JPH0593385A - セルロースパルプの酸素による脱リグニン方法 - Google Patents
セルロースパルプの酸素による脱リグニン方法Info
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- JPH0593385A JPH0593385A JP24601691A JP24601691A JPH0593385A JP H0593385 A JPH0593385 A JP H0593385A JP 24601691 A JP24601691 A JP 24601691A JP 24601691 A JP24601691 A JP 24601691A JP H0593385 A JPH0593385 A JP H0593385A
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 セルロースパルプを5〜18%の中濃度で酸
素とアルカリにより脱リグニンするに方法において、パ
ルプ粘度を損なうことなくカッパー価の水準を著しく減
少させる。 【構成】 セルロースパルプを酸素とアルカリにより脱
リグニンするに際して、エチレンジアミン四酢酸(ED
TA)−ナトリウム塩、EDTA−アンモニウム塩、ニ
トリロ三酢酸(NTA)−ナトリウム塩及びNTA−ア
ンモニウム塩の有機キレート剤の誘導体から選ばれた一
種又は二種以上を絶乾パルプ重量当り0.01〜0.2
重量%添加する。これらの有機キレート剤誘導体は、ア
ルカリ性において金属イオンを効果的に封鎖することが
でき、それにより金属イオンの触媒作用によるセルロー
スの解重合を防止できるのでパルプの粘度低下を防止
し、脱リグニン度を向上させるものと考えられる。
素とアルカリにより脱リグニンするに方法において、パ
ルプ粘度を損なうことなくカッパー価の水準を著しく減
少させる。 【構成】 セルロースパルプを酸素とアルカリにより脱
リグニンするに際して、エチレンジアミン四酢酸(ED
TA)−ナトリウム塩、EDTA−アンモニウム塩、ニ
トリロ三酢酸(NTA)−ナトリウム塩及びNTA−ア
ンモニウム塩の有機キレート剤の誘導体から選ばれた一
種又は二種以上を絶乾パルプ重量当り0.01〜0.2
重量%添加する。これらの有機キレート剤誘導体は、ア
ルカリ性において金属イオンを効果的に封鎖することが
でき、それにより金属イオンの触媒作用によるセルロー
スの解重合を防止できるのでパルプの粘度低下を防止
し、脱リグニン度を向上させるものと考えられる。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はセルロースパルプの酸素
による脱リグニン方法に関する。さらに詳しく述べれ
ば、本発明はセルローパルプを5〜18%の中濃度で酸
素とアルカリにより脱リグニンし、パルプ粘度を損なう
ことなくカッパー価の水準の著しい減少を得ることがで
きる脱リグニン方法に関する。
による脱リグニン方法に関する。さらに詳しく述べれ
ば、本発明はセルローパルプを5〜18%の中濃度で酸
素とアルカリにより脱リグニンし、パルプ粘度を損なう
ことなくカッパー価の水準の著しい減少を得ることがで
きる脱リグニン方法に関する。
【0002】
【従来の技術】中濃度で蒸解済みのセルロースパルプ
(以後パルプという)を酸素とアルカリを用いて脱リグ
ニンする方法は酸素漂白法としてよく知られており、1
984年頃から高濃度酸素漂白法に代わって主流を占め
てきている。
(以後パルプという)を酸素とアルカリを用いて脱リグ
ニンする方法は酸素漂白法としてよく知られており、1
984年頃から高濃度酸素漂白法に代わって主流を占め
てきている。
【0003】酵素漂白法の採用理由は、主として漂白薬
品コストの削減と漂白排水中の汚濁負荷量の削減であ
り、最近では汚濁負荷量に加えてTOCLのような環境
を著しく破壊する有害塩素系薬品の発生量を抑制するの
に有効であるといわれている。
品コストの削減と漂白排水中の汚濁負荷量の削減であ
り、最近では汚濁負荷量に加えてTOCLのような環境
を著しく破壊する有害塩素系薬品の発生量を抑制するの
に有効であるといわれている。
【0004】しかしながら、パルプの酸素による脱リグ
ニン方法の問題点は、酸素とリグニンの反応は極めて迅
速に進むにもかかわらず、酸素の水に対する溶解性が極
めて小さく、これが律速段階となって脱リグニン反応が
遅いこと及び水に溶解した酸素のリグニンに対する選択
性がないことで、このためセルロースの酸素による解重
合が進み、得られた酸素処理済みのパルプの粘度は低
く、結果としてパルプ強度が劣るという重大な欠点を有
している。
ニン方法の問題点は、酸素とリグニンの反応は極めて迅
速に進むにもかかわらず、酸素の水に対する溶解性が極
めて小さく、これが律速段階となって脱リグニン反応が
遅いこと及び水に溶解した酸素のリグニンに対する選択
性がないことで、このためセルロースの酸素による解重
合が進み、得られた酸素処理済みのパルプの粘度は低
く、結果としてパルプ強度が劣るという重大な欠点を有
している。
【0005】高濃度法がパルプ繊維の周囲に付着する薄
い水膜に酸素分圧により酸素を溶解させ、酸素とリグニ
ンとの反応を行なわしめるのに対し、中濃度法では高速
剪断機による高速撹拌により酸素を大量の水に溶解さ
せ、溶解した酸素とセルロースとの接触が十分であるよ
うに配慮されている。一方、酸素脱リグニン反応ではリ
グニンは酸素による酸化を受けて切断され、カルボキシ
ル基を末端に有する有機酸が生成されるが、このような
反応は或る温度範囲で好適に進行する。苛性ソーダのよ
うなアルカリを存在させると、リグニンが酸化を受けて
生成された前記の有機酸はセルロースから水側に溶出し
て中和されるから反応系にアルカリを存在させることは
脱リグニン反応を促進する役目を果たす。
い水膜に酸素分圧により酸素を溶解させ、酸素とリグニ
ンとの反応を行なわしめるのに対し、中濃度法では高速
剪断機による高速撹拌により酸素を大量の水に溶解さ
せ、溶解した酸素とセルロースとの接触が十分であるよ
うに配慮されている。一方、酸素脱リグニン反応ではリ
グニンは酸素による酸化を受けて切断され、カルボキシ
ル基を末端に有する有機酸が生成されるが、このような
反応は或る温度範囲で好適に進行する。苛性ソーダのよ
うなアルカリを存在させると、リグニンが酸化を受けて
生成された前記の有機酸はセルロースから水側に溶出し
て中和されるから反応系にアルカリを存在させることは
脱リグニン反応を促進する役目を果たす。
【0006】上述した中濃度法での酸素による脱リグニ
ン法は、蒸解して洗浄済みのパルプを5〜18%の濃度
(一般的には8〜12%)にアルカリ(苛性ソーダ或い
は酸化クラフト白液)をNaOHとして15〜30Kg
/ADパルプT加えて調整し、次いでポンプにより圧力
系(一般的には10Kg/cm2 未満)へ送り込み、酸
素ガスを15〜30Kg/ADパルプT供給しながら高
速剪断機にかけて酸素をパルプスラリーへ十分に溶解さ
せた後、タワーに導入され、脱リグニン反応は5〜60
分、一般的には15〜40分でタワーを通過させられる
間に完了するように設計されている。蒸気はパルプスラ
リーを調整する間に、或いは高速剪断機の前で或いは高
速剪断機において添加され、所望の温度、一般的には7
0〜130℃の範囲に維持される。
ン法は、蒸解して洗浄済みのパルプを5〜18%の濃度
(一般的には8〜12%)にアルカリ(苛性ソーダ或い
は酸化クラフト白液)をNaOHとして15〜30Kg
/ADパルプT加えて調整し、次いでポンプにより圧力
系(一般的には10Kg/cm2 未満)へ送り込み、酸
素ガスを15〜30Kg/ADパルプT供給しながら高
速剪断機にかけて酸素をパルプスラリーへ十分に溶解さ
せた後、タワーに導入され、脱リグニン反応は5〜60
分、一般的には15〜40分でタワーを通過させられる
間に完了するように設計されている。蒸気はパルプスラ
リーを調整する間に、或いは高速剪断機の前で或いは高
速剪断機において添加され、所望の温度、一般的には7
0〜130℃の範囲に維持される。
【0007】十分な溶解酸素を確保して脱リグニン度を
向上させる目的で高速剪断機をシリーズに復数段設ける
ことが提案されている(特開平1-272890号公報)。この
ような酸化条件の強化により脱リグニン度は向上する
が、用いる水或いはパルプ中に金属イオンが含有されて
いると、セルロースの解重合もより一層進行するのでパ
ルプの粘度が著しく低下し、ひいてはパルプの強度が顕
著に劣化するという欠点が避けられない。
向上させる目的で高速剪断機をシリーズに復数段設ける
ことが提案されている(特開平1-272890号公報)。この
ような酸化条件の強化により脱リグニン度は向上する
が、用いる水或いはパルプ中に金属イオンが含有されて
いると、セルロースの解重合もより一層進行するのでパ
ルプの粘度が著しく低下し、ひいてはパルプの強度が顕
著に劣化するという欠点が避けられない。
【0008】酸素とアルカリによるパルプの脱リグニン
反応の間にセルロースを保護してパルプの粘度を低下さ
せない目的で炭酸バリウム、炭酸カルシウム、炭酸マグ
ネシウム、アルカリ金属ホウ酸塩および二酸化チタンよ
りなる群から選ばれる触媒をパルプ重量当り0.5〜約
3%添加すること(特公昭42-2003 号公報)が提案され
ている。又、マグネシウム化合物を錯化剤に溶解して得
られるマグネシウム錯塩(特公昭47-9203 号公報)或い
はトリエタノールアミン塩(特開昭49-133601号公報)
もこの目的のために使用できることが示されている。
反応の間にセルロースを保護してパルプの粘度を低下さ
せない目的で炭酸バリウム、炭酸カルシウム、炭酸マグ
ネシウム、アルカリ金属ホウ酸塩および二酸化チタンよ
りなる群から選ばれる触媒をパルプ重量当り0.5〜約
3%添加すること(特公昭42-2003 号公報)が提案され
ている。又、マグネシウム化合物を錯化剤に溶解して得
られるマグネシウム錯塩(特公昭47-9203 号公報)或い
はトリエタノールアミン塩(特開昭49-133601号公報)
もこの目的のために使用できることが示されている。
【0009】しかしながら、用いられるマグネシウム化
合物は水に不溶性であり、セルロースパルプと十分に混
合させなければならないという問題がある上、1%以上
添加しないと実質的な効果が得られず、コスト高とスケ
ールの発生問題を抱えている。トリエタノールアミン塩
は、マグネシウムと比較して水に完全に溶解するので取
り扱いも便利でセルロースの解重合を防ぐ保護剤として
は有効であるが、パルプスラリー中に鉄イオンが存在す
るとトリエタノール−鉄イオン錯化合物を形成し、この
ものは逆にセルロースの解重合を促進させる触媒作用が
あるのでパルプの粘度を著しく低下させるという欠点が
ある。
合物は水に不溶性であり、セルロースパルプと十分に混
合させなければならないという問題がある上、1%以上
添加しないと実質的な効果が得られず、コスト高とスケ
ールの発生問題を抱えている。トリエタノールアミン塩
は、マグネシウムと比較して水に完全に溶解するので取
り扱いも便利でセルロースの解重合を防ぐ保護剤として
は有効であるが、パルプスラリー中に鉄イオンが存在す
るとトリエタノール−鉄イオン錯化合物を形成し、この
ものは逆にセルロースの解重合を促進させる触媒作用が
あるのでパルプの粘度を著しく低下させるという欠点が
ある。
【0010】一方、特公昭50-22601号公報にはマグネシ
ウム化合物とEDTA及びEDTA誘導体等のキレート
剤を併用して添加する方法が開示されているが、マグネ
シウム化合物による前記欠点は依然として免れない。
ウム化合物とEDTA及びEDTA誘導体等のキレート
剤を併用して添加する方法が開示されているが、マグネ
シウム化合物による前記欠点は依然として免れない。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】本発明者等は、かかる
現状に鑑みセルロースパルプの酸素による脱リグニン方
法においてスケールを発生することなく、添加量が極め
て少なくて効果を発現する保護剤について鋭意研究した
結果、有機キレート剤の誘導体の或る特定な化合物がそ
れを酸素による脱リグニン工程で添加することによりパ
ルプ粘度を保持しながら脱リグニン度の向上を著しく大
きくすることを見出し本発明を完成させるに到った。
現状に鑑みセルロースパルプの酸素による脱リグニン方
法においてスケールを発生することなく、添加量が極め
て少なくて効果を発現する保護剤について鋭意研究した
結果、有機キレート剤の誘導体の或る特定な化合物がそ
れを酸素による脱リグニン工程で添加することによりパ
ルプ粘度を保持しながら脱リグニン度の向上を著しく大
きくすることを見出し本発明を完成させるに到った。
【0012】従って、本発明の目的は、中濃度酸素脱リ
グニン方法において前記の欠点を解消し、パルプ粘度を
損なうことなくカッパー価の水準の著しい減少を得るこ
とができる方法を提供することにある。
グニン方法において前記の欠点を解消し、パルプ粘度を
損なうことなくカッパー価の水準の著しい減少を得るこ
とができる方法を提供することにある。
【0013】
【課題を解決するための手段】本発明は、セルロースパ
ルプを5〜18%の中濃度で酸素とアルカリにより脱リ
グニンする方法において、エチレンジアミン四酢酸(E
DTA)−ナトリウム塩、EDTA−アンモニウム塩、
ニトリロ三酢酸(NTA)−ナトリウム塩及びNTA−
アンモニウム塩の有機キレート剤誘導体から選ばれた一
種又は二種以上を絶乾セルロースパルプ重量当り0.0
1〜0.2重量%添加することを特徴とするセルロース
パルプの酸素による脱リグニン方法である。
ルプを5〜18%の中濃度で酸素とアルカリにより脱リ
グニンする方法において、エチレンジアミン四酢酸(E
DTA)−ナトリウム塩、EDTA−アンモニウム塩、
ニトリロ三酢酸(NTA)−ナトリウム塩及びNTA−
アンモニウム塩の有機キレート剤誘導体から選ばれた一
種又は二種以上を絶乾セルロースパルプ重量当り0.0
1〜0.2重量%添加することを特徴とするセルロース
パルプの酸素による脱リグニン方法である。
【0014】本発明に用いられる有機キレート剤の誘導
体としてはエチレンジアミン四酢酸(EDTA)−ナト
リウム塩、EDTA−アンモニウム塩、ニトリロ三酢酸
(NTA)−ナトリウム塩、NTA−アンモニウム塩が
挙げられ、この群の中から一種又は二種以上が選ばれ
る。
体としてはエチレンジアミン四酢酸(EDTA)−ナト
リウム塩、EDTA−アンモニウム塩、ニトリロ三酢酸
(NTA)−ナトリウム塩、NTA−アンモニウム塩が
挙げられ、この群の中から一種又は二種以上が選ばれ
る。
【0015】本発明に用いられる有機キレート誘導体
は、公知の中濃度で酸素とアルカリによりセルロースパ
ルプを脱リグニンする工程の様々な場所で添加すること
ができるが、一般的には十分な混合が達成されるので酸
素圧力系へパルプスラリーを圧入するための供給ポンプ
の前で添加される。
は、公知の中濃度で酸素とアルカリによりセルロースパ
ルプを脱リグニンする工程の様々な場所で添加すること
ができるが、一般的には十分な混合が達成されるので酸
素圧力系へパルプスラリーを圧入するための供給ポンプ
の前で添加される。
【0016】図1は高速剪断機と反応タワーがシリーズ
に2基設けてある公知の中濃度でパルプを酸素漂白する
ための概略フロー図である。このフローに従えば、5〜
18%、好ましくは8〜12%濃度のパルプスラリー1
の流れは蒸気2が加えられて加熱され、さらにアルカリ
3が添加され、次いで有機キレート誘導体4が添加され
た後に供給ポンプ5により10Kg/cm2 未満の圧力
系に導入される。この流れに蒸気6がさらに追加して添
加され所望の温度となるように調整された後、第一番目
の高速剪断機8に所望の酸素ガス7の一部と共に導入さ
れ、ここにおいてアルカリ、酸素ガスおよび有機キレー
ト誘導体とパルプの十分な混合接触が行われる。
に2基設けてある公知の中濃度でパルプを酸素漂白する
ための概略フロー図である。このフローに従えば、5〜
18%、好ましくは8〜12%濃度のパルプスラリー1
の流れは蒸気2が加えられて加熱され、さらにアルカリ
3が添加され、次いで有機キレート誘導体4が添加され
た後に供給ポンプ5により10Kg/cm2 未満の圧力
系に導入される。この流れに蒸気6がさらに追加して添
加され所望の温度となるように調整された後、第一番目
の高速剪断機8に所望の酸素ガス7の一部と共に導入さ
れ、ここにおいてアルカリ、酸素ガスおよび有機キレー
ト誘導体とパルプの十分な混合接触が行われる。
【0017】続いて、これらの混合パルプスラリーの流
れは第一番目のタワー9に導入されてタワーを通過させ
られる間に初期の脱リグニンが行なわれ、その後第二の
高速剪断機10において所望の酸素ガス7の残部(もし
必要なら蒸気とアルカリ(図示せず)を加えて)と混合
され、第二番目のタワー11に導入され、ここを通過さ
せられる間に脱リグニンが完結し、最後にブロータンク
12に放出されて圧力が開放され脱リグニン処理が完了
する。有機キレート剤誘導体はそれぞれの高速剪断機の
前で、分割して添加されても良く、又高速剪断機とタワ
ーがそれぞれ1基の場合も本発明法は適用できる。
れは第一番目のタワー9に導入されてタワーを通過させ
られる間に初期の脱リグニンが行なわれ、その後第二の
高速剪断機10において所望の酸素ガス7の残部(もし
必要なら蒸気とアルカリ(図示せず)を加えて)と混合
され、第二番目のタワー11に導入され、ここを通過さ
せられる間に脱リグニンが完結し、最後にブロータンク
12に放出されて圧力が開放され脱リグニン処理が完了
する。有機キレート剤誘導体はそれぞれの高速剪断機の
前で、分割して添加されても良く、又高速剪断機とタワ
ーがそれぞれ1基の場合も本発明法は適用できる。
【0018】本発明に用いられる有機キレート剤誘導体
は、単独で用いても良いし、二種類以上を併用しても良
く、その添加量は、絶乾パルプ重量当り0.01〜0.
2重量%、好ましくは0.02〜0.15重量%の範囲
である。添加量が0.01%未満ではパルプの解重合を
防止する効果が劣り、0.2%を越えると効果は頭打ち
となり、いたずらにコスト増を招くので不適である。
は、単独で用いても良いし、二種類以上を併用しても良
く、その添加量は、絶乾パルプ重量当り0.01〜0.
2重量%、好ましくは0.02〜0.15重量%の範囲
である。添加量が0.01%未満ではパルプの解重合を
防止する効果が劣り、0.2%を越えると効果は頭打ち
となり、いたずらにコスト増を招くので不適である。
【0019】本発明に用いられる有機キレート剤誘導体
は驚いたことに、パルプに随伴する或いは工程水から系
内へ持ち込まれるFe,Cu,Mn,Al,Ca,Zn
等の微量重金属イオンをアルカリ性において極めて効率
よく封鎖することができ、それにより金属イオンの触媒
作用によるセルロースの解重合並びに酸化剤の分解を防
ぐことができるのでパルプの粘度低下を防止し、脱リグ
ニンを顕著に進めることができるものと考えられる。
は驚いたことに、パルプに随伴する或いは工程水から系
内へ持ち込まれるFe,Cu,Mn,Al,Ca,Zn
等の微量重金属イオンをアルカリ性において極めて効率
よく封鎖することができ、それにより金属イオンの触媒
作用によるセルロースの解重合並びに酸化剤の分解を防
ぐことができるのでパルプの粘度低下を防止し、脱リグ
ニンを顕著に進めることができるものと考えられる。
【0020】
【実施例】以下に実施例を挙げて本発明をより具体的に
説明するが、勿論本発明はこれによって限定されるもの
でない。尚、以下において%とあるのは、すべて重量%
を示す。
説明するが、勿論本発明はこれによって限定されるもの
でない。尚、以下において%とあるのは、すべて重量%
を示す。
【0021】実施例1〜4及び比較例1 日産500ADトンの2基の高速剪断機と反応タワーを
備えた図1に示したような中濃度酸素脱リグニン設備を
用いて次に示す条件でカッパー価23〜25の針葉樹未
晒クラフトパルプの酸素漂白を行なった。有機キレート
剤誘導体のEDTA−2H−2(NH4 )、EDTA−
4Na、NTA−H−2(NH4 )、NTA−H−2N
aをそれぞれ供給ポンプの前で絶乾パルプ重量当り0.
1%添加したものを実施例1、2、3及び4とし、有機
キレート剤誘導体を添加しないものを比較例1とした。
備えた図1に示したような中濃度酸素脱リグニン設備を
用いて次に示す条件でカッパー価23〜25の針葉樹未
晒クラフトパルプの酸素漂白を行なった。有機キレート
剤誘導体のEDTA−2H−2(NH4 )、EDTA−
4Na、NTA−H−2(NH4 )、NTA−H−2N
aをそれぞれ供給ポンプの前で絶乾パルプ重量当り0.
1%添加したものを実施例1、2、3及び4とし、有機
キレート剤誘導体を添加しないものを比較例1とした。
【0022】 酸素脱リグニン条件 パルプ処理量 500ADT/日 パルプ濃度 10.5% 酸素添加量(第一番目の高速剪断機の前に添加) 15Kg/ADパルプT (第二番目の高速剪断機の前に添加) 10Kg/ADパルプT 酸化白液添加量(NaOHとして供給ポンプの前に添加)23Kg/ADパルプT 温度(第一番目のタワー入口) 105℃ (第二番目のタワー入口) 110℃ 圧力(第一番目のタワーの頂部) 6Kg/cm2 (第二番目のタワーの頂部) 4Kg/cm2 リテンション(第一番目のタワー) 20分 (第二番目のタワー) 20分
【0023】脱リグニンの評価はTAPPI試験法T−
236 hw−85に記載のカッパー価を測定し、その
減少率で判断し、パルプ品質の評価はJAPANTAP
PI No44−84記載の製紙用晒パルプの粘度測定
方法によりパルプ粘度を測定し、その減少率で判断し
た。尚、これらのデータは4時間毎に7日間測定された
42点の平均値で示され、これらの結果を表1に示し
た。
236 hw−85に記載のカッパー価を測定し、その
減少率で判断し、パルプ品質の評価はJAPANTAP
PI No44−84記載の製紙用晒パルプの粘度測定
方法によりパルプ粘度を測定し、その減少率で判断し
た。尚、これらのデータは4時間毎に7日間測定された
42点の平均値で示され、これらの結果を表1に示し
た。
【0024】
【0025】実施例5〜6及び比較例2 カッパー価19の広葉樹晒クラフトパルプを用いて、次
に示される条件以外は実施例1〜4及び比較例1と同じ
にして酸素漂白を行い、得られたパルプの評価を行っ
た。有機キレート剤誘導体のEDTA−2H−2(NH
4 )、HTA−H−2(NH4 )をそれぞれ供給ポンプ
の前で絶乾パルプ重量当り0.05%添加したものを実
施例5及び6とし、有機キレート剤誘導体を添加しない
ものを比較例2とした。
に示される条件以外は実施例1〜4及び比較例1と同じ
にして酸素漂白を行い、得られたパルプの評価を行っ
た。有機キレート剤誘導体のEDTA−2H−2(NH
4 )、HTA−H−2(NH4 )をそれぞれ供給ポンプ
の前で絶乾パルプ重量当り0.05%添加したものを実
施例5及び6とし、有機キレート剤誘導体を添加しない
ものを比較例2とした。
【0026】 酸素脱リグニン条件 酸素添加量(第一番目の高速剪断機の前に添加) 12Kg/ADパルプT (第二番目の高速剪断機の前に添加) 8Kg/ADパルプT 酸化白液添加量(NaOHとして供給ポンプの前に添加)18Kg/ADパルプT 得られた結果を実施例1〜4及び比較例1と同様にして
表2に示した。
表2に示した。
【0027】
【0028】表1および表2から明らかなように、本発
明法(実施例1〜6)は、針葉樹パルプおよび広葉樹パ
ルプともカッパー価を従来水準(比較例1〜2)より減
少させてもパルプ粘度を遜色なく維持することができ
る。
明法(実施例1〜6)は、針葉樹パルプおよび広葉樹パ
ルプともカッパー価を従来水準(比較例1〜2)より減
少させてもパルプ粘度を遜色なく維持することができ
る。
【0029】
【発明の効果】本発明法によれば、前記した有機キレー
ト剤誘導体を酸素脱リグニン工程において極めて少量添
加することにより、パルプ粘度を維持しながら脱リグニ
ン度を高くすることができるのでそれだけ晒薬品費を削
減することができ、さらに排水への汚濁負荷を減少させ
ることができるので排水処理費と排水中への塩素系有害
物質の混入をより低減できるという効果を奏する。
ト剤誘導体を酸素脱リグニン工程において極めて少量添
加することにより、パルプ粘度を維持しながら脱リグニ
ン度を高くすることができるのでそれだけ晒薬品費を削
減することができ、さらに排水への汚濁負荷を減少させ
ることができるので排水処理費と排水中への塩素系有害
物質の混入をより低減できるという効果を奏する。
【図1】 中濃度で酸素とアルカリにより脱リグニンす
るための概略フロー図である。 5:供給ポンプ、 8,10:高速剪断機、 9,1
1:反応タワー、12:ブロータンク。
るための概略フロー図である。 5:供給ポンプ、 8,10:高速剪断機、 9,1
1:反応タワー、12:ブロータンク。
Claims (1)
- 【請求項1】 セルロースパルプを5〜18%の中濃度
で酸素とアルカリにより脱リグニンする方法において、
エチレンジアミン四酢酸(EDTA)−ナトリウム塩、
EDTA−アンモニウム塩、ニトリロ三酢酸(NTA)
−ナトリウム塩及びNTA−アンモニウム塩の有機キレ
ート剤の誘導体から選ばれた一種又は二種以上を絶乾セ
ルロースパルプ重量当り0.01〜0.2重量%添加す
ることを特徴とするセルロースパルプの酸素による脱リ
グニン方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP24601691A JPH0593385A (ja) | 1991-09-25 | 1991-09-25 | セルロースパルプの酸素による脱リグニン方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP24601691A JPH0593385A (ja) | 1991-09-25 | 1991-09-25 | セルロースパルプの酸素による脱リグニン方法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0593385A true JPH0593385A (ja) | 1993-04-16 |
Family
ID=17142207
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP24601691A Pending JPH0593385A (ja) | 1991-09-25 | 1991-09-25 | セルロースパルプの酸素による脱リグニン方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0593385A (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| CN101352324B (zh) | 2007-12-05 | 2010-11-24 | 山东福荫造纸环保科技有限公司 | 一种由禾草浆制得的卫生纸及其制备方法 |
-
1991
- 1991-09-25 JP JP24601691A patent/JPH0593385A/ja active Pending
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| CN101352324B (zh) | 2007-12-05 | 2010-11-24 | 山东福荫造纸环保科技有限公司 | 一种由禾草浆制得的卫生纸及其制备方法 |
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