JPH0593340A - ベントクロスおよびそれを用いたエアーバツグ - Google Patents

ベントクロスおよびそれを用いたエアーバツグ

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JPH0593340A
JPH0593340A JP3275010A JP27501091A JPH0593340A JP H0593340 A JPH0593340 A JP H0593340A JP 3275010 A JP3275010 A JP 3275010A JP 27501091 A JP27501091 A JP 27501091A JP H0593340 A JPH0593340 A JP H0593340A
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JP
Japan
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fiber
vent
yarn
vent cloth
strength
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JP3275010A
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Inventor
Kunio Nishimura
邦夫 西村
Nobuo Takahashi
信男 高橋
Hideo Nakagawa
秀郎 中川
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Teijin Ltd
Original Assignee
Teijin Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 高強力で濾過効果に優れ、しかもベントホー
ルの不要なエアーバッグ用ベントクロスを提供すること 【構成】 単糸繊度2de以下、強度16g/de以
上、平均繊維長10〜80cm、熱分解温度300℃以
上のパラ系芳香族ポリアミドのような高強力耐熱性繊維
を含む糸条を用いて製織してなり、カバーファクター1
700〜3000、、繊維充填率0.3〜0.8および
フラジール通気度0.2〜4.0である織物。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はベントクロスおよびそれ
を用いたエアーバッグに関し、さらに詳しくは、濾過効
果に優れ、ベントホールの不要なベントクロス、および
それを用いた軽量で、コンパクト性および収納性に優れ
たエアーバッグに関する。
【0002】
【従来の技術】従来のエアバックは、ナイロン6、ナイ
ロン6,6、ポリエステルなどの熱可塑性繊維からなる
総繊度400〜1,000デニールの高強力フィラメン
トを、平織組織の織物に織成し、該織物にクロロプレン
ゴムを多量にコーティングして袋体に縫製したものが使
用されてきた。また、図3に示すような装置としても実
用化されている(特公昭48−30293号公報、実開
昭48−81543号公報、実開昭51−17936号
公報など)。
【0003】すなわち、これらのエアバック用織物は、
航空機や自動車が衝突事故を起こしたとき、図3に示す
ようにインフレーターFの電源コードHに電流が流れ、
インフレーターが燃焼してエアバックA1が球状に膨張
する際、燃焼ガス噴射口Gから噴出される高温の爆風と
火炎とに耐えることができるように設計されている。
【0004】しかしながら、従来のエアバックは、安全
基準をクリアするために、クロロプレンゴムなどのエラ
ストマーがかなり高い目付で被覆されており、このため
エアバックが高重量で粗剛なものとなり、縫製時の取り
扱い性を著しく低下させているほか、折り畳んだときの
容積が大きく、車両に取りつける際の障害となってい
る。
【0005】また、高温の燃焼ガスは、エアバックに設
けられたベントホールと呼ばれる直径約30mmの一対の
穴から外気へ一気に噴出するため火傷しやすいという問
題点もある。
【0006】この問題を解決するため、本発明者らは、
軽量で厚みが薄くステアリングにコンパクトに収納が可
能であり、衝突の際にインフレータから噴出される高温
の爆風と火炎に耐え、さらにベントホールも必要としな
い、火傷の心配がない、エアバック用織物を先に提案し
た(特願平3−45328号)。
【0007】この出願においては、ステアリング側に用
いられる織物(F2)、すなわちベントクロスは、ベン
トホールにかわる作用を効果的に営むため、高通気度
(2.5〜7.0cc/cm2 /sec/0.5inc
hAq)であり、インフレーションの際に発生する微粒
子や煙がエアーバッグ外に拡散して車内を汚染する恐れ
がある。
【0008】このような車内汚染を防止するため、駆動
ガスを浄化する500〜10,000cm2 の面積を有
するフィルタを設けたエアーバッグが提案されている
(特開昭63−170147号公報)。
【0009】特開昭63−170147号公報記載のフ
ィルタは、紡績糸で作成されており、その繊維が本来有
する高強力性が充分生かされないおそれがある。また、
曲線L=0.05+0.075PとL=1.2+0.6
Pとによる包囲される範囲にある空気透過率L(l/c
2 /min)を有する。この範囲の空気透過率はフラ
ジール通気度に換算すると、およそ2.4〜32.7c
c/cm2 /sec/0.5inchAqとなり、この
通気度では微粒子の濾過効果は充分でない。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、高強力で、
インフレーションの際に発生する微粒子や煙を効果的に
濾過することができ火傷の心配がなく、しかもベントホ
ールの不要なベントクロス、およびこれを用いた軽量、
コンパクトで収納性に優れたエアーバッグを提供するこ
とを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明は、単糸繊度2d
e以下、強度16g/de以上、平均繊維長10〜80
cm、熱分解温度300℃以上の高強力耐熱性繊維含む
糸条を用いて製織してなり、カバーファクター、繊維充
填率およびフラジール通気度が下記範囲にあることを特
徴とするベントクロスである。 1,700≦カバーファクター≦3,000 0.3≦繊維充填率≦0.8 0.2≦フラジール通気度≦4.0(cc/cm2 /s
ec/0.5inchAq)
【0012】本発明はまた、前記ベントクロスをボトム
面の全面またはその一部に用いたエアーバッグを提供す
るものである。
【0013】本発明における高強力耐熱性繊維とは、強
度16g/de以上、熱分解温度が300℃以上の繊維
をいう。高強力耐熱性繊維の強度は16g/de以上で
ある。16g/de未満では織物としたときに充分な強
度が得られないため、インフレーション時にエアーバッ
グが破損することが多い。特に熱可塑性合成繊維を混繊
した繊維糸条の場合には、耐熱性繊維の強度は16g/
de以上が必要であり、好ましくは18g/de以上の
強度が良好である。
【0014】高強力耐熱性繊維の熱分解温度は300℃
以上が必要である。300℃未満ではたとえ強度が16
g/de以上であってもインフレーション時にエアーバ
ッグが破損することが多い。従って高強力耐熱性繊維の
熱分解温度は300℃以上が必要であり350℃以上が
さらに良好である。
【0015】高強力耐熱性繊維としては、例えばメタ系
あるいはパラ系の全芳香族ポリアミド繊維(アラミド繊
維)、具体的には、ポリメタフェニレンイソフタルアミ
ド繊維、ポリパラフェニレンテレフタルアミド繊維、パ
ラ系アラミドとメタ系アラミドとの共重合体繊維、また
芳香族エーテル、例えば3,4′−ジアミノジフェニル
エーテルを共重合したパラ系アラミド繊維、さらにポリ
パラフェニレンスルフォン繊維、ポリパラフェニレンス
ルフィド繊維、全芳香族ポリエステル繊維、ポリイミド
繊維、ポリエーテルイミド繊維、ポリエーテルエーテル
ケトン繊維など、またはこれらの混合繊維をいう。
【0016】このうち、ポリパラフェニレンテレフタル
アミド繊維(ケブラー繊維:デユポン社製)や3,4′
−ジアミノジフェニルエーテルを共重合したパラ系アラ
ミド繊維(テクノーラ繊維:帝人社製)などが特に好ま
しい。
【0017】このような高強力耐熱性繊維を含む織物か
らなるベントクロスを用いたエアーバッグはインフレー
ターから噴出される高温の爆風や火炎に対して溶融破損
したり燃え上がったりしない。
【0018】高強力耐熱性繊維の単糸繊度は2de以下
にする必要がある。本来エアーバッグは小さく折り畳む
必要性から柔軟であることが極めて重要である。2de
を超えると得られるエアーバッグは極めて粗剛なものに
なる。さらに糸条を構成する繊維本数が少なくなること
や繊維間隙が広くなることから織物の通気度が大きくな
る。インフレーターから噴出される高温の爆風や火炎を
充分に遮断しきれなくなる。さらに単糸繊度が小さく、
構成繊維本数が多い方が耐接炎性があり、この点からも
高強力耐熱性繊維の単糸繊度は2de以下が必要であ
る。
【0019】高強力耐熱性繊維は、平均繊維長が10〜
80cmが好ましい。平均繊維長が10cm未満では強
力が不充分であり、一方80cmを超えると糸条に毛羽
が減少して濾過面積が減少することにより微粒子の濾過
効率が低下するため好ましくない。好ましい平均繊維長
は20〜70cmである。
【0020】本発明における高強力耐熱性繊維を含む繊
維糸条は、熱可塑性合成繊維が単繊維のオーダーで混繊
されたものが好ましい。熱可塑性合成繊維とは、通常の
熱可塑性合成樹脂からなる繊維であり、例えばポリエス
テル繊維、ナイロン繊維、アクリル繊維、ポリプロピレ
ン繊維などが挙げられるが、このうち耐熱性や強力の点
でポリエステル繊維が好ましい。
【0021】熱可塑性合成繊維の単糸繊度は、高強力耐
熱性繊維と同様の理由、および単糸繊度が大きいと糸条
を構成する繊維本数が少なくなり均一な混繊が得られに
くいため、5de以下、特に2.5de以下が好まし
い。
【0022】また、熱可塑性合成繊維のヤング率は、
1,300kg/mm2 以下、特に1,200kg/m
2 以下が好ましい。ヤング率が1,300kg/mm
2 を超えると他の成分である高強力耐熱性繊維が高ヤン
グ率であるため、混繊したのちの糸条のヤング率が高く
なり過ぎ、得られるベントクロスが粗剛になるので好ま
しくない。
【0023】また、熱可塑性合成繊維の平均繊維長は、
高強力耐熱性繊維と同じ理由から10〜80cm、特に
20〜70cmであることが好ましい。
【0024】熱可塑性合成繊維の混繊率は、40〜90
重量%、特に50〜80重量%が好ましい。熱可塑性合
成繊維の混繊率が40重量%未満ではベントクロスが粗
剛になり、一方90重量%を超えると、ベントクロスの
耐熱性が低下する。また糸条の太さをかなり太くしない
と充分な強度が得られないため、ベントクロスが肉厚な
ものとなり好ましくない。
【0025】本発明における織物のカバーファクターと
は、糸条繊度の平方根とインチあたりの糸条数との積の
経と緯との和をいう。カバーファクターが1,700未
満ではインフレーターから噴出される高温の爆風や火炎
を充分に遮断しきれなくなる。一方3,000を超える
と織物の柔軟性が失われ、得られるベントクロスは極め
て粗剛なものになってしまう。従ってカバーファクター
は1,700〜3,000、好ましくは2,000〜
2,700とする。
【0026】また、本発明における織物の繊維充填率と
は織物の嵩比重を真比重で除した値をいう。繊維充填率
が0.3未満では織物としての隠蔽効果が低く、インフ
レーターから噴出される高温の微粒子や煙を充分に遮断
しきれなくなる。一方0.8を超えると織物の柔軟性が
失われ、得られるベントクロスは極めてフィルムライク
なものになってしまう。従って繊維充填率は0.3〜
0.8、好ましくは0.4〜0.7とする。
【0027】繊維充填率は単糸繊度、平均繊維長、繊
度、製織密度、精練条件、カレンダー加工条件などによ
り決定することができる。
【0028】本発明におけるフラジール通気度とは、
0.5インチの水柱圧で測定したときに、20℃の空気
が単位面積、単位時間あたりにクロスを通過する流量を
いう。フラジール通気度が0.2未満ではバッグ内圧が
上昇しすぎるため好ましくない。一方4.0を超えると
濾過効果が不充分となる。従ってフラジール通気度は
0.2〜4.0cc/cm2 /sec/0.5inch
Aq、好ましくは0.3〜3.0cc/cm2 /sec
/0.5inchAq、特に好ましくは0.4〜2.4
cc/cm2 /sec/0.5inchAqである。
【0029】このような低通気度のベントクロスを用い
たエアーバッグはインフレーターから噴出される刺激的
微粒子を完全に濾過し、微粒子や煙が拡散して車内を汚
染することを防止することができる。またこのような低
通気度のベントクロスであっても、その使用面積を広く
する、すなわち、エアーバッグのボトム全面に用いるこ
とにより充分ベントホールに代わることができる。
【0030】本発明におけるフラジール通気度は、製織
密度、精練条件、カレンダー加工の条件などにより決定
することができる。
【0031】本発明におけるカバーファクター、繊維充
填率およびフラジール通気度はエアーバッグ用ベントク
ロスの性能を決定する重要な因子であり、共に前記値を
満足することにより、インフレーターから噴出する高温
の微粒子や煙を効果的に濾過し、ベントホールがなく柔
軟でコンパクトなエアーバッグ用ベントクロスを得るこ
とができる。
【0032】本発明における糸条は、牽切方式による牽
切紡績糸からなることが好ましい。牽切紡績糸は糸形態
上特に毛羽などを有し、繊維がランダマイズされている
ため、連続フィラメントに比べて特に織物組織間隙を小
さくしてフラジール通気度を低減でき、また微粒子衝突
繊維表面を増大することができるため濾過効果が増大
し、本発明のベントクロス用として極めて好適である。
【0033】次に高強力耐熱性繊維の牽切紡績糸の製造
方法の一例を図面と共に説明する。
【0034】図1は混繊装置を示す。高強力耐熱性繊維
は供給ニップローラー1の前で引き揃え重ね合わされな
がら供給ニップローラーを通過したのち、シューター2
の中で牽切ニップローラー3により同時に引きちぎら
れ、ドラフトされながら均一に牽切される。次いで、吸
引性空気ノズル4で牽切ローラーから引きちぎられ、次
いで旋回性抱合ノズル5によってからみや毛羽巻き付き
による抱合性を付与されたのちデリベリーローラー6に
より引きとられ、短繊維の毛羽が繊維束側面にランダム
に巻きついた糸条7となる。
【0035】得られた糸条を適度に撚糸後これを経糸、
緯糸に用いて所望密度で織成し、精練、熱セット、リラ
ックスを行った後、少なくとも一面にカレンダー加工を
施すことが望ましい。
【0036】製織に供される糸条は200〜400de
であることが好ましい。200de未満では充分なベン
トクロス強度が得られない。一方400deを超えると
より軽量なベントクロスを得るには好適でなく、バッグ
の重量、体積が増大する。また風合いも低下する。糸条
は、200〜300de、または100〜150deの
双糸であることが製織性、濾過性の点でさらに好まし
い。
【0037】また、織物組織は、コンパクト性、濾過性
の観点から1/1平織物、2/1綾織物または2/2綾
織物とすることが好ましい。
【0038】また製織密度は、例えば糸条が300de
では、55〜90本/インチとすることが好ましい。5
5本/インチ未満では好ましいカバーファクターが得ら
れず、また強度も不足する。一方、90本/インチを超
えると製織が困難となり織物の品位が低下する。製織密
度は織機の経糸張力に応じて経と緯を任意に増減させる
ことが好ましい。一般には若干経糸密度を増やすことに
より良好な通気度を得ることができる。
【0039】カレンダー加工は、上下一対以上の金属/
弾性ローラーカレンダーあるいは金属/金属ローラーカ
レンダーにより実施することが望ましい。このときの条
件としては、金属ローラーの表面温度が150〜250
℃、圧力が100〜500kg/cm程度が好ましい。
また速度は3〜30m/分が好ましい。充分な熱圧効果
を達成するには、織物を予熱するか、低速で加工するこ
とが望ましい。
【0040】カレンダー加工により、繊維充填率を調整
し、それによりフラジール通気度を低減させることがで
きる。特に熱可塑性合成繊維としてポリエステル繊維を
混繊された糸条を織成して得られたベントクロスにおい
ては、カレンダー加工の熱圧によりポリエステル繊維が
熱収縮変形した状態でセットされることにより、フラジ
ール通気度をより低く、かつ均一にコントロールするこ
とができ、さらに通気度に経時変化のない優れたベント
クロスを得ることができる。
【0041】このようにして得られた本発明のベントク
ロスは、図2に示すようなエアーバッグのステアリング
側の織物の一部または全面に用いられ、高温ガスのイン
フレーションの際に発生する微粒子や煙を効果的に濾過
しこれらの微粒子や煙の拡散により車内が汚染されるこ
とを防ぐことができる。
【0042】さらに、本発明のベントクロスは、柔軟で
折り畳み性に優れ、コンパクトに折り畳むことができ、
軽量であり、ベントホールが不要であるため火傷の危険
性がなく、高温の爆風と火炎とに耐える耐熱性、強度を
有する。
【0043】エアーバッグは、2枚の円形状の織物をそ
の円周に沿って図2に示すように縫製結合することによ
り作ることができ、エアーバッグになったときはそのう
ち1枚が人体側(以下トップ面という)に、反対側の1
枚がステアリング側(以下ボトム面という)に位置する
ことになる。本発明のベントクロスはこのうちボトム面
の一部または全面を構成する。フラジール通気度の小さ
いベントクロスにおいては、ボトム面の全面に用いるこ
とにより、微粒子を濾過しつつ高温ガスを効果的にバッ
グ外に排出することができる。
【0044】本発明のベントクロスと共に縫製結合さ
れ、人体側を構成する織物としては特に制限されず、エ
アーバッグ用として公知の織物を使用することができ
る。
【0045】かかるエアーバッグを構成する織物の組合
せとしては、シリコンゴムコートポリエステル織物をト
ップ面全面に、本発明のベントクロスをボトム面全面に
使用する組合せ、シリコンゴムコートナイロン66織物
をトップ面全面に、本発明のベントクロスをボトム面全
面に使用する組合せ、クロロプレンゴムコートナイロン
66織物をトップ面全面に、本発明のベントクロスをボ
トム面全面に使用する組合せなどを挙げることができ
る。
【0046】なかでも、シリコンゴムコートポリエステ
ル織物をトップ面全面に、本発明のベントクロスをボト
ム面全面に用いた組合せが好ましい。
【0047】シリコンゴムコートポリエステル織物は耐
熱性に優れ、従来織物に比べてコンパクトにすることが
できるためエアーバッグのトップ面用織物として好適に
使用することができる。
【0048】ポリエステル織物としては、8g/de以
上の高強力ポリエステル繊維が好ましいが、極限粘度が
0.8以上、Δnが0.007以下の未延伸繊維を延伸
後、8.3〜10g/de、伸度18〜27%とした高
タフネスポリエステル繊維(繊度200〜500de)
を製織してなる織物が特に好ましい。このうち、単糸繊
度2de以下のポリエステル織物がさらに好ましい。
【0049】シリコンゴムとしては、付加反応型のシリ
コンゴムを溶剤に希釈したものに触媒を添加してコーテ
イング、硬化させた皮膜が良好である。
【0050】シリコンゴムは、20〜60g/m2 、特
に好ましくは30〜50g/m2 で塗布されることが好
ましい。シリコンゴムの塗布量が20g/m2 未満では
耐熱性が不十分となる。一方、60g/m2 を超えると
高目付けのために粗剛な風合いとなり軽量、コンパクト
性が達成できなくなる。
【0051】また、他の好ましい組合せとしては、シリ
コンゴムコートナイロン66織物をトップ面全面に本発
明のベントクロスをボトム面全面に用いたエアーバッグ
が挙げられる。
【0052】シリコンゴムコートナイロン66織物は、
耐熱性と耐衝撃性に優れるためエアーバッグのトップ面
用織物として好適に使用することができる。
【0053】ナイロン66織物としては、強度8〜10
g/de、伸度18〜28%、繊度200〜500de
の繊維からなる織物が好ましい。
【0054】シリコンゴムとしては前記のものを挙げる
ことができる。
【0055】シリコンゴムは、20〜60g/m2 、特
に好ましくは30〜50g/m2 で塗布されることが好
ましい。シリコンゴムの塗布量が20g/m2 未満では
耐熱性が不十分となる。一方、60g/m2 を超えると
高目付けのため粗剛な風合いとなり、軽量、コンパクト
性が不良となる。
【0056】本発明のベントクロスとこのようなシリコ
ンゴムコート織物を縫製結合して得られるエアーバッグ
は、従来のエアーバッグに比べ、トップ面もボトム面も
軽量で薄いため、収納性に優れ、コンパクト性に富む強
度に優れたバッグであり、しかもシリコンの有する耐熱
性、耐寒性、柔軟性を生かした安全なバッグとすること
ができる。また、微粒子を効果的に濾過してクリーン
な、かつ火傷の心配のないバッグとすることができる。
【0057】さらに、本発明のベントクロスをボトム面
全面に、クロロプレンゴムコートナイロン66織物をト
ップ面全面に使用することにより、軽量で強力に優れた
バッグを得ることができる。
【0058】この場合、クロロプレンゴムとしては通常
の金属酸化物加硫型のゴムが良好である。クロロプレン
ゴムの付着量は、70〜170g/m2 が好ましく、特
に好ましくは100〜150g/m2 である。クロロプ
レンゴムの付着量が70g/m2 未満では耐熱性が不十
分となり、一方、170g/m2 を超えると高目付けの
ため粗剛となる。
【0059】本発明のエアーバッグにおいて、エプロン
部を構成する織物としては、インフレーターから噴出す
る高温ガスからエアーバッグ本体を守るため耐熱性に優
れ、かつエアーバッグのクランプ部にかかる大きな圧力
からエアーバッグ本体の破損を守るため強度に優れた織
物が望ましいが、かかる特性を有する織物であれば特に
制限されない。例えばベントクロスを構成する糸条と同
じ糸条を製織して得られた織物、トップ面に用いたと同
じシリコンゴムコートポリエステル織物もしくはナイロ
ン66織物またはクロロプレンゴムコートナイロン66
織物を好ましく挙げることができる。
【0060】エプロンは何枚でもよいが、あまり積層枚
数が多いと折り畳み性が悪化する。好ましい枚数は1〜
4枚であり、2〜3枚がさらに好ましい。
【0061】エプロンの構成としては、インフレーター
からのガスが直接接触するバッグの内面側ほど強度およ
び耐熱性に優れた織物を配することが好ましい。最内側
のエプロンとしては、シリコンゴムコートポリエステル
織物もしくはナイロン66織物またはクロロプレンゴム
ゴムコートナイロン66織物が特に好ましく、コート面
がバッグ面の内側へくるように積層することがさらに好
ましい。
【0062】これらのエプロンは、ベントクロスの両面
に接合することが望ましい。このように接合することに
より、ベントクロスはエプロンによって両側が完全に保
護され、バースト強度が大きくなる。
【0063】エプロンはベントクロスとその織物の経緯
方向を同一にして接合することが好ましい。このように
接合することによりインフレーション時にベントクロス
と一体となって応力を受け、エプロンの補強効果を向上
させることができる。
【0064】さらに、これら数枚のエプロン同士および
エプロンとベントクロスの接合は合成樹脂系接着剤によ
る接着接合とすることが望ましい。接着接合とすること
により、縫製部のミシン目などのウイーク部に応力が集
中してインフレーション時にベントクロスが破損するこ
とを防止することができる。
【0065】合成樹脂系接着剤としては、ポリアミド
系、ポリエステル系、ポリオレフィン系などの熱可塑性
接着剤、クロロプレンゴム系、シリコンゴム系、エポキ
シ樹脂系、ウレタン樹脂系などの熱硬化性接着剤を挙げ
ることができ、なかでも作業性の観点から熱可塑性接着
剤が好ましく、なかでも共重合ポリアミド系接着剤およ
び/または共重合ポリエステル系接着剤が特に好まし
い。特に、ベントクロスおよびエプロンが高強力・耐熱
性繊維として芳香族ポリアミド繊維から構成されている
場合には共重合ポリアミド系接着剤が、またこれらの織
物にポリエステル繊維が含まれている場合には共重合ポ
リアミド系接着剤および/または共重合ポリエステル系
接着剤が高接着力を発揮し好適である。
【0066】また、これらの接着剤は、フィルム状や不
織布状の形態を有するものが好ましい。このうち不織布
状の接着剤は、エアーバッグを形成する際に、エプロン
およびベントクロスの形状によく追随して作業性が良好
であり、かつ強固な接着力が発現でき、特に好適であ
る。
【0067】前記ベントクロスを使用した本発明のエア
ーバッグは、インフレーションの際に発生する微粒子や
煙を効果的に濾過しこれらの微粒子や煙の拡散により車
内が汚染されることを防止することができる。
【0068】さらに、本発明のエアーバッグは、従来の
エアーバッグに比べ、薄型で、柔軟で折り畳み性に優
れ、コンパクトに折り畳むことができ、軽量であり、ベ
ントホールが不要であるため火傷の危険性がなく、高温
の爆風と火炎とに耐える耐熱性、強度を有し、展開時の
衝撃、擦過抵抗が小さく破損しないなどの優れた効果を
有する。
【0069】
【実施例】以下、実施例を挙げて本発明をさらに詳細に
説明する。なお、実施例における各評価項目はそれぞれ
下記の方法に従って評価した。引張強度 :JIS L−1096のストリップ法で測定
した(経緯の平均値で評価した)。フラジール通気度 :JIS L−1096のフラジール
法で測定した。収納性 :インフレーションテストを行う前のエアーバッ
グを図4(イ)、(ロ)に示す点線Eに沿って折り畳ん
で(ハ)に示す形状にし、これに図5に示すように5k
gの荷重Wを付加して厚さtを測定した。
【0070】インフレーション:エアーバッグを図3に
示すような装置にとりつけ、モートンインターナショナ
ル(株)製、タイプ4インフレーターを用いて、95℃
で実施した。(濾過性 ):実施例4に記すようにしてエアーバッグを
作成し、、エアーバッグの展開時にバッグ外へ噴出する
白煙量とベントクロス内側に付着した黒色微粒子の量を
観察して濾過性を評価した。(耐性) :エアーバッグの破損の有無で評価した。(適正内圧) :バッグ展開時にバッグ内圧のピーク値が
約0.25〜0.35kg/cm2 Gである場合を○、
これを外れる場合を×とした。
【0071】実施例1 図1に示す装置を用いて、単糸繊度1.3デニール、強
度7.5g/de、ヤング率116g/de、全繊度
3,900deのポリエステル繊維〔テトロン:帝人
(株)製〕と、単糸繊度0.75de、強度28g/d
e、全繊度2,000deのパラ系芳香族ポリアミド繊
維〔テクノーラ:帝人(株)製〕とを重ね合わせて引き
揃え、ローラー間の距離(牽切長)が150cmの供給
ニップローラー1とシューター2と牽切ローラー3との
間で約19.7倍で300m/分の速度で同時に引きち
ぎり、細い単繊維束とした。続けて吸引性を有する空気
ノズル4と旋回流を有する抱合ノズル5とに、牽切ニッ
プローラー3とデリベリーローラー6の速度比100:
98で通して絡みを付与すると共に単繊維の毛羽を繊維
束側面にランダムに巻きつけ、300deの糸条7を得
た。
【0072】得られた糸条のポリエステル繊維とパラ系
芳香族ポリアミド繊維との比率は、66:34であっ
た。これらの糸条の平均繊維長はポリエステル繊維が5
3cm、パラ系芳香族ポリアミド繊維が45cmであっ
た。また本糸条の強伸度はそれぞれ8.5g/de、
4.4%(いずれも300T/m撚糸後に測定)であっ
た。次いで本糸条に250T/mの撚りを施して経70
本/インチ、緯64本/インチの織密度で1/1の平織
に織成し、精練加工、熱セットを施した。次に、金属ロ
ーラー表面温度が160℃の一対の金属/弾性カレンダ
ーローラーを用い、線圧210kg/cm、速度10m
/分で片面の熱圧加工を施してベントクロスを得た。得
られたベントクロスはカバーファクターが2,321、
繊維充填率が0.58であった。
【0073】得られたベントクロスについて引張強度、
フラジール通気度を調べ、図2に示すようなエアーバッ
グを作成し、インフレーションテストを行い、濾過性を
調べた。結果を表1に示す。インフレーション時の白煙
の発生は極めて少なく、またインフレーション後のベン
トクロス内側の付着微粒子量は極めて多量であり、良好
な濾過性を示した。
【0074】実施例2 牽切長を100cmとするほかは実施例1と同様にし
て、ポリエステル繊維とパラ系芳香族ポリアミド繊維と
の比率が57:43の200deの糸条を得た。その平
均繊維長はポリエステル繊維が38cm、パラ系芳香族
ポリアミド繊維が33cmであった。また糸条の強伸度
はそれぞれ8.0g/de、4.3%(いずれも370
T/m撚糸後に測定)であった。次いで本糸条に300
T/mの撚りを施して経91本/インチ、緯78本/イ
ンチの織密度で2/1の綾織に織成し、精練加工、熱セ
ットを施した。次に、金属ローラー表面温度が160℃
の一対の金属/弾性カレンダーローラーを用い、線圧1
80kg/cm、速度7m/分で片面の熱圧加工を施し
てベントクロスを得た。得られたベントクロスはカバー
ファクターが2,390、繊維充填率が0.54であっ
た。
【0075】得られたベントクロスについて引張強度、
フラジール通気度、濾過性を調べた。結果を表1に示
す。インフレーション時の白煙の発生は極めて少なく、
またインフレーション後のベントクロス内側の付着微粒
子量は極めて多量であり、良好な濾過性を示した。
【0076】実施例3 実施例1と同様にして、牽切長150cmで、130d
eのパラ系芳香族ポリアミド繊維が100%の牽切糸条
を得た。糸条の平均繊維長は47cmであった。また糸
条の強伸度はそれぞれ25g/de、4.2%(いずれ
も450T/m撚糸後に測定)であった。次いで本糸条
に380T/mの撚りを施して経95本/インチ、緯9
0本/インチの織密度で1/1の平織に織成し、精練加
工、熱セットを施した。次に、金属ローラー表面温度が
160℃の一対の金属/弾性カレンダーローラーを用
い、線圧200kg/cm、速度9m/分で片面の熱圧
加工を施してベントクロスを得た。得られたベントクロ
スはカバーファクターが2,110、繊維充填率が0.
53であった。
【0077】得られたベントクロスについて引張強度、
フラジール通気度、濾過性を調べた。結果を表1に示
す。インフレーション時の白煙の発生は極めて少なく、
またインフレーション後のベントクロス内側の付着微粒
子量は極めて多量であり、良好な濾過性を示した。
【0078】比較例1 実施例1と同様にしてポリエステル繊維とパラ系芳香族
ポリアミド繊維との比率が66:34である300de
の牽切糸条を得た。その平均繊維長はポリエステル繊維
が53cm、パラ系芳香族ポリアミド繊維が45cmで
あった。また糸条の強伸度はそれぞれ8.5g/de、
4.4%(いずれも300T/m撚糸後に測定)であっ
た。次いで本糸条に250T/mの撚りを施して経50
本/インチ、緯45本/インチの織密度で1/1の平織
に織成し、精練加工、熱セットを施した。次に、金属ロ
ーラー表面温度が160℃の一対の金属/弾性カレンダ
ーローラーを用い、線圧210kg/cm、速度10m
/分で片面の熱圧加工を施してベントクロスを得た。得
られたベントクロスはカバーファクターが1,645、
繊維充填率が0.41であった。
【0079】得られたベントクロスについて引張強度、
フラジール通気度、濾過性を調べた。結果を表1に示
す。インフレーション時の白煙の発生は比較的多く、ま
たインフレーション後のベントクロス内側の付着微粒子
量は少なく、濾過性は不十分であった。
【0080】比較例2 実施例2と同様にしてポリエステル繊維とパラ系芳香族
ポリアミド繊維との比率が57:43である200de
の牽切糸条を得た。その平均繊維長はポリエステル繊維
が38cm、パラ系芳香族ポリアミド繊維が33cmで
あった。また糸条の強伸度はそれぞれ8.0g/de、
4.3%(いずれも370T/m撚糸後に測定)であっ
た。次いで本糸条に300T/mの撚りを施して、経1
20本/インチ、緯81本/インチの織密度で1/1の
平織に織成し、精練加工、熱セットを施した。次に、金
属ローラー表面温度が180℃の一対の金属/弾性カレ
ンダーローラーを用い、線圧400kg/cm、速度5
m/分で片面の熱圧加工を施してベントクロスを得た。
得られたベントクロスはカバーファクターが2,84
0、繊維充填率が0.84であった。
【0081】得られたベントクロスについて引張強度、
フラジール通気度、濾過性を調べた。結果を表1に示
す。インフレーション時の白煙の発生は極めて少なく、
また、インフレーション後のベントクロス内側の付着微
粒子量は多量であり、濾過性は良好であるが、バッグ内
圧が上昇しすぎるため、ベントクロスしては不良であっ
た。
【0082】比較例3 単糸繊度1.5de、強度22g/deのパラ系芳香族
ポリアミド繊維〔ケブラー29、デユポン(株)製〕1
00%を用いて200deの紡績糸を得た。得られた糸
条の平均繊維長は3.7cmであった。また、本糸条の
強伸度は9.5g/de、3.8%(いずれも300T
/m撚糸後に測定)であった。次いで、本糸条に200
T/mの撚りを施して双糸(200/2)を作成し、経
66本/インチ、緯55本/インチの織密度で2/1の
綾織に織成し、精練加工、熱セットを施した。次に、金
属ローラー表面温度が160℃の1対の金属/弾性カレ
ンダーローラーを用い、線圧210kg/cm、速度1
0m/分で片面の熱圧加工を施してベントクロスを得
た。得られたベントクロスはカバーファクターが2,4
20、繊維充填率が0.41であった。
【0083】得られたベントクロスについて引張強度、
フラジール通気度、濾過性を調べた。結果を表1に示
す。インフレーション時の白煙の発生は極めて多く、ま
た、インフレーション後のベントクロス内側の付着微粒
子量は非常に少なく、濾過性は極めて不十分であった。
【0084】比較例4 実施例1と同様のポリエステル繊維〔テトロン、帝人
(株)製〕と単糸繊度1.5de、強度22g/deの
パラ系芳香族ポリアミド〔ケブラー29、デユポン
(株)製〕を混綿して300deの紡績糸を得た。得ら
れた糸条のポリエステル繊維とパラ系芳香族ポリアミド
繊維との比率は66:34であった。また糸条の平均繊
維長は3.7cmであった。また、本糸条の強伸度はそ
れぞれ4.0g/de、3.9%(いずれも300T/
m撚糸後に測定)であった。次いで、本糸条に250T
/mの撚りを施して経70本/インチ、緯64本/イン
チの織密度で1/1の平織に織成し、精練加工、熱セッ
トを施した。次に、金属ローラー表面温度が160℃の
一対の金属/弾性カレンダーローラーを用い、線圧21
0kg/cm、速度10m/分で片面の熱圧加工を施し
てベントクロスを得た。得られたベントクロスはカバー
ファクターが2,276、繊維充填率が0.51であっ
た。
【0085】得られたベントクロスについて引張強度、
フラジール通気度を調べた。その結果を表1に示す。イ
ンフレーション時にはバッグに破裂が生じ、大量の煙が
発生した。すなわちベントクロスとしては強度が不十分
であった。このためベントクロスの濾過性は評価できな
かった。
【0086】
【表1】
【0087】実施例4〜6 単糸繊度1.7de、強度9g/de、伸度21%、全
繊度420deのポリエステル繊維〔テトロン、帝人
(株)製〕からなるフィラメントを製織して1/1の平
織物を得た。精練、熱セット、カレンダー加工後の織密
度は経48本/インチ、緯47本/インチであった。次
にシリコンゴム〔東レダウコーニングシリコン(株)
製〕を得られた織物の片面にコーテイング加工してシリ
コンゴムコートポリエステル織物を得た。シリコンゴム
の付着量は40g/m2 、全目付けは230g/m2
あった。
【0088】得られたシリコンゴムコートポリエステル
織物および実施例1〜3で得られたベントクロスを円形
状に裁断し、その円周に沿って裁断し、図1に示すよう
なトップ面全体がシリコンゴムコートポリエステル織
物、ボトム面全体がベントクロスからなるエアーバッグ
をそれぞれ作成した。いずれもベントホールは作らなか
った。エプロンとしては、いずれもシリコンゴムコート
ポリエステル織物を1枚バッグ最内側に、またベントク
ロスと同じ織物2枚をベントクロスの内外側からベント
クロスを挟むように各々共重合ポリエステル系不織布状
接着剤で接着接合した。得られたエアーバッグはいずれ
も60lの内容積となった。
【0089】得られたエアーバッグについて、収納性を
調べ、インフレーションテストを行った。結果を表2に
示す。
【0090】比較例5 実施例1で得られたベントクロスにかえ、比較例1で得
られたベントクロスを用いるほかは実施例4と同様にし
てエアーバッグを作成し、得られたエアーバッグについ
て、収納性を調べ、インフレーションテストを行った。
結果を表2に示す。ベントクロスの濾過性不十分のた
め、エアーバッグの総評は不良であった。
【0091】比較例6 実施例1で得られたベントクロスにかえ、比較例2で得
られたベントクロスを用いるほかは実施例4と同様にし
てエアーバッグを作成し、得られたエアーバッグについ
て、収納性を調べ、インフレーションテストを行った。
結果を表2に示す。ベントクロスの通気性が小さいため
バッグ内圧が上昇しすぎ、総評としては不良となった。
【0092】比較例7 実施例1で得られたベントクロスにかえ、比較例3で得
られたベントクロスを用いるほかは実施例4と同様にし
てエアーバッグを作成し、得られたエアーバッグについ
て、収納性を調べ、インフレーションテストを行った。
結果を表2に示す。ベントクロスの通気性が大きすぎる
ため、濾過性が不十分であり、またバッグ内圧が充分に
は上昇せず、エアーバッグの総評は不良であった。
【0093】比較例8 実施例1で得られたベントクロスにかえ、比較例4で得
られたベントクロスを用いるほかは実施例4と同様にし
てエアーバッグを作成し、得られたエアーバッグについ
て、収納性を調べ、インフレーションテストを行った。
結果を表2に示す。インフレーション時にバッグが破裂
し、濾過性、内圧は評価できなかった。
【0094】実施例7〜9 単糸繊度3de、強度9g/de、伸度22%、全繊度
420deのナイロン66繊維からなるフィラメントを
用いて、実施例4で用いたシリコンゴムコートポリエス
テル織物と同様仕様のシリコンゴムコートナイロン66
織物を作成した。
【0095】シリコンゴムコートポリエステル織物にか
えて、得られたシリコンゴムコートナイロン66織物を
使用するほかは実施例4〜6と同様にしてエアーバッグ
を作成した。得られたエアーバッグについてそれぞれ収
納性を調べ、インフレーションを行った。結果を表2に
示す。
【0096】実施例10 単糸繊度3de、強度9g/de、伸度22%、全繊度
420deのナイロン66繊維からなるフィラメントを
用いて、実施例4で用いたシリコンゴムコートポリエス
テル織物と同様仕様のクロロプレンゴムコートナイロン
66織物を作成した。クロロプレンゴムの付着量は12
0g/m2 であり、全目付けは310g/m2 であっ
た。得られたクロロプレンゴムコートナイロン66織物
を使用して実施例7と同様にして収納性を調べ、インフ
レーションを行った。結果を表2に示す。
【0097】比較例9 単糸繊度6de、強度9g/de、伸度22%、全繊度
840deのナイロン66繊維からなるフィラメントを
用いて、経25本/インチ、緯25本/インチのクロロ
プレンゴムコートナイロン66織物を作成した。得られ
たクロロプレンゴムコートナイロン66織物をトップ面
およびボトム面全体に使用してエアーバッグを得た。エ
アーバッグのサイズは実施例4と同じく60lであっ
た。ただし、ボトム面には28mmφのベントホールを
2個作成した。得られたエアーバッグについて、収納性
を調べ、インフレーションテストを行った。
【0098】結果、インフレーション時に白煙がベント
ホールから極めて多量に噴出した。また、インフレーシ
ョン後のエアーバッグ内側には微粒子の付着が少なく、
ほとんどバッグ外へ微粒子が噴出したことがわかり、濾
過性は非常に悪いことがわかった。また、エアーバッグ
の重量も大きく収納性が不良であった。
【0099】
【表2】
【0100】
【発明の効果】本発明は、フィルタ効果に優れ、ベント
ホールの不要なベントクロス、およびそれを用いた軽量
でコンパクトな収納性を有するエアーバッグを提供する
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】牽切方式による牽切紡績装置の側面図である。
【図2】(イ)エアーバッグの概略図(正面図:トップ
面) (ロ)エアーバッグの概略図(断面図:ボトム面)
【図3】エアーバッグ装置の概略図である。
【図4】(イ)エアーバッグの収納性評価の際の折り畳
み方を示す概略図(折り畳み前) (ロ)エアーバッグの収納性評価の際の折り畳み方を示
す概略図(折り畳み後) (ハ)折り畳み後のエアーバッグの斜視図
【図5】折り畳み後のエアーバッグの厚さの測定方法
【符号の説明】
1 供給ニップローラー 2 シューター 3 牽切ニップローラー 4 吸引性空気ノズル 5 旋回性抱合ノズル 6 デリベリーローラー 7 糸条 A1 エアーバッグ B インフレーター挿入孔 C1 エアーバッグ本体ボトム面(ステアリング側)の
ベントクロス C2 エアーバッグ本体トップ面(人体側)のトップク
ロス D エプロン E 折り畳み線 W 負荷重 t 折り畳み後のエアーバッグの厚さ F インフレーター G 燃焼ガスの噴射口 H 電源コード I ケース A1′ 展開(膨張)時のエアーバッグ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 D04H 1/42 T 7199−3B R 7199−3B

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 単糸繊度2de以下、強度16g/de
    以上、平均繊維長10〜80cm、熱分解温度300℃
    以上の高強力耐熱性繊維を含む糸条を用いて製織してな
    り、カバーファクター、繊維充填率およびフラジール通
    気度が下記範囲にあることを特徴とするベントクロス。 1,700≦カバーファクター≦3,000 0.3≦繊維充填率≦0.8 0.2≦フラジール通気度≦4.0(cc/cm2 /s
    ec/0.5inchAq)
  2. 【請求項2】 高強力耐熱性繊維がパラ系芳香族ポリア
    ミド繊維である請求項1記載のベントクロス。
  3. 【請求項3】 糸条が単糸繊度5de以下、平均繊維長
    10〜80cm、ヤング率1,300kg/mm2 以下
    の熱可塑性合成繊維40〜90重量%が混繊された糸条
    である請求項1または2記載のベントクロス。
  4. 【請求項4】 熱可塑性合成繊維がポリエステル繊維で
    ある請求項3記載のベントクロス。
  5. 【請求項5】 糸条が牽切方式による牽切紡績糸である
    請求項1〜4のいずれか1項記載のベントクロス。
  6. 【請求項6】 糸条が供給ローラーと牽切ローラーとの
    間で繊維の乱れを防ぎながら引きちぎった後、空気ノズ
    ルで抱合することによって得られた繊維糸条である請求
    項1〜5のいずれか1項記載のベントクロス。
  7. 【請求項7】 少なくともその一面がカレンダー加工を
    施されている請求項1〜6のいずれか1項記載のベント
    クロス。
  8. 【請求項8】 請求項1記載のベントクロスをボトム面
    全面に用いたエアーバッグ。
  9. 【請求項9】 シリコンゴムコートポリエステル織物を
    トップ面全面に用いた請求項8記載のエアーバッグ。
  10. 【請求項10】 シリコンゴムコートナイロン66織物
    をトップ面全面に用いた請求項8記載のエアーバッグ。
  11. 【請求項11】 クロロプレンゴムコートナイロン66
    織物をトップ面全面に用いた請求項8記載のエアーバッ
    グ。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO1995020507A1 (en) * 1994-01-28 1995-08-03 Asahi Kasei Kogyo Kabushiki Kaisha Air bag
WO2001042547A1 (en) * 1999-12-09 2001-06-14 Teijin Limited High tenacity woven fabric

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