JPH0599217A - コントロ−ルケ−ブル - Google Patents
コントロ−ルケ−ブルInfo
- Publication number
- JPH0599217A JPH0599217A JP25947591A JP25947591A JPH0599217A JP H0599217 A JPH0599217 A JP H0599217A JP 25947591 A JP25947591 A JP 25947591A JP 25947591 A JP25947591 A JP 25947591A JP H0599217 A JPH0599217 A JP H0599217A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- plating
- weight
- control cable
- inner cord
- cable
- Prior art date
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- Pending
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 軽量かつ耐久性・操作性に優れたコントロ−
ルケ−ブルを提供する。 【構成】 内索は、0.80〜0.96重量%の炭素を
含む素線抗張力が280〜400 kgf/mm2 の複数の鋼
線を撚合して形成され、さらに、内索のめっきが、所定
成分の亜鉛合金浴に前記内索を浸漬することにより形成
され、4〜6重量%のアルミニウムを含むZn−Al合
金層を主体とする。
ルケ−ブルを提供する。 【構成】 内索は、0.80〜0.96重量%の炭素を
含む素線抗張力が280〜400 kgf/mm2 の複数の鋼
線を撚合して形成され、さらに、内索のめっきが、所定
成分の亜鉛合金浴に前記内索を浸漬することにより形成
され、4〜6重量%のアルミニウムを含むZn−Al合
金層を主体とする。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、各種の車両および産
業用機械に用いられるコントロ−ルケ−ブルに関する。
業用機械に用いられるコントロ−ルケ−ブルに関する。
【0002】
【従来の技術】コントロ−ルケ−ブルは、操作性、応答
性等の性能に優れるとともに、取り付けやすく、使用中
には断線し難く、かつ、長期間にわたり安全に使用でき
る耐久性が要求される。このような要求を満たすため
に、内索(駆動力伝達用コ−ド)には強くて伸びが少な
く、かつ耐疲労特性に優れた鋼線を用い、導管には摺動
性、耐食性、並びにある程度の可撓性と剛性を有する素
材を用いる。
性等の性能に優れるとともに、取り付けやすく、使用中
には断線し難く、かつ、長期間にわたり安全に使用でき
る耐久性が要求される。このような要求を満たすため
に、内索(駆動力伝達用コ−ド)には強くて伸びが少な
く、かつ耐疲労特性に優れた鋼線を用い、導管には摺動
性、耐食性、並びにある程度の可撓性と剛性を有する素
材を用いる。
【0003】実公平2−10331号公報および特開平
2−212615号公報に開示されているように、近
時、主としてコントロ−ルケ−ブルの耐食性及び摺動性
の向上を図るために、内索を亜鉛または亜鉛系合金でめ
っき処理することがなされている。
2−212615号公報に開示されているように、近
時、主としてコントロ−ルケ−ブルの耐食性及び摺動性
の向上を図るために、内索を亜鉛または亜鉛系合金でめ
っき処理することがなされている。
【0004】また、特開昭62−44563号公報に
は、亜鉛よりも耐食性に優れる亜鉛−アルミニウム合金
をめっきするために、鋼線を亜鉛浴とアルミニウム浴と
に順次浸漬する二浴法が開示されている。
は、亜鉛よりも耐食性に優れる亜鉛−アルミニウム合金
をめっきするために、鋼線を亜鉛浴とアルミニウム浴と
に順次浸漬する二浴法が開示されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
コントロ−ルケ−ブルの内索には、引張強さが170〜
250 kgf/mm2 の強度レベルのJISG3506SW
RH62A(炭素含有量0.59〜0.66重量%)な
どの鋼線を用いているため、設計上必要な破断荷重を得
るには、コ−ド有効断面積が増大し、ケ−ブルが太径と
なる。このため、従来のケ−ブルは重量物で占有スペ−
スが大きくなり、駆動力伝達や制御用として車体下部に
取り付けにくいものとなる。とくに、近時、乗用車の分
野においては車体の軽量化の要請が強く、ケ−ブルの単
位長さあたりの重量を低減する必要がある。
コントロ−ルケ−ブルの内索には、引張強さが170〜
250 kgf/mm2 の強度レベルのJISG3506SW
RH62A(炭素含有量0.59〜0.66重量%)な
どの鋼線を用いているため、設計上必要な破断荷重を得
るには、コ−ド有効断面積が増大し、ケ−ブルが太径と
なる。このため、従来のケ−ブルは重量物で占有スペ−
スが大きくなり、駆動力伝達や制御用として車体下部に
取り付けにくいものとなる。とくに、近時、乗用車の分
野においては車体の軽量化の要請が強く、ケ−ブルの単
位長さあたりの重量を低減する必要がある。
【0006】また、従来の二浴法による亜鉛−アルミニ
ウム合金めっきコ−ドは、めっき表面性状のコントロ−
ルが難しく、長手方向に円滑なめっき表面を安定的に得
ることが困難であった。
ウム合金めっきコ−ドは、めっき表面性状のコントロ−
ルが難しく、長手方向に円滑なめっき表面を安定的に得
ることが困難であった。
【0007】さらに、従来の二浴法によるコ−ドでは、
めっき厚さが不均一になりやすく、めっきの薄い部分に
錆を生じ、耐食性・耐久性に劣る。
めっき厚さが不均一になりやすく、めっきの薄い部分に
錆を生じ、耐食性・耐久性に劣る。
【0008】さらに、従来の二浴法によるコ−ドでは、
素地とめっきとの界面に脆い金属間化合物層が生成され
るため、ワイヤ又はワイヤ撚り線の繰り返し曲げや振動
により界面近傍の金属間化合物層に疲労亀裂が生じ、短
時間で断線する。
素地とめっきとの界面に脆い金属間化合物層が生成され
るため、ワイヤ又はワイヤ撚り線の繰り返し曲げや振動
により界面近傍の金属間化合物層に疲労亀裂が生じ、短
時間で断線する。
【0009】さらに、従来の二浴法によるコ−ドでは、
導管とコ−ドとの間に凝着がおこり、スティックスリッ
プ(きしみ)が発生し、操作フィ−リングが悪化する。
導管とコ−ドとの間に凝着がおこり、スティックスリッ
プ(きしみ)が発生し、操作フィ−リングが悪化する。
【0010】この発明は、上記課題を解決するためにな
されたものであり、軽量で耐久性・操作性に優れたコン
トロ−ルケ−ブルを提供することを目的とする。
されたものであり、軽量で耐久性・操作性に優れたコン
トロ−ルケ−ブルを提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段および作用】この発明に係
るコントロ−ルケ−ブルは、めっき処理した内索を導管
内に挿通し操作するコントロ−ルケ−ブルにおいて、前
記内索は、0.80〜0.96重量%の炭素を含み、素
線抗張力が280〜400 kgf/mm2 の複数の鋼線を撚
合して形成されていることを特徴とする。
るコントロ−ルケ−ブルは、めっき処理した内索を導管
内に挿通し操作するコントロ−ルケ−ブルにおいて、前
記内索は、0.80〜0.96重量%の炭素を含み、素
線抗張力が280〜400 kgf/mm2 の複数の鋼線を撚
合して形成されていることを特徴とする。
【0012】この場合に、さらに、内索のめっきが、所
定成分の亜鉛合金浴に前記内索又は内索を構成する素線
を浸漬することにより形成され、4〜6重量%のアルミ
ニウムを含むZn−Al合金層を主体とすることが好ま
しい。
定成分の亜鉛合金浴に前記内索又は内索を構成する素線
を浸漬することにより形成され、4〜6重量%のアルミ
ニウムを含むZn−Al合金層を主体とすることが好ま
しい。
【0013】内索の材質を上記の組成範囲に選ぶ理由
は、高抗張力化を図る目的で、内索の素線の強度を28
0〜400 kgf/mm2 程度のレベルに向上させるには、
少なくとも0.80重量%以上の炭素を鋼線に含ませる
必要があるからである。一方、炭素の含有量を高くし過
ぎると、ケ−ブルの耐疲労特性が低下するので、めっき
処理等による影響をも考慮して、炭素含有量の上限値を
0.96重量%とした。さらに、任意にクロムを添加し
て鋼線を強化する場合は、同様の理由により、クロム含
有量の上限値を0.4重量%とした。
は、高抗張力化を図る目的で、内索の素線の強度を28
0〜400 kgf/mm2 程度のレベルに向上させるには、
少なくとも0.80重量%以上の炭素を鋼線に含ませる
必要があるからである。一方、炭素の含有量を高くし過
ぎると、ケ−ブルの耐疲労特性が低下するので、めっき
処理等による影響をも考慮して、炭素含有量の上限値を
0.96重量%とした。さらに、任意にクロムを添加し
て鋼線を強化する場合は、同様の理由により、クロム含
有量の上限値を0.4重量%とした。
【0014】また、Zn−Al合金めっきのアルミニウ
ム含有量の下限値を4重量%とした理由は、この値を下
回るアルミニウム含有量では所望の耐食性を得ることが
できなくなるからである。
ム含有量の下限値を4重量%とした理由は、この値を下
回るアルミニウム含有量では所望の耐食性を得ることが
できなくなるからである。
【0015】一方、Zn−Al合金めっきのアルミニウ
ム含有量の上限値を6重量%とした理由は、この値を上
回るアルミニウム含有量では所望の耐疲労特性を得るこ
とができなくなるからである。
ム含有量の上限値を6重量%とした理由は、この値を上
回るアルミニウム含有量では所望の耐疲労特性を得るこ
とができなくなるからである。
【0016】さらに、合金中のAl含有量を4〜6重量
%とすることにより、浴中における溶融金属の流動性が
良好になるので、めっき表面が美麗になること、Zn−
Al合金の融点が低くなるので、強度部材としての鋼線
のめっきに適すること、浸漬のための設備工具の浴中で
の浸食を抑制することができること、ドロスの発生が少
なくなること、などの利点がある。
%とすることにより、浴中における溶融金属の流動性が
良好になるので、めっき表面が美麗になること、Zn−
Al合金の融点が低くなるので、強度部材としての鋼線
のめっきに適すること、浸漬のための設備工具の浴中で
の浸食を抑制することができること、ドロスの発生が少
なくなること、などの利点がある。
【0017】Zn−Al合金めっきを単一の溶融金属浴
に内索又は内索を構成する素線を浸漬通過させる所謂
「一浴法」で形成する理由は、第1に素線母材とめっき
層との境界に脆い金属間化合物層が成長発達することを
防ぐため、第2にめっきの表面特性を良好にするためで
ある。第1の理由は、素線母材とめっき層との境界の金
属間化合物は硬くて脆い性質を有するので、この金属間
化合物層が無視できない程の厚さに成長発達すると、こ
れが疲労亀裂の起点となってケ−ブルの耐疲労特性が著
しく低下することによる。また、第2の理由は、一浴法
により形成しためっきは、偏肉が少なく、滑らかな表面
を有するので、操作性に優れるとともに、耐食性および
耐疲労特性が向上することによる。
に内索又は内索を構成する素線を浸漬通過させる所謂
「一浴法」で形成する理由は、第1に素線母材とめっき
層との境界に脆い金属間化合物層が成長発達することを
防ぐため、第2にめっきの表面特性を良好にするためで
ある。第1の理由は、素線母材とめっき層との境界の金
属間化合物は硬くて脆い性質を有するので、この金属間
化合物層が無視できない程の厚さに成長発達すると、こ
れが疲労亀裂の起点となってケ−ブルの耐疲労特性が著
しく低下することによる。また、第2の理由は、一浴法
により形成しためっきは、偏肉が少なく、滑らかな表面
を有するので、操作性に優れるとともに、耐食性および
耐疲労特性が向上することによる。
【0018】めっき直後の冷却条件を所望の速度・温度
に制御することにより、めっき層を、α相またはβ相の
樹枝状晶組織の間隙に粒状化の進行したパ−ライト相が
存在する混合組織とすることができる。このような樹枝
状晶/パ−ライト相の混合組織は、耐疲労特性にとくに
優れており、ケ−ブルの耐久性向上に大きく寄与する。
に制御することにより、めっき層を、α相またはβ相の
樹枝状晶組織の間隙に粒状化の進行したパ−ライト相が
存在する混合組織とすることができる。このような樹枝
状晶/パ−ライト相の混合組織は、耐疲労特性にとくに
優れており、ケ−ブルの耐久性向上に大きく寄与する。
【0019】これに対して、α相とβ相の薄板状の層が
交互に配列されたパ−ライト組織では、疲労クラックが
結晶粒界に沿って伝わりやすく、耐疲労特性に劣る。と
くに、結晶粒界が表面から素地に直接つながるシャ−プ
なパ−ライト組織では、疲労クラックが薄板状組織の結
晶粒界に沿って表面まで伝播し、短時間で疲労破断に至
る。
交互に配列されたパ−ライト組織では、疲労クラックが
結晶粒界に沿って伝わりやすく、耐疲労特性に劣る。と
くに、結晶粒界が表面から素地に直接つながるシャ−プ
なパ−ライト組織では、疲労クラックが薄板状組織の結
晶粒界に沿って表面まで伝播し、短時間で疲労破断に至
る。
【0020】
【実施例】以下、添付の図面を参照しながら本発明の実
施例について説明する。
施例について説明する。
【0021】[鋼線の熱処理]炭素含有量がそれぞれ
0.86重量%,0.92重量%,0.96重量%の過
共析鋼にクロムを0.20重量%添加した1.42mm径
の三種類の線材を、オ−ステナイト領域に加熱後、最高
加熱温度からA1 変態点を通過するまでの時間が0.8
秒以下になるような速度で加速冷却し、各線材の組織を
オ−ステナイトからパ−ライトに変態させる。
0.86重量%,0.92重量%,0.96重量%の過
共析鋼にクロムを0.20重量%添加した1.42mm径
の三種類の線材を、オ−ステナイト領域に加熱後、最高
加熱温度からA1 変態点を通過するまでの時間が0.8
秒以下になるような速度で加速冷却し、各線材の組織を
オ−ステナイトからパ−ライトに変態させる。
【0022】[鋼線のめっき処理]図3を参照して鋼線
のめっき処理について説明する。上記のように熱処理し
た鋼線11aを、図示しない溶融鉛浴(約400℃)に
浸漬通過させ、さらに水冷槽、塩酸槽、水洗槽(いずれ
も図示せず)に浸漬通過させ、表面を脱脂洗浄する。脱
脂洗浄処理後、フラックス槽2にて鋼線11aに所定量
のフラックスを付着させ、熱風乾燥炉3にてこれを乾燥
する。
のめっき処理について説明する。上記のように熱処理し
た鋼線11aを、図示しない溶融鉛浴(約400℃)に
浸漬通過させ、さらに水冷槽、塩酸槽、水洗槽(いずれ
も図示せず)に浸漬通過させ、表面を脱脂洗浄する。脱
脂洗浄処理後、フラックス槽2にて鋼線11aに所定量
のフラックスを付着させ、熱風乾燥炉3にてこれを乾燥
する。
【0023】乾燥後、鋼線11aをめっき浴4に浸漬通
過させる。めっき浴4には溶融状態のZn−Al合金が
容れられている。溶融Zn−Al合金は、アルミニウム
含有量を5±1重量%の範囲に調整されている。
過させる。めっき浴4には溶融状態のZn−Al合金が
容れられている。溶融Zn−Al合金は、アルミニウム
含有量を5±1重量%の範囲に調整されている。
【0024】浴中ロ−ル5により鋼線11aの移送方向
が水平から垂直に変換され、浴4から鋼線11aが引き
上げられるところにシ−ルボックス6が設けられてい
る。シ−ルボックス6中には非酸化性ガス7が導入さ
れ、鋼線11aに付着した過剰のZn−Al合金を非酸
化性雰囲気下で絞り落とし、めっき層を適正な厚さに調
整する。さらに、水冷ノズル8により鋼線11aに水を
噴射し、鋼線11aを水冷する。冷却水を45±2℃に
温度調節し、鋼線11aを所望の冷却速度で冷却する。
が水平から垂直に変換され、浴4から鋼線11aが引き
上げられるところにシ−ルボックス6が設けられてい
る。シ−ルボックス6中には非酸化性ガス7が導入さ
れ、鋼線11aに付着した過剰のZn−Al合金を非酸
化性雰囲気下で絞り落とし、めっき層を適正な厚さに調
整する。さらに、水冷ノズル8により鋼線11aに水を
噴射し、鋼線11aを水冷する。冷却水を45±2℃に
温度調節し、鋼線11aを所望の冷却速度で冷却する。
【0025】このように、めっき直後の冷却条件を制御
することにより、α相またはβ相の樹枝状(デンドライ
ト)の初晶を晶出させ、その間隙を粒状化の進行したパ
−ライト組織で埋められためっき層組織とした。このよ
うな樹枝状晶/パ−ライト相の混合組織は、耐疲労特性
および耐食性にとくに優れており、ケ−ブルの耐久性向
上に大きく寄与する。
することにより、α相またはβ相の樹枝状(デンドライ
ト)の初晶を晶出させ、その間隙を粒状化の進行したパ
−ライト組織で埋められためっき層組織とした。このよ
うな樹枝状晶/パ−ライト相の混合組織は、耐疲労特性
および耐食性にとくに優れており、ケ−ブルの耐久性向
上に大きく寄与する。
【0026】[伸線]めっき処理後、鋼線11aを減面
率96.5%で伸線加工した。このとき、所望の強度を
得るための加工度を確保する目的から、伸線加工中に発
生するワイヤの表面引張残留応力を小さくする必要があ
る。すなわち、伸線途中において、複数の小径ロ−ラを
千鳥状に配列した所謂ならしロ−ルに鋼線11aを通
し、これに小さな曲げ歪みを与え、撚回値を向上させ
る。
率96.5%で伸線加工した。このとき、所望の強度を
得るための加工度を確保する目的から、伸線加工中に発
生するワイヤの表面引張残留応力を小さくする必要があ
る。すなわち、伸線途中において、複数の小径ロ−ラを
千鳥状に配列した所謂ならしロ−ルに鋼線11aを通
し、これに小さな曲げ歪みを与え、撚回値を向上させ
る。
【0027】この実施例のように、一浴法により形成し
ためっきの表面性状は良好であるので、伸線加工が耐疲
労特性に及ぼす影響は認められない。これに対して、従
来の二浴法により形成しためっきの表面性状は不良であ
るので、伸線時に凹凸状のめっき組織が鉄素地に食い込
み、耐疲労特性が大幅に低下する。
ためっきの表面性状は良好であるので、伸線加工が耐疲
労特性に及ぼす影響は認められない。これに対して、従
来の二浴法により形成しためっきの表面性状は不良であ
るので、伸線時に凹凸状のめっき組織が鉄素地に食い込
み、耐疲労特性が大幅に低下する。
【0028】[内索の製造]めっき付着量が1m2 あた
り350グラム程度の鋼線11aを撚合し、内索11を
製造する場合について説明する。
り350グラム程度の鋼線11aを撚合し、内索11を
製造する場合について説明する。
【0029】筒形撚り線機の7つのボビンから鋼線11
aをそれぞれボイスに向かって供給しながら、ロ−タを
回転させ、7本撚りのストランドを製造する。
aをそれぞれボイスに向かって供給しながら、ロ−タを
回転させ、7本撚りのストランドを製造する。
【0030】さらに、7本撚りストランドを筒形撚り線
機の各ボビンに巻き付け、ボイスに向かって7本の7本
撚りストランドを供給しながら、ロ−タを回転させ、図
2に示すような断面を有する7本×7本の内索11を製
造した。このときの撚りピッチは28〜30mmとした。
機の各ボビンに巻き付け、ボイスに向かって7本の7本
撚りストランドを供給しながら、ロ−タを回転させ、図
2に示すような断面を有する7本×7本の内索11を製
造した。このときの撚りピッチは28〜30mmとした。
【0031】なお、このようにして製造した内索11の
平均直径は4.0mmである。
平均直径は4.0mmである。
【0032】[導管の製造]図1を参照しながら導管1
2の製造について説明する。
2の製造について説明する。
【0033】導管12の内面側にはライナ−13が設け
られ、内索11との円滑な摺動が確保されるようになっ
ている。このライナ−13は、表面性状が良好で耐摩耗
性に優れた軟質の合成樹脂でつくられている。
られ、内索11との円滑な摺動が確保されるようになっ
ている。このライナ−13は、表面性状が良好で耐摩耗
性に優れた軟質の合成樹脂でつくられている。
【0034】ライナ−13の外周に鋼線ストランド14
を巻き付ける。鋼線ストランド14は、所定の線径の鋼
線を7本撚り合わせてつくられ、導管12の剛性を確保
し、コントロ−ルケ−ブルの応答性を高める役割を有す
る。また、ある程度の可撓性を確保する必要から、鋼線
ストランド14は内索11に対する強度バランスが考慮
されている。
を巻き付ける。鋼線ストランド14は、所定の線径の鋼
線を7本撚り合わせてつくられ、導管12の剛性を確保
し、コントロ−ルケ−ブルの応答性を高める役割を有す
る。また、ある程度の可撓性を確保する必要から、鋼線
ストランド14は内索11に対する強度バランスが考慮
されている。
【0035】さらに、剛性部材としての鋼線ストランド
14の外面はジャケット15で被覆されている。ジャケ
ット15は、硬質の合成樹脂でつくられている。
14の外面はジャケット15で被覆されている。ジャケ
ット15は、硬質の合成樹脂でつくられている。
【0036】このようにしてつくられたコントロ−ルケ
−ブル10は、平均直径が12mmで長さ1mあたりの平
均重量が0.3kgである。
−ブル10は、平均直径が12mmで長さ1mあたりの平
均重量が0.3kgである。
【0037】次に、図4を参照しながら内索11の疲労
試験について説明する。
試験について説明する。
【0038】疲労試験機20の台座21上に3本のポス
ト22が立設され、内索11がポスト22のロ−ラ23
により支持されている。内索11の一端はポスト24に
固定され、他端はスプリング26で付勢されたチャック
25に把持されている。このスプリング26を介して重
り27の重量が内索11にテンションとして作用するよ
うになっている。
ト22が立設され、内索11がポスト22のロ−ラ23
により支持されている。内索11の一端はポスト24に
固定され、他端はスプリング26で付勢されたチャック
25に把持されている。このスプリング26を介して重
り27の重量が内索11にテンションとして作用するよ
うになっている。
【0039】中央のポスト22は、往復クランク機構の
ア−ム29に連結されている。円盤28を回転させる
と、中央ポスト22が上下動し、内索11に規則的に振
動が付与されるようになっている。
ア−ム29に連結されている。円盤28を回転させる
と、中央ポスト22が上下動し、内索11に規則的に振
動が付与されるようになっている。
【0040】図5は、横軸にめっきのアルミニウム含有
量をとり、縦軸に耐疲労性指数をとって、両者の相関に
ついて調べた結果を示すグラフ図である。振幅を±10
mmとして約8万回の往復振動を内索11に与える試験条
件とした。ここで、耐疲労性指数とは、めっき無しの状
態の7×7の内索の結果を100とした場合に、これに
対する指数である。耐疲労性指数が80を上回るものを
合格とする。図から明らかなように、めっき中のアルミ
ニウム含有量が6重量%以下の場合は、指数が80を上
回る結果となった。
量をとり、縦軸に耐疲労性指数をとって、両者の相関に
ついて調べた結果を示すグラフ図である。振幅を±10
mmとして約8万回の往復振動を内索11に与える試験条
件とした。ここで、耐疲労性指数とは、めっき無しの状
態の7×7の内索の結果を100とした場合に、これに
対する指数である。耐疲労性指数が80を上回るものを
合格とする。図から明らかなように、めっき中のアルミ
ニウム含有量が6重量%以下の場合は、指数が80を上
回る結果となった。
【0041】図6は、横軸にアルミニウム含有量をと
り、縦軸に塩水噴霧試験による赤錆発生時間をとって、
両者の相関について調べた結果を示すグラフ図である。
赤錆発生時間が200時間を超えるものを合格とする。
図から明らかなように、めっき中のアルミニウム含有量
が4重量%以上の場合は、赤錆発生時間が200時間を
超える結果となった。
り、縦軸に塩水噴霧試験による赤錆発生時間をとって、
両者の相関について調べた結果を示すグラフ図である。
赤錆発生時間が200時間を超えるものを合格とする。
図から明らかなように、めっき中のアルミニウム含有量
が4重量%以上の場合は、赤錆発生時間が200時間を
超える結果となった。
【0042】表1には、実施例1〜4、並びに比較例1
〜9のように種々条件を変えて、各種デ−タを比較した
結果を示す。軽量率については、比較例1を基準とし
た。表1から明らかなように、実施例1〜4はいずれも
耐疲労特性およびスティックスリップ特性を損なうこと
なく、従来に比べて42〜60%と大幅な軽量化を図る
ことができた。
〜9のように種々条件を変えて、各種デ−タを比較した
結果を示す。軽量率については、比較例1を基準とし
た。表1から明らかなように、実施例1〜4はいずれも
耐疲労特性およびスティックスリップ特性を損なうこと
なく、従来に比べて42〜60%と大幅な軽量化を図る
ことができた。
【0043】なお、内索の冷間引き抜き(伸線)加工及
びめっき処理の工程は、両者が入れ代わってもよい。す
なわち、上記実施例ではめっき処理後に伸線加工した場
合について説明したが、伸線加工後にめっき処理しても
よい。
びめっき処理の工程は、両者が入れ代わってもよい。す
なわち、上記実施例ではめっき処理後に伸線加工した場
合について説明したが、伸線加工後にめっき処理しても
よい。
【0044】また、上記実施例では7×7の内索をケ−
ブルに用いた場合について説明したが、本発明はこれの
みに限られることなく、他の構成の内索を採用すること
も勿論できる。
ブルに用いた場合について説明したが、本発明はこれの
みに限られることなく、他の構成の内索を採用すること
も勿論できる。
【0045】図7に示すように、内索の構成を7×7×
7とすると、さらに強いケ−ブルとなる。
7とすると、さらに強いケ−ブルとなる。
【0046】図8に示すように、内索の構成を7×19
としてもよい。
としてもよい。
【0047】図9に示すように、内索の構成を7×W
(19)としてもよい。
(19)としてもよい。
【0048】
【表1】
【0049】
【発明の効果】この発明によれば、耐久性・操作性に優
れるとともに、高抗張力で軽量のコントロ−ルケ−ブル
を提供することができる。とくに、一浴法で内索をめっ
き処理し、冷却速度を制御すると、素線母材とめっき層
との境界の金属間化合物層が実質的に成長発達せず、耐
疲労特性に優れためっき組織を得ることができる。この
ため、コンパクトで軽く、かつ、断線し難いコントロ−
ルケ−ブルが得られ、車両の軽量化の要請に十分に応え
ることができる。
れるとともに、高抗張力で軽量のコントロ−ルケ−ブル
を提供することができる。とくに、一浴法で内索をめっ
き処理し、冷却速度を制御すると、素線母材とめっき層
との境界の金属間化合物層が実質的に成長発達せず、耐
疲労特性に優れためっき組織を得ることができる。この
ため、コンパクトで軽く、かつ、断線し難いコントロ−
ルケ−ブルが得られ、車両の軽量化の要請に十分に応え
ることができる。
【0050】めっき合金中のAl含有量を4〜6重量%
とすることにより、浴中における溶融金属の流動性が良
好になり、めっき表面が美麗になる。これによりケ−ブ
ルの耐食性および耐疲労特性を向上させることができ
る。
とすることにより、浴中における溶融金属の流動性が良
好になり、めっき表面が美麗になる。これによりケ−ブ
ルの耐食性および耐疲労特性を向上させることができ
る。
【0051】また、Al含有量を4〜6重量%とするこ
とによりめっき合金の融点が低くなるので、強度部材と
しての鋼線のめっきに適し、浸漬のための設備工具の浴
中での浸食を抑制することができる。さらに、ドロスの
発生が少なくなるなどの利点もある。
とによりめっき合金の融点が低くなるので、強度部材と
しての鋼線のめっきに適し、浸漬のための設備工具の浴
中での浸食を抑制することができる。さらに、ドロスの
発生が少なくなるなどの利点もある。
【図1】この発明の実施例に係るコントロ−ルケ−ブル
を示す部分切欠斜視図。
を示す部分切欠斜視図。
【図2】実施例に係るコントロ−ルケ−ブルの内索の横
断面図。
断面図。
【図3】内索のめっき処理設備の概要を示す断面模式
図。
図。
【図4】内索の耐疲労性試験装置の概要を示す模式図。
【図5】耐疲労性試験結果を示すグラフ図。
【図6】塩水噴霧試験の結果を示すグラフ図。
【図7】他の実施例の内索の横断面図。
【図8】他の実施例の内索の横断面図。
【図9】他の実施例の内索の横断面図。
10;コントロ−ルケ−ブル、11;内索、12;導
管、13;ライナ−、14;ストランド(剛性部材)、
15;ジャケット(被覆部材)
管、13;ライナ−、14;ストランド(剛性部材)、
15;ジャケット(被覆部材)
Claims (3)
- 【請求項1】 めっき処理した内索を導管内に挿通し操
作するコントロ−ルケ−ブルにおいて、前記内索は、
0.80〜0.96重量%の炭素を含み、素線抗張力が
280〜400 kgf/mm2 の複数の鋼線を撚合して形成
されていることを特徴とするコントロ−ルケ−ブル。 - 【請求項2】 内索のめっきが、所定成分の亜鉛合金浴
に前記内索又は内索を構成する素線を浸漬することによ
り形成され、4〜6重量%のアルミニウムを含むZn−
Al合金層を主体とすることを特徴とする請求項1記載
のコントロ−ルケ−ブル。 - 【請求項3】 内索のめっきが、α相またはβ相の樹枝
状晶組織の間隙に粒状化の進行したパ−ライト相が存在
する混合組織を主体とするZn−Al合金からなること
を特徴とする請求項1記載のコントロ−ルケ−ブル。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP25947591A JPH0599217A (ja) | 1991-10-07 | 1991-10-07 | コントロ−ルケ−ブル |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP25947591A JPH0599217A (ja) | 1991-10-07 | 1991-10-07 | コントロ−ルケ−ブル |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0599217A true JPH0599217A (ja) | 1993-04-20 |
Family
ID=17334596
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP25947591A Pending JPH0599217A (ja) | 1991-10-07 | 1991-10-07 | コントロ−ルケ−ブル |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0599217A (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| DE19912512B4 (de) * | 1998-03-20 | 2008-01-03 | Chuo Hatsujo K.K., Nagoya | Druck-Zug-Steuerkabel |
-
1991
- 1991-10-07 JP JP25947591A patent/JPH0599217A/ja active Pending
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| DE19912512B4 (de) * | 1998-03-20 | 2008-01-03 | Chuo Hatsujo K.K., Nagoya | Druck-Zug-Steuerkabel |
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