JPH0598815A - シルバー型居住施設及び家具調度品 - Google Patents

シルバー型居住施設及び家具調度品

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JPH0598815A
JPH0598815A JP26456891A JP26456891A JPH0598815A JP H0598815 A JPH0598815 A JP H0598815A JP 26456891 A JP26456891 A JP 26456891A JP 26456891 A JP26456891 A JP 26456891A JP H0598815 A JPH0598815 A JP H0598815A
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JP
Japan
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furniture
wheelchair
resident
consideration
silver
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Application number
JP26456891A
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English (en)
Inventor
Noboru Kiyohara
暢 清原
Tadashi Okada
忠 岡田
Kayoko Kobayashi
佳代子 小林
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Shimizu Construction Co Ltd
Shimizu Corp
Original Assignee
Shimizu Construction Co Ltd
Shimizu Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 日常生活の行動に対して高齢者に安全性や安
定性、優しさを配慮した豊かで快適なシルバー型居住施
設及び家具調度品を提供する。 【構成】 居住者の体力の低下に応じて配慮された住空
間を提供するシルバー型居住施設であって、居住者の移
動が想定される動線L、Hに沿って居住者及び補助者の
行為を配慮したレイアウトを行い、家具調度品1〜3は
トップやエッジを大きい面取りと半径で設定し、テーブ
ル1や椅子2の高さを低めに設定すると共に、離着席す
る際に支えの対象となる部位は高さを低めに設定して端
部を把持しやすい厚さ、材料で構成し、体力が低下した
場合や補助が必要になった場合においても、それ相応の
動線、スペースを確保し、安全性、安定性、優しさのあ
る住空間を提供できるようにする。車椅子の使用、軌跡
を配慮したレイアウト及び家具調度品を採用し、家具調
度品は、接近時に車椅子脚部を導入するスペースを設け
ることよって、車椅子が必要になった生活においても、
特別の配慮をすることなく従来からの生活を継続できる
ようにする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、居住者の体力の低下に
応じて配慮された住空間を提供するシルバー型居住施設
及び家具調度品に関する。
【0002】
【従来の技術】居住施設には、基本的に日常生活におけ
る心身の疲れを癒しゆっくり寛げるやすらぎの場を提供
すべく様々な配慮がなされているが、現実には、居住施
設といっても様々なクラスや種類、目的のものがあるた
め、これらによって施設内容や居住者への配慮はいろい
ろである。
【0003】例えば居住施設というと、一般の1戸建て
住宅と共同住宅とに、さらに共同住宅でも、居住マンシ
ョン、ホテル、リゾートマンション、保養施設等、様々
なタイプに分けることができ、居住形態から永住型と滞
在型(長期滞在型、短期滞在型)に分けることもでき
る。
【0004】そこで、これらの居住施設を質的な面から
みた場合、一方は、機能重視や簡素化した実生活向きの
ものがあるとすると、その他方に、施設の豪華さや重厚
さ、質量感等を高めたハイクラスのものが対比される。
【0005】さらに、居住形態から見ると、永住型の場
合には、日常生活を中心に構成が配慮され、リゾートマ
ンション、ホテル等のような長期滞在型、短期滞在型の
場合には、日常的な実生活よりも滞在期間や目的に例え
ばサービス、気分転換、休息のための構成に配慮がなさ
れたものとなっている。
【0006】したがって、居住施設では、それぞれのタ
イプ、居住形態、居住目的に応じ、さらには、居住者の
クラス等に応じて、部屋の構成や広さ、レイアウト、家
具調度品等も多様な構成が採用されている。
【0007】特に、ハイクラスの居住施設では、十分な
スペースと使い易い空間、使い易い家具調度品等も揃え
て質的にも居住者に十分満足されるような配慮が行き届
いていることは勿論、全ての面で見た目に豪華さや重厚
さ、質量感もあって居住者にゆったりとリラックスした
豊かな生活感を与えるように行き届いた配慮がなされて
いる。その点では、居住者にとっていたれりつくせりの
施設を提供するものであり、居住者に1つの夢を与える
ものでもある。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
居住施設では、上記のようにハイクラスになるにしたが
って確かに豪華さや重厚さ、質量感、機能・使い易さ、
簡素化等の様々な側面から総合的に配慮したものとなっ
ているが、それでも、結局は、居住者の日常生活への人
間的な真の安全性や安定性、優しさ、快適さまでをも一
貫して配慮し、日常の生活行動様式に十分馴染んだ設計
がなされたものとはいえない点で問題を有している。
【0009】すなわち、従来の居住施設に対する考え方
は、確かに居住者の衣食住を営む空間として、居住者の
これらの営みに合わせて設計されてはいるが、それぞれ
が全く個別・独自の設計思想からなり、有機的に結びつ
いたものではなくそれぞれの設計思想に基づく構成が混
在したものとなっているからである。
【0010】例えば日常生活の行動サイクルを考えた場
合、まず、着替え、洗面、調理・食事、休息、娯楽、排
泄、入浴、就寝等の行動があり、これらの生活空間とし
て、寝室、食堂、居間、応接間等が設計され、それぞれ
に必要な家具調度品の選定・配置の設計がなされてい
る。
【0011】このような行動に対する生活空間の設計や
家具調度品の選定・配置の設計は、従来、例えば調理・
食事の行動に対して、厨房、食堂、調理器や食器の収納
スペース、食卓・椅子等がどう配置され、どうあるべき
かというように行動そのものと個別に対応しているだけ
であった。しかも、そこには、勿論前提として調理する
人、食事をする人はいるが、それらの1つ1つの行動の
始まりから終わりまでと、さらに続く次の行動へと、所
謂連続する行動パターンを想定し、その間を結ぶ動線で
の居住者に対する安全性や安定性、優しさ、快適さ等を
配慮したものになっているとはいえない。
【0012】我が国の平成3年の高齢者人口統計による
と、既に、65歳以上の高齢者が総人口の12.5%の
1500万人を超え、この1年で65万人の高齢者が増
加している。このように高齢化社会へますます加速され
ていく環境にあって、特に、高齢者に対し体力の現実的
な衰えや障害に即応して生活の中に安全性や安定性、優
しさ、快適さ等を配慮した居住施設が強く求められる。
【0013】例えば食事に対する配慮について考えてみ
る。食事は、食卓と椅子を中心にして考えられるが、従
来の居住施設において、食卓は、構成人数に応じて十分
な料理を並べることができるもの、椅子は、くつろいで
座り食事ができるものを基準とし、あとはそれぞれの好
み、クラス等に応じてこれらが選定されている。確か
に、従来の食卓や椅子にも、様々な形状、サイズ、デザ
インのものが提供されているが、それらは、所謂好みに
応じて選択の幅を持たせるため配慮された結果である。
【0014】ところが、特に、高齢者を対象として考え
た場合、食卓や椅子にも、食事をする前後まで考える
と、離着席の際に身体を一部預け支えとすることができ
るような配慮、アクセスするときの自然な動線を保証す
る配慮、さらには補助者の介添えや車椅子の使用を余儀
無くされた場合にもアクセスするときの補助者を前提と
した配慮等も必要になる。しかし、従来は、このような
居住者を格別念頭においているわけではなく、連続した
生活行動の中での安全性や安定性、優しさ、快適さ等の
細やかな配慮がなされていない。これは、レイアウト、
素材その他全般にわたっていえることである。
【0015】以上のように高齢者の場合には、日常生活
のそれぞれの行動、立つ、座る、寝る等のその行動過程
の連続した全ての行動における動線やサービス動線を意
識して、配慮が一貫し適切かつ有機的に結合してなされ
た居住空間の構築が特に要求されるが、従来の居住施設
には、このような観点が決して十分に取り入れられてい
るとはいえない点で問題がある。
【0016】本発明は、上記の課題を解決するものであ
って、日常生活の行動に対して高齢者に安全性や安定
性、優しさを配慮した豊かで快適なシルバー型居住施設
及び家具調度品を提供することを目的とするものであ
る。
【0017】
【課題を解決するための手段】そのために本発明は、居
住者の体力の低下に応じて配慮された住空間を提供する
シルバー型居住施設であって、居住者の移動が想定され
る動線に沿って居住者及び補助者等の行為を配慮したレ
イアウトを行い、家具調度品はトップやエッジを大きい
面取りと半径で設定し、テーブルや椅子の高さを低めに
設定すると共に、離着席する際に支えの対象となる部位
は高さを低めに設定して端部を把持しやすい厚さ、材料
で構成したことを特徴とし、車椅子の使用、軌跡を配慮
したレイアウト及び家具調度品を採用したことを特徴と
する。
【0018】また、本発明のシルバー型居住施設用の家
具調度品は、トップやエッジを大きい面取りと半径で設
定し、高さを低めに設定すると共に、離着席する際に支
えの対象となる部位は高さを低めに設定し端部は把持し
やすい厚さ、材料を採用し、さらに、接近時に車椅子脚
部を導入するスペースを設けたことを特徴とする。
【0019】
【作用】本発明のシルバー型居住施設及び家具調度品で
は、居住者の移動が想定される動線に沿って居住者及び
補助者や介護者の行為を配慮したレイアウトを行い、家
具調度品はトップやエッジを大きい面取りと半径で設定
し、テーブルや椅子の高さを低めに設定すると共に、離
着席する際に支えの対象となる部位は高さを低めに設定
して端部を把持しやすい厚さ、材料で構成するので、体
力が低下した場合や補助が必要になった場合において
も、それ相応の動線、スペースを確保し、安全性、安定
性、優しさのある住空間を提供することができる。ま
た、車椅子の使用、軌跡を配慮したレイアウト及び家具
調度品を採用することにより、車椅子が必要になった生
活においても、特別の配慮をすることなく従来からの生
活を継続することができる。
【0020】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面を参照しつつ説
明する。図1は本発明のシルバー型居住施設の1実施例
を説明するための図であり、1はダイニングテーブル、
2はダイニングチェア、3はロングソファ、Lは居住者
のサービス動線、Hは補助者のサービス動線を示す。
【0021】本発明のシルバー型居住施設は、図1に示
すように居住者が高齢者である場合に要求されるサービ
ス動線L、H等を配慮したレイアウトにし、同一空間の
中での家具を用いたエリアの区分は、用途による空間を
多目的に広く柔軟に使用できるようにすることを基本的
な計画の中で配慮したものである。すなわち、主たる居
住者を高齢者とするシルバー型居住施設では、健常者の
中に体力の衰えと共に或いは健康状態がすぐれない時期
や日常的にもしばしば第三者(補助者等)の補助或いは
介護等が必要となり、さらには車椅子を必要とする居住
者が混在してくる。そこで、居住者のサービス動線L、
補助者のサービス動線H、さらには、図示しないが車椅
子のサービス動線も含めて配慮したレイアウトにするこ
とによって、このような変化にも対応できる住空間を提
供するものである。
【0022】また、図1において、住空間に設置される
家具調度品としてのダイニングテーブル1、ダイニング
チェア2、ロングソファ3は、それぞれ高齢者用家具調
度品として通常の形態でありながら、安全性、安定性を
確保し、使用する側、補助する側の多様な行為を容易に
させる配慮を施したものである。そのため、居住者の移
動が想定される動線上に置かれる家具を中心に、家具全
般に渡って、一貫して曲面を中心にしたデザインを採用
し、箱物家具は、角を大きい半径で設定する。そして、
家具全般のテーブルのトップやコンソール・ボード類の
天板エッジの詳細は、大面取り、大きめの半径で設定
し、木部他、材料のエッジは全て面取り加工を施す。さ
らに、家具全般の高さ関係は、通常のスケールより低め
に設定すると共に、厚みのある部分は、滑りにくく手に
馴染み易い材料で且つ把持し易い厚さに設定する。
【0023】上記配慮を施した本発明のダイニングテー
ブルとチェアのより具体的な実施例を示したのが図2で
ある。このダイニングテーブルの特徴は、まず、底部の
ベース15に、重量を持たせ離着席の際にテーブルトッ
プの端部に例えば手を突いて体重の一部を加わえても十
分に安定した状態が保てるように、大きなスチール板を
用いたことである。そして、離着席の際にごく自然にテ
ーブルトップの端部に手を伸ばし体重の一部を支えるこ
とができるように、天板11、支柱14の高さは低め
に、またテーブルトップの端部をしっかりと把持し易い
ように、天板11、縁材12の厚さ、材質、テーブルト
ップA、Bの面取り、半径を設定している。また、脚部
の支柱14は、真ん中に配置することによって、テーブ
ルのどの位置からも同じようにスムーズな補助の動作、
アプローチができるようにしている。さらに、スチール
板のベース15と脚部の支柱14、その上端のスチール
板13を一体にし、上端のスチール板13に天板11を
固定することによって、安全性、安定性を維持するよう
に構成している。
【0024】他方、チェアの特徴は、それぞれ対の前脚
16、後脚17のうち前脚16にキャスター18を装着
したことである。これによって、離着席の際に、後脚1
7を軽く上げて左右に転回する行動を容易にし、また、
補助する側の背後からのチェアの引き、押しも容易に行
うことができるようにしている。さらに、テーブルトッ
プと同様に離着席の際にアームトップで身体を支えるこ
とができるように、アーム19の高さは低めに設定する
と共に、アームトップの材料、肉厚も滑らずしっかりと
把持し易いように設定する。また、シート21の高さも
着席した時の安定感が維持できるように低めに設定す
る。
【0025】上記のような家具調度品の素材やテクスチ
ュアは、肌に振れる部分が柔らかく・暖かい木質を中心
とし、光った硬質なものを避けて表面処理により柔らか
さを演出すると共に、織物により格調・品質、プリント
によりリゾート感の演出、より高い防汚性、抗菌性が必
要とされるエリアでのビニール加工の採用等により快適
性、安全性等に配慮する。
【0026】上記のようにダイニングテーブルとチェア
においても、単に着席して食事をするだけでなく、特に
高齢者においては、その前後の離着席の際、そのための
動線に沿ったアプローチのための配慮、補助する側も含
めた細やかな配慮が必要である。この配慮によって、上
述のように離着席の際にテーブルの至近距離間までのア
プローチを容易にすることができ、離着席の際の安全
性、安定性の富んだダイニングセットが提供でき、さら
に、これらの動線を保証したスペースを設定することに
よって、安全性や安定性、優しさ、快適さ等の細やかな
配慮をしたダイニングルームやこれらを含む全体の居住
施設の空間が提供できる。
【0027】さらに、本発明を共同の居住施設に展開し
た場合の高齢者用住宅においては、高齢者を念頭に置く
ことによって以下のような配慮がなされる。
【0028】全ての入居者の通る通路や突き当たり、コ
ーナーに、例えばアームチェア等を多数配置して歩行の
補助に配慮し、エレベータホール等の待ち空間には、ソ
ファ等を配置することによって体の不調や疲労、緊張の
際に横になれる場所を確保する。
【0029】共用部の所々に配置されるポイント家具
は、花や入居者の作品のディスプレイとしてフレキシブ
ルな利用に供することができるような配慮がなされる。
照明においても、多くの自然採光の他柔らかい間接照明
も取り入れた多彩でリズムのある照明、各々のエリア・
コーナー毎における雰囲気作りをするためテーブルラン
プやフロアランプ等を効果的に配置する。
【0030】サイン、グラフィックに関しても、高齢者
用であることを考慮して全体に文字を大きめに設定し、
建物コンセプトに基づいたキーワード、テーマモチーフ
をベースにデザインを展開して、視認性の高い案内と表
示を実現する。
【0031】住宅としてのやすらぎ、くつろぎの演出で
は、怪我の基になる尖ったものや固いものを避けて多く
の植栽を配置する。
【0032】比較的明度の高い暖色系の色相を基調とし
た内装カラーをベースにして柔らかく落ち着いた住空間
を構築し、住宅としての建物が入居者によって性格付
け、装飾されていくものとし、建物をそのシェルターと
してベーシックなたたずまいを設定する。フロアー別色
分けを施し、入居者に「自分のフロア」を認識させ、建
築コンセプトに沿ったメインとなるコンセプトカラーを
設定して全館を通じてトータルなカラーコーディネーシ
ョンを行う。
【0033】さらに、本発明のシルバー型居住施設に用
いられる家具調度品の他の実施例を説明する。図3はロ
ングソファの実施例を示す図、図4はセンターテーブル
の実施例を示す図、図5は家具全般のテーブルトップや
脚部等における詳細な設定例を示す図、図6はブックボ
ードの実施例を示す図、図7はサイドボードの実施例を
示す図である。
【0034】ロングソファにおいては、図3に示すよう
にダイニングチェアと同様、離着席の際にアームトップ
で身体を支えることができるように、アーム31の高さ
は低めに設定して、その体重のかかる直下に脚32の位
置を設定すると共に、アームトップの材料、肉厚も滑ら
ずしっかりと把持し易いように設定して安全性、安定性
を維持する。また、椅子全般において、ファブリックは
張りぐるみで展開し、手など肌に触れやすい部分にソフ
トなフィット感を与えるようにする。シート33の高さ
も着席した時の安定感が維持できるように低めに設定す
る。椅子張りは、椅子全般にわたり一貫して張り方を通
常より硬めに設定し、着席時(特に長時間にわたる着
席)の疲労度を軽減する。
【0035】センターテーブルにおいては、図4に示す
ように公共の場としてのパブリックエリアで、動線上に
置かれる家具として天板41の形状を楕円や長円とし、
一貫して曲線を中心にしたデザインで展開して安全性を
保持している。
【0036】本発明における家具全般のテーブルのトッ
プやコンソールボード類の天板のエッジは、図5(イ)
52、53や(ロ)、(ハ)に示すように天板51の外
側の縁材に大きめの面取り加工を施している。また、脚
部も(イ)54の縦断面、55の横断面、56の床部に
示すように角と底部に面取りを施している。
【0037】ブックボード及びサイドボードにおいて
も、図6及び図7に示すようにコーナーエッジを例えば
62、72のように大きめの半径で設定し、公共の場と
してのパブリックエリアで、動線上に置かれる家具とし
て安全面に配慮している。
【0038】高齢者用居住施設において、脚腰の衰えと
共に健康状態によっては一時的或いは日常的に車椅子が
生活行動に欠かせなくなる居住者が増えてくることは避
けられない現実である。したがって、高齢者用居住施設
においては、車椅子を使った居住者に対する配慮も必要
になる。以下にこのような居住者に対して配慮した家具
調度品の例を示す。図8は車椅子を使った居住者向けの
クローゼットの実施例を示す図、図9はクローゼットを
使用する時の様子を示す図、図10は車椅子を使った居
住者向けの姿見の実施例を示す図、図11は車椅子から
の移動を容易にしたハイバックチェアの実施例を示す図
である。
【0039】図8に示すクローゼットは、正面扉81、
収納室82内の収納部84、車椅子脚部導入スペース8
6に車椅子を使った居住者向けの配慮を施したものであ
る。すなわち、車椅子に座ったままクローゼットにアク
セスしようとすると、まず、車椅子脚部がクローゼット
の下部に当たってしまうので、正面扉81を開閉操作で
きる位置まで接近できない。そこで、車椅子脚部導入ス
ペース86を設けて図9に示すようにクローゼットの下
部に車椅子脚部を導入できるようにすることによって、
車椅子脚部が邪魔にならずに正面扉81の開閉操作がで
きる位置まで接近できるようにしている。
【0040】さらに、通常の開き扉の場合には、扉の開
閉のために前面に一定のスペースが必要になるため、扉
の開閉の際に一旦後退しなければならなくなる。これに
対して、正面扉81を、図8(イ)に示すように2つ折
りの観音扉で横方向に折り畳んで開閉させるようにする
ことによって、正面扉81の正面で後退することなく開
閉操作ができるようにしている。
【0041】また、通常の居住者の場合には、背伸びし
たり屈んだりすることによって上から下まで自由に手を
伸ばすことができるが、車椅子の場合には、ほとんどそ
の上下幅がなく、図9に示すように肩を中心とした腕の
振りと若干の腰の前屈で収納室82内の収納部84にア
クセスすることになる。そのため収納部84の奥行き
は、その手の先の軌跡に対応して設定することによっ
て、アクセスを容易に行えるようにしている。
【0042】したがって、上記本発明のクローゼットに
よれば、図9に示すように車椅子で正面に接近し、その
位置で正面扉81の開閉、収納部84へのアクセスが可
能になる。
【0043】図10に示す姿見は、正面鏡91とその上
部に傾斜角を調整可能にした上鏡92で構成し、車椅子
を使った居住者向けに配慮したものである。車椅子を使
う以外には日常生活において何ら他の健常者と変わらな
い居住者においても、より豊かな共同社会での生活を営
む上で身だしなみを整えることは1つの大切な要件であ
る。姿見は、様々な角度から自分の姿を写して身だしな
みを整えるものであるから、上鏡92は、車椅子を使わ
ない健常者の視線も意識して身だしなみを整える場合に
利用することができる。この傾斜角は、図示しないが例
えばチェーンやリンク機構、或いは電動機構を設けるこ
とにより調整できるように配慮した方がより望ましいこ
とはいうまでもない。
【0044】さらに、姿見であってもできるだけ接近し
たい場合もあるので、鏡の前により接近できるようにク
ローゼットの例と同様に車椅子脚部導入スペースを設け
てもよい。しかも、このようにすると、正面鏡91の横
に角度調整の操作部を設けた場合に、角度調整を行いな
がら姿見の位置を遠近方向に変えることもできる。
【0045】なお、通常の高さの姿見において、図10
に示すように車椅子に座った居住者の頭上よりやや高め
の位置で正面鏡91と上鏡92に分割し、上鏡92の傾
斜を調整できるようにすると、車椅子を使った居住者だ
けでなく、車椅子を使わなくてもよくなった時或いは車
椅子を使わない居住者(健常者)にも、上鏡92の傾斜
角を0°にすることによって、通常の姿見として利用す
ることができる。
【0046】図11に示すハイバックチェアは、シート
96を扇型にしてその要の部分から両側に延びるハイバ
ック97を設けると共に、底部にキャスタ98を取り付
けて移動、回転をし易くすることによって、車椅子から
の移動を容易にし、車椅子を使った居住者向けに配慮し
たものである。補助者の補助により又は居住者自身が車
椅子から室内に配置された例えば通常の矩形の椅子に移
動する場合、車椅子を移動先の椅子に並べるか向き合わ
せてから、並行移動或いは180°向きを変えて座り変
えるようになる。この場合、移動距離や変える向きが大
きいと、座り変えるときに不安定となり、安全性、安定
性に問題がある。また、座り変え時に肘掛けは邪魔にな
るため、背もたれだけの椅子を使うと、椅子に移動した
後にもその椅子における座り具合も不安定となる。
【0047】そこで、本発明のハイバックチェアでは、
扇型のシート96と要の部分を中心に延びるハイバック
97を採用することにより、方向性を大きく持たせ、キ
ャスタ98を取り付けることによって移動、回転性をよ
くしている。すなわち、ハイバック97が扇型のシート
96と要の部分から両側に延びているので、図示のセン
ターに座った状態から両側にある程度の向きを変えても
同様に安定した座り心地を維持することができる。
【0048】なお、本発明は、上記の実施例に限定され
るものではなく、種々の変形が可能である。例えば上記
の実施例では、テーブルや椅子、ブックボード、サイド
ボード、クローゼット、姿見等の家具調度品について説
明したが、その他の室内備付品や装飾品等にも同様の配
慮がなされることは勿論である。また、高齢者居住施設
を例に説明したが、一般の居住施設や介護付短期利用ホ
テルや療養所その他の施設にも同様に適用できることは
いうまでもない。
【0049】
【発明の効果】以上に説明したように、本発明によれ
ば、居住者の移動が想定される動線に沿って居住者及び
補助者の行為の補助を配慮したレイアウトを行い、家具
調度品はトップやエッジを大きい面取りと半径で設定
し、テーブルや椅子の高さを低めに設定すると共に、離
着席する際に支えの対象となる部位は高さを低めに設定
して端部を把持しやすい厚さ、材料で構成するので、体
力が低下した場合や補助が必要になった場合において
も、それ相応の生活動線、スペースが確保され、安全
性、安定性、居住者の生活行動を支え補助する優しさの
ある快適な住空間を提供することができる。つまり、歩
行、アクセス、離着席の伴う一連の生活行動を通じて、
居住者の体力の低下に伴った生活行動を支え補助する実
質的な優しさ、触れ合いのある、快適な住環境を提供す
ることができる。また、車椅子の使用、軌跡を配慮した
レイアウト及び家具調度品を採用することにより、車椅
子が必要になった生活においても、特別の配慮をするこ
となく従来からの生活を継続することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明のシルバー型居住施設の1実施例を説
明するための図である。
【図2】 ダイニングテーブルとチェアの実施例を示す
図である。
【図3】 ロングソファの実施例を示す図である。
【図4】 センターテーブルの実施例を示す図である。
【図5】 家具全般のテーブルトップや脚部等における
詳細な設定例を示す図である。
【図6】 ブックボードの実施例を示す図である。
【図7】 サイドボードの実施例を示す図である。
【図8】 車椅子を使った居住者向けのクローゼットの
実施例を示す図である。
【図9】 クローゼットを使用する時の様子を示す図で
ある。
【図10】 車椅子を使った居住者向けの姿見の実施例
を示す図である。
【図11】 車椅子からの移動を容易にしたハイバック
チェアの実施例を示す図である。
【符号の説明】
1…ダイニングテーブル、2…ダイニングチェア、3…
ロングソファ、L…居住者のサービス動線、H…補助者
のサービス動線

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 居住者の体力の低下に応じて配慮された
    住空間を提供するシルバー型居住施設であって、居住者
    の移動が想定される動線に沿って居住者及び補助者等の
    行為を配慮したレイアウトを行い、家具調度品はトップ
    やエッジを大きい面取りと半径で設定し、テーブルや椅
    子の高さを低めに設定すると共に、離着席する際に支え
    の対象となる部位は高さを低めに設定して端部を把持し
    やすい厚さ、材料で構成したことを特徴とするシルバー
    型居住施設。
  2. 【請求項2】 車椅子の使用、軌跡を配慮したレイアウ
    ト及び家具調度品を採用したことを特徴とする請求項1
    記載のシルバー型居住施設。
  3. 【請求項3】 居住者の体力の低下に応じて配慮された
    住空間を提供するシルバー型居住施設用の家具調度品で
    あって、トップやエッジを大きい面取りと半径で設定
    し、高さを低めに設定すると共に、離着席する際に支え
    の対象となる部位は高さを低めに設定し端部は把持しや
    すい厚さ、材料を採用したことを特徴とするシルバー型
    居住施設用家具調度品。
  4. 【請求項4】 接近時に車椅子脚部を導入するスペース
    を設けたことを特徴とするシルバー型居住施設用家具調
    度品。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100544938B1 (ko) * 1997-12-17 2006-03-23 독터. 인제니어.하.체.에프.포르쉐악티엔게젤샤프트 구동휠에대한축의유압식회전각조정장치

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100544938B1 (ko) * 1997-12-17 2006-03-23 독터. 인제니어.하.체.에프.포르쉐악티엔게젤샤프트 구동휠에대한축의유압식회전각조정장치

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