 2 後輪 35 油圧ポンプ 35a 可変容量型油圧ポンプ 38 油圧モータ 41 配管 42 配管 47 クラッチ用検知機構 48 前ブレーキ用検知機構 50 バイパス通路 51 電磁切換弁 71 後輪回転速度検知機構 73 前輪回転速度検知機構 74 アクセル開度検知機構

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 前輪にこれを駆動可能な油圧モータを設
    け、後輪にこれの回転速度と比例して回転するように油
    圧ポンプを連動連結し、上記油圧モータと油圧ポンプと
    を可撓性のある又は屈曲自在な配管により接続して閉油
    圧回路を構成したことを特徴とする自動2輪車の2輪駆
    動装置。
  2. 【請求項2】 閉油圧回路内の油圧ポンプと油圧モータ
    との間にバイパス通路を設け、バイパス通路にはこれを
    開閉する無負荷用の切換弁を設け、クラッチあるいは前
    ブレーキ等の各種作動部材の一つ以上に作動部材の作動
    量を検知する検知機構を備え、該検知機構を上記切換弁
    の駆動機構に接続し、2輪駆動が不必要な場合の作動量
    を検知して上記切換弁を開くようにしたことを特徴とす
    る請求項1記載の自動2輪車の2輪駆動装置。
  3. 【請求項3】 油圧ポンプ又は油圧モータの少くともい
    ずれかを可変容量型とし、前、後輪の回転速度検知機構
    と、アクセル開度を検知するアクセル開度検知機構を設
    け、後輪回転速度と前輪回転速度との差を、後輪回転速
    度,後輪の角加速度及びスロットル開度から決定される
    基準値と比較して、前輪駆動力の増加、減少あるいは現
    状維持を決定し、可変容量型の油圧ポンプ又は油圧モー
    タに指示する制御回路を設けたことを特徴とする請求項
    1又は2記載の自動2輪車の2輪駆動装置。
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