JPH059738A - 強誘電性セラミツクス薄膜の製造方法 - Google Patents

強誘電性セラミツクス薄膜の製造方法

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JPH059738A
JPH059738A JP3156866A JP15686691A JPH059738A JP H059738 A JPH059738 A JP H059738A JP 3156866 A JP3156866 A JP 3156866A JP 15686691 A JP15686691 A JP 15686691A JP H059738 A JPH059738 A JP H059738A
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JP
Japan
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thin film
source material
substrate
gas
reaction chamber
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JP3156866A
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English (en)
Inventor
Keiichirou Kashiwabara
慶一朗 柏原
Hiromi Ito
博巳 伊藤
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Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 安全でかつ毒性の低いPbソース原料を用い
て、工業上実用的なCVD法により、強誘電性セラミッ
クスの薄膜を製造することができる方法を提供する。 【構成】 PbTiO3 、PZTおよびPLZT等の鉛
を含む強誘電性セラミックスの薄膜を化学気相成長法に
より基板上に形成する方法であって、Pbのソース原料
として、Pbのβ−ジケトン錯体を用いる。一例とし
て、Pbのソース原料としてジピバロイルメタナト鉛、
Zrのソース原料として四第3ブトキシジルコニウム、
およびTiのソース原料としてテトライソプロポキシチ
タンを用いることができる。なお、図1はこの発明の方
法を実施するためのCVD装置を示している。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、鉛を含む誘電体の薄
膜を形成する方法に関し、特に、チタン酸鉛(PbTi
3 )、チタン酸ジルコン酸鉛(PZT)およびチタン
酸ジルコン酸ランタン鉛(PLZT)のような強誘電性
セラミックスの薄膜を形成する方法に関する。
【0002】
【従来の技術】PbTiO3 、PZTおよびPLZTの
ような強誘電性セラミックスは、圧電素子、焦電素子お
よび電気光学素子等に利用される。これらの用途は、振
動子、フィルタおよび赤外線センサ等、多岐にわたって
いる。また最近、強誘電性セラミックスは、DRAMま
たは不揮発性RAMのキャパシタを形成するための誘電
材料として注目されてきている。
【0003】強誘電性セラミックスの電子デバイスへの
応用に当たって、その薄膜を形成する技術が必要不可欠
である。従来、これらの薄膜を形成するために、スパッ
タ法が用いられてきた。しかしながら、この方法は、低
い堆積速度、表面欠陥の生成、および膜における化学量
論的な制御の困難性というような欠点を有している。
【0004】一方、特開昭59−42392には、液相
において鉛を含む強誘電性セラミックスの前駆体を形成
する方法が開示されている。この方法では、Pbのソー
ス原料として一般式Pb(OCOR)2 で示される化合
物が用いられ、ジルコニウムおよびチタンのソース原料
として、ジルコニウムアルコキシドおよびチタンアルコ
キシドがそれぞれ用いられる。これらのソース原料が加
熱とともに混合されると、セラミックスの前駆体が生成
される。前駆体の有機溶媒溶液を基板に塗布した後、加
熱処理することによってセラミックスの薄膜を形成する
ことができる。また、特開平2−6335には、PZT
の薄膜をゾル−ゲル法を用いて形成する方法が開示され
ている。この方法において、鉛アルコキシドまたは酢酸
鉛、ジルコニウムアルコキシド、チタンアルコキシド、
エタノールアミンならびにアルコールから本質的になる
混合物が基板上に塗布され、かつゲル化のために乾燥さ
れる。ゲル化された混合物を焼成することによって、基
板上にPZTの薄膜が形成される。これらの方法は、操
作が簡単な上に、膜の化学量論的制御を可能にする。加
えて、基板に塗布する混合物の濃度および/または混合
物の塗布回数を変えることによって、膜厚を変更するこ
とができる。しかしながら、これらの方法で、比較的薄
い膜(たとえば2000Å以下の厚み)を形成すること
は困難である。さらに、これらの方法は必ずしも良好な
段差被覆を与えることができず、かつ、しばしば堆積層
に粗い表面をもたらす。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】CVD法は、上述した
ような欠点を解消するために有望である。たとえば、ソ
ース原料として塩化鉛(PbCl2 )および塩化チタン
(TiCl4 )を用いるCVD法により、白金基板上に
PbTiO3 薄膜が形成された(Japanese J
ournal of Applied Physics
Vol.21,No.10,Oct.,1982 p
p.L655−L656)。図3は、この報告に示され
ているCVD装置の模式図である。PbCl2 が満たさ
れた石英ボート31は、炉32内でガス導入口37の近
くに載置され、かつ数枚の白金基板33を保持する他の
石英ボート35は、石英ボート31の後方に置かれる。
炉32内には、TiCl4 が満たされたバブラー34か
らキャリアArガスとともにTiCl4 が供給され、さ
らには酸素ガスが沸騰される水バブラー36を通じて供
給される。TiCl4 およびPbCl2 が酸化された結
果、基板33上にPbTiO3 膜が堆積される。この方
法は、従来のスパッタ法に比べてより高い堆積速度で、
より平滑な表面を有する膜を形成することができる。し
かしながら、この方法は、501℃の高い融点を有する
PbCl2 の気化が困難である上、PbCl2 およびC
lにより膜が汚染されるという問題を有する。
【0006】これに対し、ソース原料として有機金属化
合物を用いたPbTiO3 薄膜の合成が報告された(日
本セラミックス協会学術論文誌96[6]687−93
(1988))。この方法において、Pbのソース原料
にはテトラエチル鉛(以下PbEtと略記)が用いら
れ、かつTiのソース原料にはイソプロポキシチタン
(以下i−POTと略記)が用いられた。図4は、報告
されたCVD装置の模式図である。バブラー41および
42にそれぞれ収容されたi−POTおよびPbEt
は、リボンヒータ43aで加熱された配管43bを通じ
て、N2 キャリアガスによって反応室47に導かれた。
反応室47はロータリーポンプ46によって排気するこ
とができた。原料混合ガスは、ノズル48から、ヒータ
45によって加熱された基板44上に吹付けられた。基
板の温度500℃〜600℃において、PbTiO3
が得られた。また、上記方法と同様に有機金属化学気相
成長法(MOCVD法)を用いるPZT薄膜の形成が報
告された(Japanese Journal of
Applied Physics Vol.29,N
o.4,April,1990,pp.718−72
2)。この報告では、上述したPbおよびTiのソース
原料の他に、ジルコニウムのソース原料として、ジルコ
ニウムテトライソプロポキシド(以下POZと略記)ま
たは、ジルコニウムテトラジピバロイルメタン(以下Z
r(DPM)4 と略記)が用いられた。ソース原料系と
して、PbEt−POZ−POTおよびPbEt−Zr
(DPM)4 −POTの2つの系が試験された。それぞ
れの系において、3つのソース原料は、40〜100m
l/minの速度のキャリアガスによって運ばれかつ混
合された。原料混合ガスが500℃ないし650℃に加
熱された基板上に運ばれた結果、PZT薄膜が100な
いし1000Å/minの堆積速度で生成された。これ
らのMOCVD法は、相対的に薄く、平滑な表面を有す
る膜を、より高い堆積速度で形成することができ、か
つ、膜の化学量論的組成を制御することができる。しか
しながら、これらの方法においてPbのソース原料とし
て用いられるPbEtは、強い毒性を有する。したがっ
て、これらの方法は、特に人体への安全性の見地から工
業上実用的でない。また、POZまたZr(DPM)4
を昇華させるために165〜175℃の温度が必要であ
るため、CVD装置において原料ソース供給系の構造が
複雑になった。原料ソースを昇華させるための温度は常
温に近ければ近いほどよい。
【0007】一方、特公平3−19299には、プラズ
マ気相法による誘電体膜の形成方法が開示されている。
この方法は、常圧で行なわれるCVD法に比べてより低
い温度で膜の堆積を達成することができる一方、プラズ
マによる素子の損傷および製造装置の複雑さというよう
な欠点を有する。また、この公報には、Pbのソース原
料として、PbまたはPbO、Tiのソース原料として
TiCl4 を用いたPbTiO3 薄膜の堆積が具体例と
して示されている。しかしながら、この具体例は上に述
べたようにCl汚染の問題を有する。さらに、この公報
には誘電体セラミックスを形成するためのソース原料と
して、他の適切な具体例が示されていない。
【0008】この発明の目的は、安全でかつ毒性の低い
Pbソース原料を使用した工業上実用的なCVD法によ
り、強誘電性セラミックスの薄膜を製造することができ
る方法を提供することにある。
【0009】この発明の他の目的は、より常温に近い温
度で気化するソース原料が使用されたCVD法により、
強誘電性セラミックスの薄膜を調製することができる方
法を提供することにある。
【0010】この発明の他の目的は、良好な段差被覆を
与えることができる強誘電性セラミックスの製造方法を
提供することにある。
【0011】この発明の他の目的は、相対的に薄く、平
滑に表面を有する薄膜を比較的高い堆積速度で形成する
ことができ、かつ膜中のClの汚染なしに、膜の化学量
論的組成を制御できる方法を提供することにある。
【0012】この発明の他の目的は、比較的簡単な構造
のCVD装置によって強誘電性セラミックスの薄膜を形
成することができる方法を提供することにある。
【0013】
【課題を解決するための手段】本発明者らの研究の結
果、Pbソース原料としてPbのβ−ジケトン錯体を用
いるCVD法により、望ましい強誘電性セラミックスの
薄膜がより安全に製造できることが見出された。すなわ
ち、この発明に従う強誘電性セラミックス薄膜の製造方
法は、組成式: Pbx ・La1-x ・Zry ・Ti1-y・O3 (式中、0<x≦1、0≦y≦1) で示される強誘電性セラミックスの薄膜をCVD法によ
り基板上に形成する方法であって、Pbのソース原料と
して、Pbのβ−ジケトン錯体を用いることを特徴す
る。
【0014】Pbのβ−ジケトン錯体は、構造式:
【0015】
【化1】
【0016】で示すことができる化合物を含み得る。P
bのβ−ジケトン錯体の好ましい例として、アセチルア
セトナト鉛(上式中R1 =CH3、R2 =CH3 )、ジ
ピバロイルメタナト鉛(上式中R1 =C(CH3 3
2 =C(CH3 3 )、ヘプタフルオロブタノイルピ
バロイルメタナト鉛(上式中R1 =C3 7 、R2 =C
(CH3 3 )およびヘキサフルオロアセチルアセトナ
ト鉛等を挙げることができる。また、Pbのβ−ジケト
ン錯体の特に好ましい例として、ジピバロイルメタナト
鉛を挙げることができる。
【0017】加えて、Zrソース原料として、25℃、
1atmで液体のジルコニウムアルコキシド(Zr(O
R)4 )を用いることができる。ジルコニウムアルコキ
シドは、たとえば、ジルコニウムメトキシド、ジルコニ
ウムエトキシド、ジルコニウムプロポキシドおよびジル
コニウムブトキシドからなる群から選択することができ
る。ジルコニウムアルコキシドの特に好ましい例とし
て、四第3ブトキシジルコニウムを挙げることができ
る。
【0018】さらに、Tiソース原料として、25℃、
1atmで液体のチタンアルコキシド(Ti(OR)′
4 )を用いることができる。チタンアルコキシドは、た
とえば、チタンメトキシド、チタンエトキシド、チタン
プロポキシドおよびチタンブキシドからなる群から選択
することができる。特に好ましいチタンアルコキシドと
して、テトライソプロポキシチタンを挙げることができ
る。
【0019】加えて、ソース原料の酸化剤として酸素お
よびオゾンの少なくともいずれかを用いることができ
る。
【0020】この発明に従う強誘電性セラミックス薄膜
の製造方法は、Pbのソース原料ならびにLa、Zrお
よびTiからなる群から選択された少なくとも1つのソ
ース原料をそれぞれ気化する工程と、気化されたソース
原料を混合する工程と、原料混合ガスを加熱された基板
上に吹付ける工程とを備えることができる。さらに、原
料混合ガスは、酸素およびオゾンの少なくともいずれか
と混合され基板上に吹付けることができる。
【0021】
【作用】ソース原料として用いられるPbのβ−ジケト
ン錯体は、毒性が低いため、その取扱いに伴なう危険性
は低い。Pbのβ−ジケトン錯体は、従来のソース原料
と比べて相対的に低い融点を有する(たとえば、ジピバ
ロイルメタナト鉛の場合、131℃)ため、その気化を
相対的に低温で容易に行なうことができる。CVD法に
おいて、気化されたPbのβ−ジケトン錯体は、ほとん
ど分解されることなく、基板上に到達させることができ
る。このような点から、Pbのβ−ジケトン錯体は工業
上実用的である。また、1atm、25℃で液体のジル
コニウムアルコキシドおよびチタンアルコキシドは、安
全であり、かつ常温により近い温度で気化させることが
できる。これらも工業上実用的である。
【0022】この発明に従うこれらのソース原料を用い
ることによって比較的低温で高い蒸気圧の原料ガスを基
板に供給することができる。原料ガスの分解は抑制され
る。このため、CVD法により、再現性よく、高い堆積
速度で薄膜を形成することができる。また、低温(特に
室温近く)での蒸気圧制御は容易であるため、CVD装
置の構造(特に原料供給系)が簡単になる。上記ソース
原料を用いるCVD法は、相対的に薄く、平滑な表面を
有する膜をより高い堆積速度で形成することができ、か
つ膜の化学量論的組成を制御することができる。そし
て、良好な段差被覆が得られる。
【0023】加えて、酸化剤としてオゾンを用いれば、
その強い酸化力のため、化学反応に必要な温度を下げる
ことができる。したがって、オゾンを用いない場合より
も、より低い温度で基板を保持することができる。この
ことは、使用できる基板材料の範囲を拡大させる。
【0024】
【実施例】この発明に従う第1の実施例について以下に
説明する。図1は、この実施例に用いられるCVD装置
を模式的に示す。CVDを行なうための反応室6内で、
基板4がサセプタ20に取付けられる。反応室6には、
基板を加熱するための赤外線ヒータ5が設けられる。反
応室6は、ロータリーポンプ7aおよびメカニカルブー
スタポンプ7bを備える真空ポンプにより排気すること
ができる。また、反応室6は、バルブ10jおよびガス
流量制御装置11cを有する配管系を介して酸素または
オゾンの供給装置と接続される。さらに反応室6は、配
管系を介してソース原料を収容するためのタンク1、2
および3と接続される。Pbソース原料を収容するため
のタンク1には、バルブ10cおよびガス流量制御装置
11aを有する配管系を介してN2 供給装置8aが接続
される。タンク1は、バルブ10aを有する配管系を介
して反応室6のノズル18に接続される。N2 を供給す
る配管系とPbソース原料を供給する配管系の間には、
バルブ10bを有するバイパスが設けられる。同様に、
Zrソース原料を収容するためのタンク2は、バルブ1
0fおよびガス流量制御装置11bを介してN2 供給装
置8bに接続され、かつバルブ10dを介してノズル1
8に接続される。バルブ10eを有するバイパスも上述
と同様に設けられる。さらに、Tiソース原料を収容す
るためのタンク3は、バルブ10iおよびガス流量制御
装置11dを介してN2 供給装置8cに接続され、か
つ、バルブ10gを介してノズル18に接続される。バ
ルブ10hを有するバイパスも上述と同様に設けられ
る。タンク1、2および3からそれぞれ延びる配管系は
ノズル18に到るまでに合流している。、また、原料を
供給するための配管系は、リボンヒータ19によって加
熱することができる。
【0025】上記CVD装置を用いてPZT薄膜を以下
のようにして形成する。反応室6内には、白金製の基板
4が配置される。タンク1内には、純度99.5%以上
のジピバロイルメタナト鉛が収容され、120℃〜15
0℃の温度に保持される。また、タンク2内には、純度
99.99%の四第3ブトキシジルコニウム(Zr(O
−t−C4 9 4 )が収容され、かつ30℃〜50℃
の温度に保持される。タンク3内には、純度99.99
9%のテトライソプロポキシチタン(Ti(O−i−C
3 7 4 )が収容され、30℃〜50℃の温度に保持
される。なお、これらのソース原料は市販品として入手
することができる。反応室6内の圧力は、真空ポンプ7
aにより10-3Torr以下にまで下げられる。基板4
は、赤外線ヒータ5によって600〜700℃の温度に
まで加熱される。バルブ10c、10fおよび10iを
開いて、タンク1、2および3にN2 供給装置8a〜c
(N2 ボンベ)から、それぞれN2 ガスを導入する。こ
のとき、バルブ10a、10dおよび10gを開くこと
により、各タンク内の原料ソースは気化され、かつN2
キャリアガスで反応室6に運ばれる。同時に、酸素ガス
(半導体グレードのもの)または、オゾンガス(オゾン
濃度50〜95g/Nm3 )が、バルブ10jを介して
反応室6に供給される。キャリアN2 ガスの流量は、マ
スフローコントローラまたはフローメータを備えるガス
流量制御装置11a、11bおよび11dによって、5
0〜150sccm、典型的には100sccmに調節
される。酸素ガスおよびオゾンを含む気体の流量は、マ
スフローコントローラまたはフローメータを備えるガス
流量制御装置11cによって、500〜1000scc
m、典型的には600〜800sccmに調節される。
また、リボンヒータ19により原料供給系は、50〜2
00℃に保持される。3つのソース原料ガスは、反応室
6に到るまでに混合される。混合物はノズル18を介し
て600℃〜700℃に加熱された基板4に吹付けられ
る。原料混合ガスは、反応室6内で酸素またはオゾンと
混合され、かつ酸化される。その結果、50〜200Å
/minの堆積速度でPZT薄膜が基板上に形成され
る。なお、堆積中の反応室6の真空度は0.5〜3To
rr、典型的には1〜2Torrである。膜厚は堆積時
間を変えることによって調整することができる。
【0026】以下に第2の実施例について説明する。図
2に示すCVD装置には、第1の実施例のCVD装置に
Laの供給系がさらに付加えられている。Laソース原
料を供給するためのタンク14は、バルブ10kを有す
る配管系を介して反応室6のノズル18に接続され、か
つバルブ10mおよびガス流量制御装置11eを有する
配管系を介してN2 供給装置8dと接続される。他の原
料供給系と同様に、バルブ10lを有するバイパスが設
けられている。図2に示す装置の他の部分は、図1に示
す装置と同じである。タンク14には、トリジピバロイ
ルメタナトランタン(La(DPM)3 )が収容され、
175℃〜180℃の温度に保持される。その他のタン
クには第1の実施例と同じ原料が収容され、同じ温度で
保持される。第1の実施例と同様にして、流量50〜1
50sccm、典型的には100sccmのキャリアN
2 ガスがPb、Zr、TiおよびLaのソース原料にそ
れぞれ吹込まれる。またリボンヒータ19により原料供
給系は50〜200℃に保持される。ソース原料は気化
されかつ反応室6に到るまでに混合される。第1の実施
例と同様に、混合原料ガスがO2 ガスまたはオゾンと混
合されて600℃〜700℃に加熱された基板に吹付け
られる。その結果、50〜200Å/minの堆積速度
でPLZTの薄膜が基板上に形成される。堆積中の真空
度は0.5〜3Torr、典型的には1〜2Torrで
ある。膜厚は堆積時間を変えることによって調整するこ
とができる。
【0027】以上PZTおよびPLZTの形成について
説明したが、Pbのβ−ジケトン錯体(たとえば、ジピ
バロイルメタナト鉛)およびチタンアルコキシド(たと
えば、テトライソプロポキシチタン)で、上述と同様に
してPbTiO3 薄膜を容易に形成することができる。
また、基板として白金以外に、Si、Mgoおよび窒化
チタン等を使用することができる。
【0028】
【発明の効果】この発明は、CVD法において、Pbソ
ース原料として安全で毒性の低いPbのβ−ジケトン錯
体を用いる。したがって、この発明によれば、安全でか
つ工業上実用的なCVD法により、強誘電性セラミック
ス薄膜を形成することができる。さらに、この発明はZ
rおよびTiのソース原料として常温に近い温度で気化
するアルコキシドを採用する。この発明によれば、比較
的低い温度で高い蒸気圧の原料ガスを分解させることな
く基板に供給することができる。このため、CVD法に
より、再現性よく、高い堆積速度で薄膜を形成すること
ができる。また、特に室温近くでのソース原料の蒸気圧
制御は容易であるため、CVD装置の構造(特に原料供
給系)が簡単になる。この発明に従うCVD法は、相対
的に薄く、平滑な表面を有する膜をより高い堆積速度で
形成することができ、かつ膜の化学量論的組成を制御す
ることができる。得られる段差被覆も良好である。。加
えて、酸化剤としてオゾンを用いれば、その強い酸化力
のため、化学反応に必要な温度を下げることができる。
したがって、オゾンを用いない場合よりも、より低い温
度で基板を保持することができる。このことは、使用で
きる基板材料の範囲を拡大させる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施例に用いられるCVD装置を示す模
式図である。
【図2】第2の実施例に用いられるCVD装置を示す模
式図である。
【図3】従来のCVD法に用いられる装置の模式図であ
る。
【図4】他の従来例に用いられるCVD装置の模式図で
ある。
【符号の説明】
1、2、3、14 タンク 4 基板 5 赤外線ヒータ 6 反応室 7a 真空ポンプ 8a〜d N2 供給装置 10a〜m バルブ 11a〜e ガス流量制御装置
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成4年9月8日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0025
【補正方法】変更
【補正内容】
【0025】上記CVD装置を用いてPZT薄膜を以下
のようにして形成する。反応室6内には、白金製の基板
4が配置される。タンク1内には、純度99.5%以上
のジピバロイルメタナト鉛が収容され、120℃〜15
0℃の温度に保持される。また、タンク2内には、純度
99.99%の四第3ブトキシジルコニウム(Zr(O
−t−C4 9 4 )が収容され、かつ30℃〜50℃
の温度に保持される。タンク3内には、純度99.99
9%のテトライソプロポキシチタン(Ti(O−i−C
3 7 4 )が収容され、30℃〜50℃の温度に保持
される。なお、これらのソース原料は市販品として入手
することができる。反応室6内の圧力は、真空ポンプ7
aにより10-3Torr以下にまで下げられる。基板4
は、赤外線ヒータ5によって600〜700℃の温度に
まで加熱される。バルブ10c、10fおよび10iを
開いて、タンク1、2および3にN2 供給装置8a〜c
(N2 ボンベ)から、それぞれN2 ガスを導入する。こ
のとき、バルブ10a、10dおよび10gを開くこと
により、各タンク内の原料ソースは気化され、かつN2
キャリアガスで反応室6に運ばれる。同時に、酸素ガス
(半導体グレードのもの)または、オゾンガス(オゾン
濃度50〜95g/Nm3 )が、バルブ10jを介して
反応室6に供給される。キャリアN2 ガスの流量は、マ
スフローコントローラまたはフローメータを備えるガス
流量制御装置11a、11bおよび11dによって、
〜200sccm、典型的には100〜200sccm
に調節される。酸素ガスおよびオゾンを含む気体の流量
は、マスフローコントローラまたはフローメータを備え
るガス流量制御装置11cによって、500〜1000
sccm、典型的には600〜800sccmに調節さ
れる。また、リボンヒータ19により原料供給系は、5
0〜200℃に保持される。3つのソース原料ガスは、
反応室6に到るまでに混合される。混合物はノズル18
を介して600℃〜700℃に加熱された基板4に吹付
けられる。原料混合ガスは、反応室6内で酸素またはオ
ゾンと混合され、かつ酸化される。その結果、50〜2
00Å/minの堆積速度でPZT薄膜が基板上に形成
される。なお、堆積中の反応室6の真空度は0.5〜3
Torr、典型的には1〜2Torrである。膜厚は堆
積時間を変えることによって調整することができる。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0026
【補正方法】変更
【補正内容】
【0026】以下に第2の実施例について説明する。図
2に示すCVD装置には、第1の実施例のCVD装置に
Laの供給系がさらに付加えられている。Laソース原
料を供給するためのタンク14は、バルブ10kを有す
る配管系を介して反応室6のノズル18に接続され、か
つバルブ10mおよびガス流量制御装置11eを有する
配管系を介してN2 供給装置8dと接続される。他の原
料供給系と同様に、バルブ10lを有するバイパスが設
けられている。図2に示す装置の他の部分は、図1に示
す装置と同じである。タンク14には、トリジピバロイ
ルメタナトランタン(La(DPM)3 )が収容され、
175℃〜180℃の温度に保持される。その他のタン
クには第1の実施例と同じ原料が収容され、同じ温度で
保持される。第1の実施例と同様にして、流量0〜20
sccm、典型的には100〜200sccmのキャ
リアN2 ガスがPb、Zr、TiおよびLaのソース原
料にそれぞれ吹込まれる。またリボンヒータ19により
原料供給系は50〜200℃に保持される。ソース原料
は気化されかつ反応室6に到るまでに混合される。第1
の実施例と同様に、混合原料ガスがO2 ガスまたはオゾ
ンと混合されて600℃〜700℃に加熱された基板に
吹付けられる。その結果、50〜200Å/minの堆
積速度でPLZTの薄膜が基板上に形成される。堆積中
の真空度は0.5〜3Torr、典型的には1〜2To
rrである。膜厚は堆積時間を変えることによって調整
することができる。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0027
【補正方法】変更
【補正内容】
【0027】以上PZTおよびPLZTの形成について
説明したが、Pbのβ−ジケトン錯体(たとえば、ジピ
バロイルメタナト鉛)およびチタンアルコキシド(たと
えば、テトライソプロポキシチタン)で、上述と同様に
してPbTiO3 薄膜を容易に形成することができる。
また、基板として白金以外に、Si、MgOおよび窒化
チタン等を使用することができる。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 【請求項1】 組成式: Pbx ・La1-x ・Zry ・Ti1-y・O3 (式中、0<x≦1、0≦y≦1) で示される強誘電性セラミックスの薄膜を化学気相成長
    法により基板上に形成する方法であって、Pbのソース
    原料として、Pbのβ−ジケトン錯体を用いることを特
    徴する、強誘電性セラミックス薄膜の製造方法。
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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5572052A (en) * 1992-07-24 1996-11-05 Mitsubishi Denki Kabushiki Kaisha Electronic device using zirconate titanate and barium titanate ferroelectrics in insulating layer
DE19549129C2 (de) * 1995-03-06 2001-10-31 Hyundai Electronics Ind Verfahren zur Ausbildung einer (100)-orientierten PLT Dünnschicht
US6841489B2 (en) 2002-03-05 2005-01-11 Fujitsu Limited Method of manufacturing a semiconductor device and method of forming a film
JP2009073858A (ja) * 1997-05-14 2009-04-09 Qinetiq Ltd 化学気相成長前駆物質
KR20190072786A (ko) * 2017-12-18 2019-06-26 한국세라믹기술원 세라믹 박막의 제조방법 및 그 제조장치

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