JPH0593295A - 香りのする金属およびその製造方法 - Google Patents
香りのする金属およびその製造方法Info
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- JPH0593295A JPH0593295A JP3253712A JP25371291A JPH0593295A JP H0593295 A JPH0593295 A JP H0593295A JP 3253712 A JP3253712 A JP 3253712A JP 25371291 A JP25371291 A JP 25371291A JP H0593295 A JPH0593295 A JP H0593295A
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- metal
- needle
- fine pores
- scented
- crystals
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- Pending
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- Air Filters, Heat-Exchange Apparatuses, And Housings Of Air-Conditioning Units (AREA)
- Other Surface Treatments For Metallic Materials (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 これまで香りとは無縁だった金属製品に香り
を付け、装飾品のような細かな加工も可能で、特有な質
感を有する香りのある金属製品を得る。 【構成】 金属表面層に陽極酸化または強酸化剤による
酸化を行って、無数の微細孔もしくは針状結晶を形成
し、芳香物質溶液のスプレーまたは浸漬により、微細孔
もしくは針状結晶の内壁に芳香物質を吸着させる。
を付け、装飾品のような細かな加工も可能で、特有な質
感を有する香りのある金属製品を得る。 【構成】 金属表面層に陽極酸化または強酸化剤による
酸化を行って、無数の微細孔もしくは針状結晶を形成
し、芳香物質溶液のスプレーまたは浸漬により、微細孔
もしくは針状結晶の内壁に芳香物質を吸着させる。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は香りを発する金属に関
し、特に装身具、インテリア、服飾小物、文房具、雑
貨、その他嗜好品など広く適用される香りのする金属に
関するものである。
し、特に装身具、インテリア、服飾小物、文房具、雑
貨、その他嗜好品など広く適用される香りのする金属に
関するものである。
【0002】
【従来の技術】我が国においては、高度経済成長から安
定成長への変化に伴い、生活全般にわたって量から質へ
の転換が求められるようになってきている。例えば日常
使用する電化製品をみても、単に主目的の機能を発揮す
るばかりでなく、使い易さを追求するのは既に常識であ
り、昨今では使用する人の個性や使用する場所にセンス
良く合致するように、また使用すること自体に一種の快
適さを覚えるように、デザインその他が工夫されたアイ
デア商品が生まれ、そのバリエーションも広い。これら
は、いわゆるアメニティーの追求であり、質的な満足感
を追求する社会現象である。
定成長への変化に伴い、生活全般にわたって量から質へ
の転換が求められるようになってきている。例えば日常
使用する電化製品をみても、単に主目的の機能を発揮す
るばかりでなく、使い易さを追求するのは既に常識であ
り、昨今では使用する人の個性や使用する場所にセンス
良く合致するように、また使用すること自体に一種の快
適さを覚えるように、デザインその他が工夫されたアイ
デア商品が生まれ、そのバリエーションも広い。これら
は、いわゆるアメニティーの追求であり、質的な満足感
を追求する社会現象である。
【0003】このような個性の主張や快適さの追求にと
って、香り殊に芳香は格好の手段であった。古くは女性
が使用する香水に始まり、トイレ、室内、自動車などに
用いられる芳香剤は良く知られた例である。芳香を嗅ぐ
と心地よい感覚が得られるのは人間の生理である。これ
らの製品は、芳香物質(香料)の溶液を瓶詰や缶詰にし
て、人体や空間に塗布あるいはスプレーして用いるか、
ゲル状に固めて容器に入れて揮発させるか、あるいは陶
器やシリカゲルなどに芳香物質を含浸あるいは吸着させ
て置物や充填物として使うものなどが一般的である。
って、香り殊に芳香は格好の手段であった。古くは女性
が使用する香水に始まり、トイレ、室内、自動車などに
用いられる芳香剤は良く知られた例である。芳香を嗅ぐ
と心地よい感覚が得られるのは人間の生理である。これ
らの製品は、芳香物質(香料)の溶液を瓶詰や缶詰にし
て、人体や空間に塗布あるいはスプレーして用いるか、
ゲル状に固めて容器に入れて揮発させるか、あるいは陶
器やシリカゲルなどに芳香物質を含浸あるいは吸着させ
て置物や充填物として使うものなどが一般的である。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記のような芳香剤製
品の多くは、ガラス瓶、金属の缶、プラスチックの容器
などの収納容器に入れられているので、人体に直接塗布
する化粧品などは別として、見た目の高級感はなく、必
然悪臭を紛らすような特定の使用目的に限定されてい
る。この点、芳香を発する陶器の置物はインテリアとし
ての価値があるが、陶器という物質の質感から、他の応
用製品にはそぐわない面もあり、多様化する嗜好を充分
満足できるとは言えない。また人体、空間ともに、悪臭
元が少なくなってきている現在では、強烈な芳香よりは
微かな芳香を愉しみたい、それもあからさまな芳香剤製
品ではなく、ふとした拍子に感じとれるような意外なも
のに良い香りがすることが珍重される傾向にある。その
意味では、瓶詰、缶詰、プラスチックの箱詰めや陶器で
は、このような用途に用いることは難しい。
品の多くは、ガラス瓶、金属の缶、プラスチックの容器
などの収納容器に入れられているので、人体に直接塗布
する化粧品などは別として、見た目の高級感はなく、必
然悪臭を紛らすような特定の使用目的に限定されてい
る。この点、芳香を発する陶器の置物はインテリアとし
ての価値があるが、陶器という物質の質感から、他の応
用製品にはそぐわない面もあり、多様化する嗜好を充分
満足できるとは言えない。また人体、空間ともに、悪臭
元が少なくなってきている現在では、強烈な芳香よりは
微かな芳香を愉しみたい、それもあからさまな芳香剤製
品ではなく、ふとした拍子に感じとれるような意外なも
のに良い香りがすることが珍重される傾向にある。その
意味では、瓶詰、缶詰、プラスチックの箱詰めや陶器で
は、このような用途に用いることは難しい。
【0005】この発明は身の回りの様々な製品に使用で
き、装飾品のような細かな加工ができ、特有の質感を有
し、使う人の個性により、意外なものに良い香りがする
世界を広げることが可能な香りのする金属およびその製
造方法を得ることを目的としている。
き、装飾品のような細かな加工ができ、特有の質感を有
し、使う人の個性により、意外なものに良い香りがする
世界を広げることが可能な香りのする金属およびその製
造方法を得ることを目的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】この発明の第1の香りの
する金属は、金属表面層に無数の微細孔を有し、その微
細孔の内壁に芳香物質を吸着しているものである。
する金属は、金属表面層に無数の微細孔を有し、その微
細孔の内壁に芳香物質を吸着しているものである。
【0007】この発明の第2の香りのする金属は、金属
表面層に無数の針状結晶を有し、その針状結晶の表面に
芳香物質を吸着しているものである。
表面層に無数の針状結晶を有し、その針状結晶の表面に
芳香物質を吸着しているものである。
【0008】この発明の香りのする金属の第1の製造方
法は、金属を陽極酸化することにより、表面層に無数の
微細孔を有するかもしくは表面層に無数の針状結晶を有
する酸化膜を形成し、その金属に芳香物質溶液をスプレ
ーするかまたはその金属を芳香物質溶液に浸漬すること
により、上記微細孔もしくは針状結晶に芳香物質を吸着
させる方法である。
法は、金属を陽極酸化することにより、表面層に無数の
微細孔を有するかもしくは表面層に無数の針状結晶を有
する酸化膜を形成し、その金属に芳香物質溶液をスプレ
ーするかまたはその金属を芳香物質溶液に浸漬すること
により、上記微細孔もしくは針状結晶に芳香物質を吸着
させる方法である。
【0009】また、この発明の香りのする金属の第2の
製造方法は、金属を強酸化剤溶液で処理することによ
り、表面層に無数の微細孔を有するかもしくは表面層に
無数の針状結晶を有する酸化膜を形成し、その金属に芳
香物質溶液をスプレーするかまたはその金属を芳香物質
溶液に浸漬することにより、上記微細孔もしくは針状結
晶に芳香物質を吸着させる方法である。
製造方法は、金属を強酸化剤溶液で処理することによ
り、表面層に無数の微細孔を有するかもしくは表面層に
無数の針状結晶を有する酸化膜を形成し、その金属に芳
香物質溶液をスプレーするかまたはその金属を芳香物質
溶液に浸漬することにより、上記微細孔もしくは針状結
晶に芳香物質を吸着させる方法である。
【0010】なお、ここでいう芳香物質とは、香料の分
子、あるいは香料の分子を他の粒子に修飾して芳香性を
付与した粒子などを示す。
子、あるいは香料の分子を他の粒子に修飾して芳香性を
付与した粒子などを示す。
【0011】
【作用】この発明の作用について図を以て説明する。図
1はこの発明の第1の香りのする金属の製造過程および
製造後の使用状態における金属表面の変化を示す模式断
面図である。図1において、1は金属であり、Alなど
の金属1を、(a)の状態で陽極酸化、すなわち電解液
中でアノード(陽極)として電解することにより、
(b)に示すように、金属1の表面に極薄い酸化膜2が
生成する。酸化膜2は電解の継続とともにその厚さを増
していくが、その表面で次の反応が起こる。 (1)金属酸化物の生成 :xM+2yOH-→MxO
y+yH2O+2yeなど (2)酸化膜の電気化学的溶解:2MxOy→2xM n+
+yO2+2neなど (3)酸素ガスの発生 :4OH-→O2+2H2
O+4eあるいは2H2O→O2+4H++4e ただし、(M:金属、n,x,y:整数、n,x,y≧
1)
1はこの発明の第1の香りのする金属の製造過程および
製造後の使用状態における金属表面の変化を示す模式断
面図である。図1において、1は金属であり、Alなど
の金属1を、(a)の状態で陽極酸化、すなわち電解液
中でアノード(陽極)として電解することにより、
(b)に示すように、金属1の表面に極薄い酸化膜2が
生成する。酸化膜2は電解の継続とともにその厚さを増
していくが、その表面で次の反応が起こる。 (1)金属酸化物の生成 :xM+2yOH-→MxO
y+yH2O+2yeなど (2)酸化膜の電気化学的溶解:2MxOy→2xM n+
+yO2+2neなど (3)酸素ガスの発生 :4OH-→O2+2H2
O+4eあるいは2H2O→O2+4H++4e ただし、(M:金属、n,x,y:整数、n,x,y≧
1)
【0012】上記(1)〜(3)の反応、特に(1)と
(2)の反応は同時に進行するので、酸化膜2は厚さを
増していく一方、溶解により(c)に示すように、微細
孔3が形成される。最終的には、(d)に示すように、
金属1の表面に厚さ数百オングストローム乃至数万オン
グストロームの酸化膜2と孔径数百オングストローム乃
至数千オングストロームの微細孔3が形成される。この
微細孔3の形成により、金属1の表面積は見かけの表面
積の数百倍以上にもなる。また、酸化膜2の表面とりわ
け微細孔3の表面は、化学的に活性で分子や粒子を吸着
する性質があり、芳香物質溶液に浸漬、あるいは芳香物
質溶液をスプレーすると、(e)に示すように、芳香物
質4が微細孔3の内壁に吸着する。
(2)の反応は同時に進行するので、酸化膜2は厚さを
増していく一方、溶解により(c)に示すように、微細
孔3が形成される。最終的には、(d)に示すように、
金属1の表面に厚さ数百オングストローム乃至数万オン
グストロームの酸化膜2と孔径数百オングストローム乃
至数千オングストロームの微細孔3が形成される。この
微細孔3の形成により、金属1の表面積は見かけの表面
積の数百倍以上にもなる。また、酸化膜2の表面とりわ
け微細孔3の表面は、化学的に活性で分子や粒子を吸着
する性質があり、芳香物質溶液に浸漬、あるいは芳香物
質溶液をスプレーすると、(e)に示すように、芳香物
質4が微細孔3の内壁に吸着する。
【0013】このようにして製造したこの発明の香りの
する金属では、(f)に示すように、表面詳しくは主に
微細孔3から大気中に拡散した芳香物質4が、嗅覚器官
に到達して芳香を感じとることができる。しかし、微細
孔3の内部の芳香物質4の濃度は極めて高い状態にあっ
て、吸着、脱着の平衡状態にあり、微小な空間に高濃度
の芳香物質4を閉じ込めた状態にあるので、長時間芳香
が持続する。
する金属では、(f)に示すように、表面詳しくは主に
微細孔3から大気中に拡散した芳香物質4が、嗅覚器官
に到達して芳香を感じとることができる。しかし、微細
孔3の内部の芳香物質4の濃度は極めて高い状態にあっ
て、吸着、脱着の平衡状態にあり、微小な空間に高濃度
の芳香物質4を閉じ込めた状態にあるので、長時間芳香
が持続する。
【0014】また、この発明の第2の香りのする金属で
ある、表面層に無数の針状結晶を形成して、芳香物質を
吸着させたものは、上記同様陽極酸化反応を利用して製
造することができる。図2は第2の香りのする金属の製
造過程および製造後の使用状態における金属表面の変化
を示す模式断面図であり、図1と同一符号は、同一もし
くは相当部分を示す。
ある、表面層に無数の針状結晶を形成して、芳香物質を
吸着させたものは、上記同様陽極酸化反応を利用して製
造することができる。図2は第2の香りのする金属の製
造過程および製造後の使用状態における金属表面の変化
を示す模式断面図であり、図1と同一符号は、同一もし
くは相当部分を示す。
【0015】この場合、Cuなどの金属1を、(a)の
状態から陽極酸化して、(b)に示すように、酸化膜2
を形成するが、陽極酸化反応の進行に伴い、酸化膜2の
厚さがある一定になると、(c)に示すように、長さが
数百オングストローム乃至数千オングストロームの針状
結晶5が析出し始め、さらに反応を継続すると、(d)
に示すように、無数の針状結晶5で表面が覆われる。な
お、この針状結晶5の組成は酸化膜2と同一組成であ
る。この析出機構は明確ではないが、電解過程の反応核
の成長に関与していると思われ、Cuなどの陽極酸化で
見られる。このような無数の針状結晶5で覆われた表面
は、上記の微細孔3を形成した場合と同様、非常に大き
な表面積を持ち、かつ化学的に活性で分子や粒子を吸着
する性質がある。したがって、芳香物質溶液に浸漬し、
あるいは芳香物質溶液をスプレーすることにより、
(e)に示すように、針状結晶5の表面に芳香物質4が
吸着し、毛管現象により芳香物質4の濃度は極めて高い
状態で維持される。そして(f)に示すように、表面か
ら芳香物質4が拡散し、長時間芳香が持続する。
状態から陽極酸化して、(b)に示すように、酸化膜2
を形成するが、陽極酸化反応の進行に伴い、酸化膜2の
厚さがある一定になると、(c)に示すように、長さが
数百オングストローム乃至数千オングストロームの針状
結晶5が析出し始め、さらに反応を継続すると、(d)
に示すように、無数の針状結晶5で表面が覆われる。な
お、この針状結晶5の組成は酸化膜2と同一組成であ
る。この析出機構は明確ではないが、電解過程の反応核
の成長に関与していると思われ、Cuなどの陽極酸化で
見られる。このような無数の針状結晶5で覆われた表面
は、上記の微細孔3を形成した場合と同様、非常に大き
な表面積を持ち、かつ化学的に活性で分子や粒子を吸着
する性質がある。したがって、芳香物質溶液に浸漬し、
あるいは芳香物質溶液をスプレーすることにより、
(e)に示すように、針状結晶5の表面に芳香物質4が
吸着し、毛管現象により芳香物質4の濃度は極めて高い
状態で維持される。そして(f)に示すように、表面か
ら芳香物質4が拡散し、長時間芳香が持続する。
【0016】このような陽極酸化に供することのできる
金属は、一般的にアノード反応として金属酸化物を生成
する金属であって、かつ生成した酸化物が、酸性あるい
はアルカリ性いずれかの電解液に化学的に不溶もしくは
難溶であることが必要(電解過程での通電による電気化
学的な溶解はむしろ必要)で、Al、Cu、Ag、Pb
の他、Ti、Zr、Hf、Nb、Ta、W、Mn、S
i、Ge、Sb、Biなども可能である。また、Alや
Cuをベースとした合金でもよい。
金属は、一般的にアノード反応として金属酸化物を生成
する金属であって、かつ生成した酸化物が、酸性あるい
はアルカリ性いずれかの電解液に化学的に不溶もしくは
難溶であることが必要(電解過程での通電による電気化
学的な溶解はむしろ必要)で、Al、Cu、Ag、Pb
の他、Ti、Zr、Hf、Nb、Ta、W、Mn、S
i、Ge、Sb、Biなども可能である。また、Alや
Cuをベースとした合金でもよい。
【0017】この発明の第2の製造方法である、金属を
強酸化剤溶液で処理することにより表面層に無数の微細
孔を有するかもしくは表面層に無数の針状結晶を有する
酸化膜を形成する方法では、上記のアノード反応の代わ
りに強酸化剤による酸化反応を起こし、溶液中への溶解
反応と酸化反応が同時に進行することで、陽極酸化のと
きと同様な微細孔3または針状結晶5を有する酸化膜が
形成される。強酸化剤として、亜塩素酸塩、亜硝酸塩、
過マンガン酸塩などのオキソ酸塩が適用される。
強酸化剤溶液で処理することにより表面層に無数の微細
孔を有するかもしくは表面層に無数の針状結晶を有する
酸化膜を形成する方法では、上記のアノード反応の代わ
りに強酸化剤による酸化反応を起こし、溶液中への溶解
反応と酸化反応が同時に進行することで、陽極酸化のと
きと同様な微細孔3または針状結晶5を有する酸化膜が
形成される。強酸化剤として、亜塩素酸塩、亜硝酸塩、
過マンガン酸塩などのオキソ酸塩が適用される。
【0018】
【実施例】以下、この発明の実施例について説明する。 実施例1 アルミニウムの板を脱脂洗浄後、次の条件で陽極酸化
し、厚さ3μmの酸化膜を形成した。 陽極酸化条件 浴組成・・・・・・0.3M (COOH)2 浴温度・・・・・・25℃ 陽極電流密度・・・0.7 A/dm2 この酸化膜を走査電子顕微鏡で観察したところ、表面に
無数の微細孔を有する酸化膜であることが確認された。
次に、この酸化膜を形成したアルミニウム板を、天然香
料のムスクの溶液に浸漬し、乾燥して溶媒を除去し、芳
香を付けた。このアルミニウム板は、半密閉状態では2
カ月後でも強い芳香を放ち、開放雰囲気でも長時間にわ
たって心地よい微かな芳香を感じとることができた。
し、厚さ3μmの酸化膜を形成した。 陽極酸化条件 浴組成・・・・・・0.3M (COOH)2 浴温度・・・・・・25℃ 陽極電流密度・・・0.7 A/dm2 この酸化膜を走査電子顕微鏡で観察したところ、表面に
無数の微細孔を有する酸化膜であることが確認された。
次に、この酸化膜を形成したアルミニウム板を、天然香
料のムスクの溶液に浸漬し、乾燥して溶媒を除去し、芳
香を付けた。このアルミニウム板は、半密閉状態では2
カ月後でも強い芳香を放ち、開放雰囲気でも長時間にわ
たって心地よい微かな芳香を感じとることができた。
【0019】実施例2 Cu−2%Sn−0.2%Niの組成からなるCu合金
板を脱脂洗浄後、次の条件で陽極酸化し、厚さ2μmの
酸化膜を形成した。 陽極酸化条件 浴組成・・・・・・1M NaOH 浴温度・・・・・・50℃ 陽極電流密度・・・0.2 A/dm2 この酸化膜を走査電子顕微鏡で観察したところ、表面に
無数の針状結晶を有する酸化膜であることが確認され
た。次に、この酸化膜を形成したCu合金板を、ハッカ
油の溶液に浸漬し、乾燥して溶媒を除去し、芳香を付け
た。この実施例でも長時間にわたってさわやかな芳香が
持続した。
板を脱脂洗浄後、次の条件で陽極酸化し、厚さ2μmの
酸化膜を形成した。 陽極酸化条件 浴組成・・・・・・1M NaOH 浴温度・・・・・・50℃ 陽極電流密度・・・0.2 A/dm2 この酸化膜を走査電子顕微鏡で観察したところ、表面に
無数の針状結晶を有する酸化膜であることが確認され
た。次に、この酸化膜を形成したCu合金板を、ハッカ
油の溶液に浸漬し、乾燥して溶媒を除去し、芳香を付け
た。この実施例でも長時間にわたってさわやかな芳香が
持続した。
【0020】実施例3 Cu板を打抜き、コイニング、バリ取り加工をしてペン
ダント風のアクセサリに加工し、脱脂洗浄後、次に示す
強酸化剤溶液で処理して厚さ2μmの酸化膜を形成し
た。 強酸化剤溶液 浴組成・・・・・・0.33M NaClO2 0.25M NaOH 0.06M Na3PO4 浴温度・・・・・・85℃ この酸化膜を走査電子顕微鏡で観察したところ、表面に
無数の針状結晶を有する酸化膜であることが確認され
た。次に、この酸化膜を形成したCuのアクセサリを、
市販の芳香剤溶液に浸漬し、乾燥して溶媒を除去し、芳
香を付けた。このアクセサリは、金属製であるにもかか
わらず程良い芳香を放ち、誠に珍妙であった。
ダント風のアクセサリに加工し、脱脂洗浄後、次に示す
強酸化剤溶液で処理して厚さ2μmの酸化膜を形成し
た。 強酸化剤溶液 浴組成・・・・・・0.33M NaClO2 0.25M NaOH 0.06M Na3PO4 浴温度・・・・・・85℃ この酸化膜を走査電子顕微鏡で観察したところ、表面に
無数の針状結晶を有する酸化膜であることが確認され
た。次に、この酸化膜を形成したCuのアクセサリを、
市販の芳香剤溶液に浸漬し、乾燥して溶媒を除去し、芳
香を付けた。このアクセサリは、金属製であるにもかか
わらず程良い芳香を放ち、誠に珍妙であった。
【0021】以上、この発明の実施例について述べた
が、上記以外に成形加工された金属製品に適用できるこ
とは言うまでもなく、アイデアにより様々な金属製品に
適用できる。
が、上記以外に成形加工された金属製品に適用できるこ
とは言うまでもなく、アイデアにより様々な金属製品に
適用できる。
【0022】
【発明の効果】この発明の香りのする金属によれば、金
属表面に無数の微細孔または針状結晶を形成して、芳香
物質を吸着させたので、これまで無縁であった金属製品
に香りを付けることができ、装飾品のような細かな加工
も可能で、特有な質感を有する香りのある製品を得るこ
とができる。
属表面に無数の微細孔または針状結晶を形成して、芳香
物質を吸着させたので、これまで無縁であった金属製品
に香りを付けることができ、装飾品のような細かな加工
も可能で、特有な質感を有する香りのある製品を得るこ
とができる。
【0023】またこの発明の香りのある金属の製造方法
によれば、金属を陽極酸化または強酸化剤により酸化し
て、無数の微細孔もしくは針状結晶を形成し、芳香物質
溶液のスプレーまたは浸漬により芳香物質を吸着させる
ようにしたので、上記のような香りのある金属を効率よ
く製造することができる。
によれば、金属を陽極酸化または強酸化剤により酸化し
て、無数の微細孔もしくは針状結晶を形成し、芳香物質
溶液のスプレーまたは浸漬により芳香物質を吸着させる
ようにしたので、上記のような香りのある金属を効率よ
く製造することができる。
【図1】(a)〜(f)はこの発明の第1の香りのする
金属の製造過程および製造後の使用状態における金属表
面の変化を示す模式断面図である。
金属の製造過程および製造後の使用状態における金属表
面の変化を示す模式断面図である。
【図2】(a)〜(f)はこの発明の第2の香りのする
金属の別の製造過程および製造後の使用状態における金
属表面の変化を示す模式断面図である。
金属の別の製造過程および製造後の使用状態における金
属表面の変化を示す模式断面図である。
1 金属 2 酸化膜 3 微細孔 4 芳香物質 5 針状結晶
Claims (4)
- 【請求項1】 金属表面層に無数の微細孔を有し、その
微細孔の内壁に芳香物質を吸着していることを特徴とす
る香りのする金属。 - 【請求項2】 金属表面層に無数の針状結晶を有し、そ
の針状結晶の表面に芳香物質を吸着していることを特徴
とする香りのする金属。 - 【請求項3】 金属を陽極酸化することにより、表面層
に無数の微細孔を有するかもしくは表面層に無数の針状
結晶を有する酸化膜を形成し、上記金属に芳香物質溶液
をスプレーするかまたは上記金属を芳香物質溶液に浸漬
することにより、上記微細孔もしくは針状結晶に芳香物
質を吸着させることを特徴とする香りのする金属の製造
方法。 - 【請求項4】 金属を強酸化剤溶液で処理することによ
り、表面層に無数の微細孔を有するかもしくは表面層に
無数の針状結晶を有する酸化膜を形成し、上記金属に芳
香物質溶液をスプレーするかまたは上記金属を芳香物質
溶液に浸漬することにより、上記微細孔もしくは針状結
晶に芳香物質を吸着させることを特徴とする香りのする
金属の製造方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP3253712A JPH0593295A (ja) | 1991-10-01 | 1991-10-01 | 香りのする金属およびその製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP3253712A JPH0593295A (ja) | 1991-10-01 | 1991-10-01 | 香りのする金属およびその製造方法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0593295A true JPH0593295A (ja) | 1993-04-16 |
Family
ID=17255103
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP3253712A Pending JPH0593295A (ja) | 1991-10-01 | 1991-10-01 | 香りのする金属およびその製造方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0593295A (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| KR101953095B1 (ko) * | 2018-07-31 | 2019-03-04 | (주)돌핀 | 에어컨디셔너의 기류 확산 장치 |
-
1991
- 1991-10-01 JP JP3253712A patent/JPH0593295A/ja active Pending
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| KR101953095B1 (ko) * | 2018-07-31 | 2019-03-04 | (주)돌핀 | 에어컨디셔너의 기류 확산 장치 |
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