JPH0598385A - 高性能超硬合金 - Google Patents
高性能超硬合金Info
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- JPH0598385A JPH0598385A JP29086791A JP29086791A JPH0598385A JP H0598385 A JPH0598385 A JP H0598385A JP 29086791 A JP29086791 A JP 29086791A JP 29086791 A JP29086791 A JP 29086791A JP H0598385 A JPH0598385 A JP H0598385A
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 この発明は、合金の飽和磁気量理論比と抗磁
力を所定数値に限定することにより高硬度であると同時
に耐摩耗性にも優れた高性能超硬合金を提供することに
ある。 【構成】 WCを硬質相の主成分とし、結合相をCo1
1〜13重量%とし、且つVCを0.3〜0.5重量
%、Crを0.6〜1.0重量%含有する高性能超硬合
金であり、合金磁気特性は飽和磁気量の理論比(δ)が
0.82〜0.90で、且つ抗磁力(Hc )が345〜
420(Oe )である。この磁気特性を有する超硬合金
を用いてプリント基板の穴あけ用マイクロドリルを作成
すれば、ドリル折損や摩耗が著しく低下し、実用価値が
高められる。
力を所定数値に限定することにより高硬度であると同時
に耐摩耗性にも優れた高性能超硬合金を提供することに
ある。 【構成】 WCを硬質相の主成分とし、結合相をCo1
1〜13重量%とし、且つVCを0.3〜0.5重量
%、Crを0.6〜1.0重量%含有する高性能超硬合
金であり、合金磁気特性は飽和磁気量の理論比(δ)が
0.82〜0.90で、且つ抗磁力(Hc )が345〜
420(Oe )である。この磁気特性を有する超硬合金
を用いてプリント基板の穴あけ用マイクロドリルを作成
すれば、ドリル折損や摩耗が著しく低下し、実用価値が
高められる。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、特にプリント基板の
穴あけ用マイクロドリルの材質として最適に使用される
ほか、各種切削工具、鉱山用工具、耐摩耗部品などの材
質として使用される高性能超硬合金に関するものであ
る。
穴あけ用マイクロドリルの材質として最適に使用される
ほか、各種切削工具、鉱山用工具、耐摩耗部品などの材
質として使用される高性能超硬合金に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】近年、電子機器用のプリント基板の精密
穿孔には細径で深穴用のマイクロドリルの要望が高まっ
ており、これに超硬合金が使用される傾向にあり、通常
の超硬合金よりも高硬度で高靭性の合金が要望されてい
る。即ち、マイクロドリルは直径に対する長さの比が大
きく、例えば0.05〜0.5mmφの径で使用する細径
ドリルでは高速で穿孔するため、欠損事故が多く、機械
の稼動率を高くするため耐摩耗性が要求されている。
穿孔には細径で深穴用のマイクロドリルの要望が高まっ
ており、これに超硬合金が使用される傾向にあり、通常
の超硬合金よりも高硬度で高靭性の合金が要望されてい
る。即ち、マイクロドリルは直径に対する長さの比が大
きく、例えば0.05〜0.5mmφの径で使用する細径
ドリルでは高速で穿孔するため、欠損事故が多く、機械
の稼動率を高くするため耐摩耗性が要求されている。
【0003】そこで、従来例として、例えば特願昭60
−36805号には、WC−Co系合金のWCの粒度を
0.6μ以下の微細にすると共に、原料WCに0.4〜
1.2重量%Crを含有せしめ、これを直接炭化法によ
って均一微粒物に調整したものを使用することによっ
て、高硬度でしかも高抗折力の合金を得られることが記
載されている。
−36805号には、WC−Co系合金のWCの粒度を
0.6μ以下の微細にすると共に、原料WCに0.4〜
1.2重量%Crを含有せしめ、これを直接炭化法によ
って均一微粒物に調整したものを使用することによっ
て、高硬度でしかも高抗折力の合金を得られることが記
載されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、WC−Co
系超硬合金において、高靭性を増すために抗折力を高め
ようとすれば硬度が低下し、一方、耐摩耗性を増すため
に硬度を高めようとすれば抗折力が低下し、上記従来の
超硬合金においても、抗折力と硬度の両方を高めるには
限度があった。
系超硬合金において、高靭性を増すために抗折力を高め
ようとすれば硬度が低下し、一方、耐摩耗性を増すため
に硬度を高めようとすれば抗折力が低下し、上記従来の
超硬合金においても、抗折力と硬度の両方を高めるには
限度があった。
【0005】この発明は、上記従来の課題を解決するた
めになされたもので、合金の飽和磁気量理論比と抗磁力
を所定領域の数値に限定することにより、高硬度でしか
も抗折力の高い高性能超硬合金を提供することを目的と
する。
めになされたもので、合金の飽和磁気量理論比と抗磁力
を所定領域の数値に限定することにより、高硬度でしか
も抗折力の高い高性能超硬合金を提供することを目的と
する。
【0006】
【課題を解決するための手段】この発明者らは、鋭意研
究の末、WC−Co系超硬合金の磁気特性において、合
金の飽和磁気量(合金C値と正の相関)がγ相(結合
相)のW固溶度に相関し、γ相の耐摩耗性、耐熱性に寄
与することが判明したが、この飽和磁気量のみでは硬質
相とγ相、VC相の分散等が最適値を示すものではな
く、一方、合金の抗磁力(Hc )のみでは上記飽和磁気
量と直接の相関関係がなく、独立にコントロールされる
ものであることが判った。
究の末、WC−Co系超硬合金の磁気特性において、合
金の飽和磁気量(合金C値と正の相関)がγ相(結合
相)のW固溶度に相関し、γ相の耐摩耗性、耐熱性に寄
与することが判明したが、この飽和磁気量のみでは硬質
相とγ相、VC相の分散等が最適値を示すものではな
く、一方、合金の抗磁力(Hc )のみでは上記飽和磁気
量と直接の相関関係がなく、独立にコントロールされる
ものであることが判った。
【0007】さらに引き続く研究により、合金の飽和磁
気量がCo中のW固溶量と反比例関係にあり、抗磁力が
Co相の厚みと反比例関係にある点に着目し、飽和磁気
量と抗磁力の一定の範囲に超硬合金の高性能領域が存在
することを見出して、この発明を完成するに至ったもの
である。
気量がCo中のW固溶量と反比例関係にあり、抗磁力が
Co相の厚みと反比例関係にある点に着目し、飽和磁気
量と抗磁力の一定の範囲に超硬合金の高性能領域が存在
することを見出して、この発明を完成するに至ったもの
である。
【0008】即ち、この発明はWCを硬質相の主成分と
し、結合相としてCoを11〜13重量%とし、且つV
Cを0.3〜0.5重量%、Crを0.6〜1.0重量
%含有し、この合金磁気特性は飽和磁気量の理論比が
0.82〜0.90で、且つ抗磁力(Hc )が345〜
420(Oe )である高性能超硬合金である。
し、結合相としてCoを11〜13重量%とし、且つV
Cを0.3〜0.5重量%、Crを0.6〜1.0重量
%含有し、この合金磁気特性は飽和磁気量の理論比が
0.82〜0.90で、且つ抗磁力(Hc )が345〜
420(Oe )である高性能超硬合金である。
【0009】
【作用】この発明の高性能超硬合金が得られる要件とし
ては、図1に示すように、合金の飽和磁気量の理論比
(δ)を0.82〜0.90の範囲とし、かつ抗磁力
(Hc )を345〜420(Oe )の範囲としたことで
ある。上記飽和磁気量はW/Co量が減少するにつれて
大きくなり、0.90を超えるとF.C(FreeCo
rbon)相が出現して、耐摩耗性が劣化して折損を生
じるおそれがある。また、0.82未満にするとη相
(金属間化合物)が出現する。
ては、図1に示すように、合金の飽和磁気量の理論比
(δ)を0.82〜0.90の範囲とし、かつ抗磁力
(Hc )を345〜420(Oe )の範囲としたことで
ある。上記飽和磁気量はW/Co量が減少するにつれて
大きくなり、0.90を超えるとF.C(FreeCo
rbon)相が出現して、耐摩耗性が劣化して折損を生
じるおそれがある。また、0.82未満にするとη相
(金属間化合物)が出現する。
【0010】上記超硬合金の製造方法としては、11〜
13重量%Co,0.3〜0.5重量%VC、0.6〜
1.0重量%Cr,残部がWCから成る微粒粉末を混合
し、プレス成型後に真空中で1300〜1450°程度
で約1時間焼結することによって、飽和磁気量理論比が
0.82〜0.90、抗磁力が345〜420の合金磁
気特性を有する高性能の超硬合金を得る。
13重量%Co,0.3〜0.5重量%VC、0.6〜
1.0重量%Cr,残部がWCから成る微粒粉末を混合
し、プレス成型後に真空中で1300〜1450°程度
で約1時間焼結することによって、飽和磁気量理論比が
0.82〜0.90、抗磁力が345〜420の合金磁
気特性を有する高性能の超硬合金を得る。
【0011】
【実施例】以下、実施例により詳細に説明する。
【0012】(実施例1)微粒Wと炭素の所定混合物か
ら炭化炉にて0.85重量%Cr3 C2 を含有する0.
5μのWCを作成し、これにVCを0.4重量%、Co
を12.0重量%加えて、ボールミルで湿式混合し、こ
の混合物を乾燥・造粒後に1.1T/cm2で13×13
×5mmにプレス成型し、さらに真空中で1400℃、1
時間焼結して超硬合金を得た。この合金の磁気特性を測
定した結果を図2に示す。同図において、高性能域にあ
るもの(b)〜(e)と、高性能域以外にあるもの
(a),(f),(g),(h)をそれぞれドリル径φ
0.4mm×刃長5.0mmとし、これを用いてガラスエポ
キシ樹脂基板1.6mmの4層の2枚重ねを穿孔したとこ
ろ、表1の結果が得られた。
ら炭化炉にて0.85重量%Cr3 C2 を含有する0.
5μのWCを作成し、これにVCを0.4重量%、Co
を12.0重量%加えて、ボールミルで湿式混合し、こ
の混合物を乾燥・造粒後に1.1T/cm2で13×13
×5mmにプレス成型し、さらに真空中で1400℃、1
時間焼結して超硬合金を得た。この合金の磁気特性を測
定した結果を図2に示す。同図において、高性能域にあ
るもの(b)〜(e)と、高性能域以外にあるもの
(a),(f),(g),(h)をそれぞれドリル径φ
0.4mm×刃長5.0mmとし、これを用いてガラスエポ
キシ樹脂基板1.6mmの4層の2枚重ねを穿孔したとこ
ろ、表1の結果が得られた。
【0013】
【表1】
【0014】この表1の結果により、図2の高性能域内
の試料(b)〜(e)が抗折力が高く、しかも耐摩耗性
に優れていることが判る。
の試料(b)〜(e)が抗折力が高く、しかも耐摩耗性
に優れていることが判る。
【0015】(実施例2)実施例1中の原料微粒粉末の
配合を88.7重量%WC−0.3重量%VC−11.
0重量%Coとし、実施例1と同じ製造工程を経て超硬
合金を得て、図3に示す磁気特性を測定した。同図にお
いて、高性能域にあるもの(b)〜(f)と、高性能域
以外にあるもの(a),(g),(h),(i)をそれ
ぞれ実施例1の条件で穿孔したところ表2の結果が得ら
れた。
配合を88.7重量%WC−0.3重量%VC−11.
0重量%Coとし、実施例1と同じ製造工程を経て超硬
合金を得て、図3に示す磁気特性を測定した。同図にお
いて、高性能域にあるもの(b)〜(f)と、高性能域
以外にあるもの(a),(g),(h),(i)をそれ
ぞれ実施例1の条件で穿孔したところ表2の結果が得ら
れた。
【0016】
【表2】
【0017】上記表1及び表2の結果から、図2及び図
3の高性能域の磁気特性を有する超硬合金が抗折力が高
くしかも耐摩耗性に優れているのが確認できた。
3の高性能域の磁気特性を有する超硬合金が抗折力が高
くしかも耐摩耗性に優れているのが確認できた。
【0018】
【発明の効果】以上説明したように、この発明によれ
ば、超硬合金の高性能域が合金飽和磁気量理論比0.8
2〜0.90、抗磁力345〜490の範囲にあり、こ
の磁気特性を有する超硬合金をドルリ材質等に用いるこ
とにより、抗折力が高く且つ耐摩耗性に優れた工具を得
ることができる。
ば、超硬合金の高性能域が合金飽和磁気量理論比0.8
2〜0.90、抗磁力345〜490の範囲にあり、こ
の磁気特性を有する超硬合金をドルリ材質等に用いるこ
とにより、抗折力が高く且つ耐摩耗性に優れた工具を得
ることができる。
【図1】超硬合金の高性能域を示すグラフ。
【図2】実施例1における合金の磁気特性を示すグラ
フ。
フ。
【図3】実施例2における合金の磁気特性を示すグラ
フ。
フ。
Claims (1)
- 【請求項1】 WCを硬質相の主成分とし、結合相をC
o11〜13重量%とし、且つVCを0.3〜0.5重
量%、Crを0.6〜1.0重量%含有する高性能超硬
合金であって、合金磁気特性は飽和磁気量の理論比が
0.82〜0.90で、且つ抗磁力(Hc )が345〜
420(Oe )であることを特徴とする高性能超硬合
金。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP29086791A JPH0598385A (ja) | 1991-10-08 | 1991-10-08 | 高性能超硬合金 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP29086791A JPH0598385A (ja) | 1991-10-08 | 1991-10-08 | 高性能超硬合金 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0598385A true JPH0598385A (ja) | 1993-04-20 |
Family
ID=17761528
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP29086791A Pending JPH0598385A (ja) | 1991-10-08 | 1991-10-08 | 高性能超硬合金 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0598385A (ja) |
Cited By (8)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| EP1043412A1 (en) * | 1999-04-06 | 2000-10-11 | Sandvik Aktiebolag | Method of making a submicron cemented carbide with increased toughness |
| JP2000308916A (ja) * | 1999-03-26 | 2000-11-07 | Sandvik Ab | 切削インサート及びその製造方法 |
| JP2001115229A (ja) * | 1999-10-18 | 2001-04-24 | Hitachi Tool Engineering Ltd | 強靭性微粒超硬合金 |
| JP2003508242A (ja) * | 1999-09-01 | 2003-03-04 | サンドビック アクティエボラーグ | 被覆された溝削りもしくは切断用インサート |
| JP2008512262A (ja) * | 2005-01-31 | 2008-04-24 | サンドビック インテレクチュアル プロパティー アクティエボラーグ | 靭性を要する短穴ドリル加工用超硬合金インサート |
| JP2008183708A (ja) * | 1995-11-30 | 2008-08-14 | Sandvik Intellectual Property Ab | 被覆されたフライス加工用植刃及びその製造方法 |
| JP2020020017A (ja) * | 2018-08-02 | 2020-02-06 | 株式会社タンガロイ | 超硬合金及び被覆超硬合金 |
| JP2020082349A (ja) * | 2018-11-30 | 2020-06-04 | コーロイ インコーポレーテッド | 難削材用切削インサート |
-
1991
- 1991-10-08 JP JP29086791A patent/JPH0598385A/ja active Pending
Cited By (11)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
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| US6214287B1 (en) | 1999-04-06 | 2001-04-10 | Sandvik Ab | Method of making a submicron cemented carbide with increased toughness |
| USRE40785E1 (en) | 1999-04-06 | 2009-06-23 | Sandvik Intellectual Property Aktiebolag | Method of making a submicron cemented carbide with increased toughness |
| JP2003508242A (ja) * | 1999-09-01 | 2003-03-04 | サンドビック アクティエボラーグ | 被覆された溝削りもしくは切断用インサート |
| JP2001115229A (ja) * | 1999-10-18 | 2001-04-24 | Hitachi Tool Engineering Ltd | 強靭性微粒超硬合金 |
| JP2008512262A (ja) * | 2005-01-31 | 2008-04-24 | サンドビック インテレクチュアル プロパティー アクティエボラーグ | 靭性を要する短穴ドリル加工用超硬合金インサート |
| JP2020020017A (ja) * | 2018-08-02 | 2020-02-06 | 株式会社タンガロイ | 超硬合金及び被覆超硬合金 |
| JP2020082349A (ja) * | 2018-11-30 | 2020-06-04 | コーロイ インコーポレーテッド | 難削材用切削インサート |
| US11123803B2 (en) | 2018-11-30 | 2021-09-21 | Korloy Inc. | Cutting insert for hard-to-cut material |
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