JPH0597875A - 中枢神経系障害の治療に有用な天然給源からの高純度ホスフアチジルイノシトール及びその製造方法 - Google Patents

中枢神経系障害の治療に有用な天然給源からの高純度ホスフアチジルイノシトール及びその製造方法

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JPH0597875A
JPH0597875A JP4083127A JP8312792A JPH0597875A JP H0597875 A JPH0597875 A JP H0597875A JP 4083127 A JP4083127 A JP 4083127A JP 8312792 A JP8312792 A JP 8312792A JP H0597875 A JPH0597875 A JP H0597875A
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nervous system
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Enrico Ferrari
フエツラリ エンリコ
Pier Giuseppe Pagella
ジユセツペ パジエツラ ピエル
Stefano Maiorana
マイオラナ ステフアノ
Mario Brufani
ブルフアニ マリオ
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Mediolanum Farmaceutici SpA
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 a)少なくとも10重量%のホスファチジル
イノシトールを含む植物由来の粗材料を、そのイノシト
ールのヒドロキシ基に保護基を付与する試薬で処理し、
b)このように保護基の付与されたホスファチジルイノ
シトールを溶剤抽出によるか又はシリカゲルを用いたク
ロマトグラフィーによりその反応混合物から分離し、
c)ホスファチジル基を変性させない条件下で該保護基
を除去する、ことからなる神経系障害の治療に適する高
純度ホスファチジルイノシトールの製造方法、及び中枢
神経系障害の治療に適する薬剤組成物の製造のための9
8%を越える純度のホスファチジルイノシトールの使
用。 【効果】 本発明の高純度ホスファチジルイノシトール
は中枢神経系の抗抑欝性の強い刺激活性を有し、またこ
の活性は長期処置で持続する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は中枢神経系障害の治療に
有用な天然給源からの高純度ホスファチジルイノシトー
ル及びその製造方法に関する。
【0002】
【従来技術】従来、純粋なホスファチジルイノシトール
は、溶剤抽出や、シリカゲル−アルミナクロマトグラフ
カラム又はイオン交換樹脂(ジエチルアミノエチルセル
ロ−スなど)クロマトグラフカラムを通す繰返精製プロ
セスを包含する各種の技術の組み合わせにより得られて
いた。これらの操作は長い分離時間を必要とし、商業規
模の精製を行うことを許容しない複雑な溶剤混合物の使
用を必要とする。
【0003】他の技術(特願昭63−33389号を参
照)は、ジエチルアミノエチルセルロース、ジエチルア
ミノエチルセファロース、QAEセファデックス(QA
ESephadex)のようなイオン交換樹脂を用い,
これにホスファチジルイノシトールを吸収させることに
より複雑なホスファチド混合物からホスファチジルイノ
シトールを分離することを含んでいる。これに続いて、
ホスファチジルイノシトールに対するよりもアニオン交
換樹脂により高い親和性を有する塩水緩衝剤を含む溶剤
又は溶剤混合物をカラムに通すパーコレーションをさら
に行う。この技術は、2つの欠点を有する。即ち、第1
に、少量の生成物を精製するのに非常に多量の樹脂を必
要とし、第2に、分離力が非常に小さい。
【0004】トルエン中で自己消化されるイーストから
出発し、クロロホルム−メタノール混合物の助けにより
ホスホリピドの連続抽出を行うホスファチジルイノシト
ールのその他の製造方法が公知である。この方法は、多
量の有機溶剤を用い、また所望の生成物の収率は非常に
低い。
【0005】欧州特許EP第0288569号は、生物
学的物質から出発するホスファチジルイノシトールの製
造を開示しており、塩水中でその均質化を行い、さら
に、遠心分離、超遠心分離及びアルカリ性又は中性のプ
ロテアーゼの使用又はゲルクロマトグラフィーの使用に
よる一連の分離段階を行うようにしている。この方法は
非常に低いホスファチジルイノシトール含量を有する生
物学的生成物から出発しているので非常に低い生成物収
率となる欠点を有している。
【0006】次に他の公知の方法を示す: ◎動物由来又は植物由来の粗原料から出発するか又は微
生物から出発する1,2−ジアシル−3−グリセロホス
ファチジルイノシトールのような混合酸の製造(特願昭
63−157993号); ◎リパ−ゼを用いるホスホリピドの精製で、60〜70
%の純度の生成物を得る(特開昭62−48390
号)。
【0007】各種の合成方法も公知であり、その1つは
J.Med.Chem.、33、641〜646(19
90)(JKF)に報告されている。しかしながら、そ
のような方法により純粋なホスファチジルイノシトール
を得るには、非常に多くの段階を必要とし、収率は低
く、そして多くの場合、ラセミ化合物を分割して所望の
生成物を得る必要がある。これらの理由から、生成物は
商業的用途にほとんど適さない。
【0008】一方、抑欝障害のような中枢神経系の治療
に、三環式抗抑欝剤、特に、イミプラミンが広く使用さ
れることが公知である(L.S.Goodman&
A.Gilman、The Pharmacologi
cal BasisofTherapeutics、第
3版、第198〜204頁)。これらの薬剤は強い抗抑
欝活性を有している。しかしながら、これらは、高い毒
性、多くの反対兆候並びに望ましくない副作用などの重
大な欠点を呈する。
【0009】これらは、例えば、他の多くの薬剤、例え
ばMAOI(モノアミノオキシダーゼ抑制剤)、経口抗
凝血薬、鎮痛薬、血液拡張薬を妨害する;心筋梗塞の予
後でのその使用は止めた方がよく、低血圧、高血圧、頻
脈、動悸、不整脈、錯乱状態、協調欠如、振せん及び他
の神経学的な障害、血液学的障害、胃腸障害及び内分泌
障害をもたらすことがある。望ましくない副作用を考慮
すると、より信頼のある薬剤の必要が感じられる。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】我々は、既知の方法と
比較し、安価な天然産物(大豆レシチン)から出発し、
普通の薬剤や溶剤を用い、数少ないの簡単な段階により
商業的な量で製造できる利点を有するホスファチジルイ
ノシトールの製造方法を見いだした。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明に従うホスファチ
ジルイノシトールを製造する方法は、 a)少なくとも10重量%のホスファチジルイノシトー
ルを含む植物粗材料を、そのイノシトールのヒドロキシ
基に保護基を付与する試薬で処理すること; b)このように保護基の付与されたホスファチジルイノ
シトールを溶剤抽出によるか又はシリカゲルを用いたク
ロマトグラフィーによりその反応混合物から分離するこ
と; c)ホスファチジル基を変性させない条件下でヒドロキ
シ基の保護基を除去すること、 を特徴とする。
【0012】このようにして得られる生成物は、98%
を越えるホスファチジルイノシント−ル含量を有し、中
枢神経系障害及び特に記憶障害と抑欝障害の治療に効果
的である。発明に従う高純度のホスファチジルイノシト
ールの製造方法の特徴とさらに生成物の化学的及び薬物
学的特徴は、以下の記載によりさらに説明される。
【0013】本発明に従う方法で用いられる出発材料
(以下の記載においては『粗ホスファチジルイノシトー
ル』ともいう)は、商業的な大豆レシチン又は好ましく
は、少なくとも50重量%、好ましくは50〜60重量
%の含量までホスファチジルイノシトールを富化させた
生成物からなる植物物質である。
【0014】生成物は次の組成を有する: ホスファチジルイノシトール 50〜60重量% ホスファチジン酸 30〜40重量% ホスファチジルエタノ−ルアミン 0〜5重量% 該生成物は、12〜13%のホスファチジルイノシトー
ルを含む商業的な大豆レシチンから、又は約30%のホ
スファチジルイノシトールを含みホスファチジルコリン
を含まないあらかじめ富化した大豆レシチンから出発し
て得られる。
【0015】この粗材料を、次に示す段階により50〜
60%のホスファチジルイノシトール含量とする: ◎最初に重炭酸ナトリウム、重炭酸カリウム、炭酸ナト
リウム又は炭酸カリウムの存在下で、おそらくクラウン
エーテル(18−クラウン−6)の存在下、室温で、窒
素雰囲気下でメタノール、ベンゼン又はトルエン中の沃
化メチルにより処理する(これにより粗材料に含まれる
ホスファチジルエタノールアミンがホスファチジルコリ
ンに変換される); ◎95%エタノール、無水アルコール、メタノール又は
酢酸エチルのような溶剤による抽出により反応混合物か
らホスファチジルコリンを取り出す; ◎順次行う洗浄、脱水及び濃縮段階で、50〜60%の
ホスファチジルイノシトールを含む粗生成物を得る(そ
の後は前記ようにして処理する)。
【0016】粗ホスファチジルイノシトールを得るもう
1つの方法は、富化した大豆レシチン(ホスファチジル
イノシトール含量約30%を有する)を、重炭酸カリウ
ムの存在下で、室温で、窒素雰囲気下でクロロホルム中
のN−カルボエトキシフタルイミドと反応させることを
含む。この処理により、粗材料に含まれるホスファチジ
ルエタノールアミンはフタロイル−ホスファチジルエタ
ノールアミンに変換される。
【0017】それに続くエチルアルコールによるか又は
エチルアルコール−アセトン混合物による洗浄により、
該生成物は混合物から取り出され、50〜60%のホス
ファチジルイノシトールを有する粗原料が得られる。
【0018】本発明に従う高純度ホスファチジルイノシ
トールの製造方法においては、粗材料おそらく大豆レシ
チンその物が、以下に示す反応に従って、ヒドロキシ基
を保護する基をイノシトールに付与するための化学薬剤
でまず処理される:
【0019】
【化1】 保護基は、最後に、ホスファチジル基を変化させないま
まとする温和な条件下で除去可能でなければならない。
我々は、この目的に適した保護基付与化合物が、例えば
ジメチル−t−ブチルシリルクロリド、ヘキシルジメチ
ルシリルクロリド、トリメチルシリルクロリド及びアリ
ルブロミドであることを見い出した。反応は有機溶剤
中、室温で、窒素雰囲気下で起こる。溶剤として、無水
ピリジン、アセトニトリル、DMF及びDMSOが用い
ら得れる。
【0020】このように保護基の付与されたホスファチ
ジルイノシトールは、アセトン又はエチルアルコール−
アセトン混合物を用いる溶剤抽出によるか又はCHCl
3 :CH3 OHの80:20〜90:10混合物又はエ
チルエーテル:ヘキサンの50:50混合物を用いた、
シリカゲルでの迅速濾過によりその反応混合物から分離
される。
【0021】この処理で得られた保護基の付与されたホ
スファチジルイノシトールは、次に、ホスファチジル基
を変性することなしで保護基を除去してイノシトールの
ヒドロキシ基を復元するように処理される。
【0022】このことは、室温でテトラヒドロフラン中
のテトラブチルアンモニウムフルオリドを用いるか、室
温で塩基性又は酸性での加水分解によるか、又は沸騰エ
チルアルコール中の、炭素に担持させたパラジウム10
%の触媒を用いて達成することができる。
【0023】このようにして得られた生成物は、98%
よりも高いホスファチジルイノシトール含量を有し、以
下に示す薬理学的試験により示されるように記憶障害及
び抑欝障害を治療するのに適している。
【0024】薬理学的試験 後記の実施例1に記載したようにして得た化合物(この
化合物を以下MF−414と記載する)を用いて、記憶
障害及び抑欝障害に対する効果を測定する研究を行っ
た。記憶障害については、試験は、300−350gの
重さの雄のウイスタ−(Wistar)(Charle
s River,Calco)ラットで行った。ラット
を、8〜20hの間で12時間の昼/夜サイクルにして
温度22℃に保った。
【0025】1.受動的回避試験(Passive a
voidance test) 受動的回避試験は2室に分割したケ−ジ中で行った。ラ
ットをプレキシガラス製の5×10cmのプラットホ−
ムに乗せておく訓練を行った。ラットが格子床に降りる
(この格子床においてラットは避けることのできないシ
ョック(0.8mA、2秒間)を受ける)前にそのプラ
ットホームに滞在する時間を測定する。24時間後、ラ
ットは再度試験を受け、滞在時間を測定する。訓練段階
では中断時間は120秒であり、一方、滞在時間は30
0秒である。それらの結果の統計的評価はマン・ウイッ
トニU試験(Mann−Whitney U tes
t)を用いて行った。
【0026】この一連の実験の結果は、訓練試験3時間
前に投与量100mg/kgで経口投与した化合物MF
−414は、受動的回避状況についてスコポラミン(訓
練試験30分前に皮下投与、0.75mg/kg)によ
り誘発された健忘症作用に有意的に影響を与えることを
証明している。特に、スコポラミン+MF−414で処
置したグル−プでの回避潜在性は、スコポラミンだけで
処理したグル−プよりも有意的に高かった。結果は図1
に示してあり、対照グル−プ(C)、スコポラミン処置
グル−プ(S)及びスコポラミンとMF−414(S+
MF−414)(p<0.05vs.スコポラミン)で
処置したものについての潜在的回避時間(秒で示してあ
る)を図示してある。
【0027】2.EEG周波数の分光分析 装置:Brain Surveyor−BASIS T
RADE 各ラットに、前頭皮質及び頭頂皮質中での両大脳半球皮
質脳波アセンブリーに関連する6個の電極を、中央領基
準電極及び後頭部接地電極と共に脳定位固定装置によっ
て植え込んだ。植え込みは、クロロペント(chlor
opent)(3ml/kg i.p.)による麻酔状
態下で行った。
【0028】植え込みから72時間後、各ラットについ
てEEGモニタ−を実施した。普通の健康状態の対照を
示す各ラットに対して2日間連続して同じ時間帯(1
4:00〜17:00)で二重EEG試験を実施した。
一定の温度でのインソノライズド(insonoriz
ed)記録環境への適合時間は3時間(11.00〜1
4.00)であった。
【0029】EEG信号を、0〜31Hzの周波数範囲
について下記の6つのバンドに分けて高速フーリエ変換
(FFT)により分析した: デルタ:1−3Hz、 シ−タ:3−7Hz、 アルファ:7−13Hz(スロ−アルファ:7−9H
z;ファ−ストアルファ:9−13Hz)、 ベ−タ:13−31Hz(スロ−ベ−タ:13−21H
z;ファ−ストベ−タ:21−31Hz)。
【0030】単一分析の時間を、時定数0.3秒、L
F:0.53Hz、HF:50Hzとして8秒に設定し
た。次いでそれぞれのスペクトルエネルギ−値を分析
し、絶対値(uV2 )、主要周波数、各バンドの絶対エ
ネルギ−(uV2 )、全エネルギ−に対する各バンドの
エネルギ−の百分率、各バンドについての主要周波数及
び脳マッピングについて定量化した。タイムスキャニン
グを1時間毎にオンラインで15分間とった。EEG記
録を、100mg/1kgのMF−414の経口投与の
3時間後に開始した(11:00で投与、14:00で
記録)。
【0031】得られたデ−タを、EEG周波数バンドに
基づいて、処置及び時間の関数として、1つのファクタ
−について繰り返された計量についての複式差異分析に
よって分析した。
【0032】図2は、EEG−CSA(00.50−3
2.00Hz)を示す。Cは対照デ−タを示し、RはM
F−414処置(100mg/kg)についてのデ−タ
を示す。投与後の4〜6時間の間の期間での0〜31H
zのEEG周波数範囲に対するMF−414の効果の評
価は、図2に示すように、Dにより示される遅いリズム
(デルタ)の有意的な減少及び(Bにより示される)速
い(ベ−タ)周波数のわずかな増加傾向を示している。
【0033】これらの試験は、成体ラットへのホスファ
チジルイノシトールの投与が、薬理学的に起こされた記
憶変化に対して保護作用を有することを示している。特
に、ホスファチジルイノシトールの単一投与が、受動的
回避試験において健忘症スコポラミン作用に対して反対
に働く。そのような作用は、本発明の高純度ホスファチ
ジルイノシトールによりもたらされる記憶強化プロセス
の向上とみなすことができる。
【0034】記憶に関する機能の変化については、多く
の神経伝達物質及び神経修飾物質が関与する。上記の結
果は、記憶障害とコリン性の機能の病理学的減少との間
に存在する公知の相関性を考慮して少なくとも年老いた
人々に関心がのもたれている(スコポラミンは該不足を
演じる);しかしながら、上記の結果は、ホスファチジ
ルイノシトールがコリン性の機構を通じてのみその薬学
的活性を発揮することを保証してはいない。アセチルコ
リンとは異なる他の神経メディエイタ−も関与し得る。
【0035】抑欝障害については、いわゆる『絶望感試
験(despair test)』(エス・ノムラら、
Europ J. Pharmacol.、83(19
82)171−175)を用いた。これは、薬剤の抗抑
欝活性の評価のための広く用いられているスクリ−ニン
グ試験の1つである。
【0036】比較のために、抑欝状態の治療に長い間用
いられてきた公知の薬剤であるイミプラミンを用いた。
周知の抗不安薬であるジアゼパムも同じ目的で用いた。
【0037】試験は、インブラインド(in blin
d)ではなく完全にランダムな処置のグル−プについて
行った。すべての場合に、薬理学的反応は器機により測
定したので操作者による影響はなかった。
【0038】実験には、平均体重20−22gの雄のC
D−1(ICR−BR)チャ−レスリバ−ラット(Ch
arles River rats)を用い、実験は2
つの形式、すなわち、単一処置及び繰り返し処置とし
た。
【0039】実験用のラットグル−プは下記の通りであ
った: ◎FM−414による単一処置のためのグル−プ、 ◎FM−414による繰り返し処置のためのグル−プ、 ◎イミプラミンによる単一処置のためのグル−プ、 ◎イミプラミンによる繰り返し処置のためのグル−プ、 ◎ジアゼパムによる単一処置のためのグル−プ、 ◎ジアゼパムによる繰り返し処置のためのグル−プ、 ◎プラセボによる単一処置のためのグル−プ、 ◎プラセボによる繰り返し処置のためのグル−プ、 ◎対照グル−プ。
【0040】それぞれのケ−ジは各処置グル−プのため
の動物を収容し、また投与は以下に示すように胃管(g
astric tube)により行った: a)単一処置については、試験の2時間前に投与をし
た; b)繰り返し処置については、処置を9時に一回だけ行
った土曜日と日曜日を除き15日間、1日2回9時と1
7時に行った。この一回だけの週末処置のため月曜日は
試験を行わず、連続した日にのみ試験を行った。薬剤は
ビヒクルとして0.2%のメチルセルロースを用いて投
与し、またプラセボグル−プの動物は0.2%のメチル
セルロースで処置し、対照動物は処置を受けなかった。
イミプラミンの投与量は、単一処置については60mg
/kgで、繰り返し処置については、上記の例外を別と
して、15日間1日2回として10mg/kgとした。
【0041】上記のMF−414の結果(close
s)は、薄層クロマトグラフィーにより測定した蛍光体
の百分率を考慮し且つ純生成物を100%に補正して計
算した。
【0042】試験に用いた装置は、図7に示す10x2
0x18cmのプレキシガラス製容器からなっていた。
容器の中にはその中央部分に回転可能なパドルシリンダ
−が装着してある。容器には、このシリンダ−の上のレ
ベルまで水が満たしてあり、そしてラットを温度26−
28℃の水に浸漬する。
【0043】各動物についての試験の期間は6分であ
る。この期間は3分ずつの2つの期間に分けるべきであ
り、第一の期間(0〜3分)では、水に浸漬された動物
は必死に逃げようとしてパドルシリンダーに登ろうとす
るがパドルシリンダーは回転してラットを水から出させ
ない;第二の期間(3〜6分)では、動物は出ようとす
る試みが望みのないものであり且つパドルシリンダ−を
登ろうとする試みを思い止まるように感じるので動物に
抑欝状態が起こる。投与した生成物の活性が、第二の期
間の間の逃げる試みに示されるのはそれが逃げることの
不可能からくる動物の抑欝状態に反対に作用するからで
ある。記録されたパラメ−タは、各3分間のパドルシリ
ンダ−の回転数である。統計的分析は、各処置の場合の
回転数を比較し、タキ−試験(Tukey test)
に従う交差比較(crossedcompariso
n)によりそれらの差異を定量することにより各期間内
で行う。
【0044】その実験結果を表1〜4及び図3〜6に示
す。表1及び図3は、単一処置についての第一の期間
(0〜3分)のシリンダ−の回転数を示している(F 1
5.905250 P=0.000300 P<0.001)。生成物は試験
の2時間前に投与した。表2及び図4は、単一処置につ
いての第二の期間(3〜6分)のシリンダ−の回転数を
示している(F 15.603659 P=0.000300 P<0.001
)。
【0045】上記したように、統計的分析は、タキ−試
験(すべてのグル−プ間の交差比較を含む)により多分
解(multiple decomposition)
を用いて行った。表の見出しには、比較として用いた参
照グループが示してある。表3及び図5は、繰り返し処
置の初めの3分間(0〜3分)でのシリンダ−の回転数
を示している(F 2.169367 P=7.172200 N.S.)。試
験は、処置の15日目の第1の投与の2時間後に行っ
た。最後に、表4及び図6は、繰り返し処置の第2の期
間(3〜6分)での回転数を示している(F 6.572904
P=0.20400 P<0.001 )。この表でも表題は、統計的
比較として用いた参照グル−プを示している。表と図と
から、次に示す結論が導かれる: a)単一処置では、薬理学的に重要な結果が第2の期間
すなわち3〜6分の回転数に表れる(表2及び図4)。
公知の抗抑欝剤であるイミプラミンは薬理学的に公知の
ように作用する、すなわち、これは動物が逃げられない
と悟った時の動物に起こる抑欝状態に反対に作用するよ
うに働く。事実、この期間シリンダ−の回転数は対照に
対して統計的に有意的に増加する。ホスファチジルイノ
シトール(MF−414)もイミプラミンに匹敵する挙
動効果(behavioraleffect)を示す;
事実、この化合物で処置したグル−プでは、回転数の統
計的に有意的な増加が観察される。
【0046】使用したMF−414投与量は高いようで
ある;しかしながら、我々の実験室で行った死亡率試験
では、経口による300mg/kgでのイミプラミン処
置が処置した10匹の動物のうち5匹の死亡を引き起こ
し、ホスファチジルイノシトールの3000mg/kg
の経口投与量は、10匹の処置した動物になんら致死作
用を有さないことを考慮すべきである。
【0047】抗不安薬としてのジアゼパムも、第1の期
間及び第2の期間の両者で回転数の大きな減少をもたら
す。事実として、これは、抗不安薬で処理した動物が逃
げようとする衝動を持たずに水の中でゆっくりと泳ぐと
いう事実に関連する。
【0048】b)繰り返し処置についても、この場合、
重要な結果が第2の期間(表4及び図4)で得られる。
表4が示すように、繰り返し処置でのイミプラミンは、
その活性を失い、ホスファチジルイノシトール(MF−
414)は、他の処置グル−プに対して統計的に有意的
なように活性を保つ。この結果は、ホスファチジルイノ
シトールが中枢神経系の抗抑欝性の強い刺激活性を有す
ることと、この活性が長期処置で持続することを証明す
る。
【0049】
【表1】 絶望試験 単一処置での期間0〜3分の回転数 試験 経口投与量 平均値 ±ES タキー試験対プラセボグループ mg/kg P< プラセボ 10 ml 30.7 3.06 イミプラミン 60 31.1 2.27 N.S. MF−414 400 32.7 3.25 N.S. ジアゼパム 15 8.9 1.73 0.01
【0050】
【表2】 絶望試験 単一処置での期間3〜6分の回転数 タキー試 タキー試験 タキー試 試験 経口投与 験対プラ 対イミプラ 験対MF−グループ 量 mg/kg 平均値 ±ES セボP< ミン P< 414 P< プラセボ 10 ml 8.6 1.26 イミプラミン 60 24.0 2.65 0.01 MF−414 400 14.4 2.11 0.05 N.S. ジアゼパム 15 3.3 0.88 N.S. 0.01 0.01
【0051】
【表3】 絶望試験 繰り返し処置での期間0〜3分の回転数 試験 経口投与量 平均値 ±ES タキー試験対プラセボグループ mg/kg P< 対照 −− 37.7 2.29 プラセボ 10 ml 36.0 3.73 N.S. イミプラミン 10 38.0 2.52 N.S. MF−414 50 41.6 3.43 N.S. MF−414 100 48.0 2.59 N.S.
【0052】
【表4】 絶望試験 繰り返し処置での期間3〜6分の回転数 タキー タキー タキー試 タキー試 経口投 試験対 試験対 験対イミ 験対MF-4 試験 与量 平均 対照 プラボ プラミン 14/50mg グループ mg/kg ±ES P< P< P< P< 対照 −− 9.5 1.52 − − − − プラセボ 10ml 10.0 2.43 N.S. − − − イミプラミン 10 12.2 1.68 N.S. N.S. − − MF−414 50 21.7 2.42 0.05 0.05 0.05 − MF−414 100 21.7 1.73 0.05 0.05 0.05 N.S.
【0053】さらに、生体の他の機能が精製したホスフ
ァチジルイノシトールにより変調される(modula
ted)こともあること、したがって、本発明の生成物
が、例えば、糖尿病と関連する神経病(neuropa
ties)にさらに薬理学的な効果を発揮することもあ
ることは排除されるものではない。事実、実験的に糖尿
病とされたラットの神経のミオイノシトール不足が公知
となっている(D.A.Greenら、J.Clin.
Invest.、55、1362(1975))。
【0054】したがって本発明は、中枢神経系障害の治
療、特に記憶及び抑欝障害での該生成物の使用及び該生
成物を有効成分として含む薬理学的組成物に関する。投
与は1日当たり50−1000mgの有効成分の投与量
で行われる。
【0055】次に、本発明に従うホスファチジルイノシ
トールの製造方法を示すいくつかの例を挙げる。
【0056】例1 326mg(4.8ミリモル)のイミダゾ−ル及び36
2mg(2.4ミリモル)のジメチル−t−ブチルシリ
ルクロリドを、窒素雰囲気下で、12mlのDMF中の
粗50%ホスファチジルイノシトール400mg(0.
24ミリモル)の懸濁液に加えた。その混合物を1時間
室温で攪拌した。次にその溶液を100mlの水に注
ぎ、エチルエーテル(4x50ml)で抽出した。その
エーテル抽出物を50mlの水で洗浄してから、飽和塩
化アンモニウム溶液(2x50ml)で洗浄し、次に、
硫酸ナトリウムで乾燥し、さらに、減圧下で濃縮した。
【0057】残留物を、シリカゲルクロマトグラフカラ
ムに通し、80:20のクロロホルム/メチルアルコー
ルで溶離した。210mgのホスファチジルイノシトー
ルシリレ−トを70%の収率で得た。
【0058】分析は次の通りであった:1H−NMR
(300MHz、CDCl3)δ: 0.1(m); 0.8
5(m);1.25(m); 1.55(m); 2.0(m); 2.
27(m); 2.75(m);5.32(m);IR(フイル
ム):3380、1730、1460 cm-1 ;MS F
AB m/e=1063ジシリル;1178トリシリル;マ
トリックス=3−ニトロベンジルアルコール。
【0059】このようにして得たシリル化生成物100
mg(0.08ミリモル)を、10mlのTHF中のB
4 NF 101mg(0.32ミリモル)で室温で、
出発生成物がなくなるまで数時間処理した。
【0060】薄層クロマトグラフィー:CHCl3 /M
eOH 80:20。
【0061】反応混合物をエチルエーテルで処理した。
硫酸ナトリウムで乾燥させた後、エーテル溶液を減圧下
で濃縮した。
【0062】98%を越えるホスファチジルイノシトー
ル含量の生成物60mgが80%の収率で得られた:1 H−NMR(400MHz、DMSO−d6 ) 0.9(6H、t、CH 3 ) 1.25(30H、m、(CH 2)n-CH3) 1.55(2H、m、 -CH2-CH 2-(CH2)n-CH3) 2.05(4H、m、-C(O)-(CH2 )n-CH2 -CH=CH- 及びCH
=CH-CH 2-(CH2)n-CH-) 2.30(2H、m、-O-C(O)-CH2-) 2.80(2H、m、-CH=CH-CH2 -CH=CH-) 3.0〜3.7(6H、m、イノシトール) 3.85及び3.90(2H、m、CH 2-O-P(O)(OH)-O-) 4.14及び4.35(2H、m、CH 2-O-C(O)-) 5.1(1H、m、CH-O-C(O)-) 5.3(2H、m、-CH=CH-CH2 -CH=CH-) 5.4(2H、m、-CH=CH-CH2 -CH=CH-) IR(ヌジョール):3340、1735 cm-1
【0063】例2 無水ピリジン10ml中の400mg(0.24ミリモ
ル)の粗ホスファチジルイノシトール(50%含量)の
溶液に、0.61mlのトリメチルシリルクロリド
(4.8ミリモル)及び1.21mlのヘキサメチルジ
シラザン(5.76ミリモル)を窒素雰囲気下で添加し
た。その混合物を攪拌下で室温に1時間保った。
【0064】その溶剤を減圧下で蒸発させ、その残留物
をシリカゲルを用いたクロマトグラフィー(溶離剤:C
HCl3 /CH3 OH 80:20)で精製した。25
0mgのホスファチジルイノシトールペンタシリレ−ト
が87%の収率で得られた。
【0065】分析は次の通りであった:1H−NMR
(200MHz、CDCl3)δ:0.1(s); 0.85
(m);1.25(m); 1.55(m); 2.00(m); 2.
25(m); 2.70(m);3.20(m); 3.40(m);
3.52(m); 5.30(m); IR(液体フイルム): cm-1 3430(OH) 3000、2920、2850(CH2 、CH) 1740(C=O) 1250(P=O)
【0066】エチルエーテル30ml中のその得られた
シリレ−ト生成物200mgの溶液を、20mlの0.
1NのHClにより、室温で4時間処理した。そのエー
テル層を水性層から分離し、硫酸マグネシウムで乾燥さ
せてから、減圧下で濃縮させた。99%より高いホスフ
ァチジルイノシトール含量を有する120mgの生成物
が86%の収率で得られた。
【0067】1 H−NMR(400MHz、DMSO−d6 ) 0.9(6H、t、CH 3 ) 1.25(30H、m、(CH 2)n-CH3) 1.55(2H、m、 -CH2-CH 2-(CH2)n-CH3) 2.05(4H、m、-C(O)-(CH2)n-CH2 -CH=CH- 及びCH
=CH-CH 2-(CH2)n-CH-) 2.30(2H、m、-O-C(O)-CH 2-) 2.80(2H、m、-CH=CH-CH2 -CH=CH-) 3.0〜3.7(6H、m、イノシトール) 3.85及び3.90(2H、m、CH2-O-P(O)(OH)-O-) 4.14及び4.35(2H、m、CH 2-O-C(O)-) 5.1(1H、m、CH-O-C(O)-) 5.3(2H、m、-CH=CH-CH2-CH=CH-) 5.4(2H、m、-CH=CH-CH2-CH=CH-) IR(ヌジョール):3340、1735 cm-1
【0068】例3 無水アセトニトリル80ml中の2gの粗(50%)ホ
スファチジルイノシトール(1.2ミリモル)、3.2
7g(48ミリモル)のイミダゾ−ル、26g(24ミ
リモル)のトリメチルシリルクロリド及び4.64g
(28.8ミリモル)のヘキサメチルジシラザンの溶液
を窒素雰囲気下、室温で2時間攪拌し続けた。次に、こ
の混合物を150mlのエチルエーテルで希釈してから
水(2x50ml)で洗浄し、さらに、飽和塩化ナトリ
ウム溶液(2x50ml)で洗浄した。
【0069】次に有機層を硫酸ナトリウムで乾燥してか
ら減圧下で濃縮した。残留物を、1:1(v/v)エチ
ルアルコール/アセトン混合物(20ml)で抽出す
る。ホスファチジルイノシトールの溶液を減圧下で濃縮
し、その残留物を、さらに処理することなしで後続の段
階に用いた。1.07gのペンタシリレ−ト誘導体(重
質油)が75%の収率で得られた。
【0070】分析は次の通りであった:1H−NMR
(200MHz、CDCl3)δ:0.10(s); 0.8
5(m);1.25(m); 1.55(m); 2.00(m);
2.25(m); 2.70(m);3.20(m); 3.40
(m); 3.52(m); 5.30(m); IR(液体フイルム): cm-1 3430(OH) 3000、2920、2850(CH2 、CH) 1740(C=O) 1250(P=O)
【0071】10mlのTHF中のその得られたシリル
化生成物350mg(0.293ミリモル)に、THF
中のテトラブチルアンモニウムルフルオリドの1.1M
溶液3.2ml(3.52ミリモル)を加えた。その溶
液を室温で4時間攪拌し、次いで、これを1NのHCl
で酸性としてからエチルエーテルで希釈した。次に、エ
ーテル層を飽和塩化ナトリウム溶液で洗浄してから、硫
酸ナトリウムで乾燥し、減圧下で濃縮した。
【0072】残留物をエチルアルコール/アセトン混合
物10ml中に30分間懸濁させた。ホスファチジルイ
ノシトールからなる固体残留物を濾過し、次に、4時間
室温で1mmHgの圧力下で乾燥した。98%よりも高
いホスファチジルイノシトール含量を有する200mg
の生成物が得られた(82%の収率)。分析は、例2の
結果と同じ結果を与える。
【0073】例4 480mlの無水アセトニトリル中の16gの大豆レシ
チン(ホスファチジルイノシトール含量約13%)、
6.8g(0.1モル)のイミダゾ−ル、6.3ml
(0.05モル)のトリメチルシリルクロリド、12.
7ml(0.06モル)のヘキサメチルジシラザンの懸
濁物を窒素雰囲気下で室温で3時間攪拌した。この混合
物を、600mlのエチルエーテルで希釈してから、ま
ず水(3x200ml)で、次に、飽和塩化ナトリウム
溶液(2x200ml)で洗浄した。有機層を硫酸ナト
リウムで乾燥させてから、減圧下で濃縮した。粗生成物
を、1:1v/vエチルアルコール/アセトン混合物に
より抽出した。そのシリル化ホスファチジルイノシトー
ルを減圧下で濃縮し、その残留物を、さらに処理するこ
となしで、後続の段階に用いた。ペンタシリル化ホスフ
ァチジルイノシトール1.52gが、51%の収率で得
られた。この生成物を、例3のように再シリル化した。
98%よりも多いホスファチジルイノシトールを有する
生成物0.85gが得られた。
【0074】例5 260mg(11ミリモル)のナトリウム金属を15m
lの無水DMSOに溶解させた。この溶液に、3.34
gの粗(50%)ホスファチジルイノシトール(2ミリ
モル)及び2.7ml(20ミリモル)のアリルブロミ
ドを加えた。この混合物を、反応が完結するまで室温で
攪拌下に4時間保った。
【0075】反応生成物を、溶離剤として50:50の
エチルエーテル/ヘキサン混合物をを用いてカラムクロ
マトグラフィーにより精製した。1.45gのペンタア
リル化ホスファチジルイノシトールが、70%の収率で
得られた。
【0076】NMR分析は次ぎの通りであった:1H−
NMR(90MHz、CDCl3)δ:0.85(m);
1.25(m);2.0(m); 2.75(m); 5.3〜5.
6(m); 5.62〜5.90(m);6.0〜6.4(m) 。
【0077】30mlのエチルアルコールと1mlの水
との混合物中に溶解させた上記のようにして得た1g
(0.96ミリモル)ペンタアリレ−トの溶液に、65
mg(0.34ミリモル)のパラトルエンスルホン酸と
0.8gのパラジウム(炭素に10%担持させたもの)
を加えた。アリル基がを消失するまで(薄層クロマトグ
ラフィーによりエチルエーテル/ヘキサンの50:50
混合物を用いて対照した)、その混合物を数時間還流下
で加熱した。触媒を濾別し、溶液を減圧下で蒸発処理し
た。残留物を塩化メチレンに溶解し、この溶液を飽和重
炭酸ナトリウム溶液で洗浄し、さらに水で洗浄してか
ら、硫酸ナトリウムで乾燥させ、減圧下で濃縮した。得
られる生成物をクロロホルム・メタノール溶離剤を用い
てシリカゲルでクロマトグラフィーにより精製した。ホ
スファチジルイノシトールが98%を越える生成物0.
6gが収率75%でが得られた。
【0078】分析は次の通りであった:1H−NMR
(200MHz、CDCl3)δ:0.85(m); 1.2
5(m);1.55(m); 2.05(m); 2.30(m);
2.75(m); 5.30(m) 。IR(ヌジュール):3
340、1735 cm-1
【0079】
【発明の効果】本発明の高純度ホスファチジルイノシト
ールは中枢神経系の抗抑欝性の強い刺激活性を有し、ま
たこの活性は長期処置で持続する。
【図面の簡単な説明】
【図1】投薬処置と潜在的回避時間との関係を示すグラ
フである。
【図2】EEG−CSAを示すグラフである。
【図3】絶望試験での投薬処置とシリンダーの回転数と
の関係を示すグラフである。
【図4】絶望試験での投薬処置とシリンダーの回転数と
の関係を示すグラフである。
【図5】絶望試験での投薬処置とシリンダーの回転数と
の関係を示すグラフである。
【図6】絶望試験での投薬処置とシリンダーの回転数と
の関係を示すグラフである。
【図7】絶望試験に用いた装置の概略図である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 ピエル ジユセツペ パジエツラ イタリア国、15050 イソラ サン アン トニオ(アレツサンドウリア)、フラツイ オーネ カトウラリヤ (無番地) (72)発明者 ステフアノ マイオラナ イタリア国、20128 ミラン、ヴイーア ドン チ ポツロ 6 (72)発明者 マリオ ブルフアニ イタリア国、00040 カステルガンドルフ オ (ローメ)、ヴイーア アルド モロ 28

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 神経系障害の治療に適する高純度ホスフ
    ァチジルイノシトールの製造方法において: a)少なくとも10重量%のホスファチジルイノシトー
    ルを含む植物由来の粗材料を、そのイノシトールのヒド
    ロキシ基に保護基を付与する試薬で処理し、 b)このように保護基の付与されたホスファチジルイノ
    シトールを溶剤抽出によるか又はシリカゲルを用いたク
    ロマトグラフィーによりその反応混合物から分離し、 c)ホスファチジル基を変性させない条件下で該保護基
    を除去する、ことを特徴とする高純度ホスファチジルイ
    ノシトールの製造方法。
  2. 【請求項2】 粗出発材料が50〜60重量%のホスフ
    ァチジルイノシトールを含んでいることを特徴とする請
    求項1記載の方法。
  3. 【請求項3】 イノシトールのヒドロキシ基に保護基を
    付与するために用いられる試薬が、ジメチル−t−ブチ
    ルシリルクロリド、ヘキシルジメチルシリルクロリド、
    トリメチルシリルクロリド及びアリルブロミドからなる
    群から選択されることを特徴とする請求項1記載の方
    法。
  4. 【請求項4】 段階(a)の反応が、ピリジンアセトニ
    トリル、ジメチルホルムアミド及びジメチルスルホキシ
    ドからなる群から選択された無水有機溶剤中で、室温
    で、窒素雰囲気下で行われることを特徴とする請求項1
    記載の方法。
  5. 【請求項5】 段階(b)の溶剤抽出がエチルアルコー
    ルとアセトンとの混合物からなる溶剤を用いて行われる
    ことを特徴とする請求項1記載の方法。
  6. 【請求項6】 段階(b)のクロマトグラフィー分離
    が、溶離剤として80:20〜90:10のクロロホル
    ムとメタノールとの混合物又は50:50のエチルエー
    テルとヘキサンとの混合物が用いられることを特徴とす
    る請求項1記載の方法。
  7. 【請求項7】 段階(c)が、室温で、テトラヒドロフ
    ラン中のテトラブチルアンモニウムフルオリドの助けに
    より行われることを特徴とする請求項1記載の方法。
  8. 【請求項8】 段階(c)が、室温で、酸性又は塩基性
    での加水分解により行われることを特徴とする請求項1
    記載の方法。
  9. 【請求項9】 段階(c)が、沸点のエチルアルコール
    中の10%Pd/C触媒を用いて行われることを特徴と
    する請求項1記載の方法。
  10. 【請求項10】 中枢神経系障害の治療に適する98%
    を越える純度のホスファチジルイノシトール。
  11. 【請求項11】 中枢神経系障害の治療に適する薬剤組
    成物の製造のための98%を越える純度のホスファチジ
    ルイノシトールの使用。
  12. 【請求項12】 該中枢神経障害が記憶障害又は抑欝障
    害であることを特徴とする請求項11記載のホスファチ
    ジルイノシトールの使用。
  13. 【請求項13】 投与が、1日当たり50〜1000m
    gの投与量のホスファチジルイノシトールの経口投与で
    あることを特徴とする記憶障害又は抑欝障害の治療のた
    めの98%を越える純度のホスファチジルイノシトール
    の使用。
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