JPH0596731U - 乾留設備における乾留缶の被燃物付着防止構造 - Google Patents
乾留設備における乾留缶の被燃物付着防止構造Info
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 乾留缶の内壁への溶融物の付着を防ぎ、常に
被燃物の適性な乾留処理ができるようにすること。 【構成】 乾留缶1の内壁1aに沿って縦方向に走る付
着防止板6を周方向に複数配列し、付着防止板6が乾留
缶1の中央を向く面に下端側が外に偏るような傾斜を持
つテーパ6aとし、付着防止板6によって付着物を分割
し且つテーパ6aによって下に切り落とす。 【効果】 乾留缶の内壁への付着物の発生がなくなり、
適性な乾留と燃焼が維持されると共に掃除も簡単になる
ので稼働率も向上する。
被燃物の適性な乾留処理ができるようにすること。 【構成】 乾留缶1の内壁1aに沿って縦方向に走る付
着防止板6を周方向に複数配列し、付着防止板6が乾留
缶1の中央を向く面に下端側が外に偏るような傾斜を持
つテーパ6aとし、付着防止板6によって付着物を分割
し且つテーパ6aによって下に切り落とす。 【効果】 乾留缶の内壁への付着物の発生がなくなり、
適性な乾留と燃焼が維持されると共に掃除も簡単になる
ので稼働率も向上する。
Description
【0001】
本考案は、たとえばプラスチック等の難燃性の物質を乾留して燃焼させる乾留 設備に係り、特に乾留時に発生する溶融物や粘性物が乾留缶の内壁に付着しない ようにした乾留缶の構造に関する。
【0002】
従来から、各種の産業廃棄物等を炉に入れて焼却又はボイラのように熱回収を 行う燃焼炉が使用されている。このような燃焼炉の中で、特に難燃性の物質を乾 留し、このときに発生する乾留ガスを熱回収するものが広く利用されている。た とえば、その一つとして、実公平2−20591号公報に記載されたものがあり 、その概略を図6に示す。
【0003】 図において、被燃物を装入してこれを乾留する竪型の乾留缶1を配置し、これ によって得られる乾留ガスによって熱回収する熱回収器20をこの乾留缶1に接 続している。熱回収器20はたとえば温水ボイラとして使うために水管21を備 え、下流には集塵用のサイクロン22と煙道23とを備えている。
【0004】 乾留缶1はその上端部に被燃物の装入口2を設け、下端部には外部から着火可 能なバーナ3を備えた円筒状のものである。そして、乾留時に発生する乾留ガス を熱回収器20に流すためのダクト24の中に予備の燃料噴射用のノズル25等 を設けて熱回収の効率を上げるようにしている。
【0005】
産業廃棄物には各種の雑多な難燃性の物質が含まれているため、乾留時に次第 に温度を上げて物質の融点になると、これが溶融状態になる。このため、乾留し ても結局は焼却処理できなかった他の難燃性の物質の残りを含めて、このような 溶融物を定期的に取り出す作業が必要である。この作業は、乾留缶1の下端部に 設けた掃除口26を利用して行う。
【0006】 一方、被燃物は乾留缶1の上端部側から装入するので、乾留の過程で発生する 溶融物は乾留缶1の内壁に付着しながら次第に下に落ちていく。このとき、乾留 缶1の内壁は鋼板等で裏打ちしたベタ状なので、溶融物が一旦付着してしまうと 簡単には剥離するような動きがとれない。このため、バーナ3に近い部分では被 燃物の溶融を促進して乾留を継続できるが、バーナ3より遠い上端部側では、溶 融物が次第に成長して乾留缶1の内部を次第に絞っていく現象が生じる。したが って、乾留缶1の下端側は被燃物の燃焼が継続されて内部は空洞状となり、上端 側は溶融物の成長によって詰まってしまう。
【0007】 このように、乾留缶1の高さ方向の中程から上端部側にかけての内壁に溶融物 が付着したままになると、被燃物の乾留に大きな障害が生じ、熱回収する場合で は熱効率も大幅に下がる。また、乾留缶1の内壁に付着した溶融物を取り除くに は、その内部に入って作業する必要があり、作業負担も大きいほか稼働率も低下 してしまう。
【0008】 本考案において解決すべき課題は、乾留缶の内壁への溶融物の付着を防ぎ、常 に被燃物の適性な乾留処理ができるようにすることにある。
【0009】
本考案は、被燃物を燃焼によって乾留ガス化する乾留缶を備え、該乾留缶の上 端側に被燃物の装入口を設け且つ下端側にバーナ等の燃焼源を備えた乾留設備で あって、前記乾留缶の上端部側から下に向けての内壁に、縦方向に走る姿勢の付 着防止板を周方向に複数配列し、前記付着防止板が前記乾留缶の内部の中央側を 向く面に、下端側が前記乾留缶の内壁側に偏る傾斜を持つテーパを形成したこと を特徴とする。
【0010】
【作用】 乾留缶の内壁に沿わせて縦方向に配置した付着防止板は、乾留缶の内壁を周方 向に区分けする。このため、被燃物の溶融物や粘性物の大きな塊が乾留時に発生 しても、これは付着防止板によって分割された形で乾留缶の内壁に接触する。し たがって、大きな塊が直接内壁に接触して付着する場合に比べると、溶融物や粘 性物の付着力が弱められる。また、付着防止板が乾留缶の中央を向く面はその下 端が外側へ向けて傾いたテーパとなっているので、このテーパの傾きは付着物を 下に落とし込もうとする。
【0011】 このように、乾留缶の内壁に溶融物や粘性物が付着し始めた段階では、先のよ うに付着防止板によって塊が分割されて付着力が弱められ、付着物が成長してい く段階でこれが付着防止板のテーパを越える厚さになると、付着物は下に切り落 とされるようになる。したがって、乾留時に発生する溶融物や粘性物等の内壁へ の付着が防止され、適性な燃焼及び乾留条件が維持される。
【0012】
図1は乾留缶の一部切欠正面図であり、これは図6に示したような熱回収のシ ステムの一部に組み込まれるものである。
【0013】 図において、乾留缶1の上端部には装入口2を設け、これを水封構造によって シールする可動式の蓋2aを備えている。また、乾留缶1の下端部には外部から 着火操作可能なバーナ3を設けると共に、内部掃除のための扉4a付きの掃除口 4を適切な位置に備えている。なお、5aは発生するガスを他の熱回収システム 等に供給する蒸発管であり、また5bは乾留時の燃焼圧力を一定値に維持するた めの安全弁である。また、乾留缶1の内壁1aのほぼ下半分は冷却のための水冷 ジャケット1bを二重管構造として設けている。
【0014】 乾留缶1の内壁1aには、乾留時に発生する溶融物や粘性物が内壁1aに付着 することを防ぐ付着防止板6を設ける。付着防止板6は図2の乾留缶1の内部平 面図に示すように、一定に円周ピッチで複数配置され、内壁1aに沿って上から 下に延びるように固定されている。なお、図1では判りやすくするために1本の 付着防止板6のみを描いている。
【0015】 図3は付着防止板6の詳細を示すものであり、乾留缶1の内壁1aを向く面は この内壁1aの上下方向に平行となる直線状に形成されている。一方、乾留缶1 の中心方向を向く面には、下端側が細くなるテーパ6aを持たせている。付着防 止板6の上端は、図4に示すように内壁1aから乾留缶1の中心方向に突き出し たブラケット1cにボルト・ナット1dによって固定される。また、付着防止板 6の下端は、図5に示すように内壁1aから突き出したステー1eに差し込まれ て拘束される。
【0016】 付着防止板6は図2に示すようにそのテーパ6aを中心側に向けて突き出した 配置であり、しかも図1に示すように、乾留缶1の内壁1a及び水冷ジャケット 1bとの間に適切な大きさの隙間7ができるように組み込まれる。
【0017】 以上の構成において、被燃物は乾留缶1の上端の装入口2から投入され、その 後蓋2aを閉じてバーナ3を点火させることによって被燃物を乾留する。そして 、この時に発生する高温の乾留ガスを利用して、たとえば従来例で説明したよう に熱回収する。
【0018】 バーナ3による加熱によって被燃物の種類によってこれが溶融したり粘性を持 つ状態になり、これらの溶融物や粘性物が乾留缶1の内壁1aに付着しようとす る。これに対し、内壁1aにはその円周方向の全体に複数の付着防止板6が縦方 向に走っているので、隣接し合う付着防止板6どうしが溶融物や粘性物等を区分 けして内壁に接触させることになる。このため、溶融物や粘性物の大きな塊が乾 留缶1の内部の上端側にできても、これらが内壁1aに触れるときには、細かく 分断されるので、大きな塊のままの場合に比べると内壁1aへの付着力も弱めら れる。
【0019】 また、付着防止板6が中心を向く面のテーパ6aは、下に行くにつれて外側へ 向かうように傾斜している。このため、付着防止板6を挟んでその両側の内壁1 aに付着した溶融物や粘性物は、テーパ6aの傾斜によって下向きに押されるよ うになる。したがって、付着物は付着防止板6によって分断されると同時に下向 きに落とし込むような作用力を受け、内壁1aへの付着を抑える。換言すると、 複数配置した付着防止板6のテーパ6aをそれぞれ結んで描かれる仮想線はその 全体が裾広がりの円錐状に近い形になる。このため、付着防止板6を多数設ける 程、溶融物や粘性物は下に落とし込まれやすくなり、内壁1aへの付着が防止さ れる。
【0020】 更に、付着防止板6と内壁1a及び水冷ジャケット1bとの間には隙間7があ るので、たとえば付着防止板6をリブのように内壁1aから直接突き出して設け る場合では隅角部ができて溶融物や粘性物が付きやすいのに比べると、付着物は 隙間7から滑り落ちるので、付着物が残ってしまうこともない。
【0021】 このように複数の付着防止板6を縦方向に設けたことによって、内壁1aへの 付着物の発生を防ぐことができる。このため、乾留缶1の内部ではその下端部に 装入した被燃物から次第に上側の被燃物に燃焼が広がっていくのに際し、溶融物 や粘性物によって上部側の空間が狭くなるようなことがない。したがって、乾留 が適性に行われ、効率的な燃焼及び熱回収が維持される。また、溶融物やその他 の付着物を乾留缶1の底部に回収することによって、バーナ3による燃焼処理も 充分に行えるようになる。
【0022】 また、乾留缶1の内壁1aに残る付着物もなくなるので、乾留缶1の内部の掃 除も楽になり、稼働率の向上も図られる。
【0023】
本考案では、乾留時に発生する溶融物や粘性物等の乾留缶の内壁への付着を付 着防止板によって抑えることができる。このため、乾留缶の上端部側で付着物が 成長することがなくなり、常に適性な乾留と燃焼が維持され、熱回収等に利用す る場合では高い熱回収率が得られる。また、乾留缶自体もその内部への付着物の 発生がないので、従来に比べると掃除も楽になり、稼働率も向上する。
【図1】本考案の被燃物の付着防止構造を備えた乾留缶
の要部の切欠正面図である。
の要部の切欠正面図である。
【図2】付着防止板の配置を示すための乾留缶の平面図
である。
である。
【図3】付着防止板の正面図である。
【図4】付着防止板の上端部の取付け構造を示す図であ
って、同図の(a)は正面図、同図の(b)は平面図で
ある。
って、同図の(a)は正面図、同図の(b)は平面図で
ある。
【図5】付着防止板の下端部の取付け構造を示す図あっ
て、同図の(a)は正面図、同図の(b)は底面図であ
る。
て、同図の(a)は正面図、同図の(b)は底面図であ
る。
【図6】乾留缶を備えた熱回収システムの従来例を示す
概略図である。
概略図である。
1 乾留缶 1a 内壁 1b 水冷ジャケット 2 装入口 3 バーナ 6 付着防止板 6a テーパ
Claims (1)
- 【請求項1】 被燃物を燃焼によって乾留ガス化する乾
留缶を備え、該乾留缶の上端側に被燃物の装入口を設け
且つ下端側にバーナ等の燃焼源を備えた乾留設備であっ
て、前記乾留缶の上端部側から下に向けての内壁に、縦
方向に走る姿勢の付着防止板を周方向に複数配列し、前
記付着防止板が前記乾留缶の内部の中央側を向く面に、
下端側が前記乾留缶の内壁側に偏る傾斜を持つテーパを
形成したことを特徴とする乾留設備における乾留缶の被
燃物付着防止構造。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP1991096096U JPH073139Y2 (ja) | 1991-11-22 | 1991-11-22 | 乾留設備における乾留缶の被燃物付着防止構造 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP1991096096U JPH073139Y2 (ja) | 1991-11-22 | 1991-11-22 | 乾留設備における乾留缶の被燃物付着防止構造 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0596731U true JPH0596731U (ja) | 1993-12-27 |
| JPH073139Y2 JPH073139Y2 (ja) | 1995-01-30 |
Family
ID=14155865
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP1991096096U Expired - Lifetime JPH073139Y2 (ja) | 1991-11-22 | 1991-11-22 | 乾留設備における乾留缶の被燃物付着防止構造 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH073139Y2 (ja) |
Citations (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS5795513A (en) * | 1980-12-05 | 1982-06-14 | Sakae Yoshida | Completely combusting furnace |
| JPH0221119A (ja) * | 1988-07-06 | 1990-01-24 | Yoshio Adachi | ゴミの焼却方法 |
| JPH0220591U (ja) * | 1988-07-25 | 1990-02-09 |
-
1991
- 1991-11-22 JP JP1991096096U patent/JPH073139Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Patent Citations (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS5795513A (en) * | 1980-12-05 | 1982-06-14 | Sakae Yoshida | Completely combusting furnace |
| JPH0221119A (ja) * | 1988-07-06 | 1990-01-24 | Yoshio Adachi | ゴミの焼却方法 |
| JPH0220591U (ja) * | 1988-07-25 | 1990-02-09 |
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH073139Y2 (ja) | 1995-01-30 |
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