JPH06100363A - 圧電磁器組成物 - Google Patents

圧電磁器組成物

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JPH06100363A
JPH06100363A JP4251453A JP25145392A JPH06100363A JP H06100363 A JPH06100363 A JP H06100363A JP 4251453 A JP4251453 A JP 4251453A JP 25145392 A JP25145392 A JP 25145392A JP H06100363 A JPH06100363 A JP H06100363A
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JP
Japan
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composition
piezoelectric
amount
oxide
added
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Pending
Application number
JP4251453A
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English (en)
Inventor
Junichi Watanabe
渡辺  純一
Shigeru Sadamura
茂 定村
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Proterial Ltd
Original Assignee
Hitachi Metals Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 高温用アクチュエータ、特に高温用積層型圧
電素子に使用可能なキュリー温度が高く、電気抵抗率が
大きく、かつ、圧電定数が大きい圧電磁器組成物の提供
を目的とする。 【構成】Pb(ZrxTiy)O3(但しx+y=1)で表
される組成をもって基本組成とし、0.52≦x≦0.
59の範囲内の組成から成りPb原子の2〜10モル%
をCa、Sr及びBaの少なくとも1種で置換し、これ
にSbをSb23に換算して0.1〜2.0重量%含有
し、かつMn、Fe、Crの少なくとも一種をそれぞれ
酸化物に換算して0.01〜0.5重量%含有すること
を特徴とする圧電磁器組成物

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はチタン酸ジルコン酸鉛を
主成分とする圧電磁器組成物に関するものであり、特に
圧電特性が大であると共に、絶縁性能に優れた高温下で
使用可能な圧電磁器組成物に関するものである。
【0002】
【従来の技術】圧電体磁器は、鉛、ジルコニウム、チタ
ンの酸化物で構成されたチタン酸ジルコン酸鉛を主成分
としているが、これに様々な微量酸化物を添加すると圧
電特性が著しく向上することは広く知られている。例え
ば、酸化ニオブ、酸化タンタル、酸化ランタン、酸化タ
ングステン、酸化アンチモン等を添加すると圧電性が向
上し、機械的品質係数QM並びに電気的品質係数QE(1
/tanδ)の値は小さくなる。一方、酸化鉄、酸化ク
ロム、酸化マンガン等を添加するとQM並びにQEの値は
大きくなる。近年、この圧電磁器が積層圧電素子等のア
クチュエータに用いられるようになってきた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記アクチュエータ用
圧電磁器組成物の例として例えばPb(Ni1/3
2/3)O3−PbZrO3−PbTiO3系、あるいはP
b(Ni1/21/2)O3−PbZrO3−PbTiO3
等が知られている。しかしながら、前記圧電磁器組成物
はキュリー温度が比較的低く、このため、200℃以上
の高温下で駆動されるアクチュエータ、例えば、燃料噴
射弁用アクチュエータ、高温用マスフローコントローラ
弁駆動用アクチュエータ等に使用することが困難であっ
た。また、前記圧電磁器組成物は電気抵抗率が比較的小
さく、このため例えば、積層型圧電素子のように一層の
厚みが100μm前後の素子に前記圧電磁器組成物が使
用された場合、印加できる電圧が小さく充分な性能が引
き出せない、あるいは使用中に絶縁破壊してしまう等、
信頼性が低いという問題があった。本発明は上記従来技
術に存在する問題点を解決し、圧電特性が大であると共
に、キュリー温度が高く、かつ電気抵抗率が大で高温用
アクチュエータ用材料、特に高温用積層型圧電素子用材
料に適した圧電磁器組成物を提供することを目的とす
る。
【0004】
【問題を解決するための手段】上記問題を解決するため
に、本発明においては、Pb(ZrxTiy)O3(但しx
+y=1)で表される組成をもって基本組成とし、0.
52≦x≦0.59の範囲内の組成から成りPb原子の
2〜10モル%をCa、Sr及びBaの少なくとも1種
で置換し、これにSbをSb23に換算して0.1〜
2.0重量%含有し、かつMn、Fe、Crの少なくと
も一種をそれぞれ酸化物に換算して0.01〜0.5重
量%含有する、という技術的手段を採用した。
【0005】
【作用】本発明においては、チタン酸鉛とジルコン酸鉛
の相境界近傍の組成においてPbをCa、Sr及びBa
の少なくとも一種で置換し、かつSbをSb23の形で
適量添加することで高いキュリー温度を維持し、かつ大
なる圧電定数を確保し、さらに、Mn、Fe、Crの少
なくとも一種を極微量加えることにより、電気抵抗率の
向上を計ることでアクチュエータ用材料に適した圧電磁
器組成物を提供するものである。なお、添加するMn、
Fe、Crはいずれも極微量であることから溶液状で他
の固体粉末状原料に加えると効果的に混合できる。
【0006】
【実施例】以下、実施例により、本発明の効果を具体的
に説明する。
【0007】(実施例1)酸化鉛(PbO)、炭酸スト
ロンチウム(SrCO3)、酸化チタン(TiO2)、酸
化ジルコニウム(ZrO2)、酸化アンチモン(Sb2
3)及び酸化マンガン(MnO2)を化学式(Pb1-x
x)(ZryTi1-y)O3+zwt%Sb23+Wwt%Mn
2となるように秤量し、これを溶媒にエチルアルコー
ルを用いてボールミルで2時間混合した。得られた混合
物を100℃で5時間乾燥し、仮成形後、空気中におい
て850℃で2時間仮焼し、更にボールミルで2時間粉
砕した。これを造粒後プレス成形により直径20mm長
さ15mmの成形体を作成した。この成形体をアルミナ
若しくはマグネシアからなる容器内に密閉した状態で酸
素中1260℃5時間の焼結を行った。得られた焼結体
を切断、研磨加工により、直径16mm、厚さ0.8m
mの素子にし、両端面にCr−Auからなる電極を形成
し、シリコンオイル中において3kV/mmの直流電圧
を印加して分極処理を行った。
【0008】図1には、(Pb0.98Sr0.02)(Zr
0.55Ti0.45)O3+xwt%Sb23+0.05wt%MnO2系の
Sb23添加量とキュリー温度Tcの関係を示す。図1
より明らかなように、Sb23添加量が増加するとキュ
リー温度は低下するが、添加量が2.0wt%までは2
50℃以上の高いキュリー温度を維持している。図2に
は、(Pb1-xSrx)(Zr0.55Ti0.45)O3+0.
3wt%Sb23+0.05wt%MnO2系のSr置換量とキュ
リー温度Tcの関係を示す。図2に示すようにSr置換
量が増加するとキュリー温度は低下するが置換量が10
モル%以下では250℃以上の高いキュリー温度を維持
している。
【0009】表1に(Pb1-xSrx)(ZryTi1-y
3+zwt%Sb23+0.05wt%MnO2系の特性を示
す。アクチュエータの変位量は材料の圧電歪定数に比例
する。No.1〜5のデータよりPbの一部をSrに置
換することにより圧電歪定数が大きくなることがわか
る。Srの置換量がPbの2モル%未満ではその効果が
小さく、圧電歪定数−d31も150×10ー12m/V以
下と小さく、アクチュエータ用圧電材料としては不適で
ある。置換量が10モル%を越えるとキュリー温度が低
下し、200℃以上の高温の用途に適さなくなる。N
o.6〜10よりSb23の添加もSrの置換と同様の
効果があることがわかる。また、No.11〜16より
yが0.52≦y≦0.59の範囲で−d31が150×
10ー12m/V以上の大きな値を確保できることがわか
る。
【表1】 ※は本発明外 また表2に示すように(Pb0.95Sr0.05)(Zr0.55
Ti0.45)O3+0.3wt%Sb23+0.05wt%MnO2でSr
の代わりにアルカリ土類金属であるBa、Caを用いて
も同様の効果が得られることがわかる。
【表2】 表3には(Pb0.95Sr0.05)(Zr0.55Ti0.45)O
3+0.3wt%Sb23+Wwt%MnO2系の特性を示す。
【表3】 ※は本発明外 表3から明らかなように微量のMnを添加することによ
り電気抵抗率が2桁程度大きくなることがわかる。特に
本発明のMn添加量がMnO2に換算して0.01から
0.5重量%では電気抵抗率が大きく、かつ、-d31
大きくアクチュエータ、特に積層型圧電素子に最適の圧
電磁器組成物であることがわかる。また、Mnの添加量
がMnO2に換算して0.01重量%未満ではMnの添
加効果が不十分で電気抵抗率が大きくならない。一方、
Mnの添加量がMnO2に換算して0.5重量%を越え
ると比誘電率εT 33、および電気機械結合係数KPの低下
が著しく、圧電歪定数-d31が小さくなりすぎる。
【0010】(実施例2)実施例1の方法と同様の方法
により、試料を作成し評価した。(Pb0.95Sr 0.05
(Zr0.55Ti0.45)O3+0.3wt%Sb23にFe、Cr
を添加することにより、表4から表5の特性が得られ
る。Fe、Crの添加によりMnの添加と同様の効果が
得られることがわかる。
【表4】 ※は本発明外
【表5】 ※は本発明外
【0011】(実施例3)酸化鉛(PbO)、炭酸スト
ロンチウム(SrCO3)、酸化チタン(TiO2)、酸
化ジルコニウム(ZrO2)、酸化アンチモン(Sb2
3)を化学式(Pb0 .95Sr0.05)(Zr0.55
0.45)O3+0.3wt%Sb23となるように秤量し、これ
にMn、Fe、CrをそれぞれMn(OC252、F
e(OC253、Cr(OC253でそれぞれの酸化
物に換算して0.01wt%加え、混合溶媒であるエチル
アルコール中に溶解した。実施例1の方法と同様の方法
により、試料を作成し、表6の特性を得た。表6より添
加量が微量であるMn、Fe、Crの出発原料を溶液状
で添加することにより良好な特性が得られることがわか
る。
【表6】
【0012】
【発明の効果】以上説明したように、本発明はキュリー
温度が高く、圧電歪定数が大きく、かつ、電気抵抗率も
大きいことから、高温用アクチュエータ、特に高温用積
層型圧電素子用材料として極めて有用である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明におけるキュリー温度TcのSb23
加量依存性を示す図
【図2】本発明におけるキュリー温度TcのSr添加量
依存性を示す図

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 Pb(ZrxTiy)O3(但しx+y=
    1)で表される組成をもって基本組成とし、0.52≦
    x≦0.59の範囲内の組成から成りPb原子の2〜1
    0モル%をCa、Sr及びBaの少なくとも一種で置換
    し、これにSbをSb23に換算して0.1〜2.0重
    量%含有し、かつMn、Fe、Crの少なくとも一種を
    それぞれ酸化物に換算して0.01〜0.5重量%含有
    することを特徴とする圧電磁器組成物。
  2. 【請求項2】 請求項1の圧電磁器組成物に於いて溶液
    状のマンガン化合物、鉄化合物、クロム化合物の少なく
    とも一種を用いることを特徴とする圧電磁器組成物。
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