JPH06100309A - 分子ふるい炭素の製造方法 - Google Patents
分子ふるい炭素の製造方法Info
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- JPH06100309A JPH06100309A JP4253097A JP25309792A JPH06100309A JP H06100309 A JPH06100309 A JP H06100309A JP 4253097 A JP4253097 A JP 4253097A JP 25309792 A JP25309792 A JP 25309792A JP H06100309 A JPH06100309 A JP H06100309A
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- C01—INORGANIC CHEMISTRY
- C01B—NON-METALLIC ELEMENTS; COMPOUNDS THEREOF; METALLOIDS OR COMPOUNDS THEREOF NOT COVERED BY SUBCLASS C01C
- C01B32/00—Carbon; Compounds thereof
- C01B32/30—Active carbon
- C01B32/306—Active carbon with molecular sieve properties
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- Carbon And Carbon Compounds (AREA)
- Separation Of Gases By Adsorption (AREA)
- Solid-Sorbent Or Filter-Aiding Compositions (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【構成】不活性ガス雰囲気下で650〜850℃に加熱
され、5.5〜12Åの平均ミクロ孔径を有する炭素質
基材を、650〜850℃に加熱された処理炉中で、該
反応炉に芳香族炭化水素または脂環式炭化水素を含む不
活性ガスを供給して蒸着処理することを特徴とする分子
ふるい炭素の製造方法。 【効果】本発明の分子ふるい炭素の製造法によれば、ミ
クロ孔径3〜4Å強でかつ、ミクロ孔径分布の狭い分子
ふるい炭素を、簡便にかつ再現性良く、製造することが
できる。本発明によって得られる分子ふるい炭素は、特
に、メタン、炭酸ガスに対する平衡分離型分子ふるい性
能、ならびに窒素、酸素に対する速度分離型分子ふるい
性能に優れている。
され、5.5〜12Åの平均ミクロ孔径を有する炭素質
基材を、650〜850℃に加熱された処理炉中で、該
反応炉に芳香族炭化水素または脂環式炭化水素を含む不
活性ガスを供給して蒸着処理することを特徴とする分子
ふるい炭素の製造方法。 【効果】本発明の分子ふるい炭素の製造法によれば、ミ
クロ孔径3〜4Å強でかつ、ミクロ孔径分布の狭い分子
ふるい炭素を、簡便にかつ再現性良く、製造することが
できる。本発明によって得られる分子ふるい炭素は、特
に、メタン、炭酸ガスに対する平衡分離型分子ふるい性
能、ならびに窒素、酸素に対する速度分離型分子ふるい
性能に優れている。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、PSA手法による空気
分離、オフガス等からの水素精製、発酵ガス中からのメ
タンの分離等、ガス分離技術に用いられる分子ふるい炭
素の製造方法に関するものである。
分離、オフガス等からの水素精製、発酵ガス中からのメ
タンの分離等、ガス分離技術に用いられる分子ふるい炭
素の製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、各種混合ガス中から特定の成分を
分離、精製する技術開発が盛んである。中でもPSAと
称される手法は、装置がコンパクトでランニングコスト
が低いため、多くの用途への展開が期待されている。特
に、疎水性の分子ふるい炭素を用いて、空気から窒素を
分離、回収する空気分離は、窒素需要の増大に伴って、
急激な市場拡大が見込まれる。分子ふるい炭素の特徴
は、通常の活性炭が10〜30Åのミクロ孔を持つのに
対し、3〜5Åという小さく、かつ狭い分布のミクロ孔
を持っていることにある。分子ふるい炭素の製造方法に
関しては、種々の方法が提案されているが、その中に熱
分解炭素蒸着法がある。
分離、精製する技術開発が盛んである。中でもPSAと
称される手法は、装置がコンパクトでランニングコスト
が低いため、多くの用途への展開が期待されている。特
に、疎水性の分子ふるい炭素を用いて、空気から窒素を
分離、回収する空気分離は、窒素需要の増大に伴って、
急激な市場拡大が見込まれる。分子ふるい炭素の特徴
は、通常の活性炭が10〜30Åのミクロ孔を持つのに
対し、3〜5Åという小さく、かつ狭い分布のミクロ孔
を持っていることにある。分子ふるい炭素の製造方法に
関しては、種々の方法が提案されているが、その中に熱
分解炭素蒸着法がある。
【0003】この熱分解炭素蒸着法は、炭素質基材と炭
化水素ガスを高温で接触させ、炭化水素から放出される
熱分解炭素を炭素質基材のミクロ孔の入り口付近に蒸着
させることで、炭素質基材のミクロ孔を調節する方法で
あり、従来よりこの方法に関する各種の提案がある。
化水素ガスを高温で接触させ、炭化水素から放出される
熱分解炭素を炭素質基材のミクロ孔の入り口付近に蒸着
させることで、炭素質基材のミクロ孔を調節する方法で
あり、従来よりこの方法に関する各種の提案がある。
【0004】特公昭52−18675号明細書に於いて
は、揮発性成分の少ないコークスを炭素質基材として用
い、熱分解により炭素を放出する炭化水素(例えばベン
ゼン、トルエン、エタン、ヘキサン、メタノールなど)
を添加して600〜900℃の温度で1〜60分間また
はそれ以上の時間処理することによって、放出された炭
素を該コースの細孔中に沈着させることにより、約4Å
以下の小さい分子寸法をもつガスの分離に使用される炭
素含有分子ふるいの製法が提案されている。
は、揮発性成分の少ないコークスを炭素質基材として用
い、熱分解により炭素を放出する炭化水素(例えばベン
ゼン、トルエン、エタン、ヘキサン、メタノールなど)
を添加して600〜900℃の温度で1〜60分間また
はそれ以上の時間処理することによって、放出された炭
素を該コースの細孔中に沈着させることにより、約4Å
以下の小さい分子寸法をもつガスの分離に使用される炭
素含有分子ふるいの製法が提案されている。
【0005】この提案は、小さい分子を分離するための
炭素分子ふるいの製法を始めて提案した点で画期的であ
り評価されるが、再現性良く優れた高品質の炭素分子ふ
るいを得るためにさらなる改善が必要である。
炭素分子ふるいの製法を始めて提案した点で画期的であ
り評価されるが、再現性良く優れた高品質の炭素分子ふ
るいを得るためにさらなる改善が必要である。
【0006】また、特表平1−502743号明細書に
於いては、揮発性成分の少ない乾留物を800〜900
℃の温度で、5〜30分間、向流で20〜95容量%の
水蒸気濃度を有する不活性ガスが供給される振動炉中に
導入して、弱く活性化を施した後、向流で5〜12容量
%のベンゼン濃度を有する不活性ガスが供給される振動
炉に導入することにより、酸素および窒素の分離能に優
れ、均一な品質を有する分子ふるいの製造方法を開示し
ている。
於いては、揮発性成分の少ない乾留物を800〜900
℃の温度で、5〜30分間、向流で20〜95容量%の
水蒸気濃度を有する不活性ガスが供給される振動炉中に
導入して、弱く活性化を施した後、向流で5〜12容量
%のベンゼン濃度を有する不活性ガスが供給される振動
炉に導入することにより、酸素および窒素の分離能に優
れ、均一な品質を有する分子ふるいの製造方法を開示し
ている。
【0007】この提案はより均一な品質の製品が得られ
る点に於いて優れるが、向流で接触する方式であるた
め、若干プロセスが複雑になり、また、使用する乾留物
によっては高品質のものが得られない場合がある。
る点に於いて優れるが、向流で接触する方式であるた
め、若干プロセスが複雑になり、また、使用する乾留物
によっては高品質のものが得られない場合がある。
【0008】別の提案として、特開昭60−17121
2号明細書に於いて、(i)高温(800〜900℃)
で炭素基材を脱ガスする工程、(ii)脱ガス後の炭素基
材を300〜500℃の温度まで冷却し、気相の炭化水
素と接触させて、この炭化水素を内部に吸着させる工
程、(iii) 吸着後の炭素基材を減圧下に脱ガスして物理
的に保持された炭化水素を除去する工程および(iv)炭
素基材の細孔に固着した炭化水素を高温(800〜90
0℃)で分解して細孔に炭素を沈着させる工程、以上
(i)〜(iv)の工程の組合わせからなる分子ふるい炭
素の製法が提案されており、炭素基材に吸着される炭化
水素としてプロピレンを用いた場合について開示を行
い、プロピレンの最低寸法から、0.5〜0.55nm
(5〜5.5Å)の細孔を有する炭素基材の処理に最も
適しているとしている。
2号明細書に於いて、(i)高温(800〜900℃)
で炭素基材を脱ガスする工程、(ii)脱ガス後の炭素基
材を300〜500℃の温度まで冷却し、気相の炭化水
素と接触させて、この炭化水素を内部に吸着させる工
程、(iii) 吸着後の炭素基材を減圧下に脱ガスして物理
的に保持された炭化水素を除去する工程および(iv)炭
素基材の細孔に固着した炭化水素を高温(800〜90
0℃)で分解して細孔に炭素を沈着させる工程、以上
(i)〜(iv)の工程の組合わせからなる分子ふるい炭
素の製法が提案されており、炭素基材に吸着される炭化
水素としてプロピレンを用いた場合について開示を行
い、プロピレンの最低寸法から、0.5〜0.55nm
(5〜5.5Å)の細孔を有する炭素基材の処理に最も
適しているとしている。
【0009】この提案によれば炭素基材の開口部のみに
熱分解炭素が沈着し、細孔構造が制御された分子ふるい
炭素を製造することができるが、全体として製造工程は
複雑かつ煩雑となる。
熱分解炭素が沈着し、細孔構造が制御された分子ふるい
炭素を製造することができるが、全体として製造工程は
複雑かつ煩雑となる。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、このような
熱分解炭素蒸着法による分子ふるい炭素の改善された製
造方法の提供を目的とする。より具体的には、高性能の
分子ふるい炭素を簡便に、安価に、再現性良く製造する
方法の提供を目的とする。
熱分解炭素蒸着法による分子ふるい炭素の改善された製
造方法の提供を目的とする。より具体的には、高性能の
分子ふるい炭素を簡便に、安価に、再現性良く製造する
方法の提供を目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、ピッチを
出発原料として炭素質基材のミクロ孔径と熱分解炭素の
発生源である炭化水素の種類との関係につき鋭意研究を
行った処、平均ミクロ孔径が5.5〜12Åの炭素質基
材を用い、炭化水素として芳香族炭化水素、または脂環
式炭化水素を用いると極めて簡便なプロセスで高性能の
分子ふるい炭素を再現性良く製造することができること
を見出し、本発明を完成するに至った。
出発原料として炭素質基材のミクロ孔径と熱分解炭素の
発生源である炭化水素の種類との関係につき鋭意研究を
行った処、平均ミクロ孔径が5.5〜12Åの炭素質基
材を用い、炭化水素として芳香族炭化水素、または脂環
式炭化水素を用いると極めて簡便なプロセスで高性能の
分子ふるい炭素を再現性良く製造することができること
を見出し、本発明を完成するに至った。
【0012】すなわち、本発明の包括的概念によれば、
5.5〜12Åの平均ミクロ孔径を有する炭素質基材
を、650〜850℃に加熱した処理炉中で、芳香族炭
化水素および/または脂環式炭化水素を含む不活性ガス
を供給して熱分解炭素をミクロ孔に蒸着することを特徴
とする分子ふるい炭素の製造方法が提供される。
5.5〜12Åの平均ミクロ孔径を有する炭素質基材
を、650〜850℃に加熱した処理炉中で、芳香族炭
化水素および/または脂環式炭化水素を含む不活性ガス
を供給して熱分解炭素をミクロ孔に蒸着することを特徴
とする分子ふるい炭素の製造方法が提供される。
【0013】また、不活性ガス雰囲気下で650〜85
0℃に加熱され、5.5〜12Åの平均ミクロ孔径を有
する炭素質基材を、650〜850℃に加熱された処理
炉中で、該反応炉に芳香族炭化水素および/または脂環
式炭化水素を含む不活性ガスを供給して蒸着処理するこ
とを特徴とする分子ふるい炭素の製造方法が提供され
る。
0℃に加熱され、5.5〜12Åの平均ミクロ孔径を有
する炭素質基材を、650〜850℃に加熱された処理
炉中で、該反応炉に芳香族炭化水素および/または脂環
式炭化水素を含む不活性ガスを供給して蒸着処理するこ
とを特徴とする分子ふるい炭素の製造方法が提供され
る。
【0014】ここで、前記炭素質基材が、軟化点150
℃以上、灰分5000ppm以下の光学的等方性ピッチ
を原料として製造され、軟化点150℃以上、灰分50
00ppm以下の光学的等方性ピッチを、粉砕ないしは
繊維とし、これを不融化し、次いで成型し、さらに炭酸
ガスおよび/または水蒸気を含む不活性ガス雰囲気下で
賦活処理を施して比表面積300〜1000m2 /gの
多孔性炭素とし、これを前記炭素質基材として使用する
のが好ましい。
℃以上、灰分5000ppm以下の光学的等方性ピッチ
を原料として製造され、軟化点150℃以上、灰分50
00ppm以下の光学的等方性ピッチを、粉砕ないしは
繊維とし、これを不融化し、次いで成型し、さらに炭酸
ガスおよび/または水蒸気を含む不活性ガス雰囲気下で
賦活処理を施して比表面積300〜1000m2 /gの
多孔性炭素とし、これを前記炭素質基材として使用する
のが好ましい。
【0015】さらに、前記蒸着処理終了後、引き続き不
活性ガス雰囲気下に蒸着処理温度以上1100℃以下の
温度で保持するのが好ましい。
活性ガス雰囲気下に蒸着処理温度以上1100℃以下の
温度で保持するのが好ましい。
【0016】
【構成】以下、本発明の構成を詳述するが、より好まし
い態様およびそれに基づく利点が自ずと明らかになろ
う。
い態様およびそれに基づく利点が自ずと明らかになろ
う。
【0017】炭素質基材 本発明で使用する炭素質基材の平均ミクロ孔径は5.5
〜12Åの範囲であり、好ましくは5.5〜9Å、特に
は5.5〜8Åである。炭素質基材のミクロ孔径の分布
が狭いと得られる分子ふるい炭素のミクロ孔径の分布も
狭くなり、好適な結果を得る。平均ミクロ孔径が5.5
Å未満の炭素質基材の場合、芳香族炭化水素の熱分解に
より発生した炭素で蒸着処理する際に、ミクロ孔径が狭
くなる速度(ミクロ孔径の経時変化)が早すぎるため、
ミクロ孔の径の制御が困難となり適切でない。また、平
均径が12Åを越えると蒸着処理の際にミクロ孔自体が
閉塞されやすくなるので適切でない。
〜12Åの範囲であり、好ましくは5.5〜9Å、特に
は5.5〜8Åである。炭素質基材のミクロ孔径の分布
が狭いと得られる分子ふるい炭素のミクロ孔径の分布も
狭くなり、好適な結果を得る。平均ミクロ孔径が5.5
Å未満の炭素質基材の場合、芳香族炭化水素の熱分解に
より発生した炭素で蒸着処理する際に、ミクロ孔径が狭
くなる速度(ミクロ孔径の経時変化)が早すぎるため、
ミクロ孔の径の制御が困難となり適切でない。また、平
均径が12Åを越えると蒸着処理の際にミクロ孔自体が
閉塞されやすくなるので適切でない。
【0018】なお、本発明におけるミクロ孔とは、20
Å以下の細孔を示す。また、平均ミクロ孔径とはミクロ
孔径の分布曲線に於いてミクロ孔容積の50%平均径を
意味する。5.5〜12Åの範囲内の平均ミクロ孔径を
有する炭素質基材は、石炭系または石油系のピッチを出
発原料として以下に詳述する方法に従い極めて容易に得
ることができる。
Å以下の細孔を示す。また、平均ミクロ孔径とはミクロ
孔径の分布曲線に於いてミクロ孔容積の50%平均径を
意味する。5.5〜12Åの範囲内の平均ミクロ孔径を
有する炭素質基材は、石炭系または石油系のピッチを出
発原料として以下に詳述する方法に従い極めて容易に得
ることができる。
【0019】以下、炭素質基材の取得方法について述べ
る。軟化点が150℃以上、好ましくは150〜250
℃で、灰分が5000ppm以下、好ましくは500p
pm以下の、光学的に等方性のピッチを機械的に粉砕し
て微粉状とする。または光学的に等方性のピッチを加熱
して、溶融紡糸の手法で繊維状とする。
る。軟化点が150℃以上、好ましくは150〜250
℃で、灰分が5000ppm以下、好ましくは500p
pm以下の、光学的に等方性のピッチを機械的に粉砕し
て微粉状とする。または光学的に等方性のピッチを加熱
して、溶融紡糸の手法で繊維状とする。
【0020】軟化点が150℃以下のピッチは、不融化
に多大の時間を要するため、出発原料としては適切でな
い。また、灰分が5000ppm以上のピッチは、灰分
が触媒として作用するため、後述する賦活反応を暴走さ
せる、あるいは得られる炭素質基材の平均ミクロ孔径が
12Åを超えやすい、等の点から出発原料として適切で
ない。この微粉状ピッチあるいは繊維状ピッチを空気等
の酸化性雰囲気下で300℃まで昇温して不融化する。
に多大の時間を要するため、出発原料としては適切でな
い。また、灰分が5000ppm以上のピッチは、灰分
が触媒として作用するため、後述する賦活反応を暴走さ
せる、あるいは得られる炭素質基材の平均ミクロ孔径が
12Åを超えやすい、等の点から出発原料として適切で
ない。この微粉状ピッチあるいは繊維状ピッチを空気等
の酸化性雰囲気下で300℃まで昇温して不融化する。
【0021】不融化した微粉状物あるいは繊維状物はバ
インダーと混合して、成型する。ここでバインダーとは
微粉状物あるいは繊維状物同士を結合せしめ成型された
形状を保持する機能を有するものであり、軟化点が80
〜120℃程度のピッチ、フェノール樹脂、フラン樹
脂、エポキシ樹脂などを例示できる。バインダーの使用
割合は残留炭素分として不融化した微粉状物および繊維
状物100重量部に対して2重量部以上30重量部以下
が好ましい。30重量部より大きいと、賦活処理が容易
ではなくなり、細孔分布が広がり分子ふるい炭素の原料
とて好ましくなくなる。2重量部未満の場合前記のバイ
ンダーとしての効果が発現しない。
インダーと混合して、成型する。ここでバインダーとは
微粉状物あるいは繊維状物同士を結合せしめ成型された
形状を保持する機能を有するものであり、軟化点が80
〜120℃程度のピッチ、フェノール樹脂、フラン樹
脂、エポキシ樹脂などを例示できる。バインダーの使用
割合は残留炭素分として不融化した微粉状物および繊維
状物100重量部に対して2重量部以上30重量部以下
が好ましい。30重量部より大きいと、賦活処理が容易
ではなくなり、細孔分布が広がり分子ふるい炭素の原料
とて好ましくなくなる。2重量部未満の場合前記のバイ
ンダーとしての効果が発現しない。
【0022】この成型工程により、微粉状の不融化物は
押出造粒法あるいは転動造粒法により粒状に成型され
る。繊維状の不融化物は微粉状の場合と同様に粒状に成
型され、またその他湿式抄紙法によるペーパーやニード
ルパンチ法によるフェルト等に成型される。
押出造粒法あるいは転動造粒法により粒状に成型され
る。繊維状の不融化物は微粉状の場合と同様に粒状に成
型され、またその他湿式抄紙法によるペーパーやニード
ルパンチ法によるフェルト等に成型される。
【0023】この成型品は次に賦活処理に付される。賦
活処理においては、炭材(賦活原料)を構成する炭素結
晶体、あるいは微細な孔隙部分を構成する炭素が反応消
耗して、炭素構造により孔隙が複雑に組織的に形成し、
比表面積が増大する。
活処理においては、炭材(賦活原料)を構成する炭素結
晶体、あるいは微細な孔隙部分を構成する炭素が反応消
耗して、炭素構造により孔隙が複雑に組織的に形成し、
比表面積が増大する。
【0024】賦活処理は、炭酸ガス雰囲気下あるいは炭
酸ガスまたは/および水蒸気を含む窒素ガスなどの不活
性ガス雰囲気下で800〜1100℃の温度で、0〜4
80分放置することにより行われる。賦活処理前にあら
かじめ窒素ガスなどの不活性ガス雰囲気中で500〜1
500℃の温度で炭化処理してもよい。
酸ガスまたは/および水蒸気を含む窒素ガスなどの不活
性ガス雰囲気下で800〜1100℃の温度で、0〜4
80分放置することにより行われる。賦活処理前にあら
かじめ窒素ガスなどの不活性ガス雰囲気中で500〜1
500℃の温度で炭化処理してもよい。
【0025】この賦活処理で、処理物の比表面積が30
0〜1000m2 /gとなるように処理温度と時間を制
御することにより、平均ミクロ孔径が5.5〜12Åの
範囲内にある炭素質基材を容易に製造することができ
る。この程度の賦活化であれば、賦活収率(微粉状物あ
るいは繊維状物の成型物重量に対する賦活処理物重量の
割合)は50〜70%と高く分子ふるい炭素を安価に得
ることができる。
0〜1000m2 /gとなるように処理温度と時間を制
御することにより、平均ミクロ孔径が5.5〜12Åの
範囲内にある炭素質基材を容易に製造することができ
る。この程度の賦活化であれば、賦活収率(微粉状物あ
るいは繊維状物の成型物重量に対する賦活処理物重量の
割合)は50〜70%と高く分子ふるい炭素を安価に得
ることができる。
【0026】炭化水素 本発明の熱分解炭素蒸着法の炭素源となる炭化水素とし
て、芳香族炭化水素もしくは、脂環式炭化水素が用いら
れる。芳香族炭化水素としては、ベンゼン、トルエン、
エチルベンゼン、キシレンなどのアルキルベンゼン、そ
の他ナフタレン、メチルナフタレンなど、また脂環式炭
化水素としてはシクロヘキサンなどを例示できるが、一
般的には炭素環が1〜2環程度のものが好ましい。
て、芳香族炭化水素もしくは、脂環式炭化水素が用いら
れる。芳香族炭化水素としては、ベンゼン、トルエン、
エチルベンゼン、キシレンなどのアルキルベンゼン、そ
の他ナフタレン、メチルナフタレンなど、また脂環式炭
化水素としてはシクロヘキサンなどを例示できるが、一
般的には炭素環が1〜2環程度のものが好ましい。
【0027】蒸着処理法 本発明に於いては、まず前述の炭素質基材を不活性ガス
雰囲気下で650〜850℃好ましくは700〜800
℃まで加熱される。この加熱は後述する処理炉中で行っ
てもよいし、別の炉中で加熱し、加熱された炭素質基材
を連続的に処理炉に供給してもよい。
雰囲気下で650〜850℃好ましくは700〜800
℃まで加熱される。この加熱は後述する処理炉中で行っ
てもよいし、別の炉中で加熱し、加熱された炭素質基材
を連続的に処理炉に供給してもよい。
【0028】蒸着処理は650〜850℃、好ましくは
700〜750℃に加熱された処理炉中で行われる。処
理炉中には前記の加熱された炭素質基材が存在し、そこ
へ芳香族炭化水素、または脂環式炭化水素を0.1〜2
0容量%、好ましくは3〜10容量%含有する窒素ガス
で代表される不活性ガスが供給される。
700〜750℃に加熱された処理炉中で行われる。処
理炉中には前記の加熱された炭素質基材が存在し、そこ
へ芳香族炭化水素、または脂環式炭化水素を0.1〜2
0容量%、好ましくは3〜10容量%含有する窒素ガス
で代表される不活性ガスが供給される。
【0029】なお、処理炉の温度が650℃未満では熱
分解炭素の発生量が少なく、蒸着に膨大な時間を要し、
850℃を超える温度では熱分解炭素の発生量が多すぎ
て、ミクロ孔径が狭くなる速度が速くなり制御不能とな
る。
分解炭素の発生量が少なく、蒸着に膨大な時間を要し、
850℃を超える温度では熱分解炭素の発生量が多すぎ
て、ミクロ孔径が狭くなる速度が速くなり制御不能とな
る。
【0030】蒸着処理の時間は、工業的な製造では10
分以上480分以下、より好ましくは10分以上120
分以下とするのが品質の安定性から好ましい。蒸着処理
時の炭化水素を含有する不活性ガスの流速は、1cm/
s以上200cm/s以下が好ましい。蒸着処理は固定
床でも回転炉などの移動床でも製造可能であるが、流動
床で製造する方法が処理温度を均一にできることから好
ましい。蒸着処理時のガスは循環させることもできる
が、析出した微小炭素粒子をフィルターなどで除去した
後循環する方法が好ましい。
分以上480分以下、より好ましくは10分以上120
分以下とするのが品質の安定性から好ましい。蒸着処理
時の炭化水素を含有する不活性ガスの流速は、1cm/
s以上200cm/s以下が好ましい。蒸着処理は固定
床でも回転炉などの移動床でも製造可能であるが、流動
床で製造する方法が処理温度を均一にできることから好
ましい。蒸着処理時のガスは循環させることもできる
が、析出した微小炭素粒子をフィルターなどで除去した
後循環する方法が好ましい。
【0031】このような蒸着処理後は、不活性ガス雰囲
気下で冷却することにより分子ふるい炭素を得ることが
できる。
気下で冷却することにより分子ふるい炭素を得ることが
できる。
【0032】以上の処理方法により、芳香族炭化水素ま
たは脂環式炭化水素から放出される熱分解炭素が炭素質
基材のミクロ孔入口付近に蒸着し、処理温度、処理時
間、芳香族炭化水素または脂環式炭化水素の濃度を前述
の範囲で適切に制御することにより3〜4Å強のミクロ
孔を持ち、かつミロク孔径分布の狭い分子ふるい炭素を
再現性良く、安価に製造することができる。
たは脂環式炭化水素から放出される熱分解炭素が炭素質
基材のミクロ孔入口付近に蒸着し、処理温度、処理時
間、芳香族炭化水素または脂環式炭化水素の濃度を前述
の範囲で適切に制御することにより3〜4Å強のミクロ
孔を持ち、かつミロク孔径分布の狭い分子ふるい炭素を
再現性良く、安価に製造することができる。
【0033】なお、蒸着処理後、引き続き不活性ガス雰
囲気下で蒸着処理温度以上、1100℃以下の温度に保
持すると、なお一層良い結果を得る。この効果は、蒸着
処理で得られたミクロ孔径分布を強固に固定することに
ある。また、高温保持には4Åを超えるミクロ孔の径を
狭める効果もあるので、蒸着処理で生成したミクロ孔径
分布をよりシャープにする効果もある。蒸着処理温度未
満ではこの効果は得られない。また、温度が1100℃
を超えると、ミクロ孔が急激に消失するので好ましくな
い。以上に説明した方法により、ミクロ孔径が3〜4Å
強と狭い分子ふるい炭素を簡便に、安価に、かつ再現性
良く製造することができる。
囲気下で蒸着処理温度以上、1100℃以下の温度に保
持すると、なお一層良い結果を得る。この効果は、蒸着
処理で得られたミクロ孔径分布を強固に固定することに
ある。また、高温保持には4Åを超えるミクロ孔の径を
狭める効果もあるので、蒸着処理で生成したミクロ孔径
分布をよりシャープにする効果もある。蒸着処理温度未
満ではこの効果は得られない。また、温度が1100℃
を超えると、ミクロ孔が急激に消失するので好ましくな
い。以上に説明した方法により、ミクロ孔径が3〜4Å
強と狭い分子ふるい炭素を簡便に、安価に、かつ再現性
良く製造することができる。
【0034】
【実施例】以下、本発明を実施例により説明する。 (実施例1)コールタールピッチを熱処理して、軟化点
210℃、灰分350ppm以下の光学的等方性ピッチ
を得た。このピッチを押出紡糸し、直径14μmのピッ
チ繊維を得た。このピッチ繊維を炉中で、空気を送り込
みながら、室温から300℃まで5時間かけて昇温し、
さらに1時間保持してピッチ不融化繊維とした。このピ
ッチ不融化繊維をインペラーミル(INP250型、セ
イシン企業(株)製)で粉砕し、平均繊維長0.35m
mのピッチ不融化繊維とした。次に、この粉砕ピッチ不
融化繊維100重量部に対し、軟化点110℃のコール
タールピッチを15重量部の割合で混合した。この混合
原料を1000mmφの皿型造粒機で水を添加しながら
転動造粒し、3.35〜4.8mm径の造粒体を得た。
この造粒体を200℃で乾燥して水分を除去した。以
下、この造粒体を繊維造粒体と呼ぶことにする。この繊
維造粒体を分級して、粒度3.35〜4mmと4〜4.
8mmの2種類に分別した。
210℃、灰分350ppm以下の光学的等方性ピッチ
を得た。このピッチを押出紡糸し、直径14μmのピッ
チ繊維を得た。このピッチ繊維を炉中で、空気を送り込
みながら、室温から300℃まで5時間かけて昇温し、
さらに1時間保持してピッチ不融化繊維とした。このピ
ッチ不融化繊維をインペラーミル(INP250型、セ
イシン企業(株)製)で粉砕し、平均繊維長0.35m
mのピッチ不融化繊維とした。次に、この粉砕ピッチ不
融化繊維100重量部に対し、軟化点110℃のコール
タールピッチを15重量部の割合で混合した。この混合
原料を1000mmφの皿型造粒機で水を添加しながら
転動造粒し、3.35〜4.8mm径の造粒体を得た。
この造粒体を200℃で乾燥して水分を除去した。以
下、この造粒体を繊維造粒体と呼ぶことにする。この繊
維造粒体を分級して、粒度3.35〜4mmと4〜4.
8mmの2種類に分別した。
【0035】粒度3.35〜4mmの繊維造粒体を炉中
で、窒素ガスを送り込みながら300℃まで加熱し、引
き続き炭酸ガスを50%含む窒素ガスを送り込みなが
ら、5℃/分の昇温速度で1000℃まで加熱し、この
温度で2時間保持して賦活処理を施した後、窒素ガス中
で冷却して炭素質基材Iを得た。炭素質基材Iの賦活収
率は56%であった。そのミクロ孔は、図1に示すよう
に、5〜11Åの範囲内にあり、平均ミクロ孔径は7.
2Åで、比表面積は800m2 /gであった。
で、窒素ガスを送り込みながら300℃まで加熱し、引
き続き炭酸ガスを50%含む窒素ガスを送り込みなが
ら、5℃/分の昇温速度で1000℃まで加熱し、この
温度で2時間保持して賦活処理を施した後、窒素ガス中
で冷却して炭素質基材Iを得た。炭素質基材Iの賦活収
率は56%であった。そのミクロ孔は、図1に示すよう
に、5〜11Åの範囲内にあり、平均ミクロ孔径は7.
2Åで、比表面積は800m2 /gであった。
【0036】なお、ミクロ孔径分布は、積算ミクロ孔容
積とミクロ孔径の関係で表示してある。6Å以下のミク
ロ孔容積は、四塩化炭素(最小分子径6Å)、イソブタ
ン(同5.0Å)、n−ブタン(同4.3Å)、エタン
(同4.0Å)、炭酸ガス(同3.3Å)の吸着等温線
を測定し、Dubinin-Astakhovプロットから、各々の最大
吸着容積W0 を求め、その値で代表させた。また、6Å
より大きい径のミクロ孔容積は、液体窒素温度における
窒素の吸着等温線をMP法で解析して求めた。 W/W0 =exp{−(A/E)n } W :相対圧がP/P0 のとき満されているミクロ孔容
積[cm3/g ] W0 :最大吸着容積[cm3/g ] A :吸着ポテンシャル[mol/joul] E :吸着の特性エネルギー[joul/mol] n :1〜6の定数 P0 :測定温度における吸着ガスの飽和蒸気圧[torr] P :吸着ガスの蒸気圧[torr]
積とミクロ孔径の関係で表示してある。6Å以下のミク
ロ孔容積は、四塩化炭素(最小分子径6Å)、イソブタ
ン(同5.0Å)、n−ブタン(同4.3Å)、エタン
(同4.0Å)、炭酸ガス(同3.3Å)の吸着等温線
を測定し、Dubinin-Astakhovプロットから、各々の最大
吸着容積W0 を求め、その値で代表させた。また、6Å
より大きい径のミクロ孔容積は、液体窒素温度における
窒素の吸着等温線をMP法で解析して求めた。 W/W0 =exp{−(A/E)n } W :相対圧がP/P0 のとき満されているミクロ孔容
積[cm3/g ] W0 :最大吸着容積[cm3/g ] A :吸着ポテンシャル[mol/joul] E :吸着の特性エネルギー[joul/mol] n :1〜6の定数 P0 :測定温度における吸着ガスの飽和蒸気圧[torr] P :吸着ガスの蒸気圧[torr]
【0037】次に、炭素質基材Iを炉中で窒素ガスを送
り込みながら、725℃まで加熱した。引き続きこの温
度でベンゼンを7.8%含む窒素ガスを送り込みなが
ら、90分保持して熱分解炭素蒸着処理を施した後、窒
素ガスで冷却し、分子ふるい炭素I−1を試作した。
り込みながら、725℃まで加熱した。引き続きこの温
度でベンゼンを7.8%含む窒素ガスを送り込みなが
ら、90分保持して熱分解炭素蒸着処理を施した後、窒
素ガスで冷却し、分子ふるい炭素I−1を試作した。
【0038】同様に、炭素質基材Iを用いて熱分解炭素
蒸着処理時間を120分とした分子ふるい炭素I−2を
試作した。図1に、I−1およびI−2のミクロ孔径分
布を示す。熱分解炭素蒸着処理により、ミクロ孔容積を
ほとんど減ずることなく、ミクロ孔が3〜4Å強に狭ま
っていることがわかる。次に分子ふるい性を評価するた
め、I−1およびI−2の酸素(最小分子径2.8
Å)、窒素(同3.0Å)、炭酸ガス(同3.3Å)、
メタン(同4.0Å)に対する吸着等温線を測定した。
測定には、定容法による吸着等温線測定装置ベルソープ
18(高圧測定仕様、日本ベル(株))を用いた。その
結果を、図2、図3に示す。I−1およびI−2とも、
メタンと炭酸ガスの吸着量には大きな差があり(図
2)、優れた平衡分離型の分子ふるい性を示している。
また、I−2は、酸素、窒素に対しても多少の平衡分離
型分子ふるい性を示している(図3)。図4は、I−
1、I−2の窒素、酸素の吸着速度を比較したものであ
る。測定方法は容積既知の容器内に分子ふるい炭素サン
プルを入れ、系内を真空にした後、吸着させるガス(窒
素、酸素)を導入し、導入後の時間と圧力を計測する方
法によるもので、装置としては吸着等温線の測定と同じ
ベルソープ18を用いて実施した。図4から、酸素は非
常に短い時間内で吸着が完了するのに対し、窒素の吸着
完了に要する時間は非常に長いことがわかる。つまり、
I−1、I−2は非常に良好な速度分離型の分子ふるい
性を持つことが明らかである。
蒸着処理時間を120分とした分子ふるい炭素I−2を
試作した。図1に、I−1およびI−2のミクロ孔径分
布を示す。熱分解炭素蒸着処理により、ミクロ孔容積を
ほとんど減ずることなく、ミクロ孔が3〜4Å強に狭ま
っていることがわかる。次に分子ふるい性を評価するた
め、I−1およびI−2の酸素(最小分子径2.8
Å)、窒素(同3.0Å)、炭酸ガス(同3.3Å)、
メタン(同4.0Å)に対する吸着等温線を測定した。
測定には、定容法による吸着等温線測定装置ベルソープ
18(高圧測定仕様、日本ベル(株))を用いた。その
結果を、図2、図3に示す。I−1およびI−2とも、
メタンと炭酸ガスの吸着量には大きな差があり(図
2)、優れた平衡分離型の分子ふるい性を示している。
また、I−2は、酸素、窒素に対しても多少の平衡分離
型分子ふるい性を示している(図3)。図4は、I−
1、I−2の窒素、酸素の吸着速度を比較したものであ
る。測定方法は容積既知の容器内に分子ふるい炭素サン
プルを入れ、系内を真空にした後、吸着させるガス(窒
素、酸素)を導入し、導入後の時間と圧力を計測する方
法によるもので、装置としては吸着等温線の測定と同じ
ベルソープ18を用いて実施した。図4から、酸素は非
常に短い時間内で吸着が完了するのに対し、窒素の吸着
完了に要する時間は非常に長いことがわかる。つまり、
I−1、I−2は非常に良好な速度分離型の分子ふるい
性を持つことが明らかである。
【0039】(実施例2)実施例1で製造した粒度3.
35〜4mmの繊維造粒体を、実施例1と同じ方法で賦
活して、炭素質基材Gを得た。ただし、1000℃にお
ける保持時間は、1時間とした。炭素質基材Gの賦活収
率は65%であった。そのミクロ孔は、図5に示すよう
に、5〜10Åの範囲内にあり、平均ミクロ孔径は6.
2Åで、比表面積は590m2 /gであった。
35〜4mmの繊維造粒体を、実施例1と同じ方法で賦
活して、炭素質基材Gを得た。ただし、1000℃にお
ける保持時間は、1時間とした。炭素質基材Gの賦活収
率は65%であった。そのミクロ孔は、図5に示すよう
に、5〜10Åの範囲内にあり、平均ミクロ孔径は6.
2Åで、比表面積は590m2 /gであった。
【0040】次に、炭素質基材Gを、炉中で窒素ガスを
送り込みながら725℃まで加熱した。引き続きこの温
度でベンゼンを7.8%あるいは12.6%含む窒素ガ
スを送り込みながら、60分保持して熱分解炭素蒸着処
理を施した後、さらに窒素ガスを送り込みながら750
℃で60分間保持し、その後窒素ガスで冷却し、2種類
の分子ふるい炭素G−1(ベンゼン:7.8%)、G−
2(ベンゼン:12.6%)を試作した。
送り込みながら725℃まで加熱した。引き続きこの温
度でベンゼンを7.8%あるいは12.6%含む窒素ガ
スを送り込みながら、60分保持して熱分解炭素蒸着処
理を施した後、さらに窒素ガスを送り込みながら750
℃で60分間保持し、その後窒素ガスで冷却し、2種類
の分子ふるい炭素G−1(ベンゼン:7.8%)、G−
2(ベンゼン:12.6%)を試作した。
【0041】図5に、G−1およびG−2のミクロ孔径
分布を示す。熱分解炭素蒸着処理により、ミクロ孔容積
を減ずることなく、ミクロ孔が3〜4Åに狭まっている
ことがわかる。
分布を示す。熱分解炭素蒸着処理により、ミクロ孔容積
を減ずることなく、ミクロ孔が3〜4Åに狭まっている
ことがわかる。
【0042】次に、分子ふるい性を評価するため、炭酸
ガス、メタン、酸素、窒素の吸着等温線を測定した。そ
の結果を図6、図7に示す。この図6から、G−1、G
−2ともメタン、炭酸ガスに対し、優れた平衡分離型分
子ふるい性能を持っていることがわかる。また、図7か
ら、G−2は酸素、窒素に対しても平衡分離型分子ふる
い性能を持っていることがわかる。
ガス、メタン、酸素、窒素の吸着等温線を測定した。そ
の結果を図6、図7に示す。この図6から、G−1、G
−2ともメタン、炭酸ガスに対し、優れた平衡分離型分
子ふるい性能を持っていることがわかる。また、図7か
ら、G−2は酸素、窒素に対しても平衡分離型分子ふる
い性能を持っていることがわかる。
【0043】図8は、G−1、G−2の窒素、酸素の吸
着速度を比較した結果である。この図から、G−1、G
−2とも窒素、酸素に対し、優れた速度分離型分子ふる
い性能を持っていることがわかる。
着速度を比較した結果である。この図から、G−1、G
−2とも窒素、酸素に対し、優れた速度分離型分子ふる
い性能を持っていることがわかる。
【0044】(実施例3)実施例1で製造した粒度4〜
4.8mmの繊維造粒体を、実施例2と同じ方法で賦活
して、炭素質基材Hを得た。炭素質基材Hの賦活収率は
69%であった。そのミクロ孔は、図9に示すように、
5〜9Åの範囲内にあり、平均ミクロ孔径は6.0Å
で、比表面積は470m2 /gであった。
4.8mmの繊維造粒体を、実施例2と同じ方法で賦活
して、炭素質基材Hを得た。炭素質基材Hの賦活収率は
69%であった。そのミクロ孔は、図9に示すように、
5〜9Åの範囲内にあり、平均ミクロ孔径は6.0Å
で、比表面積は470m2 /gであった。
【0045】次に、炭素質基材Hを炉中で窒素ガスを送
り込みながら、725℃まで加熱した。引き続きこの温
度でベンゼンを7.8%含む窒素ガスを送り込みなが
ら、90分保持して熱分解炭素蒸着処理を施した後、窒
素ガスで冷却し、分子ふるい炭素H−1を試作した。
り込みながら、725℃まで加熱した。引き続きこの温
度でベンゼンを7.8%含む窒素ガスを送り込みなが
ら、90分保持して熱分解炭素蒸着処理を施した後、窒
素ガスで冷却し、分子ふるい炭素H−1を試作した。
【0046】図9に、H−1のミクロ孔径分布を示す。
熱分解炭素蒸着処理により、ミクロ孔容積を減ずること
なく、ミクロ孔が3〜4Åに狭まっていることがわか
る。
熱分解炭素蒸着処理により、ミクロ孔容積を減ずること
なく、ミクロ孔が3〜4Åに狭まっていることがわか
る。
【0047】次に、分子ふるい性を評価するため、炭酸
ガス、メタン、酸素、窒素の吸着等温線を測定した。そ
の結果を図10、図11に示す。図10、図11から、
H−1はメタン、炭酸ガスに対し、また酸素、窒素に対
しても優れた平衡分離型分子ふるい性能を持っているこ
とがわかる。
ガス、メタン、酸素、窒素の吸着等温線を測定した。そ
の結果を図10、図11に示す。図10、図11から、
H−1はメタン、炭酸ガスに対し、また酸素、窒素に対
しても優れた平衡分離型分子ふるい性能を持っているこ
とがわかる。
【0048】図12は、H−1の窒素、酸素の吸着速度
を比較した結果である。この図から、H−1は窒素、酸
素に対し平衡分離型だけでなく、優れた速度分離型分子
ふるい性能を持っていることがわかる。
を比較した結果である。この図から、H−1は窒素、酸
素に対し平衡分離型だけでなく、優れた速度分離型分子
ふるい性能を持っていることがわかる。
【0049】
【発明の効果】本発明の分子ふるい炭素の製造法によれ
ば、ミクロ孔径3〜4Å強で、かつ、ミクロ孔径分布の
狭い分子ふるい炭素を、簡便にかつ再現性良く、製造す
ることができる。本発明によって得られる分子ふるい炭
素は、特に、メタン、炭酸ガスに対する平衡分離型分子
ふるい性能、ならびに窒素、酸素に対する速度分離型分
子ふるい性能に優れている。
ば、ミクロ孔径3〜4Å強で、かつ、ミクロ孔径分布の
狭い分子ふるい炭素を、簡便にかつ再現性良く、製造す
ることができる。本発明によって得られる分子ふるい炭
素は、特に、メタン、炭酸ガスに対する平衡分離型分子
ふるい性能、ならびに窒素、酸素に対する速度分離型分
子ふるい性能に優れている。
【図1】 炭素質基材I、および分子ふるい炭素I−
1、I−2のミクロ孔径分布を積算分布で表現した図で
ある。縦軸は積算のミクロ孔容積を、横軸はミクロ孔径
である。
1、I−2のミクロ孔径分布を積算分布で表現した図で
ある。縦軸は積算のミクロ孔容積を、横軸はミクロ孔径
である。
【図2】 分子ふるい炭素I−1、I−2各々の炭酸ガ
ス、メタンの吸着等温線を示す図である。
ス、メタンの吸着等温線を示す図である。
【図3】 分子ふるい炭素I−1およびI−2の窒素、
酸素の吸着等温線を示す図である。
酸素の吸着等温線を示す図である。
【図4】 分子ふるい炭素I−1の窒素と酸素の吸着速
度を、時間に対する吸着量の変化で表現した図である。
度を、時間に対する吸着量の変化で表現した図である。
【図5】 炭素質基材G、および分子ふるい炭素G−
1、G−2のミクロ孔径分布を積算分布で表現した図で
ある。
1、G−2のミクロ孔径分布を積算分布で表現した図で
ある。
【図6】 分子ふるい炭素G−1、G−2の炭酸ガス、
メタンの吸着等温線を示す図である。
メタンの吸着等温線を示す図である。
【図7】 分子ふるい炭素G−1、G−2の窒素、酸素
の吸着等温線を示す図である。
の吸着等温線を示す図である。
【図8】 分子ふるい炭素G−1、G−2の窒素と酸素
の吸着速度を、時間に対する吸着量の変化で表現した図
である。
の吸着速度を、時間に対する吸着量の変化で表現した図
である。
【図9】 炭素質基材H、および分子ふるい炭素H−1
のミクロ孔径分布を積算分布で表現した図である。
のミクロ孔径分布を積算分布で表現した図である。
【図10】 分子ふるい炭素H−1の炭酸ガス、メタン
の吸着等温線を示す図である。
の吸着等温線を示す図である。
【図11】 分子ふるい炭素H−1の窒素、酸素の吸着
等温線を示す図である。
等温線を示す図である。
【図12】 分子ふるい炭素H−1の窒素と酸素の吸着
速度を、時間に対する吸着量の変化で表現した図であ
る。
速度を、時間に対する吸着量の変化で表現した図であ
る。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C04B 41/85 F (72)発明者 三 好 史 洋 千葉県千葉市中央区川崎町1番地 川崎製 鉄株式会社技術研究本部内 (72)発明者 大 杉 幸 広 千葉県千葉市中央区川崎町1番地 川崎製 鉄株式会社技術研究本部内 (72)発明者 中 野 義 夫 神奈川県茅ケ崎市赤松町7の2の10−104
Claims (5)
- 【請求項1】5.5〜12Åの平均ミクロ孔径を有する
炭素質基材を、650〜850℃に加熱した処理炉中
で、芳香族炭化水素および/または脂環式炭化水素を含
む不活性ガスを供給して熱分解炭素をミクロ孔に蒸着す
ることを特徴とする分子ふるい炭素の製造方法。 - 【請求項2】不活性ガス雰囲気下で650〜850℃に
加熱され、5.5〜12Åの平均ミクロ孔径を有する炭
素質基材を、650〜850℃に加熱された処理炉中
で、該反応炉に芳香族炭化水素および/または脂環式炭
化水素を含む不活性ガスを供給して蒸着処理することを
特徴とする分子ふるい炭素の製造方法。 - 【請求項3】前記炭素質基材が、軟化点150℃以上、
灰分5000ppm以下の光学的等方性ピッチを原料と
して製造されたものであることを特徴とする請求項1ま
たは2に記載の分子ふるい炭素の製造方法。 - 【請求項4】軟化点150℃以上、灰分5000ppm
以下の光学的等方性ピッチを、粉砕ないしは繊維とし、
これを不融化し、次いで成型し、さらに炭酸ガスおよび
/または水蒸気を含む不活性ガス雰囲気下で賦活処理を
施して比表面積300〜1000m2 /gの多孔性炭素
とし、これを前記炭素質基材として使用する請求項1〜
3いずれかに記載の分子ふるい炭素の製造方法。 - 【請求項5】前記蒸着処理終了後、引き続き不活性ガス
雰囲気下に蒸着処理温度以上1100℃以下の温度で保
持することを特徴とする請求項1〜4いずれかに記載の
分子ふるい炭素の製造方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP25309792A JP3310348B2 (ja) | 1992-09-22 | 1992-09-22 | 分子ふるい炭素の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP25309792A JP3310348B2 (ja) | 1992-09-22 | 1992-09-22 | 分子ふるい炭素の製造方法 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH06100309A true JPH06100309A (ja) | 1994-04-12 |
| JP3310348B2 JP3310348B2 (ja) | 2002-08-05 |
Family
ID=17246450
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| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP25309792A Expired - Fee Related JP3310348B2 (ja) | 1992-09-22 | 1992-09-22 | 分子ふるい炭素の製造方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP3310348B2 (ja) |
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|---|---|---|---|---|
| US5972834A (en) * | 1995-04-27 | 1999-10-26 | Nippon Sanso Corporation | Carbon adsorbent, manufacturing method therefor, gas separation method and device therefor |
| JP2995495B2 (ja) * | 1995-04-27 | 1999-12-27 | 日本酸素株式会社 | 炭素吸着剤およびその製造方法とガス分離法およびその装置 |
| JP3592636B2 (ja) * | 1998-02-17 | 2004-11-24 | カネボウ株式会社 | 気体化合物吸着貯蔵用活性炭 |
| US7897540B2 (en) | 2003-02-25 | 2011-03-01 | Cataler Corporation | Process for producing activated carbon |
| WO2014148503A1 (ja) * | 2013-03-19 | 2014-09-25 | 大阪瓦斯株式会社 | ガス精製方法 |
| CN116613299A (zh) * | 2023-07-17 | 2023-08-18 | 浙江锂宸新材料科技有限公司 | 一种新型硅碳负极材料的制备方法及其产品 |
| CN116730322A (zh) * | 2023-05-12 | 2023-09-12 | 浙江锂宸新材料科技有限公司 | 一种锂离子电池用沥青基硅碳负极材料的制备方法及其产品 |
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| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| KR102747050B1 (ko) * | 2021-12-16 | 2024-12-24 | 재단법인 한국탄소산업진흥원 | 고순도 가스 분리용 피치계 탄소분자체 및 그 제조방법 |
-
1992
- 1992-09-22 JP JP25309792A patent/JP3310348B2/ja not_active Expired - Fee Related
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