JPH06100153B2 - 内燃機関の燃焼状態検出装置 - Google Patents

内燃機関の燃焼状態検出装置

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JPH06100153B2
JPH06100153B2 JP8290986A JP8290986A JPH06100153B2 JP H06100153 B2 JPH06100153 B2 JP H06100153B2 JP 8290986 A JP8290986 A JP 8290986A JP 8290986 A JP8290986 A JP 8290986A JP H06100153 B2 JPH06100153 B2 JP H06100153B2
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Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) この発明は、内燃機関の燃焼状態検出装置に関する。
(従来の技術) 内燃機関の性能を知る因子には様々あるが、その中に、
図示平均有効圧Piがあり、これを検出するようにした装
置が各種提案されている(たとえば特開昭59−49326号
公報参照。)。
これを説明すると、PiはPV線図の示す有効仕事を平均圧
力の形で示すものであり、次式で与えられる。
これは、熱力学において、膨張するガスが外部になす微
少仕事dLがシリンダの微少容積dVとそのときの筒内圧P
との積で与えられるので、これを1サイクルの積分区間
(4気筒機関ではクランク角で720゜の区間)にわたっ
て積分すると、外部仕事量 が得られ、これを行程容積Vhで除したものである。
こうした装置で採用されている筒内圧センサは、圧力を
電圧に変換する圧電型のもの(たとえばピエゾ素子)で
あり、筒内圧センサでは燃焼圧力に応じた電荷Qを発生
し、この電荷Qがチャージアンプの帰還容積CfによりV
=Q/Cfなる関係で電圧Vに変換され、この電圧Vがオペ
レーショナルアンプにて増幅出力され、筒内圧信号とな
る。
(発明が解決しようとする問題点) ところで、こうした装置では、1燃焼サイクルの全区間
にわたって積分することにしているため、チャージアン
プの出力信号が実際の筒内圧に比例しない信号を出力す
ることがあり、こうした区間では筒内圧信号が正確でな
くなり、これがPiの演算に影響して誤差を生じ、燃焼状
態を正確に把握できないという問題があった。
これを第12図のチャージアンプの基本的な回路図で説明
すると、チャージアンプは周波数フィルタとしての機能
を有し、低周波数のカットオフ周波数は筒内圧センサの
センサ容量Csと入力抵抗Riで決まり、高周波数のカット
オフ周波数はフィードバックコンデンサCfとフィードバ
ック抵抗Rfで決まる。このため、ノッキング信号のよう
な高周波振動を検出しようとすると、Ri,Rf,Cfを適切に
決めてやる必要があり、要求周波数に対する制約からそ
の出力波形は第13図に示すように、多少微分的波形とな
ることを避けることができない。
そして、微分的な波形処理が行なわれると、1サイクル
のうちには、実際には筒内圧が正の値を示し、これによ
り正の電圧値に変換されるべきであるにも拘わらず、負
の電圧値に変換される区間が発生する。すなわち、実際
の筒内圧に比例しない信号が出力される区間まで前記仕
事量Lを演算するための積分が実行されると、負の仕事
量として誤って加算されるため、実際のPiよりも少なく
演算されることにより、Piの検出精度を低下させてしま
う。このような微分的特性は、第12図に示すような簡単
で安価な回路においては避けられないのである。
そこで、誤って積分が行なわれそうな区間を排除するた
めに、積分区間を限ることが考えられる。
一方、燃焼状態と最も相関性の高いのは実際に点火が行
なわれる付近の燃焼圧力であり、実用上はこの区間での
図示平均有効圧を求めれば十分であり、必ずしも燃焼サ
イクルの全行程にわたる必要はない。
この発明は、こうした従来例の問題点に着目してなされ
たもので、燃焼状態の良く反映される圧縮上死点付近の
限られたクランク角範囲に積分区間を限定した燃焼状態
検出装置を提供することを目的とする。
(問題点を解決するための手段) 上記問題点を解決するために、この発明では、第1図に
示すように構成した。
このうち、従来例と同様の部分は手段1〜4であり、機
関のクランク角を検出するクランク角検出手段1と、機
関の筒内圧に比例した電荷信号を出力する手段3A及びこ
の電荷信号を電圧信号に変換するチャージアンプ3Bとか
らなる筒内圧検出手段3と、この検出された筒内圧Pと
所定のクランク角毎のシリンダの微少容積ΔVとの積P
ΔVを積分して求めた仕事量ΣPΔVを容積変化量で除
算することにより機関の図示平均有効圧を演算する図示
平均有効圧演算手段4とから構成される。
この図示平均有効圧演算手段4については、たとえば、
クランク角信号に基づいて所定クランク角毎のシリンダ
の微少容積ΔVを演算する微少容積演算手段4Aと、筒内
圧Pと微少容積ΔVとの積PΔVを積分する積分手段4B
と、シリンダの容積変化量を演算する容積変化量演算手
段4Cと、前記積分値ΣPΔVをこの容積変化量で除算す
る除算手段4Dとから構成すればよい。
そして、この発明では、点火時期又はこの点火クランク
角に相当するシリンダ容積を前記積分の開始時期とし、
前記検出された筒内圧Pが基準値P0以下となるクランク
角又はこれに相当するシリンダ容積を前記積分の終了時
期として設定する積分区間設定手段5を設けた。
この積分区間設定手段5は、たとえば、点火時期設定手
段6からの点火時期信号に基づいて点火時期近傍のクラ
ンク角又はこれに相当するシリンダ容積を積分の開始時
期として設定する積分開始時期設定手段7と、前記検出
された筒内圧Pが基準値P0以下となるクランク角又はシ
リンダ容積を前記積分の終了時期として設定する積分終
了時期設定手段9とから構成すればよい。
なお、点火時期又は基準値P0は運転状態信号に応じた値
とすることにより、運転状態に即したものとなる。
(作用) 機関の燃焼状態と最も相関性の高いのは実際に点火が行
なわれる付近の燃焼圧力であり、点火直後に燃焼が行な
われるのであるから、点火時期近傍のクランク角をもっ
て積分が開始されると、燃焼圧力の上昇に最も良く対応
させることができ、これにより、燃焼状態と良く相関す
る値を得ることができる。
これに対して、筒内圧が基準値を越えた時点のクランク
角をもって積分を開始する方法もあるが、点火時期近傍
では、フライホイルに蓄えられている慣性エネルギの放
出によりなされるポンプ仕事が筒内圧に大きく影響する
ので、単に基準値を越えた時点を開始時期とすること
は、必ずしも燃焼状態の開始と一致するものとはならな
い。
なお、1燃焼サイクルの全区間にわたって積分を実行す
るのではなく、所定区間に限って積分が実行されるの
で、チャージアンプの微分的特性から生じる誤差、すな
わち実際の筒内圧に比例しない信号がが出力され、これ
が仕事量の積分演算に影響して生じる誤差を排除するこ
とができる。
すなわち、この発明によれば、簡単で安価な回路として
構成されるチャージアンプをを用いていても、その平均
有効圧の演算に確実に燃焼状態を反映させることがで
き、これにより実際の図示平均有効圧に近似した値が十
分得られ、この平均有効圧を用いて行う機関制御の制御
精度を高めることができる。
以下、実施例を用いて説明する。
(実施例) 第2図はこの発明の燃焼状態検出装置を点火時期制御装
置に適用した第1実施例の機械的構成を表している。
同図は4気筒機関の例であり、各気筒には筒内圧に応じ
た電荷を発生する圧電変換型の筒内圧センサ11A〜11Dが
配され、これら電荷信号はチャージアンプ12A〜12Dにて
電圧信号に変換される。
ここに、チャージアンプは第4図に示すように、オペレ
ーショナルアンプOP1、抵抗R1,R2、コンデンサC1,ダイ
オードD1,D2からなる電荷−電圧変換回路にて電荷信号
を電圧信号に変換し、オペレーショナルアンプOP2,抵抗
R3〜R8,ダイオードD3からなる増幅回路にてこの電圧信
号を増幅して出力するものである。
なお、第3図(A),第3図(B)はそれぞれ筒内圧セ
ンサのシリンダヘッドへの取り付け状態を説明する断面
図,筒内圧センサの平面図である。
また、クランク角センサ13は各気筒の圧縮上死点前所定
のクランク角(この例では60゜BTDCとする。)で立ち上
がる720゜信号S2を出力すると共に、クランク角の1゜
毎に立ち上がる1゜信号S3を出力する。
次に、コントロールユニット14はマルチプレクサ(MP
X)15と主制御回路16とからなり、主制御回路16にて制
御されるマルチプレクサ15では、チャージアンプからの
信号S21〜S24を選択して出力する。主制御回路16は第1
図の手段4,5の機能を有するもので、A/D変換器を内蔵
し、主にCPU17,ROM18,RAM19,不揮発メモリ(NVM)20,入
出力インターフェース(I/O)21からなるマイクロコン
ピュータから構成される。
主制御回路16は、マルチプレクサ15からの筒内圧信号S2
n,クランク角信号S2,S3や他の運転状態検出センサ(た
とえば空気流量センサ、水温センサ、アクセルセンサ
等)からの入力信号に基づいて、運転状態に最適な点火
時期を決定し、この点火時期信号を点火装置22に出力す
ることにより点火時期を制御するのであるが、ここで
は、この点火時期近傍のクランク角を積分の開始時期と
し、積分の終了時期はPが基準値P0以下となるクランク
角とする点に特徴がある。
そこで、この主制御回路16にて実行される動作につき第
5図〜第7図の流れ図を参照しながら説明する。なお、
第5図,第6図の動作はそれぞれ720゜信号,1゜信号を
割り込み信号として実行されるもので、第5図の720゜
信号同期プログラムが優先する。
同図において、筒内圧信号を用いて図示平均有効圧を求
める動作は公知であり、これらの部分から説明する。
まず、ステップ31〜37は筒内圧信号S2nをデジタル値に
変換(以下A/D変換」と称す。)する部分である。ここ
では、4気筒分の筒内圧信号をA/D変換し、かつこれを
各気筒に区別する必要がある。このため、1゜信号の入
力毎にカウンタ値を増加するカウンタ(以下「POSカウ
ンタ」と称す。)を用意して1サイクル間(クランク角
で720゜)を周期として動作させる(ステップ30,31)。
第8図にこのPOSカウンタ値を示すと、POSカウンタ値は
720゜信号の入力にて“0"にリセットされるので、最大
“719"までカウントする。
次に、4気筒機関では各気筒の行程が180゜ずれている
ので、所定のクランク角位置(圧縮上死前60゜)を基準
位置と定め、180゜ずつを各気筒に割り振り、この基準
位置から1゜信号をカウントするカウンタ(以下「Cカ
ウンタ」と称す。)を用意すれば、このCカウンタ値に
て各気筒での行程に応じたクランク角位置が知れる。そ
こで、CカウンタはPOSカウンタ値が0,180,360,540とな
ったときに、“0"にリセットされ、最大“179"までのカ
ウントするように構成する(ステップ32,34)。
また、気筒判別は720゜信号と点火順序(たとえば1−
3−4−2)を用いることにより容易に判別される。た
とえば、720゜信号を1番気筒に立ち上がるように設定
しておけば、180゜周期で1,3,4,2番気筒の順で訪れるの
で、POSカウンタ値から気筒判別を行い、判別した気筒
番号をレジスタ(NCYLレジスタ)にストアする(ステッ
プ32,33)。
こうして気筒判別が終了すると、この気筒判別信号を用
いて、前記A/D変換器のチャネルを選択し、判別された
気筒と一致する気筒の筒内圧信号をA/D変換する(ステ
ップ36,37)。
なお、フラグFLGはA/D変換を行うか否かを判別するフラ
グで、Cカウンタのリセットと同時に“0"にされ、“0"
のときA/D変換が行なわれる(ステップ34,35)。
そして、A/D変換された筒内圧Pは、Cカウンタ値に応
じ、Cカウンタアドレス(Cカウンタのカウンタ値に相
当する。)のレジスタにデータ値としてストアされるこ
とになる(ステップ41,42)。
次に、この発明の特徴部分を説明すると、これは、ステ
ップ38,40を新たに付加した点にあり、これらにて実行
される機能はそれぞれ第1図の手段7,9の機能に相当す
る。
すなわち、この発明では積分区間を1燃焼サイクル全体
にわたるのではなく、その積分の開始時期を点火時期近
傍のクランク角とし、その終了時期をPが所定値P0以下
となるクランク角として積分区間を限定し、この区間だ
け積分を実行するのである。
まず、積分開始時期であるが、この例では点火時期を採
用するので、点火時期であるか否かを判別する必要があ
る。ここに、点火時期は別の点火時期制御ルーチンにて
演算される。その演算方法については公知であり、たと
えば圧縮上死点前のクランク角を表す数値ADV(以下
「点火進角値」と称す。)がテーブル検索等にて演算さ
れる。なお、これは第1図の手段6の機能に相当するも
のである。
したがって、点火時期の判別は、このADVを流用して行
うことになる。他方、POSカウンタ値は圧縮上死点前60
゜を初期値としてカウントを開始するのであるから、1
番気筒については、POSカウンタ値が(60−ADV)と一致
したときが点火時期となる。点火順序に従うならば、他
の3,4,2番気筒についてはそれぞれ180゜ずれた(240−A
DV),(420−ADV),(600−ADV)である。
そこで、POSカウンタ値とこれら点火時期との比較を行
い、点火時期になると、このときからCカウンタアドレ
スへのPのストアを開始する(ステップ38,41)。
なお、ステップ38において、POSカウンタ値が120,300,4
80,660となるときは各気筒の圧縮上死点後60゜に相当す
る。ここに、このクランク角位置で検出される筒内圧P
は後述する基準値P0よりも大きくなることがわかってい
るので、この圧縮上死点後60゜までは、PをP0と比較す
ることなく、ステップ41が実行される。
次に、積分の終了時期であるが、これは基準値P0との比
較により実行される。すなわち、POSカウンタ値が圧縮
上死点後60゜を越えると、ステップ40へと進むが、進ん
だ直後はPがP≧P0にあり、したがって、ステップ41が
続いて実行されるが、PがP0を下回ると、ステップ41の
実行は中止され、ステップ44以降の積分演算へと移行す
る。
ここに、積分演算は、ステップ41にてストアされたデー
タ群を用いて実行されるが、その際データ群がCカウン
タ値に応じて読み出されるため、積分終了時期のCカウ
ンタ値が必要となる。このため、積分終了時期のCカウ
ンタ値(以下「CMAX」と称す。なお、これはCカウンタ
値の最大値である。)をメモリにストアしている(ステ
ップ43)。
この結果、積分区間として限定したクランク角区間(点
火時期に相当するCカウンタ値からCMAXまで)における
PのみがCカウンタアドレスにデータ群としてストアさ
れる。
なお、基準値P0は一定値でもよいが、この例では制御精
度の向上のために、さらに運転条件(たとえば空気流量
Qaと機関回転数N)に応じてテーブル検索等により求め
るようにしてあり(ステップ39)、第1図の手段6の機
能に相当する。
次に、ステップ44〜51は前記データ群を用いて平均有効
圧を演算する部分である。これは、従来例でも実行され
ているところである。しかしながら、本発明では点火時
期からPがP0を下回るまでの区間、すなわち燃焼状態が
良く反映される区間に限る点が従来例と大きく相違す
る。このため、本発明で求められる平均有効圧PPiは、
1燃焼サイクルについて求められる図示平均有効圧Piと
は異なるが、燃焼状態を良く表す値となるので、このPP
iを以下「疑似平均有効圧」と称す。
PPiは、Cカウンタ値として付与される“0"から“CMAX"
までの区間を積分区間(ステップ44,48,49)として次式
にて求められる。
ただし、同式(2)からもわかるように、PPiの演算に
はシリンダの刻々の微少容積ΔVが必要となる。これは
クランク角位置に応じて予め定まる値であるので、テー
ブル検索の手法にて容易に求めることが可能である。こ
こでは、Cカウンタ値に応じてΔVのテーブルを記憶さ
せており、このテーブルから求められる(ステップ4
5)。ΔVは圧縮上死点前では負の値となり、圧縮上死
点後には正の値となる。そして、このΔVと前記Pのデ
ータ群を用いてPPiを求めるのである(ステップ45〜5
0)。
なお、シリンダ容積Vをクランク角Θの関数V=f
(Θ)として表すことができるので、下式(3)にて求
めてもよい。
最後に、求めたPPiを対応気筒のメモリ(以下「PPinメ
モリ」と称す。ここにnは気筒番号1〜4である。)に
ストアする(ステップ51)。ただし、PPinメモリ値はPP
iの演算に先立って消去される(ステップ44)。なお、P
Piの演算に移って以降はA/D変換は不要のため、FLGを
“1"にしている(ステップ44)。
次に、この実施例による作用を第9図を参照しながら説
明すると、同図は従来例による平均有効圧Pi(破線で示
す。)と本発明による平均有効圧PPi(実線で示す。)
の計測結果を示している。なお、Pi,PPiは下式にて演算
した結果であり、kは規格化の定数である。
ただし、aは点火時期、bはP=P0となるクランク角で
ある。
いわゆる図示平均有効圧は1燃焼サイクル全体について
積分演算 を実行して求める必要がある。そして、機関回転数を一
定とすれば、図示平均有効圧にほぼ比例して出力トルク
が増加するはずである。
しかしながら、従来例では、1燃焼サイクル全体にわた
るものの、筒内圧センサに圧電素子(たとえばピエゾ素
子)を用い、第12図を基本的な回路とするチャージアン
プにて、この電荷信号を電圧信号に変換するようにして
いるので、このアンプに要求される周波数特性との関係
から出力信号が多少微分的な波形とならざるを得ず、実
際には正の圧力値であるにも拘わらず、負の圧力値とし
て出力される区間が生じることを前述した。
こうした不都合の生じる領域は高周波成分が多くなる運
転領域、すなわち筒内圧が大きくなる領域であり、当該
領域においては、実際の仕事が正であるのに負の仕事と
して加算され、この結果、従来例においては、同図にも
示したように、出力トルクに比例するはずの図示平均有
効圧の特性から大きく外れたものとなっている。
これに対して、この発明では、チャージアンプによる微
分的特性から生じる不都合を積分区間を限定することに
より排除するようにしたのであり、この結果、出力トル
クが増加する場合にはこれに比例して平均有効圧も上昇
するという本来の直線的な特性が得られる。
さらに、機関の燃焼状態と最も相関性の高いのは実際に
点火が行なわれる付近の燃焼圧力であり、点火直後に燃
焼が始まるのだから、積分開始時期を点火時期近傍のク
ランク角とすることにより燃焼圧力の上昇に確実に対応
させることができ、これにより無駄なく燃焼状態を平均
有効圧に反映させることができ、特性曲線をさらに直線
に近付けるのである。
これに対して、筒内圧が基準値を越えた時点のクランク
角をもって積分を開始する方法もあるが、点火時期近傍
では、フライホイルに蓄えられている慣性エネルギの放
出によりなされるポンプ仕事が筒内圧に大きく影響する
ので、単に基準値を越えた時点を開始時期とすること
は、必ずしも燃焼状態の開始と一致するものとはならな
い。なお、制御対象としても、ポンプ仕事に影響される
圧力よりもクランク角のほうが確実性があり、この意味
からも制御精度が向上するといえる。
すなわち、この発明によれば、簡単で安価な回路として
構成されるチャージアンプを用いていても、実際の図示
平均有効圧に近似した値が十分得られるのであり、この
圧力信号を用いてたとえば、点火時期や空燃比等の機関
制御を行うのであれば、それだけ精度の良好な制御を実
行させることができ、機関制御の制御精度を高めること
ができるのである。
また、第10図は各気筒のチャージアンプ12A〜12D及びマ
ルチプレクサ15の出力波形であり、マルチプレクサ出力
信号S2nにはA/D変換の実行される区間を表している。
ここに、マルチプレクサ15を用いたのは、気筒毎にA/D
変換器等を設けることなく信号処理を可能とするため、
すなわちコスト低減を図るために設けられているが、た
とえばマイクロコンピュータを用い、マルチプレクサか
らの信号の全区間において平均有効圧Piを演算する従来
の構成では、点火時期や空燃比等の演算時間がなくなっ
てしまう。すなわち他の処理を実行することができない
ので機関制御が不可能となってしまい、これを解消する
には、別のマイクロコンピュータが必要となってしま
う。
これに対して、この実施例では平均有効圧を演算するク
ランク角区間を限った分、この区間以外のクランク角区
間において他の演算や検索等の処理が可能となり、1個
のマイクロコンピュータでも十分対応することができ
る。
次に、第11図はこの発明の第2実施例のブロック構成図
であり、マイクロコンピュータを使わない場合に適用し
たものである。
これは、先に流れ図で説明した各機能を手段として構成
したものであり、本質的な作用に変わりはなく、第1実
施例と同様の効果を奏するものである。
すなわち、点火時期を設定する点火時期設定器70,基準
値P0を設定する基準値設定器72,Cカウンタ値と点火時期
値を比較し、Cカウンタ値が点火時期と一致した時点で
ハイレベルの信号を出力するデジタルコンパレータ71、
A/D変換器60にて変換された筒内圧PとP0との比較を行
い、P<P0となった時点でハイレベルの信号を出力する
デジタルコンパレータ73、RSフリップフロップ74,常開
のスイッチング回路75から第1図に示す積分設定手段5
が構成され、RSフリップフロップ74がハイレベルとなる
信号を出力する区間、すなわち点火時期からP<P0とな
るまでの区間、スイッチング回路75が閉状態とされる。
したがってこのスイッチング回路75が閉じているクラン
ク角区間が積分区間を与えることになる。
なお、分周器64は720゜信号にてリセットされ、POSカウ
ンタ値が180の倍数となったときにそのカウンタ値が
“1"ずつ増加するように構成してあり、第6図に示すス
テップ33,36の機能を果たさせるものである。
(発明の効果) 以上説明したように、この発明では、機関の筒内圧に比
例した電荷信号を出力する手段及びこの電荷信号を電圧
信号に変換するチャージアンプとからなる筒内圧検出手
段を有し、この筒内圧検出手段からの信号を用いて機関
の平均有効圧を演算するようにした燃焼状態検出装置に
おいて、点火時期近傍のクランク角又はこのクランク角
に相当するシリンダ容積を開始時期とし、筒内圧が基準
値以下となるクランク角又はこれに相当するシリンダ容
積を終了時期として積分区間を限定し、この限定区間に
て得られる信号から機関の平均有効圧を演算するように
したので、簡単で安価な回路として構成されるチャージ
アンプを用いていても、その平均有効圧の演算に確実に
燃焼状態を反映させることができ、これにより実際の図
示平均有効圧に近似した値が十分得られ、この平均有効
圧を用いて行う機関制御の制御精度を高めることができ
る。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの発明の概念構成図である。第2図はこの発
明の第1実施例の機械的構成図、第3図(A)はこの実
施例の筒内圧センサの取り付け状態を説明する断面図、
第3図(B)はこの筒内圧センサの平面図、第4図はこ
の実施例のチャージアンプの構成を示す回路図である。 第5図〜第7図はこの実施例の主制御回路にて実行され
る動作を説明する流れ図、第8図はこの実施例における
POSカウンタ値を説明する波形図である。第9図はこの
実施例における作用を説明する特性線図、第10図は同じ
く出力波形を説明する波形図である。 第11図はこの発明の第2実施例のブロック構成図、第12
図は従来例におけるチャージアンプの基本的な回路図、
第13図は従来例の出力波形を説明する波形図である。 1……クランク角検出手段、3……筒内圧検出手段、3A
……電荷信号出力手段、3B……チャージアンプ、4……
図示平均有効圧演算手段、4A……微少容積演算手段、4B
……積分手段、4D……除算手段、5……積分区間設定手
段、6……点火時期設定手段、7……積分開始時期設定
手段、8……基準値設定手段、9……積分終了時期設定
手段、11A〜11D……筒内圧センサ、12A〜12D……チャー
ジアンプ、13……クランク角センサ、14……コントロー
ルユニット、15……マルチプレクサ、16……主制御回
路、22……点火装置、61……遅延回路、62……POSカウ
ンタ、63……Cカウンタ、64……分周器、65……微少容
積演算器、66……かけ算器、67……積算器、68……割算
器、69……疑似PPiメモリ、70……点火時期設定器、71
……デジタルコンパレータ、72……基準値設定器、73…
…デジタルコンパレータ、74……RSフリップフロップ、
75……スイッチング回路。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】機関のクランク角を検出するクランク角検
    出手段と、機関の筒内圧に比例した電荷信号を出力する
    手段及びこの電荷信号を電圧信号に変換するチャージア
    ンプとからなる筒内圧検出手段と、この検出された筒内
    圧と所定のクランク角毎のシリンダの微少容積との積を
    積分して求めた仕事量を容積変化量で除算することによ
    り機関の図示平均有効圧を演算する図示平均有効圧演算
    手段とを備える内燃機関の燃焼状態検出装置において、
    点火時期近傍のクランク角又はこのクランク角に相当す
    るシリンダ容積を前記積分の開始時期とし、前記検出さ
    れた筒内圧が基準値以下となるクランク角又はこれに相
    当するシリンダ容積を前記積分の終了時期として設定す
    る積分区間設定手段を設けたことを特徴とする内燃機関
    の燃焼状態検出装置。
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