JPH0610205Y2 - 密閉形針状ころ軸受 - Google Patents
密閉形針状ころ軸受Info
- Publication number
- JPH0610205Y2 JPH0610205Y2 JP1986080804U JP8080486U JPH0610205Y2 JP H0610205 Y2 JPH0610205 Y2 JP H0610205Y2 JP 1986080804 U JP1986080804 U JP 1986080804U JP 8080486 U JP8080486 U JP 8080486U JP H0610205 Y2 JPH0610205 Y2 JP H0610205Y2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- seal member
- shaft
- roller bearing
- needle roller
- axial direction
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
Links
- 238000003825 pressing Methods 0.000 claims description 21
- 230000002093 peripheral effect Effects 0.000 claims description 8
- 239000004519 grease Substances 0.000 description 24
- 238000000034 method Methods 0.000 description 3
- 238000007789 sealing Methods 0.000 description 3
- 238000005452 bending Methods 0.000 description 2
- 230000006835 compression Effects 0.000 description 2
- 238000007906 compression Methods 0.000 description 2
- 210000002445 nipple Anatomy 0.000 description 2
- 238000005096 rolling process Methods 0.000 description 2
- 230000000694 effects Effects 0.000 description 1
- 239000002184 metal Substances 0.000 description 1
Description
【考案の詳細な説明】 〈産業上の利用分野〉 本考案は、ケーシングやハウジングなどの内側および外
側に端部のそれぞれが面するように装着したうえで使用
される密閉形針状ころ軸受に関する。
側に端部のそれぞれが面するように装着したうえで使用
される密閉形針状ころ軸受に関する。
〈従来の技術〉 この種の密閉形針状ころ軸受の従来例を、第3図に基づ
いて説明する。この図における符号10は円筒形シェル状
の外輪であって、その軸方向に沿う両側に位置する開口
端には径方向に沿って延出されたうえで軸方向の内向き
に折り曲げ形成された鍔部11,12がそれぞれ設けられて
いる。そして、この外輪10の内周面側には、ほぼ円筒形
状を有する保持器20が外輪10と同軸状としたうえで内装
されている。さらに、この保持器20はその円周面に複数
の長孔部21が所定間隔を介しながら形成されたものであ
り、各長孔部21によっては円柱形を有する複数の針状こ
ろ30がそれぞれ回動自在に保持されている。なお、これ
らの針状ころ30は、密閉形針状ころ軸受に内装された軸
60の外周面上を転動することによって軸60を回動自在に
支持するものである。
いて説明する。この図における符号10は円筒形シェル状
の外輪であって、その軸方向に沿う両側に位置する開口
端には径方向に沿って延出されたうえで軸方向の内向き
に折り曲げ形成された鍔部11,12がそれぞれ設けられて
いる。そして、この外輪10の内周面側には、ほぼ円筒形
状を有する保持器20が外輪10と同軸状としたうえで内装
されている。さらに、この保持器20はその円周面に複数
の長孔部21が所定間隔を介しながら形成されたものであ
り、各長孔部21によっては円柱形を有する複数の針状こ
ろ30がそれぞれ回動自在に保持されている。なお、これ
らの針状ころ30は、密閉形針状ころ軸受に内装された軸
60の外周面上を転動することによって軸60を回動自在に
支持するものである。
また、外輪10の開口端に設けられた鍔部11,12それぞれ
の内側には、軸60の外周面と摺接することになる環状の
第1および第2のシール部材40,50が嵌入されており、
これらのシール部材40,50は断面ほぼL字状の環状シー
ル芯金41,51の内周にシールリング42,52が一体に形成さ
れたものとなっている。そして、これらシールリング4
2,52の内周面には、軸方向に沿う反対向きに突出して断
面ハ字状となるリップ部421,422および521,522がそれぞ
れ形成されている。なお、シールリング42,52のそれぞ
れが上記断面形状を有するものに限られることはないの
であるが、密閉形針状ころ軸受においては上記したよう
な同一寸法の断面形状を有するリップ部421,422および5
21,522が形成されたシールリング42,52からなるシール
部材40,50同士を組み合わせて用いるのが一般的となっ
ている。
の内側には、軸60の外周面と摺接することになる環状の
第1および第2のシール部材40,50が嵌入されており、
これらのシール部材40,50は断面ほぼL字状の環状シー
ル芯金41,51の内周にシールリング42,52が一体に形成さ
れたものとなっている。そして、これらシールリング4
2,52の内周面には、軸方向に沿う反対向きに突出して断
面ハ字状となるリップ部421,422および521,522がそれぞ
れ形成されている。なお、シールリング42,52のそれぞ
れが上記断面形状を有するものに限られることはないの
であるが、密閉形針状ころ軸受においては上記したよう
な同一寸法の断面形状を有するリップ部421,422および5
21,522が形成されたシールリング42,52からなるシール
部材40,50同士を組み合わせて用いるのが一般的となっ
ている。
さらに、このような密閉形針状ころ軸受の組み立ては、
以下のような手順に従って行われることになる。まず、
外輪10の一方側の開口端に設けられた鍔部11については
これを軸方向に沿う外向きに拡げておき、その他方側の
開口端に設けられた鍔部12についてはこれを上記形状通
りに予め折り曲げ形成しておく。そして、鍔部11が拡げ
られたままの外輪10における一方側の開口端から、第2
のシール部材50、針状ころ30が装填された保持器20およ
び第1のシール部材40のそれぞれをこの記載順に従って
収納したうえ、鍔部11を折り曲げ形成することによって
各種部品を外輪10内に収納するという手順である。な
お、このような最終の折り曲げ作業を行う必要から、鍔
部11の肉厚は鍔部12の肉厚よりも予め薄いものとされて
いるのが普通である。
以下のような手順に従って行われることになる。まず、
外輪10の一方側の開口端に設けられた鍔部11については
これを軸方向に沿う外向きに拡げておき、その他方側の
開口端に設けられた鍔部12についてはこれを上記形状通
りに予め折り曲げ形成しておく。そして、鍔部11が拡げ
られたままの外輪10における一方側の開口端から、第2
のシール部材50、針状ころ30が装填された保持器20およ
び第1のシール部材40のそれぞれをこの記載順に従って
収納したうえ、鍔部11を折り曲げ形成することによって
各種部品を外輪10内に収納するという手順である。な
お、このような最終の折り曲げ作業を行う必要から、鍔
部11の肉厚は鍔部12の肉厚よりも予め薄いものとされて
いるのが普通である。
さらにまた、このようにして組み立てられた密閉形針状
ころ軸受は、図中一点鎖線で示す軸60に対して一方向か
ら圧入したうえで装着されることになるが、肉厚の薄い
鍔部11が設けられた開口端側に押圧力を加えると、この
部分が変形を起こす恐れがあるので、圧入に際しては、
鍔部11が設けられた開口端側を軸60に押し付けたうえで
肉厚が厚い鍔部12が設けられた他方側の開口端12側を押
圧するのが約束事になっている。
ころ軸受は、図中一点鎖線で示す軸60に対して一方向か
ら圧入したうえで装着されることになるが、肉厚の薄い
鍔部11が設けられた開口端側に押圧力を加えると、この
部分が変形を起こす恐れがあるので、圧入に際しては、
鍔部11が設けられた開口端側を軸60に押し付けたうえで
肉厚が厚い鍔部12が設けられた他方側の開口端12側を押
圧するのが約束事になっている。
〈考案が解決しようとする問題点〉 ところで、前記従来構成とされた密閉形針状ころ軸受で
は、組み立て作業時の当初段階において第2のシール部
材50が肉厚の厚い鍔部12の内側に固着されてしまうのに
対し、第1のシール部材40は組み立て作業時の最終段階
において肉厚の薄い鍔部11が折り曲げ形成されることに
よって初めて鍔部11の内側に固着されることになる。そ
して、このようにした場合には、折り曲げられた鍔部11
によって形成される第1のシール部材40の収納スペース
が肉厚の厚い鍔部12による第2のシール部材50の収納ス
ペースよりも広くなりがちであるため、第1のシール部
材40を構成する弾性部材であるシールリング42に対する
鍔部11からの圧縮力の方が第2のシール部材50のシール
リング52に対する鍔部12の圧縮力よりも小さくなる。
は、組み立て作業時の当初段階において第2のシール部
材50が肉厚の厚い鍔部12の内側に固着されてしまうのに
対し、第1のシール部材40は組み立て作業時の最終段階
において肉厚の薄い鍔部11が折り曲げ形成されることに
よって初めて鍔部11の内側に固着されることになる。そ
して、このようにした場合には、折り曲げられた鍔部11
によって形成される第1のシール部材40の収納スペース
が肉厚の厚い鍔部12による第2のシール部材50の収納ス
ペースよりも広くなりがちであるため、第1のシール部
材40を構成する弾性部材であるシールリング42に対する
鍔部11からの圧縮力の方が第2のシール部材50のシール
リング52に対する鍔部12の圧縮力よりも小さくなる。
そのため、より小さい圧縮力が作用するシールリング42
に形成されているリップ部421,422の軸60に対する張り
出しの方がシールリング52のリップ部521,522の張り出
しよりも少ないことになり易く、これらリップ部421,42
2および521,522を介して軸60に作用する押圧力は第2の
シール部材50よりも第1のシール部材40の方が小さいこ
とになってしまう。
に形成されているリップ部421,422の軸60に対する張り
出しの方がシールリング52のリップ部521,522の張り出
しよりも少ないことになり易く、これらリップ部421,42
2および521,522を介して軸60に作用する押圧力は第2の
シール部材50よりも第1のシール部材40の方が小さいこ
とになってしまう。
そこで、例えば、第3図で示すように、ニップル80から
グリースを注入して通路81を通じての針状ころ30に対す
るグリース供給を行った場合において、充満したグリー
スが漏洩するとすれば、軸60に対する押圧力の小さい第
1のシール部材40が嵌入された開口端側から漏洩するこ
ととなる。
グリースを注入して通路81を通じての針状ころ30に対す
るグリース供給を行った場合において、充満したグリー
スが漏洩するとすれば、軸60に対する押圧力の小さい第
1のシール部材40が嵌入された開口端側から漏洩するこ
ととなる。
そして、第4図中の一点鎖線で示す丸枠のように、この
ような密閉形針状ころ軸受をクラッチレリーズ1のフォ
ーク2を支持するシャフト3と、このシャフト3を操作
する操作部材(図示省略)との連結部分などに装着し、
この密閉形針状ころ軸受の開口端それぞれがクラッチハ
ウジング4の内側および外側に面しているような場合に
は、肉厚の薄い鍔部11を有する開口端がクラッチハウジ
ング4の内側に位置することになる関係上、グリース漏
洩方向がクラッチハウジング4の内側を向くこととな
り、クラッチハウジング4の内側に漏洩したグリースに
よってクラッチ滑りなどの不都合が引き起こされてしま
う恐れがある。
ような密閉形針状ころ軸受をクラッチレリーズ1のフォ
ーク2を支持するシャフト3と、このシャフト3を操作
する操作部材(図示省略)との連結部分などに装着し、
この密閉形針状ころ軸受の開口端それぞれがクラッチハ
ウジング4の内側および外側に面しているような場合に
は、肉厚の薄い鍔部11を有する開口端がクラッチハウジ
ング4の内側に位置することになる関係上、グリース漏
洩方向がクラッチハウジング4の内側を向くこととな
り、クラッチハウジング4の内側に漏洩したグリースに
よってクラッチ滑りなどの不都合が引き起こされてしま
う恐れがある。
なお、仮に、外輪10の開口端それぞれにおける鍔部11,1
2の肉厚を同じとし、軸60に対する第1および第2のシ
ール部材40、50の押圧力が同等となるように構成された
密閉形針状ころ軸受を使用した場合であっても、グリー
スは外輪10の両側から漏洩するようになるだけであり、
やはりクラッチハウジング4の内側にグリースが入り込
んでしまうのは避けられない。
2の肉厚を同じとし、軸60に対する第1および第2のシ
ール部材40、50の押圧力が同等となるように構成された
密閉形針状ころ軸受を使用した場合であっても、グリー
スは外輪10の両側から漏洩するようになるだけであり、
やはりクラッチハウジング4の内側にグリースが入り込
んでしまうのは避けられない。
本考案は、このような不都合に鑑みて創案されたもので
あって、ケーシングなどの内側にグリースが漏洩するこ
との起こり得ない密閉形針状ころ軸受を提供することを
目的としている。
あって、ケーシングなどの内側にグリースが漏洩するこ
との起こり得ない密閉形針状ころ軸受を提供することを
目的としている。
〈問題点を解決するための手段〉 本考案においては、このような目的を達成するために、
内装すべき軸の外周面上を転動する複数の針状ころと、
この針状ころを回転自在に保持する保持器と、この保持
器および針状ころを内装し、かつ、両端部には径方向に
沿って延出された鍔部を有する筒形シェル状の外輪と、
この外輪の鍔部それぞれの内側に固着され、かつ、前記
軸に対して摺接する環状の第1および第2のシール部材
とを具備しており、さらに、前記第1のシール部材を固
着する鍔部の肉厚が前記第2のシール部材を固着する鍔
部の肉厚よりも薄くされている密閉形針状ころ軸受にお
いて、軸方向外側に配置される前記第2のシール部材の
有するリップ部の肉厚を薄くして前記軸に対する押圧力
を軸方向内側に配置される前記第1のシール部材の前記
軸に対する押圧力よりも小さくするとともに、これらリ
ップ部を軸方向に沿う外方に向けて傾斜させたことを特
徴としている。
内装すべき軸の外周面上を転動する複数の針状ころと、
この針状ころを回転自在に保持する保持器と、この保持
器および針状ころを内装し、かつ、両端部には径方向に
沿って延出された鍔部を有する筒形シェル状の外輪と、
この外輪の鍔部それぞれの内側に固着され、かつ、前記
軸に対して摺接する環状の第1および第2のシール部材
とを具備しており、さらに、前記第1のシール部材を固
着する鍔部の肉厚が前記第2のシール部材を固着する鍔
部の肉厚よりも薄くされている密閉形針状ころ軸受にお
いて、軸方向外側に配置される前記第2のシール部材の
有するリップ部の肉厚を薄くして前記軸に対する押圧力
を軸方向内側に配置される前記第1のシール部材の前記
軸に対する押圧力よりも小さくするとともに、これらリ
ップ部を軸方向に沿う外方に向けて傾斜させたことを特
徴としている。
〈作用〉 上記構成によれば、第2のシール部材の軸に対する押圧
力の方が第1のシール部材の押圧力よりも小さく、しか
も、この第2のシール部材の有するリップ部が軸方向に
沿う外方に向かって傾斜しているので、針状ころに供給
されて充満したグリースは第2のシール部材から軸方向
に沿う外方に向かって漏洩することとなり、ケーシング
やハウジングなどの内側にグリースが漏洩することは起
こらなくなる。
力の方が第1のシール部材の押圧力よりも小さく、しか
も、この第2のシール部材の有するリップ部が軸方向に
沿う外方に向かって傾斜しているので、針状ころに供給
されて充満したグリースは第2のシール部材から軸方向
に沿う外方に向かって漏洩することとなり、ケーシング
やハウジングなどの内側にグリースが漏洩することは起
こらなくなる。
〈実施例〉 以下、本考案の実施例を図面に基づいて詳細に説明す
る。第1図は本実施例にかかる密閉形針状ころ軸受の分
解斜視図、第2図は密閉形針状ころ軸受を軸に装着した
状態を示す断面図であり、これらの図において第3図の
従来例と同一もしくは相当する部品、部分には同一符号
を付している。
る。第1図は本実施例にかかる密閉形針状ころ軸受の分
解斜視図、第2図は密閉形針状ころ軸受を軸に装着した
状態を示す断面図であり、これらの図において第3図の
従来例と同一もしくは相当する部品、部分には同一符号
を付している。
すなわち、この密閉形針状ころ軸受は、第1図および第
2図で示すように、内装すべき軸60の外周面上を転動す
る複数の針状ころ30と、この針状ころ30を回転自在に保
持する保持器20と、この保持器20および針状ころ30を内
装し、かつ、両端部には径方向に沿って延出された鍔部
11,12を有する筒形シェル状の外輪10と、この外輪10の
鍔部11,12それぞれの内側に固着され、かつ、軸60に対
して摺接する環状の第1および第2のシール部材40,70
とを具備したものであり、第1のシール部材40が固着さ
れる鍔部11の肉厚は第2のシール部材70が固着される鍔
部12の肉厚よりも薄くされている。そして、本実施例が
従来例と異なるのは、第3図における第2のシール部材
50を第1図および第2図で示すような構成を有する第2
のシール部材70に変えることによって外輪10における軸
方向外側に配置される第2のシール部材70の軸60に対す
る押圧力を第1のシール部材40の軸60に対する押圧力よ
りも小さくするとともに、この第2のシール部材70の有
するリップ部を軸方向に沿う外方に向けて傾斜させた点
にある。
2図で示すように、内装すべき軸60の外周面上を転動す
る複数の針状ころ30と、この針状ころ30を回転自在に保
持する保持器20と、この保持器20および針状ころ30を内
装し、かつ、両端部には径方向に沿って延出された鍔部
11,12を有する筒形シェル状の外輪10と、この外輪10の
鍔部11,12それぞれの内側に固着され、かつ、軸60に対
して摺接する環状の第1および第2のシール部材40,70
とを具備したものであり、第1のシール部材40が固着さ
れる鍔部11の肉厚は第2のシール部材70が固着される鍔
部12の肉厚よりも薄くされている。そして、本実施例が
従来例と異なるのは、第3図における第2のシール部材
50を第1図および第2図で示すような構成を有する第2
のシール部材70に変えることによって外輪10における軸
方向外側に配置される第2のシール部材70の軸60に対す
る押圧力を第1のシール部材40の軸60に対する押圧力よ
りも小さくするとともに、この第2のシール部材70の有
するリップ部を軸方向に沿う外方に向けて傾斜させた点
にある。
具体的に、第2のシール部材70は、断面ほぼL字状の環
状シール芯金71の内周にシールリング72が一体に形成さ
れたうえで軸方向外側に配置されることになるものであ
り、シールリング72の内周面には軸方向に沿う外方(図
において右側)に向けて互いにほぼ平行となったうえで
の傾斜状として突出した二股状のリップ部721,722が設
けられている。そして、これら一対のリップ部721,722
のうちの一方、例えば、軸方向内側に位置するリップ部
722は軸方向外側に位置するリップ部721よりも短く、し
かも、肉厚が薄いものとなっている。また、この際、外
輪10における軸方向内側に配置されることになる第1の
シール部材40のリップ部421,422は、従来例通り、軸方
向に沿って互いに反対となる外方および内方それぞれに
向かって突出することによって断面ハ字状となってお
り、これら両リップ部421,422の肉厚および長さはほぼ
同じとされている。
状シール芯金71の内周にシールリング72が一体に形成さ
れたうえで軸方向外側に配置されることになるものであ
り、シールリング72の内周面には軸方向に沿う外方(図
において右側)に向けて互いにほぼ平行となったうえで
の傾斜状として突出した二股状のリップ部721,722が設
けられている。そして、これら一対のリップ部721,722
のうちの一方、例えば、軸方向内側に位置するリップ部
722は軸方向外側に位置するリップ部721よりも短く、し
かも、肉厚が薄いものとなっている。また、この際、外
輪10における軸方向内側に配置されることになる第1の
シール部材40のリップ部421,422は、従来例通り、軸方
向に沿って互いに反対となる外方および内方それぞれに
向かって突出することによって断面ハ字状となってお
り、これら両リップ部421,422の肉厚および長さはほぼ
同じとされている。
そして、この密閉形針状ころ軸受は従来例同様の手順に
従って組み立てられることになり、また、鍔部11によっ
て形成される第1のシール部材40の収納スペースが肉厚
の厚い鍔部12による第2のシール部材70の収納スペース
よりも広くなって第1のシール部材40のシールリング42
に対する鍔部11からの圧縮力の方が第2のシール部材70
のシールリング72に対する鍔部12の圧縮力よりも小さく
なりがちであるにも拘わらず、短くて肉厚が薄くなった
リップ部722が設けられたシールリング72を有する第2
のシール部材70の軸60に対する押圧力の方が第1のシー
ル部材40の軸60に対する押圧力よりも小さいことになる
のである。
従って組み立てられることになり、また、鍔部11によっ
て形成される第1のシール部材40の収納スペースが肉厚
の厚い鍔部12による第2のシール部材70の収納スペース
よりも広くなって第1のシール部材40のシールリング42
に対する鍔部11からの圧縮力の方が第2のシール部材70
のシールリング72に対する鍔部12の圧縮力よりも小さく
なりがちであるにも拘わらず、短くて肉厚が薄くなった
リップ部722が設けられたシールリング72を有する第2
のシール部材70の軸60に対する押圧力の方が第1のシー
ル部材40の軸60に対する押圧力よりも小さいことになる
のである。
次に、本実施例にかかる密閉形針状ころ軸受に対するグ
リースの供給時におけるグリースの流れを説明する。
リースの供給時におけるグリースの流れを説明する。
第2図で示すように、軸60の端面に取り付けられたニッ
プル80からグリースを注入すると、注入されたグリース
は軸60の内部に形成された通路81を矢印A方向に沿って
進行したうえで針状ころ30に向かって流れ込む。そし
て、針状ころ30にまで到達したグリースは、図中の矢印
B1およびB2で示すように、ほぼ均等に分岐したうえ
で第1および第2のシール部材40,70に向かって流れ
る。さらに、第1および第2のシール部材40,70にまで
到達して充満したグリースは、第1および第2のシール
部材40,70の軸60に対する押圧力の大小に基づいて定ま
る向きに沿って漏洩することとなる。すなわち、上記し
たように、第1のシール部材40よりも第2のシール部材
70の軸60に対する押圧力の方が小さいのであるから、グ
リースは軸60に対する押圧力の小さい第2のシール部材
70側からのみ漏洩することになる。
プル80からグリースを注入すると、注入されたグリース
は軸60の内部に形成された通路81を矢印A方向に沿って
進行したうえで針状ころ30に向かって流れ込む。そし
て、針状ころ30にまで到達したグリースは、図中の矢印
B1およびB2で示すように、ほぼ均等に分岐したうえ
で第1および第2のシール部材40,70に向かって流れ
る。さらに、第1および第2のシール部材40,70にまで
到達して充満したグリースは、第1および第2のシール
部材40,70の軸60に対する押圧力の大小に基づいて定ま
る向きに沿って漏洩することとなる。すなわち、上記し
たように、第1のシール部材40よりも第2のシール部材
70の軸60に対する押圧力の方が小さいのであるから、グ
リースは軸60に対する押圧力の小さい第2のシール部材
70側からのみ漏洩することになる。
そして、この際には、第2のシール部材70におけるシー
ルリング72の有する全てのリップ部721,722が軸方向に
沿う外方に向かって傾斜させられていることからも、第
1のシール部材40側より第2のシール部材70側からの方
がグリースの漏洩が行われ易いこととなっている。な
お、第2のシール部材70のリップ部721,722によって軸6
0に加わる押圧力は、第1のシール部材40のリップ部42
1,422によって軸60へ加えられる押圧力よりも小さいこ
とになっているが、リップ部721およびリップ部421の単
独同士を比較した場合における押圧力はほぼ同じであ
り、この第2のシール部材70側から著しく大量のグリー
スが漏洩することは起こり得ないように考慮されてい
る。
ルリング72の有する全てのリップ部721,722が軸方向に
沿う外方に向かって傾斜させられていることからも、第
1のシール部材40側より第2のシール部材70側からの方
がグリースの漏洩が行われ易いこととなっている。な
お、第2のシール部材70のリップ部721,722によって軸6
0に加わる押圧力は、第1のシール部材40のリップ部42
1,422によって軸60へ加えられる押圧力よりも小さいこ
とになっているが、リップ部721およびリップ部421の単
独同士を比較した場合における押圧力はほぼ同じであ
り、この第2のシール部材70側から著しく大量のグリー
スが漏洩することは起こり得ないように考慮されてい
る。
そこで、第4図中の一点鎖線で示す丸枠のように、この
ような密閉形針状ころ軸受をクラッチレリーズ1のフォ
ーク2を支持するシャフト3と、このシャフト3を操作
する操作部材(図示省略)との連結部分などに装着し、
この密閉形針状ころ軸受の開口端それぞれがクラッチハ
ウジング4の内側および外側に面している場合に、肉厚
の薄い鍔部11を有する開口端がクラッチハウジング4の
内側に位置することになっていても、密閉形針状ころ軸
受からのグリースの漏洩方向をクラッチハウジング4の
外側に限ることが可能となり、グリースがクラッチハウ
ジング4の内側に漏洩することに伴うクラッチ滑りなど
の不都合が生じることはなくなる。
ような密閉形針状ころ軸受をクラッチレリーズ1のフォ
ーク2を支持するシャフト3と、このシャフト3を操作
する操作部材(図示省略)との連結部分などに装着し、
この密閉形針状ころ軸受の開口端それぞれがクラッチハ
ウジング4の内側および外側に面している場合に、肉厚
の薄い鍔部11を有する開口端がクラッチハウジング4の
内側に位置することになっていても、密閉形針状ころ軸
受からのグリースの漏洩方向をクラッチハウジング4の
外側に限ることが可能となり、グリースがクラッチハウ
ジング4の内側に漏洩することに伴うクラッチ滑りなど
の不都合が生じることはなくなる。
なお、本実施例では、第2のシール部材70の有するリッ
プ部722の肉厚を薄くすることによって押圧力が第1の
シール部材40の押圧力よりも小さくなるように構成して
いるが、本考案はこれに限定されず、例えば、第1のシ
ール部材40のリップ部421,422の肉厚を厚くすることに
よって第2のシール部材70におけるリップ部722の肉厚
を相対的に薄くしておいてもよいことは勿論である。
プ部722の肉厚を薄くすることによって押圧力が第1の
シール部材40の押圧力よりも小さくなるように構成して
いるが、本考案はこれに限定されず、例えば、第1のシ
ール部材40のリップ部421,422の肉厚を厚くすることに
よって第2のシール部材70におけるリップ部722の肉厚
を相対的に薄くしておいてもよいことは勿論である。
〈考案の効果〉 以上説明したように、本考案によれば、密閉形針状ころ
軸受における軸方向外側に配置される第2のシール部材
の有するリップ部の肉厚を薄くして軸に対する押圧力を
軸方向内側に配置される第1のシール部材の軸に対する
押圧力よりも小さくし、かつ、これらリップ部を軸方向
に沿う外方に向けて傾斜させているので、グリースが漏
洩する場合におけるグリースの漏洩方向は第2のシール
部材側に限られることとなる。そして、この軸受を各種
機器に組み込む際には、第1のシール部材がケーシング
などの内側に、また、第2のシール部材がケーシングな
どの外側に面するように配置するのが一般的であるた
め、グリースの漏洩方向は必然的にケーシングなどの外
側を向くことになる結果、ケーシングなどの内側に向か
ってグリースが漏洩することを確実に避けることができ
る。
軸受における軸方向外側に配置される第2のシール部材
の有するリップ部の肉厚を薄くして軸に対する押圧力を
軸方向内側に配置される第1のシール部材の軸に対する
押圧力よりも小さくし、かつ、これらリップ部を軸方向
に沿う外方に向けて傾斜させているので、グリースが漏
洩する場合におけるグリースの漏洩方向は第2のシール
部材側に限られることとなる。そして、この軸受を各種
機器に組み込む際には、第1のシール部材がケーシング
などの内側に、また、第2のシール部材がケーシングな
どの外側に面するように配置するのが一般的であるた
め、グリースの漏洩方向は必然的にケーシングなどの外
側を向くことになる結果、ケーシングなどの内側に向か
ってグリースが漏洩することを確実に避けることができ
る。
第1図は本考案の実施例にかかる密閉形針状ころ軸受の
分解斜視図であり、第2図はこの密閉形針状ころ軸受を
軸に装着した状態の断面図である。また、第3図は従来
例にかかる密閉形針状ころ軸受を軸に装着した状態の断
面図であり、第4図は密閉形針状ころ軸受の使用場所を
示す説明図である。 10……外輪 11……一方開口端 12……他方開口端 20……保持器 30……針状ころ 40……第1のシール部材 60……軸 70……第2のシール部材
分解斜視図であり、第2図はこの密閉形針状ころ軸受を
軸に装着した状態の断面図である。また、第3図は従来
例にかかる密閉形針状ころ軸受を軸に装着した状態の断
面図であり、第4図は密閉形針状ころ軸受の使用場所を
示す説明図である。 10……外輪 11……一方開口端 12……他方開口端 20……保持器 30……針状ころ 40……第1のシール部材 60……軸 70……第2のシール部材
Claims (1)
- 【請求項1】内装すべき軸の外周面上を転動する複数の
針状ころと、この針状ころを回転自在に保持する保持器
と、この保持器および針状ころを内装し、かつ、両端部
には径方向に沿って延出された鍔部を有する筒形シェル
状の外輪と、この外輪の鍔部それぞれの内側に固着さ
れ、かつ、前記軸に対して摺接する環状の第1および第
2のシール部材とを具備しており、さらに、前記第1の
シール部材を固着する鍔部の肉厚が前記第2のシール部
材を固着する鍔部の肉厚よりも薄くされている密閉形針
状ころ軸受において、 軸方向外側に配置される前記第2のシール部材の有する
リップ部の肉厚を薄くして前記軸に対する押圧力を軸方
向内側に配置される前記第1のシール部材の前記軸に対
する押圧力よりも小さくするとともに、これらリップ部
を軸方向に沿う外方に向けて傾斜させていることを特徴
とする密閉形針状ころ軸受。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP1986080804U JPH0610205Y2 (ja) | 1986-05-28 | 1986-05-28 | 密閉形針状ころ軸受 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP1986080804U JPH0610205Y2 (ja) | 1986-05-28 | 1986-05-28 | 密閉形針状ころ軸受 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS62191923U JPS62191923U (ja) | 1987-12-07 |
| JPH0610205Y2 true JPH0610205Y2 (ja) | 1994-03-16 |
Family
ID=30931947
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP1986080804U Expired - Lifetime JPH0610205Y2 (ja) | 1986-05-28 | 1986-05-28 | 密閉形針状ころ軸受 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0610205Y2 (ja) |
Families Citing this family (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2521133Y2 (ja) * | 1988-11-15 | 1996-12-25 | 光洋精工株式会社 | 密閉型針状ころ軸受 |
-
1986
- 1986-05-28 JP JP1986080804U patent/JPH0610205Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPS62191923U (ja) | 1987-12-07 |
Similar Documents
| Publication | Publication Date | Title |
|---|---|---|
| KR940003140B1 (ko) | 로울러 베어링 조립체 | |
| US3847456A (en) | Cylindrical roller thrust bearing | |
| US5201529A (en) | Sealing device | |
| US3930692A (en) | Combined radial and thrust bearing | |
| JPH0146726B2 (ja) | ||
| US4754981A (en) | Unitized face sealing device | |
| KR100259986B1 (ko) | 센터링 디바이스와 플랜지를 구비한 베어링 조립체 | |
| JPS59205070A (ja) | オイルシ−ルアセンブリ | |
| KR910017096A (ko) | 롤러 한 방향 클러치용 방사형 스페이서 및 리테이너 | |
| JP3646957B2 (ja) | 流体軸受 | |
| JPH0371574B2 (ja) | ||
| JPH0742984B2 (ja) | 潤滑剤だめ付きころ軸受 | |
| JPH0610205Y2 (ja) | 密閉形針状ころ軸受 | |
| JP2002206550A (ja) | 転がり軸受用密封装置 | |
| JP2536384Y2 (ja) | 二つ割型回転軸受ユニット | |
| JPH06109025A (ja) | 割り型軸受 | |
| US1300590A (en) | Roller-bearing applicable to gravity-runways or other purposes. | |
| JP2002178013A (ja) | 圧延機のロールネック用軸受の密封装置 | |
| JP2513225B2 (ja) | タ−ボチヤ−ジヤ用リツプシ−ル装置 | |
| JPS6131176Y2 (ja) | ||
| JPH083709Y2 (ja) | 圧延機用の潤滑剤密封型軸受ユニット | |
| JP2594687Y2 (ja) | 転がり軸受の密封装置 | |
| US1850170A (en) | Antifriction bearing and seal | |
| JPH0121215Y2 (ja) | ||
| JP2527180Y2 (ja) | シール一体形総ころ針状軸受 |