JPH0570225A - 圧電磁器組成物 - Google Patents
圧電磁器組成物Info
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- JPH0570225A JPH0570225A JP3227937A JP22793791A JPH0570225A JP H0570225 A JPH0570225 A JP H0570225A JP 3227937 A JP3227937 A JP 3227937A JP 22793791 A JP22793791 A JP 22793791A JP H0570225 A JPH0570225 A JP H0570225A
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- piezoelectric ceramic
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- piezoelectric
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Abstract
(57)【要約】 (修正有)
【目的】低温で焼結可能で比抵抗が大きく、かつ、圧電
歪定数が大きいアクチュエータ、特に積層型圧電素子用
材料を提供する。 【構成】一般式(1-w){xPb(Ni(1-s)/3,M
es/3,Nb2/3)O3-yPbTiO3-zPbZrO3}-w
Pb(Me'1/2W1/2)O3 (x+y+z=1)で示され、配合
比x,y,zが、この3成分組成図において、以下の組成
点A:(X=0.74,y=0.25,z=.001) B:(x=0.40,y=
0.59,z=0.01) C:(x=0.40,y=0.25,z=0.35)D:
(x=0.06,y=0.59,z=0.35)を結ぶ線上およびこの線に
囲まれる組成範囲にあり、かつ、wが、0.001≦w≦0.2の
範囲にあり、sが、0.0005≦s≦0.1の範囲にあり、Me
がMn,Cr,Feのいずれか一種であり、かつ、M
e'がNi,Mg,Cu,Zn,Coのいずれか一種で
あり、さらに主成分中のPbの一部が0.001〜0.
2のCa,Ba,Srの内少なくとも一種で置換するこ
とを特徴とする圧電磁器組成物。
歪定数が大きいアクチュエータ、特に積層型圧電素子用
材料を提供する。 【構成】一般式(1-w){xPb(Ni(1-s)/3,M
es/3,Nb2/3)O3-yPbTiO3-zPbZrO3}-w
Pb(Me'1/2W1/2)O3 (x+y+z=1)で示され、配合
比x,y,zが、この3成分組成図において、以下の組成
点A:(X=0.74,y=0.25,z=.001) B:(x=0.40,y=
0.59,z=0.01) C:(x=0.40,y=0.25,z=0.35)D:
(x=0.06,y=0.59,z=0.35)を結ぶ線上およびこの線に
囲まれる組成範囲にあり、かつ、wが、0.001≦w≦0.2の
範囲にあり、sが、0.0005≦s≦0.1の範囲にあり、Me
がMn,Cr,Feのいずれか一種であり、かつ、M
e'がNi,Mg,Cu,Zn,Coのいずれか一種で
あり、さらに主成分中のPbの一部が0.001〜0.
2のCa,Ba,Srの内少なくとも一種で置換するこ
とを特徴とする圧電磁器組成物。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はチタン酸ジルコン酸鉛を
主成分とする圧電磁器組成物に関するものであり、特に
圧電特性が大であると共に、焼結温度が1100℃程度
と低く、かつ、絶縁性能に優れた圧電磁器組成物に関す
るものである。
主成分とする圧電磁器組成物に関するものであり、特に
圧電特性が大であると共に、焼結温度が1100℃程度
と低く、かつ、絶縁性能に優れた圧電磁器組成物に関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】従来圧電磁器組成物としては、チタン酸
ジルコン酸鉛を主成分とするものが圧電定数が大である
ために、圧電振動子を初めとしてアクチュエータ用の材
料として広く利用されている。しかしながらこの系の材
料は、焼成時における酸化鉛の蒸発に起因して緻密な焼
結体が得にくいこと、モルフォトピック相境界(MP
B)近傍において圧電性がチタニウムとジルコニウム組
成に依存するため、特性の再現性と均一性を保証しにく
いという欠点がある。このような欠点を改良するため、
例えばPbの一部を適量のCa,Sr,Mg,Ba等で
置換する手段、若しくはLa,Nd,Nb,Ta,S
b,Bi,Th,W等の酸化物を添加する手段がある。
前者によれば圧電特性を低下させずに誘電率を大とする
ことができ、後者によれば分極が容易となり圧電定数が
増大し、経時変化が小さくなるという利点がある。一方
上記チタン酸ジルコン酸鉛の改良と平行してABO3型
の強誘電体として、A若しくはBの位置に原子価の異な
る複数のイオンを持つ複合ペロブスカイト型化合物が数
多く発見された。以後この複合ペロブスカイト型化合物
との三成分の組成に対する研究開発が精力的に進められ
ている。前記三成分系の圧電磁器組成物として例えばP
b(Ni1/3Nb2/3)O3-PbTiO3-PbZrO3なる
組成のものがある。このような三成分系の圧電磁器組成
物の特徴は、前記の成分系の例えばPb(Zr,Ti)O
3と比較して、酸化鉛の蒸発が少なく、焼成が容易であ
ると共に、モルフォトピック相境界(MPB)が点から
線に拡大し、より広い用途に適合する特性を持つ材料が
得られることである。
ジルコン酸鉛を主成分とするものが圧電定数が大である
ために、圧電振動子を初めとしてアクチュエータ用の材
料として広く利用されている。しかしながらこの系の材
料は、焼成時における酸化鉛の蒸発に起因して緻密な焼
結体が得にくいこと、モルフォトピック相境界(MP
B)近傍において圧電性がチタニウムとジルコニウム組
成に依存するため、特性の再現性と均一性を保証しにく
いという欠点がある。このような欠点を改良するため、
例えばPbの一部を適量のCa,Sr,Mg,Ba等で
置換する手段、若しくはLa,Nd,Nb,Ta,S
b,Bi,Th,W等の酸化物を添加する手段がある。
前者によれば圧電特性を低下させずに誘電率を大とする
ことができ、後者によれば分極が容易となり圧電定数が
増大し、経時変化が小さくなるという利点がある。一方
上記チタン酸ジルコン酸鉛の改良と平行してABO3型
の強誘電体として、A若しくはBの位置に原子価の異な
る複数のイオンを持つ複合ペロブスカイト型化合物が数
多く発見された。以後この複合ペロブスカイト型化合物
との三成分の組成に対する研究開発が精力的に進められ
ている。前記三成分系の圧電磁器組成物として例えばP
b(Ni1/3Nb2/3)O3-PbTiO3-PbZrO3なる
組成のものがある。このような三成分系の圧電磁器組成
物の特徴は、前記の成分系の例えばPb(Zr,Ti)O
3と比較して、酸化鉛の蒸発が少なく、焼成が容易であ
ると共に、モルフォトピック相境界(MPB)が点から
線に拡大し、より広い用途に適合する特性を持つ材料が
得られることである。
【0003】前記Pb(Ni1/3Nb2/3)O3-PbTiO
3-PbZrO3系の圧電磁器組成物は圧電歪定数(d定
数)が極めて大きいことから、アクチュエータ素子用の
圧電磁器に適している。
3-PbZrO3系の圧電磁器組成物は圧電歪定数(d定
数)が極めて大きいことから、アクチュエータ素子用の
圧電磁器に適している。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記P
b(Ni1/3Nb2/3)O3-PbTiO3-PbZrO3系の
圧電磁器組成物の焼結温度は1200〜1300℃と高
温である。このため、この圧電磁器組成物で積層型圧電
素子を作成する場合には、内部電極としてこの焼結温度
に耐え得る白金やパラジウムを利用せねばならず、製造
コストが高いという問題があった。焼結温度を低くする
ことができれば、安価な銀・パラジウム合金等が利用可
能となる。銀・パラジウム合金を内部電極として用いる
場合、パラジウムのコストが高いこと及びパラジウムの
含有量が多い場合にはパラジウムが焼結中に酸化還元反
応を起こし、積層型圧電素子中に亀裂や剥離を生じさせ
ることから、パラジウムの割合が30%以下であること
が要求される。
b(Ni1/3Nb2/3)O3-PbTiO3-PbZrO3系の
圧電磁器組成物の焼結温度は1200〜1300℃と高
温である。このため、この圧電磁器組成物で積層型圧電
素子を作成する場合には、内部電極としてこの焼結温度
に耐え得る白金やパラジウムを利用せねばならず、製造
コストが高いという問題があった。焼結温度を低くする
ことができれば、安価な銀・パラジウム合金等が利用可
能となる。銀・パラジウム合金を内部電極として用いる
場合、パラジウムのコストが高いこと及びパラジウムの
含有量が多い場合にはパラジウムが焼結中に酸化還元反
応を起こし、積層型圧電素子中に亀裂や剥離を生じさせ
ることから、パラジウムの割合が30%以下であること
が要求される。
【0005】パラジウムの比率を30%以下にするに
は、Ag−Pd系相図より、焼結温度を1150℃以
下、望ましくは1120℃以下とすることが必要であ
る。このため、Pb(Ni1/3Nb2/3)O3-PbTiO3-
PbZrO3系の圧電磁器組成物で内部電極に銀・パラ
ジウムを用いた積層型圧電素子を作成するには仮焼粉を
微粉砕したり、あるいはHIP処理するといった煩雑な
操作を必要とした。さらに、前記Pb(Ni1/3Nb2/3)
O3-PbTiO3-PbZrO3系の圧電磁器組成物は、
比抵抗が比較的小さく、このため例えば、積層型圧電素
子のように一層の厚みが100μm前後の素子に前記P
b(Ni1/3Nb2/3)O3-PbTiO3-PbZrO3系の
圧電磁器組成物が使用された場合、印加できる電圧が小
さく充分な性能が引き出せない、あるいは使用中に絶縁
破壊してしまう等、信頼性が低いという問題があった。
は、Ag−Pd系相図より、焼結温度を1150℃以
下、望ましくは1120℃以下とすることが必要であ
る。このため、Pb(Ni1/3Nb2/3)O3-PbTiO3-
PbZrO3系の圧電磁器組成物で内部電極に銀・パラ
ジウムを用いた積層型圧電素子を作成するには仮焼粉を
微粉砕したり、あるいはHIP処理するといった煩雑な
操作を必要とした。さらに、前記Pb(Ni1/3Nb2/3)
O3-PbTiO3-PbZrO3系の圧電磁器組成物は、
比抵抗が比較的小さく、このため例えば、積層型圧電素
子のように一層の厚みが100μm前後の素子に前記P
b(Ni1/3Nb2/3)O3-PbTiO3-PbZrO3系の
圧電磁器組成物が使用された場合、印加できる電圧が小
さく充分な性能が引き出せない、あるいは使用中に絶縁
破壊してしまう等、信頼性が低いという問題があった。
【0006】本発明は上記従来技術に存在する問題点を
解決し、圧電特性が大であると共に、焼結温度が110
0℃程度と低温であり、かつ、比抵抗が大でアクチュエ
ータ用材料、特に積層型圧電素子用材料に適した圧電磁
器組成物を提供することを目的とする。
解決し、圧電特性が大であると共に、焼結温度が110
0℃程度と低温であり、かつ、比抵抗が大でアクチュエ
ータ用材料、特に積層型圧電素子用材料に適した圧電磁
器組成物を提供することを目的とする。
【0007】
【問題を解決するための手段】上記問題を解決するため
に、本発明においては、一般式(1-w){xPb(Ni
(1-s)/3,Mes/3,Nb2/3)O3-yPbTiO3-zPbZ
rO3}-wPb(Me'1/2W1/2)O3(x+y+z=1)で示され、
配合比x,y,zが、この3成分組成図において、以下の
組成点A:(X=0.74,y=0.25,z=.001) B:(x=0.4
0,y=0.59,z=0.01)C:(x=0.40,y=0.25,z=0.35)
D:(x=0.06,y=0.59,z=0.35)を結ぶ線上およびこの
線に囲まれる組成範囲にあり、かつwが、0.001≦w≦0.2
の範囲にあり、sが、0.0005≦s≦0.1の範囲にあり、M
eがMn,Cr,Feのいずれか一種であり、かつ、M
e'がNi,Mg,Cu,Zn,Coのいずれか一種で
あり、さらに主成分中のPbの一部が0.001〜0.
2のCa,Ba,Srの内少なくとも一種で置換すると
いう技術的手段を採用した。
に、本発明においては、一般式(1-w){xPb(Ni
(1-s)/3,Mes/3,Nb2/3)O3-yPbTiO3-zPbZ
rO3}-wPb(Me'1/2W1/2)O3(x+y+z=1)で示され、
配合比x,y,zが、この3成分組成図において、以下の
組成点A:(X=0.74,y=0.25,z=.001) B:(x=0.4
0,y=0.59,z=0.01)C:(x=0.40,y=0.25,z=0.35)
D:(x=0.06,y=0.59,z=0.35)を結ぶ線上およびこの
線に囲まれる組成範囲にあり、かつwが、0.001≦w≦0.2
の範囲にあり、sが、0.0005≦s≦0.1の範囲にあり、M
eがMn,Cr,Feのいずれか一種であり、かつ、M
e'がNi,Mg,Cu,Zn,Coのいずれか一種で
あり、さらに主成分中のPbの一部が0.001〜0.
2のCa,Ba,Srの内少なくとも一種で置換すると
いう技術的手段を採用した。
【0008】
【作用】主成分であるPb(Ni(1-s)/3,Mes/3,N
b2/3)O3-PbTiO3-PbZrO3を上記範囲に限定
した理由は、上記範囲以外の組成では電気機械結合係数
Kpもしくは比誘電率εT 33が著しく低下するからであ
る。積層型圧電素子としたときに発生する歪量は圧電磁
器組成物の材料特性のひとつである圧電歪定数に比例す
る。この圧電歪定数(d31)は数1により算出される。
b2/3)O3-PbTiO3-PbZrO3を上記範囲に限定
した理由は、上記範囲以外の組成では電気機械結合係数
Kpもしくは比誘電率εT 33が著しく低下するからであ
る。積層型圧電素子としたときに発生する歪量は圧電磁
器組成物の材料特性のひとつである圧電歪定数に比例す
る。この圧電歪定数(d31)は数1により算出される。
【0009】
【数1】 d31=〔(1−σ)S11E・εT 33・ε0/2〕1/2・Kp (σ:ポアソン比、S11E:弾性コンプライアンス、
ε0:真空の誘電率) 数1の内σ、S11EはPZT系の圧電材料では、たかだ
かσ=0.25〜0.35、S11E=11〜16×10
-12m2/Nの範囲にあるため、d31はKpとεT 33の平方根
の積にほぼ比例する。このため、上記限定範囲外では圧
電歪定数(d定数)は著しく低下する。Pb(Me'1/2
W1/2)O3(Me'はNi,Mg,Cu,Zn,Coのい
ずれか一種)を0.001≦w≦0.2含有させると、K
pとεT 33を低下させることなく、焼結温度を大幅に低
下させることが可能となる。w<0.001では焼結温
度を1120℃以下とすることができない。w>0.2
ではKpの低下が著しい。Pb(Ni(1-s)/3,M
es/3,Nb2/3)O3(MeはMn,Cr,Feの内いず
れか一種)で0.0005≦s≦0.1とするとKpとε
T 33を低下させることなく、比抵抗を大幅に向上するこ
とができる。s<0.0005では比抵抗が大きくなら
ず、s>0.1ではKpの低下が著しい。主成分中のP
bをCa,Ba,Srの内少なくとも一種で置換すると
εT 33が増加する。置換量が0.001未満では置換の
効果が不十分で、0.2を越えるとKpの低下が著し
く、かつ焼結温度が1120℃を越える。
ε0:真空の誘電率) 数1の内σ、S11EはPZT系の圧電材料では、たかだ
かσ=0.25〜0.35、S11E=11〜16×10
-12m2/Nの範囲にあるため、d31はKpとεT 33の平方根
の積にほぼ比例する。このため、上記限定範囲外では圧
電歪定数(d定数)は著しく低下する。Pb(Me'1/2
W1/2)O3(Me'はNi,Mg,Cu,Zn,Coのい
ずれか一種)を0.001≦w≦0.2含有させると、K
pとεT 33を低下させることなく、焼結温度を大幅に低
下させることが可能となる。w<0.001では焼結温
度を1120℃以下とすることができない。w>0.2
ではKpの低下が著しい。Pb(Ni(1-s)/3,M
es/3,Nb2/3)O3(MeはMn,Cr,Feの内いず
れか一種)で0.0005≦s≦0.1とするとKpとε
T 33を低下させることなく、比抵抗を大幅に向上するこ
とができる。s<0.0005では比抵抗が大きくなら
ず、s>0.1ではKpの低下が著しい。主成分中のP
bをCa,Ba,Srの内少なくとも一種で置換すると
εT 33が増加する。置換量が0.001未満では置換の
効果が不十分で、0.2を越えるとKpの低下が著し
く、かつ焼結温度が1120℃を越える。
【0010】
【実施例】以下、実施例により、本発明の効果を具体的
に説明する。
に説明する。
【0011】酸化鉛(PbO)、酸化チタン(Ti
O2)、酸化ジルコニウム(ZrO2)、酸化ニッケル
(NiO)、酸化ニオブ(Nb2O5)、酸化マンガン
(MnO2)、酸化鉄(Fe2O3)、酸化クロム(Cr2
O3)、酸化タングステン(WO3)、酸化マグネシウム
(MgO)、酸化銅(CuO)、酸化亜鉛(ZnO)、
酸化コバルト(CoO)、炭酸ストロンチウム(SrC
O3)の原料を表1に示した組成となるように秤量し、
これをボールミルで2時間混合した。得られた混合物を
仮成形後、空気中において850℃で2時間仮焼し、更
にボールミルで2時間粉砕した。これを造粒後プレス成
形により直径20mm長さ15mmの成形体を作成し
た。この成形体をアルミナ若しくはマグネシアからなる
容器内に密閉した状態で酸素中2時間の焼結を行った。
得られた焼結体を切断、研磨加工により、直径16m
m、厚さ0.8mmの素子にし、両端面にCr−Auか
らなる電極を形成し、シリコンオイル中において3kV
/mmの直流電圧を15分間印加して分極処理を行っ
た。
O2)、酸化ジルコニウム(ZrO2)、酸化ニッケル
(NiO)、酸化ニオブ(Nb2O5)、酸化マンガン
(MnO2)、酸化鉄(Fe2O3)、酸化クロム(Cr2
O3)、酸化タングステン(WO3)、酸化マグネシウム
(MgO)、酸化銅(CuO)、酸化亜鉛(ZnO)、
酸化コバルト(CoO)、炭酸ストロンチウム(SrC
O3)の原料を表1に示した組成となるように秤量し、
これをボールミルで2時間混合した。得られた混合物を
仮成形後、空気中において850℃で2時間仮焼し、更
にボールミルで2時間粉砕した。これを造粒後プレス成
形により直径20mm長さ15mmの成形体を作成し
た。この成形体をアルミナ若しくはマグネシアからなる
容器内に密閉した状態で酸素中2時間の焼結を行った。
得られた焼結体を切断、研磨加工により、直径16m
m、厚さ0.8mmの素子にし、両端面にCr−Auか
らなる電極を形成し、シリコンオイル中において3kV
/mmの直流電圧を15分間印加して分極処理を行っ
た。
【0012】表1に各組成で得られた特性を示す。組成
No.の1、2、3、4はそれぞれ図1のA、B、C、D
の組成でs=0、かつ、w=0の時の組成に対応する。主
成分であるPb(Ni1/3Nb2/3)O3-PbTiO3-Pb
ZrO3がA、B、C、Dに囲まれた組成範囲内ではK
p、εT 33が大きく積層型圧電素子とした際に大きな変
位量が得られる。組成No.5は1の組成にPb(Ni1/2
W1/2)O3を添加した組成であるが、焼結温度が低下す
ることが明らかである。組成No.6から11の結果より
Pb(Ni(1-s)/3,Mes/3,Nb2/3)O3のMeをMn
とすることで比抵抗が大幅に向上することがわかる。N
o.11の結果より置換量sが0.1を越えるとKpの低
下が著しくアクチュエータ用の材料としては不適となる
ことがわかる。No.12から17の結果よりMnの代わ
りにMeをCrもしくはFeとしても同様の効果がある
ことが明らかである。No.18から23の結果からPb
(Ni1/2W1/2)O3の添加量が増えるにしたがって焼結
温度は低下するが、wが0.2を越えるとKpが著しく
低下することからwは0.2以下に限定した。組成No.2
4から39はPb(Me'1/2W1/2)O3のMe'をそれぞ
れMg,Cu,Zn,Coとした時の特性を示す。いず
れの場合もMe'がNiの場合と同様の効果を示してい
る。組成No.40から44の結果からPbの一部をSr
に置換することによりεT 33がさらに大きくなるが、置
換量が0.2を越えるとKpの低下が著しくアクチュエ
ータ用材料として好ましくない。
No.の1、2、3、4はそれぞれ図1のA、B、C、D
の組成でs=0、かつ、w=0の時の組成に対応する。主
成分であるPb(Ni1/3Nb2/3)O3-PbTiO3-Pb
ZrO3がA、B、C、Dに囲まれた組成範囲内ではK
p、εT 33が大きく積層型圧電素子とした際に大きな変
位量が得られる。組成No.5は1の組成にPb(Ni1/2
W1/2)O3を添加した組成であるが、焼結温度が低下す
ることが明らかである。組成No.6から11の結果より
Pb(Ni(1-s)/3,Mes/3,Nb2/3)O3のMeをMn
とすることで比抵抗が大幅に向上することがわかる。N
o.11の結果より置換量sが0.1を越えるとKpの低
下が著しくアクチュエータ用の材料としては不適となる
ことがわかる。No.12から17の結果よりMnの代わ
りにMeをCrもしくはFeとしても同様の効果がある
ことが明らかである。No.18から23の結果からPb
(Ni1/2W1/2)O3の添加量が増えるにしたがって焼結
温度は低下するが、wが0.2を越えるとKpが著しく
低下することからwは0.2以下に限定した。組成No.2
4から39はPb(Me'1/2W1/2)O3のMe'をそれぞ
れMg,Cu,Zn,Coとした時の特性を示す。いず
れの場合もMe'がNiの場合と同様の効果を示してい
る。組成No.40から44の結果からPbの一部をSr
に置換することによりεT 33がさらに大きくなるが、置
換量が0.2を越えるとKpの低下が著しくアクチュエ
ータ用材料として好ましくない。
【0013】
【表1】 原料AはPb(Ni(1-s)/3,Mes/3,Nb2/3)O3、原
料BはPbTiO3、原料CはPbZrO3。 *印を
付したものは本発明外。
料BはPbTiO3、原料CはPbZrO3。 *印を
付したものは本発明外。
【0014】
【表2】 原料AはPb(Ni(1-s)/3,Mes/3,Nb2/3)O3、原
料BはPbTiO3、原料CはPbZrO3。 *印を付
したものは本発明外。
料BはPbTiO3、原料CはPbZrO3。 *印を付
したものは本発明外。
【0015】
【表3】 *印を付したものは本発明外。
【0016】
【表4】 @ *印を付したものは本発明外。
【0017】以上の結果から明らかなように、本発明の
圧電磁器組成物は最適焼結温度が1120℃以下であ
り、比抵抗が大きく、かつKp、εT 33が大きい。な
お、Srに代えてCa,Baを用いた場合も表1とほぼ
同様の結果が得られた。
圧電磁器組成物は最適焼結温度が1120℃以下であ
り、比抵抗が大きく、かつKp、εT 33が大きい。な
お、Srに代えてCa,Baを用いた場合も表1とほぼ
同様の結果が得られた。
【0018】
【発明の効果】以上説明したように、本発明は、焼結温
度が1120℃以下であることから、積層型圧電素子と
して利用する場合、安価な銀・パラジウム電極の使用が
可能であり、しかも圧電歪定数が大きく、かつ、比抵抗
も大きいことから、アクチュエータ、特に積層型圧電素
子用材料として極めて有用である。
度が1120℃以下であることから、積層型圧電素子と
して利用する場合、安価な銀・パラジウム電極の使用が
可能であり、しかも圧電歪定数が大きく、かつ、比抵抗
も大きいことから、アクチュエータ、特に積層型圧電素
子用材料として極めて有用である。
【図1】本発明における主成分(Pb(Ni(1-s)/3,M
es/3,Nb2/3)O3-PbTiO3-PbZrO3)の組成
範囲を示す。
es/3,Nb2/3)O3-PbTiO3-PbZrO3)の組成
範囲を示す。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 H03H 9/25 C 7259−5J
Claims (2)
- 【請求項1】一般式(1-w){xPb(Ni(1-s)/3,Me
s/3Nb2/3)O3-yPbTiO3-zPbZrO3}-wPb
(Me'1/2W1/2)O3(x+y+z=1)で示され、配合比x,y,z
が、この3成分組成図において、組成点A:(X=0.74,
y=0.25,z=.001)、B:(x=0.40,y=0.59,z=0.01)、
C:(x=0.40,y=0.25,z=0.35)、D:(x=0.06,y=0.
59,z=0.35)を結ぶ線上およびこの線に囲まれる組成範
囲にあり、かつwが、0.001≦w≦0.2の範囲にあり、s
が、0.0005≦s≦0.1の範囲にあり、MeがMn,Cr,
Feのいずれか一種であり、かつ、Me'がNi,M
g,Cu,Zn,Coのいずれか一種であることを特徴
とする圧電磁器組成物。 - 【請求項2】Pbの一部が0.001〜0.2のCa,
Ba,Srの内少なくとも一種で置換することを特徴と
する請求項1記載の圧電磁器組成物。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP3227937A JPH0570225A (ja) | 1991-09-09 | 1991-09-09 | 圧電磁器組成物 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP3227937A JPH0570225A (ja) | 1991-09-09 | 1991-09-09 | 圧電磁器組成物 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0570225A true JPH0570225A (ja) | 1993-03-23 |
Family
ID=16868623
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP3227937A Pending JPH0570225A (ja) | 1991-09-09 | 1991-09-09 | 圧電磁器組成物 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0570225A (ja) |
Cited By (5)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| EP0714866A1 (de) * | 1994-11-30 | 1996-06-05 | Philips Patentverwaltung GmbH | Komplexer, substituierter Lanthan-Blei-Zirkon-Titan-Perowskit, keramische Zusammensetzung und Aktuator |
| US5798052A (en) * | 1995-12-20 | 1998-08-25 | Murata Manufacturing Co., Ltd. | Piezoelectric ceramic composition |
| KR100420929B1 (ko) * | 2001-05-26 | 2004-03-02 | 한국과학기술연구원 | 고밀도 압전 후막 및 그 제조방법 |
| JP2004165650A (ja) * | 2002-10-21 | 2004-06-10 | Kyocera Corp | アクチュエータ及び印刷ヘッド |
| JP2007259700A (ja) * | 2006-07-26 | 2007-10-04 | Ngk Insulators Ltd | 圧電/電歪素子、圧電/電歪セラミックス組成物及び圧電モータ |
-
1991
- 1991-09-09 JP JP3227937A patent/JPH0570225A/ja active Pending
Cited By (5)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| EP0714866A1 (de) * | 1994-11-30 | 1996-06-05 | Philips Patentverwaltung GmbH | Komplexer, substituierter Lanthan-Blei-Zirkon-Titan-Perowskit, keramische Zusammensetzung und Aktuator |
| US5798052A (en) * | 1995-12-20 | 1998-08-25 | Murata Manufacturing Co., Ltd. | Piezoelectric ceramic composition |
| KR100420929B1 (ko) * | 2001-05-26 | 2004-03-02 | 한국과학기술연구원 | 고밀도 압전 후막 및 그 제조방법 |
| JP2004165650A (ja) * | 2002-10-21 | 2004-06-10 | Kyocera Corp | アクチュエータ及び印刷ヘッド |
| JP2007259700A (ja) * | 2006-07-26 | 2007-10-04 | Ngk Insulators Ltd | 圧電/電歪素子、圧電/電歪セラミックス組成物及び圧電モータ |
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