JPH0597857A - ポルフイリン誘導体とその用途 - Google Patents
ポルフイリン誘導体とその用途Info
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- JPH0597857A JPH0597857A JP3323597A JP32359791A JPH0597857A JP H0597857 A JPH0597857 A JP H0597857A JP 3323597 A JP3323597 A JP 3323597A JP 32359791 A JP32359791 A JP 32359791A JP H0597857 A JPH0597857 A JP H0597857A
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Abstract
特定の臓器特に癌への親和性に優れ、正常組織からの排
出速度が速く光毒性を低減させることができ、しかもチ
タンサファイアレーザー(670nm以上600nm以
下の波長)の使用が可能であるポルフィリン誘導体を合
成・探索し、光物理化学的診断治療(PDT)に適した
光増感剤を提供することを目的とする。 【構成】 本発明は、アルコキシポルフィリンアミノ酸
誘導体およびそれらの金属錯体、ならびに血液由来のプ
ロトポルフィリンより合成誘導体化したアルデヒド基担
持クロリン類に付加あるいは縮合させて得られたポルフ
ィリン誘導体で構成される。
Description
その用途、特に新規なポルフィリンおよび金属ポルフィ
リン誘導体を有効成分とする光物理化学的診断用および
治療用の増感剤および/または光物理化学による癌の診
断および治療に用いる薬剤に関する。
断治療(PDT)が行われている。これはある種のポル
フィリン化合物を静脈注射などの方法により投与し、癌
組織に保持させた後、レーザー光を照射して癌組織のみ
を選択的に破壊するというものである。PDTは、ポル
フィリンの癌組織に保持される時間が正常組織に比べて
長いという性質と光増感作用を持つという2つの性質を
利用している。過去13年間に世界中で3000人以上
の人々がPDTによる悪性腫瘍の治療を受けており、癌
治療法の1つとして定着しつつある。PDTにより良好
な治療成績が報告されている癌種は、網膜癌、皮膚癌、
食道癌、表在性膀胱癌、初期の肺癌など多岐に渡ってい
る。
てヘマトポルフィリン誘導体(HPD)およびそのエー
テル体および/またはエステル体の二量体である。HP
Dはヘマトポルフィリンを酢酸中硫酸処理し、さらに
0.1N水酸化ナトリウムで処理して得られる混合物で
ある。二量体はHPDの疎水性の高い成分を主として含
んでおり、HPDとともに複雑な混合物であり活性成分
が不明である。また成分比が一定でないために治療効果
が極めて不安定である。
誘導体として、R1が低級アルキル基、R2が4級アン
モニウム塩誘導体であるものが特開平1−246286
号、昭63−145283号、昭62−205082号
および昭62−167783号に、R1としてエーテル
結合を持った誘導体であるものが特開昭62−2499
86号、昭62−246580号、昭62−24657
9号および昭62−205081号に、そしてJ.F.
Evensenらにより[Br.J.Cancer,5
5,483(1987)]に開示されている。また、ク
ロリン誘導体が特開平1−250381号、昭63−2
90881号、昭62−5986号、昭62−5985
号、昭62−5924号、昭62−5912号、昭58
−981号および昭57−185220号に、ポルフィ
リンダイマー誘導体が米国特許4649151号(19
87)、特開昭62−63586号および昭60−50
0132号に、ポルフィリン金属錯体が特開平1−22
1382号、昭63−104987号および昭57−3
1688号に開示されている。我々も種々検討し、クロ
リン誘導体を特開昭61−7279号および昭60−9
2287号に、ポルフィリン金属錯体を特開平2−13
8280号、平2−76881号、昭62−18266
3号、昭62−174079号および昭61−8318
5号に、バクテリオクロリン誘導体を特開昭63−19
6586号に開示してきた。しかしながら、PDT用の
増感剤として用いるには上記化合物では合成、安定性、
水溶性の面において実用化が困難であった。
過性の問題もある。HPDやその二量体は最大吸収波長
が630nmであり、モル吸光係数も3000と低い。
630nmの光では組織透過性が悪く、PDTの治療効
果が5〜10mmの表層癌に限定されてしまっている。
在最もよく使用されている色素レーザーは安定性が悪
く、運用上取扱いが難しい。最近注目を集めているチタ
ンサファイアレーザーを用いれば運用がかなり簡単にな
る。しかしこのレーザーを用いると670nm以上60
0nm以下の吸収波長に限られ、630nm付近の吸収
波長を持つHPDやその二量体に適用できない。
を引き起こすことが知られている。このため薬剤投与
後、皮膚などの正常組織が光増感作用で破壊されないよ
うに患者を長期間暗所に閉じ込めておかなければならな
い。HPDおよびその二量体は正常組織からの排出速度
が遅いので長いときには6週間以上も光過敏症が残るこ
ともある。現在使用されている薬剤はこうした多くの問
題点を抱えておりHPDおよびその二量体に代わる新し
い薬剤の開発が強く望まれている。そこで上記薬剤が持
つ欠点を克服するものとして単一化合物でありかつより
長波長領域(650〜800nm)に吸収を持つ化合物
が第2世代の薬物として提案されている。現在フタロシ
アニンなどのアザポルフィリン類、クロリン・バクテリ
オクロリンなどのポルフィリン類、テキサフィリンなど
の環拡張型ポルフィリン類などさまざまな化合物がHP
Dやその二量体に代わる薬剤として研究されている。
分であり安定かつ癌組織に対する良好な集積性を維持し
たまま、正常組織からは排出速度が速く光毒性を低減さ
せ、しかもできうればチタンサファイアレーザー(67
0nm以上600nm以下の波長)の使用が可能である
ポルフィリン誘導体を探索し、PDTに適した光増感剤
を提供することを目的として、種々の研究を重ねた。
[特開平2−138280号、米国出願375482号
(1989)、欧州出願89112955.3号(19
89)]の中で多官能性基を有する特定の側鎖を結合さ
せたある種の金属ポルフィリン誘導体、およびポルフィ
リン誘導体ならびに血液由来のプロトポルフィリンより
合成誘導体化したクロリン類にある種のアルコキシル基
あるいは種々の官能基を持つ基、アミノ酸残基を有する
特定の側鎖を結合させると、単一成分で、癌組織に対し
て優れた集積性と正常組織より良好な排出性を、しかも
金属ポルフィリン誘導体については600nm以下、合
成クロリン化誘導体については670nm以上の吸収波
長を持ち、かつ良好なPDT効果を有することを見出し
た。
フィリンとアルブミンの混液の紫外線吸収(UV)スペ
クトルを分析したところ、スペクトルの動向が特定臓器
特に癌への親和性と一定の法則があることを見出した。
ものであって、その要旨は 一般式 (I) 化1 (式中、R1はCH(OR)CH3、 R2はアミノ酸
から水素を除いた残基、Rはアルキル、 Mは2H、G
a、Zn、Pd、In、Sn)で示されるポルフィリン
化合物またはそれらの金属錯体。 一般式 (II) 化2 (式中、R3はCH=CH2、CH(OR)CH3、C
HO、CH=NOHまたはCH2OH、 R4はCH=
X、C(OH)OSO2Na、CH(SCH2−COO
H)2、CH(OR)2または化5、 XはO、C(C
N)2、N−WまたはC(Y)Z、 WはOH、OCO
CH3またはNH−E、 EはH、アルキル、COC5
H4N、CONH2、CSNH2、COOCH3、CO
CH2NCl(CH3)2またはC(NH2)=NH、
YはHまたはアルキル、ZはNO2またはCOF、あ
るいは化6で示す環状構造、 Fはメチル、フェニル、
アミノフェニルまたはヨノンの残基、 R2はOH、ア
ミノ糖またはアミノ酸から水素を除いた残基、 Rはア
ルキル)で示されるポルフィリン化合物に存する。(但
し、式中、4つのテトラピロール環のうちA及びB環の
側鎖の官能基がそれぞれ入れ替わった位置異性体も含
む。)
ルキル」なる語は炭素数20以下、好ましくは炭素数1
〜18のアルキル(例えばメチル、エチル、ヘキシル、
オクチル、デシル、ウンデシル、ドデシル、テトラデシ
ル、オクタデシル等)を意味する。「アミノ酸」なる語
は必須アミノ酸を意味する。
によって製造することができる。一般式(I)に対応す
るポルフィリン化合物にあっては、R1を有するものを
構成し(工程a)、ついでそのまま次の工程cに進むか
またはこれに金属を導入し(工程b)、得られたポルフ
ィリン化合物およびそれらの金属錯体のR2にアミノ酸
の残基を結合せしめる(工程c)。また必ずしも工程
(a)、(b)、(c)と順次反応せしめる必要もな
く、例えば工程(b)、(a)、(c)または工程
(a)、(c)、(b)のように工程順が代わっても良
い。
リン化合物にあっては、まずR2を有するものを構成し
(工程d)、ついでこれをR4特にアルデヒド基を有す
る化合物に誘導体化し(工程e)、得られたクロリン誘
導体に種々の化合物を付加または縮合させ(工程f)、
そして必要あらばアミノ糖やアミノ酸の残基を結合せし
める(工程c)。
E.Falk著[Porphyrins and Me
talloporphyrins](Elsevier
発行、1975年)およびD.Dolphin著[Th
e Porphyrins](Academic Pr
ess発行、1978年)等に記載された常套の方法に
よってこれを行うことができる。
フィリン化合物およびそれらの金属錯体であるものは、
特開昭61−7279号、特開昭61−83185号、
特許公報昭63−13997号、特開平2−76881
号、特開平2−138280号および特願平2−168
4990号に記載された方法に従ってこれを調製すれば
良い。すなわち工程(a)についてはポルフィリン化合
物(I)のR1側鎖にRを導入すればよく、あらかじめ
(I)のBr誘導体を調製し、これとアルコール類の水
酸基との間で反応を進行させるか、またはルイス酸を用
いて反応させることが好ましいが、これにとらわれるこ
とはない。工程(b)については通常、金属の塩化物、
酢酸塩、硫酸塩、硝酸塩等を使用してこれを行う。金属
の種類としては、燐光寿命をのばす効果があるGa、Z
n、Pd、In、Snなどがあげられる。またこの金属
導入工程(b)は(a)工程の前後を問わず、必要に応
じ調製して良い。例えば、先ず金属導入工程(b)を行
い、ついで金属ポルフィリン化合物のBr誘導体を調製
しこれとアルコール類との間で反応させるか、またはル
イス酸を用いてアルコール類との反応(工程a)を進行
させても何ら問題はない。人為的に合成する代わりに、
植物や動物のような天然資源からこれを採取してもよ
い。
合物およびその金属錯体を次にアミノ酸の残基の結合工
程(c)に付す。すなわち、R2が水酸基であるポルフ
ィリン化合物またはその金属錯体(I)にアミノ酸を反
応させて、R2がアミノ酸担持ポルフィリン化合物また
はその金属錯体(I)を製造する。このものは泉屋ら著
[ペプチド合成の基礎と実験](丸善発行、1985
年)等に記載された常套の方法によってこれを行うこと
ができ、特開昭64−61481号、特開平2−768
81号、特開平2−138280号および特願平2−1
68499号に記載された方法に従ってこれを調製すれ
ばよい。人為的に合成する代わりに、植物や動物のよう
な天然資源からこれを採取してもよい。
にアミノ酸の残基を導入すればよいから、(I)のR2
側鎖のカルボキシル基とアミノ酸のアミノ基との間で反
応を進行させることが好ましく、このため前者のカルボ
キシル基および/または後者のアミノ基を常套の反応性
基に変換したり、両者に存在する反応に関与することが
好ましくない官能基を適宜に保護することが考慮されて
よい。なお、いずれの場合も適宜脱水剤や脱酸剤のよう
な反応促進剤や縮合剤の使用も考慮されてよい。
およびそれらの金属錯体(I)の調製を更に具体的に説
明する。例えば、R2が水酸基を持ったポルフィリン化
合物およびその錯体(特開昭61−7279号、昭61
−83185号、特許公報昭63−13997号、特開
平2−76881号、特開平2−138280号または
特願平2−168499号)にアミノ酸 メチルエステ
ル等を溶媒中で縮合剤[例えばジシクロヘキシルカルボ
ジイミド(DCC)や水溶性カルボジイミド(WS
C)]等を用いて反応せしめて、R2の側鎖にアミノ化
合物が結合したポルフィリン化合物またはそれらの金属
錯体(I)を得る。その具体例としては以下のものを挙
げることができる。
ル)−デューテロポルフィニル ジアスパラギン酸(以
下C3−DP−diAspと言う) (2)2、4−ビス(1−ブトキシエチル)−デューテ
ロポルフィニル ジアスパラギン酸(以下C4−DP−
diAspと言う) (3)2、4−ビス(1−ペンチルオキシエチル)−デ
ューテロポルフィニルジアスパラギン酸(以下C5−D
P−diAspと言う) (4)2、4−ビス(1−ヘキシルオキシエチル)−デ
ューテロポルフィニルジアスパラギン酸(以下C6−D
P−diAspと言う) (5)2、4−ビス(1−オクチルオキシエチル)−デ
ューテロポルフィニルジアスパラギン酸(以下C8−D
P−diAspと言う) (6)2、4−ビス(1−デシルオキシエチル)−デュ
ーテロポルフィニルジアスパラギン酸(以下C10−D
P−diAspと言う) (7)2、4−ビス(1−ブトキシエチル)−Ga−デ
ューテロポルフィニルジアスパラギン酸(以下C4−G
a−DP−diAspと言う) (8)2、4−ビス(1−ペンチルオキシエチル)−G
a−デューテロポルフィニル ジセリン (以下C5−
Ga−DP−diSerと言う) (9)2、4−ビス(1−ペンチルオキシエチル)−G
a−デューテロポルフィニル ジアスパラギン酸(以下
C5−Ga−DP−diAspと言う) (10)2、4−ビス(1−ヘキシルオキシエチル)−
Ga−デューテロポルフィニル ジアスパラギン酸(以
下C6−Ga−DP−diAspと言う) (11)2、4−ビス(1−ヘプチルオキシエチル)−
Ga−デューテロポルフィニル ジアスパラギン酸(以
下C7−Ga−DP−diAspと言う) (12)2、4−ビス(1−オクチルオキシエチル)−
Ga−デューテロポルフィニル ジグリシン(以下C8
−Ga−DP−diGlyと言う) (13)2、4−ビス(1−オクチルオキシエチル)−
Ga−デューテロポルフィニル ジセリン(以下C8−
Ga−DP−diSerと言う) (14)2、4−ビス(1−オクチルオキシエチル)−
Ga−デューテロポルフィニル ジアスパラギン酸(以
下C8−Ga−DP−diAspと言う) (15)2、4−ビス(1−オクチルオキシエチル)−
Ga−デューテロポルフィニル ジグルタミン酸(以下
C8−Ga−DP−diGluと言う) (16)2、4−ビス(1−オクチルオキシエチル)−
Ga−デューテロポルフィニル ジチロシン(以下C8
−Ga−DP−diTyrと言う) (17)2、4−ビス(1−ノニルオキシエチル)−G
a−デューテロポルフィニル ジアスパラギン酸(以下
C9−Ga−DP−diAspと言う) (18)2、4−ビス(1−デシルオキシエチル)−G
a−デューテロポルフィニル ジアスパラギン酸(以下
C10−Ga−DP−diAspと言う) (19)2、4−ビス(1−ドデシルオキシエチル)−
Ga−デューテロポルフィニル ジアスパラギン酸(以
下C12−Ga−DP−diAspと言う) (20)2、4−ビス(1−ヘキシルオキシエチル)−
Zn−デューテロポルフィニル ジアスパラギン酸(以
下C6−Zn−DP−diAspと言う) (21)2、4−ビス(1−ヘキシルオキシエチル)−
Pd−デューテロポルフィニル ジアスパラギン酸(以
下C6−Pd−DP−diAspと言う) (22)2、4−ビス(1−ヘキシルオキシエチル)−
In−デューテロポルフィニル ジアスパラギン酸(以
下C6−In−DP−diAspと言う) (23)2、4−ビス(1−ヘキシルオキシエチル)−
Sn−デューテロポルフィニル ジアスパラギン酸(以
下C6−Sn−DP−diAspと言う) (24)2、4−ビス(1−デシルオキシエチル)−Z
n−デューテロポルフィニル ジアスパラギン酸(以下
C10−Zn−DP−diAspと言う) (25)2、4−ビス(1−デシルオキシエチル)−P
d−デューテロポルフィニル ジアスパラギン酸(以下
C10−Pd−DP−diAspと言う) (26)2、4−ビス(1−デシルオキシエチル)−I
n−デューテロポルフィニル ジアスパラギン酸(以下
C10−In−DP−diAspと言う) (27)2、4−ビス(1−デシルオキシエチル)−S
n−デューテロポルフィニル ジアスパラギン酸(以下
C10−Sn−DP−diAspと言う)
るポルフィリン化合物であるものは、前述のa工程に記
載された方法に従ってこれを調製すれば良い。またR3
のアルデヒド基以下に記載の化合物については、プロト
ポルフィリン ジメチルエステル(以下PP−Meと言
う)を光化学反応処理して1−ヒドロキシ−2−ホルミ
ルエチリデン−プロトポルフィリン ジメチルエステル
(以下フォトプロトポルフィリン ジメチルエステルと
言う)を調製し(工程e)、次いでこれを還元後、過ヨ
ウ素酸等の酸化剤で2−ホルミル−4−ビニル−デュー
テロポルフィリンジメチルエステル(以下スピログラフ
ィスポルフィリン ジメチルエステルと言う)とする
(工程d)。(ただし、4つのテトラピロール環のうち
AおよびB環の側鎖の官能基がそれぞれ入れ替わった4
−ホルミル−2−ビニル体も含む。)クロリン化工程
(e)については光化学反応を利用するのが好ましく、
R4がアルデヒド基を有するクロリン化合物(フォトプ
ロトポルフィリン)を得る。人為的に合成する代わり
に、植物や動物のような天然資源からこれを採取しても
よい。
化合物を付加および/または縮合工程(f)に付す。す
なわちR4がアルデヒド基であるポルフィリン化合物
(II)に、亜硫酸水素ナトリウム、メルカプタール、
アルコール等を反応させて付加体ポルフィリン化合物
を、またヒドロキシルアミン、ヒドラジン、マロン酸誘
導体等を反応させて縮合体ポルフィリン化合物を製造す
る。このものは一般有機化学実験書中[アルコール、ヒ
ドロキシルアミン、ヒドラゾン、セミカルバゾン、アミ
ノチオフェノール、マロン酸エステル等とアルデヒド化
合物との付加または縮合反応]に記載された常套の方法
によってこれを行うことができる。なお、いずれの場合
も適宜脱水剤や脱酸剤のような反応促進剤や縮合剤の使
用も考慮されてよい。
(II)の調製を更に具体的に説明する。例えばR4が
アルデヒド基を持ったクロリン化合物(フォトプロトポ
ルフィリン誘導体)に亜硫酸水素ナトリウム等を溶媒中
で反応せしめ、亜硫酸水素ナトリウムが付加したポルフ
ィリン化合物(II)を得る。一方、フォトプロトポル
フィリン誘導体にアミノ基を持つ化合物(例えばヒドロ
キシルアミン、ヒドラジン誘導体、セミカルバジド、ア
ミノチオフェノール等)や活性水素基を持つ化合物(例
えばマロンニトリル、バルビツール酸、アセトン、アセ
トフェノン、アミノアセトフェノン、ヨノン等)を溶媒
中で縮合剤(例えばピリジン、ピペリジン、酸、アルカ
リ等)を用いて反応せしめて、R4の側鎖にこれらの化
合物が縮合したポルフィリン化合物(II)を得る。そ
の具体例としては以下のものを挙げることができる。
−ホルミルエチリデン−プロトポルフィリン ジメチル
エステル(フォトプロトポルフィリン ジメチルエステ
ル)亜硫酸水素ナトリウム付加物(以下NaHSO3−
P−Meと言う) (29)フォトプロトポルフィリン ジメチルエステル
酢酸メルカプタール(以下HOAcS−P−Meと言
う) (30)フォトプロトポルフィリン ジエチルアセター
ル(以下EtO−Pと言う) (31)2−(1−ヘキシルオキシエチル)−3−ヒド
ロキシ−4−ホルミルエチリデン−プロトポルフィリン
(C6−フォトプロトポルフィリン)(以下C6−Pと
言う) (32)C6−フォトプロトポルフィリン ジアスパラ
ギン酸(以下C6−P−diAspと言う) (33)2−(1−デシルオキシエチル)−3−ヒドロ
キシ−4−ホルミルエチリデン−プロトポルフィリン
(C10−フォトプロトポルフィリン)(以下C10−
Pと言う) (34)C10−フォトプロトポルフィリン ジアスパ
ラギン酸(以下C10−P−diAspと言う) (35)フォトプロトポルフィリン オキシム(以下N
OH−Pと言う) (36)2−ホルミル−3−ヒドロキシ−4−ホルミル
エチリデン−プロトポルフィリン(スピログラフィスフ
ォトプロトポルフィリン)(以下SPと言う) (37)フォトプロトポルフィリン 塩化トリメチルア
セトヒドラゾン(以下G’THZ−Pと言う) (38)フォトプロトポルフィリン ヒドロオキサム酸
(以下N2OH−Pと言う (39)スピログラフィスフォトプロトポルフィリン
ジオキシム(以下2NOH−SPと言う) (40)フォトプロトポルフィリン 酢酸オキシム(以
下NOAc−Pと言う) (41)フォトプロトポルフィリン t−ブチルヒドラ
ゾン(以下tBuHZ−Pと言う) (42)フォトプロトポルフィリン グアニルヒドラゾ
ン(以下GHZ−Pと言う) (43)フォトプロトポルフィリン ニコチン酸ヒドラ
ゾン(以下NHZ−Pと言う) (44)フォトプロトポルフィリン ニコチン酸ヒドラ
ゾン ジアスパラギン酸(以下NHZ−P−diAsp
と言う) (45)フォトプロトポルフィリン 炭酸ヒドラゾン
(以下CHZ−Pと言う) (46)フォトプロトポルフィリデン バルビツール酸
(以下BA−Pと言う) (47)フォトプロトポルフィリン セミカルバゾン
(以下NH2CONHN−Pと言う) (48)フォトプロトポルフィリン チオセミカルバゾ
ン(以下NH2CSNHN−Pと言う) (49)フォトプロトポルフィリン ベンゾチアゾール
(以下BT−Pと言う) (50)フォトプロトポルフィリン マロンニトリル
(以下MCN−Pと言う) (51)フォトプロトポルフィリデン ニトロメチレン
(以下NO2−Pと言う) (52)フォトプロトポルフィリデン ニトロエチレン
(以下MeNO2−Pと言う) (53)フォトプロトポルフィリデン ニトロプロピレ
ン(以下EtNO2−Pと言う) (54)フォトプロトポルフィリデン アセトン(以下
Me2CO−Pと言う) (55)フォトプロトポルフィリデン アセトン ジア
スパラギン酸(以下Me2CO−P−diAspと言
う) (56)フォトプロトポルフィリデン ヨノン ジアス
パラギン酸(以下Io−P−diAspと言う) (57)フォトプロトポルフィリデン ヨノンオキシム
ジアスパラギン酸(以下NOH−Io−P−diAs
pと言う) (58)フォトプロトポルフィリデン アセトフェノン
(以下PhCO−Pと言う) (59)フォトプロトポルフィリデン アミノアセトフ
ェノン(以下NH2PhCO−Pと言う) (60)フォトプロトポルフィリニルオキシム アミノ
グルコース(以下NOH−P−NHgluと言う)
製剤の製造は自体公知法により行われ、本発明による誘
導体を適当な緩衝液で溶解するだけでよい。好適な添加
物として例えば医薬的に認容できる溶解補助剤(例えば
有機溶媒)、pH調製剤(例えば酸、塩基、緩衝液)、
安定剤(例えばアスコルビン酸)、賦形剤(例えばグル
コース)、等張化剤(例えば塩化ナトリウム)などが配
合されても良い。
必要十分な特性すなわち長燐光寿命、アルブミンに対す
る親和性、特定臓器特に癌に対する特異的集積性、光殺
細胞効果、吸収波長、水溶性、純度などを充分満足して
いるものである。本発明による薬剤の良好な水溶性は、
高濃度溶液(50mg/ml)の製造を可能とし、更に
本発明による薬剤は試験管内だけでなく生体内でも高い
安定性を示す。一般に、PDT用薬剤として適用するた
めには本発明の薬剤を1mg〜5mg/kg体重の量で
投与するのが望ましい。
ィリン骨格の側鎖にアルコキシ残基・アミノ酸残基、ま
たはアルデヒド残基およびその付加体・縮合体あるいは
ポルフィリン骨格内に金属錯体を有する点に化学構造上
の特徴を有し、その結果種々の生理学的もしくは薬理学
的特性を発揮する。
的に集積し、かつ癌細胞からの排泄が遅い。なお、正常
な臓器や細胞からは速やかに排泄されるため、それらに
損傷を与えることはない。元来、ポルフィリン誘導体の
殆んどのものは光に対して強い作用を有するが、本発明
に従ってポルフィリン誘導体の側鎖に多官能性化合物残
基を導入することによって正常組織からの排泄性を高め
るとともに、光毒性の発現を極力抑制するようデザイン
した誘導体が可能となった。また、ポルフィリンをクロ
リン誘導体化して波長がレッドシフトすることにより治
療効果の深達度をはかることができた。これらの特性
(癌親和性、光殺細胞効果、吸収波長、水溶性)に基づ
き、本発明のポルフィリン誘導体は特定の臓器、特に癌
や悪性腫瘍に対するPDT薬剤として有用である。
9号に掲げた方法により合成した。出発原料としてプロ
トポルフィリン ジメチルエステル(以下PP−Meと
言う)5gを用い、これに10%臭化水素酸/酢酸30
mlを加え一昼夜撹拌した。続いて反応溶液を減圧濃縮
し、残渣にアルコール類(例えばヘキシルアルコールC
6H13OH)18mlを加えて、室温下、一昼夜撹拌
反応した。(ポルフィリン誘導体へのアルコール残基の
導入)反応後、残渣を2N水酸化カリウム/エタノール
溶液60mlを加えて加水分解を行った。(エステルの
ケン化) 1N塩酸で中和後、クロロホルムにて分液し、クロロホ
ルム層を減圧濃縮した。濃縮物をシリカゲルカラムクロ
マトグラフィー(溶離液;n‐ヘキサン−酢酸エチル
ステップワイズ法)にて精製して、2,4−ビス(1−
ヘキシルオキシエチル)−デューテロポルフィリンを得
た。(3.3g) 得られたアルコキシ体全量を常法によりジシクロヘキシ
ルアミン(DCHA)でDCHA塩とした。本DCHA
塩全量をクロロホルム30mlおよびアセトニトリル1
5mlを加えて溶解した。次いでアスパラギン酸 ジメ
チルエステル[Asp(OMe)2]塩酸塩3gを加
え、撹拌下にWSC1.8gを徐々に加えて2時間反応
せしめた。反応後、反応液を水洗、分液後クロロホルム
層を減圧濃縮した。得られた濃縮物をメタノール−酢酸
エチル−n‐ヘキサンにて再結晶化を行い、2,4−ビ
ス(1−ヘキシルオキシエチル)−デューテロポルフィ
ニルジアスパラギン酸 テトラメチルエステルを得た。
得られたアミド体全量を常法により、2N水酸化カリウ
ム/エタノ−ル溶液で加水分解を行い目的物の粗結晶を
得た。次いで、この粗結晶をオクチルシリカゲル
(C8)中圧高速分取液体クロマトグラフィー[溶離
液;メタノール−水(9:1)]にて精製を行い、2.
4−ビス(1−ヘキシルオキシエチル)−デューテロポ
ルフィニル ジアスパラギン酸[C6−DP−diAs
p(4)]を得た。(3.43g、全収率40.6%)
9号に掲げた方法を改良して合成した。出発原料として
PP−Me30gを用い、ガリウム錯体化後、これに1
0%臭化水素酸/酢酸300mlを加え一昼夜撹拌し
た。続いて反応溶液を減圧濃縮し、残渣にメタノール2
00mlを加えて、室温下、一昼夜撹拌反応した。(ポ
ルフィリン誘導体へのメトキシ基の導入)水を加えて赤
紫色沈殿物を生成せしめ濾取した。(30g) 沈殿物にアルコール類(例えばデシルアルコールC10
H23OH)150mlを加えて、ルイス酸(例えば塩
化第二スズ)触媒下、加温撹拌反応した。(メトキシポ
ルフィリン誘導体へのアルコール残基の交換反応) 反応後、反応液を抽出減圧濃縮し、残渣を2N水酸化カ
リウム/エタノール溶液60mlを加えて加水分解を行
った。(エステルのケン化) 1N塩酸で中和後、一昼夜冷蔵庫で静置すると赤紫色の
沈殿が生成した。沈殿物を濾取し、シリカゲルカラムク
ロマトグラフィー(溶離液;n‐ヘキサン−酢酸エチル
ステップワイズ法)にて精製して、2,4−ビス(1
−デシルオキシエチル)−デューテロポルフィリンのガ
リウム錯体を得た。(14.4g) 得られた錯体全量を実施例1と同様にアミド化、加水分
解、精製の操作を行い、2,4−ビス(1−デシルオキ
シエチル)−Ga−デューテロポルフィニルジアスパラ
ギン酸[C10−Ga−DP−diAsp(18)]を
得た。(15.7g、全収率25.5%)
yrins、Academic Press発行、Vo
l.1.303(1978)]に準じて合成した。PP
−Me100gをクロロホルム10lに溶解し、光照射
下一週間反応させた。(ポルフィリンからクロリン誘導
体化)反応後減圧濃縮し、残渣を得た。得られた残渣を
シリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶離液:n‐ヘ
キサン−クロロホルム)にて精製して、1(3)−ヒド
ロキシ−2(4)−ホルミルエチリデン−プロトポルフ
ィリン ジメチルエステル(フォトプロトポルフィリン
ジメチルエステル、以下P−Meと言う)を得た。(5
0.0g)続いて、これをピリジン・メタノール混液中
で加水分解して暗緑色結晶のフォトプロトポルフィリン
(以下Pと言う)を得た。(43.0g、全収率47.
4%)
0mlに溶解し、撹拌下に30%亜硫酸水素ナトリウム
水溶液30mlを徐々に加え3時間反応させた。反応液
を20%クエン酸溶液で中和後、クロロホルムで抽出し
水洗後減圧濃縮した。得られた濃縮物をメタノール−酢
酸エチル−n‐ヘキサンにより結晶化を行い、NaHS
O3−P−Me(28)を得た。(50mg、14.3
%)
以外は実施例1と同様に処理し、合成中間体としてヘキ
シルアルコールからは2−(1−ヘキシルオキシエチ
ル)−4−ビニル−デューテロポルフィリンを、デシル
アルコールからは2−(1−デシルオキシエチル)−4
−ビニル−デューテロポルフィリンをそれぞれ4g得
た。得られたモノアルコキシ体全量を実施例3と同様に
して光照射反応を行い後処理し、C6−P(31)およ
びC10−P(33)を得た。(0.88g、21.0
%および1.1g、6.5%) これら光酸化反応物
[31(0.8g)、33(1.0g)]をそれぞれ別
々に実施例1と同様に操作し、アミド化ならびに加水分
解処理し、C6−P−diAsp(32)およびC10
−P−diAsp(34)を別々に得た。(450m
g、42.3%および160mg、12.3%)
に溶解し、室温撹拌下に30%ヒドロキシルアミン塩酸
塩溶液を加えて30分間反応せしめた。反応後、反応液
にクロロホルムを加え、水洗分液後クロロホルム層を減
圧濃縮した。得られた濃縮物をメタノール−酢酸エチル
−n‐ヘキサンにて再沈殿を行い、NOH−P(35)
を得た。(250mg、81.3%)
撹拌下に5%ナトリウムボロハイドライドのメタノール
溶液20mlを滴下後30分間反応せしめた。反応後、
反応液に10%クエン酸水溶液を加え、水洗分液後クロ
ロホルム層を減圧濃縮した。得られた濃縮物をジオキサ
ン100mlに溶解し、10%過ヨウ素酸ナトリウム水
溶液10mlおよび3%塩酸40mlを加え、室温で1
8時間放置した。反応溶液中に再結晶した紫色結晶を濾
取し、水洗乾燥後クロロホルム120mlに溶解し、光
照射下48時間反応させた。反応後減圧濃縮し、残渣を
得た。得られた残渣をシリカゲルクロマトグラフィー
(溶離液;クロロホルム−アセトン)にて精製し、SP
ジメチルエステル150mgを得た。得られたSPジ
メチルエステル全量をピリジン30mlに溶解し、10
%水酸化ナトリウム水溶液5mlを加えて加水分解し、
20%クエン酸水溶液にて中和後クロロホルムを加え、
水洗分液後クロロホルム層を減圧濃縮した。得られた濃
縮物を酢酸エチル−n‐ヘキサンにて再沈殿を行い、S
P(36)を得た。(120mg、12.5%)
下にジラード試薬T400mgを加えて1時間反応せし
めた。反応後、反応液に20%クエン酸水溶液とクロロ
ホルムを加え、水洗分液後クロロホルム層を減圧濃縮し
た。得られた濃縮物をメタノール−酢酸エチル−n‐ヘ
キサンにて再沈殿を行い、G’THZ−P(37)を得
た。(200mg、79.9%)
ゼンスルホヒドロキサミン酸300mgと1N水酸化ナ
トリウム4mlを加えて18時間反応せしめた。反応
後、反応液に20%クエン酸水溶液とクロロホルムを加
え、水洗分液後クロロホルム層を減圧濃縮した。得られ
た濃縮物をメタノール−酢酸エチル−n‐ヘキサンにて
再沈殿を行い、N2OH−P(38)を得た。(60m
g、19.0%)
ル500mgをピリジン100mlに溶解し、室温撹拌
下に30%ヒドロキシルアミン塩酸塩水溶液10mlを
加えて30分間反応せしめた。反応後、反応液に20%
クエン酸水溶液とクロロホルムを加え、水洗分液後クロ
ロホルム層を減圧濃縮した。得られた濃縮物を酢酸エチ
ル−n‐ヘキサンにて再沈殿を行い、NOH−SP ジ
メチルエステル450mgを得た。得られたNOH−S
P ジメチルエステルを常法により加水分解を行った。
1N塩酸で中和後、クロロホルムにて分液し、クロロホ
ルム層を減圧濃縮した。得られた濃縮物をメタノール−
酢酸エチル−n‐ヘキサンにて再沈殿を行い、2NOH
−SP(39)を得た。(180mg、35.9%)
lに溶解し、室温撹拌下に無水酢酸1mlを加えて6時
間反応せしめた。反応後、反応液にクロロホルムを加
え、水洗分液後クロロホルム層を減圧濃縮した。得られ
た濃縮物を酢酸エチル−n‐ヘキサンにて再沈殿を行
い、NOAc−P(40)を得た。(60mg、19.
0%)
にt‐ブチルヒドラジン400mgおよび10%アミノ
グアニジン塩酸塩水溶液4mlをそれぞれ別々に加えて
18時間反応せしめた。反応後、それぞれの反応液にク
ロロホルムを加え、水洗分液後クロロホルム層を減圧濃
縮した。得られたそれぞれの濃縮物を酢酸エチル−n‐
ヘキサンにて再沈殿を行い、tBuHZ−P(41)お
よびGHZ−P(42)を得た。(80mg、35.7
%および190mg、87.2%)
ヒドラジド730mgおよびカルバジン酸 メチルエス
テルをそれぞれ別々に加えて50℃加温撹拌下3時間反
応せしめた。反応後、それぞれの反応液に20%クエン
酸水溶液とクロロホルムを加え、水洗分液後クロロホル
ム層を減圧濃縮した。得られたそれぞれの濃縮物をメタ
ノール−酢酸エチル−n‐ヘキサンにて再沈殿を行い、
NHZ−P(43)およびCHZ−P(45)を得た。
(33mg、13.8%および130mg、58.0
%)
CHA塩とした。本DCHA塩全量をクロロホルム50
mlおよびアセトニトリル25mlを加えて溶解した。
次いでアスパラギン酸 ジメチルエステル塩酸塩930
mgを加え、撹拌下に、WSC1.5gを徐々に加えて
反応せしめた。反応後、反応液を水洗分液後クロロホル
ム層を減圧濃縮した。得られた濃縮物をピリジンに溶解
し、常法により10%水酸化ナトリウム水溶液にて加水
分解を行った。20%クエン酸水溶液で中和後クロロホ
ルムを加え、水洗分液後クロロホルム層を減圧濃縮し
た。得られた濃縮物をメタノール−酢酸エチル−n‐ヘ
キサンにて再沈殿を行い、NHZ−P−diAsp(4
4)を得た。(870mg、71.0%)
にバルビツール酸150mgおよびマロンニトリル20
mlをそれぞれ別々に加えて30分間反応せしめた。反
応後、それぞれの反応液に20%クエン酸水溶液とクロ
ロホルムを加え、水洗分液後クロロホルム層を減圧濃縮
した。得られたそれぞれの濃縮物を酢酸エチル−n‐ヘ
キサンにて再沈殿を行い、BA−P(46)およびMC
N−P(50)を得た。(20mg、11.2%および
50mg、30.9%)
に塩酸セミカルバジド200mgおよび塩酸チオセミカ
ルバジド400mgをそれぞれ別々に加えて50分間反
応せしめた。反応後、それぞれの反応液に20%クエン
酸水溶液とクロロホルムを加え、水洗分液後クロロホル
ム層を減圧濃縮した。得られたそれぞれの濃縮物をピリ
ジン−クロロホルム−酢酸エチル−n‐ヘキサンにて再
沈殿を行い、NH2CONHN−P(47)およびNH
2CSNHN−P(48)を得た。(160mg、7
3.0%および70mg、31.2%)
ベンゼンチオール10mlを加えて60℃加温撹拌下1
8時間反応せしめた。反応後、反応液に20%クエン酸
水溶液とクロロホルムを加え、水洗分液後クロロホルム
層を減圧濃縮した。得られた濃縮物を酢酸エチル−n‐
ヘキサンにて再沈殿を行い、BT−P(49)を得た。
(350mg、98.9%)
ニトロメタン、ニトロエタンおよびニトロプロパンをそ
れぞれ別々に8mlずつ加え、さらにナトリウムエチラ
ートを600mgずつ添加し、それぞれ85分間、70
分間、24時間反応せしめた。反応後、それぞれの反応
液に20%クエン酸水溶液とクロロホルムを加え、水洗
分液後クロロホルム層を減圧濃縮した。得られたそれぞ
れの濃縮物をクロロホルム−酢酸エチル−n‐ヘキサン
にて再沈殿を行い、NO2−P(51)、MeNO2−
P(52)およびEtNO2−P(53)を得た。(6
0mg、56.0%、40mg、36.5%および70
mg、62.5%)
の混液に溶解し、室温撹拌下に10%水酸化ナトリウム
水溶液365mlを加えた。次に20%クエン酸水溶液
にて中和した後クロロホルムを加え、水洗分液後クロロ
ホルム層を減圧濃縮した。得られた濃縮物をクロロホル
ム−酢酸エチル−n‐ヘキサンにて再沈殿を行い、Me
2CO−P(54)を得た。(2.6g、85.0%)
DCHA塩とした。本DCHA塩全量をクロロホルム5
0mlおよびアセトニトリル25mlを加えて溶解し
た。次いでアスパラギン酸 ジメチルエステル塩酸塩3
05gを加え、撹拌下に、WSC3.0gを徐々に加え
て反応せしめた。反応後、反応液を水洗分液後クロロホ
ルム層を減圧濃縮した。得られた濃縮物をピリジンに溶
解し、常法により10%水酸化ナトリウム水溶液にて加
水分解を行った。20%クエン酸水溶液で中和後クロロ
ホルムを加え、水洗分液後クロロホルム層を減圧濃縮し
た。得られた濃縮物をメタノール−酢酸エチル−n‐ヘ
キサンにて再沈殿を行い、Me2CO−P−diAsp
(55)を得た。(870mg、24.6%)
拌下にβ−ヨノン8mlを加え、さらに10%水酸化ナ
トリウム水溶液を6ml加えて20分間反応せしめた。
反応後、反応液に20%クエン酸水溶液とクロロホルム
を加え、水洗分液後クロロホルム層を濃縮した。得られ
た残渣をシリカゲルクロマトグラフィー(溶離液;n‐
ヘキサン−酢酸エチル)にて精製し、Io−P ジメチ
ルエステル80mgを得た。得られたIo−P ジメチ
ルエステルをピリジンに溶解し、常法により10%水酸
化ナトリウム水溶液にて加水分解を行った。20%クエ
ン酸水溶液で中和後クロロホルムを加え、水洗分液後ク
ロロホルム層を減圧濃縮した。得られた濃縮物をメタノ
ール−酢酸エチル−n‐ヘキサンにて再沈殿を行い、I
o−P70mgを得た。得られたIo−Pを常法により
DCHA塩とした。本DCHA塩全量をクロロホルム1
0mlおよびアセトニトリル5mlを加えて溶解した。
次いでアスパラギン酸 ジメチルエステル塩酸塩70m
gを加え、撹拌下に、WSC50mgを徐々に加えて反
応せしめた。反応後、反応液を水洗分液後クロロホルム
層を減圧濃縮した。得られた濃縮物をピリジンに溶解
し、常法により10%水酸化ナトリウム水溶液にて加水
分解を行った。20%クエン酸水溶液で中和後クロロホ
ルムを加え、水洗分液後クロロホルム層を濃縮した。得
られた濃縮物をメタノ−ル−酢酸エチル−n‐ヘキサン
にて再沈殿を行い、Io−P−diAsp(56)を得
た。(56mg、35.0%)
をピリジン60mlに溶解し、50℃加温撹拌下ヒドロ
キシルアミン塩酸塩1.2gを加え、40分間反応せし
めた。反応後、反応液に20%クエン酸水溶液とクロロ
ホルムを加え、水洗分液後クロロホルム層を減圧濃縮し
た。得られた残渣をシリカゲルクロマトグラフィー(溶
離液;酢酸エチル−メタノール)にて精製し、NOH−
Io−P110mgを得た。得られたNOH−Io−P
を常法によりDCHA塩とした。本DCHA塩全量をク
ロロホルム20mlおよびアセトニトリル10mlを加
えて溶解し、次いでアスパラギン酸 ジメチルエステル
塩酸塩110mgを加え、撹拌下に、WSCl10mg
を徐々に加えて反応せしめた。反応後、反応液を水洗分
液後クロロホルム層を減圧濃縮した。得られた濃縮物を
エタノールに溶解し、常法により2N水酸化カリウム水
溶液にて加水分解を行った。20%クエン酸水溶液で中
和後クロロホルムを加え、水洗分液後クロロホルム層を
濃縮した。得られた濃縮物をメタノール−酢酸エチル−
n‐ヘキサンにて再沈殿を行い、NOH−Io−P−d
iAsp(57)を得た。(80mg、33.8%)
撹拌下にアセトフェノン5mlとp‐アミノアセトフェ
ノンをそれぞれ別々に加えた。10%水酸化ナトリウム
水溶液をそれぞれに6mlずつ加えて3時間反応せしめ
た。反応後、それぞれの反応液に10%水酸化ナトリウ
ム水溶液15mlを加え20%クエン酸水溶液にて中和
後クロロホルム抽出を行い、水洗分液後クロロホルム層
を減圧濃縮した。得られたそれぞれの濃縮物を酢酸エチ
ル−n‐ヘキサンにて再沈殿を行い、PhCO−P(5
8)およびNH2PhCO−P(59)を得た。(22
0mg、65.4%および180mg、52.6%)
解し、DCHA90mgをジエチルエーテル1.5ml
に溶解した液を加え常法にてDCHA塩とした。本DC
HA塩全量をジメチルホルムアミド18mlに溶解し、
10%塩酸D‐グルコサミン水溶液4mlを加え、50
℃加温撹拌下に2.5%DCCのクロロホルム溶液6m
lを徐々に加え2.5時間反応せしめた。反応後、反応
液に20%クエン酸水溶液とクロロホルムを加え、水洗
分液後クロロホルム層を減圧濃縮した。得られた濃縮物
をメタノール−クロロホルム−酢酸エチル−n‐ヘキサ
ンにて再沈殿を行い、NOH−P−NHglu(60)
を得た。(40mg、20.6%)
の測定結果の主なものを表1に示す。その代表例とし
て、C6−Pd−DP−diAsp(21)およびNO
H−P(35)ジメチルエステルのFAB質量分析スペ
クトルを図1および図2に示す。
た。その代表例として、C6−DP−diAsp(4)
およびC10−In−DP−diAsp(26)の1H
−NMRスペクトルを図3および図4に示す。
いは二量体を形成することが知られている。この性質は
アルブミン濃度を種々変えて分析を行うことで極大吸収
値の移動または吸光係数の変動がみられることで分か
る。したがって癌細胞との親和性を検討するには簡単な
スクリーニングテストである。アルブミン54mgを3
mlの生理食塩水に溶解し、1.8%濃度とする。次い
でこれを10倍希釈して0.18%とした液を公比3で
希釈して各アルブミン濃度(1.8、0.18、0.0
6、0.02、0.0066、0.0022%)の液を
調製した。一方、ポルフィリン誘導体1mgをリン酸緩
衝液(pH8.0)1mlに溶解し、生理食塩水で10
0mlにした。そしてアルブミン希釈液2mlとポルフ
ィリン溶液2mlを混合し、混液のアルブミン濃度を
0.9、0.09、0.03、0.01、0.003
3、0.0011%とし紫外線吸収スペクトル測定(3
50〜900nm)を行った。またアルブミン希釈液の
かわりに生理食塩水およびメタノ−ル溶液中でも同様に
測定した。これらの測定結果を表2に示す。その代表例
として、C10−Ga−DP−diAsp(18)の紫
外線吸収スペクトルを図5および図6に示す。
った。HGC−27細胞1×104個(1ml)をペト
リ皿(3.5cm)に入れ2日間培養した。各薬剤を種
々の濃度に調製し、先のペトリ皿に加え30分間培養
し、リン酸緩衝液で洗浄した。2〜3分放置後 col
d spot PICL−SX(halogen la
mp 150W)5分間(5.8mw/cm2)光照射
した。なお光照射は600nm以下の波長をカットして
行った。その後、48時間培養し、生存細胞数を計測し
た。一方、対照として光照射中アルミホイルにて光を遮
断した群を設けた。光細胞破壊破果はID50(50%
細胞増殖阻害率)により求めた。図7にC6−DP−d
iAsp(4)および図8にC10−Zn−DP−di
Asp(24)による細胞増殖阻害率のグラフを示す。
diAsp(18)およびNOH−P(35)注射液の
調製 C6−DP−diAsp(4)、C10−Ga−DP−
diAsp(18)およびNOH−P(35)5gをそ
れぞれ別々にリン酸緩衝液(pH8.0)90mlを加
えて溶解し、ついでpH調整のため0.1N水酸化ナト
リウム10mlを加えて全量をそれぞれ100ml(5
0mg/ml、pH7.3)とした。次いで無菌濾過を
行いながら無菌バイアルに5mlずつ分注し、PDT用
薬剤とした。さらに必要に応じ分注後、使用時まで凍結
保存した。
PLCにおける純度 実施例29で得られたC6−DP−diAsp(4)注
射液の適量をオクチルシリカゲル(C8)薄層板(RP
−8、メルク社製)上、メタノール−水混液(9:1)
を用いて展開した。その結果Rf0.5付近にのみスポ
ットを認めた。さらに、HPLC分析[カラム;ワコー
シル5C8 4.0×150mm、溶離液;メタノー
ル:水:酢酸(80:15:5)、流速;1.0ml/
min、検出波長:395nm]を行ったところ、Rt
6.3分に1本のピークを認め純度は90%以上であっ
た。
CおよびHPLCにおける純度 実施例29で得られたC10−Ga−DP−diAsp
(18)注射液の適量をオクチルシリカゲル(C8)薄
層板(RP−8、メルク社製)上、メタノール−水混液
(95:5)を用いて展開した。その結果Rf0.5付
近にのみスポットを認めた。さらに、HPLC分析[カ
ラム;ワコーシル5C8 4.0×150mm、溶離
液;メタノール:水:酢酸(85:10:5)、流速;
1.0ml/min、検出波長;405nm]を行った
ところ、Rt5.9分に1本のピークを認め純度は9
5.0%以上であった。
ける純度 実施例29で得られたNOH−P(35)注射液の適量
をオクタデシルシリカゲル(C18)薄層板(RP−1
8、メルク社製)上、メタノール−水混液(4:1)を
用いて展開した。その結果Rf0.5付近にのみスポッ
トを認めた。さらに、HPLC分析[カラム;ワコーシ
ル5C18 4.0×250mm、溶離液;メタノー
ル:水:酢酸(80:15:5)、流速;0.5ml/
min、検出波長;405nm]を行ったところ、Rt
7.8分に1本のピークを認め純度は96.0%以上で
あった。
diAsp(18)およびNOH−P(35)注射液の
in vitro中での安定性 C6−DP−diAsp(4)、C10−Ga−DP−
diAsp(18)およびNOH−P(35)注射液の
純度をそれぞれ経時的にTLC分析およびHPLC分析
することにより本薬剤のin vitro中での安定性
を評価した。実施例29に従って調製したC6−DP−
diAsp(4)、C10−Ga−DP−diAsp
(18)およびNOH−P(35)注射液をそれぞれ生
理食塩水で5倍に希釈し10mg/mlの濃度とし室
温、遮光下に静置し、本剤調製時、1日、1週間、およ
び1か月後に実施例32に準じて、各薬剤のTLCおよ
びHPLC純度を測定した。その結果、各測定時点での
各薬剤の化学的純度はTLC分析では4を除いてそれぞ
れ1スポット、HPLC分析では約95.0%、および
95.0%であり各薬剤は少なくとも1か月安定である
ことが分かった。なお4は少なくとも1週間は安定であ
った。
diAsp(18)およびNOH−P(35)注射液の
新鮮凍結血漿(in vivo)中での安定性 C6−DP−diAsp(4)、C10−Ga−DP−
diAsp(18)およびNOH−P(35)注射液の
血漿中での純度をそれぞれ経時的にTLC分析およびH
PLC分析することにより各薬剤の疑似in vivo
中での安定性を評価した。実施例29と同様に調製した
C6−DP−diAsp(4)、C10−Ga−DP−
diAsp(18)およびNOH−P(35)注射液を
生理食塩水でそれぞれ2.5倍に希釈し20mg/ml
の濃度とし、これと同量の新鮮凍結血漿を加えて(10
mg/ml、pH7.1)、体温(36.5℃)、遮光
下に静置し、各薬剤調製時、1日、1週間、2週間、3
週間および1か月後に実施例32に準じて、各薬剤のT
LCおよびHPLC純度を測定した。その結果、各測定
時点での各薬剤の化学的純度はTLC分析ではそれぞれ
1スポット、HPLC分析では約90.0%、95.0
%および95.0%であり各薬剤は少なくとも1か月間
安定であることが分かった。
の集積性、外部エネルギーに対する反応性ならびに癌細
胞の破壊作用を有し、しかも正常細胞に対して毒性を発
現することがないから、癌治療薬あるいは癌診断薬とし
て究めて有用である。
分析スペクトル(FAB−NBA)を示す図である。
析スペクトル(FAB−NBA)を示す図である。
ペクトル(1H−NMR)を示す図である。
磁気共鳴スペクトル(1H−NMR)を示す図である。
外線吸収スペクトルを示す図である。
外線吸収スペクトルを示す図である。
殖阻害率を示す図である。
後の細胞増殖阻害率を示す図である。
Claims (4)
- 【請求項1】 一般式 (I) 化1 (式中、R1はCH(OR)CH3、 R2はアミノ酸
から水素を除いた残基、Rはアルキル、 Mは2H、G
a、Zn、Pd、In、Sn)で示されるポルフィリン
化合物またはそれらの金属錯体。 【化1】 - 【請求項2】 一般式 (II) 化2 (式中、R3はCH=CH2、CH(OR)CH,、C
HO、CH=NOHまたはCH2OH、 R4はCH=
X、C(OH)OSO2Na、CH(SCH2−COO
H)2、CH(OR)2または化3、XはO、C(C
N)2、N−WまたはC(Y)Z、 WはOH、OCO
CH3またはNH−E、 EはH、アルキル、COC5
H4N、CONH2、CSNH2、COOCH3、CO
CH2NCl(CH3)2またはC(NH2)=NH、
YはHまたはアルキル、 ZはNO2またはCOF、
あるいは化4で示す環状構造、 Fはメチル、フェニ
ル、アミノフェニルまたはヨノンの残基、 R2はO
H、アミノ糖またはアミノ酸から水素を除いた残基、
Rはアルキル)で示されるポルフィリン化合物。(但
し、式中、4つのテトラピロール環のうちA及びB環の
側鎖の官能基がそれぞれ入れ替わった位置異性体も含
む。) 【化2】 【化3】 【化4】 - 【請求項3】 請求項1および2記載のポルフィリンお
よび金属ポルフィリン化合物からなる光物理化学的診断
用および/または治療用増感剤。 - 【請求項4】 癌の診断および/または治療に使用され
る請求項3記載の光物理化学用増感剤。
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|---|---|---|---|
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| JP32359791A Expired - Fee Related JP3191223B2 (ja) | 1991-10-04 | 1991-10-04 | ポルフィリン誘導体とその用途 |
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