JPH0598566A - ポリエステル布帛 - Google Patents
ポリエステル布帛Info
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- JPH0598566A JPH0598566A JP3284215A JP28421591A JPH0598566A JP H0598566 A JPH0598566 A JP H0598566A JP 3284215 A JP3284215 A JP 3284215A JP 28421591 A JP28421591 A JP 28421591A JP H0598566 A JPH0598566 A JP H0598566A
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- JP
- Japan
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- polyester
- salt
- acid
- alkali
- sulfonic acid
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Abstract
(57)【要約】
【目的】優れた絹様の風合を呈すると同時に異色染め効
果や霜降り効果等の高級な染色効果を表現でき、且つ強
度や耐摩耗性等の機械的特性に優れた布帛を得る。 【構成】スルホン酸ホスホニウム塩基換算で0.5〜
2.0モル%となる量の下記式で表わされる化合物が共
重合されたポリエチレンテレフタレート系ポリエステル
繊維(A)と実質的にポリエチレンテレフタレートより
なるポリエステル繊維(B)とから布帛を構成し、次い
でアルカリ減量加工を施す。
果や霜降り効果等の高級な染色効果を表現でき、且つ強
度や耐摩耗性等の機械的特性に優れた布帛を得る。 【構成】スルホン酸ホスホニウム塩基換算で0.5〜
2.0モル%となる量の下記式で表わされる化合物が共
重合されたポリエチレンテレフタレート系ポリエステル
繊維(A)と実質的にポリエチレンテレフタレートより
なるポリエステル繊維(B)とから布帛を構成し、次い
でアルカリ減量加工を施す。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、絹様の良好な風合をも
つと同時に異色染め効果や霜降り効果等の高級な染色効
果を表現でき、その上強度や耐摩耗性等の機械的特性に
優れたポリエステル布帛に関する。
つと同時に異色染め効果や霜降り効果等の高級な染色効
果を表現でき、その上強度や耐摩耗性等の機械的特性に
優れたポリエステル布帛に関する。
【0002】
【従来の技術】ポリエステルは多くの優れた特性を有す
るがゆえに繊維として広く用いられているが、染色性が
低く、特に分散染料以外の染料には染色困難である。こ
の染色性を改良するために種々の提案がなされており、
その一つとして5―Naスルホイソフタル酸の如き金属
スルホネート基を含有するイソフタル酸成分をポリエス
テル主鎖中に好ましくは2〜5モル%共重合することに
よりカチオン染料で染色可能にする方法が知られており
(特公昭34―10497号公報参照)、工業的に広く
行われている。
るがゆえに繊維として広く用いられているが、染色性が
低く、特に分散染料以外の染料には染色困難である。こ
の染色性を改良するために種々の提案がなされており、
その一つとして5―Naスルホイソフタル酸の如き金属
スルホネート基を含有するイソフタル酸成分をポリエス
テル主鎖中に好ましくは2〜5モル%共重合することに
よりカチオン染料で染色可能にする方法が知られており
(特公昭34―10497号公報参照)、工業的に広く
行われている。
【0003】一方、ポリエステル繊維よりなる織編物に
絹様のソフトで良好な風合を与えるために、アルカリ減
量処理する方法が知られており、この場合20重量%前
後から30重量%にも及ぶ減量がなされる。
絹様のソフトで良好な風合を与えるために、アルカリ減
量処理する方法が知られており、この場合20重量%前
後から30重量%にも及ぶ減量がなされる。
【0004】このアルカリ減量処理する方法によって、
良好な風合と同時に異色染め効果や霜降り効果を狙って
レギュラーポリエステル繊維と上記カチオン染料可染性
ポリエステル繊維とを交織や交編した織編物に、20重
量%程度以上のアルカリ減量加工を行うと、カチオン染
料可染性ポリエステル繊維がほとんど分解されてしまう
という欠点があった。
良好な風合と同時に異色染め効果や霜降り効果を狙って
レギュラーポリエステル繊維と上記カチオン染料可染性
ポリエステル繊維とを交織や交編した織編物に、20重
量%程度以上のアルカリ減量加工を行うと、カチオン染
料可染性ポリエステル繊維がほとんど分解されてしまう
という欠点があった。
【0005】即ち、上記カチオン染料可染性共重合ポリ
エステル繊維は、織編物の風合を良好にするために通常
行われているアルカリ減量処理を施すと、アルカリによ
る繊維の溶解速度が極めて大きく、通常工業的に採用さ
れている条件(例えば100℃の3%水酸化ナトリウム
溶液)では安定して減量処理することが困難であるのみ
ならず、アルカリ処理糸の強度低下が著しく大きいた
め、アルカリ減量加工の適用が困難であった。
エステル繊維は、織編物の風合を良好にするために通常
行われているアルカリ減量処理を施すと、アルカリによ
る繊維の溶解速度が極めて大きく、通常工業的に採用さ
れている条件(例えば100℃の3%水酸化ナトリウム
溶液)では安定して減量処理することが困難であるのみ
ならず、アルカリ処理糸の強度低下が著しく大きいた
め、アルカリ減量加工の適用が困難であった。
【0006】かかるカチオン染料可染性ポリエステル繊
維の欠点を解消しようとして、従来から種々の提案が行
われている。その一つとして、本発明者は先に、カチオ
ン染料可染化剤としてm―金属スルホ安息香酸化合物の
如き1ケのエステル形成性官能基を有するスルホネート
化合物を使用して該スルホネート化合物をポリエステル
の分子鎖末端に共重合せしめることによって、最終的に
得られるポリエステル繊維がカチオン染料可染性を呈す
ると共に、アルカリ減量速度が格段に小さくなり、且つ
アルカリ減量による糸強度の低下も著しく小さくなるこ
とを知見し提案した(特公平2―19228号公報参
照)。しかしながら、かかるポリエステル繊維は、カチ
オン染料で染色した際に染料は完全に吸着されるにもか
かわらず、5―Naスルホイソフタル酸を共重合したポ
リエステル繊維に比較して染め上りが悪く、鮮明性が損
なわれてくすんだ色相を呈し、また深色を得ることが困
難であった。
維の欠点を解消しようとして、従来から種々の提案が行
われている。その一つとして、本発明者は先に、カチオ
ン染料可染化剤としてm―金属スルホ安息香酸化合物の
如き1ケのエステル形成性官能基を有するスルホネート
化合物を使用して該スルホネート化合物をポリエステル
の分子鎖末端に共重合せしめることによって、最終的に
得られるポリエステル繊維がカチオン染料可染性を呈す
ると共に、アルカリ減量速度が格段に小さくなり、且つ
アルカリ減量による糸強度の低下も著しく小さくなるこ
とを知見し提案した(特公平2―19228号公報参
照)。しかしながら、かかるポリエステル繊維は、カチ
オン染料で染色した際に染料は完全に吸着されるにもか
かわらず、5―Naスルホイソフタル酸を共重合したポ
リエステル繊維に比較して染め上りが悪く、鮮明性が損
なわれてくすんだ色相を呈し、また深色を得ることが困
難であった。
【0007】また、スルホイソフタレートを0.8モル
%以上1.8モル%以下ポリエチレンテレフタレートに
添加したカチオン染料可染ポリエステル繊維からなる異
収縮混繊糸を織成してなる織物であって減量率5%以上
30%以下の範囲でアルカリ減量加工され、かつカチオ
ン染料で染めてなる絹様風合を有する織物(特開昭59
―53774号公報参照)やスルホイソフタル酸を0.
8モル%以上1.8モル%以下ポリエチレンテレフタレ
ートに添加せしめたカチオン染料可染ポリエステル繊維
よりなる強撚糸から織成した織物をしぼ立て後減量率5
%以上30%以下の範囲でアルカリ減量加工し、次いで
カチオン染料で120℃以上の温度で染色して絹様風合
を有する織物を得る方法(特公平3―14951号公
報)が提案されている。しかしながら、このように一般
に広く使用されているスルホイソフタル酸系カチオン染
料可染化剤の量を単に減じるだけの技術によっては、耐
アルカリ性の改良効果は不充分であり、レギュラーポリ
エステル繊維との交織交編布帛になしての高アルカリ減
量加工に到底耐えないばかりか、カチオン染料で染色し
た際の染め上りが大幅に悪化し、鮮明性が損なわれてく
すんだ色相を呈し、また深色が得られないため、高級な
色彩表現ができないという重欠点を有する。
%以上1.8モル%以下ポリエチレンテレフタレートに
添加したカチオン染料可染ポリエステル繊維からなる異
収縮混繊糸を織成してなる織物であって減量率5%以上
30%以下の範囲でアルカリ減量加工され、かつカチオ
ン染料で染めてなる絹様風合を有する織物(特開昭59
―53774号公報参照)やスルホイソフタル酸を0.
8モル%以上1.8モル%以下ポリエチレンテレフタレ
ートに添加せしめたカチオン染料可染ポリエステル繊維
よりなる強撚糸から織成した織物をしぼ立て後減量率5
%以上30%以下の範囲でアルカリ減量加工し、次いで
カチオン染料で120℃以上の温度で染色して絹様風合
を有する織物を得る方法(特公平3―14951号公
報)が提案されている。しかしながら、このように一般
に広く使用されているスルホイソフタル酸系カチオン染
料可染化剤の量を単に減じるだけの技術によっては、耐
アルカリ性の改良効果は不充分であり、レギュラーポリ
エステル繊維との交織交編布帛になしての高アルカリ減
量加工に到底耐えないばかりか、カチオン染料で染色し
た際の染め上りが大幅に悪化し、鮮明性が損なわれてく
すんだ色相を呈し、また深色が得られないため、高級な
色彩表現ができないという重欠点を有する。
【0008】更に、金属スルホネート基を含有するイソ
フタル酸成分を0.7〜2.4モル%、分子量が90〜
6,000のグリコール成分を0.2〜10重量%共重
合しており、かつ重合度が80〜100である改質ポリ
エステル繊維(特開昭57―210014号公報参照)
や、平均の一次粒子径が100mμ以下の不活性無機微
粒子を0.1〜4重量%含有し、金属スルホネート基を
含有するイソフタル酸成分を0.7〜2.4モル%よび
分子量が90〜6,000のグリコール成分を0.2〜
10重量%共重合しており、かつ重合度が80〜100
であるポリエステル繊維であり、かつアルカリ溶解処理
により繊維表面に微細なたて長の凹みが付与されてなる
改質ポリエステル繊維(特開昭58―149326号公
報)が提案されている。これらの繊維にあっては、カチ
オン染料可染化剤量の減少によるカチオン染料染色性の
低下を、分子量が90〜6,000のグリコール成分の
特定量を共重合することにより補償しているので、カチ
オン染色性の低下は確かに少ない。しかしながら、かか
る金属スルホネート基を有するイソフタル酸成分を共重
合したポリエステル繊維において、分子量が90〜6,
000のグリコール成分としてここで具体的に用いられ
ている、ポリエチレングリコール(分子量400〜6,
000)、ポリプロピレングリコール(分子量2,00
0)、ポリテトラメチレングリコール(分子量1,00
0)およびEO/THF交互共重合体(分子量1,00
0)等は、いずれも最終的に得られるカチオン染料可染
性ポリエステル繊維のアルカリ減量速度を大幅に増大さ
せる作用を有するため、充分なカチオン染色性を得よう
とすると不可避的に耐アルカリ性が不良化してしまい、
優れたカチオン染色性と良好な耐アルカリ性とを合わせ
有することができない。その上、かかるグリコール成分
の使用は耐光染色堅牢度の著しい低下をもたらす。
フタル酸成分を0.7〜2.4モル%、分子量が90〜
6,000のグリコール成分を0.2〜10重量%共重
合しており、かつ重合度が80〜100である改質ポリ
エステル繊維(特開昭57―210014号公報参照)
や、平均の一次粒子径が100mμ以下の不活性無機微
粒子を0.1〜4重量%含有し、金属スルホネート基を
含有するイソフタル酸成分を0.7〜2.4モル%よび
分子量が90〜6,000のグリコール成分を0.2〜
10重量%共重合しており、かつ重合度が80〜100
であるポリエステル繊維であり、かつアルカリ溶解処理
により繊維表面に微細なたて長の凹みが付与されてなる
改質ポリエステル繊維(特開昭58―149326号公
報)が提案されている。これらの繊維にあっては、カチ
オン染料可染化剤量の減少によるカチオン染料染色性の
低下を、分子量が90〜6,000のグリコール成分の
特定量を共重合することにより補償しているので、カチ
オン染色性の低下は確かに少ない。しかしながら、かか
る金属スルホネート基を有するイソフタル酸成分を共重
合したポリエステル繊維において、分子量が90〜6,
000のグリコール成分としてここで具体的に用いられ
ている、ポリエチレングリコール(分子量400〜6,
000)、ポリプロピレングリコール(分子量2,00
0)、ポリテトラメチレングリコール(分子量1,00
0)およびEO/THF交互共重合体(分子量1,00
0)等は、いずれも最終的に得られるカチオン染料可染
性ポリエステル繊維のアルカリ減量速度を大幅に増大さ
せる作用を有するため、充分なカチオン染色性を得よう
とすると不可避的に耐アルカリ性が不良化してしまい、
優れたカチオン染色性と良好な耐アルカリ性とを合わせ
有することができない。その上、かかるグリコール成分
の使用は耐光染色堅牢度の著しい低下をもたらす。
【0009】更に、本発明者によって、5―テトラ―n
―ブチルホスホニウムスルホイソフタル酸等のスルホン
酸ホスホニウム塩基を有するカチオン染料可染化剤を共
重合した改質ポリエステル繊維が提案されており(特開
平1―162822号公報)、かかるカチオン染料可染
化剤によれば従来公知のスルホン酸金属塩基を有するカ
チオン染料可染化剤に固有の溶融状態での増粘作用が起
こらないため、低粘度で高重合度のポリマーが容易に得
られ、通常の溶融紡糸によって高強度のカチオン染料可
染性ポリエステル繊維が容易に得られる。しかしなが
ら、上記提案公報の実施例において実際に用いられてい
るスルホン酸ホスホニウム塩系カチオン可染化剤を共重
合したポリエステル繊維の場合、該ホスホニウム塩を金
属塩に置き換えてなる、対応するスルホン酸金属塩系カ
チオン可染化剤を共重合したポリエステル繊維に比べて
アルカリ減量速度が大きく、耐アルカリ性に劣るため本
発明の目的を達成できない。
―ブチルホスホニウムスルホイソフタル酸等のスルホン
酸ホスホニウム塩基を有するカチオン染料可染化剤を共
重合した改質ポリエステル繊維が提案されており(特開
平1―162822号公報)、かかるカチオン染料可染
化剤によれば従来公知のスルホン酸金属塩基を有するカ
チオン染料可染化剤に固有の溶融状態での増粘作用が起
こらないため、低粘度で高重合度のポリマーが容易に得
られ、通常の溶融紡糸によって高強度のカチオン染料可
染性ポリエステル繊維が容易に得られる。しかしなが
ら、上記提案公報の実施例において実際に用いられてい
るスルホン酸ホスホニウム塩系カチオン可染化剤を共重
合したポリエステル繊維の場合、該ホスホニウム塩を金
属塩に置き換えてなる、対応するスルホン酸金属塩系カ
チオン可染化剤を共重合したポリエステル繊維に比べて
アルカリ減量速度が大きく、耐アルカリ性に劣るため本
発明の目的を達成できない。
【0010】以上述べたように鮮明性と深色性とに充分
に優れた良好なカチオン染色性、優れた耐アルカリ性並
びに高強度・高摩耗耐久性等の優れた機械的特性のすべ
てを同時に有するカチオン染料可染性ポリエステル繊維
は従来皆無であった。
に優れた良好なカチオン染色性、優れた耐アルカリ性並
びに高強度・高摩耗耐久性等の優れた機械的特性のすべ
てを同時に有するカチオン染料可染性ポリエステル繊維
は従来皆無であった。
【0011】
【発明の目的】本発明は、このような現状に鑑み、上記
したように鮮明性と深色性とに充分に優れた良好なカチ
オン染色性、優れた耐アルカリ性並びに高強度・高摩耗
耐久性等の優れた機械的特性のすべてを同時に有する耐
アルカリ性高強力カチオン染料可染型ポリエステル繊維
を提供し、かくして得られる該カチオン染料可染型ポリ
エステル繊維をレギュラーポリエステル繊維と交織や交
編して織編物になした後アルカリ減量処理を施すことに
よって、カチオン染料および分散染料で染色した際に絹
様の良好な風合を呈すると同時に異色染め効果や霜降り
効果等の高級な染色効果を表現でき、その上強度や耐摩
耗性等の機械的特性に優れた布帛を与えることのできる
ポリエステル布帛を提供することを目的とする。かかる
布帛は、高度で多彩な色彩と風合の表現を同時に可能に
すると共に充分に優れた機械的特性を有するため、ファ
ッション性を重視する婦人衣料分野やスポーツ衣料分野
で特に有用である。
したように鮮明性と深色性とに充分に優れた良好なカチ
オン染色性、優れた耐アルカリ性並びに高強度・高摩耗
耐久性等の優れた機械的特性のすべてを同時に有する耐
アルカリ性高強力カチオン染料可染型ポリエステル繊維
を提供し、かくして得られる該カチオン染料可染型ポリ
エステル繊維をレギュラーポリエステル繊維と交織や交
編して織編物になした後アルカリ減量処理を施すことに
よって、カチオン染料および分散染料で染色した際に絹
様の良好な風合を呈すると同時に異色染め効果や霜降り
効果等の高級な染色効果を表現でき、その上強度や耐摩
耗性等の機械的特性に優れた布帛を与えることのできる
ポリエステル布帛を提供することを目的とする。かかる
布帛は、高度で多彩な色彩と風合の表現を同時に可能に
すると共に充分に優れた機械的特性を有するため、ファ
ッション性を重視する婦人衣料分野やスポーツ衣料分野
で特に有用である。
【0012】
【発明の構成】本発明者は上記目的を達成すべく、カチ
オン染料可染化剤の化学構造に着目し、数多くの化合物
を合成して鋭意検討した結果、2,6―ナフタレンジカ
ルボン酸のスルホン酸ホスホニウム塩を共重合したポリ
エチレンテレフタレートよりなる繊維が、優れたカチオ
ン染料可染性と鮮明で深みのある優れた発色性を呈する
と共に、高強度を有し、その上アルカリ減量速度が特異
的に小さくなり、且つアルカリ減量による糸強度の低下
も著しく小さく、更に他のジカルボン酸成分やジオール
成分を共重合せしめた際のアルカリ減量速度の増大も極
めて小さいことを見出した。本発明はかかる知見に基づ
いて更に重ねて検討した結果完成したものである。
オン染料可染化剤の化学構造に着目し、数多くの化合物
を合成して鋭意検討した結果、2,6―ナフタレンジカ
ルボン酸のスルホン酸ホスホニウム塩を共重合したポリ
エチレンテレフタレートよりなる繊維が、優れたカチオ
ン染料可染性と鮮明で深みのある優れた発色性を呈する
と共に、高強度を有し、その上アルカリ減量速度が特異
的に小さくなり、且つアルカリ減量による糸強度の低下
も著しく小さく、更に他のジカルボン酸成分やジオール
成分を共重合せしめた際のアルカリ減量速度の増大も極
めて小さいことを見出した。本発明はかかる知見に基づ
いて更に重ねて検討した結果完成したものである。
【0013】即ち、本発明は、エチレンテレフタレート
単位を主たる繰返し単位とするポリエステルであって、
該ポリエステルを構成するジカルボン酸成分(但し、有
機スルホン酸ホスホニウム塩を除く)に対してスルホン
酸ホスホニウム塩基換算で0.5〜2.0モル%となる
量の下記一般式(I)
単位を主たる繰返し単位とするポリエステルであって、
該ポリエステルを構成するジカルボン酸成分(但し、有
機スルホン酸ホスホニウム塩を除く)に対してスルホン
酸ホスホニウム塩基換算で0.5〜2.0モル%となる
量の下記一般式(I)
【0014】
【化2】
【0015】(式中、R1 およびR2 は、それぞれ独立
に、水素原子、−(CH2 )nH(n=1〜6の整数)
又は−(CH2 )nOH(n=1〜6の整数)、R1 ,
R2 ,R3 およびR4 はアルキル基及びアリール基より
選ばれた同一又は異なる基、mは1又は2を示す。)で
表わされる有機スルホン酸ホスホニウム塩を共重合した
ポリエステルよりなるポリエステル繊維(A)と実質的
にポリエチレンテレフタレートよりなるポリエステル繊
維(B)とからなり、且つ、アルカリ減量処理されてな
ることを特徴とするポリエステル布帛である。
に、水素原子、−(CH2 )nH(n=1〜6の整数)
又は−(CH2 )nOH(n=1〜6の整数)、R1 ,
R2 ,R3 およびR4 はアルキル基及びアリール基より
選ばれた同一又は異なる基、mは1又は2を示す。)で
表わされる有機スルホン酸ホスホニウム塩を共重合した
ポリエステルよりなるポリエステル繊維(A)と実質的
にポリエチレンテレフタレートよりなるポリエステル繊
維(B)とからなり、且つ、アルカリ減量処理されてな
ることを特徴とするポリエステル布帛である。
【0016】本発明においてポリエステル繊維(A)を
構成する、エチレンテレフタレート単位を主たる繰り返
し単位とするポリエステルとは、テレフタル酸を主たる
ジカルボン酸成分とし、エチレングリコールを主たるグ
リコール成分とするポリエステルであり、これには少量
の、通常15モル%以下の第3成分を共重合してあって
もよい。共重合可能な第3成分としては、イソフタル
酸、ナフタレンジカルボン酸、ジフェニルジカルボン
酸、ジフェノキシエタンジカルボン酸、アジピン酸、ア
ゼライン酸、セバシン酸、1,10―デカンジカルボン
酸、1,18―オクタデカンジカルボン酸、シクロヘキ
サン―1,4―ジカルボン酸等のジカルボン酸;P―オ
キシ安息香酸、グリコール酸等のオキシカルボン酸ある
いはトリメチレングリコール、ペンタメチレングリコー
ル、ヘキサメチレングリコール、デカメチレングリコー
ル、ドデカメチレングリコール、ネオペンチルグリコー
ル、ジエチレングリコール、ビスヒドロキシエトキシビ
スフェノールA等のジヒドロキシ化合物等が例示され
る。なかでも、アジピン酸、アゼライン酸、セバシン
酸、1,10―デカンジカルボン酸、1,18―オクタ
デカンジカルボン酸等の脂肪族ジカルボン酸を共重合す
ることは易染性向上効果および色彩鮮明性向上効果が特
に大きいので用途によってはむしろ好ましいことであ
る。
構成する、エチレンテレフタレート単位を主たる繰り返
し単位とするポリエステルとは、テレフタル酸を主たる
ジカルボン酸成分とし、エチレングリコールを主たるグ
リコール成分とするポリエステルであり、これには少量
の、通常15モル%以下の第3成分を共重合してあって
もよい。共重合可能な第3成分としては、イソフタル
酸、ナフタレンジカルボン酸、ジフェニルジカルボン
酸、ジフェノキシエタンジカルボン酸、アジピン酸、ア
ゼライン酸、セバシン酸、1,10―デカンジカルボン
酸、1,18―オクタデカンジカルボン酸、シクロヘキ
サン―1,4―ジカルボン酸等のジカルボン酸;P―オ
キシ安息香酸、グリコール酸等のオキシカルボン酸ある
いはトリメチレングリコール、ペンタメチレングリコー
ル、ヘキサメチレングリコール、デカメチレングリコー
ル、ドデカメチレングリコール、ネオペンチルグリコー
ル、ジエチレングリコール、ビスヒドロキシエトキシビ
スフェノールA等のジヒドロキシ化合物等が例示され
る。なかでも、アジピン酸、アゼライン酸、セバシン
酸、1,10―デカンジカルボン酸、1,18―オクタ
デカンジカルボン酸等の脂肪族ジカルボン酸を共重合す
ることは易染性向上効果および色彩鮮明性向上効果が特
に大きいので用途によってはむしろ好ましいことであ
る。
【0017】更に、ポリエステルが実質的に線状である
範囲でトリメリット酸、ピロメリット酸の如きポリカル
ボン酸、グリセリン、トリメチロールプロパン、ペンタ
エリスリトールの如きポリオールが共重合されていても
よい。
範囲でトリメリット酸、ピロメリット酸の如きポリカル
ボン酸、グリセリン、トリメチロールプロパン、ペンタ
エリスリトールの如きポリオールが共重合されていても
よい。
【0018】かかるポリエステルは任意の方法によって
合成したものでよい。例えばポリエチレンテレフタレー
トについて説明すれば、通常、テレフタル酸とエチレン
グリコールとを直接エステル化反応させるか、テレフタ
ル酸ジメチルの如きテレフタル酸の低級アルキルエステ
ルとエチレングリコールとをエステル交換反応させるか
又はテレフタル酸とエチレンオキサイドとを反応させる
かしてテレフタル酸のグリコールエステル及び/又はそ
の低重合体を生成させる第1段階の反応と、第1段階の
反応生成物を減圧下加熱して所望の重合度になるまで重
縮合反応させる第2段階の反応によって製造される。
合成したものでよい。例えばポリエチレンテレフタレー
トについて説明すれば、通常、テレフタル酸とエチレン
グリコールとを直接エステル化反応させるか、テレフタ
ル酸ジメチルの如きテレフタル酸の低級アルキルエステ
ルとエチレングリコールとをエステル交換反応させるか
又はテレフタル酸とエチレンオキサイドとを反応させる
かしてテレフタル酸のグリコールエステル及び/又はそ
の低重合体を生成させる第1段階の反応と、第1段階の
反応生成物を減圧下加熱して所望の重合度になるまで重
縮合反応させる第2段階の反応によって製造される。
【0019】本発明でいうポリエステル繊維(A)を構
成するポリエステルにおいては、上述したポリエステル
に下記一般式(I)で表わされる有機スルホン酸ホスホ
ニウム塩が共重合されていることが必要である。
成するポリエステルにおいては、上述したポリエステル
に下記一般式(I)で表わされる有機スルホン酸ホスホ
ニウム塩が共重合されていることが必要である。
【0020】
【化3】
【0021】上記式(I)中、R1 およびR2 は、それ
ぞれ独立に、水素原子、−(CH2 )nH(n=1〜6
の整数)又は−(CH2 )nOH(n=1〜6の整
数)、R1 ,R2 ,R3 およびR4 はアルキル基及びア
リール基よりなる群から選ばれた同一又は異なる基を示
す。mは1又は2である。
ぞれ独立に、水素原子、−(CH2 )nH(n=1〜6
の整数)又は−(CH2 )nOH(n=1〜6の整
数)、R1 ,R2 ,R3 およびR4 はアルキル基及びア
リール基よりなる群から選ばれた同一又は異なる基を示
す。mは1又は2である。
【0022】かかる有機スルホン酸ホスホニウム塩は、
一般に対応する有機スルホン酸とホスフィン類との反
応、又は対応する有機スルホン酸金属塩とホスホニウム
ハライド類との反応により容易に合成できる。
一般に対応する有機スルホン酸とホスフィン類との反
応、又は対応する有機スルホン酸金属塩とホスホニウム
ハライド類との反応により容易に合成できる。
【0023】かかる有機スルホン酸ホスホニウム塩の好
ましい具体例としては、2,6―ジカルボキシナフタレ
ン―4―スルホン酸テトラブチルホスホニウム塩、2,
6―ジカルボキシナフタレン―4―スルホン酸エチルト
リブチルホスホニウム塩、2,6―ジカルボキシナフタ
レン―4―スルホン酸ベンジルトリブチルホスホニウム
塩、2,6―ジカルボキシナフタレン―4―スルホン酸
フェニルトリブチルホスホニウム塩、2,6―ジカルボ
キシナフタレン―4―スルホン酸テトラフェニルホスホ
ニウム塩、2,6―ジカルボキシナフタレン―4―スル
ホン酸ブチルトリフェニルホスホニウム塩、2,6―ジ
カルボキシナフタレン―4―スルホン酸ベンジルトリフ
ェニルホスホニウム塩、2,6―ジカルボメトキシナフ
タレン―4―スルホン酸テトラブチルホスホニウム塩、
2,6―ジカルボメトキシナフタレン―4―スルホン酸
エチルトリブチルホスホニウム塩、2,6―ジカルボメ
トキシナフタレン―4―スルホン酸ベンジルトリブチル
ホスホニウム塩、2,6―ジカルボメトキシナフタレン
―4―スルホン酸フェニルトリブチルホスホニウム塩、
2,6―ジカルボメトキシナフタレン―4―スルホン酸
テトラフェニルホスホニウム塩、2,6―ジカルボメト
キシナフタレン―4―スルホン酸エチルトリフェニルホ
スホニウム塩、2,6―ジカルボメトキシナフタレン―
4―スルホン酸ブチルトリフェニメホスホニウム塩、
2,6―ジカルボメトキシナフタレン―4―スルホン酸
ベンジルトリフェニルホスホニウム塩、2,6―ジカル
ボキシナフタレン―1―スルホン酸テトラブチルホスホ
ニウム塩、2,6―ジカルボキシナフタレン―1―スル
ホン酸テトラフェニルホスホニウム塩、2,6―ジカル
ボメトキシナフタレン―1―スルホン酸テトラフェニル
ホスホニウム塩、2,6―ジカルボキシナフタレン―3
―スルホン酸テトラブチルホスホニウム塩、2,6―ジ
カルボキシナフタレン―3―スルホン酸テトラフェニル
ホスホニウム塩、2,6―ジカルボメトキシナフタレン
―3―スルホン酸テトラブチルホスホニウム塩、2,6
―ジカルボメトキシナフタレン―3―スルホン酸テトラ
フェニルホスホニウム塩、2,6―ジカルボキシナフタ
レン―4,8―ジスルホン酸テトラブチルホスホニウム
塩、2,6―ジカルボキシナフタレン―4,8―ジスル
ホン酸テトラフェニルホスホニウム塩、2,6―ジカル
ボメトキシナフタレン―4,8―ジスルホン酸テトラブ
チルホスホニウム塩、2,6―ジカルボキシナフタレン
―4,8―ジスルホン酸テトラブチルホスホニウム塩、
2,6―ジカルボキシナフタレン―3,8―ジスルホン
酸テトラフェニルホスホニウム塩、2,6―ジカルボメ
トキシナフタレン―3,8―ジスルホン酸テトラブチル
ホスホニウム塩、2,6―ジカルボメトキシナフタレン
―3,8―ジスルホン酸テトラブチルホスホニウム塩、
2,6―ジカルボメトキシナフタレン―3,8―ジスル
ホン酸テトラフェニルホスホニウム塩、2,6―ジカル
ボメトキシナフタレン―3,8―ジスルホン酸テトラブ
チルホスホニウム塩、2,6―ジカルボメトキシナフタ
レン―3,8―ジスルホン酸テトラフェニルホスホニウ
ム塩、2,6―ジカルボメトキシナフタレン―3,7―
ジスルホン酸テトラブチルホスホニウム塩、2,6―ジ
カルボキシナフタレン―3,7―ジスルホン酸テトラフ
ェニルホスホニウム塩、2,6―ジカルボメトキシナフ
タレン―3,7―ジスルホン酸テトラブチルホスホニウ
ム塩、2,6―ジカルボメトキシナフタレン―3,7―
ジスルホン酸テトラフェニルホスホニウム塩、2,6―
ジ(β―ヒドロキシエトキシカルボニル)ナフタレン―
4―スルホン酸テトラブチルホスホニウム塩、2,6―
ジ(β―ヒドロキシエトキシカルボニル)ナフタレン―
4―スルホン酸テトラフェニルホスホニウム塩、2,6
―ジ(β―ヒドロキシエトキシカルボニル)ナフタレン
―4,8―ジスルホン酸テトラブチルホスホニウム塩、
2,6―ジ(β―ヒドロキシエトキシカルボニル)ナフ
タレン―4,8―ジスルホン酸テトラフェニルホスホニ
ウム塩等をあげることができる。
ましい具体例としては、2,6―ジカルボキシナフタレ
ン―4―スルホン酸テトラブチルホスホニウム塩、2,
6―ジカルボキシナフタレン―4―スルホン酸エチルト
リブチルホスホニウム塩、2,6―ジカルボキシナフタ
レン―4―スルホン酸ベンジルトリブチルホスホニウム
塩、2,6―ジカルボキシナフタレン―4―スルホン酸
フェニルトリブチルホスホニウム塩、2,6―ジカルボ
キシナフタレン―4―スルホン酸テトラフェニルホスホ
ニウム塩、2,6―ジカルボキシナフタレン―4―スル
ホン酸ブチルトリフェニルホスホニウム塩、2,6―ジ
カルボキシナフタレン―4―スルホン酸ベンジルトリフ
ェニルホスホニウム塩、2,6―ジカルボメトキシナフ
タレン―4―スルホン酸テトラブチルホスホニウム塩、
2,6―ジカルボメトキシナフタレン―4―スルホン酸
エチルトリブチルホスホニウム塩、2,6―ジカルボメ
トキシナフタレン―4―スルホン酸ベンジルトリブチル
ホスホニウム塩、2,6―ジカルボメトキシナフタレン
―4―スルホン酸フェニルトリブチルホスホニウム塩、
2,6―ジカルボメトキシナフタレン―4―スルホン酸
テトラフェニルホスホニウム塩、2,6―ジカルボメト
キシナフタレン―4―スルホン酸エチルトリフェニルホ
スホニウム塩、2,6―ジカルボメトキシナフタレン―
4―スルホン酸ブチルトリフェニメホスホニウム塩、
2,6―ジカルボメトキシナフタレン―4―スルホン酸
ベンジルトリフェニルホスホニウム塩、2,6―ジカル
ボキシナフタレン―1―スルホン酸テトラブチルホスホ
ニウム塩、2,6―ジカルボキシナフタレン―1―スル
ホン酸テトラフェニルホスホニウム塩、2,6―ジカル
ボメトキシナフタレン―1―スルホン酸テトラフェニル
ホスホニウム塩、2,6―ジカルボキシナフタレン―3
―スルホン酸テトラブチルホスホニウム塩、2,6―ジ
カルボキシナフタレン―3―スルホン酸テトラフェニル
ホスホニウム塩、2,6―ジカルボメトキシナフタレン
―3―スルホン酸テトラブチルホスホニウム塩、2,6
―ジカルボメトキシナフタレン―3―スルホン酸テトラ
フェニルホスホニウム塩、2,6―ジカルボキシナフタ
レン―4,8―ジスルホン酸テトラブチルホスホニウム
塩、2,6―ジカルボキシナフタレン―4,8―ジスル
ホン酸テトラフェニルホスホニウム塩、2,6―ジカル
ボメトキシナフタレン―4,8―ジスルホン酸テトラブ
チルホスホニウム塩、2,6―ジカルボキシナフタレン
―4,8―ジスルホン酸テトラブチルホスホニウム塩、
2,6―ジカルボキシナフタレン―3,8―ジスルホン
酸テトラフェニルホスホニウム塩、2,6―ジカルボメ
トキシナフタレン―3,8―ジスルホン酸テトラブチル
ホスホニウム塩、2,6―ジカルボメトキシナフタレン
―3,8―ジスルホン酸テトラブチルホスホニウム塩、
2,6―ジカルボメトキシナフタレン―3,8―ジスル
ホン酸テトラフェニルホスホニウム塩、2,6―ジカル
ボメトキシナフタレン―3,8―ジスルホン酸テトラブ
チルホスホニウム塩、2,6―ジカルボメトキシナフタ
レン―3,8―ジスルホン酸テトラフェニルホスホニウ
ム塩、2,6―ジカルボメトキシナフタレン―3,7―
ジスルホン酸テトラブチルホスホニウム塩、2,6―ジ
カルボキシナフタレン―3,7―ジスルホン酸テトラフ
ェニルホスホニウム塩、2,6―ジカルボメトキシナフ
タレン―3,7―ジスルホン酸テトラブチルホスホニウ
ム塩、2,6―ジカルボメトキシナフタレン―3,7―
ジスルホン酸テトラフェニルホスホニウム塩、2,6―
ジ(β―ヒドロキシエトキシカルボニル)ナフタレン―
4―スルホン酸テトラブチルホスホニウム塩、2,6―
ジ(β―ヒドロキシエトキシカルボニル)ナフタレン―
4―スルホン酸テトラフェニルホスホニウム塩、2,6
―ジ(β―ヒドロキシエトキシカルボニル)ナフタレン
―4,8―ジスルホン酸テトラブチルホスホニウム塩、
2,6―ジ(β―ヒドロキシエトキシカルボニル)ナフ
タレン―4,8―ジスルホン酸テトラフェニルホスホニ
ウム塩等をあげることができる。
【0024】上記有機スルホン酸ホスホニウム塩は1種
のみを単独で用いても、2種以上併用してもよい。
のみを単独で用いても、2種以上併用してもよい。
【0025】このような有機スルホン酸ホスホニウム塩
をポリエステルに共重合するには、前述したポリエステ
ルの合成が完了する以前の任意の段階で、好ましくは第
2段階の反応の初期以前の任意の段階で添加すればよ
い。該有機スルホン酸ホスホニウム塩をポリエステルに
共重合させる割合は、ポリエステルを構成するジカルボ
ン酸成分(有機スルホン酸ホスホニウム塩を除く)に対
してスルホン酸ホスホニウム塩基換算で0.5モル%〜
2.0モル%の範囲であり、0.8〜1.8モル%の範
囲が好ましい。この共重合割合が0.5モル%より少な
いと、最終的に得られるポリエステル布帛のカチオン染
料に対する染色性が不充分になって鮮明色や深色が得ら
れ難くなり、一方2.0モル%より多いと該有機スルホ
ン酸ホスホニウム塩共重合ポリエステル繊維のアルカリ
減量速度が顕著に増大するようになって引裂強度等の布
帛物性が悪化するようになり、又絹様の良好な風合が得
られ難くなる。
をポリエステルに共重合するには、前述したポリエステ
ルの合成が完了する以前の任意の段階で、好ましくは第
2段階の反応の初期以前の任意の段階で添加すればよ
い。該有機スルホン酸ホスホニウム塩をポリエステルに
共重合させる割合は、ポリエステルを構成するジカルボ
ン酸成分(有機スルホン酸ホスホニウム塩を除く)に対
してスルホン酸ホスホニウム塩基換算で0.5モル%〜
2.0モル%の範囲であり、0.8〜1.8モル%の範
囲が好ましい。この共重合割合が0.5モル%より少な
いと、最終的に得られるポリエステル布帛のカチオン染
料に対する染色性が不充分になって鮮明色や深色が得ら
れ難くなり、一方2.0モル%より多いと該有機スルホ
ン酸ホスホニウム塩共重合ポリエステル繊維のアルカリ
減量速度が顕著に増大するようになって引裂強度等の布
帛物性が悪化するようになり、又絹様の良好な風合が得
られ難くなる。
【0026】かかる有機スルホン酸ホスホニウム塩を使
用するとポリマーの耐熱性が劣化することがあるが、こ
の難点は特開平1―162822号公報などに開示され
た第4級オニウム塩の添加によって回避することができ
る。
用するとポリマーの耐熱性が劣化することがあるが、こ
の難点は特開平1―162822号公報などに開示され
た第4級オニウム塩の添加によって回避することができ
る。
【0027】このようにして得られたカチオン染料可染
性の共重合ポリエステルを繊維とするには格別の方法を
採用する必要はなく、通常のポリエステル繊維の溶融紡
糸方法が任意に採用される。例えば、500〜2,50
0m/分の速度で紡糸し、延伸、熱処理する方法、1,
500〜5,000m/分の速度で紡糸し、延伸、仮撚
加工を同時に又は続いて行う方法、5,000m/分以
上の高速で紡糸し、用途によっては延伸工程を省略する
方法等任意の製糸条件が採用される。かくして得られる
繊維は中空部を有しない中実繊維であっても、中空部を
有する中空繊維であってもよい。また、繊維の横断面に
おける外形や中空部の形状は、円形であっても異形であ
ってもよい。
性の共重合ポリエステルを繊維とするには格別の方法を
採用する必要はなく、通常のポリエステル繊維の溶融紡
糸方法が任意に採用される。例えば、500〜2,50
0m/分の速度で紡糸し、延伸、熱処理する方法、1,
500〜5,000m/分の速度で紡糸し、延伸、仮撚
加工を同時に又は続いて行う方法、5,000m/分以
上の高速で紡糸し、用途によっては延伸工程を省略する
方法等任意の製糸条件が採用される。かくして得られる
繊維は中空部を有しない中実繊維であっても、中空部を
有する中空繊維であってもよい。また、繊維の横断面に
おける外形や中空部の形状は、円形であっても異形であ
ってもよい。
【0028】かかるカチオン染料可染性ポリエステル繊
維を構成する共重合ポリエステルの極限粘度は好ましく
は0.5以上、より好ましくは0.6以上、特に好まし
くは0.63以上であり、又この繊維のシルクファクタ
ー(繊維の強度×(伸度)1/ 2 )は好ましくは25以
上、より好ましくは28以上である。
維を構成する共重合ポリエステルの極限粘度は好ましく
は0.5以上、より好ましくは0.6以上、特に好まし
くは0.63以上であり、又この繊維のシルクファクタ
ー(繊維の強度×(伸度)1/ 2 )は好ましくは25以
上、より好ましくは28以上である。
【0029】本発明の布帛を構成する他方のポリエステ
ル繊維(B)は、実質的にポリエチレンテレフタレート
よりなることが必要であり、こうすることにより最終的
に強度や耐摩耗性等の機械的特性に優れると共に染色堅
牢性に優れたポリエステル布帛を工業的に安定して得る
ことができる。
ル繊維(B)は、実質的にポリエチレンテレフタレート
よりなることが必要であり、こうすることにより最終的
に強度や耐摩耗性等の機械的特性に優れると共に染色堅
牢性に優れたポリエステル布帛を工業的に安定して得る
ことができる。
【0030】前記した共重合ポリエステルよりなるポリ
エステル繊維(A)とポリエステル(B)との混合割合
は重量比でA:B=1:9〜9:1の範囲が好ましい。
エステル繊維(A)とポリエステル(B)との混合割合
は重量比でA:B=1:9〜9:1の範囲が好ましい。
【0031】混合方法は、短繊維の場合、混紡、交撚な
ど、長繊維の場合、混繊、合糸など、織編物の場合、交
織、交編などが好ましい。また、長繊維と短繊維とを混
合して用いてもよい。
ど、長繊維の場合、混繊、合糸など、織編物の場合、交
織、交編などが好ましい。また、長繊維と短繊維とを混
合して用いてもよい。
【0032】混合は全面均一でも部分的に混合してもよ
い。例えば、柄糸、柄織、柄編の模様の部分のみにどち
らかの成分を用いてもよい。
い。例えば、柄糸、柄織、柄編の模様の部分のみにどち
らかの成分を用いてもよい。
【0033】本発明のポリエステル布帛はアルカリ減量
処理が施されることが必要であり、かかるアルカリ減量
処理がなされることによって絹様の良好な風合い出しが
可能となる。
処理が施されることが必要であり、かかるアルカリ減量
処理がなされることによって絹様の良好な風合い出しが
可能となる。
【0034】アルカリ減量処理は、例えば水酸化ナトリ
ウム、水酸化カリウムなどのアルカリ性化合物を水溶液
として用い、パッド法、スプレー法、浸漬法などで付着
させた後加熱する方法、付着させた後大気中に吊してお
く方法などの公知の方法が採用される。アルカリ濃度は
通常1〜300g/lの範囲が好ましく、処理温度は常
温〜100℃の範囲が好ましい。アルカリ処理促進剤と
してキャリアーなどを添加してもよい。アルカリによる
減量は5〜40%程度が実用的である。
ウム、水酸化カリウムなどのアルカリ性化合物を水溶液
として用い、パッド法、スプレー法、浸漬法などで付着
させた後加熱する方法、付着させた後大気中に吊してお
く方法などの公知の方法が採用される。アルカリ濃度は
通常1〜300g/lの範囲が好ましく、処理温度は常
温〜100℃の範囲が好ましい。アルカリ処理促進剤と
してキャリアーなどを添加してもよい。アルカリによる
減量は5〜40%程度が実用的である。
【0035】本発明のポリエステル布帛を構成するポリ
エステル繊維(A)およびポリエステル繊維(B)には
必要に応じて任意の添加剤、例えば触媒、着色防止剤、
耐熱剤、難燃剤、螢光増白剤、艶消剤、着色剤等が含ま
れてもよい。
エステル繊維(A)およびポリエステル繊維(B)には
必要に応じて任意の添加剤、例えば触媒、着色防止剤、
耐熱剤、難燃剤、螢光増白剤、艶消剤、着色剤等が含ま
れてもよい。
【0036】
【発明の効果】本発明は下記の効果を奏する。 (1)本発明で用いるカチオン染料可染性ポリエステル
繊維はアルカリ処理前の糸強度が大きい上に耐アルカリ
性が顕著に改善されているので、アルカリ処理によって
も糸強度の低下が少なく、最終的にレギュラーポリエス
テル布帛と同等の高強力をもつ布帛が得られる。 (2)本発明で用いるカチオン染料可染性ポリエステル
繊維のアルカリ減量速度は、レギュラーポリエステル繊
維のアルカリ減量速度に近似しているので、通常のアル
カリ減量処理により絹様の良好な風合い出しが容易にで
きる。 (3)レギュラーポリエステル繊維は分散染料で染色さ
れ、カチオン染料可染性ポリエステル繊維はカチオン染
料で鮮明に染色されるため、併用することによって1浴
で2色染めが可能となり、高級な染色物が得られる(異
色染め効果、霜降り効果等が出せる)。 (4)本発明の布帛は、高温にも強く、例えば130℃
の染色においても強度低下などが問題にならず風合い出
しが容易となる。 (5)本発明の布帛は、上記した如く、高度で多彩な色
彩と風合の表現を同時に可能にすると共に充分に優れた
機械的特性と染色堅牢性を有するため、ファッション性
を重視する婦人衣料分野やスポーツ衣料分野で特に有用
である。
繊維はアルカリ処理前の糸強度が大きい上に耐アルカリ
性が顕著に改善されているので、アルカリ処理によって
も糸強度の低下が少なく、最終的にレギュラーポリエス
テル布帛と同等の高強力をもつ布帛が得られる。 (2)本発明で用いるカチオン染料可染性ポリエステル
繊維のアルカリ減量速度は、レギュラーポリエステル繊
維のアルカリ減量速度に近似しているので、通常のアル
カリ減量処理により絹様の良好な風合い出しが容易にで
きる。 (3)レギュラーポリエステル繊維は分散染料で染色さ
れ、カチオン染料可染性ポリエステル繊維はカチオン染
料で鮮明に染色されるため、併用することによって1浴
で2色染めが可能となり、高級な染色物が得られる(異
色染め効果、霜降り効果等が出せる)。 (4)本発明の布帛は、高温にも強く、例えば130℃
の染色においても強度低下などが問題にならず風合い出
しが容易となる。 (5)本発明の布帛は、上記した如く、高度で多彩な色
彩と風合の表現を同時に可能にすると共に充分に優れた
機械的特性と染色堅牢性を有するため、ファッション性
を重視する婦人衣料分野やスポーツ衣料分野で特に有用
である。
【0037】
【実施例】本発明を具体的な実施例をあげて、更に詳細
に説明するが、本発明はこれらの実施例に限定されるも
のではない。実施例中の部及び%は重量部及び重量%を
示す。なお、実施例にでてくるアルカリ溶解速度定数k
(cm/秒)、染色布の視感染色性および糸強度低下率は
以下の方法で測定した。
に説明するが、本発明はこれらの実施例に限定されるも
のではない。実施例中の部及び%は重量部及び重量%を
示す。なお、実施例にでてくるアルカリ溶解速度定数k
(cm/秒)、染色布の視感染色性および糸強度低下率は
以下の方法で測定した。
【0038】(1)アルカリ溶解速度定数k 本発明でいうアルカリ溶解速度定数は、下記式により定
義される。
義される。
【0039】
【数1】
【0040】本発明におけるアルカリ溶解速度定数は、
下記のようにして求めた。ポリマーを常法により乾燥
し、孔径0.3mmの円形紡糸孔を24個穿設した紡糸口
金を使用しして紡糸速度1,100m/分にて285℃
で紡糸し、次いで最終的に得られる延伸糸の伸度が30
%になるような延伸倍率で、延伸速度1,200m/分
にて、84℃の加熱ローラーと180℃のプレートヒー
ターを使って延伸熱処理を行ない、75デニール/24
フィラメントの延伸糸を得る。得られた延伸糸をメリヤ
ス編地となし、常法により精練、プリセット(180℃
×45秒)後1.0%の水酸化ナトリウム水溶液で沸騰
温度にて4時間処理し、減量率(溶解重量分率)を求め
た。この溶解重量分率の値を用いて、上記式よりアルカ
リ溶解速度定数kを算出する。
下記のようにして求めた。ポリマーを常法により乾燥
し、孔径0.3mmの円形紡糸孔を24個穿設した紡糸口
金を使用しして紡糸速度1,100m/分にて285℃
で紡糸し、次いで最終的に得られる延伸糸の伸度が30
%になるような延伸倍率で、延伸速度1,200m/分
にて、84℃の加熱ローラーと180℃のプレートヒー
ターを使って延伸熱処理を行ない、75デニール/24
フィラメントの延伸糸を得る。得られた延伸糸をメリヤ
ス編地となし、常法により精練、プリセット(180℃
×45秒)後1.0%の水酸化ナトリウム水溶液で沸騰
温度にて4時間処理し、減量率(溶解重量分率)を求め
た。この溶解重量分率の値を用いて、上記式よりアルカ
リ溶解速度定数kを算出する。
【0041】(2)染色布の視感染色性 染色布のL*値,a*値,b*値をミノルタ色彩色差系
CR―200(ミノルタカメラ販売(株))用いて測定
し、彩度(a*2+b*2)1/2 により鮮明発色性を求め
た。この値が大きいほど鮮明発色性が大きいことを示
す。
CR―200(ミノルタカメラ販売(株))用いて測定
し、彩度(a*2+b*2)1/2 により鮮明発色性を求め
た。この値が大きいほど鮮明発色性が大きいことを示
す。
【0042】(3)糸強度低下率 アルカリ減量処理する前の布帛を解いて得たマルチフィ
ラメントとアルカリ処理に引続きカチオン染色処理した
後の布帛を解いて得たマルチフィラメントの強度とを比
較して求めた。
ラメントとアルカリ処理に引続きカチオン染色処理した
後の布帛を解いて得たマルチフィラメントの強度とを比
較して求めた。
【0043】
【実施例1〜5および比較例1】テレフタル酸ジメチル
100部、エチレングリコール66部、表1に記載した
量の2,6―ジカルボメトキシナフタレン―4―スルホ
ン酸テトラブチルホスホニウム塩(テレフタル酸ジメチ
ルに対して0.8〜2.2モル%の範囲で変えて実施し
た)、酢酸マンガン4水塩0.03部(テレフタル酸ジ
メチルに対して0.024モル%)、整色剤として酢酸
コバルト4水塩0.009部(テレフタル酸ジメチルに
対して0.007モル%)及び熱分解抑制剤として水酸
化テトラエチルアンモニウムの20%水溶液0.19部
(テレフタル酸ジメチルに対して0.050モル%)を
エステル交換缶に仕込み、窒素ガス雰囲気下4時間かけ
て140℃から230℃まで昇温して生成するメタノー
ルを系外に留出しながらエステル交換反応させた。続い
て得られた生成物に正リン酸の56%水溶液0.03部
(テレフタル酸ジメチルに対して0.033モル%)を
添加し、同時に過剰のエチレングリコールの昇温追出し
を開始した。10分後重縮合触媒として三酸化アンチモ
ン0.04部(0.027モル%)を添加した。内温が
240℃に達した時点でエチレングリコールの追出しを
終了し、反応生成物を重合缶に移した。次いで1時間か
けて760mmHgから1mmHgまで減圧し、同時に1時間3
0分かけて内温を240℃から280℃まで昇温した。
1mmHg以下の減圧下、集合温度280℃で更に2時間重
合した。反応終了後ポリマーを常法に従いチップ化し
た。得られたポリマーの極限粘度を表2に示す。
100部、エチレングリコール66部、表1に記載した
量の2,6―ジカルボメトキシナフタレン―4―スルホ
ン酸テトラブチルホスホニウム塩(テレフタル酸ジメチ
ルに対して0.8〜2.2モル%の範囲で変えて実施し
た)、酢酸マンガン4水塩0.03部(テレフタル酸ジ
メチルに対して0.024モル%)、整色剤として酢酸
コバルト4水塩0.009部(テレフタル酸ジメチルに
対して0.007モル%)及び熱分解抑制剤として水酸
化テトラエチルアンモニウムの20%水溶液0.19部
(テレフタル酸ジメチルに対して0.050モル%)を
エステル交換缶に仕込み、窒素ガス雰囲気下4時間かけ
て140℃から230℃まで昇温して生成するメタノー
ルを系外に留出しながらエステル交換反応させた。続い
て得られた生成物に正リン酸の56%水溶液0.03部
(テレフタル酸ジメチルに対して0.033モル%)を
添加し、同時に過剰のエチレングリコールの昇温追出し
を開始した。10分後重縮合触媒として三酸化アンチモ
ン0.04部(0.027モル%)を添加した。内温が
240℃に達した時点でエチレングリコールの追出しを
終了し、反応生成物を重合缶に移した。次いで1時間か
けて760mmHgから1mmHgまで減圧し、同時に1時間3
0分かけて内温を240℃から280℃まで昇温した。
1mmHg以下の減圧下、集合温度280℃で更に2時間重
合した。反応終了後ポリマーを常法に従いチップ化し
た。得られたポリマーの極限粘度を表2に示す。
【0044】得られたポリマーを常法により乾燥し、孔
径0.3mmの円形紡糸孔を24個穿設した紡糸口金を使
用して紡糸速度1,100m/分にて285℃で紡糸
し、次いで、得られる延伸糸の伸度が30%になるよう
な延伸倍率で、延伸速度1,200m/分にて、84℃
の加熱ローラーと180℃のプレートヒーターを使って
延伸熱処理を行い、表2に示す強度とアルカリ溶解速度
定数をもつ75デニール/24フィラメントの延伸糸を
得た。
径0.3mmの円形紡糸孔を24個穿設した紡糸口金を使
用して紡糸速度1,100m/分にて285℃で紡糸
し、次いで、得られる延伸糸の伸度が30%になるよう
な延伸倍率で、延伸速度1,200m/分にて、84℃
の加熱ローラーと180℃のプレートヒーターを使って
延伸熱処理を行い、表2に示す強度とアルカリ溶解速度
定数をもつ75デニール/24フィラメントの延伸糸を
得た。
【0045】一方、極限粘度0.640のポリエチレン
テレフタレートを同様に溶融紡糸、延伸熱処理を行い、
強度5.2g/d、伸度30%、アルカリ溶解速度定数
3.5×10-9cm/秒の75デニール/24フィラメン
トの延伸糸を得た。
テレフタレートを同様に溶融紡糸、延伸熱処理を行い、
強度5.2g/d、伸度30%、アルカリ溶解速度定数
3.5×10-9cm/秒の75デニール/24フィラメン
トの延伸糸を得た。
【0046】これらの延伸糸を各々2cmの間隔で交互に
メリヤス編みし、計10cmの編地を得た。この編地を常
法により精練、プリセット(180℃×45秒)後、
1.0%の水酸化ナトリウム水溶液で沸騰温度にて4時
間処理した。このアルカリ処理後の編地を分解し、各々
の減量率を求めたところ、共重合ポリエステル繊維の減
量率は表2に示す通りであり、ポリエチレンテレフタレ
ート繊維の減量率は11.2%であった。
メリヤス編みし、計10cmの編地を得た。この編地を常
法により精練、プリセット(180℃×45秒)後、
1.0%の水酸化ナトリウム水溶液で沸騰温度にて4時
間処理した。このアルカリ処理後の編地を分解し、各々
の減量率を求めたところ、共重合ポリエステル繊維の減
量率は表2に示す通りであり、ポリエチレンテレフタレ
ート繊維の減量率は11.2%であった。
【0047】同様にして交互メリヤス編み後、精練、プ
リセット、アルカリ減量した編地をCathilon
Blue CD―FRLH/Cathilon Blu
eCD―FBLH=1/1(保土谷化学(株)製)2%
owfで芒硝3g/L、酢酸0.3g/Lを含む染浴中
にて130℃で60分間染色後、常法に従ってソーピン
グして共重合ポリエステル繊維部分のみが青色に染まっ
た編地を得た。この編地を用いて、それぞれの部分の糸
強度低下率と染色部分の彩度を測定した。ポリエチレン
テレフタレート繊維の糸強度低下率は12%であり、共
重合ポリエステル繊維の糸強度低下率と染色布の彩度は
表2に示した通りであった。
リセット、アルカリ減量した編地をCathilon
Blue CD―FRLH/Cathilon Blu
eCD―FBLH=1/1(保土谷化学(株)製)2%
owfで芒硝3g/L、酢酸0.3g/Lを含む染浴中
にて130℃で60分間染色後、常法に従ってソーピン
グして共重合ポリエステル繊維部分のみが青色に染まっ
た編地を得た。この編地を用いて、それぞれの部分の糸
強度低下率と染色部分の彩度を測定した。ポリエチレン
テレフタレート繊維の糸強度低下率は12%であり、共
重合ポリエステル繊維の糸強度低下率と染色布の彩度は
表2に示した通りであった。
【0048】
【実施例6】実施例3において使用した2,6―ジカル
ボンメトキシナフタレン―4―スルホン酸テトラブチル
ホスホニウム塩に代えて2,6―ジカルボメトキシナフ
フタレン―4,8―ジスルホン酸テトラブチルホスホニ
ウム塩をテレフタル酸ジメチルに対して0.75モル%
(スルホン酸ホスホニウム塩基換算で1.5モル%)と
なる量使用する以外は実施例3と同様に行った。結果を
表2に示した。
ボンメトキシナフタレン―4―スルホン酸テトラブチル
ホスホニウム塩に代えて2,6―ジカルボメトキシナフ
フタレン―4,8―ジスルホン酸テトラブチルホスホニ
ウム塩をテレフタル酸ジメチルに対して0.75モル%
(スルホン酸ホスホニウム塩基換算で1.5モル%)と
なる量使用する以外は実施例3と同様に行った。結果を
表2に示した。
【0049】
【実施例7】実施例3において使用した2,6―ジカル
ボメトキシナフタレン―4―スルホン酸テトラブチルホ
スホニウム塩に代えて2,6―ジカルボキシナフタレン
―4―スルホン酸テトラブチルホスホニウム塩をテレフ
タル酸ジメチルに対して1.5モル%となる量使用する
と共にその添加時期をエステル交換反応終了後とする以
外は実施例3と同様に行った。結果を表2に示す。
ボメトキシナフタレン―4―スルホン酸テトラブチルホ
スホニウム塩に代えて2,6―ジカルボキシナフタレン
―4―スルホン酸テトラブチルホスホニウム塩をテレフ
タル酸ジメチルに対して1.5モル%となる量使用する
と共にその添加時期をエステル交換反応終了後とする以
外は実施例3と同様に行った。結果を表2に示す。
【0050】
【実施例8】実施例3において使用した2,6―ジカル
ボメトキシナフタレン―4―スルホン酸テトラブチルホ
スホニウム塩に代えて2,6―ジカルボメトキシナフタ
レン―4―スルホン酸テトラフェニルホスホニウム塩を
使用する以外は実施例3と同様に行った。結果を表2に
示した通りであった。
ボメトキシナフタレン―4―スルホン酸テトラブチルホ
スホニウム塩に代えて2,6―ジカルボメトキシナフタ
レン―4―スルホン酸テトラフェニルホスホニウム塩を
使用する以外は実施例3と同様に行った。結果を表2に
示した通りであった。
【0051】
【実施例9】実施例7において使用した2,6―ジカル
ボメトキシナフタレン―4―スルホン酸テトラブチルホ
スホニウム塩に代えて2,6―ジ(β―ヒドロキシエト
キシカルボニル)ナフタレン―4―スルホン酸テトラブ
チルホスホニウム塩を使用する以外は実施例7と同様に
行った。結果を表2に示す。
ボメトキシナフタレン―4―スルホン酸テトラブチルホ
スホニウム塩に代えて2,6―ジ(β―ヒドロキシエト
キシカルボニル)ナフタレン―4―スルホン酸テトラブ
チルホスホニウム塩を使用する以外は実施例7と同様に
行った。結果を表2に示す。
【0052】
【実施例10および実施例11】実施例2において共重
合成分として使用した2,6―ジカルボメトキシナフタ
レン―4―スルホン酸テトラブチルホスホニウム塩(テ
レフタル酸ジメチルに対して1.0モル%共重合)に加
えて更なる共重合成分としてアゼライン酸をテレフタル
酸に対してそれぞれ2.0モル%および10モル%とな
る量共重合する以外は実施例2と同様に行った。結果は
表2に示す通りであった。
合成分として使用した2,6―ジカルボメトキシナフタ
レン―4―スルホン酸テトラブチルホスホニウム塩(テ
レフタル酸ジメチルに対して1.0モル%共重合)に加
えて更なる共重合成分としてアゼライン酸をテレフタル
酸に対してそれぞれ2.0モル%および10モル%とな
る量共重合する以外は実施例2と同様に行った。結果は
表2に示す通りであった。
【0053】
【比較例2】実施例3において使用した2,6―ジカル
ボメトキシナフタレン―4―スルホン酸テトラブチルホ
スホニウム塩に代えてm―ナトリウムスルホ安息香酸メ
チルをテレフタル酸ジメチルに対して1.5モル%とな
る量使用すると共に、熱分解抑制剤の水酸化テトラエチ
ルアンモニウムに代えてエーテル形成抑制剤として酢酸
ナトリウム3水塩0.112部(テレフタル酸ジメチル
に対して0.16モル%)使用する以外は実施例3と同
様に行った。結果は表2に示す通りであった。
ボメトキシナフタレン―4―スルホン酸テトラブチルホ
スホニウム塩に代えてm―ナトリウムスルホ安息香酸メ
チルをテレフタル酸ジメチルに対して1.5モル%とな
る量使用すると共に、熱分解抑制剤の水酸化テトラエチ
ルアンモニウムに代えてエーテル形成抑制剤として酢酸
ナトリウム3水塩0.112部(テレフタル酸ジメチル
に対して0.16モル%)使用する以外は実施例3と同
様に行った。結果は表2に示す通りであった。
【0054】
【比較例3】実施例3において使用した2,6―ジカル
ボメトキシナフタレン―4―スルホン酸テトラブチルホ
スホニウム塩に代えて5―ナトリウムスルホイソフタル
酸ジメチルをテレフタル酸ジメチルに対して1.5モル
%となる量使用すると共に、熱分解抑制剤の水酸化テト
ラエチルアンモニウムに代えてエーテル形成抑制剤とし
て酢酸ナトリウム3水塩0.112部(テレフタル酸ジ
メチルに対して0.16モル%)使用する以外は実施例
3と同様に行った。結果は表2に示す通りであった。
ボメトキシナフタレン―4―スルホン酸テトラブチルホ
スホニウム塩に代えて5―ナトリウムスルホイソフタル
酸ジメチルをテレフタル酸ジメチルに対して1.5モル
%となる量使用すると共に、熱分解抑制剤の水酸化テト
ラエチルアンモニウムに代えてエーテル形成抑制剤とし
て酢酸ナトリウム3水塩0.112部(テレフタル酸ジ
メチルに対して0.16モル%)使用する以外は実施例
3と同様に行った。結果は表2に示す通りであった。
【0055】
【比較例4】実施例1において共重合成分として使用し
た2,6―ジカルボメトキシナフタレン―4―スルホン
酸テトラブチルホスホニウム塩に代えて5―ナトリウム
スルホイソフタル酸ジメチルをテレフタル酸ジメチルに
対して1.7モル%となる量共重合すると共に新たに平
均分子量が1,000であるポリオキシエチレングリコ
ールをテレフタル酸ジメチルに対して1.0重量%共重
合し、更に熱分解抑制剤の水酸化テトラエチルアンモニ
ウムに代えてエーテル形成抑制剤として酢酸ナトリウム
3水塩0.112部(テレフタル酸ジメチルに対して
0.16モル%)使用する以外は実施例1と同様に行っ
た。結果は表2に示す通りであった。
た2,6―ジカルボメトキシナフタレン―4―スルホン
酸テトラブチルホスホニウム塩に代えて5―ナトリウム
スルホイソフタル酸ジメチルをテレフタル酸ジメチルに
対して1.7モル%となる量共重合すると共に新たに平
均分子量が1,000であるポリオキシエチレングリコ
ールをテレフタル酸ジメチルに対して1.0重量%共重
合し、更に熱分解抑制剤の水酸化テトラエチルアンモニ
ウムに代えてエーテル形成抑制剤として酢酸ナトリウム
3水塩0.112部(テレフタル酸ジメチルに対して
0.16モル%)使用する以外は実施例1と同様に行っ
た。結果は表2に示す通りであった。
【0056】
【比較例5】実施例3において使用した2,6―ジカル
ボメトキシナフタレン―4―スルホン酸テトラブチルホ
スホニウム塩に代えて3,5―ジカルボメトキシベンゼ
ンスルホン酸テトラブチルホスホニウム塩をテレフタル
酸ジメチルに対して1.5モル%となる量使用する以外
は実施例3と同様に行った。結果を表2に示す。
ボメトキシナフタレン―4―スルホン酸テトラブチルホ
スホニウム塩に代えて3,5―ジカルボメトキシベンゼ
ンスルホン酸テトラブチルホスホニウム塩をテレフタル
酸ジメチルに対して1.5モル%となる量使用する以外
は実施例3と同様に行った。結果を表2に示す。
【0057】
【実施例12】実施例3で得た75デニール/24フィ
ラメントの共重合ポリエステル糸条とポリエチレチンテ
レフタレート糸条を各々撚糸加工してSZ撚りで2,5
00T/Mかけた。そしてポリエチレンテレフタレート
糸条を経糸に、共重合ポリエステル糸条を緯糸に用いて
タフタを織成した。目付は147g/m2 であった。
ラメントの共重合ポリエステル糸条とポリエチレチンテ
レフタレート糸条を各々撚糸加工してSZ撚りで2,5
00T/Mかけた。そしてポリエチレンテレフタレート
糸条を経糸に、共重合ポリエステル糸条を緯糸に用いて
タフタを織成した。目付は147g/m2 であった。
【0058】次いでこの織布を100℃、3%の水酸化
ナトリウム水溶液で処理して減量率20%の布帛を得、
続いてCathilon Blue CD―FRLH/
Cathilon Blue CD―FBLH=1/1
(保土谷化学(株)製)2%owfで芒硝3g/L、酢
酸0.3g/Lを含む染浴中にて130℃で60分間染
色した。
ナトリウム水溶液で処理して減量率20%の布帛を得、
続いてCathilon Blue CD―FRLH/
Cathilon Blue CD―FBLH=1/1
(保土谷化学(株)製)2%owfで芒硝3g/L、酢
酸0.3g/Lを含む染浴中にて130℃で60分間染
色した。
【0059】得られた布帛は、共重合ポリエステル部分
のみ鮮明な青色に染まり、ポリエチレンテレフタレート
部分は白く残った霜降調の高級感のある色調となり、風
合も非常に良好で、また引裂強力は高いものであった。
のみ鮮明な青色に染まり、ポリエチレンテレフタレート
部分は白く残った霜降調の高級感のある色調となり、風
合も非常に良好で、また引裂強力は高いものであった。
【0060】
【表1】
【0061】
【表2】
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 D03D 15/00 102 C 7199−3B D04B 1/16 7199−3B D06P 3/52 F 7306−4H 3/82 Z 7306−4H 3/854 7306−4H // D06M 101:32
Claims (1)
- 【請求項1】エチレンテレフタレート単位を主たる繰返
し単位とするポリエステルであって、該ポリエステルを
構成するジカルボン酸成分(但し、有機スルホン酸ホス
ホニウム塩を除く)に対してスルホン酸ホスホニウム塩
基換算で0.5〜2.0モル%となる量の下記一般式
(I) 【化1】 (式中、R1 およびR2 は、それぞれ独立に、水素原
子、−(CH2 )nH(n=1〜6の整数)又は−(C
H2)nOH(n=1〜6の整数)、R1 ,R2 ,R3
およびR4 はアルキル基及びアリール基より選ばれた同
一又は異なる基、mは1又は2を示す。)で表わされる
有機スルホン酸ホスホニウム塩を共重合したポリエステ
ルよりなるポリエステル繊維(A)と実質的にポリエチ
レンテレフタレートよりなるポリエステル繊維(B)と
からなり、且つ、アルカリ減量処理されてなることを特
徴とするポリエステル布帛。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP3284215A JPH0598566A (ja) | 1991-10-04 | 1991-10-04 | ポリエステル布帛 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP3284215A JPH0598566A (ja) | 1991-10-04 | 1991-10-04 | ポリエステル布帛 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0598566A true JPH0598566A (ja) | 1993-04-20 |
Family
ID=17675661
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP3284215A Pending JPH0598566A (ja) | 1991-10-04 | 1991-10-04 | ポリエステル布帛 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0598566A (ja) |
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US5487936A (en) * | 1994-03-21 | 1996-01-30 | Collier Campbell Ltd. | Textile fabrics of differential weave comprising multifilament threads wherein individual filaments have a linear density of one decitex or less |
| JP2008231599A (ja) * | 2007-03-19 | 2008-10-02 | Teijin Fibers Ltd | カチオン可染ポリエステル中空断面糸 |
| JP2010090503A (ja) * | 2008-10-07 | 2010-04-22 | Teijin Fibers Ltd | 中空ポリエステル繊維及びその製造方法 |
-
1991
- 1991-10-04 JP JP3284215A patent/JPH0598566A/ja active Pending
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US5487936A (en) * | 1994-03-21 | 1996-01-30 | Collier Campbell Ltd. | Textile fabrics of differential weave comprising multifilament threads wherein individual filaments have a linear density of one decitex or less |
| JP2008231599A (ja) * | 2007-03-19 | 2008-10-02 | Teijin Fibers Ltd | カチオン可染ポリエステル中空断面糸 |
| JP2010090503A (ja) * | 2008-10-07 | 2010-04-22 | Teijin Fibers Ltd | 中空ポリエステル繊維及びその製造方法 |
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