JPH06102101A - 温度センサ及び該温度センサによる測温方法 - Google Patents

温度センサ及び該温度センサによる測温方法

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JPH06102101A
JPH06102101A JP3960593A JP3960593A JPH06102101A JP H06102101 A JPH06102101 A JP H06102101A JP 3960593 A JP3960593 A JP 3960593A JP 3960593 A JP3960593 A JP 3960593A JP H06102101 A JPH06102101 A JP H06102101A
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西尾英昭
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藤原禎一
Toshisada Mimura
三村歳貞
Hiroshi Miyaoka
寛 宮岡
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 低温域から2000℃以上の高温域までを一
つの熱電対で精度良く測温可能にする。 【構成】 熱電対の(+)、(−)脚線の少なくとも一
方を絶縁管に入れて一端開放の保護管内に収納し、保護
管内にガスを導入するようにした温度センサにおいて、
保護管内に両端開放のガス誘導管を入れ、前記(+)、
(−)脚線の少なくとも一方をガス誘導管に挿入し、保
護管の開放端側において保護管及びガス誘導管を密閉す
るとともに、ガス誘導管へガスを導入するガス導入管及
びガス誘導管と保護管の間からガスを排出するガス排出
管を付設したガス導入ヘッドを設けたことを特徴とす
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は主にセラミックス、金属
等の超高温での試験装置の雰囲気温度測定に使用される
超高温用温度センサ及び測温方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、超高温用熱電対の主なものにタン
グステン・レニウム(WRe)系のものがある。この熱
電対は還元あるいは不活性ガス雰囲気では2000℃以
上で使用できるが、絶縁管、保護管に適当な材質がな
く、大気雰囲気では素線が酸化するため使用できなかっ
た。そこで、使用方法としては還元あるいは不活性ガス
雰囲気中で絶縁管、保護管を使用せず、素線が多少軟化
しても素線同士が接触することがない垂直な姿勢で使用
するか、不活性ガス雰囲気中で絶縁管にAl2 3等を
使い、熱電対と絶縁管が化学反応を起こさない1500
℃程度の低い温度での使用に限られている。従って、大
気雰囲気で自由な姿勢で室温付近の低温域より2000
℃以上の超高温までの温度を精度よく測定できる温度セ
ンサはなかった。
【0003】また、測定温度範囲が500〜3000℃
等の放射温度計を使い、500℃以下の温度を無視して
データを取ったり、低温域を白金系の熱電対で測温し高
温部を放射温度計で測温する方法がとられていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】低温域を熱電対で測温
し、高温域を放射温度計で測温する場合、放射温度計で
測温を開始後、熱電対を安全な温度に下がるまで引き抜
く必要があり、機構的に複雑になる。また、得られた温
度データは低温域と高温域をつなぎ合わせる必要があ
り、そのとき熱電対の温度と放射温度計の温度が合わな
いという問題があった。また、放射温度計は測温物体の
放射率の相違、あるいは計測窓のくもり等により大幅に
精度が悪くなる場合が多く、温度精度を重視する試験装
置には使用できないという問題があった。
【0005】本発明は上記課題を解決するためのもの
で、低温域から2000℃以上の高温域までを各種の雰
囲気で自由な姿勢で連続して精度良く測温できる温度セ
ンサ及び該温度センサによる測温方法を提供することを
目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本願の第1の発明は、熱
電対の(+)、(−)脚線の少なくとも一方を絶縁管に
入れて一端開放の保護管内に収納し、保護管内にガスを
導入するようにした温度センサにおいて、保護管内に両
端開放のガス誘導管を入れ、前記(+)、(−)脚線の
少なくとも一方をガス誘導管に挿入し、保護管の開放端
側において保護管及びガス誘導管を密閉するとともに、
ガス誘導管へガスを導入するガス導入管及びガス誘導管
と保護管の間からガスを排出するガス排出管を付設した
ガス導入ヘッドを設けたことを特徴とする。
【0007】また、保護管、ガス誘導管がZrO2 、絶
縁管がMgOよりなること、熱電対がタングステン・レ
ニウムであることを特徴とする。
【0008】また、前記センサの使用方法において、ア
ルゴンと水素の混合ガスを毎分10〜300ml流して
測温す、混合ガスはアルゴン95〜99.5vol%,
水素0.5〜5vol%であることを特徴とする。
【0009】また本願の第2の発明は、熱電対の両脚線
を絶縁管に入れて両端開放のガス誘導管に収納し、その
ガス誘導管を一端開放の保護管内に収納し、保護管の開
放端側において保護管及びガス誘導管を密閉するととも
に、ガス誘導管へガスを導入するガス導入管及びガス誘
導管と保護管の間からガスを排出するガス排出管を付設
したガス導入ヘッドを設けたことを特徴とする。
【0010】また、本願の第2の発明は、熱電対の
(+)、(−)脚線を絶縁管に入れて一端開放の保護管
内に収納し、保護管内にガスを導入するようにした温度
センサにおいて、保護管内に両端開放のガス誘導管を入
れるとともに、保護管及びガス誘導管に耐熱合金製延長
管を嵌合し、前記(+)、(−)脚線を延長管を通して
ガス誘導管に挿入し、延長管の開放端側を密閉するとと
もに、延長管を通してガス誘導管へガスを導入するガス
導入管、及びガス誘導管と保護管の間、延長管を通して
ガスを排出するガス排出管を付設したガス導入ヘッドを
設けたことを特徴とする。
【0011】また、本願の第2の発明は、熱電対の
(+)、(−)脚線を絶縁管に入れて一端開放の保護管
内に収納し、保護管内にガスを導入するようにした温度
センサにおいて、保護管内に両端開放のガス誘導管を入
れるとともに、保護管及びガス誘導管に耐熱合金製延長
管を嵌合して前記(+)、(−)脚線を延長管を通して
ガス誘導管に挿入し、延長管にガス導入管、及びガス排
出管を接続するとともに、延長管先端部にフランジを設
けて延長管開口部をシールするようにしたことを特徴と
する。
【0012】また、保護管、ガス誘導管がC又はBN、
絶縁管がBeOよりなり、熱電対がタングステン・レニ
ウムであることを特徴とする。
【0013】また、センサの使用方法において、アルゴ
ンガスを毎分50〜500ml流して測温することを特
徴とする。
【0014】
【作用】本願の第1の発明の温度センサについて図1に
基づいて詳述する。図1は第1の発明の温度センサであ
り、熱電対の(+)、(−)両脚に絶縁管を使用した場
合を示す図で、図1(a)は縦断面図、図1(b)はA
−A断面図である。図中、1はガス誘導管、2はガス導
入ヘッド、3はガス導入管、4は熱電対、5は保護管、
6はガス排出管、7は絶縁管、8はOリング、9はハー
メチックシールである。
【0015】熱電対の保護は保護管5、ガス誘導管1か
らなる二重構造により行い、熱電対4にはWRe、絶縁
管7にはMgO、ガス誘導管1、保護管5にはZrO2
を使用している。
【0016】熱電対4の酸化防止策として先端を開放し
たガス誘導管1を保護管5内に入れ、絶縁管7はガス誘
導管1内に入れるようにする。これは高温使用時、保護
管5が古くなると保護管5に浸炭等があり、絶縁管7に
悪影響を与え、絶縁抵抗が低下する可能性があるためで
ある。保護管5の開口側にはガス導入ヘッド2を取付け
て保護管5及びガス誘導管1を蓋するとともに、ガス導
入ヘッド2と保護管5、ガス誘導管1との間はOリング
8により気密に保持する。そして、保護管内にある空気
中の酸素及び保護管、絶縁管から出る微量の酸素による
酸化を防止するために、ガス導入ヘッド2よりアルゴン
(Ar)とH2 混合ガスをガス導入管3より入れる。入
った混合ガスは熱電対4と接触し、熱電対4の酸化を防
止しながら保護管5の内側先端に到達し、ガス誘導管1
と保護管5との間を通ってガス排出管6より排出され
る。
【0017】保護管5、ガス誘導管1の材質としては、
大気雰囲気、無酸化雰囲気で2000℃以上の高温ま
で、WRe熱電対に影響を与えないで安定に使用できる
材質はほとんどなく、種々実験研究の結果、ZrO2
が最も適していることが判明した。ZrO2 質として
は、Y2 3 ,MgO,CaO等の安定剤を添加、焼成
した安定化または半安定化ZrO2 が好ましい。
【0018】一方、絶縁管7として超高温で十分高い絶
縁性を示し、かつWRe熱電対、ガス誘導管1、保護管
5と化学反応しない材質を種々検討した結果、99%以
上の高純度のMgOを1850℃以上で高温焼成したも
のが使用できることを見出した。
【0019】熱電対4の酸化防止用混合ガスとしては、
Ar95〜99.5vol%,H20.5〜5vol%
のものが効果があり、H2 の混合割合が0.5vol%
より少ないと酸化防止効果がなく、5vol%より多い
と、保護管5、ガス誘導管1、絶縁管7のZrO2 、M
gOがH2 により還元され、保護管5,絶縁管7の効果
をしなくなる。また、場合によっては、ZrO2 ,Mg
Oが還元され生成した金属がガス誘導管1、保護管5の
低温部に晶出し、熱電対4を短絡することがある。した
がって、Arガス中に混合する水素ガスの量は3vol
%程度が望ましい。
【0020】一方、保護管5の中に流すガスの量は毎分
10〜300mlが望ましい。これより少ないと熱電対
4の酸化防止にならず、300mlより多いと、冷却効
果で熱電対測温部の温度低下をきたし、測温精度が低下
する。
【0021】なお、図1に示すものでは2つの絶縁管を
用いて熱電対4の両脚線を絶縁管に通すようにしている
が、保護管5内の熱電対4の配列としては、図2に示す
ごとく熱電対4の(+)脚側か、(−)脚側のどちらか
一方に絶縁管7を入れ、絶縁管7の入った脚線をガス誘
導管1の中を通し、残りの裸の脚線はガス誘導管1と保
護管5の間を通すか、逆に裸の脚線をガス誘導管1の中
を通し、絶縁管7の入った脚線をガス誘導管1と保護管
5の間を通すことも可能である。
【0022】次に、本願の第2の発明について図3に基
づいて詳述する。図3は第2の発明の温度センサの絶縁
管に全てBeOを使用した場合の1例を示す縦断面図で
ある。図中、11は熱電対、12は絶縁管、13は保護
管、14はガス誘導管、15は延長管、16はガス導入
ヘッド、17はOリング、18はハーメチックシール、
19はガス導入管、20はガス排出管、21はスプリン
グである。
【0023】熱電対の保護は保護管13、ガス誘導管1
4からなる二重構造で行い、熱電対11はWRe、絶縁
管12にはベリリア(BeO)を、保護管13、ガス誘
導管14にはCを使用している。
【0024】熱電対11の酸化防止対策として、先端を
開放したガス誘導管14にガス導入管19よりアルゴン
ガスを送り、ガス誘導管14に入ったアルゴンガスは熱
電対11と接触し、熱電対11の酸化を防止しながら保
護管13の内側先端に到達し、ガス誘導管14と保護管
13の間を通ってガス排出管20より出るようになって
いる。
【0025】保護管13、ガス誘導管14の材質として
は、一酸化炭素(CO)雰囲気、無酸化雰囲気で200
0℃以上の高温まで安定に使用できるものとして炭素
(C)又はボロンナイトライド(BN)がある。しか
し、C又はBNは単独で使用すると、ガス誘導管14及
び保護管13の雰囲気中のCO、N2 ガス濃度が高くな
り、WReと反応して熱電対11を劣化させる。この問
題を解決するため種々実験研究の結果、ガス誘導管1
4、保護管13それぞれにCまたはBNを使って二重管
とし、絶縁管12にBeOを使い、熱電対11の保護ガ
スとしてArガスを流すことでC又はBNより発生する
CO、N2 ガスの影響で熱電対11が劣化するのを防止
できることを見出した。
【0026】保護管13、ガス誘導管14のCの材質と
しては、人造黒鉛質で固定炭素が99.5%以上、見掛
気孔率が17%以下の高温で処理したもので黒鉛化の進
んでいるものが好ましい。または、保護管13、ガス誘
導管14のBNの材質としてBN99%以上の高純度品
が望ましい。一方、絶縁管のBeOは2000℃以上の
超高温で十分な絶縁性を示し、かつWRe熱電対、ガス
誘導管と高温で化学反応しないものである必要があり、
種々検討の結果、BeO99wt%以上の高純度品で高
温焼成したものが使用できることを見出した。また、保
護管13、ガス誘導管14にCを使用すると、Cは熱伝
導率が高いためガス導入ヘッド16にOリング17で固
定した場合、Oリングが高温により消失して機能しなく
なる。この解決策として、保護管13、ガス誘導管14
のガス導入ヘッド側の低温部に、熱伝導率が小さく、強
度の大きい耐熱合金製の延長管15を嵌合、接続するこ
とで熱の伝達を少なくし、Oリングの消失を防ぐことも
できる。
【0027】また、図3に示すようなステンレス製の延
長管15を嵌合、接続してその先端にヘッドを嵌め込む
のに代えて、図4に示すように、延長管15に直接ステ
ンレス製のガス導入管19、ガス排出管20を溶接し、
延長管15の先端部にフランジ30を溶接して先端開口
部をハーメチックシール18で栓をし、Oリングでシー
ルするようにしてもよい。
【0028】なお、絶縁管12は全てBeOを使うこと
が望ましいが、BeOの粉塵、蒸気は人体に有害であ
り、また高価であるため使用量を最少限にする方法とし
て、図5に示すように、高温域絶縁管22、中間温度域
絶縁管23、低温域絶縁管24を使用すばよい。すなわ
ち、BeOは1500℃以上の温度域のみに高温域絶縁
管22として使い、熱電対に絶縁管の化学的影響の及ば
なくなる1500℃以下の温度域では、BNかBNとア
ルミナ(Al2 3 )を組み合わせて使用することも可
能である。BNは中間温度域絶縁管23としてBN99
%以上の高純度品が望ましく、Al2 3 は低温域絶縁
管24としてAl2 3 99.5%以上の再結晶質アル
ミナが望ましい。
【0029】WRe熱電対11に挿入する絶縁管12
は、熱電対素線をガス誘導管14、保護管13のCから
発生するCOガスよりある程度遮蔽し、WRe熱電対に
浸炭するのを防ぐ必要がある。そのため、絶縁管12は
2孔で継ぎ目のないものが望ましいが、種々制約がある
ため、短いものを多数つないで使用する場合は、濃度の
高いCOガスがWRe熱電対に接触するのを防ぐため、
絶縁管と絶縁管の間を常に密着させておく必要がある。
しかし、熱電対11と絶縁管12の膨張率が異なるた
め、一般に予め絶縁管を熱電対より短くしておく方法が
行われている。そこで、温度センサを垂直な姿勢で使用
するときは、絶縁管と絶縁管は密着しやすいが、水平な
姿勢で使用するときは、絶縁管と絶縁管の継ぎ目にすき
間があき、不要のガスが入り、熱電対を劣化させる原因
になっていた。この問題を解決するため、図3に示す温
度センサガス導入ヘッド部の熱電対にスプリング21を
入れ、熱電対11と絶縁管12の熱膨張差を吸収すると
ともに、絶縁管12を常に弱い力で押しつけ、密着する
ようにすることで絶縁管12の継ぎ目部分での素線の劣
化を防止することができる。
【0030】熱電対11の保護ガスとして保護管13、
ガス誘導管14のC及び絶縁管12のBeO、BN、A
2 3 に影響を与えないものとして種々実験の結果、
Arガスが有効であることを見出した。熱電対11の保
護ガスとして流すArガスの量は、毎分50〜500m
lが望ましい。これより少ないと熱電対11の保護にな
らず、500mlより多いと冷却効果で熱電対測温部の
温度低下をきたし測温精度が低下する。
【0031】
【実施例】
〔実施例1〕図1に示す熱電対4の保護管5にZrO2
93%、CaO5.5%の安定化ZrO2 で外径8m
m、内径5mm、長さ370mmのものを使い、ガス誘
導管1をZrO2 93%、CaO5.5%の安定化Zr
2 で外径4.5mm、内径3mmとし、熱電対4にW
Re5−26(タングテスン95%とレニウム5%の合
金を(+)脚線とし、タングテスン74%とレニウム2
6%の合金を(−)脚線とした熱電対)、線径0.5m
mのものを使い、絶縁管にMgO99%で1850℃で
焼成した外径1.2mm、内径0.8mm、長さ25m
mのものを(+)、(−)脚にそれぞれ使い、保護管
5、ガス誘導管1をガス導入ヘッド2にOリング8で気
密になるよう固定した温度センサを無酸化雰囲気加熱炉
内に試料温度測定用に水平にセットし、保護管5内へA
r97%、H2 3%の混合ガスを毎分100ml流して
測温し、線膨張率を2000℃まで自動測定したとこ
ろ、図6に示すような直線性の良い結果が得られた。
【0032】なお、上記実施例1では熱電対としてWR
e5−26を使用したものについて説明したが、イリジ
ウム60%とロジウム40%の合金を(+)脚線とし、
イリジウム(−)脚線とした熱電対Ir60Rh40−
Ir(使用限度2000℃)も不活性ガス中で使用で
き、本発明の熱電対として良好に使用可能である。
【0033】〔実施例2〕図3に示す温度センサの保護
管13に人造黒鉛で固定炭素99%、見掛気孔率15.
5%で外径8mm、内径5mm、長さ300mmのもの
に、ステンレスで外径8.5mm、内径8.1mm、長
さ80mmの延長管15を嵌合し、耐火性接着剤で接合
して370mmのものとしたものを使い、ガス誘導管1
4に上記保護管13と同材質で、外径4.5mm、内径
3.5mm、長さ300mmのものに、ステンレスで外
径4.6mm、内径4.2mm、長さ80mmの延長管
15を嵌合し、耐火性接着剤で接合して370mmと
し、熱電対11にWRe5ー26、線径0.5mmのも
のを使い、絶縁管12にBeO99.5wt%で高温焼
成した直径3mm、孔径0.8mm×2孔、長さ25m
mを使い、絶縁管12のガス導入ヘッド16側に外径3
mm、長さ15mmの絶縁性コイル状スプリング21を
入れ、保護管13、ガス導入管14をガスヘッド16に
Oリング17で気密になるように固定した温度センサを
Ar+CO雰囲気加熱炉内の試料温度測定用にセット
し、保護管13内へ99.99%以上の純度のArガス
を毎分200ml流し、線膨張率既知の黒鉛について、
線膨張率と温度を2000℃まで自動測定したところ、
図7に示すような直線性の良い結果が得られた。
【0034】〔実施例3〕図5に示す温度センサの保護
管13、ガス誘導管14にBNとしてBN99.5%の
材質を前記実施例1と同じ形状のものを使い(延長管1
5は使用せず)熱電対11にWRe5−26、線径0.
5mm、高温域絶縁管22にBeO99.5wt%で高
温焼成した直径3mm、孔径0.8mm×2孔、長さ2
5mmのものを5本使い、中間温度域絶縁管23にBN
99.5wt%、直径3mm、孔径0.8mm×2孔、
長さ25mmのものを5本使い、低温域用絶縁管24に
再結晶質アルミナの直径3mm、孔径0.8mm×2
孔、長さ100mmを使い、絶縁管のガス導入ヘッド1
6側に外径3mm、長さ15mmの絶縁性コイル状スプ
リング21を入れ、保護管13、ガス導入ヘッド16に
Oリング17で気密になるよう固定した温度センサをA
r+CO雰囲気加熱炉の試料温度測定用にセットし、保
護管13内へ99.99%以上の純度のArガスを毎分
200ml流し、線膨張率既知の黒鉛について、線膨張
率と温度を2000℃まで自動測定したところ、図8に
示すような直線性の良い結果が得られた。
【0035】
【発明の効果】以上のように本発明は一つの熱電対で低
温から2000℃以上の超高温まで各種の雰囲気又は無
酸化雰囲気で自由な姿勢で精度良く測温できる。
【0036】従来、熱電対と保護用ガスとしてArガス
のみを使用した場合、アルゴンガス中の不純物である微
量酸素により熱電対が酸化、劣化していたが、H2 ガス
を3%混合することで、多数回使用後も熱電対は金属光
沢をしており、劣化がなく寿命が5倍以上になる。ま
た、Arガスに添加するH2 ガスの添加量を適切にする
ことで、H2 によるMgO質絶縁管、ZrO2 質保護
管、ガス誘導管の還元による金属の生成はほとんどな
い。
【0037】また、低温から2000℃以上の超高温ま
で無酸化雰囲気、COガスを含む雰囲気で長時間精度良
く測温できる。また、絶縁管の低温部にスプリングを入
れ、絶縁管を押しつけることだ絶縁管の突き合わせ面に
隙間をなくし、密着させることで温度センサを水平姿勢
で使用しても熱電対の寿命を大幅に長くすることができ
る。さらに、保護管、ガス誘導管に延長管を付設するこ
とにより、超高温測定部からの熱伝導を抑制し、Oリン
グの耐用性を向上することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 第1の発明の温度センサで熱電対の(+)、
(−)両脚に絶縁管を使用した場合の1例を示す図であ
る。
【図2】 第1の発明の熱電対の(+)、(−)どちら
か片側のみ絶縁管を使用する方式の1例を示す図であ
る。
【図3】 第2の発明の温度センサの絶縁管に全てBe
Oを使用した場合の1例を示す縦断面図である。
【図4】 図3の温度センサの変形例を示す一部縦断面
図である。
【図5】 第2の発明の温度センサの絶縁管にBeO、
BN、Al2 3 を使用した場合の1例を示す縦断面図
である。
【図6】 第1の発明の温度センサを試料温度測定用に
使用して得られた線膨張率測定結果を示す図である。
【図7】 第2の発明の温度センサを試料温度測定用に
使用して得られた線膨張率測定結果を示す図である。
【図8】 第2の発明の温度センサを試料温度測定用に
使用して得られた線膨張率測定結果を示す図である。
【符号の説明】
1…ガス誘導管、2…ガス導入ヘッド、3…ガス導入
管、4…熱電対、5…保護管、6…ガス排出管、7…絶
縁管、8…Oリング、9…ハーメチックシール、11…
熱電対、12…絶縁管、13…保護管、14…ガス誘導
管、15…延長管、16…ガス導入ヘッド、17…Oリ
ング、18…ハーメチックシール、19…ガス導入管、
20…ガス排出管、21…スプリング、22…高温域絶
縁管、23…中間温度域絶縁管、24…低温域絶縁管。

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】熱電対の(+)、(−)脚線の少なくとも
    一方を絶縁管に入れて一端開放の保護管内に収納し、保
    護管内にガスを導入するようにした温度センサにおい
    て、保護管内に両端開放のガス誘導管を入れ、前記
    (+)、(−)脚線の少なくとも一方をガス誘導管に挿
    入し、保護管の開放端側において保護管及びガス誘導管
    を密閉するとともに、ガス誘導管へガスを導入するガス
    導入管及びガス誘導管と保護管の間からガスを排出する
    ガス排出管を付設したガス導入ヘッドを設けたことを特
    徴とする温度センサ。
  2. 【請求項2】 保護管、ガス誘導管がZrO2 、絶縁管
    がMgOよりなる請求項1記載の温度センサ。
  3. 【請求項3】 熱電対がタングステン・レニウムである
    請求項1記載の温度センサ。
  4. 【請求項4】 請求項1記載の温度センサを使用し、ア
    ルゴンと水素の混合ガスを毎分10〜300ml流して
    測温することを特徴とする温度センサによる測温方法。
  5. 【請求項5】 請求項4記載の方法において、混合ガス
    はアルゴン95〜99.5vol%,水素0.5〜5v
    ol%であることを特徴とする温度センサによる測温方
    法。
  6. 【請求項6】 熱電対の(+)、(−)脚線を絶縁管に
    入れて一端開放の保護管内に収納し、保護管内にガスを
    導入するようにした温度センサにおいて、保護管内に両
    端開放のガス誘導管を入れ、前記(+)、(−)脚線を
    ガス誘導管に挿入し、保護管の開放端側において保護管
    及びガス誘導管を密閉するとともに、ガス誘導管へガス
    を導入するガス導入管及びガス誘導管と保護管の間から
    ガスを排出するガス排出管を付設したガス導入ヘッドを
    設けたことを特徴とする温度センサ。
  7. 【請求項7】 熱電対の(+)、(−)脚線を絶縁管に
    入れて一端開放の保護管内に収納し、保護管内にガスを
    導入するようにした温度センサにおいて、保護管内に両
    端開放のガス誘導管を入れるとともに、保護管及びガス
    誘導管に耐熱合金製延長管を嵌合し、前記(+)、
    (−)脚線を延長管を通してガス誘導管に挿入し、延長
    管の開放端側を密閉するとともに、延長管を通してガス
    誘導管へガスを導入するガス導入管、及びガス誘導管と
    保護管の間、延長管を通してガスを排出するガス排出管
    を付設したガス導入ヘッドを設けたことを特徴とする温
    度センサ。
  8. 【請求項8】 熱電対の(+)、(−)脚線を絶縁管に
    入れて一端開放の保護管内に収納し、保護管内にガスを
    導入するようにした温度センサにおいて、保護管内に両
    端開放のガス誘導管を入れるとともに、保護管及びガス
    誘導管に耐熱合金製延長管を嵌合して前記(+)、
    (−)脚線を延長管を通してガス誘導管に挿入し、延長
    管にガス導入管、及びガス排出管を接続するとともに、
    延長管先端部にフランジを設けて延長管開口部をシール
    するようにしたことを特徴とする温度センサ。
  9. 【請求項9】 保護管、ガス誘導管がC又はBN、絶縁
    管がBeOよりなる請求項6〜8のうち何れか1項記載
    の温度センサ。
  10. 【請求項10】 熱電対がタングステン・レニウムであ
    る請求項6〜8のうち何れか1項記載の温度センサ。
  11. 【請求項11】 請求項6〜8のうち何れか1項記載の
    温度センサを使用し、アルゴンを毎分50〜500ml
    流して測温することを特徴とする温度センサによる測温
    方法。
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