JPH05998A - 3,5−ジ(α−メチルベンジル)サリチル酸誘導体の製造方法およびその多価金属化物の顕色剤としての使用 - Google Patents
3,5−ジ(α−メチルベンジル)サリチル酸誘導体の製造方法およびその多価金属化物の顕色剤としての使用Info
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Abstract
(57)【要約】
【構成】 サリチル酸エステル類にα−メチルベンジル
ハライド類を酸触媒の存在下で反応させ、ついで加水分
解してなる3,5−ジ(α−メチルベンジル)サリチル
酸誘導体を主成分とするサリチル酸化合物の金属化物
を、顕色剤として用いた顕色シート。 【効果】 低温時の発色性および発色像の耐水性が向上
する。
ハライド類を酸触媒の存在下で反応させ、ついで加水分
解してなる3,5−ジ(α−メチルベンジル)サリチル
酸誘導体を主成分とするサリチル酸化合物の金属化物
を、顕色剤として用いた顕色シート。 【効果】 低温時の発色性および発色像の耐水性が向上
する。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は感圧複写紙または感熱紙
用の顕色剤として有用な3,5−ジ(α−メチルベンジ
ル)サリチル酸誘導体の新規な製造方法およびその多価
金属化物を含有する顕色剤に関する。
用の顕色剤として有用な3,5−ジ(α−メチルベンジ
ル)サリチル酸誘導体の新規な製造方法およびその多価
金属化物を含有する顕色剤に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に感圧紙および感熱紙用顕色剤とし
てのサリチル酸系化合物は、発色像の鮮明さおよび保存
安定性等が優れている。反面、感圧紙においては無色の
色素を溶解させたカプセルオイルとの相溶性不足に基づ
く発色速度の遅れや、発色画像が水で消失する等耐水性
が不良であり、これらの欠点を補うため、種々の試みが
なされている。例えば、サリチル酸骨格に芳香族置換基
等を導入して、前記欠点を補う方法が提案されている。
てのサリチル酸系化合物は、発色像の鮮明さおよび保存
安定性等が優れている。反面、感圧紙においては無色の
色素を溶解させたカプセルオイルとの相溶性不足に基づ
く発色速度の遅れや、発色画像が水で消失する等耐水性
が不良であり、これらの欠点を補うため、種々の試みが
なされている。例えば、サリチル酸骨格に芳香族置換基
等を導入して、前記欠点を補う方法が提案されている。
【0003】(1)3,5−ジ置換サリチル酸の製造法
として対応する各置換フェノールと二酸化炭素からコル
ベーシュミット反応により製造する方法が知られてい
る。例えば特公昭49−10856に開示されている
3,5−ジ(α,α−ジメチルベンジル)サリチル酸は
フェノールとα−メチルスチレンから得られる2,4−
ジ(α,α−ジメチルベンジル)フェノールを原料とし
て製造されている。しかしこの方法は反応工程が長く、
収率が低いという欠点のほかカルボキシル基を導入する
際反応を高温高圧下で行なうため、一般に高価となると
いう難点がある。
として対応する各置換フェノールと二酸化炭素からコル
ベーシュミット反応により製造する方法が知られてい
る。例えば特公昭49−10856に開示されている
3,5−ジ(α,α−ジメチルベンジル)サリチル酸は
フェノールとα−メチルスチレンから得られる2,4−
ジ(α,α−ジメチルベンジル)フェノールを原料とし
て製造されている。しかしこの方法は反応工程が長く、
収率が低いという欠点のほかカルボキシル基を導入する
際反応を高温高圧下で行なうため、一般に高価となると
いう難点がある。
【0004】(2)このような製造コスト上の問題点を
克服する目的で類似のサリチル酸化合物を製造する試み
がなされている。例えば、サリチル酸あるいはサリチル
酸エステルのアルキル化反応がある。
克服する目的で類似のサリチル酸化合物を製造する試み
がなされている。例えば、サリチル酸あるいはサリチル
酸エステルのアルキル化反応がある。
【0005】サリチル酸1モルに1−フェニルエタノー
ル類を2モル反応させて5−〔α−メチル−4−(α−
メチルベンジル)−ベンジル〕サリチル酸または3,5
−ジ(α−メチルベンジル)サリチル酸との混合物を得
る方法(特開昭61−100493,62−9644
9)が知られている。この方法では置換サリチル酸は種
々の混合物として製造されさらに煩雑な操作によりモノ
置換サリチル酸あるいはジ置換サリチル酸との混合物の
金属塩として分離するため製造上の問題に加え、この混
合物を感圧複写紙用顕色剤として使用した場合顕色シー
トにおける発色性能や保存安定性等の品質にも再現性が
得られにくいという問題がある。
ル類を2モル反応させて5−〔α−メチル−4−(α−
メチルベンジル)−ベンジル〕サリチル酸または3,5
−ジ(α−メチルベンジル)サリチル酸との混合物を得
る方法(特開昭61−100493,62−9644
9)が知られている。この方法では置換サリチル酸は種
々の混合物として製造されさらに煩雑な操作によりモノ
置換サリチル酸あるいはジ置換サリチル酸との混合物の
金属塩として分離するため製造上の問題に加え、この混
合物を感圧複写紙用顕色剤として使用した場合顕色シー
トにおける発色性能や保存安定性等の品質にも再現性が
得られにくいという問題がある。
【0006】(3)脂肪族カルボン酸の存在下に、有機
スルホン酸または無機酸を触媒として用いてサリチル酸
にスチレン化合物を反応させジ置換サリチル酸を得る方
法が提案されている(特開平2−91043)。
スルホン酸または無機酸を触媒として用いてサリチル酸
にスチレン化合物を反応させジ置換サリチル酸を得る方
法が提案されている(特開平2−91043)。
【0007】この場合酢酸、プロピオン酸等の脂肪族カ
ルボン酸と硫酸、メタンスルホン酸とを併用して90〜
130℃で反応を行ない、かつ酸の使用量がサリチル酸
に対して50重量%以上で実施されるため、この廃酸の
処理も問題であり、工業的に有利な方法ではない。この
方法では反応生成物は例えば3,5−ジ(α−メチルベ
ンジル)サリチル酸と3−α−メチルベンジル−5−
(1,3−ジフェニルブチル)サリチル酸および3−
(1,3−ジフェニルブチル)−5−α−メチルベンジ
ルサリチル酸の混合物である。このような反応生成物を
感圧紙用顕色剤として使用した場合、(2)と同様の問
題点がある。
ルボン酸と硫酸、メタンスルホン酸とを併用して90〜
130℃で反応を行ない、かつ酸の使用量がサリチル酸
に対して50重量%以上で実施されるため、この廃酸の
処理も問題であり、工業的に有利な方法ではない。この
方法では反応生成物は例えば3,5−ジ(α−メチルベ
ンジル)サリチル酸と3−α−メチルベンジル−5−
(1,3−ジフェニルブチル)サリチル酸および3−
(1,3−ジフェニルブチル)−5−α−メチルベンジ
ルサリチル酸の混合物である。このような反応生成物を
感圧紙用顕色剤として使用した場合、(2)と同様の問
題点がある。
【0008】(4)サリチル酸アルキルエステルのアル
キル化反応については例えばサリチル酸メチルに、アル
カンスルホン酸の存在下にスチレンを反応させ、3,5
−ジ(α−メチルベンジル)サリチル酸メチルを得る方
法が知られている(特公昭61−26772)。この方
法ではスチレンを使用するためスチレンの各種重合物や
その他の副生物が生成する。この方法は本発明者らが特
開平1−133780号にて開示したサリチル酸エステ
ル樹脂を製造する方法と類似しており、触媒、サルチル
酸エステルとスチレンのモル比、反応温度等を変えても
樹脂化する副反応を抑制することはできない。
キル化反応については例えばサリチル酸メチルに、アル
カンスルホン酸の存在下にスチレンを反応させ、3,5
−ジ(α−メチルベンジル)サリチル酸メチルを得る方
法が知られている(特公昭61−26772)。この方
法ではスチレンを使用するためスチレンの各種重合物や
その他の副生物が生成する。この方法は本発明者らが特
開平1−133780号にて開示したサリチル酸エステ
ル樹脂を製造する方法と類似しており、触媒、サルチル
酸エステルとスチレンのモル比、反応温度等を変えても
樹脂化する副反応を抑制することはできない。
【0009】この特公昭61−26772号の実施例4
を追試した後述の比較例1において3,5−ジ(α−メ
チルベンジル)サリチル酸メチルの選択率は43%であ
った。これは、モノ置換体やトリ置換体の生成に加えス
チレンの重合物、さらにはダイマー付加物等が生成する
ためであり、触媒のアルカンスルホン酸の使用量も多く
有利な方法とはいえない。
を追試した後述の比較例1において3,5−ジ(α−メ
チルベンジル)サリチル酸メチルの選択率は43%であ
った。これは、モノ置換体やトリ置換体の生成に加えス
チレンの重合物、さらにはダイマー付加物等が生成する
ためであり、触媒のアルカンスルホン酸の使用量も多く
有利な方法とはいえない。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は顕色剤
として発色性能や耐光黄変性能に優れる3,5−ジ(α
−メチルベンジル)サリチル酸誘導体の経済的な製法の
開発およびこれを用いた顕色剤、ならびに特に発色像の
水に対する安定性、低温下での発色性が改良された顕色
剤組成物を提供することにある。
として発色性能や耐光黄変性能に優れる3,5−ジ(α
−メチルベンジル)サリチル酸誘導体の経済的な製法の
開発およびこれを用いた顕色剤、ならびに特に発色像の
水に対する安定性、低温下での発色性が改良された顕色
剤組成物を提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】発明者らは前記目的を達
成するため鋭意検討した結果、サリチル酸エステル類と
α−メチルベンジルハライド類とを酸触媒の存在下で反
応させて、3,5−ジ(α−メチルベンジル)サリチル
酸エステルを生成させ、ついで加水分解して3,5−ジ
(α−メチルベンジル)サリチル酸誘導体を得る方法を
見出した。
成するため鋭意検討した結果、サリチル酸エステル類と
α−メチルベンジルハライド類とを酸触媒の存在下で反
応させて、3,5−ジ(α−メチルベンジル)サリチル
酸エステルを生成させ、ついで加水分解して3,5−ジ
(α−メチルベンジル)サリチル酸誘導体を得る方法を
見出した。
【0012】この場合、加水分解するに先立って、反応
生成物を真空蒸留に付して、3,5−ジ(α−メチルベ
ンジル)サリチル酸エステルを分離することにより、純
度99%以上の3,5−ジ(α−メチルベンジル)サリ
チル酸誘導体を得ることができる。
生成物を真空蒸留に付して、3,5−ジ(α−メチルベ
ンジル)サリチル酸エステルを分離することにより、純
度99%以上の3,5−ジ(α−メチルベンジル)サリ
チル酸誘導体を得ることができる。
【0013】さらに、前記サリチル酸エステル類とα−
メチルベンジルハライド類とを酸触媒の存在下で反応さ
せ、反応物を加水分解して得られる、3,5−ジ(α−
メチルベンジル)サリチル酸誘導体を60〜90重量%
含む、α−メチルベンジル基置換サリチル酸誘導体組成
物の多価金属化物を顕色剤として用いると、前記目的が
達成されることを見出した。
メチルベンジルハライド類とを酸触媒の存在下で反応さ
せ、反応物を加水分解して得られる、3,5−ジ(α−
メチルベンジル)サリチル酸誘導体を60〜90重量%
含む、α−メチルベンジル基置換サリチル酸誘導体組成
物の多価金属化物を顕色剤として用いると、前記目的が
達成されることを見出した。
【0014】すなわちこの発明は、
(1)一般式(I)
【0015】
【化5】
(式中、R1 は炭素数1〜12のアルキル基、アラルキ
ル基またはシクロアルキル基を示す)で表わされるサリ
チル酸エステル類に、一般式(II)
ル基またはシクロアルキル基を示す)で表わされるサリ
チル酸エステル類に、一般式(II)
【0016】
【化6】
(式中、R2 ,R3 は水素原子または炭素数1〜4のア
ルキル基を示し、Xはハロゲン原子を示す)で表わされ
るα−メチルベンジルハライド類を酸触媒の存在下で反
応させ、生成する3,5−ジ(α−メチルベンジル)サ
リチル酸エステルを加水分解することを特徴とする3,
5−ジ(α−メチルベンジル)サルチル酸誘導体の製造
方法および (2)上記反応の反応生成物を加水分解して得られる、
3,5−ジ(α−メチルベンジル)サリチル酸誘導体を
60〜90重量%含むα−メチルベンジル基置換サリチ
ル酸誘導体組成物の金属化物およびこれを顕色剤として
使用した顕色シートを提供するものである。
ルキル基を示し、Xはハロゲン原子を示す)で表わされ
るα−メチルベンジルハライド類を酸触媒の存在下で反
応させ、生成する3,5−ジ(α−メチルベンジル)サ
リチル酸エステルを加水分解することを特徴とする3,
5−ジ(α−メチルベンジル)サルチル酸誘導体の製造
方法および (2)上記反応の反応生成物を加水分解して得られる、
3,5−ジ(α−メチルベンジル)サリチル酸誘導体を
60〜90重量%含むα−メチルベンジル基置換サリチ
ル酸誘導体組成物の金属化物およびこれを顕色剤として
使用した顕色シートを提供するものである。
【0017】この発明で使用するサリチル酸エステル類
としてはサリチル酸メチル、サリチル酸エチル、サリチ
ル酸−n−プロピル、サリチル酸イソプロピル、サリチ
ル酸イソアミル、サリチル酸−tert−オクチル、サ
リチル酸ノニル、サリチル酸ドデシル、サリチル酸シク
ロヘキシル、サリチル酸ベンジル、サリチル酸−α−メ
チルベンジル等が挙げられるがこれに限定されるもので
はない。工業的に好ましくは安価なサリチル酸メチル、
およびサリチル酸エチルである。
としてはサリチル酸メチル、サリチル酸エチル、サリチ
ル酸−n−プロピル、サリチル酸イソプロピル、サリチ
ル酸イソアミル、サリチル酸−tert−オクチル、サ
リチル酸ノニル、サリチル酸ドデシル、サリチル酸シク
ロヘキシル、サリチル酸ベンジル、サリチル酸−α−メ
チルベンジル等が挙げられるがこれに限定されるもので
はない。工業的に好ましくは安価なサリチル酸メチル、
およびサリチル酸エチルである。
【0018】この発明で使用するα−メチルベンジルハ
ライド類のハロゲンの種類としては、塩素、臭素が挙げ
られるが、好ましくは塩素である。したがってα−メチ
ルベンジルハライド類としてはα−メチルベンジルクロ
ライド、o−メチル−α−メチルベンジルクロライド、
p−メチル−α−メチルベンジルクロライド、m−メチ
ル−α−メチルベンジルクロライド、o−エチル−α−
メチルベンジルクロライド、p−エチル−α−メチルベ
ンジルクロライド、p−イソプロピル−α−メチルベン
ジルクロライド、2,3−ジメチル−α−メチルベンジ
ルクロライド、2,4−ジメチル−α−メチルベンジル
クロライド、2,5−ジメチル−α−メチルベンジルク
ロライド、3,4−ジメチル−α−メチルベンジルクロ
ライド等が挙げられるがこれらに限定されるものではな
い。これらのうち好ましくはα−メチルベンジルクロラ
イド、p−メチル−α−メチルベンジルクロライドが挙
げられる。
ライド類のハロゲンの種類としては、塩素、臭素が挙げ
られるが、好ましくは塩素である。したがってα−メチ
ルベンジルハライド類としてはα−メチルベンジルクロ
ライド、o−メチル−α−メチルベンジルクロライド、
p−メチル−α−メチルベンジルクロライド、m−メチ
ル−α−メチルベンジルクロライド、o−エチル−α−
メチルベンジルクロライド、p−エチル−α−メチルベ
ンジルクロライド、p−イソプロピル−α−メチルベン
ジルクロライド、2,3−ジメチル−α−メチルベンジ
ルクロライド、2,4−ジメチル−α−メチルベンジル
クロライド、2,5−ジメチル−α−メチルベンジルク
ロライド、3,4−ジメチル−α−メチルベンジルクロ
ライド等が挙げられるがこれらに限定されるものではな
い。これらのうち好ましくはα−メチルベンジルクロラ
イド、p−メチル−α−メチルベンジルクロライドが挙
げられる。
【0019】この発明の製造方法における各種α−メチ
ルベンジルハライド類の使用量は前記一般式(I)に示
すサリチル酸エステル類1モルに対して1.5〜3モル
が好ましい、1.5モル未満あるいは3モルを超えて使
用した場合主目的の前駆体である3,5−ジ(α−メチ
ルベンジル)サリチル酸エステルの生成率が低くなり好
ましくない。
ルベンジルハライド類の使用量は前記一般式(I)に示
すサリチル酸エステル類1モルに対して1.5〜3モル
が好ましい、1.5モル未満あるいは3モルを超えて使
用した場合主目的の前駆体である3,5−ジ(α−メチ
ルベンジル)サリチル酸エステルの生成率が低くなり好
ましくない。
【0020】この反応で使用する酸触媒は、例えば塩化
第二鉄、塩化亜鉛、塩化アルミニウム、塩化第二錫、四
塩化チタン、三弗化ホウ素等のルイス酸形触媒、超強酸
として知られるパーフルオロアルカンスルホン酸類例え
ばトリフルオロメタンスルホン酸、パーフルオロアルカ
ンスルホン酸樹脂としてNafion H(商品名Du
pont社製)が使用できる。このうち、特に好ましい
のは塩化亜鉛である。
第二鉄、塩化亜鉛、塩化アルミニウム、塩化第二錫、四
塩化チタン、三弗化ホウ素等のルイス酸形触媒、超強酸
として知られるパーフルオロアルカンスルホン酸類例え
ばトリフルオロメタンスルホン酸、パーフルオロアルカ
ンスルホン酸樹脂としてNafion H(商品名Du
pont社製)が使用できる。このうち、特に好ましい
のは塩化亜鉛である。
【0021】触媒の使用量はサリチル酸エステル類に対
して0.05〜200モル%好ましくは経済性を考慮し
て0.1〜100モル%の範囲である。
して0.05〜200モル%好ましくは経済性を考慮し
て0.1〜100モル%の範囲である。
【0022】反応温度は0〜180℃の範囲で、好まし
くは5〜80℃の範囲であり、さらに好ましくは10〜
40℃である。反応時間は通常1〜120時間である。
くは5〜80℃の範囲であり、さらに好ましくは10〜
40℃である。反応時間は通常1〜120時間である。
【0023】サリチル酸エステル類とα−メチルベンジ
ルハライド類の反応は必要により溶剤を使用してもよ
い。この溶剤としては反応に不活性なもの例えば1,2
−ジクロロエタン、1,1,2−トリクロロエタン等の
ハロゲン化炭化水素類、酢酸、プロピオン酸等の有機酸
類が使用できる。これらの溶剤を使用する場合原料に対
して経済性を考慮すれば30(容量/重量)倍以下が望
ましい。
ルハライド類の反応は必要により溶剤を使用してもよ
い。この溶剤としては反応に不活性なもの例えば1,2
−ジクロロエタン、1,1,2−トリクロロエタン等の
ハロゲン化炭化水素類、酢酸、プロピオン酸等の有機酸
類が使用できる。これらの溶剤を使用する場合原料に対
して経済性を考慮すれば30(容量/重量)倍以下が望
ましい。
【0024】この発明でサリチル酸エステル類とα−メ
チルベンジルハライド類とを反応させる一般的な方法は
前記一般式(I)に示すサリチル酸エステル類と前記式
(II)に示すα−メチルベンジルハライド類および触媒
を所定量一括して仕込み、そのまま所定の温度で反応さ
せるか、あるいはサリチル酸エステル類と触媒を装入後
α−メチルベンジルハライド類を滴下しながら反応させ
る。
チルベンジルハライド類とを反応させる一般的な方法は
前記一般式(I)に示すサリチル酸エステル類と前記式
(II)に示すα−メチルベンジルハライド類および触媒
を所定量一括して仕込み、そのまま所定の温度で反応さ
せるか、あるいはサリチル酸エステル類と触媒を装入後
α−メチルベンジルハライド類を滴下しながら反応させ
る。
【0025】この反応の終点は高速液体クロマトグラフ
ィーにより原料であるサリチル酸エステル類、α−メチ
ルベンジルハライド類の減少を見ながら決定することが
できる。
ィーにより原料であるサリチル酸エステル類、α−メチ
ルベンジルハライド類の減少を見ながら決定することが
できる。
【0026】加水分解は酸またはアルカリ水溶液による
通常の方法が用いられる。すなわち酸による加水分解で
は、塩酸、硫酸等の鉱酸類、硫酸と酢酸の併用、ベンゼ
ンスルホン酸、p−トルエンスルホン酸、クロロベンゼ
ンスルホン酸、メタンスルホン酸のような有機スルホン
酸類、塩化アルミニウム、塩化亜鉛、塩化第二錫のよう
なルイス酸、さらにはトリフルオロメタンスルホン酸、
Nafion Hのような超強酸類と水により実施され
る。
通常の方法が用いられる。すなわち酸による加水分解で
は、塩酸、硫酸等の鉱酸類、硫酸と酢酸の併用、ベンゼ
ンスルホン酸、p−トルエンスルホン酸、クロロベンゼ
ンスルホン酸、メタンスルホン酸のような有機スルホン
酸類、塩化アルミニウム、塩化亜鉛、塩化第二錫のよう
なルイス酸、さらにはトリフルオロメタンスルホン酸、
Nafion Hのような超強酸類と水により実施され
る。
【0027】アルカリによる加水分解では苛性ソーダ、
苛性カリウムと水による方法が一般的である。
苛性カリウムと水による方法が一般的である。
【0028】酸またはアルカリと水の割合は任意の割合
で選択できるが、通常1:100〜99:1、好ましく
は5:95〜95:5(重量比)の範囲である。
で選択できるが、通常1:100〜99:1、好ましく
は5:95〜95:5(重量比)の範囲である。
【0029】加水分解における酸またはアルカリの使用
量は、使用原料のサリチル酸エステルに対して任意の割
合で行なえる。通常は酸の強度により0.05〜30倍
モルの範囲で行なう。アルカリの場合は当量以上〜30
倍モルの範囲である。
量は、使用原料のサリチル酸エステルに対して任意の割
合で行なえる。通常は酸の強度により0.05〜30倍
モルの範囲で行なう。アルカリの場合は当量以上〜30
倍モルの範囲である。
【0030】反応温度は50〜200℃の範囲、好まし
くは80〜160℃の範囲である。
くは80〜160℃の範囲である。
【0031】反応時間は1〜50時間の範囲である。
【0032】反応時間を短縮する目的で四級アンモニウ
ム塩、四級ホスホニウム塩、クラウンエーテル、クリプ
テート、ポリエチレングリコール類等の相間移動触媒を
反応促進剤として加えてもよい。
ム塩、四級ホスホニウム塩、クラウンエーテル、クリプ
テート、ポリエチレングリコール類等の相間移動触媒を
反応促進剤として加えてもよい。
【0033】またこの加水分解反応では、通常有機溶剤
を使用しないで行なうが、有機溶剤を使用してもよい。
この溶剤としてはN−メチルホルムアミド、N,N−ジ
メチルホルムアミド、N,N−ジメチルアセトアミド、
ジメチルスルホキシド、スルホラン、1,3−ジメチル
−2−イミダゾリジノン、N−メチルピロリドン、ヘキ
サメチルホスホトリアミド等の非プロトン性極性溶剤、
エチレングリコール、ポリエチレングリコールジアルキ
ルエーテル、2−メトキシエタノール、2−エトキシエ
タノール等のグリコール類が使用でき、さらにトルエ
ン、キシレン、モノクロロベンゼン、1,2−ジクロロ
エタン、1,1,2−トリクロロエタン等の水と混和し
ない溶剤も使用できる。この溶剤の使用量は、原料に対
し0.5〜10(容量/重量)倍で十分である。
を使用しないで行なうが、有機溶剤を使用してもよい。
この溶剤としてはN−メチルホルムアミド、N,N−ジ
メチルホルムアミド、N,N−ジメチルアセトアミド、
ジメチルスルホキシド、スルホラン、1,3−ジメチル
−2−イミダゾリジノン、N−メチルピロリドン、ヘキ
サメチルホスホトリアミド等の非プロトン性極性溶剤、
エチレングリコール、ポリエチレングリコールジアルキ
ルエーテル、2−メトキシエタノール、2−エトキシエ
タノール等のグリコール類が使用でき、さらにトルエ
ン、キシレン、モノクロロベンゼン、1,2−ジクロロ
エタン、1,1,2−トリクロロエタン等の水と混和し
ない溶剤も使用できる。この溶剤の使用量は、原料に対
し0.5〜10(容量/重量)倍で十分である。
【0034】このようにして得られる加水分解物中の反
応生成物の組成は、3,5−ジ(α−メチルベンジル)
サリチル酸誘導体が60〜90重量%、3または5−
(α−メチルベンジル)サリチル酸誘導体(モノ置換サ
リチル酸誘導体と略記する)が0〜40重量%、3,5
−ジ(α−メチルベンジル)サリチル酸誘導体にさらに
はα−メチルベンジル基が反応したサリチル酸化合物
(トリ置換サリチル酸誘導体と略記する)が0〜40重
量%でこれらが全体で95重量%以上を構成し、残余は
芳香族サリチル酸樹脂、α−メチルベンジルハライド類
のオリゴマーである。加水分解はほぼ定量的に行なわれ
るので、加水分解前のエステルの形の各成分の割合もほ
ぼ同様と考えられる。
応生成物の組成は、3,5−ジ(α−メチルベンジル)
サリチル酸誘導体が60〜90重量%、3または5−
(α−メチルベンジル)サリチル酸誘導体(モノ置換サ
リチル酸誘導体と略記する)が0〜40重量%、3,5
−ジ(α−メチルベンジル)サリチル酸誘導体にさらに
はα−メチルベンジル基が反応したサリチル酸化合物
(トリ置換サリチル酸誘導体と略記する)が0〜40重
量%でこれらが全体で95重量%以上を構成し、残余は
芳香族サリチル酸樹脂、α−メチルベンジルハライド類
のオリゴマーである。加水分解はほぼ定量的に行なわれ
るので、加水分解前のエステルの形の各成分の割合もほ
ぼ同様と考えられる。
【0035】3,5−ジ(α−メチルベンジル)サリチ
ル酸誘導体を主成分とし、モノおよび/またはトリ置換
サリチル酸誘導体が含まれることもある前記物質を、こ
の発明でα−メチルベンジル置換サリチル酸誘導体組成
物という。
ル酸誘導体を主成分とし、モノおよび/またはトリ置換
サリチル酸誘導体が含まれることもある前記物質を、こ
の発明でα−メチルベンジル置換サリチル酸誘導体組成
物という。
【0036】高純度(99%以上)の3,5−ジ(α−
メチルベンジル)サリチル酸誘導体を得るには、前記加
水分解前の反応生成物から3,5−ジ(α−メチルベン
ジル)サリチル酸エステルを真空蒸留によって分離し、
これを加水分解する。
メチルベンジル)サリチル酸誘導体を得るには、前記加
水分解前の反応生成物から3,5−ジ(α−メチルベン
ジル)サリチル酸エステルを真空蒸留によって分離し、
これを加水分解する。
【0037】このような製造方法は、従来から知られて
いるフェノールから誘導する方法に比べ安価であり、ま
た、サリチル酸エステル類とスチレン類から製造する方
法に比べて高い選択性を持つため工業的に製造する上で
極めて有利である。
いるフェノールから誘導する方法に比べ安価であり、ま
た、サリチル酸エステル類とスチレン類から製造する方
法に比べて高い選択性を持つため工業的に製造する上で
極めて有利である。
【0038】本発明の方法で原料のサリチル酸エステル
類の代わりにサリチル酸を使用した場合、電子吸引性基
のカルボキシル基があるため、反応性が低くなり、本発
明の場合より高温で反応させなければならず、このよう
な条件下ではジ置換サリチル酸誘導体の選択率は40〜
50%である。
類の代わりにサリチル酸を使用した場合、電子吸引性基
のカルボキシル基があるため、反応性が低くなり、本発
明の場合より高温で反応させなければならず、このよう
な条件下ではジ置換サリチル酸誘導体の選択率は40〜
50%である。
【0039】加水分解反応終了後反応液から反応生成物
を得るには反応液を中和後結晶が析出している場合は結
晶として単離する。もし溶剤を使用し溶解状態にある場
合は溶剤を留去するか、あるいはそのまま水に排出し結
晶として取り出すことができる。
を得るには反応液を中和後結晶が析出している場合は結
晶として単離する。もし溶剤を使用し溶解状態にある場
合は溶剤を留去するか、あるいはそのまま水に排出し結
晶として取り出すことができる。
【0040】また場合によっては適当な溶剤の再結晶を
行ない結晶を得ることができる。反応の進行や単離品の
純度は高速液体クロマトグラフィーによる分析で決定で
きる。
行ない結晶を得ることができる。反応の進行や単離品の
純度は高速液体クロマトグラフィーによる分析で決定で
きる。
【0041】次に、3,5−ジ(α−メチルベンジル)
サリチル酸誘導体およびα−メチルベンジル置換サリチ
ル酸誘導体組成物(両者を総称して以下単にサリチル酸
化合物とする。)の多価金属化物の製法について述べ
る。
サリチル酸誘導体およびα−メチルベンジル置換サリチ
ル酸誘導体組成物(両者を総称して以下単にサリチル酸
化合物とする。)の多価金属化物の製法について述べ
る。
【0042】多価金属化物はサリチル酸化合物のアルカ
リ金属塩と水溶性多価金属塩とを、水または双方可溶な
溶剤中で反応させて製造する。
リ金属塩と水溶性多価金属塩とを、水または双方可溶な
溶剤中で反応させて製造する。
【0043】すなわち、サリチル酸化合物中のカルボキ
シル基に対して当量以上のアルカリ金属の水酸化物、炭
酸塩またはアルコキシドを含有するその水溶液、アルコ
ール溶液あるいは水−アルコール溶液中にサリチル酸化
合物を分散させて、0〜100℃の温度条件下に溶解さ
せ、この溶解液に水溶性多価金属塩をそのまま、または
水溶液、アルコール溶液もしくは水−アルコール溶液と
して0〜100℃において添加反応せしめることにより
沈殿としてサリチル酸化合物の多価金属塩を得る。サリ
チル酸化合物中のカルボキシル基に対して約0.5〜1
当量の水溶性多価金属塩を反応させることが望ましい。
シル基に対して当量以上のアルカリ金属の水酸化物、炭
酸塩またはアルコキシドを含有するその水溶液、アルコ
ール溶液あるいは水−アルコール溶液中にサリチル酸化
合物を分散させて、0〜100℃の温度条件下に溶解さ
せ、この溶解液に水溶性多価金属塩をそのまま、または
水溶液、アルコール溶液もしくは水−アルコール溶液と
して0〜100℃において添加反応せしめることにより
沈殿としてサリチル酸化合物の多価金属塩を得る。サリ
チル酸化合物中のカルボキシル基に対して約0.5〜1
当量の水溶性多価金属塩を反応させることが望ましい。
【0044】本発明で用いる金属化物の金属としては、
リチウム、ナトリウム、カリウム等のアルカリ金属類を
除く金属を包含するが、好ましい多価金属としては、カ
ルシウム、マグネシム、、アルミニウム、銅、亜鉛、ス
ズ、バリウム、コバルトおよびニッケル等が挙げられ
る。これらのうち、亜鉛が特に有効である。
リチウム、ナトリウム、カリウム等のアルカリ金属類を
除く金属を包含するが、好ましい多価金属としては、カ
ルシウム、マグネシム、、アルミニウム、銅、亜鉛、ス
ズ、バリウム、コバルトおよびニッケル等が挙げられ
る。これらのうち、亜鉛が特に有効である。
【0045】以上説明した方法により得られるサリチル
酸化合物の多価金属化物は、顕色剤として優れた特性を
もつものである。該金属化合物を顕色剤として用いるに
は、例えばサンドグラインディングミルのような粉砕機
によって粉砕し、適当な粒度にして用いるとよい。実際
に使用するには、さらに該顕色剤を溶剤に懸濁させる
か、溶解させて所望の形態にして用いればよく、既知の
顕色剤との併用、すなわち活性白土のような無機固体
酸、フェノール−ホルムアルデヒド樹脂のような有機重
合体または他の芳香族カルボン酸金属塩等との併用も可
能であり、さらに亜鉛、マグネシウム、アルミニウム、
鉛、チタン、カルシウム、コバルト、ニッケル、マンガ
ンおよびバリウムからなる群から選ばれた多価金属の酸
化物、水酸化物または炭酸塩の少なくとも1種とを併用
してもよい。
酸化合物の多価金属化物は、顕色剤として優れた特性を
もつものである。該金属化合物を顕色剤として用いるに
は、例えばサンドグラインディングミルのような粉砕機
によって粉砕し、適当な粒度にして用いるとよい。実際
に使用するには、さらに該顕色剤を溶剤に懸濁させる
か、溶解させて所望の形態にして用いればよく、既知の
顕色剤との併用、すなわち活性白土のような無機固体
酸、フェノール−ホルムアルデヒド樹脂のような有機重
合体または他の芳香族カルボン酸金属塩等との併用も可
能であり、さらに亜鉛、マグネシウム、アルミニウム、
鉛、チタン、カルシウム、コバルト、ニッケル、マンガ
ンおよびバリウムからなる群から選ばれた多価金属の酸
化物、水酸化物または炭酸塩の少なくとも1種とを併用
してもよい。
【0046】本発明の顕色剤により感圧複写紙用顕色シ
ートを調製する方法としては、(1)該金属化物の水性
懸濁液を用いて水性塗料を調製し紙等の支持体に塗布す
る方法、(2)抄紙時に該金属化物を漉き込む方法、
(3)該金属化物を有機溶剤に溶解または懸濁したもの
を用いて塗料を調製し支持体に塗布する方法等のいずれ
も使用できる。
ートを調製する方法としては、(1)該金属化物の水性
懸濁液を用いて水性塗料を調製し紙等の支持体に塗布す
る方法、(2)抄紙時に該金属化物を漉き込む方法、
(3)該金属化物を有機溶剤に溶解または懸濁したもの
を用いて塗料を調製し支持体に塗布する方法等のいずれ
も使用できる。
【0047】塗工により紙等の支持体上に顕色剤層を形
成するには、顕色剤は適当な粘度、塗工適性を有してい
ることが望ましく、前記のように水性懸濁液としたり、
溶剤に溶解または懸濁させた後さらにカオリン粘土類、
炭酸カルシウム、澱粉、合成または天然ラッテックス等
を配合して適当な粘度、塗工適性に調整し塗料として用
いる。該塗料において顕色剤成分が占める割合は全固型
分中の10〜70%が望ましく、顕色剤の成分の割合が
10%未満では十分な発色性を発揮し得ず、また70%
を超えると顕色シートの紙面特性が低下する。塗料の塗
布量は乾燥重量で0.5g/m2 以上、好ましくは1〜
10g/m2 である。
成するには、顕色剤は適当な粘度、塗工適性を有してい
ることが望ましく、前記のように水性懸濁液としたり、
溶剤に溶解または懸濁させた後さらにカオリン粘土類、
炭酸カルシウム、澱粉、合成または天然ラッテックス等
を配合して適当な粘度、塗工適性に調整し塗料として用
いる。該塗料において顕色剤成分が占める割合は全固型
分中の10〜70%が望ましく、顕色剤の成分の割合が
10%未満では十分な発色性を発揮し得ず、また70%
を超えると顕色シートの紙面特性が低下する。塗料の塗
布量は乾燥重量で0.5g/m2 以上、好ましくは1〜
10g/m2 である。
【0048】
【実施例】以下、本発明を実施例により詳細に説明す
る。
る。
【0049】各実施例および比較例で得られた生成物を
顕色剤として用いた感圧複写紙顕色シートの作成および
その顕色シートの性能測定法を以下に述べる。性能測定
結果は一括して表1および表2に示した。
顕色剤として用いた感圧複写紙顕色シートの作成および
その顕色シートの性能測定法を以下に述べる。性能測定
結果は一括して表1および表2に示した。
【0050】1.顕色シートの作成
後述する実施例2,5〜8で得られたサリチル酸化合物
の金属化物を顕色剤として用い、下記組成にてサンドグ
ラインディングミルで分散させて懸濁液を調製した。
の金属化物を顕色剤として用い、下記組成にてサンドグ
ラインディングミルで分散させて懸濁液を調製した。
【0051】
顕色剤 6重量部
ポリビニルアルコール(クラレ#117)10%水溶液 3重量部
水 22.5重量部
次に該懸濁液を用いて下記組成の塗料を調製した。
【0052】
懸濁液 10重量部
軽質炭酸カルシウム 10重量部
澱粉 0.8重量部
合成ゴムラテックス 0.8重量部
水 32.5重量部
これらの塗料を上質紙に乾燥時塗布量が5.0〜5.5
g/m2 となるように塗布乾燥し、顕色シートを得た。
g/m2 となるように塗布乾燥し、顕色シートを得た。
【0053】2.発色速度および濃度(5℃、60%R
Hおよび20℃、65%RHの恒温恒湿室内で実施) クリスタルバイオレットラクトン(CVL)をおもな感
圧色素とする市販の青発色用上紙(十條製紙製NW−4
0T)を用い、水性塗料を塗布した顕色シート(下用
紙)との両塗布面を対向させて重ね合わせ、電子タイプ
ライターで打圧発色させる。
Hおよび20℃、65%RHの恒温恒湿室内で実施) クリスタルバイオレットラクトン(CVL)をおもな感
圧色素とする市販の青発色用上紙(十條製紙製NW−4
0T)を用い、水性塗料を塗布した顕色シート(下用
紙)との両塗布面を対向させて重ね合わせ、電子タイプ
ライターで打圧発色させる。
【0054】打刻1分30秒後、および24時間後の2
点について測色しY値で表示する。
点について測色しY値で表示する。
【0055】3.発色像の耐光堅牢度
2の方法で発色させた顕色シートをカーボンアークフェ
ードメーター(スガ試験機製)に、2時間(および4時
間)暴露し照射後の反射率をΣ−80色差計を用いて測
定しY値で表示した。
ードメーター(スガ試験機製)に、2時間(および4時
間)暴露し照射後の反射率をΣ−80色差計を用いて測
定しY値で表示した。
【0056】Y値が低く、かつ試験前値との差が小さい
ほど光による褪色が少なく好ましい。
ほど光による褪色が少なく好ましい。
【0057】4.耐可塑剤性
ジオクチルフタレート(DOP)を芯物質とする平均粒
子径5.0μのメラミン・ホルムアルデヒド樹脂膜マイ
クロカプセルを調製し、少量の液状澱粉系バインダーを
加えて塗液とし、エアナイフコーターで上質紙上に乾燥
塗布量が5g/m2 となるよう塗布乾燥させDOPマイ
クロカプセル塗布紙とする。該DOPマイクロカプセル
塗布紙と2で発色させた顕色シートの発色面を対向させ
たのち100kg/cmの線圧を有するスーパーカレン
ダーロールを通過させ、発色面にDOPを均一に浸透さ
せる。
子径5.0μのメラミン・ホルムアルデヒド樹脂膜マイ
クロカプセルを調製し、少量の液状澱粉系バインダーを
加えて塗液とし、エアナイフコーターで上質紙上に乾燥
塗布量が5g/m2 となるよう塗布乾燥させDOPマイ
クロカプセル塗布紙とする。該DOPマイクロカプセル
塗布紙と2で発色させた顕色シートの発色面を対向させ
たのち100kg/cmの線圧を有するスーパーカレン
ダーロールを通過させ、発色面にDOPを均一に浸透さ
せる。
【0058】1時間後の反射率をΣ−80色差計を用い
て測定しY値で表示する。Y値が低くかつ試験前値との
差が小さいほど発色像の可塑剤耐性が良好であることを
意味する。
て測定しY値で表示する。Y値が低くかつ試験前値との
差が小さいほど発色像の可塑剤耐性が良好であることを
意味する。
【0059】5.発色像の耐水性
2の方法で発色させた顕色シートを水中に2時間浸漬
し、発色像の濃度変化を肉眼で観察した。
し、発色像の濃度変化を肉眼で観察した。
【0060】6.顕色シートの黄変性
(6−1)NOxによる黄変
JIS L−1055〔染色物および染料の酸化窒素ガ
ス堅牢度試験方法〕に基づき、顕色シートをNaNO2
(亜硝酸ナトリウム)とH3 PO4 (リン酸)との反応
により発生するNOxガス雰囲気の密閉容器中に1時間
保存して、黄変の程度を調べる。
ス堅牢度試験方法〕に基づき、顕色シートをNaNO2
(亜硝酸ナトリウム)とH3 PO4 (リン酸)との反応
により発生するNOxガス雰囲気の密閉容器中に1時間
保存して、黄変の程度を調べる。
【0061】保存終了後、1時間目にΣ−80色差計を
用いWB値で表示する。WB値が大きく、かつNOxガ
スに曝されていないシート(表2には未試験シートと表
示)のWB値との差が小さいほどNOx雰囲気下での黄
変性が少ないことを意味する。
用いWB値で表示する。WB値が大きく、かつNOxガ
スに曝されていないシート(表2には未試験シートと表
示)のWB値との差が小さいほどNOx雰囲気下での黄
変性が少ないことを意味する。
【0062】(6−2)光による黄変
顕色シートをカーボンアークフェードメーター(スガ試
験機製)に4時間照射し、照射後Σ−80色差計を用い
WB値で表示する。WB値が大きく、かつ未照射シート
(表1には未試験シートと表示)のWB値との差が小さ
いほど光照射による黄変性が小さいことを意味する。
験機製)に4時間照射し、照射後Σ−80色差計を用い
WB値で表示する。WB値が大きく、かつ未照射シート
(表1には未試験シートと表示)のWB値との差が小さ
いほど光照射による黄変性が小さいことを意味する。
【0063】実施例−1
152.2g(1モル)のサリチル酸メチル、281.
2g(2モル)の1−クロロエチルベンゼンおよび3g
のトリフルオロメタンスルホン酸をフラスコに仕込んで
室温(20℃)で5日間反応させた。
2g(2モル)の1−クロロエチルベンゼンおよび3g
のトリフルオロメタンスルホン酸をフラスコに仕込んで
室温(20℃)で5日間反応させた。
【0064】反応終了後トルエン1500mlを装入し
溶解させ、次いで水100mlを加え、60〜70℃で
0.5時間攪拌を行ない、液が有機層と水層(下層)の
2層に分離するまで静置し下層の水層を除いた後、有機
層より溶媒を留去した。残留物の高速液体クロマトグラ
フィー(HLC)による測定の結果、モノ置換サリチル
酸メチル3%、ジ置換サリチル酸メチル89.5%、ト
リ置換サリチル酸メチル7.5%であった。次いで1〜
3mmHgで真空蒸留を行ない、213〜218℃の留
分を採取し3,5−ジ(α−メチルベンジル)サリチル
酸メチル291g(収率81%)を得た。
溶解させ、次いで水100mlを加え、60〜70℃で
0.5時間攪拌を行ない、液が有機層と水層(下層)の
2層に分離するまで静置し下層の水層を除いた後、有機
層より溶媒を留去した。残留物の高速液体クロマトグラ
フィー(HLC)による測定の結果、モノ置換サリチル
酸メチル3%、ジ置換サリチル酸メチル89.5%、ト
リ置換サリチル酸メチル7.5%であった。次いで1〜
3mmHgで真空蒸留を行ない、213〜218℃の留
分を採取し3,5−ジ(α−メチルベンジル)サリチル
酸メチル291g(収率81%)を得た。
【0065】次いで得られた3,5−ジ(α−メチルベ
ンジル)サリチル酸メチル90g(0.25モル)と4
0%苛性ソーダ水溶液28.9g(NaOH 0.27
5モル)を500mlのフラスコに装入し95〜105
℃の温度で3時間反応させ加水分解を終えた。その後水
430mlを装入し溶解させ、硫酸で中和し、濾過、水
洗、乾燥して純度99%以上の3,5−ジ(α−メチル
ベンジル)サリチル酸84.7g(収率98%)を得
た。
ンジル)サリチル酸メチル90g(0.25モル)と4
0%苛性ソーダ水溶液28.9g(NaOH 0.27
5モル)を500mlのフラスコに装入し95〜105
℃の温度で3時間反応させ加水分解を終えた。その後水
430mlを装入し溶解させ、硫酸で中和し、濾過、水
洗、乾燥して純度99%以上の3,5−ジ(α−メチル
ベンジル)サリチル酸84.7g(収率98%)を得
た。
【0066】融点147〜150℃
【0067】
【表1】
H−N R(DMS −d6)
1.6(m,6H),4.1(m,1H),4.6
(m,1H) 7.1〜7.3(m,1H),7.65(m,1H) 9.4(Br,1H),10.5(s,1H) MS:m/z=346(M+) なお、HLCによる測定結果を図1に示した。
(m,1H) 7.1〜7.3(m,1H),7.65(m,1H) 9.4(Br,1H),10.5(s,1H) MS:m/z=346(M+) なお、HLCによる測定結果を図1に示した。
【0068】測定条件は次の通りである。
【0069】機種 : LIQIOD CHOROMATOGRAPH
LC-3A(島津) カラム : YMC−Pack AM−312 移動層 : アセトニトリル/MeOH/水/トリ
フロロ酢酸 =725ml/100ml/175ml/0.5g 流速 : 1ml/min. 検出器 : SPD−2A(UV−254nm) 波形処理 : 機種 島津クロマトパック C−R3
A 実施例−2 実施例−1で得られた3,5−ジ(α−メチルベンジ
ル)サリチル酸69.2g(0.2モル)を95%苛性
ソーダ8.8g(0.21モル)を水500gに溶解さ
せたアルカリ水溶液に装入し溶解させた。この水溶液
を、予め7水和物の硫酸亜鉛31.6gを水300ml
に溶解させた水溶液中に1時間かけて滴下し、1時間熟
成した後濾過、水洗、乾燥して3,5−ジ(α−メチル
ベンジル)サリチル酸亜鉛塩70g得た。
LC-3A(島津) カラム : YMC−Pack AM−312 移動層 : アセトニトリル/MeOH/水/トリ
フロロ酢酸 =725ml/100ml/175ml/0.5g 流速 : 1ml/min. 検出器 : SPD−2A(UV−254nm) 波形処理 : 機種 島津クロマトパック C−R3
A 実施例−2 実施例−1で得られた3,5−ジ(α−メチルベンジ
ル)サリチル酸69.2g(0.2モル)を95%苛性
ソーダ8.8g(0.21モル)を水500gに溶解さ
せたアルカリ水溶液に装入し溶解させた。この水溶液
を、予め7水和物の硫酸亜鉛31.6gを水300ml
に溶解させた水溶液中に1時間かけて滴下し、1時間熟
成した後濾過、水洗、乾燥して3,5−ジ(α−メチル
ベンジル)サリチル酸亜鉛塩70g得た。
【0070】実施例−3
190.3g(1.25モル)のサリチル酸メチルおよ
び予め塩化亜鉛5gを濃塩酸2gに溶解させて調製した
酸触媒をフラスコに仕込んだ後、35℃に昇温し、同温
度で1−クロロエチルベンゼン404.3g(2.87
モル)を2時間かけて滴下する。滴下終了後同温度で2
0時間熟成した。その後トルエン750mlを装入し溶
解させ、次いで水150mlを加え60〜70℃で0.
5時間攪拌を行ない、液が有機層と水層(下層)の2層
に分離するまで静置し下層の水層を除いた後、有機層よ
り溶媒を留去した。残留物のHLCによる測定の結果、
モノ置換サリチル酸メチル2.9%、ジ置換サリチル酸
メチル80%、トリ置換サリチル酸メチル11.2%で
あった。次いで1〜3mmHgで真空蒸留を行ない、2
13〜218℃の留分を採取し、3,5−ジ(α−メチ
ルベンジル)サリチル酸メチル338g(収率75%)
を得た。その後実施例−1と同様に40%苛性ソーダ水
溶液により加水分解を行ない、純度99%の3,5−ジ
(α−メチルベンジル)サリチル酸318g(収率98
%)を得た。
び予め塩化亜鉛5gを濃塩酸2gに溶解させて調製した
酸触媒をフラスコに仕込んだ後、35℃に昇温し、同温
度で1−クロロエチルベンゼン404.3g(2.87
モル)を2時間かけて滴下する。滴下終了後同温度で2
0時間熟成した。その後トルエン750mlを装入し溶
解させ、次いで水150mlを加え60〜70℃で0.
5時間攪拌を行ない、液が有機層と水層(下層)の2層
に分離するまで静置し下層の水層を除いた後、有機層よ
り溶媒を留去した。残留物のHLCによる測定の結果、
モノ置換サリチル酸メチル2.9%、ジ置換サリチル酸
メチル80%、トリ置換サリチル酸メチル11.2%で
あった。次いで1〜3mmHgで真空蒸留を行ない、2
13〜218℃の留分を採取し、3,5−ジ(α−メチ
ルベンジル)サリチル酸メチル338g(収率75%)
を得た。その後実施例−1と同様に40%苛性ソーダ水
溶液により加水分解を行ない、純度99%の3,5−ジ
(α−メチルベンジル)サリチル酸318g(収率98
%)を得た。
【0071】実施例−4
16.6g(0.1モル)のサリチル酸エチル、33.
8g(0.24モル)の1−クロロエチルベンゼンおよ
び0.3gのトリフルオロメタンスルホン酸をフラスコ
に仕込み、20℃で30時間反応させた。反応終了後ト
ルエン150mlを装入し溶解させ、次いで水50ml
を加え60〜70℃で0.5時間攪拌を行ない、液が有
機層と水層の2層に分離するまで静置し下層の水層を除
いた後、実施例−1と同様に有機層より溶媒を留去し
た。残留物のHLCによる測定の結果、サリチル酸エチ
ル6%、モノ置換サリチル酸エチル4.5%、ジ置換サ
リチル酸エチル76.8%、トリ置換サリチル酸エチル
12.7%であった。次いで真空蒸留により3,5−ジ
(α−メチルベンジル)サリチル酸エチル26.2g
(収率70%)を得、その後40%苛性ソーダにより加
水分解を行ない、純度99%の3,5−ジ(α−メチル
ベンジル)サリチル酸23.7g(収率98%)を得
た。
8g(0.24モル)の1−クロロエチルベンゼンおよ
び0.3gのトリフルオロメタンスルホン酸をフラスコ
に仕込み、20℃で30時間反応させた。反応終了後ト
ルエン150mlを装入し溶解させ、次いで水50ml
を加え60〜70℃で0.5時間攪拌を行ない、液が有
機層と水層の2層に分離するまで静置し下層の水層を除
いた後、実施例−1と同様に有機層より溶媒を留去し
た。残留物のHLCによる測定の結果、サリチル酸エチ
ル6%、モノ置換サリチル酸エチル4.5%、ジ置換サ
リチル酸エチル76.8%、トリ置換サリチル酸エチル
12.7%であった。次いで真空蒸留により3,5−ジ
(α−メチルベンジル)サリチル酸エチル26.2g
(収率70%)を得、その後40%苛性ソーダにより加
水分解を行ない、純度99%の3,5−ジ(α−メチル
ベンジル)サリチル酸23.7g(収率98%)を得
た。
【0072】実施例−5
76.1g(0.5モル)のサリチル酸メチル、1.5
gの塩化第二スズ(SnCl2 )および154.6g
(1.1モル)の1−クロロエチルベンゼンをフラスコ
に仕込み、20〜25℃で5時間反応させた。その後7
0℃に昇温して温水200mlを装入し、さらに95〜
98℃に昇温し15%苛性ソーダ170gを2時間かけ
て滴下し、次いで98〜100℃で5時間熟成し加水分
解を終了した。加水分解物のHLCによる測定結果は、
サリチル酸2%、モノ置換サリチル酸13%、ジ置換サ
ルチル酸67%、トリ置換サリチル酸17%、他1%で
あった。その後水700mlを加えて希釈し、硫酸によ
りpH9に調節し、30℃で43%硫酸亜鉛水溶液18
0gを1時間かけて滴下し、1時間熟成し濾過、水洗、
乾燥してα−メチルベンジル置換サリチル酸組成物の亜
鉛塩200gを得た。 実施例−6 76.1g(0.5モル)のサリチル酸メチル、1gの
塩化アンチモン(SbCl5 )および147.6g
(1.05モル)の1−クロロエチルベンゼンをフラス
コに仕込み30〜35℃で8時間反応させた。その後7
0℃に昇温して温水200mlを装入しさらに95〜9
8℃に昇温し15%苛性ソーダ水溶液170gを2時間
かけて滴下し、次いで98〜100℃で5時間熟成し加
水分解を終了した。加水分解物のHLCによる測定結果
は、モノ置換サリチル酸12%、ジ置換サルチル酸68
%、トリ置換サリチル酸18%、他2%であった。その
後水700mlを加えて希釈し、硫酸によりpH9に調
節し、30℃で43%硫酸亜鉛水溶液180gを1時間
かけて滴下し、1時間熟成し濾過、水洗、乾燥してα−
メチルベンジル置換サリチル酸の亜鉛塩200gを得
た。
gの塩化第二スズ(SnCl2 )および154.6g
(1.1モル)の1−クロロエチルベンゼンをフラスコ
に仕込み、20〜25℃で5時間反応させた。その後7
0℃に昇温して温水200mlを装入し、さらに95〜
98℃に昇温し15%苛性ソーダ170gを2時間かけ
て滴下し、次いで98〜100℃で5時間熟成し加水分
解を終了した。加水分解物のHLCによる測定結果は、
サリチル酸2%、モノ置換サリチル酸13%、ジ置換サ
ルチル酸67%、トリ置換サリチル酸17%、他1%で
あった。その後水700mlを加えて希釈し、硫酸によ
りpH9に調節し、30℃で43%硫酸亜鉛水溶液18
0gを1時間かけて滴下し、1時間熟成し濾過、水洗、
乾燥してα−メチルベンジル置換サリチル酸組成物の亜
鉛塩200gを得た。 実施例−6 76.1g(0.5モル)のサリチル酸メチル、1gの
塩化アンチモン(SbCl5 )および147.6g
(1.05モル)の1−クロロエチルベンゼンをフラス
コに仕込み30〜35℃で8時間反応させた。その後7
0℃に昇温して温水200mlを装入しさらに95〜9
8℃に昇温し15%苛性ソーダ水溶液170gを2時間
かけて滴下し、次いで98〜100℃で5時間熟成し加
水分解を終了した。加水分解物のHLCによる測定結果
は、モノ置換サリチル酸12%、ジ置換サルチル酸68
%、トリ置換サリチル酸18%、他2%であった。その
後水700mlを加えて希釈し、硫酸によりpH9に調
節し、30℃で43%硫酸亜鉛水溶液180gを1時間
かけて滴下し、1時間熟成し濾過、水洗、乾燥してα−
メチルベンジル置換サリチル酸の亜鉛塩200gを得
た。
【0073】実施例−7
76.1g(0.5モル)のサリチル酸メチルおよび予
め塩化亜鉛2gを濃塩酸0.8gに溶解させ調製した酸
をフラスコに仕込んだ後35℃に昇温し、同温度で1−
クロロエチルベンゼン161.7g(1.15モル)を
2時間かけて滴下する。滴下終了後同温度で20時間反
応させた。その後70℃に昇温して温水200mlを装
入しさらに95〜98℃に昇温し15%苛性ソーダ水溶
液170gを2時間かけて滴下し、次いで98〜100
℃で5時間熟成し加水分解を終了した。加水分解物のH
LCによる測定結果は、モノ置換サリチル酸7%、ジ置
換サリチル酸80%、トリ置換サリチル酸13%であっ
た。その後水700mlを加えて希釈し、硫酸によりp
H9に調節し、30℃で43%硫酸亜鉛水溶液180g
を1時間かけて滴下し、1時間熟成し濾過、水洗、乾燥
してα−メチルベンジル置換サリチル酸の亜鉛塩200
gを得た。
め塩化亜鉛2gを濃塩酸0.8gに溶解させ調製した酸
をフラスコに仕込んだ後35℃に昇温し、同温度で1−
クロロエチルベンゼン161.7g(1.15モル)を
2時間かけて滴下する。滴下終了後同温度で20時間反
応させた。その後70℃に昇温して温水200mlを装
入しさらに95〜98℃に昇温し15%苛性ソーダ水溶
液170gを2時間かけて滴下し、次いで98〜100
℃で5時間熟成し加水分解を終了した。加水分解物のH
LCによる測定結果は、モノ置換サリチル酸7%、ジ置
換サリチル酸80%、トリ置換サリチル酸13%であっ
た。その後水700mlを加えて希釈し、硫酸によりp
H9に調節し、30℃で43%硫酸亜鉛水溶液180g
を1時間かけて滴下し、1時間熟成し濾過、水洗、乾燥
してα−メチルベンジル置換サリチル酸の亜鉛塩200
gを得た。
【0074】実施例−8
76.1g(0.5モル)のサリチル酸メチル1.5g
のトリフルオロメタンスルホン酸、および154.6g
(1.1モル)の1−クロロエチルベンゼンをフラスコ
に仕込み20〜25℃で5日間反応させた。その後70
℃に昇温して温水200mlを装入しさらに95〜98
℃に昇温し15%苛性ソーダ水溶液170gを2時間か
けて滴下し、次いで98〜100℃で5時間熟成し加水
分解を終了した。加水分解物のHLCによる測定結果
は、ジ置換サリチル酸88%、トリ置換サリチル酸11
%、他1%であった(図2)。この図において、RT
8.427は3,5−(α−メチルベンジル)サルチル
酸である。その後水700mlを加えて希釈し、硫酸に
よりpH9に調節し、30℃で43%硫酸亜鉛水溶液1
80gを1時間かけて滴下し、1時間熟成し濾過、水
洗、乾燥して3,5−ジ(α−メチルベンジル)サリチ
ル酸の亜鉛塩200gを得た。
のトリフルオロメタンスルホン酸、および154.6g
(1.1モル)の1−クロロエチルベンゼンをフラスコ
に仕込み20〜25℃で5日間反応させた。その後70
℃に昇温して温水200mlを装入しさらに95〜98
℃に昇温し15%苛性ソーダ水溶液170gを2時間か
けて滴下し、次いで98〜100℃で5時間熟成し加水
分解を終了した。加水分解物のHLCによる測定結果
は、ジ置換サリチル酸88%、トリ置換サリチル酸11
%、他1%であった(図2)。この図において、RT
8.427は3,5−(α−メチルベンジル)サルチル
酸である。その後水700mlを加えて希釈し、硫酸に
よりpH9に調節し、30℃で43%硫酸亜鉛水溶液1
80gを1時間かけて滴下し、1時間熟成し濾過、水
洗、乾燥して3,5−ジ(α−メチルベンジル)サリチ
ル酸の亜鉛塩200gを得た。
【0075】比較例−1
76.1(0.5モル)のサリチル酸メチルおよび10
gのメタンスルホン酸をフラスコに仕込み60〜65℃
に温度を保ちながらスチレン140g(1.346モ
ル)を14時間かけて滴下する。滴下終了後、30分間
同温度にて熟成し得られた反応液を実施例−1と同様に
40%苛性ソーダ水溶液により加水分解を行なった。次
いで硫酸で中和し3,5−ジ(α−メチルベンジル)サ
リチル酸を含有する油状生成物を得た。
gのメタンスルホン酸をフラスコに仕込み60〜65℃
に温度を保ちながらスチレン140g(1.346モ
ル)を14時間かけて滴下する。滴下終了後、30分間
同温度にて熟成し得られた反応液を実施例−1と同様に
40%苛性ソーダ水溶液により加水分解を行なった。次
いで硫酸で中和し3,5−ジ(α−メチルベンジル)サ
リチル酸を含有する油状生成物を得た。
【0076】HLCによる分析の結果は3,5−ジ(α
−メチルベンジル)サリチル酸の含有率は43.3%で
あった。これを図3に示す。図中RT8.437が3,
5−ジ(α−メチルベンジル)サリチル酸である。
−メチルベンジル)サリチル酸の含有率は43.3%で
あった。これを図3に示す。図中RT8.437が3,
5−ジ(α−メチルベンジル)サリチル酸である。
【0077】さらに実施例8と同様に亜塩化物化を試み
たが、ガム状およびブロック状になり、濾過、水洗、乾
燥は困難であった。
たが、ガム状およびブロック状になり、濾過、水洗、乾
燥は困難であった。
【0078】
【表2】
【0079】
【表3】
【0080】
【発明の効果】本発明の製造方法は3,5−ジ(α−メ
チルベンジル)サリチル酸誘導体を、安価な原料と簡単
な操作で得られるため、工業的に好適な方法といえる。
チルベンジル)サリチル酸誘導体を、安価な原料と簡単
な操作で得られるため、工業的に好適な方法といえる。
【0081】さらに本発明の方法で得られる3,5−ジ
(α−メチルベンジル)サリチル酸誘導体を主成分とす
るα−メチルベンジル置換サリチル酸誘導体組成物の多
価金属化物を用いた顕色シートにおいては、低温時の発
色性に優れるため、従来から問題となっていた寒冷地で
の使用に好適である。また、発色像の水に対する消失と
いう問題点も解消されるため、従来使用が制限されてい
た分野で安定して利用できる。
(α−メチルベンジル)サリチル酸誘導体を主成分とす
るα−メチルベンジル置換サリチル酸誘導体組成物の多
価金属化物を用いた顕色シートにおいては、低温時の発
色性に優れるため、従来から問題となっていた寒冷地で
の使用に好適である。また、発色像の水に対する消失と
いう問題点も解消されるため、従来使用が制限されてい
た分野で安定して利用できる。
【図1】本発明の方法によって単離した3,5−ジ(α
−ジメチルベンジル)サリチル酸のHLCによる分析結
果の一例を示す。
−ジメチルベンジル)サリチル酸のHLCによる分析結
果の一例を示す。
【図2】本発明の方法により得られたα−メチルベンジ
ル置換サリチル酸誘導体組成物のHLCによる分析結果
の一例を示す。
ル置換サリチル酸誘導体組成物のHLCによる分析結果
の一例を示す。
【図3】従来の方法で得られた3,5−ジ(α−ジメチ
ルベンジル)サリチル酸含有油状物のHLCによる分析
結果の一例を示す。
ルベンジル)サリチル酸含有油状物のHLCによる分析
結果の一例を示す。
─────────────────────────────────────────────────────
フロントページの続き
(51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所
B01J 27/125
27/128
27/132
27/138
31/10
B41M 5/155
5/30
// C07B 61/00 300
Claims (10)
- 【請求項1】 一般式(I) 【化1】 (式中、R1 は炭素数1〜12のアルキル基、アラルキ
ル基またはシクロアルキル基を示す)で表わされるサリ
チル酸エステル類に、一般式(II) 【化2】 (式中、R2 ,R3 は水素原子または炭素数1〜4のア
ルキル基を示し、Xはハロゲン原子を示す)で表わされ
るα−メチルベンジルハライド類を酸触媒の存在下で反
応させ、生成する3,5−ジ(α−メチルベンジル)サ
リチル酸エステルを加水分解することを特徴とする3,
5−ジ(α−メチルベンジル)サルチル酸誘導体の製造
方法。 - 【請求項2】 加水分解する前に、反応液から真空蒸留
により3,5−ジ(α−メチルベンジル)サリチル酸エ
ステル類を分離する請求項1記載の製造方法。 - 【請求項3】 一般式(I) 【化3】 (式中、R1 は炭素数1〜12のアルキル基、アラルキ
ル基またはシクロアルキル基を示す)で表わされるサル
チル酸エステル類に、一般式(II) 【化4】 (式中、R2 ,R3 は水素原子または炭素数1〜4のア
ルキル基を示し、Xはハロゲン原子を示す。)で表わさ
れるα−メチルベンジルハライド類を酸触媒の存在下で
反応させ、生成する3,5−ジ(α−メチルベンジル)
サリチル酸エステル誘導体を加水分解して成る3,5−
ジ(α−メチルベンジル)サリチル酸誘導体を60〜9
0重量%の範囲で含むことを特徴とするα−メチルベン
ジル置換サリチル酸誘導体組成物。 - 【請求項4】 α−メチルベンジル基のモノ置換サリチ
ル酸誘導体が0〜40重量%の範囲、α−メチルベンジ
ル基のトリ置換サリチル酸誘導体が0〜40重量%の範
囲および3,5−ジ(α−メチルベンジル)サリチル酸
誘導体が60〜90重量%の範囲にあり、これらが全体
として95重量%以上を構成する請求項3記載のα−メ
チルベンジル置換サリチル酸誘導体組成物。 - 【請求項5】 請求項3記載のα−メチルベンジル置換
サリチル酸誘導体組成物を多価金属塩と反応させて成
る、3,5−ジ(α−メチルベンジル)サリチル酸の多
価金属化物を60〜90重量%の範囲で含むことを特徴
とするα−メチルベンジル置換サリチル酸誘導体組成物
の多価金属化物。 - 【請求項6】 請求項4記載のα−メチルベンジル置換
サリチル酸誘導体組成物を多価金属塩と反応させて成る
α−メチルベンジル基のモノ置換サリチル酸誘導体多価
金属化物が0〜40重量%の範囲、α−メチルベンジル
基のトリ置換サリチル酸誘導体多価金属化物が0〜40
重量%の範囲および3,5−ジ(α−メチルベンジル)
サリチル酸誘導体の多価金属化物が60〜90重量%の
範囲にあり、これら全体として95重量%以上を構成す
るα−メチルベンジル置換サリチル酸誘導体組成物の多
価金属化物。 - 【請求項7】 請求項2記載の方法で得られた3,5−
ジ(α−メチルベンジル)サリチル酸誘導体を多価金属
塩と反応させることを特徴とする3,5−ジ(α−メチ
ルベンジル)サリチル酸誘導体の多価金属化物の製造方
法。 - 【請求項8】 請求項5記載の多価金属化物を顕色剤と
して用いた顕色シート。 - 【請求項9】 請求項6記載の多価金属化物を顕色剤と
して用いた顕色シート。 - 【請求項10】 請求項7記載の多価金属化物を顕色剤
として用いた顕色シート。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP03178311A JP3107854B2 (ja) | 1990-08-06 | 1991-07-18 | 3,5−ジ(α−メチルベンジル)サリチル酸誘導体の製造方法およびその多価金属化物の顕色剤としての使用 |
Applications Claiming Priority (3)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP20671190 | 1990-08-06 | ||
| JP2-206711 | 1990-08-06 | ||
| JP03178311A JP3107854B2 (ja) | 1990-08-06 | 1991-07-18 | 3,5−ジ(α−メチルベンジル)サリチル酸誘導体の製造方法およびその多価金属化物の顕色剤としての使用 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH05998A true JPH05998A (ja) | 1993-01-08 |
| JP3107854B2 JP3107854B2 (ja) | 2000-11-13 |
Family
ID=26498525
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP03178311A Expired - Fee Related JP3107854B2 (ja) | 1990-08-06 | 1991-07-18 | 3,5−ジ(α−メチルベンジル)サリチル酸誘導体の製造方法およびその多価金属化物の顕色剤としての使用 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP3107854B2 (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPH0687786A (ja) * | 1991-12-18 | 1994-03-29 | Sanyo Chem Ind Ltd | 顕色剤、その分散体および顕色シ−ト |
Family Cites Families (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP5125174B2 (ja) | 2007-03-29 | 2013-01-23 | 株式会社日立製作所 | 微小試料加工観察方法及び装置 |
-
1991
- 1991-07-18 JP JP03178311A patent/JP3107854B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPH0687786A (ja) * | 1991-12-18 | 1994-03-29 | Sanyo Chem Ind Ltd | 顕色剤、その分散体および顕色シ−ト |
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JP3107854B2 (ja) | 2000-11-13 |
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