JPH0593055A - ポリエステルの製造方法 - Google Patents
ポリエステルの製造方法Info
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- JPH0593055A JPH0593055A JP2700492A JP2700492A JPH0593055A JP H0593055 A JPH0593055 A JP H0593055A JP 2700492 A JP2700492 A JP 2700492A JP 2700492 A JP2700492 A JP 2700492A JP H0593055 A JPH0593055 A JP H0593055A
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Abstract
(57)【要約】
【構成】テレフタル酸のエステル形成性誘導体とエチレ
ングリコールとをエステル交換反応を行なった後、重縮
合反応を行なって主要構成単位がエチレンテレフタレー
トであるポリエステルを製造するに際し、エステル交換
反応を実質的に完結させた後、リン化合物およびアルカ
リ金属化合物を添加し、次いでアルカリ土類金属化合物
を添加して重縮合反応を行なうことを特徴とするポリエ
ステルの製造方法。 【効果】エステル交換反応で得られるBHTの反応率の
変動に対しても凝集異物や粗大粒子が発生せず、含有粒
子量や粒子径の安定したポリエステルを製造することが
できる。
ングリコールとをエステル交換反応を行なった後、重縮
合反応を行なって主要構成単位がエチレンテレフタレー
トであるポリエステルを製造するに際し、エステル交換
反応を実質的に完結させた後、リン化合物およびアルカ
リ金属化合物を添加し、次いでアルカリ土類金属化合物
を添加して重縮合反応を行なうことを特徴とするポリエ
ステルの製造方法。 【効果】エステル交換反応で得られるBHTの反応率の
変動に対しても凝集異物や粗大粒子が発生せず、含有粒
子量や粒子径の安定したポリエステルを製造することが
できる。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はテレフタル酸のエステル
形成性誘導体とエチレングリコールを主原料とするポリ
エステルの製造方法の改良に関するものである。更に詳
しくは、本発明は微細な粒子を多量に含有し、製糸性、
製膜性などの成形性および成形品の易滑性、表面性に優
れたポリエステルの製造方法に関するものである。
形成性誘導体とエチレングリコールを主原料とするポリ
エステルの製造方法の改良に関するものである。更に詳
しくは、本発明は微細な粒子を多量に含有し、製糸性、
製膜性などの成形性および成形品の易滑性、表面性に優
れたポリエステルの製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】飽和線状ポリエステル、特にポリエチレ
ンテレフタレートは優れた力学特性、耐熱、耐候、耐電
気絶縁、耐薬品性を有するため、衣料用途、産業用途そ
の他の各分野において繊維、フィルムその他の成形品の
形態で広く使用されている。
ンテレフタレートは優れた力学特性、耐熱、耐候、耐電
気絶縁、耐薬品性を有するため、衣料用途、産業用途そ
の他の各分野において繊維、フィルムその他の成形品の
形態で広く使用されている。
【0003】ポリエステルがこれらの形態で使用される
場合には、成形工程や後加工工程での工程通過性、衣料
としての不透明性、フィルム製品の滑りといった最終製
品としての価値から微粒子含有ポリエステル組成物を作
製し、それによって成形時のポリマ流れを容易にし、ま
た成形品を不透明化したり成形品の表面に適度の凹凸を
与えて成形品に表面易滑性を付与することが通常行なわ
れている。そして、ポリエステル組成物中に微粒子を存
在させる方法としては、 (1) 二酸化チタン、シリカ、炭酸カルシウム、カリオン
等をそのままあるいは粉砕、分級した後、ポリエステル
製造時あるいは成形時に添加する方法 (2) ポリエステル製造時に使用する金属化合物残渣を利
用し、ポリエステル製造時に微粒子として析出させる方
法が知られている。
場合には、成形工程や後加工工程での工程通過性、衣料
としての不透明性、フィルム製品の滑りといった最終製
品としての価値から微粒子含有ポリエステル組成物を作
製し、それによって成形時のポリマ流れを容易にし、ま
た成形品を不透明化したり成形品の表面に適度の凹凸を
与えて成形品に表面易滑性を付与することが通常行なわ
れている。そして、ポリエステル組成物中に微粒子を存
在させる方法としては、 (1) 二酸化チタン、シリカ、炭酸カルシウム、カリオン
等をそのままあるいは粉砕、分級した後、ポリエステル
製造時あるいは成形時に添加する方法 (2) ポリエステル製造時に使用する金属化合物残渣を利
用し、ポリエステル製造時に微粒子として析出させる方
法が知られている。
【0004】しかるに、前記(1) の添加法では、微粒子
の粒子量の制御が可能なため結果の再現性は良好である
が、粗大粒子や凝集粒子の生成が避けられず、粉砕、分
級などの操作が必要となる。
の粒子量の制御が可能なため結果の再現性は良好である
が、粗大粒子や凝集粒子の生成が避けられず、粉砕、分
級などの操作が必要となる。
【0005】さらにかかる方法では、無機化合物が粒子
として使用されることが多いが、ポリエステルとの親和
性が一般に不良で往々にして加工時または製品として使
用する時に脱落したり、加工工程の汚染や製品品質低下
の原因となる。
として使用されることが多いが、ポリエステルとの親和
性が一般に不良で往々にして加工時または製品として使
用する時に脱落したり、加工工程の汚染や製品品質低下
の原因となる。
【0006】一方、前記(2) の金属化合物残渣を利用し
て微細な粒子を析出させる方法では、製造条件の微妙な
変動で析出する粒子量および粒子径が変化しやすいとい
った欠点を有しているが、生成する粒子のポリエステル
との親和性が改良され、また分級、粉砕といった煩雑な
操作が不要であるという長所を有しており、凝集粒子、
粗大粒子の発生や上記した欠点が克服できればその利用
価値は大きい。
て微細な粒子を析出させる方法では、製造条件の微妙な
変動で析出する粒子量および粒子径が変化しやすいとい
った欠点を有しているが、生成する粒子のポリエステル
との親和性が改良され、また分級、粉砕といった煩雑な
操作が不要であるという長所を有しており、凝集粒子、
粗大粒子の発生や上記した欠点が克服できればその利用
価値は大きい。
【0007】かかる金属化合物残渣を利用して微粒子を
析出させる方法の長所を生かし、欠点を改良する努力が
従前からなされており、例えば特公昭49−1323
4、特公昭52−32914、特公昭53−4103、
特公昭53−36877、特公昭54−44040、特
開昭50−144798、特開昭51−112860号
公報などでリチウム化合物、リン化合物を用いる方法が
開示されている。
析出させる方法の長所を生かし、欠点を改良する努力が
従前からなされており、例えば特公昭49−1323
4、特公昭52−32914、特公昭53−4103、
特公昭53−36877、特公昭54−44040、特
開昭50−144798、特開昭51−112860号
公報などでリチウム化合物、リン化合物を用いる方法が
開示されている。
【0008】通常ポリエチレンテレフタレートはビスー
(βーヒドロキシエチル)テレフタレートおよび/また
はその低重合体(以下BHTという)を製造する第1工
程と、BHTを高温減圧下に重合する第2工程で製造さ
れている。
(βーヒドロキシエチル)テレフタレートおよび/また
はその低重合体(以下BHTという)を製造する第1工
程と、BHTを高温減圧下に重合する第2工程で製造さ
れている。
【0009】しかるに、BHTは工業的には、テレフタ
ル酸の低級アルキルエステルとエチレングリコールとか
らエステル交換反応またはテレフタル酸とエチレングリ
コールとからのエステル化反応で製造されるが、一般に
その反応率を一定に保持することが困難である。
ル酸の低級アルキルエステルとエチレングリコールとか
らエステル交換反応またはテレフタル酸とエチレングリ
コールとからのエステル化反応で製造されるが、一般に
その反応率を一定に保持することが困難である。
【0010】一方、金属化合物残渣を利用してポリエス
テル製造時に微細粒子を析出させる前記(2) の方法で
は、粒子源となる金属化合物やリン化合物を添加する際
のBHTの状態、すなわちBHTの平均重合度、末端基
濃度などで粒子量および粒子径が大きく変化する。特に
粒子源となる金属化合物添加時の反応率および末端基濃
度、即ちテレフタル酸低級アルキルエステルとエチレン
グリコールとからエステル交換反応でBHTを製造する
場合にはテレフタル酸の低級アルキルエステル基濃度の
変動が粒子量および粒子径を変動させる。
テル製造時に微細粒子を析出させる前記(2) の方法で
は、粒子源となる金属化合物やリン化合物を添加する際
のBHTの状態、すなわちBHTの平均重合度、末端基
濃度などで粒子量および粒子径が大きく変化する。特に
粒子源となる金属化合物添加時の反応率および末端基濃
度、即ちテレフタル酸低級アルキルエステルとエチレン
グリコールとからエステル交換反応でBHTを製造する
場合にはテレフタル酸の低級アルキルエステル基濃度の
変動が粒子量および粒子径を変動させる。
【0011】かかる問題を解決するため、特開昭53−
25694、特開昭54−90397号公報では、エス
テル交換反応後、またリン化合物添加後特定温度範囲で
特定時間保持した後、触媒金属化合物を添加して重合す
る方法が開示されているが、かかる方法でも粒子量の変
動の防止および凝集粒子、粗大粒子の生成の抑制をはか
ることができなかった。
25694、特開昭54−90397号公報では、エス
テル交換反応後、またリン化合物添加後特定温度範囲で
特定時間保持した後、触媒金属化合物を添加して重合す
る方法が開示されているが、かかる方法でも粒子量の変
動の防止および凝集粒子、粗大粒子の生成の抑制をはか
ることができなかった。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】本発明者らは前記した
金属化合物残渣を利用してポリエステル中に微細粒子を
析出させる方法の欠点を解決すべく鋭意検討した結果、
金属化合物およびリン化合物を特定の方法で添加して重
縮合を行なえば、触媒金属化合物添加時のBHTの反応
率が変動しても、粒子量および粒子径を安定化させるこ
とができることを見出し、本発明に到達したものであ
る。
金属化合物残渣を利用してポリエステル中に微細粒子を
析出させる方法の欠点を解決すべく鋭意検討した結果、
金属化合物およびリン化合物を特定の方法で添加して重
縮合を行なえば、触媒金属化合物添加時のBHTの反応
率が変動しても、粒子量および粒子径を安定化させるこ
とができることを見出し、本発明に到達したものであ
る。
【0013】すなわち、本発明の目的はテレフタル酸の
エステル形成性誘導体とエチレングリコールとをエステ
ル交換反応せしめた後、金属化合物およびリン化合物を
添加して重縮合し、ポリエステル中に金属化合物残渣に
基づく微粒子を安定して生成させるポリエステルの製造
方法を提供することにある。
エステル形成性誘導体とエチレングリコールとをエステ
ル交換反応せしめた後、金属化合物およびリン化合物を
添加して重縮合し、ポリエステル中に金属化合物残渣に
基づく微粒子を安定して生成させるポリエステルの製造
方法を提供することにある。
【0014】
【課題を解決するための手段】前記した本発明の目的
は、テレフタル酸のエステル形成性誘導体とエチレング
リコールとをエステル交換反応を行なった後、重縮合反
応を行なって主要構成単位がエチレンテレフタレートで
あるポリエステルを製造するに際し、エステル交換反応
を実質的に完結させた後、リン化合物およびアルカリ金
属化合物を添加し、次いでアルカリ土類金属化合物を添
加して重縮合反応を行なうことを特徴とするポリエステ
ルの製造方法によって達成できる。
は、テレフタル酸のエステル形成性誘導体とエチレング
リコールとをエステル交換反応を行なった後、重縮合反
応を行なって主要構成単位がエチレンテレフタレートで
あるポリエステルを製造するに際し、エステル交換反応
を実質的に完結させた後、リン化合物およびアルカリ金
属化合物を添加し、次いでアルカリ土類金属化合物を添
加して重縮合反応を行なうことを特徴とするポリエステ
ルの製造方法によって達成できる。
【0015】本発明で用いられるテレフタル酸のエステ
ル形成性誘導体としては、テレフタル酸の低級アルキル
エステル、酸無水物などを挙げることができ、より好ま
しくはジメチルテレフタレートである。
ル形成性誘導体としては、テレフタル酸の低級アルキル
エステル、酸無水物などを挙げることができ、より好ま
しくはジメチルテレフタレートである。
【0016】テレフタル酸の低級アルキルエステルとエ
チレングリコールは、通常のエステル交換触媒、例え
ば,アルカリ金属化合物、アルカリ土類金属化合物、マ
ンガン化合物、亜鉛化合物などの存在下にエステル交換
反応を行ない、BHTを製造する。
チレングリコールは、通常のエステル交換触媒、例え
ば,アルカリ金属化合物、アルカリ土類金属化合物、マ
ンガン化合物、亜鉛化合物などの存在下にエステル交換
反応を行ない、BHTを製造する。
【0017】本発明でいうBHTには、勿論一部に例え
ばイソフタル酸、アジピン酸、2,6-ナフタリンジカルボ
ン酸、5-ナトリウムスルホイソフタル酸などの酸成分
や、テトラメチレングリコール、ネオペンチルグリコー
ル、1,4-シクロヘキサンジメタノール、ポリアルキレン
グリコールなどのグリコール成分を含有させることがで
きる。
ばイソフタル酸、アジピン酸、2,6-ナフタリンジカルボ
ン酸、5-ナトリウムスルホイソフタル酸などの酸成分
や、テトラメチレングリコール、ネオペンチルグリコー
ル、1,4-シクロヘキサンジメタノール、ポリアルキレン
グリコールなどのグリコール成分を含有させることがで
きる。
【0018】本発明で使用されるBHTの反応率は92
%以上が好ましく、94%以上がより好ましく、96%
以上が最も好ましい。反応率が92%未満では生成する
粒子が凝集粗大化し、かつ粒子量が不安定になり好まし
くない。
%以上が好ましく、94%以上がより好ましく、96%
以上が最も好ましい。反応率が92%未満では生成する
粒子が凝集粗大化し、かつ粒子量が不安定になり好まし
くない。
【0019】本発明の特徴は、エステル交換反応が終了
した後、リン化合物とアルカリ金属化合物を添加し、続
いてアルカリ土類金属化合物を添加することである。こ
の場合、リン化合物よりアルカリ金属化合物を先に添加
する方がより好ましい。
した後、リン化合物とアルカリ金属化合物を添加し、続
いてアルカリ土類金属化合物を添加することである。こ
の場合、リン化合物よりアルカリ金属化合物を先に添加
する方がより好ましい。
【0020】本発明で重要な点は、リン化合物およびア
ルカリ金属化合物を添加した後にアルカリ土類金属化合
物を添加することである。アルカリ土類金属化合物を先
に添加したり、また同時に添加すると、BHT反応率の
変動により粒子径や粒子量が変動し、安定した品質のポ
リマを工業的に得ることが困難である。
ルカリ金属化合物を添加した後にアルカリ土類金属化合
物を添加することである。アルカリ土類金属化合物を先
に添加したり、また同時に添加すると、BHT反応率の
変動により粒子径や粒子量が変動し、安定した品質のポ
リマを工業的に得ることが困難である。
【0021】本発明で使用する前記リン化合物として
は、リン酸、亜リン酸、ホスホン酸およびこれらのリン
酸の低級アルキルエステルおよびフェニルエステルから
選ばれた1種以上のリン化合物を使用することができ
る。そして具体的にはリン酸、リン酸トリメチル、リン
酸トリエチル、リン酸トリフェニル、酸性リン酸メチル
エステル等のリン酸エステル、亜リン酸、亜リン酸トリ
メチル、亜リン酸トリエチル等の亜リン酸エステル、メ
チルホスホン酸、フェニルホスホン酸、ベンジルホスホ
ン酸、およびメチルホスホン酸メチルエステル、フェニ
ルホスホン酸エチルエステル、ベンジルホスホン酸フェ
ニルエステル等のホスホン酸エステルを挙げることがで
きる。
は、リン酸、亜リン酸、ホスホン酸およびこれらのリン
酸の低級アルキルエステルおよびフェニルエステルから
選ばれた1種以上のリン化合物を使用することができ
る。そして具体的にはリン酸、リン酸トリメチル、リン
酸トリエチル、リン酸トリフェニル、酸性リン酸メチル
エステル等のリン酸エステル、亜リン酸、亜リン酸トリ
メチル、亜リン酸トリエチル等の亜リン酸エステル、メ
チルホスホン酸、フェニルホスホン酸、ベンジルホスホ
ン酸、およびメチルホスホン酸メチルエステル、フェニ
ルホスホン酸エチルエステル、ベンジルホスホン酸フェ
ニルエステル等のホスホン酸エステルを挙げることがで
きる。
【0022】前記するリン化合物の添加量は、得られる
ポリエステル106 g当り2〜30モルが好ましく、3
〜25モルがより好ましく、5〜20モルが最も好まし
い。リン化合物の添加量が2モルより少ない場合には、
粗大粒子や凝集粒子の発生を抑制することができず、ま
たBHT反応率の変動に対し生成する粒子量を安定化さ
せることができないほか、生成ポリエステルの耐熱性が
低下し得られるポリマが着色する。またリン化合物添加
量が30モルより多い場合には粗大粒子や凝集粒子の発
生を抑制することができず、さらにはDEGの副生、軟
化点の低下など得られるポリエステルの物性を低下させ
るので好ましくない。
ポリエステル106 g当り2〜30モルが好ましく、3
〜25モルがより好ましく、5〜20モルが最も好まし
い。リン化合物の添加量が2モルより少ない場合には、
粗大粒子や凝集粒子の発生を抑制することができず、ま
たBHT反応率の変動に対し生成する粒子量を安定化さ
せることができないほか、生成ポリエステルの耐熱性が
低下し得られるポリマが着色する。またリン化合物添加
量が30モルより多い場合には粗大粒子や凝集粒子の発
生を抑制することができず、さらにはDEGの副生、軟
化点の低下など得られるポリエステルの物性を低下させ
るので好ましくない。
【0023】使用するアルカリ金属化合物としては、ア
ルカリ金属の水素化物、水酸化物、有機カルボン酸塩、
ハロゲン化物、グリコラート、アルコラートを挙げるこ
とができるが、エチレングリコールに可溶性の化合物で
あることが必要である。
ルカリ金属の水素化物、水酸化物、有機カルボン酸塩、
ハロゲン化物、グリコラート、アルコラートを挙げるこ
とができるが、エチレングリコールに可溶性の化合物で
あることが必要である。
【0024】アルカリ金属化合物の具体例としては、酢
酸リチウム、プロピオン酸ナトリウム、塩化リチウム、
水素化リチウム、苛性カリ等を挙げることができ、中で
も酢酸リチウム、水酸化リチウム等のリチウム化合物が
特に好ましく、2種以上を併用することもできる。
酸リチウム、プロピオン酸ナトリウム、塩化リチウム、
水素化リチウム、苛性カリ等を挙げることができ、中で
も酢酸リチウム、水酸化リチウム等のリチウム化合物が
特に好ましく、2種以上を併用することもできる。
【0025】前記アルカリ金属化合物の添加量は、得ら
れるポリエステル106 g当り1〜100モルが好まし
く、5〜50モルがより好ましく、10〜30モルが最
も好ましい。
れるポリエステル106 g当り1〜100モルが好まし
く、5〜50モルがより好ましく、10〜30モルが最
も好ましい。
【0026】アルカリ金属化合物の添加量が得られるポ
リエステル106g当り1モル未満である時は生成する
粒子量が不足し、またBHT反応率の変動に伴い生成す
る粒子量が変動したり、粗大粒子や凝集粒子が生成する
ため好ましくない。またアルカリ金属化合物の添加量が
100モルより多い場合には、やはり得られるポリエス
テル中に粗大粒子や凝集粒子が発生するほか、得られる
ポリエステルの色調が悪化し好ましくない。
リエステル106g当り1モル未満である時は生成する
粒子量が不足し、またBHT反応率の変動に伴い生成す
る粒子量が変動したり、粗大粒子や凝集粒子が生成する
ため好ましくない。またアルカリ金属化合物の添加量が
100モルより多い場合には、やはり得られるポリエス
テル中に粗大粒子や凝集粒子が発生するほか、得られる
ポリエステルの色調が悪化し好ましくない。
【0027】また、本発明で使用するアルカリ土類金属
化合物としては、エチレングリコールに可溶なアルカリ
土類金属化合物の有機カルボン酸塩、グリコラート等を
挙げることができる。そして具体的には酢酸カルシウ
ム、プロピオン酸バリウム、酪酸ストロンチウム、カル
シウムエチレングリコラート等を挙げることができ、2
種以上を併用することもできる。アルカリ土類金属化合
物としては、酢酸カルシウム、カルシウムエチレングリ
コラート等のカルシウム化合物が特に好ましい。
化合物としては、エチレングリコールに可溶なアルカリ
土類金属化合物の有機カルボン酸塩、グリコラート等を
挙げることができる。そして具体的には酢酸カルシウ
ム、プロピオン酸バリウム、酪酸ストロンチウム、カル
シウムエチレングリコラート等を挙げることができ、2
種以上を併用することもできる。アルカリ土類金属化合
物としては、酢酸カルシウム、カルシウムエチレングリ
コラート等のカルシウム化合物が特に好ましい。
【0028】前記アルカリ土類金属化合物の添加量は、
得られるポリエステル106 g当り1〜50モルが好ま
しく、2〜30モルがより好ましく、3〜20モルが最
も好ましい。
得られるポリエステル106 g当り1〜50モルが好ま
しく、2〜30モルがより好ましく、3〜20モルが最
も好ましい。
【0029】アルカリ土類金属化合物の添加量が1モル
未満である時には生成する粒子量が不足し、また50モ
ルより多い場合には粗大粒子や凝集粒子の生成を避ける
ことができず、またBHT反応率の変動に伴い生成する
粒子量が変動し、安定した品質のポリエステルを得るこ
とができない。
未満である時には生成する粒子量が不足し、また50モ
ルより多い場合には粗大粒子や凝集粒子の生成を避ける
ことができず、またBHT反応率の変動に伴い生成する
粒子量が変動し、安定した品質のポリエステルを得るこ
とができない。
【0030】本発明の特異な構成は、前記したように、
エステル交換反応が終了した後にリン化合物およびアル
カリ金属化合物を添加し、次いでアルカリ土類金属化合
物を添加することである。
エステル交換反応が終了した後にリン化合物およびアル
カリ金属化合物を添加し、次いでアルカリ土類金属化合
物を添加することである。
【0031】この場合、リン化合物とアルカリ金属化合
物は1〜30分の間隔で添加するのが好ましく、3〜2
0分の間隔で添加するのがより好ましい。この添加間隔
が1分未満の場合には粗大粒子や凝集粒子が発生し、添
加間隔が30分より長い場合にはジエチレングリコール
の副生や生成ポリエステルの軟化点の低下などの点で好
ましくない。
物は1〜30分の間隔で添加するのが好ましく、3〜2
0分の間隔で添加するのがより好ましい。この添加間隔
が1分未満の場合には粗大粒子や凝集粒子が発生し、添
加間隔が30分より長い場合にはジエチレングリコール
の副生や生成ポリエステルの軟化点の低下などの点で好
ましくない。
【0032】アルカリ土類金属化合物は、リン化合物お
よびアルカリ金属化合物を添加した後、1〜30分で添
加するのが好ましく、3〜20分後に添加するのがより
好ましい。前記添加間隔が1分未満の場合には、粗大粒
子や凝集粒子が発生しやすくなるほか、BHT反応率の
変動に伴う生成粒子量の変動が生じ好ましくない。一
方、添加間隔が30分より長い場合には粗大粒子や凝集
粒子が生成しやすくなるほか、得られるポリエステルが
着色したり、軟化点が低下するなどの点で好ましくな
い。
よびアルカリ金属化合物を添加した後、1〜30分で添
加するのが好ましく、3〜20分後に添加するのがより
好ましい。前記添加間隔が1分未満の場合には、粗大粒
子や凝集粒子が発生しやすくなるほか、BHT反応率の
変動に伴う生成粒子量の変動が生じ好ましくない。一
方、添加間隔が30分より長い場合には粗大粒子や凝集
粒子が生成しやすくなるほか、得られるポリエステルが
着色したり、軟化点が低下するなどの点で好ましくな
い。
【0033】リン化合物、アルカリ金属化合物およびア
ルカリ土類金属化合物を前記した所定の順序で添加した
後、直ちに好ましくは1〜20分後に通常の重縮合反応
触媒の存在下に重縮合反応を行なう。好適な重縮合反応
触媒としては三酸化アンチモン、二酸化ゲルマニウム等
を挙げることができるが、これ以外の触媒、例えばテト
ラエチルチタネート、アンチモンーグリコラート等でも
使用できる。
ルカリ土類金属化合物を前記した所定の順序で添加した
後、直ちに好ましくは1〜20分後に通常の重縮合反応
触媒の存在下に重縮合反応を行なう。好適な重縮合反応
触媒としては三酸化アンチモン、二酸化ゲルマニウム等
を挙げることができるが、これ以外の触媒、例えばテト
ラエチルチタネート、アンチモンーグリコラート等でも
使用できる。
【0034】
【実施例】以下に実施例をあげて本発明を詳述するが、
実施例中の部は重量部であり、また各特性は次の測定法
にしたがって測定した。 A.ポリエステル色調 直読式色差計(スガ試験機社)を用いチップ状で測定
し、b値で示した。 B.固有粘度 0-クロルフェノールを溶媒として25℃で測定した。 C.溶液ヘイズ ポリエステル2.7gをフェノール/四塩化エタン(6
/4重量比)の混合溶媒20mlに溶解し、日本精密光学
(株)製積分球式H.T.R.MeterSEP−H型
ヘイズメータを用い、ASTM−D−1003−62に
従って溶液ヘイズを測定し、ポリエステル中の粒子量の
目安とする。 D.粒子の分散状態 ポリエステルチップ10mgを2枚のカバーグラス中には
さみ280℃にて溶融プレスして、プレパラートを作製
し、暗視野偏光顕微鏡下で観察し、下記規準、 粒子径 分散状態 A 0.5〜1.5μ 1級 10μ以上の粗大粒子なし B 1.5〜3.0μ 2級 10μ〜20μの粗大粒子あり C 3.0μ以上 3級 20μ以上の粗大粒子あり に従って評価した。
実施例中の部は重量部であり、また各特性は次の測定法
にしたがって測定した。 A.ポリエステル色調 直読式色差計(スガ試験機社)を用いチップ状で測定
し、b値で示した。 B.固有粘度 0-クロルフェノールを溶媒として25℃で測定した。 C.溶液ヘイズ ポリエステル2.7gをフェノール/四塩化エタン(6
/4重量比)の混合溶媒20mlに溶解し、日本精密光学
(株)製積分球式H.T.R.MeterSEP−H型
ヘイズメータを用い、ASTM−D−1003−62に
従って溶液ヘイズを測定し、ポリエステル中の粒子量の
目安とする。 D.粒子の分散状態 ポリエステルチップ10mgを2枚のカバーグラス中には
さみ280℃にて溶融プレスして、プレパラートを作製
し、暗視野偏光顕微鏡下で観察し、下記規準、 粒子径 分散状態 A 0.5〜1.5μ 1級 10μ以上の粗大粒子なし B 1.5〜3.0μ 2級 10μ〜20μの粗大粒子あり C 3.0μ以上 3級 20μ以上の粗大粒子あり に従って評価した。
【0035】実施例1 ジメチルテレフタレート100部、エチレングリコール
60部および酢酸マンガン4水和物0.04部を精留塔
および攪拌装置を備えた反応容器に仕込み、攪拌を行な
いながら140℃から230℃まで4時間かけて徐々に
昇温し、留出するメタノールを系外にとり出しながらエ
ステル交換反応を行ない、反応率98%のBHTを得
た。
60部および酢酸マンガン4水和物0.04部を精留塔
および攪拌装置を備えた反応容器に仕込み、攪拌を行な
いながら140℃から230℃まで4時間かけて徐々に
昇温し、留出するメタノールを系外にとり出しながらエ
ステル交換反応を行ない、反応率98%のBHTを得
た。
【0036】このBHTを重合用反応器に移し、酢酸リ
チウム0.3部を加え、その5分後にリン酸トリメチル
0.3部を添加し、さらに5分後に酢酸カルシウム0.
2部および三酸化アンチモン0.03部を添加した。そ
の後5分間経過後に減圧、昇温を開始し、60分で真空
度を1mmHg以下にするとともに、288℃まで昇温し
その条件で3時間重縮合して固有粘度0.632のポリ
エチレンテレフタレートを得た。
チウム0.3部を加え、その5分後にリン酸トリメチル
0.3部を添加し、さらに5分後に酢酸カルシウム0.
2部および三酸化アンチモン0.03部を添加した。そ
の後5分間経過後に減圧、昇温を開始し、60分で真空
度を1mmHg以下にするとともに、288℃まで昇温し
その条件で3時間重縮合して固有粘度0.632のポリ
エチレンテレフタレートを得た。
【0037】この品質はb値4.0、軟化点260.5
℃、溶液ヘイズ52%であり、またチップ中の粒子の大
きさは約1μで均一で、凝集粒子や10μ以上の粗大粒
子は認められなかった。
℃、溶液ヘイズ52%であり、またチップ中の粒子の大
きさは約1μで均一で、凝集粒子や10μ以上の粗大粒
子は認められなかった。
【0038】実施例2(実験 N0.1〜4) エステル交換反応の反応率をかえ、BHTの末端基濃度
をかえて実施した以外は、実施例1と全く同様にしてポ
リエチレンテレフタレートを製造し、その結果を表1に
示した。表1からBHT反応率が95%以上であれば、
粗大粒子や凝集粒子を含まず安定した品質のポリエチレ
ンテレフタレートが得られることがわかる。
をかえて実施した以外は、実施例1と全く同様にしてポ
リエチレンテレフタレートを製造し、その結果を表1に
示した。表1からBHT反応率が95%以上であれば、
粗大粒子や凝集粒子を含まず安定した品質のポリエチレ
ンテレフタレートが得られることがわかる。
【0039】比較実施例1(実験 No.5〜7) 実施例1と同様にしてBHTを製造し各々の化合物の添
加時期を表1に示すようにかえた。また添加時の間隔を
5分ずつとし、最後に三酸化アンチモンを添加した。三
酸化アンチモチンを添加した5分後に昇温、減圧して、
実施例1と全く同様にしてポリエチレンテレフタレート
を製造し、その結果を表1に示した。
加時期を表1に示すようにかえた。また添加時の間隔を
5分ずつとし、最後に三酸化アンチモンを添加した。三
酸化アンチモチンを添加した5分後に昇温、減圧して、
実施例1と全く同様にしてポリエチレンテレフタレート
を製造し、その結果を表1に示した。
【0040】本発明と異なる添加方法を用いた実験 N0.
5〜7はBHTの反応率が低いため、粗大、凝集粒子が
発生し、粒子径分散状態が不良になることがわかる。
5〜7はBHTの反応率が低いため、粗大、凝集粒子が
発生し、粒子径分散状態が不良になることがわかる。
【0041】実施例3(実験 No.8,9) ジメチルテレフタレート100部、エチレングリコール
70部、酢酸マグネシウム0.09部および三酸化アン
チモン0.03部を仕込み、エステル交換反応を行なっ
て反応率99%のBHTを得た。
70部、酢酸マグネシウム0.09部および三酸化アン
チモン0.03部を仕込み、エステル交換反応を行なっ
て反応率99%のBHTを得た。
【0042】得られたBHTを重合用反応器に移し、リ
ン酸トリメチル0.3部、亜リン酸0.01部を添加し
た。5分後酢酸リチウム0.1部を添加し、10分後酢
酸カルシウム0.1部を添加した。さらに5分経過した
後、減圧および昇温を開始し重縮合して固有粘度0.6
52、軟化点259.5℃、b値4.8、溶液ヘイズ3
1%のポリエチレンテレフタレートを得た。このポリエ
チレンテレフタレート中の粒子は約1.0μで均一であ
り、10μ以上の粗大粒子や凝集粒子は認められなかっ
た。
ン酸トリメチル0.3部、亜リン酸0.01部を添加し
た。5分後酢酸リチウム0.1部を添加し、10分後酢
酸カルシウム0.1部を添加した。さらに5分経過した
後、減圧および昇温を開始し重縮合して固有粘度0.6
52、軟化点259.5℃、b値4.8、溶液ヘイズ3
1%のポリエチレンテレフタレートを得た。このポリエ
チレンテレフタレート中の粒子は約1.0μで均一であ
り、10μ以上の粗大粒子や凝集粒子は認められなかっ
た。
【0043】またエステル交換反応率96%のBHTを
使用してポリエチレンテレフタレートを製造したとこ
ろ、溶液ヘイズ32%、ポリマ中の粒子は約1μの均一
な粒子で、10μ以上の粗大粒子や凝集粒子の認められ
ないポリマであった。他のポリマ特性を表1に示した。
使用してポリエチレンテレフタレートを製造したとこ
ろ、溶液ヘイズ32%、ポリマ中の粒子は約1μの均一
な粒子で、10μ以上の粗大粒子や凝集粒子の認められ
ないポリマであった。他のポリマ特性を表1に示した。
【0044】
【表1】
【0045】
【発明の効果】前記した特定の構成をとることにより、
エステル交換反応で得られるBHTの反応率の変動に対
しても凝集異物や粗大粒子が発生せず、含有粒子量や粒
子径の安定したポリエステルを製造することができる。
このポリエステルは繊維形成用、フィルム成形用として
有用なものである。
エステル交換反応で得られるBHTの反応率の変動に対
しても凝集異物や粗大粒子が発生せず、含有粒子量や粒
子径の安定したポリエステルを製造することができる。
このポリエステルは繊維形成用、フィルム成形用として
有用なものである。
Claims (1)
- 【請求項1】 テレフタル酸のエステル形成性誘導体と
エチレングリコールとをエステル交換反応を行なった
後、重縮合反応を行なって主要構成単位がエチレンテレ
フタレートであるポリエステルを製造するに際し、エス
テル交換反応を実質的に完結させた後、リン化合物およ
びアルカリ金属化合物を添加し、次いでアルカリ土類金
属化合物を添加して重縮合反応を行なうことを特徴とす
るポリエステルの製造方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2700492A JPH0689125B2 (ja) | 1992-02-14 | 1992-02-14 | ポリエステルの製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2700492A JPH0689125B2 (ja) | 1992-02-14 | 1992-02-14 | ポリエステルの製造方法 |
Related Parent Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP8420083A Division JPH0672179B2 (ja) | 1983-05-16 | 1983-05-16 | ポリエステルの製造方法 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0593055A true JPH0593055A (ja) | 1993-04-16 |
| JPH0689125B2 JPH0689125B2 (ja) | 1994-11-09 |
Family
ID=12208982
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP2700492A Expired - Lifetime JPH0689125B2 (ja) | 1992-02-14 | 1992-02-14 | ポリエステルの製造方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0689125B2 (ja) |
-
1992
- 1992-02-14 JP JP2700492A patent/JPH0689125B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH0689125B2 (ja) | 1994-11-09 |
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